JPH081874B2 - 保安機構付コンデンサ - Google Patents

保安機構付コンデンサ

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JPH081874B2
JPH081874B2 JP62172655A JP17265587A JPH081874B2 JP H081874 B2 JPH081874 B2 JP H081874B2 JP 62172655 A JP62172655 A JP 62172655A JP 17265587 A JP17265587 A JP 17265587A JP H081874 B2 JPH081874 B2 JP H081874B2
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JP
Japan
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capacitor element
capacitor
film
safety mechanism
metallized film
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良雄 笠原
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Okaya Electric Industry Co Ltd
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Okaya Electric Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、金属化フィルムコンデンサ素子の終局破壊
時に於ける火災の危険を防止するための保安機構を備え
たコンデンサに係り、特に、終局破壊時の発火現象を利
用してコンデンサ素子への給電を遮断する機構を備えた
保安機構付コンデンサに関する。
[従来の技術] 従来、電極金属を蒸着して誘電体フィルムより成る金
属化フィルムコンデンサ素子を用いたコンデンサは、コ
ンデンサ素子に部分的な絶縁破壊が生じても再び絶縁性
を回復する自己回復性に優れているため、家庭用電気製
品をはじめとする種々の電子機器等に広く用いられてい
る。
しかし、この優れた特性を有する金属化フィルムコン
デンサ素子も、異常なサージ電圧が幾度も印加された
り、過負荷状態で長時間に渡って使用され続けた場合に
は、コンデンサ素子を構成する誘電体フィルムの劣過に
よって部分的絶縁破壊の発生頻度が増大し、絶縁破壊に
伴う部分放電及び温度の上昇によって更に劣化が促進さ
れ、遂には終局破壊に至る。ところが、この状態に於い
ても金属化フィルムコンデンサ素子は完全短絡とはなら
ないことから電流ヒューズやブレーカー等の外部安全装
置が完全動作し得ず、コンデンサ素子に給電が継続され
たままの状態となる。このため続発する部分放電及び異
常な温度上昇によって誘電体フィルムが焼損して可燃性
ガスが発生し、ガスが発火して火災が発生する危険性が
ある。
この対策として従来より種々の保安機構付コンデンサ
が提案されている。例えば第3図(A)に示す保安機構
付コンデンサ1は、金属化フィルムコンデンサ素子2と
外部端子6,6とを細いリード線9,9で接続し、これを、収
縮部7aを形成した外装ケース7に収納して密閉した構造
を有している。上記金属化フィルムコンデンサ素子2が
終局破壊に至った場合、第3図(B)に示す如く、誘電
体フィルムの焼損部10から発生するガスの圧力によって
外装ケース7の収縮部7aが伸展し、リード線9,9が切断
されて給電が遮断される。また、図示は省略するが、温
度ヒューズを内蔵し、異常な温度上昇によるヒューズの
溶断によって給電を遮断する保安機構を組み込んだもの
等も提案されている。
[発明が解決しようとする問題点] ところがケースの伸展を利用した保安機構付コンデン
サは、保安機構の構造が複雑で製造作業が煩雑となり、
製造コストがかさむ上に外形が大型化する等の問題があ
り、また温度ヒューズを内蔵した保安機構付コンデンサ
の場合は、必ずしも温度ヒューズを設けた付近からコン
デンサ素子が劣化するとは限らず、この場合には保安機
構が機能しないことになる。
本発明は上述の点に鑑み案出されたもので、金属化フ
ィルムコンデンサ素子の終局破壊時に於ける火災を未然
に防ぐことができ、しかも構造簡単にして製造が容易で
あり、安価で小型な保安機構付コンデンサを実現するこ
とを目的とする。
[問題を解決するための手段] 以上の目的を達成するため本発明の保安機構付コンデ
ンサは、金属化フィルムコンデンサ素子の端面に易融金
属より成る外部電極を形成すると共に、上記金属化フィ
ルムコンデンサ素子の側周面に該金属化フィルムコンデ
ンサ素子の両端面間の長さ寸法以上の幅寸法を有する耐
熱フィルムを巻回し、また温度ヒューズを上記外部電極
の端面と所定の間隙を隔てて対向配置し、さらに上記外
部電極に温度ヒューズを介して外部端子を接続した構造
を有するものである。
[作用] 本発明は、上記の如く、金属化フィルムコンデンサ素
子の側周面に、該金属化フィルムコンデンサ素子の両端
面間の長さ寸法以上の幅寸法を有する耐熱フィルムを巻
回しているため、内蔵された金属化フィルムコンデンサ
素子が終局破壊に至り、焼損時に発生するガスが発火し
た場合、コンデンサ素子の如何なる部分で発生した炎
も、素子の端面方向へ確実に誘導され、外部電極を溶融
させて素子端面から突出する。そして、温度ヒューズが
上記外部電極の端面と所定の間隙を隔てて対向配置され
ているので、突出した炎によって温度ヒューズが溶断
し、コンデンサ素子への給電が遮断される。
[実施例] 以下、図面に基づき本発明の実施例を説明する。第1
図及び第2図は、本発明の一実施例を示すもので第1図
は側断面図、第2図は組立途中の要部斜視図である。図
に於いて保安機構付コンデンサ1は、第2図(A)に示
す如く、ポリエステルやポリプロピレン等の合成樹脂或
いはコンデンサ紙等より成る誘電体フィルムにアルミニ
ウムや亜鉛等の金属を蒸着して形成した金属フィルムを
積層巻回して金属化フィルムコンデンサ素子2と成し、
その両端面にハンダや錫等の易融金属より成るメタリコ
ンを施して外部電極3,3を形成すると共に、第2図
(B)に示す如く、上記コンデンサ素子2の側周面に耐
熱フィルム4を巻回している。また、第2図(C)に示
す如く、温度ヒューズ5,5を上記外部電極3,3の両端面と
所定の間隙を隔てて対向配置し、さらに上記外部電極3,
3に温度ヒューズ5,5を介して外部端子6,6を接続し、こ
れを、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリカーボネート等の合成樹脂より成る外
装ケース7に収納し、エポキシ樹脂やポリウレタン樹脂
等の充填材8を充填して硬化させ、第1図に示す如き構
造としている。
上記耐熱フィルム4は、金属化フィルムコンデンサ素
子2の内部発火によっても容易に溶融や燃焼を生じない
マイカフィルムやテフロンフィルム等より成り、その幅
寸法は、コンデンサ素子2の側周面を完全に覆うことが
できる様に、コンデンサ素子2の両端面間の寸法以上と
施されている。また、上記耐熱フィルム4の厚さ及び巻
回数は、フィルムの材質や適用されるコンデンサの種類
に応じて適宜設定すればよいが、例えば、電源ラインの
雑音防止用として用いられる0.1乃至1μF程度の容量
を有するコンデンサの場合、厚さ30μm程度のマイカフ
ィルム或いはテフロンフィルムを3回以上巻回すれば十
分な効果が得られるものである。
また、上記温度ヒューズ5,5は、電流容量が2乃至3A
程度で融点120乃至200℃程度の易融金属より成り、リー
ド線9,9及び外部端子6,6が接続されている。上記リード
線9,9は、コンデンサ素子2の両端面に形成された外部
電極3,3に接続され、外部端子6,6は、外装ケース7外へ
導出される。
而して、コンデンサ素子2の側周面にコンデンサ素子
2の両端面間の長さ寸法以上の幅寸法を有する耐熱フィ
ルム4が巻回されているので、コンデンサ素子2の終局
破壊時にコンデンサ素子2のどの部分が発火しても、炎
はコンデンサ素子2の端面方向に確実に誘導される。そ
して、温度ヒューズ5が外部電極3の両端面と所定の間
隙を隔てて対向配置されているので、突出した炎によっ
て温度ヒューズ5が確実に溶断して給電が遮断される。
尚、温度ヒューズ5は外部電極3の両端面と所定の間隙
を隔てて対向配置されているため、サージ電圧等により
コンデンサ素子2が一時的に温度上昇しても溶断せず、
終局破壊時においてコンデンサ素子2が発火した場合に
のみ溶断する構造となっている。
尚、上記の実施例に於いては、温度ヒューズをコンデ
ンサ素子の両外部電極に接続した場合を示したが、コン
デンサの寸法や用途によっては、どちらか一方のみ接続
しても同様の効果が得られるものである。
[発明の効果] 以上詳述の如く、本発明の保安機構付コンデンサは、
金属化フィルムコンデンサ素子の側周面に、該金属化フ
ィルムコンデンサ素子の両端面間の長さ寸法以上の幅寸
法を有する耐熱フィルムを巻回しているので、金属化フ
ィルムコンデンサ素子の終局破壊時に於いて、上記素子
のどの部分が発火しても、炎は素子の端面方向に確実に
誘導される。そして、温度ヒューズが上記外部電極の端
面と所定の間隔を隔てて対向配置されているので、突出
した炎によって温度ヒューズが確実に溶断して給電が遮
断され、火災を未然に防止することができる。また、上
記保安機構は、通常のコンデンサに簡単な部材を付加す
るだけで得られるため、製造容易にして安価に提供で
き、外形も小形にまとめることが可能である等、高い実
用的価値を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明の一実施例を示すもので、
第1図は概略側断面図、第2図(A),(B),(C)
は、組立途中の要部斜視図であり、第3図は従来例を示
すもので、第3図(A)及び(B)は、それぞれ保安機
構動作前後の状態を示す概略側断面図である。 1……保安機構付コンデンサ、2……金属化フィルムコ
ンデンサ素子、3,3……外部電極、4……耐熱フィル
ム、5,5……温度ヒューズ、6,6……外部端子。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属化フィルムコンデンサ素子の端面に易
    融金属より成る外部電極を形成すると共に、上記金属化
    フィルムコンデンサ素子の側周面に該金属化フィルムコ
    ンデンサ素子の両端面間の長さ寸法以上の幅寸法を有す
    る耐熱フィルムを巻回し、また温度ヒューズを上記外部
    電極の端面と所定の間隙を隔てて対向配置し、さらに上
    記外部電極に温度ヒューズを介して外部端子を接続して
    成る保安機構付コンデンサ。
  2. 【請求項2】耐熱フィルムが、マイカフィルムであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の保安機構
    付コンデンサ。
  3. 【請求項3】耐熱フィルムが、テフロンフィルムである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の保安機
    構付コンデンサ。
JP62172655A 1987-07-10 1987-07-10 保安機構付コンデンサ Expired - Fee Related JPH081874B2 (ja)

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JPS54126948A (en) * 1978-03-24 1979-10-02 Marukon Denshi Kk Plastic film capacitor
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