JPH08181374A - レーザーダイオード励起固体レーザー - Google Patents

レーザーダイオード励起固体レーザー

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JPH08181374A
JPH08181374A JP32584494A JP32584494A JPH08181374A JP H08181374 A JPH08181374 A JP H08181374A JP 32584494 A JP32584494 A JP 32584494A JP 32584494 A JP32584494 A JP 32584494A JP H08181374 A JPH08181374 A JP H08181374A
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JP
Japan
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laser
solid
photodetector
laser diode
temperature
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Withdrawn
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JP32584494A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Nagano
和彦 永野
Kenji Matsumoto
研司 松本
Chiaki Goto
千秋 後藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 共振器から出射した固体レーザービームの光
強度を光検出器によって検出し、そしてこの光検出器の
出力信号に基づいてAPC回路によりレーザーダイオー
ドの駆動を制御するレーザーダイオード励起固体レーザ
ーにおいて、環境温度の変化によって出力が不安定にな
ることを防止する。 【構成】 共振器から出射した固体レーザービーム(第
2高調波19)が光検出器33に至るまでの光路に配された
ダイクロイック・フィルター31等の光学部品を、ペルチ
ェ素子24等の温度調節手段によって所定温度に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体レーザー結晶をレ
ーザーダイオード(半導体レーザー)によって励起する
レーザーダイオード励起固体レーザーに関し、特に詳細
には、レーザーダイオードがAPC(automatic power
control )回路によって駆動制御されるレーザーダイオ
ード励起固体レーザーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭62-189783 号公報に示され
るように、ネオジウム等の希土類が添加された固体レー
ザー結晶を、レーザーダイオードから発せられた光によ
って励起するレーザーダイオード励起固体レーザーが公
知となっている。この種のレーザーにおいては、より短
波長のレーザービームを得るために、その共振器内に非
線形光学結晶を配置して、固体レーザービームを第2高
調波等に波長変換することも広く行なわれている。
【0003】またこのレーザーダイオード励起固体レー
ザーにおいては、励起源であるレーザーダイオードの出
力および発振波長の変動を抑えるため、さらに上述の波
長変換を行なう場合は非線形光学結晶において所定の位
相整合状態を維持するために、レーザーダイオード、固
体レーザー結晶および共振器の部分を所定温度に温度調
節するのが一般的である。この温度調節は通常、上記の
各部分を電子冷却素子(ペルチェ素子)の冷却面上に載
置するとともに、レーザーダイオードや共振器内の温度
を検出し、その検出温度に基づいて電子冷却素子の駆動
を制御することによってなされる。
【0004】他方、このレーザーダイオード励起固体レ
ーザーにおいては、出力を安定させるために、共振器か
ら出射した固体レーザービーム(上記波長変換がなされ
る場合は波長変換波であってもよい)の少なくとも一部
の光強度を光検出器によって検出し、その光検出器の出
力信号に基づいてレーザーダイオードを駆動制御して、
該レーザーダイオードの出力を一定に維持させることも
多い。この制御は一般にAPC(automatic power cont
rol )と呼ばれており、特願平5−276525号明細
書には、この制御を行なうレーザーダイオード励起固体
レーザーの一例が示されている。
【0005】なお従来は、このAPCに関わる光学系や
光検出器は、上記レーザーダイオードや共振器等と異な
り、温度調節されることはなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来のレーザー
ダイオード励起固体レーザーにおいては、上記のAPC
をかけても、出力が不安定になることがあった。
【0007】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、出力を十分に安定化できるレーザーダイオード
励起固体レーザーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるレーザーダ
イオード励起固体レーザーは、前述したように共振器か
ら出射した固体レーザービーム(既述の通り波長変換波
を含むものとする)の少なくとも一部の光強度を光検出
器によって検出し、そしてこの光検出器の出力信号に基
づいてAPC回路によりレーザーダイオードの駆動を制
御するようにしたレーザーダイオード励起固体レーザー
において、共振器から出射した固体レーザービームが上
記光検出器に至るまでの光路に配された光学部品を所定
温度に保つ温度調節手段が設けられたことを特徴とする
ものである。
【0009】なお上記温度調節手段として、好ましく
は、固体レーザーの共振器部分およびレーザーダイオー
ドを所定温度に保つ温度調節手段が兼用される。
【0010】また上記光学部品としては、単体で固体レ
ーザービームの光路に配される部品に限らず、光検出器
のカバーガラス等も含むものとする。
【0011】
【作用および発明の効果】本発明者の研究によると、従
来のレーザーダイオード励起固体レーザーにおいて、A
PCをかけても出力が不安定になるのは、共振器から出
射した固体レーザービームがAPC用光検出器に至るま
での光路に配された光学部品(この光路に単体で配され
た光学部品や光検出器のカバーガラス等)が環境温度に
従って温度変動することに起因していることが分かっ
た。
【0012】つまり、これらの光学部品の光通過端面間
(1つの光学部品の2つの光通過端面間、あるいは互い
に別の光学部品の光通過端面間)では固体レーザービー
ムが多重反射して干渉することがあるが、光学部品の温
度が変動してその厚さが変化するとこの干渉状態が変化
し、そのために、光検出器が検出する光強度が変動す
る。そうであると、例えば固体レーザーの実際の出力は
一定であるのに、APC用光検出器の出力信号が変わる
ようなことも当然起こり得、APC回路によるレーザー
ダイオードの駆動制御が固体レーザーの実際の出力に基
づかない不適切なものとなって、固体レーザーの出力が
不安定化になってしまう。
【0013】それに対して本発明のレーザーダイオード
励起固体レーザーにおいては、共振器から出射した固体
レーザービームがAPC用光検出器に至るまでの光路に
配された光学部品を所定温度に保つようにしたので、こ
の光学部品の厚さは環境温度に拘らず一定に保たれ、A
PC用光検出器によって検出される固体レーザービーム
の光強度が前述の多重干渉のために変動することがなく
なる。そこで、APC回路によるレーザーダイオードの
駆動制御は、常に固体レーザーの実際の出力に基づいて
正しくなされるようになり、固体レーザーの出力が十分
に安定する。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1および図2は、本発明の一実施例によ
るレーザーダイオード励起固体レーザーを示すものであ
る。このレーザーダイオード励起固体レーザーは、励起
光としてのレーザービーム10を発するチップ状態の半導
体レーザー11と、発散光である上記レーザービーム10を
集光する例えば屈折率分布型ロッドレンズ等からなる集
光レンズ12と、ネオジウム(Nd)がドーピングされた
固体レーザー媒質であるYAG結晶(以下、Nd:YA
G結晶と称する)13と、このNd:YAG結晶13の前方
側(図中右方側)に配された共振器ミラー14と、この共
振器ミラー14とNd:YAG結晶13との間に配されたK
NbO3 結晶(以下、KN結晶と称する)15とを有して
いる。
【0015】半導体レーザー11としては、波長809 nm
のレーザービーム10を発するものが用いられている。N
d:YAG結晶13は入射したレーザービーム10によって
ネオジウムイオンが励起されて、波長946 nmの光を発
する。Nd:YAG結晶13の励起光入射側の端面13aに
は、波長946 nmの光は良好に反射させ(反射率99.9%
以上)、波長809 nmの励起用レーザービーム10は良好
に透過させる(透過率99%以上)コーティングが施され
ている。一方共振器ミラー14のミラー面14aには、波長
946 nmの光は良好に反射させ下記の波長473 nmの光
は透過させるコーティングが施されている。
【0016】したがって、波長946 nmの光は上記各面
13a、14a間に閉じ込められてレーザー発振を引き起こ
し、こうして発生したレーザービーム18はKN結晶15に
より波長が1/2すなわち473 nmの第2高調波19に変
換され、主にこの第2高調波19が共振器ミラー14から出
射する。
【0017】半導体レーザー11および集光レンズ12はホ
ルダー20に固定され、一方Nd:YAG結晶13、KN結
晶15および共振器ミラー14は別のホルダー21に固定さ
れ、これらのホルダー20および21が基準板22に固定され
ている。この基準板22は、熱伝導率が高くて温度勾配が
生じ難い銅等からなり、ヒートシンク23に接合されたペ
ルチェ素子24の上に固定されている。
【0018】上に述べた通り本実施例においては、N
d:YAG結晶13と共振器ミラー14とによってファブリ
ー・ペロー型共振器が構成され、この共振器の部分と半
導体レーザー11および集光レンズ12は、上記ペルチェ素
子24が図示しない温調回路によって駆動制御されること
により、所定温度に保たれる。
【0019】次に、APCについて説明する。基準板22
の上には熱伝導率が高い銅等からなるホルダー30が固定
され、このホルダー30にはダイクロイック・フィルター
31、部分透過ミラー32およびAPC用光検出器33が固定
されている。上記ダイクロイック・フィルター31は、第
2高調波19とともに共振器ミラー14から出射した微弱な
レーザービーム10およびレーザービーム18をカットす
る。そして第2高調波19の進行方向に対して傾けて配さ
れた部分透過ミラー32は、第2高調波19の大半は使用光
19Aとして透過させる一方、一部を検出光19Bとして反
射させる。
【0020】この検出光19Bは光検出器33によって検出
され、その出力信号SはAPC回路34に入力される。A
PC回路34はこの出力信号Sに基づいて、該出力信号S
が一定化するように半導体レーザー11の駆動電流を制御
する。それにより、レーザービーム10の出力が一定化さ
れて、第2高調波19の出力が安定するようになる。
【0021】そして本装置においては、第2高調波19の
進行方向に対して垂直に配されるダイクロイック・フィ
ルター31および光検出器33が、ホルダー30を介して基準
板22に固定され、レーザー共振器等と同様にペルチェ素
子24によって所定温度に温度調節されているので、環境
温度が変化しても、このダイクロイック・フィルター31
や光検出器33のカバーガラス等の厚さが変化することが
ない。そこで、検出光19Bの光強度が前述したような多
重干渉のために変動することがなくなるので、APC回
路34による半導体レーザー11の駆動制御は、常に固体レ
ーザーの実際の出力に基づいて正しくなされるようにな
り、第2高調波19の出力が十分に安定する。
【0022】なお、ダイクロイック・フィルター31およ
び光検出器33は、レーザー共振器等を温度調節する手段
とは別の手段によって温度調節するようにしても構わな
い。しかし、上記実施例のようにすれば、温度調節手段
が1つで済むから、装置コストが低く抑えられてより好
ましい。
【0023】また上記実施例のレーザーダイオード励起
固体レーザーは、固体レーザービーム18を第2高調波19
に波長変換するものであるが、本発明はこのような波長
変換は行わないレーザーダイオード励起固体レーザーに
対しても適用可能であり、そして同様の効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置を示す平面図
【図2】上記実施例装置の一部破断側面図
【符号の説明】
10 レーザービーム(励起光) 11 半導体レーザー 12 集光レンズ 13 Nd:YAG結晶 14 共振器ミラー 15 KN結晶 18 固体レーザービーム 19 第2高調波 22 基準板 23 ヒートシンク 24 ペルチェ素子 30 ホルダー 31 ダイクロイック・フィルター 32 部分透過ミラー 33 APC用光検出器 34 APC回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体レーザー結晶をレーザーダイオード
    から発せられたレーザービームによって励起するレーザ
    ーダイオード励起固体レーザーにおいて、 共振器から出射した固体レーザービームの少なくとも一
    部の光強度を検出する光検出器と、 この光検出器の出力信号に基づいて前記レーザーダイオ
    ードの駆動を制御するAPC回路と、 前記共振器から出射した固体レーザービームが前記光検
    出器に至るまでの光路に配された光学部品を所定温度に
    保つ温度調節手段とが設けられたことを特徴とするレー
    ザーダイオード励起固体レーザー。
  2. 【請求項2】 前記温度調節手段として、固体レーザー
    の共振器部分および前記レーザーダイオードを所定温度
    に保つ温度調節手段が兼用されていることを特徴とする
    請求項1記載のレーザーダイオード励起固体レーザー。
JP32584494A 1994-12-27 1994-12-27 レーザーダイオード励起固体レーザー Withdrawn JPH08181374A (ja)

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JP32584494A JPH08181374A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 レーザーダイオード励起固体レーザー

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JP32584494A JPH08181374A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 レーザーダイオード励起固体レーザー

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JP (1) JPH08181374A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001094184A (ja) * 1999-09-27 2001-04-06 Shibaura Mechatronics Corp 固体レーザ装置
JP2006279067A (ja) * 2006-06-07 2006-10-12 Fuji Photo Film Co Ltd 半導体レーザー励起固体レーザー

Cited By (2)

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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020305