JPH08187162A - 挽臼型搾汁機 - Google Patents

挽臼型搾汁機

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JPH08187162A
JPH08187162A JP139795A JP139795A JPH08187162A JP H08187162 A JPH08187162 A JP H08187162A JP 139795 A JP139795 A JP 139795A JP 139795 A JP139795 A JP 139795A JP H08187162 A JPH08187162 A JP H08187162A
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upper plate
juice
plate
green juice
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JP139795A
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English (en)
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Mun-Hyon Lee
文 鉉 李
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  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)
  • Food-Manufacturing Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 緑汁と滓との特別な分離手段を追加すること
なしに高効率に投入物を粉砕して緑汁と滓との分離を行
う挽臼型搾汁機と細切手段とを提供するのが目的であ
る。 【構成】 中央部が下に凹む漏斗状の上下の板に螺旋形
状壁構成と搾汁溝を設け、逆方向回転によって生まれる
斜交作用により搾汁して緑汁と滓を分離し、緑汁を漏斗
中心部に滓を下板外周へ分離排出させる。漏斗中心部に
下板より高速回転する細切手段を設けてもよい。細切手
段は切断刃を配列したカッター列と切断刃の通るスリッ
トを備える受台を上下の板にそれぞれ取付けて構成でき
る。 【効果】 製作が容易で耐久性が高く、高繊維質や殻物
の材料を効率的に粉砕できる、挽臼型搾汁機の利点を備
えて別の分離手段の必要なしに搾汁及び滓の分離を同時
遂行可能な高効率の搾汁機の提供が可能になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蔬菜(青物)類などか
ら圧搾方式によって緑汁を抽出する搾汁機に関するもの
で、特に上下の板の間で蔬菜類を粉砕および圧搾して緑
汁を抽出する挽臼(石臼)型の搾汁機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】搾汁機とは、各種蔬菜類や根菜(大根、
人参等)類あるいは果実などから圧搾方式で緑汁を抽出
する一種の緑汁機である。この様な搾汁方式の緑汁機は
本願出願人によって最初に提案、例えば韓国実用新案登
録出願第86−17672号として最初に提案されたも
のである。これ以前に緑汁抽出用に主として使用されて
きた方法は遠心方離方式であった。遠心分離方式は果実
などの果汁を抽出するジューサーなどには適するが、繊
維質が多く水分の含量が少ない蔬菜類や根菜類の緑汁を
抽出する場合、これらを細切にして相当な高速で回転さ
せても緑汁抽出率はそれほど高くならず、その上遠心力
による残留重金属の排出の問題などが発生する。
【0003】これに比べ本願出願人が提案した搾汁機、
すなわち対ギアを利用した搾汁方式の緑汁機は、蔬菜な
どを細切および圧搾したり、細切と同時に圧搾して緑汁
を抽出する構成になっているので、緑汁回収率が遠心分
離方式に比べて数倍も高く、残留重金属が緑汁と共に溶
出しないという長所があり、このため現在緑汁機市場需
要のほとんど大部分をこの対ギア方式の緑汁機が占めて
いる。
【0004】図1に示されたものは前述した本願出願人
の発明を発展させ完成させた韓国実用新案登録第59,
191号などが具現した搾汁機である。
【0005】図1において、駆動モータ(M)により伝
導ギア群(T)を介して相互に良くかみ合うように回転
する一対の粉砕ギア(K)はホッパー(H)から投入さ
れた投入物(6)を粉砕して搾汁網(D)側に移送する
ことによって、絞られた緑汁(8)を緑汁ガイド(G
1)を介して容器(V)に落下させ、一方滓(9)を滓
ガイド(G2)を通して排出するようになっている。
【0006】ところで、この様な方式の搾汁機において
は、粉砕ギア(K)により投入物(6)の粉砕および圧
搾をするためには粉砕ギア(K)に相当に大きな負荷が
かかることになり、比較的高出力の駆動モータ(M)お
よび電動ギア群(T)を必要とする。
【0007】また、粉砕ギア(K)はヘリカルギア形態
にして螺旋形の切断エッジ(E)を形成しなければなら
ないため、高精密度の切削加工が必要となり、使用によ
る切断エッジ(E)の摩耗などを防止するためには相当
に高強度の特殊材質を使用しなければならない。
【0008】また、松葉や葛の根など繊維質を多量に含
む投入物の場合には少量ずつに分けて投入しないと搾汁
が良く出ないばかりでなく、粉砕ギア(K)または搾汁
網(D)の間に粉砕された滓が入り込んで器具を損傷す
る恐れがあり、搾汁網(D)の使用のために取扱および
洗浄にはいろいろな不便が伴うようになる。
【0009】一方、搾汁機が使用される家庭または健康
食品店では緑汁の形成や他の炊事の目的で豆やあづき、
鳩麦、殻物、堅果(殻が堅い果実)を砕く必要が生ずる
が、従来の緑汁機はこれを事前に十分に水に浸したり煮
たりしておかなければ効果的な粉砕ができなかった。
【0010】この様な問題点を解決するために本願出願
人は図2に示すような挽臼型搾汁機を発明し、韓国の特
許出願第93−10436号(′93.6.14)とし
て出願した。
【0011】この挽臼型搾汁機はそれぞれ切断ランド
(L1,L2)を具備し互いに相対回転する上板(1
0)と下板(20)の間の粉砕面に蔬菜類などの投入物
(6)が投入されて粉砕される構成になっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この様な挽臼型搾汁機
は比較的製作が容易で耐久性が高く、高繊維質の投入物
や豆類なども効率的に粉砕および搾汁することができる
が、構造上に一つの問題点が存在する。すなわちこの搾
汁機においては上板(10)と下板(20)の間の粉砕
面が中央部で上方に凸にされた円錐状となっており、粉
砕された投入物は緑汁と滓とに分離されず共に自重によ
って落下するようになる。これによって粉砕物(7)か
ら緑汁を分離するためには図示した濾過体(60)ある
いは図示していない遠心分離機など別の分離手段が必要
になる。したがって上下の板(10,20)の間での粉
砕効率がどんなに良好になっているとしてもこの挽臼型
搾汁機の搾汁効率は結局、分離手段の分離効率によって
左右されることになる。
【0013】
【課題を解決するための手段】この様な問題点を解決す
るため本発明は別の分離手段を必要とせずに緑汁と滓と
を分離することのできる挽臼型搾汁機を提供するために
数々の研究を行った。
【0014】その結果、本発明者は上板と下板の間の粉
砕面が中央部で下に凹む凹型漏斗形状に構成された挽臼
型搾汁機を創出した。
【0015】
【作用】この様な本発明の搾汁機においては緑汁と滓と
が本発明の特徴的分離手段により相互に分離され、緑汁
は粉砕面の中央部から自重により落下して排出され、緑
汁が抽出されて残った滓は粉砕面の外周側に移送されて
排出される。
【0016】
【実施例】以下に添付した図面を参照して本発明の挽臼
型搾汁機の構成原理と望ましい実施例とを詳細に説明す
る。
【0017】図3において本発明の挽臼型搾汁機はその
間に粉砕面を構成するそれぞれの中央部を下に凹ませた
形の漏斗形状に成形された互いに相対回転をする上板
(10)と下板(20)とを備える。上板(10)には
蔬菜類など粉砕される投入物が投入される投入口(3
0)が形成されており、上板(10)と下板(20)の
粉砕面の中少なくともどちらか一方には、例えば複数の
粉砕突起(40)などの粉砕手段が具備される。下板
(20)の中央には漉し網(60)を通して緑汁を排出
する緑汁排出口(50)が具備され、一点鎖線矢印の方
向に緑汁(8)が抽出される。
【0018】一方、上下の板(10,20)間の粉砕面
の間には本発明の特徴的分離手段が具備されて緑汁
(8)と滓(9)とを分離すると同時に滓(9)を点線
矢印で示すように粉砕面の外周方向に排出する。
【0019】この様に本発明の分離手段は、“螺旋の斜
交作用”がその構成原理となっており、図4乃至図6を
通してその原理および作用を詳細に示す。
【0020】まず、図4には上板(10)の投影平面図
が示されるが、上板(10)の下面の粉砕面には滓の案
内手段として螺旋形状壁構成用の凹凸腕、即ち螺旋形の
案内溝または案内突条(11)が形成される。図4は下
板(20)との関係での混乱を避けるためにこの案内溝
または案内突条(11)を上板(10)の上面、即ち裏
側から投影した状態で図示してある。上板(10)の案
内溝または案内突条(11)は、投入口(30)側から
外側に延長される例えばアルキメデス螺旋などの螺旋形
状を持ち、上板(10)の中心を中心とする仮想の円周
に対し所定の角度(図6のθ)の接線角を有して時計方
向で外方に展開するようになっている。
【0021】一方図5には下板(20)の粉砕面が図示
されているが、この粉砕面は複数の搾汁溝(21)が、
その中心の漉し網(60)から外周に向かって放射状に
延長され、粉砕面上には投入物を粉砕するための多数の
粉砕突起(40)が形成されている。搾汁溝(21)は
搾汁および滓の排出の便宜のために所定の曲率の曲線形
状を持つようになっているが、図示の実施例では搾汁溝
(21)の先端が反時計方向に開放されるようになって
いる。搾汁溝(21)は中心から先端まで同一の幅およ
び深さ、すなわち同一断面を構成することも可能である
が、望ましくは幅または深さの少なくとも一方が段々減
少するような構成にしてあると搾汁効率をより向上させ
ることができる。
【0022】この様に上下の板(10,20)は互いに
相対回転し、その粉砕面の間で粉砕突起(40)により
投入物を粉砕し、これと同時に上板(10)の案内溝ま
たは案内突条(11)と下板(20)の搾汁溝(21)
から構成された分離手段の作用により粉砕物から緑汁と
滓が分離されるようになる。この時、上板(10)と下
板(20)の間の相対回転の方向は図4のように上板
(10)が反時計方向に回転し図5のように下板(2
0)が時計方向に回転するようにしてある。この回転方
向は上板(10)の案内溝または案内突条(11)が粉
砕物(7)を下板(20)の搾汁溝(21)に沿って搾
汁しつつ外側に押出すことのできる方向、すなわち上板
(10)の案内溝または案内突条(11)が描く螺旋の
外方展開方向とは逆の方向に相対回転するようにしたも
のである。
【0023】図示の実施例において上板(10)の案内
溝または案内突条(11)は時計方向に外方展開されて
いるので、上板(10)が反時計方向に回転して下板
(20)が時計方向に回転すればこの条件を満たすこと
になる。
【0024】この様な案内溝または案内突条(11)と
搾汁溝(21)とからなる分離手段によって緑汁および
滓の排出が達成される原理を図6を用いて推察する。図
面において実線矢印は下板(20)が時計方向に回転す
る時の移動方向を示し、点線矢印は上板(10)が反時
計方向に回転する時の移動方向を示すものである。どち
らも螺旋の斜交作用により緑汁および滓が分離する作動
の原理及び方向は同一である。
【0025】図6に見られるように、上板(10)の案
内溝または案内突条(11)と下板(20)の搾汁溝
(21)は互いに斜めに交差している。粉砕突起(図5
の40)によって粉砕された粉砕物(7)は、上板(1
0)の案内溝と下板(20)の搾汁溝(21)の間に位
置し、あるいは下板(20)の搾汁溝(21)上で上板
(10)の案内溝の側壁または案内突条の先端壁に押し
付けられた位置にくる。以下は上板(10)に案内溝を
形成した場合で説明を進める。
【0026】上板(20)の実線溝の位置にあった搾汁
機(21)は下板(20)の相対回転により粉砕物
(7)を収納したまま点線溝の位置に移動する。この
時、上板(10)の案内溝(11)は円周に対し所定の
接線角(θ)を持っているため、搾汁機(21)内の半
径方向のある位置にあった粉砕物(7)は、搾汁溝(2
1)の円周上移動距離をd1とすると、およそr1=d
1×tanθだけ搾汁溝(21)内で外半径方向に移動す
る。同時に粉砕物(7)は両方の板の両溝(11,2
1)の側壁の間で圧搾されて、粉砕物(7)に含まれる
緑汁が搾汁溝(21)に沿って内半径方向に流れでる。
この様な過程が上板(10)と下板(20)の間の相対
回転により連続的に進行して緑汁が続けて圧搾抽出さ
れ、図3の緑汁排出口(50)側に流れる。粉砕物
(7)は搾汁溝(21)の外側に移動すればするほど緑
汁が減って固形成分だけが残り、最後は下板(20)の
外周外に滓として排出される。
【0027】図4において案内溝または案内突条(1
1)は実質的には半径方向に3周の螺旋で構成されてい
るため、上板(10)と下板(20)とが相対的に3回
転すれば粉砕物(7)は緑汁抽出を完了した固形成分の
みの滓として下板(20)の外周外に排出される。
【0028】この様な作用は上板(10)が反時計方向
に回転すると考えても同じようになる。すなわち図6に
おいて、搾汁溝(21)の点線溝の位置にあった案内溝
(11)が円周上で反時計方向にd2だけ移動すると粉
砕物(7)は搾汁溝(21)の半径方向におよそr2=
d2×tanθだけ移動するようになる。これに伴い前述
したような搾汁および滓排出の分離作用がおきる。この
様に本発明の特徴的な分離手段は上板(10)に形成さ
れた螺旋形状壁構成用の凹凸腕(11)の下板(20)
に形成された搾汁溝(21)に対する“斜交”作用によ
って粉砕した材料の搾汁及び滓の排出を達成する。
【0029】図7には本発明の挽臼型搾汁機に採択可能
な数々の溝の形状を例示する。
【0030】まず、図7の左側の図は上板(10)の案
内溝(11)または案内突条で採択可能な螺旋形状の例
示である。この様な螺旋形状は次のような一般式で定義
することができる。
【0031】
【数1】
【0032】ここにrは中心からの半径方向の距離、
a,mは整数、φは所定の基線からの中心角を示す。
【0033】ここで、m=0は半径1の単位円に該当
し、m=1はアルキメデス螺旋に該当する。
【0034】本発明の挽臼型搾汁機の構成における上板
(10)の案内溝(11)または案内突条が必要とする
螺旋条件は
【0035】
【数2】
【0036】すなわち半径rがφの増加に伴い増加しな
ければならない。また、案内溝(11)または案内突条
を具備する上板(10)は下板(20)に対してこの螺
旋の外方展開方向と反対の方向、すなわちφの増加と反
対の方向、即ち−φの方向に相対回転しなければならな
い。
【0037】図7の左側の図はそれぞれ上記の式(1)
及び(2)を満たす螺旋形状に形成された案内溝(1
1)または案内突条を備える上板(10)であって、螺
旋の腕の数がそれぞれ1ないし4に相当するものであ
る。螺旋形状の案内溝または案内突条(11)はφの増
加方向である時計方向とは反対の−φに相当する反時計
方向に下板(20)に対して相対回転する。
【0038】一方図7の右側の図は下板(20)の搾汁
溝(21)の形状を示したもので、上板(10)の案内
溝(11)または案内突条との斜交作用で粉砕する材料
を圧搾して緑汁と滓を互いに反対方向に誘導するのに適
した形状である。図7の右側の図はそれぞれ反時計方向
に外方展開する螺旋で形成された搾汁溝(21)、及び
放射状の直線で構成された搾汁溝(21)を示してい
る。
【0039】この様な本発明の挽臼型搾汁機は図8のよ
うに細切手段を付加した構成とすることも可能である。
すなわち投入口(30)の下部の処に上下の板(10,
20)の間の相対回転速度よりもより高速で回転する細
切手段(70)をさらに具備し、これによって投入口
(30)に投入された蔬菜類などの投入物(6)を小さ
く切断してから上下の板(10,20)の間の粉砕面に
搬送することにより、図3以下の粉砕および分離動作を
加速するように構成したものである。この様な構成は、
特に投入物(6)が果実や球根など団塊形態のものや長
繊維または高繊維質含有の蔬菜類である場合に効果的で
ある。
【0040】図9ないし図11はこの図8の構成を具体
化する実施例である。図面において(図9には図示され
ていない)搾汁溝(21)と粉砕突起(40)を具備し
た下板(20)は、駆動モータ(M)にギア群(T1)
を介して接続されるギアリング(22)と分離可能に結
合され、中央下部にはプーリおよびベルト(T2)など
の伝動手段により駆動モータ(M)に結合されて高速回
転するカッター(71)が細切手段として備えられる。
カッター(71)はほぼ円錐形に形成され、その外周に
は複数の切断エッジ(72)が具備される。切断エッジ
(72)は例えば円錐形の板材をV字型にランシングし
て板金成形した形態のものが製作上は望ましい。
【0041】下板(20)の中央部にはこのカッター
(71)を突出させるため円形の開口部が形成されてい
るが、この開口部には環状の濾過網(61)が備えら
れ、その内端はカッター(71)の外周のリム(71
a)にかかっている。
【0042】この環状の濾過網(61)は下板(20)
から自重によって落下する緑汁(8)を濾過する役割を
するが、濾過網(61)の下部にはその周りに沿って落
下する緑汁(8)を緑汁排出口(51)に誘導するやは
り環状の汁受け溝(52)が備えられる。緑汁排出口
(51)の下には緑汁(8)を収納する緑汁容器(5
6)を配置するが、望ましくは緑汁容器(56)がケー
シング(1)の一方に形成されるキャビティーを出入り
し、その外壁がケーシング(1)の外形の一部をを構成
するようになっていて欲しい。
【0043】下板(20)はカッター(71)の外周か
ら上方に所定の傾斜角で延び、カッター(71)周辺が
凹んでいるおおよそ漏斗形状に形成される。その上面に
は粉砕表面として複数の粉砕突起(40)と複数の搾汁
溝(21)とが形成されている。しかしこの粉砕突起
(40)は場合によっては上板(10)に備えることも
可能であり、又上下の板(10,20)の両方に具備す
ることも可能である。一方下板(20)の外周には下板
(20)から排出される滓(9)を貯える環状の滓受け
溝(23)が備えられるが、下板(20)の外周には少
なくとも一つのスクィーズ(26)を備えて滓受け溝
(23)の一方の底面に設けられた滓排出穴(24)へ
と滓を押してやるようにしてある。
【0044】滓受け溝(23)に滓(9)を円滑に排出
するために下板(20)の外側は下方に折曲げられる
が、下板(20)の内側開口部外段も緑汁(8)の汁受
け溝(52)に対して円滑に緑汁(8)を排出するため
に下方に折り曲げのあるのが望ましい。滓受け溝(2
3)の滓排出穴(24)の下側には滓容器(27)が具
備されるが、この滓容器(27)も又緑汁容器(56)
と同様にケーシング(1)に対して挿入および引出しが
できるようにされて、その外壁がケーシング(1)の外
形の一部を構成するようにされているのが望ましい。滓
容器(27)と緑汁容器(56)外側には使用者が把持
する便宜のために図示されるような把持溝(H)や、取
手などが具備されることが望ましい。
【0045】下板(20)の上側にはこの下板(20)
とカッター(71)の外形に沿うような形に上板(1
0)が備えられるが、その中央部は円錐形のカッター
(71)に対応して上方に突出す円錐部(10a)に形
成され、その周りは下板(20)の粉砕面の形状に対応
するように斜め上方に延びて円錐部(10a)の外周部
が凹んだ漏斗形状の粉砕部(10b)を形成する。その
下面の粉砕面には図10に投影図示したような螺旋形の
案内溝(11)または案内突条が形成される。
【0046】上板(10)の円錐部(10a)と粉砕部
(10b)の間の変曲部には下板(20)の濾過網(6
1)を掃くようにして緑汁の落下を促進し、濾過網(6
1)上の粉砕物を搾汁機(21)側に案内する少なくと
も一つのスクィーズ(16)を備えるが、このスクィー
ズ(16)は望ましくは平面から見て案内溝(11)ま
たは案内突条の外方展開方向側に所定の傾斜を持つよう
に構成されて欲しい。
【0047】一方上板(10)の円錐部(10a)の側
方には蔬菜類の投入物(6)が投入される投入口(3
0)が形成されるが、蓋(2)を組立てる都合上この投
入口(30)は上方に延長されるスリーブ(31)の内
径部に形成され、このスリーブ(31)は蓋(2)に形
成されるホッパー(3)のスリーブ(3a)と結合され
るように構成されるのが望ましい。
【0048】この様な構成においては、投入物(6)は
カッター(71)により細切された後、上板(10)の
下面と下板(20)の上面との間、すなわち粉砕面上の
粉砕突起(40)とその対応板との間に送られて磨搾さ
れることによって粉砕されるが、このために上板(1
0)と下板(20)とは調節可能な所定の圧力で接触す
るようにするのが望ましい。この調節可能な圧力の提供
のためには、上板(10)は蓋(2)に対して所定の弾
性力結合をされるのが望ましい。このため、上板(1
0)の外周にリム(10c)を形成し、蓋(2)に設け
られるネジ用ボス(2a)にネジ結合された複数の調節
ネジ(4)の先端に取付けたスプリング(5)でこの上
板(10)のリム(10c)を押すように構成する。ス
プリング(5)の離脱を防ぐためにリム(10c)には
スプリング(5)の先端が引掛かる突起(10d)を具
備するのが望ましい。使用者は調節ネジ(4)のノブ
(4a)を回転させることによってスプリング(5)の
反発力を調節し、上板(10)と下板(20)との間の
圧搾力を調節することが可能である。
【0049】この様な構成の本発明の挽臼型搾汁機の作
動はほぼ次の様になる。
【0050】使用者が蓋(2)のホッパー(3)に蔬菜
類などの緑汁材料(6)を投入し搾汁機を稼働させる
と、スリープ(3a,31)を通って投入された材料
(6)は高速で回転するカッター(71)によって細切
され、カッター(71)の遠心力とスクィーズ(16)
の案内により上下の板(10,20)の間の粉砕面に投
入されて粉砕突起(40)によって磨搾され粉砕され
る。
【0051】粉砕された材料は上板(10)の案内溝
(11)または案内突条と下板(20)の搾汁溝(2
1)との間で図6によって説明したように搾汁され、緑
汁(8)は自重によって落下、滓(9)は二つの溝(1
1,21)の間の斜交作用により搾汁が進行して粉砕面
の外側に押し上げられるようにして押し出される。
【0052】落下した緑汁(8)は濾過網(61)を介
して濾過され、緑汁受け溝(52)に落下して緑汁排出
口(51)を通って緑汁容器(56)に集まる。一方、
下板(20)の外周に押し出された滓(9)は、滓受け
溝(23)上に落下した後スクィーズ(26)に押され
て滓排出穴(24)を通って滓容器(27)に落下し外
部に搬出される。
【0053】この様な構成によれば殻類や堅果、高繊維
質の蔬菜類が高い効率で粉砕できるだけでなく、粉砕と
同時に緑汁(8)と滓(9)との分離を行う搾汁分離が
達成されて緑汁(8)と滓(9)がそれぞれ別々の経路
を通って分離排出される。これによって別の分離手段を
設備しなくても高い効率で搾汁をすることができるよう
になる。
【0054】以上、本発明の挽臼型搾汁機を一つの具体
的実施例によって説明したが、この様な実施例の構成は
単に例示目的で示したものであり、本発明の限界を示す
ものではない。本発明の挽臼型搾汁機は必要に応じてい
ろいろな方式で構成することができるが、例えば細切手
段は図12に示すように構成することも可能である。図
示された細切手段は特に本発明の挽臼型搾汁機の構成に
適合するものであるが、このような細切手段は本発明者
が創案した新規な構成であり、本発明の挽臼型搾汁機か
ら独立した発明の特徴を構成するものと云える。
【0055】図12の細切手段は、相互的に近接運動を
する複数の切断刃(81)を備えるカッター列(80)
とこの切断刃(81)の各々が通過する複数のスリット
(91)を備える受台(90)とから構成される。投入
された材料は、カッター列(80)と受台(90)との
間に投入され、カッター列(80)の切断刃(81)が
受台(90)のスリット(91)の中を通過するときに
切断刃(81)間またはスリット(91)間の幅で切断
されて材料の細切が達成される。
【0056】この様な細切手段は本発明の挽臼型搾汁機
に図13ないし図15に示すように備えることが可能で
ある。
【0057】図13は図12の細切手段を図3の搾汁機
に適用した構成例である。上板(10)および下板(2
0)の内側部分に複数の切断刃(81)のカッター列
(80)とそれに対応するスリット(91)の受台(9
0)とを備え、上下の板(10,20)の相対回転によ
り投入口(30)から投入された材料を細切するように
構成されている。ここでは、受台(90)を上板(1
0)側に備え、その先端には下板(20)側の濾過網
(60)上を掃くようにして通るスクィーズ(90a)
を配した構成にすることが望ましい。
【0058】一方図14は図12の細切手段を図8ない
し図11の搾汁機に採用した構成例である。この構成で
は、カッター(73)の外周には切断エッジではなく一
つまたは複数の受台(90)が具備され、上板(10)
の円錐部(10a)にこれに対応するカッター列(8
0)が具備される。この様な構成においてはカッター
(73)は下板(20)とは別に高速回転するように電
動駆動することもできるし、下板(20)と一体に構成
されて下板(20)と共に比較的低速回転するようにす
ることもできる。
【0059】図14に示す実施例の場合には図15のよ
うに構成されるのがもっと望ましい。すなわちカッター
(73)上には所定ピッチのスリット(91)を形成し
た一つまたは複数の受台(90)を備え、上板の円錐部
には複数のカッター列(A,B,C)が具備される。各
カッター列(A,B,C)はそれぞれ切断刃(81)の
間のピッチまたは位置が異なるように配列されるが、カ
ッター列Aには切断刃(81)が2ピッチ間隔で配列さ
れ、カッター列(B)にはカッター列(A)と1ピッチ
ずれる位置に切断刃(81)が2ピッチ間隔で配列され
る。一方、カッター列Cには切断刃(81)が1ピッチ
間隔で配列される。この様な構成にすれば投入口(3
0)に投入された材料は受台(90)に押されてカッタ
ー列A,B,Cを通過し、順次的に切断されるので細切
効率の向上を期待することが可能である。
【0060】
【発明の効果】以上に見られるように本発明により、製
作が容易で耐久性が高く、高繊維質や殻物の材料を効率
的に粉砕することのできる、挽臼型搾汁機の利点を備え
て別の分離手段の必要なしに搾汁および滓の分離を同時
遂行可能な高効率の搾汁機を提供することが可能になっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願出願人の先登録の対ギア型搾汁機を示す概
略断面図である。
【図2】本願出願人の先出願の挽臼型搾汁機を示す概略
断面図である。
【図3】本発明の挽臼型搾汁機の基本的構成を示す概念
図である。
【図4】図3の上板の構成を示す平面投影図である。
【図5】図3の下板の構成を示す平面図である。
【図6】図4及び図5の上下の板の作動原理を説明する
概念図である。
【図7】上板および下板に適用可能ないろいろな滓排出
手段の構成および組合せ例を示す図面であって、左側の
図は上板の、右側の図は下板の構成に対する模式図であ
る。
【図8】本発明の挽臼型搾汁機の異なる構成を示す概念
図である。
【図9】図8の構成を基礎とした挽臼型搾汁機の望まし
い一つの実施例を示す断面図である。
【図10】図9の上板の構成を示す投影平面図である。
【図11】図9の下板の構成を示す平面図である。
【図12】本発明の挽臼型搾汁機に使用するのに適合し
た別の細切手段の構成原理を示す斜視図である。
【図13】図12の粉砕手段を本発明の挽臼型搾汁機に
適用した一構成例を示す概略断面図である。
【図14】図12の粉砕手段を本発明の挽臼型搾汁機に
適用した別の一構成例を示す概略断面図である。
【図15】図12の粉砕手段を本発明の挽臼型搾汁機に
適用した一構成例を示す投影平面図である。
【符号の説明】
6 投入物 7 粉砕物 8 緑汁 9 滓 10 上板 11 螺旋形状壁構成用の凹凸腕 16 濾過網スクィーズ 20 下板 21 搾汁溝 23 滓受け溝 30 投入口 50 緑汁排出口 51 緑汁排出口 60 漉し網 61 濾過網 70 細切手段 80 カッター列 81 切断刃 90 受台 91 スリット

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に相対回転し、その間で材料を粉砕
    する上板と下板とを備える挽臼型搾汁機において、前記
    上板と前記下板とがそれぞれの中央部を下方に凹ませた
    形の漏斗形状に構成されてなる挽臼型搾汁機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記上板に少なくと
    も一つの螺旋形状壁構成用の凹凸腕を形成し、前記下板
    に複数の放射状の搾汁溝を形成し、前記上板と前記下板
    との相対回転によって生ずる前記螺旋形状壁と前記搾汁
    溝との間の斜交作用によって粉砕される材料からの緑汁
    と滓との分離排出が同時にされてなる挽臼型搾汁機。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記螺旋形状壁構成
    用の凹凸腕が螺旋形状の案内溝によって構成されてなる
    挽臼型搾汁機。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記螺旋形状壁構成
    用の凹凸腕が螺旋形状の案内突条によって構成されてな
    る挽臼型搾汁機。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいづれかにおいて、前
    記上板の中心からの半径位置rと所定の基線からの中心
    角φと(aのm乗)>1を満足する一組の整数a,mと
    により表わされるr=(aのm乗)・φの条件を満足さ
    せる螺旋形状の凹凸腕を備えてなる挽臼型搾汁機。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記上板と前記下板
    との相対回転の方向が−φの方向にされてなる挽臼型搾
    汁機。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至4のいづれかにおいて、前
    記緑汁が自重により前記下板の中央部に落下し、前記分
    離された滓が前記斜交作用により前記下板の外周外に排
    出されてなる挽臼型搾汁機。
  8. 【請求項8】 請求項1において、前記下板の中央部
    に、前記上板と前記下板との相対回転速度よりさらに高
    速で回転する細切手段を備えてなる挽臼型搾汁機。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいづれかにおいて、搾
    汁された緑汁の排出口入口部に設けられる濾過網の目詰
    まりを防止する目的の、該濾過網を掃くようにして移動
    するスクィーズを備えてなる挽臼型搾汁機。
  10. 【請求項10】 複数の切断刃をあるピッチで配列した
    カッター列と上記カッター列に交差する方向に相対移動
    して前記切断刃の各々を通過させる複数のスリットを備
    える受台とを備えてなる細切手段。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記カッター列
    が挽臼型搾汁機の上板および下板のいずれか一方に設置
    され、前記受台が他の一方に設置され、前記上板に備え
    られた投入口に投入された材料が前記上板と前記下板と
    の相対回転によって前記カッター列と前記受台との間で
    細切されるように配置されてなる細切手段。
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JP2013514120A (ja) * 2009-12-17 2013-04-25 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ フードプロセッサのすりおろし用ディスク
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