JPH08185032A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH08185032A
JPH08185032A JP7016487A JP1648795A JPH08185032A JP H08185032 A JPH08185032 A JP H08185032A JP 7016487 A JP7016487 A JP 7016487A JP 1648795 A JP1648795 A JP 1648795A JP H08185032 A JPH08185032 A JP H08185032A
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JP
Japan
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toner
magnetic
developing
carrier
magnetic pole
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7016487A
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English (en)
Inventor
Hiroharu Suzuki
弘治 鈴木
Yoichiro Sugino
洋一郎 杉野
Akira Sawada
彰 沢田
Hiroshi Saito
洋 斉藤
Satohiko Baba
聡彦 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構造で低コスト化が容易な一成分磁性
現像剤を用いた現像装置であって、非接触現像方式を採
用した場合に低コストの直流バイアス電源を用いても十
分な現像特性及び安定した良質の画質が得られる現像装
置を提供する。 【構成】 現像スリーブ31と、現像スリーブ31の内
部に固定配置された複数の磁極を有するマグネットロー
ラと、トナーホッパ6内のトナーを現像スリーブ31上
に供給するミニアジテータ5と、現像スリーブ31上の
トナーの層厚を規制しつつ摩擦帯電するブレード4と、
現像バイアス電源8とを備え、複数の磁極のうち現像領
域に対向する位置に固定配置された現像用磁極を、現像
領域における現像スリーブ31表面の法線方向の磁束密
度が、現像スリーブ31上のトナー搬送方向の現像領域
の下流側における現像スリーブ31表面の法線方向の磁
束密度よりも低くなるように構成し、トナー供給部材に
よるトナー供給部に対向する位置に、トナー供給用磁極
を固定配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に用いる現像装置に係
り、詳しくは、一成分磁性現像剤を用いた非接触型の現
像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置に用いる現像装置と
しては、磁石を内蔵した非磁性の現像剤担持体上に磁性
粒子を含む現像剤をブラシ状に担持する磁気ブラシ型の
現像装置が知られている。そして、この種の現像装置で
使用される現像剤としては、非磁性トナー及び磁性粒子
であるキャリアからなる二成分現像剤と、磁性トナーの
みからなる一成分現像剤とがある。
【0003】上記磁気ブラシ型の現像装置のうち二成分
現像剤を用いるものは、トナーの帯電が確実に行われる
反面、装置構成が複雑であり、画像を安定化するために
トナー濃度制御等の画像濃度制御装置が必要となり、高
価なものとなる。さらに、像担持体へのキャリアの付着
が発生するおそれもある。一方、一成分現像剤を用いる
ものは、安定したトナー帯電特性を得ることは簡単では
ないが、装置構成が簡単であり、二成分現像剤のように
トナー濃度の管理が必要なく、取り扱いも簡便であると
いう利点がある。従って、装置の低コスト化及び小型化
を図るという観点からは、一成分現像剤を用いた現像装
置のほうが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、この一成分現像
剤を用いた現像装置としては、磁石を内蔵した非磁性の
現像剤担持体上に、摩擦帯電等により所定の帯電量に帯
電した一成分磁性現像剤を磁力担持して現像領域まで搬
送し、現像剤担持体上の現像剤が像担持体に接触しない
状態で、該現像剤を像担持体に飛翔させて現像を行う非
接触現像方式を採用したものが知られている。この非接
触現像方式では、現像剤担持体と像担持体との間に現像
剤担持体上の現像剤を像担持体に飛翔させるための現像
バイアス電圧が印加される。
【0005】上記非接触現像方式を採用する現像装置に
おける現像バイアス電圧印加用の電源としては、交流バ
イアス電圧を印加する交流バイアス電源、及び直流バイ
アス電圧を印加する直流バイアス電源を用いることがで
きる。このうち交流バイアス電源は高周波数、高電圧が
要求されるため、コスト的に高いものとなる。一方、直
流バイアス電源は、現像担持体から像担持体への現像剤
の飛翔率が交流バイアス電源を用いた場合に比較して悪
く、安定した良質の画質を得るために十分な現像特性が
得られない。
【0006】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、簡易な構造で低コス
ト化が容易な一成分磁性現像剤を用いた現像装置であっ
て、非接触現像方式を採用した場合に低コストの直流バ
イアス電源を用いても十分な現像特性及び安定した良質
の画質が得られる現像装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、現像領域において像担持体の表
面に非接触で対向し、且つ表面に磁性トナーを担持する
ための非磁性材質からなるトナー担持体と、該トナー担
持体を駆動する駆動手段と、該トナー担持体の内部に固
定配置された複数の磁極を有する磁界発生手段と、トナ
ー収容部に収容されている磁性トナーを該トナー担持体
上に供給するトナー供給部材と、該トナー供給部材で供
給された磁性トナーが磁力で担持された該トナー担持体
に当接し、該トナー担持体上の磁性トナーの層厚を規制
しつつ摩擦帯電する層厚規制兼摩擦帯電部材と、該トナ
ー担持体と該像担持体との間に、所定の直流バイアス電
圧を印加する現像バイアス電源とを備え、該複数の磁極
のうち該現像領域に対向する位置に固定配置された現像
用磁極を、該現像領域における該トナー担持体表面の法
線方向の磁束密度が、該トナー担持体上のトナー搬送方
向の該現像領域の下流側における該トナー担持体表面の
法線方向の磁束密度よりも低くなるように構成し、該ト
ナー供給部材によるトナー供給部に対向する位置に、ト
ナー供給用磁極を固定配置したことを特徴とするもので
ある。
【0008】請求項2の発明は、像担持体の表面に非接
触で対向し、且つ表面に磁性トナーを磁力担持するため
の非磁性材質からなるトナー担持体と、該トナー担持体
を駆動する駆動手段と、該トナー担持体内の該現像領域
に対向する位置に固定配置された現像用磁極を有する磁
界発生手段と、スポンジ材質で形成された表面部が該ト
ナー担持体に圧接した状態で駆動され、トナー収容部に
収容されている磁性トナーを該トナー担持体上に供給す
るトナー供給部材と、該トナー供給部材で供給された磁
性トナーが磁力及び静電気力で担持された該トナー担持
体に当接し、該トナー担持体上の磁性トナーの層厚を規
制する層厚規制部材と、該トナー担持体と該像担持体と
の間に、所定の直流バイアス電圧を印加する現像バイア
ス電源とを備え、該現像用磁極を、該現像領域における
該トナー担持体表面の法線方向の磁束密度が、該トナー
担持体上のトナー搬送方向の該現像領域の下流側におけ
る該トナー担持体表面の法線方向の磁束密度よりも低く
なるように構成したことを特徴とするものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2の現像
装置において、上記現像用磁極及び該現像用磁極と直線
状に対をなす対向磁極を有する磁石を設け、該対向磁極
と現像用磁極とを結ぶ直線が、該トナー担持体表面の法
線方向を基準にして、該トナー担持体上のトナー搬送方
向とは逆方向に30度〜90度傾いていることを特徴と
するものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項1又は2の現像
装置において、上記現像用磁極に加えて、上記トナー担
持体の磁性トナーを担持する表面全体に渡って複数の磁
極を対向させたことを特徴とするものである。
【0011】請求項5の発明は、請求項1又は2の現像
装置において、上記磁性トナーとして粉砕法又は重合法
で製造されたものを用い、上記トナー担持体上の該磁性
トナーが比重1.7〜1.95で0.5〜2.0mgであ
り、該磁性トナーの帯電量の絶対値が5〜30μc/g
であることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1の現像装置においては、トナー供給部
材によってトナー収容部からトナー担持体上に磁性トナ
ーが供給され、トナー供給用磁極によってトナー担持体
上に磁力で担持される。そして、駆動手段によって磁性
トナーが担持されたトナー担持体が駆動されることによ
って磁性トナーが搬送される。そして、トナー担持体に
当接する層厚規制兼摩擦帯電部材によってトナー担持体
上の磁性トナーの層厚が規制されるとともに、磁性トナ
ーが所定極性に摩擦帯電される。帯電した磁性トナーは
トナー担持体上にクーロン力及び物理的な付着力で担持
され、現像領域まで搬送される。この現像領域では、現
像バイアス電源から像担持体とトナー担持体との間に印
加された所定の直流バイアス電圧により現像電界が形成
され、像担持体に形成された静電潜像の電位に応じてト
ナー担持体上の帯電した磁性トナーが像担持体に向かっ
て飛翔して非接触現像が行われる。
【0013】ここで、現像領域に対向する位置に固定配
置された現像用磁極によって発生す磁界の現像領域にお
けるトナー担持体表面の法線方向の磁束密度が、トナー
担持体上のトナー搬送方向の現像領域の下流側における
トナー担持体表面の法線方向の磁束密度よりも低くなっ
ているので、現像領域に移動してきた磁性トナーは、ト
ナー担持体の表面に沿って該表面の上を滑るように下流
側の上記磁束密度が高い位置まで移動する。このトナー
担持体の表面に沿って滑るように移動している磁性トナ
ーに作用しているトナー担持体の表面に向かう磁力が弱
いため、像担持体側への飛翔に先立ってトナー担持体表
面から磁性トナーを剥がす電界が不要となり、トナー飛
翔率が向上する。
【0014】請求項2の現像装置においては、スポンジ
材質で形成された表面部がトナー担持体に圧接した状態
で駆動されたトナー供給部材によってトナー収容部から
トナー担持体上に磁性トナーが供給される。この供給の
際に、トナー供給部材の表面部、磁性トナー及びトナー
担持体が所定極性に摩擦帯電され、帯電した磁性トナー
がトナー担持体上にクーロン力及び物理的な付着力で担
持される。そして、駆動手段によって磁性トナーが担持
されたトナー担持体が駆動されることによって磁性トナ
ーが搬送される。そして、トナー担持体に当接する層厚
規制部材よってトナー担持体上の磁性トナーの層厚が規
制され、現像領域まで搬送される。この現像領域では、
現像バイアス電源から像担持体とトナー担持体との間に
印加された所定の直流バイアス電圧により現像電界が形
成され、像担持体に形成された静電潜像の電位に応じて
トナー担持体上の帯電した磁性トナーが像担持体に向か
って飛翔して非接触現像が行われる。
【0015】ここで、現像領域に対向する位置に固定配
置された現像用磁極によって発生す磁界の現像領域にお
けるトナー担持体表面の法線方向の磁束密度が、トナー
担持体上のトナー搬送方向の現像領域の下流側における
トナー担持体表面の法線方向の磁束密度よりも低くなっ
ているので、現像領域に移動してきた磁性トナーは、ト
ナー担持体の表面に沿って該表面の上を滑るように下流
側の上記磁束密度が高い位置まで移動する。このトナー
担持体の表面に沿って滑るように移動している磁性トナ
ーに作用しているトナー担持体の表面に向かう磁力が弱
いため、像担持体側への飛翔に先立ってトナー担持体表
面から磁性トナーを剥がす電界が不要となり、トナー飛
翔率が向上する。
【0016】特に、請求項3の現像装置においては、上
記現像用磁極及び該現像用磁極と直線状に対をなす対向
磁極を有する磁石の対向磁極と現像用磁極とを結ぶ直線
を、トナー担持体表面の法線方向を基準にして、トナー
担持体上のトナー搬送方向とは逆方向に30度〜90度
傾けることにより、現像領域におけるトナー担持体表面
の法線方向の磁束密度を、トナー担持体上のトナー搬送
方向の現像領域の下流側におけるトナー担持体表面の法
線方向の磁束密度よりも低くする。
【0017】また特に、請求項4の現像装置において
は、上記現像用磁極に加えて、トナー担持体の磁性トナ
ーを担持する表面全体に渡って複数の磁極を対向させ、
この複数の磁極により、トナー担持体に磁性トナーの磁
力担持して搬送する機能が向上し、トナー担持体上に2
層以上の多層のトナー層を安定して形成できる。
【0018】また特に、請求項5の現像装置において
は、上記磁性トナーとして粉砕法又は重合法で製造され
たものを用い、上記トナー担持体上の磁性トナーが比重
1.7〜1.95で0.5〜2.0mgであるので、上記
現像用磁極で発生した磁界により、磁性トナーを確実に
トナー担持体の表面に沿って滑るように移動させること
ができる。また、磁性トナーの帯電量の絶対値が5〜3
0μc/gであり、更に良好な現像特性を得られる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
複写機に採用することができる現像装置に適用した実施
例について説明する。 〔実施例1〕図1は本実施例に係る現像装置の概略構成
を示す正面図である。この現像装置は、像担持体である
円筒状の感光体ドラム1の側方に配設され、感光体ドラ
ム1に向けて開口部が形成された支持ケース2、該開口
部から一部が露出した、磁性トナー(以下「トナー」と
いう)を表面に担持する現像ローラ3、現像ローラ3上
に担持されて磁性トナーの層厚を規制するとともに該ト
ナーを摩擦帯電する層厚規制兼摩擦帯電部材としてのブ
レード4、トナー収容部としてのトナーホッパ6内のト
ナーを現像ローラ3上に供給するトナー供給部材として
のミニアジテータ5などを備えている。上記トナーホッ
パ6の内部には、トナーをミニアジテータ5側に搬送す
るためのアジテータ7が設けられている。また、上記感
光体ドラムの導電性軸体は接地されている。
【0020】上記現像ローラ3は、現像領域Aにおいて
感光体ドラム1に所定の現像ギャップで対向している。
この現像ギャップは、現像ローラ3がトナーを担持して
いる場合でも感光体ドラム1に接触しないように0.1
〜0.5mmの範囲内で設定した。図示しない駆動手段に
よって矢印方向に回転駆動されるトナー担持体としての
非磁性材質からなる現像スリーブ31、現像スリーブ3
1の内部に固定配置された磁界発生手段としてのマグネ
ットローラにより構成されている。
【0021】また、上記現像スリーブ31としては、A
l等の非磁性の金属スリーブを用いることができる。こ
の金属スリーブの表面は、必要に応じて表面部の体積抵
抗が106〜1011Ωcmとなる酸化処理を施したり(A
lの場合はアルマイト処理)、カーボンなどの導電性材
料を分散した高分子材料(樹脂)をコートしたりする。
この現像スリーブ31の抵抗値を変えることにより、最
適な現像特性、特に最適な現像γ特性に設定することが
できる。例えば、該抵抗値を低くすることにより現像γ
を高く設定し、該抵抗値を高くすることにより現像γが
低く設定することができる。また、現像スリーブ31の
表面性は、トナー固着の防止及びトナー搬送性の観点か
ら表面粗さRzで2〜10μmが好ましい。
【0022】また、現像スリーブ31には現像バイアス
電源8によって負の直流バイアス電圧が印加され、導電
性軸体が接地された感光体ドラム1との間に現像電界を
形成する。この現像電界により、負帯電トナーによるN
/P現像が行われる。
【0023】上記マグネットローラは、磁石ホルダ32
の3か所に固定配置された永久磁石33,34,35を
有している。この3つの磁石のうち、磁石33はミニア
ジテータ5によるトナー供給位置の現像スリーブ31に
N磁極が対向するように設けられ、磁石34はブレード
4による層厚規制兼摩擦帯電位置の現像スリーブ31に
S磁極が対向するように設けられている。
【0024】また、上記磁石35は現像領域Aに対向す
る現像用磁極(N磁極)を有する磁石であり、該現像用
磁極(N磁極)とその対向磁極(S磁極)とを結ぶ直線
が、現像ローラ31表面の法線方向を基準にして、現像
スリーブ31上のトナー搬送方向とは逆方向に30度〜
90度傾くように構成され、両磁極のエッジと現像スリ
ーブ31の内面との距離は1.5mmに設定されている。
また、この磁石35は、磁極表面での磁束密度が100
0ガウスになるように着磁されている。
【0025】上記構成の現像装置において、アジテータ
7及びミニアジテータ5によってトナーホッパ6から現
像スリーブ31上にトナーが供給され、磁石33のトナ
ー供給用磁極によって現像スリーブ31上に磁力で担持
される。そして、トナーが担持された現像スリーブ31
が回転駆動されることによってトナーが搬送され、ブレ
ード4によって現像スリーブ31上のトナーの層厚が規
制されるとともに、トナーが負極性に摩擦帯電される。
帯電したトナーは現像スリーブ31上にクーロン力及び
物理的な付着力で担持され、現像領域Aまで搬送され
る。この現像領域Aでは、現像バイアス電源8から感光
体ドラム1と現像スリーブ31との間に印加された負の
直流バイアス電圧により現像電界が形成され、感光体ド
ラム1に形成された静電潜像の電位に応じて現像スリー
ブ31上の帯電トナーが感光体ドラム1に向かって飛翔
して非接触現像が行われる。 (以下、余白)
【0026】ここで、図2(a),(b)を用いて、現
像スリーブ31から感光体ドラム1へのトナー飛翔のメ
カニズムについて説明する。ここで、感光体ドラム1上
の非画像部の電位は−800V、画像部の電位は−10
0V、直流現像バイアス電圧は−600Vであるとす
る。図2(a)に示すように、現像領域Aを感光体ドラ
ム1の非画像部が通過するとき、現像スリーブ31に担
持されているトナーTは、符号B,Cに示す位置で磁石
35のN磁極に引かれている。この位置での現像電界に
よるクーロン力は小さくトナーTは感光体ドラム1に飛
翔しない。ここで、磁石35によって発生した磁界の磁
束密度をB点及びC点で比較すると、B点では低く、C
点では高くなっている。磁性トナーは磁束密度の低い部
分から高い部分へ飛び移るので、回転している現像スリ
ーブ31上のB点とC点との間の表面にはトナーTがな
い状態になる。
【0027】そして、図2(b)に示すように、現像領
域Aを感光体ドラム1の画像部が通過すると、現像領域
Aに形成された現像電界により、画像部の電位に応じて
トナーTが感光体ドラム1側に飛翔して付着する。この
トナー飛翔は、次の数1に示す現像が行われる条件を示
す理論式で説明することができる。ここで、qEは現像
スリーブ31と感光体ドラム1との間の静電的力、Fv
はファンデルワールス力(物理的付着力)、q2/4π
ε02は現像スリーブ31とトナーとの間のクーロン
力、Fmは現像スリーブ31側からトナーTに及ぼす磁
力を表わしている。
【数1】qE≧Fv + q2/4πε02 + Fm
【0028】上記数1に理論式により、ファンデルワー
ルス力とクーロン力がほとんどなくなり、現像電界の力
qEによってトナーTが飛翔しやすくなることが容易に
理解できる。
【0029】以上、本実施例によれば、トナーTを現像
スリーブ31から剥がすために必要とされる電界が不必
要となり、現像電界に依存して現像スリーブ31から感
光体ドラム1へトナーTが移動し、感光体ドラム1上の
電位に応じたトナー付着量が得られ、電位が低い中間調
画像の再現性が良くなり、地肌汚れのない画像が得られ
る。なお、上記現像バイアス電圧としては、直流電圧の
ほか、交流電圧、パルス電圧、又はこれらを組み合わせ
た電圧を適宜最適条件に設定したものを使用できるが、
トナーTが現像スリーブ31から浮いているところで現
像電界を作用させているので、本実施例のようにコスト
的に安い直流電源を用いても、十分な現像特性が得られ
る。
【0030】特に、粉砕法又は重合法で製造した磁性ト
ナーを用い、現像スリーブ31上のトナー付着量が比重
1.7〜1.95で0.5〜2.0mg/cm2、及びトナー
帯電量−5〜30μC/gの範囲で良好な現像特性が得
られる。また、感光体ドラム1の線速に対する現像スリ
ーブ31の線速の比は1.0〜2.0倍の範囲が好まし
く、この範囲内の場合にはベタ画像のいわゆる後端寄り
等の異常画像のない良好な画像が得られる。
【0031】〔実施例2〕図3は他の実施例に係る現像
装置の概略構成を示す正面図であり、図1の現像装置と
同様な部分には同一の符号を付して示してあり、それら
の機能も同様であるので、それらについての説明は省略
する。
【0032】本実施例の現像装置では、現像スリーブ3
1へのトナー供給部材として、図1のミニアジテータ5
の代りに表面部がスポンジ材質で形成されたスポンジロ
ーラ9を設けている。このスポンジローラ9は、ブレー
ド4の上流側で現像スリーブ31に圧接して回転駆動さ
れ、表面の開口部にトナーを保持し、現像スリーブ31
に接触する。そして、トナーとスポンジローラ9と現像
スリーブ31との摩擦帯電によりトナーを帯電し、磁石
による磁力を利用することなく、この帯電トナーをクー
ロン力等で現像スリーブ31上に担持させることができ
る。従って、本実施例のマグネットローラでは、図1の
現像装置とは異なり、現像用の磁極を有する磁石35の
みを固定配置している。
【0033】本実施例で用いたスポンジローラ9の特性
は以下の通りである。 (1)スポンジ抵抗:104〜108Ωcm (2)食い込み量: 0.5〜1.0mm (3)セル数: 40〜100個/インチ (4)線速比: 0.6〜2.0倍(対現像スリーブ) (5)硬度: 40〜70度(JIS硬度A型) (6)スポンジ材質:ウレタンのほかトナーとの相性で各種の材料を用いること ができる。
【0034】特に本実施例によれば、スポンジローラ9
をトナー供給部材として用いているため、トナーに充分
な帯電量を与えることができ、更に現像スリーブ31上
のトナーによるフィルミングを研磨することができる。
【0035】なお、上記各実施例で用いる現像ローラ3
内のマグネットローラとしては、図4(a),(b)に
示すものを用いることもできる。図4(a)のマグネッ
トローラは、現像領域に対向する磁石38のN磁極の中
央部に溝を形成し、現像スリーブ31表面上の法線方向
の磁束密度が2つのピークを持つようにしている。この
磁石38により、該溝に対応する現像領域ではその上流
側及び下流側に比して磁束密度が小さくなり、この溝に
対応した現像スリーブ31上をトナー滑るように移動す
る。ここで、金属軸の周囲の磁石38を保持しているホ
ルダ36はプラスチックマグネットで形成され、図示の
ように円周状に着磁している。これにより、トナー搬送
性が向上し、2層以上のトナー層を搬送する場合のトナ
ー飛散防止に対して効果がある。
【0036】図4(b)のマグネットローラは、磁性体
の金属軸36の周りにプラスチックマグネット層37を
設け、図示のように円周状に着磁している。この着磁し
た磁極による現像スリーブ31上の磁束密度は50〜3
00ガウスとした。一方、現像用の磁極として、図示の
ように現像領域に対向する位置のプラスチックマグネッ
ト層37のN磁極部に切り込みを現像スリーブ31の回
転軸方向に形成した。この切り込みの角度θ2(下流側
の切り込み面の法線と現像領域における現像スリーブ3
1表面の法線とのなす角度)は30度≦θ2≦60度の
範囲内で設定し、この切り込み部からなる現像用磁極に
よる現像スリーブ31上の磁束密度は800ガウス程度
とした。
【0037】
【発明の効果】請求項1又は2の発明によれば、現像領
域に対向する位置に固定配置された現像用磁極によって
発生す磁界の現像領域におけるトナー担持体表面の法線
方向の磁束密度が、トナー担持体上のトナー搬送方向の
現像領域の下流側におけるトナー担持体表面の法線方向
の磁束密度よりも低くなっているので、現像領域に移動
してきた磁性トナーは、トナー担持体の表面に沿って該
表面の上を滑るように下流側の上記磁束密度が高い位置
まで移動する。このトナー担持体の表面に沿って滑るよ
うに移動している磁性トナーに作用しているトナー担持
体の表面に向かう磁力が弱いため、像担持体側への飛翔
に先立ってトナー担持体表面から磁性トナーを剥がす電
界が不要となり、トナー飛翔率が向上するので、低コス
トの直流バイアス電源を用いても十分な現像特性及び安
定した良質の画質が得られるという効果がある。
【0038】特に、請求項3の発明によれば、上記現像
用磁極及び該現像用磁極と直線状に対をなす対向磁極を
有する磁石の対向磁極と現像用磁極とを結ぶ直線を、ト
ナー担持体表面の法線方向を基準にして、トナー担持体
上のトナー搬送方向とは逆方向に30度〜90度傾ける
ことにより、現像領域におけるトナー担持体表面の法線
方向の磁束密度を、トナー担持体上のトナー搬送方向の
現像領域の下流側におけるトナー担持体表面の法線方向
の磁束密度よりも確実に低くすることができるという効
果がある。
【0039】また特に、請求項4の発明によれば、上記
現像用磁極に加えて、トナー担持体の磁性トナーを担持
する表面全体に渡って複数の磁極を対向させ、この複数
の磁極により、トナー担持体に磁性トナーの磁力担持し
て搬送する機能が向上し、トナー担持体上に2層以上の
多層のトナー層を安定して形成でき、トナー飛散も防止
できるという効果がある。
【0040】また特に、請求項5の発明によれば、上記
磁性トナーとして粉砕法又は重合法で製造されたものを
用い、上記トナー担持体上の磁性トナーが比重1.7〜
1.95で0.5〜2.0mgであるので、上記現像用磁
極で発生した磁界により、磁性トナーを確実にトナー担
持体の表面に沿って滑るように移動させることができる
という効果がある。また、磁性トナーの帯電量の絶対値
が5〜30μc/gであり、更に良好な現像特性を得ら
れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る現像装置の概略構成を示す正面
図。
【図2】(a)は非画像部通過時のトナーの動きの説明
図。(b)は画像部通過時のトナーの動きの説明図。
【図3】他の実施例に係る現像装置の概略構成を示す正
面図。
【図4】(a)は変形例に係るマグネットローラの概略
構成を示す正面図。(b)は他の変形例に係るマグネッ
トローラの概略構成を示す正面図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 支持ケース 3 現像ローラ 4 ブレード 5 ミニアジテータ 6 トナーホッパ 7 アジテータ 8 現像バイアス電源 31 現像スリーブ 32 磁石ホルダ 33,34 磁石 35 現像用磁極を有する磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/087 15/06 101 15/09 A 101 (72)発明者 斉藤 洋 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 馬場 聡彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体の表面に非接触で対向し、且つ表
    面に磁性トナーを担持するための非磁性材質からなるト
    ナー担持体と、 該トナー担持体を駆動する駆動手段と、 該トナー担持体の内部に固定配置された複数の磁極を有
    する磁界発生手段と、 トナー収容部に収容されている磁性トナーを該トナー担
    持体上に供給するトナー供給部材と、 該トナー供給部材で供給された磁性トナーが磁力で担持
    された該トナー担持体に当接し、該トナー担持体上の磁
    性トナーの層厚を規制しつつ摩擦帯電する層厚規制兼摩
    擦帯電部材と、 該トナー担持体と該像担持体との間に、所定の直流バイ
    アス電圧を印加する現像バイアス電源とを備え、 該複数の磁極のうち現像領域に対向する位置に固定配置
    された現像用磁極を、該現像領域における該トナー担持
    体表面の法線方向の磁束密度が、該トナー担持体上のト
    ナー搬送方向の該現像領域の下流側における該トナー担
    持体表面の法線方向の磁束密度よりも低くなるように構
    成し、 該トナー供給部材によるトナー供給部に対向する位置
    に、トナー供給用磁極を固定配置したことを特徴とする
    現像装置。
  2. 【請求項2】像担持体の表面に非接触で対向し、且つ表
    面に磁性トナーを磁力担持するための非磁性材質からな
    るトナー担持体と、 該トナー担持体を駆動する駆動手段と、 該トナー担持体内の現像領域に対向する位置に固定配置
    された現像用磁極を有する磁界発生手段と、 スポンジ材質で形成された表面部が該トナー担持体に圧
    接した状態で駆動され、トナー収容部に収容されている
    磁性トナーを該トナー担持体上に供給するトナー供給部
    材と、 該トナー供給部材で供給された磁性トナーが磁力及び静
    電気力で担持された該トナー担持体に当接し、該トナー
    担持体上の磁性トナーの層厚を規制する層厚規制部材
    と、 該トナー担持体と該像担持体との間に、所定の直流バイ
    アス電圧を印加する現像バイアス電源とを備え、 該現像用磁極を、該現像領域における該トナー担持体表
    面の法線方向の磁束密度が、該トナー担持体上のトナー
    搬送方向の該現像領域の下流側における該トナー担持体
    表面の法線方向の磁束密度よりも低くなるように構成し
    たことを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】上記現像用磁極及び該現像用磁極と直線状
    に対をなす対向磁極を有する磁石を設け、 該対向磁極と該現像用磁極とを結ぶ直線が、該トナー担
    持体表面の法線方向を基準にして、該トナー担持体上の
    トナー搬送方向とは逆方向に30度〜90度傾いている
    ことを特徴とする請求項1又は2の現像装置。
  4. 【請求項4】上記現像用磁極に加えて、上記トナー担持
    体の磁性トナーを担持する表面全体に渡って複数の磁極
    を対向させたことを特徴とする請求項1又は2の現像装
    置。
  5. 【請求項5】上記磁性トナーとして粉砕法又は重合法で
    製造されたものを用い、 上記トナー担持体上の該磁性トナーが比重1.7〜1.
    95で0.5〜2.0mgであり、 該磁性トナーの帯電量の絶対値が5〜30μc/gであ
    ることを特徴とする請求項1又は2の現像装置。
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