JPH08181051A - ディストーション計測方法 - Google Patents

ディストーション計測方法

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Publication number
JPH08181051A
JPH08181051A JP6320431A JP32043194A JPH08181051A JP H08181051 A JPH08181051 A JP H08181051A JP 6320431 A JP6320431 A JP 6320431A JP 32043194 A JP32043194 A JP 32043194A JP H08181051 A JPH08181051 A JP H08181051A
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image
evaluation
optical system
distortion
projection optical
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JP6320431A
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Inventor
Fuyuhiko Inoue
冬彦 井上
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディストーション計測用のパターンの計測精
度を高めることにより、投影光学系のディストーション
を高精度に計測する。 【構成】 最初の露光でウエハ上に露光量E0 /2でレ
チクル上の評価用マークの像20B,21Bを露光す
る。次に、中央の評価用マークの像20B上に重ねて同
じマークの像20C0 を露光し、レチクルの中央の評価
用マークの像と周辺の評価用マークの像21Bとの設計
上の間隔分だけウエハステージをステッピングして、像
21Bの上に露光量E0 /2で中央の評価用マークの像
20C1 を露光する。現像後に中央の2つのマークの像
20B,20C0 の重なり部20Dの幅L0 と、周辺の
2つの像21B,21C1 の重なり部21Dの幅L1
計測し、両者の幅の差分を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体素子、又
は液晶表示素子等を製造するためのリソグラフィ工程で
使用される露光装置に装着されて、マスクパターンの像
を感光基板上に投影するための投影光学系のディストー
ション計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マスクとしてのレチクルのパターンの投
影光学系を介した像をフォトレジストが塗布されたウエ
ハ(又はガラスプレート等)上に露光する投影露光装置
(ステッパー、ステップ・アンド・スキャン方式の投影
露光装置等)においては、その投影光学系の結像特性は
装置の性能を決める重要な要素である。その結像特性の
中で、特にディストーション、即ち歪曲収差(倍率誤差
を含む)は転写された像の位置の正確さを決める重要な
特性である。このディストーションが悪いと、例えばウ
エハ上の異なるレイヤに異なる投影露光装置で回路パタ
ーン像を露光するような場合(ミックス・アンド・マッ
チ)に、重ね合わせ誤差が許容値より大きくなって、最
終的に製造される半導体素子等の歩留まりが低下する。
【0003】そこで、投影光学系を投影露光装置に組み
込んだ状態で、ディストーション特性が最も良好な状態
になるように調整が行われる。このとき、そのディスト
ーションを精度良く計測することが必要である。従来は
以下のような計測方法が使用されていた。即ち、先ず1
回目の露光により、投影光学系の露光フィールド内の複
数の計測点に計測用パターンの像を露光し、次に、ウエ
ハステージをステッピング移動させて、1回目に露光し
た計測点の近傍にそれぞれ1個の計測用パターンの像を
再び露光する。その後、各計測点において、1回目に露
光された計測用パターンの像と、次のステッピング移動
後に露光された計測用パターンの像との位置ずれ量を例
えばレーザビームで走査する方法、あるいは画像処理す
る方法等により計測し、計測された位置ずれ量から投影
光学系のディストーションを求めていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体素子等の
集積度が益々向上するにつれて、重ね合わせ精度に対す
る要求も厳しくなり、投影光学系のディストーションの
許容値を小さくすることが望まれている。そのために
は、ディストーションの計測精度を高める必要がある。
これに関して、従来の計測方法における計測精度を決め
る主な要素は、ウエハステージのステッピング精度、レ
チクルのパターン精度及び計測用パターンの像の読み取
り精度である。この内、ウエハステージのステッピング
精度、及びレチクルのパターン精度については、計測用
パターンの像の読み取り精度に比べると小さいため、そ
の計測用パターンの像の読み取り精度について考察す
る。
【0005】このとき、従来例の内で集光したレーザビ
ームを走査して計測用パターンの像の位置を読み取る方
法では、レーザビーム径を波長以下に小さくすることが
困難であるため、読み取り精度を飛躍的に向上すること
は困難である。また、光ビームよりも更に小さくビーム
を集束できる電子ビームで、計測対象のパターンを走査
するタイプの測定装置も提案され製品化されている。し
かしながら、電子ビームを歪みなく偏向させ、高精度に
対象とするパターンの位置が計測できる範囲はせいぜい
数μm角程度である。そのため、従来の2つの計測用パ
ターンの像の位置の差を測定するディストーション計測
方法に、その電子ビームを用いる測定装置を適用しよう
としても、電子ビームの走査範囲にそれら2つの計測用
パターンの像を収めることは困難であるという不都合が
ある。
【0006】また、2つの計測用パターンの像の位置ず
れ量を画像処理により検出する方法でも、それら2つの
計測用パターンの像の位置をそれぞれ正確に特定するの
は困難であるため、同様にディストーションの計測精度
を高めることが困難であった。本発明は斯かる点に鑑
み、ディストーション計測用のパターンの計測精度を高
めることにより、投影光学系のディストーションを高精
度に計測できるディストーション計測方法を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるディストー
ション計測方法は、マスク(1)上の転写用のパターン
の像を感光基板(3)上に露光する投影光学系(2)
と、その感光基板を投影光学系(2)の光軸に垂直な平
面内で移動させる基板ステージ(4)とを有する露光装
置の投影光学系(2)のディストーションを評価する方
法において、マスク(1)として複数の評価用マーク
(20A〜24A)が形成された評価用マスク(1A)
を用い、基板ステージ(4)上に評価用感光基板を載置
し、それら複数の評価用マークの投影光学系(2)を介
した像(20B〜24B)を評価用感光基板上に露光す
る第1工程(ステップ103)を有する。
【0008】更に本発明は、それら複数の評価用マーク
内の所定個数の評価用マーク(20A)の投影光学系
(2)を介した像(20C1 〜20C4)を、基板ステー
ジ(4)を駆動して、投影光学系(2)にディストーシ
ョンが無いものとした場合に評価用感光基板上のその第
1工程で露光された像(20B〜24B)に完全に重な
る位置関係でそれぞれ二重露光する第2工程(ステップ
105〜107)と、それら第1工程及び第2工程でそ
れぞれ露光された評価用マークの像の重なり部(21D
〜24D)の幅から投影光学系(2)のディストーショ
ンを求める第3工程(ステップ109,110)と、を
有するものである。
【0009】この場合、その第1工程での露光量とその
第2工程での露光量との和が感光基板(3)に対する適
正露光量となることが望ましい。また、その第1工程と
第2工程との間に、基板ステージ(4)を静止させた状
態でそれら複数の評価用マーク内の所定の1つの評価用
マーク(20A)の投影光学系(2)を介した像(20
0)を二重露光することが望ましい(ステップ10
4)。
【0010】
【作用】斯かる本発明のディストーション計測方法によ
れば、評価用感光基板上の感光材料の適正露光量をE0
とすると、第1工程では例えばE0 /2の露光量で評価
用マスク(1A)上の複数の評価用マークの像(20B
〜24B)を評価用感光基板上に一括露光する。次の第
2工程では、基板ステージ(4)を例えば評価用マスク
(1A)上の所定の評価用マーク(20A)と、それ以
外の評価用マーク(21A〜24A)との間隔に対応す
る距離だけ順次ステッピング駆動し、第1工程で露光し
た像(21B〜24B)上に例えばE0 /2の露光量
で、評価用マーク(20A)の像(21B〜24B)を
それぞれ重ねて露光する。
【0011】その後、例えば評価用感光基板を現像する
と、第1工程と第2工程とで実際に二重露光された領域
(21D〜24D)だけが凹、又は凸のパターンとして
残存する。この場合、第1工程で一括露光された像(2
1B〜24B)は、投影光学系(2)のディストーショ
ンにより設計上の位置からシフトしているため、その実
際に二重露光された領域(21D〜24D)のパターン
の線幅を測定すれば、投影像の設計上の位置からのずれ
量、即ちディストーションが計測できる。そのような
凹、又は凸のパターンの線幅は、例えば走査型電子顕微
鏡方式等の電子ビーム測長機により精度良く測定できる
ため、結果としてディストーションの計測精度が向上す
る。
【0012】また、その実際に二重露光された領域のパ
ターンの線幅の基準としては設計値を使用してもよい
が、第1工程で露光された評価用マークの像(20B〜
24B)中の例えば中央の評価用マークの像(20B)
に対して、基板ステージを静止させた状態で同じ評価用
マークの像(20C0)を重ねて露光して得られたパター
ン(20D)を基準とすることにより、感光材料の特性
等をも考慮した正確な基準が得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明によるディストーション計測方
法の一実施例につき図面を参照して説明する。図7は、
本実施例で計測対象とする投影光学系が装着された投影
露光装置の概略構成図を示し、この図7において、不図
示の照明光学系からの露光光ILがレチクル1を照明
し、その露光光ILのもとでレチクル1のパターンの像
が、投影光学系2を介してフォトレジストが塗布された
ウエハ3の各ショット領域に投影露光される。ここで、
投影光学系2の光軸に平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な
平面内で図7の紙面に平行にX軸を取り、図7の紙面に
垂直にX軸を取る。
【0014】ウエハ3は、ウエハステージ4上に保持さ
れ、ウエハステージ4は、ウエハ3をZ軸に沿った方向
(Z方向)に位置決めするZステージ、並びにウエハ3
をX方向及びY方向に位置決めするXYステージ等から
構成されている。ウエハステージ4の上面に移動鏡5が
固定され、この移動鏡5と外部のレーザ干渉計6とによ
りウエハステージ4のX座標、及びY座標が常時計測さ
れ、この計測値に基づいてウエハステージ4中のXYス
テージの移動座標が制御される。
【0015】次に、本実施例の投影光学系2のディスト
ーションを計測する方法の一例につき図1のフローチャ
ートを参照して説明する。先ず、図1のステップ101
において、図7のレチクル1の代わりに図2(a)に示
す評価用のレチクル1Aをロードする。図2(a)に示
すように、レチクル1Aのパターン領域7の中央部に評
価用マーク20Aが形成され、パターン領域7の4隅に
評価用マーク21A〜24Aが形成されている。評価用
マーク20A及び21A〜24Aは同一構成であり、こ
れら評価用マーク以外のパターン領域7内は遮光膜で覆
われている。評価用マーク20A〜24Aの相互のX方
向及びY方向の間隔は、例えば光波干渉式座標測定機で
厳密に測定されている。
【0016】図2(b)は代表的に評価用マーク21A
の拡大図を示し、この図2(b)において、評価用マー
ク21Aは遮光膜中にX方向に所定ピッチで配列された
ライン・アンド・スペースパターンよりなるX軸用の評
価用マーク8、及びY方向に所定ピッチで配列されたラ
イン・アンド・スペースパターンよりなるY軸用の評価
用マーク9を形成したものである。但し、それ以外に例
えばX軸に45°で交差する方向に所定ピッチで配列さ
れたライン・アンド・スペースパターンよりなる評価用
マークを設けても良い。更に、評価用マーク21Aの明
暗を反転したマークを使用しても良い。
【0017】次に、図1のステップ102において、図
7のウエハステージ4上にフォトレジストが塗布された
未露光のウエハ(評価用のウエハ)をロードする。この
評価用のウエハ上のフォトレジストの適正露光量をE0
とする。続いて、先ず1回目の露光として、ステップ1
03において、図2(a)の評価用のレチクル1Aのパ
ターン領域7の全面に、図7の投影露光装置の不図示の
照明光学系による照明領域を設定し、露光量E0 /2で
評価用のウエハ上の所定のショット領域に図2(a)の
全部の評価用マーク20A〜24Aの投影光学系2を介
した像(倒立像)を一括露光する。
【0018】図3は、ステップ103で一括露光された
評価用のウエハ3A上の所定のショット領域10の投影
像を示し、この図3において、ショット領域10上には
図2(a)の5個の評価用マーク20A〜24Aの像2
0B〜24Bが潜像として形成される。次に2回目の露
光として、ステップ104で、図2(a)の中央の評価
用マーク20Aを囲む領域7aのみを照明するように、
図7の不図示の照明光学系の照明領域を設定し、露光量
0 /2で中央の評価用マーク20Aの像を重ねて露光
(二重露光)する。これによって、図4に示すように、
1回目に露光された評価用マーク20Aの像20Bの上
に、重ねて評価用マーク20Aの像20C0 が露光され
る。このとき、図7のウエハステージ4は1回目の露光
と2回目の露光との間で静止しているので、像20Bと
像20C0 とは完全に重なる。
【0019】続くステップ105では、図2(a)のパ
ターン領域7の4隅の評価用マーク21A〜24Aをそ
れぞれn番目の評価用マーク(n=1〜4)として、図
7の投影光学系2のレチクルからウエハへの設計上の投
影倍率をβとする。この場合、n番目の評価用マークと
中央の評価用マーク20AとのX方向の間隔ΔXn 、及
びY方向の間隔ΔYn は予め正確に計測されており、n
番目の評価用マークの投影像と中央の評価用マーク20
Aの像20Bとの設計上のX方向、及びY方向への間
隔、即ち投影光学系2にディストーション(倍率誤差を
含む)が無いものとしたときの間隔はそれぞれβ・ΔX
n 及びβ・ΔYn となる。
【0020】そこで、n番目の評価用マークの投影像と
中央の評価用マーク20Aの像20Bとのウエハ上での
設計上の距離だけ、図7のウエハステージ4をステッピ
ングさせる。n番目の評価用マークが例えば評価用マー
ク21Aであるときには、ウエハステージ4を+X方向
にβ・ΔX1 、及び−Y方向にβ・ΔY1 だけステッピ
ングさせる。
【0021】その後のステップ106で、照明領域を図
2(a)の中央の評価用マーク20Aを囲む領域7aの
みを照明するように設定した状態で、露光量E0 /2で
図4に示すように、n番目の評価用マークの像としての
例えば像21B上に、中央の評価用マーク20Aの像2
0C1 を露光する。但し、図7の投影光学系2のディス
トーションの影響を受けて、像21Bと像20C1 とは
X方向及びY方向にそれぞれ僅かなずれ量δx1 及びδ
1 だけシフトしている。その後のステップ107にお
いて、全てのn番目の評価用マークの像の上に中央の評
価用マーク20Aの像を重ね合わせて露光したかどうか
を判断し、まだ露光されていない評価用マークの像があ
るときには、ステップ105,106を繰り返してステ
ッピング、及び露光を行う。これにより、図4に示すよ
うに、他の評価用マークの像22B〜24B上にも、そ
れぞれ中央の評価用マークの像20C2 〜20C4 が露
光される。ステップ107で全ての評価用マークの像上
への重ね合わせ露光が終わったときには、動作はステッ
プ108に移行する。
【0022】ステップ107からステップ108へ移行
する際には、図4に示すように評価用のウエハ3Aのシ
ョット領域10には、一括露光された評価用マーク20
A〜24Aの像20B〜24Bとそれぞれ重なるよう
に、中央の評価用マーク20Aの像20C0 〜20C4
が潜像として露光されている。ステップ108でそのウ
エハ3Aを現像すると、フォトレジストがネガタイプで
あるときには、ウエハ3A上で総露光量がほぼE0 に達
した領域が凸のパターンとなるレジストパターンが形成
される。一方、フォトレジストがポジタイプであるとき
には、ウエハ3A上で総露光量がほぼE0 に達した領域
が凹のパターンとなるレジストパターンが形成される。
即ち、図4に斜線を施して示すように、それぞれ露光量
0 /2の2回の露光が完全に重なった状態で行われた
重なり部20D〜24Dのみが、それぞれ凹、又は凸の
パターンとして残されてレジストパターンが形成され
る。
【0023】但し、図2(b)の評価用マーク21Aで
示すように、各評価用マークの像20B〜24B、及び
20C0 〜20C4 はそれぞれX軸用、及びY軸用のラ
イン・アンド・スペースパターンの像であるため、実際
の重なり部はそれぞれX方向、又はY方向に伸びた複数
本の細い線状の領域であるが、説明の便宜上重なり部2
0D〜24Dで表している。
【0024】ここで図5を参照して、総露光量がE0
達する重なり部の線幅について説明する。図5は、評価
用のウエハ上でのX方向の総露光量E(X)の分布を示
し、その中で図5(a)は図4の中央の評価用マークの
像20B及び20C0 の重なり部20Dの近傍での分布
を示す。この場合、点線で示すように、像20Bと像2
0C0 とはそれぞれ露光量E0 /2で露光され、総露光
量E(X)の分布は実線11で示すように、2つの像の
重なり部20DでE0 になる。更に、それぞれの露光の
間でウエハステージ4は静止していたから、重なり部2
0Dの線幅は像20B及び像20C0 の線幅L0 に等し
い。
【0025】一方、図5(b)は図4の隅の評価用マー
クの像21B及び20C1 の重なり部21Dの近傍での
分布を示し、像21Bは像20C1 に対して投影光学系
2のディストーションによってδx1 だけX方向にシフ
トしている。従って、像21Bと像20C1 との重なり
部21DのX方向の幅L1 は、次のように表される。 L1 =L0 −δx1 (1) この場合も、像21Bと像20C1 とはそれぞれ露光量
0 /2で露光され、総露光量E(X)の分布は実線1
2で示すように、重なり部21DでE0 になる。図6
は、評価用のウエハ上のフォトレジストの感度特性を示
し、図6の横軸は露光量E、縦軸は評価用のパターンを
露光して現像した後に得られる凸、又は凹のレジストパ
ターンの規格化されたパターン幅を示している。パター
ン幅が1とは、その評価用のパターンの像の幅と等し
い。
【0026】図6の非線形な特性で示すように、露光量
Eが適正露光量E0 に達すると、現像後のレジストパタ
ーンは露光された像を正しく表現するが、露光量EがE
0 /2では現像後のレジストパターンが残存しない。従
って、図5に戻り、評価用のウエハを現像すると、図5
(a)の中央の像20Bと像20C0 との近傍では幅L
0 の重なり部20Dが、総露光量がE0 に達して、凸、
又は凹のレジストパターンとして残存する。また、図5
(b)の隅の像21Bと像20C1 との近傍では幅L1
の重なり部21Dが、凸、又は凹のレジストパターンと
して残存する。
【0027】次に、ステップ109で、評価用のウエハ
上で残存しているレジストパターンの幅(パターン幅)
を例えば電子ビームを走査する方式(走査型電子顕微鏡
方式)の測長装置によって測定する。この場合、実際に
残存するレジストパターンの形状は、X軸用のライン・
アンド・スペースパターン、又はY軸用のライン・アン
ド・スペースパターンの像の一部であるため、X軸用、
又はY軸用のライン・アンド・スペースパターンの像の
残存部について、それぞれ複数の線状の残存部のX方
向、又はY方向の幅の計測値の平均値を最終的な計測値
とする。この結果、図4において、中央の評価用マーク
の像の重なり部20D中のX軸用のマークの重なり部
(残存部)の幅としてL0 が得られ、n番目の評価用マ
ークの像の重なり部21D〜24D(n=1〜4)のX
軸用のマークの重なり部(残存部)の幅としてLn が得
られる。同様に、Y軸用のマークの重なり部の幅も計測
される。
【0028】なお、残存するレジストパターンの幅の計
測装置としては、走査型トンネル顕微鏡や、光学顕微鏡
で撮影した画像を画像処理する装置等を使用してもよ
い。次にステップ110において、図4の中央の重なり
部20Dに対応して残存するレジストパターンのX方向
の幅の計測値L0 と、隅のn番目の重なり部21D〜2
4Dに対応して残存するレジストパターンのX方向の幅
の計測値Ln との差分δxn を次式より求める(n=1
〜4)。
【0029】δxn =L0 −Ln (2) この(2)式より得られる差分δx1 〜δx4 は、それ
ぞれ図4のステッピングしながら露光した像20C1
20C4 に対する一括露光した像21D〜24DのX方
向のずれ量、即ち図7の投影光学系2のX方向のディス
トーションを表す。同様に、Y軸用のマークの重なり部
の幅の差分より、投影光学系2のY方向のディストーシ
ョンが求められる。
【0030】この場合、本実施例では露光された2つの
マークの像の位置ずれ量を計測するのではなく、2つの
マークの像の重なり部の幅を計測するだけであるため、
例えば走査型電子顕微鏡方式のように検出範囲が狭い測
定装置でも高精度にその幅を測定できる。従って、投影
光学系のディストーションが高精度に計測できる。更
に、本発明では、仮に、評価用のウエハの現像後にオー
バ現像あるいはアンダー現像によって、得られるレジス
トパターンの幅に変化が生じても、(2)式において、
その変化は中央の残存部の幅L0 と隅の残存部の幅Ln
との両方に共通して影響を与えるので、両者の差分δx
n の値は変化せず、ひいてはディストーションの測定値
にも影響を与えない。
【0031】なお、上述実施例は多数の評価用マークの
像を一括露光した後、その内の1つの評価用マークの像
をウエハステージをステッピングさせながら露光する場
合に本発明を適用したものであるが、それ以外に例えば
差分法で投影光学系のディストーションを計測する場合
にも本発明を適用できる。差分法とは、多数の規則的に
配列された評価用マークの像を一括露光した後、ウエハ
ステージをその評価用マークの配列ピッチに対応する長
さだけステッピングさせて、再びそれら多数の評価用マ
ークの像を一括露光し、得られた像の位置ずれ量を順次
加算することにより、投影光学系のディストーションを
求める方法である。この場合でも、2つの像の位置ずれ
量を計測する代わりに、本発明のように2つの像の重な
り部の幅を計測することにより、ディストーションを高
精度に計測できる。
【0032】また、予めディストーションが分かってい
る投影光学系を使用して図1の動作を行ってもよい。こ
の場合には、(2)式の差分δxn から予め分かってい
るディストーションを差し引くことにより、ウエハステ
ージのステッピング精度を計測することができる。な
お、本発明は上述実施例に限定されず、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々の構成を取り得ることは勿論であ
る。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、2回に分けて露光され
た評価用マークの像の重なり部の幅を計測することによ
り、投影光学系のディストーションが計測できる。この
場合、重なり部の幅の測定は例えば電子ビームを走査す
る方式の測長機等により精度良く求めることができるた
め、結果としてディストーションを高精度に計測できる
利点がある。
【0034】また、第1工程での露光量と第2工程での
露光量との和が感光基板に対する適正露光量となるとき
には、2回に分けて露光された評価用マークの像の重な
り部での露光量が適正露光量となる。従って、その感光
基板を現像することにより、その重なり部が凸、又は凹
のパターンとして残存するため、その重なり部の幅を容
易に且つ高精度に計測できる。
【0035】次に、第1工程と第2工程との間に、基板
ステージを静止させた状態で複数の評価用マーク内の所
定の1つの評価用マークの投影光学系を介した像を二重
露光するときには、これにより得られた重なり部の幅を
基準として、他の領域で計測された重なり部の幅との差
分を求めることにより、例えば感光基板を現像するとき
のオーバ現像、又はアンダー現像等による線幅の変化の
影響を相殺して、高精度にディストーションを計測でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディストーション計測方法の一実
施例を示すフローチャートである。
【図2】(a)は実施例で使用する評価用のレチクルの
パターン配置を示す平面図、(b)は図2(a)内の評
価用マーク21Aの構成を示す拡大平面図である。
【図3】一括露光後の所定のショット領域でのマーク像
の配置を示す平面図である。
【図4】一括露光後のショット領域に更にステッピング
しながら露光した後のマーク像の配置を示す平面図であ
る。
【図5】一括露光した像とステッピングしながら露光し
た像との重なり部の近傍の露光量分布を示す図である。
【図6】フォトレジストへの露光量に対する現像後に形
成されるパターンの幅の関係を示す図である。
【図7】実施例で計測対象とする投影光学系が装着され
た投影露光装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1A 評価用のレチクル 2 投影光学系 3A 評価用のウエハ 4 ウエハステージ 8 X軸用の評価用マーク 9 Y軸用の評価用マーク 20A〜24A 評価用マーク 20B〜24B 一括露光された評価用マークの像 20C0 静止した状態で重ねて露光された評価用マー
クの像 20C1 〜20C4 ステッピングしながら露光された
評価用マークの像 20D〜24D 重なり部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 516 D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク上の転写用のパターンの像を感光
    基板上に露光する投影光学系と、前記感光基板を前記投
    影光学系の光軸に垂直な平面内で移動させる基板ステー
    ジとを有する露光装置の前記投影光学系のディストーシ
    ョンを評価する方法において、 前記マスクとして複数の評価用マークが形成された評価
    用マスクを用い、前記基板ステージ上に評価用感光基板
    を載置し、前記複数の評価用マークの前記投影光学系を
    介した像を前記評価用感光基板上に露光する第1工程
    と;前記複数の評価用マーク内の所定個数の評価用マー
    クの前記投影光学系を介した像を、前記基板ステージを
    駆動して、前記投影光学系にディストーションが無いも
    のとした場合に前記評価用感光基板上の前記第1工程で
    露光された像に完全に重なる位置関係でそれぞれ二重露
    光する第2工程と;前記第1工程及び第2工程でそれぞ
    れ露光された前記評価用マークの像の重なり部の幅から
    前記投影光学系のディストーションを求める第3工程
    と;を有することを特徴とするディストーション計測方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第1工程での露光量と前記第2工程
    での露光量との和が前記感光基板に対する適正露光量と
    なることを特徴とする請求項1記載のディストーション
    計測方法。
  3. 【請求項3】 前記第1工程と前記第2工程との間に、
    前記基板ステージを静止させた状態で前記複数の評価用
    マーク内の所定の1つの評価用マークの前記投影光学系
    を介した像を二重露光することを特徴とする請求項1又
    は2記載のディストーション計測方法。
JP6320431A 1994-12-22 1994-12-22 ディストーション計測方法 Withdrawn JPH08181051A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002250699A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Nec Corp ウエハ欠陥検査装置およびそのウエハ欠陥検査方法
KR100355771B1 (ko) * 1999-12-31 2002-10-19 아남반도체 주식회사 반도체 미세 패턴 변위 측정 방법

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