JPH08181177A - パターンシフトの測定方法 - Google Patents
パターンシフトの測定方法Info
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- JPH08181177A JPH08181177A JP33489094A JP33489094A JPH08181177A JP H08181177 A JPH08181177 A JP H08181177A JP 33489094 A JP33489094 A JP 33489094A JP 33489094 A JP33489094 A JP 33489094A JP H08181177 A JPH08181177 A JP H08181177A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製品自体のパターンシフトを既存の装置を用
いて、精度良く且つ短時間に測定する。 【構成】 エピタキシャル層42の表面上で段差パター
ン46を直角に横切るようにして拡がり抵抗値を測定す
る工程と、前記拡がり抵抗値のプロファイルから埋込み
拡散層44の少なくとも一端の位置を特定する工程と、
段差位置測定手段により前記段差46を測定する工程
と、前記段差46のプロファイルから前記段差46の位
置を特定する工程とによって特定された、前記段差46
の位置と前記埋込み拡散層44の位置とのズレからパタ
ーンシフトの値を求める。段差位置測定手段は、例え
ば、水平方向の幅を測定する機能を有する微分干渉顕微
鏡、パターン寸法の測定装置、触針式段差測定装置、ま
たは原子間力顕微鏡のような非接触式光学測定装置であ
る。
いて、精度良く且つ短時間に測定する。 【構成】 エピタキシャル層42の表面上で段差パター
ン46を直角に横切るようにして拡がり抵抗値を測定す
る工程と、前記拡がり抵抗値のプロファイルから埋込み
拡散層44の少なくとも一端の位置を特定する工程と、
段差位置測定手段により前記段差46を測定する工程
と、前記段差46のプロファイルから前記段差46の位
置を特定する工程とによって特定された、前記段差46
の位置と前記埋込み拡散層44の位置とのズレからパタ
ーンシフトの値を求める。段差位置測定手段は、例え
ば、水平方向の幅を測定する機能を有する微分干渉顕微
鏡、パターン寸法の測定装置、触針式段差測定装置、ま
たは原子間力顕微鏡のような非接触式光学測定装置であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板上にエピタ
キシャル層を成長させた後の評価方法に関する。特に、
埋込み層となる拡散層(以下「埋込み拡散層」と言
う。)を形成した半導体基板上にエピタキシャル層を成
長させる際に生じる、埋込み拡散層のパターンと該埋込
み拡散層に対応してエピタキシャル層上に形成される段
差とのズレの測定方法、いわゆるパターンシフトの測定
方法に関するものである。
キシャル層を成長させた後の評価方法に関する。特に、
埋込み層となる拡散層(以下「埋込み拡散層」と言
う。)を形成した半導体基板上にエピタキシャル層を成
長させる際に生じる、埋込み拡散層のパターンと該埋込
み拡散層に対応してエピタキシャル層上に形成される段
差とのズレの測定方法、いわゆるパターンシフトの測定
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の製造工程においては、半導
体基板上に所定パターンを焼き付けるいわゆるホトリソ
グラフィー工程が複数回行われる。例えば、半導体基板
に選択的に形成された拡散層の上にさらにエピタキシャ
ル層を成長させて該拡散層を埋込み拡散層と成し、さら
に新たなパターンを形成するために、エピタキシャル層
の表面でマスクパターンとの位置合わせ(以下「マスク
合わせ」と言う。)をして露光・焼き付けを行う。
体基板上に所定パターンを焼き付けるいわゆるホトリソ
グラフィー工程が複数回行われる。例えば、半導体基板
に選択的に形成された拡散層の上にさらにエピタキシャ
ル層を成長させて該拡散層を埋込み拡散層と成し、さら
に新たなパターンを形成するために、エピタキシャル層
の表面でマスクパターンとの位置合わせ(以下「マスク
合わせ」と言う。)をして露光・焼き付けを行う。
【0003】埋込み拡散層とのマスク合わせは、実際に
は、埋込み拡散層に対応してエピタキシャル層上に形成
される段差パターン(以下、「段差パターン」とい
う。)とマスクパターンとを位置合わせすることにより
行なわれている。しかし、図5に示すように、エピタキ
シャル層13上に形成される段差パターン14は、半導
体基板11に選択的に形成された埋込み拡散層12の直
上に必ずしも形成されず、エピタキシャル層13の成長
に伴って埋込み拡散層12の直上から幅sだけ水平方向
に移動した位置に形成される。この現象をパターンのズ
レまたはパターンシフトと呼ぶ。そして通常、パターン
シフトは、パターンシフトの幅sをエピタキシャル層の
厚さtで割った値s/tで表現され、これをパターンシ
フト比と呼んでいる。
は、埋込み拡散層に対応してエピタキシャル層上に形成
される段差パターン(以下、「段差パターン」とい
う。)とマスクパターンとを位置合わせすることにより
行なわれている。しかし、図5に示すように、エピタキ
シャル層13上に形成される段差パターン14は、半導
体基板11に選択的に形成された埋込み拡散層12の直
上に必ずしも形成されず、エピタキシャル層13の成長
に伴って埋込み拡散層12の直上から幅sだけ水平方向
に移動した位置に形成される。この現象をパターンのズ
レまたはパターンシフトと呼ぶ。そして通常、パターン
シフトは、パターンシフトの幅sをエピタキシャル層の
厚さtで割った値s/tで表現され、これをパターンシ
フト比と呼んでいる。
【0004】図5に示すように、エピタキシャル層13
上に形成された段差パターン14が、埋込み拡散層12
の位置に対して幅sだけパターンシフトして形成されて
いる際に、段差パターン14を基準にしてマスク合わせ
を行うと、前記パターンシフトのためにマスクの合わせ
誤差が生じ、素子分離不良等の特性不良を引き起こす場
合がある。よって、エピタキシャル層13上に形成され
た段差パターン14を基準にしてマスク合わせをするに
は、パターンシフトの幅sを厳密に管理しておく必要が
ある。そして、マスク合わせを行う際には、このパター
ンシフトの幅sをオフセット量として予め考慮に入れて
位置合わせを行う必要がある。
上に形成された段差パターン14が、埋込み拡散層12
の位置に対して幅sだけパターンシフトして形成されて
いる際に、段差パターン14を基準にしてマスク合わせ
を行うと、前記パターンシフトのためにマスクの合わせ
誤差が生じ、素子分離不良等の特性不良を引き起こす場
合がある。よって、エピタキシャル層13上に形成され
た段差パターン14を基準にしてマスク合わせをするに
は、パターンシフトの幅sを厳密に管理しておく必要が
ある。そして、マスク合わせを行う際には、このパター
ンシフトの幅sをオフセット量として予め考慮に入れて
位置合わせを行う必要がある。
【0005】パターンシフト比を測定する従来の方法と
して、例えばアングルポリッシュ法がある。これは、図
6(a)に示すように、半導体基板11に埋込み拡散層
12を形成し、その上にエピタキシャル層13を成長さ
せたサンプルの測定部分をチップ10に切り出し、11
°程度に角度研磨後にステインエッチングをし、チップ
10の上面方向から写真を撮り(図6(b))、埋込み
拡散層12の左右の境界部に対してエピタキシャル層上
に形成された段差パターン14の左右の境界部がパター
ンシフトした幅(s1 、s2 )を写真上で求め、s1 と
s2 の平均値(s1 +s2 )/2をパターンシフト幅s
とし、このパターンシフト幅s及びエピタキシャル層厚
さtからパターンシフト比を求める。この場合、パター
ンシフト比は以下の式により求められる。
して、例えばアングルポリッシュ法がある。これは、図
6(a)に示すように、半導体基板11に埋込み拡散層
12を形成し、その上にエピタキシャル層13を成長さ
せたサンプルの測定部分をチップ10に切り出し、11
°程度に角度研磨後にステインエッチングをし、チップ
10の上面方向から写真を撮り(図6(b))、埋込み
拡散層12の左右の境界部に対してエピタキシャル層上
に形成された段差パターン14の左右の境界部がパター
ンシフトした幅(s1 、s2 )を写真上で求め、s1 と
s2 の平均値(s1 +s2 )/2をパターンシフト幅s
とし、このパターンシフト幅s及びエピタキシャル層厚
さtからパターンシフト比を求める。この場合、パター
ンシフト比は以下の式により求められる。
【0006】しかし上述したアングルポリッシュ法で
は、チップ10の切り出しから角度研磨しさらにステイ
ンエッチングをする一連の作業に長時間を必要とし、ま
た、パターンシフトの幅sを写真上で測定する作業は熟
練を要するため、パターンシフトを専門的に測定する熟
練工の養成が必要であった。
は、チップ10の切り出しから角度研磨しさらにステイ
ンエッチングをする一連の作業に長時間を必要とし、ま
た、パターンシフトの幅sを写真上で測定する作業は熟
練を要するため、パターンシフトを専門的に測定する熟
練工の養成が必要であった。
【0007】一方、短時間で測定精度良く簡単にパター
ンシフトを測定することを目的として、図7に示すよう
な方法も提案されている(特開平4−206939
号)。すなわち、半導体基板20の主表面側に例えば埋
込み拡散層21を選択的に形成し(図7(a))、埋込
み拡散工程で形成された酸化膜を剥離した後、半導体基
板20上に厚さ600nm程度の新たな酸化膜を形成す
る。そして、ホトリソグラフィー及びエッチングによ
り、埋込み拡散層21のパターンと交差するように酸化
膜パターン22を選択的に形成する(図7(b))。す
ると、埋込み拡散層21と酸化膜パターン22との交差
点21aには、埋込み拡散層21に対応する段差を持つ
酸化膜パターンが形成される。埋込み拡散層21と酸化
膜パターン22が形成された半導体基板20を洗浄後、
半導体基板20の主表面上にエピタキシャル層23を成
長させる(図7(c))。すると、エピタキシャル層2
3は酸化膜パターン22上には成長しないので、交差点
21aの位置とエピタキシャル層23上に形成された段
差パターン24の位置とを同時に測定することができ
る。交差点21aを基準にしてエピタキシャル層23上
に形成された段差パターン24のズレ幅をパターン寸法
の測定装置で測定することにより、パターンシフトの幅
が求められる。
ンシフトを測定することを目的として、図7に示すよう
な方法も提案されている(特開平4−206939
号)。すなわち、半導体基板20の主表面側に例えば埋
込み拡散層21を選択的に形成し(図7(a))、埋込
み拡散工程で形成された酸化膜を剥離した後、半導体基
板20上に厚さ600nm程度の新たな酸化膜を形成す
る。そして、ホトリソグラフィー及びエッチングによ
り、埋込み拡散層21のパターンと交差するように酸化
膜パターン22を選択的に形成する(図7(b))。す
ると、埋込み拡散層21と酸化膜パターン22との交差
点21aには、埋込み拡散層21に対応する段差を持つ
酸化膜パターンが形成される。埋込み拡散層21と酸化
膜パターン22が形成された半導体基板20を洗浄後、
半導体基板20の主表面上にエピタキシャル層23を成
長させる(図7(c))。すると、エピタキシャル層2
3は酸化膜パターン22上には成長しないので、交差点
21aの位置とエピタキシャル層23上に形成された段
差パターン24の位置とを同時に測定することができ
る。交差点21aを基準にしてエピタキシャル層23上
に形成された段差パターン24のズレ幅をパターン寸法
の測定装置で測定することにより、パターンシフトの幅
が求められる。
【0008】しかし、この方法は短時間で精度良く測定
できるのでエピタキシャル層成長装置の管理には適して
いるものの、埋込み拡散層21と酸化膜パターン22が
形成された半導体基板20をモニターとして用いること
が必要であり、製品自体のパターンシフトが測定できな
いという問題があった。
できるのでエピタキシャル層成長装置の管理には適して
いるものの、埋込み拡散層21と酸化膜パターン22が
形成された半導体基板20をモニターとして用いること
が必要であり、製品自体のパターンシフトが測定できな
いという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、モニ
ターではなく、製品自体のパターンシフトを既存の装置
を用いて、精度良く且つ短時間に測定することができる
方法を提供することを目的とする。
ターではなく、製品自体のパターンシフトを既存の装置
を用いて、精度良く且つ短時間に測定することができる
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のパター
ンシフトの測定方法は、半導体基板に選択的に形成した
埋込み層となる拡散層(以下「埋込み拡散層」と言
う。)上にエピタキシャル層を成長させた後に、前記埋
込み拡散層の直上から該埋込み拡散層に対応してエピタ
キシャル層上に形成される段差までの水平方向の幅(以
下「パターンシフト」と言う。)を測定する方法におい
て、エピタキシャル層の表面上で段差パターンを横切る
ようにして拡がり抵抗値を測定する工程と、前記拡がり
抵抗値のプロファイルから埋込み拡散層の少なくとも一
端の位置を特定する工程と、段差位置測定手段により前
記段差を測定する工程と、前記段差のプロファイルから
前記段差の位置を特定する工程と、前記段差の位置と前
記埋込み拡散層の位置とのズレからパターンシフトの値
を求める工程とからなることを特徴とする。
ンシフトの測定方法は、半導体基板に選択的に形成した
埋込み層となる拡散層(以下「埋込み拡散層」と言
う。)上にエピタキシャル層を成長させた後に、前記埋
込み拡散層の直上から該埋込み拡散層に対応してエピタ
キシャル層上に形成される段差までの水平方向の幅(以
下「パターンシフト」と言う。)を測定する方法におい
て、エピタキシャル層の表面上で段差パターンを横切る
ようにして拡がり抵抗値を測定する工程と、前記拡がり
抵抗値のプロファイルから埋込み拡散層の少なくとも一
端の位置を特定する工程と、段差位置測定手段により前
記段差を測定する工程と、前記段差のプロファイルから
前記段差の位置を特定する工程と、前記段差の位置と前
記埋込み拡散層の位置とのズレからパターンシフトの値
を求める工程とからなることを特徴とする。
【0011】前記拡がり抵抗値を測定する工程は、前記
段差パターンをほぼ直角に横切ることが好ましい。前記
段差の位置は、拡がり抵抗値の測定開始地点を基準にし
て特定することができる。また、前記埋込み拡散層の位
置を、前記段差のパターンを基準にして特定してもよ
い。前記段差位置測定手段は、例えば、水平方向の幅を
測定する機能を有する微分干渉顕微鏡、パターン寸法の
測定装置、触針式段差測定装置、または原子間力顕微鏡
のような非接触式光学測定装置である。
段差パターンをほぼ直角に横切ることが好ましい。前記
段差の位置は、拡がり抵抗値の測定開始地点を基準にし
て特定することができる。また、前記埋込み拡散層の位
置を、前記段差のパターンを基準にして特定してもよ
い。前記段差位置測定手段は、例えば、水平方向の幅を
測定する機能を有する微分干渉顕微鏡、パターン寸法の
測定装置、触針式段差測定装置、または原子間力顕微鏡
のような非接触式光学測定装置である。
【0012】
【作用】拡がり抵抗測定法(Spreading Re
sistance測定法、以下「SR測定法」と言
う。)は、金属探針をシリコンのような半導体結晶に点
接触させて金属探針と半導体結晶との間の抵抗を測定す
る方法であり、点接触の針先から流れだした電流Iが半
導体結晶内で放射状に拡がるときに生じる電圧降下がI
・RSのとき、このRSを拡がり抵抗(SR)と呼ぶ。S
R測定法として、1点法、2点法および3点法がある
が、2点法によるSR測定装置が商業的に最も普及して
いる。
sistance測定法、以下「SR測定法」と言
う。)は、金属探針をシリコンのような半導体結晶に点
接触させて金属探針と半導体結晶との間の抵抗を測定す
る方法であり、点接触の針先から流れだした電流Iが半
導体結晶内で放射状に拡がるときに生じる電圧降下がI
・RSのとき、このRSを拡がり抵抗(SR)と呼ぶ。S
R測定法として、1点法、2点法および3点法がある
が、2点法によるSR測定装置が商業的に最も普及して
いる。
【0013】SRは容易に不純物濃度に換算できるの
で、SR測定法は、エピタキシャル層または拡散層の不
純物濃度プロファイルの測定などに用いられている。2
点法によるSR測定を行うには、通常図8に示すよう
に、半導体結晶基板からチップ状に切り出したサンプル
30を所望の角度を有する治具39に貼りつけて角度研
磨し、該角度研磨面34に金属探針35及び36を点接
触させ、両探針間に定電圧を印加して両端間に流れる電
流値を求める。そして、SR値RSを、RS=V/Iより
求める。
で、SR測定法は、エピタキシャル層または拡散層の不
純物濃度プロファイルの測定などに用いられている。2
点法によるSR測定を行うには、通常図8に示すよう
に、半導体結晶基板からチップ状に切り出したサンプル
30を所望の角度を有する治具39に貼りつけて角度研
磨し、該角度研磨面34に金属探針35及び36を点接
触させ、両探針間に定電圧を印加して両端間に流れる電
流値を求める。そして、SR値RSを、RS=V/Iより
求める。
【0014】探針35及び36をサンプル30の主表面
と角度研磨面34との境界線38に位置合わせ後、角度
研磨面34上を相対移動させながらSR測定すると、そ
の移動領域におけるSRプロファイルを得ることができ
る。
と角度研磨面34との境界線38に位置合わせ後、角度
研磨面34上を相対移動させながらSR測定すると、そ
の移動領域におけるSRプロファイルを得ることができ
る。
【0015】SR測定は、探針35及び36が点接触す
るサンプルの表面に露出した不純物だけでなく、探針3
5または36から流れ出した電流がサンプル中で放射状
に拡がる範囲に存在する不純物についても検知すること
ができる。例えば、探針35及び36が測定表面に点接
触する際の接触半径が3〜4μmであるときは、測定表
面から約10μmの深さに存在する不純物まで検知でき
る。検知可能な深さは、探針35及び36への加重量を
調節して接触半径を変えることにより、多少変化させる
ことができる。
るサンプルの表面に露出した不純物だけでなく、探針3
5または36から流れ出した電流がサンプル中で放射状
に拡がる範囲に存在する不純物についても検知すること
ができる。例えば、探針35及び36が測定表面に点接
触する際の接触半径が3〜4μmであるときは、測定表
面から約10μmの深さに存在する不純物まで検知でき
る。検知可能な深さは、探針35及び36への加重量を
調節して接触半径を変えることにより、多少変化させる
ことができる。
【0016】本発明は、上記したSR測定法をパターン
シフト測定に応用したものである。図1に示すように、
半導体基板41に選択的に形成した埋込み拡散層43,
44上にエピタキシャル層42を成長させたサンプル4
0について、エピタキシャル層42の表面上で段差46
のパターンを、例えば直角に横切るようにしてSR測定
すると、図2(c)に示すように、探針35及び36が
埋込み拡散層44の上部にくるとSR値が変化する。
シフト測定に応用したものである。図1に示すように、
半導体基板41に選択的に形成した埋込み拡散層43,
44上にエピタキシャル層42を成長させたサンプル4
0について、エピタキシャル層42の表面上で段差46
のパターンを、例えば直角に横切るようにしてSR測定
すると、図2(c)に示すように、探針35及び36が
埋込み拡散層44の上部にくるとSR値が変化する。
【0017】さらに詳しくは、段差46のパターンを探
針35及び36が直角に横切る時、探針35及び36は
埋込み拡散層44の直上よりやや手前からその不純物濃
度を検知し始めるので、SR値は埋込み拡散層44のや
や手前で変化し始め(A領域)、埋込み拡散層44の直
上部では略一定の値を示し(B領域)、埋込み拡散層4
4上を通過直後に再び変化し始める(C領域)。また、
埋込み拡散層44の抵抗は通常、半導体基板41の抵抗
値よりも低いので、B領域のSR値は拡散が施されてい
ない部分のSR値よりも低くなる。
針35及び36が直角に横切る時、探針35及び36は
埋込み拡散層44の直上よりやや手前からその不純物濃
度を検知し始めるので、SR値は埋込み拡散層44のや
や手前で変化し始め(A領域)、埋込み拡散層44の直
上部では略一定の値を示し(B領域)、埋込み拡散層4
4上を通過直後に再び変化し始める(C領域)。また、
埋込み拡散層44の抵抗は通常、半導体基板41の抵抗
値よりも低いので、B領域のSR値は拡散が施されてい
ない部分のSR値よりも低くなる。
【0018】つまり、エピタキシャル層42の表面上を
SR測定することにより、サンプル40中に埋め込まれ
た埋込み拡散層44の位置を特定することができる。し
たがって、SR測定により特定された埋込み拡散層44
の位置を、適当な段差位置測定手段を用いて検知される
エピタキシャル層42上の段差46の位置と比較するこ
とにより、それらの位置のズレ、すなわち、パターンシ
フトの値を求めることができる。
SR測定することにより、サンプル40中に埋め込まれ
た埋込み拡散層44の位置を特定することができる。し
たがって、SR測定により特定された埋込み拡散層44
の位置を、適当な段差位置測定手段を用いて検知される
エピタキシャル層42上の段差46の位置と比較するこ
とにより、それらの位置のズレ、すなわち、パターンシ
フトの値を求めることができる。
【0019】
【実施例】次に、本発明の実施例について図1ないし図
4を参照して詳細に説明する。
4を参照して詳細に説明する。
【0020】〔第1の実施例〕図1および図2は、本発
明に係る第1の実施例について示す。パターンシフト測
定用のサンプル40として図1に示すように、主表面の
結晶方位が(111)で不純物濃度が1.5×1015at
oms/cm3 のp型半導体基板41に、パターンの幅が8μ
mで不純物濃度が5×1018atoms/cm3 のn型埋込み拡
散層43,44を13μm間隔に形成し、その上に厚さ
8μmで不純物濃度が3×1015atoms/cm3 のn型エピ
タキシャル層42を成長させたものを用いた。
明に係る第1の実施例について示す。パターンシフト測
定用のサンプル40として図1に示すように、主表面の
結晶方位が(111)で不純物濃度が1.5×1015at
oms/cm3 のp型半導体基板41に、パターンの幅が8μ
mで不純物濃度が5×1018atoms/cm3 のn型埋込み拡
散層43,44を13μm間隔に形成し、その上に厚さ
8μmで不純物濃度が3×1015atoms/cm3 のn型エピ
タキシャル層42を成長させたものを用いた。
【0021】まず、サンプル40の裏面を減圧吸着させ
て、2点法によるSR測定装置のステージに水平に固定
する。次に、サンプル40を載置したステージを回動し
て、SR測定の方向が測定しようとする段差46のパタ
ーンに対して直角になるように調節する。そして、測定
しようとする段差46の一つ手前にある段差45の直線
パターンをSR測定開始地点の基準線51とし、ステー
ジを移動して探針35及び36が基準線51の直上から
測定を開始するようにする。
て、2点法によるSR測定装置のステージに水平に固定
する。次に、サンプル40を載置したステージを回動し
て、SR測定の方向が測定しようとする段差46のパタ
ーンに対して直角になるように調節する。そして、測定
しようとする段差46の一つ手前にある段差45の直線
パターンをSR測定開始地点の基準線51とし、ステー
ジを移動して探針35及び36が基準線51の直上から
測定を開始するようにする。
【0022】探針35及び36は、オスミウム・タング
ステンの合金製であり、100μmの間隔が設けられ、
10gの荷重を掛けて同一場所で上下する。探針35及
び36を上下する一方で、サンプル40を載置したステ
ージを0.25μmずつ移動すると、探針35及び36
は、図1に示すように、基準線51から出発してエピタ
キシャル層42の表面上を0.25μm間隔でSR測定
しながら段差46を直角に横切り、測定開始前に設定し
た測定距離(本実施例では30μm)だけ移動する。
ステンの合金製であり、100μmの間隔が設けられ、
10gの荷重を掛けて同一場所で上下する。探針35及
び36を上下する一方で、サンプル40を載置したステ
ージを0.25μmずつ移動すると、探針35及び36
は、図1に示すように、基準線51から出発してエピタ
キシャル層42の表面上を0.25μm間隔でSR測定
しながら段差46を直角に横切り、測定開始前に設定し
た測定距離(本実施例では30μm)だけ移動する。
【0023】上記の測定の結果得られるSRのプロファ
イルを図2(c)に示し、埋込み拡散層との位置関係が
わかるようにサンプル40の断面図を図2(b)に示し
た。図2(c)に示されるように、埋込み拡散層44の
直上部では、拡散が施されていない部分よりもSR値が
低く、また、ほぼ一定の値を示す。
イルを図2(c)に示し、埋込み拡散層との位置関係が
わかるようにサンプル40の断面図を図2(b)に示し
た。図2(c)に示されるように、埋込み拡散層44の
直上部では、拡散が施されていない部分よりもSR値が
低く、また、ほぼ一定の値を示す。
【0024】埋込み拡散層44の位置を特定するため
に、図2(c)に示されたSRプロファイルにおいて、
SR測定開始地点の基準線51を基準とし、拡散が施さ
れていない部分よりもSR値が低くて略一定の値を示す
領域(B領域)の左端までの長さをX1 、B領域の右端
までの長さをX2 とすると、本実施例では、X1 =5.
75μm、X2 =13.5μmであった。
に、図2(c)に示されたSRプロファイルにおいて、
SR測定開始地点の基準線51を基準とし、拡散が施さ
れていない部分よりもSR値が低くて略一定の値を示す
領域(B領域)の左端までの長さをX1 、B領域の右端
までの長さをX2 とすると、本実施例では、X1 =5.
75μm、X2 =13.5μmであった。
【0025】次に、埋込み拡散層44に対応してエピタ
キシャル層42上に形成される段差46の位置を、微分
干渉顕微鏡を用いて特定する。前記微分干渉顕微鏡は、
水平方向の幅を少なくともミクロン単位で測定できるも
のが好ましい。本実施例で用いた微分干渉顕微鏡は、サ
ンプル40を載置するステージがX軸方向またはY軸方
向に移動する幅を0.1μmのオーダで測定できるデジ
タル式の移動幅測定手段を有するとともに、水平方向の
移動幅を測定する際の基準として、十字マークを有する
対物ミクロメータが接眼レンズ側に設けられているもの
である。
キシャル層42上に形成される段差46の位置を、微分
干渉顕微鏡を用いて特定する。前記微分干渉顕微鏡は、
水平方向の幅を少なくともミクロン単位で測定できるも
のが好ましい。本実施例で用いた微分干渉顕微鏡は、サ
ンプル40を載置するステージがX軸方向またはY軸方
向に移動する幅を0.1μmのオーダで測定できるデジ
タル式の移動幅測定手段を有するとともに、水平方向の
移動幅を測定する際の基準として、十字マークを有する
対物ミクロメータが接眼レンズ側に設けられているもの
である。
【0026】図2(a)に示すように、上記微分干渉顕
微鏡を用いて、SRの測定開始地点の基準線51から測
定しようとする段差46までの長さを測定する。まず、
サンプル40を載置したステージを水平方向に移動し
て、SRの測定開始地点の基準線51と十字マークを一
致させる。この時、X軸方向の移動幅測定手段のデジタ
ル値をリセットする。
微鏡を用いて、SRの測定開始地点の基準線51から測
定しようとする段差46までの長さを測定する。まず、
サンプル40を載置したステージを水平方向に移動し
て、SRの測定開始地点の基準線51と十字マークを一
致させる。この時、X軸方向の移動幅測定手段のデジタ
ル値をリセットする。
【0027】次に、サンプル40を載置したステージを
X軸方向に移動して、段差46の左側の直線パターン4
9までの長さL1 を測定すると、L1 =13.2μmで
あった。引き続き、サンプル40を載置したステージを
X軸方向にさらに移動して、段差46の右側の直線パタ
ーン50までの長さL2 を測定すると、L2 =21.4
μmであった。
X軸方向に移動して、段差46の左側の直線パターン4
9までの長さL1 を測定すると、L1 =13.2μmで
あった。引き続き、サンプル40を載置したステージを
X軸方向にさらに移動して、段差46の右側の直線パタ
ーン50までの長さL2 を測定すると、L2 =21.4
μmであった。
【0028】SR測定の結果得られたX1 ,X2 と微分
干渉顕微鏡を用いて測定して得られたL1 ,L2 は、S
Rの測定開始地点の基準線51を共通の基準として有す
るので、以下に示す式を用いると本実施例で測定したサ
ンプル40のパターンシフト及びパターンシフト比を求
めることができ、その結果、パターンシフト=7.7μ
m、パターンシフト比=0.96であった。
干渉顕微鏡を用いて測定して得られたL1 ,L2 は、S
Rの測定開始地点の基準線51を共通の基準として有す
るので、以下に示す式を用いると本実施例で測定したサ
ンプル40のパターンシフト及びパターンシフト比を求
めることができ、その結果、パターンシフト=7.7μ
m、パターンシフト比=0.96であった。
【0029】〔第2の実施例〕図3に示すように、第1
の実施例と同じサンプル40を第1の実施例と同様にし
てSR測定装置のステージに載置する。そして、パター
ンシフトの大きさを求めようとする段差46の直線パタ
ーン48をSR測定の開始地点として、10gの荷重を
掛けた探針35及び36を同一場所で上下させながら、
サンプル40を載置したステージを0.25μmずつ移
動する。すると、探針35及び36は、段差46の直線
パターン48から出発して0.25μm間隔で段差46
を直角に横切り、測定開始前に設定した測定距離だけ移
動する。
の実施例と同じサンプル40を第1の実施例と同様にし
てSR測定装置のステージに載置する。そして、パター
ンシフトの大きさを求めようとする段差46の直線パタ
ーン48をSR測定の開始地点として、10gの荷重を
掛けた探針35及び36を同一場所で上下させながら、
サンプル40を載置したステージを0.25μmずつ移
動する。すると、探針35及び36は、段差46の直線
パターン48から出発して0.25μm間隔で段差46
を直角に横切り、測定開始前に設定した測定距離だけ移
動する。
【0030】上記の測定の結果、図3(c)に示される
ように埋込み拡散層44の左端が欠けたSRのプロファ
イルが得られた。埋込み拡散層との位置関係がわかるよ
うにサンプル40の断面図を図3(b)に示した。図3
(c)に示されるような埋込み拡散層44の片方の端が
欠けたSRのプロファイルを用いる場合、SR測定の開
始地点である段差46の直線パターン48からSRプロ
ファイルのB領域の右端までの長さX2 を求めることに
より、埋込み拡散層44の右端の位置を段差46の直線
パターン48を基準にして特定することができる。
ように埋込み拡散層44の左端が欠けたSRのプロファ
イルが得られた。埋込み拡散層との位置関係がわかるよ
うにサンプル40の断面図を図3(b)に示した。図3
(c)に示されるような埋込み拡散層44の片方の端が
欠けたSRのプロファイルを用いる場合、SR測定の開
始地点である段差46の直線パターン48からSRプロ
ファイルのB領域の右端までの長さX2 を求めることに
より、埋込み拡散層44の右端の位置を段差46の直線
パターン48を基準にして特定することができる。
【0031】次に、埋込み拡散層44に対応してエピタ
キシャル層42上に形成される段差46の位置を、第1
の実施例と同様にして微分干渉顕微鏡を用いて特定す
る。図3(a)に示すように、第1の実施例と同じ微分
干渉顕微鏡を用いて、段差46の直線パターン48から
段差46の右側の直線パターン50までの長さL2を測
定することにより、段差46の直線パターン48を基準
にして段差46の位置を特定する。
キシャル層42上に形成される段差46の位置を、第1
の実施例と同様にして微分干渉顕微鏡を用いて特定す
る。図3(a)に示すように、第1の実施例と同じ微分
干渉顕微鏡を用いて、段差46の直線パターン48から
段差46の右側の直線パターン50までの長さL2を測
定することにより、段差46の直線パターン48を基準
にして段差46の位置を特定する。
【0032】SR測定の結果得られたX2 と微分干渉顕
微鏡を用いて測定して得られたL2は、段差46の直線
パターン48を共通の基準として有するので、以下に示
す式を用いて本実施例で測定したサンプル40のパター
ンシフト及びパターンシフト比を求めることができる。
微鏡を用いて測定して得られたL2は、段差46の直線
パターン48を共通の基準として有するので、以下に示
す式を用いて本実施例で測定したサンプル40のパター
ンシフト及びパターンシフト比を求めることができる。
【0033】本実施例では、SR測定装置の探針35及
び36が段差46の左端に位置する直線パターン48か
ら出発したが、前もってパターンシフトの大きさと方向
を予想し、予想される段差46のズレ幅だけ(例えば8
μm)手前からSR測定を開始してもよい。そうするこ
とにより、埋込み拡散層44の全体をSR測定すること
ができる。一方、段差46の位置を特定する際には、S
R測定時に予め手前に移動した分の幅だけ(例えば8μ
m)、段差46の直線パターン48から段差46の右側
の直線パターン50までの長さに加算すればよい。ま
た、本実施例の測定を行うことにより片側のパターンシ
フト幅が得られるので、その値を参考にしてSR測定の
開始地点を決定し、同一サンプルを再測定してもよい。
び36が段差46の左端に位置する直線パターン48か
ら出発したが、前もってパターンシフトの大きさと方向
を予想し、予想される段差46のズレ幅だけ(例えば8
μm)手前からSR測定を開始してもよい。そうするこ
とにより、埋込み拡散層44の全体をSR測定すること
ができる。一方、段差46の位置を特定する際には、S
R測定時に予め手前に移動した分の幅だけ(例えば8μ
m)、段差46の直線パターン48から段差46の右側
の直線パターン50までの長さに加算すればよい。ま
た、本実施例の測定を行うことにより片側のパターンシ
フト幅が得られるので、その値を参考にしてSR測定の
開始地点を決定し、同一サンプルを再測定してもよい。
【0034】〔第3の実施例〕図4に示すように、第1
の実施例でSR測定したサンプル40について、埋込み
拡散層44に対応してエピタキシャル層42上に形成さ
れる段差46の位置をパターン寸法の測定装置で特定す
る。パターン寸法の測定装置を用いると、X軸方向の寸
法を0.01μmのオーダで測定することができる。
の実施例でSR測定したサンプル40について、埋込み
拡散層44に対応してエピタキシャル層42上に形成さ
れる段差46の位置をパターン寸法の測定装置で特定す
る。パターン寸法の測定装置を用いると、X軸方向の寸
法を0.01μmのオーダで測定することができる。
【0035】まず、前記パターン寸法の測定装置のステ
ージに、段差パターンがX軸に対して垂直になるように
サンプル40を載置すると、図4(b)に示すようなサ
ンプル40の断面形状がモニター上に表示されるので、
SRの測定開始地点の基準線51上と段差46の左側の
直線パターン49上にパターン寸法測定用のマークを合
わせ、その間の長さL1 を読み取る。
ージに、段差パターンがX軸に対して垂直になるように
サンプル40を載置すると、図4(b)に示すようなサ
ンプル40の断面形状がモニター上に表示されるので、
SRの測定開始地点の基準線51上と段差46の左側の
直線パターン49上にパターン寸法測定用のマークを合
わせ、その間の長さL1 を読み取る。
【0036】次に、パターン寸法測定用のマークをSR
の測定開始地点の基準線51上と段差46の右側の直線
パターン50上に合わせ、その間の長さL2 を読み取
る。そして、第1の実施例と同様にして、SR測定の結
果得られたX1 ,X2 とパターン寸法の測定装置を用い
て測定して得られたL1 ,L2 から、パターンシフト及
びパターンシフト比を求める。
の測定開始地点の基準線51上と段差46の右側の直線
パターン50上に合わせ、その間の長さL2 を読み取
る。そして、第1の実施例と同様にして、SR測定の結
果得られたX1 ,X2 とパターン寸法の測定装置を用い
て測定して得られたL1 ,L2 から、パターンシフト及
びパターンシフト比を求める。
【0037】上記したパターン寸法の測定装置の代わり
に、触針式段差測定装置や例えば原子間力顕微鏡(At
omic Force Microscope。以下、
AFMという。)のような非接触式光学測定装置を用い
ることもできる。縦方向の分解能は、触針式段差測定装
置の場合でナノメータのオーダ、AFMの場合で原子オ
ーダまである。しかし両者ともに、縦方向の分解能が高
いほど横方向の移動距離が短くなる傾向があるので、少
なくとも10μm程度の水平方向の幅を0.1μmのオ
ーダで測定することができるものを使用することが好ま
しい。
に、触針式段差測定装置や例えば原子間力顕微鏡(At
omic Force Microscope。以下、
AFMという。)のような非接触式光学測定装置を用い
ることもできる。縦方向の分解能は、触針式段差測定装
置の場合でナノメータのオーダ、AFMの場合で原子オ
ーダまである。しかし両者ともに、縦方向の分解能が高
いほど横方向の移動距離が短くなる傾向があるので、少
なくとも10μm程度の水平方向の幅を0.1μmのオ
ーダで測定することができるものを使用することが好ま
しい。
【0038】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に記載の測定
方法を使用することにより、製品自体のパターンシフト
を既存の装置を用いて、精度良く且つ短時間に測定する
ことができる。また、サンプルは、SR測定の際に探針
が基板表面に接触するので製品として扱うことはできな
いが、測定部分をチップ状に切り出す必要がないので、
結晶性評価など他の評価のサンプルとして使用すること
もできる。
方法を使用することにより、製品自体のパターンシフト
を既存の装置を用いて、精度良く且つ短時間に測定する
ことができる。また、サンプルは、SR測定の際に探針
が基板表面に接触するので製品として扱うことはできな
いが、測定部分をチップ状に切り出す必要がないので、
結晶性評価など他の評価のサンプルとして使用すること
もできる。
【図1】本発明において、SR測定により埋込み拡散層
の位置を検出する方法を示す説明図である。
の位置を検出する方法を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例において、SR測定装置と微
分干渉顕微鏡により埋込み拡散層の位置と段差の位置と
を特定する方法を示す説明図である。
分干渉顕微鏡により埋込み拡散層の位置と段差の位置と
を特定する方法を示す説明図である。
【図3】本発明の他の実施例において、SR測定装置と
微分干渉顕微鏡により埋込み拡散層の位置と段差の位置
とを特定する方法を示す説明図である。
微分干渉顕微鏡により埋込み拡散層の位置と段差の位置
とを特定する方法を示す説明図である。
【図4】本発明のさらに別の実施例において、SR測定
装置と段差位置測定手段により埋込み拡散層の位置と段
差の位置とを特定する方法を示す説明図である。
装置と段差位置測定手段により埋込み拡散層の位置と段
差の位置とを特定する方法を示す説明図である。
【図5】パターンシフトについて説明する説明図であ
る。
る。
【図6】従来のパターンシフトの測定方法を説明する説
明図である。
明図である。
【図7】従来の他のパターンシフトの測定方法を説明す
る説明図である。
る説明図である。
【図8】SRの測定方法を説明する説明図である。
35,36 SR測定装置の探針 40 サンプル 41 半導体基板 42 エピタキシャル層 43,44 埋込み拡散層 45,46 段差 47 探針跡 48,49,50,51 段差の直線パターン
Claims (9)
- 【請求項1】 半導体基板に選択的に形成した埋込み層
となる拡散層(以下「埋込み拡散層」と言う。)上にエ
ピタキシャル層を成長させた後に、前記埋込み拡散層の
直上から該埋込み拡散層に対応してエピタキシャル層上
に形成される段差までの水平方向の幅(以下「パターン
シフト」と言う。)を測定する方法において、エピタキ
シャル層の表面上で段差パターンを横切るようにして拡
がり抵抗値を測定する工程と、前記拡がり抵抗値のプロ
ファイルから埋込み拡散層の少なくとも一端の位置を特
定する工程と、段差位置測定手段により前記段差を測定
する工程と、前記段差のプロファイルから前記段差の位
置を特定する工程と、前記段差の位置と前記埋込み拡散
層の位置とのズレからパターンシフトの値を求める工程
とからなるパターンシフトの測定方法。 - 【請求項2】 前記拡がり抵抗値を測定する工程は、前
記段差パターンをほぼ直角に横切ることを特徴とする請
求項1記載のパターンシフトの測定方法。 - 【請求項3】 前記段差の位置は、拡がり抵抗値の測定
開始地点を基準にして特定されることを特徴とする請求
項1記載のパターンシフトの測定方法。 - 【請求項4】 前記埋込み拡散層の位置は、前記段差の
パターンを基準にして特定されることを特徴とする請求
項1記載のパターンシフトの測定方法。 - 【請求項5】 前記段差位置測定手段は、水平方向の幅
を測定する機能を有する微分干渉顕微鏡であることを特
徴とする請求項1記載のパターンシフトの測定方法。 - 【請求項6】 前記段差位置測定手段は、パターン寸法
の測定装置であることを特徴とする請求項1記載のパタ
ーンシフトの測定方法。 - 【請求項7】 前記段差位置測定手段は、触針式段差測
定装置であることを特徴とする請求項1記載のパターン
シフトの測定方法。 - 【請求項8】 前記段差位置測定手段は、非接触式光学
測定装置であることを特徴とする請求項1記載のパター
ンシフトの測定方法。 - 【請求項9】 前記非接触式光学測定装置は、原子間力
顕微鏡であることを特徴とする請求項8記載のパターン
シフトの測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33489094A JPH08181177A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | パターンシフトの測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33489094A JPH08181177A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | パターンシフトの測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08181177A true JPH08181177A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18282377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33489094A Pending JPH08181177A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | パターンシフトの測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08181177A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007073633A (ja) * | 2005-09-05 | 2007-03-22 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | 半導体素子の形成方法、半導体素子の濃度評価方法、および半導体素子の濃度評価装置 |
CN107204283A (zh) * | 2016-03-18 | 2017-09-26 | 万国半导体股份有限公司 | 一种监控外延层几何形状发生漂移的方法 |
-
1994
- 1994-12-20 JP JP33489094A patent/JPH08181177A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007073633A (ja) * | 2005-09-05 | 2007-03-22 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | 半導体素子の形成方法、半導体素子の濃度評価方法、および半導体素子の濃度評価装置 |
CN107204283A (zh) * | 2016-03-18 | 2017-09-26 | 万国半导体股份有限公司 | 一种监控外延层几何形状发生漂移的方法 |
CN107204283B (zh) * | 2016-03-18 | 2020-02-21 | 万国半导体股份有限公司 | 一种监控外延层几何形状发生漂移的方法 |
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