JPH08185073A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH08185073A
JPH08185073A JP33752394A JP33752394A JPH08185073A JP H08185073 A JPH08185073 A JP H08185073A JP 33752394 A JP33752394 A JP 33752394A JP 33752394 A JP33752394 A JP 33752394A JP H08185073 A JPH08185073 A JP H08185073A
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JP
Japan
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pressure roller
fixing
roller
paper
transfer material
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JP33752394A
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English (en)
Inventor
Yoshimitsu Nakane
義満 中根
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本出願に係る第1の発明は、定着ローラまた
は加圧ローラに巻き付いた紙を自動的に除去できる定着
装置を提供することを目的としている。 【構成】 加圧ローラ3に対向するように反射型フォト
センサー13を配設し、また、該センサー13によって
加圧ローラ3に紙P−aが巻き付いていると検知した
ら、加圧ローラ3をC方向へ反転させる定着ローラ反転
手段を配設する。さらに、加圧ローラ3がC方向へ回転
した時に加圧ローラ3に巻き付いた紙P−aの後端部P
−a−1を剥離させる巻き付き紙分離爪15を、加圧ロ
ーラ3に回転軸15−aを中心として引っ張りばね16
によって所定の圧で付勢する。これにより、加圧ローラ
3がC方向へ反転すると、紙P−aは巻き付き紙分離爪
15により加圧ローラ3から分離され、ローラ17、1
8によって搬送され、複写機本体のケース中に落とされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンター、
ファクシミリ等の画像形成装置における定着装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、画像形成装置で用いられてい
る一般的な定着装置を示したものである。図10におい
て、転写材としての転写紙Pは図のA方向より搬送さ
れ、一対の加圧ローラ3と定着ローラ2の形成する圧接
部(以下、ニップとする)に進入する。進入した転写紙
P上に担持された未定着現像剤像は、該ニップ部を通過
しながら、加圧力と、定着ローラ2に内蔵されたヒータ
4からの熱を与えられ、溶融等を伴って上記転写紙Pへ
定着される。定着された転写紙Pは上記定着ローラ2及
び加圧ローラ3の後方に配置された排紙ローラ5によっ
て機外へ導かれる。
【0003】このような構成及び作動を行う定着装置に
おいて、定着ローラ2は通常金属製等の硬質表面を持っ
たローラとして形成されたものが用いられ、他方加圧ロ
ーラ3はシリコーンゴム等の硬質表面を持ったローラと
して形成されたものが用いられている。その結果、加圧
力及び熱が確実に転写紙P及び転写紙P上の未定着現像
剤像に与えらていて良好な定着が行われる。
【0004】また、上記ローラ対のニップ部を通過した
転写紙Pが、定着ローラ2、加圧ローラ3に巻き付かな
いように、それぞれのローラには転写紙Pの分離爪6、
7が当接されている。分離爪6、7は回転軸6−a、7
−aの周りに回動可能であり、引っ張りばね6−b、7
−bにより、ある一定の押圧力で、ローラに当接され
る。8、9は排紙用ガイドである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、分離爪6、7の材質は耐熱性、耐摩耗性に優
れた材質を用いているのであるが、分離爪6、7の定着
ローラ2、加圧ローラ3との接触部分の経時変化を完全
に無くすことは困難である。
【0006】そして、分離爪6、7の定着ローラ2、加
圧ローラ3との接触部分(以後、先端部分とする)が摩
耗してくると、前記ニップ部より排出された転写紙Pが
分離爪6、7によって分離できなくなり、定着ローラ2
もしくは加圧ローラ3に転写紙Pが巻き付いてしまうこ
ともあった。この際、ユーザーが巻き付いた紙を除去す
るのであるが、ローラに巻き付いた転写紙Pはなかなか
取りにくく、最悪の場合には、紙端に鋭利なものをロー
ラに当てがい、定着ローラ2もしくは加圧ローラ3を定
着時の回転と逆の方向(図中矢印B)へ回転させて、巻
き付いた転写紙Pを除去する等していた。この作業は非
常にやっかいで、ユーザーに不快感を与えていた。
【0007】また、定着ローラ2、加圧ローラ3の温度
が高いままで、この作業をすると、ユーザーが火傷をし
てしまうこともある。また、鋭利なものを巻き付いた紙
に当てるので、定着ローラ2もしくは加圧ローラ3表面
のコート層等に過って傷を付けてしまうこともあった。
【0008】このような転写紙Pの巻き付きを防止する
ために、分離爪6、7はサービスマンが定期的に交換を
しているのであるが、ユーザーの使用する紙種等によっ
ても分離爪6、7の先端部分の摩耗の程度が変わってく
るので、絶対にローラに巻き付くことがないように交換
時期を特定することは難しい。
【0009】本出願に係る第1の発明は、上記問題点を
解決し、定着ローラもしくは加圧ローラに巻き付いた転
写紙を自動的に除去することのできる定着装置を提供す
ることを目的としている。
【0010】また、本出願に係る第2の発明は、部品点
数をできるだけ低減しつつ、上記目的を達成することの
できる定着装置を提供することを目的としている。
【0011】さらに、本出願に係る第3の発明は、上記
目的の他、転写紙の除去後の画像形成動作を円滑に行う
ことのできる定着装置を提供することを目的としてい
る。
【0012】また、本出願に係る第4の発明は、上記目
的の他、ローラに転写紙が紙片として付着している場合
でも、確実にこれを検知し、除去することのできる定着
装置を提供することを目的としている。
【0013】さらに、本出願に係る第5の発明は、装置
を大型化することなく、上記目的を達成することのでき
る定着装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、転写材を挟持圧接して、該転写
材に画像を定着せしめる定着ローラ及び加圧ローラと、
該定着ローラもしくは該加圧ローラに対して接離自在で
あり、定着後の転写材を該定着ローラもしくは該加圧ロ
ーラから剥離させる分離爪を有する定着装置において、
上記定着ローラまたは加圧ローラに巻き付いた転写材の
有無を検知する検知手段と、巻き付いた転写材が有るこ
とを該検知手段により検知した場合に、上記定着ローラ
または加圧ローラを定着時の回転方向とは逆方向に回転
させる正逆反転手段と、該正逆反転手段により上記定着
ローラまたは加圧ローラを定着時の回転方向と逆方向に
回転させた場合に、巻き付いた転写材を上記定着ローラ
または加圧ローラより剥離させる巻き付き転写材分離爪
とを有していることにより達成される。
【0015】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明において、定着後の転写材
を定着ローラもしくは加圧ローラから剥離させる分離爪
と、巻き付き転写材分離爪とは、一体に成形されている
ことにより達成される。
【0016】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記目的は、上記第1の発明において、巻き付き転
写材分離爪によって剥離された転写材を搬送する搬送手
段または該転写材を収納する収納手段を設けたことによ
り達成される。
【0017】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明において、検知手段は定着
ローラまたは加圧ローラの長手方向に移動自在であるこ
とにより達成される。
【0018】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記目的は、上記第1の発明において、定着ローラ
または加圧ローラを駆動する駆動源と該定着ローラまた
は加圧ローラとの間の駆動経路中に正逆反転手段を設け
ていることにより達成される。
【0019】
【作用】本出願に係る第1の発明によれば、定着ローラ
もしくは加圧ローラに巻き付いた転写材を検知手段によ
って検知した場合には、正逆反転手段によって定着ロー
ラ及び加圧ローラを定着時とは逆方向に回転させ、巻き
付き転写材分離爪によって該転写紙を定着ローラもしく
は加圧ローラより剥離せしめる。
【0020】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記第1の発明において、定着後の転写材を定着ローラ
もしくは加圧ローラから剥離させる分離爪と、巻き付き
転写材分離爪とは、一体に成形されているので、部品点
数が減少する。
【0021】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記第1の発明において、巻き付き転写材分離爪に
よって剥離された転写材を搬送する搬送手段または該転
写材を収納する収納手段を設けたことにより、除去され
た転写材は、搬送手段を介して速やかに収納手段に収納
され、その後の画像形成動作が円滑に行われる。
【0022】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記第1の発明において、検知手段は定着ローラまたは
加圧ローラの長手方向に移動自在であるので、転写材の
断片がローラ上に付着した場合でも、確実にこの断片を
検知し、除去する。
【0023】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記第1の発明において、定着ローラまたは加圧ロ
ーラを駆動する駆動源と該定着ローラまたは加圧ローラ
との間の駆動経路中に正逆反転手段を設けているので、
装置を大型化させない。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0025】(第1の実施例)図2は本発明を実施した
複写機本体の断面図である。本発明の従来例と共通の部
品については同一の符号を用いており、詳細な説明を省
略する。
【0026】図2において、図中手前側に引き出し可能
なカセット10、11に収納された転写材たる転写紙P
に周知の複写プロセスによって画像が形成された後、定
着装置1の熱と圧力によって定着され、排紙ローラ12
によって機外へ排出される。
【0027】次に、本発明の特徴的な箇所である定着装
置1について説明する。図1は第1の実施例の定着装置
1の断面図である。図1において、通常定着が行われる
時には加圧ローラ3は後述する定着ローラ2の駆動経路
中にある定着ローラ正逆反転手段によって反時計方向に
回転する。
【0028】しかし、従来例で説明したように、転写紙
Pが加圧ローラ3に巻き付いた場合、まず、定着装置1
のジャム検知センサー55によってジャムを検知し、複
写機本体の操作部(図示せず)にジャムメッセージを表
示させる。この際、定着ローラ2の駆動を停止させる。
【0029】その後、加圧ローラ3の表面に転写紙Pが
巻き付いているかどうかを加圧ローラ3の表面の色と紙
の色を判別することによって認識する。例えば、検知手
段として反射型フォトセンサー13を用い、転写紙Pの
巻き付きを判断する。反射型フォトセンサー13は加圧
ローラ3の長手方向のほぼ中央に配置され定着装置1の
枠体14に固定されている。
【0030】反射型フォトセンサー13とは加圧ローラ
3側の面に赤外線の発光素子と受光素子を設けてあり、
加圧ローラ3の表面に赤外線を照射し反射した赤外線に
よって加圧ローラ3表面の色を認識し、巻き付いた転写
紙P−aの有無を検知するセンサーである。
【0031】反射型フォトセンサー13によって加圧ロ
ーラ3に転写紙P−aが巻き付いていると検知したら、
まず、前述した複写機本体の操作部(図示せず)上に、
例えば「自動復帰中です。そのままお待ちください」と
メッセージを操作部(図示せず)に表示させる。そし
て、加圧ローラ3を図中矢印Cの方向へ後述する定着ロ
ーラ反転手段によって反転させる。
【0032】加圧ローラ3が矢印C方向へ回転すると、
加圧ローラ3に巻き付いた転写紙P−aの後端部P−a
−1が巻き付き転写材分離爪たる巻き付き紙分離爪15
に引っ掛かり、加圧ローラ3に巻き付いた転写紙P−a
が分離する。
【0033】巻き付き紙分離爪15は、分離爪6、7と
定着ローラ2の長手方向でほぼ同一の位置に等間隔に配
置している。
【0034】材質は耐熱性の高い樹脂、例えばPPS、
PI等が好ましい。また、巻き付き紙分離爪15は加圧
ローラ3に接触させるため、表面にテフロンコーティン
グを施した方が良い。巻き付き紙分離爪15は回転軸1
5−aを中心として回転可能とし、引っ張りばね16に
よって巻き付き紙分離爪15の先端部15−bを加圧ロ
ーラ3に所定の圧で付勢している。巻き付き紙分離爪1
5の先端部15−bは約20°程の鋭角形状をしてお
り、加圧ローラ3への侵入角度は30°程が好ましい。
【0035】以上のようにして加圧ローラ3に巻き付い
た転写紙P−aは巻き付き紙分離爪15によって分離さ
れ、その後は搬送手段たるローラ17、18によって搬
送され、図2に示す収納手段たるケース19の中に落と
される。ケース19の上方には、複写機本体全面の内部
の様子が見えるように窓19−aを設けてあり、ケース
19内部のジャム処理後の転写紙P−aが一杯になった
ら複写機本体の操作部(図示せず)上にメッセージを表
示させ、ユーザーもしくはサービスマンが転写紙P−a
を除去する。
【0036】次に定着ローラ2に転写紙が巻き付いた場
合について説明する。図1において定着ローラ2に巻き
付いた転写紙をもう一方の検知手段たる反射型フォトセ
ンサー20によって検知すると、定着ローラ2は矢印
C’の方向に回転し、加圧ローラ3の場合と同様に転写
紙Pの後端を巻き付き紙分離爪21に引っ掛け、巻き付
いた転写紙P−aを定着ローラ2より分離する。21−
aは巻き付き紙分離爪21の回転中心、22は巻き付き
紙分離爪21を定着ローラ2の方向へ付勢する引っ張り
ばねである。定着ローラ2より分離した転写紙P−aは
定着入口ガイド23上に落ち、図2の搬送部24上に乗
る。搬送部24上に乗った定着ローラ2に巻き付いた転
写紙P−aは複写機本体の操作部(図示せず)にメッセ
ージを表示させ、ユーザーに複写機本体の前面より処理
させるようにする。巻き付き紙分離爪21の材質、形
状、配置等については、前述した巻き付き紙分離爪15
と同一である。
【0037】次に、前述した定着ローラ反転手段につい
て説明する。図3は定着ローラ反転手段の駆動断面図で
ある。図4は正逆反転手段たる定着ローラ反転手段の上
視図である。複写機本体のメインモータ(図示せず)か
らの駆動は定着ローラ反転手段の入力ギアである入力ギ
ア25に伝達される。
【0038】図3、図4において定着時の駆動は、入力
ギア25と入力ギア25と同軸に配置しているクラッチ
ギア26、アイドラギア27、定着ローラ2と同軸上に
固定された定着ギア28に伝達され、定着ローラ2は定
着ギア28上に示した実線矢印の方向に回転する。
【0039】定着ローラ2もしくは加圧ローラ3の表面
に巻き付いた転写紙を処理する時の駆動は入力ギア25
と同軸に固定されたタイミングプーリ29とタイミング
ベルト30、クラッチプーリ31、クラッチプーリ31
と同軸に固定された反転ギア32、定着ギア28に伝達
され、定着ローラ2は定着ギア28上に示した破線矢印
の方向に反転する。
【0040】クラッチギア26とクラッチプーリ31に
は図4に示すように、電磁クラッチ33、34が付けら
れており、クラッチギア26やクラッチプーリ31の軸
の回転の伝達を切り換えられる構成になっている。定着
ローラ2の正転時(図3の実線矢印)にはクラッチ33
に所定の電圧が加えられ、クラッチ34はOFFにする
制御をしている。逆に定着ローラ2の逆転時にはクラッ
チ34に所定の電圧が加えられ、クラッチ33はOFF
にする。
【0041】このようにして、クラッチ33、34のO
N−OFFを切り換えることによって定着ローラ2の正
逆を切り換えている。また、定着ローラ逆転時には、メ
インモータが駆動している感光ドラム等の他のユニット
への駆動が断たれるように構成されていることは言うま
でもない。
【0042】また、図1において、通常のコピー動作中
は、巻き付き紙分離爪15、21をソレノイド等を使っ
て加圧ローラ2、定着ローラ3より退避させておき、ロ
ーラに巻き付いた紙を取り除く時にのみ、これらの分離
爪をローラに当接させるようにしても良いことは明らか
である。
【0043】(第2の実施例)図5は第2の実施例の定
着装置35の断面図である。従来例、第1の実施例と共
通の部品については同一の符号を用いており、詳細な説
明を省略する。
【0044】第1の実施例では図1のように分離爪6と
巻き付き紙分離爪15が別個であったが、第2の実施例
では図5に示すように、一体の分離爪36を使ってい
る。分離爪36の先端部36−a、36−bは二股に分
かれており、先端部36−a、36−bをそれぞれが圧
縮ばね37によって付勢され、加圧ローラ3に所定の圧
で接触している。分離爪36の材質、先端部36−a、
36−bの形状、加圧ローラ3に対する侵入角度等は第
1の実施例と同様である。分離爪36には丸長穴36−
cがあいており、丸長穴36−cにピン38が入り込ん
で、分離爪36の動きを規制し、加圧ローラ3の軸芯方
向に付勢する構成になっている。転写紙が加圧ローラ3
または定着ローラ2に巻き付いた時の動作については第
1の実施例と同じ動作をする。
【0045】なお、第2の実施例では加圧ローラ3に巻
き付いた転写紙P−aはローラ39〜41の巻き付き転
写紙の搬送手段によって搬送され、図2の巻き付き転写
紙の収納手段であるケース19に収納される。
【0046】第2の実施例の特有の効果としては第1の
実施例の分離爪6と巻き付き紙分離爪15を一体化する
ことによって、分離爪とそれを付勢するばねの部品点数
を減らすことができ、その結果、コストダウンが期待で
きる。
【0047】(第3の実施例)図6、図7は第3の実施
例の定着装置42の断面図、図8は図6、図7の矢印D
方向からの斜視図である。図9は図6、7のセンサーホ
ルダー44周辺の拡大図である。図6において、加圧ロ
ーラ3に巻き付いた転写紙P−aは第2の実施例で説明
したように加圧ローラ3より除去される。
【0048】次に、図7のような紙片P−bを加圧ロー
ラ3より除去する方法について説明する。
【0049】定着装置42のジャム検出センサー55に
よって、ジャムが検出された時、加圧ローラ3の長手方
向の中央部分に位置している反射型フォトセンサー43
によって加圧ローラ3に転写紙が巻き付いているかどう
か検知する。転写紙全体が加圧ローラ3に巻き付いた場
合は、反射型フォトセンサー43によって転写紙の有無
を検知することができるが、紙片P−bは加圧ローラ3
の長手方向のどこに付着するかわからない。
【0050】そこで、この時検知ができなかった場合、
図8に示すように、反射型フォトセンサー43を支持、
固定しているセンサーホルダー44を矢印Eの方向へ移
動させる。センサーホルダー44にはスクリュー45の
形状にならったスクリュー穴44−aが切ってあり、ス
クリュー45を軸方向に回転させることによって移動で
きる構成になっている。スクリュー45の端部にはホイ
ール46が固定され、DCモータであるスクリューモー
ター47の出力軸に固定されているウォームギア48と
噛み合っている。センサーホルダー44には図9に示す
ように2か所突起部44−bがあり、この突起部44−
bが加圧ローラ3の長手方向全域に伸びて固定配置され
ているホルダーレール49の間に入っている。センサー
ホルダー44はこのホルダーレール49によって位置を
規制されながら移動する。
【0051】まず、図8のスクリューモータ47を正転
させて加圧ローラ3の長手方向の中央部に配置している
反射型フォトセンサー43を前述したように矢印Eの方
向へ移動させる。そして、センサーホルダー44の一部
分である遮光板44−cがフォトセンサー50を遮光し
たら、スクリューモータ47を停止させる。この位置を
ホームポジションとして、今度はスクリューモータ47
を逆転させて、反射型フォトセンサー43を矢印Fの方
向に移動させながら、加圧ローラ3の表面を走査する。
この時、加圧ローラ3は例えば1rpsの回転数で回転
させながら、反射型フォトセンサー43を移動させる。
反射型フォトセンサー43の移動速度は予め設定してい
る紙片P−bの加圧ローラ3の長手方向の長さlを加圧
ローラ3の回転周期で移動するように設定する。これに
よって、反射型フォトセンサー43は紙片P−bを検出
することが可能となる。
【0052】このようにして紙片P−bを検出したら、
その位置でスクリューモータ47及び加圧ローラ3の回
転を停止させる。
【0053】次に、紙片P−bを加圧ローラ3より除去
する方法について説明する。図9において、紙片除去分
離爪51がセンサーホルダー44の一部であるピン44
−dを回転中心として、回転可能に1か所設けられてい
る。そして、センサーホルダー44に固定されているラ
ッチングソレノイドであるソレノイド52の可動軸52
−aに紙片除去分離爪51の一部であるピン51−aが
回転可能に固定されている。
【0054】ソレノイド52の可動軸52−aの外周に
は圧縮コイルバネであるソレノイドバネ53を設け、ソ
レノイド52に入る信号線に所定の電圧を加えると可動
軸52−aは矢印Gの方向へ移動し、図7のように紙片
除去分離爪51が加圧ローラ3に所定の付勢力をもって
接触する。
【0055】ソレノイド52に入る前記信号線とは別の
信号線に所定の電圧を加えると、可動軸52−aが図9
の矢印Gと反対の方向へ移動し、紙片除去分離爪51も
図6のように加圧ローラ3より離れる。また、ソレノイ
ド52は電圧OFF時には矢印Gと反対の方向に動き、
図6のように、紙片除去分離爪51は加圧ローラ3より
離れた状態になる。紙片除去分離爪51の材質、形状等
については第1の実施例と同一である。
【0056】紙片P−bを除去する時は、図7に示すよ
うに、紙片P−bを検出した位置で、ソレノイド52に
所定の電圧を印加して、紙片除去分離爪51を加圧ロー
ラ3に接触させて、加圧ローラ3を矢印Hの方向へ回転
させる。除去された紙片P−bは定着装置42の枠体5
3に落ちる。
【0057】反射型フォトセンサー43を移動させる時
には、紙片除去分離爪51は図6のようにソレノイド5
2の電圧をOFFし、加圧ローラ3に接触しないように
する。
【0058】以上の手順で紙片P−bの除去が終了した
ら反射型フォトセンサー43を再び加圧ローラ3の長手
方向の中央位置まで移動させる。
【0059】また、反射型フォトセンサー43を図8の
矢印Fの方向へ移動させ、遮光板44−cがフォトセン
サー54を遮光するまで、紙片を検知できなかった場合
は、加圧ローラ3には紙片が貼り付いていないと判断す
る。
【0060】定着ローラに巻き付いた転写紙の除去につ
いては、第1の実施例と同様である。
【0061】第3の実施例の特有の効果としては、定着
後の転写紙が破れ、紙片として、加圧ローラに付着した
場合でもこれを除去することが可能となる。
【0062】以上の第3の実施例は特に以下のような状
況において、有効な構成である。即ち、図6において、
分離爪36は加圧ローラ3の長手方向に数か所設けてあ
るが、何らかの原因によつて、そのうち1か所だけ分離
爪36の先端部分36−aが多く摩耗したとする。この
場合、転写紙の加圧ローラ3の長手方向全域が加圧ロー
ラ3に巻き付くことはなく、一部分が分離爪36の先端
部分36−aによって分離できずにジャムになる。
【0063】先端部分36−aによって分離できなかっ
た転写紙の一部分は場合によっては破れ、図7のように
紙片P−bとなって、加圧ローラ3に付着する。この場
合、P−bは加圧ローラ3の長手方向の中央部分に付着
するとは限らないので、加圧ローラ3の長手方向に反射
型フォトセンサー43を走査させて、紙片P−bを検出
する必要がある。また、図8の紙片P−bの加圧ローラ
3の長手方向の長さlが、加圧ローラ3の長手方向に数
か所設けられている分離爪36の間隔よりも短い場合、
紙片P−bを図6の先端部36−bによって分離するこ
とはできない。
【0064】従って、紙片P−bを除去するために、第
3の実施例のように、反射型フォトセンサー43の紙片
除去分離爪51を加圧ローラ3の長手方向に移動させて
いる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、定着ローラもしくは加圧ローラに巻き
付いた転写材を検知手段によって検知した場合には、正
逆反転手段によって定着ローラ及び加圧ローラを定着時
とは逆方向に回転させ、巻き付き転写材分離爪によって
該転写紙を定着ローラもしくは加圧ローラより剥離せし
めるので、ユーザーもしくはサービスマンに煩わしい巻
き付き転写材の処理をさせる必要がなくなる。また、ユ
ーザーもしくはサービスマンが処理する時に起こる火傷
や定着ローラもしくは加圧ローラ表面のコート層の傷の
発生を防止することができ、複写機の安全性を向上させ
ることができる。さらに、ジャム処理時に定着ローラも
しくは加圧ローラ表面に付いた傷によって発生する定着
不良、画像不良を防止することができる。また、ユーザ
ーもしくはサービスマンがジャム処理時に巻き付きに気
がつかず、定着ローラ、加圧ローラに転写材が巻き付い
たままでいた場合でも、サーミスタ等の異常による定着
ローラ及び加圧ローラの異常昇温が発生して巻き付いた
転写材に引火することを防止することができ、複写機の
安全性、信頼性を向上させることができる。
【0066】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記第1の発明において、定着後の転写材を定着ローラ
もしくは加圧ローラから剥離させる分離爪と、巻き付き
転写材分離爪とは、一体に成形されているので、部品点
数を減少させ、コストダウンを図ることができる。
【0067】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記第1の発明において、巻き付き転写材分離爪に
よって剥離された転写材を搬送する搬送手段または該転
写材を収納する収納手段を設けたことにより、除去され
た転写材は、搬送手段を介して速やかに収納手段に収納
され、その後の画像形成動作が円滑に行うことができ
る。
【0068】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記第1の発明において、検知手段は定着ローラまたは
加圧ローラの長手方向に移動自在であるので、転写材の
断片がローラ上に付着した場合でも、確実にこの断片を
検知し、除去することができる。
【0069】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記第1の発明において、定着ローラまたは加圧ロ
ーラを駆動する駆動源と該定着ローラまたは加圧ローラ
との間の駆動経路中に正逆反転手段を設けているので、
装置の大型化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における定着装置の断面
図である。
【図2】本発明の第1の実施例における複写機本体の断
面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における定着ローラ反転
手段の駆動断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例における定着ローラ反転
手段の上視図である。
【図5】本発明の第2の実施例における定着装置の断面
図である。
【図6】本発明の第3の実施例における定着装置の断面
図である。
【図7】本発明の第3の実施例における定着装置の断面
図である。
【図8】図6、図7の矢印D方向からの斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施例におけるセンサーホルダ
ーの周辺の拡大図である。
【図10】従来の定着装置の断面図である。
【符号の説明】
1,35,42 定着装置 2 定着ローラ 3 加圧ローラ 6,7,36 分離爪 13,20,43 反射型フォトセンサー(検知手段) 15,21,36,51 巻き付き紙分離爪(巻き付き
転写材分離爪) 17,18,39,40,41 ローラ(搬送手段) 19 ケース(収納手段) 25〜34 定着ローラ反転手段(正逆反転手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写材を挟持圧接して、該転写材に画像
    を定着せしめる定着ローラ及び加圧ローラと、該定着ロ
    ーラもしくは該加圧ローラに対して接離自在であり、定
    着後の転写材を該定着ローラもしくは該加圧ローラから
    剥離させる分離爪を有する定着装置において、上記定着
    ローラまたは加圧ローラに巻き付いた転写材の有無を検
    知する検知手段と、巻き付いた転写材が有ることを該検
    知手段により検知した場合に、上記定着ローラまたは加
    圧ローラを定着時の回転方向とは逆方向に回転させる正
    逆反転手段と、該正逆反転手段により上記定着ローラま
    たは加圧ローラを定着時の回転方向と逆方向に回転させ
    た場合に、巻き付いた転写材を上記定着ローラまたは加
    圧ローラより剥離させる巻き付き転写材分離爪とを有し
    ていることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 定着後の転写材を定着ローラもしくは加
    圧ローラから剥離させる分離爪と、巻き付き転写材分離
    爪とは、一体に成形されていることとする請求項1に記
    載の定着装置。
  3. 【請求項3】 巻き付き転写材分離爪によって剥離され
    た転写材を搬送する搬送手段または該転写材を収納する
    収納手段を設けたこととする請求項1に記載の定着装
    置。
  4. 【請求項4】 検知手段は定着ローラまたは加圧ローラ
    の長手方向に移動自在であることとする請求項1に記載
    の定着装置。
  5. 【請求項5】 定着ローラまたは加圧ローラを駆動する
    駆動源と該定着ローラまたは加圧ローラとの間の駆動経
    路中に正逆反転手段を設けていることとする請求項1に
    記載の定着装置。
JP33752394A 1994-12-28 1994-12-28 定着装置 Pending JPH08185073A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012048107A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2014232262A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

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JP2012048107A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
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