JPH08183257A - 感熱記録媒体の記録および消去方法 - Google Patents
感熱記録媒体の記録および消去方法Info
- Publication number
- JPH08183257A JPH08183257A JP6338623A JP33862394A JPH08183257A JP H08183257 A JPH08183257 A JP H08183257A JP 6338623 A JP6338623 A JP 6338623A JP 33862394 A JP33862394 A JP 33862394A JP H08183257 A JPH08183257 A JP H08183257A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- recording
- powder
- sensitive
- erasing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱溶解性有機物の粉末とこれを結着する結合
剤樹脂とを含む感熱層を設けた感熱記録媒体の感熱層
を、加圧部材で所定の形状に加圧し加圧部を透明化して
記録し、記録後感熱層の全面を加圧部材で加圧し感熱層
全体を透明化して記録を消去することにより、基体を変
形したりすることなく、高いコントラストで白濁−透過
の状態変化による感熱層の記録および消去が良好に行わ
れるようにする。 【構成】 熱溶解性有機物の粉末とこれを結着する結合
剤樹脂とを含む感熱層を設けた感熱記録媒体の感熱層
を、加圧部材で所定の形状に加圧し加圧部を透明化して
記録し、記録後感熱層の全面を加圧部材で加圧し感熱層
全体を透明化して記録を消去する感熱記録媒体の記録お
よび消去方法
剤樹脂とを含む感熱層を設けた感熱記録媒体の感熱層
を、加圧部材で所定の形状に加圧し加圧部を透明化して
記録し、記録後感熱層の全面を加圧部材で加圧し感熱層
全体を透明化して記録を消去することにより、基体を変
形したりすることなく、高いコントラストで白濁−透過
の状態変化による感熱層の記録および消去が良好に行わ
れるようにする。 【構成】 熱溶解性有機物の粉末とこれを結着する結合
剤樹脂とを含む感熱層を設けた感熱記録媒体の感熱層
を、加圧部材で所定の形状に加圧し加圧部を透明化して
記録し、記録後感熱層の全面を加圧部材で加圧し感熱層
全体を透明化して記録を消去する感熱記録媒体の記録お
よび消去方法
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱により色調等の状
態変化を起こす感熱層を有する感熱記録媒体の記録およ
び消去方法に関し、さらに詳しくは、加圧または加圧と
加熱により感熱層の色調等に状態変化を起こさせて記録
したり、消去したりする感熱記録媒体の記録および消去
方法に関する。
態変化を起こす感熱層を有する感熱記録媒体の記録およ
び消去方法に関し、さらに詳しくは、加圧または加圧と
加熱により感熱層の色調等に状態変化を起こさせて記録
したり、消去したりする感熱記録媒体の記録および消去
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感熱記録媒体としては、有機色素
を用いた感熱発色インクを塗布して得られる感熱記録紙
がよく知られており、コントラストの高い印字品質が得
られるものとして広く普及しているが、熱および紫外線
に弱く耐熱性や耐候性に難点があるため保存用文書など
には適さず、またカラ−の発色が困難であった。
を用いた感熱発色インクを塗布して得られる感熱記録紙
がよく知られており、コントラストの高い印字品質が得
られるものとして広く普及しているが、熱および紫外線
に弱く耐熱性や耐候性に難点があるため保存用文書など
には適さず、またカラ−の発色が困難であった。
【0003】この他、低融点金属の薄膜を設けた感熱破
壊印字方式の感熱記録紙があるが、この種の感熱記録紙
は、耐熱性や耐候性には優れる反面、酸やアルカリなど
の耐薬品性に劣り、印字品質の面で不充分であった。
壊印字方式の感熱記録紙があるが、この種の感熱記録紙
は、耐熱性や耐候性には優れる反面、酸やアルカリなど
の耐薬品性に劣り、印字品質の面で不充分であった。
【0004】このため、最近、新たな印字方式として、
脂肪酸あるいは液晶をポリマ−中に分散させて温度によ
る屈折率の変化を利用し、加熱−冷却によって、白濁−
透過の状態変化を行う方式のインクを用いた感熱記録媒
体が開発され、種々の用途展開が期待されている。
脂肪酸あるいは液晶をポリマ−中に分散させて温度によ
る屈折率の変化を利用し、加熱−冷却によって、白濁−
透過の状態変化を行う方式のインクを用いた感熱記録媒
体が開発され、種々の用途展開が期待されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の白濁−透過の状態変化を行う方式の場合、白濁が光の
後方散乱によるものであるため、光の拡散透過率が高く
表示のコントラストとしては不充分であった。また、こ
の方式では白濁−透過の状態変化が可逆的に生じること
が特徴であったが、それぞれ加熱温度が限定されて実用
上制約が生じ、温度等に対する不安定さをもたらして、
プリペイドカ−ドの残高表示のように書き替えを要しな
い印字などに用いる場合など、用途によっては不適切で
あった。
の白濁−透過の状態変化を行う方式の場合、白濁が光の
後方散乱によるものであるため、光の拡散透過率が高く
表示のコントラストとしては不充分であった。また、こ
の方式では白濁−透過の状態変化が可逆的に生じること
が特徴であったが、それぞれ加熱温度が限定されて実用
上制約が生じ、温度等に対する不安定さをもたらして、
プリペイドカ−ドの残高表示のように書き替えを要しな
い印字などに用いる場合など、用途によっては不適切で
あった。
【0006】そこで、この発明者らはこれらの欠点を改
善するため種々検討を行った結果、高いコントラストで
白濁−透過の状態変化を一定温度の前後で不可逆的に生
じる感熱組成物を既に開発し、この感熱組成物を用いて
感熱層を形成した感熱記録媒体を提供したが、この感熱
記録媒体の感熱層に高温による加熱でもって記録した
り、記録を消去したりすると、基体が変形したりする場
合があり、消去性もいまひとつ不充分で、白濁−透過の
状態変化のコントラストも未だ充分に満足できるもので
はなかった。
善するため種々検討を行った結果、高いコントラストで
白濁−透過の状態変化を一定温度の前後で不可逆的に生
じる感熱組成物を既に開発し、この感熱組成物を用いて
感熱層を形成した感熱記録媒体を提供したが、この感熱
記録媒体の感熱層に高温による加熱でもって記録した
り、記録を消去したりすると、基体が変形したりする場
合があり、消去性もいまひとつ不充分で、白濁−透過の
状態変化のコントラストも未だ充分に満足できるもので
はなかった。
【0007】この発明はかかる現状に鑑み種々検討を行
った結果なされたもので、白濁−透過の状態変化を一定
温度の前後で不可逆的に生じる感熱層を形成した感熱記
録媒体において、感熱層の記録および消去を、基体を変
形したりすることなく、充分に満足できる白濁−透過の
状態変化のコントラストで行える方法を提供しようとす
るものである。
った結果なされたもので、白濁−透過の状態変化を一定
温度の前後で不可逆的に生じる感熱層を形成した感熱記
録媒体において、感熱層の記録および消去を、基体を変
形したりすることなく、充分に満足できる白濁−透過の
状態変化のコントラストで行える方法を提供しようとす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の感熱記録媒体
の記録および消去方法は、熱溶解性有機物の粉末とこれ
を結着する結合剤樹脂とを含む感熱層を設けた感熱記録
媒体の感熱層を、加圧部材で所定の形状に加圧し加圧部
を透明化して記録し、記録後感熱層の全面を加圧部材で
加圧し感熱層全体を透明化して記録を消去させている。
の記録および消去方法は、熱溶解性有機物の粉末とこれ
を結着する結合剤樹脂とを含む感熱層を設けた感熱記録
媒体の感熱層を、加圧部材で所定の形状に加圧し加圧部
を透明化して記録し、記録後感熱層の全面を加圧部材で
加圧し感熱層全体を透明化して記録を消去させている。
【0009】また、感熱記録媒体の感熱層を、加圧部材
および加熱部材で所定の形状に加圧かつ加熱し加圧加熱
部を透明化して記録し、記録後感熱層の全面を加圧部材
および加熱部材で加圧かつ加熱し感熱層全体を透明化し
て記録を消去させている。
および加熱部材で所定の形状に加圧かつ加熱し加圧加熱
部を透明化して記録し、記録後感熱層の全面を加圧部材
および加熱部材で加圧かつ加熱し感熱層全体を透明化し
て記録を消去させている。
【0010】
【作用】この発明の感熱記録媒体の記録および消去は上
記のようにして行われるため、白濁−透過の状態変化を
一定温度の前後で不可逆的に生じる感熱記録媒体の感熱
層の記録および消去が、基体を変形したりすることな
く、充分に満足できるコントラストで良好に行える。
記のようにして行われるため、白濁−透過の状態変化を
一定温度の前後で不可逆的に生じる感熱記録媒体の感熱
層の記録および消去が、基体を変形したりすることな
く、充分に満足できるコントラストで良好に行える。
【0011】このような感熱記録媒体の感熱層の加圧
は、プレス機や加圧ドラムなどを用いて行われ、このよ
うな加圧が行われると、熱溶解性有機物の粉末が結合剤
樹脂の存在下で相互に溶け合って一様な膜となり、粒子
表面で生じていた光の散乱効果がなくなって透明化す
る。
は、プレス機や加圧ドラムなどを用いて行われ、このよ
うな加圧が行われると、熱溶解性有機物の粉末が結合剤
樹脂の存在下で相互に溶け合って一様な膜となり、粒子
表面で生じていた光の散乱効果がなくなって透明化す
る。
【0012】従って、感熱記録媒体の感熱層は、プレス
機や加圧ドラムなどを用いて加圧するだけで、充分に満
足できる白濁−透過の状態変化のコントラストで記録お
よび消去が行え、熱を加えなくてもよいため基体が高温
の熱で変形したりすることもない。
機や加圧ドラムなどを用いて加圧するだけで、充分に満
足できる白濁−透過の状態変化のコントラストで記録お
よび消去が行え、熱を加えなくてもよいため基体が高温
の熱で変形したりすることもない。
【0013】そして、この場合、背景の色を選択するこ
とによって任意の色調での印字が可能となり、バリエ−
ションに富む印字形態が得られて、多色化が実現でき
る。
とによって任意の色調での印字が可能となり、バリエ−
ションに富む印字形態が得られて、多色化が実現でき
る。
【0014】なお、この感熱層は、加熱されたときも熱
溶解性有機物の粉末が結合剤樹脂の存在下で相互に溶け
合って一様な膜となり、粒子表面で生じていた光の散乱
効果がなくなって透明化する。
溶解性有機物の粉末が結合剤樹脂の存在下で相互に溶け
合って一様な膜となり、粒子表面で生じていた光の散乱
効果がなくなって透明化する。
【0015】このため、感熱記録媒体の感熱層を加圧す
るとともに加熱した場合は、透明化することが極めて容
易となり、基体が熱変形したりすることのない比較的低
温での加熱で極めて容易に透明化される。
るとともに加熱した場合は、透明化することが極めて容
易となり、基体が熱変形したりすることのない比較的低
温での加熱で極めて容易に透明化される。
【0016】従って、感熱記録媒体の感熱層を加圧する
際、さらに比較的低温で加熱すると、充分に満足できる
白濁−透過の状態変化のコントラストで感熱層の記録お
よび消去が一段と容易に行え、基体が高温の熱で変形し
たりすることもない。
際、さらに比較的低温で加熱すると、充分に満足できる
白濁−透過の状態変化のコントラストで感熱層の記録お
よび消去が一段と容易に行え、基体が高温の熱で変形し
たりすることもない。
【0017】このような加圧および加熱は同時に行って
もよく、前後に時間差を設けて行ってもよいが、透明化
を容易にするためには同時に行うのが好ましい。
もよく、前後に時間差を設けて行ってもよいが、透明化
を容易にするためには同時に行うのが好ましい。
【0018】感熱層の加圧は、 0.1kg/cm2 より低
くては充分な透明性が得られず、3kg/cm2 より高
くては基体が変形する可能性があるため、 0.1〜3kg
/cm2 の範囲内で行うのが好ましく、加圧とともに行
う加熱は、基体が熱変形することなく、透明化が充分良
好に行われるように50〜100℃の範囲内で行うのが
好ましい。
くては充分な透明性が得られず、3kg/cm2 より高
くては基体が変形する可能性があるため、 0.1〜3kg
/cm2 の範囲内で行うのが好ましく、加圧とともに行
う加熱は、基体が熱変形することなく、透明化が充分良
好に行われるように50〜100℃の範囲内で行うのが
好ましい。
【0019】このような感熱層は、熱溶解性有機物の粉
末を、結合剤樹脂、溶剤およびその他の必要成分ととも
に混合して調製した感熱塗料を基体上に塗布、乾燥して
形成される。
末を、結合剤樹脂、溶剤およびその他の必要成分ととも
に混合して調製した感熱塗料を基体上に塗布、乾燥して
形成される。
【0020】熱溶解性有機物の粉末としては、ボディカ
ラ−が白く、高濃度に含有させると白色度の高い感熱層
が形成される粉末で、温度変化に従って徐々に粘度が変
化する物質でなく、融点以上で温度に対する溶解度の立
ち上がりが急峻な性質を有するもの、すなわち明確な融
点をもつものが好ましく使用され、融点が50℃以上で
あると夏場等の高温の環境下での安定性を確保でき、1
50℃以下とすることでプレス機や加圧ドラムなどの通
常の加圧手段さらに通常の加熱手段での溶融が容易なも
のとなるため、融点が50〜150℃のものが好ましく
使用される。
ラ−が白く、高濃度に含有させると白色度の高い感熱層
が形成される粉末で、温度変化に従って徐々に粘度が変
化する物質でなく、融点以上で温度に対する溶解度の立
ち上がりが急峻な性質を有するもの、すなわち明確な融
点をもつものが好ましく使用され、融点が50℃以上で
あると夏場等の高温の環境下での安定性を確保でき、1
50℃以下とすることでプレス機や加圧ドラムなどの通
常の加圧手段さらに通常の加熱手段での溶融が容易なも
のとなるため、融点が50〜150℃のものが好ましく
使用される。
【0021】このような熱溶解性有機物の粉末の具体例
としては、たとえば、低分子量ポリエチレンなどのワッ
クス類などが好適に使用され、粒径は 0.1〜30μmの
範囲内のものが好ましく、さらに1〜5μmのものがよ
り好ましく使用される。
としては、たとえば、低分子量ポリエチレンなどのワッ
クス類などが好適に使用され、粒径は 0.1〜30μmの
範囲内のものが好ましく、さらに1〜5μmのものがよ
り好ましく使用される。
【0022】さらに、この発明で使用する熱溶解性有機
物の粉末は、粒子の表面を特殊な機能をもつ微粒子でコ
−ティングしてもよく、このようなコ−ティングをする
と、熱溶解性有機物の粉末が溶融する際に、表面の微粒
子が膜全体に拡散するために、その機能を事実上失わし
めることができ、そのため、加圧さらに加熱によって溶
融した部分の感熱層の性質が極端に変化し、良好なコン
トラストの性質の異なった領域をつくることができ、種
々の機能を付与することができる。
物の粉末は、粒子の表面を特殊な機能をもつ微粒子でコ
−ティングしてもよく、このようなコ−ティングをする
と、熱溶解性有機物の粉末が溶融する際に、表面の微粒
子が膜全体に拡散するために、その機能を事実上失わし
めることができ、そのため、加圧さらに加熱によって溶
融した部分の感熱層の性質が極端に変化し、良好なコン
トラストの性質の異なった領域をつくることができ、種
々の機能を付与することができる。
【0023】このような微粒子としては、熱溶解性有機
物の粉末と電気的、熱的性質あるいは光学的性質の異な
ったものを採用すればよく、たとえば、光学的性質の違
った微粒子を採用し、熱溶解性有機物の粉末の粒子の表
面に色素微粒子をコ−ティングしておけば、加圧さらに
加熱によって溶融した部分の感熱層の色が極端に薄くな
り、良好なコントラストが得られる。
物の粉末と電気的、熱的性質あるいは光学的性質の異な
ったものを採用すればよく、たとえば、光学的性質の違
った微粒子を採用し、熱溶解性有機物の粉末の粒子の表
面に色素微粒子をコ−ティングしておけば、加圧さらに
加熱によって溶融した部分の感熱層の色が極端に薄くな
り、良好なコントラストが得られる。
【0024】そして、この現象は可視光に限らずほかの
光線にも応用でき、特に、この発明の感圧塗料を赤外光
吸収塗料として用いる場合は、粉末の表面を赤外光吸収
能を持つ微粒子でコ−ティングすることにより高い効果
が得られる。赤外光吸収能を持つ微粒子の材料として
は、インジウムやスズおよびこれらの複合酸化物(IT
O)が典型的なものとして挙げられる。
光線にも応用でき、特に、この発明の感圧塗料を赤外光
吸収塗料として用いる場合は、粉末の表面を赤外光吸収
能を持つ微粒子でコ−ティングすることにより高い効果
が得られる。赤外光吸収能を持つ微粒子の材料として
は、インジウムやスズおよびこれらの複合酸化物(IT
O)が典型的なものとして挙げられる。
【0025】このような特殊機能をもつ微粒子として
は、熱溶解性有機物の粉末の粒子径の1/5以下である
ことが好ましく、粒子径がワックス粉末粒子の1/5以
下であれば、この微粒子がワックス粉末の表面に薄く被
覆されている状態となり、加圧されて溶融した後は、膜
中で占める体積は少なくなって透明度が損なわれること
もない。なお、この微粒子の粒子径は、さらにワックス
粉末粒子の1/10以下であればより望ましい。
は、熱溶解性有機物の粉末の粒子径の1/5以下である
ことが好ましく、粒子径がワックス粉末粒子の1/5以
下であれば、この微粒子がワックス粉末の表面に薄く被
覆されている状態となり、加圧されて溶融した後は、膜
中で占める体積は少なくなって透明度が損なわれること
もない。なお、この微粒子の粒子径は、さらにワックス
粉末粒子の1/10以下であればより望ましい。
【0026】コ−ティングの方法としは乾式衝撃法が簡
便で実用性が高く、この他、用途に応じてコ−ティング
された粒子とされない粒子とを9:1〜1:9の適当な
比率で混合して用いることにより応用範囲が広がる。
便で実用性が高く、この他、用途に応じてコ−ティング
された粒子とされない粒子とを9:1〜1:9の適当な
比率で混合して用いることにより応用範囲が広がる。
【0027】このような感熱層に使用される結合剤樹脂
としては、透明な熱可塑性樹脂が好ましく使用され、ア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルブチラ−ル
樹脂、ポリウレタン樹脂などが好適に使用される。
としては、透明な熱可塑性樹脂が好ましく使用され、ア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルブチラ−ル
樹脂、ポリウレタン樹脂などが好適に使用される。
【0028】感熱層の厚さは、1〜10μmの厚さにす
るのが好ましく、1μmより薄いと充分な白濁状態が得
られず、10μmより厚くすると印字後に充分な透明度
が得られない。
るのが好ましく、1μmより薄いと充分な白濁状態が得
られず、10μmより厚くすると印字後に充分な透明度
が得られない。
【0029】感熱層を設ける基体としては、ポリエステ
ル、ポリスチレン、ポリメタクリレ−ト、ポリカ−ボネ
−ト、セロハン、酢酸セルロ−スなどの透明なプラスチ
ックシ−トが好ましく使用される。
ル、ポリスチレン、ポリメタクリレ−ト、ポリカ−ボネ
−ト、セロハン、酢酸セルロ−スなどの透明なプラスチ
ックシ−トが好ましく使用される。
【0030】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。 実施例1 ワックス粉末(住友精化社製;フロ−ビ−ズLE−1080、 5 重量部 融点110℃、粒子径3μmの白色粉末) アクリル樹脂(日本合成化学社製;コ−ポニ−ル9183) 0.5 〃 ポリビニルブチラ−ル樹脂(積水化学社製;エスレックBL 0.5 〃 S) キシレン 9.5 〃 この組成物をロ−タ−ミル中で混合分散して感熱塗料を
調製した。
調製した。
【0031】次いで、得られた感熱塗料を、厚さ100
μmの透明なポリエステルフィルム上にグラビア印刷機
を用いて10μmの厚さに塗布し、白色の感熱層を形成
して白色の感熱記録媒体を作製した。
μmの透明なポリエステルフィルム上にグラビア印刷機
を用いて10μmの厚さに塗布し、白色の感熱層を形成
して白色の感熱記録媒体を作製した。
【0032】実施例2 ワックス粉末(住友精化社製;フロ−ビ−ズLE−1080、 4 重量部 融点110℃、粒子径3μmの白色粉末) ITO被覆ワックス粉末 1 〃 アクリル樹脂(日本合成化学社製;コ−ポニ−ル9183) 0.5 〃 ポリビニルブチラ−ル樹脂(積水化学社製;エスレックBL 0.5 〃 S) キシレン 9.5 〃 この組成物をロ−タ−ミル中で混合分散して感熱塗料を
調製した。なお、ITO被覆ワックス粉末は上記ワック
ス粉末上にITO微粒子(0.05μm)を乾式衝撃法(奈
良機械社製;ハイブリダイゼ−ションシステム)でコ−
ティングして作製した。
調製した。なお、ITO被覆ワックス粉末は上記ワック
ス粉末上にITO微粒子(0.05μm)を乾式衝撃法(奈
良機械社製;ハイブリダイゼ−ションシステム)でコ−
ティングして作製した。
【0033】次いで、得られた感熱塗料を、実施例1に
おける感熱塗料に代えて使用した以外は、実施例1と同
様にして薄く青みがかった白色の感熱層を形成し、薄く
青みがかった白色の感熱記録媒体を作製した。
おける感熱塗料に代えて使用した以外は、実施例1と同
様にして薄く青みがかった白色の感熱層を形成し、薄く
青みがかった白色の感熱記録媒体を作製した。
【0034】各実施例で得られた透明記録媒体の感熱層
に、感熱転写プリンタにより 0.2kg/cm2 に加圧し
て印字を行った結果、加圧された部分が透明化した。ま
た、加圧と同時にサ−マルヘッドにより35mJ/mm
2 のエネルギ−で印字を行った場合も、加圧および加熱
された部分が透明化した。
に、感熱転写プリンタにより 0.2kg/cm2 に加圧し
て印字を行った結果、加圧された部分が透明化した。ま
た、加圧と同時にサ−マルヘッドにより35mJ/mm
2 のエネルギ−で印字を行った場合も、加圧および加熱
された部分が透明化した。
【0035】これらの透明化された印字の背景に黒色の
紙を置いて目視で判定した結果、いずれにおいても、視
認性の高い印字が得られることが確認され、光学濃度の
測定結果から、非印字部/印字部のコントラストは3以
上で、特に加圧と同時に加熱した場合はコントラストが
鮮明であった。また背景に赤、青、黄色などの種々の色
を置いて調べた結果、鮮明なカラ−印字が行えることが
確認された。
紙を置いて目視で判定した結果、いずれにおいても、視
認性の高い印字が得られることが確認され、光学濃度の
測定結果から、非印字部/印字部のコントラストは3以
上で、特に加圧と同時に加熱した場合はコントラストが
鮮明であった。また背景に赤、青、黄色などの種々の色
を置いて調べた結果、鮮明なカラ−印字が行えることが
確認された。
【0036】また、各実施例で得られた感熱記録媒体を
加熱ドラムに通したところ、いずれの場合も、基体が変
形したりすることなく、全面にわたって透明になること
を確認した。
加熱ドラムに通したところ、いずれの場合も、基体が変
形したりすることなく、全面にわたって透明になること
を確認した。
【0037】さらに、各実施例の感熱転写プリンタで透
明に印字された透明記録媒体の感熱層をJIS X 6
311「プリペイドカ−ド−物理的特性及び形状・寸
法」に従って耐熱性、耐寒性、耐薬品性および耐湿性を
評価した結果、いずれの試験項目においても印字の状態
に変化はみられず、また日照場所で30日間の暴露試験
を行った場合にも印字は変化せず、各実施例で得られた
透明記録媒体は、いずれも耐熱性、耐寒性、耐薬品性、
耐湿性および耐候性に優れることが確認された。
明に印字された透明記録媒体の感熱層をJIS X 6
311「プリペイドカ−ド−物理的特性及び形状・寸
法」に従って耐熱性、耐寒性、耐薬品性および耐湿性を
評価した結果、いずれの試験項目においても印字の状態
に変化はみられず、また日照場所で30日間の暴露試験
を行った場合にも印字は変化せず、各実施例で得られた
透明記録媒体は、いずれも耐熱性、耐寒性、耐薬品性、
耐湿性および耐候性に優れることが確認された。
【0038】なお、実施例2で得られた感熱記録媒体
は、透明化された印字部において、可視および近赤外領
域で85%の光透過率が得られ、950nmのLEDを
用いて、印字部と非印字部の赤外光の透過率を測定した
結果、S/Nにして3以上の値が得られた。
は、透明化された印字部において、可視および近赤外領
域で85%の光透過率が得られ、950nmのLEDを
用いて、印字部と非印字部の赤外光の透過率を測定した
結果、S/Nにして3以上の値が得られた。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明の方法で感熱記録媒体の記録および消去を行うと、基
体が変形されることもなく、高いコントラストで白濁−
透過の状態変化による感熱層の記録および消去が良好に
行われることがわかる。
明の方法で感熱記録媒体の記録および消去を行うと、基
体が変形されることもなく、高いコントラストで白濁−
透過の状態変化による感熱層の記録および消去が良好に
行われることがわかる。
Claims (6)
- 【請求項1】 熱溶解性有機物の粉末とこれを結着する
結合剤樹脂とを含む感熱層を設けた感熱記録媒体の感熱
層を、加圧部材で所定の形状に加圧し加圧部を透明化し
て記録し、記録後感熱層の全面を加圧部材で加圧し感熱
層全体を透明化して記録を消去することを特徴とする感
熱記録媒体の記録および消去方法 - 【請求項2】 熱溶解性有機物の粉末とこれを結着する
結合剤樹脂とを含む感熱層を設けた感熱記録媒体の感熱
層を、加圧部材および加熱部材で所定の形状に加圧かつ
加熱し加圧加熱部を透明化して記録し、記録後感熱層の
全面を加圧部材および加熱部材で加圧かつ加熱し感熱層
全体を透明化して記録を消去することを特徴とする感熱
記録媒体の記録および消去方法 - 【請求項3】 熱溶解性有機物の粉末が、融点50℃以
上150℃以下の熱溶解性有機物の粉末である請求項1
または請求項2記載の感熱記録媒体の記録および消去方
法 - 【請求項4】 熱溶解性有機物の粉末が、ワックスの粉
末である請求項1または請求項2記載の感熱記録媒体の
記録および消去方法 - 【請求項5】 熱溶解性有機物の粉末が、熱溶解性有機
物の粉末の表面を光学的性質を異にする微粉末で被覆し
た熱溶解性有機物の粉末である請求項1または請求項2
記載の感熱記録媒体の記録および消去方法 - 【請求項6】 結合剤樹脂が、透明な熱可塑性樹脂であ
る請求項1または請求項2記載の感熱記録媒体の記録お
よび消去方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6338623A JPH08183257A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 感熱記録媒体の記録および消去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6338623A JPH08183257A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 感熱記録媒体の記録および消去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08183257A true JPH08183257A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18319928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6338623A Withdrawn JPH08183257A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 感熱記録媒体の記録および消去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08183257A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023144734A1 (en) | 2022-01-28 | 2023-08-03 | Ricoh Company, Ltd. | Recording body, method for producing recording body, and recording method |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP6338623A patent/JPH08183257A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023144734A1 (en) | 2022-01-28 | 2023-08-03 | Ricoh Company, Ltd. | Recording body, method for producing recording body, and recording method |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH02188294A (ja) | 可逆性感熱記録媒体 | |
JPH02188293A (ja) | 可逆性感熱記録媒体 | |
CN202742838U (zh) | 防伪热敏纸 | |
CN113771520A (zh) | 一种基于热致变色光子晶体的结构色热敏纸及其制备和应用 | |
JPH0216715B2 (ja) | ||
JPS5878186A (ja) | シヤツタ−フイルム | |
US3062676A (en) | Smudge-resistant pressure-sensitive transfer element for placing smudgeresistant marks | |
JP3116860U (ja) | 金属光沢調熱変色性ラベル | |
JPH08183257A (ja) | 感熱記録媒体の記録および消去方法 | |
JPH07290838A (ja) | 感熱組成物 | |
JP2634050B2 (ja) | 感熱転写材 | |
JP2003121271A (ja) | 温度履歴表示体 | |
JP4118261B2 (ja) | 保護層熱転写フィルム | |
JPH01130972A (ja) | 感熱記録ラベル | |
JP2726928B2 (ja) | 樹脂型熱転写記録材 | |
JPH0873835A (ja) | 感熱組成物及びこれを用いたコーティング層 | |
JPH08183256A (ja) | 感熱記録媒体 | |
JP2002178675A (ja) | 隠蔽シールおよびスクラッチ媒体 | |
JP4357670B2 (ja) | リライタブルカード | |
JPH01215588A (ja) | 被情報記録媒体及びそれを用いた情報記録方法 | |
JPS63107585A (ja) | 温度変化により色変化する感熱転写媒体 | |
JP2011194862A (ja) | 熱変色性印刷物 | |
CN109478039A (zh) | 无初始灰色时间的基于染料的时间指示标签 | |
JPH0745100Y2 (ja) | 着色ホログラム転写シート | |
JPH0334894A (ja) | 感熱転写材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020305 |