JPH08180691A - 連想メモリセル - Google Patents

連想メモリセル

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JPH08180691A
JPH08180691A JP31806594A JP31806594A JPH08180691A JP H08180691 A JPH08180691 A JP H08180691A JP 31806594 A JP31806594 A JP 31806594A JP 31806594 A JP31806594 A JP 31806594A JP H08180691 A JPH08180691 A JP H08180691A
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JP
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line
memory cell
associative memory
match
level
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JP31806594A
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Masato Yoneda
田 正 人 米
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)
  • Static Random-Access Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】連想メモリのいずれの動作モードにおいても、
スタンバイ状態を保つことができ、いずれの動作モード
も高速動作が可能であり、省面積化、従って小サイズ
化、あるいは大容量化が可能で、かつ低消費電力で動作
可能な連想メモリセルの提供。 【構成】ワード線と、第1および第2のビット線と、前
記ワード線、第1および第2のビット線によって書き込
まれたデータを記憶する第1および第2の記憶ノードを
有するメモリ部と、前記第1および第2のビット線によ
って与えられる一致検索データと前記メモリ部に記憶さ
れたデータとの一致不一致を検出する検出部と、この検
出部による一致不一致検出結果を示す一致検索線とを有
し、前記検出部の第1の電源または第2の電源と一致検
索線との間に少なくとも1個の制御トランジスタを設け
たことにより、上記目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連想メモリセルに関
し、詳しくは、低消費電力で大容量化が可能な連想メモ
リセルに関する。
【0002】
【従来の技術】連想メモリ(associative memory)は内容
参照メモリ(Content Addressable Memory ; CAM)とも呼
ばれ、通常のRAMとしての書き込み、読み出しの他
に、一致検索の機能を具えている。このような連想メモ
リのメモリセルとして、従来から図7に示す連想メモリ
セルが提案されている。同図に示すようにこの従来の連
想メモリセル100は、メモリ部102と検出部104
とからなる。
【0003】メモリ部102は、第1および第2の記憶
ノード106および108を持ち、データを保持するた
めのフリップフロップを構成するクロスカップルされた
インバータ110および112と、読み出し(READ)/書
き込み(WRITE) 用NチャンネルMOSトランジスタ(以
下、NMOSという)114および116と、ビット線(B
L)118およびビットバー線(BL- ) 120と、連想
メモリセル100へのデータの読み出し/書き込み用ワ
ード線(WL)122とを有する。また検出部104は、
イクスクルーシブオア(Exclusive OR)機能を持つ反一
致(排他的論理和)回路を構成し、2組の直列接続され
た2個のNチャンネルMOSトランジスタ124、12
6、128、130と、一致検索線(ML)132とを有
する。
【0004】このような従来の連想メモリセル100へ
のデータの書き込みは、このデータをビット線118お
よびビットバー線120に付与した後、ワード線122
を”H”レベルにすることで行われ、この後、ワード線
122を”L”レベルにしても、クロスカップルされた
インバータ110および112がフリップフロップを構
成するので、書き込まれたデータは保持される。例え
ば、書き込まれるデータが”1”である時、ビット線1
18は”H”レベルに、ビットバー線は”L”レベルと
される。この状態でワード線122を”H”レベルにす
ると、第1の記憶ノード106は”H”レベル、第2の
記憶ノード108は”L”レベルとなる。この後、ワー
ド線122を”L”レベルにしても、第1および第2の
記憶ノード106および108の”H”および”L”レ
ベルはそのまま保持される。
【0005】一方、この連想メモリセル100に記憶さ
れたデータの読み出しは、まず、ワード線122を”
L”レベルにし、ビット線118およびビットバー線1
20を”H”レベルにプリチャージして、ワード線12
2を”H”レベルにすることにより行われる。すなわち
上述した例では、第1の記憶ノード106は”H”レベ
ルであるため、ビット線118にプリチャージされた電
荷は流れ込まず、ビット線118の電圧降下は見られな
いが、第2の記憶ノード108は”L”レベルであるた
め、プリチャージされて”H”レベルにあるビットバー
線120からプリチャージ電荷が引き抜かれ、ビットバ
ー線120のプリチャージ電位は降下する。このビット
バー線120のプリチャージ電位の変化電圧(ΔV)を
計測することにより、データ”1”の読み出しが行われ
る。
【0006】一方、一致検索動作は、ワード線122
を”L”レベルにし、一致検索線132をその末端に接
続されたプリチャージ手段(プリチャージトランジス
タ)136で”H”レベルにプリチャージした後、ビッ
ト線118およびビットバー線120に検索データを付
与することで行われる。ここで、連想メモリセル100
の記憶データと検索データとが一致していれば、一致線
132のプリチャージ電位は変化しない。上述した例で
は、両データが”1”であれば、第1記憶ノード106
およびビット線118は”H”レベルであるので、検出
部104のNMOS126および128はオンするが、
第2記憶ノード108およびビットバー線120は”
L”であるため、検出部104のNMOS124および
130はオフの状態を保つ。このため、一致状態では、
一致線132からプリチャージされた電荷を引き抜くこ
とができず、一致線132はプリチャージされた状態
の”H”レベルを保つ。この一致線132の電位が変化
しないことを、一致線132の末端に接続されたセンス
アンプ134で計測して、一致を検出することができ
る。
【0007】これに対し、両データが不一致の場合、一
致線132のプリチャージ電位は低下し、”L”レベル
となる。上述した例では、記憶データが”1”、検索デ
ータが”0”の場合、第2の記憶ノード108およびビ
ット線118は”L”レベルであり、検出部104のN
MOS124および128はオフの状態を保つが、第1
の記憶ノード106およびビットバー線120は”H”
レベルであり、検出部104のNMOS126および1
30はオンする。このため、一致線132のプリチャー
ジ電荷は、NMOS126および130を通って接地電
源に引き抜かれ、一致線132の電位は低下し、”L”
レベルに変化する。この変化を一致線132の末端に接
続されたセンスアンプ134で検出することで、不一致
を検出することができる。
【0008】また、特開平2−78098号公報には、
メモリ部に不揮発性メモリを有するものではあるが、検
出部のイクスクルーシブオア(以下、ExORという)回路
を構成する4個NMOSの少なくとも一部もしくは全部
をPチャンネルMOSトランジスタ(以下、PMOSとい
う)に変え、ExORもしくはイクスクルーシブNOR
(Exclusive NOR. 以下 ExNORという)機能を実現するこ
とを開示し、回路構成によっては誤動作が少ないCAM
(連想メモリ)となることを開示している。
【0009】ところで、最近では、連想メモリの高速動
作を得るために、上記従来の連想メモリにおいても読み
出しスタンバイ状態に保つことが行われている。図7に
示す連想メモリセル100においては、ビット線118
およびビットバー線120を常時”H”レベルに保持し
て、読み出しスタンバイ状態にしておき、読み出し時の
ビット線対のプリチャージ期間を失くして高速読み出し
を可能にすることが行われている。このため、検出部1
04の接地側の2つのNMOS128および130は共
に常時オンしている。従って、検出部104の一致線側
の2つのNMOS124および126のうちゲートが”
H”レベルの記憶ノードに接続されている方のNMOS
はオンしていることから、一致線132は接地されるこ
とになる。すなわち、上述した例では記憶ノード106
が”H”レベルであるので、NMOS126がオンし、
NMOS130もオンしていることから、一致検索線1
32は接地される。このため、読み出しスタンバイ状態
では、一致検索線132をプリチャージして、一致検索
スタンバイ状態にすることができない。すなわち一致検
索スタンバイ状態と読み出しスタンバイ状態とを両立さ
せることができず、動作モードの高速動作ができないと
いう問題があるばかりか、一方の動作モードの際にも、
一致検索線およびビット線対の両方がプリチャージとデ
ィスチャージが繰り返されるため、結果として消費電力
が増大してしまうという問題があった。
【0010】このため、この問題点を解消した改良され
た連想メモリセルが特開平2−192098号公報に開
示されている。ここに開示された連想メモリセルを図8
に示す。図8に示す連想メモリセル140は、図7に示
す連想メモリセル100の検出部104の接地側のNM
OS128および130のソースを直接接地せず、検出
部142のNMOS128および130のソースを一致
検出制御信号線144に接続し、この一致検出制御信号
線144の末端に接続されたディスチャージ回路(NMO
S)146によって、一致検索動作時のみディスチャー
ジ回路のNMOS146をオンして”L”レベルの電位
にする、すなわち接地するようにしたものである。
【0011】連想メモリセル140をこのような構成と
することにより、ビット線118およびビットバー線1
20を共に”H”レベルにする読み出しスタンバイ状態
であって、検出部142の両NMOS124および12
8もしくは両NMOS126および130がオンしてい
るとしても、一致検索動作時以外は一致検出制御信号線
144は”H”レベルに維持されるので、一致検索線1
32を”H”レベルにプリチャージし、一致検索スタン
バイ状態にするとができる。こうして、連想メモリセル
140においては、読み出し動作および一致検索動作の
両方を同時にスタンバイ状態にすることができ、連想メ
モリの動作、すなわち書き込み、読み出し、一致検索動
作のいずれも高速化することができ、かつ低消費電力化
することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図8に示す
連想メモリセル140を用いる場合、一致検出制御信号
線144は、1ワードを構成する、例えば32個の連想
メモリセル140で共通化され、配線遅延を短くするた
め、これらの1ワードの連想メモリセルを貫通させるた
めに金属(メタル)配線が必要になる。しかしながら、
現在、高集積化、大容量化が求められている連想メモリ
において、各ワード毎にメタル配線を1本増加すること
は面積増大を招き、高集積化、大容量化の防げになると
いう問題があった。さらに、各連想メモリセル140毎
にこのメタル配線144とNMOS128および130
のソースとコンタクトをとる必要があり、コンタクトの
幅はメタル配線の最小幅よりも広くなるためさらに面積
増大を招くという問題があった。これに加え、面積を小
さくするために連想メモリにおいては、隣接する連想メ
モリセルにおいて、電源や接地を共通化することが行わ
れているが、図8に示す連想メモリセル140では、図
7のNMOS128および130の接地ノードが接地と
異なるメタル配線144のノードとなっており、メモリ
部104のラッチインバータ110および112の接地
ノードと共通化できず、さらに面積増大を招く結果とな
るという問題があった。
【0013】一方、図9に示す連想メモリセル150の
ように、特開平2−78098号公報の開示に従って、
図7に示す連想メモリセル100の検出部104の4個
のNMOS124〜130をすべてPMOS154、1
56、158および160に変更して検出部152を構
成することもできる。連想メモリセル150では、検出
部152の一致検索線(ML- )162の末端にはセンス
アンプ164およびディスチャージ手段(ディスチャー
ジトランジスタ)166が接続されている。一致検索時
には、予めディスチャージトランジスタ166によって
一致検索線162はディスチャージされて”L”レベル
に保持される。ここで、記憶データと検索データとが一
致の際には一致検索線162の電位は変化しないが、不
一致の時には検出部152のPMOS154と158も
しくは156と160を介して一致検索線162はチャ
ージアップされ、その電位が上昇する。これをセンスア
ンプ164で検出することにより、一致、不一致検出を
行うことができる。
【0014】図9に示す連想メモリセル150では、一
致検索スタンバイ状態は、一致検索線162を”L”レ
ベルに保持することであるが、ゲートがビット線118
およびビットバー線120に接続されたPMOS154
および156は共にPチャンネルMOSトランジスタで
あるため、読み出しスタンバイ状態にしてビット線11
8およびビットバー線120を共に”H”レベルにして
も、PMOS154および156はオフの状態を持つの
で、一致検索および読み出しの両方をスタンバイ状態に
することができる。しかしながら、書き込み/読み出し
を行って、ビット線118とビットバー線120に反転
信号が付与されている時、連想メモリセル150のメモ
リ部102の記憶ノード106および108のいずれか
一方は必ず”L”レベルであるので、これがビット線1
18またはビットバー線120の”L”と一致すると、
一致検索線162がチャージアップされ、スタンバイ状
態が保てないという問題があった。
【0015】また、最近、DRAMやSRAMでは、検
出感度を上げるために、読み出しスタンバイ状態でビッ
ト線118およびビットバー線120を共にVcc(電
源電圧)のフル電圧ではなく、例えば1/2Vcc等の
中間電位にしておくことが行われている。例えば、記憶
ノード106が”H”レベル、すなわち5V、記憶ノー
ド108が”L”レベル、すなわち0Vである記憶デー
タが”1”である時、このようにビット線118および
ビットバー線120の電位が1/2Vcc、すなわちV
ccが5Vで1/2Vccが2.5Vであるとすると、
検出部152のPMOS158はオンし、PMOS15
4のソースにはVddの5Vが印加され、ゲートにはビ
ット線118によって2.5Vしか印加されないので、
PMOS154もオンし、一致検索線162はチャージ
アップ(昇圧)されてしまい、スタンバイ状態が保てな
いという問題があった。従って、図9に示す連想メモリ
セル152を用いる場合にも、図7に示す連想メモリセ
ル100を用いる場合と同様の問題があった。
【0016】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、連想メモリのいずれの動作モードにおいても、
作動中の動作モード以外のモードはスタンバイ状態を保
つことができ、いずれの動作モードも高速動作が可能で
あり、省面積化、従って小サイズ化、あるいは大容量化
が可能で、かつ低消費電力で動作可能な連想メモリセル
を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ワード線と、第1および第2のビット線
と、前記ワード線、第1および第2のビット線によって
書き込まれたデータを記憶する第1および第2の記憶ノ
ードを有するメモリ部と、前記第1および第2のビット
線によって与えられる一致検索データと前記メモリ部に
記憶されたデータとの一致不一致を検出する検出部と、
この検出部による一致不一致検出結果を示す一致検索線
とを有し、前記検出部の第1の電源または第2の電源と
一致検索線との間に少なくとも1個の制御トランジスタ
を設けたことを特徴とする連想メモリセルを提供するも
のである。
【0018】ここで、前記検出部は、直列接続された2
個のトランジスタからなるシリーズトランジスタ列を2
組有し、このシリーズトランジスタ列の少なくとも1組
と前記制御トランジスタは、第1の電源または第2の電
源と、前記一致検索線との間に任意の順序で直列接続さ
れるのが好ましい。また、前記検出部は、第1、第2、
第3および第4のトランジスタと、第1および第2制御
トランジスタとを有し、第1、第3のトランジスタおよ
び第1の制御トランジスタと、第2、第4のトランジス
タおよび第2の制御トランジスタとは、それぞれ前記第
1または第2の電源と前記一致検索線との間において任
意の順序で直列接続される2組のシリーズトランジスタ
列を構成し、前記第1および第2のトランジスタのゲー
トはそれぞれ前記第1および第2のビット線に接続さ
れ、前記第3および第4のトランジスタのゲートは、そ
れぞれ前記メモリ部の第2および第1の記憶ノードに接
続されるのが好ましい。また、前記制御トランジスタの
ゲートは、前記ワード線に平行で同種類の配線からなる
制御線によって接続されるのが好ましい。
【0019】また、前記メモリ部は、前記第1および第
2の記憶ノードを形成するようクロスカップルされた2
個のインバータからなるフリップフロップと、書き込み
および読み出し用の第5および第6のNチャンネルMO
Sトランジスタとを有し、この第5および第6のNチャ
ンネルMOSトランジスタのゲートは前記ワード線に接
続され、前記第5および第6のNチャンネルMOSトラ
ンジスタのドレインはそれぞれ第1および第2のビット
線に接続され、前記第5および第6のNチャンネルMO
Sトランジスタのソースはそれぞれ前記フリップフロッ
プの第1および第2の記憶ノードに接続されるのが好ま
しい。
【0020】また、前記第2の電源は接地であり、これ
に接続される前記検出部の2組のシリーズトランジスタ
列の各2個のトランジスタおよび制御トランジスタは、
NチャンネルMOSトランジスタであるのが好ましく、
前記ワード線および制御線は共に平行な同種類の配線で
構成され、前記一致線は前記ワード線に平行な第1の金
属配線で構成され、前記第1および第2のビット線は前
記ワード線に対して垂直な第2の金属配線で構成され、
前記メモリ部のクロスカップルされたインバータの第2
の電源と前記検出部の第2の電源とは共通化されるのが
好ましい。
【0021】また、前記第1の電源は高電位電源であ
り、これに接続される前記検出部の2組のシリーズトラ
ンジスタ列の各2個のトランジスタおよび制御トランジ
スタは、PチャンネルMOSトランジスタであるのが好
ましく、前記ワード線および制御線は共に平行な同種類
の配線で構成され、前記一致線は前記ワード線に平行な
第1の金属配線で構成され、前記第1および第2のビッ
ト線は前記ワード線に対して垂直な第2の金属配線で構
成され、前記検出部の前記第1の電源と前記メモリ部の
クロスカップルされたインバータの第1の電源とは共通
化されるのが好ましく、前記共通化された第1の電源線
は、前記ワード線に平行な金属配線であるのが好まし
い。
【0022】また、前記メモリ部のクロスカップルされ
たインバータの第2の電源は、共通化されるのが好まし
い。また、前記メモリ部のクロスカップルされたインバ
ータの一方のインバータを構成するCMOSトランジス
タのゲートと前記検出部の他方のシリーズトランジスタ
列の1つのPチャンネルMOSトランジスタのゲートと
は少なくとも共通化されるのが好ましい。
【0023】
【発明の作用】本発明の連想メモリセルは、第1および
第2のビット線の対に付与された検索データとメモリ部
の第1および第2の記憶ノードに保持される記憶データ
との一致、不一致の検出を行う検出部において、この検
出部を構成する直列接続されたMOSトランジスタと直
列に接続される制御トランジスタを一致検索線と第1の
電源または第2の電源(接地)との間に設けた構成を有
する。従って、読み出しスタンバイ状態にするためにビ
ット線およびビットバー線を共に”H”レベル(フル電
源電位レベル)あるいは1/2Vcc(フル電源電位レ
ベルの2分の1)レベルに昇圧した状態にしても、一致
検索線も”H”レベルにプリチャージした状態を保つこ
とができる。このため、本発明の連想メモリセルで構成
される連想メモリは、いずれの動作モード、すなわち書
き込み、読み出し、一致検索のいずれの動作モードにお
いても高速動作を実現できるとともに低消費電力での動
作を実現できる。
【0024】また、この制御トランジスタのゲートは、
各ワード毎に隣接する複数の連想メモリセルに亘ってワ
ード線に平行なポリシリコン配線によって形成すること
ができ、接続することができる。このため、従来技術の
連想メモリセルのように金属(メタル)配線を用いるも
のに比べて、省面積化が可能であり、小サイズ化、大容
量化を図ることができる。また、本発明の連想メモリセ
ル、特に検出部をPMOSで構成するものでは、第1の
電源および/または第2の電源(接地)を連想メモリセ
ル内あるいはワード毎あるいはビット毎に隣接する複数
の連想メモリセルに亘って共通化が可能であり、さらな
る省面積化、従って、小サイズ化、大容量化を図ること
ができる。
【0025】
【実施例】本発明に係る連想メモリセルを添付の図面に
示す好適実施例に基づいて以下に詳細に説明する。図1
は、本発明に係る連想メモリセルの一実施例の回路図で
ある。
【0026】同図1に示すように、本発明の連想メモリ
セル10は、メモリ部12と検出部14とからなる。メ
モリ部12は、第1および第2の記憶ノード16および
18を持ち、データを保持するためのフリップフロップ
を構成するクロスカップルされたインバータ20および
22と、読み出し(READ)/書き込み(WRITE) 用Nチャン
ネルMOSトランジスタ(NMOS)24および26と、ビ
ット線(BL)28およびビットバー線(BL- )30と、
連想メモリセル10へのデータの読み出し/書き込み用
ワード線(WL)32とを有する。メモリ部12におい
て、第1の記憶ノード16および第2の記憶ノード18
は、フリップフロップを構成するクロスカップルされた
インバータ20と22との2つの接続点である。NMO
S24のドレインはビット線28に、そのソースは第1
の記憶ノード16に、そのゲートはワード線32に接続
される。NMOS26のドレインは、ビットバー線30
に、そのソースは第2の記憶ノード18に、そのゲート
はワード線32に接続される。
【0027】一方、検出部14は、ExOR機能を持つ
反一致(排他的論理和)回路を構成し、2組の直列接続
された2個のNMOS34および38と、36および4
0と、これらのシリーズトランジスタにそれぞれ接続さ
れる制御トランジスタであるNMOS42と44と、一
致検索タイミング制御線(以下、単に制御線という)(C
L) 46と、一致検索線(以下、単に一致線という)(ML)
52とを有する。NMOS34、38および42と、
36、40および44とは、それぞれシリーズトランジ
スタ列を構成する。図中左側のシリーズトランジスタ列
の上端のNMOS34のドレインは一致線52に、下端
の制御NMOS42のソースは接地に接続され、NMO
S34、38および42の各ゲートは、それぞれ第2の
記憶ノード18、ビット線28および制御線46に接続
される。一方、図中右側のシリーズトランジスタ列にお
いては、上端のNMOS36のドレインは一致線52
に、下端の制御NMOS44のソースは接地に接続さ
れ、NMOS36、40および44の各ゲートは、それ
ぞれ第1の記憶ノード16、ビットバー線30および制
御線46に接続される。
【0028】本発明の連想メモリセル10は、以上のよ
うに構成されるが、このように構成される連想メモリセ
ル10をマトリックス状に所定ワードおよび所定ビッ
ト、ワード方向およびビット方向に配列することによ
り、連想メモリが構成される。連想メモリにおいては、
ワード線32、一致線52および制御線46は、互いに
平行にビット方向に延在し、ビット方向に(ワード線に
沿って)隣接する1ワード分の複数の連想メモリセル1
0において共通化される。ここで、制御線46はワード
線32と同様にトランジスタ(NMOS42,44;NMOS24,26と同
様)を構成するポリシリコンゲートを連続させたポリシ
リコン配線によって形成される。これに対し、一致線5
2は、アルミニウムなどの金属配線(メタル配線)によ
って形成される。なお、ビット線対となるビット線28
およびビットバー線30は、ワード線32、制御線4
6、一致線52と垂直な方向、すなわちワード方向に互
いに平行に延在し、ワード方向に(ビット線対に沿っ
て)隣接する複数の連想メモリセル10において共通化
され、メタル配線で構成される。
【0029】このような本発明の連想メモリセル10へ
のデータの書き込みは、制御線46を”L”レベルにし
た状態で、このデータをビット線28およびビットバー
線30に付与した後、ワード線32を”H”レベルにす
ることで行われる。例えば、書き込まれるデータが”
1”である時、ビット線28は”H”レベル、ビットバ
ー線は”L”レベルの信号が付与される。この状態でワ
ード線32を”H”レベルにすると、NMOS24を通
して第1の記憶ノード16にはビット線28の”H”レ
ベル、第2の記憶ノード18にはNMOS26を通して
ビットバー線30の”L”レベルが転送され、第1およ
び第2の記憶ノード16および18それぞれ、”H”お
よび”L”レベルがラッチされる。この後、ワード線3
2を”L”レベルにしても、クロスカップルされたイン
バータ20および22がフリップフロップを構成してい
るので、書き込まれたデータは保持される。すなわち、
ワード線32を”L”レベルにしても、第1および第2
の記憶ノード16および18の”H”および”L”レベ
ルはそのまま保持される。
【0030】一方、この連想メモリセル10に記憶され
たデータの読み出しは、まず、制御線が”L”レベルに
あり、ビット線28およびビットバー線30が”H”レ
ベルにプリチャージされ、ワード線32が”L”レベル
にある状態から、ワード線32を”H”レベルにするこ
とにより行われる。すなわち上述した例では、第1の記
憶ノード16は”H”レベルにあるため、NMOS24
を通してビット線28にプリチャージされた電荷は流れ
込まず、ビット線28の電圧降下は見られないが、第2
の記憶ノード18は”L”レベルであるため、プリチャ
ージされて”H”レベルにあるビットバー線30からN
MOS26を通してプリチャージ電荷が引き抜かれ、ビ
ットバー線30のプリチャージ電位は降下する。これら
のビット線28およびビットバー線30のプリチャージ
電位の変化を計測することにより、データ”1”の読み
出しが行われる。
【0031】上述した連想メモリセル10の書き込み動
作モードおよび読み出し動作モードにおいては、制御線
46が”L”レベルに維持されるので、制御NMOS4
2および44はオフの状態を保つ。このため、一致線5
2は、接地から切断されているので、ビット線対28お
よび30の状態、例えばフルVccスタンバイもしくは
1/2Vccスタンバイ状態と第1および第2の記憶ノ
ードの状態(記憶データ)のいかんにかかわらず、一定
の状態を保持することができる。従って、一致線52
を”H”レベルに保持して、一致検索スタンバイ状態を
維持することができる。その結果、一致検索を行わない
書き込みおよび読み出し動作モードにおいては、一致線
52はプリチャージおよびディスチャージを繰り返すこ
とがなく、これに伴う消費電力を低減することができ
る。また、これらの書き込みおよび読み出し動作モード
から次のサイクルで一致検索を行っても、一致線52は
すでに”H”レベルに維持されているので、プリチャー
ジ期間が不要であり、高速の一致検索動作を得ることが
できる。
【0032】一方、一致検索動作は、ワード線32が”
L”レベルにあり、一致検索線52がその末端に接続さ
れたプリチャージ手段(プリチャージトランジスタ)5
6によってすでに”H”レベルにプリチャージされてい
る状態で、制御線46を”H”レベルにした後、ビット
線28およびビットバー線30に検索データを付与する
ことで行われる。ここで、連想メモリセル10の記憶デ
ータと検索データとが一致していれば、一致線52を接
地に接続できず、一致線52のプリチャージ電位は変化
しない。制御線46が”H”レベルであるから、制御N
MOS42および44はオンしているが、上述した例に
おいて、記憶データおよび検索データが共に”1”であ
れば、第1記憶ノード16およびビット線28は”H”
レベルであるので、検出部14のNMOS36および3
8はオンするが、第2記憶ノード18およびビットバー
線30は”L”であるため、検出部14のNMOS34
および40はオフの状態を保つ。このため、一致状態で
は、制御NMOS42および44は共にオンしていて
も、NMOS34および40がオフしているため、一致
線52からプリチャージされた電荷を接地に引き抜くこ
とができず、一致線52はプリチャージされた状態の”
H”レベルを保つ。この一致線52の電位が変化しない
ことを、一致線52の末端に接続されたセンスアンプ5
4で計測して、一致を検出することができる。
【0033】これに対し、記憶データおよび検索データ
が不一致の場合、2組のシリーズトランジスタ列のいず
れか一方がすべてオンし、一致線52が接地に接続され
るので、一致線52のプリチャージ電位は低下し、”
L”レベルとなる。上述した例では、記憶データが”
1”、検索データが”0”で異なっている場合、第2の
記憶ノード18およびビット線28は”L”レベルであ
り、検出部14のNMOS34および38はオフの状態
を保つが、第1の記憶ノード16およびビットバー線3
0は”H”レベルであり、検出部14のNMOS36お
よび40はオンする。このため、一致線52のプリチャ
ージ電荷は、図中右側のシリーズトランジスタ列のオン
しているNMOS36および40ならびに制御NMOS
44を通って接地電源に引き抜かれ、一致線52の電位
は低下し、”L”レベルに変化する。この変化を一致線
52の末端に接続されたセンスアップ54で検出するこ
とにより、不一致を検出することができる。
【0034】ところで、本発明の連想メモリセル10に
おいては、上述したように、検出部12のExORの機
能を発揮する2組の直列接続されたNMOSの一方の側
のNMOS34および38と制御NMOS42、ならび
に他方の側のNMOS36および40と制御NMOS4
4のそれぞれ3個のNMOSは、図2(a)に示すよう
に、シリーズトランジスタ90として構成される。図2
(a)において、参照符号91はトランジスタ形成領域
(拡散領域)であり、この上にポリシリコンゲート9
2、93、94を形成することにより、NMOS34、
36および制御NMOS42がシリーズトランジスタ列
90として形成される。さらに制御NMOS42(およ
び44)のゲートはポリシリコン配線94によって1ワ
ードの隣接する複数の連想メモリセルについて共通化さ
れる。
【0035】従って、本発明の連想メモリセル10を用
いる場合、図7に示す従来の連想メモリセル100に対
して、制御NMOS42および44を形成する必要があ
る。しかし、これらの制御NMOS42、44は図2
(a)に示すようにそれぞれNMOS34および38、
36および40のシリーズトランジスタとして設けら
れ、制御NMOS42、44のゲートは、トランジスタ
を形成するためのポリシリコン配線によって1ワードの
複数の隣接連想メモリセルについて共通化することがで
きるため、従来の連想メモリセル100に対してポリシ
リコン配線94を1本設けるために必要な分だけの面積
増大のみで、本発明の連想メモリセル10の機能を達成
できる。本発明のメモリセル10においては、図6
(a)に示すように、ポリシリコンゲート93とポリシ
リコン配線94との間のスペースとポリシリコン配線9
4分の面積増大、例えば図示例のように0.8μmのデ
ザインルールを適用した場合、ラインアンドスペース(L
/S)で0.8/0.8(μm)となるので、従来のメモ
リセル100より1ワードにつき1.6μm巾の面積増
大となる。
【0036】これに対し、図8に示す連想メモリセル1
40は、図7に示す従来の連想メモリセルに対し、読み
出しおよび一致検索のスタンバイ状態を同時にという本
発明と同様の機能を得るために、1ワードの複数の隣接
する連想メモリセル140について共通化された一致検
出制御信号線144を設ける必要があるが、この信号線
144はメタル配線によって形成する必要があるため、
配線層に1ワードにつき1本のメタル配線を増やすこと
になる。従って、図2(b)に示すように、配線層のメ
タル配線181と182との間に、コンタクト183を
持つメタル配線184を設けることになり、その分の面
積増大を招く。ここで、上述した例と同様に、0.8μ
mのデザインルールを適用すると、メタル配線のライン
アンドスペース(L/S)は1.2/1.0(μm)となる
ため、単にメタル配線184を設けるだけで1ワードに
つき2.2μm巾の面積増大となる。ところで、一致検
出制御信号線144は各メモリセル140において検出
部142のNMOS128および130のソース(トラ
ンジスタ形成領域)とコンタクトをとる必要があるた
め、コンタクト部は1.6μmの幅が必要となり、スペ
ースは同様に1.0μm必要であることから、連想メモ
リセル100に対し、1ワードにつき2.6μm幅の面
積増大を招くことになる。
【0037】その結果、本発明の連想メモリセル10
は、同じ機能を発揮できる図8に示す連想メモリセル1
40に対し、1ワードにつき少なくとも1.0μm幅の
省面積(小サイズ化)を図ることができる。例えば、連
想メモリのサイズが256ワードであるとすると、25
6μm、すなわち、0.256mmの小サイズ化、省面
積化が可能となる。従って、高集積化、大容量化するこ
とも可能となる。本発明の連想メモリセルは、従来の連
想メモリセルに比べ、上述した動作の高速化、低消費電
力化の効果に加え、小サイズ化、省面積化、高集積化、
大容量化の効果も得ることができる。
【0038】上述した例では、本発明の連想メモリセル
10において検出部14の2組のシリーズトランジスタ
に2個の制御NMOS42および44をそれぞれ直列に
接続しているが、本発明はこれに限定されず、図3に示
すように、接地(下)側のNMOS38および40のソ
ースを共通化もしくは接続して、その接点にドレイン
が、ゲートが制御線46に、ソースが接地電源に接続さ
れた1個の制御NMOS58を設けるものであってもよ
い。
【0039】さらに、上述した例では、検出部14を構
成するトランジスタにNMOSのみを用いているが、こ
れらのNMOSの一部もしくは全部をPMOSに変えて
もよい。図4に示す連想メモリセル60は、図1に示す
連想メモリセル10の検出部14の6個のNMOSの構
成に変えて、検出部62をすべてPMOSによって構成
したものである。なお、メモリ部12の構成は上述した
連想メモリセル10と同一の構成を有するので、同一の
構成要素には同一の番号を付し、その説明は省略する。
【0040】図4に示す連想メモリセル60において、
検出部62は、PMOS64、72および68からなる
シリーズトランジスタとPMOS66、74および70
からなるシリーズトランジスタとの2組のトランジスタ
列と、一致検索線(ML- ) 82とを有する。PMOS6
4、72、68は、この順序で直列に接続され、図中上
端のPMOS64のソースは一致線82に、ゲートはビ
ット線28に、図中下端のPMOS68のドレインは電
源に、ゲートはメモリ部12の第2の記憶ノード18に
接続される。中間のPMOS72は制御トランジスタで
あり、そのゲートは制御線76に接続される。PMOS
66、74、70は、この順序で直列に接続され、図中
上端のPMOS66のソースは一致線82に、ゲートは
ビットバー線30に、図中下端のPMOS70のドレイ
ンは電源に、ゲートはメモリ部12の第1の記憶ノード
16に接続される。中間のPMOS74は制御トランジ
スタであり、そのゲートは制御線76に接続される。
【0041】一致検索線82の末端には、一致時の電位
の無変化、不一致時の電位の変化を検出するセンスアン
プ84および一致検索スタンバイ状態にするために一致
線82をプリディスチャージして、その電位を”L”レ
ベルに保持するディスチャージ手段(ディスチャージト
ランジスタ)86が接続される。
【0042】なお、このような連想メモリセル60への
データの書き込み/読み出しは、制御線82が”H”レ
ベルに保持され、制御PMOS72および74は共にオ
フの状態を保った状態で行われ、従って、一致線82が
ディスチャージトランジスタ86によってプリディスチ
ャージされた”L”レベルのスタンバイ状態を維持した
ままでも行われうる点を除いて、図1に示す連想メモリ
と全く同様にして行われるので、その説明は省略する。
もちろん、読み出しスタンバイ状態(ビット線対28、
30が共に”H”)および一致検索スタンバイ状態(一
致線82”L”プレディスチャージ)が同時に可能なこ
とはいうまでもない。
【0043】一方、一致検索動作は、ワード線32が”
L”レベルにあり、一致検索線82がプリディスチャー
ジトランジスタ86によってすでに”L”レベルにプリ
ディスチャージされている状態で、制御線76を”L”
レベルに、ビット線28およびビットバー線30に検索
データを付与することで行われる。ここで、連想メモリ
セル60の記憶データと検索データとが一致していれ
ば、一致線82を電源に接続できず、一致線82のプリ
ディスチャージ電位は変化しない。制御線76が”L”
レベルであるから、制御PMOS72および74はオン
しているが、上述した例において、記憶データおよび検
索データが共に”1”であれば、第2の記憶ノード18
およびビットバー線30は”L”レベルであるので、検
出部62のPMOS66および68はオンするが、第1
の記憶ノード16およびビット線28は”H”であるた
め、検出部62のPMOS64および70はオフの状態
を保つ。このため、一致状態では、制御PMOS72お
よび74は共にオンしていても、PMOS64および7
0がオフしているため、プリディスチャージされた一致
線82を電源によってチャージアップすることができ
ず、一致線82はプリディスチャージされた状態の”
L”レベルを保つ。この一致線82の電位が変化しない
ことを、一致線82の末端に接続されたセンスアンプ8
4で計測して、一致を検出することができる。
【0044】これに対し、記憶データおよび検索データ
が不一致の場合、2組のシリーズトランジスタ列のいず
れか一方のPMOSがすべてオンし、一致線82が電源
に接続されるので、一致線82のプリディスチャージ電
位は電源によるチャージアップによって上昇し、”H”
レベルとなる。上述した例では、記憶データが”1”、
検索データが”0”で異なっている場合、第1の記憶ノ
ード16およびビットバー線30は”H”レベルであ
り、検出部62のPMOS66および70はオフの状態
を保つが、第2の記憶ノード18およびビット線28
は”L”レベルであり、検出部62のPMOS64およ
び68はオンする。このため、プレディスチャージされ
た一致線82は、電源から図中左側のシリーズトランジ
スタ列のオンしているPMOS68および制御PMOS
72ならびにPMOS64を通って供給される電荷によ
ってチャージアップされ、一致線82の電位は上昇
し、”H”レベルに変化する。この変化を一致線82の
末端に接続されたセンスアップ84で検出することによ
り、不一致を検出することができる。このように、検出
部62をすべてPMOSで構成する連想メモリセル60
もNMOSとPMOSとの相違はあるが制御線76が1
ワードの隣接する複数の連想メモリセル60で共通化さ
れたポリシリコン配線であることを始めとして、図1に
示す連想メモリセル10と全く同様の作用効果を有す
る。
【0045】ところで、図4に示す連想メモリセル60
を用いた連想メモリアレイの一部を図5に示す。図5に
示す連想メモリセル601 は、メモリ部12のクロスカ
ップルされたインバータ20および22をそれぞれPM
OS20aとNMOS20bおよびPMOS22aとN
MOS22bで構成している以外は、図4に示す連想メ
モリセル60と全く同様の回路である。図4および図5
から明らかなように1つの連想メモリセル60(6
1 )は、4つのNMOSと8つのPMOSから構成さ
れている。これに対し、図1に示す連想メモリセル10
は、インバータ20および22の構成を同じにすると、
1個当たり、10個のNMOSと2個のPMOSから構
成されている。従って、連想メモリセルをCMOSトラ
ンジスタで構成する場合、図1に示す連想メモリセル1
0はPMOSとNMOSのバランスが悪いので、図4お
よび図5に示す連想メモリセル60の方が、バランスが
よい点において優れている。
【0046】また、図5から明らかなように、図4に示
す連想メモリセル60を用いてメモリアレイを構成する
ものでは、メモリ部12のラッチインバータ20および
22の電源と検出部62の2組のシリーズトランジスタ
列の電源とは一致線82と同様なメタル配線によって共
通化が可能であり(同図A部分)、これらの電源を共通
化するメタル配線(例えば第1金属配線)5Aは、一致
線82、ワード線32、制御線76に平行に構成するこ
とができる。また、ビット線対28および30は、ワー
ド線32(一致線82、制御線76)に垂直なメタル配
線(例えば第2金属配線)によって構成することができ
る。さらに、メモリ部12のインバータ20のPMOS
20aとNMOS20bのゲート間およびこれから検出
部62のPMOS70のゲートへの接続はポリシリコン
配線によって行うことができる。同様にインバータ22
のPMOS22aとNMOS22bのゲート間およびこ
れから検出部62のPMOS68のゲートへの接続もポ
リシリコン配線によって行うことができる。これらのイ
ンバータ20および22のクロスカップルのための配線
はメタル配線(第1金属配線)によって行うことができ
る。さらに、また、メモリ部12のメモリラッチインバ
ータ20および22の接地(NMOS20b、22bの
接地)は自らの2つのインバータ内でか、あるいは、そ
れぞれ隣接する連想メモリセル600 および602 のメ
モリラッチインバータ22および20の接地と共通化す
ることができる。これらの接地を共通化するメタル配線
(第2金属配線)は、図5に示す例ではビット線対2
8、30に平行に(ワード方向に)することができる
が、本発明はこれに限定されず、ワード線32に平行に
(ビット方向に)することもできる。
【0047】このように、PMOSで構成する検出部6
2を持つ連想メモリセル60は、レイアウト的にも、電
源や接地の共通化が可能であり、配線のレイアウトも容
易となることから、図1に示すNMOSで構成する検出
部14を持つ連想メモリセル10に比べ、さらに省面積
化、小サイズ化が可能であるという効果を持つ。
【0048】なお、検出部14のExOR回路を構成す
るNMOS34,36,38,40と制御NMOS4
2,42および検出部62のExNOR回路を構成する
PMOS64,66,68,70と制御PMOS72,
74の配置ならびに接続の順序は、2組のシリーズトラ
ンジスタ列となれば、特に制限的ではなく、種々の変形
が可能である。例えば、図6(a),(b),(c),
(d)および(e)に示すような検出部88a,88
b,88c,88dおよび88eを構成してもよい。但
し、図6(c)に示す検出部88cの場合には、ビット
線対28,30が1/2Vccスタンバイの状態でPM
OS64,66がオンしており、制御PMOS72,7
4がオフしていても、PMOS68,70は記憶データ
によるか一方は必ずオンしているので、制御PMOS7
2,74のどちらかのドレインには電源電圧(Vcc)
が印加されていることになる。このため、ビット線対2
8,30に検索データが付与され、記憶データと一致の
場合、ビット線対28,30の一方がVccとなってP
MOS68,70のうちオンしていない側のPMOSに
接続されたPMOS64,66の一方の側がオフして
も、制御PMOS72,74の一方からチャージされて
いた少しの電荷が一致線82に流入する。この少量のチ
ャージの流入が多数の連想メモリセルで生じると、一致
線82を誤動作させる恐れがある。従って、図6(c)
または(e)に示す検出部88cまたは88eの構成よ
り他の構成をとるほうが好ましい。
【0049】本発明に係る連想メモリセルは基本的に以
上のように構成されるが、本発明はこれに限定されず、
メモリ部の構成はクロスカップルされたインバータによ
るSRAM形式のものに限定されず、不揮発性メモリを
用いるものや、DRAM形式のものであってもよいし、
メモリ部の書き込み/読み出し用トランジスタ、検出部
のExORもしくはExNOR回路を構成する4個のト
ランジスタおよび制御トランジスタの構成の一部もしく
は全部をPMOSおよびNMOSを適当に混合にしたも
のとして回路を変形してよいなど、本発明の要旨を逸脱
しない範囲において、改良もしくは設計の変更が可能な
ことは勿論である。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、書き込み状態、読み出しフルスタンバイ状態、読
み出し中間スタンバイ状態においても、一致検索スタン
バイ状態を保持でき、いずれの動作モードにおいても高
速動作が実現できるとともに低消費電力での動作を実現
できる。また、本発明によれば、従来の金属配線によっ
て同様の動作を可能にするものに比べ、省面積化が可能
で、小サイズ化、大容量化を図ることができる。さら
に、本発明によれば、第1の電源(電源)や第2の電源
(接地)の共通化が可能であり、さらなる省面積化、小
サイズ化、大容量化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る連想メモリセルの一実施例の回
路図である。
【図2】 (a)は本発明の連想メモリセルに用いられ
るポリシリコン配線による面積増大の説明図であり、
(b)は従来の連想メモリセルのメタル配線による面積
増大の説明図である。
【図3】 本発明に係る連想メモリセルの別の実施例の
回路図である。
【図4】 本発明に係る連想メモリセルの別の実施例の
回路図である。
【図5】 本発明に係る連想メモリセルの別の実施例の
回路図である。
【図6】 (a),(b),(c),(d)および
(e)は、いずれも本発明に係る連想メモリセルの検出
部の別の実施例の回路図である。
【図7】 従来の連想メモリセルの回路図である。
【図8】 従来の連想メモリセルの回路図である。
【図9】 従来の連想メモリセルの回路図である。
【符号の説明】
10,50,60,600 ,601 ,602 連想メモ
リセル 12 メモリ部 14,62,88a,88b,88c,88d 検出部 16,18 記憶ノード 20,22 インバータ 20a,20b,64,66,68,70 PMOS 20b,22b,24,26,34,36,38,4
0,58 NMOS 28 ビット線 30 ビットバー線 32 ワード線 42,44 制御NMOS 46,76 制御線 52,82 一致線 54,84 センスアンプ 56 プリチャージ手段 72,74 制御PMOS 86 プリディスチャージ手段 90 シリーズトランジスタ列 91 トランジスタ形成領域 92,93 ポリシリコンゲート 94 ポリシリコン配線 95 コンタクト

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワード線と、第1および第2のビット線
    と、前記ワード線、第1および第2のビット線によって
    書き込まれたデータを記憶する第1および第2の記憶ノ
    ードを有するメモリ部と、前記第1および第2のビット
    線によって与えられる一致検索データと前記メモリ部に
    記憶されたデータとの一致不一致を検出する検出部と、
    この検出部による一致不一致検出結果を示す一致検索線
    とを有し、 前記検出部の第1の電源または第2の電源と一致検索線
    との間に少なくとも1個の制御トランジスタを設けたこ
    とを特徴とする連想メモリセル。
  2. 【請求項2】前記検出部は、直列接続された2個のトラ
    ンジスタからなるシリーズトランジスタ列を2組有し、
    このシリーズトランジスタ列の少なくとも1組と前記制
    御トランジスタは、第1の電源または第2の電源と、前
    記一致検索線との間に任意の順序で直列接続される請求
    項1に記載の連想メモリセル。
  3. 【請求項3】前記検出部は、第1、第2、第3および第
    4のトランジスタと、第1および第2制御トランジスタ
    とを有し、第1、第3のトランジスタおよび第1の制御
    トランジスタと、第2、第4のトランジスタおよび第2
    の制御トランジスタとは、それぞれ前記第1または第2
    の電源と前記一致検索線との間において任意の順序で直
    列接続される2組のシリーズトランジスタ列を構成し、
    前記第1および第2のトランジスタのゲートはそれぞれ
    前記第1および第2のビット線に接続され、前記第3お
    よび第4のトランジスタのゲートは、それぞれ前記メモ
    リ部の第2および第1の記憶ノードに接続される請求項
    1に記載の連想メモリセル。
  4. 【請求項4】前記制御トランジスタのゲートは、前記ワ
    ード線に平行で同種類の配線からなる制御線によって接
    続される請求項1〜3のいずれかに記載の連想メモリセ
    ル。
  5. 【請求項5】前記メモリ部は、前記第1および第2の記
    憶ノードを形成するようクロスカップルされた2個のイ
    ンバータからなるフリップフロップと、書き込みおよび
    読み出し用の第5および第6のNチャンネルMOSトラ
    ンジスタとを有し、この第5および第6のNチャンネル
    MOSトランジスタのゲートは前記ワード線に接続さ
    れ、前記第5および第6のNチャンネルMOSトランジ
    スタのドレインはそれぞれ第1および第2のビット線に
    接続され、前記第5および第6のNチャンネルMOSト
    ランジスタのソースはそれぞれ前記フリップフロップの
    第1および第2の記憶ノードに接続される請求項1〜4
    のいずれかに記載の連想メモリセル。
  6. 【請求項6】前記第2の電源は接地であり、これに接続
    される前記検出部の2組のシリーズトランジスタ列の各
    2個のトランジスタおよび前記制御トランジスタは、N
    チャンネルMOSトランジスタである請求項2〜5のい
    ずれかに記載の連想メモリセル。
  7. 【請求項7】前記ワード線および制御線は共に平行な同
    種類の配線で構成され、前記一致線は前記ワード線に平
    行な第1の金属配線で構成され、前記第1および第2の
    ビット線は前記ワード線に対して垂直な第2の金属配線
    で構成され、前記メモリ部のクロスカップルされたイン
    バータの第2の電源と前記検出部の第2の電源とは共通
    化される請求項6に記載の連想メモリセル。
  8. 【請求項8】前記第1の電源は高電位電源であり、これ
    に接続される前記検出部の2組のシリーズトランジスタ
    列の各2個のトランジスタおよび制御トランジスタは、
    PチャンネルMOSトランジスタである請求項2〜5の
    いずれかに記載の連想メモリセル。
  9. 【請求項9】前記ワード線および制御線は共に平行な同
    種類の配線で構成され、前記一致線は前記ワード線に平
    行な第1の金属配線で構成され、前記第1および第2の
    ビット線は前記ワード線に対して垂直な第2の金属配線
    で構成され、前記検出部の前記第1の電源と前記メモリ
    部のクロスカップルされたインバータの第1の電源とは
    共通化される請求項8に記載の連想メモリセル。
  10. 【請求項10】前記共通化された第1の電源線は、前記
    ワード線に平行な金属配線である請求項9に記載の連想
    メモリセル。
  11. 【請求項11】前記メモリ部のクロスカップルされたイ
    ンバータの第2の電源は、共通化される請求項8〜10
    のいずれかに記載の連想メモリセル。
  12. 【請求項12】前記メモリ部のクロスカップルされたイ
    ンバータの一方のインバータを構成するCMOSトラン
    ジスタのゲートと前記検出部の他方のシリーズトランジ
    スタ列の1つのPチャンネルMOSトランジスタのゲー
    トとは少なくとも共通化される請求項8〜11に記載の
    連想メモリセル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100479538B1 (ko) * 2000-11-20 2005-04-06 인터내셔널 비지네스 머신즈 코포레이션 저전력 cam 장치
JP2009009695A (ja) * 1997-02-06 2009-01-15 Independence Manzanar Llc Cam、cam内で使用するためのダミー一致線チェーン、およびコアセル
JP2012256409A (ja) * 2011-05-13 2012-12-27 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置および半導体装置を用いた記憶装置

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