JPH08183317A - 車両の電子制御サスペンション - Google Patents
車両の電子制御サスペンションInfo
- Publication number
- JPH08183317A JPH08183317A JP32833294A JP32833294A JPH08183317A JP H08183317 A JPH08183317 A JP H08183317A JP 32833294 A JP32833294 A JP 32833294A JP 32833294 A JP32833294 A JP 32833294A JP H08183317 A JPH08183317 A JP H08183317A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- suspension
- hard
- suspension characteristic
- time
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
成によりロールの低減とヨー特性の向上を低コストで両
立させる。 【構成】 車両の前後各輪毎にサスペンション特性とし
てのばね定数と減衰力の少なくとも1つについて2段階
以上の切り替えを行うアクチュエータを備える電子制御
サスペンションにおいて、車両の横加速度を検出する手
段と、車速を検出する手段と、これら検出信号に基づい
て横加速度が所定値を越える低速操舵時は後輪側のサス
ペンション特性をハードに、横加速度が所定値を越える
高速操舵時は前輪側のサスペンション特性をハードに切
り替えるようにアクチュエータを制御する手段を設け
る。
Description
ンションに関する。
立させるため、エアスプリングのばね定数およびショッ
クアブソーバの減衰力を、通常はソフトの状態に保つ一
方で、旋回時など操安性が重視される走行状況でハード
に切り替えるようにした電子制御サスペンションが知ら
れている(三菱自動車・テクニカル レビュー・199
3 NO.5『大型バス用電子制御サスペンションの開発』
参照)。このいわゆるセミアクティブサスペンション制
御中にエアスプリングおよびショックアブソーバをハー
ドに切り替えることで、車体のロール角を低減する技術
が見られる。
変えると、左右輪間の荷重移動が変化し、前輪側と後輪
側のグリップバランス(つまり、ステア特性)を変える
から、前輪側へのロール剛性配分を大きくするとアンダ
ステア傾向になり、後輪側へのロール剛性配分を大きく
するとオーバステア傾向になる。そこで、アクティブサ
スペンションにおいて、車両のヨー特性を向上させるた
め、車両の回頭性が要求される走行状況で後輪側の配分
を大きく、車両の収束性が要求される走行状況で前輪側
への配分を大きく制御するようにしたものが知られてい
る(MotorFan誌 89/12号『日産アクティ
ブサスペンションのステア特性制御』参照)。
(セミアクティブサスペンション)、ヨー特性の制御は
考慮されておらず、後者の場合(アクティブサスペンシ
ョン)、複雑な機構を要するため、低コストで実現でき
ないという不具合があった。
において、簡単な構成によりロール角の低減とヨー特性
の向上を低コストで両立させることを目的とする。
うに車両の前後各輪毎にサスペンション特性としてのば
ね定数と減衰力の少なくとも1つについて2段階以上の
切り替えを行うアクチュエータaを備える電子制御サス
ペンションにおいて、車両の横加速度を検出する手段b
と、車速を検出する手段cと、これら検出信号に基づい
て横加速度が所定値を越える低速操舵時は後輪側のサス
ペンション特性をハードに、横加速度が所定値を越える
高速操舵時は前輪側のサスペンション特性をハードに切
り替えるようにアクチュエータaを制御する手段dを設
ける。
輪側のサスペンション特性がハードに切り替わるので、
後輪側のロール剛性がアップするため、ヨー特性はオー
バステア傾向になり、車両の回頭性が向上する。高速操
舵時は横加速度が所定値を越えると、前輪側のサスペン
ション特性がハードに切り替わるので、前輪側のロール
剛性がアップするため、ヨー特性はアンダステア傾向に
なり、車両の収束性が向上する。その結果、車体のロー
ルを低減しながら、ワインディングロード等での操縦性
と車線変更時等の安定性を良好に確保できる。
としての車体、1a〜1dは車両の各ばね下系としての
タイヤ、これらにエアスプリング2a〜2fとショック
アブソーバ7a〜7fが介装される。ショックアブソー
バ7a〜7fは図示しないが、ピストンのオリフィスを
開閉することで、ハードとソフトの2段階に切り替わる
減衰力可変機構(アクチュエータを含む)を備える。
の車高を保つようにエアの給排気を制御するレベリング
バルブ4a〜4cを介してエアリザーバ3に接続され
る。後輪側はレベリングバルブ4cが1つのため、後部
左右のエアスプリング2c,2eとえ,2fが連通して
いるので、旋回時等にロール剛性を高める上から、各々
の配管にそれぞれ開閉弁8a,8bが設けられる。
換弁6a〜6fを介してサブタンク5a〜5dが接続さ
れ、弁6a〜6fの開閉を制御すると、実質的な空気容
積が変化するため、エアスプリング2a〜2fのばね定
数は2段階(ハードとソフト)に切り替わるようになっ
ている。図1は全体のシステム構成図、図2は車輪1つ
分のサスペンションを代表する前輪側の構成図である。
に必要な検出手段として、車両の走行速度を検出する車
速センサ17と、車体の横加速度を検出する横加速度セ
ンサ14と、車体の上下加速度を検出する上下加速度セ
ンサ15と、ハンドルの操舵角を検出する操舵角センサ
11と、車両の制動状態を検出するフットブレーキスイ
ッチ12およびバックランプスイッチ16とサイドブレ
ーキスイッチ13と、手動制御と自動制御を選択するた
めのモード切り替えスイッチ10が設けられる。
基づいて、車体のロールやブレーキダイブおよびピッチ
ング・バウンジングなどを制御するのがコントローラ9
で、そのロール制御を行う機能的なブロック構成を表す
と、図3のように横加速度センサ14と車速センサ17
の検出信号を入力処理する入力手段30,31と、これ
らの処理信号(横加速度と車速)からロール制御の必要
な走行状況を判定する駆動時期判定手段32と、その判
定時にばね定数および減衰力を車速値に応じて切り替え
る駆動パターンの決定手段33と、このパターンに応じ
てエアスプリング2a〜2dの切換弁6a〜6fとショ
ックアブソーバ7a〜7fの減衰力可変機構を駆動する
制御信号の出力手段34,35を備える。
フローチャートで、所定の制御周期で繰り返し実行され
る。まず、初期化後に横加速度センサの検出信号Gyと
車速センサの検出信号Vを読み取る(ステップ1,ステ
ップ2)。車速信号Vがゼロの場合(停車状態)、前輪
側エアスプリング2a,2bの切換弁6a,6bを
『開』、後輪側エアスプリング2c〜2fの切換弁6c
〜6fを『開』、全ショックアブソーバ7a〜7fの減
衰力可変機構を『ソフト』の状態に切り替える(ステッ
プ3→ステップ13〜ステップ15)。
データマップからそのときの車速信号Vに応じた横加速
度の閾値Gtを読み取る(ステップ4)。この閾値Gt
と横加速度信号Gyの絶対値を比較して、|Gy|>G
tのときにロール制御の必要を判定し、車速信号Vを設
定値Vtと比較する(ステップ5,ステップ6)。
リング2a,2bの切換弁6a,6bを『閉』、後輪側
エアスプリング2c〜2fの切換弁6c〜6fを
『開』、全ショックアブソーバ7a〜7fの減衰力可変
機構を『ハード』の状態に切り替える(ステップ10〜
ステップ12)。V>Vtでないときは前輪側エアスプ
リング2a,2bの切換弁6a,6bを『開』、後輪側
エアスプリング2c〜2fの切換弁6c〜6fを
『閉』、全ショックアブソーバ7a〜7fの減衰可変機
構を『ハード』の状態に切り替える(ステップ7〜ステ
ップ9)。
のときは、ロール制御の必要ない通常時と判定し、前輪
側エアスプリング2a,2bの切換弁6a,6bを
『開』、後輪側エアスプリング2c〜2fの切換弁6c
〜6fを『開』、全ショックアブソーバ7a〜7fの減
衰力可変機構を『ソフト』の状態に保つ(ステップ5→
ステップ13〜ステップ15)。なお、ばね定数や減衰
力の切り替えにハンチングが生じるのを防ぐため、横加
速度の閾値と車速の設定値に所定のヒステリシスを設定
することが望ましい。
速度の絶対値|Gy|が閾値Gtを越えると、後輪側エ
アスプリング2c〜2fと前後各輪のショックアブソー
バ7a〜7fが『ハード』に切り替わるので、後輪側の
ロール剛性が前輪側のロール剛性に較べてアップするた
め、ヨー特性はオーバステア傾向になり、車両の回頭性
が向上する。高速操舵時は横加速度の絶対値|Gy|が
閾値Gtを越えると、前輪側エアスプリング2a,2b
と前後各輪のショックアブソーバ7a〜7fが『ハー
ド』に切り替わるので、今度は後輪側のロール剛性が前
輪側のロール剛性に較べてアップするため、ヨー特性は
オーバステア傾向になり、車両の回頭性が向上する。
縦性と車線変更等での安定性を良好に確保できる。な
お、停車時を含む通常時は、前後各輪のエアスプリング
2a〜2fおよび全ショックアブソーバ7a〜7fが
『ソフト』な状態に保たれるため、エアサスペンション
に特有の良好な乗心地が得られる。
ず、ばね定数と減衰力の切り替えも制御が確実なオンー
オフ式のため、ロールの低減とヨー特性の向上を低コス
トで実現できる。
サスペンション特性としてのばね定数と減衰力の少なく
とも1つについて2段階以上の切り替えを行うアクチュ
エータを備える電子制御サスペンションにおいて、車両
の横加速度を検出する手段と、車速を検出する手段と、
これら検出信号に基づいて横加速度が所定値を越える低
速操舵時は後輪側のサスペンション特性をハードに、横
加速度が所定値を越える高速操舵時は前輪側のサスペン
ション特性をハードに切り替えるようにアクチュエータ
を制御する手段を設けたので、制御が簡単で複雑な機構
も必要としないため、ロールの低減とヨー特性の向上を
低コストで実現できる。
である。
る。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 車両の前後各輪毎にサスペンション特性
としてのばね定数と減衰力の少なくとも1つについて2
段階以上の切り替えを行うアクチュエータを備える電子
制御サスペンションにおいて、車両の横加速度を検出す
る手段と、車速を検出する手段と、これら検出信号に基
づいて横加速度が所定値を越える低速操舵時は後輪側の
サスペンション特性をハードに、横加速度が所定値を越
える高速操舵時は前輪側のサスペンション特性をハード
に切り替えるようにアクチュエータを制御する手段を設
けたことを特徴とする車両の電子制御サスペンション。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32833294A JP3366474B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 車両の電子制御サスペンション |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32833294A JP3366474B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 車両の電子制御サスペンション |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08183317A true JPH08183317A (ja) | 1996-07-16 |
JP3366474B2 JP3366474B2 (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=18209055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32833294A Expired - Fee Related JP3366474B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 車両の電子制御サスペンション |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3366474B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100770308B1 (ko) * | 2006-01-18 | 2007-10-25 | 주식회사 만도 | 차량용 전자제어 현가장치에서의 모드 제어 방법 |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP32833294A patent/JP3366474B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100770308B1 (ko) * | 2006-01-18 | 2007-10-25 | 주식회사 만도 | 차량용 전자제어 현가장치에서의 모드 제어 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3366474B2 (ja) | 2003-01-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5765115A (en) | Pneumatic tilt stabilization suspension system | |
KR19980031243A (ko) | 차량의 반 능동 전자 제어 현가 장치 및 방법 | |
JPH0487815A (ja) | 車両用減衰力制御装置 | |
JPH1191623A (ja) | キャブサスペンション制御装置 | |
US7083172B2 (en) | Method for controlling anti-roll/anti-yaw of vehicles | |
JP3308413B2 (ja) | 車両の電子制御サスペンション | |
JP3366474B2 (ja) | 車両の電子制御サスペンション | |
JP2908089B2 (ja) | 追突防止システムのアンチダイブ制御方法 | |
JP2906216B2 (ja) | 車両用エアサスペンション装置 | |
JPH0585135A (ja) | 車両のサスペンシヨン装置 | |
JP3270646B2 (ja) | 車両の電子制御サスペンション | |
JP2566128Y2 (ja) | 車両用懸架装置 | |
JP3494732B2 (ja) | 車両のサスペンション装置 | |
JP3270647B2 (ja) | 車両のサスペンション装置 | |
JP3010408B2 (ja) | 電子制御エアサスペンション車用制御装置 | |
JP2002331816A (ja) | 車両のサスペンション特性制御装置 | |
JP2940656B2 (ja) | 車両用サスペンション装置 | |
JPS6240204B2 (ja) | ||
JP2946391B2 (ja) | 車両用エアサスペンション装置 | |
JP2906210B2 (ja) | 車両用サスペンション装置 | |
JP2903366B2 (ja) | 車両用エアサスペンション装置 | |
KR19990057517A (ko) | 차량용 전자제어 현가장치 | |
JP3010409B2 (ja) | 電子制御エアサスペンション車用制御装置 | |
JPH08238917A (ja) | 車両用サスペンション制御装置 | |
JPH0231292Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081101 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111101 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111101 Year of fee payment: 9 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111101 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |