JPH08182097A - 音像定位装置及びフィルタ設定方法 - Google Patents

音像定位装置及びフィルタ設定方法

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JPH08182097A
JPH08182097A JP6318269A JP31826994A JPH08182097A JP H08182097 A JPH08182097 A JP H08182097A JP 6318269 A JP6318269 A JP 6318269A JP 31826994 A JP31826994 A JP 31826994A JP H08182097 A JPH08182097 A JP H08182097A
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崇 片山
Tadashi Tamura
忠司 田村
Akihisa Kawamura
明久 川村
Masaharu Matsumoto
正治 松本
Masako Ogawa
理子 小川
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 受聴者8と虚音像7の位置関係を入力する位
置関係入力手段13と、位置関係入力手段13からの位
置情報に基づいて、該位置に虚音像を定位させる制御信
号を出力するフィルタ部3と、制御信号を所定の領域に
放射する制御スピーカ6−1、6−2を備え、フィルタ
部は、虚音像の位置情報を受け取り、所定の周波数特性
aによってフィルタ処理して第1の処理信号を出力する
IIRフィルタ手段と、第1の処理信号を受け取り、該
第1の処理信号と所定の周波数特性bをもつ伝達関数と
の畳み込み処理を行い、第2の処理信号を出力する演算
手段とを備えている。該所定の周波数特性a及びbは、
虚音像の位置情報に基づいて定められる。 【効果】 IIR フィルタ手段11と演算手段12を組み
合わせて、ハイブリッド構成をとることにより、従来方
式よりも少ないタップ数の演算手段で、従来方式同等の
周波数特性を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、AV(オーディオ、ビ
ジュアル)機器において、虚音像を実現する音像定位装
置及びそれに用いられるフィルタの設定方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、映像・音響・ゲーム分野において
はバーチャルリアリティを実現する機器の開発が望まれ
ている。音響分野においては特に音場制御、音像制御等
の技術が進歩してきており、実際にこれらの技術を実現
する機器の開発も盛んに行われている。
【0003】図1は、従来における音像定位装置のブロ
ック図であり、以下、図面を用いて説明する。
【0004】まず、受聴者の前方に置かれた制御スピ−
カ6-1,6-2を用いて受聴者の左後方に音像を定位させる
方法について図1を用いて説明を行う。図1において、
1は入力信号S(t)、2はA/D変換器、3-1、3-2は信号
処理手段(以下、フィルタ部と呼ぶ)、4-1,4-2はD/
A変換器、5-1、5-2はアンプ、6-1、6-2は制御スピーカで
ある。
【0005】図27は、上記フィルタ部3-1、3-2のブロ
ック図である。12は入力信号とタップ係数を畳み込む演
算手段、14は演算手段12で畳み込むタップ係数を蓄えて
ある係数メモリ15から、位置関係入力手段13からの信号
により、必要な係数を取り出すコントローラ、13は受聴
者と仮想スピーカの位置関係を入力する位置関係入力手
段である。
【0006】以下、図1、図27を用いて従来の音像定
位装置について説明する。図1において、h1(t)は制御
スピ−カ6-1と受聴者8の左耳の位置(正確には制御ス
ピーカ6-1にインパルスを入力した時の鼓膜の位置での
応答であるが、測定を行う場合は耳道入口の位置で行
う、以下同様)における頭部伝達関数(以下、時間領域
での説明を行うためインパルス応答と呼ぶ。但し、周波
数領域で考えても同様の結果が得られる)、h2(t)は、
制御スピ−カ6-1と受聴者8の右耳の位置におけるイン
パルス応答、h3(t)は、制御スピ−カ6-2と受聴者8の
左耳の位置におけるインパルス応答、h4(t)は、制御ス
ピ−カ6-2と受聴者8の右耳の位置におけるインパルス
応答、1はインパルス信号等の信号S(t)を発生する信
号源、7は受聴者の左後方に配置された仮想スピ−カ、
h5(t)は、仮想スピ−カ7と受聴者8の左耳の位置にお
けるインパルス応答、h6(t)は、仮想スピ−カ7と受聴
者8の右耳の位置におけるインパルス応答である。な
お、図1、図27において同様の機能をもつものについ
ては同じ番号で示している。
【0007】このような構成において、信号源1から信
号S(t) を仮想スピ−カ7から放射した場合、受聴者8
の耳に到達する音は、左耳L(t) では、
【0008】
【数1】
【0009】右耳R(t) では、
【0010】
【数2】
【0011】(但し、*は畳込み演算を表わしてい
る。)と表される(実際は、スピ−カ自身の伝達関数な
どが掛け合わされることとなるが、これは無視すること
とする、また制御スピ−カ等の伝達関数がh5(t)、h6
(t)に含まれていると考えても良い)。
【0012】また、インパルス応答及び信号S(t) を、
時間が離散的なディジタル信号として考え、それぞれ、 L(t) → L(n) R(t) → R(n) h5(t) → h5(n) h6(t) → h6(n) S(t) → S(n) (nは実際はnTで、Tはサンプリング時間を表すが一
般的にTを省略して表記する。また、nは自然数であ
る。)と表すと、(数1)(数2)は次のようになる。
【0013】
【数3】
【0014】
【数4】
【0015】ここで、Nは、インパルス応答h5(n)、h
6(n)の長さである。また、同様に信号S(t) がスピーカ
6-1、6-2から放射されて、受聴者8に到達する音は、左
耳L’(t) では、
【0016】
【数5】
【0017】右耳R’(t) では、
【0018】
【数6】
【0019】と表され、同様に、
【0020】
【数7】
【0021】
【数8】
【0022】となる。頭部伝達関数が等しければ音が同
方向から聞こえるということを前提にする(この前提は
一般的に正しい)と、
【0023】
【数9】
【0024】のとき、
【0025】
【数10】
【0026】
【数11】
【0027】のとき、
【0028】
【数12】
【0029】となるので、スピーカ6-1とスピーカ6-2を
用いて受聴者8に対して仮想スピーカ7の位置である左
後方から聞こえるようにするためには、(数10))と
(数12)を満たすように、hL(n),hR(n)を決定すれ
ば良い。例えば、(数10)、(数12)を周波数領域
の表現で書き直すと、畳込み演算が乗算に代わり、後は
それぞれのインパルス応答をFFTして伝達関数にした
ものになる。FIR フィルタの伝達関数2つ以外は測定に
より得られることから、FIR フィルタの伝達関数をこの
2つの式から求めることができる。このようにして決定
されたhL(n),hR(n)を用い、制御スピーカ6-1からは
信号S(n)とhL(n)とを、制御スピーカ6-2からは信号S
(n)とhR(n)とを畳み込んだものを放射することによ
り、受聴者8は実際に後方の仮想スピ−カ7を鳴らさな
くても、後方から音が鳴っていると感じさせることが可
能となる。
【0030】図27は、図1に示したフィルタ部3-1、3-
2の内部ブロック図である。位置関係入力手段13により
入力された位置に応じた係数を係数メモリ15からコント
ローラ14に設定し、この係数でもって入力信号と畳み込
み演算手段12で畳み込み処理を行っている。
【0031】仮想音源を複数個同時に定位させる場合に
は、図28のように、フィルタ部3内の演算手段12-1a,1
2-2aを並列につなげることにより実現できる。
【0032】以上の信号処理を行うことにより、音像を
任意の位置に定位する事が可能となる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、実際の頭部伝達関数を低周波数域から高
周波数域まで実現するためには、非常に多くのFIRフィ
ルタのタップが必要になる。タップ数が増大すると、ハ
ードウェアの負担が大きくなり、実現化の妨げとなる。
そのため、一般的には、タップ数を減らして音像定位を
実現する方法が用いられている。しかし、頭部伝達関数
の実現精度を保つためには、ある程度のタップ数が必要
であるが、タップ数を削減すれば音像のぼけ、低音の劣
化を招く恐れがある。また、ハードウェアで用いる、す
べての角度の係数を蓄えるには、多くのメモリが必要で
あった。
【0034】本発明は、従来のこのような課題に鑑み、
従来のタップ数が多い演算器のみを用いる場合と同程度
の定位感、音質を、低次のIIRフィルタ手段と、少ない
タップの演算手段で実現できる音像定位装置を提供する
ことを目的とするものである。また、同時に複数の音像
定位を実現する音像定位装置において、従来のタップ数
が多い演算器のみを用いる場合と同程度の定位感、音質
を、低次のIIR フィルタ手段と、少ないタップの演算手
段で実現し、更に複数のIIRフィルタ手段を1つにまと
めてハードウェア規模を縮小できる音像定位装置、及び
前記IIRフィルタをまとめるためのフィルタ設定方法を
提供することを目的とするものである。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するために、ディジタル音響信号を所定の周波数特
性によってフィルタ処理して制御信号を出力するIIR フ
ィルタ手段と、その制御信号と音像定位用フィルタと畳
み込み処理を行う演算手段とを備えたフィルタ部と、前
記のIIR フィルタ手段と演算手段の係数を記憶しておく
係数メモリと、受聴者と仮想スピーカの位置関係を入力
する位置関係入力手段と、入力された位置関係をもとに
フィルタ部に係数をセットするコントローラと、前記フ
ィルタ部からの出力信号をアナログ信号に変換するD/
A変換器と、D/A変換器の出力を増幅するアンプと、
アンプの出力を所定の空間に放射する制御スピーカを主
たる構成とし、第1に、本発明は上記フィルタ部を、デ
ィジタル音響信号を所定の周波数特性によってフィルタ
処理して制御信号を出力するIIR フィルタ手段と、その
制御信号と音像定位用フィルタと畳み込み処理を行う演
算手段とを縦列に接続した構成とするものである。
【0036】また第2に、本発明は、上記フィルタ部
を、ディジタル音響信号を所定の周波数特性によってフ
ィルタ処理して制御信号を出力するIIR フィルタ手段
と、その制御信号と音像定位用フィルタと畳み込み処理
を行う演算手段とを並列に接続した構成とするものであ
る。
【0037】また第3に、本発明は、上記フィルタ部
を、ディジタル音響信号を所定の周波数特性によってフ
ィルタ処理して制御信号を出力するIIR フィルタ手段
と、その制御信号と音像定位用フィルタと畳み込み処理
を行う演算手段とを直列に接続したフィルタを複数備え
た構成とするものである。
【0038】また第4に、本発明は、上記第3の構成の
フィルタ部の、所定の周波数f0以下の周波数領域で実質
的に等しい伝達特性をもつ複数のIIR フィルタ手段をま
とめた構成とするものである。
【0039】また第5に、本発明は、上記第4の構成の
フィルタ部において、第1の角度の虚音像と、第1の角
度の虚音像に隣接する角度の、所定の周波数f0以下の周
波数領域で実質的に等しい伝達特性をもつ複数のIIR フ
ィルタ手段をまとめる手法をとる。
【0040】また第6に、本発明は、上記第4の構成の
フィルタ部で、第2の角度の範囲にある、すべての虚音
像で、前記第2の角度の範囲内にある任意の角度の虚音
像を実現する伝達特性と実質的に等しい伝達特性をもつ
複数のIIR フィルタ手段をまとめる手法をとる。
【0041】また第7に、本発明は、上記第3の構成の
複数のフィルタ部を一つのフィルタ部にまとめ、所定の
周波数f0以下の周波数領域で実質的に等しい伝達特性を
もつ複数のIIR フィルタ手段をまとめた構成とするもの
である。
【0042】また第8に、本発明は、上記第4の構成
で、第1の角度の虚音像と、受聴者の正中面に対称な第
2の角度、及びその第2の角度に隣接するすべての虚音
像で、所定の周波数f0以下の周波数領域で実質的に等し
い伝達特性をもつ複数のIIR フィルタ手段をまとめる手
法をとる。
【0043】
【作用】本発明の音像制御装置において、IIR フィルタ
手段の周波数特性及び演算手段に設定される伝達関数の
周波数特性は、虚音像から受聴者までの音響伝達特性に
基づいて定める時、前記伝達特性の低周波数領域はIIR
フィルタ手段によって実現(再現)され、高周波数領域
は演算手段によって実現される。このように、IIR フィ
ルタ手段と演算器とを組み合わせることにより、従来方
式よりタップ長の短い演算器を用いて、虚音像を実現す
る音響伝達特性を正確に実現する。
【0044】また、本発明の音像制御装置において、複
数の同じ周波数特性を持つIIR フィルタ手段を1つにま
とめることにより、より規模の小さいハードウェアで従
来同様の音像定位装置を実現できる。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0046】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例
による音像定位装置について図面を参照しながら説明す
る。なお、従来例と同様の機能のものについては、同じ
番号及び記号で示している。
【0047】図1は、本発明の一実施例における音像定
位装置の全体ブロック図であり、図2は本発明のフィル
タ部に係わる部分のブロック図である。
【0048】図1において、入力信号S(t)が装置に入
力され、A/D変換器2でディジタル信号に変換された
後、信号処理手段であるフィルタ部3-1、3-2に入力され
る。入力信号がディジタルの場合は、入力信号S(t)を
直接フィルタ部3-1、3-2に入力してもよい。
【0049】一方、位置関係入力手段13より、受聴者か
ら見た虚音像7の位置情報をコントローラ14に入力す
る。位置情報は受聴者から見た音源の角度、距離及び高
さを示すパラメータなどを入力する。位置関係入力手段
13から入力された位置に応じ、コントローラ14は、係数
メモリ15からIIR フィルタ手段11及び演算手段12に、フ
ィルタ係数を設定する。IIR フィルタ11の構成例を図3
に示す。図3においては、バイクワッドの2段構成のII
R フィルタを用いている。31、32、33、34は遅
延器、35、36、37、38、39は乗算器、40は
加算器である。この場合、IIR フィルタ手段11の演算量
は、FIR フィルタの十数タップ分の演算量と同等であ
る。
【0050】IIR フィルタ手段11の周波数特性(伝達関
数)は、虚音像7を実現させるためのフィルタ部3-1、3-
2の伝達特性C(以後、目標特性と呼ぶ)と、所定の周
波数f0以下の周波数において一致するように設定されて
いる。この所定の周波数f0は、制御スピーカ6-1、6-2の
最低共振周波数であることが望ましい。図4に、本実施
例における目標特性の例を示し、図5に、この目標特性
に対するIIR フィルタ手段11の周波数特性の例を示す。
図4及び図5からわかるように、IIR フィルタ手段11の
周波数特性は、f0以下の範囲で目標特性に実質的に一致
している。これにより、従来方式では多くのタップ数を
用いなければ制御できなかった低音域を、本発明ではII
R フィルタ手段11を用いることにより、簡単にかつ忠実
に再現することができる。
【0051】IIR フィルタ手段11によってフィルタリン
グ処理された信号は演算手段12に入力される。演算手段
12はFIR フィルタによって構成することができる。演算
手段12を構成するFIR フィルタの例を図6に示す。6
1、62、63、64は遅延器、65、66、67、6
8は乗算器、69は加算器である。図7は、演算手段12
の周波数特性Cfを示している。図4に示される目標特
性Cと比較すると、所定の周波数f0以上の領域におい
て、CfはCと同様の周波数特性を再現していることが
わかる。
【0052】図8に、目標特性のインパルス応答を示
し、図9に本実施例における演算手段12で実現したイン
パルス応答の例を示す。図8及び図9から、従来の方式
では演算手段12に必要な周波数特性はタップ数が128
程度必要であったが、本実施例では32タップで実現で
きることが分かる。このような効果が得られるのは低周
波数側の特性はIIR フィルタ手段11によって実現される
ためである。
【0053】図10に、本実施例のフィルタ部3-1、3-2
の周波数特性を示す。図10と目標特性の周波数応答を
表す図4とを比較してみると、全周波数帯域において、
図4と図10が正確に一致していることが確認できる。
つまり、IIR フィルタ手段11と演算手段12を組み合わせ
てハイブリッド構成をとることにより、従来方式よりも
少ないタップ数の演算手段で、従来方式同様の周波数特
性を実現できる。
【0054】このフィルタ部3-1、3-2からの出力信号を
D/A変換器4-1、4-2に入力し、D/A変換器の出力信
号をアンプ5-1、5-2に入力する。このアンプ5-1、5-2の
出力を制御用スピーカを用いて所定の領域に放射する事
により、虚音像を仮想スピーカ7とした音像定位を実現
することができる。
【0055】以上のように、IIR フィルタ手段11の周波
数特性を上述のように設定し、IIRフィルタ手段11と演
算手段12とを直列に接続したハイブリッド構成にするこ
とにより、演算手段のタップ数を大幅に減少させても、
音像定位を実現する伝達特性を正確に実現できる。従っ
て、正確な制御信号を生成でき、従来の演算手段と同様
の音像定位効果を得ることができる。このように、本実
施例によれば、従来のタップ数が多い演算器のみを用い
る場合と同程度の定位感、音質を、低次のIIRフィルタ
手段と、少ないタップの演算手段で実現できる。
【0056】なお、本実施例では、フィルタ部、D/A
変換器、アンプ、制御用スピーカを各々2個づつ、すな
わち2セット用いているが、本発明はこれに限られるも
のではなく、3セット以上用いた場合では2セットの場
合以上の効果を出すことが可能である。また、本実施例
ではIIR フィルタ手段11の構成をバイクワッド2段構成
としたが、これに限らず所望の特性に応じて3段等に変
更しても同等の効果を得ることができる。
【0057】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
による音像定位装置について図面を参照しながら説明す
る。なお、従来例及び(実施例1)と同様の機能のもの
については、同じ番号及び記号で示している。
【0058】図1は本実施例における音像定位装置の全
体ブロック図であり、図11は本発明に係わるフィルタ
部のブロック図である。
【0059】図1において、入力信号S(t)がフィルタ
部3-1、3-2に入力されるまでは、(実施例1)と同様で
ある。
【0060】図1におけるフィルタ部3-1、3-2は図11
に示すように、IIR フィルタ手段11と、演算手段12と、
IIR フィルタ手段11の出力と演算手段12の出力を加算す
る加算器16から成り立っており、IIR フィルタ手段11と
演算手段12とは並列に接続されている。
【0061】一方、位置関係入力手段13より、受聴者か
ら見た虚音像7の位置情報をコントローラ14に入力す
る。位置情報は受聴者から見た音源の角度、距離及び高
さを示すパラメータなどを入力する。位置関係入力手段
13から入力された位置に応じ、コントローラ14は、係数
メモリ15からIIR フィルタ手段11及び畳み込み処理手段
12にフィルタ係数を設定する。IIR フィルタ手段11は
(実施例1)と同様に図3の構成にて実現できる。本実
施例においては、バイクワッドの2段構成のIIR フィル
タを用いている。31、32、33、34は遅延器、3
5、36、37、38、39は乗算器、40は加算器で
ある。この場合、IIR フィルタ手段11の演算量は、FIR
フィルタの十数タップ分の演算量と同等である。演算手
段12はFIR フィルタによって構成することができる。演
算手段12を構成するFIR フィルタの一例を図6に示す。
61、62、63、64は遅延器、65、66、67、
68は乗算器、69は加算器である。IIR フィルタ手段
11と演算手段12の出力を加算器16において加算し、フィ
ルタ部3-1、3-2の出力とする。
【0062】IIR フィルタ手段11の周波数特性(伝達関
数)と演算手段12の周波数特性の和は、虚音像7を実現
させるためのフィルタ部3-1、3-2の伝達特性C(以後、
目標特性と呼ぶ)と一致するように設定されている。た
だし、所定の周波数f0以下の周波数領域は、演算手段を
用いて実現すると非常に多くのタップが必要になる。そ
こで本実施例では、所定の周波数f0以下の周波数領域を
IIR フィルタ手段11で主に実現し、所定の周波数f0以上
の周波数領域は主に演算手段12おいて実現されるように
設定する。この所定の周波数f0は、制御スピーカ6-1、6
-2の最低共振周波数であることが望ましい。
【0063】図4に、本実施例における目標特性の例を
示し、図12に、この目標特性に対するIIR フィルタ手
段11の周波数特性の例を、図13に、この目標特性に対
する演算手段12の周波数特性の例を、図14に、IIR フ
ィルタ手段11の周波数特性と演算手段12の周波数特性の
和を示す。図4と図14を比較してみると、全周波数帯
域において、図4と図14が正確に一致していることが
確認できる。
【0064】図8に、目標特性のインパルス応答の例を
示し、図9に本実施例における演算手段12に必要なイン
パルス応答の例を示す。図8及び図9から、従来の方式
では演算手段12に必要な周波数特性はタップ数が128
程度必要であったが、本実施例では32タップで実現で
きることが分かる。これは低周波数側の特性は主にIIR
フィルタ手段11によって実現されるためである。これに
より、従来方式では多くのタップ数を用いなければ制御
できなかった低音域を、本実施例ではIIR フィルタ手段
11を用いることにより、少ないタップ数で、簡単にかつ
忠実に再現することができる。つまり、IIR フィルタ手
段11と演算手段12を組み合わせて、並列構成をとること
により、従来方式よりも少ないタップ数の演算手段で、
従来方式同様の周波数特性を実現を可能にしている。
【0065】フィルタ部3-1、3-2からの出力信号をD/
A変換器4-1、4-2に入力し、D/A変換器の出力信号を
アンプ5-1、5-2に入力する。このアンプ5-1、5-2の出力
を制御用スピーカを用いて、所定の領域に放射する事に
より、虚音像を仮想スピーカ7とした音像定位を実現す
ることができる。
【0066】以上のように、IIR フィルタ手段11の周波
数特性を上述のように設定し、IIRフィルタ手段11と演
算手段12とを並列に接続し、IIR フィルタ手段11と演算
手段12の出力を加算する構成にすることにより、演算手
段のタップ数を大幅に減少させても、音像定位を実現す
る伝達特性を正確に実現できる。従って、正確な制御信
号を生成でき、従来の演算手段と同様の音像定位効果を
得ることができる。このように、本実施例によれば、従
来のタップ数が多い演算器のみを用いる場合と同程度の
定位感、音質を、低次のIIRフィルタ手段と、少ないタ
ップの演算手段で実現できる。
【0067】なお、本実施例では、フィルタ部、D/A
変換器、アンプ、制御用スピーカを各々2個づつ、すな
わち2セット用いているが、本発明はこれに限られるも
のではなく、3セット以上用いた場合には2セットの場
合以上の効果を出すことが可能である。
【0068】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
による虚音像を複数同時に定位させる、音像定位装置に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0069】従来例、及び(実施例1)(実施例2)と
同様の機能のものについては、同じ番号及び記号で示し
ている。
【0070】図15は、受聴者から見て同心円上で隣接
した位置に、虚音像を2個同時に定位させるための本発
明の実施例に係る音像定位装置の全体ブロック図であ
り、図16は本実施例のフィルタ部に係わるブロック図
である。
【0071】図15において、入力信号S(t)は、A/
D変換器2でディジタル信号に変換された後、信号処理
手段であるフィルタ部3-1、3-2に入力される。入力信号
がディジタルの場合は、入力信号S(t)を直接フィルタ
部3-1、3-2に入力する。
【0072】一方、位置関係入力手段13より、受聴者か
ら見た虚音像7-1、7-2の位置を入力する。本実施例では
2ヵ所の虚音像を用いているが、本発明はこれに限られ
るものではなく、2ヵ所以上の場合でも同様の処理手段
を用いて処理が可能である。フィルタ部3-1、3-2は、図
16に示すように2つの虚音像を実現するために、IIR
フィルタ手段と演算手段が2セット並列に備えられてい
る。
【0073】入力された虚音像7-1、7-2の位置関係に応
じて、係数メモリ15からコントローラ14により、虚音像
7-1に相当するフィルタ係数をIIR フィルタ手段11-1及
び畳み込み処理を行う演算手段12-1に、また虚音像7-2
に相当するフィルタ係数をIIRフィルタ手段11-2及び畳
み込み処理を行う演算手段12-2に設定する。IIR フィル
タ手段11-1、11-2の構成は上述した実施例と同様に、図
3に示す構成で実現できる。図3においては、バイクワ
ッドの2段構成のIIR フィルタを用いている。31、3
2、33、34は遅延器、35、36、37、38、3
9は乗算器、40は加算器である。この場合、IIR フィ
ルタ手段11-1、11-2の演算量は、FIR フィルタの十数タ
ップ分の演算量と同等である。
【0074】IIR フィルタ手段11-1、11-2の周波数特性
(伝達関数)は、虚音像7-1、7-2を実現させるためのフ
ィルタ部の伝達特性C1、C2(以後、目標特性C1、C2
と呼ぶ)と、所定の周波数f0以下の周波数において一致
するように設定されている。この所定の周波数f0は、制
御スピーカ6-1、6-2の最低共振周波数であることが望ま
しい。図17に本実施例における目標特性の例を示し、
図18(a)に、この目標特性に対するIIR フィルタ手
段11-1の周波数特性の例を、図18(b)に、目標特性
に対するIIR フィルタ手段11-2の周波数特性の例を示
す。図17及び図18からわかるように、IIR フィルタ
手段11-1、11-2の周波数特性は、f0以下の範囲で目標特
性C1、C2に実質的に一致している。これにより、従来
方式では多くのタップ数を用いなければ制御できなかっ
た低音域を、本実施例では、IIR フィルタ手段11-1、11
-2を用いることにより、簡単にかつ忠実に再現すること
ができる。
【0075】IIR フィルタ手段11によってフィルタリン
グ処理された信号は演算手段12-1、及び演算手段12-2に
入力される。演算手段12-1、12-2はFIR フィルタによっ
て構成することができる。演算手段12-1、12-2を構成す
るFIR フィルタの例を図6に示す。61、62、63、
64は遅延器、65、66、67、68、は乗算器、6
9は加算器である。図20(a)は演算手段12-1の周波
数特性の例Cf1を、及び図20(b)は演算手段12-2の
周波数特性の例Cf2を示している。図17と図20にお
いて、目標特性C1とCf1、C2とCf2を比較すると、所
定の周波数f0以上の領域において、Cf1はC1と、Cf2
はC2と同様の周波数特性を再現していることがわか
る。
【0076】図8に、目標特性のインパルス応答の例を
示し、図9に本実施例における演算手段12-1に必要なイ
ンパルス応答の例を示す。図8及び図9から、従来の方
式では、演算手段12-1で必要な周波数特性を実現するに
はタップ数が128程度必要であったが、本実施例では
32タップで実現できることが分かる。これは低周波数
側の特性はIIR フィルタ手段11によって実現されるため
である。
【0077】図21に、フィルタ部3-1の演算手段12-1
及び演算手段12-2の出力の周波数特性の例を示す。図2
1と目標特性の周波数応答を表す図17とを比較してみ
ると、全周波数帯域において、図17と図21が正確に
一致していることが確認できる。つまり、IIR フィルタ
手段11と演算手段12-1、12-2を組み合わせて、ハイブリ
ッド構成をとることにより、従来方式よりも少ないタッ
プ数の演算手段で、従来方式同様の周波数特性を実現で
きる。
【0078】このフィルタ部3-1、3-2からの出力信号を
D/A変換器4-1、4-2に入力し、D/A変換器の出力信
号をアンプ5-1、5-2に入力する。このアンプ5-1、5-2の
出力を制御用スピーカを用いて、所定の領域に放射する
事により、虚音像を仮想スピーカ7-1、7-2とした音像定
位を実現することができる。
【0079】以上のように、IIR フィルタ手段11の周波
数特性を上述のように設定し、IIRフィルタ手段11と演
算手段12-1、12-2とを直列に接続したハイブリッド構成
にすることにより、演算手段のタップ数を大幅に減少さ
せても、音像定位を実現する伝達特性を正確に実現でき
る。従って、正確な制御信号を生成でき、従来の演算手
段と同様の音像定位効果を得ることができる。
【0080】虚音像7-1、7-2の位置を図15に示すよう
な、受聴者8から見て、隣接する位置においた場合、IIR
フィルタ手段11-1、11-2の周波数特性は、所定の周波
数f0以下の周波数領域において、図18(a)、(b)
のようにほぼ等しい特性になる。この場合、IIR フィル
タ手段11-1及び11-2を1つにまとめても特性上全く問題
ない。そのため、フィルタ部を図19のように、図16
のIIR フィルタ手段11-1、11-2を一つにまとめ、IIR フ
ィルタ手段11とし、このIIR フィルタ手段11に、2つの
演算手段12-1、12-2を並列接続した演算手段とを縦続接
続した構成に置き換える。この置き換えにより、図16
に示す2つのIIR フィルタ手段を備えたフィルタ部を備
えた構成と同様の周波数特性を保ちつつ、回路の規模を
更に縮小することができる。
【0081】まとめる事ができるIIR フィルタ手段の判
定法の例を図26に示す。図26では、所定の周波数f0
以下でIIR フィルタ手段の周波数特性の傾きを調べる。
IIRフィルタ手段の周波数特性の傾きが、目標特性Cの
傾きの平均値から所定の範囲内にあるかどうかを判定
し、所定の値以内の場合はIIR フィルタ手段をまとめて
も問題ない。図26の例では前記所定の値を±6dBとし
た場合である。図26の周波数特性(a),(b)にお
いて、IIR フィルタ手段の周波数特性の傾きが、目標特
性の傾きの平均値から、所定の範囲内にある(a)はま
とめる事ができるが、所定の範囲から外れている(b)
はまとめることができないことを意味する。なお、上記
判定法では前記所定の値を±6dBとしたが、本発明はこ
れに限定されず、システムによってこの所定の値を変化
させてももちろんかまわない。
【0082】また、本実施例では受聴者から見て同心円
上にある、隣接した2つの虚音像の場合を示している
が、本発明はこれに限られるものではなく、全方向にお
いて同様の処理を行う事ができる。また、受聴者の正面
前方を0度とした場合(以下、角度はこの0度を基準とす
る)、45から135度、または-45度から-135度までの範囲
にある、虚音像を実現する伝達関数の周波数特性であれ
ば、所定の周波数f0以下の周波数領域において、IIR フ
ィルタ手段11の特性はほぼ同じになる。この場合も上記
同様、IIR フィルタ手段11-1、11-2を1つにまとめる事
ができる。
【0083】また、上記範囲外にある虚音像を実現する
伝達関数の周波数特性で、所定の周波数f0以下の周波数
領域においてIIR フィルタ手段の周波数特性が等しい場
合も、上記同様、周波数特性の等しいIIR フィルタ手段
を一つにまとめる事ができる。
【0084】以上のように、所定の周波数f0以下の周波
数領域において、実質的に等しい周波数特性を持つ、複
数のIIR フィルタ手段を1つにまとめる事により、従来
方式、及び従来方式のフィルタ部を、IIRフィルタ手段
と、従来よりも短いタップ数の演算手段との縦続接続の
構成に換えた上記実施例の場合よりも、更に規模を縮小
する事ができる。特に隣接した角度、及び45度から135
度、または-45度から-135度の範囲内にある、虚音像を
実現する伝達特性の周波数応答は、所定の周波数f0以下
の周波数でほぼ等しくなるので、IIR フィルタ手段をま
とめる事が可能である。
【0085】なお本実施例では、IIRフィルタ手段と演
算手段の縦続接続構成の場合を示しているが、(実施例
2)に示したような、IIRフィルタ手段と演算手段を並
列接続した構成を用いても同様の効果を得る事ができ
る。
【0086】(実施例4)以下、本発明の第4の実施例
に係る、受聴者の正中面に対称な位置の虚音像を複数同
時に定位させる音像定位装置について図面を参照しなが
ら説明する。なお、従来施例、及び(実施例1)(実施
例2)(実施例3)と同様の機能のものについては、同
じ番号及び記号で示している。
【0087】図22は、本実施例の、虚音像を受聴者の
正中面を対称軸として、左右前方に2個同時に定位させ
る音像定位装置の全体ブロック図である。このような場
合において、図23は従来方式のフィルタ部を適用した
構成図、図24及び図25は本実施例のフィルタ部のブ
ロック図である。
【0088】図22において、フィルタ部3の構成及び
処理以外は、(実施例3)と同様である。本実施例では
2ヵ所の虚音像を用いているが、本発明はこれに限られ
るものではなく、3ヵ所以上の場合でも同様の処理手段
を用いて処理が可能である。
【0089】図23において、フィルタ部3は、2つの
虚音像を実現するために、4つの演算手段12-1a、12-2a、
12-3a、12-4aが備えられている。それぞれのフィルタ
は、図22において、演算手段12-1aがh5(t)を、演算
手段12-2aがh7(t)を、演算手段12-3aがh6(t)を、演算
手段12-4aがh8(t)を、実現する構成になっている。本
発明では、(実施例1)に示す手法により、図23のフ
ィルタ部を図24のようにIIR フィルタ手段11-1、11-2、
11-3、11-4及び、従来方式よりタップ数が少ない演算手
段12-1、12-2、12-3、12-4で置き換える事ができる。
【0090】また、この場合も(実施例3)と同様に、
実質的に同等なIIR フィルタ手段を1つにまとめる事が
できる。ただし、図22のように、受聴者の正中面に対
し、対称な位置に虚音像が位置している時、伝達関数的
には、 h5(t) ≒ h8(t) h6(t) ≒ h7(t) となることが知られている(これは一般的に正しい)。
【0091】つまり、この場合、IIR フィルタ手段11-1
と11-4、11-2と11-3とは、実質的に等しくなる。この場
合のフィルタ部を簡略化した構成を図25に示す。
【0092】このように、異なった制御スピーカから出
力される、フィルタ部の伝達関数でも、所定の周波数f0
以下の周波数領域で、虚音像を実現するための伝達関数
の周波数特性が等しい場合は、図25のように、特性の
等しいIIR フィルタ手段を一つにまとめることにより、
従来方式、及び従来方式のフィルタ部を、IIRフィルタ
手段と、従来よりも短いタップ数の演算手段との縦続接
続の構成に変えた場合よりも、更にハードウェアの規模
を縮小する事ができる。また、(実施例3)で示したよ
うに、隣接する角度の虚音像を実現する伝達特性は、所
定の周波数f0以下の周波数領域で実質的に等しくなるの
で、受聴者の正中面に対称な位置の虚音像に隣接する虚
音像を実現する場合でも、同様の処理を行うことによ
り、ハードウェアの規模の縮小を行う事ができる。
【0093】なお、本実施例では、IIRフィルタ手段と
演算手段との縦続接続構成の場合を示しているが、(実
施例2)に示したような、IIRフィルタ手段と演算手段
とを並列接続した構成を用いても同様の効果を得る事が
できる。
【0094】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、IIR フ
ィルタ手段と演算手段を縦列接続したハイブリッド構
成、または並列接続した構成をとる方式において、従来
よりも少ないタップ数の演算手段を用いることができ、
従来より規模の小さいハードウェアにおいても、従来方
式と同等の音像定位を実現することが可能である。また
本発明は、制御スピーカを多数配置する音像定位装置に
おいて、1つのIIR フィルタ手段に複数の演算手段を縦
列及び並列接続する構成をとることにより、従来と同等
の音像定位を実現することが可能である。さらに、従来
方式、及び従来方式に本発明を用いた場合より更にハー
ドウェアの縮小が図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2の実施例における音像定位
装置のブロック図
【図2】本発明の第1の実施例のフィルタ部に係わる構
成図
【図3】本発明のIIR フィルタ手段の構成を示すブロッ
ク図
【図4】本発明のフィルタ部の目標特性例を示す周波数
特性図
【図5】本発明のIIR フィルタ手段の一例における周波
数特性図
【図6】本発明の演算手段の構成を示すブロック図
【図7】本発明の演算手段の一例における周波数特性図
【図8】従来の演算手段のインパルス特性図
【図9】本発明の演算手段のインパルス特性図
【図10】本発明の第1の実施例のフィルタ部の一例に
おける周波数特性図
【図11】本発明の第2の実施例のフィルタ部に係わる
構成図
【図12】本発明の第2の実施例のIIR フィルタ手段の
一例における周波数特性図
【図13】本発明の第2の実施例の演算手段の一例にお
ける周波数特性図
【図14】本発明の第2の実施例のフィルタ部の一例に
おける周波数特性図
【図15】本発明の第3の実施例におけるの音像定位装
置のブロック図
【図16】本発明の第3の実施例のフィルタ部に係わる
構成図
【図17】本発明の第3、第4の実施例のフィルタ部の
目標特性例を示す周波数特性図
【図18】本発明の第3の実施例のIIR フィルタ手段の
一例における周波数特性図
【図19】本発明の第3の実施例のフィルタ部に係わる
【図20】本発明の第3の実施例の演算手段の一例にお
ける周波数特性図
【図21】本発明の第3の実施例のフィルタ部の一例に
おける周波数特性図
【図22】本発明の第4の実施例の音像定位装置のブロ
ック図
【図23】本発明の第4の実施例の音像定位装置を、従
来方式によるフィルタ部で構成した場合のフィルタ部に
係わるブロック図
【図24】本発明の第4の実施例の音像定位装置を、従
来方式に(実施例1)の構成を取り入れたフィルタ部で
構成した場合のフィルタ部に係わるブロック図
【図25】本発明の第4の実施例の音像定位装置のフィ
ルタ部に係わるブロック図
【図26】本発明においてまとめることができるIIR フ
ィルタ手段の判定基準を示す図
【図27】従来の複数の音像を定位させる音像定位装置
のフィルタ部に係わる構成図
【図28】従来のフィルタ部に係わる構成図
【符号の説明】
1 入力信号S(t) 2 A/D変換器 3ー1、3ー2 信号処理手段(フィルタ部) 4ー1、4ー2 D/A変換器 5-1、5-2 アンプ 6-1,6-2 制御スピーカ 7、7-1、7-2 虚音像 8 受聴者 11、11-1、11-2 IIR フィルタ手段 12、12-1、12-2、12-3、12-4、12-1a、12-2a、12-3a、12-4a
畳み込み演算手段 13 位置関係入力手段 14 係数コントローラ 15 係数メモリ 16 加算器 31、32、33、34 遅延器 35、36、37、38、39 乗算器 40 加算器 61、62、63、64 遅延器 65、66、67、68 乗算器 69 加算器 C、C1 フィルタ部目標特性 Cf、Cf1、Cf2 演算部周波数特性
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 正治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小川 理子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受聴者と虚音像の位置関係を入力する位置
    関係入力手段と、ディジタル音響信号を受け取り、前記
    位置関係入力手段からの位置情報に基づいて、該位置に
    虚音像を定位させる制御信号を出力するフィルタ部と、
    前記フィルタ部からの出力信号をアナログ信号に変換す
    るD/A変換器と、前記D/A変換器の出力を増幅する
    アンプと、前記アンプで増幅された制御信号を所定の領
    域に放射する制御スピーカとを備えた音像定位装置であ
    って、 該フィルタ部は、虚音像の位置情報を受け取り、所定の
    周波数特性(a)によってフィルタ処理して第1の処理
    信号を出力するIIR フィルタ手段と、該第1の処理信号
    を受け取り、該第1の処理信号と所定の周波数特性
    (b)をもつ伝達関数との畳み込み処理を行い第2の処
    理信号を出力する演算手段とを備えており、 該所定の周波数特性(a)及び該所定の周波数特性
    (b)は、前記虚音像の位置情報に基づいて定められ、
    前記フィルタ部、前記D/A変換器、前記アンプ、及び
    前記制御スピーカを少なくとも2セット備えたことを特
    徴とする音像定位装置。
  2. 【請求項2】前記IIR フィルタ手段の所定の周波数特性
    (a)は、第1の周波数領域において、前記虚音像を実
    現する制御スピーカと受聴者との間の伝達関数と実質的
    に一致している請求項1記載の音像定位装置。
  3. 【請求項3】前記演算手段の所定の周波数特性(b)
    は、第2の周波数領域において、前記虚音像を実現する
    制御スピーカと受聴者との間の伝達関数と実質的に一致
    している請求項1記載の音像定位装置。
  4. 【請求項4】前記第1の周波数領域は前記制御スピーカ
    の最低共振周波数以下の領域である請求項2記載の音像
    定位装置。
  5. 【請求項5】前記第2の周波数領域は前記制御スピーカ
    の最低共振周波数以上の領域である請求項3記載の音像
    定位装置。
  6. 【請求項6】受聴者と虚音像の位置関係を入力する位置
    関係入力手段と、ディジタル音響信号を受け取り、前記
    位置関係入力手段からの位置情報に基づいて、該位置に
    虚音像を定位させる制御信号を出力するフィルタ部と、
    前記フィルタ部からの出力信号をアナログ信号に変換す
    るD/A変換器と、前記D/A変換器の出力を増幅する
    アンプと、前記アンプで増幅された制御信号を所定の領
    域に放射する制御スピーカとを備えた、虚音像を定位さ
    せる音像定位装置であって、 該フィルタ部は、虚音像の位置情報を受け取り、所定の
    周波数特性(a)によってフィルタ処理して第1の処理
    信号を出力するIIR フィルタ手段と、虚音像の位置情報
    を受け取り、所定の周波数特性(b)をもつ伝達関数と
    の畳み込み処理を行い第2の処理信号を出力する演算手
    段と、前記第1の処理信号と前記第2の処理信号を加算
    して出力する加算器とを備えており、 該所定の周波数特性(a)及び該所定の周波数特性
    (b)は、前記虚音像の位置情報に基づいて定められ、
    前記フィルタ部、前記D/A変換器、前記アンプ、及び
    前記制御スピーカを少なくとも2セット備えたことを特
    徴とする音像定位装置。
  7. 【請求項7】前記IIR フィルタ手段の所定の周波数特性
    (a)と前記演算手段の所定の周波数特性(b)との和
    は、第1の周波数領域において、前記虚音像を実現する
    制御スピーカと受聴者との間の伝達関数と実質的に一致
    している請求項6記載の音像定位装置。
  8. 【請求項8】前記IIR フィルタ手段の所定の周波数特性
    (a)と前記演算手段の所定の周波数特性(b)との和
    は、第2の周波数領域において、前記虚音像を実現する
    制御スピーカと受聴者との間の伝達関数と実質的に一致
    している請求項6記載の音像定位装置。
  9. 【請求項9】前記第1の周波数領域は前記制御スピーカ
    の最低共振周波数以下の領域である請求項7記載の音像
    定位装置。
  10. 【請求項10】前記第2の周波数領域は前記制御スピー
    カの最低共振周波数以上の領域である請求項8記載の音
    像定位装置。
  11. 【請求項11】受聴者と虚音像の位置関係を入力する位
    置関係入力手段と、ディジタル音響信号を受け取り、前
    記位置関係入力手段からの位置情報に基づいて、該位置
    に虚音像を定位させる制御信号を出力するフィルタ部
    と、前記フィルタ部からの出力信号をアナログ信号に変
    換するD/A変換器と、前記D/A変換器の出力を増幅
    するアンプと、前記アンプで増幅された制御信号を所定
    の領域に放射する制御スピーカとを備えた、複数の虚音
    像を定位させる音像定位装置であって、 該フィルタ部は、虚音像の位置情報を受け取り、所定の
    周波数特性(a)によってフィルタ処理して第1の処理
    信号を出力するIIR フィルタ手段と、該第1の処理信号
    を受け取り、該第1の処理信号と所定の周波数特性
    (b)をもつ伝達関数との畳み込み処理を行い、第2の
    処理信号を出力する演算手段と、該IIR フィルタ手段と
    該演算手段は虚音像数に相当する数を各々有し、該演算
    手段の処理信号をすべて加算する加算器とを備えてお
    り、 該所定の周波数特性(a)及び該所定の周波数特性
    (b)は、虚音像の位置情報に基づいて定められ、前記
    フィルタ部、前記D/A変換器、前記アンプ、及び前記
    制御スピーカを少なくとも2セット備えたことを特徴と
    する音像定位装置。
  12. 【請求項12】前記IIR フィルタ手段の所定の周波数特
    性(a)は、第1の周波数領域において、前記虚音像を
    実現する制御スピーカと受聴者との間の伝達関数と実質
    的に一致している請求項11記載の音像定位装置。
  13. 【請求項13】前記演算手段の所定の周波数特性(b)
    は、第2の周波数領域において、前記虚音像を実現する
    制御スピーカと受聴者との間の伝達関数と実質的に一致
    している請求項11記載の音像定位装置。
  14. 【請求項14】前記第1の周波数領域は前記制御スピー
    カの最低共振周波数以下の領域である請求項12記載の
    音像定位装置。
  15. 【請求項15】前記第2の周波数領域は前記制御スピー
    カの最低共振周波数以上の領域である請求項13記載の
    音像定位装置。
  16. 【請求項16】受聴者と虚音像の位置関係を入力する位
    置関係入力手段と、ディジタル音響信号を受け取り、前
    記位置関係入力手段からの位置情報に基づいて、該位置
    に虚音像を定位させる制御信号を出力するフィルタ部
    と、前記フィルタ部からの出力信号をアナログ信号に変
    換するD/A変換器と、前記D/A変換器の出力を増幅
    するアンプと、前記アンプで増幅された制御信号を所定
    の領域に放射する制御スピーカとを備えた、複数の虚音
    像を定位させる音像定位装置であって、 該フィルタ部は、虚音像の位置情報を受け取り、所定の
    周波数特性(a)によってフィルタ処理して第1の処理
    信号を出力するIIR フィルタ手段と、該第1の処理信号
    を受け取り、該第1の処理信号と所定の周波数特性
    (b)をもつ伝達関数との畳み込み処理を行い、第2の
    処理信号を出力する演算手段と、該演算手段は虚音像数
    に相当する数、該IIR フィルタ手段は1つ以上多くとも
    虚音像に相当する数より1少ない数を有し、該演算手段
    の処理信号をすべて加算する加算器とを備えており、 該所定の周波数特性(a)及び該所定の周波数特性
    (b)は、虚音像位置情報に基づいて定められ、前記フ
    ィルタ部、前記D/A変換器、前記アンプ、及び前記制
    御スピーカを少なくとも2セット備えたことを特徴とす
    る音像定位装置。
  17. 【請求項17】請求項16記載の音像定位装置に用いら
    れるフィルタの設定方法であって、前記IIR フィルタ手
    段の周波数特性(a)を、第1の周波数領域において、
    第1の角度の虚音像を実現する伝達関数と、第1の角度
    の虚音像の周辺の所定の範囲に配置されたすべての虚音
    像を実現する伝達特性との周波数特性が実質的に一致す
    るように設定することを特徴とするフィルタ設定方法。
  18. 【請求項18】前記所定の範囲は、前記第1の角度の虚
    音像に対し、前記所定の範囲内に配置された虚音像が、
    受聴者を中心とする同心円上で所定の位置に隣接する範
    囲である請求項17記載のフィルタ設定方法。
  19. 【請求項19】前記所定の位置は、前記第1の角度の虚
    音像に対し、受聴者から見た角度差が30度以内の範囲で
    ある請求項18記載のフィルタ設定方法。
  20. 【請求項20】請求項16記載の音像定位装置に用いら
    れるフィルタの設定方法であって、前記IIR フィルタ手
    段の周波数特性(a)を、第1の周波数領域において、
    第2の角度の範囲にあるすべての虚音像を実現する伝達
    特性の周波数特性が、前記第2の角度の範囲にある任意
    の虚音像を実現する伝達特性と実質的に一致するように
    設定することを特徴とするフィルタ設定方法。
  21. 【請求項21】前記第2の角度の範囲は、受聴者の正面
    前方を0度とした場合、45度から135度の範囲、または-4
    5度から-135度の範囲であることを特徴とする請求項2
    0記載のフィルタ設定方法。
  22. 【請求項22】前記第1の周波数領域は前記制御スピー
    カの最低共振周波数以下の領域である請求項17または
    請求項20記載のフィルタ設定方法。
  23. 【請求項23】前記演算手段の所定の周波数特性(b)
    は、第2の周波数領域において、前記虚音像を1つ実現
    する制御スピーカと受聴者との間の伝達関数と実質的に
    一致している請求項16記載の音像定位装置。
  24. 【請求項24】前記第2の周波数領域は前記制御スピー
    カの最低共振周波数以上の領域である請求項23記載の
    音像定位装置。
  25. 【請求項25】受聴者と虚音像の位置関係を入力する位
    置関係入力手段と、ディジタル音響信号を受け取り、前
    記位置関係入力手段からの位置情報に基づいて、該位置
    に虚音像を定位させる制御信号を出力するフィルタ部
    と、前記フィルタ部からの出力信号をアナログ信号に変
    換するD/A変換器と、前記D/A変換器の出力を増幅
    するアンプと、前記アンプで増幅された制御信号を所定
    の領域に放射する制御スピーカとを備えた、複数の音像
    を定位させる音像定位装置であって、 該フィルタ部は、虚音像の位置情報を受け取り、所定の
    周波数特性(a)によってフィルタ処理して第1の処理
    信号を出力するIIR フィルタ手段と、該第1の処理信号
    を受け取り該第1の処理信号と、所定の周波数特性
    (b)をもつ伝達関数との畳み込み処理を行い、第2の
    処理信号を出力する演算手段と、該演算手段の処理信号
    をまとめて、制御スピーカの数に相当する数だけ出力す
    る加算器とを備え、 該演算手段は虚音像数と制御スピーカの積に相当する
    数、該IIR フィルタ手段は2つ以上多くとも演算手段の
    数から1少ない数、該加算器は制御スピーカの数を備え
    ており、 該演算手段と該IIR フィルタ手段と該加算器の接続は、
    該演算手段はいずれか1つの該IIR フィルタ手段に接続
    されており、またその出力はいずれか1つの該加算器に
    接続されており、各加算器には同数の該演算手段の出力
    が入力され、 該所定の周波数特性(a)及び該所定の周波数特性
    (b)は、虚音像の位置情報に基づいて定められ、前記
    D/A変換器、前記アンプ、及び前記制御スピーカを少
    なくとも2セット備えたことを特徴とする音像定位装
    置。
  26. 【請求項26】請求項25記載の音像定位装置に用いら
    れるフィルタの設定方法であって、前記IIR フィルタ手
    段の周波数特性(a)は、第1の周波数領域において、
    第1の角度の虚音像を実現する伝達特性の周波数特性
    が、受聴者の正中面に対し第1の角度の虚音像と対称な
    第2の角度の所望の範囲にあるすべての虚音像を実現す
    る伝達特性の周波数特性と実質的に一致していることを
    特徴とするフィルタ設定方法。
  27. 【請求項27】前記所望の範囲は、前記第2の角度の虚
    音像に対し、受聴者を中心とする同心円上に位置し前記
    第2の角度の虚音像に隣接する範囲である請求項26記
    載のフィルタ設定方法。
  28. 【請求項28】前記隣接する範囲は、前記第2の角度の
    虚音像に対し、受聴者から見た角度差が30度以内の範囲
    である請求項27に記載のフィルタ設定方法。
  29. 【請求項29】前記第1の周波数領域は前記制御スピー
    カの最低共振周波数以下の領域である請求項26記載の
    フィルタ設定方法。
  30. 【請求項30】前記演算手段の所定の周波数特性(b)
    は、第2の周波数領域において、前記虚音像を1つ実現
    する制御スピーカと受聴者との間の伝達関数と実質的に
    一致している請求項25記載の音像定位装置。
  31. 【請求項31】前記第2の周波数領域は前記制御スピー
    カの最低共振周波数以上の領域である請求項30記載の
    音像定位装置。
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