JPH08186719A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JPH08186719A
JPH08186719A JP47595A JP47595A JPH08186719A JP H08186719 A JPH08186719 A JP H08186719A JP 47595 A JP47595 A JP 47595A JP 47595 A JP47595 A JP 47595A JP H08186719 A JPH08186719 A JP H08186719A
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JP47595A
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English (en)
Inventor
Koichi Shibata
浩一 柴田
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画素間の相関周期が既知のときに、その周期
情報に基づいてアダプティブテンプレート画素の位置を
決定する機能を備えた通信装置を提供する。 【構成】 ファクシミリ装置は、読み取り部1で読み取
った画像データを画像処理部2で2値化し符号化復号化
装置6で符号化して、モデム7およびNCU8を介して
電話回線へ出力し受信側へ送信する。送信時の符号化に
先だって、画素間の相関周期を表す横方向と縦方向の画
素数を操作部9から入力し、符号化対象画素に対するア
ダプティブテンプレート画素の位置を入力値を含む所定
の範囲内で変化させて、各位置において画像データの符
号化を行い圧縮率を算出する。このうち最高の圧縮率を
与えた位置を、送信時の符号化におけるアダプティブテ
ンプレート画素の位置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリや、データ
伝送機能を備えた電子複写機およびイメージスキャナー
等の通信装置に関するものであり、より詳しくは伝送さ
れる画像データの符号化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在広範に普及しているファクシミリに
おいては、2値(0/1、Lレベル/Hレベル等)化さ
れた画像データの伝送が行われる。また、電子複写機に
おいても2値化された画像データが取り扱われ、昨今で
は2値化した画像データを磁気ディスク等の記憶装置に
格納し、必要に応じて読み出して画像を再生することが
行われるようになっている。近年では画像データの多様
化とともに、画像の高解像度化すなわち画素数の高密度
化の要求も高まり、必然的に伝送あるいは格納すべきデ
ータ量も膨大なものになっている。
【0003】画像データの伝送を効率よく行うために2
値化データを符号化し圧縮することがなされるが、その
方法として、モディファイドハフマン(MH)、モディ
ファイドリード(MR)、モディファイド・モディファ
イドリード(MMR)方式が標準化され、実用に供され
ている。これらの符号化方式では、原稿画像を走査して
読み取った順序で2値データを符号化するシーケンシャ
ルビルドアップが行われる。シーケンシャルビルドアッ
プは、ファクシミリのように、送信側装置が原稿の紙面
を左から右へ上から下へと走査して送信し、受信側装置
が受信した順序で復号化し紙面上に画像を再生するもの
では、受信側装置に受信したデータを記憶しておく必要
がなく便利である。
【0004】一方、高解像度の画像が常に要求されるも
のでもなく、粗い品質でも画像全体を速やかに伝送して
再生することが必要なこともある。しかし、上述のシー
ケンシャルビルドアップでは、これに十分に対処するこ
とは容易ではない。このために、まず粗い画像データを
伝送し、必要に応じて追加データを加えて、次第に再生
画像を高解像度化していくプログレッシブビルドアップ
が注目されてきている。さらに、中間階調の画像の高速
かつ忠実な再生の要求も高まっている。
【0005】このような状況下でJBIG(Joint Bi-l
evel Image Coding Experts Group)が設立され、2値
データの効率的符号化が検討されている。JBIGで
は、プログレッシブビルドアップとシーケンシャルビル
ドアップの並立、高いデータ圧縮効果、情報保存性およ
び高速処理を主な課題とし、このために図7に示した2
値データ符号化のベースシステムを採用している。
【0006】まず、画像縮小によってプログレッシブビ
ルドアップの階層画像(解像度の異なる画像)を作成す
る。次いで、値既知の画素から必然的に値が決定される
画素、すなわち符号化を行う必要のない画素を見いだ
す。これは、例えば全画素が空白なラインのように画像
縮小の方式によらず画素値が決まるものと、画像縮小の
方式に依存して画素値が決まるものに分けて、2段階で
行う。前者が典型的予測であり、後者が決定的予測であ
る。これにより、符号化対象画素の数が減少する。符号
化の対象として残った画素については、テンプレートと
呼ばれる画素群を参照して、算術符号化を行う。算術符
号化にはQMコーダーと呼ばれる方式が採用されてい
る。
【0007】符号化対象画素(以下単に符号化画素とも
いう)の符号化に際して参照するテンプレートには、モ
デルテンプレートとアダプティブテンプレート(AT)
がある。モデルテンプレートは符号化画素の近傍に位置
する符号化済みの画素の集合であり、モデルテンプレー
トを構成する画素の数と符号化画素に対する位置関係は
定められている。例えば、プログレッシブビルドアップ
における最低解像度の層の画像には、図8にMで示した
9画素からなる2ラインのものと、図9にMで示した9
画素からなる3ラインのものとが用いられる。両図にお
いてCは符号化画素である。より解像度の高い層では、
構成画素数の異なる他のモデルテンプレートが用意され
ている。シーケンシャルビルドアップにおいては、ただ
1つの階層が存在するのみであり、図8、9のモデルテ
ンプレートが使用される。
【0008】一方、アダプティブテンプレートは、符号
化画素に対する位置関係を固定されたものではなく、画
像に応じて位置を設定することができる。最低解像度の
層の画像におけるアダプティブテンプレートのデフォル
ト位置を図8および図9のAに示す。アダプティブテン
プレートは、画素間に周期的な相関がある画像に対して
符号化効率の改善を図るものであり、画素の相関を考慮
して選出される。特に、中間階調の画像を所定の閾値と
比較して2値化したディザ画像のように、画素値に一定
周期で強い相関がある画像に用いて、符号化効率を向上
させるものである。
【0009】図8および図9において、x、yは符号化
画素Cを原点としたときの座標軸で、xの矢印は主走査
方向の前方、yの矢印は副走査方向の後方を表す。符号
化が進むにつれて、符号化画素は主走査方向に1画素ず
つ移動するが、これに応じてモデルテンプレートとアダ
プティブテンプレートの画素位置も1画素ずつ移動し、
画像の周辺部領域を除き符号化画素に対するテンプレー
トの相対位置は一定に保たれる。画像データの周辺部領
域に存在する符号化画素については、モデルテンプレー
トおよびアダプティブテンプレートの相対位置を一定に
保つことはできなくなるが、これについては別に例外規
定が定められている。
【0010】モデルテンプレートの選択および符号化画
素に対するアダプティブテンプレートの位置の決定は、
送信側が伝送する画像に応じて行う。選択されたモデル
テンプレートおよびアダプティブテンプレート位置は符
号化に用いる他の情報とともにヘッダーに記述されて、
画像データに先だって送信される。受信側では符号化さ
れた画像データをヘッダーに記された情報に基づいて復
号化する。したがって、送信側で原稿を走査して読み取
った画像データが、受信側で確実に再生されることにな
る。
【0011】画像データの圧縮率は種々の方法で表すこ
とができるが、式(1)で表すのが最も一般的である。
式(1)は符号化前の画像データの大きさに対する符号
化後の画像データの大きさを表しており、数値が小さい
ほど圧縮率が高いことを意味する。
【0012】
【数1】
【0013】CCITT(国際電信電話諮問委員会)の
No.1原稿画像を符号化した場合、MH、MR、MM
RおよびJBIG方式ではそれぞれ、0.14、0.1
3、0.035および0.028という圧縮率が得られ
ている。同原稿画像は文字、表、グラフ等からなる画像
データであり、いずれの方式によっても良好に圧縮され
る。しかしながら、従来の前3者の方式は中間階調の画
像データを対象としたものではないため、このような画
像データに対しては圧縮効率が著しく低下し、圧縮率が
1以上になって逆にデータ量が増大することが知られて
いる。これに対し、JBIG方式では中間階調の画像デ
ータに対しても圧縮率が0.1程度の良好な圧縮ができ
ると期待されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、アダプ
ティブテンプレートは画素間に周期的相関がある画像を
効率よく符号化し圧縮するために参照されるものである
が、JBIGではアダプティブテンプレート画素の存在
範囲を規定してはいるものの、アダプティブテンプレー
ト画素の位置の決定方法に関しては指示していない。ま
た、アダプティブテンプレート画素位置の決定方法を示
す従来技術は見あたらない。
【0015】アダプティブテンプレートとしては、その
目的からして、符号化画素との相関が高い画素を用いる
ことが重要である。符号化画素と相関の低い画素をアダ
プティブテンプレートとしたときには、符号化の効率が
低下し圧縮率も低下する。その一方、アダプティブテン
プレート位置決定に長時間を要するときには、たとえ符
号化の効率が向上しても、画像データの伝送全体として
の効率低下を招く恐れがある。
【0016】本発明は、画素間の相関周期が既知のとき
にはその周期情報に基づいてアダプティブテンプレート
画素の位置を決定する機能を備え、符号化を効率よくな
し得る通信装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、JBIG符号化方式に従って画像デー
タを符号化する通信装置において、アダプティブテンプ
レート画素の位置を入力するための入力手段と、符号化
前の画像データと符号化後の画像データの大きさを比較
して符号化による圧縮率を算出する圧縮率算出手段と、
入力手段から入力される位置を含む所定の範囲内でアダ
プティブテンプレート画素の位置を変化させ、各位置に
おいて画像データの符号化を行って圧縮率算出手段によ
って圧縮率を求めて、最高の圧縮率を与えるアダプティ
ブテンプレート画素の位置を決定する位置決定手段と、
位置決定手段によって位置を決定されたアダプティブテ
ンプレート画素を参照して画像データを符号化する符号
化手段とを備える構成とする。
【0018】また、2値化された画素からなる画像デー
タを各画素の値を順次符号化することにより符号化して
伝送する通信装置において、横方向の画素数および縦方
向の画素数を入力するための入力手段と、符号化対象画
素に対して所定の相対位置にある参照画素を参照して符
号化対象画素を順次符号化し、画像データの符号化を行
う符号化手段と、符号化前の画像データと符号化後の画
像データの大きさを比較して符号化による圧縮率を算出
する圧縮率算出手段と、符号化対象画素に対する参照画
素の相対位置を、横方向に前記横方向の画素数を含む第
1の所定画素数の範囲内で変化させ、それぞれの横位置
について縦方向に前記縦方向の画素数を含む第2の所定
画素数の範囲内で変化させて、各位置について符号化手
段によって画像データの符号化を行い圧縮率算出手段に
よって圧縮率を求めて、最高の圧縮率を与える位置を見
い出し、この位置を符号化対象画素に対する参照画素の
相対位置と決定する参照画素位置決定手段とを備える構
成とする。
【0019】具体的には、ファクシミリ装置において上
記構成を実現する。
【0020】また、原稿読み取り手段と、原稿読み取り
手段によって読み取られた画像データを処理するととも
に画像データを符号化手段に与える画像処理手段と、符
号化手段によって符号化された画像データを記憶装置へ
送信する送信手段とを備える複写機およびイメージスキ
ャナーにおいて上記構成を実現してもよい。
【0021】
【作用】JBIG符号化方式に従って画像データを符号
化する通信装置において、アダプティブテンプレート画
素の位置を入力するための入力手段と、符号化前の画像
データと符号化後の画像データの大きさを比較して符号
化による圧縮率を算出する圧縮率算出手段と、入力手段
から入力される位置を含む所定の範囲内でアダプティブ
テンプレート画素の位置を変化させ、各位置において画
像データの符号化を行って圧縮率算出手段によって圧縮
率を求めて、最高の圧縮率を与えるアダプティブテンプ
レート画素の位置を決定する位置決定手段と、位置決定
手段によって位置を決定されたアダプティブテンプレー
ト画素を参照して画像データを符号化する符号化手段と
を備える構成とするときは、入力された位置を含む所定
範囲内に位置するアダプティブテンプレート画素それぞ
れについて、画像データの符号化が行われ、圧縮率が算
出される。このうちの最も高い圧縮率に対応する位置が
アダプティブテンプレート画素の位置として符号化手段
によって参照され、画像データの符号化が行われる。
【0022】画素間の相関の周期が知られておりその1
周期当たりの画素数がアダプティブテンプレート画素の
位置として入力されたときには、その位置での符号化に
よる圧縮率が最高になる。相関周期に近い画素数が入力
されたときには、相関周期に対応する画素数が所定範囲
内に存在することになって、この位置での符号化が最高
の圧縮率を与える。原稿が傾いて設定された場合等、原
稿画像の読み取りに多少の誤差が生じた場合であって
も、読み取り後の画像データの相関周期に合致するアダ
プティブテンプレート画素位置が所定範囲内に存在する
ことになり、これによる符号化が最高の圧縮率を与え
る。
【0023】さらに、画素間の相関の周期が知られてい
ないときでも、入力された位置を含む所定範囲内で、最
高の圧縮率を与えるアダプティブテンプレート画素位置
が決定され、符号化に用いられる。
【0024】また、2値化された画素からなる画像デー
タを各画素の値を順次符号化することにより符号化して
伝送する通信装置において、横方向の画素数および縦方
向の画素数を入力するための入力手段と、符号化対象画
素に対して所定の相対位置にある参照画素を参照して符
号化対象画素を順次符号化し、画像データの符号化を行
う符号化手段と、符号化前の画像データと符号化後の画
像データの大きさを比較して符号化による圧縮率を算出
する圧縮率算出手段と、符号化対象画素に対する参照画
素の相対位置を、横方向に前記横方向の画素数を含む第
1の所定画素数の範囲内で変化させ、それぞれの横位置
について縦方向に前記縦方向の画素数を含む第2の所定
画素数の範囲内で変化させて、各位置について符号化手
段によって画像データの符号化を行い圧縮率算出手段に
よって圧縮率を求めて、最高の圧縮率を与える位置を見
い出し、この位置を符号化対象画素に対する参照画素の
相対位置と決定する参照画素位置決定手段とを備える構
成とするときは、符号化対象画素に対する参照画素の相
対位置を横方向と縦方向にそれぞれ所定の画素数の範囲
内で変化させて、それぞれについて符号化がなされ圧縮
率が算出される。このとき、参照画素位置の変化の範囲
には、横方向、縦方向ともに、入力される画素数が含ま
れる。所定範囲内の全て参照画素位置のうち、最高の圧
縮率を与えたものが符号化対象画素に対する参照画素の
相対位置として決定される。
【0025】画素の相関周期が知られており、横方向お
よび縦方向それぞれの1周期に対応する画素数を入力手
段から入力したときには、符号化画素から入力画素数だ
け離れた位置にある画素を参照画素としたものが、最高
の圧縮率を与える。相関周期に近い横方向と縦方向の画
素数が入力されたときには、相関周期に対応する相対位
置が所定範囲内に存在することになり、それを参照画素
位置としたものが最高の圧縮率を与える。原稿が傾いて
設定された場合等、原稿画像の読み取りに多少の誤差が
生じた場合であっても、読み取り後の画像データの横方
向と縦方向の相関周期に近い画素数となる相対位置が所
定範囲内に存在することになり、これが高い圧縮率を与
える。
【0026】さらに、画素間の相関の周期が知られてい
ないときでも、入力された画素数を含む所定の範囲内
で、最高の圧縮率を与える参照画素位置が見い出され、
これが符号化対象画素に対する相対位置と決定されるこ
とになる。
【0027】具体的にファクシミリ装置において上記構
成を実現すると、相関周期が既知のときには、符号化に
際して参照される画素が符号化対象画素と相関する確率
が高くなる。しかも、圧縮率を実際に算出して確認し、
最高の圧縮率となるように符号化が行われる。したがっ
て、ファクシミリ装置の画像データの伝送時間が短縮さ
れる。相関周期が既知でないときでも、所定の範囲内で
最高の圧縮率を与える画素が参照されるため、符号化効
率が向上する。
【0028】また、原稿読み取り手段と、原稿読み取り
手段によって読み取られた画像データを処理するととも
に画像データを符号化手段に与える画像処理手段と、符
号化手段によって符号化された画像データを記憶装置へ
送信する送信手段とを備える複写機およびイメージスキ
ャナーにおいて上記構成を実現すると、原稿読み取り手
段により読み取られ画像処理手段により処理された画像
データは、相関周期が知られているときは、高い確率で
相関する画素を参照して符号化される。しかも、圧縮率
を実際に算出して確認し、最高の圧縮率となるように符
号化が行われるため、画像データが確実にかつ効率よく
圧縮される。したがって、複写機およびイメージスキャ
ナーの送信手段から記憶装置への伝送時間が短縮される
とともに、記憶装置に記憶されるデータ量が減少する。
相関周期が知られていないときでも、入力に基づく所定
の範囲内で最高の圧縮率を与える画素が参照されるた
め、符号化効率が向上する。
【0029】
【実施例】本発明をファクシミリに適用した第1の実施
例の構成を図1のブロック図に示す。本実施例のファク
シミリ装置は、原稿画像を読み取る読み取り部1、読み
取り部1の画像データ出力を処理する画像処理部2、装
置全体の制御を行う制御部3、制御用のプログラム等を
格納するROM4、画像データ等を一時格納するRAM
5、画像データの符号化と復号化を行う符号化復号化装
置6、符号化された画像データの変調および復調を行う
モデム7、電話回線との接続およびデータ伝送を行うN
CU(ネットワークコントロールユニット)8、使用者
が制御部3に指示を与える操作部9、および画像データ
を記録紙に出力する記録部10を有している。
【0030】読み取り部1は光源とCCD(電荷結合素
子)を備えており、光源から原稿画像に光を照射し反射
光をCCDで検出することで、原稿の画像を読み取る。
画像の読み取りは、横方向への走査(主走査)を所定の
ピッチで縦方向に繰り返して(副走査)行われる。CC
Dは検出した光を画素ごとのアナログ信号として出力す
る。
【0031】画像処理部2は読み取り部1のCCDから
のアナログ出力に対して、CCDの感度のばらつきに起
因する補正等のシェーディング処理をした後、所定の閾
値と比較して画像データを画素ごとに2値化する。ま
た、2種類のディザマトリックスを有しており、中間階
調の画像に対しては2値化に際して、これらのマトリッ
クスを用いてディザ処理を行う。
【0032】ROM4は、装置制御用のプログラムに加
えて、図7に示したJBIGの種々の処理を行うプログ
ラムやモデルテンプレートをはじめとする各種テーブル
を格納している。RAM5は画像処理部2で2値化され
た画像データを送信時まで記憶保持するとともに、制御
部3で行われる種々の演算結果を一時的に格納するもの
である。また、受信した画像データを記憶保持する。符
号化復号化装置6は、送信用の画像データに対しては、
QMコーダーによって算術符号化を行う。受信した画像
データに対しては、符号化されている画像データを逆の
手順で復号化して、画像を再生する。モデム7およびN
CU8は、公知の標準的方法によって画像データの送信
と受信を行う。
【0033】制御部3はマイクロコンピュータからな
り、ROM4に格納されたプログラムを読み込んでファ
クシミリ装置全体の制御を行う。また、符号化の際に参
照されるアダプティブテンプレート画素の位置を決定す
る。制御部3には、使用者が指定した時刻に画像データ
の送信を行うタイマー送信のためにタイマー回路11が
備えられている。
【0034】図2に操作部9の一部外観を示す。操作部
9は、ファクシミリ番号等の数値を入力するテンキー5
1、原稿読み取り開始を指示するスタートキー52、動
作中止を指示するストップキー53、RAM5に保持さ
れている受信データの記録部10による出力の開始を指
示するメモリープリントキー54、送信時刻の指定開始
を指示するタイマーキー55等の諸キーとともに、LC
D(液晶表示装置)からなる表示パネル56を有してい
る。
【0035】テンキー51から入力された送信先ファク
シミリ番号は表示パネル56に表示され、確認すること
ができる。入力した番号に誤りがあった場合は、カーソ
ルキー57により表示パネル56のカーソルをその桁に
移動させて、テンキー51から数字を再入力し、設定キ
ー58で確定する。タイマー送信を行うときには、タイ
マーキー55を操作した後テンキー51から送信時刻を
入力する。入力された送信時刻は表示パネル56に表示
され、ファクシミリ番号と同様にカーソルキー57等の
操作により変更することができる。表示パネル56は操
作に関する簡単なメッセージも表示して、使用者の入力
操作を援助する。
【0036】操作部9には、装置の状況を表示する状況
表示部59、原稿の画像濃度を指示するための濃度指定
部60、原稿画像の画質を指示するための画質指定部6
1が備えられている。状況表示部59はLED(発光ダ
イオード)を有しており、装置に異常あるいは使用者の
誤操作があったとき、記録部10の記録紙がなくなった
とき、受信した画像データがRAM5に保持されている
とき、自動受信モードになっているときには、それぞ
れ、エラー、用紙補給、メモリー、自動受信に対応する
LEDが点灯して使用者に知らせる。メモリーのLED
62が点灯している場合、メモリープリントキー54を
操作することにより、RAM5に保持された画像データ
は記録部10から記録紙に出力される。
【0037】濃度指定部60は濃度指定キー63と3つ
のLED64を有しており、濃度指定キー63が操作さ
れるごとにLED64の点灯が切り換わる。使用者は原
稿画像に応じて、濃い、普通、薄いの3段階で濃度を指
定する。画像処理部2は読み取り部1の出力を2値化す
る際に、ここで指定された段階に対応して閾値を設定す
る。これにより、原稿ごとに画像濃度のばらつきがあっ
ても画像データの適切な2値化がなされる。
【0038】画質指定部61は画質指定キー65と5つ
のLED66を有しており、画質指定キー65が操作さ
れるたびにLED66の点灯が切り換わる。使用者は原
稿の画質に応じた選択を行う。すなわち、原稿画像が文
字画像のときにはノーマル、ファインまたはスーパーフ
ァインを指定する。これにより最高解像度層の画素密度
が決定される。原稿画像が中間階調のときには、ハーフ
トーンまたはスーパーハーフトーンを指定する。画像処
理部2は2種類のディザマトリックスを備えており、こ
こでの指定に応じてマトリックスを選択してディザ処理
を行い、読み取り部1の出力を2値化する。
【0039】記録部10は、感光体ドラムの表面に画像
の静電潜像を形成し、これにトナーを付着させて現像し
た後、記録紙に転写する方式を採用している。
【0040】上記構成のファクシミリ装置においては、
読み取り部1により読み込まれ画像処理部2により2値
化された画像データは全てRAM5に一旦格納される。
RAM5に格納された画像データは制御部3によって読
み出され、符号化する際に参照されるアダプティブテン
プレートの位置の決定が行われる。このアダプティブテ
ンプレート位置の決定方法については後に詳述する。プ
ログレッシブビルドアップでは、RAM5に格納された
画像データは制御部3に読み出されて画像縮小が行わ
れ、縮小された画像データはRAM5に格納される。
【0041】送信時には、決定されたアダプティブテン
プレート位置や選択されるモデルテンプレート等の符号
化に用いる情報はヘッダーに記されて、モデム7で変調
されてNCU8を介して送信される。次いで、RAM5
に格納された画像データは順次読み出され、符号化復号
化装置6によってモデルテンプレートとアダプティブテ
ンプレートを参照して符号化される。符号化された画像
データはモデム7で変調されて、NCU8から電話回線
に出力され受信側に送信される。
【0042】一方、NCU8を介して受信したデータは
まずモデム7で復調される。受信データの先頭にはヘッ
ダーが付加されており、制御部3はモデルテンプレー
ト、アダプティブテンプレート等の符号化時の情報をヘ
ッダーから読み出す。符号化復号化装置6はこれらの情
報を参照して、復調された画像データを順次復号化す
る。これにより、送信側装置が符号化する前の2値の画
像データが再生される。2値化された画像データは、シ
ーケンシャルビルドアップでは記録部10によって直ち
に記録紙に出力され、プログレッシブビルドアップでは
一旦RAM5に格納された後、操作部9のメモリープリ
ントキー54の操作により、または、最高解像度の画像
が再生された時点で、記録部10により記録紙に出力さ
れる。
【0043】符号化に際しては、符号化の対象となって
いる画素と強く相関する画素を参照することが、符号化
効率を高めるために重要である。たとえば、ディザ画像
の場合、画像データには用いたディザマトリックスの大
きさに対応する周期で相関が生じる。すなわち、横方向
(図8、9のx方向)にはマトリックスの横方向の画素
数、縦方向(同y方向)にはマトリックスの縦方向の画
素数を1周期として、画素値間に相関が現れる。本実施
例のファクシミリ装置では、画像データの符号化効率を
向上させるため、画素間の相関周期が既知のとき、その
相関周期を含む範囲内で符号化画素に対するアダプティ
ブテンプレート画素の相対位置を変化させ、それぞれの
アダプティブテンプレート位置ごとに画像データの符号
化を行って圧縮率を算出し、最高の圧縮率を与える位置
にアダプティブテンプレート画素を決定する。
【0044】具体的には、次のようにしてアダプティブ
テンプレート画素の位置を定める。まず、あらかじめ知
られている画素間の相関周期を、1周期当たりの横方向
(主走査方向)の画素数axおよび縦方向(副走査方
向)の画素数ayとして入力する。横方向と縦方向に所
定の画素数bx、byを設定し、符号化画素に対するア
ダプティブテンプレート画素の横方向の相対位置k1、
縦方向の相対位置k2を、それぞれ(ax−bx)〜
(ax+bx)、(ay−by)〜(ay+by)の範
囲で順次変化させる。k1、k2の全ての組み合わせにつ
いて、画像データの符号化を行い、それぞれの符号化の
結果について式(1)に従って圧縮率C(k1,k2)を算
出する。
【0045】次いで、これらの符号化の結果の中から、
最高の圧縮率すなわち値の最も小さい圧縮率を与えるk
1、k2を見い出し、符号化画素に対するアダプティブテ
ンプレート画素の横方向と縦方向の相対位置と決定す
る。なお、k1とk2がともに0のときに最高の圧縮率と
なった場合には、アダプティブテンプレート画素はデフ
ォルト位置、たとえば、図8、9のAで示した位置に設
定する。また、画素数ax、ayの入力がなされない場
合にも、デフォルト位置にアダプティブテンプレート画
素を定める。
【0046】図3に画素の相関周期の入力処理のフロー
チャートを示す。ステップ#5でアダプティブテンプレ
ート画素入力モードに入った後、#10でx方向画素数
axを入力し、#15でy方向画素数ayを入力する。
#20で入力した画素数ax、ayをRAM5に格納す
る。
【0047】この相関周期の入力操作には、操作部9に
設けられたATキー67(図2)と、前述のテンキー5
1および設定キー58を用いる。入力操作の具体例を図
4に示す。図4には表示パネル56の表示と使用者が行
うキー操作が示されている。表示パネル56には通常D
1の表示がなされているが、使用者がK1でATキー6
7を操作することにより、表示がD2に換わり、アダプ
ティブテンプレート画素入力モードとなる。
【0048】K2で設定キー58が操作されると表示が
D3のように変わり、さらにK3の操作がなされると、
D4の表示となって、x方向の画素数の入力待ちの状態
となる。使用者はK4でテンキー51により数値を入力
する。ディザマトリックスの横の画素数が5であれば、
このとき5を入力する。これに応じて表示はD5のよう
に変わる。なお、入力した数値が誤っていた場合には、
前述のようにカーソルキー57を用いて再入力する。
【0049】次いでK5の操作を行うと表示がD6にか
わり、y方向の画素数の入力待ちの状態となる。使用者
はK5でテンキー51により数値を入力する。ディザマ
トリックスの縦の画素数が7であれば、このとき7を入
力する。これに応じて表示はD7のように変わる。さら
にK7で設定キー58を操作することにより、アダプテ
ィブテンプレート画素入力モードを終了し、表示パネル
56の表示はD8のように通常の状態に戻る。
【0050】図5に送信時の処理のフローチャートを示
す。ステップ#105において、図3、4に示した上述
の方法によって相関周期を表す画素数ax、ayを読み
込みRAM5に格納する。#110で読み取り部1によ
って原稿画像を読み取り、画像処理部2によって画像デ
ータを画素ごとに2値化し、RAM5に格納する。この
動作は原稿の全ページの読み込みが終了するまで反復さ
れる。
【0051】#115で、RAM5からアダプティブテ
ンプレート画素の位置ax、ayを制御部3に読み出
し、横方向の所定画素数bx、縦方向の所定画素数by
をROM4から読み出す。#120で、k1およびk2に
初期値ax−bx、ay−byをそれぞれ与える。
【0052】#125で、これらのk1、k2によって符
号化画素に対する相対位置を定められるアダプティブテ
ンプレート画素を参照して、画像データの符号化を行
う。このとき、RAM5に格納されている全ての画像デ
ータを読み出して符号化する。次いで#130で、式
(1)に従って圧縮率C(k1,k2)を算出し、k1、k2
とともにRAM5に格納する。
【0053】#135でk2に1を加え、#140でk2
とay+byを比較する。k2がay+by以下のとき
には#125に戻って符号化と圧縮率算出を行う。この
反復処理により、1つのk1についての圧縮率が全て算
出される。k2がay+byを超えているときには、#
145に進んでk1に1を加え、k2を初期値に戻す。
【0054】#150でk1とax+bxを比較し、k1
がax+bx以下のときには#130に戻って符号化と
圧縮率算出を行う。k1がax+bxを超えているとき
には#155に進む。この段階で、アダプティブテンプ
レート画素を(ax−1、ay−1)から(ax+1、
ay+1)までの9個所に設定した符号化と圧縮率算出
が全て終了している。
【0055】#155で、算出した全ての圧縮率とそれ
に対応するk1、k2をRAM5から読み出す。#160
で、これらの圧縮率を比較して最小値のものを見い出
し、これに対応するk1およびk2を符号化画素に対する
アダプティブテンプレート画素の相対位置と定める。次
いで、#165で、符号化の際に必要なモデルテンプレ
ート等の他の情報ROM4から読み出し、アダプティブ
テンプレート位置を加えてヘッダーを作成し、送信す
る。
【0056】その後、#170においてRAM5から画
像データを読み出して、符号化復号化装置6でモデルテ
ンプレートおよび決定されたアダプティブテンプレート
を参照して符号化する。こうして符号化した画像データ
を#175でモデム7により変調し、NCU8から電話
回線に出力して送信する。
【0057】上記の方法によって符号化画素に対する相
対位置を定められるアダプティブテンプレート画素は、
符号化画素と確実に相関するため、符号化効率が向上す
る。しかも、実際に最高の圧縮率を与える位置にアダプ
ティブテンプレート画素が定められるため、送信時の符
号化の結果は極めて高い圧縮率となる。
【0058】本実施例においては、アダプティブテンプ
レート画素の位置決定のために、全画像データを用いて
いるが、より小さい範囲の画像データ、たとえば原稿の
第1ページの画像データのみを符号化して圧縮率を算出
するようにしてもよい。この場合、アダプティブテンプ
レート画素の位置決定に要する時間を短縮することがで
きる。
【0059】相関周期に近い数値がアダプティブテンプ
レート画素位置として入力されたときには、圧縮率を調
べる所定の範囲内に正しい相関周期に対応する相対位置
が存在することになり、これが最高の圧縮率を与える。
また、原稿が傾いて設定された場合等、原稿画像の読み
取りに多少の誤差が生じた場合であっても、読み取り後
の画像データに対応する相関周期が圧縮率を調べる所定
範囲内に存在して、これが最高の圧縮率を与える。した
がって、これらの場合でも、送信時には高い圧縮率で符
号化が行われることになる。
【0060】このためには、画素の所定数bx、byを
大きく設定することが一層効果的である。ただし、b
x、byを大きくすると符号化の量が多くなり、アダプ
ティブテンプレート画素位置の決定に要する時間が増大
するため、前述のように符号化する画像データの範囲を
小さく設定する。
【0061】さらに、本実施例のファクシミリ装置で
は、相関周期が知られていないときでも、入力された位
置のみならずそれを含む所定範囲内で圧縮率が調べら
れ、最高の圧縮率を与える位置にアダプティブテンプレ
ート画素が定められるため、確実に圧縮率高く符号化す
ることができる。
【0062】また、ROM4に画素数ax、ayのデフ
ォルト値を記憶しておき、相関周期が不明でこれらの入
力がなされないときには、ROM4からax、ayを読
み出して、符号化と圧縮率算出を行い、アダプティブテ
ンプレート画素位置を決定するようにしてもよい。
【0063】横方向および縦方向の画素の所定数bx、
byをそれぞれ1に設定し、本実施例のファクシミリ装
置によって、ディザ処理を行った種々の画像データにつ
いて符号化を行ったところ、前述の式(1)による圧縮
率が0.08〜0.2という結果が得られている。この
ように本方法では2値化された画像データを効率よく圧
縮することができる。
【0064】本発明の第2の実施例である電子複写機の
構成を図6のブロック図に示す。本複写機はスキャナー
31、画像処理部32、プリンタ33、制御部34、操
作部35、符号化復号化部36、送受信部37および記
憶装置38を備えている。スキャナー31で原稿画像を
読み取り、読み取った画像データに対して画像処理部3
2でシェーディング、2値化等の処理を行って、プリン
タ33により記録紙に出力する。
【0065】制御部34は複写機全体の制御を行う。操
作部35はテンキーをはじめ種々のキーを備えており、
使用者は操作部35のキー操作によって、記録紙のサイ
ズ選定、複写枚数、画像の拡大/縮小、画像濃度の設定
等の指示を制御部34に与える。また、操作部35は表
示パネルを有しており、操作に関するメッセージとテン
キー入力のエコーバック表示を行って、使用者の操作を
援助する。記憶装置38は複写機本体の外部に設けられ
ており、データ線39を介して送受信部37に接続され
ている。記憶装置38の記憶媒体としては、たとえばR
AM、磁気ディスクあるいは光ディスクが用いられる。
【0066】符号化復号化部36は2値化された画像デ
ータをJBIG方式に従って符号化する。送受信部37
は符号化復号化部36によって符号化された画像データ
をデータ線39に出力し記憶装置38に送信する。記憶
装置38は受信したデータを記憶格納する。また、送受
信部37は記憶装置38から格納している画像データを
データ線39を介して受信する。受信データは符号化復
号化部36で復号化される。
【0067】符号化復号化部36による画像データの符
号化には、モデルテンプレートおよびアダプティブテン
プレートが参照されるが、アダプティブテンプレート画
素の位置は第1の実施例に示した方法によって決定され
る。すなわち、画素間の相関周期が既知のとき、操作部
35から画像データの横方向と縦方向の相関周期に対応
する画素数を入力して、それを含む所定範囲内でアダプ
ティブテンプレート画素の位置を変化させて符号化を行
い、最高の圧縮率を与える位置に定める。選択されたモ
デルテンプレートや決定されたアダプティブテンプレー
ト画素の位置は、ヘッダーに記されて画像データととも
に記憶装置38に記憶され、復号化の際に符号化復号化
部36によって参照される。
【0068】上記構成の複写機においては、スキャナー
31によって読み込まれ画像処理部32で処理された画
像データを、プリンタ33によって記録紙に出力するこ
とができるし、符号化して記憶装置38に格納すること
もできる。使用者は操作部35のキーを操作することに
よって、記録紙への出力と記憶装置38への格納を選択
する。また、記憶装置38に格納された画像データを読
み出して、プリンタ33により記録紙に出力することも
随時行われる。これも操作部35のキー操作によってな
される。
【0069】前述の方法で符号化画素に対する相対位置
を決定されるアダプティブテンプレート画素を参照して
符号化を行うことにより、画像データは高い圧縮率で符
号化される。したがって、送受信部37と記憶装置38
間の画像データの伝送時間が短縮されるとともに、記憶
すべきデータ量が減少して、記憶装置38において画像
データが占める物理的記憶領域が小さくなる。
【0070】なお、本実施例では記憶装置38を複写機
本体の外部に設置する構成としたが、記憶装置38を複
写機本体内部に配設してもよい。また、上記複写機から
プリンタ33を除いた構成はイメージスキャナーとして
機能するものであり、本発明はイメージスキャナーにも
適用可能である。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるとき
には、JBIG符号化方式に従って画像データを符号化
する通信装置において、入力された位置を含む所定範囲
内でアダプティブテンプレート画素を変化させ、各位置
で符号化を行い圧縮率を算出して、最高の圧縮率を与え
る位置を見い出すものであるから、相関周期が既知の画
像データの場合、その周期に対応した位置を入力するこ
とにより、確実にかつ極めて高い圧縮率で符号化するこ
とができる。
【0072】また、入力される位置が画像データの相関
周期に完全には一致せず近い値であるとき、あるいは原
稿が傾いて読み取られる等、原稿画像の読み取りに多少
の誤差が生じた場合であっても、入力された位置の周辺
でも圧縮率が算出されるため、上記効果が発揮される。
【0073】さらに、相関周期が既知ではない場合にお
いても、入力位置を含む所定の範囲内で最大の圧縮率を
与えるアダプティブテンプレート画素の位置が見い出さ
れるため、符号化効率が確実に向上する。
【0074】請求項2の構成によるときには、2値化さ
れた画素からなる画像データを各画素の値を順次符号化
することにより符号化して伝送する通信装置において、
入力した画素数を含む所定の大きさの範囲内で符号化対
象画素に対する参照画素の位置を変化させて、それぞれ
の参照画素位置で符号化を行い圧縮率を算出するもので
あるから、画像データの相関周期が知られているとき、
その1周期に対応する縦横の画素数を入力することによ
り、確実にかつ極めて高い圧縮率で画像データを符号化
することができる。
【0075】入力される画素数と画像データの相関周期
が多少違っている場合、あるいは原稿が傾いて読み取ら
れる等、原稿画像の読み取りに多少の誤差が生じた場合
であっても、入力された画素数の周辺の位置でも符号化
と圧縮率算出が行われるため、上記効果が発揮される。
【0076】さらに、相関周期が知られていないときで
あっても、入力された画素数に対応する位置のみならず
その周辺位置についても参照画素を設定して圧縮率を算
出するので、高い圧縮率を与える参照画素位置が見いだ
される。したがって、画像データの圧縮率が確実に向上
する。
【0077】請求項3のファクシミリ装置では、画素の
相関周期が既知のときその周期に対応した値を入力する
ことにより、送信側装置において、極めて高い圧縮率で
画像データの符号化を行うことができる。したがって、
送信側装置から受信側装置に画像データを伝送する時間
が短縮されて、伝送効率が向上する。相関周期が未知で
あっても、圧縮率が高められるため伝送効率が確実に向
上する。
【0078】また、請求項4の複写機および請求項5の
イメージスキャナーによるときにも、画素の相関周期が
既知のときその周期画素数を入力することにより、極め
て高い圧縮率で画像データの符号化を行うことができ
る。したがって、記憶装置への画像データ伝送時間が短
縮されるとともに、画像データを記憶するために要する
記憶装置の記憶領域が縮減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例のファクシミリ装置の
構成を示すブロック図。
【図2】 第1の実施例のファクシミリ装置の操作部の
外観を示す図。
【図3】 第1の実施例の相関周期の画素数を入力する
処理のフローチャート。
【図4】 第1の実施例の相関周期の画素数入力におけ
る表示部の表示と使用者のキー操作を示す図。
【図5】 第1の実施例のファクシミリ装置の送信時の
処理を示すフローチャート。
【図6】 本発明の第2の実施例の電子複写機の構成を
示すブロック図。
【図7】 JBIGのベースシステムの概要を示すブロ
ック図。
【図8】 最低解像度層の画像の2ラインモデルテンプ
レートとアダプティブテンプレートのデフォルト位置を
示す図。
【図9】 最低解像度層の画像の3ラインモデルテンプ
レートとアダプティブテンプレートのデフォルト位置を
示す図。
【符号の説明】
1 読み取り部 2 画像処理部 3 制御部 4 ROM 5 RAM 6 符号化復号化装置 7 モデム 8 NCU 9 操作部 10 記録部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 JBIG符号化方式に従って画像データ
    を符号化する通信装置において、 アダプティブテンプレート画素の位置を入力するための
    入力手段と、 符号化前の画像データと符号化後の画像データの大きさ
    を比較して符号化による圧縮率を算出する圧縮率算出手
    段と、 前記入力手段から入力される位置を含む所定の範囲内で
    アダプティブテンプレート画素の位置を変化させ、各位
    置において画像データの符号化を行って前記圧縮率算出
    手段によって圧縮率を求めて、最高の圧縮率を与えるア
    ダプティブテンプレート画素の位置を決定する位置決定
    手段と、 前記位置決定手段によって位置を決定されたアダプティ
    ブテンプレート画素を参照して画像データを符号化する
    符号化手段とを備えることを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 2値化された画素からなる画像データを
    各画素の値を順次符号化することにより符号化して伝送
    する通信装置において、 横方向の画素数および縦方向の画素数を入力するための
    入力手段と、 符号化対象画素に対して所定の相対位置にある参照画素
    を参照して符号化対象画素を順次符号化し、画像データ
    の符号化を行う符号化手段と、 符号化前の画像データと符号化後の画像データの大きさ
    を比較して符号化による圧縮率を算出する圧縮率算出手
    段と、 前記符号化対象画素に対する前記参照画素の相対位置
    を、横方向に前記横方向の画素数を含む第1の所定画素
    数の範囲内で変化させ、それぞれの横位置について縦方
    向に前記縦方向の画素数を含む第2の所定画素数の範囲
    内で変化させて、各位置について前記符号化手段によっ
    て画像データの符号化を行い前記圧縮率算出手段によっ
    て圧縮率を求めて、最高の圧縮率を与える位置を見い出
    し、この位置を符号化対象画素に対する参照画素の相対
    位置と決定する参照画素位置決定手段とを備えることを
    特徴とする通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の通信装置はフ
    ァクシミリ装置である。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の通信装置は、 原稿読み取り手段と、 前記原稿読み取り手段によって読み取られた画像データ
    を処理するとともに、該画像データを前記符号化手段に
    与える画像処理手段と、 前記符号化手段によって符号化された画像データを記憶
    装置へ送信する送信手段とを備える複写機であることを
    特徴とする。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載の通信装置は、 原稿読み取り手段と、 前記原稿読み取り手段によって読み取られた画像データ
    を処理するとともに、該画像データを前記符号化手段に
    与える画像処理手段と、 前記符号化手段によって符号化された画像データを記憶
    装置へ送信する送信手段とを備えるイメージスキャナー
    であることを特徴とする。
JP47595A 1995-01-06 1995-01-06 通信装置 Pending JPH08186719A (ja)

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