JPH0818469A - デジタル無線受信機 - Google Patents

デジタル無線受信機

Info

Publication number
JPH0818469A
JPH0818469A JP14748794A JP14748794A JPH0818469A JP H0818469 A JPH0818469 A JP H0818469A JP 14748794 A JP14748794 A JP 14748794A JP 14748794 A JP14748794 A JP 14748794A JP H0818469 A JPH0818469 A JP H0818469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
error rate
gain
level
bit error
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14748794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3505790B2 (ja
Inventor
Yoshiichi Sugiyama
由一 杉山
Michiaki Ueda
道昭 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP14748794A priority Critical patent/JP3505790B2/ja
Publication of JPH0818469A publication Critical patent/JPH0818469A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3505790B2 publication Critical patent/JP3505790B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 帯域制限されたデジタル被変調波を増幅する
RF可変利得増幅器3の出力をIF周波数帯に変換した
後、IF周波数信号のレベルを希望波レベル検出器7で
検出し、デジタル変調されたIF信号を復調器12でデ
ジタル信号に復調した後、符号復号器13でデジタル信
号を符号化、復号化するとともにビット誤り率計算部1
4でビット誤り率を計算し、上記検出したIF信号のレ
ベルと所定の基準レベル及び上記計算されたビット誤り
率と所定の基準ビット誤り率をそれぞれレベル判定器8
で比較し、その結果に応じて利得制御器9を介してRF
可変利得増幅器3の利得を制御する。 【効果】 相互変調妨害に対して強く、受信感度の高い
デジタル無線受信機を低電力、小規模な構成で実現でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無線受信機に係わり、特
にデジタル変調波を低周波数帯へ周波数変換した後、復
調するデジタル無線受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデジタル無線受信機の一例を図1
0に示す。
【0003】従来のデジタル無線受信機では、受信した
デジタル変調波をIF周波数帯へ周波数変換した後に、
復調器でデジタル信号に復調していた。
【0004】一般にデジタル無線通信では、時分割多重
伝送や、符号圧縮、伸長化が行われている。符号圧縮、
伸長化が行われる場合は、復調器のデジタル出力を符号
復号器で復号するのが一般的である。
【0005】図10において、複数のチャネルで構成さ
れたRF帯受信信号はアンテナ1を介してRF帯バンド
パスフィルタ2で帯域制限され、RF可変利得増幅器3
に入力される。RF可変利得増幅器3で増幅されたRF
受信信号17は、第1ミキサ4に入力され、第1局部発
振器10の局発周波数と混合され、第1IF帯へ周波数
変換される。第1IF帯へ周波数変換された第1IF信
号18は、第1IF帯バンドパスフィルタ5で帯域制限
され、第1IF帯増幅器16で増幅された後、第2ミキ
サ6に入力される。その信号は、第2ミキサ6で第2局
部発振器11の局発周波数と混合され、第2IF信号1
9へ周波数変換された後、復調器12に入力される。復
調器12で、デジタル信号に復調された後、符号復号器
13に入力され、復号される。復号された受信データ
は、出力端子15から出力される。
【0006】いま、アンテナ入力端子21に、復調を希
望する信号(以下希望波という)と、それらの3次相互
変調歪信号が希望波に一致する妨害信号である2信号
(以下相互変調妨害波という)とが入力されたとする。
そのスペクトラムを図11に示す。図において、fD
希望波の周波数、fUは相互変調妨害波の周波数であ
る。図では点線で通過帯域と、減衰帯域を分けたが、2
妨害信号はRF帯バンドパスフィルタ2の通過帯域内と
なっている。
【0007】ここで相互変調妨害発生の仕組みを説明す
ると、希望周波数をf1、妨害波周波数をf2、f3と
し、f1、f2、f3に次式の関係があるとする。
【0008】
【数1】
【0009】この時2妨害波による相互変調波のうち3
次成分のみを取り出すと、3次成分fi1、fi2は次
式のようになる。
【0010】
【数2】
【0011】このように、fi1がf1と等しくなり、
希望波に対し干渉し、受信感度を劣化させる。
【0012】無線通信では、周波数の有効利用のために
マルチチャネルアクセス方式が主流であり、上記のよう
にチャネル間隔周波数がdfとなり、f1に対するf
2、f3がアンテナに入力される状況は発生する。従っ
て、無線受信機にとって相互変調妨害に対する耐性は重
要な事項である。
【0013】また、この相互変調妨害波2波による、3
次歪の大半は第1ミキサ4で発生し、この時第1ミキサ
4の出力(第1IF信号18)のスペクトラムは図12
のようになり、これが受信感度を劣化させる。この相互
変調妨害を改善するために、第1IFレベル検出器2
5、希望波レベル検出器7(この検出器をRSSI(Re
ceive Signal Strength Indicator)回路ともいう)、
レベル判定器8、利得制御器9を用いてRF可変利得増
幅器3の利得を制御する。
【0014】以下にその動作を説明すると、まず、妨害
のない状態での、希望波レベル検出器7の出力20(以
下RSSIという)と、デジタル無線で受信感度を示す
ビット誤り率を図13に示す。この状態では、第1IF
信号18のスペクトラムは図15のようになり、第1I
Fレベル検出器25の検出結果は小である。レベル判定
器8は検出結果が小である間は利得制御器9に対し利得
切換え信号を出力しない。
【0015】次に、図11、図12で示したように相互
変調妨害波がある場合は、第1IFレベル検出器25の
検出結果は大であり、妨害を受けているのでビット誤り
率は図14のように、点線で示した妨害のない場合のビ
ット誤り率に比べ劣化している。この時RSSIが増加
し、しきい値Aを越えたら、レベル判定器8は利得制御
器9に対し利得切換え信号を出力し、RF可変利得増幅
器3の利得を下げる。これにより、第1ミキサ入力信号
の希望波妨害比(以下D/U比という)は減少し、ビッ
ト誤り率はアンテナ入力レベルの増加に対し妨害のない
場合の値に近づく。
【0016】誤り率を劣化させる3次相互変調歪レベル
は、ミキサ入力点での信号レベルを1dB小さくすると
3dB小さくなる関係があるから、RF可変利得増幅器
3の利得を1dB下げる事により、3次相互変調歪レベ
ルは3dB下がり、誤り率は大幅に改善できる。
【0017】このようにして、相互変調妨害による受信
感度の劣化を軽減している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、3次
相互変調歪を発生させる妨害波の入力がある場合に利得
制御を行っているが、3次相互変調歪を発生させない入
力信号がある場合にも利得制御を行うという問題があ
る。
【0019】つまり図16に示したように、df1≠d
f2である2信号fUがアンテナ入力端子21に入力さ
れた場合は、3次相互変調歪は希望波fDと一致しない
ので受信感度は劣化しない。しかしこの場合、図17の
ように第1ミキサ出力でも2信号が存在し、第1IFレ
ベル検出器25の検出結果は大となるので利得を下げて
しまう。従って、図18に示すように、ビット誤り率は
改善できない。
【0020】このように利得制御の効果がない場合があ
るという問題がある。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、本発明のデジタル無線受信機は、アンテナを介し
て入力されRF帯バンドパスフィルタで帯域制限された
デジタル変調波を増幅するための利得可変なRF増幅器
と、増幅器からの出力をIF周波数帯へ変換した後、I
F周波数信号のレベルを検出する手段と、デジタル変調
されたIF信号をデジタル信号に復調する復調器と、デ
ジタル信号を符号化、復号化しかつ受信ビット誤り率を
計算する符号復号器と、前記IF信号のレベルを検出す
る手段と前記符号復号器とに接続された制御手段とを備
え、前記制御手段がIF信号のレベルと所定の基準レベ
ルとを比較し、かつ符号復号器からのビット誤り率を所
定の基準ビット誤り率と比較した結果に応じて前記RF
増幅器の利得を制御するようにしたものである。
【0022】また受信機には、データを入力するための
入力手段と、入力されたデータを記憶するための記憶回
路とを備え、制御手段はIF信号のレベルと基準レベル
とを比較する時、およびビット誤り率と基準ビット誤り
率とを比較する時に、記憶回路に記憶されたデータを基
準レベルとして用いるようにする。
【0023】また記憶回路を、前記入力手段により書き
込み可能な書き込み専用の記憶回路部分と、予め所定の
データを記憶した読み出し専用の記憶回路部分とから構
成し、制御手段は、書き込み専用の記憶回路部分にデー
タが記憶されている場合は、その記憶回路に記憶された
データを基準レベルとして用い、書き込み専用の記憶回
路部分にデータが記憶されていない場合には、読み出し
専用の記憶回路部に記憶されたデータを基準レベルとし
て用いるようにする。
【0024】また制御手段を、IF信号レベルと予め記
憶された所定の基準レベルとを比較しかつビット誤り率
と所定の基準誤り率とを比較するためのレベル判定部
と、そのレベル判定部から出力された利得切り換え信号
を所定期間記憶するための記憶回路と、その記憶回路に
記憶された利得切り換え信号に応じてRF増幅器の利得
を切り換える制御部とから構成されるようにする。
【0025】
【作用】上記の構成により、IF信号の大小とビット誤
り率の良否との両方によってRF可変利得増幅器の利得
を制御するので、相互変調妨害を発生させる妨害波が入
力されたときに、ビット誤り率の低下を防止でき、さら
に相互変調妨害を発生させない入力信号があるときには
利得制御を行わないことで、ビット誤り率を良好なまま
保持できる。
【0026】
【実施例】本発明によるデジタル無線受信機の第1の実
施例のブロック構成図を図1に示す。
【0027】本実施例の受信機は、図1に示すように、
図10に示した従来の受信機における第1IFレベル検
出器25を削除し、符号復号器13とビット誤り率計算
部14と、IF信号レベルを検出する希望波レベル検出
器7と、希望波レベル検出器7の出力と基準レベルとを
比較しかつビット誤り率を基準ビット誤り率と比較する
レベル判定器8と、レベル判定器8の出力に応じてRF
可変利得増幅器3の利得を制御する利得制御器9とを備
えたものである。
【0028】符号復号器13の一つの例としては、日本
国内でのデジタル方式自動車電話の規格である、電波シ
ステム開発センター発行のRCR STD−27Bに詳
述されたものがある。
【0029】なお本実施例では、ビット誤り率計算機能
は符号復号器13が有するので、ビット誤り率計算部1
4を符号復号器13に内蔵させているが、内蔵せずに独
立にしても良いことは言うまでもない。
【0030】次に上記各部の動作を説明する。レベル判
定器8は、予め基準レベルおよび基準誤り率を記憶して
おき、希望波レベル検出器7の出力と基準レベルとを比
較し、かつビット誤り率計算部14の出力と基準誤り率
とを比較し、比較結果に応じてRF可変利得増幅器3の
利得を切り換えるための指示を利得制御器9へ出力す
る。利得制御器9はレベル判定器8からの指示を受け
て、RF可変利得増幅器3の利得を切り換える。
【0031】この利得切り換えの動作は、例えば、RF
可変利得増幅器3の構成として、高利得増幅器と低利得
増幅器とを備え、これらの増幅器を選択的に切り換え可
能な構成としておき、希望波レベル検出器7で検出した
レベルが、予め設定した基準レベルA(以下しきい値
A)よりも小さいときにはRF可変利得増幅器3は高利
得の増幅器を用い、希望波レベルが基準レベルAを越
え、かつビット誤り率が基準ビット誤り率B(以下しき
い値B)より大きいときには低利得増幅器に切り換わる
ように制御される。またRF可変利得増幅器3の構成例
として、可変減衰器と線形増幅器とを用いて構成しても
同様である。以下は高利得増幅器と低利得増幅器とによ
る構成として説明する。
【0032】まず相互変調妨害波がない場合を考える。
図2に示すようにアンテナ入力レベルが増加してゆく場
合、始めは希望波レベルはしきい値A以下であり、ビッ
ト誤り率はしきい値Bより悪い。アンテナ入力レベルが
増加すると、ビット誤り率はしきい値Bより良くなる。
さらにアンテナ入力レベルが増加すると、希望波レベル
はしきい値Aより大きくなる。この変化では、レベル判
定器8は利得切り換え信号を出力せず、初期の高い利得
のままである。
【0033】次にアンテナ入力レベルが減少してゆく場
合、今の説明とは逆になり、始めは希望波レベルはしき
い値A以上であり、ビット誤り率はしきい値Bより良
い。利得は高くなっている。図3のようにアンテナ入力
レベルが減少すると、希望波レベルはしきい値Aより小
さくなる。さらにアンテナ入力レベルが減少すると、ビ
ット誤り率はしきい値Bより悪くなる。さらにアンテナ
入力レベルが減少すると、希望波レベルはしきい値Cよ
り小さくなる。この変化では、レベル判定器8は利得切
り換え信号を出力せず、初期の高い利得のままである。
上記のように希望波レベルのしきい値にAとCとを設け
ている理由は後述する。
【0034】次に相互変調妨害波がある場合を考える。
まず希望波および妨害波が共に増加し、アンテナ入力レ
ベルが増加してゆく場合を考えると、図4に示すように
始めは希望波レベルはしきい値A以下であり、ビット誤
り率はしきい値Bより悪い。アンテナ入力レベルが増加
すると、希望波レベルはしきい値Aより大きくなる。こ
の変化の時、レベル判定器8は利得切り換え信号を出力
し、利得制御器9はRF可変利得増幅器3の利得を下げ
る。この制御により第1ミキサ4の入力レべルは下が
り、第1ミキサ4の出力信号に含まれる3次相互変調歪
信号が小さくなり、ビット誤り率は、相互変調妨害のな
い誤り率(図中の点線の誤り率)に近づく。
【0035】さらにアンテナ入力レベルが増加すると、
ビット誤り率はしきい値Bより良くなる。このように、
利得切り換えにより、ビット誤り率を改善できる。
【0036】次にアンテナ入力レベルが減少してゆく場
合、今の説明と逆になり、図5のようにアンテナ入力レ
ベルが減少すると、ビツト誤り率はしきい値Bより悪く
なる。さらに減少すると、希望波レベルはしきい値Aよ
り小さくなるが、ここで利得切り換えはしない。希望波
レベルがしきい値Cより小さくなったときに、レベル判
定器8は利得切り換え信号を出力し、利得制御器9がR
F可変利得増幅器3の利得を上げる。ここで、しきい値
Aより小さいしきい値Cで切り換えていることにより、
相互変調妨害を軽減している領域を長く保つことがで
き、さらにアンテナ入力レベルの、しきい値A点付近で
の変動に対し、利得を頻繁に切り換えることによる復調
系への悪影響を軽減できる。
【0037】以上の動作を図6、図7を用いて整理す
る。希望波レベルとビット誤り率の組合せを表したのが
図6であり、希望波レベルが“小”であり、ビット誤り
率が“悪い”状態を“小悪”のように表現し、それらの
変化を番号1〜8と定義する。図7はRF可変利得増幅
器3の利得が、変化1〜8によって、どう遷移するかを
示したものである。例えば高い利得の状態にある時、
“小悪”から“大悪”への変化5によって利得は低い状
態になる。これは前述の、相互変調妨害があり、アンテ
ナ入力レベルが増加してゆく場合(図4の特性)に対応
する。
【0038】以上の説明では、アンテナ入力レベルの増
加にはしきい値Aを、減少にはしきい値Cを用い、いわ
ゆるヒステリシス特性を持たせたが、さらにA<Dなる
しきい値DおよびC<E<Dなるしきい値Eを用い、2
段階のヒステリシス特性を持たせても、本発明の一実施
例である事をつけ加えておく。
【0039】次に図8を用いて、前述したレベル判定器
8に設定する基準レベル及び基準ビット誤り率を自由に
設定する事ができるようにした、第2の実施例について
説明する。回路規模の面からは、基準レベル及び基準ビ
ット誤り率は固定値として、レベル判定器8内に予め設
定しておく事が有効であるが、レベル判定ならびに利得
制御の汎用性を考慮すると、目的に応じて入出力特性を
外部信号によって変更できることも有効である。
【0040】図8は、入力端子23を介して外部信号に
よって書き込み可能な記憶回路22を追加したデジタル
無線受信機のブロック構成図である。記憶回路22は書
き込み可能な構成とし、レベル判定器8で用いる基準レ
ベル及び基準ビット誤り率を予め記憶しておくため、外
部に接続されたキーボード等から外部入力端子23を介
して記憶情報を書き込むようにする。レベル判定器8
は、記憶回路22に記憶された基準レベルと希望波レベ
ル検出器7の出力とを比較し、かつ記憶回路22に記憶
された基準ビット誤り率とビット誤り率計算部14のビ
ット誤り率とを比較して、利得制御器9に利得切換え信
号を出力する。その結果、状況に応じて利得制御を変更
する事が可能となる。なお記憶回路22の特徴として、
他の回路の電源を切断しても記憶情報を保持できること
が望ましい。
【0041】また記憶回路の一部を読み出し専用記憶回
路で構成し、その読み出し専用記憶回路に基本情報(こ
の情報を一般にデフォルト値と言う)を記憶しておき、
外部信号によって書き込み可能な記憶回路に情報を入力
しない限り、読み出し専用記憶回路に記憶されている基
本情報を、基準レベル及び基準ビット誤り率として利得
制御を行う事も可能である。
【0042】次に前述した受信機が間欠受信を行う場合
について説明する。
【0043】間欠受信は予め設定した時間周期に従い、
受信状態と休止状態を繰り返す受信方式である。休止状
態には一般に、制御部分を除き受信部の電源は切断す
る。従って特別の機能を追加しない限り、一旦停止状態
に入ると前述したRF可変利得増幅器の利得は初期状態
に戻る。
【0044】比較的短い周期で間欠受信する場合、希望
波レベルが急激に変動する事は少ない。そのため、受信
状態から一旦停止状態に入り、再び受信状態に入った
時、前の受信状態におけるのと近い希望波レベルである
可能性が高い。従って、前の受信状態における利得制御
状態に関する情報を次の受信状態まで記憶する事によっ
て、次の受信状態に入った時に速やかに利得制御を行う
事もできる。
【0045】図9はこのような間欠受信を行う受信機の
実施例である第3の実施例のブロック構成を示す図であ
る。図8の記憶回路22とは異なる記憶回路24は、書
き込み可能でかつ無線受信部の電源を切断しても記憶情
報を保持できる記憶回路である。レベル判定器8の出力
情報を記憶回路24に記憶する。利得制御器9は記憶回
路24に記憶されている情報に応じてRF可変利得増幅
器3の利得を切り換える。
【0046】休止状態に入ると、記憶回路24を除く回
路の電源は切断され、この時記憶回路24に記憶された
利得制御情報(例えば“高い”か“低い”という情報)
は保持される。次の受信状態に入ると、利得制御器9は
記憶回路24に記憶されている利得制御情報を用い、前
の受信状態と同一にRF変換利得増幅器3の利得を切り
換える。
【0047】一方レベル判定器8は記憶回路24に記憶
されている利得制御状態を参照し、RF可変利得増幅器
3の利得がどの状態にあるか判断して、レベル判定に用
いる基準レベル及び基準ビット誤り率を選択する。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
相互変調妨害に対して強く、受信感度の高いデジタル無
線受信機を低電力、小規模な構成で実現できる。
【0049】なお、具体的な効果としては次のようなも
のがある。第1に、受信ビット誤り率そのものを判定値
として用いるため、相互変調妨害が発生している事を確
実に検知でき、受信感度を良好に保持することができ
る。
【0050】また第2に、レベル判定器における基準レ
ベル及び基準ビット誤り率を外部信号によって設定でき
るため、希望波に対する入出力特性に関する自由度が高
くなる。これにより、受信機に組み込んだ場合、あるい
はIC化した場合の汎用性を広くできる。本発明を間欠
受信機に適用すると、前の受信状態における利得制御情
報を記憶する事により、休止状態を経て次の受信状態に
入った時、記憶情報を用いて速やかに必要な利得制御状
態にする事ができる。これにより、受信状態に入った時
の利得制御に関する立ち上り時間が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデジタル無線受信機の第1の実施
例のブロック構成図である。
【図2】本発明によるデジタル無線受信機における入出
力特性を示す第1の図である。
【図3】本発明によるデジタル無線受信機における入出
力特性を示す第2の図である。
【図4】本発明によるデジタル無線受信機における入出
力特性を示す第3の図である。
【図5】本発明によるデジタル無線受信機における入出
力特性を示す第4の図である。
【図6】本発明によるデジタル無線受信機での、判定条
件の変化を説明するための図である。
【図7】本発明によるデジタル無線受信機での、RF可
変利得増幅器の利得の状態遷移図である。
【図8】本発明によるデジタル無線受信機の第2の実施
例のブロック構成図である。
【図9】本発明によるデジタル無線受信機の第3の実施
例のブロック構成図である。
【図10】従来のデジタル無線受信機のブロック構成図
である。
【図11】従来のデジタル無線受信機での、RF可変利
得増幅器のスペクトラムを示す第1の図である。
【図12】従来のデジタル無線受信機での、第1ミキサ
出力のスペクトラムを示す第1の図である。
【図13】従来のデジタル無線受信機における入出力特
性を示す第1の図である。
【図14】従来のデジタル無線受信機における入出力特
性を示す第2の図である。
【図15】従来のデジタル無線受信機での、第1ミキサ
出力のスペクトラムを示す第2の図である。
【図16】従来のデジタル無線受信機での、RF可変利
得増幅器のスペクトラムを示す第2の図である。
【図17】従来のデジタル無線受信機での、第1ミキサ
出力のスペクトラムを示す第3の図である。
【図18】従来のデジタル無線受信機における入出力特
性を示す第3の図である。
【符号の説明】
1…アンテナ 2…RF帯バンドパス
フィルタ 3…RF可変利得増幅器 4…第1ミキサ 5…第1IF帯バンドパスフィルタ 6…第2ミキサ 7…希望波レベル検出
器 8…レベル判定器 9…利得制御器 10…第1局部発振器 11…第2局部発振器 12…復調器 13…符号復号器 14…ビット誤り率計算部 15…出力端子 16…第1IF帯増幅器 17…RF受信信号 18…第1IF信号 19…第2IF信号 20…RSSI 21…アンテナ入力端
子 22…記憶回路 23…外部入力端子 24…記憶回路 25…第1IFレベル
検出器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中間周波数信号のレベルを検出する受信信
    号強度検出器と、中間周波数信号をデジタルデータに復
    調する復調器と、デジタルデータの符号化及び復号化を
    行う符号復号器から構成されるデジタル無線受信機にお
    いて、制御信号により利得を可変できる可変利得増幅器
    と、入力信号と基準信号との比較を行うレベル判定器
    と、可変利得増幅器への制御信号を発生する利得制御器
    とを設け、符号復号器からの受信ビット誤り率と基準ビ
    ット誤り率、および受信信号強度信号と基準強度信号を
    それぞれ比較し、その結果に応じて前記可変利得増幅器
    の利得を制御することを特徴とするデジタル無線受信
    機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のデジタル無線受信機にお
    いて、データを入力するための入力手段と、入力された
    データを記憶するための記憶回路とを備え、ビット誤り
    率と基準ビット誤り率、および受信信号強度信号と基準
    強度信号とを比較するときに、前記記憶回路に記憶され
    たデータを基準ビット誤り率および基準強度信号として
    用いる事を特徴とするデジタル無線受信機。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のデジタル無線受信機にお
    いて、前記記憶回路は、前記入力手段により書き込み可
    能な書き込み専用の第1の記憶回路部分と、予め所定の
    データを記憶した読み出し専用の第2の記憶回路部分と
    から成り、前記第1の記憶回路部分にデータが記憶され
    ている場合には、該第1の記憶回路部分に記憶されたデ
    ータを前記基準ビット誤り率および基準強度信号として
    用い、前記第1の記憶回路部分にデータが記憶されてい
    ない場合には、前記第2の記憶回路部分に記憶されたデ
    ータを前記基準ビット誤り率および基準強度信号として
    用いることを特徴とするデジタル無線受信機。
JP14748794A 1994-06-29 1994-06-29 デジタル無線受信機 Expired - Lifetime JP3505790B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14748794A JP3505790B2 (ja) 1994-06-29 1994-06-29 デジタル無線受信機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14748794A JP3505790B2 (ja) 1994-06-29 1994-06-29 デジタル無線受信機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003329290A Division JP3806876B2 (ja) 2003-09-22 2003-09-22 デジタル無線受信機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0818469A true JPH0818469A (ja) 1996-01-19
JP3505790B2 JP3505790B2 (ja) 2004-03-15

Family

ID=15431508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14748794A Expired - Lifetime JP3505790B2 (ja) 1994-06-29 1994-06-29 デジタル無線受信機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3505790B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0838896A2 (en) * 1996-10-23 1998-04-29 Nec Corporation Radio receiver gain control
US5999559A (en) * 1997-06-23 1999-12-07 Nec Corporation Radio receiver for spread spectrum signal
US6072998A (en) * 1996-11-12 2000-06-06 Nec Corporation Radio receiver for receiving a modulated digital signal
KR100322477B1 (ko) * 1999-12-27 2002-02-07 오길록 상호변조 왜곡신호 측정장치
JP2004510377A (ja) * 2000-09-25 2004-04-02 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム メモリ上に格納された情報に基づいてrf信号のレベルを最適化する装置および方法
US8369466B2 (en) 2007-06-21 2013-02-05 Sharp Kabushiki Kaisha Automatic gain control circuit, receiving apparatus and automatic gain control method

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0838896A2 (en) * 1996-10-23 1998-04-29 Nec Corporation Radio receiver gain control
US6032031A (en) * 1996-10-23 2000-02-29 Nec Corporation Receiver for suppressing intermodulation
EP0838896A3 (en) * 1996-10-23 2000-03-29 Nec Corporation Radio receiver gain control
AU738168B2 (en) * 1996-10-23 2001-09-13 Nec Corporation Receiver
US6072998A (en) * 1996-11-12 2000-06-06 Nec Corporation Radio receiver for receiving a modulated digital signal
US5999559A (en) * 1997-06-23 1999-12-07 Nec Corporation Radio receiver for spread spectrum signal
KR100322477B1 (ko) * 1999-12-27 2002-02-07 오길록 상호변조 왜곡신호 측정장치
JP2004510377A (ja) * 2000-09-25 2004-04-02 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム メモリ上に格納された情報に基づいてrf信号のレベルを最適化する装置および方法
JP2004510378A (ja) * 2000-09-25 2004-04-02 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム Rf信号のレベルを最適化する装置および方法
US8369466B2 (en) 2007-06-21 2013-02-05 Sharp Kabushiki Kaisha Automatic gain control circuit, receiving apparatus and automatic gain control method

Also Published As

Publication number Publication date
JP3505790B2 (ja) 2004-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4485059B2 (ja) 干渉に基づくレシーバ直線性のインテリジェント制御
US5303406A (en) Noise squelch circuit with adaptive noise shaping
US5630220A (en) Automatic gain control circuit for radio communication apparatus
US6208849B1 (en) Receiver with suppressed intermodulation distortion and method for operating the same
KR19980042507A (ko) 무선 수신 장치
JP2001230686A (ja) 妨害受信信号オーバロードの保護のための方法および装置
WO2003047119A1 (en) Receiver for audio enhancement and method therefor
EP1182788A1 (en) Adjacent frequency amplitude reduction system and method
KR19980033270A (ko) 수신기
KR100363358B1 (ko) 소비전력절감장치
US6314144B1 (en) Digital wireless receiving apparatus
JP3505790B2 (ja) デジタル無線受信機
JP4258373B2 (ja) 受信機
JP2005269669A (ja) デジタル無線受信機
US6845233B2 (en) RF receivers with reduced spurious response for mobile stations and methods therefor
JP3806876B2 (ja) デジタル無線受信機
JPH07336291A (ja) 移動通信における送信出力制御装置
JPH09321691A (ja) 無線電話装置
JP3675138B2 (ja) 受信機
JPH0865233A (ja) 携帯電話機
EP1940024B1 (en) Method and apparatus for intermediate frequency selection
KR100693556B1 (ko) 이동 통신 단말기의 엘엔에이 제어 방법
JP3700337B2 (ja) 携帯電話装置
JP2005333182A (ja) フィルタ装置、携帯無線通信端末
JP3583098B2 (ja) 携帯電話装置及びそれに用いる送信フィルタ制限方法並びにそのプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031208

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071226

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131226

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term