JPH08189336A - ディーゼルパティキュレートフィルタを備えた遮熱エンジン - Google Patents

ディーゼルパティキュレートフィルタを備えた遮熱エンジン

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JPH08189336A
JPH08189336A JP7013289A JP1328995A JPH08189336A JP H08189336 A JPH08189336 A JP H08189336A JP 7013289 A JP7013289 A JP 7013289A JP 1328995 A JP1328995 A JP 1328995A JP H08189336 A JPH08189336 A JP H08189336A
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JP
Japan
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heat shield
particulate filter
diesel particulate
engine
exhaust
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JP7013289A
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Inventor
Hideo Kawamura
英男 河村
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
Original Assignee
Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Supercharger (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、排気マニホルドとターボチャージ
ャの間にディーゼルパティキュレートフィルタを配置し
た遮熱エンジンを提供する。 【構成】 本発明は、燃焼室20を遮熱構造に構成し、
燃焼室20からの排気ガスはシリンダヘッド9に形成さ
れた排気ポート7及び排気マニホルド8を通ってディー
ゼルパティキュレートフィルタ1に送り込まれる。ディ
ーゼルパティキュレートフィルタ1の後流にはターボチ
ャージャ5とエネルギー回収用タービン6を配置し、排
気ガスが有する熱エネルギーを回収する。ディーゼルパ
ティキュレートフィルタ1を構成するフィルタ本体4
は、Si3 4 材又はSiC材から成るセラミックス繊
維積層部材及び/又はセラミックス多孔質部材から構成
され、フィルタ本体4の外側が遮熱材2で遮熱されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディーゼルパティキ
ュレートフィルタを備えた遮熱エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ターボチャージャ及びエネルギー
回収タービンを備えた断熱エンジンが知られている。例
えば、特開平6−248964号公報には、ターボコン
パウンドシステムが開示されている。該ターボコンパウ
ンドシステムは、燃焼室を断熱構造に構成した断熱エン
ジンの排気ガスエネルギーで駆動される発電・電動機を
持つターボチャージャ、及びターボチャージャの後流に
設けたエネルギー回収装置を備えたものである。ターボ
チャージャは排気ガスエネルギーで駆動される発電・電
動機を備え、また、エネルギー回収装置はターボチャー
ジャの後流に配置された発電タービンから構成されてい
る。
【0003】また、ターボコンパウンド内燃機関として
は、実公昭62−40096号公報に開示されたものが
ある。該ターボコンパウンド内燃機関は、ターボチャー
ジャの排気タービンの下流の機関排気通路に排気圧力で
駆動されるパワータービンを介装し、該パワータービン
の出力を機関出力軸に付加するターボチャージャ付き内
燃機関であり、排気タービン及びパワータービンをバイ
パスする排気バイパス通路を設け、該排気バイパス通路
を機関低負荷時及び機関高回転速度域に開通する通路開
閉弁を設けたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、遮熱エンジ
ンでは、通常エンジンに比較して排気ガスの温度が20
0〜300℃程度高くなり、全負荷では800℃にな
り、また二分の一負荷では600℃になる。従って、遮
熱エンジンから排出される排気ガスに含まれるカーボ
ン、スモーク、HC、SOX 等が合成されたパティキュ
レートをフィルタで捕集するとしても、通常エンジンか
ら排出される排気ガスに含まれるカーボン、スモーク等
のパティキュレートをフィルタで捕集する場合と比較し
て、フィルタ自体の構造或いはシステムは必然的に異な
るものである。例えば、通常エンジンから排出される排
気ガスに含まれるパティキュレートを排気管に配設した
フィルタで捕集する場合には、該ディーゼルパティキュ
レートフィルタのフィルタ本体は、全負荷時でも排気ガ
スの温度の500℃程度であるので、500℃程度に耐
える材料で作製すれば良く、また部分負荷時には排気ガ
スの温度が300℃程度になるので、フィルタ本体を再
生するにはパティキュレートを加熱焼却するため加熱ヒ
ータを必要とする。
【0005】この発明の目的は、上記のように、燃焼室
を遮熱構造に構成すると共に、排気ガスが有する熱エネ
ルギーを有効に回収するため、発電・電動機を備えたタ
ーボチャージャ及び該ターボチャージャの後流に設けた
エネルギー回収タービンを設けた遮熱エンジンにおい
て、ディーゼルエンジンから排出される排気ガス中に含
まれるカーボン、スモーク、HC、SOX 等から成るパ
ティキュレートを排気系に配置したディーゼルパティキ
ュレートフィルタで捕集し、しかもディーゼルパティキ
ュレートフィルタに捕集されたパティキュレートを焼却
して再生できる構造シンプルで且つ耐久性に富んだディ
ーゼルパティキュレートフィルタを備えた遮熱エンジン
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、部分的又は全面的に遮熱構造に構成した燃
焼室、該燃焼室からの排気ガスを排出するシリンダヘッ
ドに形成された排気ポート、該排気ポートに接続された
排気マニホルド、該排気マニホルドに連通された耐熱性
に富んだ材料から成るフィルタ本体を備えたディーゼル
パティキュレートフィルタ、該ディーゼルパティキュレ
ートフィルタの後流に設けられたターボチャージャ、及
び該ターボチャージャの後流に設けられたエネルギー回
収用タービンを有することを特徴とするディーゼルパテ
ィキュレートフィルタを備えた遮熱エンジンに関する。
【0007】また、前記フィルタ本体はSi3 4 材又
はSiC材から成るセラミックス繊維積層部材及び/又
はセラミックス多孔質部材から構成され、前記ディーゼ
ルパティキュレートフィルタは前記フィルタ本体の外側
に配置された遮熱材及び/又は耐熱材で遮熱構造に構成
されているものである。
【0008】また、前記燃焼室は、外側に遮熱層を形成
したシリンダライナ上部とヘッド下面部とが一体構造の
セラミックス製ヘッドライナとセラミックスから成るピ
ストンヘッドのピストンスカート側に遮熱構造を有する
ピストンとから構成されている。更に、前記排気ポート
と前記排気マニホルドには、熱伝導率の小さいセラミッ
クス材料から成る遮熱材が配置され、遮熱構造を用いて
いるものである。
【0009】また、前記排気マニホルドと前記ディーゼ
ルパティキュレートフィルタは、別体に構成されて互い
に接続されている。或いは、前記排気マニホルドと前記
ディーゼルパティキュレートフィルタは一体構造に構成
され、前記ディーゼルパティキュレートフィルタは排気
ガスの脈動を防止するリザーブタンクの機能を有してい
る。
【0010】
【作用】この発明によるディーゼルパティキュレートフ
ィルタを備えた遮熱エンジンは、上記のように構成され
ており、次のように作用する。即ち、このディーゼルパ
ティキュレートフィルタを備えた遮熱エンジンは、燃焼
室を遮熱構造に構成し、シリンダヘッドに形成した排気
ポートに取り付けた排気マニホルドに耐熱性に富んだ材
料から成るフィルタ本体を備えたディーゼルパティキュ
レートフィルタを連通させ、該ディーゼルパティキュレ
ートフィルタの後流にターボチャージャ及びエネルギー
回収用タービンを配置したので、燃焼室から排出される
高温の排気ガス中に含まれるカーボン、スモーク、H
C、SOX 等から成るパティキュレートを前記フィルタ
本体で確実に捕集することができ、前記フィルタ本体が
耐久性に富むと共に、前記フィルタ本体に捕集されたパ
ティキュレートは自然発火で加熱焼却され、前記フィル
タ本体が再生される。
【0011】即ち、前記ディーゼルパティキュレートフ
ィルタにおける前記フィルタ本体を、耐熱性に富んだS
3 4 材又はSiC材から成るセラミックス繊維積層
部材及び/又はセラミックス多孔質部材から構成してお
けば、全負荷での800℃に達する排気ガスの高温に耐
え、パティキュレートの捕集機能を低下させることな
く、耐久性に富んだものとなる。しかも、前記ターボチ
ャージャを備えた遮熱エンジンでは、過給割合が高く、
排気ガス中に含まれるO2 濃度が高いので、前記フィル
タ本体にある程度のパティキュレートが堆積すると、パ
ティキュレートは排気ガス自体で加熱され、自然発火し
て加熱焼却される。特に、負荷率の高い大型遮熱エンジ
ンでは、二分の一負荷以上で運転される頻度が多いの
で、前記燃焼室から排出される排気ガスの温度は800
℃と高温になり、パティキュレートが自然発火して加熱
焼却されて前記フィルタ本体が再生される機会が増加す
るので、前記ディーゼルパティキュレートフィルタは必
ずしも前記フィルタ本体の加熱ヒータを必要としないも
のである。
【0012】また、前記ディーゼルパティキュレートフ
ィルタを前記排気マニホルドの後流に直接連通させたの
で、前記ディーゼルパティキュレートフィルタは、前記
排気マニホルドで要求される排気ガスの脈動を防止する
リザーブタンクとしての機能を果たすことができる。ま
た、前記燃焼室が遮熱構造に構成されると共に、前記排
気ポートと前記排気マニホルドは、熱伝導率の小さいセ
ラミックス材料で遮熱構造に構成され、しかも前記ディ
ーゼルパティキュレートフィルタは前記フィルタ本体の
外側が遮熱構造に構成されているので、排気ガスが有す
る熱エネルギーは勿論のこと、パティキュレートの燃焼
エネルギーも前記ターボチャージャ及び前記エネルギー
回収タービンで有効に回収される。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明によるディ
ーゼルパティキュレートフィルタを備えた遮熱エンジン
の一実施例を説明する。図1はこの発明によるディーゼ
ルパティキュレートフィルタを備えた遮熱エンジンの一
実施例を示す概略説明図、及び図2は図1の遮熱エンジ
ンに組み込まれたディーゼルパティキュレートフィルタ
の一実施例を示す概略断面図である。
【0014】このディーゼルパティキュレートフィルタ
を備えた遮熱エンジンは、ディーゼルパティキュレート
フィルタ1、エンジンの排気エネルギーによって駆動さ
れるターボチャージャ5及びエネルギー回収タービン6
を有している。この遮熱エンジンは、シリンダブロック
29、該シリンダブロック29にヘッドガスケットを介
して固定されたシリンダヘッド9、シリンダブロック2
9に形成した孔部に配置されたシリンダ31を構成する
シリンダライナ30、該シリンダ31内を往復運動する
ピストン11、シリンダヘッド9に配置した燃料噴射ノ
ズル(図示せず)等を有している。シリンダヘッド9に
は、排気ポート7と吸気ポート28が形成され、排気ポ
ート7には排気バルブ32が配置され、吸気ポート28
には吸気バルブ33が配置されている。シリンダヘッド
9に形成した排気ポート7は、マニホルドガスケット等
を介在して排気マニホルド8に連結されている。
【0015】この遮熱エンジンは、燃焼室20を形成す
るヘッドライナ22の外側に遮熱層の空気層23及び熱
伝導率の小さいガスケット42を介在させて遮熱構造に
形成され、ヘッドライナ22はシリンダ31を構成する
シリンダライナ上部とヘッド下面部とが一体構造に構成
されている。また、ピストン11は、耐熱性に優れるS
3 4 等のセラミックスから成るピストンヘッド3
7、ピストンヘッド37に空気層39及び熱伝導率の小
さいガスケット41を介在させて取り付けられたピスト
ンスカート40から遮熱構造に構成されている。ピスト
ン11によって駆動されるクランクシャフト38には駆
動ギヤ24が取り付けられ、駆動ギヤ24はエネルギー
回収モータ19によって駆動されるように構成されてい
る。
【0016】この遮熱エンジンにおいて、排気ポート7
は熱伝導率の小さいセラミックス材料の遮熱材34が配
置され遮熱構造に構成され、排気マニホルド8は熱伝導
率の小さいセラミックス材料の遮熱材35が配置され遮
熱構造に構成されている。遮熱材34,35は、例え
ば、Al2 TiO5 、Al2 3 、SiC、ZrO2
TiO2 を含有したSi3 4 等で作製することができ
る。
【0017】この遮熱エンジンは、図1及び図2に示す
ように、排気マニホルド8とディーゼルパティキュレー
トフィルタ1とを近接させて排気マニホルド8にディー
ゼルパティキュレートフィルタ1を組み込んだ一体構造
に構成したものが示されている。この場合には、ディー
ゼルパティキュレートフィルタ1が排気ガスの脈動を防
止するリザーブタンクの機能を有するようになる。図で
は、この遮熱エンジンは、4気筒エンジンとして示して
いるが、4気筒エンジンに限らず、多気筒エンジンに構
成することができる。或いは、この遮熱エンジンは、図
3に示すように、排気マニホルド8とディーゼルパティ
キュレートフィルタ1とを別体に構成して互いに接続す
るように構成することもできる。
【0018】この遮熱エンジンでは、排気マニホルド8
が排気ガス通路13を通じてディーゼルパティキュレー
トフィルタ1の入口15に連通し、ディーゼルパティキ
ュレートフィルタ1の出口14がターボチャージャ5の
タービン25のタービンスクロール36に連通してい
る。ターボチャージャ5は、例えば、発電・電動機を備
えたターボチャージャを使用でき、遮熱エンジンからの
排気ガスが送り込まれるタービン25、該タービン25
を一端に固定したシャフトの他端に取り付けたコンプレ
ッサ26及びシャフト上に取り付けた発電・電動機を有
している。排気ガスはタービン25へ送り込まれ、ター
ボチャージャ5のコンプレッサ26の機能が上昇し、ブ
ースト圧即ち過給圧は上昇し、コンプレッサ26からの
過給は吸気通路27及び吸気ポート28を通じて燃焼室
20に供給される。また、ターボチャージャ5の出口側
排気通路の後流にはエネルギー回収タービン6が設けら
れている。ターボチャージャ5の発電・電動機及びエネ
ルギー回収タービン6で発電された電力は、コントロー
ラ10の指令で補機の駆動或いはクランクシャフト38
の駆動力として消費される。エネルギー回収モータ19
は、エンジン負荷、エンジン回転数等のエンジン作動状
態に応答してコントローラ10の指令でターボチャージ
ャ5の発電・電動機及びエネルギー回収タービン6で回
収された電力で駆動されるように構成されている。
【0019】この遮熱エンジンは、特に、排気マニホル
ド8に近接してディーゼルパティキュレートフィルタ1
を配置したことに特徴を有している。ディーゼルパティ
キュレートフィルタ1の一実施例として、図2に示すも
のを利用することができる。ディーゼルパティキュレー
トフィルタ1は、ケース3内にフィルタ本体4を収容し
て構成され、排気マニホルド8からの排気ガスがフィル
タ本体4を矢印Gで示す方向に横断して流れることによ
って、排気ガス中に含まれる黒煙、カーボン、煤、HC
等のパティキュレートがフィルタ本体4で捕集され、捕
集されたパティキュレートは自己着火によって加熱焼却
してフィルタ本体4が再生される。フィルタ本体4は、
セラミックス繊維で筒状で襞状に折り曲げられて形成さ
れている。フィルタ本体4の形状は、コルゲート状の
他、円筒形等の筒状、平板状、波状等の形状に構成する
こともできる。
【0020】フィルタ本体4は、Si3 4 材又はSi
C材から成るセラミックス繊維積層部材及び/又はセラ
ミックス多孔質部材から構成され、フィルタ本体4の外
側が遮熱材2によって囲まれて遮熱構造として構成され
ている。フィルタ本体4は、フェルト状のセラミックス
繊維積層部材を重ね合わせて構成できる。セラミックス
繊維積層部材は、SiC系セラミックス繊維、Si3
4 系セラミックス繊維等の単繊維のセラミックス繊維5
をアトランダムにフェルト状に積層して作製されてい
る。セラミックス繊維の繊維径は、5〜15μm程度で
あり、長さは30〜150mm程度である。また、フェ
ルト状に積層したセラミックス繊維積層部材は、その厚
さが3〜5mm程度に形成されている。また、セラミッ
クス繊維積層部材をセラミックス繊維で作製した場合に
は、セラミックス繊維同志の一部を接合して繊維の飛散
等を防止してフェルト形状を強固に保持することもでき
る。セラミックス繊維積層部材を構成するSiC系セラ
ミックス繊維としては、Si−C−O,Si−Ti−C
−O,Si−Cがある。セラミックス繊維としては、上
記セラミックスの他に、Si3 4 にAl23 、Y2
3 、SiO2 を含むもの或いはZrO2 を含んでいて
もよいものである。
【0021】フィルタ本体4は、ケース3内を遮熱材2
で遮熱構造に構成した排気ガス通路13内に入口15か
ら出口14に延びるように配置されている。ケース3と
フィルタ本体1との間に配置された遮熱材2は、ケース
3を通じて外部に熱が放熱されるのを防止するため配置
されている。フィルタ本体4は、止め金12によってケ
ース3に固定されている。また、フィルタ本体4は、襞
状体が筒状に形成され、出口14側では中空部18が開
放されて他の領域が遮蔽プレート16で閉鎖され、入口
15側では中空部18が遮蔽プレート17で閉鎖されて
他の領域が開放されている。従って、遮熱型のディーゼ
ルエンジンから排出される排気ガスをフィルタ本体4に
流すと、排気ガス通路13の入口15側から流れ込んだ
排気ガスは、外側からフィルタ本体4を横断して内側の
中空部18へ流れ、排気ガス中のパティキュレートはフ
ィルタ本体4で捕集され、次いで出口14側へと排気さ
れ、排気ガス中に含まれているカーボン、スモーク、H
C、SOX 等から成るパティキュレートがフィルタ本体
1に捕集される。
【0022】また、フィルタ本体4の再生は、次のよう
にして達成される。ターボチャージャ5を備えた遮熱エ
ンジンでは、過給割合が高く、排気ガス中に含まれるO
2 濃度が高いので、フィルタ本体4にある程度のパティ
キュレートが堆積すると、パティキュレートは排気ガス
自体の高温で着火され、自然発火して加熱焼却される。
特に、負荷率の高い大型遮熱エンジンでは、排気ガス温
度が高い二分の一負荷以上で運転される頻度が多いの
で、燃焼室20から排出される排気ガスの温度は全負荷
では800℃、部分負荷では600℃の高温になり、パ
ティキュレートが自然発火して焼却されてフィルタ本体
4が再生される機会が増加するので、ディーゼルパティ
キュレートフィルタ1は必ずしもフィルタ本体4の加熱
ヒータを必要としないものである。しかしながら、エン
ジンによってはフィルタ本体4に通電加熱できる金網等
の加熱ヒータを設けてもよく、その場合には、フィルタ
本体4のパティキュレートの捕集量に応じてコントロー
ラ10の指令で加熱ヒータを通電加熱してフィルタ本体
4を再生するようにコントロールしてもよいことは勿論
である。フィルタ本体4に捕集されたパティキュレート
は、自己着火で加熱焼却されてCO2 ,H2 O等のガス
となって出口14から放出され、ターボチャージャ5へ
送り込まれる。
【0023】
【発明の効果】この発明によるディーゼルパティキュレ
ートフィルタを備えた遮熱エンジンは、上記のように構
成されており、次のような効果を有する。即ち、このデ
ィーゼルパティキュレートフィルタを備えた遮熱エンジ
ンでは、遮熱構造に構成した燃焼室から排出される燃焼
ガスはシリンダヘッドの排気ポート及び排気マニホルド
を通ってディーゼルパティキュレートフィルタに送り込
まれる。ディーゼルパティキュレートフィルタのフィル
タ本体は耐熱性に優れるセラミックス繊維材料から構成
されているので、排気ガス温度で焼損したり破損するこ
とがない。フィルタ本体で排気ガス中のパティキュレー
トは捕集され、高負荷時には排気ガス温度はパティキュ
レートが自然発火できる温度であるので、その時に捕集
されているパティキュレートは加熱焼却されてフィルタ
本体は再生される。パティキュレートの燃焼熱は勿論の
こと、排気ガスが有する熱エネルギーはフィルタ本体の
後流に設けられたターボチャージャ及びエネルギー回収
用タービンで回収され、コンプレッサ、クランクシャフ
ト或いは電気エネルギーとして消費される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるディーゼルパティキュレートフ
ィルタを備えた遮熱エンジンの一実施例を示す概略説明
図である。
【図2】図1の遮熱エンジンに組み込まれたディーゼル
パティキュレートフィルタの一実施例を示す概略断面図
である。
【図3】図1の遮熱エンジンに組み込まれたディーゼル
パティキュレートフィルタの別の実施例を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
1 ディーゼルパティキュレートフィルタ 2,34,35 遮熱材 4 フィルタ本体 5 ターボチャージャ 6 エネルギー回収タービン 7 排気ポート 8 排気マニホルド 9 シリンダヘッド 11 ピストン 20 燃焼室 21 ピストンヘッド 22 ヘッドライナ 23,39 空気層(遮熱層) 31 シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02F 3/00 302 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮熱構造に構成した燃焼室、該燃焼室か
    らの排気ガスを排出するシリンダヘッドに形成された排
    気ポート、該排気ポートに接続された排気マニホルド、
    該排気マニホルドに連通された耐熱性に富んだ材料から
    成るフィルタ本体を備えたディーゼルパティキュレート
    フィルタ、該ディーゼルパティキュレートフィルタの後
    流に設けられたターボチャージャ、及び該ターボチャー
    ジャの後流に設けられたエネルギー回収用タービンを有
    することを特徴とするディーゼルパティキュレートフィ
    ルタを備えた遮熱エンジン。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ本体はSi3 4 材又はS
    iC材から成るセラミックス繊維積層部材及び/又はセ
    ラミックス多孔質部材から構成され、前記ディーゼルパ
    ティキュレートフィルタは前記フィルタ本体の外側に配
    置された遮熱材及び/又は耐熱材で遮熱構造に構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のディーゼルパ
    ティキュレートフィルタを備えた遮熱エンジン。
  3. 【請求項3】 前記燃焼室は、外側に遮熱層を形成した
    シリンダライナ上部とヘッド下面部とが一体構造のセラ
    ミックス製ヘッドライナとセラミックスから成るピスト
    ンヘッドのピストンスカート側に遮熱構造を有するピス
    トンとから構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載のディーゼルパティキュレートフィルタを備えた遮
    熱エンジン。
  4. 【請求項4】 前記排気ポートと前記排気マニホルドに
    は、熱伝導率の小さいセラミックス材料から成る遮熱材
    が配置され、遮熱構造を用いていることを特徴とする請
    求項1に記載のディーゼルパティキュレートフィルタを
    備えた遮熱エンジン。
  5. 【請求項5】 前記排気マニホルドと前記ディーゼルパ
    ティキュレートフィルタは、別体に構成されて互いに接
    続されていることを特徴とする請求項1に記載のディー
    ゼルパティキュレートフィルタを備えた遮熱エンジン。
  6. 【請求項6】 前記排気マニホルドと前記ディーゼルパ
    ティキュレートフィルタは一体構造に構成され、前記デ
    ィーゼルパティキュレートフィルタが排気ガスの脈動を
    防止するリザーブタンクの機能を有していることを特徴
    とする請求項1に記載のディーゼルパティキュレートフ
    ィルタを備えた遮熱エンジン。
JP7013289A 1995-01-04 1995-01-04 ディーゼルパティキュレートフィルタを備えた遮熱エンジン Pending JPH08189336A (ja)

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JP7013289A JPH08189336A (ja) 1995-01-04 1995-01-04 ディーゼルパティキュレートフィルタを備えた遮熱エンジン

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JP7013289A Pending JPH08189336A (ja) 1995-01-04 1995-01-04 ディーゼルパティキュレートフィルタを備えた遮熱エンジン

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013137309A1 (ja) 2012-03-13 2013-09-19 いすゞ自動車株式会社 排気ガス浄化装置
WO2019036235A1 (en) * 2017-08-18 2019-02-21 Achates Power, Inc. EXHAUST PLENUM CHAMBER CONSTRUCTIONS COMPRISING THERMAL BARRIER COATINGS FOR OPPOSED PISTON ENGINES
CN112469892A (zh) * 2018-07-23 2021-03-09 雷诺股份公司 用于热力发动机的排气的热绝缘装置
US11098634B2 (en) 2017-08-18 2021-08-24 Achates Power, Inc. Exhaust manifold constructions including thermal barrier coatings for opposed-piston engines

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