JPH08184578A - 空間電荷の測定装置 - Google Patents
空間電荷の測定装置Info
- Publication number
- JPH08184578A JPH08184578A JP33969694A JP33969694A JPH08184578A JP H08184578 A JPH08184578 A JP H08184578A JP 33969694 A JP33969694 A JP 33969694A JP 33969694 A JP33969694 A JP 33969694A JP H08184578 A JPH08184578 A JP H08184578A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- measured
- electrode
- space charge
- cylindrical cell
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- Pending
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- Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、被測定用試料の空間電荷を高温下
で測定することができる空間電荷の測定装置を提供せん
とするものである。 【構成】 本発明は、被測定用試料Ｓの上面側に取り付
けられる耐熱性樹脂製の筒形セル１と、筒形セル１内の
被測定用試料Ｓ上に設置される一方の電極２と、被測定
用試料Ｓの前記一方の電極２の反対側に設置される他方
の電極３と、当該他方の電極３の外周に設置されてかつ
前記被測定用試料Ｓの底面側に当接する加熱手段兼用の
試料下部押さえ台４と、前記筒形セル１内に充填した絶
縁オイル５とからなる空間電荷の測定装置にあり、上記
加熱手段兼用の試料下部押さえ台４によって、被測定用
試料Ｓを所定の温度まで、迅速にかつ効果的に加温する
ことができ、また、この高温下で、被測定用試料Ｓの空
間電荷を測定することができる。
で測定することができる空間電荷の測定装置を提供せん
とするものである。 【構成】 本発明は、被測定用試料Ｓの上面側に取り付
けられる耐熱性樹脂製の筒形セル１と、筒形セル１内の
被測定用試料Ｓ上に設置される一方の電極２と、被測定
用試料Ｓの前記一方の電極２の反対側に設置される他方
の電極３と、当該他方の電極３の外周に設置されてかつ
前記被測定用試料Ｓの底面側に当接する加熱手段兼用の
試料下部押さえ台４と、前記筒形セル１内に充填した絶
縁オイル５とからなる空間電荷の測定装置にあり、上記
加熱手段兼用の試料下部押さえ台４によって、被測定用
試料Ｓを所定の温度まで、迅速にかつ効果的に加温する
ことができ、また、この高温下で、被測定用試料Ｓの空
間電荷を測定することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、被測定用試料の空間電
荷を高温下で測定することができる空間電荷の測定装置
に関するものである。
荷を高温下で測定することができる空間電荷の測定装置
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、ポリエチレンシート（フィルム）
などの絶縁体中の空間電荷を測定するには、通常常温
（室温＝約２５℃程度）下で行うことが多かった。
などの絶縁体中の空間電荷を測定するには、通常常温
（室温＝約２５℃程度）下で行うことが多かった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電線やケー
ブルなどに使用されるポリエチレンシートなどのような
絶縁シートにおいては、室温状態だけではなく、高温下
（室温以上〜１２０℃程度まで）において、どのような
空間電荷を取り得るのか知りたい場合がある。例えば、
布設電線の絶縁材料であるポリエチレンシートの高温時
における、空間電荷の挙動がより的確に把握できるよう
になるからである。
ブルなどに使用されるポリエチレンシートなどのような
絶縁シートにおいては、室温状態だけではなく、高温下
（室温以上〜１２０℃程度まで）において、どのような
空間電荷を取り得るのか知りたい場合がある。例えば、
布設電線の絶縁材料であるポリエチレンシートの高温時
における、空間電荷の挙動がより的確に把握できるよう
になるからである。
【０００４】このような場合、従来の測定装置では、上
述したように、通常常温下で測定が行われるため、構成
的に高温下での測定には対応することができなかった。
特に、従来の測定装置では、被測定用試料の上面側に取
り付けられる筒形セルがアクリル樹脂などからなるた
め、高温には耐えられず、また、被測定用試料を加温す
る適当な加熱手段などもなかった。
述したように、通常常温下で測定が行われるため、構成
的に高温下での測定には対応することができなかった。
特に、従来の測定装置では、被測定用試料の上面側に取
り付けられる筒形セルがアクリル樹脂などからなるた
め、高温には耐えられず、また、被測定用試料を加温す
る適当な加熱手段などもなかった。
【０００５】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、被測定用試料を加温して、所定の高温
状態を作り、この元での空間電荷を測定するようにした
空間電荷の測定装置を提供せんとするものである。
なされたもので、被測定用試料を加温して、所定の高温
状態を作り、この元での空間電荷を測定するようにした
空間電荷の測定装置を提供せんとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とする点
は、被測定用試料の上面側に取り付けられる耐熱性樹脂
製の筒形セルと、当該筒形セル内の前記被測定用試料上
に設置される一方の電極と、前記被測定用試料の前記一
方の電極の反対側に設置される他方の電極と、当該他方
の電極の外周に設置されてかつ前記被測定用試料底面側
に当接する加熱手段兼用の試料下部押さえ台と、前記筒
形セル内に充填した絶縁オイルとからなる空間電荷の測
定装置にある。
は、被測定用試料の上面側に取り付けられる耐熱性樹脂
製の筒形セルと、当該筒形セル内の前記被測定用試料上
に設置される一方の電極と、前記被測定用試料の前記一
方の電極の反対側に設置される他方の電極と、当該他方
の電極の外周に設置されてかつ前記被測定用試料底面側
に当接する加熱手段兼用の試料下部押さえ台と、前記筒
形セル内に充填した絶縁オイルとからなる空間電荷の測
定装置にある。
【０００７】
【作用】本発明では、加熱手段兼用の試料下部押さえ台
によって、被測定用試料を所定の温度まで加温すること
ができ、また、この高温下で、被測定用試料の空間電荷
を測定することができる。
によって、被測定用試料を所定の温度まで加温すること
ができ、また、この高温下で、被測定用試料の空間電荷
を測定することができる。
【０００８】
【実施例】図１は、本発明に係る空間電荷の測定装置の
一実施例を示したものである。図中、１はポリエチレン
シートなどの被測定用試料Ｓの上面側に取り付けられる
耐熱性樹脂、例えばポリカーボネートなどの樹脂製で、
好ましくは透明又は半透明としてある筒形セル、２は当
該筒形セル１内の被測定用試料Ｓ上に設置される一方の
電極（セル内電極）、３は被測定用試料Ｓの上記セル内
電極２の反対側に設置される、銅などの金属板からなる
他方の電極（外部電極）、４は他方の電極３の外周に設
置されてかつ被測定用試料Ｓの底面側に当接する、ヒラ
ミックヒータやその他の発熱体からなる加熱手段兼用の
試料下部押さえ台、５は筒形セル１内に充填したシリコ
ンオイルなどの絶縁オイル、６は筒形セル１の底面と被
測定用試料Ｓ上面間に介在させたオイルシール用のパッ
キング材、７は筒形セル１、加熱手段兼用の試料下部押
さえ台４及び外部電極３を固定するための固定具であ
る。
一実施例を示したものである。図中、１はポリエチレン
シートなどの被測定用試料Ｓの上面側に取り付けられる
耐熱性樹脂、例えばポリカーボネートなどの樹脂製で、
好ましくは透明又は半透明としてある筒形セル、２は当
該筒形セル１内の被測定用試料Ｓ上に設置される一方の
電極（セル内電極）、３は被測定用試料Ｓの上記セル内
電極２の反対側に設置される、銅などの金属板からなる
他方の電極（外部電極）、４は他方の電極３の外周に設
置されてかつ被測定用試料Ｓの底面側に当接する、ヒラ
ミックヒータやその他の発熱体からなる加熱手段兼用の
試料下部押さえ台、５は筒形セル１内に充填したシリコ
ンオイルなどの絶縁オイル、６は筒形セル１の底面と被
測定用試料Ｓ上面間に介在させたオイルシール用のパッ
キング材、７は筒形セル１、加熱手段兼用の試料下部押
さえ台４及び外部電極３を固定するための固定具であ
る。
【０００９】上記外部電極３の底面には、図示しない
が、空間電荷測定用の圧電素子などが取り付けられる。
そしてまた、上記セル内電極２は、概略ボタン形状の金
属導体からなり、その円盤状本体部２ａの外周には、図
示のように、曲面（半円面）からなる電解緩和部２ｂを
設けるとよい。
が、空間電荷測定用の圧電素子などが取り付けられる。
そしてまた、上記セル内電極２は、概略ボタン形状の金
属導体からなり、その円盤状本体部２ａの外周には、図
示のように、曲面（半円面）からなる電解緩和部２ｂを
設けるとよい。
【００１０】しかして、この測定装置では、先ず、被測
定用試料Ｓの空間電荷の測定に先立って、加熱手段兼用
の試料下部押さえ台４に通電する。この通電によって、
試料下部押さえ台４自体が発熱するため、当該試料下部
押さえ台４と極めて近接して（当接して）位置される、
被測定用試料Ｓが、絶縁オイル５や筒形セル１の下端周
辺、セル内電極２などと共に、次第に加温され、所定の
温度（室温以上〜１２０℃程度まで）に設定される。お
な、当該設定温度の制御は、被測定用試料Ｓの周辺部分
に熱電対などの温度センサを設置して行うものとする。
定用試料Ｓの空間電荷の測定に先立って、加熱手段兼用
の試料下部押さえ台４に通電する。この通電によって、
試料下部押さえ台４自体が発熱するため、当該試料下部
押さえ台４と極めて近接して（当接して）位置される、
被測定用試料Ｓが、絶縁オイル５や筒形セル１の下端周
辺、セル内電極２などと共に、次第に加温され、所定の
温度（室温以上〜１２０℃程度まで）に設定される。お
な、当該設定温度の制御は、被測定用試料Ｓの周辺部分
に熱電対などの温度センサを設置して行うものとする。
【００１１】このようにして、被測定用試料Ｓが所定の
温度に達したら、上記両電極２，３に測定電圧（パルス
電圧）を印加する。この電圧印加によって、例えば外部
電極３の底面側に設けた圧電素子に、被測定用試料Ｓ中
の空間電荷に対応した変化が現れるため、この変化を、
オシロスコープなどによって捉えれば、高温下におけ
る、被測定用試料Ｓ中の空間電荷の状態を測定すること
ができる。
温度に達したら、上記両電極２，３に測定電圧（パルス
電圧）を印加する。この電圧印加によって、例えば外部
電極３の底面側に設けた圧電素子に、被測定用試料Ｓ中
の空間電荷に対応した変化が現れるため、この変化を、
オシロスコープなどによって捉えれば、高温下におけ
る、被測定用試料Ｓ中の空間電荷の状態を測定すること
ができる。
【００１２】この測定時、筒形セル１がポリカーボネー
トなどの耐熱性樹脂からなるため、加熱手段兼用の試料
下部押さえ台４を発熱させても、当該筒形セル１が熱変
形したりすることはない。また、この筒形セル１内に
は、絶縁オイル５が充填されているため、高い沿面電圧
が得られる。さらに、セル内電極２として、上記概略ボ
タン形状の金属導体からなる円盤状本体部２ａの外周に
電解緩和部２ｂを設けたものを用いれば、良好な放電防
止機能が得られる。
トなどの耐熱性樹脂からなるため、加熱手段兼用の試料
下部押さえ台４を発熱させても、当該筒形セル１が熱変
形したりすることはない。また、この筒形セル１内に
は、絶縁オイル５が充填されているため、高い沿面電圧
が得られる。さらに、セル内電極２として、上記概略ボ
タン形状の金属導体からなる円盤状本体部２ａの外周に
電解緩和部２ｂを設けたものを用いれば、良好な放電防
止機能が得られる。
【００１３】このような高温下での空間電荷の測定によ
って、例えば電線やケーブルなどに使用されるポリエチ
レンシートなどのような絶縁シートにおいて、布設状態
の電線やケーブルが何らかの原因で、加熱された場合に
おける、絶縁材料の挙動をより的確に把握することが可
能となる。
って、例えば電線やケーブルなどに使用されるポリエチ
レンシートなどのような絶縁シートにおいて、布設状態
の電線やケーブルが何らかの原因で、加熱された場合に
おける、絶縁材料の挙動をより的確に把握することが可
能となる。
【００１４】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
係る空間電荷の測定装置によると、電線やケーブルなど
に使用されるポリエチレンシートなどのような絶縁シー
トにおける、高温下での空間電荷を簡単かつ安定して測
定することができる。しかも、この際、加熱手段兼用の
試料下部押さえ台は、絶縁シートなどの被測定用試料と
極めて近接して位置されため、効果的な温度上昇が得ら
れ、迅速な測定が可能となる。この結果、例えば、布設
状態の電線やケーブルにおける、過熱時の絶縁材料の挙
動を、より速く、的確に把握することが可能となる。
係る空間電荷の測定装置によると、電線やケーブルなど
に使用されるポリエチレンシートなどのような絶縁シー
トにおける、高温下での空間電荷を簡単かつ安定して測
定することができる。しかも、この際、加熱手段兼用の
試料下部押さえ台は、絶縁シートなどの被測定用試料と
極めて近接して位置されため、効果的な温度上昇が得ら
れ、迅速な測定が可能となる。この結果、例えば、布設
状態の電線やケーブルにおける、過熱時の絶縁材料の挙
動を、より速く、的確に把握することが可能となる。
【図１】本発明に係る空間電荷の測定装置の一実施例を
示した縦断面図である。
示した縦断面図である。
１ 筒形セル ２ 一方の電極（セル内電極） ２ａ 円盤状本体部 ２ｂ 電解緩和部 ３ 他方の電極（外部電極） ４ 加熱手段兼用の試料下部押さえ台 ５ 絶縁オイル ６ パッキング材 Ｓ 被測定用試料（絶縁シート）
Claims (1)
- 【請求項１】 被測定用試料の上面側に取り付けられる
耐熱性樹脂製の筒形セルと、当該筒形セル内の前記被測
定用試料上に設置される一方の電極と、前記被測定用試
料の前記一方の電極の反対側に設置される他方の電極
と、当該他方の電極の外周に設置されてかつ前記被測定
用試料底面側に当接する加熱手段兼用の試料下部押さえ
台と、前記筒形セル内に充填した絶縁オイルとからなる
ことを特徴とする空間電荷の測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33969694A JPH08184578A (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 空間電荷の測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33969694A JPH08184578A (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 空間電荷の測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08184578A true JPH08184578A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18329938
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33969694A Pending JPH08184578A (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 空間電荷の測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08184578A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102495300A (zh) * | 2011-11-15 | 2012-06-13 | 西安交通大学 | 一种多用途空间电荷测量用高压电极 |
| CN105652101A (zh) * | 2016-02-29 | 2016-06-08 | 清华大学 | 温控型电声脉冲法空间电荷测量装置 |
| CN105785146A (zh) * | 2016-03-23 | 2016-07-20 | 华北电力大学 | 可模拟直流gil内部温升的绝缘子表面电荷测量平台 |
| CN108490277A (zh) * | 2018-04-02 | 2018-09-04 | 西安交通大学 | 适用于界面效应研究的空间电荷测量装置及其测量方法 |
-
1994
- 1994-12-29 JP JP33969694A patent/JPH08184578A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102495300A (zh) * | 2011-11-15 | 2012-06-13 | 西安交通大学 | 一种多用途空间电荷测量用高压电极 |
| CN105652101A (zh) * | 2016-02-29 | 2016-06-08 | 清华大学 | 温控型电声脉冲法空间电荷测量装置 |
| CN105785146A (zh) * | 2016-03-23 | 2016-07-20 | 华北电力大学 | 可模拟直流gil内部温升的绝缘子表面电荷测量平台 |
| CN108490277A (zh) * | 2018-04-02 | 2018-09-04 | 西安交通大学 | 适用于界面效应研究的空间电荷测量装置及其测量方法 |
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