JPH08185779A - 電磁接触器 - Google Patents

電磁接触器

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JPH08185779A
JPH08185779A JP32497494A JP32497494A JPH08185779A JP H08185779 A JPH08185779 A JP H08185779A JP 32497494 A JP32497494 A JP 32497494A JP 32497494 A JP32497494 A JP 32497494A JP H08185779 A JPH08185779 A JP H08185779A
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phase
voltage
electromagnetic contactor
electromagnet
iron core
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JP32497494A
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English (en)
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Naoki Muramatsu
直樹 村松
Yoshihide Kanehara
好秀 金原
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H47/00Circuit arrangements not adapted to a particular application of the relay and designed to obtain desired operating characteristics or to provide energising current
    • H01H47/22Circuit arrangements not adapted to a particular application of the relay and designed to obtain desired operating characteristics or to provide energising current for supplying energising current for relay coil
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H9/00Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
    • H01H9/54Circuit arrangements not adapted to a particular application of the switching device and for which no provision exists elsewhere
    • H01H9/56Circuit arrangements not adapted to a particular application of the switching device and for which no provision exists elsewhere for ensuring operation of the switch at a predetermined point in the ac cycle
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01F7/00Magnets
    • H01F7/06Electromagnets; Actuators including electromagnets
    • H01F7/08Electromagnets; Actuators including electromagnets with armatures
    • H01F7/18Circuit arrangements for obtaining desired operating characteristics, e.g. for slow operation, for sequential energisation of windings, for high-speed energisation of windings
    • H01F2007/1894Circuit arrangements for obtaining desired operating characteristics, e.g. for slow operation, for sequential energisation of windings, for high-speed energisation of windings minimizing impact energy on closure of magnetic circuit

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁接触器の投入時の衝撃力を軽減するこ
と。 【構成】 交流電源100により電磁石101を吸引・
解放させて接点を開閉する電磁接触器において、交流電
源100の電圧を任意の位相により投入するスイッチ手
段と、スイッチ手段の任意の位相を調整する位相調整手
段103とを備え、位相調整手段103は、電磁石10
1の可動鉄心1が固定鉄心20に衝突する速度が遅くな
る位相であると共に、可動鉄心1の衝突速度vの微分値
dv/dαがゼロ又はゼロ付近にて電磁石101を励磁
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電磁石のコイルの励磁
をオン又はオフすることにより可動鉄心を固定鉄心に吸
引・解放することにより接点を開閉する電磁接触器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁接触器を図26によって説明
する。図26は電磁接触器の電磁石の断面図である。電
磁接触器の構造は可動鉄心1と可動鉄心1と連結された
図示しない可動接点部からなる可動部と、固定鉄心2
0、コイル21等から成る固定部に大別される。固定鉄
心20は衝撃緩衝用部材であるゴム板22を介し図示し
ない取付台内に収納されている。コイル21はボビン2
4に巻回され、固定鉄心20の中央脚に嵌合されてい
る。可動鉄心1の中央脚とボビン24の間に円すい形の
引き外しばね31が介在している。
【0003】次に電磁接触器の動作を図26を参照して
説明する。コイル21に電流が流れると固定鉄心20は
磁化され、可動鉄心1との間に電磁吸引力が発生し、可
動鉄心1は引き外しばね31に抗して固定鉄心20に吸
引される。この運動過程において図示していない可動接
触子の接点は固定接触子の接点に接触押圧されて閉成す
る。又、コイル21の電流が遮断され、固定鉄心20と
可動鉄心1との間の電磁吸引力が消滅すると引き外しば
ね31により可動鉄心1は元の位置に移動し、、該接点
の接触も開放される。このように直接電磁石の電源を開
閉動作させている。
【0004】他の従来の電磁接触器を図27によって説
明する。図27は特公昭51−32297号公報に開示
された「接点投入回路」を示す。この接点投入回路はコ
イルの投入位相をチャタリングの発生の少ない位相角に
するものである。図27(a)において、コイル21と交
流電源100と制御整流素子41とが投入スイッチ10
1を介して直列に接続されている。又、電源100と位
相信号発生回路40とが投入スイッチ11を介して直列
に接続されている。位相信号発生回路40は交流電源1
00の電圧がVBO値になると制御整流素子41にトリガ
ー信号を発生する構成となっている。
【0005】図27(b)は位相信号発生回路Aの電圧
VBO値と電源100の電圧波形との関係を示したもので
ある。この図より電圧VBO値に相当する位相角が25゜
であるため0〜25°迄の間に投入スイッチ11が閉成
された時はそのままコイル21を励磁する。一方、25
°以上の位相角で投入された時は次のサイクルの0〜2
5°まで、待ってから、制御整流素子41を導通させ、
コイル21を励磁して接点のチャタリングの発生を少な
くしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように第1の従
来の電磁接触器においては、電源の投入位相が任意であ
るので、可動鉄心1の固定鉄心20への衝突速度に大き
な変動が生じていた。
【0007】又、第2の従来技術では接点のチャタリン
グの発生を少なくする位相であるため、以下に示す理由
により可動鉄心1が固定鉄心20へ衝突する速度を抑制
するには充分でなかった。即ち、接点のチャタリングを
少なくするには可動鉄心1が固定鉄心20へ吸着される
までのストロークの途中において、可動鉄心1と固定接
点が衝突する速度を低く設定することになる。これに対
して、可動鉄心1が固定鉄心20へ衝突する衝撃を低く
するには可動鉄心1のストロークのほぼ最終時点の速度
を低くすることであり、可動鉄心1のストロークの特定
の通過点の速度を低くすることとは異なる。
【0008】上記を検証するために図28にある電磁接
触器について、横軸に可動鉄心1の変位Xに対し、可動
鉄心1の吸引の速度Vを縦軸にして求めた計算結果を示
す。図28は電源の投入位相は35゜と90゜の場合を
示している。可動鉄心1が約4mmのストロークにおい
て2.5mmに変位した位置で固定接点(接触子)に衝
突する。図28から、電源の投入位相が35゜と90゜
の場合には、接点投入時の速度Vは0.6m/s程度で
ほぼ等しい。これに対して可動鉄心1が固定鉄心20に
衝突する速度Vは電源の投入位相により大幅に異なる。
すなわち、該速度Vは90゜のときは約1.6m/sに
増大しており、これは35゜の場合の約0.4m/sに
比べて4倍となる。ところで、接点のチャタリング時間
は接点の投入速度に依存しており、速度が大きいほど時
間は長くなる。従って、接点のチャタリング時間はほぼ
等しいのに対して、鉄心の衝撃力は4倍の差異がある。
このため、可動鉄心1の動作途中の接点が接触する速度
を遅くしてチャタリングの発生を少なくしているにも拘
らず、可動鉄心1が固定鉄心20に衝突する速度が速く
なり、電磁接触器の寿命を低下させることがあった。
【0009】更に、可動鉄心1の衝撃が少ないにも拘ら
ず、接点のチャタリングの発生が生じ易いことも生じる
ので、接点にアーク放電を生じさせ、接点の寿命を短く
していた。
【0010】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、第1に電磁接触器のコイルの電
圧の投入位相を制御することにより衝撃力を軽減でき寿
命の長い電磁接触器を得ることを目的とする。
【0011】第2に、衝撃力を軽減でき寿命の長い電磁
接触器を得ると共に、接点のアーク放電を防ぎ、接点の
寿命の長い電磁接触器を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る電磁接
触器は、交流電源により電磁石を吸引・解放させて接点
を開閉する電磁接触器において、上記交流電源の電圧を
任意の位相により投入するスイッチ手段と、上記スイッ
チ手段の任意の位相を調整する位相調整手段とを備え、
上記位相調整手段は、上記電磁石の可動鉄心が固定鉄心
に衝突する速度が遅くなる位相であると共に、可動鉄心
の衝突速度vの微分値dv/dαがゼロ又はゼロ付近に
て上記電磁石を励磁することを特徴とするものである。
【0013】又、第2の発明に係る電磁接触器は、交流
電源により電磁石を吸引・解放させて接点を開閉すると
共に、可動鉄心の衝突速度vの微分値dv/dαがゼロ
になる点を複数有する電磁接触器において、上記交流電
源の電圧の任意の位相にて投入するスイッチ手段と、上
記スイッチ手段の任意の位相を調整する位相調整手段と
を備え、上記位相調整手段は、上記電磁石の可動鉄心が
固定鉄心に衝突する速度が遅くなる位相であると共に、
可動鉄心の衝突速度vの微分値dv/dαがゼロ又はゼ
ロ付近となる最も早い位相にて上記コイルを励磁するこ
とを特徴とするものである。
【0014】又、第3の発明に係る電磁接触器は、上記
位相調整手段は、操作信号によりリセットを解除し、ゼ
ロクロス検出部の出力信号によりセットされる第1の記
憶手段と、予め定めた設定電圧と交流電圧とを比較する
比較手段と、操作信号によりリセットを解除し、上記第
1の記憶手段の出力信号と上記比較手段の出力信号によ
りセットされる第2の記憶手段とを備えたものである。
【0015】又、第4の発明に係る電磁接触器は、電磁
接触器開閉用のスイッチ、電磁接触器の電磁石、位相制
御するスイッチ手段とを直列に接続し、上記直列回路の
電流を検出する電流検出部と、上記位相制御するスイッ
チ手段の間の電圧を検出する電圧検出部とを備え、上記
位相制御するスイッチ手段の投入を上記電圧検出部の出
力又は上記電流検出部の出力によって制御することを特
徴とするものである。
【0016】又、第5の発明に係る電磁接触器は、位相
制御するスイッチ手段は第1のスイッチング素子と第2
のスイッチング素子との間に全波整流ブリッジが接続さ
れ、電流検出部は上記全波整流ブリッジの出力に抵抗を
接続し、上記抵抗の電圧により回路に流れる電流を検出
することを特徴とするものである。
【0017】又、第6の発明に係る電磁接触器は、電磁
接触器の接点と並列に接続した全波整流ブリッジと、上
記全波整流ブリッジの出力に直列接続されたコンデンサ
と、上記コンデンサと並列に抵抗及びスイッチング素子
を直列した回路を接続させ、上記電磁接触器の電磁石の
印加電圧の有無を検出し、上記スイッチング素子をオン
・オフ制御することを特徴とするものである。
【0018】
【作用】第1の発明に係る電磁接触器によれば、可動鉄
心が固定鉄心に衝突する速度が遅くなる位相で電磁石を
励磁する。
【0019】第2の発明に係る電磁接触器によれば、可
動鉄心が固定鉄心に衝突する速度が遅くなる最小の位相
で電磁石を励磁する。
【0020】第3の発明に係る電磁接触器によれば、第
1の記憶手段は操作信号によりリセットを解除し、ゼロ
クロス検出部の出力信号でセットされ、第2の記憶手段
は設定器の設定電圧と交流電圧を比較し、操作信号によ
りリセットを解除し、上記第1の記憶手段の出力と比較
手段の出力によりセットされる。
【0021】第4の発明に係る電磁接触器によれば、ス
イッチ手段がオフの時は電圧検出部が電圧を検出し、ス
イッチ手段がオンの時は電流検出部が電流を検出する。
【0022】第5の発明に係る電磁接触器によれば、電
流検出部は電流スイッチ部の直列に接続した2個のスイ
ッチング素子の間にブリッジ接続した整流器を挿入し、
上記整流器の出力に抵抗を接続し、上記抵抗の電圧を検
出して回路に流れる電流を検出する。
【0023】第6の発明に係る電磁接触器によれば、接
点に対し、並列にブリッジ接続した整流器を接続し、上
記整流器の整流出力にはコンデンサ、抵抗とスイッチン
グ素子の直列体を並列に接続し、上記電磁接触器の電磁
石の電圧を検出し、上記スイッチング素子をオン・オフ
して接点のアーク放電を防止するものである。
【0024】
【実施例】
実施例1.この発明の電磁接触器の一実施例を図1につ
いて説明する。図1において、交流電源100、電磁石
101、スイッチ手段を内臓した位相スイッチ103に
直列接続され、スイッチ手段を投入動作させる操作信号
を発生する信号発生部104と位相スイッチ103とを
接続する。位相スイッチ103はコイル101に印加さ
れる交流電源100の電圧位相を零から一定位相α後に
オン(以下、投入位相という。)制御する。信号発生部
104は常開接点200を内臓しており、常開接点20
0の開放・閉成によって位相スイッチ103の動作指令
を与えるものである。
【0025】ここで、投入位相αと可動鉄心1が固定鉄
心20に衝突するときの衝突速度Vmの関係を図2に示
す。図2において、縦軸が衝突速度Vmで、横軸が投入
位相αを示し、投入位相αにより衝突速度Vmは約0.
4〜1.6m/sと大きく変動する。又、投入位相αは
衝突速度Vmが遅くなる点140、141、142、1
43のいずれかに設定する。一般的に鉄心の衝撃応力は
衝突速度に比例する。このため衝突速度は低ければ低い
ほど衝撃応力は低減し、鉄心の摩耗寿命は増大する。し
かし投入精度の誤差などを考慮すると投入位相αは±5
%程度に選定することになる。なお、衝突速度の許容範
囲を緩和すればこれ以外の位相でも良いことは勿論であ
る。
【0026】位相スイッチ103の投入位相αの具体的
設定手段を図3に基づいて説明する。図3において、交
流電源100、電磁石101、位相スイッチ103とを
直列に接続され、信号発生部104と位相スイッチ10
3とを接続する。位相調整手段を内臓した投入位相検出
部180Bを位相スイッチ103に接続する。ここで、
投入位相検出部180Bは可変抵抗器等により投入位相
αを任意に設定できる機能を有しており、詳細な構成は
後述の実施例に記載してある。可動鉄心1の上部突起部
20aに非接触レーザドップラ方式の速度計500のプ
ローブ500Aを平行に配置する。
【0027】上記の構成において、常開接点200を閉
成して位相スイッチ103をオン待機状態にし、スイッ
チ手段の投入位相αを可変抵抗器によって設定する。こ
のような設定において、位相スイッチ103をオンさ
せ、電磁石101を励磁して可動鉄心1を動作させ、イ
ンジケータ500Bに表示された速度を測定者が目視す
る。上記一連の作業を投入位相αを可変抵抗器によって
設定毎に繰り返し、可動鉄心1の速度が遅くなる投入位
相αを可変抵抗器によって設定する。なお、上記は可動
鉄心1の速度を直接に検出したが、可動鉄心1の変位量
Lを差動トランスで測定し、同時に移動時間tも測定し
てL/tを求めて可動鉄心20の速度を間接的に検出す
る手段もある。
【0028】この実施例の動作を図4の波形図を参照し
て説明する。まず、投入位相αを図2の点140に相当
する位相に設定する。次に、(b)に示すように時間T
oで、信号発生部104の常開接点200を閉成する。
該閉成により、(c)に示すように時間T1から一定の
位相α後の時間T2で位相スイッチ103がオンする。
従って、(a)に示すように電磁石101には斜線部分
111の電圧が印加され、(d)に示すように電磁石1
01に電流112が流れ、電磁力により可動鉄心1を固
定鉄心20に吸引する。(e)に示すように可動鉄心1
は慣性のため電流112が流れ始めてからしばらく経っ
て時間T11において動き始め、可動鉄心1の速度はだ
んだん増加し、時間T5で固定鉄心20に衝突する。
又、動き始めた時間T11から加速し、時間T5で衝突す
るまでには(d)に示すように電流112の変化があ
る。可動鉄心1の吸引力は電流の2乗に比例するので、
該電流112がゼロになった時点T4(以下、電流ゼロ
クロス点という。)では吸引力はゼロである。従って可
動鉄心1は引き外しばね31等の反力に押されながら速
度を落とし、ちょうど可動鉄心1と固定鉄心20が衝突
する時間T5で衝突速度が最小になる。又、(f)に示
すように可動鉄心1が吸引される途中の時間T12におい
て接点102が閉成する。
【0029】接点102の閉成は図4(f)の時間T12
で示すように衝突速度が遅くなるような位相で電磁石1
01を励磁したときの電流ゼロクロス点T4に近い。従
って、電磁石101を励磁後に接点102が閉成する時
点の近傍で、電磁石101を流れる電流がゼロになるよ
うな投入位相αで、位相スイッチ103をオンすること
により上記実施例と同等の効果が得られる。
【0030】実施例2.この発明の他の実施例を図5に
よって説明する。図5において、縦軸は可動鉄心1が電
磁石101を励磁してから固定鉄心20に衝突するまで
の時間(以下、吸引時間という。)、即ち、図4におけ
る位相スイッチ103がオンする時間T2から可動鉄心
1が固定鉄心20に衝突する時間T5までの時間であ
る。横軸は投入位相αを示す計算と実験結果である。図
5より、電源周波数が60Hzの場合、吸引時間tは1
1〜26msと2倍以上の変動幅がある。
【0031】前述したように図2において衝突速度Vm
が遅い時の投入位相αは点140、141、142、1
43がある。しかし、点141、142は図5より吸引
時間が長い。又、該点141、142は衝突速度が低い
時の位相の幅も狭いので、投入位相αとして好ましくな
い。又、点143は動作する位相の幅は広いが、該点1
43に相当する位相は135゜となり、交流電源100
の周波数を60HZとして時間に換算すると6.25m
sとなる。従って、電磁接触器は通常の動作時間に投入
位相αも考慮しなければならないので、操作信号の発生
からスイッチ手段がオンし、電磁接触器の投入動作が完
了するまでの時間(以下、「全動作時間」という。)が長
くなり、電磁接触器の性能としては好ましくない。この
ため、点140に相当する投入位相約35°が全動作時
間等を考慮して最も良い。
【0032】なお、電磁接触器は電磁石の動作形式(プ
ランジャ型、平板型等)、接点の電流容量など種類が多
く、それぞれの吸引時間、衝突速度は電磁接触器毎に異
なる。又、この吸引時間等は電磁接触器の取付け方向に
よっても異なる。しかし、電磁接触器毎の衝突速度が遅
くなり、かつ吸引時間の短い投入位相を選びこれによ
り、該投入位相によって電磁石101を励磁することに
より投入衝撃を軽減できる。
【0033】次に、実際の電磁接触器の動作波形を図6
によって説明する。図6において、(b)に示すように
時間Toにて、信号発生部104の常開接点を閉成し、
(a)に示すように投入位相αを約35°で位相スイッ
チ103をオンし、電磁石101に斜線部分の電圧15
0を印加する。電磁石101に電圧が印加され、(c)に
示すように電磁石101に電流151が流れ、電磁吸引
力を生じ、可動鉄心1は(d)に示すように時間T11か
ら動き始めて、吸引力により加速152されて移動し、
(e)に示すように接点102は可動鉄心1が固定鉄心2
0に衝突する直前の時間T12で閉成し、その後に、可動
鉄心1が時間T5において固定鉄心20に低い速度にて
衝突する。これは、時間T4において、電磁石電流がゼ
ロであるので、可動鉄心1の加速力がなくなるからであ
る。
【0034】この電流ゼロクロス点155から衝突する
までの時間154は約4msである。実験結果よると一
般に、1〜5msの間に分布している。なお、投入位相
αの設定は電流ゼロクロス点から可動鉄心1が固定鉄心
20に衝突する前の1〜5msの間となるようにしても
良い。この投入位相αの設定は電流ゼロクロス点が時間
T5に近いと、可動鉄心1の速度が低下せずに衝突する
し、一方、時間T5より電流ゼロクロス点が早くなりす
ぎると逆方向の電流が増えて吸引力が再び増加し、可動
鉄心1を再度加速するので、衝突速度が速くなる。
【0035】投入位相の悪い設定による実際の電磁接触
器の動作波形を図7によって説明する。図7において、
(b)に示すように時間T0にて、信号発生部104の
常開接点200を閉成し、(a)に示すように投入位相
αを73゜で位相スイッチ103をオンし、電磁石10
1に斜線部分の電圧150を印加する。電磁石101に
電圧が印加され、(c)に示すように電磁石101に電
流151が流れ、電磁吸引力を生じ、可動鉄心1は
(d)に示すように時間T11から動き始めて、吸引力に
より比較的遅い加速162で動き、途中に電流ゼロクロ
ス点165を通り電流が増加してくると急加速163し
て、時間T5において固定鉄心20に衝突する。その結
果、可動鉄心1の衝突速度は非常に早い。このため、衝
突時に大きな衝突音がし、位相角35度の場合の時と比
べると顕著な差がある。
【0036】実施例3.この発明の他の実施例を図8に
よって説明する。図8は電磁石101の励磁を遮断する
際の波形図である。図8において、(b)に示すように
信号発生部104の常開接点200を閉成し、(c)に
示すように位相スイッチ103をオンし、(a)に示すよ
うに電磁石101に電圧170を印加して電流171を
流した状態を示している。電磁石101はインダクタン
スと抵抗の直列の等価回路であるから、電磁石101の
電圧170に対し電流171は60〜80度の遅れ位相
で流れるものが多い。これは、電磁石101の電力損失
を小さくするように設計されるので、抵抗成分に比べイ
ンダクタンス成分を大きくしているからである。この例
では、電流の位相が67度遅れている。
【0037】(b)に示すように時間T20において信号
発生部104の常開接点200を開放した時、次の電圧
ゼロクロス点172を検出し、この電圧ゼロクロス点1
72の時点T21から位相角β後の時間T22で(c)に示
すように位相スイッチ103をオフすると、電流ゼロク
ロス点で電磁石101を遮断できる。従って、電磁石1
01のインダクタンスにはエネルギーが蓄積されていな
いので、電磁石101を遮断することにより高電圧の発
生がなくなる。高電圧の発生がないので、半導体等で構
成する位相スイッチ103の信頼性が高くなり、また、
高電圧に伴うノイズの発生も少なくなる。
【0038】実施例4.この発明の他の実施例を図9に
よって説明する。図9において、交流電源100に対し
て電磁石101が電流スイッチ部181の端子S1、S
2を介して直列に接続される。電磁石101の一端と投
入位相検出部180の端子VPが接続され、投入位相検
出部180の端子SSと信号発生部104の端子SDに
接続される。この信号発生部104はフォトカプラ20
1により位相スイッチ103の操作信号を生成してい
る。更に、位相スイッチ103は投入位相検出部180
と電気的に開閉可能な電流スイッチ部181からなり、
その両者を端子POと端子CCに接続している。又、電
流スイッチ部181はスイッチ手段としての電気スイッ
チ207を入力信号で開閉するものであり、例えば、ト
ランジスタやFET(電界効果形トランジスタ)があ
る。
【0039】投入位相検出部180は信号発生部104
の出力信号を反転させるインバータ素子191の出力を
記憶手段192のリセット端子に接続し、交流電源10
0の電圧のゼロクロスを検出するゼロクロス検出部19
0の出力を記憶手段192のセット端子に接続されてい
る。フリップフロップ等で構成される記憶手段192の
出力には該出力の信号を一定時間遅延する位相調整手段
としてのタイマ手段193の入力に接続されている。こ
のタイマ手段193は可変抵抗193Aにより遅延時間
を調整可能としており、具体的な構成はオンディレイタ
イマーや抵抗とコンデンサによる時定数回路で構成する
遅延手段等がある。
【0040】この実施例の動作を図9によって説明す
る。信号発生部104のフォトカプラ201を介してオ
ン信号を発生させ、インバータ素子191で信号を反転
し、記憶手段192のリセットを解除する。交流電源1
00の電圧がゼロになることをゼロクロス検出部190
が検出して出力信号を発生する。該出力信号はタイマ手
段193により一定時間遅れて出力され、電流スイッチ
部181にオン信号を入力する。従って、電流スイッチ
部181は一定の投入位相でオンし電磁石101を励磁
する。この電流スイッチ181のオンする位相をタイマ
手段193の遅れ時間を適当に設定することにより、衝
突速度が遅くなる投入位相に設定した電磁接触器を構成
できる。
【0041】実施例5.投入位相検出部の他の実施例を
図10によって説明する。図10において、投入位相検
出部180Bは端子SSに供給される外部からの信号を
反転するインバータ素子191の入力に接続され、この
インバータ素子191の出力にはフリップフロップ等で
構成された記憶手段192、206のリセット端子に接
続されており、オン信号によって記憶手段192、20
6をリセットを解除している。又、交流電源と接続され
た端子VPは比較手段204の入力の一端と、ゼロクロ
ス検出部190の入力とに接続されている。ゼロクロス
検出部190の出力は記憶手段192のセット端子に接
続されている。
【0042】設定器203は比較手段204の入力の他
端に接続されている。設定器203は交流電源100の
電圧を比較手段204により比較するための基準電圧を
設定している。比較手段204の出力と記憶手段192
の出力はアンド素子205の入力に接続され、アンド素
子205の出力は記憶手段206のセット端子に接続さ
れている。
【0043】この実施例の動作を図10によって説明す
る。外部からのオン信号が端子SSに入力され、インバ
ータ素子191でオン信号を反転し、記憶手段192、
206のリセットを解除する。又、交流電源100の電
圧が端子VPに印加されており、該電圧がゼロになった
ことをゼロクロス検出部190が検出して出力信号を発
生する。記憶手段192のリセットが解除されている場
合は該出力信号により記憶手段192はセットされる。
次に、設定器203の設定電圧より交流電源100の電
圧が越えると、比較手段204の出力はオンとなり、記
憶手段192の出力オン信号との論理積をアンド素子2
05により求め、アンド素子205の出力信号により記
憶手段206をセットする。従って、外部からのオン信
号により、各記憶手段192、206のリセットをした
後の交流電源100の電圧のゼロクロス点で記憶手段1
92はセットされ、更に、交流電源100の電圧が設定
器203の設定電圧を越えると比較手段204は信号を
出力するので、アンド素子205の出力により記憶手段
206がセットされ、交流電圧が設定器203の設定電
圧に対応する位相で出力信号を発生することになる。以
上説明した投入位相検出部180Bを図9の投入位相検
出部180と交換することにより実施例4で説明したの
と同様に設定器203で位相設定ができるため衝突速度
が遅くなる投入位相に設定した電磁接触器を得ることが
できる。
【0044】実施例6.この発明の他の実施例を図11
によって説明する。図11において、交流電源100に
電磁石101が電流スイッチ部181Bの端子S1、S
2を介して直列に接続される。電磁石101の一端とオ
フ位相検出部180Cの端子VQとに接続され、オフ位
相検出部180Cの端子STと信号発生部104の端子
SDに接続される。この信号発生部104はアンド素子
202により位相スイッチ103の操作信号を生成して
いる。オフ位相検出部180Cの端子SEと電流スイッ
チ部181Bの端子CCを接続している。
【0045】オフ位相検出部180Cは信号発生部10
4のアンド素子202の出力を記憶手段192のリセッ
ト端子に接続され、交流電源100の電圧のゼロクロス
を検出するゼロクロス検出部190の出力を記憶手段1
92のセット端子に接続されている。フリップフロップ
等で構成される記憶手段192の出力は該出力信号を一
定時間遅延するタイマ手段120の入力に接続されてい
る。このタイマ手段120は可変抵抗120Aにより遅
延時間を調整可能としており、具体的な構成はオンディ
レイタイマーや抵抗とコンデンサによる時定数回路で構
成する遅延手段等がある。タイマ手段120の出力は駆
動回路208の入力に接続され、駆動回路208の出力
が2つのFET(電界効果形トランジスタ)等のスイッ
チ手段としてのスイッチング素子209A、209Bの
入力に接続されている。スイッチング素子209A、2
09Bの出力を逆方向に直列に接続し、各スイッチング
素子209A、209B間にそれぞれダイオード21
6、217が接続され、端子S1、S2の間に高電圧を
吸収する電圧吸収素子211に接続されている。
【0046】この実施例の動作を図11によって説明す
る。信号発生部104のアンド素子202の出力がオン
信号を発生しており記憶手段192の出力がオフとなっ
ている。インバータ素子121の出力がオンとなり、タ
イマ手段も一定時間後にオン信号を駆動回路208の入
力に供給し、駆動回路208の出力からオン信号を与え
スイッチング素子209A、209Bをオンし電磁石1
01を励磁する。次に、信号発生部104のアンド素子
202の出力がオフ信号を発生して、記憶手段192の
リセットを解除させておき、交流電源100の電圧がゼ
ロになることをゼロクロス検出部190が検出して出力
信号を発生する。該出力信号の発生により記憶手段19
2の出力がオンとなり、インバータ素子121が該オン
信号を反転してタイマ手段193により一定時間遅れて
出力され、電流スイッチ部181Bにオフ信号を送出す
る。従って、電流スイッチ部181Bは交流電源100
の電圧のゼロ点から一定の位相でオフし電磁石101を
遮断する。この電流スイッチ部181Bのオフする位相
をタイマ手段120の遅れ時間を適当に設定することに
より、電磁石101の電流がゼロになった点で遮断でき
るので、高電圧の発生が少ない位相に設定した電磁接触
器を構成できる。
【0047】実施例7.この発明の他の実施例を図12
によって説明する。図12において、電磁石101と交
流電源100がスイッチ手段を内臓した電流スイッチ部
181の端子S1、S2とを介して直列に接続される。
オフ位相検出部180Cの端子STと信号発生部104
の端子SDが接続され、オフ位相検出部180Cの端子
VQと、位相調整手段を内臓した投入位相検出部180
の端子VPが電磁石101の一端に接続される。オフ位
相検出部180Cの端子SEと投入位相検出部180の
端子SSが接続され、投入位相検出部180の端子PO
が電流スイッチ部181の端子CCに接続されている。
なお、投入位相検出部180は図10、オフ位相検出部
180Cは図11と同一のものである。
【0048】この実施例の動作を図12を参照して説明
する。まず、信号発生部104のスイッチを投入し、オ
ン信号をオフ位相検出部180Cの端子STに供給す
る。オフ位相検出部180Cは端子SEからオン信号を
発生し、投入位相検出部180の端子SSに該信号が供
給される。交流電源100の電圧がゼロになったことを
検出し、一定時間後に投入位相検出部180の端子PO
からオン信号を発生して電流スイッチ部の端子CCに供
給し、電流スイッチ部181をオンして電磁石101を
励磁する。
【0049】次に、信号発生部104のスイッチを開放
し、オフ信号をオフ位相検出部の端子STに供給してお
り、交流電源100の電圧がゼロになったことを検出
し、一定時間後にオフ位相検出部180Cの出力がオフ
となり、投入位相検出部180の端子SSに供給され、
投入位相検出部180の端子POにオフ信号を発生し、
電流スイッチ部181をオフして電磁石101を遮断す
る。
【0050】実施例8.この発明の他の実施例を図13
によって説明する。図13において、交流電源100の
一端をスイッチ160を介して電磁石101の一端に接
続し、電磁石101の他端は電流スイッチ部の端子S
1、S2を介して交流電源100の他端に接続されてい
る。信号検出部161Aの端子VSと投入位相検出部1
80の端子VPにスイッチ160の一端を接続する。信
号検出部161Aの端子SDと投入位相検出部180の
端子SSを接続し、投入位相検出部180の端子POと
電流スイッチ部181の端子CCに接続されている。信
号検出部161Aは端子VSに整流器156の入力が接
続され、この整流器156の出力が比較手段158の入
力の一端に接続されている。設定器157は交流電源1
00の電圧を比較手段158と比較するための基準電圧
を設定し、比較手段158の出力は端子SDに接続され
ている。
【0051】この実施例の動作を図13によって説明す
る。スイッチ160が投入されると、信号検出部161
Aは交流電源100の電圧が端子VSに入力され、該電
圧が設定器157の設定電圧よりも高い場合に、比較手
段158が出力にオン信号を発生し、投入位相検出部1
80の端子SSに供給する。端子VPに供給される交流
電源100の電圧がゼロになったことを検出し、該検出
後、一定時間の後に投入位相検出部180はオン信号を
端子POに供給して電流スイッチ181をオンし電磁石
101を励磁する。
【0052】実施例9.この発明の他の実施例を図14
によって説明する。図14おいて、信号検出部の他の実
施例を説明する。交流電源100の一端をスイッチ16
0を介して電磁石101の一端に接続し、電磁石101
の他端を電流スイッチ部181の端子S1、S2を介し
て変流器等の電流検出部194の一端に接続し、電流検
出部194の他端を交流電源100の他端に接続する。
電圧検出部175の端子VS1と投入位相検出部180
の端子VPにスイッチ160の一端が接続され、電流ス
イッチ部181の端子S2と電圧検出部175の端子V
S2が接続されている。電流検出部194の出力を電流
処理部176の端子CS1、CS2に接続される。信号
検出部161Bの端子SDと投入位相検出部180の端
子SSを接続し、投入位相検出部180の端子POと電
流スイッチ部181の端子CCに接続されている。電圧
検出部175の端子VS1には抵抗166を介してフォ
トカプラ167、168の入力側を直列接続した回路の
両端に接続されている。フォトカプラ167、168の
エミッタは接地され、フォトカプラ167、168のコ
レクタ同士を接続し、このコレクタにはダイオード18
5の一端と、バッファ189の一端と、抵抗184を介
して信号電源に接続されている。ダイオード185の他
端にはコンデンサ187の一端と、バッファ186の入
力と、抵抗188を介して信号電源が接続されている。
なお、コンデンサ187の他端は接地されている。イン
バータ素子186の出力が端子VS0に接続され、この
端子VS0にはオア素子224の入力の一端に接続され
ている。なお、バッファ189の出力は端子VS1、V
S2間の電圧がゼロになるとパルス信号を出力するの
で、ゼロクロス検出部として利用できる。
【0053】電流処理部176は端子CS1、CS2に整
流器220が接続され、整流器220の出力に抵抗22
1を接続し、抵抗221の一端を接地する。抵抗221
の他端を比較手段223の入力の一端に接続する。所定
の基準電圧を設定する設定器222の出力を比較手段2
23の入力の他端に接続し、比較手段223の出力が端
子CS0に接続され、この端子CS0にはオア素子22
4の入力の他端に接続されている。
【0054】この実施例の動作を図14によって説明す
る。まず、スイッチ160を投入すして、電圧が端子V
S1と端子VS2の間に印加され、抵抗166を介して電
流が流れ、フォトカプラ167又はフォトカプラ168
が半周期毎にオンし、コンデンサ187の電圧をダイオ
ード185を介して放電し、インバータ素子186の入
力がHighからLowに変化し、インバータ素子18
6が該入力を反転し、出力にLowからHighの信号
を発生する。オア素子224を介して投入位相検出部1
80の端子SSにオン信号(High)を送出する。そ
の後、投入位相検出部180は交流電源100の電圧の
ゼロクロス点から一定の遅延時間により端子POにオン
信号を供給し、電流スイッチ部181をオンする。従っ
て、この電流スイッチ181のオンする位相をタイマ手
段により適当に設定することにより、衝突速度が遅くな
る投入位相に設定した電磁接触器を構成できる。
【0055】次に、電流スイッチ部181のオンにより
電磁石101に電流が流れ、端子S1、S2間の電圧が
ほぼゼロとなり、フォトカプラ167、168はオフす
る。コンデンサ187は抵抗188を介して所定の時定
数で充電され、所定の時間後にインバータ素子186の
入力がLowからHighに変化する。一方、該所定の
時間内に電流検出部194が電流を検出し、電流検出部
194の出力を整流器220により整流して抵抗221
に電圧を発生する。該電圧が設定器222の電圧値以上
となると、比較手段223の出力にHigh(オン信
号)を発生してオア素子224を介して投入位相検出部
180の端子SSに入力し、端子POにオン信号の供給
を継続し、電流スイッチ部181の端子CCにオン信号
を継続する。電流スイッチ部181のオンを継続して電
磁石101に電流を流し続ける。即ち、電流スイッチ部
181がオンした後は端子S1、S2間の電圧がゼロに
なるが、代わりに電流が流れるので、電流検出部194
により電磁石101の電流を検出して位相スイッチ10
3のオンを継続する。
【0056】実施例10.この発明の他の実施例を図1
5によって説明する。この実施例は図14の電流検出部
及び電流処理部の他の実施例について説明する。従っ
て、電流検出部194A、電流処理部176A以外は図
14と同一であるので、説明を省略する。図15におい
て、2個のスイッチング素子209A、209Bの出力
間に整流素子230A〜230Dからなる整流器230
の入力を接続し、整流器230の出力を抵抗231の一
端に接続し、抵抗231の他端及び整流器230の出力
の一端を接地する。なお、整流器230と抵抗231に
よって電流検出部194Aを構成する。抵抗231の一
端を電流処理部176Aの端子CSに接続する。スイッ
チング素子232の入力は端子CSに接続され、スイッ
チング素子232のコレクタは抵抗233を介して信号
電源に接続され、スイッチング素子232のエミッタは
接地されている。抵抗233の接続点236にインバー
タ素子235の入力と、コンデンサ234の一端が接続
され、コンデンサ234の他端は接地されており、イン
バータ素子235の出力が端子CS0に接続されてい
る。なお、コンデンサ234は交流電源の電流のゼロク
ロス点においてインバータ素子235の信号が変化させ
ないようにする働きがある。
【0057】この実施例の動作を図15によって説明す
る。今、スイッチング素子209A、209Bがオン
し、電流が整流器230に流れると、整流器230が整
流し、抵抗231に電圧を発生する。スイッチング素子
232の入力に該電圧が供給され、スイッチング素子2
32がオンし、接続点236の電圧をHighからLo
wに変化させる。該変化電圧がインバータ素子235に
供給され、インバータ素子235の出力はLowからH
ighに変化する。該変化により電磁石101の電流が
流れていることを検出する。即ち、スイッチング素子2
09A、209Bに一定値以上の電流が流れるとインバ
ータ素子235の信号が変化する。
【0058】実施例11.この発明の他の実施例を図1
6によって説明する。図16において、電磁石101を
交流電源100に位相スイッチ103の端子S1、S2
を介して接続される。位相スイッチ103の端子VPと
電磁石101の一端を接続する。端子VPには抵抗16
6を介してフォトカプラ167、168の入力側を直列
接続した回路の両端に接続されている。フォトカプラ1
67、168のエミッタは接地され、フォトカプラ16
7、168のコレクタ同士を接続し、このコレクタ同士
の接続点259には記憶手段243、244のセット端
子と、抵抗184を介して信号電源に接続されている。
一方、トランジスタ240を内臓した信号発生部104
の出力は端子SDに接続され、この端子SDと位相スイ
ッチ103の端子SSが接続されている。この端子SS
には抵抗242の一端と記憶手段244のリセット端子
に接続され、抵抗242の他端が接地されている。記憶
手段224の出力のQバー端子にはFET246の入力
が接続され、FET246の出力の一端が接地され、こ
の出力の他端がコンデンサ250の一端と、バッファ2
52の入力と、抵抗248を介して信号電源に接続され
ている。なお、コンデンサ250の他端は接地されてい
る。バッファ252の出力は記憶手段243のリセット
端子に接続され、記憶手段243の出力のQバー端子に
はFET245の入力が接続され、FET245の出力
の一端が接地され、この出力の他端にはバッファ251
の入力と、可変抵抗247とコンデンサ249の直列接
続した回路からなる位相調整手段247Aに接続されて
いる。バッファ251の出力にはスイッチ手段としての
FET237の入力が接続され、FET237の出力の
一端が接地され、この出力の他端には整流器239の一
端が接続されている。FET237の出力間には電圧吸
収素子238が接続されている。
【0059】この実施例の動作を説明する。フォトカプ
ラ167、168は交流電源100の電圧を抵抗166
を介して印加し、半周期毎に、交互にフォトカプラ16
7、168に電流を流す。フォトカプラ167、168
の出力の接続点259に図16に示すように交流電源1
00の電圧ゼロ点でパルスが出力される。信号発生部1
04がオン信号を発生すると、抵抗242の電圧がLO
WからHighとなり記憶手段244がリセットされ
る。従って、記憶手段244の出力QバーがHighに
なり、FET246がオンし、バッファ252の出力は
HighからLowになり記憶手段243のリセットを
解除する。従って、接続点259の電圧のパルスが記憶
手段243のセット端子に入力され、記憶手段243の
出力QバーはHighからLowになり、FET245
がオフになる。これにより抵抗247とコンデンサ24
9による時定数でコンデンサ249の電圧は上昇するの
で、一定時間が経つとバッファ251の出力がLowか
らHighになり、FET237がオンし、整流器23
9によりFET237には電流が流れ、電磁石101を
励磁する。
【0060】従って、信号発生部104がオンの時は、
交流電源100の電圧のゼロクロス点から抵抗247、
コンデンサ249により遅れて電磁石101を励磁す
る。つまり一定の投入位相で電磁石101を励磁するこ
とになる。該投入位相を位相調整手段247Aにより適
当に選定すれば、投入衝撃を軽減した電磁接触器を得る
ことができる。
【0061】又、信号発生部104がオフの時は、抵抗
242の電圧がLowになり、記憶手段244のリセッ
ト信号が解除され、フォトカプラ167、168の出力
電圧のゼロクロスパルスによりセットされ、記憶手段2
43の出力QバーがHighからLowになるのでFE
T246はオフになる。抵抗248を介してコンデンサ
250が充電され、コンデンサ250の電圧は上昇し、
一定の時間後にバッファ252の出力はLowからHi
ghになる。従って、記憶手段243はリセットされ、
出力QバーがLowからHighとなりFET245は
オンする。バッファ251の入出力は同様にLowから
Highに変化し、FET237はオフする。抵抗24
8とコンデンサ250による時定数回路の時定数を適当
に設定すれば、電磁石101の電流がゼロで遮断するこ
とができる。
【0062】実施例12.この発明の他の実施例を図1
7によって説明する。図17は位相スイッチ103の制
御部分をマイクロコンピュータ(以下、マイコンとい
う。)やデジタルシグナルプロセッサ等の演算機能を持
った集積回路を使用した例である。記憶手段、タイマ手
段、デジタル演算等をマイコン300の機能を利用して
構成したものであり、マイコン300の端子Aを抵抗1
84の一端に接続され、マイコン300の端子Bが抵抗
242に接続され、マイコン300の端子CがFET2
37の入力に接続されている。
【0063】この実施例の動作を図18のフローチャー
トによって説明する。まず、マイコン300のB端子の
抵抗242の電圧により信号発生部104がオンか確認
する(ステップ301)。オンであればマイコン300
のA端子の電圧がゼロクロス点のパルス信号がくるまで
待ってから(ステップ302)、タイマ1の時間だけ待
ち(ステップ303)、マイコン300のC端子にオン
の信号を出力を継続する(ステップ304)。一方、信
号発生部104がオフであれば、マイコン300のA端
子の電圧がゼロクロス点のパルス信号がくるまで待って
から(ステップ305)、タイマ2の時間だけ待ち(ス
テップ306)、マイコン300のC端子にオフの信号
の出力を継続する(ステップ307)。なお、タイマ
1、2の時間は交流電源100の電圧のゼロクロス点か
らの時間(位相)に相当するので、このタイマ1の時間を
衝突速度の低い時間に設定すれば、投入衝撃を軽減した
電磁接触器を得ることができる。また、タイマ2の時間
を電磁石101の電流がゼロで遮断する時間に設定すれ
ば、高電圧の発生を抑制する電磁接触器を得ることがで
きる。又、ワンチップマイコン等を使用すれば小さな集
積回路で、安価に構成でき、各種の電磁接触器に対して
もソフトウエア、特にタイマ時間を変更するだけで良
く、生産が容易である。又、最近は高電圧、高電力の制
御部を集積回路とできるので、FET237、ダイオー
ド239、高電圧吸収素子238等を含み、又、フォト
カプラ167、168の代わりに絶縁機能を有する集積
回路を使用すれば、小型で安価な制御回路を実現でき
る。
【0064】実施例13.この発明の他の実施例を図1
9及び図20によって説明する。図19において、50
は弾性体であり、例えばゴム等の材質としている。弾性
体50の形状は図20(a)は円形状、(b)は矩形
状、(c)は矩形状の一部が切断されているものがあ
る。この弾性体50は固定鉄心20の底部まわりに装着
される。なお、作用については従来のゴム板22の場合
と同様である。
【0065】実施例14.この発明の他の実施例を図2
1によって説明する。図21において、駆動回路258
は取付台23内に収納され、樹脂注形などにより一体固
定される。一方、固定鉄心20の底部周りには、二つの
弾性体50が嵌合される。そして、ボビン24はこの弾
性体50を介して固定鉄心20を押圧する状態で装着さ
れる。
【0066】なお、図21は駆動回路258を取付台2
3に一体収納させた例であり、その位置を限定するもの
ではない。従って、駆動回路258の付帯位置として
は、取付台23の側面や底面、あるいは取付台23とは
独立した位置でも良い。固定鉄心20の底部周りに弾性
体50を一体装着できるようにしたので、このため組立
性が向上する。
【0067】実施例15.この発明の他の実施例を図2
2により説明する。図22は電磁接触器の接点のアーク
放電を防止するための一実施例である。図22におい
て、交流電源100とスイッチ160、電磁石101を
直列に接続する。電磁石101の両端を電圧検出部40
0の入力に接続し、電圧検出部400の出力をスイッチ
ング素子403の入力に接続し、スイッチング素子40
3の出力の一端に抵抗402を接続し、スイッチング素
子403の出力の他端と抵抗402の他端との間にコン
デンサ404と高電圧吸収素子406を並列接続する。
一方、接点102と並列に整流素子405A〜405D
からなる整流器405の入力が接続され、整流器405
の出力がコンデンサ404等に接続されている。440
は点線で示すように電圧検出部400等を備えたアーク
防止回路である。
【0068】この実施例の動作を図23によって説明す
る。(a)に示すようにスイッチ160を時間T30でオ
ンすると(b)に示すように交流電源100の電圧が電
磁石101に印加される。(c)に示すように電圧検出
部400が電磁石101の電圧を検出し、オン信号を発
生して(d)に示すようにスイッチング素子403を時
間T30でオンする。スイッチング素子403のオンによ
りコンデンサ404は抵抗402を通じて放電し、曲線
414のように電圧を低下する。また、接点102は電
磁石101を励磁してから時間T32で閉成するので、コ
ンデンサ404の電圧は更に、曲線415のように電圧
を低下する。
【0069】ここで、接点102が閉成するとき、接点
102が離れたり接触したりするチャタリング426が
発生する。接点102が閉成する前に時間T30ですでに
スイッチング素子403が整流器405を介して抵抗4
02を通じて、(g)に示すように曲線417のような
電流が負荷回路413に流れている。従って、チャタリ
ング416が発生しても接点102の接点間には高電圧
が発生しないのでアーク放電も殆ど発生しない。
【0070】次に、スイッチ160をオフしたときの動
作について説明する。図23(a)に示すように時間T33
において、スイッチ160をオフすると、(b)に示す
ように電磁石101の電圧はゼロになる。従って、
(c)に示すように電圧検出部400の出力も時間T34
においてオフするので、(d)に示すようにスイッチン
グ素子403も同時にオフする。この時、(e)に示す
ように接点102が閉じており、コンデンサ404の電
圧は既に放電している。しばらくして接点102が時間
T35で開放し、それまで流れていた負荷回路の電流41
3はすべて整流器405に流れ、コンデンサ404を充
電する。従って、コンデンサ404の電圧は曲線418
のように上昇する。
【0071】この時、異常に高い電圧に充電し、スイッ
チング素子403を破壊防止のために、高電圧吸収素子
406を接続している。コンデンサ404の負荷電流は
(g)に示すように曲線419のように減少する。この
とき、接点102の接点間の電圧は(f)に示すように
曲線418とほぼ同じであるので、時間T35に於いては
電圧はゼロである。従って、チャタリング420が発生
しても、接点間にアーク放電は発生しない。また電圧が
曲線418のようにほぼ一定に上昇するとともに、負荷
回路の電流413も曲線419のようにすみやかに減少
する。また、この時(g)に示すように接点102の電
流は点線421のように時間T35にすぐにゼロになるの
で、接点102の開放時の消耗が軽減できる。このコン
デンサ404が充電された曲線422の状態では整流器
405は逆電圧による遮断状態になっており、負荷回路
に電流が流れない。
【0072】又、接点を常閉接点409を用いた例を図
24に示す。440Aはアーク防止回路である。特に、
電圧検出部400の出力信号411にインバータ素子4
01の入力を接続し、インバータ素子401の出力をス
イッチング素子403の入力に接続する以外は図22と
同様であるので、説明を省略する。
【0073】更に、三相交流電源にアーク防止回路を接
続した実施例を図25に示す。三相交流電源424に接
続するモータ423等のインダクタンス負荷を接点10
2で開閉するものである。スイッチ160を開閉すると
電磁石101を交流電源100の電圧で励磁し、接点1
02のそれぞれが開閉できる。アーク防止回路440を
接点にそれぞれ接続することにより三相交流回路に於い
ても適用することができる。接点102に接続する負荷
回路の電流変化が緩慢であるので高電圧や突入電流など
の負荷回路への電気的な衝撃が少なく、直流電流のイン
ダクタンス負荷を開閉する電磁接触器は効果が大であ
る。また、接点の開閉時に接点間に高電圧が発生しない
ので、接点間のギャップを短くでき、又、発生したアー
ク放電を消弧するためのアークバリア等が不要になるな
ど小型軽量、高速動作、長寿命、低価格のものが得られ
る効果がある。更に、開閉ともこの接点に接続する負荷
回路の電流変化が緩慢であるので、ノイズの発生が少な
いという効果もある。
【0074】
【発明の効果】第1の発明によれば、可動鉄心が固定鉄
心に衝突する速度が遅くなる位相でコイルを励磁したの
で、可動鉄心の衝撃力を軽減でき、寿命が長くなる電磁
接触器を得る効果がある。
【0075】第2の発明によれば、可動鉄心が固定鉄心
に衝突する速度が遅くなる最小の位相でコイルを励磁し
たので、電磁接触器の動作時間を短くしつつ可動鉄心の
衝撃力を軽減でき、寿命が長くなる電磁接触器を得る効
果がある。
【0076】第3の発明によれば、スイッチ手段に指令
を与える投入位相検出部は、操作信号によりリセットを
解除し、ゼロクロス検出部の出力信号によりセットされ
る第1の記憶手段と、予め定めた設定電圧と交流電圧と
を比較する比較手段と、操作信号によりリセットを解除
し、上記第1の記憶手段の出力信号と上記比較手段の出
力信号によりセットされる第2の記憶手段とを備えたの
で、電磁接触器の投入位相を簡易に正確に設定できる効
果がある。
【0077】第4の発明によれば、電磁接触器開閉用の
スイッチ手段、電磁接触器の電磁石、位相制御するスイ
ッチ手段とを直列に接続し、上記直列回路の電流を検出
する電流検出部と、上記位相制御するスイッチ手段の間
の電圧を検出する電圧検出部とを備え、上記位相制御す
るスイッチ手段の投入を上記電圧検出部の出力又は上記
電流検出部の出力によって制御するようにしたので、ス
イッチ手段をユニットとしてコイルと交流電源間に簡易
に接続できる効果がある。
【0078】第5の発明によれば、位相制御するスイッ
チ手段は第1のスイッチング素子と第2のスイッチング
素子との間に全波整流ブリッジが接続され、電流検出部
は上記全波整流ブリッジの出力に抵抗を接続し、上記抵
抗の電圧により回路に流れる電流を検出するので、電流
検出部のアース電位を共通にでき、絶縁増幅器を不要に
できる効果がある。
【0079】第6の発明によれば、電磁接触器の接点と
並列に接続した全波整流ブリッジと、上記全波整流ブリ
ッジの出力に直列接続されたコンデンサと、上記コンデ
ンサと並列に抵抗及びスイッチング素子を直列接続した
回路を接続させ、上記電磁接触器の電磁石の印加電圧の
有無を検出し、上記スイッチング素子をオン・オフ制御
するので、可動鉄心の衝撃力を軽減でき、寿命が長くな
る電磁接触器を得ることができ、更に、接点間に発生す
るアーク放電が非常に少なくなるなるので、チャタリン
グ時のアーク放電を防ぎ、接点の寿命を飛躍的に長くす
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を示した回路図である。
【図2】 電磁接触器の動作を調べた曲線である。
【図3】 この発明の投入位相の設定回路である。
【図4】 図1の動作を説明するための波形図とタイム
チャ−トである。
【図5】 この発明の電磁接触器の動作を調べたグラフ
である。
【図6】 この発明の実際の波形図である。
【図7】 この発明の実際の波形図である。
【図8】 この発明の実際の波形図である。
【図9】 この発明の他の一実施例を示した回路図であ
る。
【図10】 この発明の投入位相検出部を示した回路図
である。
【図11】 この発明の他の一実施例を示した回路図で
ある。
【図12】 この発明の他の一実施例を示した回路図で
ある。
【図13】 この発明の他の一実施例を示した回路図で
ある。
【図14】 この発明の他の一実施例を示した回路図で
ある。
【図15】 この発明の電流検出部を示した回路図であ
る。
【図16】 この発明の他の一実施例を示した回路図で
ある。
【図17】 マイクロコンピュータを使用した実施例で
ある。
【図18】 図17のマイクロコンピュータのフローチ
ャートである。
【図19】 衝撃緩衝装置を示す図である。
【図20】 弾性体を示す斜視図である。
【図21】 衝撃緩衝装置を示す図である。
【図22】 接点のアーク放電を防止用の一実施例を示
す回路図である。
【図23】 図21の動作説明のためのタイミングチャ
ートである。
【図24】 常閉接点である場合の接点アーク防止回路
を示す。
【図25】 三相交流電源の場合の接点アーク防止回路
を示す。
【図26】 従来の電磁接触器の構造を示す断面図であ
る。
【図27】 従来技術の特公昭51−32297の回路
図である。
【図28】 従来の電磁接触器の特性曲線である。
【符号の説明】
1・・・可動鉄心、20・・・固定鉄心、21・・・コ
イル 104・・・信号発生部、120・・・タイマ手段 121・・・インバータ素子、156・・・整流器、1
57・・・設定器 158・・・比較器、161A・・・信号検出部 161B・・・信号検出部、175、400・・・電圧
検出部 180、180A、180B、180C・・・投入位相
検出部 181・・・電流スイッチ部、190・・・ゼロクロス
検出部 191・・・インバータ素子、192・・・記憶手段 193・・・タイマー手段、194・・・電流検出部 203・・・設定器、204・・・比較手段、206・
・・記憶手段 232・・・スイッチング素子 440、440A・・・接点アーク防止回路 403・・・スイッチング素子、410・・・インバー
タ素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源により電磁石を吸引・解放させ
    て接点を開閉する電磁接触器において、上記交流電源の
    電圧を任意の位相により投入するスイッチ手段と、上記
    スイッチ手段の任意の位相を調整する位相調整手段とを
    備え、上記位相調整手段は、上記電磁石の可動鉄心が固
    定鉄心に衝突する速度が遅くなる位相であると共に、可
    動鉄心の衝突速度vの微分値dv/dαがゼロ又はゼロ
    付近にて上記電磁石を励磁することを特徴とする電磁接
    触器。
  2. 【請求項2】 交流電源により電磁石を吸引・解放させ
    て接点を開閉すると共に、可動鉄心の衝突速度vの微分
    値dv/dαがゼロになる点を複数有する電磁接触器に
    おいて、上記交流電源の電圧の任意の位相にて投入する
    スイッチ手段と、上記スイッチ手段の任意の位相を調整
    する位相調整手段とを備え、上記位相調整手段は、上記
    電磁石の可動鉄心が固定鉄心に衝突する速度が遅くなる
    位相であると共に、可動鉄心の衝突速度vの微分値dv
    /dαがゼロ又はゼロ付近となる最も早い位相にて上記
    コイルを励磁することを特徴とする電磁接触器。
  3. 【請求項3】 上記位相調整手段は、操作信号によりリ
    セットを解除し、ゼロクロス検出部の出力信号によりセ
    ットされる第1の記憶手段と、予め定めた設定電圧と交
    流電源の電圧とを比較する比較手段と、操作信号により
    リセットを解除し、上記第1の記憶手段の出力信号及び
    上記比較手段の出力信号によりセットされる第2の記憶
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    電磁接触器。
  4. 【請求項4】 電磁接触器開閉用のスイッチ手段、電磁
    接触器の電磁石、位相制御するスイッチ手段とを直列に
    接続し、上記直列回路の電流を検出する電流検出部と、
    上記位相制御するスイッチ手段の間の電圧を検出する電
    圧検出部とを備え、上記位相制御するスイッチ手段の投
    入を上記電圧検出部の出力又は上記電流検出部の出力に
    よって制御することを特徴とする請求項1又は2記載の
    電磁接触器。
  5. 【請求項5】 位相制御するスイッチ手段は第1のスイ
    ッチング素子と第2のスイッチング素子との間に全波整
    流ブリッジが接続され、電流検出部は上記全波整流ブリ
    ッジの出力に抵抗を接続し、上記抵抗の電圧により回路
    に流れる電流を検出することを特徴とする請求項4記載
    の電磁接触器。
  6. 【請求項6】 電磁接触器の接点と並列に接続した全波
    整流ブリッジと、上記全波整流ブリッジの出力に直列接
    続されたコンデンサと、上記コンデンサと並列に抵抗及
    びスイッチング素子を直列接続した回路を接続させ、上
    記電磁接触器の電磁石の印加電圧の有無を検出し、上記
    スイッチング素子をオン・オフ制御することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の電磁接触器。
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