JPH08191782A - 電気掃除機の吸込具及びこれを用いた電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明の吸込具は、延長管とホース等の間の中
間接続を可能とし、内側にはパイプ部材、その外周には
筒状の摺動可能なハケ部材、更にその外周にはハケ部材
を収納するためのカバー、そして延長管等の着脱用クラ
ンプを有する吸込具において、パイプ部材に穴を設け、
ハケ部材から内周面側にその穴を通して突起を設けたこ
とと、着脱用クランプは延長管等を係止する役割と共に
ハケ部材出没時の固定の役割を果たす突起を設けた構造
をとることと、吸込口は吸込具の長手方向に対し、斜め
に角度をつけたことにより達成される。 【効果】本発明によれば、吸込具の構造を改良すること
で、コンパクト、かつ更なる使い勝手の向上を図った吸
込具を提供することができるという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電気掃除機に係り、特に
ハケ等を備えた電気掃除機の吸込具に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来電気掃除機の吸込具は特開平6−149
号公報に記載のように、吸込具８０１先端に、ハケ収納
部，ハケ台，ハケ部で構成されているハケ部材及びバネ
が設けられ、ハケ部はハケ台に植え付けられ、このハケ
台と吸込具間には複数のバネが設置されている。

【０００３】延長管が吸込具に接続されている状態で
は、ハケ台は延長管の段部によってハケ収納部内部方向
に押し込まれており、バネは縮み、ハケ部はハケ収納部
に収納されている。

【０００４】吸込具から延長管を取外した状態では、ハ
ケ台をハケ収納部の内部方向に接続されていた延長管が
取外されたことによって、バネが伸び、ハケ部がハケ収
納部外部に突出している。ハケ台は、収納部突起によっ
てハケ収納部外部に抜け落ちないように押さえられてい
る構造となっていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−149号公報に記載の技術においては、延長管段部によ
りハケ台を押し込む形状となっているため、延長管外径
よりもハケ部の外径を大きくする必要があり、それに伴
いハケ収納部も大きくしなければならなかった。延長管
側の外径を小さくすることは吸込仕事率に影響するため
この手段はとれない。これらのことにより吸込具自体が
大きくなり、使い勝手に影響してしまう結果となる。こ
の種の吸込具の場合、あまり大きくなると非常に扱いに
くくなってしまうためできるだけコンパクトの方が良好
である。

【０００６】また、ハケ部が出ているとき掃除面に強く
押し当てた場合、バネの押力でのみハケ部の出没状態を
支えているためその押力以上の外力がかかった場合、引
っ込んでしまう。

【０００７】しかし、押力の強いバネを使用すると延長
管を取外す際に、勢いよく飛び出し非常に危険であるた
めその手段はとれない。また、吸込具の長手方向に対
し、吸込口が垂直になっているため実際の掃除の際、非
常に扱いにくい。

【０００８】本発明の目的は、吸込具の構造を改良する
ことにより、コンパクト、かつ更なる使い勝手の向上を
図った吸込具を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の特徴とするところは、前記パイプ部材に穴
を設け、前記ハケ部材から内周面側にその穴を通して突
起を設けたことと、前記着脱用クランプは延長管等を係
止する役割と共にハケ部材出没時の固定の役割を果たす
突起を設けたことにある。

【００１０】

【作用】本発明によれば、ハケ部外径を従来と比較して
小さくし、ハケ部材の抜け止めをし、押力の強いバネを
使用しなくてもハケ部材前方からの外力による引っ込み
防止をすることができる。

【００１１】また、掃除面と接触するハケ部先端の吸込
口は吸込具の長手方向に対し、斜めに角度をつけること
により、取扱性を向上させることができる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いるとこ
ろにより説明する。

【００１３】図１２は電気掃除機の外観図で、内部に集
塵室及び電動送風機（図示せず）を有する掃除機本体７
０１，ホース７０２，延長管７０３，床用吸込具７０４
で構成している。１０１は本発明による吸込具の接続状
態を示している。

【００１４】図１に本発明の吸込具の縦断面図を示す。

【００１５】吸込具１０１は、その両端に延長管等との
接合部を形成するパイプ１０２があり、パイプ１０２の
外周に先端部にハケ部１０４ｂ，ハケ台１０４ａで構成
されるハケ部材１０４が設けられ、ハケ台１０４ａはパ
イプ１０２の穴１０６に突起部材１０７によって摺動自
在に取付けられている。

【００１６】１０８はハケ台１０４ａを吸込具前方に押
し出すバネであり、一端はハケ台１０４ａの軸１０９に
他端は収納カバー１１０から出ている軸１１１にガイド
されている。

【００１７】クランプ１１２は一端に延長管等との係止
部１１３、他端には、押しボタン１１４，突起部１１
５、中央付近に軸１１６を有している。クランプバネ１
１７はクランプ１１２の軸１１６を支点として常時上方
へ押し上げている。

【００１８】ハケ台１０４ａの外周には、収納カバー１
１０があり、ハケ部１０４ｂ収納時は、その全てを覆う
ように構成されている。

【００１９】図２，図３は使用時の可動状態を示す説明
図であり、図４，図５はその部分拡大図を示す。

【００２０】図２の状態から吸込具１０１を使用する際
は、クランプ１１２の押しボタン１１４を押すことによ
り、クランプ１１２の係止部１１３が軸１１６を支点と
して上がり、延長管７０３との係止が解除され、バネ１
０８の作用により吸込具前方へ延長管７０３及びハケ台
１０４ａが押し出され、突起部材１０７が図１に示すパ
イプ１０２の穴１０６の端部１１８の位置で止まりハケ
台１０４ａの抜け止めを防止している。

【００２１】それと連動して図５（図中では突起部１１
５をわかりやすくするため、クランプ全体を２点鎖線で
描き突起部１１５を実線で表わしている）に示すように
クランプ１１２の突起部１１５がハケ台１０４ａの後端
部１０４ｃで係止され、ハケ部１０４ｂ前方から外力が
加わってもハケ部１０４ｂが引っ込まない構造となって
いる。

【００２２】また、その状態から通常の床面掃除に移る
際は、図３に示すように吸込具102の前方から延長管７
０３を挿入すると、延長管７０３の端部７０５がクラン
プ１１２の係止部１１３に接し、軸１１６を支点として
上方に持ち上げられる。それに連動して図４（図中では
突起部１１５をわかりやすくするため、クランプ全体を
２点鎖線で描き突起部１１５を実線で表わしている）に
示すようにハケ台１０４ａの後端部１０４ｃを係止して
いた突起部１１５が下がり係止が解除される。その後延
長管端部７０５は突起部材１０７に接しそれを押すこと
によりハケ台１０４ａ及びハケ部１０４ｂが収納カバー
１１０内に収納され、図２の状態に戻る。

【００２３】図６はハケ部材１０４から出ている突起部
材１０７を示す吸込具１０１の正面図である。

【００２４】図７，図８はクランプ１１２単品の形状を
示す上面図及び側面図である。

【００２５】図９は吸込具１０１の前方に延長管７０
３，後方にホース７０２を接続した外観図である。

【００２６】吸込具１０１の収納カバー１１０の後端部
１１０ａ付近は、斜めに構成され、また接続されている
ホース７０２の先端部付近を覆うように形成されてお
り、接続状態の強度が増すと、外観がすっきりと見える
ようになる。

【００２７】また、本発明の吸込具１０１の吸込口は、
吸込具１０１の長手方向に対し、延長管７０３との接続
部分を形成するパイプ１０２の端部は垂直にし、ハケ部
材１０４及び収納カバー１１０端部はクランプ１１２側
から反対側に向かって傾斜するように斜めに角度をつ
け、掃除の際の取扱性を向上させている。

【００２８】本発明の構造をとることにより、従来構造
に比べハケ部１０４ｂ及び収納カバー１１０の外径を小
さくすることがコンパクトにすることができる。また、
掃除面と接触するハケ部先端の吸込口は吸込具の長手方
向に対し、斜めに角度をつけることにより、扱いやすく
することができる。

【００２９】図１０，図１１は吸込具１０１の使用例を
示したものである。

【００３０】本実施例では、ハケ部を斜めにするため
に、ハケ台１０４ａを斜めに構成し、ハケ自体の長さを
変えない構成としたが、図１３に示すようにハケ台１０
４ａを斜めに構成せずに、ハケの長さを変えることによ
っても、構成することができる。この場合、ハケの長さ
の違いによって、ハケの固さが変わるので、掃除の用途
に合わせた吸込具を提供することができる。

【００３１】

【発明の効果】本発明によれば、吸込具の構造の改良に
より、コンパクト、かつ更なる使い勝手の向上を図った
吸込具を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す吸込具１０１の縦断面
図である。

【図２】本発明の吸込具１０１の可動状態図１である。

【図３】本発明の吸込具１０１の可動状態図２である。

【図４】本発明の吸込具１０１の可動状態を示す部分拡
大図１である。

【図５】本発明の吸込具１０１の可動状態を示す部分拡
大図２である。

【図６】本発明の吸込具１０１の正面図である。

【図７】本発明の吸込具１０１に使用されているクラン
プ１１２の上面図である。

【図８】本発明の吸込具１０１に使用されているクラン
プ１１２の側面図である。

【図９】本発明の吸込具１０１と延長管７０３，ホース
７０２との接続状態を示す外観図である。

【図１０】本発明の吸込具１０１の使用例を示す外観図
１である。

【図１１】本発明の吸込具１０１の使用例を示す外観図
２である。

【図１２】本発明の他の実施例を示す図である。

【図１３】本発明の一実施例を示す図である。

【符号の説明】

１０２…パイプ、１０４ａ…ハケ台、１０４ｂ…ハケ
部、１０７…突起部材、１０８…バネ、１１０…収納カ
バー、１１２…クランプ、１１５…突起部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 成彦 茨城県日立市東多賀町一丁目１番１号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内 (72)発明者 砂川 正郎 茨城県日立市東多賀町一丁目１番１号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】延長管とホース等の間の中間接続を可能と
   し、内側にはパイプ部材、その外周には円形の摺動可能
   なハケ部材、更にその外周には前記ハケ部材を収納する
   ための収納カバー、そして延長管等の着脱用クランプを
   有する電気掃除機の吸込具において、 パイプ部材に穴を設け、前記ハケ部材から内周面側にそ
   の穴を通して突起を設けたことと、前記着脱用クランプ
   は延長管等を係止する役割と共にハケ部材出没時の固定
   の役割を果たす突起を設けた構造を特徴とする電気掃除
   機の吸込具。
2. 【請求項２】請求項１において、 吸込具前方から延長管等を接続した場合、その延長管端
   部が前記クランプを押し上げそれに連動して前記ハケ部
   材を固定していた係止がはずれた後に、延長管端部がハ
   ケ部材から出た突起を押すことにより、接続と同時にハ
   ケ部材の収納を可能としたことを特徴とする電気掃除機
   の吸込具。
3. 【請求項３】請求項１において、 前記ハケ部材から出た突起はハケ部材収納及び、前記ハ
   ケ部材出没時の抜け止めとなっていることを特徴とする
   電気掃除機の吸込具。
4. 【請求項４】延長管とホース等の間の中間接続を可能と
   し、内側にはパイプ部材、その外周には円形の摺動可能
   なハケ部材、更にその外周には前記ハケ部材を収納する
   ための収納カバー、そして延長管等の着脱用クランプを
   有する電気掃除機の吸込具において、 掃除面と接触するハケ部材の先端を斜めに構成したこと
   を特徴とする電気掃除機の吸込具。
5. 【請求項５】請求項４において、 前記ハケ部材の先端は、前記着脱用クランプ側から反対
   側に向かって傾斜していることを特徴とする電気掃除機
   の吸込具。
6. 【請求項６】請求項４において、 前記ハケ部材のうち、ハケを斜めに構成したことを特徴
   とする電気掃除機の吸込具。
7. 【請求項７】請求項４において、 前記ハケ部材のうち、ハケ台を斜めに構成したことを特
   徴とする電気掃除機の吸込具。
8. 【請求項８】延長管とホース等の間の中間接続を可能と
   し、内側にはパイプ部材、その外周には円形の摺動可能
   なハケ部材、更にその外周には前記ハケ部材を収納する
   ための収納カバー、そして延長管等の着脱用クランプを
   有する電気掃除機の吸込具において、 収納カバーの吸込口と反対側の端部付近の形状は、吸込
   具後方に延長管あるいはホースの手元操作部等を接続し
   た時、その先端付近を覆うように形成されていることを
   特徴とする電気掃除機の吸込具。
9. 【請求項９】請求項１ないし請求項８のいずれかに記載
   の吸込具を用いた電気掃除機。