JPH08186175A - 半導体装置の配線形成方法及び成膜装置 - Google Patents
半導体装置の配線形成方法及び成膜装置Info
- Publication number
- JPH08186175A JPH08186175A JP33920794A JP33920794A JPH08186175A JP H08186175 A JPH08186175 A JP H08186175A JP 33920794 A JP33920794 A JP 33920794A JP 33920794 A JP33920794 A JP 33920794A JP H08186175 A JPH08186175 A JP H08186175A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal wiring
- wiring material
- material layer
- layer
- reflow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Electrodes Of Semiconductors (AREA)
- Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】PVD法により形成された金属配線材料層中の
析出不純物粒子によって、配線の短絡や断線、抵抗の増
大が生じ難い半導体装置の配線形成方法を提供する。 【構成】SilOにLOCOS構造の素子分離領域11
を形成後、基板表面にSiO2のゲート酸化膜を形成す
る。次にポリサイドのゲート電極13を形成後、LDD
構造形成のためイオン注入し全面にSiO2膜を堆積さ
せ、エッチバックしてゲート側壁を形成する。不純物イ
オンを注入後活性化熱処理してソース・ドレイン領域1
5を形成する。この基板上にCVD法でSiO2絶縁層
20を形成し開口部21を設け、絶縁層上に下地層22
として接触抵抗低減用のTi層とバリア層TiN層をス
パッタ成膜する。次にAl−0.5%Cuの配線材料層
23をスパッタ成膜後、不活性ガス中で配線層をリフロ
ー処理し接続孔24を形成する。リフロー完了後急冷す
るためCuの大粒子は析出せず、エージングして信頼性
高い配線層25が得られる。
析出不純物粒子によって、配線の短絡や断線、抵抗の増
大が生じ難い半導体装置の配線形成方法を提供する。 【構成】SilOにLOCOS構造の素子分離領域11
を形成後、基板表面にSiO2のゲート酸化膜を形成す
る。次にポリサイドのゲート電極13を形成後、LDD
構造形成のためイオン注入し全面にSiO2膜を堆積さ
せ、エッチバックしてゲート側壁を形成する。不純物イ
オンを注入後活性化熱処理してソース・ドレイン領域1
5を形成する。この基板上にCVD法でSiO2絶縁層
20を形成し開口部21を設け、絶縁層上に下地層22
として接触抵抗低減用のTi層とバリア層TiN層をス
パッタ成膜する。次にAl−0.5%Cuの配線材料層
23をスパッタ成膜後、不活性ガス中で配線層をリフロ
ー処理し接続孔24を形成する。リフロー完了後急冷す
るためCuの大粒子は析出せず、エージングして信頼性
高い配線層25が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物理的気相成長法(P
VD法)に基づく半導体装置の配線形成方法及び、かか
る半導体装置の配線形成方法の実施に適した成膜装置に
関する。
VD法)に基づく半導体装置の配線形成方法及び、かか
る半導体装置の配線形成方法の実施に適した成膜装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの高集積化に伴い、寸法
ルールが微細化している。そして、半導体デバイスの配
線形成プロセスにおいては、狭くて深い(アスペクト比
の高い)コンタクトホール、ビアホール、スルーホール
(以下、総称して接続孔と呼ぶ)を安定に形成する技術
が極めて重要となっている。接続孔は、例えばソース・
ドレイン領域や下層配線層といった導体層の上に形成さ
れた絶縁層に開口部を設け、かかる開口部内に金属配線
材料を埋め込むことによって形成される。例えばアルミ
ニウムから成る金属配線材料をスパッタ法にて開口部内
を含む絶縁層上に成膜する場合、アルミニウムのスパッ
タ粒子が開口部の側壁の影になる部分には多く入射しな
い、所謂シャドウイング効果が生じる。その結果、開口
部内での金属配線材料のカバレッジが悪くなり、金属配
線材料の堆積が少ない開口部底部の近傍において断線不
良が発生し易い問題が生じている。そのため、開口部内
を金属配線材料で確実に埋め込むプロセス技術が要求さ
れている。
ルールが微細化している。そして、半導体デバイスの配
線形成プロセスにおいては、狭くて深い(アスペクト比
の高い)コンタクトホール、ビアホール、スルーホール
(以下、総称して接続孔と呼ぶ)を安定に形成する技術
が極めて重要となっている。接続孔は、例えばソース・
ドレイン領域や下層配線層といった導体層の上に形成さ
れた絶縁層に開口部を設け、かかる開口部内に金属配線
材料を埋め込むことによって形成される。例えばアルミ
ニウムから成る金属配線材料をスパッタ法にて開口部内
を含む絶縁層上に成膜する場合、アルミニウムのスパッ
タ粒子が開口部の側壁の影になる部分には多く入射しな
い、所謂シャドウイング効果が生じる。その結果、開口
部内での金属配線材料のカバレッジが悪くなり、金属配
線材料の堆積が少ない開口部底部の近傍において断線不
良が発生し易い問題が生じている。そのため、開口部内
を金属配線材料で確実に埋め込むプロセス技術が要求さ
れている。
【0003】このようなプロセス技術の1つに、絶縁層
を加熱した状態で、例えばアルミニウムから成る金属配
線材料をスパッタ法にてかかる絶縁層上に成膜する高温
スパッタ法がある。成膜中、絶縁層を高温の状態に保持
しておくことで、絶縁層上に堆積しつつある金属配線材
料は流動状態となり、開口部内に金属配線材料が流れ込
み、接続孔が形成される。
を加熱した状態で、例えばアルミニウムから成る金属配
線材料をスパッタ法にてかかる絶縁層上に成膜する高温
スパッタ法がある。成膜中、絶縁層を高温の状態に保持
しておくことで、絶縁層上に堆積しつつある金属配線材
料は流動状態となり、開口部内に金属配線材料が流れ込
み、接続孔が形成される。
【0004】あるいは又、このようなプロセス技術の1
つに、スパッタ法にて例えばアルミニウムから成る金属
配線材料を絶縁層上に成膜した後、絶縁層を加熱するこ
とによって開口部内に金属配線材料を流し込む、リフロ
ー法がある。絶縁層の加熱により絶縁層上に成膜された
金属配線材料は流動化状態となり、開口部内に流れ込
み、開口部が金属配線材料で埋め込まれた接続孔が形成
される。リフロー法において、開口部内へのアルミニウ
ムの埋め込み性の改善及びリフロー温度の低下を目的と
して、リフロー処理時に不活性ガス中で高圧を加える場
合がある。以下、このような方法を高圧リフロー法と呼
ぶ。
つに、スパッタ法にて例えばアルミニウムから成る金属
配線材料を絶縁層上に成膜した後、絶縁層を加熱するこ
とによって開口部内に金属配線材料を流し込む、リフロ
ー法がある。絶縁層の加熱により絶縁層上に成膜された
金属配線材料は流動化状態となり、開口部内に流れ込
み、開口部が金属配線材料で埋め込まれた接続孔が形成
される。リフロー法において、開口部内へのアルミニウ
ムの埋め込み性の改善及びリフロー温度の低下を目的と
して、リフロー処理時に不活性ガス中で高圧を加える場
合がある。以下、このような方法を高圧リフロー法と呼
ぶ。
【0005】これらの高温スパッタ法や高圧リフロー法
を含むリフロー法による開口部の埋め込みにおいては、
金属配線材料を再結晶温度以上(例えば、約350゜C
以上)、融点未満に加熱する。より具体的には、下地で
ある絶縁層をこのような温度に加熱する。尚、このとき
の絶縁層の加熱温度を、以下、熱処理温度と呼ぶ。ここ
で、再結晶温度とは、金属配線材料が再組織化可能な温
度(金属配線材料の結晶が成長し得るに十分な温度)を
意味し、通常、融点の温度(単位:゜C)の値の3/4
倍程度の温度値である。また、高温スパッタ法やリフロ
ー法による処理完了後の金属配線材料の冷却は、通常、
自然冷却であり、冷却時間は10数分程度である。
を含むリフロー法による開口部の埋め込みにおいては、
金属配線材料を再結晶温度以上(例えば、約350゜C
以上)、融点未満に加熱する。より具体的には、下地で
ある絶縁層をこのような温度に加熱する。尚、このとき
の絶縁層の加熱温度を、以下、熱処理温度と呼ぶ。ここ
で、再結晶温度とは、金属配線材料が再組織化可能な温
度(金属配線材料の結晶が成長し得るに十分な温度)を
意味し、通常、融点の温度(単位:゜C)の値の3/4
倍程度の温度値である。また、高温スパッタ法やリフロ
ー法による処理完了後の金属配線材料の冷却は、通常、
自然冷却であり、冷却時間は10数分程度である。
【0006】高圧リフロー法を含むリフロー法において
は、金属配線材料を大気に曝すことなく、同一成膜装置
内で金属配線材料の成膜及びリフロー処理を行った方
が、金属配線材料の表面に酸化膜が形成されないので、
開口部内への金属配線材料の流れ込みが良好となる。
は、金属配線材料を大気に曝すことなく、同一成膜装置
内で金属配線材料の成膜及びリフロー処理を行った方
が、金属配線材料の表面に酸化膜が形成されないので、
開口部内への金属配線材料の流れ込みが良好となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】金属配線材料を構成す
るアルミニウムには、形成された配線の信頼性向上や、
熱処理温度の低下を目的として、種々の不純物(Cu、
Si、Ge等)が最高数パーセント程度含まれている。
尚、このような不純物を含むアルミニウムを、以下、ア
ルミニウム系合金と呼ぶ。そして、殆どの場合、熱処理
温度を、これらの不純物がアルミニウム中に完全に固溶
するような温度若しくはそれ以上の温度とする。即ち、
熱処理温度以上において、アルミニウムを溶媒原子、不
純物を構成する成分を媒質原子とする一次固溶体が形成
される。
るアルミニウムには、形成された配線の信頼性向上や、
熱処理温度の低下を目的として、種々の不純物(Cu、
Si、Ge等)が最高数パーセント程度含まれている。
尚、このような不純物を含むアルミニウムを、以下、ア
ルミニウム系合金と呼ぶ。そして、殆どの場合、熱処理
温度を、これらの不純物がアルミニウム中に完全に固溶
するような温度若しくはそれ以上の温度とする。即ち、
熱処理温度以上において、アルミニウムを溶媒原子、不
純物を構成する成分を媒質原子とする一次固溶体が形成
される。
【0008】例えば、アルミニウム系合金がAl−0.
5%Cuから成る場合、図11にAl−Cuの二元素系
平衡状態図を示すように、熱処理温度が約300゜C以
上では、全てのCuはAl中に完全に固溶する。然る
に、室温でのAlに対するCuの固溶度は0.1%程度
しかないので、アルミニウム系合金を冷却したとき、析
出(偏析)したCuがCuAl2を形成する。そして、
アルミニウム中に固溶していた不純物は、アルミニウム
系合金を自然冷却したとき、図12の(A)に模式的な
一部断面図に示すように、0.1μmの数倍といった比
較的大きな析出物としてアルミニウムの粒界に析出(偏
析)する。それ故、絶縁層上に形成されたアルミニウム
系合金から成る金属配線材料層をエッチング法にてパタ
ーニングして配線を形成する場合に、問題が発生する。
即ち、不純物が導電性を有する場合(例えばCu等の場
合)、析出物によって配線の短絡が生じる虞がある(図
12の(B)参照)。また、不純物が導電性を有してい
ない場合(例えばSi等の場合)、析出物によって配線
の抵抗値が増加したり断線するという問題がある。尚、
図12中、参照番号120は絶縁層、121は絶縁層1
20に設けられた開口部、122はTiN/Tiから成
る下地層、123はアルミニウム系合金から成る金属配
線材料層、180は下層絶縁層、181は下層絶縁層1
80上に形成された下層配線層である。
5%Cuから成る場合、図11にAl−Cuの二元素系
平衡状態図を示すように、熱処理温度が約300゜C以
上では、全てのCuはAl中に完全に固溶する。然る
に、室温でのAlに対するCuの固溶度は0.1%程度
しかないので、アルミニウム系合金を冷却したとき、析
出(偏析)したCuがCuAl2を形成する。そして、
アルミニウム中に固溶していた不純物は、アルミニウム
系合金を自然冷却したとき、図12の(A)に模式的な
一部断面図に示すように、0.1μmの数倍といった比
較的大きな析出物としてアルミニウムの粒界に析出(偏
析)する。それ故、絶縁層上に形成されたアルミニウム
系合金から成る金属配線材料層をエッチング法にてパタ
ーニングして配線を形成する場合に、問題が発生する。
即ち、不純物が導電性を有する場合(例えばCu等の場
合)、析出物によって配線の短絡が生じる虞がある(図
12の(B)参照)。また、不純物が導電性を有してい
ない場合(例えばSi等の場合)、析出物によって配線
の抵抗値が増加したり断線するという問題がある。尚、
図12中、参照番号120は絶縁層、121は絶縁層1
20に設けられた開口部、122はTiN/Tiから成
る下地層、123はアルミニウム系合金から成る金属配
線材料層、180は下層絶縁層、181は下層絶縁層1
80上に形成された下層配線層である。
【0009】開口部内を金属配線材料で確実に埋め込む
別のプロセス技術として、例えばブランケットCVD法
がある。この方法は、図13の(A)に示すように、絶
縁層130に開口部131を設けた後、開口部131内
を含む絶縁層の上にタングステン等から成る高融点金属
材料若しくは高融点金属化合物材料(以下、高融点金属
材料等と呼ぶ場合がある)132BをCVD法にて堆積
させた後、絶縁層130上の高融点金属材料等132B
をエッチバック法で除去し、開口部131内に高融点金
属材料等から成るメタルプラグ134を形成する。その
後、図13の(B)に示すように、メタルプラグの頂面
134A上を含む絶縁層130上に金属配線材料層13
3から成る配線を形成する。尚、参照番号132AはT
iN/Tiから成るバリアメタル層である。
別のプロセス技術として、例えばブランケットCVD法
がある。この方法は、図13の(A)に示すように、絶
縁層130に開口部131を設けた後、開口部131内
を含む絶縁層の上にタングステン等から成る高融点金属
材料若しくは高融点金属化合物材料(以下、高融点金属
材料等と呼ぶ場合がある)132BをCVD法にて堆積
させた後、絶縁層130上の高融点金属材料等132B
をエッチバック法で除去し、開口部131内に高融点金
属材料等から成るメタルプラグ134を形成する。その
後、図13の(B)に示すように、メタルプラグの頂面
134A上を含む絶縁層130上に金属配線材料層13
3から成る配線を形成する。尚、参照番号132AはT
iN/Tiから成るバリアメタル層である。
【0010】ブランケットCVD法によるメタルプラグ
の形成においては、高融点金属材料等をエッチバックし
た際、通常、メタルプラグの頂面に凹部134Aが生じ
る(図13の(A)参照)。従って、高温スパッタ法や
高圧リフロー法を含むリフロー法を採用しない場合、か
かるメタルプラグ134の上方の金属配線材料層133
に凹部が形成され、配線の信頼性が低下する虞がある
(図13の(B)参照)。然るに、高温スパッタ法や高
圧リフロー法を含むリフロー法を採用して、アルミニウ
ム系合金から成る金属配線材料の凹部を平坦化した場
合、金属配線材料を自然冷却したとき、アルミニウム中
に固溶している不純物が比較的大きな析出物としてアル
ミニウムの粒界に析出(偏析)する。その結果、絶縁層
上に形成されたアルミニウム系合金から成る金属配線材
料層をエッチング法にてパターニングして配線を形成す
る場合に、先に述べたと同様の問題が発生する。
の形成においては、高融点金属材料等をエッチバックし
た際、通常、メタルプラグの頂面に凹部134Aが生じ
る(図13の(A)参照)。従って、高温スパッタ法や
高圧リフロー法を含むリフロー法を採用しない場合、か
かるメタルプラグ134の上方の金属配線材料層133
に凹部が形成され、配線の信頼性が低下する虞がある
(図13の(B)参照)。然るに、高温スパッタ法や高
圧リフロー法を含むリフロー法を採用して、アルミニウ
ム系合金から成る金属配線材料の凹部を平坦化した場
合、金属配線材料を自然冷却したとき、アルミニウム中
に固溶している不純物が比較的大きな析出物としてアル
ミニウムの粒界に析出(偏析)する。その結果、絶縁層
上に形成されたアルミニウム系合金から成る金属配線材
料層をエッチング法にてパターニングして配線を形成す
る場合に、先に述べたと同様の問題が発生する。
【0011】従って、本発明の第1の目的は、形成され
た金属配線材料層中に析出した不純物の粒子によって配
線の短絡、断線あるいは抵抗の増大が生じ難い、不純物
を含む金属配線材料から成る金属配線材料層を物理的気
相成長法(PVD法)に基づいて形成するための半導体
装置の配線形成方法を提供することにある。また、本発
明の第2の目的は、かかる本発明の半導体装置の配線形
成方法の実施に適した成膜装置を提供することにある。
た金属配線材料層中に析出した不純物の粒子によって配
線の短絡、断線あるいは抵抗の増大が生じ難い、不純物
を含む金属配線材料から成る金属配線材料層を物理的気
相成長法(PVD法)に基づいて形成するための半導体
装置の配線形成方法を提供することにある。また、本発
明の第2の目的は、かかる本発明の半導体装置の配線形
成方法の実施に適した成膜装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するための本発明の第1の態様に係る半導体装置の配線
形成方法は、(イ)不純物を含む金属配線材料から成る
金属配線材料層を基体上に物理的気相成長法にて成膜し
た後、該金属配線材料層をリフロー処理する工程と、
(ロ)リフロー処理の完了後、該金属配線材料層を急冷
する工程と、(ハ)該金属配線材料層をパターニングし
て配線を形成する工程、から成ることを特徴とする。即
ち、本発明の第1の態様に係る半導体装置の配線形成方
法は、基本的には高圧リフロー法を含むリフロー法から
構成されている。
するための本発明の第1の態様に係る半導体装置の配線
形成方法は、(イ)不純物を含む金属配線材料から成る
金属配線材料層を基体上に物理的気相成長法にて成膜し
た後、該金属配線材料層をリフロー処理する工程と、
(ロ)リフロー処理の完了後、該金属配線材料層を急冷
する工程と、(ハ)該金属配線材料層をパターニングし
て配線を形成する工程、から成ることを特徴とする。即
ち、本発明の第1の態様に係る半導体装置の配線形成方
法は、基本的には高圧リフロー法を含むリフロー法から
構成されている。
【0013】上記の第1の目的を達成するための本発明
の第2の態様に係る半導体装置の配線形成方法は、
(イ)不純物を含む金属配線材料から成る金属配線材料
層を物理的気相成長法にて基体上に成膜しつつ、該金属
配線材料層を流動状態とする工程と、(ロ)該金属配線
材料層の形成完了後、該金属配線材料層を急冷する工程
と、(ハ)該金属配線材料層をパターニングして配線を
形成する工程、から成ることを特徴とする。即ち、本発
明の第2の態様に係る半導体装置の配線形成方法は、基
本的には例えば高温スパッタ法から構成されている。
の第2の態様に係る半導体装置の配線形成方法は、
(イ)不純物を含む金属配線材料から成る金属配線材料
層を物理的気相成長法にて基体上に成膜しつつ、該金属
配線材料層を流動状態とする工程と、(ロ)該金属配線
材料層の形成完了後、該金属配線材料層を急冷する工程
と、(ハ)該金属配線材料層をパターニングして配線を
形成する工程、から成ることを特徴とする。即ち、本発
明の第2の態様に係る半導体装置の配線形成方法は、基
本的には例えば高温スパッタ法から構成されている。
【0014】本発明の第1及び第2の態様に係る半導体
装置の配線形成方法においては、金属配線材料層を成膜
する前に、接続孔を形成すべき基体の部分に開口部を設
け、前記(ロ)の工程において金属配線材料層を急冷す
る前に、該開口部内が不純物を含む金属配線材料で埋め
込まれ、以て接続孔が形成される態様を含めることがで
きる。
装置の配線形成方法においては、金属配線材料層を成膜
する前に、接続孔を形成すべき基体の部分に開口部を設
け、前記(ロ)の工程において金属配線材料層を急冷す
る前に、該開口部内が不純物を含む金属配線材料で埋め
込まれ、以て接続孔が形成される態様を含めることがで
きる。
【0015】本発明の第1及び第2の態様に係る半導体
装置の配線形成方法においては、金属配線材料層のリフ
ロー処理する際の基体の温度、若しくは金属配線材料層
を流動状態とするための基体の温度は、不純物が金属配
線材料に完全に固溶する温度以上、不純物と金属配線材
料との共晶温度未満とすることが望ましい。
装置の配線形成方法においては、金属配線材料層のリフ
ロー処理する際の基体の温度、若しくは金属配線材料層
を流動状態とするための基体の温度は、不純物が金属配
線材料に完全に固溶する温度以上、不純物と金属配線材
料との共晶温度未満とすることが望ましい。
【0016】また、金属配線材料層の急冷時間は、金属
配線材料層中の不純物が殆ど析出しない時間であること
が好ましい。具体的には、不純物の粒子が金属配線材料
の粒界に大きな析出物として析出(偏析)しないよう
に、不純物を構成する材料の拡散距離(LD)が金属配
線材料の粒径に比べ十分短くなるように、例えばLD=
0.1μm程度となるように冷却時間を設定することが
望ましい。熱処理温度及び不純物の粒子が金属配線材料
の粒界に析出し始める温度を決定すれば不純物の拡散係
数D(単位:μm2/秒)が求まるので、冷却時間t
を、 t≦LD 2/D に設定すればよい。
配線材料層中の不純物が殆ど析出しない時間であること
が好ましい。具体的には、不純物の粒子が金属配線材料
の粒界に大きな析出物として析出(偏析)しないよう
に、不純物を構成する材料の拡散距離(LD)が金属配
線材料の粒径に比べ十分短くなるように、例えばLD=
0.1μm程度となるように冷却時間を設定することが
望ましい。熱処理温度及び不純物の粒子が金属配線材料
の粒界に析出し始める温度を決定すれば不純物の拡散係
数D(単位:μm2/秒)が求まるので、冷却時間t
を、 t≦LD 2/D に設定すればよい。
【0017】更には、金属配線材料層の急冷時間は、配
線最小幅の1/4倍以下の大きさの不純物粒子が析出す
る時間と同じかそれより短いことが好ましい。析出した
不純物粒子の大きさが配線最小幅の1/4倍を越える
と、金属配線材料層中に析出した不純物粒子によって、
配線の短絡や断線あるいは配線の抵抗増加といった問題
が生じる虞がある。
線最小幅の1/4倍以下の大きさの不純物粒子が析出す
る時間と同じかそれより短いことが好ましい。析出した
不純物粒子の大きさが配線最小幅の1/4倍を越える
と、金属配線材料層中に析出した不純物粒子によって、
配線の短絡や断線あるいは配線の抵抗増加といった問題
が生じる虞がある。
【0018】不純物は、Cu、Si、Ge、Mg及びZ
nから成る群から選択された少なくとも1種類の材料か
ら成ることが望ましい。金属配線材料は、高温スパッタ
法やリフロー法等に適した材料から選択すればよく、例
えばアルミニウムや銅を挙げることができる。即ち、不
純物を含む金属配線材料として、Al−Cu、Al−S
i、Al−Si−Cu、Al−Ge、Al−Si−Ge
等の種々のアルミニウム系合金を例示することができ
る。
nから成る群から選択された少なくとも1種類の材料か
ら成ることが望ましい。金属配線材料は、高温スパッタ
法やリフロー法等に適した材料から選択すればよく、例
えばアルミニウムや銅を挙げることができる。即ち、不
純物を含む金属配線材料として、Al−Cu、Al−S
i、Al−Si−Cu、Al−Ge、Al−Si−Ge
等の種々のアルミニウム系合金を例示することができ
る。
【0019】基体としては、例えば半導体基板の上に形
成された絶縁層、あるいは又、絶縁層及びこの絶縁層に
形成された接続孔を挙げることができる。絶縁層の下に
は如何なる構造が設けられていてもよいし、単に例えば
半導体基板上に形成された絶縁層であってもよい。かか
る構造として、例えば半導体基板に形成されたソース・
ドレイン領域、下層絶縁層上に形成された下層配線層を
挙げることができる。尚、この場合には、ソース・ドレ
イン領域や下層配線層は、基体である絶縁層に設けられ
た接続孔を介して配線と電気的に接続される。
成された絶縁層、あるいは又、絶縁層及びこの絶縁層に
形成された接続孔を挙げることができる。絶縁層の下に
は如何なる構造が設けられていてもよいし、単に例えば
半導体基板上に形成された絶縁層であってもよい。かか
る構造として、例えば半導体基板に形成されたソース・
ドレイン領域、下層絶縁層上に形成された下層配線層を
挙げることができる。尚、この場合には、ソース・ドレ
イン領域や下層配線層は、基体である絶縁層に設けられ
た接続孔を介して配線と電気的に接続される。
【0020】物理的気相成長法として、真空蒸着法、あ
るいは、マグネトロンスパッタ法、DCスパッタ法、R
Fスパッタ法、ECRスパッタ法、基体にバイアスを印
加するバイアススパッタ法等の各種スパッタ法、あるい
はこれら各種スパッタ法に基づいたコスパッタ法を挙げ
ることができる。
るいは、マグネトロンスパッタ法、DCスパッタ法、R
Fスパッタ法、ECRスパッタ法、基体にバイアスを印
加するバイアススパッタ法等の各種スパッタ法、あるい
はこれら各種スパッタ法に基づいたコスパッタ法を挙げ
ることができる。
【0021】上記の第2の目的を達成するための本発明
の成膜装置は、スパッタチャンバ、リフロー兼急冷チャ
ンバ、並びに、該スパッタチャンバ及びリフロー兼急冷
チャンバを結ぶ減圧搬送路を備えていることを特徴とす
る。
の成膜装置は、スパッタチャンバ、リフロー兼急冷チャ
ンバ、並びに、該スパッタチャンバ及びリフロー兼急冷
チャンバを結ぶ減圧搬送路を備えていることを特徴とす
る。
【0022】本発明の成膜装置においては、リフロー兼
急冷チャンバには、輻射熱を用いたヒータ及びガス冷却
試料ステージが備えられていることが望ましい。あるい
は又、リフロー兼急冷チャンバには、ガス加熱試料ステ
ージ、ガス冷却試料ステージ、及びガス加熱試料ステー
ジからガス冷却試料ステージへ試料を搬送する搬送装置
が備えられていることが望ましい。
急冷チャンバには、輻射熱を用いたヒータ及びガス冷却
試料ステージが備えられていることが望ましい。あるい
は又、リフロー兼急冷チャンバには、ガス加熱試料ステ
ージ、ガス冷却試料ステージ、及びガス加熱試料ステー
ジからガス冷却試料ステージへ試料を搬送する搬送装置
が備えられていることが望ましい。
【0023】
【作用】本発明においては、基体上に成膜された若しく
は成膜されつつある金属配線材料層をリフロー処理した
後、若しくは流動状態とした後、金属配線材料層を急冷
する。金属配線材料層中に不純物が析出するが、急冷す
ることによって、不純物の析出物の粒径は小さくなる。
従って、金属配線材料層をパターニングして配線を形成
する際、不純物の析出物によって、配線の短絡、断線あ
るいは抵抗の増大といった問題が生じ難い。
は成膜されつつある金属配線材料層をリフロー処理した
後、若しくは流動状態とした後、金属配線材料層を急冷
する。金属配線材料層中に不純物が析出するが、急冷す
ることによって、不純物の析出物の粒径は小さくなる。
従って、金属配線材料層をパターニングして配線を形成
する際、不純物の析出物によって、配線の短絡、断線あ
るいは抵抗の増大といった問題が生じ難い。
【0024】本発明の成膜装置においては、スパッタチ
ャンバ及びリフロー兼急冷チャンバを結ぶ減圧搬送路を
備えているので、金属配線材料を大気に曝すことなく、
同一成膜装置内で金属配線材料の成膜及びリフロー処理
を行うことができ、金属配線材料の表面に酸化膜が形成
されないので、開口部内への金属配線材料の流れ込みが
良好となる。
ャンバ及びリフロー兼急冷チャンバを結ぶ減圧搬送路を
備えているので、金属配線材料を大気に曝すことなく、
同一成膜装置内で金属配線材料の成膜及びリフロー処理
を行うことができ、金属配線材料の表面に酸化膜が形成
されないので、開口部内への金属配線材料の流れ込みが
良好となる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を説明する。尚、実施例1〜実施例3は、本発明の第
1の態様に係る半導体装置の配線形成方法に関し、実施
例4は、本発明の第2の態様に係る半導体装置の配線形
成方法に関する。また、実施例5は本発明の成膜装置に
関する。
明を説明する。尚、実施例1〜実施例3は、本発明の第
1の態様に係る半導体装置の配線形成方法に関し、実施
例4は、本発明の第2の態様に係る半導体装置の配線形
成方法に関する。また、実施例5は本発明の成膜装置に
関する。
【0026】(実施例1)実施例1は、本発明の第1の
態様に係る半導体装置の配線形成方法に関する。即ち、
実施例1の配線形成方法は、基本的にはリフロー法から
構成されている。金属配線材料はアルミニウム(Al)
から成り、不純物は銅(Cu)から成る。具体的には、
不純物を含む金属配線材料として、Al−0.5%Cu
を用いた。また、基体は絶縁層から成る。絶縁層には接
続孔が設けられ、金属配線材料層は半導体基板に形成さ
れたソース・ドレイン領域と電気的に接続されている。
尚、基体が絶縁層のみから構成される場合であってもよ
いことは勿論であるし、接続孔がその底部において下層
配線層と電気的に接続される態様も含み得る。以下、実
施例1の半導体装置の配線構造の形成方法を、図1及び
図2を参照して説明する。
態様に係る半導体装置の配線形成方法に関する。即ち、
実施例1の配線形成方法は、基本的にはリフロー法から
構成されている。金属配線材料はアルミニウム(Al)
から成り、不純物は銅(Cu)から成る。具体的には、
不純物を含む金属配線材料として、Al−0.5%Cu
を用いた。また、基体は絶縁層から成る。絶縁層には接
続孔が設けられ、金属配線材料層は半導体基板に形成さ
れたソース・ドレイン領域と電気的に接続されている。
尚、基体が絶縁層のみから構成される場合であってもよ
いことは勿論であるし、接続孔がその底部において下層
配線層と電気的に接続される態様も含み得る。以下、実
施例1の半導体装置の配線構造の形成方法を、図1及び
図2を参照して説明する。
【0027】[工程−100]先ず、公知の方法に基づ
き、シリコン半導体基板10にLOCOS構造を有する
素子分離領域11を形成した後、シリコン半導体基板1
0の表面にSiO2から成るゲート酸化膜12を形成す
る。次いで、ポリシリコン、ポリサイドあるいはシリサ
イドから成るゲート電極13を、例えばCVD法、フォ
トリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて形成す
る。その後、LDD構造を形成するためのイオン注入を
行い、次いで、全面にSiO2膜を堆積させた後、Si
O2膜をエッチバックし、SiO2から成るゲートサイド
ウオール14をゲート電極13の側壁に形成する。次
に、不純物のイオン注入を行った後、シリコン半導体基
板10にイオン注入された不純物を活性化するために活
性化アニール処理を行い、ソース・ドレイン領域15を
形成する。尚、素子分離領域11を、所謂トレンチ構造
を有する素子分離領域とすることもできる。
き、シリコン半導体基板10にLOCOS構造を有する
素子分離領域11を形成した後、シリコン半導体基板1
0の表面にSiO2から成るゲート酸化膜12を形成す
る。次いで、ポリシリコン、ポリサイドあるいはシリサ
イドから成るゲート電極13を、例えばCVD法、フォ
トリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて形成す
る。その後、LDD構造を形成するためのイオン注入を
行い、次いで、全面にSiO2膜を堆積させた後、Si
O2膜をエッチバックし、SiO2から成るゲートサイド
ウオール14をゲート電極13の側壁に形成する。次
に、不純物のイオン注入を行った後、シリコン半導体基
板10にイオン注入された不純物を活性化するために活
性化アニール処理を行い、ソース・ドレイン領域15を
形成する。尚、素子分離領域11を、所謂トレンチ構造
を有する素子分離領域とすることもできる。
【0028】[工程−110]次いで、ソース・ドレイ
ン領域15が形成された半導体基板10上に絶縁層20
を形成する。基体に相当する絶縁層20は、例えばSi
O2から成り、CVD法にて形成することができる。そ
の後、ソース・ドレイン領域15の上方の絶縁層20
に、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用い
て開口部21を設ける(図1の(A)参照)。
ン領域15が形成された半導体基板10上に絶縁層20
を形成する。基体に相当する絶縁層20は、例えばSi
O2から成り、CVD法にて形成することができる。そ
の後、ソース・ドレイン領域15の上方の絶縁層20
に、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用い
て開口部21を設ける(図1の(A)参照)。
【0029】[工程−120]次に、開口部21の底部
をエッチクリーニングした後、下地層22としてTi層
(厚さ30nm)及びTiN層(厚さ100nm)を、
開口部21内を含む絶縁層20の上に順次スパッタ法で
成膜する(図1の(B)参照)。尚、Ti層は、ソース
・ドレイン領域15と後に形成される接続孔との間のコ
ンタクト抵抗の低減を目的として形成される。一方、T
iN層は、不純物を含む金属配線材料で開口部21内を
埋め込む際、金属配線材料によってソース・ドレイン領
域15が損傷を受けることを防止するバリア層としての
機能を有する。更には、下地層22は、絶縁層20上の
金属配線材料層がエレクトロマイグレーションやストレ
スマイグレーション等によって断線した場合でも配線全
体が断線しないように、配線に冗長効果を持たせる機能
も有する。尚、TiN層の成膜後、TiN層のバリア性
を向上させるために、窒素ガス雰囲気中若しくは窒素ガ
スと酸素ガスの混合ガス雰囲気中で650゜C×60秒
程度のRTA(Rapid Themal Annealing)処理を行うこ
とが好ましい。Ti層及びTiN層のスパッタ条件を以
下に例示する。 Ti層の成膜条件 プロセスガス:Ar=100sccm 圧力 :0.4Pa DCパワー :5kW 成膜温度 :150゜C TiN層の成膜条件 ガス :Ar/N2=30/80sccm 圧力 :0.4Pa DCパワー :5kW 成膜温度 :150゜C
をエッチクリーニングした後、下地層22としてTi層
(厚さ30nm)及びTiN層(厚さ100nm)を、
開口部21内を含む絶縁層20の上に順次スパッタ法で
成膜する(図1の(B)参照)。尚、Ti層は、ソース
・ドレイン領域15と後に形成される接続孔との間のコ
ンタクト抵抗の低減を目的として形成される。一方、T
iN層は、不純物を含む金属配線材料で開口部21内を
埋め込む際、金属配線材料によってソース・ドレイン領
域15が損傷を受けることを防止するバリア層としての
機能を有する。更には、下地層22は、絶縁層20上の
金属配線材料層がエレクトロマイグレーションやストレ
スマイグレーション等によって断線した場合でも配線全
体が断線しないように、配線に冗長効果を持たせる機能
も有する。尚、TiN層の成膜後、TiN層のバリア性
を向上させるために、窒素ガス雰囲気中若しくは窒素ガ
スと酸素ガスの混合ガス雰囲気中で650゜C×60秒
程度のRTA(Rapid Themal Annealing)処理を行うこ
とが好ましい。Ti層及びTiN層のスパッタ条件を以
下に例示する。 Ti層の成膜条件 プロセスガス:Ar=100sccm 圧力 :0.4Pa DCパワー :5kW 成膜温度 :150゜C TiN層の成膜条件 ガス :Ar/N2=30/80sccm 圧力 :0.4Pa DCパワー :5kW 成膜温度 :150゜C
【0030】[工程−130]続いて、TiN層の上に
厚さ20nmのTiから成る濡れ性改善層を成膜するこ
とが望ましい。この濡れ性改善層は、次に成膜する金属
配線材料層の下地層22に対する濡れ性向上を目的とし
て形成される。尚、この濡れ性改善層の図示は省略し
た。その後、引き続き、不純物を含む金属配線材料から
成る金属配線材料層を基体上に物理的気相成長法にて成
膜する(図1の(C)参照)。具体的には、不純物(C
u)を含む金属配線材料(Al)から成る金属配線材料
層(Al−0.5%Cu)23を、基体に相当する絶縁
層20上(実際には、濡れ性改善層の上)にスパッタ法
にて成膜する。金属配線材料層23のスパッタ条件を以
下に例示する。 金属配線材料層23の成膜条件 ターゲット :Al−0.5%Cu プロセスガス:Ar=100sccm 圧力 :0.4Pa DCパワー :20kW 成膜温度 :150゜C 膜厚 :0.5μm
厚さ20nmのTiから成る濡れ性改善層を成膜するこ
とが望ましい。この濡れ性改善層は、次に成膜する金属
配線材料層の下地層22に対する濡れ性向上を目的とし
て形成される。尚、この濡れ性改善層の図示は省略し
た。その後、引き続き、不純物を含む金属配線材料から
成る金属配線材料層を基体上に物理的気相成長法にて成
膜する(図1の(C)参照)。具体的には、不純物(C
u)を含む金属配線材料(Al)から成る金属配線材料
層(Al−0.5%Cu)23を、基体に相当する絶縁
層20上(実際には、濡れ性改善層の上)にスパッタ法
にて成膜する。金属配線材料層23のスパッタ条件を以
下に例示する。 金属配線材料層23の成膜条件 ターゲット :Al−0.5%Cu プロセスガス:Ar=100sccm 圧力 :0.4Pa DCパワー :20kW 成膜温度 :150゜C 膜厚 :0.5μm
【0031】[工程−140]アルミニウム系合金であ
るAl−0.5%Cuから成る金属配線材料層23を成
膜した後、金属配線材料層23の表面の酸化を避けなが
ら、若しくは表面に生成した酸化膜をスパッタエッチン
グ等によって除去した後、金属配線材料層23をリフロ
ー処理する。これによって、不純物を含む金属配線材料
で開口部21内が埋め込まれ、接続孔24が形成される
(図2の(A)参照)。リフロー処理は、例えば、不活
性ガス雰囲気とし得るリフロー兼急冷チャンバ(このよ
うなチャンバについては後述する)内で行えばよい。リ
フロー処理の条件を以下に例示する。尚、熱処理温度
(リフロー温度)は、不純物が金属配線材料に完全に固
溶する温度(例えばアルミニウム系合金の組成によって
異なるが、Al−0.5%Cuの場合約300゜C以
上)以上、不純物と金属配線材料との共晶温度未満(A
l−0.5%Cuの場合約548゜C未満)とすればよ
い。リフロー処理中に金属配線材料層が酸化や窒化され
ることを避けるために、高純度の不活性ガス雰囲気にす
ることが好ましい。 熱処理温度:450゜C 加熱時間 :2分 加熱雰囲気:アルゴンガス
るAl−0.5%Cuから成る金属配線材料層23を成
膜した後、金属配線材料層23の表面の酸化を避けなが
ら、若しくは表面に生成した酸化膜をスパッタエッチン
グ等によって除去した後、金属配線材料層23をリフロ
ー処理する。これによって、不純物を含む金属配線材料
で開口部21内が埋め込まれ、接続孔24が形成される
(図2の(A)参照)。リフロー処理は、例えば、不活
性ガス雰囲気とし得るリフロー兼急冷チャンバ(このよ
うなチャンバについては後述する)内で行えばよい。リ
フロー処理の条件を以下に例示する。尚、熱処理温度
(リフロー温度)は、不純物が金属配線材料に完全に固
溶する温度(例えばアルミニウム系合金の組成によって
異なるが、Al−0.5%Cuの場合約300゜C以
上)以上、不純物と金属配線材料との共晶温度未満(A
l−0.5%Cuの場合約548゜C未満)とすればよ
い。リフロー処理中に金属配線材料層が酸化や窒化され
ることを避けるために、高純度の不活性ガス雰囲気にす
ることが好ましい。 熱処理温度:450゜C 加熱時間 :2分 加熱雰囲気:アルゴンガス
【0032】[工程−150]リフロー処理の完了後、
後述するリフロー兼急冷チャンバ内で、金属配線材料層
23を急冷する。金属配線材料層23の急冷時間は、金
属配線材料層23中の不純物が殆ど析出しない時間とす
ることが望ましい。即ち、金属配線材料層23の急冷時
間は、例えばCu粒子がAlの粒界に大きな析出物とし
て析出(偏析)しないように、Cuの拡散距離(LD)
がAlの粒径に比べ十分短くなるように、例えばLD=
0.1μm程度となるように設定することが望ましい。
例えば熱処理温度(リフロー温度)が300゜C以上の
場合、CuAl2の析出が始まる300゜CでのAl中
のCuの拡散係数Dは約5×10-5μm2/秒であるの
で、冷却時間tは、 t≦LD 2/D=(0.1μm)2/D ≦200秒 に設定することが望ましい。熱処理温度(リフロー温
度)が、0.5%のCuがAl中に固溶する300゜C
以上であれば、必要とされる300゜C以下での冷却速
度は、熱処理温度(リフロー温度)には依存しない。即
ち、熱処理温度(リフロー温度)が300゜Cを越える
場合、冷却時間tを200秒以内とすれば、300゜C
以下での冷却速度は、熱処理温度(リフロー温度)が3
00゜Cの場合よりも早くなる。尚、Al中の各種材料
の拡散係数Dの値は、例えば、「改訂2版 金属データ
ブック」、第24頁、社団法人日本金属学会編集、昭和
59年1月30日発行、丸善株式会社発行、から得るこ
とができる。
後述するリフロー兼急冷チャンバ内で、金属配線材料層
23を急冷する。金属配線材料層23の急冷時間は、金
属配線材料層23中の不純物が殆ど析出しない時間とす
ることが望ましい。即ち、金属配線材料層23の急冷時
間は、例えばCu粒子がAlの粒界に大きな析出物とし
て析出(偏析)しないように、Cuの拡散距離(LD)
がAlの粒径に比べ十分短くなるように、例えばLD=
0.1μm程度となるように設定することが望ましい。
例えば熱処理温度(リフロー温度)が300゜C以上の
場合、CuAl2の析出が始まる300゜CでのAl中
のCuの拡散係数Dは約5×10-5μm2/秒であるの
で、冷却時間tは、 t≦LD 2/D=(0.1μm)2/D ≦200秒 に設定することが望ましい。熱処理温度(リフロー温
度)が、0.5%のCuがAl中に固溶する300゜C
以上であれば、必要とされる300゜C以下での冷却速
度は、熱処理温度(リフロー温度)には依存しない。即
ち、熱処理温度(リフロー温度)が300゜Cを越える
場合、冷却時間tを200秒以内とすれば、300゜C
以下での冷却速度は、熱処理温度(リフロー温度)が3
00゜Cの場合よりも早くなる。尚、Al中の各種材料
の拡散係数Dの値は、例えば、「改訂2版 金属データ
ブック」、第24頁、社団法人日本金属学会編集、昭和
59年1月30日発行、丸善株式会社発行、から得るこ
とができる。
【0033】あるいは又、別の表現をすれば、金属配線
材料層の急冷時間は、配線最小幅の1/4倍以下の大き
さの不純物粒子が析出する時間と同じかそれより短くす
る。
材料層の急冷時間は、配線最小幅の1/4倍以下の大き
さの不純物粒子が析出する時間と同じかそれより短くす
る。
【0034】[工程−160]その後、必要に応じて、
金属配線材料層23の表面に反射防止膜(図示せず)を
成膜する。反射防止膜を形成する目的は以下のとおりで
ある。即ち、次のフォトリソグラフィ工程において、金
属配線材料層の上にレジストを形成し、レジストを露光
・現像することによってレジストをパターニングする。
このレジスト露光の際、予め反射防止膜を形成しておく
ことによって、露光光の金属配線材料層での反射を防止
することができ、所望のパターン形状を有するレジスト
を形成することができる。反射防止膜は、例えば、Ti
N、TiON、SiOXNYから成る。次いで、フォトリ
ソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、絶縁層2
0上の金属配線材料層23、濡れ性改善層及び下地層2
2をパターニングして配線25を形成する。こうして、
図2の(B)に示す配線構造を完成させる。パターニン
グの条件を以下に例示する。尚、金属配線材料層等のエ
ッチング時、プラズマ照射によって金属配線材料層の温
度が上昇するが、不純物が金属配線材料層中に出来る限
り再び固溶し次いで再び析出しないように、金属配線材
料層の温度を200゜C以下に抑制することが望まし
い。 使用ガス :BCl3/Cl2=60/90sccm 圧力 :2Pa RFパワー :50W マイクロ波パワー:300mA
金属配線材料層23の表面に反射防止膜(図示せず)を
成膜する。反射防止膜を形成する目的は以下のとおりで
ある。即ち、次のフォトリソグラフィ工程において、金
属配線材料層の上にレジストを形成し、レジストを露光
・現像することによってレジストをパターニングする。
このレジスト露光の際、予め反射防止膜を形成しておく
ことによって、露光光の金属配線材料層での反射を防止
することができ、所望のパターン形状を有するレジスト
を形成することができる。反射防止膜は、例えば、Ti
N、TiON、SiOXNYから成る。次いで、フォトリ
ソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、絶縁層2
0上の金属配線材料層23、濡れ性改善層及び下地層2
2をパターニングして配線25を形成する。こうして、
図2の(B)に示す配線構造を完成させる。パターニン
グの条件を以下に例示する。尚、金属配線材料層等のエ
ッチング時、プラズマ照射によって金属配線材料層の温
度が上昇するが、不純物が金属配線材料層中に出来る限
り再び固溶し次いで再び析出しないように、金属配線材
料層の温度を200゜C以下に抑制することが望まし
い。 使用ガス :BCl3/Cl2=60/90sccm 圧力 :2Pa RFパワー :50W マイクロ波パワー:300mA
【0035】配線25の形成後、エージング処理を行
い、Cuから成る不純物を金属配線材料層中に再び析出
させ、その後、金属配線材料層を冷却することによっ
て、金属配線材料層中におけるCuから成る不純物の最
適析出状態を得ることができ、高い信頼性を有する配線
を得ることができる。
い、Cuから成る不純物を金属配線材料層中に再び析出
させ、その後、金属配線材料層を冷却することによっ
て、金属配線材料層中におけるCuから成る不純物の最
適析出状態を得ることができ、高い信頼性を有する配線
を得ることができる。
【0036】尚、配線25の形成後、層間絶縁層の形成
のためのCVD工程やシンター処理時に400゜C程度
の熱処理が配線に加わることがある。この場合、不純物
が配線を構成する金属配線材料層に再び固溶し、金属配
線材料層が冷却されると金属配線材料層中に再び析出す
るが、金属配線材料層は既にパターニングされているの
で、析出した不純物粒子が配線から突出することは殆ど
なく、配線の短絡といった問題が生じることがない。ま
た、この場合、析出した不純物粒子の粒径が小さいの
で、配線の抵抗増加や断線が生じることも無く、特に大
きな問題にもならない。
のためのCVD工程やシンター処理時に400゜C程度
の熱処理が配線に加わることがある。この場合、不純物
が配線を構成する金属配線材料層に再び固溶し、金属配
線材料層が冷却されると金属配線材料層中に再び析出す
るが、金属配線材料層は既にパターニングされているの
で、析出した不純物粒子が配線から突出することは殆ど
なく、配線の短絡といった問題が生じることがない。ま
た、この場合、析出した不純物粒子の粒径が小さいの
で、配線の抵抗増加や断線が生じることも無く、特に大
きな問題にもならない。
【0037】(実施例2)実施例2は実施例1の変形で
ある。実施例2においては、不純物としてSi、金属配
線材料としてAl、即ちAl−1%Siを用いた。実施
例2の半導体装置の配線形成方法は、実施例1の[工程
−140]及び[工程−150]が相違することを除
き、他の工程は実施例1と同様とすることができるの
で、実施例1の[工程−140]及び[工程−150]
に相当するリフロー工程及び冷却工程のみを、以下説明
する。
ある。実施例2においては、不純物としてSi、金属配
線材料としてAl、即ちAl−1%Siを用いた。実施
例2の半導体装置の配線形成方法は、実施例1の[工程
−140]及び[工程−150]が相違することを除
き、他の工程は実施例1と同様とすることができるの
で、実施例1の[工程−140]及び[工程−150]
に相当するリフロー工程及び冷却工程のみを、以下説明
する。
【0038】[リフロー工程]アルミニウム系合金から
成る金属配線材料層23を成膜した後、金属配線材料層
23の表面の酸化を避けながら、若しくは表面に生成し
た酸化膜をスパッタエッチング等によって除去した後、
金属配線材料層23をリフロー処理して、開口部21内
を不純物を含む金属配線材料で埋め込み、接続孔24を
形成する(図2の(A)参照)。リフロー処理は、例え
ば、不活性ガス雰囲気とし得るリフロー兼急冷チャンバ
内で行えばよい。
成る金属配線材料層23を成膜した後、金属配線材料層
23の表面の酸化を避けながら、若しくは表面に生成し
た酸化膜をスパッタエッチング等によって除去した後、
金属配線材料層23をリフロー処理して、開口部21内
を不純物を含む金属配線材料で埋め込み、接続孔24を
形成する(図2の(A)参照)。リフロー処理は、例え
ば、不活性ガス雰囲気とし得るリフロー兼急冷チャンバ
内で行えばよい。
【0039】1%のSiがAlに完全に固溶するために
は、熱処理温度を520゜C以上、部分的に溶融する可
能性がある共晶温度577゜C未満にする必要がある。
しかしながら、リフロー処理自体は450゜C程度で十
分実現できるので、例えばAlとTiとの反応等の影響
を考慮して、実施例2においては、リフロー処理を2段
階に分けた。リフロー処理の条件を以下に例示する。 第1段階のリフロー処理 熱処理温度:450゜C 加熱時間 :2分 加熱雰囲気:アルゴンガス 第2段階のリフロー処理 熱処理温度:525゜C 加熱時間 :5秒 加熱雰囲気:アルゴンガス
は、熱処理温度を520゜C以上、部分的に溶融する可
能性がある共晶温度577゜C未満にする必要がある。
しかしながら、リフロー処理自体は450゜C程度で十
分実現できるので、例えばAlとTiとの反応等の影響
を考慮して、実施例2においては、リフロー処理を2段
階に分けた。リフロー処理の条件を以下に例示する。 第1段階のリフロー処理 熱処理温度:450゜C 加熱時間 :2分 加熱雰囲気:アルゴンガス 第2段階のリフロー処理 熱処理温度:525゜C 加熱時間 :5秒 加熱雰囲気:アルゴンガス
【0040】このように、第1段階のリフロー処理にお
いては、熱処理温度を450゜C×2分と低めに抑え、
第2段階のリフロー処理においては、SiをAl中に完
全に固溶させるために、熱処理温度を525゜C×5秒
の高温、短時間処理とした。Cuと比較して、SiはA
l中を拡散する速度が早いので、第2段階のリフロー処
理における加熱時間は数秒で十分であると考えられる。
いては、熱処理温度を450゜C×2分と低めに抑え、
第2段階のリフロー処理においては、SiをAl中に完
全に固溶させるために、熱処理温度を525゜C×5秒
の高温、短時間処理とした。Cuと比較して、SiはA
l中を拡散する速度が早いので、第2段階のリフロー処
理における加熱時間は数秒で十分であると考えられる。
【0041】[冷却工程]次に、金属配線材料層23を
急冷する。金属配線材料層23の急冷時間は、金属配線
材料層23中の不純物が殆ど析出しない時間とする。即
ち、金属配線材料層23の急冷時間は、Si粒子がAl
の粒界に大きな析出物として析出(偏析)しないよう
に、Siの拡散距離(LD)がAlの粒径に比べ十分短
くなるように、例えば0.1μm程度となるように設定
することが望ましい。例えば熱処理温度(リフロー温
度)が520゜C以上の場合、Al中でのSiの拡散係
数Dは、1%のSiがAl中に析出し始める520゜C
で約2×10-2μm2/秒であるので、冷却時間tは、 t≦LD 2/D=(0.1μm)2/D ≦0.5秒 と、極めて短い時間に設定する必要がある。あるいは
又、別の表現をすれば、金属配線材料層の急冷時間は、
配線最小幅の1/4倍以下の大きさの不純物粒子が析出
する時間と同じかそれより短くする。尚、急冷工程より
後に配線が加熱される場合、SiはCuよりも金属配線
材料層中を拡散し易いので、実施例1の場合より一層低
い温度にする必要がある。
急冷する。金属配線材料層23の急冷時間は、金属配線
材料層23中の不純物が殆ど析出しない時間とする。即
ち、金属配線材料層23の急冷時間は、Si粒子がAl
の粒界に大きな析出物として析出(偏析)しないよう
に、Siの拡散距離(LD)がAlの粒径に比べ十分短
くなるように、例えば0.1μm程度となるように設定
することが望ましい。例えば熱処理温度(リフロー温
度)が520゜C以上の場合、Al中でのSiの拡散係
数Dは、1%のSiがAl中に析出し始める520゜C
で約2×10-2μm2/秒であるので、冷却時間tは、 t≦LD 2/D=(0.1μm)2/D ≦0.5秒 と、極めて短い時間に設定する必要がある。あるいは
又、別の表現をすれば、金属配線材料層の急冷時間は、
配線最小幅の1/4倍以下の大きさの不純物粒子が析出
する時間と同じかそれより短くする。尚、急冷工程より
後に配線が加熱される場合、SiはCuよりも金属配線
材料層中を拡散し易いので、実施例1の場合より一層低
い温度にする必要がある。
【0042】(実施例3)実施例3も実施例1の変形で
ある。実施例1においては、ソース・ドレイン領域15
と配線25とを電気的に接続するための接続孔24を、
不純物を含む金属配線材料から形成した。一方、実施例
3においては、絶縁層30に開口部31を形成し、かか
る開口部31にタングステンから成るメタルプラグ34
を形成することによって、ソース・ドレイン領域15と
配線35とを電気的に接続する。実施例3においては、
絶縁層30及びメタルプラグ34の頂面が基体に相当す
る。尚、基体が絶縁層30のみから構成される場合であ
ってもよいことは勿論であるし、メタルプラグがその底
部において下層配線層と電気的に接続される態様も含み
得る。実施例3においては、不純物を含む金属配線材料
を、実施例1と同様に、Al−0.5%Cuとした。以
下、図3〜図5を参照して、実施例3の半導体装置の配
線形成方法を以下説明する。
ある。実施例1においては、ソース・ドレイン領域15
と配線25とを電気的に接続するための接続孔24を、
不純物を含む金属配線材料から形成した。一方、実施例
3においては、絶縁層30に開口部31を形成し、かか
る開口部31にタングステンから成るメタルプラグ34
を形成することによって、ソース・ドレイン領域15と
配線35とを電気的に接続する。実施例3においては、
絶縁層30及びメタルプラグ34の頂面が基体に相当す
る。尚、基体が絶縁層30のみから構成される場合であ
ってもよいことは勿論であるし、メタルプラグがその底
部において下層配線層と電気的に接続される態様も含み
得る。実施例3においては、不純物を含む金属配線材料
を、実施例1と同様に、Al−0.5%Cuとした。以
下、図3〜図5を参照して、実施例3の半導体装置の配
線形成方法を以下説明する。
【0043】[工程−300]先ず、実施例1の[工程
−100]と同様にして、シリコン半導体基板10に形
成されたソース・ドレイン領域15の上に、例えばSi
O2から成る絶縁層30をCVD法にて形成した後、ソ
ース・ドレイン領域15の上方の絶縁層30に、フォト
リソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて開口部3
1を設ける。
−100]と同様にして、シリコン半導体基板10に形
成されたソース・ドレイン領域15の上に、例えばSi
O2から成る絶縁層30をCVD法にて形成した後、ソ
ース・ドレイン領域15の上方の絶縁層30に、フォト
リソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて開口部3
1を設ける。
【0044】[工程−310]次いで、開口部31の底
部をエッチクリーニングした後、バリアメタル層32A
としてTi層及びTiN層を、開口部31内を含む絶縁
層30の上に順次スパッタ法で成膜する。尚、Ti層
は、ソース・ドレイン領域15と後に形成されるメタル
プラグ34との間のコンタクト抵抗の低減を目的として
形成される。一方、TiN層は、メタルプラグ34を開
口部31内に形成する際にソース・ドレイン領域15が
損傷を受けることを防止するバリア層としての機能を有
する。尚、TiN層の成膜後、TiN層のバリア性を向
上させるために、窒素ガス雰囲気中若しくは窒素ガスと
酸素ガスの混合ガス雰囲気中で650゜C×60秒程度
のRTA処理を行うことが好ましい。Ti層及びTiN
層の成膜条件は、実施例1の[工程−120]と同様と
することができる。
部をエッチクリーニングした後、バリアメタル層32A
としてTi層及びTiN層を、開口部31内を含む絶縁
層30の上に順次スパッタ法で成膜する。尚、Ti層
は、ソース・ドレイン領域15と後に形成されるメタル
プラグ34との間のコンタクト抵抗の低減を目的として
形成される。一方、TiN層は、メタルプラグ34を開
口部31内に形成する際にソース・ドレイン領域15が
損傷を受けることを防止するバリア層としての機能を有
する。尚、TiN層の成膜後、TiN層のバリア性を向
上させるために、窒素ガス雰囲気中若しくは窒素ガスと
酸素ガスの混合ガス雰囲気中で650゜C×60秒程度
のRTA処理を行うことが好ましい。Ti層及びTiN
層の成膜条件は、実施例1の[工程−120]と同様と
することができる。
【0045】[工程−320]その後、開口部31内を
含む絶縁層30の上にタングステンから成る高融点金属
材料層32BをCVD法(ブランケットタングステンC
VD法)にて堆積させる(図3の(A)参照)。CVD
条件を以下に例示する。 使用ガス :WF6/H2/Ar=80/500/28
00sccm 圧力 :1.1×105Pa 成膜温度 :450゜C
含む絶縁層30の上にタングステンから成る高融点金属
材料層32BをCVD法(ブランケットタングステンC
VD法)にて堆積させる(図3の(A)参照)。CVD
条件を以下に例示する。 使用ガス :WF6/H2/Ar=80/500/28
00sccm 圧力 :1.1×105Pa 成膜温度 :450゜C
【0046】[工程−330]次いで、タングステンか
ら成る高融点金属材料層32B及びバリアメタル層32
Aをエッチバックし、絶縁層30上の高融点金属材料層
32B及びバリアメタル層32Aを除去し、開口部31
内にタングステンから成るメタルプラグ34及びバリア
メタル層32Aを残す。こうして、接続孔が形成される
(図3の(B)参照)。通常、メタルプラグ34の頂面
には、エッチバックによって凹部34Aが形成される。
エッチバックの条件を以下に例示する。 使用ガス :SF6/Ar=110/90sccm 圧力 :35Pa RFパワー :275kW
ら成る高融点金属材料層32B及びバリアメタル層32
Aをエッチバックし、絶縁層30上の高融点金属材料層
32B及びバリアメタル層32Aを除去し、開口部31
内にタングステンから成るメタルプラグ34及びバリア
メタル層32Aを残す。こうして、接続孔が形成される
(図3の(B)参照)。通常、メタルプラグ34の頂面
には、エッチバックによって凹部34Aが形成される。
エッチバックの条件を以下に例示する。 使用ガス :SF6/Ar=110/90sccm 圧力 :35Pa RFパワー :275kW
【0047】[工程−340]その後、不純物を含む金
属配線材料から成る金属配線材料層を基体上に物理的気
相成長法にて成膜する(図4の(A)参照)。具体的に
は、先ず、Al−0.5%Cuの成膜前に、厚さ20n
mのTiから成る濡れ性改善層を全面に成膜することが
望ましい。尚、この濡れ性改善層の図示は省略した。引
き続き、不純物(Cu)を含む金属配線材料(Al)か
ら成る金属配線材料層(Al−0.5%Cu)33を、
基体に相当する絶縁層30上及びメタルプラグ34の頂
面上(実際には、濡れ性改善層の上)に、スパッタ法に
て堆積させて、金属配線材料層33を成膜する。金属配
線材料層33の成膜条件は、実施例1の[工程−13
0]と同様とすることができる。尚、この段階において
は、メタルプラグ34の上方の金属配線材料には凹部が
形成されている。
属配線材料から成る金属配線材料層を基体上に物理的気
相成長法にて成膜する(図4の(A)参照)。具体的に
は、先ず、Al−0.5%Cuの成膜前に、厚さ20n
mのTiから成る濡れ性改善層を全面に成膜することが
望ましい。尚、この濡れ性改善層の図示は省略した。引
き続き、不純物(Cu)を含む金属配線材料(Al)か
ら成る金属配線材料層(Al−0.5%Cu)33を、
基体に相当する絶縁層30上及びメタルプラグ34の頂
面上(実際には、濡れ性改善層の上)に、スパッタ法に
て堆積させて、金属配線材料層33を成膜する。金属配
線材料層33の成膜条件は、実施例1の[工程−13
0]と同様とすることができる。尚、この段階において
は、メタルプラグ34の上方の金属配線材料には凹部が
形成されている。
【0048】[工程−350]アルミニウム系合金から
成る金属配線材料層33を成膜した後、金属配線材料層
33の表面の酸化を避けながら、若しくは表面に生成し
た酸化膜をスパッタエッチング等によって除去した後、
金属配線材料層33をリフロー処理して、メタルプラグ
34の上方の金属配線材料層33の凹部を平坦化し、配
線の信頼性を向上させる(図4の(B)参照)。リフロ
ー処理の条件は、実施例1の[工程−140]と同様と
すればよい。
成る金属配線材料層33を成膜した後、金属配線材料層
33の表面の酸化を避けながら、若しくは表面に生成し
た酸化膜をスパッタエッチング等によって除去した後、
金属配線材料層33をリフロー処理して、メタルプラグ
34の上方の金属配線材料層33の凹部を平坦化し、配
線の信頼性を向上させる(図4の(B)参照)。リフロ
ー処理の条件は、実施例1の[工程−140]と同様と
すればよい。
【0049】[工程−360]リフロー処理の完了後、
実施例1の[工程−150]と同様の方法・条件で、金
属配線材料層33を急冷する。
実施例1の[工程−150]と同様の方法・条件で、金
属配線材料層33を急冷する。
【0050】[工程−370]その後、実施例1の[工
程−160]と同様の方法で配線35を形成する(図5
参照)。
程−160]と同様の方法で配線35を形成する(図5
参照)。
【0051】(実施例4)実施例4は、本発明の第2の
態様に係る半導体装置の配線形成方法に関する。即ち、
実施例4の配線形成方法は、基本的には高温スパッタ法
から構成されている。金属配線材料はアルミニウムから
成り、不純物は銅(Cu)から成る。具体的には、不純
物を含む金属配線材料として、Al−0.5%Cuを用
いた。また、基体は絶縁層から成る。実施例1と同様
に、絶縁層には接続孔が設けられ、絶縁層は半導体基板
に形成されたソース・ドレイン領域と電気的に接続して
いる。尚、基体が絶縁層のみから構成される場合であっ
てもよいことは勿論であるし、接続孔がその底部におい
て下層配線層と電気的に接続される態様も含み得る。以
下、実施例4の半導体装置の配線構造の形成方法を、再
び図1及び図2を参照して説明する。
態様に係る半導体装置の配線形成方法に関する。即ち、
実施例4の配線形成方法は、基本的には高温スパッタ法
から構成されている。金属配線材料はアルミニウムから
成り、不純物は銅(Cu)から成る。具体的には、不純
物を含む金属配線材料として、Al−0.5%Cuを用
いた。また、基体は絶縁層から成る。実施例1と同様
に、絶縁層には接続孔が設けられ、絶縁層は半導体基板
に形成されたソース・ドレイン領域と電気的に接続して
いる。尚、基体が絶縁層のみから構成される場合であっ
てもよいことは勿論であるし、接続孔がその底部におい
て下層配線層と電気的に接続される態様も含み得る。以
下、実施例4の半導体装置の配線構造の形成方法を、再
び図1及び図2を参照して説明する。
【0052】[工程−400]先ず、実施例1の[工程
−100]と同様の方法で、シリコン半導体基板10
に、素子分離領域11、ゲート酸化膜12、ゲート電極
13、ゲートサイドウオール14、ソース・ドレイン領
域15を形成する。
−100]と同様の方法で、シリコン半導体基板10
に、素子分離領域11、ゲート酸化膜12、ゲート電極
13、ゲートサイドウオール14、ソース・ドレイン領
域15を形成する。
【0053】[工程−410]次に、実施例1の[工程
−110]と同様に、ソース・ドレイン領域15が形成
された半導体基板10上に、基体に相当する絶縁層20
を形成する。絶縁層20は、例えばSiO2から成り、
CVD法にて形成することができる。その後、ソース・
ドレイン領域15の上方の絶縁層20に、フォトリソグ
ラフィ技術及びエッチング技術を用いて開口部21を設
ける(図1の(A)参照)。
−110]と同様に、ソース・ドレイン領域15が形成
された半導体基板10上に、基体に相当する絶縁層20
を形成する。絶縁層20は、例えばSiO2から成り、
CVD法にて形成することができる。その後、ソース・
ドレイン領域15の上方の絶縁層20に、フォトリソグ
ラフィ技術及びエッチング技術を用いて開口部21を設
ける(図1の(A)参照)。
【0054】[工程−420]その後、不純物を含む金
属配線材料から成る金属配線材料層を物理的気相成長法
にて基体上に成膜しつつ、金属配線材料層を流動状態と
する。具体的には、半導体基板10を熱処理温度に保持
し、不純物(Cu)を含む金属配線材料(Al)から成
る金属配線材料層(Al−0.5%Cuから構成され
る)23を、基体に相当する絶縁層20の上にスパッタ
法にて成膜しつつ、流動状態とする。
属配線材料から成る金属配線材料層を物理的気相成長法
にて基体上に成膜しつつ、金属配線材料層を流動状態と
する。具体的には、半導体基板10を熱処理温度に保持
し、不純物(Cu)を含む金属配線材料(Al)から成
る金属配線材料層(Al−0.5%Cuから構成され
る)23を、基体に相当する絶縁層20の上にスパッタ
法にて成膜しつつ、流動状態とする。
【0055】そのために、開口部21の底部をエッチク
リーニングした後、実施例1の[工程−120]と同様
に下地層22としてTi層及びTiN層を、開口部21
内を含む絶縁層20の上に順次スパッタ法で成膜する。
続いて、Tiから成る濡れ性改善層(図示せず)をTi
N層上に成膜し、その後、Al−0.5%Cuから成る
不純物を含む金属配線材料を絶縁層20の上に高温スパ
ッタ法にて堆積させて、金属配線材料層23を成膜す
る。金属配線材料層23の成膜条件を以下に例示する。
絶縁層20を高温の状態に保持しておくことで、絶縁層
20上に堆積しつつある金属配線材料層23は流動状態
となり、開口部21内に不純物を含む金属配線材料が流
れ込む(図2の(A)参照)。尚、熱処理温度(金属配
線材料層を流動状態とするための基体の温度)は、不純
物が金属配線材料に完全に固溶する温度以上、不純物と
金属配線材料との共晶温度未満とすればよい。 金属配線材料層23の成膜条件 ターゲット :Al−0.5%Cu プロセスガス:Ar=100sccm 圧力 :0.4Pa DCパワー :10kW 熱処理温度 :500゜C 膜厚 :0.5μm
リーニングした後、実施例1の[工程−120]と同様
に下地層22としてTi層及びTiN層を、開口部21
内を含む絶縁層20の上に順次スパッタ法で成膜する。
続いて、Tiから成る濡れ性改善層(図示せず)をTi
N層上に成膜し、その後、Al−0.5%Cuから成る
不純物を含む金属配線材料を絶縁層20の上に高温スパ
ッタ法にて堆積させて、金属配線材料層23を成膜す
る。金属配線材料層23の成膜条件を以下に例示する。
絶縁層20を高温の状態に保持しておくことで、絶縁層
20上に堆積しつつある金属配線材料層23は流動状態
となり、開口部21内に不純物を含む金属配線材料が流
れ込む(図2の(A)参照)。尚、熱処理温度(金属配
線材料層を流動状態とするための基体の温度)は、不純
物が金属配線材料に完全に固溶する温度以上、不純物と
金属配線材料との共晶温度未満とすればよい。 金属配線材料層23の成膜条件 ターゲット :Al−0.5%Cu プロセスガス:Ar=100sccm 圧力 :0.4Pa DCパワー :10kW 熱処理温度 :500゜C 膜厚 :0.5μm
【0056】[工程−430]アルミニウム系合金から
成る金属配線材料層23の形成完了後、金属配線材料層
23を急冷する。金属配線材料層23の急冷時間は、金
属配線材料層23中の不純物が殆ど析出しない時間とす
る。具体的には、実施例1の[工程−150]と同様と
することができる。
成る金属配線材料層23の形成完了後、金属配線材料層
23を急冷する。金属配線材料層23の急冷時間は、金
属配線材料層23中の不純物が殆ど析出しない時間とす
る。具体的には、実施例1の[工程−150]と同様と
することができる。
【0057】[工程−440]その後、必要に応じて、
金属配線材料層23の表面に反射防止膜(図示せず)を
成膜する。次いで、フォトリソグラフィ技術及びエッチ
ング技術を用いて、実施例1の[工程−160]と同様
に、絶縁層20上の金属配線材料層23、濡れ性改善層
及び下地層22をパターニングして配線25を形成す
る。こうして、図2の(B)に示したと同様の配線構造
を完成させる。
金属配線材料層23の表面に反射防止膜(図示せず)を
成膜する。次いで、フォトリソグラフィ技術及びエッチ
ング技術を用いて、実施例1の[工程−160]と同様
に、絶縁層20上の金属配線材料層23、濡れ性改善層
及び下地層22をパターニングして配線25を形成す
る。こうして、図2の(B)に示したと同様の配線構造
を完成させる。
【0058】(実施例5)実施例5は本発明の成膜装置
に関する。高圧リフロー法を含むリフロー法において
は、金属配線材料を大気に曝すことなく、同一成膜装置
内で金属配線材料の成膜及びリフロー処理を行った方
が、金属配線材料の表面に酸化膜が形成されないので、
開口部内への金属配線材料の流れ込みが良好となる。図
6に模式的な平面図を示す本発明の成膜装置は、スパッ
タチャンバ40,41、リフロー兼急冷チャンバ42、
並びに、スパッタチャンバ40,41及びリフロー兼急
冷チャンバ42を結ぶ減圧搬送路43を備えている。本
発明の成膜装置においては、減圧搬送路43が備えられ
ているので、金属配線材料を大気に曝すことなく金属配
線材料の成膜及びリフロー処理を行うことができ、開口
部内への金属配線材料の流れ込みが良好となる。
に関する。高圧リフロー法を含むリフロー法において
は、金属配線材料を大気に曝すことなく、同一成膜装置
内で金属配線材料の成膜及びリフロー処理を行った方
が、金属配線材料の表面に酸化膜が形成されないので、
開口部内への金属配線材料の流れ込みが良好となる。図
6に模式的な平面図を示す本発明の成膜装置は、スパッ
タチャンバ40,41、リフロー兼急冷チャンバ42、
並びに、スパッタチャンバ40,41及びリフロー兼急
冷チャンバ42を結ぶ減圧搬送路43を備えている。本
発明の成膜装置においては、減圧搬送路43が備えられ
ているので、金属配線材料を大気に曝すことなく金属配
線材料の成膜及びリフロー処理を行うことができ、開口
部内への金属配線材料の流れ込みが良好となる。
【0059】尚、図6において、参照番号44,45は
ローディングチャンバであり、46は前処理チャンバで
ある。例えば、スパッタチャンバ40においてTi層や
TiN層を成膜し、スパッタチャンバ41においてアル
ミニウム系合金から成る金属配線材料層を成膜する。こ
れらのスパッタチャンバ40,41は公知の構造を有す
る。
ローディングチャンバであり、46は前処理チャンバで
ある。例えば、スパッタチャンバ40においてTi層や
TiN層を成膜し、スパッタチャンバ41においてアル
ミニウム系合金から成る金属配線材料層を成膜する。こ
れらのスパッタチャンバ40,41は公知の構造を有す
る。
【0060】リフロー兼急冷チャンバ42の構造を、概
念的な断面図として図7に示す。図7に示したリフロー
兼急冷チャンバ42には、輻射熱を用いたヒータ(例え
ば、ランプヒータ50)及びガス冷却試料ステージ51
が備えられている。ランプヒータ50はガス冷却試料ス
テージ51の上方に配置されている。尚、リフロー兼急
冷チャンバ42のチャンバ壁の図示は省略した。ガス冷
却試料ステージ51には、冷却用ガス配管52、温度モ
ニターポート53、及びステージ冷却用配管(図示せ
ず)が設けられている。温度モニターポート53にパイ
ロメータ(図示せず)等を挿入することによって、例え
ば半導体基板の温度をモニタ−することができる。
念的な断面図として図7に示す。図7に示したリフロー
兼急冷チャンバ42には、輻射熱を用いたヒータ(例え
ば、ランプヒータ50)及びガス冷却試料ステージ51
が備えられている。ランプヒータ50はガス冷却試料ス
テージ51の上方に配置されている。尚、リフロー兼急
冷チャンバ42のチャンバ壁の図示は省略した。ガス冷
却試料ステージ51には、冷却用ガス配管52、温度モ
ニターポート53、及びステージ冷却用配管(図示せ
ず)が設けられている。温度モニターポート53にパイ
ロメータ(図示せず)等を挿入することによって、例え
ば半導体基板の温度をモニタ−することができる。
【0061】金属配線材料層のリフロー処理及び急冷を
行う場合、スパッタチャンバ41にてアルミニウム系合
金から成る金属配線材料層が基体上に成膜された半導体
基板10を、スパッタチャンバ41から減圧搬送路43
を経由して、リフロー兼急冷チャンバ42に搬入する。
そして、半導体基板10をガス冷却試料ステージ51上
に載置した後、リフロー兼急冷チャンバ42を例えばア
ルゴンガス等の不活性ガスで充填する。次に、ランプヒ
ータ50をオンにし、金属配線材料層をリフロー処理す
る。このとき、冷却用ガス配管52から冷却用ガスを流
さない。一方、ステージ冷却用配管には冷却水又は適切
な冷媒を流し続ける(図7の(A)参照)。
行う場合、スパッタチャンバ41にてアルミニウム系合
金から成る金属配線材料層が基体上に成膜された半導体
基板10を、スパッタチャンバ41から減圧搬送路43
を経由して、リフロー兼急冷チャンバ42に搬入する。
そして、半導体基板10をガス冷却試料ステージ51上
に載置した後、リフロー兼急冷チャンバ42を例えばア
ルゴンガス等の不活性ガスで充填する。次に、ランプヒ
ータ50をオンにし、金属配線材料層をリフロー処理す
る。このとき、冷却用ガス配管52から冷却用ガスを流
さない。一方、ステージ冷却用配管には冷却水又は適切
な冷媒を流し続ける(図7の(A)参照)。
【0062】所定の加熱時間が経過しリフロー処理が完
了した後、ランプヒータ50をオフにし、その後若しく
は同時に冷却用ガス配管52から冷却された不活性ガス
(例えばアルゴンガス)を半導体基板10の裏面に吹き
付け、半導体基板10を急冷する(図7の(B)参
照)。
了した後、ランプヒータ50をオフにし、その後若しく
は同時に冷却用ガス配管52から冷却された不活性ガス
(例えばアルゴンガス)を半導体基板10の裏面に吹き
付け、半導体基板10を急冷する(図7の(B)参
照)。
【0063】尚、図7の(C)に示すように、適切な半
導体基板移動手段(図示せず)を配設して、金属配線材
料層のリフロー処理時には、ガス冷却試料ステージ51
から半導体基板10を離し、半導体基板10を急冷する
際には、ガス冷却試料ステージ51に半導体基板10を
密着させることによって(図7の(B)参照)、より効
果的に金属配線材料層のリフロー処理及び急冷を行うこ
とができる。
導体基板移動手段(図示せず)を配設して、金属配線材
料層のリフロー処理時には、ガス冷却試料ステージ51
から半導体基板10を離し、半導体基板10を急冷する
際には、ガス冷却試料ステージ51に半導体基板10を
密着させることによって(図7の(B)参照)、より効
果的に金属配線材料層のリフロー処理及び急冷を行うこ
とができる。
【0064】リフロー兼急冷チャンバ42の別の構造
を、概念的な断面図として図8に示す。図8に示したリ
フロー兼急冷チャンバ42には、ガス加熱試料ステージ
60、ガス冷却試料ステージ63、及びガス加熱試料ス
テージ60からガス冷却試料ステージ63へ試料を搬送
する搬送装置70が備えられている。尚、リフロー兼急
冷チャンバ42のチャンバ壁の図示は省略した。
を、概念的な断面図として図8に示す。図8に示したリ
フロー兼急冷チャンバ42には、ガス加熱試料ステージ
60、ガス冷却試料ステージ63、及びガス加熱試料ス
テージ60からガス冷却試料ステージ63へ試料を搬送
する搬送装置70が備えられている。尚、リフロー兼急
冷チャンバ42のチャンバ壁の図示は省略した。
【0065】搬送装置70は、例えば、複数の半導体基
板10を載置することができ、しかも回転可能な円盤状
のプレートとすることができる。尚、半導体基板10を
載置する搬送装置70の部分には、半導体基板10より
若干小さい穴が設けられている。搬送装置70は回転軸
71に取り付けられており、回転軸71を例えばモータ
(図示せず)によって回転させることで、搬送装置70
は、ガス加熱試料ステージ60からガス冷却試料ステー
ジ63へ試料を搬送することができる。あるいは又、搬
送装置を、半導体基板10の縁部を把持し、半導体基板
10を所定の位置に配置することが可能な搬送アームと
することもできる。
板10を載置することができ、しかも回転可能な円盤状
のプレートとすることができる。尚、半導体基板10を
載置する搬送装置70の部分には、半導体基板10より
若干小さい穴が設けられている。搬送装置70は回転軸
71に取り付けられており、回転軸71を例えばモータ
(図示せず)によって回転させることで、搬送装置70
は、ガス加熱試料ステージ60からガス冷却試料ステー
ジ63へ試料を搬送することができる。あるいは又、搬
送装置を、半導体基板10の縁部を把持し、半導体基板
10を所定の位置に配置することが可能な搬送アームと
することもできる。
【0066】ガス加熱試料ステージ60には、加熱用ガ
ス配管61及び温度モニターポート62が設けられてい
る。一方、ガス冷却試料ステージ63には、冷却用ガス
配管64及び温度モニターポート65、及びステージ冷
却用配管(図示せず)が設けられている。温度モニター
ポート62,65にパイロメータ(図示せず)等を挿入
することによって、例えば半導体基板の温度をモニタ−
することができる。
ス配管61及び温度モニターポート62が設けられてい
る。一方、ガス冷却試料ステージ63には、冷却用ガス
配管64及び温度モニターポート65、及びステージ冷
却用配管(図示せず)が設けられている。温度モニター
ポート62,65にパイロメータ(図示せず)等を挿入
することによって、例えば半導体基板の温度をモニタ−
することができる。
【0067】金属配線材料層のリフロー処理及び急冷を
行う場合、スパッタチャンバ41にてアルミニウム系合
金から成る金属配線材料層が基体上に成膜された半導体
基板10を、スパッタチャンバ41から減圧搬送路43
を経由して、リフロー兼急冷チャンバ42に搬入する。
そして、搬送装置70に載置された半導体基板10をガ
ス加熱試料ステージ60の上に配置した後、リフロー兼
急冷チャンバ42を例えばアルゴンガス等の不活性ガス
で充填する。次に、加熱用ガス配管61から加熱された
アルゴンガス等の不活性ガスを半導体基板10の裏面に
吹き付ける。これによって、金属配線材料層のリフロー
処理を行う。尚、ステージ冷却用配管には冷却水又は適
切な冷媒を流し続ける。
行う場合、スパッタチャンバ41にてアルミニウム系合
金から成る金属配線材料層が基体上に成膜された半導体
基板10を、スパッタチャンバ41から減圧搬送路43
を経由して、リフロー兼急冷チャンバ42に搬入する。
そして、搬送装置70に載置された半導体基板10をガ
ス加熱試料ステージ60の上に配置した後、リフロー兼
急冷チャンバ42を例えばアルゴンガス等の不活性ガス
で充填する。次に、加熱用ガス配管61から加熱された
アルゴンガス等の不活性ガスを半導体基板10の裏面に
吹き付ける。これによって、金属配線材料層のリフロー
処理を行う。尚、ステージ冷却用配管には冷却水又は適
切な冷媒を流し続ける。
【0068】所定の加熱時間が経過しリフロー処理が完
了した後、搬送装置70を回転させて半導体基板10を
ガス冷却試料ステージ63の上に配置する。次いで、冷
却用ガス配管64から冷却されたアルゴンガス等の不活
性ガスを半導体基板10の裏面に吹き付ける。これによ
って、金属配線材料層を急冷する。
了した後、搬送装置70を回転させて半導体基板10を
ガス冷却試料ステージ63の上に配置する。次いで、冷
却用ガス配管64から冷却されたアルゴンガス等の不活
性ガスを半導体基板10の裏面に吹き付ける。これによ
って、金属配線材料層を急冷する。
【0069】図7に示したリフロー兼急冷チャンバ42
においては、リフロー処理をランプヒータ50で行う。
ランプヒータ50による加熱は急激な温度変化を実現し
易い反面、温度制御の安定性に乏しい傾向にある。一
方、図8に示したリフロー兼急冷チャンバ42において
は、温度制御の安定性は高いが、半導体基板をガス加熱
試料ステージ60からガス冷却試料ステージ63へと移
動させる必要があるために、冷却速度が低くなる。従っ
て、リフロー処理の条件や必要とされる冷却速度を考慮
して、リフロー兼急冷チャンバの形式を決定する必要が
ある。
においては、リフロー処理をランプヒータ50で行う。
ランプヒータ50による加熱は急激な温度変化を実現し
易い反面、温度制御の安定性に乏しい傾向にある。一
方、図8に示したリフロー兼急冷チャンバ42において
は、温度制御の安定性は高いが、半導体基板をガス加熱
試料ステージ60からガス冷却試料ステージ63へと移
動させる必要があるために、冷却速度が低くなる。従っ
て、リフロー処理の条件や必要とされる冷却速度を考慮
して、リフロー兼急冷チャンバの形式を決定する必要が
ある。
【0070】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。実施例にて説明した各種条件や数値は例示であ
り、適宜変更することができる。実施例においては、不
純物としてCu及びSiを例にとり説明したが、その
他、Ge、Mg又はZn、あるいは、これらの不純物を
2種類以上含む金属配線材料を用いることもできる。
尚、Al−Si及びAl−Geの二元素系平衡状態図を
図11に示す。
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。実施例にて説明した各種条件や数値は例示であ
り、適宜変更することができる。実施例においては、不
純物としてCu及びSiを例にとり説明したが、その
他、Ge、Mg又はZn、あるいは、これらの不純物を
2種類以上含む金属配線材料を用いることもできる。
尚、Al−Si及びAl−Geの二元素系平衡状態図を
図11に示す。
【0071】実施例1及び実施例4においては、接続孔
24は半導体基板10に形成されたソース・ドレイン領
域15と電気的に接続されているが、本発明の半導体装
置の配線形成方法は、このような例に限定されるもので
はない。図9の(A)に示すように、接続孔24は下層
絶縁層80の上に形成された下層配線層81に電気的に
接続されていてもよい。また、実施例3においては、メ
タルプラグ34は半導体基板10に形成されたソース・
ドレイン領域15と電気的に接続されているが、本発明
の半導体装置の配線形成方法は、このような例に限定さ
れるものでもない。図9の(B)に示すように、メタル
プラグ34は下層絶縁層80の上に形成された下層配線
層81に電気的に接続されていてもよい。
24は半導体基板10に形成されたソース・ドレイン領
域15と電気的に接続されているが、本発明の半導体装
置の配線形成方法は、このような例に限定されるもので
はない。図9の(A)に示すように、接続孔24は下層
絶縁層80の上に形成された下層配線層81に電気的に
接続されていてもよい。また、実施例3においては、メ
タルプラグ34は半導体基板10に形成されたソース・
ドレイン領域15と電気的に接続されているが、本発明
の半導体装置の配線形成方法は、このような例に限定さ
れるものでもない。図9の(B)に示すように、メタル
プラグ34は下層絶縁層80の上に形成された下層配線
層81に電気的に接続されていてもよい。
【0072】更には、実施例3にて説明したメタルプラ
グ34が形成された絶縁層を基体として、本発明の第2
の態様に係る半導体装置の配線形成方法を適用すること
ができる。また、実施例3のソース・ドレイン領域の代
わりに下層配線層に電気的に接続されたメタルプラグが
形成された絶縁層を基体として、本発明の第2の態様に
係る半導体装置の配線形成方法を適用することもでき
る。尚、下層配線層81は、下層絶縁層80に溝部を形
成し、かかる溝部に埋め込まれた構造とすることもでき
る。即ち、下層絶縁層80に溝部を形成し、かかる溝部
内を含む下層絶縁層上に金属配線材料層を形成した後、
下層絶縁層80上の金属配線材料層をエッチバック法や
化学的・機械的研磨法(CMP法)で除去することによ
り、溝部に埋め込まれた形態の下層配線層構造を得るこ
とができる。
グ34が形成された絶縁層を基体として、本発明の第2
の態様に係る半導体装置の配線形成方法を適用すること
ができる。また、実施例3のソース・ドレイン領域の代
わりに下層配線層に電気的に接続されたメタルプラグが
形成された絶縁層を基体として、本発明の第2の態様に
係る半導体装置の配線形成方法を適用することもでき
る。尚、下層配線層81は、下層絶縁層80に溝部を形
成し、かかる溝部に埋め込まれた構造とすることもでき
る。即ち、下層絶縁層80に溝部を形成し、かかる溝部
内を含む下層絶縁層上に金属配線材料層を形成した後、
下層絶縁層80上の金属配線材料層をエッチバック法や
化学的・機械的研磨法(CMP法)で除去することによ
り、溝部に埋め込まれた形態の下層配線層構造を得るこ
とができる。
【0073】本発明の第1の態様に係る半導体装置の配
線形成方法においては、リフロー処理として高圧リフロ
ー処理を含めることができる。この場合には、図10に
示すように、不純物を含む金属配線材料から成る金属配
線材料層23を基体10上に物理的気相成長法にて成膜
した時点において、開口部21の上方に形成された金属
配線材料層23の形状が、ブリッジ形状であることが望
ましい。即ち、開口部21の底部にはボイドが残り、且
つ、開口部21の上方は金属配線材料層23によって塞
がれていることが望ましい。金属配線材料層23をこの
ようなブリッジ形状にすることで、高圧不活性ガスの圧
力によって、開口部21の上方及びその近傍の金属配線
材料が開口部21内に押し込まれる。一方、金属配線材
料層23をこのようなブリッジ形状にしない場合、即
ち、金属配線材料層23が図1の(C)に示すような形
状となったのでは、高圧不活性ガスの圧力によっても、
開口部21内を金属配線材料で完全に充填することがで
きず、接続孔の信頼性が乏しくなる場合がある。金属配
線材料層23をこのようなブリッジ形状とするために
は、成膜時の金属配線材料の流動性を高めればよい。そ
のために、例えば、実施例1の[工程−130]におけ
る成膜温度を300゜Cと高めに設定すればよい。ま
た、場合によっては、開口部21の径よりも絶縁層20
上の金属配線材料層23の膜厚を厚くすることにより、
開口部21の上方に形成された金属配線材料層23の形
状をブリッジ形状とすることができる。あるいは又、下
地層22の厚さを厚くすることによって、開口部の側壁
に堆積した下地層の形状をオーバーハング状(逆テーパ
形状)とすることで開口部の開口径を小さくすることに
よっても、開口部21の上方に形成された金属配線材料
層23の形状をブリッジ形状とすることができる。
線形成方法においては、リフロー処理として高圧リフロ
ー処理を含めることができる。この場合には、図10に
示すように、不純物を含む金属配線材料から成る金属配
線材料層23を基体10上に物理的気相成長法にて成膜
した時点において、開口部21の上方に形成された金属
配線材料層23の形状が、ブリッジ形状であることが望
ましい。即ち、開口部21の底部にはボイドが残り、且
つ、開口部21の上方は金属配線材料層23によって塞
がれていることが望ましい。金属配線材料層23をこの
ようなブリッジ形状にすることで、高圧不活性ガスの圧
力によって、開口部21の上方及びその近傍の金属配線
材料が開口部21内に押し込まれる。一方、金属配線材
料層23をこのようなブリッジ形状にしない場合、即
ち、金属配線材料層23が図1の(C)に示すような形
状となったのでは、高圧不活性ガスの圧力によっても、
開口部21内を金属配線材料で完全に充填することがで
きず、接続孔の信頼性が乏しくなる場合がある。金属配
線材料層23をこのようなブリッジ形状とするために
は、成膜時の金属配線材料の流動性を高めればよい。そ
のために、例えば、実施例1の[工程−130]におけ
る成膜温度を300゜Cと高めに設定すればよい。ま
た、場合によっては、開口部21の径よりも絶縁層20
上の金属配線材料層23の膜厚を厚くすることにより、
開口部21の上方に形成された金属配線材料層23の形
状をブリッジ形状とすることができる。あるいは又、下
地層22の厚さを厚くすることによって、開口部の側壁
に堆積した下地層の形状をオーバーハング状(逆テーパ
形状)とすることで開口部の開口径を小さくすることに
よっても、開口部21の上方に形成された金属配線材料
層23の形状をブリッジ形状とすることができる。
【0074】高圧リフロー処理の条件を以下に例示す
る。 基体加熱温度:400゜C 加熱時間 :2分 加熱雰囲気 :アルゴンガス 雰囲気の圧力:106Pa以上
る。 基体加熱温度:400゜C 加熱時間 :2分 加熱雰囲気 :アルゴンガス 雰囲気の圧力:106Pa以上
【0075】実施例においては、絶縁層20,30をS
iO2から構成したが、その他、BPSG、PSG、B
SG、AsSG、PbSG、SbSG、SOG、SiO
N又はSiN等の公知の絶縁材料、あるいはこれらの絶
縁層を積層したものから構成することができる。必要に
応じて、絶縁層の形成後、例えば、熱処理や化学的・機
械的研磨法(CMP法)、エッチバック法等により、絶
縁層20,30の平坦化処理を行うことが望ましい。
iO2から構成したが、その他、BPSG、PSG、B
SG、AsSG、PbSG、SbSG、SOG、SiO
N又はSiN等の公知の絶縁材料、あるいはこれらの絶
縁層を積層したものから構成することができる。必要に
応じて、絶縁層の形成後、例えば、熱処理や化学的・機
械的研磨法(CMP法)、エッチバック法等により、絶
縁層20,30の平坦化処理を行うことが望ましい。
【0076】実施例においては、下地層22やバリアメ
タル層32Aを構成するTi層やTiN層をスパッタ法
で成膜したが、その代わりにCVD法を用いて成膜する
こともできる。Ti層及びTiN層のECR CVD法
による成膜条件を以下に例示する。尚、下地層22は、
その他、Ti、TiN、TiON、TiW、W等の導電
性を有する高融点金属若しくはその化合物といった、配
線断線時の冗長効果を有し、金属配線材料との濡れ性が
よい材料から構成することもでき、この場合には、スパ
ッタ法やCVD法にて形成すればよい。 TiのECR CVD条件 使用ガス : TiCl4/H2/Ar=15/5
0/43sccm マイクロ波パワー:2.0kW 温度 :500゜C 圧力 :0.3Pa TiNのECR CVD条件 使用ガス :TiCl4/H2/N2=20/26
/8sccm マイクロ波パワー 2.8kW 基板RFバイアス:−50W 温度 :750゜C 圧力 :0.12Pa
タル層32Aを構成するTi層やTiN層をスパッタ法
で成膜したが、その代わりにCVD法を用いて成膜する
こともできる。Ti層及びTiN層のECR CVD法
による成膜条件を以下に例示する。尚、下地層22は、
その他、Ti、TiN、TiON、TiW、W等の導電
性を有する高融点金属若しくはその化合物といった、配
線断線時の冗長効果を有し、金属配線材料との濡れ性が
よい材料から構成することもでき、この場合には、スパ
ッタ法やCVD法にて形成すればよい。 TiのECR CVD条件 使用ガス : TiCl4/H2/Ar=15/5
0/43sccm マイクロ波パワー:2.0kW 温度 :500゜C 圧力 :0.3Pa TiNのECR CVD条件 使用ガス :TiCl4/H2/N2=20/26
/8sccm マイクロ波パワー 2.8kW 基板RFバイアス:−50W 温度 :750゜C 圧力 :0.12Pa
【0077】
【発明の効果】本発明においては、金属配線材料層を急
冷することによって、金属配線材料層中に析出した不純
物の粒径が小さくなるので、金属配線材料層をパターニ
ングして配線を形成する際、不純物の析出物によって、
配線の短絡、断線あるいは抵抗の増大といった問題が生
じ難い。また、本発明の成膜装置においては、金属配線
材料を大気に曝すことなく同一成膜装置内で金属配線材
料の成膜及びリフロー処理を行うことができるので、開
口部内への金属配線材料の流れ込みが良好となるし、容
易に金属配線材料層のリフロー処理及び急冷を行うこと
ができる。
冷することによって、金属配線材料層中に析出した不純
物の粒径が小さくなるので、金属配線材料層をパターニ
ングして配線を形成する際、不純物の析出物によって、
配線の短絡、断線あるいは抵抗の増大といった問題が生
じ難い。また、本発明の成膜装置においては、金属配線
材料を大気に曝すことなく同一成膜装置内で金属配線材
料の成膜及びリフロー処理を行うことができるので、開
口部内への金属配線材料の流れ込みが良好となるし、容
易に金属配線材料層のリフロー処理及び急冷を行うこと
ができる。
【図1】実施例1の半導体装置の配線形成方法を説明す
るための半導体基板等の模式的な一部断面図である。
るための半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図2】図1に引き続き、実施例1の半導体装置の配線
形成方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部
断面図である。
形成方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部
断面図である。
【図3】実施例3の半導体装置の配線形成方法を説明す
るための半導体基板等の模式的な一部断面図である。
るための半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図4】図3に引き続き、実施例3の半導体装置の配線
形成方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部
断面図である。
形成方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部
断面図である。
【図5】図4に引き続き、実施例3の半導体装置の配線
形成方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部
断面図である。
形成方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部
断面図である。
【図6】本発明の成膜装置の模式的な平面図である。
【図7】リフロー兼急冷チャンバ42の構造を概念的に
示す図である。
示す図である。
【図8】図7とは別の構造を有するリフロー兼急冷チャ
ンバ42の構造を概念的に示す図である。
ンバ42の構造を概念的に示す図である。
【図9】本発明の半導体装置の配線形成方法における配
線構造の変形を模式的に示す半導体基板等の一部断面図
である。
線構造の変形を模式的に示す半導体基板等の一部断面図
である。
【図10】高圧リフロー処理における、開口部の上方に
形成された金属配線材料層の望ましい形状を模式的に示
す断面図である。
形成された金属配線材料層の望ましい形状を模式的に示
す断面図である。
【図11】二元素系平衡状態図である。
【図12】アルミニウム系合金を自然冷却するとき、ア
ルミニウム中に固溶している不純物が析出する状態を模
式的に示す図である。
ルミニウム中に固溶している不純物が析出する状態を模
式的に示す図である。
【図13】メタルプラグ上にアルミニウム系合金から成
る配線を形成する場合の問題点を説明するための模式図
である。
る配線を形成する場合の問題点を説明するための模式図
である。
10 半導体基板 11 素子分離領域 12 ゲート酸化膜 13 ゲート電極 14 ゲートサイドウオール 15 ソース・ドレイン領域 20,30 絶縁層 21,31 開口部 22 下地層 23A 金属配線材料 23,33 金属配線材料層 24 接続孔 25,35 配線 32A バリアメタル層 32B 高融点金属材料層 34 メタルプラグ 40,41 スパッタチャンバ 42 リフロー兼急冷チャンバ 43 減圧搬送路 44,45 ローディングチャンバ 46 前処理チャンバ 50 ランプヒータ 51 ガス冷却試料ステージ 52 冷却用ガス配管 53,62,65 温度モニターポート 60 ガス加熱試料ステージ 61 加熱用ガス配管 63 ガス冷却試料ステージ 64 冷却用ガス配管 70 搬送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/3213
Claims (11)
- 【請求項1】(イ)不純物を含む金属配線材料から成る
金属配線材料層を基体上に物理的気相成長法にて成膜し
た後、該金属配線材料層をリフロー処理する工程と、 (ロ)リフロー処理の完了後、該金属配線材料層を急冷
する工程と、 (ハ)該金属配線材料層をパターニングして配線を形成
する工程、から成ることを特徴とする半導体装置の配線
形成方法。 - 【請求項2】(イ)不純物を含む金属配線材料から成る
金属配線材料層を物理的気相成長法にて基体上に成膜し
つつ、該金属配線材料層を流動状態とする工程と、 (ロ)該金属配線材料層の形成完了後、該金属配線材料
層を急冷する工程と、 (ハ)該金属配線材料層をパターニングして配線を形成
する工程、から成ることを特徴とする半導体装置の配線
形成方法。 - 【請求項3】金属配線材料層を成膜する前に、接続孔を
形成すべき基体の部分に開口部を設け、前記(ロ)の工
程において金属配線材料層を急冷する前に、該開口部内
が不純物を含む金属配線材料で埋め込まれ、以て接続孔
が形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に
記載の半導体装置の配線形成方法。 - 【請求項4】金属配線材料層のリフロー処理する際の基
体の温度、若しくは金属配線材料層を流動状態とするた
めの基体の温度は、不純物が金属配線材料に完全に固溶
する温度以上、不純物と金属配線材料との共晶温度未満
であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
か1項に記載の半導体装置の配線形成方法。 - 【請求項5】金属配線材料層の急冷時間は、金属配線材
料層中の不純物が殆ど析出しない時間であることを特徴
とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の半
導体装置の配線形成方法。 - 【請求項6】金属配線材料層の急冷時間は、配線最小幅
の1/4倍以下の大きさの不純物粒子が析出する時間と
同じかそれより短いことを特徴とする請求項5に記載の
半導体装置の配線形成方法。 - 【請求項7】不純物は、Cu、Si、Ge、Mg及びZ
nから成る群から選択された少なくとも1種類の材料か
ら成ることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれ
か1項に記載の半導体装置の配線形成方法。 - 【請求項8】金属配線材料はアルミニウムから成ること
を特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記
載の半導体装置の配線形成方法。 - 【請求項9】スパッタチャンバ、リフロー兼急冷チャン
バ、並びに、該スパッタチャンバ及びリフロー兼急冷チ
ャンバを結ぶ減圧搬送路を備えていることを特徴とする
成膜装置。 - 【請求項10】リフロー兼急冷チャンバには、輻射熱を
用いたヒータ及びガス冷却試料ステージが備えられてい
ることを特徴とする請求項9に記載の成膜装置。 - 【請求項11】リフロー兼急冷チャンバには、ガス加熱
試料ステージ、ガス冷却試料ステージ、及びガス加熱試
料ステージからガス冷却試料ステージへ試料を搬送する
搬送装置が備えられていることを特徴とする請求項9に
記載の成膜装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33920794A JPH08186175A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 半導体装置の配線形成方法及び成膜装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33920794A JPH08186175A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 半導体装置の配線形成方法及び成膜装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08186175A true JPH08186175A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18325260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33920794A Pending JPH08186175A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 半導体装置の配線形成方法及び成膜装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08186175A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100339179B1 (ko) * | 1998-04-27 | 2002-05-31 | 포만 제프리 엘 | 상호 접속 구조 및 그 형성 방법 |
US6545362B2 (en) | 2000-08-30 | 2003-04-08 | Hitachi, Ltd. | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
KR100392081B1 (ko) * | 1996-07-16 | 2003-10-22 | 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 | 패턴형성방법 |
US6856021B1 (en) | 1999-11-01 | 2005-02-15 | Renesas Technology Corp. | Semiconductor device having aluminum alloy conductors |
JP2007013218A (ja) * | 2006-10-18 | 2007-01-18 | Sony Corp | 半導体装置における配線構造及び配線形成方法 |
JP2009010380A (ja) * | 2007-06-26 | 2009-01-15 | Dongbu Hitek Co Ltd | 金属絶縁体金属キャパシタの製造方法 |
JP2011142221A (ja) * | 2010-01-07 | 2011-07-21 | Yamaha Corp | 半導体装置の製造方法 |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP33920794A patent/JPH08186175A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100392081B1 (ko) * | 1996-07-16 | 2003-10-22 | 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 | 패턴형성방법 |
KR100339179B1 (ko) * | 1998-04-27 | 2002-05-31 | 포만 제프리 엘 | 상호 접속 구조 및 그 형성 방법 |
US6856021B1 (en) | 1999-11-01 | 2005-02-15 | Renesas Technology Corp. | Semiconductor device having aluminum alloy conductors |
US7064437B2 (en) | 1999-11-01 | 2006-06-20 | Hitachi, Ltd. | Semiconductor device having aluminum conductors |
US6545362B2 (en) | 2000-08-30 | 2003-04-08 | Hitachi, Ltd. | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
US7241685B2 (en) | 2000-08-30 | 2007-07-10 | Renesas Technology Corp. | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
JP2007013218A (ja) * | 2006-10-18 | 2007-01-18 | Sony Corp | 半導体装置における配線構造及び配線形成方法 |
JP2009010380A (ja) * | 2007-06-26 | 2009-01-15 | Dongbu Hitek Co Ltd | 金属絶縁体金属キャパシタの製造方法 |
JP2011142221A (ja) * | 2010-01-07 | 2011-07-21 | Yamaha Corp | 半導体装置の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6204179B1 (en) | Copper diffusion barrier, aluminum wetting layer and improved methods for filling openings in silicon substrates with copper | |
EP0552968B1 (en) | Semiconductor device including a wiring layer | |
US9508593B1 (en) | Method of depositing a diffusion barrier for copper interconnect applications | |
US7732314B1 (en) | Method for depositing a diffusion barrier for copper interconnect applications | |
US5939787A (en) | Semiconductor device having a multi-layer contact structure | |
JP3365112B2 (ja) | 半導体装置の配線形成方法 | |
US5147819A (en) | Semiconductor metallization method | |
JP3435194B2 (ja) | 半導体装置の配線層形成方法及び半導体装置 | |
US5567987A (en) | Semiconductor device having a multi-layer metallization structure | |
US5371042A (en) | Method of filling contacts in semiconductor devices | |
US6554914B1 (en) | Passivation of copper in dual damascene metalization | |
US5286676A (en) | Methods of making integrated circuit barrier structures | |
US7294241B2 (en) | Method to form alpha phase Ta and its application to IC manufacturing | |
JPH07105441B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
US6093654A (en) | Process for forming interconnection of semiconductor device and sputtering system therefor | |
US6372645B1 (en) | Methods to reduce metal bridges and line shorts in integrated circuits | |
US6689683B2 (en) | Method of manufacturing a semiconductor device | |
JPH08186175A (ja) | 半導体装置の配線形成方法及び成膜装置 | |
JPH0963992A (ja) | 金属層形成方法及び配線形成方法 | |
JPH0922907A (ja) | 埋め込み導電層の形成方法 | |
US20020006719A1 (en) | Thermal processing of metal alloys for an improved CMP process in integrated circuit fabricatin | |
JPH0969565A (ja) | 半導体装置の配線構造及びその形成方法 | |
JPH0878415A (ja) | 半導体装置の配線形成方法 | |
JPH11297699A (ja) | 拡散バリア層およびその製造方法 | |
JPH0750299A (ja) | アルミニウム系配線の単結晶化方法 |