JPH08190544A - 分散処理システム - Google Patents

分散処理システム

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JPH08190544A
JPH08190544A JP7002005A JP200595A JPH08190544A JP H08190544 A JPH08190544 A JP H08190544A JP 7002005 A JP7002005 A JP 7002005A JP 200595 A JP200595 A JP 200595A JP H08190544 A JPH08190544 A JP H08190544A
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JP7002005A
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Mitsunari Uozumi
光成 魚住
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、複数のコンピュータから構成さ
れるシステムにおける情報処理のコードとデータの関係
を一意に保つことを目的とする。 【構成】 この発明のコード割当手段は、新規にコード
を割り当てる際に、未使用のコードを割り当てるフォン
トデータ記憶部と、新規登録のために割り当てられたコ
ードを不当に更新することを防止する予約テーブルを備
えたことにより、分散処理システムにおいて、コードを
システム内で一意に割り当てる。また、配布記録をとる
ことで、配布済みのデータに更新があった時、クライア
ントに通知することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のコンピュータ
から構成されるシステムにおける情報処理のコードとデ
ータの関係を、一意に保つ機能に関するものである。適
用の範囲として、文字コードと文字(外字)データ(フ
ォント)、フォントの書体コード(書体識別コード)と
書体データ、Windowsシステムなどのアイコンコ
ードとアイコンデータ(アイコンパターン)、グラフィ
ック表示などのイメージコード(イメージ識別コード)
とイメージデータ、文書システムの書式コードと書式デ
ータ、印字処理のオーバレイコードとオーバレイデー
タ、ドキュメント等がある。
【0002】
【従来の技術】
従来例1.特開平4−225467号公報に開示された
「フォント処理装置」には、管理テーブルを電源投入時
に作成することで、最新の内容の管理テーブルを利用し
ようとする技術が述べられている。
【0003】従来例2.特開平5−6323号公報に開
示された「資源管理方法および情報処理システム」は、
第1の資源である文書データが必要とする第2の資源、
例えば、文書データ中で使用する外字フォントデータ、
差し込みデータ、定型フォーム等がクライアントには存
在するがサーバにはない時、その第2の資源の所在を示
す情報に従って読み出しを行い、第1の資源の処理を誤
りなく行う技術について述べている。だが、この従来例
においては、第2の資源の登録方法については、言及さ
れていない。
【0004】従来例3.同様に、あるデータを処理する
際に参照される他のデータの所在の管理に、管理用テー
ブルを用いている従来の技術として、特開平5−121
50号公報に開示された「フォントサーバおよびプリン
タ」がある。図38は、この従来例のフォントサーバの
回路構成の概要を示すブロック図である。図において、
821はマスタフォントサーバであり、主制御部83
1、ネットワーク制御回路833、フォント変換回路8
35、バッファ回路834、ディスクコントローラ83
6を有している。これらは、バス832を介して接続さ
れている。また、ネットワーク制御回路833は、通信
ケーブル811を介して他の情報処理装置、例えば、ワ
ークステーションと通信を行う。ディスクコントローラ
836に接続されている磁気ディスク837には、マス
タフォントサーバ821の制御を行うためのプログラム
や文字フォント等のデータが記憶されている。また、文
字フォントデータの所在を記述した管理用テーブル83
8も記憶されている。
【0005】図39は、管理用テーブルの構成を示す図
である。フォントファイル名の名称とそれらのフォント
ファイルがどのフォントサーバに格納されているかが記
述されている。図において、アドレスが空欄になってい
るのは、その管理用テーブルが記憶されているフォント
サーバ(この場合は、マスタフォントサーバ)自身にそ
のフォントファイルが格納されていることを示してい
る。フォントファイルが他のフォントサーバに格納され
ている場合には、そのフォントサーバ名やアドレスが記
される。フォントファイル“01”、フォントファイル
“02”は、例えば、具体的には9ポイントの明朝体の
文字フォントファイル、12ポイントの明朝体の文字フ
ォントファイル等である。
【0006】また、図40は、マスタフォントサーバと
の間で送受信されるフォント情報の構成図である。図に
おいて、851はフォント情報であり、要求のあったフ
ォントファイル名、処理対象となっている文字コード、
要求元を示す装置識別番号からなっている。また、応答
として使用されるエラーフラグ、フォントファイルを格
納しているフォントサーバのアドレスも含んでいる。
【0007】この従来例では、文字フォントデータの所
在を記憶する管理テーブル、この管理テーブルを検索し
文字フォントの所在を通知する通知手段、転送要求のあ
った文字フォントを指定された宛先に転送する転送手段
等について述べる。また、文字フォントのデータ要求に
際して、フォントファイル全体、或いは、その中の1字
等必要とする文字フォントデータのどちらでも要求可能
としている。また、この従来例によれば、例えば、文字
フォントの利用者であるプリンタに管理テーブルを配置
し、フォントサーバに検索を依頼しなくともプリンタで
文字フォントの所在を管理可能である。更に、この管理
テーブルを常に最新のものに書き換える点にも言及して
いる。この従来例は、文字フォントファイルの所在を分
散させ、システム内で文字フォントファイルを共有する
際に、1台のフォントサーバ(マスタフォントサーバ)
だけにアクセスが集中することを回避し、使用できる文
字フォントの種類や量を増やすことを可能にしている。
だが、個々のフォントファイルに外字を追加登録する機
能については、述べられていない。
【0008】これらの従来例においては、サーバが持っ
ているフォントをネットワーク内に接続されている情報
処理装置で共有することで、システム全体としてフォン
トのための記憶容量を節約でき、自分の装置内に存在し
ないフォントでもネットワーク内にあれば、利用できる
という利点がある。
【0009】次に、データ処理を行う情報処理装置が外
字の登録を行う場合を考えてみる。各情報処理装置は、
自分が使用したい文字がシステムに用意されていない
時、外字登録を行う。外字登録を行うには、まず、登録
したい文字(データ)に対して、コード付けが必要であ
る。各情報処理装置は、まだ割り当てられていない(未
使用の)コードを、自分が登録したい文字(データ)に
割り当てることで、登録作業を行う。新たに登録した文
字を利用して文書を作成した後、その文書の印刷を他の
情報処理装置に依頼する時には、追加した文字に関する
情報も予め文書と共に、その情報処理装置に送信する
か、或いは、その情報処理装置から文書を作成した情報
処理装置に問い合わせ要求を出す必要がある。
【0010】また、複数の情報処理装置が任意の外字登
録を行った場合、それぞれ未使用のコードを自装置内で
割り当てるので、システム全体でみると同一のコードに
異なる文字を割り当ててしまうという不都合が発生する
場合がある。このような不都合を解消する方法として、
サブシステム毎にファイルの管理を分ける方法がある。
【0011】従来例4.特開平6−131284号公報
に開示された「分散環境における外字管理方式」は、ク
ライアントとサーバの間で外字の整合性を保つために、
外字の定義をクライアントのみで行うシステムである。
この従来例では、サーバシステム内に、クライアントシ
ステム毎の外字ファイルを用意し、サーバシステムとク
ライアントとの外字を含むデータの送受信に際しては、
サーバシステムで管理している相手クライアントシステ
ムの外字情報を使用する。これにより、複数のクライア
ントが必要に応じて随時外字の登録を行うことができ、
しかも他のクライアントに影響を与えることがない。ま
た、コードを割り当てる時の未使用のチェックもクライ
アント毎に行えば良い。
【0012】図41は、この従来例のクライアントシス
テム、サーバシステムの構成を示すブロック図である。
図において、901aはクライアントシステム、901
bはサーバシステムである。902aは自システム外字
ファイルであり、910aはクライアント外字管理機
構、920aは外字データ変換機構である。また、クラ
イアントシステム901aは、自分が接続されているサ
ーバシステムの所在情報を記録するサーバ情報ファイル
903aを有している。サーバシステム901bにおい
て、920bは外字データ復元機構、910bはサーバ
外字管理機構、902bは接続されているクライアント
システム毎の外字データを管理する相手システム外字フ
ァイルである。
【0013】次に、動作について説明する。クライアン
トシステム901aにおいて、外字の更新が行われ、自
システム外字ファイル902aの内容が更新された時、
クライアント外字管理機構910aは、サーバ情報ファ
イル903aを参照し、接続されている全てのサーバシ
ステムに対して外字更新要求を出す。サーバシステム9
01bで外字更新要求を受信すると、サーバ外字管理機
構910bが相手システム外字ファイル902bの内、
要求のあったクライアントシステムのファイルに対して
更新を行い、応答データを要求を出したクライアントシ
ステムに対して送信する。このように、この従来例で
は、サーバシステムに接続されているクライアントシス
テムの数だけ相手システム外字ファイルを用意し、クラ
イアントシステムからの要求に応じて更新を行えば、ク
ライアントシステムとサーバシステムとの間で、コード
の不一致が生じることがなく、クライアントシステム毎
の外字一貫性を保持できるという効果を得ることができ
る。
【0014】図42は、この従来例における相手システ
ム外字ファイルのコードの割り付け例を示す図である。
例えば、1つの外字ファイルで1〜300というコード
域が利用可能だとすると、この従来例ではクライアント
毎に外字ファイルを分けて持つので、各クライアントシ
ステムは、1〜300まで300個の外字を登録でき
る。また、一方、“1”というコードに対して、クライ
アントA,B,Cがそれぞれ別の外字を登録するので、
システム内でコードの一意性を保つことができないとい
う問題点がある。コードの一意性とは、あるコードがシ
ステム内でユニークであり、1つのデータしか意味して
いないということである。
【0015】これにより、個々のクライアントシステム
内で定義され、使用される外字はサーバシステムと外字
を含むデータの送受信を行い、サーバシステム内でその
外字を含むデータを処理することが可能となる。以上の
ように、この従来例は、各クライアントが任意の外字を
自クライアントシステム内でのみ有効であるように限定
して管理する場合に適しているが、複数のクライアント
とサーバを含むネットワーク内で外字を共通に利用した
い場合には適していない。また、他のクライアントと外
字情報を共有することは意図していないので、各クライ
アントが外字を登録する場合に、他のクライアントと二
重登録を回避する方法については、考慮されていない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
以上のように、クライアント毎に外字ファイルを分けて
いたので、あるクライアントで登録した文字を他のクラ
イアントが使用することができなかった。
【0017】また、システム内でコードを共有するため
には、外字の登録をマスタサーバという1台だけに制限
すれば良いが、この方法では、クライアントから任意に
外字の登録、更新を行うことができず、使い勝手の良い
システムとはいえなかった。
【0018】また、従来のフォントサーバでは、フォン
トサーバ上でフォント(外字)が変更されても、変更さ
れたことをクライアントに通知する機能がなかった。こ
のため、クライアントはいつまでも古いフォントを使い
続け、正しい表示/印刷結果が得られない場合があっ
た。
【0019】また、従来のフォントサーバでは、総ての
クライアントが同一のコード系であることを前提として
いた。そのため、例えば、EUCやShift−JIS
コード、JISコード等を採用したコンピュータが混在
している場合は、フォントサーバは利用できなかった。
【0020】この発明は、上記の問題点を解消するため
になされたもので、以下の各点を目的としている。 (1)分散処理システムにおいて、各クライアントから
コードの登録更新を可能にすると同時に、コードをシス
テム内で一意に設定する。 (2)クライアントで作ったデータ(例えば、フォン
ト)が他のクライアントからも利用できる。 (3)フォントサーバにあるデータ(例えば、フォン
ト)に変更があっても、クライアントはその処理(表示
/印刷)に最新のデータ(例えば、フォント)を利用で
きる。 (4)コード系の異なるクライアント、サーバ間であっ
ても、データ(例えば、フォント)は共通に利用でき
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明の分散処理シス
テムにおけるコードとデータの管理方法は、複数の情報
処理装置を接続した分散処理システムにおいて、上記分
散処理システムは、データを識別するコードをシステム
内で一意に割り当てるコード割当手段を備えたことを特
徴とする。
【0022】上記分散処理システムは、1つ以上のサー
バコンピュータと他の1つ以上のクライアントコンピュ
ータを有し、上記コード割当手段は、クライアントコン
ピュータがデータを識別するコードをサーバコンピュー
タに要求する手段と、サーバコンピュータがクライアン
トコンピュータにシステム内で一意のコードを返送する
手段を備えていることを特徴とする。
【0023】上記コード割当手段は、1つの情報処理装
置においてデータの識別に用いるコードを発生させ、他
の情報処理装置に対して使用の可否を問い合わせる手段
を備えていることを特徴とする。
【0024】上記コード割当手段は、各情報処理装置に
対応して、重複しないコード領域を定義することを特徴
とする。
【0025】上記分散処理システムにおいて、1つの情
報処理装置において、新たにデータとそのデータの識別
に用いるコードを発生させるコード発生手段と、発生し
たコードを他の情報処理装置に伝送するコード伝送手段
と、他の情報処理装置からその伝送されたコードにより
識別されるデータをコードを発生させた情報処理装置に
照会するデータ照会手段と、コードを発生させた情報処
理装置から照会した情報処理装置に対して、データを伝
送するデータ伝送手段を備えたことを特徴とする。
【0026】上記分散処理システムは、更に、コードに
より識別されるデータの所在を示す辞書を備え、上記デ
ータ照会手段は、上記辞書を用いて、データの存在を判
別してデータを照会することを特徴とする。
【0027】上記分散処理システムは、更に、データ伝
送手段により伝送されたデータを再利用のため一時保有
することを特徴とする。
【0028】上記分散処理システムは、更に、一時保有
されたデータの有効性を高める手段を備えたことを特徴
とする。
【0029】上記有効性を高める手段は、一時保有する
データを獲得した獲得時刻を記憶し、記憶した獲得時刻
を用いてデータの有効性を判断することを特徴とする。
【0030】上記有効性を高める手段は、更に、上記獲
得時刻からの経過時間を計測し、上記経過時間を用いて
データの有効性を判断することを特徴とする。
【0031】上記有効性を高める手段は、更に、上記獲
得時刻と上記経過時間を用いてデータの有効性を判断す
ることを特徴とする。
【0032】上記データは、文字データ、書体データ、
アイコンデータ、イメージデータ、書式データまたはオ
ーバレイデータのいずれかであることを特徴とする。
【0033】上記データは、文書ファイル、テキスト、
画像、動画、グラフ、ワークシートのいずれかを含むド
キュメントであることを特徴とする。
【0034】
【作用】この発明においては、複数の情報処理装置を接
続した分散処理システムにおいて、コード割当手段は、
データを識別するコードをシステム内で一意に割り当て
る。
【0035】また、この発明においては、クライアント
コンピュータがデータを識別するコードをサーバコンピ
ュータに要求し、要求を受けたサーバコンピュータは、
システム内で一意のコードをクライアントコンピュータ
に返送する。
【0036】また、この発明のコード割当手段は、1つ
の情報処理装置がデータの識別に用いるコードを発生さ
せ、そのコードがシステム内で一意であることを確認す
るために、他の情報処理装置に使用可否を問い合わせ
る。
【0037】また、この発明のコード割当手段は、各情
報処理装置に対応して重複しないコード領域を定義し、
各情報処理装置は、自分用に定義されたコード領域を用
いてコードを決定するので、システム内で他の情報処理
装置と重複しないコード割当を行うことができる。
【0038】この発明においては、コード発生手段が、
データとそのデータの識別に用いるコードを発生させ、
コード伝送手段が発生したコードを他の情報処理装置に
伝送する。伝送されたコードを受けた情報処理装置は、
データ照会手段によりその伝送されたコードにより識別
されるデータをコードを発生させた情報処理装置に照会
する。照会を受けた情報処理装置は、データ伝送手段に
より、コードにより識別されるデータを照会した情報処
理装置に対して伝送する。
【0039】また、この発明においては、コードにより
識別されるデータの所在を示す辞書を備え、この辞書を
用いてデータ照会手段は、データの存在を判別してデー
タの照会を行う。
【0040】また、この発明においては、データ伝送手
段により伝送されたデータを一時保有するので、保有さ
れたデータを再利用できる。
【0041】更に、一時保有されたデータの有効性を高
める手段により、有効でないデータを使用することを回
避できる。
【0042】この発明の有効性を高める手段は、一時保
有するデータを獲得した獲得時刻を記憶し、記憶した獲
得時刻以降データの更新がないことを確認することで、
データの有効性を判断する。
【0043】また、この発明の有効性を高める手段は、
更に、上記獲得時刻からの経過時間を計測し、上記経過
時間が一定時間内であることでデータの有効性を判断す
る。
【0044】また、上記有効性を高める手段は、上記経
過時間が一定時間内であることでデータの有効性を判断
し、一定時間内ではないときは、獲得時刻以降データの
更新がないことを確認することでデータの有効性を判断
する。
【0045】更にまた、この発明においては、文字デー
タ、書体データ、アイコンデータ、イメージデータ、書
式データまたはオーバレイデータのいずれかをシステム
内で一意のコードにより識別する。
【0046】また、この発明においては、ドキュメント
を再利用のため一時保有する。
【0047】
【実施例】
実施例1.図1は、この実施例の分散処理システムの構
成を示す図である。図において、1はサーバコンピュー
タ(以下、サーバという場合もある)、13はクライア
ントコンピュータ(以下、クライアントという場合もあ
る)である。また、115はサーバコンピュータ1と複
数のクライアントコンピュータ13から構成されるクラ
イアントサーバシステムである。
【0048】図2は、複数のサーバコンピュータを含む
階層化されたシステム構成例を示す図である。図1と同
様に、1はサーバコンピュータ、13はクライアントコ
ンピュータであり、115は1つのクライアントサーバ
システムを示している。図2は、2つのクライアントサ
ーバシステムを更に接続した例を示しており、サーバ1
09は、これらのクライアントサーバシステムの上位に
位置するサーバである。また、150は階層化されたク
ライアントサーバシステム全体を示している。
【0049】この実施例において、サーバコンピュータ
というのは、データを供給する側という意味のサーバで
ある。サーバは、ネットワークに接続されているシステ
ム内のクライアント間の、コードと、コードにより識別
されるデータを一意に管理する役割を果たしている。こ
こでいうデータを一意に管理するとは、図1又は図2に
示すようなシステム構成の中で、どのクライアント上の
アプリケーションプログラムから、特定のコードを呼び
出した場合でも、同じデータを得ることができるという
ことを意味している。従って、サーバとは、コードとデ
ータの関係を管理し、他からのコードによるデータ要求
に応じて、要求されたコードに対応するデータを提供す
るという意味でサーバと呼んでおり、これらのシステム
上で行っている業務処理上のサーバと一致するとは限ら
ない。業務上のデータ処理において、クライアントであ
る場合にもサーバ機能を持たせることも可能である。
【0050】図3は、この実施例のコード割り当て手段
を使用するクライアントコンピュータのブロック図であ
る。図において、13はクライアントコンピュータであ
り、フォントを利用するアプリケーションプログラム2
2を動作させる。また、クライアントコンピュータ13
はTCP/IPにより、他の情報処理装置とネットワー
ク接続されている。14はフォント管理手段であり、ク
ライアント内のフォントデータを管理する。15はフォ
ントデータ記憶部であり、ディスク上にファイル、或い
は、データベースとして記憶される。記憶形態として
は、文字コードをキーにして、フォントデータを記憶し
ている。フォント管理手段から参照されるために、内部
的には索引部とデータ部とから構成されている。16は
フォントアクセス手段であり、アプリケーションプログ
ラム22からの要求を受けてフォントの所在を確認し、
フォント管理手段14を介してフォントデータ記憶部を
アクセス、或いは、フォントクライアント17を通して
サーバコンピュータをアクセスする。18はフォントキ
ャッシュであり、クライアントコンピュータ上のメモリ
である。フォントキャッシュ18には、文字コードをキ
ーにしてフォントデータ、獲得時刻などをデータとして
記憶する。フォントキャッシュ18に記憶された内容
は、ディスク装置等に書き込みを行い、再び使用しても
良い。19はコード変換手段であり、サーバの文字コー
ドのコード系がクライアントのコード系と異なる時、こ
れを変換する。20は所在管理手段であり、所在情報記
憶部21を参照してフォント名による所在決定及び文字
コードによる所在決定を行う。所在情報記憶部21に
は、フォント名又は文字コードをキーに、フォントデー
タを持つサーバ名称をデータとして記憶している。アプ
リケーションプログラム22は、フォント編集手段2
3、フォント表示手段24、フォント選択手段25を用
いて、文字表示やフォントパターンの編集などを行う。
具体的には、フォント編集手段23は、新しいフォント
の登録や既にあるフォントの更新に際し、フォントパタ
ーンの編集を行う。フォント表示手段24は、フォント
データのフォントパターンの表示を行う。また、フォン
ト選択手段25は、フォントの種類や文字コードを選ぶ
データエントリーの一部である。一般に、カナ漢字変換
の機能を提供する部分である。
【0051】図4は、この実施例のコード割り当て手段
を含むサーバコンピュータのブロック図である。図にお
いて、1はサーバコンピュータであり、フォントをクラ
イアントに提供する目的で設置されたコンピュータ本体
である。サーバコンピュータ1は、TCP/IPによる
ネットワーク接続で、クライアントコンピュータ13及
び他のサーバコンピュータなど複数の情報処理装置と接
続されている。2はフォント管理手段であり、フォント
をアクセスするための要求を受け、フォントデータ記憶
部3から必要なフォントデータを取り出したり、新たな
フォントデータの登録を行う。フォントデータ記憶部3
は、ディスク上のファイル又はデータベースであり、文
字コードをキーにしてフォントデータを記憶している。
内部的には、索引部とデータ部から構成されている。4
はサーバコンピュータ1のメモリ領域に展開される予約
テーブルである。予約テーブル4には、新規登録、或い
は、更新を予定している文字コードと利用者識別コード
(クライアントコンピュータの識別子)を記憶してい
る。5はフォントアクセス手段であり、クライアントコ
ンピュータのフォントアクセス手段16と同様に、所在
管理手段9にフォントの所在を確認し、フォント管理手
段2又はフォントクライアント11を介して他のサーバ
26をアクセスする。6はフォントサーバであり、クラ
イアントコンピュータ13のフォントクライアント17
からの要求をフォントアクセス機能5に伝える。また、
フォントサーバ6は、配布記録7を取っており、クライ
アントがフォントデータを獲得した文字コードについて
記憶している。配布記録7に記憶された内容は、フォン
トサーバ6の終了時にディスク装置などの不揮発性記憶
に書き込みを行い、再立ち上げ時にこれをロードするこ
とによって再び使用される。8はコード変換手段であ
り、クライアントコンピュータ13のコード変換手段1
9と同様に、クライアントコンピュータの文字コードの
コード系がサーバコンピュータの文字コードのコード系
と異なる時、これを変換する。9は所在管理手段であ
り、所在情報記憶部10を参照して目的とするフォント
の所在を管理する。所在情報記憶部10には、クライア
ントコンピュータ13の所在情報記憶部21と同様に、
フォント名及び文字コードをキーにしてサーバ名が記憶
されている。11は他のサーバに記憶されているフォン
トをアクセスするためのフォントクライアントである。
12はサーバコンピュータ1上のメモリに展開されるフ
ォントキャッシュであり、他のサーバ26から獲得した
フォントデータを記憶する。
【0052】図5は、コード体系の異なるデータ間のコ
ード領域の対応関係を示す図である。図において、網掛
けの部分は、外字に相当する部分である。Shift−
JISコード、JISコード及びEUCコードを例にと
って説明する。日本語処理で漢字を表記するために、一
般に2バイトコードが用いられている。Shift−J
ISコードでは、『8140』から『FCFC』が漢字
用に割り当てられ、JISコードでは、『7E7E』、
EUCコードでは『A1A1』から『FEFE』が、そ
れぞれ割り当てられている。図5に示すように、JIS
コードとEUCコードは、『8080』の差で対応して
いるので、加算、或いは、減算によりコード間の変換が
可能である。この実施例のコード変換手段も、この図5
に示す対応関係に従ってコードの変換を行う。例えば、
JISコードの『2121』は、EUCコードの『A1
A1』に変換される。また、Shift−JISコード
とJISコードは、図5に矩形で示す部分、或いは、線
で区切った部分毎に対応している。この実施例のコード
変換手段は、この対応関係に従って線で区切られたコー
ド範囲毎に変換を行う。例えば、EUCコードの『B0
A1』は、Shift−JISの『889F』に変換さ
れる。また、明示的に対応関係を示すカスタマイズを行
えば、他の変換方法でもコード毎に対応を取ることも可
能である。
【0053】次に、図3及び図4に示した各ブロックの
機能について説明する。サーバコンピュータのフォント
管理手段2は、フォントアクセス手段5から次のような
アクセスを受ける。文字コードをキーにしたフォント・
データの取り出し。文字コードの割当。文字コード獲得
要求に従い、未使用の文字コードを予約する。文字コー
ドをキーにしたフォント・データの登録。文字コードを
キーにしたフォント・データの更新。また、内部処理と
して、フォント・データの登録、更新において、複数の
利用者が同一の文字コードを対象としないよう、予約テ
ーブルに更新中/新規登録予定のフラグをたてる処理も
行う。
【0054】サーバコンピュータのフォント管理手段2
は、フォントデータ記憶手段に以下のアクセスを行う。
文字コードをキーにしたフォントデータの取り出し。文
字コードをキーにしたフォントデータの削除。文字コー
ドをキーとして付加したフォントデータの登録。文字コ
ードのユニーク性チェック。未使用文字コードの獲得。
【0055】サーバコンピュータのフォントサーバ6
は、以下のインタフェースを有する。 ・外部インタフェース Open:フォントクライアント17からフォントサー
バ6への要求。使用するフォント名を指定する。 Close:フォントクライアント17からフォントサ
ーバ6への要求。使用を終了するフォント名を指定す
る。 Fetch:フォントクライアント17からフォントサ
ーバ6への要求。必要なフォント・データの文字コード
をサーバに送り、フォント・データを得る。配布記録7
に記録をとる。 Store:フォントクライアント17からフォントサ
ーバ6への要求。文字コードをキーにしてフォントデー
タを登録・更新する。 Delete:フォントクライアント17からフォント
サーバ6への要求。文字コードの未使用化。 XCode:フォントクライアント17からフォントサ
ーバ6への要求。文字コードの排他を要求する。同一の
利用者からこの文字コードをキーにしたXCode o
r Store or Closeがだされるまで、他
の利用者はこの文字コードをキーにXCode or
Storeを要求できない(エラーになる)。 UCode:フォントクライアント17からフォントサ
ーバ6への要求。定義時間以降のフォント・データの使
用の打診。文字コードとフォントデータ獲得時刻を伝え
る。サーバ側が獲得時刻以降のフォントデータの更新が
ないことを確認できれば、配布記録7を更新し、OKを
クライアントに返す。更新されている場合、或いは、確
認できない場合は、NGを返す。この場合は、クライア
ントはフォントキャッシュ18を無効にし、再度Fet
chをだす。 OCode:フォントサーバ6からフォントクライアン
ト17への要求。配布記録7にある該当文字コードのフ
ォントデータを獲得したクライアントに対し、フォント
が無効になったことを通知する。 ・内部処理 Open,Close,Fetch,Store,De
lete,XCodeは、フォントアクセス機能5に伝
える。OCodeはフォントアクセス機能5からのフォ
ント無効の通知を受け、配布記録7を照合してクライア
ントに対し発行する。UCodeによるフォントの有効
性の立証は、他の利用者による配布記録が残っているか
どうかによる。フォントアクセス機能5をアクセスして
フォントの更新時刻を照会することで精度をあげること
もできる。このとき、他のサーバ26のフォントであれ
ば、フォントクライアント11を通じてフォントキャッ
シュ12の有効性の確認やUCodeを他のサーバにだ
すこともある。
【0056】サーバコンピュータのコード変換手段8
は、以下のインタフェースを有する。 ・外部インタフェース Open:入力のコード系と出力のコード系を指定し、
変換の環境を初期化する。 Close:変換の環境を解放する。 Conv:変換を行う。 ・内部処理 変換の仕様は外部定義によるカスタマイズが可能であ
る。
【0057】サーバコンピュータの所在管理手段は、ク
ライアントから要求されたフォントを他のサーバ26か
ら獲得するインタフェースを提供する。フォント名によ
る所在決定。文字コードによる所在決定。所在情報の登
録。
【0058】サーバコンピュータのフォントキャッシュ
は、他のサーバ26から獲得したフォントデータを記憶
する。記憶内容のメインテナンスは、フォントクライア
ント11が行う。内部処理は、以下のように行われる。
フォントキャッシュは文字コードをキーにフォントデー
タ、獲得時刻をデータにもつ。獲得後定義時間を過ぎた
ものの再利用は、他のサーバ26に有効性を照会する。
フォントキャッシュは有限のサイズである。このため、
再利用される可能性が低く、有効である可能性の低いエ
ントリは削除し、新たなエントリに領域を割り当てる。
削除するエントリは、獲得時刻or再利用時刻のもっと
も古いものから選ぶ。
【0059】クライアントコンピュータのフォント管理
手段14は、クライアントに閉じたフォントデータを管
理するという制限以外、サーバコンピュータのフォント
管理手段2と同等の機能を提供する。
【0060】クライアントコンピュータのフォントデー
タ記憶手段は、ディスク上のファイルまたはデータベー
スで構成されており、文字コードをキーにしてフォント
データを記憶する。フォント管理手段14は、フォント
データ記憶手段に対して次のようなアクセスを行う。文
字コードをキーにしたフォントデータの取り出し。文字
コードをキーにしたフォントデータの削除。文字コード
をキーとして付加したフォントデータの登録。文字コー
ドのユニーク性チェック。未使用文字コードの獲得。
【0061】クライアントコンピュータのフォントクラ
イアント17は、フォントキャッシュ18を持ち、サー
バコンピュータ1から獲得したフォントデータを記憶
し、記憶されたフォントデータが要求のあったフォント
データである時に、記憶している内容を提供するので、
サーバコンピュータとのデータ交換量を低減できる。内
部的には、以下のように管理される。フォントキャッシ
ュは文字コードをキーにフォントデータ、獲得時刻をデ
ータにもつ。獲得後定義時間を過ぎたものの再利用は、
他のサーバ26に有効性を照会する。フォントキャッシ
ュは有限のサイズである。このため、再利用される可能
性が低く、有効である可能性の低いエントリは削除し、
新たなエントリに領域を割り当てる。削除するエントリ
は、獲得時刻or再利用時刻のもっとも古いものから選
ぶ。また、利用された回数を記憶しておき、回数の少な
いものから削除するやり方でも良い。
【0062】クライアントコンピュータのコード変換手
段19は、以下のインタフェースを有する。 Open:入力のコード系と出力のコード系を指定し、
変換の環境を初期化する。 Close:変換の環境を解放する。 Conv:変換を行う。
【0063】クライアントコンピュータの所在管理手段
20は、目的とするフォントのフォントデータの所在を
管理し、クライアントのフォント管理14の持つフォン
トか、サーバコンピュータのフォントか識別する。識別
には、所在情報記憶手段21を用いる。所在情報記憶手
段21に記憶する内容は、サーバコンピュータの所在情
報記憶手段10と同様である。
【0064】次に、動作について説明する。図6は、フ
ォントの表示処理を行う時のクライアント側の処理の流
れ図である。まず、S10において、アプリケーション
プログラム22のフォント表示手段23がフォントデー
タを要求する。次に、S11において、フォントアクセ
ス手段16が所在管理手段に所在を問い合わせる。所在
管理手段20は、S12において、所在情報記憶部21
を参照し、要求されたフォントデータの所在を決定す
る。所在管理手段から所在を受け取ると、フォントアク
セス手段16は、S13において、自分が持っているフ
ォントデータかどうか判断する。YESであればS14
において、フォント管理手段14がフォントデータ記憶
部15からフォントデータを取り出す。また、S13の
自分が持っているフォントデータかという判断におい
て、NOである時にはS16のフォントクライアント処
理を実行する。フォントクライアント処理とは、クライ
アントにないフォントデータをサーバコンピュータのフ
ォントサーバに要求する処理である。次のS15におい
て、要求されたフォントデータがアプリケーションプロ
グラム22に返されて、フォントの表示処理を終了す
る。
【0065】図7は、図6の流れ図におけるS16のフ
ォントクライアント処理の詳細を示す流れ図である。ま
ず、S20において、Fetchを発行する。なお、説
明の都合上流れ図では省略しているが、フォントデータ
ファイルを参照する時には、ファイルのOpen要求、
或いは、Close要求がアプリケーションから出され
ている。具体的には、サーバに存在するフォントに対す
るOpenでは、TCP/IPによる接続は、Open
の処理の中で行われる。Closeではこの開放も行
う。Openする対象は、クライアントの所在管理手段
によって決定される。Open要求、Close要求の
動作内容の詳細については、既に述べたとおりである。
S20において、Fetchが発行されると、次に、S
21において要求されたフォントデータがフォントキャ
ッシュにあるかどうか判断する。フォントデータがフォ
ントキャッシュ内にない時、即ち、NOの時には、S2
2においてフォントサーバをアクセスする処理を行う。
また、フォントがフォントキャッシュ内にあった時、即
ち、YESの時には、S23において有効性確認処理を
行う。有効性確認処理とは、フォントデータがフォント
キャッシュに記憶された後、サーバ側で更新され、フォ
ントキャッシュに残っているフォントデータが有効でな
い場合を検知し、それを利用することを回避するための
処理である。有効性確認処理の内容については後述する
実施例で述べるので、ここでは説明を省略する。次に、
S24において、有効性確認処理の結果、フォントキャ
ッシュが有効であるかどうか判断する。フォントキャッ
シュが有効でない時、即ち、NOの時には、S20にお
いてフォントサーバをアクセスする。また、フォントキ
ャッシュが有効である時、即ち、YESの時には、S2
5においてフォントキャッシュに記憶されている該当す
るフォントデータを返す。
【0066】図8は、図7に示す流れ図におけるS22
のフォントサーバをアクセスする処理のサーバ側の詳細
な流れ図である。まず、S30において、クライアント
コンピュータのフォントコンピュータが発行したFet
chを受けて、フォントアクセス手段をアクセスする。
次に、S31において、フォントアクセス手段5が所在
管理手段9にフォントデータファイルの所在を問い合わ
せる。所在管理手段9は、所在情報記憶部10を参照し
て、フォントデータの所在を決定する(S32)。次
に、S33において、自分が持っているフォントデータ
かどうか判断する。YESの時には、S34においてフ
ォント管理手段2が要求されたフォントデータをフォン
トデータ記憶部3から取り出す。また、S33の自分が
持っているフォントデータかの判断でNOの時、S35
においてサーバコンピュータ1のフォントクライアント
11から他のサーバ26をアクセスする。S35におけ
る他のサーバをアクセスする処理は、図6の流れ図に示
したS16のフォントクライアント処理に相当する。詳
細な処理内容としては、図7のフォントクライアント処
理の流れ図に示したのと同じ処理が行われる。
【0067】上記流れ図においては、Fetchを受け
たフォントアクセス手段が所在を所在管理手段に問い合
わせているが、Open時に所在を決定し、Fetch
を受けた時点で既にOpenしているフォントの内、ど
のフォントに対するFetchかを判定することによ
り、所在を決定するやり方でも良い。
【0068】次に、図9〜図16を用いて、フォントの
表示処理を行う際に、受け渡しされる要求と応答の流れ
を説明する。図9は、クライアントコンピュータのフォ
ントデータ記憶部に、アプリケーションプログラムが要
求するフォントデータが存在する場合の流れを示す図で
ある。図において、ブロックで示されているものは、既
に図3で説明したものと同じであるので説明は省略す
る。まず、アプリケーションプログラム22のフォント
表示23がフォントデータをフォントアクセス手段に対
して要求する(1)。フォントアクセス手段は、所在管
理手段に対してフォント所在問い合わせを発行する
(2)。なお、( )内の数字は処理の順番を示してい
る。(3)は、所在管理手段のフォントアクセス手段に
対する応答である。この応答によりフォントアクセス手
段は、フォント表示が要求するフォントデータがフォン
トデータ記憶部にあることが分かるので、フォントデー
タ要求をフォント管理手段に対して発行する(4)。フ
ォント管理手段は、フォントデータ記憶部を検索し、要
求されたフォントデータをフォントアクセス手段に渡す
(5)。フォントアクセス手段は、受け取ったフォント
データをフォント表示に返す(6)。
【0069】次に、図10を用いて、フォントキャッシ
ュに有効なフォントがある場合について説明する。フォ
ントが有効かどうかの判定については、後述する他の実
施例で説明する。(1)〜(3)までは、図9の説明と
同じであるので、説明を省略する。フォントアクセス手
段からFetchがフォントクライアントに発行される
(4)。(5)においては、フォントクライアントがフ
ォントキャッシュにフォントデータを要求する。フォン
トキャッシュには、要求されたデータが存在するので、
(6)において、フォントデータがフォントクライアン
トに返される。(7)フォントクライアントが受け取っ
たフォントデータは、フォントアクセス手段に返され
る。(8)フォントアクセス手段は、フォントクライア
ントから受け取ったフォントデータをフォント表示に対
して返送する。
【0070】次に、図11と図12を用いて、アプリケ
ーションプログラムが要求するデータがサーバにある場
合の処理について説明する。図11は、図9及び図10
と同様に、前述した図3のクライアントコンピュータの
ブロック図の構成をそのまま利用している。また、図1
2は、図4に示すサーバコンピュータのブロック構成を
そのまま利用している。
【0071】図11に戻って説明する。(1)〜(5)
までは、図10の処理と同じであるので説明は省略す
る。(5)でフォントキャッシュに対して、フォントデ
ータが要求されると、フォントキャッシュには有効なフ
ォントがないので、(6)においてフォントデータがフ
ォントキャッシュにない、或いは、フォントキャッシュ
データが有効でないという応答が返される。これを受け
て、フォントクライアントは、Fetch(7)をフォ
ントサーバに対して発行する。以降は、サーバコンピュ
ータ側の処理になるので、図12を用いて説明する。F
etchを受けたフォントサーバは、Fetch(8)
をフォントアクセス手段に渡す。フォントアクセス手段
は、所在管理手段に対して、フォント所在問い合わせを
発行する(9)。所在管理手段が所在情報記憶部を参照
すると、Fetch要求の後、Fetch要求のあった
フォントデータは、サーバに記憶されていることが分か
るので、その旨を応答する(10)。その応答を受け
て、フォントアクセス手段は、フォントデータ要求(1
1)をフォント管理手段に対して発行する。フォント管
理手段は、フォントデータ記憶部から要求されたフォン
トデータを読み出し(12)において、フォントデータ
の応答をフォントアクセス手段に返す。次に、フォント
アクセス手段は、受け取ったフォントデータを(13)
において、フォントサーバに返す。次に、フォントサー
バは(14)において、配布記録の書き込みを行う。図
13に配布記録に書き込まれる内容を示す。配布記録に
は、Fetch要求を出してフォントデータを獲得した
フォントクライアントを識別するフォントクライアント
識別子、キーにした文字コード、フォントデータを獲得
した獲得日付と、獲得時刻が記録されている。また、こ
の実施例では、獲得の単位を文字コードとしているが、
文字コードではなく、フォントデータファイル単位に獲
得する機能を持たせても良い。その場合、フォントデー
タファイル名が記憶されている。
【0072】上で述べたような内容を配布記録に書き込
んだ後、応答をフォントサーバに返す(15)。その
後、フォントサーバは、フォントアクセス手段から受け
取ったフォントデータをクライアントコンピュータのフ
ォントクライアントに返送する(16)。フォントクラ
イアントが受け取ったフォントデータは、フォントアク
セス手段を経由して(17)、アプリケーションプログ
ラムのフォント表示に渡される(18)。
【0073】既に、述べたようにクライアントコンピュ
ータとサーバコンピュータで使用しているコード体系が
異なる場合には、コード変換手段において、コードを変
換する処理が行われる。このコード変換処理は、クライ
アントコンピュータで行っても良いし、或いは、サーバ
コンピュータで行っても良い。
【0074】図14は、クライアントコンピュータでコ
ード変換を行う処理の手順を示す図である。ここでは、
図11に示した場合と同様に、サーバコンピュータに要
求するフォントデータがある場合を想定している。コー
ド変換は、フォントクライアントがFetch要求を発
行した後で行われる。図14に示すように、(7−1)
において、フォントクライアントがコード変換手段に変
換要求を発行し、コード変換手段は、(7−2)におい
て、変換した結果をフォントクライアントに返す。変換
されたコードは、クライアントコンピュータのフォント
クライアントからサーバコンピュータのフォントサーバ
に送信される。フォントサーバが受け取ったコードは、
既にサーバコンピュータで使用しているコード体系に合
うように変換されているので、サーバコンピュータにお
ける処理は、図12を用いて説明した処理の流れと全く
同じになる。つまり、サーバコンピュータは、クライア
ントで使用しているコード体系が異なることを全く意識
しないで処理ができる。
【0075】次に、コード変換をサーバコンピュータの
コード変換手段が行う場合について説明する。図15に
示すように、サーバコンピュータにおけるコード変換要
求は、フォントサーバがクライアントコンピュータのフ
ォントクライアントからFetchを受け取った後に行
われる。まず、(7−1)において、コード変換手段に
対して変換要求が渡される。次に、コード変換手段か
ら、サーバコンピュータで使用しているコード体系に沿
って変換されたコードがフォントサーバに送られる(7
−2)。その後(8)以降の処理は、既に述べた図12
の処理の流れと同じであるので説明は省略する。また、
クライアントコンピュータ側での処理は、フォントサー
バにFetchを出す時に、クライアントコンピュータ
側のコード体系に沿ったコードを渡すので、図11で述
べた処理の流れと全く変わらない。つまり、サーバで使
用しているコード体系が異なることを意識しない処理が
可能である。
【0076】次に、要求されたフォントデータが他のサ
ーバに存在する場合について、図16と図17を用いて
説明する。図16は、クライアントコンピュータ側の処
理を表しており、フォント表示手段によるフォントデー
タの要求(1)からFetch(7)発行までは、サー
バにデータがある時と同じであるので、説明は省略す
る。
【0077】図17を用いてサーバコンピュータ側の動
作について説明する。(7)において、クライアントコ
ンピュータのフォントクライアントからFetchを受
けたフォントサーバは、フォントアクセス手段に対して
Fetchを発行する(8)。フォントアクセス手段
は、(9)において、所在管理手段に対してフォント所
在問い合わせを出す。所在管理手段は、所在情報記憶部
を参照して要求されたフォントデータは他のサーバにあ
るという応答を返す(10)。その応答を受けると、フ
ォントアクセス手段は、フォントクライアントに対して
他のサーバにフォントデータを要求するという処理を依
頼する(11)。
【0078】サーバコンピュータにおいても、前述した
クライアントコンピュータにおける動作と同様に、Op
en時に所在を決定するやり方でも良い。Openで所
在が決定していれば、他のサーバに対してOpenした
フォントのFetchは、そのまま他のサーバへフォン
トクライアントを介してルーティングされる。サーバコ
ンピュータのフォントクライアントが他のサーバのフォ
ントをフォントデータを要求する時の動作は、クライア
ントコンピュータのフォントクライアントがサーバコン
ピュータのフォントサーバに依頼を出す時と同じ動作を
行う。即ち、フォントキャッシュに有効なデータがある
かどうか存在をチェックし、有効であればそのデータを
利用できるようにするが、有効でない場合には、改めて
サーバのデータを取り寄せる。
【0079】次に、フォントクライアントは、自分が入
手したフォントデータをフォントアクセス手段に返す
(12)。フォントアクセス手段が受け取ったフォント
データは、フォントサーバを経由して(13)、クライ
アントコンピュータのフォントクライアントに渡る(1
4)。図16に示すように、クライアントコンピュータ
のフォントクライアントに渡ったフォントデータは、ク
ライアントコンピュータのフォントアクセス手段を経由
して(15)、アプリケーションプログラムのフォント
表示に渡る(16)。
【0080】以上説明してきたように、他のサーバのデ
ータを検索するというケースは、図2に示したような階
層化されたシステム構成の場合に発生する。フォントデ
ータファイルの要求を出したアプリケーションが、要求
するフォントデータを入手するまでの手順だけに着目す
れば、クライアントコンピュータのフォントアクセス手
段が、クライアントコンピュータの所在管理手段にフォ
ントデータの所在を問い合わせ、クライアントコンピュ
ータの中にデータがないことが分かった後、再び、サー
バコンピュータのフォントアクセス手段が、サーバコン
ピュータの所在管理手段に要求するデータの所在を問い
合わせるのは、冗長であるように思われるかもしれな
い。だが、この実施例のようにシステム構成や、或い
は、データの持ち方を階層化することで、システム全体
の負荷は軽減される。
【0081】例えば、業務処理毎にクライアントサーバ
のシステムを構成し、このシステムを更に他のクライア
ントサーバシステムとネットワークで接続し、必要に応
じて情報の交換を可能にすれば、システムの負荷は軽減
される。また、共有したいデータの種類によって、クラ
イアントのグループ化を図っても良い。複数設置されて
いるサーバには、それぞれ自分自身に接続されているク
ライアントが頻繁に要求するデータを優先して管理させ
れば良く、ごくまれにしか発生しない処理の対応につい
ては、しかるべき手順を踏んで他のサーバに要求すると
いう構成を取ることができる。
【0082】或いは、他の方法として、各クライアント
の所在情報記憶部に全てのサーバが所持しているフォン
トデータの一覧を記憶させるという方法を取ることによ
って、自分が接続されているサーバを経由せずに、他の
サーバにデータを要求するような構成を取ることも可能
である。だが、その場合には、ネットワーク上のトラヒ
ックが増大し、ネットワークを制御するための負荷も増
大するので、システム全体の効率が良くなるとはいえな
い。また、ある面ではデータの集中化を招くので、効率
の良いデータの供給を受けられるクライアントの数が制
限されるなどの欠点が生ずる恐れがある。
【0083】この実施例によれば、階層化された構造を
取ることによってサーバコンピュータに接続されたクラ
イアントコンピュータに対して、要求されたデータを効
率良く供給することができ、データが他のシステムにあ
る場合には、他のシステムのサーバに対してデータの要
求も可能となる。また、フォントクライアントが入手し
たデータをキャッシングすることによって、分散処理シ
ステムにおいてシステムの負荷を更に軽減し、効率良く
データを供給することが可能となる。
【0084】次に、図18と図19を用いてデータを識
別する新しいコードの登録、或いは、更新を行う場合の
処理について説明する。図18は、クライアントコンピ
ュータ側の処理を示し、図19は、サーバコンピュータ
側の処理を示している。なお、前述した処理と同様に、
使用するフォントデータファイルOpen、或いは、C
loseが必要な時点で行われているが、説明を簡単に
するために図においては省略している。
【0085】まず、アプリケーションプログラム22が
新たな文字を必要としているので、フォント編集手段2
3は、フォントアクセス手段に対してフォントの編集要
求を送る(1)。フォントアクセス手段は、受け取った
編集要求をフォントクライアントに送信する(2)。フ
ォントクライアントは、XCodeを送り(3)、空き
コードの確保と排他制御を要求する。XCodeを受け
取ったフォントサーバは、フォントアクセス手段に転送
する(4)。XCodeは、フォントアクセス手段から
フォント管理手段に渡される(5)。フォント管理手段
は、まず、未使用コードをフォントデータ記憶部に対し
て要求する(6)。フォントデータ記憶部は、未使用コ
ードを割り当て、フォント管理手段に通知する(7)。
未使用コードを受け取ったフォント管理手段は、予約テ
ーブルに未使用コードの書き込みを行う(8)。予約テ
ーブルへの書き込みが完了すると(9)、フォント管理
手段は、XCode完了をフォントアクセス手段を経由
して(10)、フォントサーバに通知する(11)。
【0086】フォント管理手段において、未使用コード
を実際に割り当て、割り当てた後使用済みであるとして
管理する処理は、フォントデータ記憶部が行っている。
即ち、未使用コードは、割り当てられた時点で使用済み
となるので、まだデータが登録されていなくても、他の
クライアントが未使用コードを要求した時にそのコード
が割り当てられることは起こらない。ところが、この割
り当て管理だけでは、十分とはいえない。他のクライア
ントが誤ってそのコードに対して書き込みを行うことを
防がなければならないからである。即ち、あるクライア
ントが新たなコードを登録するために割り当てを受けた
時、そのコードに対応するデータの書き込みが完了する
までの間、他のクライアントがそのコードに対して書き
込みを行わないよう、排他制御が必要である。割り当て
られたコードを予約テーブルに書き込むのは、この排他
制御を行うためである。予約テーブルへの書き込みは、
登録時だけではなく、データの更新時にも行われる。予
約テーブルには、新規登録、或いは、更新を予定してい
る文字コードと、どのクライアントからの依頼があった
かを識別する、利用者識別コードが記憶されている。
【0087】サーバコンピュータのフォントサーバから
XCode完了を受け取ったクライアントコンピュータ
のフォントクライアント(12)は、フォントアクセス
手段を経由して(13)、アプリケーションプログラム
のフォント編集手段にXCode完了を通知する(1
4)。その後、アプリケーションプログラムにおいて、
登録するデータの編集が行われる(15)。フォントデ
ータのビットパターンの編集が終了すると、書き込み要
求(Store)がフォントアクセス手段に出される
(16)。Storeは、フォントアクセス手段からク
ライアントコンピュータのフォントクライアントを経由
して(17)、サーバコンピュータのフォントサーバに
渡される(18)。フォントサーバは、Storeをフ
ォントアクセス手段に転送する(19)。フォントアク
セス手段は、フォント管理手段にStoreを渡す(2
0)。Store要求を受け取ったフォント管理手段
は、フォントデータ記憶部に対して書き込みを行う(2
1)。フォントデータ記憶部への書き込みが完了される
と(22)、フォント管理手段は、その書き込み完了を
受けて予約テーブルの消去を行う(23)。
【0088】次に、フォント管理手段は、OCodeを
フォントアクセス手段に送り(25)、OCodeはフ
ォントアクセス手段からフォントサーバに渡される(2
6)。OCodeを受け取ったフォントサーバは、配布
記録を参照し、今更新された文字コードのフォントデー
タを既に獲得しているクライアントもあれば、そのクラ
イアントに対してフォントデータが無効になった通知を
発行する(27)。つまり、OCodeは、新規登録の
場合には行われず、更新の書き込みが行われた場合にだ
け実行される。
【0089】また、(25)において、OCodeが出
されるのと同じタイミングで、フォント管理手段からフ
ォントアクセス手段に対してStoreの完了が出され
る(28)。Storeの完了は、フォントアクセス手
段を経由して(29)、フォントサーバからクライアン
トコンピュータのフォントクライアントに通知される
(30)。クライアントコンピュータ側でフォントクラ
イアントが受け取ったStore完了は、フォントアク
セス手段を経由して(31)、アプリケーションプログ
ラムのフォント編集に渡される(32)。
【0090】以上のような手順で新規登録及び編集に伴
う更新が行われる。また、既に登録してあるフォントデ
ータの削除については、フォントサーバに要求されるコ
マンドがStoreからDeleteに変わるだけで、
処理の流れは全く同一である。Deleteは、フォン
トサーバからフォントアクセス手段を経由して、フォン
ト管理手段に渡り、文字コードの未使用化が行われる。
未使用化の実際の方法は、削除フラグ、或いは、未使用
フラグをたてることで行っても良いし、フォントデータ
記憶部のデータ部や索引部を消し込むことで、空きエリ
アとして管理する方法でも良い。文字コードが削除され
た場合にもOCodeが発行され、配布記録を参照し
て、各クライアントに無効通知が発行される。
【0091】上で述べた処理では、図20に示すよう
に、コードを管理するサーバコンピュータを置き、クラ
イアントコンピュータから予めコード要求を出し、コー
ドを予約してからそのコードに併せてデータを作成し
て、サーバコンピュータでコードを確定させるという手
順であった。この手順は、サーバコンピュータにおい
て、予めコードを予約することで、システム内でコード
の一意性を保つことが可能となる。即ち、コードを予め
決めてからデータを生成する処理に有効である。
【0092】また、図21に示すように、予めクライア
ントコンピュータでデータを作成し、その後、コード要
求をサーバコンピュータに対して発行し、サーバコンピ
ュータから確定したコードを受け取るという手順で、こ
の実施例を応用することも可能である。これは、データ
生成後、コードを決めれば良い処理に有効である。コー
ドの確定はサーバコンピュータが一括して行うので、シ
ステム内でコードの一意性を保つことができる。どちら
の手順を取るかは、システム内で統一して同じ方式でも
良いし、或いは、クライアントによって又はアプリケー
ションの要請によって混在しても構わない。コードの確
定は、既に述べた手順で排他的に行われるので、いずれ
の組み合わせをとってもコードの一意性は確保される。
【0093】実施例2.前述した実施例においては、新
規コード登録時の予約の有効期間をフォント管理手段の
動作中に限定していた。予約テーブル4は、メモリ領域
に展開されており、フォントサーバのフォント管理手段
の停止により記憶内容が消えてしまうからである。予約
テーブル4の内容をファイルに出力し、ディスク装置等
に記憶させておけば、フォント管理手段の再起動後、デ
ィスク装置から読み出して再利用することができる。
【0094】実施例3.この実施例では、データの識別
に用いるコードを発生させる情報処理装置が、他の情報
処理装置に対して使用の可否を問い合わせる場合につい
て、図22を用いて説明する。図において、110はコ
ードを新規生成するコンピュータAである。また、11
1はコードを新規生成する他のコンピュータであり、こ
の実施例においては、コンピュータB、コンピュータC
の2台が存在する。この3台のコンピュータは、図示し
ない通信回線によって互いに通信可能な構成をとってい
るものとする。このシステム構成においては、サーバコ
ンピュータやクライアントコンピュータは存在せず、互
いに対等な関係をなしている。コンピュータAは、自分
が新規登録する際に、乱数からコードを生成し、生成し
たコードを他のコンピュータが使用していないかどう
か、使用の可否を問い合わせる。その結果、未使用であ
ることが確認されればコードを決定し、未使用ではない
時、即ち、他のコンピュータと重複している場合には、
再び乱数から新たなコードを生成させ、もう一度コード
照会の処理を繰り返す。最終的に重複のないことの確認
がとれた時点でコードを決定する。
【0095】図23は、この実施例のコード割当手段の
動作を表す流れ図である。まず、S40において、コー
ド生成を行う。次に、S41において、問い合わせる情
報処理装置があるかどうか判断し、ある場合には、S4
2において、その情報処理装置に対して、コード照会を
行う。コード照会の結果、未使用であればS41に戻
り、更に問い合わせる情報処理装置があれば、コード照
会の処理を繰り返す。また、S43の判断において、未
使用でなければそのコードは使用できないので、新たな
コード生成の処理をS40において行う。未使用を確認
する情報処理装置がなければ、S41において、Nと判
断され、S44において、コードを決定してこの処理を
終了する。この方法は、生成したコードが未使用である
確率が低い場合には、あまり効率の良い方法ではない。
一方、コードの空きが使用に対して圧倒的に大きい場合
に特に有効である。
【0096】以上のように、この実施例においては、他
の情報処理装置に使用の可否を問い合わせることによ
り、未使用であることを確認し、コードを決定するコー
ド割当手段について説明した。この方法によれば、各情
報処理装置は、自分の使用しているコードを管理するだ
けで良く、特別にサーバ等の集中管理を行うことなく、
コードを一意に割り当てることができる。
【0097】実施例4.この実施例では、コードの一意
性を保つメカニズムとして、分散したコンピュータで新
規にコードを生成し得るものに対して、予め他のコンピ
ュータと重複しないコードの領域をそれぞれに割り振る
機能を持つコード割当手段について説明する。図42に
示した従来例では、相手システム外字ファイルをクライ
アントの数だけ備えることにより、各クライアントがコ
ードを独占的に使用することが可能であった。しかし、
ファイルを分けてしまうので、システム内で同じコード
が複数存在するという不都合があった。この実施例のコ
ード割当手段は、コード領域を予め新規に生成し得る情
報処理装置に対応させて定義する。図24にコード領域
の定義例を示す。ここでは、3台のコンピュータA,コ
ンピュータB,コンピュータCが新規にコードを発生さ
せる場合を想定している。また、システムで新たに使用
できるコードは1〜300であるとする。図において、
101はコード域、102はコード域のコンピュータA
の割当範囲、103はコンピュータBの割当範囲、10
4はコンピュータCの割当範囲である。コンピュータA
に割り当てられたコード域102は1〜100、コンピ
ュータBに割り当てられたコード域103は101〜2
00、コンピュータCに割り当てられたコード域104
は201〜300である。
【0098】図25にコード領域の定義表の一例を示
す。この例では、コード域の下限、コード域の上限とい
う項目を設定し、コンピュータの名前A,B,Cをキー
にしてそれぞれに対応するコード域の下限値と上限値を
記憶させる形式をとっている。このようなコード域定義
表を各コンピュータに記憶させれば良い。各コンピュー
タは、新規にコードを割り当てる時には、必ず自分に割
り当てられたコード域のコードを使用するので、他のコ
ンピュータと重複しないコードを得ることができる。こ
のコード領域の定義表は、例えば、各コンピュータの固
定ディスクにファイルとして記憶させ、コードの新規生
成時に必ず参照するようにすれば良い。或いは、固定デ
ィスクの0トラック、0セクタ等一般のアプリケーショ
ンからは書き換えのできない特定の場所に記憶させ、独
自のインタフェースを用いて参照する方法をとっても良
い。
【0099】また、この実施例では、コード域をコンピ
ュータの台数で等分しているが、割り当て量を変えても
良い。それにより、新規生成の要求が多いことが予想さ
れるコンピュータには、より多く割り当てることができ
る。
【0100】図26は、この実施例のコード域定義表の
他の例を示す図である。この定義表においては、コード
域の下限、上限という範囲でコンピュータの割り当てを
記憶するのではなく、コード域にある全てのコードを定
義表に登録している。例えば、コード100はコンピュ
ータA、コード101はコンピュータB、コード298
はコンピュータCに割り当てられているということがこ
の定義表から読みとれる。また、図25,図26に示し
た定義表では、システム内で有効なコードを1つの定義
表に全て記載しているが、図27に示すように、各コン
ピュータにそれぞれそのコンピュータに割り当てられた
有効なコードの値だけを記憶させる方法でも構わない。
図27に示すように、各コンピュータにはコード域記憶
部が設けられ、そのコード域記憶部に前述したコード域
定義表が記憶されている。
【0101】また、割り当ては連続したコード域でなく
とも良い。例えば、2台のコンピュータがコードの新規
生成を行う時、末尾が奇数のコードをコンピュータA、
末尾が偶数のコードをコンピュータBという割り当てを
行っても良い。或いは、末尾とは限らずある特定の桁の
値により、どのコンピュータに割り当てられるかを決定
する方法でも良い。また、任意の桁を用いて特定の計算
を行い、その計算結果の値により割り当てても良い。図
28は、コンピュータに有効コード判定部を設け、その
有効コード判定部の中に、そのコンピュータにおいて有
効なコードのルールを記憶させる方式を示す図である。
図28においては、コンピュータAでは末尾が奇数のコ
ードが有効であり、コンピュータBでは末尾が偶数のコ
ードが有効であるというルールをそれぞれ記憶してい
る。それぞれのコンピュータは、自分がコードを新規に
生成する際に、そのコードが有効コード判定部の中に記
憶するルールと一致するかどうかだけを確認すれば良
い。それにより、システム内でのコードの一意性を保つ
ことが可能となる。
【0102】以上のように、この実施例においては、使
用するコンピュータ毎にコードの範囲を割り付けること
で、システム内で一意なコードとなることを果たすコー
ド割当手段について説明した。簡単な構造であり、サー
バの設置も不要であるが、コード域の空き領域の管理が
できないという問題もある。
【0103】実施例5.また、実施例1と実施例4を組
み合わせても良い。例えば、1台のコンピュータをコー
ド割り当て用のサーバとして用いる方式である。このサ
ーバに図29に示すコード割当管理表を記憶させる。そ
れぞれのコンピュータ(クライアント)は、任意のタイ
ミングでサーバに1つ以上のコードを要求する。サーバ
は、要求されたコンピュータに1つ以上のコードを割り
当て、割り当てたコードをコード割当管理表に登録す
る。例えば、最初にコンピュータAから10個のコード
の要求があったとする。サーバは、1〜10のコードを
コンピュータAに割り当てる。次に、コンピュータCが
1個のコードを要求する。サーバは、11というコード
を割り当てる。次に、コンピュータAが9個のコードを
要求した場合、サーバは、12〜20のコードを割り当
て、コード割当管理表に登録する。続いて、コンピュー
タBが5個のコードを要求した時、サーバは、21〜2
5のコードをコンピュータBに割り当て、コード割当管
理表に登録する。また、システム全体としては、このコ
ード割当管理表に登録されていないコードが、空きコー
ドであるという管理を行うこともできる。この方式をと
れば、前述した実施例のように、予め全てのコード域の
割り当てを定義してしまわずに、必要な都度、動的な割
り当てを行うことができる。
【0104】また、コード割当管理表の登録の仕方をコ
ード単位に設定すれば、コード域を連続して割り当てな
くとも、割当と空きコードの管理を行うことが可能にな
る。図30に1つのコード毎にコード割当管理表に登録
する例を示す。図30に示すようなコード割当管理表を
用いれば、1つ1つのコードを独立して管理できるの
で、連続して割り当てる必要がなくなり、更に、動的な
割当と空きコードの管理を行うことができる。
【0105】実施例6.この実施例では、コードの一意
性を保つメカニズムとして、分散したコンピュータを識
別する符号を含むコードを生成する機能を持つコード割
当手段について説明する。図31にこの実施例のコード
領域の定義例を示す。前述した実施例と同様に、3台の
コンピュータA、コンピュータB、コンピュータCが新
規にコードを発生させる場合を想定している。また、シ
ステムで新たに使用できるコードは、1〜300である
とする。このデータの持ち方は、図42に示した従来例
と全く同様であり、例えば、コンピュータAが生成した
コードは、コンピュータAしか利用しないという運用方
式をとれば、従来例と同一となってしまう。図31にお
いて、105はコンピュータAに割り当てられたコード
域Aであり、106はコンピュータBに割り当てられた
コード域Bであり、107はコンピュータCに割り当て
られたコード域Cである。この実施例では、このように
コード域をそれぞれのコンピュータに割り付け、コード
域の識別をコンピュータを識別するコードで行うこと
で、コードの一意性を保つ。例えば、B255は、コン
ピュータBの持つコード域Bの255番目のコードであ
る。
【0106】図32を用いて具体的に説明する。図32
に示すように、各コンピュータはコード域とマシン名の
対応表を記憶している。例えば、B255というコード
が使用された場合、Bというコード域を示す文字を対応
表で検索し、コード域Bのマシン名がコンピュータBで
あるという結果を得る。その結果を用いてコンピュータ
Bを検索しにいき、B255というコードにより識別さ
れるデータを得ることができる。これも簡単な構造であ
り、サーバの設置も不要であるが、コード域の識別が冗
長になるという問題もある。
【0107】実施例7.次に、有効性確認処理について
説明する。有効性確認処理とは、実施例1で説明したフ
ォントデータ要求に際して、既に獲得したフォントデー
タがフォントキャッシュに記憶されている時、記憶され
ているフォントデータが有効かどうか判断する処理であ
る。まず、コードを得たコンピュータ(クライアント)
が処理に必要なコードに関係付けられたデータを獲得す
るにあたり、キャッシング機能を利用する場合のキャッ
シュの有効性について、キャッシュ中のデータの利用に
先立って、獲得時刻をデータを保有するコンピュータ
(サーバ)に伝え、以降のデータの変更の無いことを確
認する処理について、図33を用いて説明する。
【0108】図33は、この実施例の有効性確認処理の
流れ図である。フォントキャッシュに要求されるフォン
トデータが存在した場合、まず、S60において、その
フォントデータを獲得した獲得時刻以降、サーバでフォ
ントデータの変更があったかどうか判断する。NOの
時、フォントキャッシュに記憶されているフォントデー
タは最新のものであるので、S61において、OKをク
ライアントに返す。また、S60の判断において、YE
Sだった時には、フォントキャッシュに記憶されている
フォントデータは最新のものではないので、S62にお
いて、NGをクライアントへ返す。NGを受け取ったク
ライアントは、フォントキャッシュに記憶されているデ
ータを無効にし、新たにFetch要求を発行する。
【0109】次に、コードを得たコンピュータ(クライ
アント)が処理に必要なコードに関係付けられたデータ
を獲得するにあたり、キャッシング機能を利用する場合
のキャッシュの有効性について、キャッシュ中のデータ
の利用に先立って、獲得時刻からの経過時間を確認し、
一定時間を経過したデータは、データを保有するコンピ
ュータ(サーバ)に獲得時刻を伝え、以降のデータの変
更の無いことを確認し、規定時間の範囲の精度でキャッ
シュの有効性を保証する処理について、図34を用いて
説明する。
【0110】図34は、上に述べた処理を流れ図に表し
たものである。要求されたフォントデータがフォントキ
ャッシュ内に存在した場合、そのフォントデータの獲得
時刻からの経過時間が、予め設定した一定の定義時間よ
りも定義時間を超えないかどうか判断し、経過時間が定
義時間以内に収まっている場合には、S46において、
キャッシュ内のフォントデータを使用する。また、S4
5の判断において、獲得時刻からの経過時間が定義時間
を超えている場合、S47において、獲得時刻以降更新
があったかどうかの問い合わせを行う。更新がなかった
場合には、S48において、配布記録に記憶されている
獲得時刻、或いは、獲得日時を更新し、S49におい
て、OKをクライアントに返す。続いて、S46におい
て、キャッシュ内のフォントデータを使用する。即ち、
問い合わせた時刻において、まだ更新が行われていなけ
れば、その問い合わせ時刻にフォントデータを獲得して
も、全く同じ内容となるからである。また、S47の判
断において、更新があった場合には、YESとなりS5
0において、NGをクライアントへ返して処理を終了す
る。NGを受け取ったクライアントは、フォントキャッ
シュに記憶されている該当するフォントデータを無効と
し、新たなFetch要求をサーバに対して発行する。
【0111】図35に有効性確認処理の他の流れ図を示
す。まず、S51において、獲得時刻からの経過時間が
予め定義された一定の定義時間以内であるかどうか判断
し、YESであれば、S52において、フォントデータ
を利用する。また、NOであれば、更新があったかどう
かの問い合わせはせず、無条件にS53において、フォ
ントデータを再獲得する。この方法をとれば、規定時間
内でのデータの精度は保証され、更に、クライアント側
だけで有効性が判断できるので、サーバに問い合わせる
というデータ交換の負荷をかけずに、データの有効性を
確認することが可能となる。
【0112】また、キャッシュの有効性を高める方法と
して、コードを得たコンピュータ(クライアント)が処
理に必要なコードに関係付けられたデータを獲得するに
あたり、キャッシング機能を利用する場合のキャッシュ
の有効性について、データを保有するコンピュータ(サ
ーバ)が変更されたデータが発生した場合に、変更をコ
ードを得たコンピュータ(クライアント)に通知する方
法がある。この方法をとれば、フォントキャッシュに獲
得したフォントデータについては、変更が発生する都
度、通知を受けるのでフォントキャッシュのデータを利
用する際、改めて有効性確認を行う必要がないという利
点がある。具体的な通知方法は、例えば、実施例1で述
べたOCodeによる通知がある。
【0113】実施例8.この実施例では、コードを得た
コンピュータ(クライアント)は、処理に必要なコード
に関係付けられたデータを獲得するにあたり、現在必要
となったデータ以外のデータも、予め獲得する処理につ
いて説明する。前述した実施例で既に説明したように、
フォントクライアントにフォントキャッシュを設けて一
旦獲得したデータを記憶し、再度同一コードに関係する
データが必要となった場合に、これを再利用することに
よって、クライアントとサーバ間のデータ交換回数の削
減が図れる。また、獲得要求を出す単位としては、フォ
ントデータファイルでも良いし、1つの文字コード単位
でも良いということは既に述べた。例えば、1つの文字
コードに対してフォントの要求が発生した場合に、その
文字コードのフォントだけではなく、要求された文字コ
ードを含むフォントデータファイル全体を予め獲得する
方法も可能である。或いは、フォントキャッシュの容量
にもよるが、ファイル全体でなく、要求されたコードを
含むブロック単位でキャッシングを行っても良い。これ
により、クライアント、サーバ間のデータ交換回数の削
減を図ることができる。
【0114】実施例9.前述した実施例においては、フ
ォントキャッシュに記憶されたフォントデータを利用す
る際に、その利用に先立って獲得時刻からの経過時間が
予め設定した一定の定義時間以内ではない場合に、獲得
時刻以降更新があったかどうか問い合わせを行ったが、
利用時に問い合わせを出すのではなく、予め一定のタイ
ミングを設定し、そのタイミングで問い合わせを行い、
問い合わせた時点で更新がなければ、獲得時刻の書き換
えを行っても良い。問い合わせるタイミングとしては、
獲得時刻からの経過時間を単位として、1時間経過後、
2時間経過後、或いは、6時間経過後等に問い合わせを
行う方法でも良い。この方法を用いれば、設定時間内の
データの精度は保証される。
【0115】実施例10.実施例1〜実施例8において
は、コードに関係付けられたデータはフォントデータで
ある場合について説明したが、フォントデータには限ら
ず、他のものでも構わない。例えば、標準にない文字を
外字として登録する場合でも良い。また、フォントの書
体を表す書体データと、その書体データを識別する書体
コードの管理に用いても構わない。
【0116】或いは、アイコンを用いてプログラムを呼
び出すようなシステムにおいて、描画イメージとして記
憶されているアイコンデータと、そのアイコンデータを
識別するアイコンコードの管理に用いることもできる。
【0117】或いは、イメージデータとそのイメージデ
ータを識別するコードの管理に用いることもできる。イ
メージデータとは、例えば、スキャナで読み取ったデー
タ、写真やビデオなどの動画データをディジタル化して
記憶するものでも良い。或いは、描画ソフトやキャドプ
ログラムで作成したデータでも良い。
【0118】更に、会社等の組織内で統一している帳票
イメージなどを表す書式データの管理に用いても良い。
ここでいう書式データとは、文書の定型フォーマットに
相当するものである。
【0119】更にまた、オーバレイデータとオーバレイ
データを識別するオーバレイコードの管理に用いること
も可能である。オーバレイデータとは、例えば、罫線の
組み合わせによって帳票イメージを作成するような場
合、文字データ等と重ねて印刷を行うためにプリンタに
ダウンロードされるパターンそのものであり、そのパタ
ーンだけを独立させて管理することができるものであ
る。
【0120】また、文書作成ソフトウェアで作成する文
書から参照されるドキュメントにこの発明を適用しても
良い。ドキュメントとは、文書ファイル、テキスト、画
像、動画、グラフ、ワークシートのいずれか、或は、任
意の組み合せからなるデータである。
【0121】実施例11.この実施例においては、この
発明の他の実施例について説明する。図36は、この発
明のコードとデータがサーバに管理される実施例の構成
を示す図である。コードにより識別されるデータは、例
えば、前述した実施例で述べたもののいずれかである。
データ管理はサーバを行い、クライアントはサーバから
コードの伝送を受け、伝送されたコードを用いてデータ
処理を行う。データ処理に際してクライアントは、コー
ドを伝送したサーバにコードに対応するデータの照会を
行う。サーバは、照会されたデータをクライアントに伝
送する。クライアントは、伝送されたデータを用いてデ
ータ処理をする。この処理は、データベース等がサーバ
におかれ、データ管理が行われている場合有効である。
【0122】実施例12.図37は、この発明の他の適
用例を示す図である。この図では、サーバ上の、或い
は、他のクライアントデータ処理において、コードが新
規に発生する場合を想定している。あるクライアントが
データ処理、例えば、文書の作成を行っている途中で、
新たな外字を登録したとする。外字の登録は、前述した
実施例の手順で行われる。登録した外字を用いて、文書
の作成が完了し、保存した文書を他のクライアントに伝
送し、内容の一部修正を依頼したとする。文書を受け取
ったクライアントは、文書中にある新規登録された外字
のコードを識別できないので、文書を作成したクライア
ントにコードに対応するデータの照会を行う。データの
照会を受けたクライアントは、照会されたデータを伝送
する。照会したクライアントは、伝送されたデータを用
いて文書編集等のデータ処理を行う。
【0123】
【発明の効果】この発明によれば、分散処理システムに
おいて、データを識別するコードを一意に割り当てるこ
とができる。
【0124】また、この発明によれば、クライアントコ
ンピュータとサーバコンピュータを有する分散処理シス
テムにおいて、サーバコンピュータは、クライアントコ
ンピュータにシステム内で一意のコードを付与すること
が可能となる。
【0125】また、この発明によれば、情報処理装置に
対して使用可否の問い合わせる手段を備えたことによ
り、コードを一意に割り当てることが可能になる。
【0126】また、この発明によれば、コード割当手段
が情報処理装置に対応して、重複しないコード領域を定
義することで、コードを一意に割り当てることが可能に
なる。
【0127】この発明によれば、データ照会手段を備え
たことにより、1つの情報処理装置が発生させたコード
を他の情報処理装置が利用して、データ処理を行える効
果がある。
【0128】また、この発明のよれば、データ照会手段
は、コードにより識別されるデータの所在を示す辞書を
用いてデータの存在を判別するので、データの照会を迅
速に行える効果がある。
【0129】また、この発明によれば、一時保有したデ
ータを再利用するので、照会の回数を減らし、データ交
換のデータ量を減少させる効果がある。
【0130】また、この発明によれば、一時保有してい
る間に陳腐化したデータを利用することを防止できる効
果がある。
【0131】この発明によれば、データの有効性を獲得
時刻を用いて判断できる。
【0132】また、この発明によれば、データの有効性
を経過時間を用いて判断できる。また、一定時間内であ
れば、サーバに問い合わせを行わなくても良いという効
果がある。
【0133】更に、この発明によれば、一定時間内であ
れば、サーバに問い合わせを行わなくても有効性が判断
できる。また、一定時間以上経過後は、獲得時刻を用い
て問い合わせを行うことで、より信頼性の高いデータを
利用できる効果がある。
【0134】また、この発明によれば、システムで共通
に利用するデータを一意に管理できる効果がある。
【0135】また、この発明によれば、ドキュメントを
一時保有し、最新のドキュメントを再利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の分散処理システムの構成を示す図
である。
【図2】 この発明の分散処理システムの構成を示す図
である。
【図3】 この発明のコード割当手段を使用するクライ
アントコンピュータのブロック図である。
【図4】 この発明のコード割当手段を含むサーバコン
ピュータのブロック図である。
【図5】 この発明の実施例のコード変換を説明する図
である。
【図6】 この発明の実施例のクライアント側の処理の
流れ図である。
【図7】 この発明の実施例のクライアント側の処理の
流れ図である。
【図8】 この発明の実施例のサーバ側の処理の流れ図
である。
【図9】 この発明の実施例の処理の流れを示す図であ
る。
【図10】 この発明の実施例の処理の流れを示す図で
ある。
【図11】 この発明の実施例の処理の流れを示す図で
ある。
【図12】 この発明の実施例の処理の流れを示す図で
ある。
【図13】 この発明の実施例において配布記録に書き
込まれる内容を示す図である。
【図14】 この発明の実施例の処理の流れを示す図で
ある。
【図15】 この発明の実施例の処理の流れを示す図で
ある。
【図16】 この発明の実施例の処理の流れを示す図で
ある。
【図17】 この発明の実施例の処理の流れを示す図で
ある。
【図18】 この発明の実施例の登録更新処理の流れを
示す図である。
【図19】 この発明の実施例の登録更新処理の流れを
示す図である。
【図20】 この発明の実施例の処理の流れを示す図で
ある。
【図21】 この発明の実施例の処理の流れを示す図で
ある。
【図22】 この発明の実施例の処理の手順を示す図で
ある。
【図23】 この発明の実施例の処理の手順を示す流れ
図である。
【図24】 この発明の実施例のコード域の定義を示す
図である。
【図25】 この発明の実施例のコード定義表の図であ
る。
【図26】 この発明の実施例のコード定義表の図であ
る。
【図27】 この発明の実施例のコード域の記憶方法を
示す図である。
【図28】 この発明の実施例のコードの判定ルールの
一例を示す図である。
【図29】 この発明の実施例のコード定義表の図であ
る。
【図30】 この発明の実施例のコード定義表の図であ
る。
【図31】 この発明の実施例のコード域の使用例を示
す図である。
【図32】 この発明の実施例のコードの判定方法を説
明する図である。
【図33】 この発明の実施例の有効性確認処理の流れ
図である。
【図34】 この発明の実施例の有効性確認処理の流れ
図である。
【図35】 この発明の実施例の有効性確認処理の流れ
図である。
【図36】 この発明の実施例の適用を示す図である。
【図37】 この発明の実施例の適用を示す図である。
【図38】 従来のフォントサーバの構成を示すブロッ
ク図である。
【図39】 従来の所在管理に用いられる管理用テーブ
ルの図である。
【図40】 従来のマスタフォントサーバとの間で送受
信されるフォント情報の構成図である。
【図41】 従来のクライアントシステム、サーバシス
テムの構成を示すブロック図である。
【図42】 従来の相手システム外字ファイルのコード
の割り付け例を示す図である。
【符号の説明】
1 サーバコンピュータ、2 フォント管理(手段)、
3 フォントデータ記憶部、4 予約テーブル、5 フ
ォントアクセス手段、6 フォントサーバ、7配布記
録、8 コード変換手段、9 所在管理手段、10 所
在情報記憶部、11 フォントクライアント、12 フ
ォントキャッシュ、13 クライアントコンピュータ、
14 フォント管理手段、15 フォントデータ記憶
部、16フォントアクセス手段、17 フォントクライ
アント、18 フォントキャッシュ、19 コード変換
手段、20 所在管理手段、21 所在情報記憶部、2
2アプリケーションプログラム、23 フォント編集手
段、24 フォント表示手段、25 フォント選択手
段、101 コード域、102 コード域のコンピュー
タAの割当範囲、103 コード域のコンピュータBの
割当範囲、104コード域のコンピュータCの割当範
囲、105 コンピュータAのコード域A、106 コ
ンピュータBのコード域B、107 コンピュータCの
コード域C、110 コードを新規生成するコンピュー
タ、111 コードを新規生成する他のコンピュータ、
112 コードを新規生成し、データを保管するクライ
アントコンピュータ、115 クライアントサーバシス
テム、150 階層化されたクライアントサーバシステ
ム。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報処理装置を接続した分散処理
    システムにおいて、 上記分散処理システムは、データを識別するコードをシ
    ステム内で一意に割り当てるコード割当手段を備えたこ
    とを特徴とする分散処理システム。
  2. 【請求項2】 上記分散処理システムは、1つ以上のサ
    ーバコンピュータと他の1つ以上のクライアントコンピ
    ュータを有し、上記コード割当手段は、クライアントコ
    ンピュータがデータを識別するコードをサーバコンピュ
    ータに要求する手段と、サーバコンピュータがクライア
    ントコンピュータにシステム内で一意のコードを返送す
    る手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の分
    散処理システム。
  3. 【請求項3】 上記コード割当手段は、1つの情報処理
    装置においてデータの識別に用いるコードを発生させ、
    他の情報処理装置に対して使用の可否を問い合わせる手
    段を備えていることを特徴とする請求項1記載の分散処
    理システム。
  4. 【請求項4】 上記コード割当手段は、各情報処理装置
    に対応して、重複しないコード領域を定義することを特
    徴とする請求項1記載の分散処理システム。
  5. 【請求項5】 上記分散処理システムにおいて、 1つの情報処理装置において、新たにデータとそのデー
    タの識別に用いるコードを発生させるコード発生手段
    と、 発生したコードを他の情報処理装置に伝送するコード伝
    送手段と、 他の情報処理装置からその伝送されたコードにより識別
    されるデータをコードを発生させた情報処理装置に照会
    するデータ照会手段と、 コードを発生させた情報処理装置から照会した情報処理
    装置に対して、データを伝送するデータ伝送手段を備え
    たことを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の分散
    処理システム。
  6. 【請求項6】 上記分散処理システムは、更に、コード
    により識別されるデータの所在を示す辞書を備え、上記
    データ照会手段は、上記辞書を用いて、データの存在を
    判別してデータを照会することを特徴とする請求項5記
    載の分散処理システム。
  7. 【請求項7】 分散処理システムにおいて、データ伝送
    されたデータを再利用のため一時保有することを特徴と
    する分散処理システム。
  8. 【請求項8】 上記分散処理システムは、更に、一時保
    有されたデータの有効性を高める手段を備えたことを特
    徴とする請求項7記載の分散処理システム。
  9. 【請求項9】 上記有効性を高める手段は、一時保有す
    るデータを獲得した獲得時刻を記憶し、記憶した獲得時
    刻を用いてデータの有効性を判断することを特徴とする
    請求項8記載の分散処理システム。
  10. 【請求項10】 上記有効性を高める手段は、更に、上
    記獲得時刻からの経過時間を計測し、上記経過時間を用
    いてデータの有効性を判断することを特徴とする請求項
    9記載の分散処理システム。
  11. 【請求項11】 上記有効性を高める手段は、更に、上
    記獲得時刻と上記経過時間を用いてデータの有効性を判
    断することを特徴とする請求項10記載の分散処理シス
    テム。
  12. 【請求項12】 上記データは、文字データ、書体デー
    タ、アイコンデータ、イメージデータ、書式データまた
    はオーバレイデータのいずれかであることを特徴とする
    請求項1〜11いずれかに記載の分散処理システム。
  13. 【請求項13】 上記データは、文書ファイル、テキス
    ト、画像、動画、グラフ、ワークシートのいずれかを含
    むドキュメントであることを特徴とする請求項1〜12
    いずれかに記載の分散処理システム。
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