JPH08180605A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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Publication number
JPH08180605A
JPH08180605A JP6316597A JP31659794A JPH08180605A JP H08180605 A JPH08180605 A JP H08180605A JP 6316597 A JP6316597 A JP 6316597A JP 31659794 A JP31659794 A JP 31659794A JP H08180605 A JPH08180605 A JP H08180605A
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JP
Japan
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data
magnetic tape
data area
magnetic
reproduced
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Application number
JP6316597A
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English (en)
Inventor
Masahiro Motosugi
昌広 本杉
Tadashi Kunihira
宰司 國平
Yoshifumi Yanagawa
良文 柳川
Hiroshi Okamoto
博 岡本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Digital Magnetic Recording (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ヘッドを搭載した回転ドラムを用いて磁
気テープにヘリカルスキャン方式でトラックを形成して
ディジタル信号の記録再生を行う磁気記録再生装置で、
テープを巻き戻すことなく連続してデータの再生を可能
とし、長時間再生、エンドレス再生、ニア・ビデオ・オ
ン・デマンドが実現できる磁気記録再生装置を提供す
る。 【構成】 磁気ヘッドを搭載した回転ドラムを用いて磁
気テープ11にヘリカルスキャン方式でトラック12を
形成してディジタル信号の記録再生を行う磁気記録再生
装置である。トラック12を長手方向に、4個の正方向
データ領域と4個の逆方向データ領域から成る8個の領
域に分割し、磁気テープ11が正方向走行時に再生する
データを正方向データ領域D1〜D4に配置し、磁気テ
ープ11が逆方向走行時に再生するデータを逆方向デー
タ領域D5〜D8に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル化した映像
信号や音声信号等を、磁気ヘッドを搭載した回転ドラム
を用いてヘリカルスキャン方式で磁気テープに記録再生
するディジタルテープレコーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ヘッドを搭載した回転ドラム
に磁気テープを傾斜して巻き付けて、磁気テープに斜め
のトラックを形成して信号の記録再生を行うヘリカルス
キャン方式の磁気記録再生装置が広く普及している。こ
の方式は磁気テープへの信号の記録密度を高くするのに
有効な方法であり、家庭用ディジタルVTR(DVC)
等のディジタル信号記録再生装置にも応用されている。
【0003】図12に従来のヘリカルスキャン方式の磁
気記録再生装置の構成と磁気テープの記録パターンを示
す。図12において、121は磁気テープ、122はト
ラックである。123は回転ドラム、124は回転ドラ
ム123に180°対向で搭載された磁気ヘッドであ
る。125は磁気テープ121を走行させるためのキャ
プスタンである。126はキャプスタンの回転を制御す
るキャプスタン制御部である。127は記録および再生
信号のゲイン調整をするヘッドアンプである。
【0004】記録および再生時には、回転ドラム123
に傾斜して巻き付けられた磁気テープ121が矢印Fで
示される方向に定速走行するように、キャプスタン制御
部126はキャプスタン125の回転速度を制御する。
回転ドラム123は一定方向に定速回転し、磁気ヘッド
124は、記録時には磁気テープ121に斜めのトラッ
ク122を形成して信号の記録を行い、再生時にはトラ
ック122をトレースして信号の読出しを行う。
【0005】また、ヘリカルスキャン方式の磁気記録再
生装置では、磁気テープを低速走行させて、トラックピ
ッチを狭くすることにより、限られた長さの磁気テープ
121に、より多くのトラック122を形成して、記録
再生の長時間化が行われている。
【0006】また近年、ケーブルテレビにおいて、視聴
者が希望した時間に希望の番組を即座に見ることができ
るビデオ・オン・デマンド(VOD)のサービスが提案
されている。図13はビデオ・オン・デマンドの構成を
示す模式図である。図13において、131はケーブル
テレビの番組を放送する放送局である。132はケーブ
ルテレビの視聴者である。133はVTR、134は信
号伝送用のケーブルである。放送局131は、同一の番
組が記録された複数の磁気テープを、複数のVTR13
3を用いて適当な時間間隔をおいて順次再生させる。そ
れぞれのデッキの再生信号は、それぞれ別々のチャンネ
ルでケーブル134により伝送される。視聴者132
は、次に番組の最初から始まるチャンネルを選択するこ
とにより、希望の番組を最初から見ることができる。こ
の方法では、視聴者132は希望の番組が開始するまで
ある程度の待ち時間が必要となる場合があるため、完全
なビデオ・オン・デマンドとはいえず、ニア・ビデオ・
オン・デマンドと呼ばれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の磁
気記録再生装置では、再生時のテープの走行方向は常に
一定で、テープの終端まで再生が終わると、テープを一
旦巻き戻さなければ次の再生を開始することができなか
った。
【0008】また、トラックピッチを狭くして、より長
時間の記録再生を行う場合には、磁気テープを精度良く
低速走行させることが必至であった。
【0009】また、ニア・ビデオ・オン・デマンドのサ
ービスを実現するためには、複数台のVTRを使用する
必要があった。
【0010】本発明は上記問題点に鑑み、磁気テープ終
端からも再生が可能で、長時間再生においても磁気テー
プを低速走行させる必要がなく、さらに、1台のデッキ
でニア・ビデオ・オン・デマンドを実現できる磁気記録
再生装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに,本発明の磁気記録再生装置は、磁気ヘッドを搭載
した回転ドラムを用いて磁気テープにヘリカルスキャン
方式で順次トラックを形成してディジタル信号の記録再
生を行う磁気記録再生装置において、トラックをその長
手方向に、N個の正方向データ領域とM個の逆方向デー
タ領域から成る(N+M)個の領域に分割し(N、Mは
自然数)、磁気テープが正方向走行時に再生するデータ
を正方向データ領域に配置し、磁気テープが逆方向走行
時に再生するデータを逆方向データ領域に配置するとい
う構成を備えたものである。
【0012】また、磁気テープの始端と終端の少なくと
も一方において、少なくとも1つの正方向データ領域の
データと少なくとも1つの逆方向データ領域のデータと
が時系列的に連続するという構成を備えたものである。
【0013】そして、正方向データ領域と逆方向データ
領域が、各々一対一で対応するK個のデータ領域対を形
成し(Kは、1≦K≦Mかつ1≦K≦Nの整数)、デー
タ領域対の各々に、同一のデータ列を磁気テープの長手
方向にずらして、磁気テープの始端および終端において
データ列が連続となるように配置するという構成を備え
たものである。
【0014】さらに、隣合う複数本のトラックから成
る、1以上複数個のトラックグループにトラックを区分
し、少なくとも1つのトラックグループに存在するK個
の正方向データ領域およびK個の逆方向データ領域には
(Kは、1≦K≦Mかつ1≦K≦Nの整数)、同一のデ
ータ列をK個に分割して配置するという構成を備えたも
のである。
【0015】また、少なくとも前記磁気テープが走行方
向反転動作を開始してから走行方向反転後のデータ再生
を開始するのに要する時間Tのデータを記憶する記憶手
段と、磁気テープの再生データと記憶手段の出力データ
を切り換えて出力する信号切り換え手段とを具備し、記
憶手段は、磁気テープの走行方向反転動作開始から少な
くとも時間Tの間に再生するデータを記憶し、信号切り
換え手段は、磁気テープの走行方向反転動作開始後から
少なくとも時間Tの間は、記憶手段のデータを出力する
という構成を備えたものである。
【0016】さらに、磁気テープの走行方向反転動作開
始地点から記憶手段と同一のデータが記録されている部
分を上限とする区間で、磁気テープの走行方向反転直後
に磁気テープを早送りするという構成を備えたものであ
る。
【0017】
【作用】本発明は上記した構成によって、磁気テープ終
端から磁気テープを一旦巻き戻すことなく、磁気テープ
を逆方向に走行させて再生を続けることが可能となる。
【0018】また、正方向データ領域と逆方向データ領
域を連続して再生することにより、テープを低速走行さ
せることなく長時間再生が可能となる。
【0019】そして、各データ領域対に同一のデータ列
を磁気テープの長手方向にずらして磁気テープの始端お
よび終端においてデータ列が連続するように配置した
り、トラックグループ内に同一のデータ列を分割して配
置することにより、適当な時間間隔で同一データを順次
再生することができ、1台のVTRでニア・ビデオ・オ
ン・デマンドが実現できる。
【0020】さらに、記憶手段に磁気テープの走行方向
反転動作開始から少なくとも時間Tの間に再生するデー
タを記憶し、信号切り換え手段は磁気テープの走行方向
反転動作開始後から少なくとも時間Tの間は記憶手段の
データを出力し、磁気テープの走行方向反転動作開始地
点から記憶手段と同一のデータが記録されている部分を
上限とする区間で、磁気テープの走行方向反転直後に磁
気テープを早送りすることにより、磁気テープの走行方
向反転時におけるデータの途切れをなくすことができ
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例における磁気記
録再生装置について図面を参照しながら説明する。
【0022】図1は本発明の第1の実施例における磁気
記録再生装置のデータ配置方法を示す模式図である。図
2は本発明の第1の実施例における磁気記録再生装置の
構成を示すブロック図である。
【0023】図1、図2において、11は磁気テープ、
15は回転ドラムである。磁気テープ11は回転ドラム
15に傾斜して巻き付けられる。12はトラック、16
は回転ドラム15に180°対向で搭載された異なるア
ジマス角を持つ2つの磁気ヘッドである。トラック12
は、2つの磁気ヘッド16で交互にヘリカルスキャンす
ることにより形成される。17はキャプスタン、18は
キャプスタン制御部である。キャプスタン制御部18
は、矢印Fで示す方向(以下、正方向という)と矢印R
で示す方向(以下、逆方向という)にそれぞれ等しい速
度で磁気テープ11を走行させるようにキャプスタン1
7の回転を制御する。磁気テープ11の正方向および逆
方向走行時における回転ドラム15の回転方向および回
転速度は一定である。19は磁気テープ11に記録する
データを作成する記録信号作成手段である。20は記録
および再生信号のゲイン調整をするヘッドアンプ、21
は磁気テープの再生信号から所望の信号のみを選択して
出力する信号選択手段である。トラック12は長手方向
にE1、E2、E3、E4、E5、E6、E7、E8の
等しい長さの領域に分割されている。
【0024】ここで、トラック12を8分割した領域の
うち、E1、E2、E3、E4を正方向データ領域、E
5、E6、E7、E8を逆方向データ領域とする。正方
向データ領域E1、E2、E3、E4には磁気テープ1
1が正方向走行時に順次再生できるように記録信号作成
手段19で作成されたデータD1、D2、D3、D4が
記録されている。逆方向データ領域E5、E6、E7、
E8には磁気テープ11が逆方向走行時に順次再生でき
るように記録信号作成手段19で作成されたデータD
5、D6、D7、D8が記録されている。全てのデータ
は磁気テープ11が正方向走行時に記録される。
【0025】磁気テープ11が正方向走行時の再生で
は、磁気ヘッドは図1の矢印13で示される軌跡をスキ
ャンするため、トラック12の全データを獲得すること
ができる。したがって、データD1、D2、D3、D4
は全て獲得することができ、これらのデータから信号選
択手段21で所望のデータを選択して出力することによ
り、磁気テープ11が正方向走行時に所望のデータを再
生することができる。
【0026】磁気テープ11が逆方向走行時の再生で
は、磁気ヘッドは図1の矢印14で示される軌跡をスキ
ャンするため、トラック12の全てのデータを獲得する
ことはできない。しかし、トラックピッチよりも幅の広
いヘッドを用いれば、トラック12の長さの半分以上の
データを獲得することができる。また、ヘッド数を増や
したり、より幅の広いヘッドを使用する等の方法によ
り、さらに多くのデータを獲得する事も可能である。本
実施例では逆方向データ領域E5、E6、E7、E8の
各々は、トラック12の長さの半分以下であるため、磁
気テープ11の逆方向走行中にD5、D6、D7、D8
の各データを獲得することが可能である。特に本実施例
では、トラック12の長手方向に連続して逆方向データ
領域E5、E6、E7、E8を配置することにより、逆
方向データ領域の合計がトラック12の長さの半分以下
となるために、1本のトラックにおける逆方向データ領
域の全データD5、D6、D7、D8を一回のヘッドス
キャンで獲得できる。これらのデータから信号選択手段
21で所望のデータを選択し出力することにより、磁気
テープ11の逆方向時に所望のデータを再生することが
できる。
【0027】以上のように、トラック12を長手方向
に、磁気テープ11が正方向走行時に順次再生できるデ
ータを配置した正方向データ領域E1、E2、E3、E
4と、逆方向走行時に順次再生できるデータを配置した
逆方向データ領域E5、E6、E7、E8とに分割し、
磁気テープ11が正方向走行時にはデータD1、D2、
D3、D4から1つを選択して再生し、磁気テープ11
が逆方向走行時にはデータD5、D6、D7、D8から
1つを選択して再生することにより、磁気テープ11の
正方向走行時および逆方向走行時の両方でデータの再生
を続けることができる。
【0028】ここで例えば、データD1とD5が磁気テ
ープ11の終端において時系列的に連続なデータである
とすると、再生時にD1とD5を連続して再生すること
により、磁気テープ11の片道再生時間の2倍の長さの
連続データを再生することが可能である。このときに、
テープを低速で走行させる必要はない。さらに同様にし
て、磁気テープ11の始端においてD5とD2、D6と
D3、D7とD4が時系列的に連続なデータであり、磁
気テープ11の終端においてD1とD5、D2とD6、
D3とD7、D4とD8が時系列的に連続なデータとす
れば、D1→D5→D2→D6→D3→D7→D4→D
8と連続して再生することにより、磁気テープ11の片
道再生時間の8倍までの長時間データの記録再生が可能
である。
【0029】また、D1→D5→D2→D6→D3→D
7→D4→D8→D1→・・・と連続して再生すること
により、エンドレス再生も可能となる。
【0030】さらに、正方向データ領域中または逆方向
データ領域中の複数データ領域に同一データを記録し、
再生時にこれら複数の同一データからエラーの少ないデ
ータを選択して再生することにより、再生信号のエラー
レートを改善することができる。
【0031】なお、本実施例では、トラックを長手方向
に8つの領域に分割しているが、2個以上の複数領域に
分割するのであれば幾つに分割しても構わない。
【0032】また、本実施例では、E5、E6、E7、
E8を逆方向データ領域としたが、逆方向データ領域の
本数と位置の選び方は任意で構わない。
【0033】さらに、本実施例では、各々のデータ領域
のトラック長手方向への長さが等しいが、データ領域の
長さは各々違っていても構わない。
【0034】なお、本実施例のような回転ドラムに磁気
ヘッドを2つ搭載した構成では、逆方向データ領域の長
さおよび位置の配置方法によっては、磁気テープの逆方
向走行時に逆方向データ領域のデータを獲得することが
困難となる場合が生じる。そこで、通常の記録再生用の
磁気ヘッド以外に逆方向走行時の再生専用の補助ヘッド
を回転ドラムに搭載し、これら複数のヘッドで相補的に
データを獲得すれば、逆方向走行時にトラック上の全デ
ータを獲得することが可能となり、どのような逆方向デ
ータ領域の配置をしても問題は生じない。
【0035】以下、本発明の第2の実施例について図面
を参照しながら説明する。本発明の第2の実施例におけ
る磁気記録再生装置の構成は第1の実施例の図2と同様
なので説明は省略する。第1の実施例と異なるデータの
配置方法および再生方法をここで説明する。図3は本発
明の第2の実施例における磁気記録再生装置のデータ配
置方法を示す模式図である。図3において、31は磁気
テープ、32はトラックである。磁気テープ31は第1
の実施例と同様に、矢印Fで示す方向(以下、正方向と
いう)と矢印Rで示す方向(以下、逆方向という)それ
ぞれの方向に等しい速度で走行させることが可能であ
る。トラック32は長手方向にF1、F2、F3、F
4、R1、R2、R3、R4の8個の等しい長さのデー
タ領域に分割されており、F1、F2、F3、F4は正
方向データ領域、R1、R2、R3、R4は逆方向デー
タ領域である。そして、第1の実施例と同様に、磁気テ
ープが正方向走行時は正方向データ領域F1、F2、F
3、F4のデータを再生し、磁気テープ31が逆方向走
行時には逆方向データ領域R1、R2、R3、R4のデ
ータを再生することにより、磁気テープ31の走行方向
によらずデータの再生が可能である。
【0036】本実施例では、データ領域F1とR1、F
2とR2、F3とR3、F4とR4がそれぞれ対を成し
て、データ領域対P1、P2、P3、P4を形成してい
る。そして、図3に示すように、磁気テープ31の片道
走行時間τに等しい長さの映像信号データVをτ/4づ
つに4等分割したデータA、B、C、Dを、データ領域
対P1、P2、P3、P4の各々に配置する。図3のデ
ータ配置では、データ領域対P1、P2、P3、P4内
の正方向データ領域および逆方向データ領域のデータ
は、磁気テープ31の始端および終端において連続して
おり、データ領域対P1、P2、P3、P4の各々に配
置された同一の映像信号データVは、磁気テープ31の
長手方向にτ/4づつずれている。ここで、図3におけ
る添字fはそのデータが正方向データ領域のものである
ことを示し、添字rはそのデータが逆方向データ領域の
ものであることを示す。例えば、磁気テープ31が正方
向走行時にデータAfを再生した場合の再生画と、磁気
テープ31が逆方向走行時にデータArを再生した場合
の再生画とは全く同一である。
【0037】以上のようなデータ配置をした磁気記録再
生装置について、その動作を図4を用いて説明する。図
4は本発明の第2の実施例における磁気記録再生装置の
動作説明をするためのタイミング図で、横軸は時間tで
ある。図4において、図3と同じ構成のものには同一の
符号を付し説明は省略する。
【0038】図4において、磁気テープ31が正方向走
行の再生を開始した時間をt=0とする。0≦t≦τで
は、磁気テープ31は正方向に走行する。t=τで磁気
テープ31は走行方向を反転し、τ≦t≦2τでは、磁
気テープ31は逆方向に走行する。t=2τで磁気テー
プ31は再び走行方向を反転し正方向走行となり、t=
0と同じ状態となる。磁気テープ31はこのような動作
を繰り返し、エンドレス再生を行う。ここで、図4にお
いてτ≦t≦2τでは磁気テープ31が逆方向走行して
いるため、図上でのデータの並びが図3と左右反対にな
っている。
【0039】いま例えば、t=0からデータ再生をする
場合について説明する。t=0では映像信号データVの
先頭データAはデータ領域対P1に存在するため、デー
タ領域対P1を再生することにより映像信号データVの
先頭を再生することができる。その後も常にデータ領域
対P1のデータを再生し続ければA→B→C→Dと映像
信号データVを順次再生することが可能である。
【0040】同様に、t=τ/4ではデータ領域対P2
を再生すれば映像信号データVを先頭から順次再生する
ことができる。さらに、t=τ/2ではデータ領域対P
3、t=3・τ/4ではデータ領域対P4、t=τでは
データ領域対P1、t=5・τ/4ではデータ領域対P
2、t=3・τ/2ではデータ領域対P3、t=7・τ
/4ではデータ領域対P4、t=2τ(t=0)ではデ
ータ領域対P1を再生すれば映像信号データVを先頭か
ら順次再生することができる。
【0041】以上のように本実施例の磁気記録再生装置
では、τ/4の時間間隔で映像信号データVを常に先頭
からみることができる。ここで図13において、複数の
VTR133を本実施例の磁気記録再生装置1台に置き
換え、データ領域対P1、P2、P3、P4の再生デー
タを別々のチャンネルに割り当てることにより、ニア・
ビデオ・オン・デマンドが実現できる。例えば磁気テー
プ31の片道走行時間τが60分の場合、本実施例では
最大待ち時間が60/4=15分のニア・ビデオ・オン
・デマンドとなる。
【0042】ここで例えば、トラック全てを使用した場
合にデータレートが25Mbpsのディジタル映像デー
タを記録できる磁気記録再生装置を考えると、本実施例
のようにトラックを8個の長さの等しいデータ領域に分
割した場合、1つのデータ領域に記録可能なデータレー
トは約3Mbpsとなり、MPEG等の画像圧縮技術を
用いたデータレート3Mbpsの動画が記録可能であ
る。
【0043】なお、第2の実施例においては、データ領
域対P1、P2、P3、P4中に同一のデータ列(映像
信号データV)を2回繰り返して配置したが、データ領
域対P1、P2、P3、P4中に配置する同一データ列
の数は任意で構わない。
【0044】また、第2の実施例においては、データ領
域対P1、P2、P3、P4中に映像信号データVを磁
気テープ31の長手方向へ時間τ/4づつずらして配置
したが、磁気テープ31の長手方向へずらす時間は任意
に設定しても構わない。
【0045】さらに、第2の実施例においては、8個の
データ領域全てをデータ領域対としたが、データ領域の
1部をデータ領域対としても構わない。
【0046】また、第2の実施例においては、ニア・ビ
デオ・オン・デマンドを実現するために、データ領域対
P1、P2、P3、P4に同一のデータ列をトラック長
手方向にずらして配置したが、ニア・ビデオ・オン・デ
マンド以外に利用する場合には、異なるデータ列をトラ
ック長手方向にずらして配置しても構わない。この場
合、各データ列の先頭をサーチする際のテープ移動量を
少なくできる。
【0047】以下、本発明の第3の実施例について図面
を参照しながら説明する。本発明の第3の実施例におけ
る磁気記録再生装置の構成は第1の実施例の図2と同様
なので説明は省略する。第1の実施例と異なるデータの
配置方法および再生方法をここで説明をする。図5は本
発明の第3の実施例における磁気記録再生装置のデータ
配置方法を示す模式図である。
【0048】図5において、51は磁気テープ、52は
トラックであり、以上は図1の構成と同様なものであ
る。磁気テープ51は第1、第2の実施例と同様に、矢
印Fで示す方向(以下、正方向という)と矢印Rで示す
方向(以下、逆方向という)にそれぞれ等しい速度で走
行させることが可能である。トラック52は長手方向に
F1、F2、F3、F4、R1、R2、R3、R4の8
個の等しい長さのデータ領域に分割されており、F1、
F2、F3、F4は正方向データ領域、R1、R2、R
3、R4は逆方向データ領域である。そして、第1の実
施例と同様に、磁気テープが正方向走行時は正方向デー
タ領域F1、F2、F3、F4のデータを再生し、磁気
テープ51が逆方向走行時には逆方向データ領域R1、
R2、R3、R4のデータを再生することにより、磁気
テープ51の走行方向によらずデータの再生が可能であ
る。
【0049】本実施例では、隣合うトラック52を複数
本づつまとめて、G1、G2、G3、G4の4個のトラ
ックグループを形成している。トラックグループG1、
G2、G3、G4の各々に含まれるトラック数は等し
い。そして、図5に示すように、磁気テープ51の片道
走行時間τに等しい長さの映像信号データVをτ/4づ
つに4等分割したデータA、B、C、Dを、各データ領
域に配置する。ここで第2の実施例と同様に、図5にお
ける添字fはそのデータが正方向データ領域のものであ
ることを示し、添字rはそのデータが逆方向データ領域
のものであることを示す。
【0050】以上のようなデータ配置をした磁気記録再
生装置について、その動作を図6を用いて説明する。図
6は本発明の第3の実施例における磁気記録再生装置の
動作説明をするためのタイミング図で、横軸は時間tで
ある。図6において、図5と同じ構成のものには同一の
符号を付し説明は省略する。
【0051】図6において、磁気テープ51が正方向走
行の再生を開始した時間をt=0とする。0≦t≦τの
間は、磁気テープ51は正方向に走行する。t=τで磁
気テープ51は走行方向を反転し、逆方向走行となる。
τ≦t≦2τの間は、磁気テープ1は逆方向に走行す
る。t=2τで再び走行方向を反転し正方向走行とな
り、t=0の時と同じ状態となる。磁気テープ51はこ
のような動作を繰り返し、エンドレス再生を行う。ここ
で、図6においてτ≦t≦2τでは、図4と同様に、図
上のデータの並びが図5と左右反対になっている。
【0052】いま例えば、t=0からデータ再生をする
場合について説明する。0≦t≦τ/4では、映像信号
データVの先頭データAは正方向データ領域F1に存在
するため、t=0で正方向データ領域F1を選択し再生
することにより映像信号データVを先頭から再生するこ
とができる。その後t=τ/4でトラックグループが切
り換わる際には、t=τ/4で選択するデータ領域をF
1からF2に変更して、再生するデータをAfからBf
に変更する。同様にt=τ/2では選択するデータ領域
をF2からF3に変更して、再生するデータをBfから
Cfに変更し、t=3・τ/2では選択するデータ領域
をF3からF4に変更して、再生するデータをCfから
Dfに変更する。以上のようにt=τ/4毎に選択する
データ領域を切り換えることにより、映像信号データV
をA→B→C→Dと順次再生することが可能となる。
【0053】同様に、t=τ/4で映像信号データVを
先頭から再生する場合には、選択するデータ領域をτ/
4≦t≦τ/2ではF1、τ/2≦t≦3・τ/2では
F2、3・τ/4≦t≦τではF3、τ≦t≦5・τ/
4ではR4とすることにより、映像信号データVを順次
再生することが可能となる。ここでt=τで磁気テープ
51の走行方向が反転しているために、τ≦t≦5・τ
/4では選択するデータ領域が逆方向データ領域R1と
なっている。
【0054】同様に、t=τ/2から映像信号データV
の再生を開始する場合には、選択するデータ領域をτ/
4毎にF1→F2→R3→R4と切り換えることによ
り、映像信号データVを先頭から順次再生することがで
きる。以下同様にt=3・τ/4からは選択するデータ
領域をτ/4毎にF1→R2→R3→R4と切り換え、
t=τからは選択するデータ領域をτ/4毎にR1→R
2→R3→R4と切り換え、t=5・τ/4からは選択
するデータ領域をτ/4毎にR1→R2→R3→F4と
切り換え、t=3・τ/2からは選択するデータ領域を
τ/4毎にR1→R2→F3→F4と切り換え、t=7
・τ/4からは選択するデータ領域をτ/4毎にR1→
F2→F3→F4と切り換えることにより、映像信号デ
ータVを先頭から順次再生することができる。t=2・
τからの場合は、t=0の場合と同じである。本実施例
では、正方向データ領域F1と逆方向データ領域R1に
は、常に映像信号データVの先頭データが入っているた
めに、0≦t≦τでは正方向データ領域F1のデータ
を、τ≦t≦2τでは逆方向データ領域R1のデータを
選択し、以後τ/4毎に選択するデータ領域を切り換え
ることにより映像信号データVを先頭から再生すること
ができる。
【0055】以上のように本実施例の磁気記録再生装置
では、τ/4の時間間隔で映像信号データVを常に先頭
からみることができる。ここで図13において、複数の
VTR133を本実施例の磁気記録再生装置1台に置き
換え、映像信号データVが順次再生できるようにデータ
領域F1、F2、F3、F4、R1、R2、R3、R4
の再生データの切り換えを行い、各々の再生データを別
々のチャンネルに割り当てることにより、ニア・ビデオ
・オン・デマンドが実現できる。例えば磁気テープ51
の片道走行時間τが60分の場合、本実施例では最大待
ち時間が60/4=15分のニア・ビデオ・オン・デマ
ンドとなる。
【0056】また本実施例のデータ配置方法を用いれ
ば、ニア・ビデオ・オン・デマンドにはならないが、デ
ータA、B、C、Dの各々の先頭をサーチしたい場合
に、最大でも時間τ/8に相当する量だけ磁気テープ5
1を移動させることで、データA、B、C、Dの各々の
先頭をサーチすることができる。例えば、磁気テープ5
1のτ/4≦t≦τ/2の区間でデータBの先頭をサー
チしたい場合には、トラックグループG3のデータBf
の先頭、またはトラックグループG1のデータBrの先
頭のうち近い方にアクセスすることによりデータBを先
頭から再生することが可能となる。
【0057】以上の実施例においては、磁気テープ51
の始端および終端で走行方向を反転し、磁気テープ51
の全区間でデータ再生を繰り返していたが、1トラック
グループの区間のみでデータ再生を繰り返しても同様の
効果が実現できる。例えば、トラックグループG1の区
間のみでデータ再生を繰り返した場合を考える。この場
合、0≦t≦τ/4では磁気テープを正方向に走行さ
せ、正方向データ領域F1、F2、F3、F4のデータ
を再生する。t=τ/4で磁気テープ51の走行方向を
反転させ、逆方向走行とし、逆方向走行中は逆方向デー
タ領域R1、R2、R3、R4のデータを再生する。そ
して、再び磁気テープ51の始端で走行方向を反転し、
エンドレス再生を行う。このとき、磁気テープ51が正
方向走行開始時には正方向データ領域F1を選択して再
生し、以後F1→R2→F3→R4と順番に選択し再生
することにより映像信号データVを順次再生することが
できる。同様に、磁気テープ51が逆方向走行開始時に
は逆方向データ領域R1を選択して再生し、以後R1→
F2→R3→F4と順番に選択して再生することによ
り、映像信号データVを順次再生することができる。こ
の場合も、映像信号データVを先頭から再生できるまで
の最大待ち時間はτ/4である。以上のように、トラッ
クグループG1のみを使用して映像信号データVの再生
を行う場合には、残りのトラックグループG2、G3、
G4に配置するデータはトラックグループG1と同一の
データである必要はない。例えば、トラックグループG
2には別の映像信号データを4分割して配置すれば、一
本の磁気テープ51に複数の映像信号データを記録する
ことができる。
【0058】ここで、トラックグループG1、G2、G
3、G4に同一データを記録した場合には、映像信号デ
ータVを全て再生する間の磁気テープ51の走行方向反
転回数は最大1回であるのに対して、トラックグループ
G1のみを使用して映像信号データVの再生を行う場合
には、映像信号データVを全て再生する間の磁気テープ
51の走行方向反転回数は3回である。
【0059】なお、第3の実施例においては、分割した
映像信号データVを正方向データ領域F1、F2、F
3、F4と逆方向データ領域R1、R2、R3、R4全
てに配置したが、全てのデータ領域にデータ列を分割し
たデータを配置する必要はない。例えば、映像信号デー
タVを3分割して正方向データ領域F1、F2、F3と
逆方向データ領域R1、R2、R3に配置しても構わな
い。
【0060】以下、本発明の第4の実施例について図面
を参照しながら説明する。図7は本発明の第4の実施例
を示す磁気記録再生装置のブロック図を示すものであ
る。
【0061】図7において、71は磁気テープ、73は
回転ドラム、74は磁気ヘッドである。75はディジタ
ルデータを記録再生するメモリである。76は磁気テー
プ71からの再生信号とメモリ75からの再生信号を切
り換えて出力する信号切り換え手段である。77はメモ
リのデータの入出力を制御するメモリ制御部である。7
8はキャプスタンで磁気テープ71を矢印Fで示す方向
(以下、正方向という)と矢印Rで示す方向(以下、逆
方向という)に走行させる。79はキャプスタン制御部
で、キャプスタン78の回転方向および回転速度を制御
する。
【0062】図8は本発明の第4の実施例におけるデー
タ配置方法を示す模式図である。図8において図7と同
じ構成を示すものには同一の符号を付してある。71は
磁気テープ、72はトラックである。トラック72は長
手方向にFおよびRの2個のデータ領域に分割されてお
り、Fは正方向データ領域、Rは逆方向データ領域であ
る。そして、第1の実施例と同様に、磁気テープが正方
向走行時は正方向データ領域Fのデータを再生し、磁気
テープ71が逆方向走行時には逆方向データ領域Rのデ
ータを再生することにより、磁気テープ71の走行方向
によらずデータの再生が可能である。
【0063】以上のように構成された磁気記録再生装置
について、その動作を図7、図8、図9を用いて説明す
る。図9は本発明の第4の実施例の動作説明をするため
のタイミング図で、横軸は時間tである。図9におい
て、磁気テープ71が正方向走行の再生を開始した時点
をt=0とする。0≦t≦τでは、正方向データ領域の
データを再生する。ここでτは、磁気テープ71が走行
方向を反転するまでの時間である。0≦t≦Tでは、メ
モリ制御部77は、正方向データ領域FのデータDfを
メモリ75に記憶する。ここでTは、磁気テープ71の
走行方向反転動作開始から走行方向反転後のデータ再生
を開始するまでに要する時間である。また、τ−T≦t
≦τでは、メモリ制御部77は、逆方向データ領域Rの
データDrを、メモリ75のデータDfが記録されてい
るのとは別の領域に記憶する。t=τで磁気テープ71
は走行方向の反転動作を開始する。τ≦t≦τ+Tで
は、信号切り換え手段76はメモリ75に記憶されたデ
ータDrを出力する。また、τ≦t≦τ+Tの間に磁気
テープ71は、メモリ75が再生しているデータと同一
のデータが記録されている地点まで逆方向に早送りさ
れ、t=τ+Tの直前までには、磁気テープ71は逆方
向の通常走行速度となり、かつ、磁気テープ71の再生
信号とメモリ75の出力信号が同一となるように、キャ
プスタン制御部78は磁気テープ71の速度および位置
を制御する。そして、t=τ+Tで信号切り換え手段7
6は、出力信号をメモリ75の信号から磁気テープ71
の再生信号に切り換えることで、磁気テープ71の逆方
向走行への反転動作時におけるデータの途切れをなくす
ことができる。
【0064】その後、磁気テープ71が逆方向走行時の
τ+T≦t≦2τでは、逆方向データ領域Rのデータを
再生する。t=2τで磁気テープ71は走行方向の反転
動作を開始する。2τ≦t≦2τ+Tでは、信号切り換
え手段76はメモリ75に記憶されたデータDfを出力
する。2τ≦t≦2τ+Tの間に磁気テープ71は、メ
モリ75が再生しているデータが記録されている地点ま
で、正方向に早送りされ、t=2τ+Tの直前までに
は、磁気テープ71は正方向の通常走行速度となり、か
つ、磁気テープ71の再生信号とメモリ75の出力信号
が同一となるように、キャプスタン制御部78は磁気テ
ープ71の位置を制御する。そして、t=2τ+Tで信
号切り換え手段76は、出力信号をメモリ75の信号か
ら磁気テープ71の再生信号に切り換えることで、磁気
テープ71の正方向走行への反転動作時におけるデータ
の途切れをなくすことができる。
【0065】以上の実施例においては、データDfは磁
気テープ71の正方向走行時の0≦t≦Tでメモリ75
に記憶させているが、データDfを磁気テープ71の逆
方向走行時の2τ−T≦t≦2τでメモリ75に記憶し
ても同様の効果が得られる。その様子を図10に示す。
図10は図9と同様の動作説明をするためのタイミング
図で、横軸は時間tである。図10において、データD
fが2τ−T≦t≦2τの間にメモリ75に記憶されて
いる以外は図9と同様である。
【0066】ここで、2τ−T≦t≦2τでのデータD
fの獲得方法を図11を用いて説明する。図11は磁気
テープが逆方向走行時のヘッド軌跡を示す模式図であ
る。図11において図8と同じ構成には同一の符号を付
し説明は省略する。図11において80、81、82は
トラックである。83、84は磁気テープ71が逆方向
走行時の磁気ヘッドのトレース軌跡である。磁気ヘッド
が軌跡83をトレースした場合には、トラック80の逆
方向データ領域Rとトラック81の正方向データ領域F
を磁気ヘッドは通過する。このときトラック80と81
は各々異なるアジマス角で記録されているので、トラッ
ク80と81の各々のデータを獲得するには、異なるア
ジマス角を持つ2つのヘッドが軌跡83を通過する必要
がある。したがって、このときの回転ドラムのヘッド構
成としては、異なるアジマス角を持つ1対のコンビヘッ
ドを180度対向に2対、計4個の磁気ヘッドが必要と
なる。このようなヘッド構成であれば、磁気ヘッドが軌
跡83をトレースした場合に、トラック80の逆方向デ
ータ領域Rのデータと、トラック81の正方向データ領
域Fのデータを獲得できる。同様に、磁気ヘッドが軌跡
84をトレースした場合に、トラック81の逆方向デー
タ領域Rのデータと、トラック82の正方向データ領域
Fのデータを獲得できる。このように、磁気テープ71
が逆方向走行時にも正方向データ領域Fのデータを順次
獲得することが可能である。したがって、2τ−T≦t
≦2τでデータDfを獲得し、メモリ75に記録するこ
とは可能である。この際、メモリ75に記憶されている
データDrに上書きしてデータDfを記憶させれば、用
意するメモリ容量が少なくて済む。
【0067】
【発明の効果】以上のように、本発明は、トラックをそ
の長手方向に正方向走行時に再生する正方向データ領域
と逆方向走行時に再生する逆方向データ領域に分割する
ことにより、正方向走行時および逆方向走行時のデータ
再生が可能である。
【0068】また、磁気テープの始端と終端の少なくと
も一方で正方向データ領域と逆方向データ領域とを連続
して再生することにより、磁気テープの低速走行を必要
としない長時間再生が可能である。
【0069】そして、磁気テープの始端および終端で正
方向データ領域と逆方向データ領域とを連続して再生す
ることにより、エンドレス再生が可能である。
【0070】さらに、同一のデータ列を磁気テープの長
手方向にずらして、磁気テープの始端および終端におい
てデータ列が連続するように配置したり、トラックグル
ープ内に同一のデータ列を分割して配置することによ
り、1台のVTRで、同一データを適当な時間間隔をお
いて再生するニア・ビデオ・オン・デマンドを可能とし
ている。
【0071】また、少なくとも磁気テープの走行方向反
転動作開始から走行方向反転後のデータ再生を開始する
までに要する時間Tのデータを記憶手段に記憶し、信号
切り換え手段を用いて、磁気テープの走行方向反転動作
開始直後から少なくとも時間Tの間は、記憶手段のデー
タを出力し、磁気テープの走行方向反転動作開始地点か
ら記憶手段と同一のデータが記録されている部分を上限
とする区間で、磁気テープの走行方向反転直後に磁気テ
ープを早送りすることにより、磁気テープの走行方向反
転時におけるデータの途切れをなくすことが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における磁気テープのデ
ータ配置方法を示す模式図
【図2】本発明の第1の実施例の磁気記録再生装置の構
成を示すブロック図
【図3】本発明の第2の実施例における磁気テープのデ
ータ配置方法を示す模式図
【図4】本発明の第2の実施例の動作説明をするための
タイミング図
【図5】本発明の第3の実施例における磁気テープのデ
ータ配置方法を示す模式図
【図6】本発明の第3の実施例の動作説明をするための
タイミング図
【図7】本発明の第4の実施例の磁気記録再生装置の構
成を示すブロック図
【図8】本発明の第4の実施例における磁気テープのデ
ータ配置方法を示す模式図
【図9】本発明の第4の実施例の動作説明をするための
タイミング図
【図10】本発明の第4の実施例の動作説明をするため
のタイミング図
【図11】本発明の第4の実施例における磁気テープが
逆方向走行時の磁気ヘッド軌跡を示す模式図
【図12】従来の磁気記録再生装置の構成とデータ配置
方法を示す模式図
【図13】従来のニア・ビデオ・オン・デマンドの構成
を示す模式図
【符号の説明】
11、31、51、71、121 磁気テープ 12、32、52、72、122 トラック 15、73、123 回転ドラム 16、74、124 磁気ヘッド 75 メモリ 76 信号切り換え手段 77 メモリ制御部 17、78、125 キャプスタン 18、79、126 キャプスタン制御部 19 記録信号作製手段 20、127 ヘッドアンプ 21 信号選択手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドを搭載した回転ドラムを用いて
    磁気テープにヘリカルスキャン方式で順次トラックを形
    成してディジタル信号の記録再生を行う磁気記録再生装
    置において、 前記トラックをその長手方向に、M個の正方向データ領
    域とN個の逆方向データ領域から成る(M+N)個の領
    域に分割し(M、Nは自然数)、前記磁気テープが正方
    向走行時に再生するデータを前記正方向データ領域に配
    置し、前記磁気テープが逆方向走行時に再生するデータ
    を前記逆方向データ領域に配置することを特徴とする磁
    気記録再生装置。
  2. 【請求項2】トラックの長手方向に、N個の逆方向デー
    タ領域が連続することを特徴とする請求項1記載の磁気
    記録再生装置。
  3. 【請求項3】磁気テープの始端と終端の少なくとも一方
    において、少なくとも1つの正方向データ領域のデータ
    と少なくとも1つの逆方向データ領域のデータとが時系
    列的に連続していることを特徴とする請求項1または2
    記載の磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】磁気ヘッドを搭載した回転ドラムを用いて
    磁気テープにヘリカルスキャン方式で順次トラックを形
    成してディジタル信号の記録再生を行う磁気記録再生装
    置において、 前記トラックをその長手方向に、M個の正方向データ領
    域とN個の逆方向データ領域から成る(M+N)個の領
    域に分割し(M、Nは自然数)、前記磁気テープが正方
    向走行時に再生するデータを前記正方向データ領域に配
    置し、前記磁気テープが逆方向走行時に再生するデータ
    を前記逆方向データ領域に配置し、前記正方向データ領
    域と前記逆方向データ領域が、各々一対一で対応するK
    個のデータ領域対を形成し(Kは、1≦K≦Mかつ1≦
    K≦Nの整数)、前記データ領域対には、前記磁気テー
    プの始端および終端において連続するデータを配置する
    ことを特徴とする磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】データ領域対の各々に、同一のデータ列を
    磁気テープの長手方向にずらして配置することを特徴と
    する請求項4記載の磁気記録再生装置。
  6. 【請求項6】磁気ヘッドを搭載した回転ドラムを用いて
    磁気テープにヘリカルスキャン方式で順次トラックを形
    成してディジタル信号の記録再生を行う磁気記録再生装
    置において、 前記トラックをその長手方向に、M個の正方向データ領
    域とN個の逆方向データ領域から成る(M+N)個の領
    域に分割し(M、Nは自然数)、前記磁気テープが正方
    向走行時に再生するデータを前記正方向データ領域に配
    置し、前記磁気テープが逆方向走行時に再生するデータ
    を前記逆方向データ領域に配置し、隣合う複数本の前記
    トラックから成る1以上複数個のトラックグループに前
    記トラックを区分し、少なくとも1つの前記トラックグ
    ループに存在するK個の前記正方向データ領域およびK
    個の前記逆方向データ領域に(Kは、1≦K≦Mかつ1
    ≦K≦Nの整数)、同一のデータ列をK個に分割して配
    置することを特徴とする磁気記録再生装置。
  7. 【請求項7】隣合う複数本のトラックから成る複数個の
    トラックグループに前記トラックを区分し、少なくとも
    2つの前記トラックグループの各々に存在するK個の前
    記正方向データ領域およびK個の前記逆方向データ領域
    に(Kは、1≦K≦Mかつ1≦K≦Nの整数)、同一の
    データ列をK個に分割して配置することを特徴とする請
    求項6記載の磁気記録再生装置。
  8. 【請求項8】磁気ヘッドを搭載した回転ドラムを用いて
    磁気テープにヘリカルスキャン方式で順次トラックを形
    成してディジタル信号の記録再生を行う磁気記録再生装
    置において、 少なくとも前記磁気テープが走行方向反転動作を開始し
    てから走行方向反転後に再生を開始するまでの時間Tの
    データを記憶する記憶手段と、前記磁気テープの再生デ
    ータと前記記憶手段の出力データを切り換えて出力する
    信号切り換え手段とを具備し、 前記トラックをその長手方向に、M個の正方向データ領
    域とN個の逆方向データ領域から成る(M+N)個の領
    域に分割し(M、Nは自然数)、前記磁気テープが正方
    向走行時に再生するデータを前記正方向データ領域に配
    置し、前記磁気テープが逆方向走行時に再生するデータ
    を前記逆方向データ領域に配置し、前記記憶手段は、前
    記磁気テープの走行方向反転動作開始から少なくとも時
    間Tの間に再生するデータを記憶し、前記信号切り換え
    手段は、前記磁気テープの走行方向反転動作開始から少
    なくとも時間Tの間は、前記記憶手段のデータを出力す
    ることを特徴とする磁気記録再生装置。
  9. 【請求項9】磁気テープの走行方向反転動作開始前の少
    なくとも時間Tの間に、磁気テープの走行方向を正方向
    から逆方向に反転動作する場合には前記磁気テープの逆
    方向データ領域のデータを、前記磁気テープの走行方向
    を逆方向から正方向に反転する場合には前記磁気テープ
    の正方向データ領域のデータを、記憶手段に記憶するこ
    とを特徴とする請求項8記載の磁気記録再生装置。
  10. 【請求項10】磁気テープの走行方向反転動作開始地点
    から記憶手段と同一のデータが記録されている部分を上
    限とする区間で、前記磁気テープの走行方向反転直後に
    前記磁気テープを早送りすることを特徴とする請求項8
    または9記載の磁気記録再生装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9824724B2 (en) 2015-08-24 2017-11-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic recording device capable of implementing read after write

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9824724B2 (en) 2015-08-24 2017-11-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic recording device capable of implementing read after write

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