JPH0818284A - 部品認識装置 - Google Patents

部品認識装置

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JPH0818284A
JPH0818284A JP6151930A JP15193094A JPH0818284A JP H0818284 A JPH0818284 A JP H0818284A JP 6151930 A JP6151930 A JP 6151930A JP 15193094 A JP15193094 A JP 15193094A JP H0818284 A JPH0818284 A JP H0818284A
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component
axis direction
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light
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JP6151930A
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English (en)
Inventor
Shingo Sekiguchi
眞吾 関口
Toshimasa Hirate
利昌 平手
Masahiro Suzuki
正広 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品の移動速度の低下を招くことなく認識を
行う。 【構成】 実装ヘッド15は、部品供給点Pにて電子部
品を取得し、これを矢印A方向に移送して基板11上の
部品装着点Qに装着する。X軸方向に走査光Lを出力す
る投光器18、光学分配器19を設けると共に、光学反
射器20をX軸方向に移動可能に設ける。光学反射器2
0を電子部品に追従するようにX軸方向に移動させる移
動機構を設け、電子部品に走査光Lを照射する。光学分
配器19により下方に向けて折返された反射光を取込む
受光器及び画像処理装置を設ける。Y軸方向位置検出器
31からの信号に同期して連続的に主走査画像を取込み
画像メモリに順に書込み、電子部品の画像データを得
る。X軸方向位置検出器32及び反射器位置検出器33
により検出した同期誤差に基づいて画像データの同期ず
れを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子部品を移送
して基板に装着する部品実装装置等に組込まれる部品認
識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の部品実装装置を上面から
見た図を概略的に示している。ここで、ベース1上に
は、左右方向(X軸方向)に延びて基板搬送路2が設け
られ、その中央部に、基板3が停止される基板バックア
ップ部が設けられている。また、基板搬送路2の近傍に
は、複数個のテープフィーダ4をX軸方向に並んで有す
る部品供給部5が設けられている。
【0003】さらに、前記基板バックアップ部と部品供
給部5との間にはCCDカメラ等のエリアセンサ6が設
けられている。一方、図示はしないが、ベース1の上方
には、吸着ノズルにより部品7を吸着して移送するため
の実装ヘッドが設けられている。この実装ヘッドは、X
Yロボットにより、X軸及びY軸方向に自在に移動され
るようになっている。
【0004】上記した各機構は、図示しない制御装置に
より実装プログラム等に基づいて制御され、これにて、
実装ヘッドは、所定のテープフィーダ4から部品7を吸
着により取得し、これを基板3まで移送してその所定の
部品装着点に装着する作業を繰返し実行するようになっ
ている。このとき、実装ヘッドは、部品7の移送途中に
おいて、前記エリアセンサ6の上方で停止し、ここで吸
着ノズルによる部品7の取得状態が撮影される。そし
て、その画像情報に基づいて部品吸着位置のX,Y,θ
(回転)方向の位置ずれ量が検出され、もって、基板3
への部品装着時の位置補正が行われて高精度な装着作業
が行われるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、CCDカメラ等のエリアセンサ6を用いた
部品認識装置では、部品7の画像の取込みのために、エ
リアセンサ6の上方で部品7を一旦停止させなければな
らないため、部品7の移送に要する時間が長くなり、ひ
いては部品装着作業時間が長くなる不具合が生ずる。ま
た、部品7には各種のサイズのものがあるので、それに
対応するために、視野の大きさの異なる複数のエリアセ
ンサを用意したり、ズーム機能を付与したりしなければ
ならず、高価なものとなってしまう欠点もあった。
【0006】そこで、本出願人は、上記のようなエリア
センサに代えてラインセンサを採用することにより、部
品7の移送途中で、その部品7をラインセンサの上方を
Y軸方向に所定速度で移動させることにより、部品7の
X軸方向に延びる切断画像を一定のトリガで複数回取込
むようにし、それら複数個の画像データから部品7の位
置を認識するものを開発している。
【0007】ところが、このようにラインセンサを用い
た場合でも、ラインセンサにより必要な画像取込みを行
うためには、部品7を、一旦部品供給部の中央部(ライ
ンセンサに対応したX軸方向位置)に移動させた後に、
その部品7をラインセンサの上方をY軸方向に移動さ
せ、その後基板3の部品装着点に移送するという経路で
いわば遠回りで移送させなければならないため、実質的
に部品7の移動速度が遅くなって部品7の移送時間を十
分に短縮できるものではなかった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、部品の移送途中において部品の移動速
度の低下を招くことなく部品の認識を行うことができる
部品認識装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の部品認識装置
は、XY平面上をY軸方向に対して平行あるいは斜め方
向に移送される部品を、その移送途中において撮影する
ことにより部品を認識するためのものであって、X軸方
向に向けて走査光を出力する投光器と、前記部品の移送
経路の途中部位に該部品に対向するように設けられ前記
投光器から出力された走査光を折返して前記部品に向け
て照射すると共にその反射光をX軸方向に反射する光学
反射器と、この光学反射器を前記部品のX軸方向移動に
同期してX軸方向に移動させる移動手段と、前記投光器
と前記光学反射器との間に設けられ前記反射光を折返す
光学分配器と、この光学分配器により分配された反射光
を受光して前記部品のX軸方向に延びる主走査画像を取
込む受光器とを具備し、前記部品のY軸方向移動に同期
して前記受光器により複数の主走査画像を得ることに基
づいて、前記部品を認識するように構成されているとこ
ろに特徴を有する(請求項1の発明)。
【0010】また、この場合、部品と光学反射器との間
のX軸方向移動の同期誤差を検出する同期誤差検出手段
を設けると共に、この同期誤差検出手段の検出に基づい
て各主走査画像間の同期ずれを補正する同期ずれ補正手
段を設けるようにしても良く(請求項2の発明)、ある
いは、部品の近傍に該部品に対して固定的に基準マーク
を設けると共に、各主走査画像中の前記基準マークの位
置に基づいて各主走査画像間の同期ずれを補正する同期
ずれ補正手段を設けるようにしても良い(請求項3の発
明)。
【0011】
【作用】本発明の請求項1の部品認識装置によれば、投
光器からX軸方向に向けて出力された走査光が光学反射
器によって折返されて移送途中の部品に照射され、その
反射光が前記光学反射器により再びX軸方向に反射され
る。そして、その反射光が光学分配器により折返されて
受光器により受光される。このとき、光学反射器は、移
動手段により部品と同期してX軸方向に移動されるの
で、部品がX軸方向に移動している際でも、部品のX軸
方向に関しての相対的移動速度を零即ち部品がX軸方向
には固定的な状態でそのX軸方向に延びる主走査画像を
取込むことができる。
【0012】従って、部品をY軸方向に対して斜め方向
に高速で移動させながらも、必要な画像取込みを行うこ
とが可能となる。また、投光器,光学分配器,光学反射
器,をX軸方向に並べて配置したことにより、投光器,
光学分配器,受光器を固定的に設けて、光学反射器のみ
を移動させるだけで済むので、比較的簡単な構成で済ま
せることができる。
【0013】また、この場合、部品と光学反射器との同
期がずれるようなことがあると、正確な部品認識が行わ
れなくなるが、同期誤差検出手段及びその検出により同
期ずれを補正する同期ずれ補正手段を設けたり(請求項
2の発明)、あるいは、基準マーク及びその基準マーク
の位置に基づいて同期ずれを補正する同期ずれ補正手段
を設けるようにすれば(請求項3の発明)、同期を確実
にとることができて正確な部品認識を行うことができ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を部品実装装置に組込まれる部
品認識装置に適用した第1の実施例(請求項1及び2に
対応)について、図1乃至図5を参照して説明する。ま
ず、詳しく図示はしないが、部品実装装置の概略構成に
ついて簡単に述べる。この部品実装装置は、ベース上
に、基板11(図1参照)を装着作業位置に搬入し,搬
出する基板搬送機構、部品としての電子部品12(例え
ばSOP部品)を供給するための部品供給機構、前記基
板11に対する電子部品12の装着作業を行う部品装着
機構などを備えると共に、それら各機構を制御するため
のマイクロコンピュータ等からなる制御装置を備えて構
成されている。
【0015】そのうち基板搬送機構は、ベース上を左右
方向(X軸方向)に延びて設けられた基板搬送路に沿っ
てベルトコンベア機構を備えて構成され、これにて、前
記基板11は、基板搬送路の中間部の基板バックアップ
部(装着作業位置)に搬送され、部品装着作業後、搬出
されるようになっている。一方、前記部品供給機構は、
例えば基板搬送路の前側に位置してX軸方向に延びて設
けられた取付ベースに、部品供給部としてのテープフィ
ーダ13(図1に一部のみ図示)をX軸方向に並んで複
数個備えて構成されている。周知のように、前記テープ
フィーダ13は、多数個の電子部品12を長尺なテープ
に保持してなり、先端の部品供給点Pにその電子部品1
2を1個ずつ供給するようになっている。
【0016】そして、前記部品装着機構は、先端に吸着
ノズル14(図2参照)を有する実装ヘッド15及びこ
の実装ヘッド15をXY平面上を自在に移動させるXY
ロボットを備えて構成されている。尚、実装ヘッド15
は、前記吸着ノズル14を上下動させると共に回動させ
ることが可能に構成されている。さらには、前記吸着ノ
ズル14の上部部位には、後述する部品認識装置の一部
として機能する反射板16が固定的に設けられている。
【0017】これにて、実装ヘッド15により、所定の
部品供給点Pにて電子部品12を吸着により取得し、こ
れを基板バックアップ部の基板11まで移送し、その基
板11上の所定の部品装着点Qに装着する作業が繰返し
実行されるようになっている。また、この際、実装ヘッ
ド15(電子部品12)は、図1に矢印Aで示すよう
に、部品供給点Pから部品装着点Qまでの最短距離を、
XY平面上をY軸方向に対して斜め方向に直線的に移動
するようになっている。尚、部品供給点Pと部品装着点
QとのX座標が同じ場合には、実装ヘッド15(電子部
品12)はY軸方向に平行に移動するようになる。
【0018】さて、上記のように構成された部品実装装
置には、前記実装ヘッド15による電子部品12の移送
途中において、その電子部品12の画像を取り込むこと
に基づいて、その電子部品12を認識するこの場合電子
部品12の中心位置(吸着ノズル14による吸着位置)
を検出するための部品認識装置17が組込まれている。
以下、本実施例に係る部品認識装置17について述べ
る。
【0019】この部品認識装置17は、図1乃至図3に
示すように、投光器18、光学分配器19、光学反射器
20、受光器21、画像処理装置22等から構成されて
いる。このうち、投光手段である投光器18は、例えば
レーザスキャナからなり、図3に示すように、レーザ光
源23,コリメータ24、ポリゴンミラー25,fθレ
ンズ26を備えて構成されている。この投光器18は、
前記基板搬送路とテープフィーダ14との間の左側部位
に位置して固定的に設けられ、これにて、基板搬送路と
テープフィーダ14との間をX軸方向(右方)に向けて
水平方向に所定幅の走査光Lを出力するようになってい
る。
【0020】前記光学分配器19及び光学反射器20
は、前記投光器18から出力された走査光Lの光路上に
順に設けられている。そのうち光学反射器20は、前記
実装ヘッド15の下方に配置され、図3及び図4に示す
ように、詳細には移動ベース27上に、前記走査光Lを
水平方向に90度折返す第1のミラー28と、この第1
のミラー28により折返された走査光Lをさらに上方に
向けて90度折返す第2のミラー29とを備えて構成さ
れている。
【0021】そして、この光学反射器20(移動ベース
27)は、前記基板搬送路とテープフィーダ14との間
をX軸方向(図で左右方向)に移動可能に設けられてい
ると共に、移動手段たる図示しない移動機構により、前
記電子部品12のX軸方向移動に同期して該電子部品1
2に追従するように移動されるようになっている。これ
にて、電子部品12には、該電子部品12をX軸方向に
切断するように走査光Lが照射されるようになっている
のである。
【0022】電子部品12に向けて下方から照射された
走査光Lのうち電子部品12を透過したものは、前記反
射板16により下方に反射され、その反射光は、第2の
ミラー29により折返されさらに第1のミラー28を折
返されて走査光Lと同等の光路を逆方向に反射される。
前記光学分配器19は、例えばビームスプリッタからな
り、その反射光を下方に向けて90度折返すようになっ
ている。
【0023】前記受光器21は、例えば光電子倍増管等
の光電変換器からなり、前記光学分配器19により折返
された反射光Mを、集光レンズ30を介して受光するよ
うになっている。これにて、受光器21には、前記電子
部品12のX軸方向に延びる主走査画像が取込まれるよ
うになっているのである。この主走査画像のデータは、
画像処理装置22に入力されるようになっている。尚、
前記光学分配器19及び受光器21は固定的に設けられ
ている。
【0024】以上のように構成された部品認識装置17
は、前記制御装置により制御され、前記実装ヘッド15
により電子部品12を部品供給点Pから部品装着点Qへ
移送する際に、前記投光器18から走査光Lを連続的に
出力すると共に、前記光学反射器20を、実装ヘッド1
5(吸着ノズル14)のX軸方向移動に同期して電子部
品12の下方を追従しながらX軸方向に移動させるよう
になっている。そして、投光器18の出力と同期して受
光器21には主走査画像が取込まれ、そのデータ(走査
ビデオ信号)が画像処理装置22に入力される。
【0025】このとき、前記部品装着機構(XYロボッ
ト)には、実装ヘッド15のY軸方向位置(速度Yh)
を検出するためのパルスジェネレータ等のY軸方向位置
検出器31(図1参照)が設けられており、前記主走査
画像データの取込みは、実装ヘッド15のY軸方向移動
量に同期して多数回行われるようになっている。画像処
理装置22は、主走査画像のデータを画像メモリに1ラ
イン毎に書込むことにより、図5に示すような電子部品
12の二次元の画像データV(便宜上黒レベル部分をハ
ッチングにて示す)を得るようになっている。
【0026】さらに、本実施例では、図1に示すよう
に、実装ヘッド15のX軸方向位置(速度Xh)を検出
するためのパルスジェネレータ等のX軸方向位置検出器
32が設けられていると共に、光学反射器20のX軸方
向位置(速度Xc)を検出するためのやはりパルスジェ
ネレータ等の反射器位置検出器33が設けられている。
これらX軸方向位置検出器32及び反射器位置検出器3
3から、電子部品12と光学反射器20との間のX軸方
向の同期誤差(Xh−Xc)を検出する同期誤差検出手
段が構成されるのである。前記画像処理装置22は、検
出された同期誤差(Xh−Xc)を用いて各主走査画像
データ間のX軸方向同期ずれを補正する同期ずれ補正手
段として機能し、これにより、図5のようなぶれのない
画像データVを得ることができるようになっているので
ある。
【0027】次に、上記構成の作用について述べる。上
述したように、実装ヘッド15(吸着ノズル14)が部
品供給点Pにおいて所定の電子部品12を取得すると、
その電子部品12は、基板11上の所定の部品装着点Q
に向けて、XY平面上の最短距離を所定速度で矢印A方
向に移送される。そして、この移送途中において、投光
器18から走査光Lが出力されると共に、電子部品12
のX軸方向移動に同期して光学反射器20が電子部品1
2の下方をX軸方向に移動される。これにて、走査光L
が光学反射器20によって上方に折返されて移送途中の
電子部品12に照射され、その反射光が光学反射器20
により再びX軸方向に反射される。その反射光は、光学
分配器19により折返されて受光器21により受光され
る。
【0028】これにて、受光器21には、電子部品12
のX軸方向に延びる主走査画像が取込まれ、そのデータ
(走査ビデオ信号)が画像処理装置22に入力される。
このとき、光学反射器20は、電子部品12と同期して
X軸方向に移動されるので、電子部品12がX軸方向に
移動している際でも、電子部品12のX軸方向に関して
の相対的移動速度を零即ち電子部品12がX軸方向には
固定的な状態でそのX軸方向に延びる主走査画像を取込
むことができる。
【0029】この主走査画像の取込みは、Y軸方向位置
検出器31からの信号に同期して連続的に、言換えれば
電子部品12のY軸方向移動に伴い電子部品12のY軸
方向位置を順次変えながら行われる。それら主走査画像
のデータは、画像処理装置22の画像メモリに順に書込
まれ、もって電子部品12の画像データが得られるので
ある。そして、この画像データから吸着ノズル14の中
心と電子部品12の中心とのX軸及びY軸並びにθ(回
転)方向のずれ量が検出され、そのずれを補正しながら
部品装着作業が行われるのである。
【0030】ここで、光学反射器20を電子部品12に
同期してX軸方向に移動させるとはいうものの、速度X
hと速度Xcとが完全に一致せずに同期ずれが生ずる虞
があり、ひいては画像データの同期がずれるようになっ
て正確な電子部品12の認識が不可能となる虞がある。
ところが、本実施例では、X軸方向位置検出器32及び
反射器位置検出器33により検出された同期誤差(Xh
−Xc)を用いて各主走査画像間のX軸方向同期ずれを
補正するようにしているので、画像データの同期を確実
にとることができて正確な部品認識を行うことができる
ものである。
【0031】このように本実施例によれば、電子部品1
2をY軸方向に対して斜め方向に高速で移動させながら
も、必要な画像取込みを行うことが可能となった。従っ
て、エリアセンサ6の上方で部品7を一旦停止させてい
た従来のものと異なることは勿論、部品7をラインセン
サの上方をY軸方向に移動させながら必要な画像取込み
を行うようにしたものとも異なり、電子部品12をいわ
ば遠回りで移送させる必要がなくなり、電子部品12の
移送途中においてその電子部品12の移動速度の低下を
招くことなく認識を行うことができる。この結果、電子
部品12の移送に要する時間、ひいては部品装着作業時
間の短縮化を図ることができるものである。
【0032】そして、投光器18,光学分配器19,受
光器21といった比較的重量もあって且つ精密機器であ
る部分を固定的に設けて、軽量で比較的小形の光学反射
器20のみを移動させるだけで済むので、比較的簡単な
構成で済ませることができ、高い信頼性を得ることがで
きるものである。
【0033】また、特に本実施例では、X軸方向位置検
出器32及び反射器位置検出器33を設けると共に、そ
れらにより検出された同期誤差(Xh−Xc)を用いて
各主走査画像間のX軸方向同期ずれを補正するように構
成したので、電子部品12に対する光学反射器20のX
軸方向移動に多少の同期ずれが生ずることがあっても、
画像データの同期を確実にとることができて正確な部品
認識を行うことができるという利点を得ることができる
ものである。
【0034】図6乃至図8は、本発明の第2の実施例
(請求項3に対応)を示すものである。本実施例が上記
第1の実施例と異なる点は、X軸方向位置検出器32及
び反射器位置検出器33によって検出された同期誤差に
基づいて画像データの同期ずれを補正することに代え
て、吸着ノズル14に設けられた反射板41に基準マー
ク42を設け、この基準マーク42の位置に基づいて画
像データの同期ずれを補正するように構成したところに
ある。
【0035】即ち、図6及び図7に示すように、基準マ
ーク42は反射板41の左エッジ部に沿ってY軸方向に
直線状に延びて非反射状態(黒色)に形成され、吸着ヘ
ッド14が保持した電子部品12の左側にほぼ同等の高
さに位置されている。走査光Lは、この基準マーク42
部分も含めて照射され、受光器21には、この基準マー
ク42に対応した黒レベル領域が付加された主走査画像
が取込まれるようになっている。
【0036】これにて、図7に示すように、画像処理装
置22は、受光器21からのデータ(走査ビデオ信号)
を、A/D変換部43により標本化及び量子化し、Y軸
方向位置検出器31の信号に基づいてライン同期部44
にてY軸方向(副走査方向)の同期をとりながら、ゲー
ト45を介して画像メモリ46に取込むのであるが、こ
の際、エッジ検出部47によってエッジ(基準マーク4
2)が検出され、その検出に基づいてアドレス発生部4
8により画像メモリのアドレスの補正つまりX軸方向の
同期ずれの補正が行われるのである。
【0037】図8(a)には、同期ずれの補正を行わな
い場合の画像メモリ46内の画像Vの例を示し、図8
(b)には、同期ずれを行った場合の画像メモリ46内
の画像Vの例を示している。このように、基準マーク4
2の位置に基づいて同期ずれの補正を行うことにより、
上記第1の実施例と同様に、ぶれのない画像データを得
ることができ、ひいては正確な部品認識を行うことがで
きるものである。
【0038】尚、上記実施例では、同期誤差の検出(第
1の実施例)あるいは基準マーク42の位置検出(第2
の実施例)によって同期ずれの補正を行うようにした
が、それら双方に基づいて同期ずれの補正を行うことも
できる。この場合、まず、X軸方向位置検出器32及び
反射器位置検出器33によって検出された同期誤差に基
づいて画像データの同期ずれを補正し、それによりある
程度同期がとれた画像データをさらに基準マーク42の
位置検出に基づいて同期をとることにより、微小なぶれ
をも防止することができるのである。
【0039】その他、本発明は上記した各実施例に限定
されるものではなく、例えば電子部品12の位置の認識
に限らず、各種の部品の形状の認識などを行うように構
成しても良く、また、部品実装装置に限らず部品移送装
置や部品検査装置などの各種の装置に適用することもで
きるなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施
し得るものである。
【0040】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の請求項1の部品認識装置によれば、移動手段により部
品と同期してX軸方向に移動される光学反射器を介し
て、受光器により部品のX軸方向に延びる主走査画像を
取込むように構成したので、部品をY軸方向に対して斜
め方向に高速で移動させながらも、必要な画像取込みを
行うことが可能となり、部品の移動速度の低下を招くこ
となく認識を行うことができ、この結果、部品の移送に
要する時間、ひいては部品装着作業時間の短縮化を図る
ことができるという優れた効果を奏する。また、投光
器,光学分配器,光学反射器,をX軸方向に並べて配置
したことにより、投光器,光学分配器,受光器を固定的
に設けて、光学反射器のみを移動させるだけで済むの
で、比較的簡単な構成で済ませることができるものであ
る。
【0041】また、この場合、同期誤差検出手段及びそ
の検出により同期ずれを補正する同期ずれ補正手段を設
けたり(請求項2の部品認識装置)、あるいは、基準マ
ーク及びその基準マークの位置に基づいて同期ずれを補
正する同期ずれ補正手段を設けるようにすれば(請求項
3の部品認識装置)、同期を確実にとることができて正
確な部品認識を行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、部品認識
装置の構成を概略的に示す平面図
【図2】概略的正面図
【図3】要部の拡大平面図
【図4】光学反射器部分の側面図
【図5】画像メモリ内の画像を示す図
【図6】本発明の第2の実施例を示す図2相当図
【図7】画像処理装置の構成を示すブロック図
【図8】同期ずれの補正を行わない場合(a)及び行っ
た場合(b)における画像メモリ内の画像を示す図
【図9】従来例を示す部品実装装置の概略的平面図
【符号の説明】
図面中、11は基板、12は電子部品(部品)、14は
吸着ノズル、15は実装ヘッド、16,41は反射板、
17は部品認識装置、18は投光器、19は光学分配
器、20は光学反射器、21は受光器、22は画像処理
装置、32はX軸方向位置検出器、33は反射器位置検
出器、42は基準マーク、Lは走査光、Mは反射光を示
す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 XY平面上をY軸方向に対して平行ある
    いは斜め方向に移送される部品を、その移送途中におい
    て撮影することにより部品を認識するための装置であっ
    て、 X軸方向に向けて走査光を出力する投光器と、 前記部品の移送経路の途中部位に該部品に対向するよう
    に設けられ前記投光器から出力された走査光を折返して
    前記部品に向けて照射すると共にその反射光をX軸方向
    に反射する光学反射器と、 この光学反射器を前記部品のX軸方向移動に同期してX
    軸方向に移動させる移動手段と、 前記投光器と前記光学反射器との間に設けられ前記反射
    光を折返す光学分配器と、 この光学分配器により分配された反射光を受光して前記
    部品のX軸方向に延びる主走査画像を取込む受光器とを
    具備し、 前記部品のY軸方向移動に同期して前記受光器により複
    数の主走査画像を得ることに基づいて、前記部品を認識
    するように構成されていることを特徴とする部品認識装
    置。
  2. 【請求項2】 部品と光学反射器との間のX軸方向移動
    の同期誤差を検出する同期誤差検出手段と、この同期誤
    差検出手段の検出に基づいて各主走査画像間の同期ずれ
    を補正する同期ずれ補正手段とを具備することを特徴と
    する請求項1記載の部品認識装置。
  3. 【請求項3】 部品の近傍に該部品に対して固定的に設
    けられた基準マークと、各主走査画像中の前記基準マー
    クの位置に基づいて各主走査画像間の同期ずれを補正す
    る同期ずれ補正手段とを具備することを特徴とする請求
    項1記載の部品認識装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007013021A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Juki Corp 部品認識方法及び装置
US9435685B2 (en) 2014-10-03 2016-09-06 Hanwha Techwin Co., Ltd. Part holding head assembly for chip mounting device

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