JPH0818150B2 - 爆発圧着による多層金属クラッドの製造法 - Google Patents

爆発圧着による多層金属クラッドの製造法

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JPH0818150B2
JPH0818150B2 JP5504088A JP5504088A JPH0818150B2 JP H0818150 B2 JPH0818150 B2 JP H0818150B2 JP 5504088 A JP5504088 A JP 5504088A JP 5504088 A JP5504088 A JP 5504088A JP H0818150 B2 JPH0818150 B2 JP H0818150B2
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武広 庄司
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旭化成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、爆発圧着法による多層金属クラッドの製造
法に関する。
[従来の技術] 爆発圧着法により製造された金属クラッドが各種産業
分野で多量に使用されているが、しばしば特殊な材質組
合せの金属クラッドが要求されることがあり、数種の材
質層からなる金属クラッドを爆発圧着法により製造して
きた。
例えば、数種の金属層からなるクラッドを爆発圧着法
により製造する場合、最も確実な方法として、クラッド
する金属材を順次に爆発圧着していく方法により金属ク
ラッドを製造する方法が採用されてきた。
しかしこの方法では、クラッドする金属層の層数と同
じ数だけ爆発圧着を行う必要があり効率的でなく、ま
た、爆発圧着毎に衝撃を受け、その都度加工硬化が蓄積
され、クラッド材に不均一な歪が生じたり、割れまたは
既接合部に剥離を生じる等の不具合がしばしば発生し
た。これらの問題点を改善するために、例えば爆発圧着
による金属クラッド板の製造方法が発明された当初から
多層爆発圧着法が研究され実験的規模では多数の検討が
なされている。特公昭42-17427号公報、特公昭44-6468
号公報などに記載されている多層同時爆発圧着法もその
一例である。
しかしこれらの開示技術を元にして我々も種々の実験
を試みたが工業的寸法の規模では良好な接合を得ること
が困難であった。
多層同時爆発圧着法の一例を図面によって説明する
と、第7図はそれぞれ材質の異なる金属、A、B、Cか
らなる3層のクラッド板の断面を示し、第8図はその製
造の場合のアセンブリを示す。母材金属板1を支持台7
上に置き、金属板2および3は小さい金属片4によって
確保した隔離スペースだけの間隙をおいて積層する。金
属板3の上側表面に爆薬層5を設置する。該爆薬層5の
一端に装着した電気雷管6により、爆薬層5を起爆す
る。爆薬層は起爆により爆轟が進行する。爆轟により生
ずる圧力はクラッドする材料の金属板2および3に累進
的に作用する。この圧力により金属板3、2、1は起爆
点から順番に接触せしめられる。もし、諸条件が適当で
あれば、隣接する金属板同士の境界層から“メタルジェ
ット”が生じ、このメタルジェットはクラッドする金属
板2、3およびクラッドされるべき金属板1の間のまだ
占有されていない区間に向って指向する。このメタルジ
ェットにより金属板の表面の酸化膜が除去され、金属板
が高圧下で癒着するので所望の接合が得られる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、多層同時爆発圧着により金属クラッド
が接合されるための適当な諸条件は、クラッドする金属
の数が増すにつれ複雑になる。また、接合が得られて
も、各層間の接合界面波形が不均一、不連続となり、そ
の結果、接合力および気密性の著しく劣る層間を生じる
等、各層が全て健全に接合せしめるような爆発圧着条件
を見出すのは困難であった。
そこで本発明では全ての金属層間の接合状態が健全で
ある多層金属クラッドを製造せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、多層同時爆発圧着における上記課題を解決
するため鋭意研究を重ねた結果、クラッドする材料の質
量差を小さくすることが効果的であることを見出したも
のである。
すなわち、本発明は、少なくとも2層以上の異種また
は同種のクラッド(被覆)する金属層を母材金属層に一
度の爆発圧着により、一体に接合せしめるに当り、該ク
ラッドする金属層同士の質量比が0.5〜1.5の範囲になる
ような層の厚さとすることを特徴とする多層同時爆発圧
着による多層金属クラッドの製造法である。
爆発の爆轟エネルギーにより飛翔してクラッドする金
属層は、工業的に製造可能な範囲で、適当な間隙が保持
されるに足りる平坦度と剛性が必要である。また、本発
明により製造される金属の組合せは、爆発圧着により接
合可能な金属種類が適用できる。例えば、チタン−銅−
軟鋼、アルミニウム−チタン−ニッケル−ステンレス、
白金−チタン−軟鋼等である。その他、合金アルミニウ
ム−アルミニウム−銅、銅−ニッケル−ステンレス、ス
テンレス−軟鋼−ステンレス、アルミニウム−ジルコニ
ウム−ステンレス、チタン−タンタル−軟鋼、チタン−
ニオブ−ステンレス、ステンレス−銅−タンタル−ジル
コニウム、ジルコニウム−タンタル−ステンレス、ジル
コニウム−チタン−ステンレス、白金−ニオブ−チタン
−軟鋼、タンタル−銅−軟鋼等である。
また、金属板の質量を調整する方法は、厚さによるの
が簡単で良いが、例えば最上層が白金等の薄板の場合
は、隣接層と質量が等しくなる様に鋼板等に白金板を樹
脂接着剤により貼り付けて質量を調整する方法も有効で
ある。また、所望する多層クラッド板の一層が厚い場合
には、その層を適性な質量になるように多層に分割して
から実施すれば良い。
本発明に用いる爆薬は、爆発圧着しようとする金属板
の音速より小さいものが好ましい。
また、本発明は、爆発圧着した金属クラッド全体が健
全な接合状態であることを目的としている。健全な接合
状態を得るには接合しようとする金属同士を一様な間隙
をもって重ね合せる必要がある。我々が対象とする金属
クラッドは工業分野に用いられるものであり、対象とな
る材料は最小でも100mm×200mmである。この寸法でも工
業的に製造可能な材料において、金属の平坦度や装填す
る爆薬量によりある値以上の間隙を設定しなければメタ
ルジェットの排出が困難となり良好な接合が得られな
い。また、重ね合せた金属同士で接触する部分が生じる
などして、健全な接合が得られなくなる。本発明者の経
験と実績では、重ね合せた金属同士の間隙は、少なくと
も0.3mm以上ないと実質的に健全な圧着接合は得られな
い。爆発圧着条件の設計に当っては、金属の材質組合
せ、厚さの比率、爆薬の種類、間隙の大きさ、接合必要
面積、土台の選定、歪の状況、温度、形状等種々の要因
を考慮して選定しなければならないが、どのような条件
でも、間隙が0.3mm未満の状態では本発明の効果を確認
することはできない。
本発明は、実施例でも示すとおり金属板の爆発圧着、
すなわち多層金属クラッド板の同時爆発圧着法において
特に効果的であるが、母材金属棒、母材金属柱、母材金
属管などに金属管を多層に接合して爆発圧着する多層金
属管の同時爆発圧着法にも適用可能である。
[実施例] 以下実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明す
る。
実施例1 本実施例では、爆速約2000m/秒の速度になるように化
学組成を調整した爆薬を用いた。
第8図に示すアッセンブリーにより、チタン−銅−軟
鋼からなる3層クラッド板で寸法200mm×300mmのものを
作成した。各層の厚さは、チタン層4mm、軟鋼層20mmと
し、中間の銅層は1mm、1.5mm、2mm、3mm、4mmと変えて
多層同時爆発圧着を行った。各層間の間隙は3mmとし、
爆薬をチタン層の上側に、チタンと銅の板厚に応じて適
量を均一に配置した。
このようにして作成したクラッド板の断面接合状況を
光学顕微鏡により観察した。これらの試料についての結
果を表に示すとともに第1図(イ)〜第5図(ロ)の光
学顕微鏡写真に示す。
No.1およびNo.5の場合、すなわち、質量比が本発明の
範囲を外れる場合、チタン/銅の接合界面波形が不均
一、不連続となり、剥離部が一部観察された。また、N
o.2、3、4の場合、すなわち質量比が本発明の範囲内
の場合、チタン/銅および銅/軟鋼の接合界面波形がほ
ぼ均一で連続性があり、剥離等の不具合は観察されなか
った。特に質量比1.0のもののチタン/銅と銅/軟鋼の
接合界面波形の波長および波高がほぼ等しく理想的な接
合が得られた。
実施例2 実施例1記載の方法に従い、アルミニウム−チタン−
ニッケル−軟鋼からなる4種クラッド板で寸法680w×20
00lのものを製造した。各層の厚さはアルミニウム層4mm
(質量10.8)、チタン層2.5mm(質量11.2)、ニッケル
層1.2mm(質量10.68)、軟鋼層20mmであった。全面を超
音波探傷試験(JIS Z 2344)した結果、90%以上の圧着
率であった。また、このクラッド板を長手方向に135wに
切断し、切断面を液体浸透探傷試験(JIS Z 2343)を行
った結果、両端約50mmに点状の欠陥指示模様が観察され
ただけで他の部分はすべて健全であった。第6図
(イ)、(ロ)、(ハ)に該材料の接合断面の光学顕微
鏡写真を示す。
[発明の効果] 本発明によれば、各種産業分野で有効に用いられる多
層クラッド板を爆発圧着法を用いても接合界面波形が均
一で連続性があり、接合力も気密性も充分な健全なクラ
ッド材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)ないし第6図(ハ)は本発明によって得ら
れたクラッド材の断面の金属組織を示す顕微鏡写真、第
7図は多層クラッド材の断面図、第8図はクラッド材製
造のアセンブリの断面図である。 1、2、3……金属板、4……金属片 5……爆薬層、6……電気雷管 7……支持台

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2層以上の異種または同種のク
    ラッド(被覆)する金属層を母材金属層に一度の爆発圧
    着により、一体に接合せしめるに当り、該クラッドする
    金属層同士の質量比が0.5〜1.5の範囲になるような層の
    厚さとすることを特徴とする多層同時爆発圧着による多
    層金属クラッドの製造法。
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