JPH08182992A - 水性塗料洗浄水の固液分離方法及び固液分離装置 - Google Patents

水性塗料洗浄水の固液分離方法及び固液分離装置

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JPH08182992A
JPH08182992A JP14581795A JP14581795A JPH08182992A JP H08182992 A JPH08182992 A JP H08182992A JP 14581795 A JP14581795 A JP 14581795A JP 14581795 A JP14581795 A JP 14581795A JP H08182992 A JPH08182992 A JP H08182992A
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JP
Japan
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water
solid
based paint
liquid separation
washing water
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JP14581795A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Kido
龍雄 城戸
Ryoichi Iwase
良一 岩瀬
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SANKAN KK
Original Assignee
SANKAN KK
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Publication date
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水性塗料の調色、塗装用の機械器具等の濁っ
た洗浄水を透明な水と固形物に分離する。 【構成】 凝集剤反応槽1内で洗浄水に無機系凝集剤と
高分子凝集剤を添加して、洗浄水中に懸濁している水性
塗料の微粒子を凝集沈殿させ、上澄水を上澄水排出バル
ブ2より槽外に放流後沈殿物を沈殿物排出バルブ3より
濾布7の上に落し、固形物と濾液に分離して濾液を濾液
排出パイプ6より槽外に放流する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水性塗料の調色や塗装に
使用する機械器具の洗浄によって発生する濁った洗浄水
中の水性塗料の固形物成分と水を分離する方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、調色、塗装の業界では水性塗料の
調色、塗装用機械器具等の洗浄水は、固液分離装置がな
いため産業廃棄物処理業者に依頼して処理を行ってい
る。又、同じ調色、塗装用の器具であっても比較的安価
なものはこれを再使用することをせず使い捨てにするの
が一般的である。又、洗浄水が少量の場合には無処理の
まま下水道に放流することが全くない訳ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
は次の様な問題点がある。産業廃棄物処理業者に依頼し
て処理する場合には、希薄な洗浄水を相当量まとまるま
で貯蔵しておく場所の確保や処理業者の施設まで運ぶ手
間を要する。又、夏期高温時には貯蔵中の洗浄水が腐敗
して悪臭を発し好ましくない。
【0004】器具類の使い捨ての場合は資源の無駄使い
となり、洗浄水を下水道に無処理のまま放流することは
たとえ少量であっても環境汚染の点から好ましくない。
【0005】本発明は上記洗浄水の貯蔵場所の確保、洗
浄水運搬の手間、洗浄水貯蔵中の腐敗、資源の無駄使
い、無処理放流による環境汚染等の問題点を解決するた
めになされたもので、多量の洗浄水の固液分離でも狭隘
な場所に設置可能で洗浄水の発生する場所に設置して操
作できる構造とし、又、同一構造で、小型可搬式タイプ
に作成することにより、洗浄対象物が少ない場合にはよ
り簡便に洗浄と固液分離を同一装置で行うことをも可能
とする簡単な方法と装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は洗浄水に無機
系凝集剤と高分子凝集剤を添加して、洗浄水中に懸濁し
ている水性塗料の微粒子を凝集沈殿させ透明な上澄水と
沈殿物に分離し、更に沈殿物を濾過して透明な濾液と固
形物に分離することを特徴とする水性塗料の固液分離方
法によって解決される。
【0007】無機系凝集剤として硫酸アルミニュウム
と、硫酸アルミニュウムと中和する化学当量の非吸湿性
アルカリ性化合物の粉状混合物を使用することが好結果
を与える。
【0008】上記固液分離の実施にあたって洗浄水と凝
集剤との反応槽と、反応槽の中で凝集沈殿させた沈殿物
を重力濾過する濾布を有することを特徴とする水性塗料
洗浄水の固液分離装置の使用が効果的でである。
【0009】沈殿物を濾過する際には通気量130ない
し380cc/cm2/秒 の合成樹脂繊維不織布を濾布
として使用することを特徴とする水性塗料洗浄水の固液
分離方法がよい。
【0010】濾布は通気量130ないし380cc/c
2/秒 の合成樹脂繊維不織布であることを特徴とする
水性塗料洗浄水の固液分離装置の使用が好ましい。
【0011】この場合無機系凝集剤としては硫酸アルミ
ニウムが、輸送、保存、添加の際粉体で取り扱えるので
便利である。しかし水にとけた場合は酸性を呈する。塗
料にはpHに関する緩衝作用があり緩衝作用は塗料の種
類によって大小がある。従って塗料の洗浄水に硫酸アル
ミニュウムを添加した場合塗料毎に液のpHに差ができ
る。又、硫酸アルミニュウムの添加量の多少によっても
pHに差ができる。
【0012】これを防ぐために硫酸アルミニュウムに、
硫酸アルミニュウムと中和する当量の非吸湿性アルカリ
性化合物をあらかじめ粉状混合しておくと保存中は水が
存在しないので化学反応はおこらず、洗浄水に添加した
段階で凝結或いは架橋反応と中和反応が平行して進行し
て濾液は常に中性を呈する。非吸湿性アルカリ性化合物
としては消石灰、炭酸カルシュウム、炭酸ナトリュウム
等、が有効であるがこれに限るものではない。無機系凝
集剤としてはポリ塩化アルミニュウムも有効であるが、
このものは吸湿性が大きいので単独で添加しそのあとで
上記アルカリ性化合物を添加する必要がある。高分子凝
集剤としてはポリアクリルアミドなどのアニオン系凝集
剤が有効であるが、これに限るものではない。
【0013】
【作用】水性塗料の成分は主成分としてのプラスチック
エマルジョンと顔料、補助成分としての少量づつの分散
剤、湿潤剤、増粘剤、造膜助剤、凍解安定剤、消泡剤、
防腐剤等、有機無機物質と水である。洗浄水は一般には
塗料原液含量が2ないし10%程度の一部溶解物質を含
む不透明な懸濁液である。
【0014】洗浄水を凝集剤反応槽に入れ、無機凝集剤
を添加し、手動又は電動で攪拌して反応させ、続いて高
分子凝集剤を添加攪拌すると洗浄水中に懸濁している水
性塗料の微粒子と一部の溶解物質が凝集して粗大なフロ
ックとなり急速に沈殿して反応槽の底にたまり、上澄水
は透明になる。上澄水を反応槽側面の上澄水排出バルブ
を開いて放流し、沈殿物は沈殿物排出バルブを開いて下
部の沈殿物受槽の内面をおおった濾布の上に落す。濾布
は沈殿物受槽の底に置かれた濾布の支持網によって受槽
の底部から離れて保持されており、前記沈殿物に含まれ
る水は重力によって濾過され、受槽側面の濾液排出パイ
プより槽外に排出される。
【0015】洗浄対象物が少なく洗浄水が少い作業用に
は凝集剤反応槽を洗浄に便利な高さで上部を開放した小
型のもので、従って沈殿物受槽も小さく、攪拌を手動式
とした軽量可搬式の装置を使用する。このことによって
凝集剤反応槽で機械器具の洗浄を行い、その後固液分離
操作を行うことが可能となりかつ、複数の作業場に移動
して同じ操作を行うことが可能となる。
【0016】濾布として使用する合成樹脂繊維不織布は
強じんで、数十回繰返し使用しても通気量に変化がなく
破損することもない。又、折りたたみ可能、コンパクト
で分離性能がすぐれている。沈殿物はもとの塗料の種類
によってフロックの大きさや固さに差があり、出来る限
り短時間に透明な濾液を分離するにはフロックが大きく
固いものは通気量の大きな濾布で、小さいか柔らかいも
のは通気量の小さな濾布で濾過するのが良く、通気量が
130ないし380cc/cm2/秒 の範囲から選定す
るのが実用的である。
【0017】
【実施例】
(実施例1)実施例について図面を参照して説明する
と、市販水性塗料を5%(2kg)含有する洗浄水40
リットルを凝集剤反応槽1に入れ、手動で攪拌しつつC
aCO3 34%、Al2(SO43 ・15H2O 66%
の混合粉末100gを添加すると直径0.75〜1.0
mmの微小な凝結粒子と僅に濁った水に分離した。
【0018】これに濃度0.1%の弱アニオン高分子凝
集剤溶液40ミリリットルを添加混合すると、凝結粒子
は直ちに凝集して直径1.0〜1.5mmのフロックと
なり約2分で凝集剤反応槽1の底に沈殿した。
【0019】上澄水を上澄水排出バルブ2を開いて排出
放流したあと、沈殿物を沈殿物排出バルブ3を開いて濾
布の支持網5を設置している沈殿物受槽4の内面をおお
った通気量200cc/cm2/秒 のポリエステル繊維
不織布7の上に落し、透明な濾液ともろい塊状の含水固
形物に分離し濾液は濾液排出パイプ6によって槽外に排
出放流した。濾液のpHは6.8であった。
【0020】前記の含水固形物は濾布からとり出して数
日間外気中に放置すると固いプラスチック塊となった。
【0021】(実施例2)実施例1と同じ市販水性塗料
を5%(2kg)含有する洗浄水40リットルを凝集剤
反応槽1に入れ、手動で攪拌しつつAl2(SO43
15H2O 粉末66gを添加すると直径0.75〜1.
0mmの微小な凝結粒子と僅に濁った水に分離した。
【0022】これに濃度0.1%の弱アニオン高分子凝
集剤溶液40ミリリットルを添加混合すると、凝結粒子
は直ちに凝集して直径1.0〜1.5mmのフロックと
なり約2分で凝集剤反応槽1の底に沈澱した。
【0023】実施例1と同様の操作を行って上澄水、濾
液ともろい塊状の含水固形物に分離した。この場合上澄
水と濾液に多少の濁りがあり、pHは5.5であった。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0025】装置は構造が簡単で洗浄水が発生する場所
で狭隘な場所に設置することが可能で、簡単に固液を分
離出来るので洗浄水を産業廃棄物処理業者に依頼して処
理する必要がなく、従って洗浄水が相当量まとまるまで
貯蔵しておく場所が不要となり、高温時に貯蔵中の洗浄
水が腐敗して悪臭を発する弊害もなく、又産業廃棄物処
理業者の施設まで運ぶ手間も不要となる。
【0026】固液分離操作が簡単に短時間で終了するの
で、安易に実施でき、器具類を使いすてとせず洗浄再使
用することが可能となる。
【0027】分離された水は無機凝集剤の添加量の多
少、塗料の種類に関係なく常に中性を保つことができ
る。
【0028】また、小型可搬式の装置を使うことにより
複数の作業物に移動し、洗浄槽兼用として使用出来るの
で、洗浄対象物が少い場合でも容易に固液分離処理を行
い、無処理の洗浄水を下水道に放流する弊害を防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水性塗料洗浄水の固液分離装置の断面図であ
る。
【図2】水性塗料洗浄水の固液分離装置の平面図であ
る。
【図3】濾布の支持網を設置した沈殿物受槽の平面図で
ある。
【符号の説明】
1 凝集剤反応槽 2 上澄水排出バルブ 3 沈殿物排出バルブ 4 沈殿物受槽 5 濾布の支持網 6 濾液排出パイプ 7 濾布

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性塗料の調色、塗装用機械器具等の洗
    浄によって発生する濁った洗浄水に無機系凝集剤と高分
    子凝集剤を添加して、洗浄水中に懸濁している水性塗料
    の微粒子を凝集沈殿させ透明な上澄水と沈殿物に分離
    し、更に沈殿物を濾過して透明な濾液と固形物に分離す
    ることを特徴とする水性塗料洗浄水の固液分離方法。
  2. 【請求項2】 無機系凝集剤として硫酸アルミニュウム
    と、硫酸アルミニュウムと中和する化学当量の非吸湿性
    アルカリ性化合物の粉状混合物を使用することを特徴と
    する請求項1記載の水性塗料洗浄水の固液分離方法。
  3. 【請求項3】 水性塗料の調色、塗装用機械器具等の洗
    浄水と無機系凝集剤と高分子凝集剤との反応槽と、反応
    槽の中で凝集沈殿させた沈殿物を重力濾過する濾布を有
    することを特徴とする水性塗料洗浄水の固液分離装置。
  4. 【請求項4】 沈殿物を濾過する際には、通気量130
    ないし380cc/cm2/秒 の合成樹脂繊維不織布を
    濾布として使用することを特徴とする請求項1記載の水
    性塗料洗浄水の固液分離方法。
  5. 【請求項5】 濾布は通気量130ないし380cc/
    cm2/秒 の合成樹脂繊維不織布であることを特徴とす
    る請求項3記載の水性塗料洗浄水の固液分離装置。
JP14581795A 1994-11-01 1995-06-13 水性塗料洗浄水の固液分離方法及び固液分離装置 Pending JPH08182992A (ja)

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JP26885994 1994-11-01
JP6-268859 1994-11-01
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU765570B2 (en) * 1998-06-26 2003-09-25 William Ronald Kruger Portable acrylic effluent treatment unit
AU2004100677B4 (en) * 2004-08-19 2004-09-16 Duluxgroup (Australia) Pty Ltd Enviro Wash System
JP2011072866A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Kurita Water Ind Ltd 湿式塗装ブース循環水の処理方法
JP2011194306A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Kurita Water Ind Ltd 湿式塗装ブース循環水の処理方法
JP2012157844A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Daiwa Service Co Ltd 濁水処理装置

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JP2011072866A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Kurita Water Ind Ltd 湿式塗装ブース循環水の処理方法
JP2011194306A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Kurita Water Ind Ltd 湿式塗装ブース循環水の処理方法
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