JPH08191535A - 接地線引き出しユニット - Google Patents

接地線引き出しユニット

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JPH08191535A
JPH08191535A JP117495A JP117495A JPH08191535A JP H08191535 A JPH08191535 A JP H08191535A JP 117495 A JP117495 A JP 117495A JP 117495 A JP117495 A JP 117495A JP H08191535 A JPH08191535 A JP H08191535A
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JP
Japan
Prior art keywords
grounding
ground wire
metal
conductor
wire lead
Prior art date
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Pending
Application number
JP117495A
Other languages
English (en)
Inventor
Sachio Tazawa
佐智夫 田沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電界緩和手段をあらためて必要とせずコンパク
ト化でき、而も接地線引き出し部の水密性(気密性)を
容易に確保できる、接地線引き出しユニットを提供する
こと。 【構成】電力ケーブルの外部金属しゃへい層1bに接触
配置する接地金具3aと、この接地金具に接続して外部
に引き出される接地線3bと、前記接地金具を内蔵しつ
つ接地線を引き出してなる接地線引き出し部カバー10
とを有し、接地線引き出し部カバー自体を形成する材料
の体積抵抗率を108 〜1010Ω・cmまたは被誘電率を
10〜40とし、接地線引き出し部カバーの一部を電力
ケーブルの段剥き部における外部半導電層1cに接触導
通させさらに絶縁体1d上に被着させるようにした。す
ると、接地線引き出し部カバー自体で電界緩和作用を営
むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力ケーブルとりわけ
外部金属しゃへい層を有する電力ケーブルの集団接続部
等における接地線引き出し部に用いる接地線引出しユニ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の電力ケーブルの終端接続
部における接地線引き出し部を示したもので、電力ケー
ブルの端部を段剥きして外部金属しゃへい層1b、外部
半導電層1c、絶縁体1dを順次露出させる一方、半導
電性ゴム(体積抵抗率:102〜105 Ω・cm)で形成
された接地線引き出し部カバー2に内蔵された波付金属
板3aをかかる外部金属しゃへい層1b上に被せ、接地
線引き出し部カバー2の外側から金属バンド4で締め付
ければ、カバー2内の金属板3aを変形させて外部金属
しゃへい層1b上に接触導通させるものである。接地線
3bはかかる金属板3aにロー付け等で接続されていて
カバー2の引き出し孔から外部に引き出している。ま
た、接地線引き出し部カバー2は、片一方において電力
ケーブルの防食層1a上に被着して気密を保つととも
に、反対側の片一方において電力ケーブル外部半導電層
1cを覆う形状をしており、さらにその先端においてス
トレスコーンしゃへい層5aとオーバーラップするよう
にしてなり、ストレスコーンしゃへい層5aを接地電位
とする役割を果たしている。
【0003】ストレスコーン5a,5bは、高電圧の電
力ケーブルの外部金属しゃへい層の剥き出し端の電界強
度を低減する目的で用いられているものであり、一般的
しゃへい層5aはケーブル端部へ向けてラッパ状に広が
った形状である。
【0004】一方、上記のようなストレスコーンを用い
ずに電力ケーブルの端末処理を行っているものもあり、
その例を図5に示した。図5の例では、熱収縮性チュー
ブ6を用い、また、絶縁チューブ7をかぶせるものとし
ている。この場合の接地線8の引き出し方法は、防水シ
ール粘着材9を接地線に巻き付けて、絶縁チューブ7を
被覆することにより気密性を保ちつつ行うようにしてい
る。また、接地線8は電力ケーブル外部金属しゃへい層
1bに直に半田付けされるのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4に示した例では、
電力ケーブル外部金属しゃへい層からの接地線の引き出
しを半田付けなしで行えるものの、当該外部金属しゃへ
い層端部の電界緩和にストレスコーンを必要としてお
り、ケーブルのコンパクト化の妨げとなっていた。ま
た、図5に示す例では、電界緩和策として半導電性熱収
縮性チューブを必要とする上に接地線の外部金属しゃへ
い層への半田付けが必要となり、さらに接地線の引き出
し部では防水シール粘着材を用いているが、この防水シ
ール粘着材の巻き付け方によって防水性能にバラツキが
生じ、完全な防水を得る上で問題があった。
【0006】そこで、本発明は前記した従来技術の問題
点を解消し、電界緩和手段をあらためて必要とせずコン
パクト化でき、而も接地線引き出し部の水密性(気密
性)を容易に確保できる、接地線引き出しユニットを提
供しようとするものであり、目的もその点においたもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明により提供する接
地線引き出しユニットは、電力ケーブルの外部金属しゃ
へい層に接触配置する接地金具と、この接地金具に接続
して外部に引き出される接地線と、前記接地金具を内蔵
しつつ接地線を引き出してなる接地線引き出し部カバー
とを有し、接地線引き出し部カバー自体を形成する材料
の体積抵抗率を108 〜1010Ω・cmまたは比誘電率を
10〜40とし、接地線引き出し部カバーの一部を電力
ケーブルの段剥き部における外部半導電層に接触導通さ
せさらに絶縁体上に被着させるようにしたことを特徴と
する。
【0008】上記の接地線引き出し部カバーを形成する
材料の体積抵抗率が印加電圧により非線形に変化するも
の(高電圧となる程体積抵抗率が減少する特性を有する
もの)であることも可能である。
【0009】また、接地線引き出し部カバー内の接地金
具としては、波板状の金属板を用い、接地線引き出し部
カバーの外側から金属バンドで締め付けることにより当
該金属板が変形して外部金属しゃへい層に接触導通する
ようにしたものであるか、あるいは、C字形のバネ性接
触子を用い、このバネ性接触子を外部金属しゃへい層上
に弾性的に被着させるようにしたものであれば良い。
【0010】
【作用】本発明の接地線引き出しユニットによれば、接
地線引き出し部カバーそれ自体が体積抵抗率を108
1010Ω・cmまたは比誘電率を10〜40とし、電力ケ
ーブルの外部半導電層に接触配置しさらに絶縁体上に被
着するので、当該外部半導電層の段剥き端への電界集中
を防ぎコロナ放電の発生を防ぐ。ひいては接地線引き出
し部自体で電界緩和作用を営むことができる。また、接
地線引き出し部カバーを電力ケーブルの防食層に被着さ
せるとともにもう一方の側で絶縁体上に被着させるよう
にしたことで水密性(気密性)を得ることができる。さ
らに、接地金具を電力ケーブルの外部金属しゃへい層上
に接触配置されることで所要の接地が成就される。
【0011】
【実施例】図1は、本発明にかかる接地線引き出しユニ
ットの好ましい一実施例を示したものである。図3と同
一部分にはそれに付された符号と一致する符号を採用し
ているので、図3に関する説明もあわせ参照されたい。
【0012】本実施例の接地線引き出しユニットは、接
地金具3aと接地線3bと接地線引き出し部カバー10
と金属バンド4のセットからなる。しかして、接地金具
3aは図2に示すような波板状の金属板3aを用いてお
り、この金属板3aに接地線がロー付け接続して接地部
品としてある。波板状の金属板3aに代えて図3に示す
ようなC字形のバネ性接触子11aを用いても良く、こ
の場合も接地線11bをバネ性接触子11aにロー付け
接続しておく。
【0013】一方、接地線引き出し部カバー10は、そ
れ自体を形成する材料の体積抵抗率を108 〜1010Ω
・cmまたは比誘電率を10〜40とし、電界緩和作用を
営め得るようにしてなるものである。この接地線引き出
し部カバー10に対して前記の接地金具3aを予め内蔵
させるとともに接地線3bを接地線引き出し孔を通し下
部に引き出しておく。
【0014】上記のようにしてセットにされた接地線引
き出しユニットは、接地線引き出し部カバー10の片一
方を電力ケーブルの防食層1a上に被着させるととも
に、同カバーのもう片一方を電力ケーブルの段剥き部に
おける外部半導電層1c上に被着させさらには絶縁体1
d上に被着させ、もって、水密性(気密性)を有するカ
バーを行う。このカバーに伴って、接地線引き出し部カ
バー10内の接地金具3aが電力ケーブルの外部金属し
ゃへい層1b上に接触配置される。そして、この部分の
外側から金属バンド4で締め付けることにより接地金具
3aを変形させることで外部金属しゃへい層1bへの接
地金具3aの電気的接触を確かなものとし、取り付けを
完了するのである。接地線3bを接地すれば、この接地
線3bと接地金具3aを介して通じた外部金属しゃへい
層1bが接地される。
【0015】なお、接地線の引き出し方向は図1のよう
にケーブル端末方向に限る必要はなく、接地線引き出し
部カバー10の中間部または電力ケーブルの防食層1a
側に引き出しても差し支えない。また、接地線引き出し
部カバー10単体では、屋内の使用に限定されるが、接
地線引き出し部カバー10の端末側に耐トラッキング性
を有した絶縁チューブを被覆し、雨覆い等の補強を施せ
ば屋外での使用にも対応できる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したような本発明の接地線引き
出しユニットによれば、電界緩和手段をあらためて必要
とせずコンパクト化でき、而も接地線引き出し部の水密
性(気密性)を容易に確保できる、接地線引き出しユニ
ットを提供するという所期の目的を達成することができ
るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる接地線引き出しユニットの一実
施例を示す部分断面的説明図。
【図2】接地金具の例を示し、(イ)は左側面図、
(ロ)は正面図。
【図3】接地金具の他の例を示し、(イ)は左側面図、
(ロ)は正面図。
【図4】電力ケーブルの接地線引き出し部の従来例を示
す部分断面的説明図。
【図5】電力ケーブルの接地線引き出し部の他の従来例
を示す部分断面的説明図。
【符号の説明】
1a 防食層 1b 外部金属しゃへい層 1c 外部半導電層 1d 絶縁体 1e 導体 3a 接地金具:波板状の金属板 3b 接地線 4 金属バンド 10 接地線引き出し部カバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力ケーブルの外部金属しゃへい層に接触
    配置する接地金具と、この接地金具に接続して外部に引
    き出される接地線と、前記接地金具を内蔵しつつ接地線
    を引き出してなる接地線引き出し部カバーとを有し、接
    地線引き出し部カバー自体を形成する材料の体積抵抗率
    を108 〜1010Ω・cmまたは比誘電率を10〜40と
    し、接地線引き出し部カバーの一部を電力ケーブルの段
    剥き部における外部半導電層に接触導通させさらに絶縁
    体上に被着させるようにしたことを特徴とする接地線引
    き出しユニット。
  2. 【請求項2】接地線引き出し部カバーを形成する材料の
    体積抵抗率が印加電圧により非線形に変化するもの(高
    電圧となる程体積抵抗率が減少する特性を有するもの)
    である、請求項1記載の接地線引き出しユニット。
  3. 【請求項3】接地線引き出し部カバー内の接地金具とし
    て波板状の金属板を用い、接地線引き出し部カバーの外
    側から金属バンドで締め付けることにより当該金属板が
    変形して外部金属しゃへい層に接触導通するようにし
    た、請求項1記載の接地線引き出しユニット。
  4. 【請求項4】接地線引き出し部カバー内の接地金具とし
    てC字形のバネ性接触子を用い、このバネ性接触子を外
    部金属しゃへい層上に弾性的に被着させるようにした、
    請求項1記載の接地線引出しユニット。
JP117495A 1995-01-09 1995-01-09 接地線引き出しユニット Pending JPH08191535A (ja)

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JP117495A JPH08191535A (ja) 1995-01-09 1995-01-09 接地線引き出しユニット

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JPH08191535A true JPH08191535A (ja) 1996-07-23

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ID=11494083

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JP117495A Pending JPH08191535A (ja) 1995-01-09 1995-01-09 接地線引き出しユニット

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106451312A (zh) * 2015-08-06 2017-02-22 中国电力科学研究院 一种500kV电缆GIS终端暂态地电位升高的抑制方法
CN117712978A (zh) * 2024-02-04 2024-03-15 成都盛帮双核科技有限公司 一种海上风电用高压电缆终端及其制备方法和装配方法

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