JPH0818167A - 可変波長光源装置 - Google Patents

可変波長光源装置

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JPH0818167A
JPH0818167A JP17477794A JP17477794A JPH0818167A JP H0818167 A JPH0818167 A JP H0818167A JP 17477794 A JP17477794 A JP 17477794A JP 17477794 A JP17477794 A JP 17477794A JP H0818167 A JPH0818167 A JP H0818167A
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wavelength
current
reflector
diffraction grating
resonator
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JP17477794A
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English (en)
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Hiroaki Odachime
寛明 大立目
Hiroaki Endo
弘明 遠藤
Hiroshi Goto
寛 後藤
Akira Ikeuchi
公 池内
Akihiko Asai
昭彦 浅井
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Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体レーザ(LD)を用いた外部共振型の
可変波長光源装置において、LDの位相調整領域に注入
する電流と反射器の選択する波長とを同時に変えること
で、同一の外部共振器縦モードを保持した状態で発振波
長を可変する。 【構成】 位相調整領域6bを備えたLD6のARコー
トされた端面から出射した光は、レンズ2で平行ビーム
となって波長選択性を有する反射器10に入射する。反
射器10からは、特定の波長のみが反射されてLD6に
戻る。これによって、LD6と反射器10との間で外部
共振器(実効共振長K)を形成し、外部共振器縦モード
と反射器10の共振損失とで決まる波長のレーザ発振を
行う。なお、実効共振長Kは位相調整領域6bに注入さ
れる電流で可変される。電流注入手段7は位相調整領域
6bに電流を注入し、また発振波長制御手段8は電流注
入手段7の出力する注入電流と反射器10の選択する波
長とを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザを用いた
外部共振型の可変波長光源装置に関し、特に位相調整領
域を備えた半導体レーザを用いることで装置の小型化を
図った可変波長光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体レーザを用いた外部共振型
の可変波長光源装置の代表として、外部回折格子により
波長選択を行うものがあった。図8に、その構成を示
す。半導体レーザ(LD)1の無反射コート(ARコー
ト,AR:Anti-Reflection)された端面から出射した光
は、レンズ2で平行ビームとなって、回折格子3へ入射
し、分光分散されて後述するように特定の波長のみがL
D1へ戻る。これによってLD1のARコートされてい
ない端面と回折格子3との間で共振器(外部共振器)を
形成し、共振器長Lで決まる波長のレーザ発振を行う。
出力レーザ光は、LD1のARコートされていない端面
から出射する。
【0003】ここで、上記レーザ発振の原理について詳
述する。回折格子3に入射した光は、その波長によって
回折される角度が異なる。すなわち、図9に示すように
回折格子3の格子定数をd、回折格子3への入射角をθ
とした場合、出射角がβとなる波長λは、 mλ=d( sinθ+ sinβ),(m=0,±1,±2・・・・)・・・・(1) の関係にある。回折格子3へ入射した光のうち、(1)
式でθ=βとなる波長成分は再びLD1へ戻り、そこで
外部共振器(共振器長L)を形成する。このとき発振す
る波長は、図10で示すように、LD1の利得スペクト
ル(イ)、主に回折格子3の特性できまる共振器損失の
波長特性(ロ)、及び光の位相条件できまる外部共振器
縦モード(ハ)によって決定される。すなわち、(イ)
の利得から(ロ)の損失を引いた値が一番大きくなるよ
うな外部共振器縦モードで発振する。図10の場合に
は、外部共振器縦モードの(ニ),(ホ)が発振縦モー
ドとなる。
【0004】この外部共振器縦モードとは、光が共振器
内を往復したときに定在波ができるための条件であり、
次式で与えられる。 nλ=2L (nは自然数,Lは上述の共振器長) ・・・・(2) そして、このときのそれぞれの外部共振器縦モード間隔
Δλは、次式のようになる。 Δλ=λ2 /2L ・・・・(3) また、共振器長LをΔLだけ変化させたときの初期波長
λに対する波長変化Δλ’は、上記(2)式に基づい
て、 Δλ’=λ×(ΔL/L) ・・・・(4) となる。なお、上述の共振器損失の波長特性(ロ)は、
図8の回折格子3への入射角θを変えることにより、例
えば図10の点線のように変化させることができる。ま
た、外部共振器縦モード(ハ)の波長は、回折格子3を
図8に示す移動方向に移動する(換言すれば共振器長L
を変える)ことにより、変化させることができる。
【0005】以上のことから、図8の従来例において
は、次のようにして、指定波長λS を有するレーザ光を
LD1から出力することができる。 回折格子3の回転軸4を回転させて、回折格子3か
らLD1に入射するレーザ光の波長を指定波長λS に合
わせる。すなわち、入射角θを変えて(1)式を満足さ
せる。 回折格子3の回転軸4を案内溝5に沿って移動させ
て、(2)式が満足するように共振器長Lを調整する。 なお、上記の調整については、図10に示す外部共振
器縦モード間隔Δλで発振させる場合には一度行えばよ
いが、外部共振器縦モード間隔Δλの間を発振させる場
合には波長を変える毎に行う必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
可変波長光源装置においては、上記に述べたような共
振器長Lの調整を行う(換言すれば外部共振器縦モード
間隔Δλの間を発振させる)ために、図8には示してな
いが、電動アクチュエータ(作動器)、ピエゾ素子等の
駆動部品を回折格子3に取り付けて、回折格子3の回転
軸4を案内溝5に沿って移動させている。この結果、共
振器長Lを調整するための、案内溝5や上記駆動部品等
が必要となり、部品点数が増えて装置が大きくなるとと
もに、駆動方法が複雑になるという問題があった。ま
た、上記のように部品点数が増えること、及び上記駆動
部品が機構的なものであるために、信頼性に悪い影響を
与えるということがあった。本発明の目的は、上記課題
を解決し、簡単な制御法で発振波長を可変できる高性能
の可変波長光源装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、位相調整領域を有するLDを用い、こ
の位相調整領域に注入する電流を可変することによっ
て、外部共振器の実効共振長(従来技術でいう共振器長
Lに相当する)を可変することができる点に着目した。
したがって、本発明の可変波長光源装置は、注入される
電流によって外部共振器の実効共振長を変化させる位相
調整領域を有するLDと、この位相調整領域に電流を注
入する電流注入手段と、所望の波長の光を発振させるよ
うに、電流注入手段が注入する電流を制御するとともに
波長選択性を有する反射器が選択する波長を制御する発
振波長制御手段とを備えた。
【0008】なお、共振器長は、位相調整領域をもたな
いLD(又は、位相調整領域を有するものであっても位
相調整領域へ注入される電流が零であるLD)と波長選
択性を有する反射器(例えば回折格子)とで構成される
外部共振器の共振器長をいう。また、実効共振長は、上
記共振器長に、LDの位相調整領域に注入する電流によ
って変化する位相調整領域の実効的な光路長を加味した
ものをいう。したがって、実効共振長を可変すること
で、外部共振器縦モードが変化し発振波長が可変する。
【0009】
【作用】従来技術は電動アクチュエータやピエゾ素子等
を使って外部共振器の共振器長を機械的に可変して発振
波長を変えていたが、本発明では、LDの位相調整領域
に注入する電流を可変する(外部共振器の実効共振長を
変える)とともに、波長選択性を有する反射器が選択す
る波長を可変することによって発振波長を変えるように
した。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。 (第1の実施例)図1は、第1の実施例を示す可変波長
光源装置のブロック図である。なお、従来例と同一の構
成部分には同一の記号を付けてある。LD6は、位相調
整領域を備えた2電極LDであり、図2のように構成さ
れている。図2において、右側の領域は、光増幅機能を
持つ活性領域6aであり、電極6cから電流が注入され
るとレーザ発振を行う。左側の領域は、レーザ発振の波
長を可変する機能を持つ位相調整領域6bであり、電極
6dから電流が注入されると、自由プラズマ効果により
屈折率が変化し、位相調整領域6bの実効的な光路長が
変化する。
【0011】図1において、LD6のARコートされた
端面から出射した光は、レンズ2で平行ビームとなっ
て、回折格子3に入射する。なお、回折格子3は波長選
択性を有する反射器10を構成している。そして、回折
格子3からは、分光分散された光のうち、(1)式でθ
=βとなる波長成分が同じ光路を再び逆に進み、LD6
に戻る。これによって、LD6のARコートされていな
い端面と回折格子3との間で外部共振器(実効共振長
K)を形成し、実効共振長Kで決まる外部共振器縦モー
ドと回折格子3による共振損失とできまる波長でレーザ
発振を行う。なお、電流注入手段7は、LD6の位相調
整領域6bへ電流を注入する。これによって、位相調整
領域6bの実効的な光路長が変化し、それに伴って外部
共振器の実効共振長Kが変化する。発振波長制御手段8
は、マイクロプロセッサ等で構成されており、発振させ
る指定波長λS に基づいて、電流注入手段7が位相調整
領域6bへ注入する電流を制御(設定)し、また回転駆
動信号を回折格子3へ出力して、平行ビームの回折格子
3への入射角θ(選択する波長)を制御(設定)する。
【0012】ここで、発振波長を可変する場合について
説明する。まず、電流注入手段7から位相調整領域6b
へ注入する電流を、所定の値に固定(実効共振長Kが固
定)し、回折格子3の回転角のみを変えたとすると、上
述の実効共振長Kで決まる外部共振器縦モード間隔で発
振する。例えば、図10に示すように、回折格子3の回
転角を変えて、共振器損失(ロ)を実線から点線に変え
ると、発振波長が外部共振器縦モードの(ニ)から
(ホ)に変わる。次に、電流注入手段7から位相調整領
域6bへ注入する電流を変えた(実効共振長Kが可変す
る)とすると、図3に示すように、実線で示した初期の
外部共振器縦モードが全体的に点線のように変化する。
そして、このとき、上記のように回折格子3の回転角も
一緒に変えてやると、上記外部共振器縦モード間隔の間
も発振させることができる。
【0013】すなわち、位相調整領域6bへ注入する電
流と回折格子3の回転角を一緒に変えると、図3に示す
発振縦モードの実線から点線のように、同一の外部共振
器縦モードを保持した状態で発振波長が可変する。な
お、この場合、位相調整領域6bへの注入電流による外
部共振器縦モードの波長変化が、少なくとも1つの外部
共振器縦モード間隔以上であれば、外部共振器縦モード
間の波長範囲をすべて発振させることができる。言い換
えれば、図3に示すように、初期の外部共振器縦モード
(ニ)及び(ホ)間の任意の波長(例えば(ヘ))を発
振させることができる。
【0014】ここで、指定波長λS を発振させる場合を
例に、位相調整領域6bへの注入電流及び回折格子3の
回転角の設定・制御方法を図4の(a)〜(e)を用い
て説明する。 (a)指定波長λS が、例えばキーボード等(図示せ
ず)から設定される。 (b)発振波長制御手段8は指定波長λS の情報を受け
て、(イ)回折格子3の入射角θを計算して、(ロ)こ
の入射角θに対応した回転駆動信号を回折格子3へ出力
するとともに、(ハ)位相調整領域6bへ注入する電流
値を計算して、(ニ)この注入電流値を電流注入手段7
へ出力する。なお、上記電流値は、予め測定してメモリ
(発振波長制御手段8に内蔵)に記憶してある位相調整
領域6bの特性データ(指定波長λS と注入電流値との
関係)に基づいて計算される。 (c)発振波長制御手段8から出力された回転駆動信号
によって、回折格子3が回転して、入射角θが設定され
る。 (d)電流注入手段7は、発振波長制御手段8から出力
された注入電流値に基づいて、位相調整領域6bへ電流
を注入する。 (e)指定波長λS のレーザ光が発振する。
【0015】なお、上記の図4で説明した指定波長λS
を発振させる場合において、入射角θの設定を行う回折
格子3の回転機構の角度設定分解能が、指定波長λS
設定分解能(位相調整領域6bへ注入する電流の設定分
解能)に比べて低い場合は、図5に示すように、共振器
損失が最小となる波長λmin と指定波長λS の間に波長
差ΔλS が生じる場合がある。しかし、この場合でも図
5のように、波長差ΔλS が外部共振器縦モード間隔Δ
λの1/2未満であれば指定波長λS で発振する。すな
わち、指定波長λS に設定された外部共振器縦モードが
発振縦モードとなる。そして、通常の回転機構を用いた
回折格子3であれば、上記波長差ΔλSをΔλ/2以内
に抑えられるような角度設定分解能を有している。
【0016】以下に、具体的数値を用いて、図1の実施
例を更に詳細に説明する。一例として、外部共振器の実
効共振長Kを30mmとし、初期の波長λを1.55μmとす
る。このとき外部共振器縦モード間隔Δλは、(3)式
から、 Δλ=λ2 /2L≒40pm ・・・・(5) となる。また、電流注入手段7から注入される電流によ
って、位相調整領域6bの屈折率が 3.5から 0.2%減少
して 3.493になったとする。この場合、位相調整領域6
bの機械的長さを250 μm とすると、位相調整領域6b
の実効光路長は、875 μm から873.25μm へと 1.75 μ
m 減少することになる。したがって、実効共振長Kの変
化は、−1.75μm となり、外部共振器縦モードの波長変
化Δλ' は(4)式から、 Δλ’=(1.55×10-6) ×{(-1.75×10-6)/(30 ×10-3) }≒90.4pm ・・・・(6) となる。
【0017】したがって、上記(5)式により、外部共
振器縦モード間隔Δλは40pmと計算さているので、前述
したように、回折格子3の入射角θを同時に制御するこ
とにより、外部共振器縦モード間隔Δλの2倍以上の90
pm程度の波長範囲を可変発振することができる。なお、
図6に、2電極のLD6の位相調整領域6bに注入する
バイアス電流を変えたときの、位相調整領域6bの屈折
率変化の測定値を示す。図6から、バイアス電流を約 8
mA程度にすることで、上記の屈折率の変化 0.2%を実現
できることがわかる。
【0018】ところで、可変波長光源装置としては、同
一の外部共振器縦モードを保持した状態での波長可変範
囲が広い方が好ましいが、その可変範囲を広げる方法と
して、次の2つの方法が挙げられる。第1は、位相調整
領域6bの機械的長さを長くする方法である。例えば、
位相調整領域6bの機械的長さを前述の 250μm から2
倍の 500μm にすることにより、前述の実効共振長Kの
変化が−1.75μm から2倍の−3.5 μm になるので、上
記(6)式の2倍の波長可変範囲を得ることができる。
ただし、位相調整領域6bへの注入電流は(6)式のと
きと同じであるとする。第2は、外部共振器の実効共振
長Kを短くする方法である。例えば、実効共振長Kを前
述の30mmから1/2の15mmにすることにより、上記
(6)式の2倍の波長可変範囲を得ることができる。た
だし、位相調整領域6bへの注入電流は(6)式のとき
と同じであるとする。
【0019】(第2の実施例)図7は、第2の実施例の
可変波長光源装置を示すブロック図である。この実施例
は、第1の実施例(図1)に対して、次の点が異なる。
すなわち、2電極LDであるLD9のARコートされた
端面に対向する端面に高反射コート(HRコート,HR:H
igh-Reflection )を施して、出力レーザ光を回折格子3
の0次光方向(全反射方向)から取り出すようにしてい
る。したがって、0次光を出力光として利用しているた
めに、図1の構成に比べて出力パワーが増大する利点が
ある。
【0020】(第3の実施例)図11は、第3の実施例
の可変波長光源装置を示すブロック図である。この実施
例は、第1の実施例(図1)において、波長選択性を有
する反射器10を回折格子3と全反射ミラー12で構成
し、発振波長制御手段8から回転駆動信号を全反射ミラ
ー12に供給するようにしたものである。したがって、
反射器10の波長選択は、全反射ミラー12を回転する
(回折格子3の回転角は固定)ことによって行われる。
したがって、LD6から出射した光は、レンズ2で平行
ビームとなって、回折格子3に入射し分光分散される。
この分光分散された光は、全反射ミラー12に入射して
同じ光路に反射されて回折格子3に入射し、再び分光分
散されてLD6に戻るものである。
【0021】この場合、LD6から出射した光が外部共
振器内を一往復する際に回折格子3で二回分光分散され
るために、回折格子3による共振器損失は、一回の場合
に比べて急峻になる。したがって、発振モードの両サイ
ドモードが一回の場合に比べて抑圧されるので、出力レ
ーザ光の単色性が上がる。例えば、図14(a)が一回
の場合の共振器損失とすると、二回の場合は図14
(b)のように急峻になる。また、図14(c)が一回
の場合の出力レベル特性とすると、二回の場合は図14
(d)のようになり、両サイドモードが(ト)のように
抑圧される。
【0022】(第4の実施例)図12は、第4の実施例
の可変波長光源装置を示すブロック図である。この実施
例は、第1の実施例(図1)において、波長選択性を有
する反射器10を回折格子3と可変波長フィルタ11で
構成し、発振波長制御手段8から回転駆動信号及び駆動
信号を、それぞれ回折格子3及び可変波長フィルタ11
に供給するようにしたものである。したがって、反射器
10の波長選択は、図1のように回折格子3の回転角を
設定し、更に、可変波長フィルタ11を制御することに
よって行われる。なお、可変波長フィルタ11として
は、エタロンフィルタ,誘電体多層膜フィルタ等を用い
ることができる。この場合、LD6から出射した光が可
変波長フィルタ11を二回通過するために、共振器損失
は回折格子3だけの場合に比べて急峻になる。したがっ
て、第3の実施例で説明したのと同様に、回折格子3だ
けの場合に比べて、出力レーザ光の単色性が上がる。
【0023】(第5の実施例)図13は、第5の実施例
の可変波長光源装置を示すブロック図である。この実施
例は、第1の実施例(図1)において、波長選択性を有
する反射器10を可変波長フィルタ11と全反射ミラー
12で構成し、発振波長制御手段8から駆動信号を可変
波長フィルタ11に供給するようにしたものである。し
たがって、反射器10の波長選択は、可変波長フィルタ
11を制御することによって行われる。
【0024】(その他の実施例)上述の第3及び第4の
実施例についても、第2の実施例と同様に、0次光を出
力光として利用して出力パワーを増大することができ
る。すなわち、図11及び図12において、LD6のA
Rコートされていない端面にHRコートを施して、出力
レーザ光を回折格子3の0次光方向(全反射方向)から
取り出すようにする。また、第5の実施例(図13)に
おいて、LD6のARコートされていない端面にHRコ
ートを施すとともに、全反射ミラー12をハーフミラー
に変えることによって、出力レーザ光をこのハーフミラ
ーから取り出すことができる。
【0025】更に、以上全部の実施例において、LD6
(又はLD9)のARコートされた端面の反射率が大き
い場合に、LD6内に内部縦モード(ARコートされた
端面とARコートされていない端面で構成される共振器
のファブリーペローモード)が生じ、設定した外部共振
器縦モードで発振しないことがある。このような場合に
は次のように対処する。 ・LD6のARコートされる端面に、より良質なARコ
ートを施す。 ・反射器10に回折格子3が構成として含まれる場合の
対処方法 回折格子3として、格子定数d(図9参照)のより小さ
いものを用いたり、レンズ2のレンズ径をより大きくし
て回折格子3に入射するビーム径をより大きくする等の
方法で、回折格子3の特性できまる共振器損失の波長特
性を急峻にする。すなわち、回折格子3のQを高くす
る。 ・反射器10に可変波長フィルタ11が構成として含ま
れる場合の対処方法 可変波長フィルタ11として、共振器損失がより急峻な
ものを用いる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明の可変波長光源装
置では、注入される電流によって外部共振器の実効共振
長を変化させる位相調整領域を有するLDと、この位相
調整領域に電流を注入する電流注入手段と、所望の波長
の光を発振させるように、電流注入手段が注入する電流
を制御するとともに波長選択性を有する反射器が選択す
る波長を制御する発振波長制御手段とを備えたので、共
振器長を機械的に変えるための駆動部品が不要となり装
置の小型化が図れ、操作性も大幅に向上することができ
た。また、駆動部品等の部品点数が減少したこと、及び
共振器長の可変を機械的な方法から電気的な方法に変え
たことによって、装置の信頼性を向上することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す可変波長光源装
置のブロック図、
【図2】 2電極LDの構成を示す図、
【図3】 位相調整領域への注入電流による外部共振器
縦モードの変化を示す図、
【図4】 位相調整領域への注入電流及び回折格子の回
転角の設定・制御方法を示す図、
【図5】 回折格子の角度設定分解能と位相調整領域へ
の注入電流の設定分解能を説明するための図、
【図6】 位相調整領域の屈折率変化の測定値を示す
図、
【図7】 本発明の第2の実施例を示す可変波長光源装
置のブロック図、
【図8】 従来の可変波長光源装置の構成を示すブロッ
ク図、
【図9】 回折格子の動作を説明するための図、
【図10】外部共振型の可変波長光源装置の発振原理を
説明するための図、
【図11】本発明の第3の実施例を示す可変波長光源装
置のブロック図、
【図12】本発明の第4の実施例を示す可変波長光源装
置のブロック図、
【図13】本発明の第5の実施例を示す可変波長光源装
置のブロック図、
【図14】共振器損失と発振のサイドモードの関係を説
明するための図。
【符号の説明】
1,6,9・・・・半導体レーザ(LD)、2・・・・レンズ、
3・・・・回折格子、4・・・・回転軸、5・・・・案内溝、6a・・
・・活性領域、6b・・・・位相調整領域、6c,6d・・・・電
極、7・・・・電流注入手段、8・・・・発振波長制御手段、1
0・・・・反射器、11・・・・可変波長フィルター、12・・・・
全反射ミラー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池内 公 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内 (72)発明者 浅井 昭彦 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のレーザ光出射端面がARコートさ
    れている半導体レーザ(6)と、該半導体レーザのAR
    コートされている端面から出射された光を受け特定の波
    長を選択して該半導体レーザに向けて反射させる波長選
    択性を有する反射器(10)とを備え、前記半導体レー
    ザの他方の光出射端面と該反射器とで構成される外部共
    振器の共振器長に基づいた外部共振器縦モードで発振す
    る可変波長光源装置において、 前記半導体レーザは位相調整領域(6b)を備え、該位
    相調整領域に電流を注入することによって前記外部共振
    器の実効共振長を変化させる半導体レーザであり、 前記位相調整領域に電流を注入する電流注入手段(7)
    と、 前記外部共振器縦モード間の所望の波長の光を発振させ
    るように、前記電流注入手段が注入する電流を制御する
    とともに前記反射器が選択する波長を制御する発振波長
    制御手段(8)とを含むことを特徴とする可変波長光源
    装置。
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