JPH08184072A - チルトアングルドーザ装置の構造 - Google Patents
チルトアングルドーザ装置の構造Info
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- JPH08184072A JPH08184072A JP33867594A JP33867594A JPH08184072A JP H08184072 A JPH08184072 A JP H08184072A JP 33867594 A JP33867594 A JP 33867594A JP 33867594 A JP33867594 A JP 33867594A JP H08184072 A JPH08184072 A JP H08184072A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来よりドーザ用作業車両のブレードの平面
視前面を直線上に形成しているので、ブレードを斜めに
アングル設定していると、ドージングされる土砂がブレ
ードの斜めに後退した側より逃げるので作業性が悪かっ
た。またブレード背面部とアーム先端部とを球面軸受部
で連結しているが、ブレードのがたつきが大きかった。
またブレードを水平状態に設定するための簡単な手段が
講じられていなかった。上記の問題点を解決する。 【構成】 本発明では、ブレードの左右両端側の先端部
分を平面視前方の内側へ向けて小角度だけ折曲げ形成し
た。また上記球面軸受部の軸受球ブッシュの球面外周部
と、球受環状体の球面穴に互に嵌合できる平行２平面部
を形成した。また本発明では、チルトシリンダのボトム
側ボスと、それを支持しているブレード背面部側ブラケ
ットの対面間の上側，下側間隔に各スプリングを介挿し
た。
視前面を直線上に形成しているので、ブレードを斜めに
アングル設定していると、ドージングされる土砂がブレ
ードの斜めに後退した側より逃げるので作業性が悪かっ
た。またブレード背面部とアーム先端部とを球面軸受部
で連結しているが、ブレードのがたつきが大きかった。
またブレードを水平状態に設定するための簡単な手段が
講じられていなかった。上記の問題点を解決する。 【構成】 本発明では、ブレードの左右両端側の先端部
分を平面視前方の内側へ向けて小角度だけ折曲げ形成し
た。また上記球面軸受部の軸受球ブッシュの球面外周部
と、球受環状体の球面穴に互に嵌合できる平行２平面部
を形成した。また本発明では、チルトシリンダのボトム
側ボスと、それを支持しているブレード背面部側ブラケ
ットの対面間の上側，下側間隔に各スプリングを介挿し
た。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベルなど建設
機械の下部走行体に装備しているチルトアングルドーザ
装置に関する。
機械の下部走行体に装備しているチルトアングルドーザ
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図８は、実開平２−２６６６１号公報に
記載されているチルトアングルドーザ装置１の斜視図で
ある。図９は、図８のＡ方向からの要部矢視図である。
図８及び図９に示すようにチルトアングルドーザ装置１
では、ブルドーザ（図示していない）の走行体に、ドー
ザシリンダ２にて上下回動可能にアーム３を設け、その
アーム３の前端部とブレード４背面部とを球面軸受部４
にて回動自在に連結し、またブレード背面部側ブラケッ
ト５とアーム先端部側ブラケット６にわたってチルトシ
リンダ７を設け、そのチルトシリンダ７の作動によりブ
レード４を左右方向にチルト回動せしめるようにし、ま
たアングルシリンダ８によりブレード４の平面視アング
ル角度を調整可能に取付け、またピッチシリンダ９によ
りブレード４をピツチ作動せしめるようにしている。図
１０は、従来技術の一実施例ドーザ装置を示す要部平面
図である。図において、１０はドーザ装置のアーム、１
１はドーザシリンダ、１２はブレード、１３はブレード
１２のアングル調整を行う調整ロッド、角度αは図１０
における状態のアングル角度である。
記載されているチルトアングルドーザ装置１の斜視図で
ある。図９は、図８のＡ方向からの要部矢視図である。
図８及び図９に示すようにチルトアングルドーザ装置１
では、ブルドーザ（図示していない）の走行体に、ドー
ザシリンダ２にて上下回動可能にアーム３を設け、その
アーム３の前端部とブレード４背面部とを球面軸受部４
にて回動自在に連結し、またブレード背面部側ブラケッ
ト５とアーム先端部側ブラケット６にわたってチルトシ
リンダ７を設け、そのチルトシリンダ７の作動によりブ
レード４を左右方向にチルト回動せしめるようにし、ま
たアングルシリンダ８によりブレード４の平面視アング
ル角度を調整可能に取付け、またピッチシリンダ９によ
りブレード４をピツチ作動せしめるようにしている。図
１０は、従来技術の一実施例ドーザ装置を示す要部平面
図である。図において、１０はドーザ装置のアーム、１
１はドーザシリンダ、１２はブレード、１３はブレード
１２のアングル調整を行う調整ロッド、角度αは図１０
における状態のアングル角度である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】図８，図１０に示すよ
うに従来技術のブレード４，１２は、ブレードの平面視
前面を直線状に形成している。そのために図１０に示す
ように、ブレード１２を斜めにアングル設定してドーザ
作業を行うと、ドージングされる土砂１４がブレード１
２の斜めに後退した側より逃げてしまうので、作業性が
悪かった。またブレード背面部とアーム先端部との連結
部を回転自在に連結している球面軸受部では、軸受球の
外周球面と球受体の内周球面との製作時隙間を大きく設
定しているので、ブレードのがたつきが大きかった。ま
たピッチングシリンダ（図８に示す符号９）をそなえて
いないチルトアングルドーザでは、球面軸受部をユニバ
ーサルに回転可能にする必要はなかった。またブレード
が機体に対して左右方向に水平状態であることを容易に
確認できる構造の簡単な手段が講じられていなかった。
本発明は、上記の問題点を解決できるチルトアングルド
ーザ装置を提供することを目的とする。
うに従来技術のブレード４，１２は、ブレードの平面視
前面を直線状に形成している。そのために図１０に示す
ように、ブレード１２を斜めにアングル設定してドーザ
作業を行うと、ドージングされる土砂１４がブレード１
２の斜めに後退した側より逃げてしまうので、作業性が
悪かった。またブレード背面部とアーム先端部との連結
部を回転自在に連結している球面軸受部では、軸受球の
外周球面と球受体の内周球面との製作時隙間を大きく設
定しているので、ブレードのがたつきが大きかった。ま
たピッチングシリンダ（図８に示す符号９）をそなえて
いないチルトアングルドーザでは、球面軸受部をユニバ
ーサルに回転可能にする必要はなかった。またブレード
が機体に対して左右方向に水平状態であることを容易に
確認できる構造の簡単な手段が講じられていなかった。
本発明は、上記の問題点を解決できるチルトアングルド
ーザ装置を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明では、下部走行体
に、ドーザシリンダにて上下回動可能にアームを設け、
そのアームの前端部とブレード背面部とを回転可能に連
結し、またブレード背面部側とアーム先端部側にわたっ
てチルトシリンダを設け、そのチルトシリンダの作動に
よりブレードを左右方向にチルト回動せしめるように
し、また調整ロッド等によりブレードの平面視アングル
角度を調整可能に取付けているチルトアングルドーザに
おいて、アーム前端部とブレード背面部とを回転可能に
連結している球面軸受部における軸受球ブッシュの球面
外周部に平行する２平面部を形成し、上記軸受球ブッュ
の外周面部を嵌合している球受環状体の球面穴に上記２
平面部を嵌合できる２平面部を形成し、軸受球ブッシュ
が球受環状体の内部で、上記２平面部の平面方向へ向け
て回転自在となるように構成した。そしてまた上記チル
トシリンダのボトム側ボスとロッド先端ボスをそれぞれ
支持しているブレード背面部側ブラケットとアーム先端
部側ブラケットのうちいずれか一方のブラケットとボス
との対面間に上側間隔と下側間隔をそれぞれ設け、その
上下両側の間隔にそれぞれスプリングを介挿し、チルト
シリンダ内油室の無負荷圧時に上記ボスがブラケット板
間の中間部位置にあることによってブレードを機体に対
する水平状態にするようにした。また上記ブレードの左
右両端側の先端部分を平面視前方の内側へ向けて小角度
だけ折曲げ形成した。
に、ドーザシリンダにて上下回動可能にアームを設け、
そのアームの前端部とブレード背面部とを回転可能に連
結し、またブレード背面部側とアーム先端部側にわたっ
てチルトシリンダを設け、そのチルトシリンダの作動に
よりブレードを左右方向にチルト回動せしめるように
し、また調整ロッド等によりブレードの平面視アングル
角度を調整可能に取付けているチルトアングルドーザに
おいて、アーム前端部とブレード背面部とを回転可能に
連結している球面軸受部における軸受球ブッシュの球面
外周部に平行する２平面部を形成し、上記軸受球ブッュ
の外周面部を嵌合している球受環状体の球面穴に上記２
平面部を嵌合できる２平面部を形成し、軸受球ブッシュ
が球受環状体の内部で、上記２平面部の平面方向へ向け
て回転自在となるように構成した。そしてまた上記チル
トシリンダのボトム側ボスとロッド先端ボスをそれぞれ
支持しているブレード背面部側ブラケットとアーム先端
部側ブラケットのうちいずれか一方のブラケットとボス
との対面間に上側間隔と下側間隔をそれぞれ設け、その
上下両側の間隔にそれぞれスプリングを介挿し、チルト
シリンダ内油室の無負荷圧時に上記ボスがブラケット板
間の中間部位置にあることによってブレードを機体に対
する水平状態にするようにした。また上記ブレードの左
右両端側の先端部分を平面視前方の内側へ向けて小角度
だけ折曲げ形成した。
【０００５】
【作用】本発明ではブレードの左右両端側の先端部分を
平面視前方の内側へ向けて小角度だけ折曲げ形成したの
で、ブレードを斜めにアングル設定してドーザ作業を行
うとき、ドージングされる土砂がブレードの斜めに後退
した側より逃げ出そうとするのを、上記内側へ向けて折
曲げ形成した先端部分でかなり防ぐことができる。また
本発明では、アーム前端部とブレード背面部とを回転可
能に連結している球面軸受部における軸受球ブッシュの
球面外周部と、球受環状体の球面穴に互に嵌合できる平
行２平面部を形成したので、軸受球ブッシュを球受環状
体の内部で上記２平面部の平面方向へ向けて回転自在と
なる。それにより軸受球ブッシュ嵌挿する連結ピンの軸
心を中心にしてブレードをアングル回動させることがで
きるとともに、上記２平面部の平面方向へ向けてブレー
ドをチルト回動させることができる。すなわち上記相接
する平面部間の隙間を製作時に最小限度隙間に設定でき
るので、ブレードのがたつきを低減させることができ
る。
平面視前方の内側へ向けて小角度だけ折曲げ形成したの
で、ブレードを斜めにアングル設定してドーザ作業を行
うとき、ドージングされる土砂がブレードの斜めに後退
した側より逃げ出そうとするのを、上記内側へ向けて折
曲げ形成した先端部分でかなり防ぐことができる。また
本発明では、アーム前端部とブレード背面部とを回転可
能に連結している球面軸受部における軸受球ブッシュの
球面外周部と、球受環状体の球面穴に互に嵌合できる平
行２平面部を形成したので、軸受球ブッシュを球受環状
体の内部で上記２平面部の平面方向へ向けて回転自在と
なる。それにより軸受球ブッシュ嵌挿する連結ピンの軸
心を中心にしてブレードをアングル回動させることがで
きるとともに、上記２平面部の平面方向へ向けてブレー
ドをチルト回動させることができる。すなわち上記相接
する平面部間の隙間を製作時に最小限度隙間に設定でき
るので、ブレードのがたつきを低減させることができ
る。
【０００６】また本発明では、チルトシリンダのボトム
側ボスとロッド先端ボスをそれぞれ支持しているブレー
ド背面部側ブラケットとアーム先端部側ブラケットのう
ちいずれか一方のブラケットとボスとの対面間に上側間
隔と下側間隔をそれぞれ設け、その上下両側の間隔にそ
れぞれスプリングを介挿しているので、ブレードをドー
ザシリンダによって地切りをし、チルトシリンダの給排
回路をともにタンク連通油路に切換操作すると、チルト
シリンダ内油室は無負荷圧状態になる。したがって上記
上下両側の間隔にそれぞれ介挿したスプリングのばね力
により、チルトシリンダのボスがブラケット板間の中間
部位置に戻り、ブレードが機体に対して水平状態になる
とともに、ブラケット板間の中間部位置にボスがあるこ
とを目視確認することができる。
側ボスとロッド先端ボスをそれぞれ支持しているブレー
ド背面部側ブラケットとアーム先端部側ブラケットのう
ちいずれか一方のブラケットとボスとの対面間に上側間
隔と下側間隔をそれぞれ設け、その上下両側の間隔にそ
れぞれスプリングを介挿しているので、ブレードをドー
ザシリンダによって地切りをし、チルトシリンダの給排
回路をともにタンク連通油路に切換操作すると、チルト
シリンダ内油室は無負荷圧状態になる。したがって上記
上下両側の間隔にそれぞれ介挿したスプリングのばね力
により、チルトシリンダのボスがブラケット板間の中間
部位置に戻り、ブレードが機体に対して水平状態になる
とともに、ブラケット板間の中間部位置にボスがあるこ
とを目視確認することができる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて詳細に
説明する。図１は、本発明のチルトアングルドーザ装置
１５を示す平面図である。図において、１６（仮想線で
示す）は油圧ショベル（図示していない）の下部走行
体、１７はチルトアングルドーザ装置１５のアーム、１
８はドーザシリンダ、１９はブレード、２０はアングル
調整用の調整ロッド、２１はチルトシリンダである。図
２は、図１のＢより見たチルトアングルドーザ装置１５
（ドーザシリンダ１８は図示していない）の側面図であ
る。図において、２２はブレード１９背面部に固設した
ブラケット２３とアーム１７前端部に突設したボス２４
とを連結している球面軸受部である。図３は、図２のＣ
−Ｃより見た要部平面図である。図において、２５は球
面軸受部２２に嵌挿されている連結ピンである。図４
は、図２のＤ−Ｄより見た図と、チルトシリンダ２１の
要部回路を示す図である。図において、２６はチルトシ
リンダ２１のボトム側ボス、２７はロッド先端ボス、２
８はチルトシリンダ２１内部のボトム側油室、２９はロ
ッド側油室、３０はブレード１９背面部に固設したボト
ム側ボス２６用のブラケット、３１，３２はブラケット
３０のそれぞれ上板，下板、３３，３４はそれぞれスプ
リング、３５，３６はそれぞれたてピン３７，３８はチ
ルトシリンダ２１の給排回路、３９は給排回路３７，３
８に介設した電磁切換弁、４０は電磁切換弁３９のソレ
ノイド、４１は油タンク、４２はスイッチ、４３は電源
である。
説明する。図１は、本発明のチルトアングルドーザ装置
１５を示す平面図である。図において、１６（仮想線で
示す）は油圧ショベル（図示していない）の下部走行
体、１７はチルトアングルドーザ装置１５のアーム、１
８はドーザシリンダ、１９はブレード、２０はアングル
調整用の調整ロッド、２１はチルトシリンダである。図
２は、図１のＢより見たチルトアングルドーザ装置１５
（ドーザシリンダ１８は図示していない）の側面図であ
る。図において、２２はブレード１９背面部に固設した
ブラケット２３とアーム１７前端部に突設したボス２４
とを連結している球面軸受部である。図３は、図２のＣ
−Ｃより見た要部平面図である。図において、２５は球
面軸受部２２に嵌挿されている連結ピンである。図４
は、図２のＤ−Ｄより見た図と、チルトシリンダ２１の
要部回路を示す図である。図において、２６はチルトシ
リンダ２１のボトム側ボス、２７はロッド先端ボス、２
８はチルトシリンダ２１内部のボトム側油室、２９はロ
ッド側油室、３０はブレード１９背面部に固設したボト
ム側ボス２６用のブラケット、３１，３２はブラケット
３０のそれぞれ上板，下板、３３，３４はそれぞれスプ
リング、３５，３６はそれぞれたてピン３７，３８はチ
ルトシリンダ２１の給排回路、３９は給排回路３７，３
８に介設した電磁切換弁、４０は電磁切換弁３９のソレ
ノイド、４１は油タンク、４２はスイッチ、４３は電源
である。
【０００８】図５は、図３における球面軸受部２２のた
て断面図である。図において、４４は連結ピン２５を嵌
挿している軸受球ブッシュ、４５は球受環状体、４６は
ストップリング、４７はブッシュ、４８はスペーサ、４
９は連結ピン２５係止用のボルトナットである。図６
は、図５のＥ−Ｅより見た軸受球ブッシュ４４及び球受
環状体４５の平面図である。図において、５０，５０’
は軸受球ブッシュ４４の球面外周部に平行して形成され
たそれぞれ平面部、５１，５１’は上記２平面５０，５
０’を嵌合できるように球面環状体４５の球面穴に形成
した２平面である。図７は、図６のＥ−Ｅ断面図であ
る。
て断面図である。図において、４４は連結ピン２５を嵌
挿している軸受球ブッシュ、４５は球受環状体、４６は
ストップリング、４７はブッシュ、４８はスペーサ、４
９は連結ピン２５係止用のボルトナットである。図６
は、図５のＥ−Ｅより見た軸受球ブッシュ４４及び球受
環状体４５の平面図である。図において、５０，５０’
は軸受球ブッシュ４４の球面外周部に平行して形成され
たそれぞれ平面部、５１，５１’は上記２平面５０，５
０’を嵌合できるように球面環状体４５の球面穴に形成
した２平面である。図７は、図６のＥ−Ｅ断面図であ
る。
【０００９】次に、本発明のチルトアングルドーザ装置
１５の構成及び作用を図１〜図７について述べる。本発
明では図１に示すように、ブレード１９の左右両端側の
先端部分イ及びロを平面視前方の内側へ向けて角度θ
（角度θは９０°より小角度である）だけ折曲げ形成し
た。それによりブレード１９を斜めにアングル設定して
ドーザ作業を行うとき、ドージングされる土砂がブレー
ド１９の斜めに後退した側より逃げ出そうとするのを、
上記内側へ向けて折曲げ形成した先端部分イ又はロでか
なり防ぐことができる。
１５の構成及び作用を図１〜図７について述べる。本発
明では図１に示すように、ブレード１９の左右両端側の
先端部分イ及びロを平面視前方の内側へ向けて角度θ
（角度θは９０°より小角度である）だけ折曲げ形成し
た。それによりブレード１９を斜めにアングル設定して
ドーザ作業を行うとき、ドージングされる土砂がブレー
ド１９の斜めに後退した側より逃げ出そうとするのを、
上記内側へ向けて折曲げ形成した先端部分イ又はロでか
なり防ぐことができる。
【００１０】また本発明では、アーム１７前端部とブレ
ード１９背面部とを回転可能に連結している球面軸受部
２２における軸受球ブッシュ４４の球面外周部に平行す
る２平面部５０，５０’（図６及び図７に示す）を形成
し、かつ球受環状体４４の球面穴に上記２平面部５０，
５０’を嵌合できる２平面部５１，５１’を形成し、軸
受球ブッシュ４４が球受環状体４５の内部で、上記２平
面部５１，５１’の平面方向へ向けて回転自在となるよ
うに構成した。それにより軸受球ブッシュ４４に嵌挿す
る連結ピン２５の軸心を中心にしてブレード１９をアン
グル回動させることができるとともに、上記２平面部５
１，５１’の平面方向へ向けてブレード１９をチルト回
動させることができる。しかし上記２平面部５１，５
１’と直交する方向に球受環状体４４を軸受球ブッシュ
４４に対して回動させることはできない。すなわち上記
相接する平面部５０と５１、５０’と５１’のそれぞれ
隙間（図示していない）を製作時に最小限度隙間に設定
できるので、ブレード１９のがつたきを低減させること
ができる。
ード１９背面部とを回転可能に連結している球面軸受部
２２における軸受球ブッシュ４４の球面外周部に平行す
る２平面部５０，５０’（図６及び図７に示す）を形成
し、かつ球受環状体４４の球面穴に上記２平面部５０，
５０’を嵌合できる２平面部５１，５１’を形成し、軸
受球ブッシュ４４が球受環状体４５の内部で、上記２平
面部５１，５１’の平面方向へ向けて回転自在となるよ
うに構成した。それにより軸受球ブッシュ４４に嵌挿す
る連結ピン２５の軸心を中心にしてブレード１９をアン
グル回動させることができるとともに、上記２平面部５
１，５１’の平面方向へ向けてブレード１９をチルト回
動させることができる。しかし上記２平面部５１，５
１’と直交する方向に球受環状体４４を軸受球ブッシュ
４４に対して回動させることはできない。すなわち上記
相接する平面部５０と５１、５０’と５１’のそれぞれ
隙間（図示していない）を製作時に最小限度隙間に設定
できるので、ブレード１９のがつたきを低減させること
ができる。
【００１１】また本発明では図４に示すように、チルト
シリンダ２１のボトム側ボス２６を支持しているブレー
ド１９背面部側のブラケット３０の上板３１，下板３２
と、上記ボトム側ボス２６との対面間に上側間隔ａと下
側間隔ｂをそれぞれ設け、その上側間隔ａ，下側間隔ｂ
にそれぞれスプリング３３，３４を介挿し、チルトシリ
ンダ２１のボトム側油室２８及びロッド側油室２９の無
負荷圧時に上記ボトム側ボス２６が上板３１と下板３２
の中間部位置にあることによってブレード１９を機体に
対する水平状態にするようにした。本発明ではチルトシ
リンダ２１を伸長又は縮小作動してブレード１９をチル
ト回動させたときには、ボトム側ボス２６のボス穴に嵌
挿しているたてピン３５の軸心に対してチルトシリンダ
２１の軸心が直交状態にならないので、上側間隔ａと下
側間隔ｂのうちいずれ一方側の間隔は増大しかつ他方側
の間隔は縮小する。ここでブレード１９を機体に対して
水平状態に戻してそれを確認したいときには、ブレード
１９を略水平状態に戻し、そのブレード１９をドーザシ
リンダ１８操作によって地切りする。そして図４に示す
スイッチ４２をオン操作する。ソレノイド４０が通電
し、電磁切換弁３９は開通油路位置ハよりタンク連通油
路位置ニに切換わる。チルトシリンダ２１のボトム側油
室２８，ロッド側油室２９は、給排回路３７，３８、電
磁切換弁３９のタンク連通油路位置ニを介して油タンク
４１に通じるので、チルトシリンダ２１のボトム側油室
２８及びロッド側油室２９は無負荷圧状態になる。した
がって上記上側間隔ａ，下側間隔ｂにそれぞれ介挿した
スプリング３３，３４のばね力により、ボトム側ボス２
６がブラケット３０の上板３１−下板３２間の中間部位
置に戻る。したがってブレード１９が機体に対して水平
状態になるとともに、その水平状態であることを目視確
認することができる。
シリンダ２１のボトム側ボス２６を支持しているブレー
ド１９背面部側のブラケット３０の上板３１，下板３２
と、上記ボトム側ボス２６との対面間に上側間隔ａと下
側間隔ｂをそれぞれ設け、その上側間隔ａ，下側間隔ｂ
にそれぞれスプリング３３，３４を介挿し、チルトシリ
ンダ２１のボトム側油室２８及びロッド側油室２９の無
負荷圧時に上記ボトム側ボス２６が上板３１と下板３２
の中間部位置にあることによってブレード１９を機体に
対する水平状態にするようにした。本発明ではチルトシ
リンダ２１を伸長又は縮小作動してブレード１９をチル
ト回動させたときには、ボトム側ボス２６のボス穴に嵌
挿しているたてピン３５の軸心に対してチルトシリンダ
２１の軸心が直交状態にならないので、上側間隔ａと下
側間隔ｂのうちいずれ一方側の間隔は増大しかつ他方側
の間隔は縮小する。ここでブレード１９を機体に対して
水平状態に戻してそれを確認したいときには、ブレード
１９を略水平状態に戻し、そのブレード１９をドーザシ
リンダ１８操作によって地切りする。そして図４に示す
スイッチ４２をオン操作する。ソレノイド４０が通電
し、電磁切換弁３９は開通油路位置ハよりタンク連通油
路位置ニに切換わる。チルトシリンダ２１のボトム側油
室２８，ロッド側油室２９は、給排回路３７，３８、電
磁切換弁３９のタンク連通油路位置ニを介して油タンク
４１に通じるので、チルトシリンダ２１のボトム側油室
２８及びロッド側油室２９は無負荷圧状態になる。した
がって上記上側間隔ａ，下側間隔ｂにそれぞれ介挿した
スプリング３３，３４のばね力により、ボトム側ボス２
６がブラケット３０の上板３１−下板３２間の中間部位
置に戻る。したがってブレード１９が機体に対して水平
状態になるとともに、その水平状態であることを目視確
認することができる。
【００１２】
【発明の効果】本発明ではブレードの左右両端側の先端
部分を平面視前方の内側へ向けて小角度だけ折曲げ形成
したので、ブレードを斜めにアングル設定してドーザ作
業を行うとき、ドージングされる土砂がブレードの斜め
に後退した側より逃げ出そうとするのを、上記内側へ向
けて折曲げ形成した先端部分でかなり防ぐことができ
る。したがってドーザ作業の作業性と作業能率を向上さ
せることができる。また本発明では、アーム前端部とブ
レード背面部とを回転可能に連結している球面軸受部に
おける軸受球ブッシュの球面外周部と、球受環状体の球
面穴に互に嵌合できる平行２平面部を形成したので、軸
受球ブッシュを球受環状体の内部で上記２平面部の平面
方向へ向けて回転自在となる。それにより軸受球ブッシ
ュに嵌挿する連結ピンの軸心を中心にしてブレードをア
ングル回動させることができるとともに、上記２平面部
の平面方向へ向けてブレードをチルト回動させることが
できる。しかし、上記２平面部と直交する方向に球受環
状体を軸受球ブッシュに対して回動させることはできな
い。すなわち上記相接する平面部間の隙間を製作時に最
小限度隙間に設定できるので、ブレードのがたつきを低
減させることができる。したがって球面軸受部の耐用メ
ンテナンス性と、ブレードの操作感覚を向上させること
ができる。また本発明では、チルトシリンダのボトム側
ボスとロッド先端ボスをそれぞれ支持しているブレード
背面部側ブラケットとアーム先端部側ブラケットのうち
いずれか一方のブラケットとボスとの対面間に上側間隔
と下側間隔をそれぞれ設け、その上下両側の間隔にそれ
ぞれスプリングを介挿しているので、ブレードをドーザ
シリンダによって地切りをし、チルトシリンダの給排回
路をともにタンク連通油路に切換操作すると、チルトシ
リンダ内油室は無負荷圧状態になる。したがって上記上
下両側の間隔にそれぞれ介挿したスプリングのばね力に
より、チルトシリンダのボスがブラケット板間の中間部
位置に戻り、ブレードが機体に対して水平状態になると
ともに、ブラケット板間の中間部位置にボスがあること
を目視確認することができる。上記構造は簡単で、ブレ
ードを水平状態に容易に設定することができる。
部分を平面視前方の内側へ向けて小角度だけ折曲げ形成
したので、ブレードを斜めにアングル設定してドーザ作
業を行うとき、ドージングされる土砂がブレードの斜め
に後退した側より逃げ出そうとするのを、上記内側へ向
けて折曲げ形成した先端部分でかなり防ぐことができ
る。したがってドーザ作業の作業性と作業能率を向上さ
せることができる。また本発明では、アーム前端部とブ
レード背面部とを回転可能に連結している球面軸受部に
おける軸受球ブッシュの球面外周部と、球受環状体の球
面穴に互に嵌合できる平行２平面部を形成したので、軸
受球ブッシュを球受環状体の内部で上記２平面部の平面
方向へ向けて回転自在となる。それにより軸受球ブッシ
ュに嵌挿する連結ピンの軸心を中心にしてブレードをア
ングル回動させることができるとともに、上記２平面部
の平面方向へ向けてブレードをチルト回動させることが
できる。しかし、上記２平面部と直交する方向に球受環
状体を軸受球ブッシュに対して回動させることはできな
い。すなわち上記相接する平面部間の隙間を製作時に最
小限度隙間に設定できるので、ブレードのがたつきを低
減させることができる。したがって球面軸受部の耐用メ
ンテナンス性と、ブレードの操作感覚を向上させること
ができる。また本発明では、チルトシリンダのボトム側
ボスとロッド先端ボスをそれぞれ支持しているブレード
背面部側ブラケットとアーム先端部側ブラケットのうち
いずれか一方のブラケットとボスとの対面間に上側間隔
と下側間隔をそれぞれ設け、その上下両側の間隔にそれ
ぞれスプリングを介挿しているので、ブレードをドーザ
シリンダによって地切りをし、チルトシリンダの給排回
路をともにタンク連通油路に切換操作すると、チルトシ
リンダ内油室は無負荷圧状態になる。したがって上記上
下両側の間隔にそれぞれ介挿したスプリングのばね力に
より、チルトシリンダのボスがブラケット板間の中間部
位置に戻り、ブレードが機体に対して水平状態になると
ともに、ブラケット板間の中間部位置にボスがあること
を目視確認することができる。上記構造は簡単で、ブレ
ードを水平状態に容易に設定することができる。
【図１】本発明のチルトアングルドーザ装置を示す平面
図である。
図である。
【図２】図１のＢより見た側面図である。
【図３】図２のＣ−Ｃより見た要部平面図である。
【図４】図２のＤ−Ｄより見た図である。
【図５】図３における球面軸受部のたて断面図である。
【図６】図５のＥ−Ｅより見た要部平面図である。
【図７】図６のＥ−Ｅ断面図である。
【図８】従来技術の一実施例チルトアングルドーザ装置
の斜視図である。
の斜視図である。
【図９】図８のＡ方向から要部矢視図である。
【図１０】従来技術の一実施例ドーザ装置を示す要部平
面図である。
面図である。
１，１５ チルトアングルドーザ装置 ２，１１，１８ ドーザシリンダ ３，１０，１７ アーム ４，１２，１９ ブレード ７，２１ チルトシリンダ １３，２０ 調整ロッド ２２ 球面軸受部 ２５ 連結ピン ２６ ボトム側ボス ２８ ボトム側油室 ２９ ロッド側油室 ３０ ブラケット ３３，３４ スプリング ４４ 軸受球ブッシュ ４５ 球受環状体 ５０，５０’，５１，５１’ 平面部
Claims (3)
- 【請求項１】 下部走行体に、ドーザシリンダにて上下
回動可能のアームを設け、そのアームの前端部とブレー
ド背面部とを回転可能に連結し、またブレード背面部側
とアーム先端部側にわたってチルトシリンダを設け、そ
のチルトシリンダの作動によりブレードを左右方向にチ
ルト回動せしめるようにし、また調整ロッド等によりブ
レードの平面視アングル角度を調整可能に取付けている
チルトアングルドーザにおいて、アーム前端部とブレー
ド背面部とを回転可能に連結している球面軸受部におけ
る軸受球ブッシュの球面外周部に平行する２平面部を形
成し、上記軸受球ブッシュの外周面部を嵌合している球
受環状体の球面穴に上記２平面部を嵌合できる２平面部
を形成し、軸受球ブッシュが球受環状体の内部で、上記
２平面部の平面方向へ向けて回転自在となるように構成
したことを特徴とするチルトアングルドーザ装置の構
造。 - 【請求項２】 特許請求の範囲請求項１記載のチルトア
ングルドーザ装置の構造において、チルトシリンダのボ
トム側ボスとロッド先端ボスをそれぞれ支持しているブ
レード背面部側ブラケットとアーム先端部側ブラケット
のうちいずれか一方のブラケットとボスとの対面間に上
側間隔と下側間隔をそれぞれ設け、その上下両側の間隔
にそれぞれスプリングを介挿し、チルトシリンダ内油室
の無負荷圧時に上記ボスがブラケット板間の中間部位置
にあることによってブレードを機体に対する水平状態に
したことを特徴とするチルトアングルドーザ装置の構
造。 - 【請求項３】 特許請求の範囲請求項１及び請求項２記
載のチルトアングルドーザ装置の構造において、ブレー
ドの左右両端側の先端部分を平面視前方の内側へ向けて
小角度だけ折曲げ形成したことを特徴とするチルトアン
グルドーザ装置の構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33867594A JPH08184072A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | チルトアングルドーザ装置の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33867594A JPH08184072A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | チルトアングルドーザ装置の構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08184072A true JPH08184072A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18320406
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33867594A Pending JPH08184072A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | チルトアングルドーザ装置の構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08184072A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN102493503A (zh) * | 2011-12-07 | 2012-06-13 | 广西大学 | 铲斗具有三维转动输出的空间液压装载机 |
| CN102493504A (zh) * | 2011-12-07 | 2012-06-13 | 广西大学 | 一种具有三维转动动臂的空间液压装载机 |
| CN102493502A (zh) * | 2011-12-07 | 2012-06-13 | 广西大学 | 一种动臂可实现横向摆动的空间液压装载机 |
| CN102493506A (zh) * | 2011-12-07 | 2012-06-13 | 广西大学 | 动臂具有三维转动输出的空间五活动度液压装载机 |
| CN102493505A (zh) * | 2011-12-07 | 2012-06-13 | 广西大学 | 两活动度动臂三活动度铲斗空间液压装载机 |
| CN102518154A (zh) * | 2011-12-07 | 2012-06-27 | 广西大学 | 空间六活动度液压装载机 |
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| CN102535539A (zh) * | 2012-01-12 | 2012-07-04 | 广西大学 | 二维转动动臂二维转动铲斗空间可控机构式装载机 |
| CN102535543A (zh) * | 2012-01-12 | 2012-07-04 | 广西大学 | 一种三维转动动臂二维转动铲斗空间可控机构式装载机 |
| CN102535538A (zh) * | 2012-01-12 | 2012-07-04 | 广西大学 | 一维转动动臂三维转动铲斗空间可控机构式装载机 |
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| CN102561422A (zh) * | 2012-01-12 | 2012-07-11 | 广西大学 | 一种三维转动动臂一维转动铲斗空间可控机构式装载机 |
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| CN103726529A (zh) * | 2013-12-16 | 2014-04-16 | 广西大学 | 一种高刚度九杆可控机械式装载机构 |
| CN103726527A (zh) * | 2013-12-16 | 2014-04-16 | 广西大学 | 一种九杆两自由度新型机械式装载机构 |
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-
1994
- 1994-12-28 JP JP33867594A patent/JPH08184072A/ja active Pending
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