JPH0818120A - 磁気抵抗素子 - Google Patents

磁気抵抗素子

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JPH0818120A
JPH0818120A JP6171652A JP17165294A JPH0818120A JP H0818120 A JPH0818120 A JP H0818120A JP 6171652 A JP6171652 A JP 6171652A JP 17165294 A JP17165294 A JP 17165294A JP H0818120 A JPH0818120 A JP H0818120A
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Application number
JP6171652A
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English (en)
Inventor
Yukio Wakui
井 幸 夫 涌
Shigeru Shoji
司 茂 庄
Atsushi Toyoda
田 篤 志 豊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気抵抗素子をバルクハウゼンノイズの生じ
ない安定した単磁区状態を保つ形状にする。 【構成】 Aタイプの磁気抵抗素子30は長手方向両端
部に挟角θ1が30°以内の傾斜部48を形成する。B
タイプの2段階平行部36,50,52を有する磁気抵
抗素子44は、その両端部に第2の傾斜部54,56を
形成する。Cタイプの磁気抵抗素子58は、両端部に挟
角θ3が15°以内の傾斜部46,48を形成する。D
タイプの2段階平行部36,50,52を有する磁気抵
抗素子60は、その両端部に第2の傾斜部54,56を
形成する。Eタイプの磁気抵抗素子58は、両端部に上
方に傾斜する傾斜部46,48を形成する。E′タイプ
の磁気抵抗素子64は、Eタイプに第2の平行部50,
52を形成する。E″の磁気抵抗素子66はE′タイプ
に第2の傾斜部54,56を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ハードディスク用磁
気抵抗効果(MR)型薄膜磁気ヘッド等に用いられる磁
気抵抗(MR)素子に関し、バルクハウゼンノイズの生
じない安定した単磁区状態を保つ形状に形成したもので
ある。
【0002】
【従来の技術】MRヘッドにおいては、図7に示すよう
に、磁気抵抗素子10の内部に生じる磁壁12の不連続
な移動に起因するバルクハウゼンノイズが大きな問題と
なっている。バルクハウゼンノイズを回避するために
は、図8に示すように、磁気抵抗素子14全体を単磁区
化し、磁壁をなくす必要がある。そのための方法として
は、以下のような手法がある。
【0003】i) 反強磁性膜(FeMn,NiO等)
と磁気抵抗素子膜との交換結合を利用して、素子長手方
向にバイアス磁界をかける方法 ii) 永久磁石を利用して磁気抵抗素子長手方向にバイ
アス磁界をかける方法 iii) 磁気抵抗素子膜の形状を工夫して、静磁的に安定
な単磁区素子形状とする方法
【0004】
【発明が解決しようとする課題】磁気抵抗素子を単磁区
化する前記(i) 〜(iii) の方法のうち、(iii) が製造プ
ロセス的に最も簡略であり、製造設備、コスト、歩留り
を考慮した場合メリットが大きい。
【0005】この発明は、上記(iii) の方法により磁気
抵抗素子を単磁区化するための磁気抵抗素子の具体的形
状を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上下辺が略々平行で細長形状に形成された平行部と、こ
の平行部の両端部にその上下辺を互いに接近する方向に
曲げて30°以内の挟角で先細に形成した傾斜部とを具
備してなるものである。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記上下辺の曲がり始めの部分が連続した
曲線で形成されていることを特徴とするものである。
【0008】請求項3記載の発明は、上下辺が略々平行
で細長形状に形成された第1の平行部と、この第1の平
行部の両端部にその上下辺を互いに接近する方向に曲げ
て先細に形成した第1の傾斜部と、この第1の傾斜部の
途中でその上下辺を互いに略々平行な状態に戻して前記
第1の平行部と互いに略々平行に形成した第2の平行部
と、この第2の平行部の端部で先細に形成した第2の傾
斜部とを具備してなるものである。
【0009】請求項4記載の発明は、上下辺が略々平行
で細長形状に形成された平行部と、この平行部の一端部
にその上辺を当該平行部に続けて真直ぐ延ばし、その下
辺を当該上辺方向に曲げて先細に形成した左右一方の傾
斜部と、前記平行部の他端部にその下辺を当該平行部に
続けて真直ぐ延ばし、その上辺を当該下辺方向に曲げて
先細に形成した左右他方の傾斜部とを具備してなるもの
である。
【0010】請求項5記載の発明は、上下辺が略々平行
で細長形状に形成された第1の平行部と、この第1の平
行部の一端部にその上辺を当該第1の平行部に続けて真
直ぐ延ばし、その下辺を当該上辺方向に曲げて先細に形
成した左右一方の第1の傾斜部と、前記第1の平行部の
他端部にその下辺を当該第1の平行部に続けて真直ぐ延
ばし、その上辺を当該下辺方向に曲げて先細に形成した
左右他方の第1の傾斜部と前記左右一方の第1の傾斜部
の途中でその下辺をその上辺に略々平行な状態に戻して
前記第1の平行部と略々平行に形成した左右一方の第2
の平行部と、前記左右他方の第1の傾斜部の途中でその
上辺をその下辺に略々平行な状態に戻して前記第1の平
行部と略々平行に形成した左右他方の第2の平行部と、
前記左右各第2の平行部の端部で先細に形成した左右各
第2の傾斜部とを具備してなるものである。
【0011】請求項6記載の発明は、上下辺が略々平行
で細長形状に形成された平行部と、この平行部の両端部
に、その上下辺をともに上方に曲げて形成した傾斜部と
を具備してなるものである。
【0012】請求項7記載の発明は、上下辺が略々平行
で細長形状に形成した第1の平行部と、この第1の平行
部の両端部に、その上下辺をともに上方に曲げて形成し
た傾斜部と、この傾斜部の途中でその上下辺を互いに略
々平行な状態に戻して前記第1の平行部と互いに略々平
行に形成した第2の平行部とを具備してなるものであ
る。
【0013】請求項8記載の発明は、上下辺が略々平行
で細長形状に形成された第1の平行部と、この第1の平
行部の両端部に、その上下辺をともに上方に曲げて形成
した第1の傾斜部と、この第1の傾斜部の途中でその上
下辺を互いに略々平行な状態に戻して前記第1の平行部
と互いに略々平行に形成した第2の平行部と、この第2
の平行部の端部で先細に形成した第2の傾斜部とを具備
してなるものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明によれば、平行部の両端部
を30°以内の挟角で先細に形成したので、磁壁が生じ
にくくなる。請求項2記載の発明によれば、請求項1の
形状において、傾斜部の上下辺の曲がり始めの部分を連
続した曲線で形成したので、平行部と傾斜部のつながり
がよくなり、磁壁をより生じにくくすることができる。
【0015】請求項3記載の発明によれば、第1の傾斜
部と第2の平行部の作用により、磁壁を生じにくくする
ことができる。また、第2の傾斜部の作用により、第2
の平行部の端部で磁壁を生じにくくすることができる。
請求項4記載の発明によれば、平行部の一端部で上辺を
曲げ、他端部で下辺を曲げた形状にすることにより、磁
壁を生じにくくすることができる。請求項5記載の発明
によれば、請求項4の形状において、傾斜部の端部に第
2の平行部を形成したので、磁壁をより生じにくくする
ことができる。また、第2の傾斜部の作用により、第2
の平行部の端部で磁壁を生じにくくすることができる。
【0016】請求項6記載の発明によれば、平行部の両
端部で上下辺をともに上方に曲げた形状とすることによ
り、磁壁を生じにくくすることができる。請求項7記載
の発明によれば、請求項6記載の形状において、傾斜部
の途中でさらに平行に戻して第2の平行部を形成するこ
とにより、磁壁をより生じにくくすることができる。請
求項8記載の発明によれば、請求項7記載の形状におい
て、第2の平行部の端部に第2の傾斜部を形成したの
で、第2の平行部の端部で磁壁を生じにくくすることが
できる。
【0017】
【実施例】この発明の一実施例を以下説明する。ここで
はこの発明をハードディスク用磁気抵抗効果型薄膜磁気
ヘッド用磁気抵抗素子として構成する場合について説明
する。ハードディスク用磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド
は、図4に示すように構成されている。すなわち、磁気
抵抗素子16は例えばパーマロイ蒸着膜で構成され、上
下シールド18,20間にギャップ22,24(絶縁
物:Al2 2 等)を介して挟まれている。磁気抵抗素
子16の両端には、センス電流を流し、信号を読み取る
ためのリード26,28が接続されている。なお、ギャ
ップ24上への磁気抵抗素子16の成膜は、後述する図
6のS2〜S5の工程で行なうことができる。
【0018】請求項1〜8に記載の発明の各実施例を図
1〜図3に示す。図1のAタイプは請求項1記載の発明
の一実施例を示すものである。この磁気抵抗素子30
は、上下辺32,34が略々平行で細長形状に形成され
た平行部36と、この平行部36の両端部にその上下辺
32,34を互いに接近する方向に曲げて30°以内の
挟角で先細に形成した傾斜部46,48とで構成されて
いる。
【0019】A′タイプは請求項2記載の発明の一実施
例を示すものである。この磁気抵抗素子42は、上下辺
32,34の曲がり始めの部分32′,34′を連続し
た曲線で形成したものである。
【0020】Bタイプは請求項3記載の発明の一実施例
を示すものである。この磁気抵抗素子44は、上下辺3
2,34が略々平行で細長形状に形成された第1の平行
部36と、この第1の平行部36の両端部にその上下辺
32,34を互いに接近する方向に曲げて先細に形成し
た第1の傾斜部46,48と、この第1の傾斜部46,
48の途中でその上下辺32,34を互いに略々平行な
状態に戻して前記第1の平行部36と互いに略々平行に
形成した第2の平行部50,52と、この第2の平行部
50,52の端部でその上下辺32,34を互いに接近
する方向に曲げて先細に形成した第2の傾斜部54,5
6とで構成されている。
【0021】図2のCタイプは請求項4記載の発明の一
実施例を示すものである。この磁気抵抗素子58は上下
辺32,34が略々平行で細長形状に形成された平行部
36と、この平行部36の一端部にその上辺32を当該
平行部36に続けて真直ぐ延ばし、その下辺34を当該
上辺32方向に曲げて先細に形成した左右一方の傾斜部
48と、前記平行部36の他端部にその下辺34を当該
平行部36に続けて真直ぐ延ばし、その上辺32を当該
下辺34方向に曲げて先細に形成した左右他方の傾斜部
46とで構成されている。
【0022】Dタイプは請求項5記載の発明の一実施例
を示すものである。この磁気抵抗素子60は、上下辺3
2,34が略々平行で細長形状に形成された第1の平行
部36と、この第1の平行部36の一端部にその上辺3
2を当該第1の平行部36に続けて真直ぐ延ばし、その
下辺34を当該上辺32方向に曲げて先細に形成した左
右一方の第1の傾斜部48と、前記第1の平行部36の
他端部にその下辺34を当該第1の平行部36に続けて
真直ぐ延ばし、その上辺32を当該下辺34方向に曲げ
て先細に形成した左右他方の第1の傾斜部46と、前記
左右一方の第1の傾斜部48の途中でその下辺34をそ
の上辺32に略々平行な状態に戻して前記第1の平行部
36と略々平行に形成した左右一方の第2の平行部52
と、前記左右他方の第1の傾斜部46の途中でその上辺
52をその下辺54に略々平行な状態に戻して前記第1
の平行部36と略々平行に形成した左右他方の第2の平
行部50と、前記左右各第2の平行部50,52の端部
でその上下辺32,34を互いに接近する方向に曲げて
先細に形成した左右各第2の傾斜部54,56とで構成
されている。
【0023】Eタイプは請求項6記載の発明の一実施例
を示すものである。この磁気抵抗素子62は、上下辺3
2,34が略々平行で細長形状に形成された平行部36
と、この平行部36の両端部に、その上下辺32,34
をともに上方に曲げて形成した傾斜部46,48とで構
成されている。
【0024】図3のE′タイプは請求項7記載の発明の
一実施例を示すものである。この磁気抵抗素子64は、
上下辺32,34が略々平行で細長形状に形成した第1
の平行部36と、この第1の平行部36の両端部に、そ
の上下辺32,34をともに上方に曲げて形成した傾斜
部46,48と、この傾斜部46,48の途中でその上
下辺32,34を互いに略々平行な状態に戻して前記第
1の平行部36と互いに略々平行に形成した第2の平行
部50,52とで構成されている。
【0025】E″タイプは、請求項8記載の発明の一実
施例を示すものである。この磁気抵抗素子66は、上下
辺32,34が略々平行で細長形状に形成された第1の
平行部36と、この第1の平行部の両端部に、その上下
辺32,34をともに上方に曲げて形成した第1の傾斜
部46,48と、この第1の傾斜部46,48の途中で
その上下辺を互いに略々平行な状態に戻して前記第1の
平行部36と互いに略々平行に形成した第2の平行部5
0,52と、この第2の平行部50,52の端部でその
上下辺32,34を互いに接近する方向に曲げて先細に
形成した第2の傾斜部54,56とで構成されている。
【0026】上記各タイプの磁気抵抗素子について、様
々な寸法のサンプルを作り磁壁の形成状況について観察
した結果について説明する。ここでは、まずA,C,
E′の各タイプの磁気抵抗素子30,58,64と、B
タイプにおいて第2の傾斜部54,56をなくした磁気
抵抗素子44′(「B′タイプ」とする。)と、Dタイ
プにおいて第2の傾斜部54,56をなくした磁気抵抗
素子60′(「D′タイプ」とする。)の5種類につい
て実験を行なった。これら各タイプの寸法を図5に示す
ように規定し、作成した各サンプルの寸法を表1に示
す。
【0027】
【表1】 表1において、縦割りの大きな区切り1,2,3は、1
がH1=4μm、L1=10μmのサンプル群、2がH
1=4μm、L1=30μmのサンプル群、3がH1=
8μm、L1=20μmのサンプル群である。また、サ
ンプル名は、例えば「1A2」を例にとれば、頭の
「1」が上記縦割りの列の番号を示し、次の「A」がタ
イプ名を示し、最後の「2」が「1A」の枠内でのL
2,L3の寸法の違いによる区別である。
【0028】実験の手順を図6に示す。ガラス基板を用
意し(S1)、この基板上に磁気抵抗素子材料としてパ
ーマロイを磁界中で450オングストローム蒸着する
(S2)。その上にレジストを塗布し、上記磁界による
誘導異方性の方向が磁気抵抗素子の長手方向となるよう
にレジストを露光、現像してパターンカットする(S
3)。このパターンカットによってレジストを各サンプ
ルの形状に残す。パターンカットによって残されたレジ
ストの周囲に露出しているパーマロイ膜をイオンミリン
グによって除去する(S4)。その後、残されたレジス
トを除去することによりパーマロイ製の各タイプの磁気
抵抗素子が完成する(S5)。
【0029】磁気抵抗素子が完成したら、そのままの状
態で(つまり、特定の方向への着磁、消磁等の操作は行
なわずに。以下、「as dep」(as depos
ited(成膜のまま)の略)という。)磁性コロイド
を用いてビター法で磁区観察を行なう(S6)。洗浄後
(S7)、単磁区状態の安定性を調べるために、2方向
に磁界を印加して磁区観察する。すなわち、まず、膜面
内長手方向に垂直にH=200 Oe の磁界を印加後(S
8)、磁区観察する(S9)。洗浄後(S10)、今度
は膜面に垂直にH=200 Oe の磁界を印加後(S1
1)、磁区観察する(S12)。
【0030】as dep、膜面内長手方向に垂直な方
向への磁界印加、膜面垂直方向への磁界印加ごとの各サ
ンプルの磁区観察結果を表2に示す。なお、ここでは、
単磁区状態の評価を次の判定基準で行なった。
【0031】○ : パターン内のどこにも磁壁なし △ : パターンの両端部のみに磁壁あり × : 両端部以外にも磁壁あり
【0032】
【表2】 表2によれば、as dep状態では単磁区化していた
パターンでも磁界印加によって磁壁が発生する場合があ
ることがわかる。表2において各サンプルについて磁界
3条件(sa dep、膜面内長手方向垂直、膜面垂
直)の中で最も悪いケースを抜き出したものを表3に示
す。また、表3の中で○印のみ抜き出したものを表4に
示す。
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】 表3、表4によれば、AタイプおよびCタイプで安定な
単磁区状態が得られることがわかる。また、表3によれ
ば、B′タイプ、E′タイプでは、すべて両端部に磁壁
が発生することがわかる。この両端部の磁壁をなくすに
は、前記図1〜図3のBタイプ、Dタイプ、E″タイプ
のように両端部に先細の傾斜部54,56を形成すれば
よいことがわかった。
【0035】表3の中でもともと安定に単磁区化してい
るもの(○印)と、両端部に先細の傾斜部54,56を
形成することにより安定に単磁区化するもの(△印)を
抜き出したものを表5に示す。
【0036】
【表5】 なお、Aタイプでは、左右の両端部の挟角θ1(図1)
が大きいと磁壁が発生しやすくなるので、θ1は30°
以内が望ましい。また、Bタイプ、Dタイプ、Eタイ
プ、E′タイプ、E″タイプでは角度θ2(図1,2,
3)が大きいと磁壁が発生しやすくなるのでθ2は20
°(より望ましくは15°)以内が望ましい。また、C
タイプでは挟角θ3(図2)が大きいと磁壁が発生しや
すくなるので、θ3は15°以内が望ましい。また、B
タイプ、Dタイプ、E″タイプでは、両端の傾斜部5
4,56の挟角θ4(図1,2,3)が大きいとこの部
分で磁壁が発生しやすくなるので、θ4は30°以内が
望ましい。
【0037】また、図3のE′タイプは両端部の傾斜部
54,56が無い分E″タイプに比べて両端で磁壁が発
生しやすいが、角度θ2を小さくすれば(例えば20°
(より望ましくは15°)以内)、従来の長方形の磁気
抵抗素子(図7,8)に比べて磁壁の発生を抑えること
ができる。また、図2のEタイプは第2の水平部50,
52が無い分E′タイプに比べて磁壁が発生しやすい
が、角度θ2を小さくすれば(例えば20°(より望ま
しくは15°)以内)、従来の長方形の磁気抵抗素子に
比べて磁壁の発生を抑えることができる。
【0038】また、図1のA′タイプは、Aタイプに比
べて傾斜部38,40の上下辺の曲がり始めの部分3
2′,34′が連続した曲線で形成されているので、こ
の部分で磁壁がより発生しにくくなる。このような角を
取った構造は他のタイプにも適用できる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、平行部の両端部を30°以内の挟角で先細
に形成したので、磁壁が生じにくくなる。請求項2記載
の発明によれば、請求項1の形状において、傾斜部の上
下辺の曲がり始めの部分を連続した曲線で形成したの
で、平行部と傾斜部のつながりがよくなり、磁壁をより
生じにくくすることができる。
【0040】請求項3記載の発明によれば、第1の傾斜
部と第2の平行部の作用により、磁壁を生じにくくする
ことができる。また、第2の傾斜部の作用により、第2
の平行部の端部で磁壁を生じにくくすることができる。
請求項4記載の発明によれば、平行部の一端部で上辺を
曲げ、他端部で下辺を曲げた形状にすることにより、磁
壁を生じにくくすることができる。請求項5記載の発明
によれば、請求項4の形状において、傾斜部の端部に第
2の平行部を形成したので、磁壁をより生じにくくする
ことができる。また、第2の傾斜部の作用により、第2
の平行部の端部で磁壁を生じにくくすることができる。
【0041】請求項6記載の発明によれば、平行部の両
端部で上下辺をともに上方に曲げた形状とすることによ
り、磁壁を生じにくくすることができる。請求項7記載
の発明によれば、請求項6記載の形状において、傾斜部
の途中でさらに平行に戻して第2の平行部を形成するこ
とにより、磁壁をより生じにくくすることができる。請
求項8記載の発明によれば、請求項7記載の形状におい
て、第2の平行部の端部に第2の傾斜部を形成したの
で、第2の平行部の端部で磁壁を生じにくくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1〜3記載の発明の一実施例を示す磁
気抵抗素子の平面パターン図である。
【図2】 請求項4〜6記載の発明の一実施例を示す磁
気抵抗素子の平面パターン図である。
【図3】 請求項7〜8記載の発明の一実施例を示す磁
気抵抗素子の平面パターン図である。
【図4】 ハードディスク用磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘ
ッドの構成例を示す分解斜視図および記録媒体対向面の
端面図である。
【図5】 磁区観察実験を行なった各種磁気抵抗素子の
平面パターン図である。
【図6】 磁区観察の手順を示す工程図である。
【図7】 磁区分割した従来の磁気抵抗素子を示す平面
図である。
【図8】 単磁区化した従来の磁気抵抗素子を示す平面
図である。
【符号の説明】
30,42,44,58,60,62 磁気抵抗素子 32 上辺 34 下辺 36 平行部、第1の平行部 46,48 傾斜部、第1の傾斜部 50,52 第2の平行部 54,56 第2の傾斜部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下辺が略々平行で細長形状に形成された
    平行部と、 この平行部の両端部にその上下辺を互いに接近する方向
    に曲げて30°以内の挟角で先細に形成した傾斜部とを
    具備してなる磁気抵抗素子。
  2. 【請求項2】前記上下辺の曲がり始めの部分が連続した
    曲線で形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    磁気抵抗素子。
  3. 【請求項3】上下辺が略々平行で細長形状に形成された
    第1の平行部と、 この第1の平行部の両端部にその上下辺を互いに接近す
    る方向に曲げて先細に形成した第1の傾斜部と、 この第1の傾斜部の途中でその上下辺を互いに略々平行
    な状態に戻して前記第1の平行部と互いに略々平行に形
    成した第2の平行部と、 この第2の平行部の端部で先細に形成した第2の傾斜部
    とを具備してなる磁気抵抗素子。
  4. 【請求項4】上下辺が略々平行で細長形状に形成された
    平行部と、 この平行部の一端部にその上辺を当該平行部に続けて真
    直ぐ延ばし、その下辺を当該上辺方向に曲げて先細に形
    成した左右一方の傾斜部と、 前記平行部の他端部にその下辺を当該平行部に続けて真
    直ぐ延ばし、その上辺を当該下辺方向に曲げて先細に形
    成した左右他方の傾斜部とを具備してなる磁気抵抗素
    子。
  5. 【請求項5】上下辺が略々平行で細長形状に形成された
    第1の平行部と、 この第1の平行部の一端部にその上辺を当該第1の平行
    部に続けて真直ぐ延ばし、その下辺を当該上辺方向に曲
    げて先細に形成した左右一方の第1の傾斜部と、 前記第1の平行部の他端部にその下辺を当該第1の平行
    部に続けて真直ぐ延ばし、その上辺を当該下辺方向に曲
    げて先細に形成した左右他方の第1の傾斜部と前記左右
    一方の第1の傾斜部の途中でその下辺をその上辺に略々
    平行な状態に戻して前記第1の平行部と略々平行に形成
    した左右一方の第2の平行部と、 前記左右他方の第1の傾斜部の途中でその上辺をその下
    辺に略々平行な状態に戻して前記第1の平行部と略々平
    行に形成した左右他方の第2の平行部と、 前記左右各第2の平行部の端部で先細に形成した左右各
    第2の傾斜部とを具備してなる磁気抵抗素子。
  6. 【請求項6】上下辺が略々平行で細長形状に形成された
    平行部と、 この平行部の両端部に、その上下辺をともに上方に曲げ
    て形成した傾斜部とを具備してなる磁気抵抗素子。
  7. 【請求項7】上下辺が略々平行で細長形状に形成した第
    1の平行部と、 この第1の平行部の両端部に、その上下辺をともに上方
    に曲げて形成した傾斜部と、 この傾斜部の途中でその上下辺を互いに略々平行な状態
    に戻して前記第1の平行部と互いに略々平行に形成した
    第2の平行部とを具備してなる磁気抵抗素子。
  8. 【請求項8】上下辺が略々平行で細長形状に形成された
    第1の平行部と、 この第1の平行部の両端部に、その上下辺をともに上方
    に曲げて形成した第1の傾斜部と、 この第1の傾斜部の途中でその上下辺を互いに略々平行
    な状態に戻して前記第1の平行部と互いに略々平行に形
    成した第2の平行部と、 この第2の平行部の端部で先細に形成した第2の傾斜部
    とを具備してなる磁気抵抗素子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6426853B1 (en) 1999-10-05 2002-07-30 Tdk Corporation Magnetoresistive effect sensor, thin-film magnetic head and thin-film wafer with the thin-film magnetic heads
JP2006108566A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Toshiba Corp 磁気抵抗効果素子
KR100780130B1 (ko) * 2002-03-29 2007-11-27 가부시끼가이샤 도시바 자기 저항 효과 소자 및 자기 메모리

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