JPH07231385A - 画像処理装置の最適線密度の決定方法 - Google Patents

画像処理装置の最適線密度の決定方法

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JPH07231385A
JPH07231385A JP6107409A JP10740994A JPH07231385A JP H07231385 A JPH07231385 A JP H07231385A JP 6107409 A JP6107409 A JP 6107409A JP 10740994 A JP10740994 A JP 10740994A JP H07231385 A JPH07231385 A JP H07231385A
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JP6107409A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Koike
和正 小池
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最適線密度を自動的に設定する際に、画像内
容に応じた最適線密度を正しく設定する。 【構成】 1ページの画情報全体について各種ランレン
グスの出現回数を計数し、短いランレングスの出現回数
が多い場合には最適線密度を高く設定し、長いランレン
グスの出現回数が多い場合には最適線密度を低く設定す
るようにした。 【効果】 微小画像が短いランレングスとして計数され
るので、微小画像のある原稿画像の場合、微小画像が消
滅するなどの画質劣化が防止される。また、微小画像の
ない原稿画像は、長いランレングスが多くなるので、低
い解像度に設定され、データ量が削減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿画像を読み取って
その画像内容に応じた最適線密度で2値画情報を出力す
る画像処理装置の最適線密度の決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ファクシミリ装置の場合、原稿
画像を送信する際に画像を読み取る線密度をオペレータ
が任意に選択できるようになっている。画像を読み取る
線密度は、高く設定するほど、小さい文字でも読み取り
やすい高画質の画像を送信することができる反面、画情
報のデータ量が増大して、通信時間が長くかかってしま
う。その反対に、線密度を低く設定すれば、画質が低下
して、小さい文字が読み取りにくくなるが、通信時間が
短くて済むようになる。
【0003】このため、通常は、送信原稿が、大きな文
字の文書であれば線密度を低く設定し、小さい文字の文
書であれば線密度を高く設定するというように、オペレ
ータが、画像内容に応じた最適線密度を手操作で設定す
るようにしている。
【0004】ところで、例えば、特開平4−28756
4号公報には、原稿画像を一定の高い線密度で読み取っ
た後、その画像中の細線パターンの出現頻度を調べて、
細線パターンの出現頻度が低い場合には、読み取った高
線密度の画情報を低線密度に変換する画像処理装置が提
案されている。
【0005】この提案によれば、画像内容に応じた最適
線密度が自動的に設定されるので、オペレータが手操作
で設定しなくても済むようになる。
【0006】上記提案の装置の場合、1ページの画情報
を、例えば、縦横3×3画素ずつ順次抽出して、抽出し
た領域内に黒画素が3個並んでいる場合、細線パターン
として検知するようにしていた。この場合、画像中の線
幅は、設定する線密度に直接関与していなかった。
【0007】このため、例えば、画像中に2画素幅の細
線があったとしても、上記のように、画情報を縦横3×
3画素ずつ抽出してチェックする方法では、このような
細線を検知することができなかった。従って、この場
合、細線パターンの出現頻度は低くなる。上記提案の装
置では、このような場合に、高い線密度の画情報を、例
えば1/4というように、大幅に低い線密度の画情報に
変換してしまうことがあった。
【0008】線密度を1/4に変換すると、元の4画素
を1画素で表すことになる。この場合、その1画素を黒
にすると、変換された画像中の細線が太くなる。また、
その1画素を白にすると、元の細線が消滅してしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来
は、画像内容に応じた最適線密度を決定する際に、画像
中の細幅が決定する線密度に直接関与していなかったた
め、大幅に低い線密度に変換して画質を劣化させてしま
うなど、最適線密度を正しく設定できないという問題が
あった。
【0010】本発明の目的は、画像内容に応じた最適線
密度を正しく設定することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】このために、本発明で
は、原稿画像を高い線密度で読み取って得た画情報の1
ページ全体について各種ランレングスの出現回数を計数
し、短いランレングスの出現回数が比較的多い場合には
最適線密度を高く設定する一方、長いランレングスの出
現回数が比較的多い場合には最適線密度を低く設定する
ようにしている。
【0012】請求項2では、ランレングス1の出現回数
が規定値以上の場合、最適線密度を原稿画像を読み取っ
た元の高い線密度に設定し、ランレングス1の出現回数
が規定値より少なく、かつランレングス3以下の出現回
数が規定値以上の場合、最適線密度を元の高い線密度の
1/2に設定し、その他の場合、最適線密度を元の高い
線密度の1/4に設定するようにしている。
【0013】請求項3では、1ページを複数ブロックに
分割して、分割したブロック単位に画情報の各種ランレ
ングスの出現回数を計数し、複数ブロックの内の1つで
も短いランレングスの出現回数が比較的多い場合には最
適線密度を高く設定するようにしている。
【0014】請求項4では、1ページの画情報内に中間
調画像の領域が存在する場合、その領域を除外して各種
ランレングスの出現回数を計数するようにしている。
【0015】請求項5では、各種ランレングスの出現回
数は、画情報の主走査方向について計数するようにして
いる。
【0016】請求項6では、画情報をMH(Modif
ied Huffman)法により符号化する符号化手
段を備えている場合には、その符号化手段が画情報を符
号化する際に検出するランレングス情報を利用して各種
ランレングスの出現回数を計数するようにしている。
【0017】請求項7では、画情報をMR(Modif
ied Relative Element Addr
ess Designate)法により符号化する符号
化手段を備えている場合には、その符号化手段が画情報
のリファレンスラインを符号化する際に検出するランレ
ングス情報を利用して各種ランレングスの出現回数を計
数するようにしている。
【0018】請求項8では、各種ランレングスの出現回
数は画情報の副走査方向について計数するようにしてい
る。
【0019】請求項9では、ランレングス1〜4のそれ
ぞれの出現回数とランレングス5以上の出現回数との5
種類の出現回数に基ずいて最適線密度を決定するように
している。
【0020】請求項10では、ランレングス1〜4のそ
れぞれの出現回数が、1つでも規定値より多い場合、中
間調画像を含んでいると判定して、最適線密度を高く設
定するようにしている。
【0021】請求項11では、ランレングス1〜4のそ
れぞれの出現回数およびランレングス5以上の出現回数
が、いずれも規定値より少ない場合、原稿用紙の地肌で
あると判定して、最適線密度を最低に設定するようにし
ている。
【0022】請求項12では、ランレングス1〜4のそ
れぞれの出現回数が、いずれもランレングス5以上の出
現回数より少ない場合、特大文字の画像である判定し
て、最適線密度を低く設定するようにしている。
【0023】請求項13では、ランレングス1と2を合
せた出現回数が、ランレングス3と4を合せた出現回数
より多い場合、小さい文字の画像である判定して、最適
線密度を高く設定する一方、ランレングス1と2を合せ
た出現回数が、ランレングス3と4を合せた出現回数よ
り少ない場合、比較的大きい文字の画像である判定し
て、最適線密度を低く設定するようにしている。
【0024】請求項14では、ランレングス1と2を合
せた出現回数と、ランレングス3と4を合せた出現回数
と、ランレングス5以上の出現回数との3種類の出現回
数に基ずいて、最適線密度を決定するようにしている。
【0025】請求項15では、ランレングス1と2を合
せた出現回数、またはランレングス3と4を合せた出現
回数が、規定値より多い場合、中間調画像を含んでいる
と判定して、最適線密度を高く設定するようにしてい
る。
【0026】請求項16では、ランレングス1と2を合
せた出現回数、およびランレングス3と4を合せた出現
回数が、両方とも規定値の2倍以下であり、かつランレ
ングス5以上の出現回数が、その規定値以下である場
合、原稿用紙の地肌であると判定して、最適線密度を最
低に設定するようにしている。
【0027】請求項17では、ランレングス1と2を合
せた出現回数、およびランレングス3と4を合せた出現
回数が、両方ともランレングス5以上の出現回数の2倍
以下である場合、特大文字の画像であると判定して、最
適線密度を低く設定するようにしている。
【0028】請求項18では、各種ランレングスの出現
回数の多少を規定値と比較して判定する場合、その規定
値は2の累乗で表わされる数値に設定するようにしてい
る。
【0029】
【作用】本願の請求項では、画像中の細幅が、ランレン
グスの出現回数として検知されるため、画像中に細線の
ような微小画像がある場合、短いランレングスの出現回
数が多くなり、最適線密度が高く設定される。これによ
り、細線が消滅するなどの画質劣化が防止される。ま
た、微小画像がない場合、最適線密度か低く設定され、
データ量が削減される。このように、画像内容に応じた
最適線密度を正しく設定することができる。
【0030】請求項2では、最適線密度を、原稿画像を
読み取った元のままの高い線密度、またはその1/2、
あるいは1/4に設定する場合に、画像内容に応じて、
画質劣化を少なくしたり、画情報のデータ量を削減した
りすることができる。
【0031】請求項3では、1ページ内の一部分にでも
小さい画像がある場合、最適線密度が高く設定されるの
で、その小さい画像の画質劣化を防止することができ
る。
【0032】請求項4では、中間調領域を除外して各種
ランレングスの出現回数を計数するので、文字画像に対
して最適線密度を正しく設定することができる。すなわ
ち、中間調画像と文字画像の混在した画像の場合に、中
間調領域でランレングス出現回数を計数すると、短いラ
ンレングスの出現回数が多くなるため、最適線密度を常
に必要以上に高く設定してしまうことになる。この請求
項では、このように必要以上に高く設定してしまうこと
を防止することができる。
【0033】請求項5では、各種ランレングスの出現回
数は、画情報の主走査方向について計数するようにした
ので、原稿画像をラインイメージセンサで読み取る場合
のように、画情報を1ライン単位で処理する場合に、複
数ライン分の画情報を一時記憶するラインメモリは不要
であるため、計数処理のためのハードウェアを簡単に構
成することができる。
【0034】請求項6では、MH法の符号化手段が2値
画情報を符号化する際に検出するランレングス情報を利
用して各種ランレングス別出現回数を計数するようにし
たので、ランレングス判定のための独立したハードウェ
アやソフトウェアが不要になる。
【0035】請求項7では、MR法の符号化手段が2値
画情報のリファレンスラインを符号化する際に検出する
ランレングス情報を利用して各種ランレングス別出現回
数を計数するようにしたので、MR法の符号化手段を備
えている場合にも、ランレングス判定のための独立した
ハードウェアやソフトウェアが不要になる。
【0036】請求項8では、各種ランレングスの出現回
数は、画情報の副走査方向について計数するようにした
ので、副走査方向に線密度を切り換える装置の場合に、
原稿画像の画像内容に応じた最適線密度をより正しく設
定することができる。
【0037】請求項9では、5種類のランレングス出現
回数から最適線密度を決定するので、ランレングス出現
回数を計数するカウンタは5つだけ備えて、それらの計
数値を判定すればよいので、ハードウェアやソフトウェ
アが簡単になる。
【0038】請求項10では、4種類のランレングス出
現回数を判定するだけで、中間調画像を容易に判定する
ことができる。そして、中間調画像の場合、最適線密度
を高く設定するので、中間調画像の画質劣化を防止する
ことができる。
【0039】請求項11では、5種類のランレングス出
現回数を判定するだけで、原稿用紙の地肌すなわち必要
な画像でないことを容易に判定することができる。そし
て、地肌の場合、最適線密度を最低に設定するので、画
情報のデータ量を削減することができる。
【0040】請求項12では、5種類のランレングス出
現回数を判定するだけで、特大文字の画像を容易に判定
することができる。そして、特大文字の場合、最適線密
度を低く設定するので、画情報のデータ量を削減するこ
とができる。
【0041】請求項13では、2種類のランレングス出
現回数をチェックするだけで、文字の大小を容易に判別
することができる。そして、その判別結果に応じて、最
適線密度を設定するので、小さい文字の場合、画質劣化
を防止し、大きい文字の場合、データ量を削減すること
ができる。
【0042】請求項14では、3種類のランレングス出
現回数から、最適線密度を決定するので、ランレングス
出現回数を計数するカウンタは3つだけ備えて、それら
の計数値を判定すればよいので、前記請求項9の場合よ
りも、ハードウェアやソフトウェアがさらに簡単にな
る。
【0043】請求項15では、判定するランレングス出
現回数は2種類だけであり、前記請求項10の場合より
も、中間調画像をさらに容易に判定することができる。
【0044】請求項16では、判定するランレングス出
現回数は3種類だけであり、前記請求項11の場合より
も、原稿用紙の地肌をさらに容易に判定することができ
る。
【0045】請求項17では、判定するランレングス出
現回数は3種類だけであり、前記請求項12の場合より
も、特大文字をさらに容易に判定することができる。
【0046】請求項18では、ランレングス出現回数と
比較する規定値は、2の累乗で表わされる数値に設定す
るようにしたので、2進数の1ビットだけチェックすれ
ばよく、ハードウェアやソフトウェアが簡単になる。
【0047】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0048】図1は、本発明の第1の実施例に係るファ
クシミリ装置のブロック構成図を示したものである。図
において、スキャナ1は原稿画像を一定の高い線密度で
読み取るものである。2値化部2は、画情報を2値化す
るものである。符号化復号化部3は、送信する画情報を
データ圧縮する一方、受信した画情報を復号化して元の
画情報に復元するものである。
【0049】最適密度決定部4は、送信する画情報の最
適線密度を決定するものである。画像メモリ5は、画情
報を蓄積するものである。密度変換部6は、高い線密度
の画情報を必要に応じて1/2あるいは1/4の線密度
に変換するものである。
【0050】通信部7は、電話回線を介して他のファク
シミリ装置との間で、G3規格の既知手順で画情報を送
受信するものである。制御部8は、装置内各部を制御す
るマイクロコンピュータである。
【0051】なお、以上のほかに、画像記録するプロッ
タや、操作部および表示部などが配設されているが、図
示を省略している。
【0052】以上の構成で、本実施例のファクシミリ装
置は、3種類の線密度、すなわち、スタンダード(以
下、STDと略す)とディテール(以下、DTLと略
す)とセミスーパーファイル(以下、SSFと略す)の
内のいずれかで、画像送信する機能を有している。上記
3種類の主走査方向の線密度は、いずれも8本/mmで
ある。副走査方向の線密度は、STDが3.85本/m
m、DTLが7.7本/mm、SSFが15.4本/m
mである。
【0053】オペレータは、画像送信する場合、スキャ
ナ1に送信原稿をセットして所定の送信操作を実行す
る。これにより、ファクシミリ装置は、所定の送信処理
を実行する。
【0054】図2は、この送信処理における情報の流れ
を示している。すなわち、ファクシミリ装置は、送信処
理を開始すると、通信相手先に発呼する。相手先が応答
すると、スキャナ1を起動する。スキャナ1は、原稿画
像を1ラインずつ読み取って多階調の画情報を順次出力
する。本実施例では、この画像読み取りは、常に最高線
密度であるSSFで実行する。2値化部2は、その多階
調の画情報を一定のしきい値と比較して単純に2値化す
る。符号化復号化部3は、その2値画情報をMH法によ
り符号化する。画像メモリ5は、符号化された画情報を
一時蓄積する。
【0055】MH法の符号化は、画情報のランレングス
を順次検出して、検出したランレングスに応じた所定の
符号を生成する処理である。符号化復号化部3は、その
処理中にランレングス1〜3を検出するごとに、その検
出情報を最適密度決定部4に出力する。
【0056】最適密度決定部4は、図3に示すように、
符号化復号化部3が画情報1ページの符号化処理を実行
中、上記検出情報を入力して、ランレングス1の出現回
数R(1)と、ランレングス3以下の出現回数R(3
S)とを計数する(処理S101)。
【0057】符号化復号化部3で1ページ分の符号化が
終ると、最適密度決定部4は、計数したランレングス1
の出現回数R(1)をチェックする(処理S102)。
ここで、出現回数R(1)が予め設定されている規定値
Tを越えている場合には(処理S102のY)、最適線
密度をSSFに決定する(処理S103)。
【0058】ランレングス1の出現回数R(1)が、上
記規定値T以下の場合には(処理S102のN)、ラン
レングス3以下の出現回数R(3S)をチェックする
(処理S104)。ここで、その出現回数R(3S)が
規定値Tを越えている場合には(処理S104のY)、
最適線密度をDTLに決定する(処理S105)。
【0059】また、ランレングス3以下の出現回数R
(3S)が規定値T以下の場合には(処理S104の
N)、最適線密度をSTDに決定する(処理S10
6)。
【0060】最適密度決定部4は、このように決定した
最適線密度を密度変換部6に指示する。
【0061】この後、符号化復号化部3は、画像メモリ
5に蓄積した符号化画情報を読み出して、元の画情報に
順次復元する。密度変換部6は、最適線密度がDTLま
たはSTDに決定された場合、復元された画情報を、決
定された最適線密度の画情報に変換する。すなわち、元
の画情報がSSFであるので、最適線密度がDTLの場
合、1/2の線密度の画情報に変換する。また、STD
の場合、1/4の線密度の画情報に変換する。なお、最
適線密度がSSFの場合、密度変換部6は入力する画情
報をそのまま通過させる。
【0062】次に、符号化復号化部3は、密度変換部6
から出力される画情報を再度符号化する。通信部7は、
符号化した画情報を通信相手先に送信する。
【0063】以上のように、本実施例では、ランレング
ス1の出現回数が規定値以上の場合、最適線密度を原稿
画像を読み取った元の高い線密度つまりSSFに設定す
るようにしている。従って、読み取った画像中に、1画
素幅の細線が多い場合、ランレングス1の出現回数が多
くなって、最適線密度がSSFに設定される。これによ
り、送信画像の画質劣化を防止することができる。
【0064】また、ランレングス1の出現回数が規定値
より少なく、かつランレングス3以下の出現回数が一定
値以上の場合、最適線密度を元の1/2つまりDTLに
設定するようにしている。従って、読み取った画像中
に、2画素幅の細線や微小画像が多い場合、ランレング
ス2の出現回数が多くなって、最適線密度がDTLに設
定される。この場合、元の2画素が1画素に変換される
が、細線や微小画像が2画素幅あるので、元の画像を消
滅させたり大きくしてしまうことが防止される。また、
送信する画情報のデータ量をある程度削減できる。
【0065】また、各ランレングスの出現回数が上記以
外の場合、すなわち、ランレングス3以下の出現回数が
規定値より少ない場合には、最適線密度を元の1/4つ
まりDTLに設定するようにしている。従って、読み取
った画像中に、3画素幅より小さい微小画像が少ない場
合、最適線密度がSTDに設定される。この場合、4画
素幅以上の大きい画像が多いので、画質劣化は少ない。
また、送信する画情報のデータ量を大幅に削減すること
ができる。
【0066】このように、本実施例では、画像内容に応
じて、画質劣化を少なくしたり、データ量を削減したり
する最適線密度を正しく設定することができるようにな
る。
【0067】また、本実施例では、主走査方向の各種ラ
ンレングスの出現回数に基ずいて、最適線密度を設定す
るようにしている。主走査方向のランレングスを検知す
る場合、画情報を1ライン単位で調査すればよいので、
複数ラインの画情報を一時格納するバッファメモリが不
要である。これにより、処理回路を簡単に構成すること
ができる。
【0068】また、本実施例の符号化復号化部3は、M
H法で画情報を符号化するので、主走査方向のランレン
グスを検出する機能を有している。本実施例では、符号
化復号化部3が画情報を符号化する際に検出するランレ
ングス情報を利用して、最適密度決定部4が所定のラン
レングス出現回数を計数するようにしている。これによ
り、専用のランレングス検知回路を備えなくてもよいの
で、この点でも処理回路を簡単に構成することができ
る。
【0069】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
【0070】本実施例のファクシミリ装置は、前記第1
の実施例と同一構成で、最適密度を決定する動作が異な
っている。他の動作は、第1の実施例と同様である。
【0071】図4は、その最適密度を決定する動作を示
している。すなわち、最適密度決定部4は、前記実施例
と同様に、符号化復号化部3からランレングスの検出情
報を入力してランレングス出現回数を計数するが、本実
施例では、1ページの画像領域を複数ブロックに分割し
てブロック単位に計数する。
【0072】いま、例えば、図5に示すように、1ペー
ジを4つのブロックA〜Dに分割したとする。この場
合、ブロックAにおいて、ランレングス1の出現回数R
(A1)とランレングス3以下の出現回数R(A3S)
とを計数する。同様に、ブロックB〜Dにおいて、ラン
レングス1,3の出現回数R(B1),R(B3S)〜
R(D1),R(D3S)を計数する(処理S20
1)。
【0073】そして、1ページ分の計数動作が終了する
と、各ブロックA〜Dのランレングス1の出現回数R
(A1)〜R(D1)をチェックする(処理S20
2)。ここで、いずれか1つでも、予め設定されている
規定値Rmaxを越えていた場合(処理S202の
Y)、最適線密度をSSFに決定する(処理S20
3)。
【0074】一方、上記出現回数R(A1)〜R(D
1)がすべて規定値Rmax以下であった場合(処理S
202のN)、次に、各ブロックA〜Dのランレングス
3以下の出現回数R(A3S)〜R(D3S)をチェッ
クする(処理S204)。ここで、1つでも規定値Rm
ax以上のものがあった場合(処理S204のY)、最
適線密度をDTLに決定する(処理S205)。
【0075】一方、ランレングス3以下の出現回数R
(A3S)〜R(D3S)がすべて規定値Rmax未満
であった場合(処理S204のN)、最適線密度をST
Dに決定する(処理S206)。
【0076】このように、本実施例では、1ページを複
数ブロックに分割して、各ブロック別にランレングスの
出現回数を計数し、いずれかのブロックで短いランレン
グスの出現回数が多い場合、それに応じて最適線密度を
高く設定するようにしている。これにより、1ページの
画像中に部分的にでも小さい画像があった場合、最適線
密度が高く設定されるので、その小さい画像の画質を劣
化させないで画像送信することができる。
【0077】次に、本発明の第3の実施例を説明する。
【0078】本実施例のファクシミリ装置は、前記第1
の実施例の2値化部2の代わり、図6に示すような2値
化部9を備えている。図において、像域分離部901
は、入力する画情報の文字領域と中間調領域とを判別し
て両者を分離するものである。単純2値化部902は、
文字領域の画情報を、単純に2値化すなわち各画素濃度
をしきい値と比較することにより2値化するものであ
る。擬似中間調2値化部903は、中間調領域の画情報
を、ディザ法や誤差拡散法などの擬似中間調処理により
2値化するものである。合成部904は、2値化された
文字領域と中間調領域の2つの画情報を1ページの画情
報として合成するものである。
【0079】本実施例のファクシミリ装置の他の部分
は、図1と同一構成である。
【0080】この構成で、本実施例では、1ページ内に
文字画像と絵などの中間調画像とが混在している原稿画
像を送信するものとする。
【0081】この場合、図2で説明した処理手順で画情
報を処理する。但し、本実施例では、2値化部9では、
文字領域の画情報と中間調領域の画情報とをそれぞれ所
定の処理で2値化する。また、最適密度決定部4は、図
7に示すように、1ページの画情報の内、中間調領域を
含まない各ラインの画情報を対象として、ランレングス
1の出現回数R(A1)とランレングス3以下の出現回
数R(A3S)を計数する。
【0082】そして、この計数結果に基ずいて、図3で
説明した処理手順で、最適線密度を決定する。
【0083】このように、本実施例では、中間調領域を
含まない各ラインの画情報のランレングス出現回数に基
ずいて、最適線密度を決定するようにしている。中間調
画像と文字画像とが混在している画情報の場合、そのま
までランレングス出現回数を計数すると、中間調領域で
は、短いランレングスの出現回数が多くなるため、最適
線密度を常に必要以上に高く設定してしまうことにな
る。
【0084】本実施例では、中間調領域を除外した画情
報のランレングス出現回数に基ずいて、最適線密度を決
定するので、文字領域の文字の大きさに応じた最適線密
度を正しく設定することができるようになる。
【0085】次に、本発明の第4の実施例を説明する。
【0086】本実施例のファクシミリ装置は、前記第3
の実施例のものと同一構成で、同一処理手順で画情報を
処理する。但し、本実施例では、最適密度決定部4は、
図8に示すように、1ページの画情報の内、中間調領域
を含まない各ラインの画情報を、4ブロックA〜Dに分
割して、各ブロックA〜D別に、ランレングス1おらび
3以下の出現回数R(A1),R(B3S)〜R(D
1),R(D3S)を計数する。
【0087】そして、その計数結果に基ずいて、図4で
説明した処理手順で最適線密度を決定する。
【0088】このように、ランレングスを計数する画像
領域をブロック分割することにより、文字と絵との混在
画像で、文字画像領域内の一部分だけに小さい画像があ
る場合でも、その小さい画像部分の画質を劣化させない
最適線密度が設定される。
【0089】なお、上記第3および第4の実施例では、
中間調領域を含む画情報のライン数が多い場合、ランレ
ングスを計数する領域のライン数が少なくなるため、前
記規定値TやRmaxを小さく設定すればよい。また、
反対に、中間調領域を含む画情報のライン数が少ない場
合、ランレングスを計数する領域のライン数が多くなる
ため、前記規定値TやRmaxを大きく設定すればよ
い。
【0090】次に、本発明の第5の実施例を説明する。
【0091】本実施例のファクシミリ装置は、図1に示
した装置構成で、図2と同様の処理手順で画情報を送信
する。
【0092】但し、本実施例では、符号化復号化部3
は、画情報をMR法により符号化するものとする。
【0093】また、最適密度決定部4は、図9に示す処
理手順でランレングス出現回数を計数する。すなわち、
最適密度決定部4は、符号化復号化部3で符号化処理が
開始すると、処理中のラインを判別する(処理S30
1)。
【0094】MR法では、画情報1ラインに対してMH
法に相当する符号化処理を実行した後、後の複数ライン
に対して2次元的な所定の符号化処理を実行するという
ように、2種類の符号化処理を繰り返し実行する。この
場合、上記最初の1ラインがリファレンスライン、後の
複数ラインがコーディングラインと呼ばれる。
【0095】本実施例では、符号化復号化部3の処理中
のラインがリファレンスラインのとき(処理S301の
Y)、符号化復号化部3で検知されるランレングスの検
知情報を入力して、ランレングス1の出現回数R(A
1)とランレングス3以下の出現回数R(A3S)を計
数する(処理S302)。
【0096】この動作を1ページの画情報処理中、繰り
返し実行する(処理S303、処理303のNより処理
S301へ)。そして、1ページの処理が終了すると
(処理S303のY)、計数動作を終了する。
【0097】本実施例では、このようにして計数したラ
ンレングス出現回数R(A1),R(A3S)に基ずい
て、図3の処理手順で最適線密度を決定する。
【0098】このように、画情報をMR法で符号化する
場合には、リファレンスラインの処理中に検知されるラ
ンレングス情報に基ずいて、各種ランレングスの出現回
数を計数して、前記各実施例と同様に最適線密度を決定
することができる。
【0099】次に、本発明の第6の実施例を説明する。
【0100】本実施例のファクシミリ装置は、図10に
示すように、図1の装置構成を基に、さらにランレン計
数部10を配設している。
【0101】図11は、そのランレン計数部10のブロ
ック構成を示している。図において、レジスタ1001
a〜1001fは、それぞれ画情報を1画素一時記憶す
るものである。ラインバッファ1002a〜1002e
は、それぞれ画情報を1ライン分一時記憶するものであ
る。副ランパターン判別部1003は、画情報の副走査
方向のランパターンを判別するものである。カウンタ1
004a〜1004eは、各種ランパターンの出現回数
を計数するものである。
【0102】図12は、本実施例のファクシミリ装置の
送信処理における情報の流れを示している。すなわち、
本実施例では、スキャナ1は起動すると、原稿画像をD
TLの線密度で順次読み取る。2値化部2は、その画情
報を2値化する。2値化された画情報は、画像メモリ5
とランレン計数部10とに入力される。画像メモリ5
は、入力される画情報を一時蓄積する。
【0103】ランレン計数部10は、入力される画情報
の副走査方向の各種ランレングス出現回数を計数する。
すなわち、ランレン計数部10には各ラインの画情報が
1画素ずつ順次入力される。入力された画情報は、レジ
スタ1001aを通過してラインバッファ1002aに
入る。その後、各レジスタ1001b〜1001fと各
ラインバッファ1002b〜1002eとを順次交互に
通過する。
【0104】副ランパターン判別部1003は、画情報
が1画素入力されるごとに、各レジスタ1001a〜1
001fに格納される画素パターンを読み取って、規定
のランパターンであるかどうか判別する。
【0105】図13(a)〜(e)は、副ランパターン
判別部1003が、判別するランパターンを示してい
る。同図において、縦に並んだ6つの升目は、上から順
にレジスタ1001a〜1001fの格納情報に対応し
ている。そして、空白は白画素、ハッチングは黒画素、
×印はチェックしない不定画素をそれぞれ表している。
【0106】すなわち、同図(a)は、ランレングス5
以上のランパターンを表している。また、同図(b)
は、ランレングス4のランパターンを表している。同様
に、同図(c)〜(e)は、順にランレンクズ3〜1の
ランパターンである。
【0107】上記5種類のランパターンは、5つのカウ
ンタ1004a〜1004eに対応している。副ランパ
ターン判別部1003は、それそれのランパターンを判
別すると、対応するカウンタ1004a〜1004eを
+1する。
【0108】ランレン計数部10は、画情報1ページに
わたって、上記動作を実行する。これにより、カウンタ
1004a〜1004eから、画情報1ページ分のラン
レンクズ1〜4それぞれの出現回数R(1)〜R(4)
と、ランレンクズ5以上の出現回数R(5L)とが出力
される。
【0109】密度変換部6は、それらの出現回数R
(1)〜R(4),R(5L)に基ずいて、最適線密度
を決定する。
【0110】すなわち、最適線密度決定部4は、図14
に示すように、まずランレン計数部10で計数された上
記出現回数R(1)〜R(4),R(5L)を読み取る
(処理S401)。そして、出現回数R(1)〜R
(4)の大きさを判定する(処理S402)。
【0111】ところで、図15は、A4サイズの各種原
稿画像におけるランレンクズ1〜4および5以上の出現
回数の実測例を示している。図中、折れ線L1は、絵画
像を誤差拡散処理により2値化した画情報の各種ランレ
ングスの出現回数を示している。折れ線L2は、同一画
像をディザ処理で2値化した場合を示している。折れ線
L3は、小さい文字の原稿画像を単純2値化した画情報
の場合を示している。折れ線L4は、比較的大きい文字
の原稿画像の場合を示している。また、折れ線5は、特
別大きい特大文字の原稿画像の場合を示している。
【0112】発明者は、各種原稿を調査した結果、文字
原稿の場合、いくら文字が小さくても、ランレンクズ1
〜4の出現回数R(1)〜R(4)の最大値は、約60
000以下になると共に、誤差拡散処理やディザ処理を
実行した絵画像の画情報は、ランレンクズ1〜4の出現
回数R(1)〜R(4)のいずれかが、60000を大
幅に越えるという結果を得ている。
【0113】本実施例では、このようなA4画像を判定
する場合、60000よりやや大きい値を規定値Rma
xとして設定する。そして、上記4種のランレンクズの
出現回数R(1)〜R(4)の内に、規定値Rmaxを
越えるものが1つでもある場合(処理S402のY)、
最適線密度をDTLに決定する(処理S403)。
【0114】これにより、原稿画像が中間調画像の場
合、最適線密度がDTLに決定されることになる。
【0115】上記出現回数R(1)〜R(4)がすべて
規定値Rmax以下である場合(処理S402のN)、
次に、それらの出現回数R(1)〜R(4)およびラン
レングス5以上の出現回数R(5L)と、別の規定値R
minとを比較する(処理S404)。
【0116】図15から明らかなように、特大文字の場
合、他の場合と比べて、各種ランレングスの出現回数R
(1)〜R(4)がいずれも非常に少なくなる。しか
し、この場合、ランレングス5以上の出現回数R(5
L)がある程度大きい値を示している。本実施例では、
その出現回数R(5L)よりやや小さい値を規定値Rm
inとして設定する。そして、上記出現回数R(1)〜
R(4)およびR(5L)がすべて規定値Rminより
小さい場合には(処理S404のY)、最適線密度をS
TDに決定する(処理S405)。
【0117】この場合、原稿用紙に画像がなく用紙の地
肌を読み取っていると考えられる。この場合、最適線密
度をSTDに決定することになる。
【0118】次に、ランレングス出現回数R(1)〜R
(5L)のいずれかが規定値Rmin以上である場合
(処理S404のN)、次に、ランレングス出現回数R
(1)〜R(4)がR(5L)より少ないがどうか判別
する(処理S406)。
【0119】図15から明らかなように、特大文字の画
像の場合だけ、ランレングス出現回数R(1)〜R
(4)が、いずれもR(5L)より少ない。
【0120】本実施例では、このような場合(処理S4
06のY)、最適線密度をSTDに決定する(処理S4
05)。
【0121】これにより、特大文字の画像の場合に、最
適線密度がSTDに決定される。
【0122】次に、ランレングス出現回数R(1)〜R
(4)のいずれかが、ランレングス出現回数R(5L)
以上である場合(処理S406のN)、ランレングス1
と2を合せた出現回数R(1)+R(2)と、ランレン
グス3と4を合せた出現回数R(3)+R(4)とを比
較する(処理S407)。
【0123】図15の折れ線L3で示す小さい文字の画
像の場合、ランレングス出現回数R(1)+R(2)
が、R(3)+R(4)より大きい。その反対に、折れ
線L4で示す比較的大きい文字の画像の場合、ランレン
グス出現回数R(1)+R(2)が、R(3)+R
(4)より小さい。
【0124】そこで、本実施例では、ランレングス出現
回数R(1)+R(2)が、R(3)+R(4)以上の
場合(処理S407の“≧”)、最適線密度をDTLに
決定する(処理S403)。その反対に、ランレングス
出現回数R(1)+R(2)が、R(3)+R(4)よ
り小さい場合(処理S407の“<”)、最最適線密度
をSTDに決定する(処理S405)。
【0125】これにより、文字の大小に応じた最適線密
度が決定される。
【0126】密度変換部6で最適線密度が決定される
と、最適密度決定部4は、画像メモリ5からDTLの画
情報を読み出して必要に応じて密度変換する。すなわ
ち、最適線密度がSTDに決定された場合、その線密度
に変換する。符号化復号化部3は、その画情報を符号化
し、通信部7は、相手先に送信する。
【0127】以上のように、本実施例では、画情報の副
走査方向のランレングスに基ずいて、最適線密度を決定
するようにしている。
【0128】本実施例のファクシミリ装置は、線密度を
DTLとSTDとの2段階に切り換えるが、両者とも主
走査方向の線密度は一定である。このように、主走査方
向が一定で、副走査方向だけ線密度を切り換える場合に
は、原稿画像の副走査方向のランレングスに基ずいて、
最適線密度を決定することにより、実際の画像内容に応
じた最適線密度をより正確に設定することができる。
【0129】また、本実施例では、ランレングス1〜4
のそれぞれの出現回数とランレングス5以上の出現回数
との5種類の出現回数に基ずいて最適線密度を決定する
ようにしたので、ランレングス出現回数を計数するカウ
ンタは5つだけでよく、ハードウェアを簡単に構成する
ことができる。また、計数値を判定するソフトウェアも
簡単になる。
【0130】また、最適線密度は、ランレングス1〜4
の出現回数の内、いずれか1つでも規定値より多い場
合、中間調画像を含んでいると判定して、最適線密度を
高く設定するようにしている。これにより、4種類のラ
ンレングス出現回数をチェックするだけで、中間調画像
を正しく判定し、中間調画像の画質劣化を防止すること
ができる。
【0131】また、ランレングス1〜4のそれぞれの出
現回数が、すべて規定値より少ない場合、原稿用紙の地
肌であると判定して、最適線密度を最低に設定するよう
にしている。これにより、送信する画情報のデータ量を
削減することができる。
【0132】さらに、ランレングス1〜4のそれぞれの
出現回数が、いずれもランレングス5以上の出現回数よ
り少ない場合、特大文字の画像である判定して、最適線
密度を低く設定するようにしている。これにより、5種
類のランレングス出現回数をチェックするだけで、特大
文字であることを正しく判定して、画情報のデータ量を
削減することができる。
【0133】また、ランレングス1と2を合せた出現回
数が、ランレングス3と4を合せた出現回数より多い場
合、小さい文字の画像である判定して、最適線密度を高
く設定する一方、ランレングス1と2を合せた出現回数
が、ランレングス3と4を合せた出現回数より少ない場
合、比較的大きい文字の画像である判定して、最適線密
度を低く設定するようにしている。これにより、文字の
大小を容易に正しく判定して、その画像内容に応じて画
情報のデータ量を削減したり、画質劣化を防止したりす
ることができる。
【0134】次に、本発明の第7の実施例を説明する。
【0135】本実施例のファクシミリ装置は、前記実施
例と同様に、図10に示した構成であるが、ランレン計
数部10は、図16に示すように構成している。すなわ
ち、本実施例では、図11に示した4つのカウンタ10
04a〜1004dの代りに、2つのカウンタ1004
f〜1004gを配設し、カウンタを合計3つに削減し
ている。
【0136】カウンタ1004fは、ランレングス1と
2を合せた出現回数R(1,2)を計数するものであ
る。カウンタ1004gは、ランレングス3と4を合せ
た出現回数R(3,4)を計数するものである。
【0137】本実施例では、この構成で、図12で説明
した処理手順で画情報を処理する。この場合、ランレン
計数部10は、上記ランレングス出現回数R(1,
2)、R(3,4)およびランレングス出現回数R(5
L)を計数する。
【0138】最適線密度決定部4は、図17に示す処理
手順で最適線密度を決定する。すなわち、ランレン計数
部10で各種ランレングスの計数動作か終了すると、密
度変換部6は、それらのランレングス出現回数R(1,
2)、R(3,4)およびR(5L)を読み取る(処理
S501)。
【0139】そして、まず出現回数R(1,2)とR
(3,4)とを比較する(処理S502)。
【0140】図15を見ると、折れ線L1,L2で示し
た中間調画像の場合、折れ線L3〜L5に示した文字画
像の場合に比べて、ランレングス1〜3の出現回数が多
いことが分る。
【0141】そこで、ランレングス出現回数R(1,
2)またはR(3,4)が、予め設定されている規定値
Rmaxより多い場合(処理S502のY)、最適線密
度をDTLに決定する(処理S503)。これにより、
原稿画像が中間調画像の場合にDTLに設定される。
【0142】一方、ランレングス出現回数R(1,2)
またはR(3,4)が、どちらも上記規定値Rmax以
下である場合(処理S502のN)、次に、ランレング
ス出現回数R(1,2)、R(3,4)およびR(5
L)と予め設定されている規定値Rminとを比較する
(処理S504)。
【0143】図14の処理S404で説明したように、
原稿用紙の地肌の場合、全てのランレングス出現回数が
少なくなる。
【0144】そこで、ランレングス出現回数R(1,
2)とR(3,4)とが両方とも、上記規定値Rmax
の2倍より小さく、かつランレングス出現回数R(5
L)が規定値Rminより小さい場合(処理S504の
Y)、最適線密度をSTDに決定する(処理S50
5)。これにより、原稿用紙の地肌の場合にSTDに設
定される。
【0145】一方、ランレングス出現回数R(1,2)
とR(3,4)の内の一方が、規定値Rmaxの2倍以
上、または、ランレングス出現回数R(5L)が規定値
Rmin以上であった場合(処理S504のN)、次に
ランレングス出現回数R(1,2)と(3,4)のそれ
ぞれをランレングス出現回数R(5L)と比較する(処
理S506)。
【0146】図14の処理S406で説明したように、
特大文字の画像の場合、ランレングス4以下の出現回数
が少なく、ランレングス5以上の出現回数だけ多くな
る。
【0147】そこで、ランレングス出現回数R(1,
2)とR(3,4)とが両方とも、ランレングス出現回
数R(5L)の2倍より小さい場合(処理S506の
Y)、最適線密度をSTDに決定する(処理S50
5)。これにより、特大文字画像の場合にDTLに設定
される。
【0148】一方、ランレングス出現回数R(1,2)
とR(3,4)の内の一方が、ランレングス出現回数R
(5L)の2倍以上である場合(処理S506のN)、
次に、ランレングス出現回数R(1,2)と(3,4)
とを比較する(処理S507)。
【0149】ここで、ランレングス出現回数R(1,
2)が、R(3,4)以上の場合(処理S507の
“≧”)、最適線密度をDTLに決定する(処理S50
3)。また、ランレングス出現回数R(1,2)が、R
(3,4)より少ない場合(処理S507の“<”)、
最適線密度をSTDに決定する(処理S503)。
【0150】これにより、図14の処理S407の場合
と同様に、文字の大きさに応じた最適線密度が設定され
る。
【0151】以上のように、本実施例では、3種類のラ
ンレングス出現回数から、最適線密度を決定するので、
ランレングス出現回数を計数するカウンタは3つだけで
よく、前記実施例の場合よりも、ハードウェアやソフト
ウェアがさらに簡単になる。
【0152】また、計数した3種類のランレングス出現
回数の内の2つあるいは3つに基ずいて、中間調画像、
原稿用紙の地肌、特大文字画像、および画像中の文字の
大小をそれぞれ判定している。これにより、各種画像に
応じた最適線密度を容易にしかも正しく設定することが
できる。
【0153】次に、本発明の第8の実施例を説明する。
【0154】本実施例のファクシミリ装置は、前記実施
例と同様に、図10に示した構成であるが、ランレン計
数部10は、図18に示すように構成している。すなわ
ち、本実施例では、ランレン計数部10に、主走査方向
のランレングスを計数する主ランパターン判別部100
5を配設して、主走査方向の各種ランレングスを判別す
る。そして、5つの1004a〜1004eにより、ラ
ンレングス1〜4の出現回数R(1)〜R(5)、およ
びランレングス5以上の出現回数R(5L)を計数す
る。
【0155】この構成で、図12で説明した処理手順で
画情報を処理する。この場合、ランレン計数部10で
は、主走査方向の各種ランレングスを計数して、密度変
換部6はその計数結果に基ずいて、図14て説明した処
理手順で最適線密度を決定する。
【0156】このように、主走査方向のランレングスを
計数することにより、図16におけるラインバッファ1
002a〜1002eが不要になり、回路構成が簡単な
る。
【0157】次に、本発明の第9の実施例を説明する。
【0158】本実施例では、図19に示すように、主ラ
ンパターン判別部1005により判別される各種ランレ
ングスの出現回数を3つのカウンタ1004f〜100
4hで計数する。そして、図17の処理手順で最適線密
度を決定する。この場合、ランレン計数部10の回路構
成が、前記実施例よりも、さらに簡単になる。
【0159】次に、本発明の第10の実施例を説明す
る。
【0160】本実施例のファクシミリ装置は、図10に
示した構成であるが、ランレン計数部10内には、画情
報の各種ランレングスを判別する手段を備えていないも
のとする。
【0161】この構成で、画像送信する場合、前述の各
実施例と同様に、図20(a)に示すように、スキャナ
1により原稿画像をDTLで読み取って、得られた画情
報を2値化部2で2値化し、2値化した画情報を画像メ
モリ5に一旦蓄積する。
【0162】本実施例では、画情報を画像メモリ5に蓄
積する際に、その画情報を符号化復号化部3によりMH
法で符号化処理する。この場合、符号化復号化部3は、
各ラインの画情報のランレングスをランレングス検出手
段3aにより検出し、その検出結果に基ずいて符号生成
手段3bが所定の符号情報を生成する。
【0163】このとき、ランレングス検出手段3aの検
出情報をランレン計数部10に入力し、その検出情報に
基ずいて、カウンタ1004a〜1004eにより、ラ
ンレングス1〜4の出現回数R(1)〜R(4)、およ
びランレングス5以上の出現回数R(5L)を計数す
る。そして、その計数結果に基ずいて、最適密度決定部
4が最適線密度を決定する。
【0164】次に、画像メモリ5に蓄積した画情報を送
信する。この場合、同図(b)に示すように、画像メモ
リ5の画情報を読出し、密度変換部6で必要に応じて線
密度変換して最適線密度の画情報を得る。その画情報を
符号化復号化部3で符号化して通信部7で送信する。
【0165】このように、本実施例では、符号化復号化
部3が備えているランレングス検出手段3aの検出情報
に基ずいて、各種ランレングス出現回数を計数するよう
にしている。これにより、ランレン計数部10内に専用
のランレングス検出手段を備える必要がなくなり、ラン
レン計数部10の回路構成が簡単になる。
【0166】次に、本発明の第11の実施例を説明す
る。
【0167】本実施例は、前述の各実施例において、各
種ランレングスの出現回数を規定値と比較するための回
路構成例である。
【0168】図21は、その回路構成例を示したもの
で、カウンタ11は、ランレングスの出現回数を計数す
る2進数のカウンタ、立ち下がり検知回路12は、カウ
ンタ11の計数出力の第nビットの信号の立ち下がりを
検知するものである。
【0169】この回路で、ランレングスの出現回数を計
数する場合、図示せぬ回路で画情報の特定のランレング
スiを判別して、ランレングスiの判別信号をカウンタ
11にクロック信号として入力する。これにより、ラン
レングスiが出現するごとにカウンタ11がカンウトア
ップする。
【0170】カウンタ11の出力の第nビットは、カウ
ンタ11が2のn乗まで計数した時点で立ち上がり、2
の(n+1)乗まで計数した時点で再び立ち下がる。立
ち下がり検知回路12は、その第nビットの出力信号の
立ち下がりを検知して、判定信号を出力する。
【0171】すなわち、この回路では、2の(n+1)
乗という規定値が設定され、ランレングスiの出現回数
が、その規定値以上になったとき、上記判定信号が出力
される。
【0172】このように、ランレングスの出現回数と比
較する規定値を、2の累乗で表わされる数値に設定する
ことにより、カウンタの計数出力を1ビットチェックす
るだけて、所定の判定処理を実行することができるよう
になる。
【0173】次に、本発明の第12の実施例を説明す
る。
【0174】本実施例は、最適線密度を別の方法で決定
するようにしたものである。
【0175】すなわち、本実施例では、処理を開始する
際に、1ページの画情報を図22に示すように、複数ブ
ロックA,B,C・・・に分割する。そして、図23に
示すように、分割した1ブロックの各種ランレングス出
現回数を計数し、その計数結果に基ずいて、最適線密度
をDTLまたはSTDと判定する(処理S601)。
【0176】そして、判定した最適線密度を判別し(処
理S602)、DTLの場合には(処理S602の
Y)、直ちに、その1ページの画情報の最適線密度をD
TLに決定する(処理S603)。
【0177】一方、1ブロックの最適線密度がSTDの
場合には(処理S602のN)、他のブロックがあるか
どうか判別し(処理S604)、他のブロックがある場
合(処理S604のN)、他の1ブロックの最適線密度
を判定する(処理S601へ)。
【0178】このようにして、各ブロックともSTDと
判定して全ブロックの判定が終了した場合(処理S60
4のY)、その1ページの画情報の最適線密度をSTD
に決定する(処理S605)。
【0179】このように、本実施例では、1ページを複
数ブロックに分割して、各ブロックの適線密度を判定
し、1ブロックでもDTLと判定した場合には、1ペー
ジ全体をDTLに設定し、他の場合にSTDに設定する
ようにしている。
【0180】これにより、1ページ内に部分的に小さい
文字画像があった場合でも、その小さい文字画像の画質
を劣化させないで処理することができる。
【0181】なお、上記実施例や前述の第2・第4の各
実施例では、1ページを複数ブロックに分割した場合で
も1ページ全体の最適線密度を1つに設定して、その線
密度で画像送信するようにしたが、各ブロックの画情報
は、そのブロックで判定したそれぞれの最適線密度で別
々に送信するようにしてもよい。
【0182】その場合、各ブロックのサイズや線密度の
情報を相手先に送信した後、実際の画情報を送信するよ
うにすればよい。各ブロックのサイズや線密度の情報
は、画情報とは別に、ファクシミリ通信の既知の手順信
号で送信することもできる。
【0183】また、以上の各実施例では、画情報1ペー
ジ内で、各種ランレングスの出現回数を計数して最適線
密度を決定するようにしたが、ランレングスの出現回数
ではなく出現頻度を計数するようにしてもよい。出現頻
度は、例えば、1ペーシ内の全ラン数に対する各種ラン
レングスの出現回数の割合として算出する。
【0184】図7あるいは図8の実施例を、出現頻度に
基ずいて最適線密度を決定するように変更すれば、中間
調領域のライン数に応じて前記規定値TやRmaxを変
更しなくても済むようになる。
【0185】さらに、以上の実施例では、ファクシミリ
装置で画像送信する場合を例にとって説明したが、例え
ば原稿画像を読み取って記憶装置に蓄積しておく画像フ
ァイリング装置など、本発明は、原稿画像を読み取って
処理する各種画像処理装置に広く適用することができ
る。
【0186】
【発明の効果】以上のように、本願の請求項1によれ
ば、原稿画像を高い線密度で読み取って得た2値画情報
の各種ランレングスの出現回数を計数し、短いランレン
グスの出現回数が比較的多い場合には最適線密度を高く
設定する一方、長いランレングスの出現回数が比較的多
い場合には最適線密度を低く設定するようにしたので、
画像中の細線が消滅するなどの画質劣化が防止され、最
適線密度を正しく設定することができるようになる。
【0187】請求項2では、ランレングス1と3以下の
それぞれの出現回数に基ずいて、最適線密度を元の高い
線密度と同一、または、その1/2あるいは1/4に設
定するようにしたので、画質劣化を極力少なくすると共
に、画情報をデータ量も極力低減することができる。
【0188】請求項3では、1ページを複数ブロックに
分割して、ブロック単位に各種ランレングスの出現回数
を計数し、1ブロックでも短いランレングスの出現回数
が比較的多い場合には最適線密度を高く設定するように
したので、1ページ内の一部にある小さい画像も、画質
劣化させないで処理することができる。
【0189】請求項4では、1ページ内に中間調画像が
領域が存在する場合、その領域を除外して各種ランレン
グス出現回数を計数するようにしたので、絵と文字とが
混在している画情報の場合に、文字画像に対して最適線
密度を正しく設定することができる。
【0190】請求項5では、各種ランレングスの出現回
数は、画情報の主走査方向について計数するようにした
ので、複数ライン分の画情報を一時記憶するメモリは不
要であるため、計数処理のためのハードウェアを簡単に
構成することができる。
【0191】請求項6では、画情報をMH法により符号
化する符号化手段を備えている場合に、その符号化手段
が2値画情報を符号化する際に検出するランレングス情
報を利用して各種ランレングスの出現回数を計数するよ
うにしたので、ランレングス判定のための独立したハー
ドウェアやソフトウェアが不要になる。
【0192】請求項7では、画情報をMR法により符号
化する符号化手段を備えている場合に、その符号化手段
が2値画情報のリファレンスラインを符号化する際に検
出するランレングス情報を利用して各種ランレングス別
出現回数を計数するようにしたので、MR法の符号化手
段を備えている場合でも、ランレングス判定のための独
立したハードウェアやソフトウェアが不要になる。
【0193】請求項8では、各種ランレングスの出現回
数は画情報の副走査方向について計数するようにしたの
で、副走査方向に線密度を切り換える装置の場合に、原
稿画像の画像内容に応じた適正線密度をより正しく設定
することができる。
【0194】請求項9では、ランレングス1〜4のそれ
ぞれの出現回数とランレングス5以上の出現回数との5
種類の出現回数に基ずいて最適線密度を決定するように
したので、ランレングスの出現回数を計数するカウンタ
は5つだけでよく、条件判定の処理も簡単に済む。
【0195】請求項10では、ランレングス1〜4のそ
れぞれの出現回数が、1つでも規定値より多い場合、中
間調画像を含んでいると判定して、最適線密度を高く設
定するようにしたので、中間調画像を容易に判定するこ
とができ、中間調画像の画質劣化を防止することができ
る。
【0196】請求項11では、ランレングス1〜4のそ
れぞれの出現回数が、いずれも規定値より少ない場合、
原稿用紙の地肌であると判定して、最適線密度を最低に
設定するようにしたので、地肌画像を容易に判定するこ
とができ、地肌画像の場合に画情報のデータ量を少なく
することができる。
【0197】請求項12では、ランレングス1〜4のそ
れぞれの出現回数が、いずれもランレングス5以上の出
現回数より少ない場合、特大文字の画像である判定し
て、最適線密度を低く設定するようにしたので、特大文
字の画像を容易に判定することができ、特大文字の場合
に、画情報のデータ量を低減することができる。
【0198】請求項13では、ランレングス1と2を合
せた出現回数が、ランレングス3と4を合せた出現回数
より多い場合、小さい文字の画像である判定して、最適
線密度を高く設定する一方、ランレングス1と2を合せ
た出現回数が、ランレングス3と4を合せた出現回数よ
り少ない場合、比較的大きい文字の画像である判定し
て、最適線密度を低く設定するようにしたので、小さい
文字や比較的大きい文字の画像を容易に判別することが
でき、その判別結果に応じて、画質劣化を防止したり、
データ量を少なくしたりすることができる。
【0199】請求項14では、ランレングス1と2を合
せた出現回数と、ランレングス3と4を合せた出現回数
と、ランレングス5以上の出現回数との3種類の出現回
数に基ずいて、最適線密度を決定するようにしたので、
ランレングス出現回数を計数するカウンタは3つだけで
よく、前記請求項9の場合よりも、さらに判定処理が簡
単になる。
【0200】請求項15では、ランレングス1と2を合
せた出現回数、またはランレングス3と4を合せた出現
回数が、規定値より多い場合、中間調画像を含んでいる
と判定して、最適線密度を高く設定するようにしたの
で、前記請求項10の場合よりも、中間調画像をさらに
容易に判定して、同様の作用効果を得ることができる。
【0201】請求項16では、ランレングス1と2を合
せた出現回数、およびランレングス3と4を合せた出現
回数が、両方とも規定値の2倍以下であり、かつランレ
ングス5以上の出現回数が、その規定値以下である場
合、原稿用紙の地肌であると判定して、最適線密度を最
低に設定するようにしたので、前記請求項11の場合よ
りも、白紙画像をさらに容易に判定して、同様の作用効
果を得ることができる。
【0202】請求項17では、ランレングス1と2を合
せた出現回数、およびランレングス3と4を合せた出現
回数が、両方ともランレングス5以上の出現回数の2倍
以下である場合、特大文字の画像であると判定して、最
適線密度を低く設定するようにしたので、前記請求項1
2の場合よりも、特大文字をさらに容易に判定して、同
様の作用効果を得ることができる。
【0203】請求項18では、ランレングス出現回数と
比較する規定値は、2の累乗で表わされる数値に設定す
るようにしたので、2進数の1ビットだけチェックすれ
ばよく、ハードウェアやソフトウェアが簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るファクシミリ装置
のブロック構成図である。
【図2】上記ファクシミリ装置の画像送信時の情報の流
れを示す動作説明図である。
【図3】最適線密度決定処理のフローチャートである。
【図4】第2の実施例のファクシミリ装置における最適
線密度決定処理のフローチャートである。
【図5】1ページのブロック分割の一例を示す説明図で
ある。
【図6】第3の実施例のファクシミリ装置の2値化部の
ブロック構成図である。
【図7】その実施例における各種ランレングスの計数方
法を示す説明図である。
【図8】第4の実施例のファクシミリ装置における各種
ランレングスの計数方法を示す説明図である。
【図9】第5の実施例のファクシミリ装置における各種
ランレングスの計数処理のフローチャートである。
【図10】第6の実施例のファクシミリ装置のブロック
構成図である。
【図11】上記ファクシミリ装置のランレン計数部のブ
ロック構成図である。
【図12】上記ファクシミリ装置の画像送信時の情報の
流れを示す動作説明図である。
【図13】副ランパターン判別部により判別するランパ
ターンの説明図である。
【図14】上記ファクシミリ装置の最適密度決定処理の
フローチャートである。
【図15】各種原稿画像における各種ランレングス出現
回数の実測例を示すグラフ図である。
【図16】第7の実施例のファクシミリ装置のランレン
計数部のブロック構成図である。
【図17】上記ファクシミリ装置の最適密度決定処理の
フローチャートである。
【図18】第8の実施例のファクシミリ装置のランレン
計数部のブロック構成図である。
【図19】第9の実施例のファクシミリ装置のランレン
計数部のブロック構成図である。
【図20】第10の実施例のファクシミリ装置の画像送
信動作の説明図である。
【図21】第11の実施例に係るランレングス出現回数
のチェック回路を示す回路構成図である。
【図22】第12の実施例のファクシミリ装置における
1ページのブロック分割の例を示す説明図である。
【図23】上記ファクシミリ装置の最適密度決定処理の
フローチャートである。
【符号の説明】
1 スキャナ 2,9 2値化部 3 符号化復号化部 3a ランレングス検出手段 3b 符号生成手段 4 最適密度決定部 5 画像メモリ 6 密度変換部 7 通信部 8 制御部 10 ランレン計数部 11 カウンタ 12 立ち下がり検知回路 901 像域分離部 902 単純2値化部 903 擬似中間調2値化部 904 合成部 1001a〜1001f レジスタ 1002a〜1002e ラインバッファ 1003 副ランパターン判別部 1004a〜1004g カウンタ 1005 主ランパターン判別部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を一定の高い線密度で読み取っ
    て得られた2値画情報を調査し、その画像内容に応じた
    最適線密度を決定して、決定した線密度で上記2値画情
    報を出力する画像処理装置の最適線密度の決定方法にお
    いて、上記2値画情報1ページ全体について各種ランレ
    ングスの出現回数を計数し、短いランレングスの出現回
    数が比較的多い場合には最適線密度を高く設定する一
    方、長いランレングスの出現回数が比較的多い場合には
    最適線密度を低く設定することを特徴とする画像処理装
    置の最適線密度の決定方法。
  2. 【請求項2】 ランレングス1の出現回数が規定値以上
    の場合、最適線密度を原稿画像を読み取った元のままの
    高い線密度に設定し、ランレングス1の出現回数が規定
    値より少なく、かつランレングス3以下の出現回数が規
    定値以上の場合、最適線密度を上記元の高い線密度の1
    /2に設定し、その他の場合に、最適線密度を上記元の
    高い線密度の1/4に設定することを特徴とする請求項
    1記載の画像処理装置の最適線密度の決定方法。
  3. 【請求項3】 1ページを複数ブロックに分割して、分
    割したブロック単位に上記2値画情報の各種ランレング
    スの出現回数を計数し、複数ブロックの内の少なくとも
    1つに短いランレングスの出現回数が比較的多い場合に
    は最適線密度を高く設定することを特徴とする請求項1
    記載の画像処理装置の最適線密度の決定方法。
  4. 【請求項4】 上記2値画情報の1ページ内に中間調画
    像の領域が存在する場合、その領域を除外して各種ラン
    レングスの出現回数を計数することを特徴とする請求項
    1記載の画像処理装置の最適線密度の決定方法。
  5. 【請求項5】 各種ランレングスの出現回数は上記2値
    画情報の主走査方向について計数することを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置の最適線密度の決定方法。
  6. 【請求項6】 2値画情報をMH法により符号化する符
    号化手段を備えている場合には、その符号化手段が2値
    画情報を符号化する際に検出するランレングス情報を利
    用して上記各種ランレングスの出現回数を計数すること
    を特徴とする請求項5記載の画像処理装置の最適線密度
    の決定方法。
  7. 【請求項7】 2値画情報をMR法により符号化する符
    号化手段を備えている場合には、その符号化手段が2値
    画情報のリファレンスラインを符号化する際に検出する
    ランレングス情報を利用して上記各種ランレングス別出
    現回数を計数することを特徴とする請求項5記載の画像
    処理装置の最適線密度の決定方法。
  8. 【請求項8】 各種ランレングスの出現回数は上記2値
    画情報の副走査方向について計数することを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置の最適線密度の決定方法。
  9. 【請求項9】 ランレングス1〜4のそれぞれの出現回
    数とランレングス5以上の出現回数との5種類の出現回
    数に基ずいて最適線密度を決定することを特徴とする請
    求項1記載の画像処理装置の最適線密度の決定方法。
  10. 【請求項10】 ランレングス1〜4のそれぞれの出現
    回数の内のいずれか1つでも規定値より多い場合、中間
    調画像を含んでいると判定して、最適線密度を高く設定
    することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置の最
    適線密度の決定方法。
  11. 【請求項11】 ランレングス1〜4のそれぞれの出現
    回数およびランレングス5以上の出現回数がいずれも規
    定値より少ない場合、原稿用紙の地肌であると判定し
    て、最適線密度を最低に設定することを特徴とする請求
    項1記載の画像処理装置の最適線密度の決定方法。
  12. 【請求項12】 ランレングス1〜4のそれぞれの出現
    回数がいずれもランレングス5以上の出現回数より少な
    い場合、特大文字の画像であると判定して、最適線密度
    を低く設定することを特徴とする請求項1記載の画像処
    理装置の最適線密度の決定方法。
  13. 【請求項13】 ランレングス1と2を合せた出現回数
    がランレングス3と4を合せた出現回数より多い場合、
    小さい文字の画像である判定して、最適線密度を高く設
    定する一方、ランレングス1と2を合せた出現回数がラ
    ンレングス3と4を合せた出現回数より少ない場合、比
    較的大きい文字の画像である判定して、最適線密度を低
    く設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置の最適線密度の決定方法。
  14. 【請求項14】 ランレングス1と2を合せた出現回数
    と、ランレングス3と4を合せた出現回数と、ランレン
    グス5以上の出現回数との3種類の出現回数に基ずいて
    最適線密度を決定することを特徴とする請求項1記載の
    画像処理装置の最適線密度の決定方法。
  15. 【請求項15】 ランレングス1と2を合せた出現回
    数、またはランレングス3と4を合せた出現回数が規定
    値より多い場合、中間調画像を含んでいると判定して、
    最適線密度を高く設定することを特徴とする請求項1記
    載の画像処理装置の最適線密度の決定方法。
  16. 【請求項16】 ランレングス1と2を合せた出現回数
    およびランレングス3と4を合せた出現回数が両方とも
    規定値の2倍以下であり、かつランレングス5以上の出
    現回数がその規定値以下である場合、原稿用紙の地肌で
    あると判定して、最適線密度を最低に設定することを特
    徴とする請求項1記載の画像処理装置の最適線密度の決
    定方法。
  17. 【請求項17】 ランレングス1と2を合せた出現回数
    およびランレングス3と4を合せた出現回数が両方とも
    ランレングス5以上の出現回数の2倍以下である場合、
    特大文字の画像であると判定して、最適線密度を低く設
    定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置の
    最適線密度の決定方法。
  18. 【請求項18】 各種ランレングスの出現回数の多少を
    規定値と比較して判定する場合、その規定値は2の累乗
    で表わされる数値に設定することを特徴とする請求項1
    記載の画像処理装置の最適線密度の決定方法。
JP6107409A 1993-12-22 1994-04-25 画像処理装置の最適線密度の決定方法 Pending JPH07231385A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1095271C (zh) * 1996-06-29 2002-11-27 三星电子株式会社 分辨率自动控制方法
JP2007228281A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Ricoh Co Ltd 画像処理方法、画像処理装置、画像処理プログラム、及び、情報記録媒体
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