JPH08190025A - 金属被覆ファイバ、その作製方法および光ファイバ気密貫通装置 - Google Patents

金属被覆ファイバ、その作製方法および光ファイバ気密貫通装置

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JPH08190025A
JPH08190025A JP7001902A JP190295A JPH08190025A JP H08190025 A JPH08190025 A JP H08190025A JP 7001902 A JP7001902 A JP 7001902A JP 190295 A JP190295 A JP 190295A JP H08190025 A JPH08190025 A JP H08190025A
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JP
Japan
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optical fiber
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JP7001902A
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English (en)
Inventor
Junichi Ueda
順一 上田
Masayuki Matsuo
政幸 松尾
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバを覆う保護層の一部を除去し、保
護層が除去された部分に金属層を形成するに当って、保
護層が除去された部分の全範囲に確実に金属層を形成す
る。 【構成】 光ファイバ1を保護層2で覆ってなる第1領
域の端部と、保護層2が除去された第2領域の端部とを
ほぼ円錐状の被覆部5で覆い、少なくとも第2領域4の
残部を覆う金属層6を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は金属被覆ファイバ、そ
の作製方法および光ファイバ気密貫通装置に関し、さら
に詳細にいえば、光ファイバの外周を保護層で覆ってな
る第1領域と光ファイバが外部に露出されてなる第2領
域とを有する光ファイバの第2領域を金属層で覆ってな
る金属被覆ファイバおよびその作製方法、およびこの金
属被覆ファイバを1対の壁体を気密的に貫通する状態で
配設する光ファイバ気密貫通装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、光ファイバを樹脂製の1次被
覆層、厚い樹脂製(例えばナイロン製)の2次被覆層で
この順に覆ってなる光ファイバケーブルの接続端部のフ
ァイバ露出部分(上記1次被覆、2次被覆を除去して光
ファイバを露出させた部分)を金属層で覆ってなる金属
被覆ファイバが提案されている(実開昭59−1581
03号公報参照)。
【0003】そして、このような構成を採用すれば次の
利点を達成することができる。 (1)金属層が機械的補強層として機能するので、光フ
ァイバ露出部の強度を向上させることができる。 (2)金属層は遮水層としても機能するので、ハーメチ
ック性をも向上させることができる。 (3)光ファイバ露出部分の耐熱性を良好にすることが
できる。
【0004】したがって、例えば、原子炉格納容器壁を
貫通させる場合、1次被覆および2次被覆を除去するこ
となく、かなりの高温になる隔壁などを貫通させると、
樹脂製の被覆層と光ファイバとの間を通してガスの漏洩
が発生するおそれがある。ここで、原子炉格納容器内か
らのガスの漏洩があると、このガスは放射能を含んでい
るのであるから、漏洩するガスの量が少なくても放射能
汚染を引き起すのことになる。しかし、光ファイバ露出
部分に金属保護層を形成した状態で隔壁を貫通させるこ
とにより、貫通部の気密を保持することができると思わ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常、光ファイバ露出
部分を金属保護層で覆うに当っては、蒸着法により薄い
金属層を光ファイバ表面に形成し、その金属層を利用し
て電流を流すことにより電解メッキを施すようにしてい
る。しかし、この方法を採用すると、光ファイバ露出部
分の基部に金属層が形成されないことが多く、この場合
には、光ファイバ露出部分が外気と接触し、機械的強度
を高めることができず、ひいては寿命が短くなってしま
うという不都合がある。もちろん、金属層の形成が上述
のように不完全である場合には、樹脂製の被覆層と光フ
ァイバとの間を通してのガスの漏洩を完全には防止する
ことができなくなってしまう。
【0006】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、光ファイバの外周を保護層で覆ってなる
第1領域と光ファイバが外部に露出されてなる第2領域
とを有する光ファイバにおいて、第2領域を金属保護層
で覆った場合に、第2領域の端部に金属層が形成されな
いことに起因する不都合の発生を未然に防止することが
できる金属被覆ファイバ、その作製方法、およびこの光
ファイバを用いた光ファイバ気密貫通装置を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の金属被覆ファ
イバは、光ファイバの外周を保護層で覆ってなる第1領
域における保護層の端面および光ファイバが外部に露出
されてなる第2領域の端部を覆う被覆部を有していると
ともに、少なくとも上記第2領域の残部を覆う金属層を
有している。
【0008】請求項2の金属被覆ファイバの作製方法
は、光ファイバの外周を保護層で覆ってなる第1領域に
おける保護層の端面および光ファイバが外部に露出され
てなる第2領域の端部を覆う被覆部を形成した後に、少
なくとも上記第2領域の残部を覆う金属層を形成する方
法である。請求項3の光ファイバ気密貫通装置は、光フ
ァイバが外部に露出されてなる第2領域を有するととも
に、第2領域の両端部に、光ファイバの外周を保護層で
覆ってなる第1領域を有し、保護層の端面および第2領
域の端部を覆う被覆部を有しているとともに、少なくと
も上記第2領域の残部を覆う金属層を有している光ファ
イバを、互いに第2領域よりも長い所定間隔を隔てて配
置された壁体を貫通する状態で配置する光ファイバ貫通
装置であって、第1領域と第2領域との境界部および第
2領域の所定範囲をそれぞれ第1金属管に気密状に挿通
されてあり、両壁体の間において両第1金属管に第2金
属管の両端部がそれぞれ嵌合されてあり、両第1金属管
がそれぞれ対応する壁体に対して気密係合部材により気
密に係合されている。
【0009】
【作用】請求項1の金属被覆ファイバであれば、光ファ
イバの外周を保護層で覆ってなる第1領域における保護
層の端面および光ファイバが外部に露出されてなる第2
領域の端部を覆う被覆部を有しているとともに、少なく
とも上記第2領域の残部を覆う金属層を有しているので
あるから、蒸着法などにより第2領域を覆うように金属
層を形成するに当って、従来の金属被覆ファイバでは、
保護層を有している第1領域と第2領域との間の段部の
影響を受けて第2領域の端部に金属層が形成されない可
能性があるが、この発明の金属被覆ファイバでは、金属
層が形成されない可能性がある領域を被覆部で覆ってい
るのであるから、第2領域の全範囲にわたって光ファイ
バが外部に露出されるという不都合の発生を未然に防止
し、上記(1)〜(3)の利点を金属被覆ファイバの全
範囲にわたって達成することができるとともに、光ファ
イバ露出部分が外気と接触することを確実に防止し、機
械的強度を高め、ひいては寿命を長くできる。
【0010】請求項2の金属被覆ファイバの作製方法で
あれば、光ファイバの外周を保護層で覆ってなる第1領
域における保護層の端面および光ファイバが外部に露出
されてなる第2領域の端部を覆う被覆部を形成した後
に、少なくとも上記第2領域の残部を覆う金属層を形成
するのであるから、蒸着法などにより第2領域を覆うよ
うに金属層を形成するに当って、従来の金属被覆ファイ
バでは、保護層を有している第1領域と第2領域との間
の段部の影響を受けて第2領域の端部に金属層が形成さ
れない可能性があるが、この発明の金属被覆ファイバの
作製方法では、金属層が形成されない可能性がある領域
を被覆部で覆っているのであるから、第2領域の全範囲
にわたって光ファイバが外部に露出されるという不都合
の発生を未然に防止し、上記(1)〜(3)の利点を金
属被覆ファイバの全範囲にわたって達成することができ
るとともに、光ファイバ露出部分が外気と接触すること
を確実に防止し、機械的強度を高め、ひいては寿命を長
くできる。
【0011】請求項3の光ファイバ気密貫通装置であれ
ば、第1領域と第2領域との境界部および第2領域の所
定範囲をそれぞれ第1金属管に気密状に挿通されてあ
り、両壁体の間において両第1金属管に第2金属管の両
端部がそれぞれ嵌合されてあり、両第1金属管がそれぞ
れ対応する壁体に対して気密係合部材により気密に係合
されているのであるから、保護層と光ファイバとの間、
保護層と第1金属管との間、第1金属管と壁体との間を
通してのガスの漏洩を確実に防止することができる。
【0012】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によってこの発
明を詳細に説明する。図1はこの発明の金属被覆ファイ
バの一実施例を示す概略縦断面図である。この金属被覆
ファイバは、石英ガラスなどからなる光ファイバ1の外
周を保護層2で覆ってなる第1領域3と、光ファイバ1
が保護層2で覆われていない第2領域4とを有してい
る。そして、上記第1領域3の保護層2の端面と上記第
2領域4の端部における光ファイバ1を覆うように被覆
部5を有し、上記第2領域4に属する光ファイバ1のう
ち、上記被覆部5で覆われていない部分を金属層6で覆
っている。もちろん、上記被覆部5を金属層6で覆うこ
とも可能である。
【0013】なお、上記保護層2は、光ファイバ1の周
囲を直接に覆う樹脂製の1次被覆層2aと、1次被覆層
2aの外周を覆う厚い樹脂製(例えばナイロン製)の2
次被覆層2bとで構成されている。上記被覆部5は、導
電性塗料、樹脂などからなるものであり、上記第1領域
3の保護層2の端面側が広く、この端面から離れるにし
たがって狭くなるほぼ円錐状に形成されている。
【0014】上記金属層6は、銅、亜鉛、ニッケル、ク
ロム、アルミニウム、金、銀などからなる導電性金属薄
膜層であり、蒸着法により薄い金属層を光ファイバ1の
外周に形成し、その金属層を利用して電流を流し、電解
メッキを施すことにより形成される。この金属層6の厚
みは、光ファイバ1の直径が100〜200μm程度で
ある場合に、0.5〜10μm程度に設定される。
【0015】図2はこの発明の金属被覆ファイバの作製
方法の一実施例を説明する概略縦断面図である。図2中
Aに示すように、光ファイバ1の外周を、上記1次被覆
層2aおよび2次被覆層2bからなる保護層2でおおっ
てなる状態において、所定範囲における保護層2を機械
的方法または化学的方法で除去することにより、光ファ
イバ1の外周を保護層2で覆ってなる第1領域3と、光
ファイバ1が保護層2で覆われていない第2領域4とを
形成する(図2中B参照)。そして、第1領域3端部及
び第2領域4の表面に対して蒸着法により薄膜金属層を
形成し、次いで上記第1領域3の保護層2の端面と上記
第2領域4の端部における光ファイバ1を覆うように、
導電性塗料からなるほぼ円錐状の被覆部5を形成し(図
2中C参照)、最後に、その薄膜金属層及び被覆部5を
利用して電流を流し、電解メッキを施すことにより金属
層6を形成する(図2中D参照)。このように、被覆部
5の材料として導電材を用いれば、該部分に金属層を設
けなくても電解メッキのための通電を行わせることがで
きるので好ましい。なお、被覆部5の材料として絶縁材
を選択する場合は、先ず被覆部5を形成した後に薄膜金
属層を設けるようにすればよい。
【0016】この方法を採用すれば、ほぼ円錐状の被覆
部5を形成した後に金属層6を蒸着および電解メッキ法
により形成するのであるから、第1領域3と第2領域4
との間に急峻かつ段差が大きい段部が存在する状態で蒸
着および電解メッキ法により金属層を形成する従来方法
と比較して、蒸着および電解メッキ法による金属層の形
成の阻害要因となる段部をなくし、代わりに被覆部5に
よるテーパ面を形成しているのであるから、第2領域4
の光ファイバ1のうち、被覆部5により被覆されていな
い領域の全範囲にわたって良好な金属層6を形成するこ
とができ、光ファイバ1が外気と接触する部分を皆無に
できる。
【0017】この結果、金属被覆ファイバ全体としての
機械強度を高めることができるとともに、寿命を長くす
ることができる。すなわち、1次被覆および2次被覆を
除去することなく、かなりの高温になる隔壁などを貫通
させると樹脂製の被覆層が熱により溶融して光ファイバ
ケーブル貫通部の気密が損なわれるおそれがあるが、フ
ァイバ露出部分に金属保護層を形成した状態で隔壁を貫
通させることにより、貫通部の気密を保持することがで
きる。
【0018】以上の構成の金属被覆ファイバは、第2領
域4を用いて高温になる可能性がある隔壁を貫通させた
場合であっても、保護層2が熱の影響を余り受けない状
態にすることができ、しかも金属層6により被覆された
部分をステンレススチール、、セラミックなどからなる
隔壁に対して半田又はロウ材を使用して気密的にシール
した状態で固定することができる。したがって、例え
ば、原子力発電所における原子炉格納容器の隔壁を貫通
させ、かつ気密を保持した状態で金属被覆ファイバを固
定することが可能になる。
【0019】図3は2本の金属被覆ファイバを接続する
場合のコネクタ部分の縦断面図である。金属被覆ファイ
バはほぼ円柱形のフェルール10(中子)内に形成され
た同心の穴11に嵌合し、保護層2が除去された光ファ
イバ1(金属層6で被覆されている)の先端部がフェル
ール10先端部に形成された同心の小孔12に嵌合して
いる。13は充填された接着剤(例えばエポキシ樹脂)
であり、小孔12の円筒面と第2領域4の金属層6との
僅かな隙間内にも接着剤13が充填されるとともに、保
護層2と穴11との僅かな隙間にも接着剤13が入り込
んで、金属被覆ファイバとフェルール10とを一体的に
強固に固定している。光ファイバ1の先端面は、フェル
ール10に固定された後に研磨されることにより、光フ
ァイバ1の先端の金属層が除去され、フェルール10の
先端面と同一平面上の平滑な光ファイバの先端面が露出
する。
【0020】
【実施例2】図4はこの発明の光ファイバ気密貫通装置
の一実施例を示す概略縦断面図である。この光ファイバ
気密貫通装置は、例えば、原子炉格納容器のような二重
構造の壁に対して光ファイバを気密に貫通させるための
装置である。この装置は、石英ガラスなどからなる光フ
ァイバ1の外周を保護層2で覆ってなる第1領域3を有
するとともに、光ファイバ1が保護層2で覆われていな
い第2領域4とを有し、第2領域4の両端部にそれぞれ
第1領域3を有してなる金属被覆ファイバを採用してい
る。そして、第1領域3の保護層2の端部と第2領域4
の端部における光ファイバ1を覆うように被覆部5を有
し、少なくとも第2領域4における光ファイバ1の残部
を金属層6で覆っている。もちろん、金属層6により被
覆部5および保護層2の端部を覆うことが好ましい。
【0021】そして、上記の構成の金属被覆ファイバの
第1領域3の所定範囲および第2領域4の対応する端部
をそれぞれステンレスなどからなる第1金属管7で覆っ
ているとともに、両第1金属管7の互いに対向する端部
どうしの間をステンレスなどからなる第2金属管8で連
結し、第2金属管8を1対の壁体9a,9bの間に位置
させているとともに、各第1金属管7が対応する壁体を
貫通している。
【0022】さらに詳細に説明する。第1金属管7は、
図5に示すように、金属被覆ファイバの第1領域3と第
2領域4との境界部を覆っており、第1金属管7に連続
させて、第2領域4側に位置するようにセラミックスな
どからなる筒状のスペーサ7aを設けている。そして、
第1金属管7と第2金属管8とを半田付け、ロウ付け溶
接などにより連結し、また、第2金属管8の内面と光フ
ァイバ1を覆う金属層6との間に半田付け層(又はロウ
付け層)7bを形成して両者間の気密を確保するととも
に、第2金属管8、金属層6およびスペーサ7aを強固
に一体化している。また、第2金属管8の中央部の一側
面が切欠されており、この切欠部を通して第2金属管8
の内部と外部とを連通しているとともに、この切欠部を
通して半田の挿入、半田付け作業などを行うことができ
るようにしている。
【0023】1対の壁体9a,9bの互いに対向する所
定位置には第1金属管7よりも大径のねじ孔が形成され
ている。そして、これらのねじ孔は、一対の壁体9a,
9bにより区画される空間の側が小径になるテーパ状の
ねじ孔である。また、このねじ孔にねじ込まれることに
より壁体との間の気密を達成するシールねじ7cと、第
1金属管7との間の気密を達成するシールナット7dと
が互いに直列状に一体形成されている。
【0024】したがって、金属被覆ファイバに対して1
対の第1金属管7を設け、1対の第1金属管7どうしを
第2金属管8により連結し、さらに金属層6と第2金属
管8との間に半田付け層7bを形成することにより、こ
れらを一体的に連結する。次いで、第2金属管8が両壁
体9a,9bの間に位置するように金属被覆ファイバを
挿通し、その後、シールねじ7cとシールナット7dと
を装着することにより第1金属管7と壁体との間の気密
を達成する。
【0025】以上のようにして光ファイバの気密貫通装
置が構成される。このように構成された光ファイバ気密
貫通装置においては、シールねじ7cとシールナット7
dとにより第1金属管7と壁体との間の気密が達成され
る。また、半田付け層7bにより金属被覆ファイバと第
1金属管7との間の気密が達成される。したがって、二
重構造の壁を貫通する状態で光ファイバが設けられてい
ても、壁の内外におけるガスの漏出を確実に防止するこ
とができる。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明は、蒸着および電解メッ
キ法による金属層の形成の阻害要因となる段部をなく
し、代わりに被覆部によるテーパ面を形成しているので
あるから、第2領域の光ファイバのうち、被覆部により
被覆されていない領域の全範囲にわたって良好な金属層
を形成することができ、光ファイバが外気と接触する部
分を皆無にでき、ひいては、金属被覆ファイバ全体とし
ての機械強度を高めることができるとともに、寿命を長
くすることができるという特有の効果を奏する。
【0027】請求項2の発明は、蒸着および電解メッキ
法による金属層の形成の阻害要因となる段部をなくし、
代わりに被覆部によるテーパ面を形成しているのである
から、第2領域の光ファイバのうち、被覆部により被覆
されていない領域の全範囲にわたって良好な金属層を形
成することができ、光ファイバが外気と接触する部分を
皆無にでき、ひいては、金属被覆ファイバ全体としての
機械強度を高めることができるとともに、寿命を長くす
ることができるという特有の効果を奏する。
【0028】請求項3の発明は、保護層と光ファイバと
の間、保護層と第1金属管との間、第1金属管と壁体と
の間を通してのガスの漏洩を確実に防止することができ
るという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の金属被覆ファイバの一実施例を示す
概略縦断面図である。
【図2】この発明の金属被覆ファイバの作製方法の一実
施例を説明する概略縦断面図である。
【図3】2本の金属被覆ファイバを接続する場合のコネ
クタ部分の縦断面図である。
【図4】この発明の光ファイバ気密貫通装置の一実施例
を示す概略縦断面図である。
【図5】同上要部拡大図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ 2 保護層 3 第1領域 4 第2領域 5 被覆部 6 金属層 7 第1金属管 7c シールねじ 7d シールナット 8 第2金属管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ(1)の外周を保護層(2)
    で覆ってなる第1領域(3)と光ファイバ(1)が外部
    に露出されてなる第2領域(4)とを有する光ファイバ
    であって、上記保護層(2)の端面および上記第2領域
    (4)の端部を覆う被覆部(5)を有しているととも
    に、少なくとも上記第2領域(4)の残部を覆う金属層
    (6)を有していることを特徴とする金属被覆ファイ
    バ。
  2. 【請求項2】 光ファイバ(1)の外周を保護層(2)
    で覆ってなる第1領域(3)と光ファイバ(1)が外部
    に露出されてなる第2領域(4)とを有する光ファイバ
    の上記第2領域(4)を金属層(6)で被覆する方法で
    あって、上記保護層(2)の端面および上記第2領域
    (4)の端部を覆う被覆部(5)を形成した後に、少な
    くとも上記第2領域(4)の残部を覆う金属層(6)を
    形成することを特徴とする金属被覆ファイバの作製方
    法。
  3. 【請求項3】 光ファイバ(1)が外部に露出されてな
    る第2領域(4)を有するとともに、第2領域(4)の
    両端部に、光ファイバ(1)の外周を保護層(2)で覆
    ってなる第1領域(3)を有し、保護層(2)の端面お
    よび第2領域(4)の端部を覆う被覆部(5)を有して
    いるとともに、少なくとも上記第2領域(4)の残部を
    覆う金属層(6)を有している光ファイバを、互いに第
    2領域(4)よりも長い所定間隔を隔てて配置された壁
    体(9a)(9b)を貫通する状態で配置する光ファイ
    バ貫通装置であって、第1領域(3)と第2領域(4)
    との境界部および第2領域(4)の所定範囲をそれぞれ
    第1金属管(7)に気密状に挿通されてあり、両壁体
    (9a)(9b)の間において両第1金属管(7)に第
    2金属管(8)の両端部がそれぞれ嵌合されてあり、両
    第1金属管(7)がそれぞれ対応する壁体に対して気密
    係合部材(7c)(7d)により気密に係合されている
    ことを特徴とする光ファイバ気密貫通装置。
JP7001902A 1995-01-10 1995-01-10 金属被覆ファイバ、その作製方法および光ファイバ気密貫通装置 Pending JPH08190025A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020213483A1 (ja) * 2019-04-19 2020-10-22 オリエントブレイン株式会社 光ファイバペネトレーション

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WO2020213483A1 (ja) * 2019-04-19 2020-10-22 オリエントブレイン株式会社 光ファイバペネトレーション

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