JPH08180538A - ディスクプレーヤのモード切換装置 - Google Patents

ディスクプレーヤのモード切換装置

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JPH08180538A
JPH08180538A JP6338171A JP33817194A JPH08180538A JP H08180538 A JPH08180538 A JP H08180538A JP 6338171 A JP6338171 A JP 6338171A JP 33817194 A JP33817194 A JP 33817194A JP H08180538 A JPH08180538 A JP H08180538A
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clamp
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disc
drive
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弘 阿部
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクプレーヤにおいて、ディスクのクラ
ンプ動作と、機構シャーシのロック解除動作とを、狭い
スペースに設けられた機構によりタイミングよく行える
ようにする。 【構成】 ローラ35の回転力でディスクが送り込ま
れ、検知レバー93が押されると、駆動歯車71から遊
星歯車82を介して切換部材40に動力が伝達され、切
換部材40が(ロ)方向へ駆動される。切換部材40の
移動力は、駆動溝41a,41bからピン52a,52
bに伝達され、制御カム50が反時計方向へ駆動され
る。制御カム50が回転するとクランプ駆動部53が当
接片31cから離れ、クランパ32が回動しディスクが
回転駆動部26に設置される。また、ロック部56がロ
ック加圧片24dから外れ、機構シャーシ24のロック
が解除される。制御カム50の回動により両動作が行わ
れるため、機構を小型化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用コンパクトディ
スク(CD)プレーヤやミニディスク(MD)プレーヤ
などに係り、特にディスクが設置される機構シャーシの
ロックまたはロック解除と、クランプ機構によるディス
クの設置または設置解除とが、互いに高精度なタイミン
グにて行われるモード切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車載用などのディスクプレーヤでは、デ
ィスクが設置される機構シャーシが、筐体内でダンパー
などの弾性体により弾性的に支持されている。そして、
ディスクが機構シャーシ上の回転駆動部に設置される前
の状態では、機構シャーシが筐体に拘束されてロックさ
れている。またディスクが回転駆動部に設置されると、
機構シャーシのロックが解除されて機構シャーシが筐体
に対して弾性支持状態となる。
【0003】図10と図11は、この種の従来のディス
クプレーヤの一例として、車載用CDプレーヤの概略構
造を示す側面図である。このCDプレーヤでは、筐体1
の前面に設けられたノーズ部にスリット状の挿入口2が
開口しており、ディスクDはこの挿入口2から筐体1内
に挿入される。挿入口2の内側には、送りローラ4と、
この送りローラ4を支持するローラ支持部材3が設けら
れ、送りローラ4の上方にはガイド部材5が設けられて
いる。挿入口2から挿入されたディスクDは、送りロー
ラ4とガイド部材5とで挟持され、送りローラ4の回転
力により筐体1内に送り込まれる。
【0004】筐体1内には、ダンパーなどにより弾性浮
上支持された機構シャーシ6が設けられ、この機構シャ
ーシ6には、スピンドルモータ7と、このスピンドルモ
ータ7により回転駆動されるターンテーブル8および光
ヘッドなどが搭載されている。機構シャーシ6上には、
支持軸9を介してクランプアーム10が回動自在に支持
され、クランプアーム10の先端には、ディスクDをタ
ーンテーブル8に設置してクランプするクランパ11が
回転自在に支持されている。
【0005】上記クランプアーム10をクランプまたは
非クランプ方向へ駆動するものとして、筐体1には軸1
2を支点として回動する回動レバー13が設けられ、こ
の回動レバー13はスプリング14により反時計方向へ
付勢されている。この回動レバー13に設けられたピン
15は、クランパ10の基部に形成されたカム穴10a
内に挿入されている。
【0006】図10に示すディスク挿入待機状態では、
切換部材16が(イ)方向へ移動しており、この切換部
材16に押されて回動レバー13が時計方向へ駆動され
ている。そしてピン15によりクランプアーム10が反
時計方向へ回動させられ、クランパ11が回転駆動部8
から離れている。また筐体1内にはロック機構が設けら
れ、図10の待機状態で、機構シャーシ6が前記ロック
機構によりロックされている。
【0007】挿入口2からディスクDが挿入されると、
送りローラ4とガイド部材5とで挟持されたディスクが
筐体1の内方へ送り込まれるが、ディスクDが機構シャ
ーシ6上の所定位置まで搬送されて検知されると、切換
部材16がモータにより(ロ)方向へ移動させられる。
切換部材16が(ロ)方向へ移動すると、まず切換部材
16が回動レバー13から離れ、回動レバー13がスプ
リング14の付勢力により反時計方向へ回動し、クラン
プアーム10が時計方向へ回動して、図11に示すよう
に、ディスクDの中心部がクランパ11により回転駆動
部8に設置されてクランプされる。その後の切換部材1
6の(ロ)方向への移動力により、前記ロック機構が解
除動作させられ、機構シャーシ6のロックが解除され
て、筐体1内で機構シャーシ6がダンパーなどにより弾
性浮上支持された状態となる。
【0008】回転駆動部8にディスクが設置されて回転
駆動され、再生動作などが行われているときには、機構
シャーシ6が筐体1内に弾性浮上状態であるため、外部
振動が再生などの動作に悪影響を与えないものとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この種のディスクプレ
ーヤでは、上記のように、ディスクDが挿入されたとき
に、先にクランパ11によりディスクDが設置されてク
ランプされ、次に機構シャーシ6のロックが解除され
る。逆にディスクDの排出動作では、機構シャーシ6が
筐体1内にロックされ、その後にクランパ11によるク
ランプが解除されてディスクDが送りローラ4の回転力
により挿入口2から排出される。
【0010】このように、クランパ11によるディスク
のクランプ動作またはクランプ解除動作と、ロック機構
による機構シャーシ6のロックおよびロック解除動作が
別々のタイミングにより行われるが、このクランプに関
する動作と、機構シャーシ6のロックに関する動作は、
別々の機構により行われている。すなわち、クランプに
関する動作は、回動レバー13により行われ、また機構
シャーシ6のロック動作は、回動レバー13とは別個の
ロック機構により行われている。
【0011】このように、両動作のための機構が別々に
設けられていると、筐体内の機構が複雑になり、また両
動作のために機構が占有するスペースが広くなり、装置
の小型化を阻害することになる。また、それぞれの動作
を行う機構構成部品の摩耗などによるバックラッシュの
増大により、機構シャーシのロックおよびロック解除動
作と、クランプアーム10のクランプおよび非クランプ
動作との相互のタイミングに狂いが生じるおそれもあ
る。
【0012】また、図10に示す従来例では、機構シャ
ーシ16の(イ)方向への押し力により回動レバー13
が回動させられ、回動レバー13の回動力がピン15か
らカム穴10aに伝達されて、クランプアーム10がク
ランプ解除方向へ駆動されるものとなっている。このよ
うに回動レバー13の回動力を仲介させてクランプアー
ム10を動作させているためにクランプアーム10を動
作させる力の伝達効率が悪く、またカム穴10aはクラ
ンプアーム10の基部にて支持軸9に接近している位置
に設けられているため、クランプアーム10を所定のモ
ーメントで回動させる際に、ピン15に作用する負荷が
大きく、また切換部材16の駆動負荷も大きなものとな
る。したがって、切換部材16を(イ)方向へ動作させ
るモータの出力を高くしなくてはならなくなる。
【0013】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、ディスクの回転駆動部への設置および設置解除動
作と、機構シャーシのロックおよびロック解除動作のた
めの駆動部となる機構を集約して配置でき、装置の小型
化を図れるとともに、機構シャーシのロックおよびロッ
ク解除と、ディスクの設置および設置解除のタイミング
を高精度に設定できるようにしたディスクプレーヤのモ
ード切換装置を提供することを目的としている。
【0014】また本発明は、ディスクを回転駆動部に設
置するクランプ動作およびクランプ解除動作を低負荷に
て行えるようにすることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によるディスクプ
レーヤのモード切換装置は、筐体に弾性的に支持されて
いる機構シャーシと、機構シャーシに設けられた回転駆
動部と、回転駆動部にディスクを設置するクランプ機構
と、モータにより回転駆動される制御カムとを有し、前
記制御カムには、その回転動作により前記クランプ機構
を動作させるクランプ駆動部と、前記機構シャーシを筐
体に対してロックするロック部とが設けられていること
を特徴とするものである。
【0016】上記において、制御カムが所定方向へ回動
するときに、先にクランプ駆動部によりクランプ機構が
動作させられてディスクが設置され、次にロック部が機
構シャーシのロックを解除するように、クランプ駆動部
とロック部とが異なる回転位相で設けられているもので
ある。
【0017】また、制御カムと共に機構シャーシをロッ
クするロック部材を設け、制御カムにはこのロック部材
を動作させる駆動部を形成し、制御カムに形成されたロ
ック部と前記ロック部材の双方により機構シャーシのロ
ックおよびロック解除を行なわせることが可能である。
【0018】さらに、クランプ機構は、ディスクを回転
駆動部に押圧するクランパと、このクランパを支持し且
つディスク押圧方向へ付勢されたクランプアームとを有
し、制御カムが所定角度に回動したときに、クランプ駆
動部によりクランプアームがディスク押圧解除方向へ持
ち上げられるものとすることが好ましい。
【0019】
【作用】上記手段では、モータの動力により制御カムが
回転駆動される。この制御カムにはモータの動力が歯車
などを介して伝達され、またはモータの動力にて往復駆
動される切換部材が設けられ、この切換部材の移動力に
より制御カムが回転させられる。ディスクが導入される
ときに、制御カムが回転し、制御カムに設けられたクラ
ンプ駆動部によりクランプ機構が動作させられてディス
クが回転駆動部に設置され、また制御カムに設けられた
ロック部により機構シャーシのロックが直接解除されて
機構シャーシが筐体内に弾性浮上支持される。ディスク
排出時には、制御カムが逆方向へ回転し、まずロック部
により機構シャーシが直接にロックされて拘束され、次
にクランプ駆動部によりクランプ機構が動作させられ
て、ディスクのクランプが解除される。
【0020】上記のタイミングは、制御カム上でのクラ
ンプ駆動部とロック部の配置位相により決められる。こ
の配置位相により、ディスク挿入時は、先にクランプ駆
動部によりクランプ機構が動作させられてディスクが回
転駆動部に設置され、次にロック部の移動により機構シ
ャーシのロックが解除される。またディスク排出時に
は、ロック部により先に機構シャーシがロックされ、そ
の後にクランプ駆動部によりクランプ機構が動作させら
れてディスクのクランプが解除される。したがって、デ
ィスクのクランプおよびクランプ解除動作は、常に機構
シャーシがロックされた状態で行われることになり、ク
ランプおよびクランプ解除動作が確実に行われるように
なる。
【0021】また、制御カムに駆動部を設け、この駆動
部によりロック部材を動作させ、制御カムに設けられた
ロック部と前記ロック部材の双方により機構シャーシの
ロックおよびロック解除動作を行うと、機構シャーシの
ロックが複数箇所にて確実に行えるようになる。
【0022】上記クランプ機構は、CDプレーヤなどの
場合には、クランパとこのクランパを支持するクランプ
アームとから構成され、クランパと回転駆動部(ターン
テーブル)とでディスクが挟持されてクランプされる。
またMDプレーヤなどの場合でのクランプ機構は、回転
駆動部(クランプテーブル)をカートリッジ内に入り込
ませる機構となり、ディスクの中心部はクランプアーム
に磁気吸着されてクランプされる。
【0023】クランプ機構が、上記クランパとクランプ
アームとで構成される場合、クランプアームがディスク
押圧方向へ付勢される構造とし、制御カムに設けられた
クランプ駆動部によりクランプアームを直接持ち上げて
ディスクの設置解除を行う構造にすると、クランプアー
ムの持ち上げのための負荷が低減し、低負荷にてディス
クの設置解除動作が行われるようになる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。以下の実施例は車載用CDプレーヤを示すもので
あり、図1はCDプレーヤの分解斜視図、図2は図1の
II矢視方向の側面図、図3は検知レバーの動作を示す
図1のIII矢視平面図、図4は動力伝達機構および断
続機構の構造を示す側面図、図5(A)(B)(C)
(D)は動力伝達機構と断続機構の動作を示す側面図、
図6と図7はクランプ機構のクランプ動作と非クランプ
動作を示す側面図、図8と図9は、機構シャーシのロッ
ク動作およびロック解除動作を示す側面図である。
【0025】図1に示す符号20は筐体である。この筐
体20は板金により折曲げ形成されたものであり、図1
には筐体20の底板21と側板22が図示されている。
筐体20の図示右側には合成樹脂材料により形成された
ノーズ部が固定されており、このノーズ部にディスクD
の挿入口(導入部)23がスリット状に開口している
(図6参照)。
【0026】筐体20の内部には、機構シャーシ24が
設けられている。機構シャーシ24は板金材料により折
曲げ形成されたものであり、この機構シャーシ24の複
数箇所がダンパー25により底板21上に支持されてい
る。ダンパー25は可撓性の袋体内にシリコンオイルな
どが封入されたものであり、機構シャーシ24がロック
されていない状態では、筐体20の底板21上にて、機
構シャーシ24は、ダンパー25により弾性浮上状態に
支持される。
【0027】機構シャーシ24の上面には回転駆動部
(ターンテーブル)26が回転自在に支持されており、
機構シャーシ24の底部には、回転駆動部26を回転駆
動するスピンドルモータ27が搭載されている。また機
構シャーシ24には光ヘッドおよびこの光ヘッドを移動
させるための機構などが搭載されている。
【0028】機構シャーシ24の側部には、折曲げられ
た側片24bと24cが設けられている。一方の側片2
4bには、垂直な向きで側方へ突出するロック加圧片2
4dが折曲げ形成されている。また側片24bと24c
双方には、(イ)方向へ切り込まれたロック溝24eと
24fが形成されている。
【0029】機構シャーシ24の後端両側部には支持片
24aが折曲げ形成されて、この支持片24aに支持軸
28が設けられている。機構シャーシ24の上にはクラ
ンプアーム31が設けられており、このクランプアーム
31の左右両側部の折曲片31aに支持穴31bが穿設
されている。この支持穴31bが前記支持軸28に支持
され、クランプアーム31は機構シャーシ24に対して
回動自在となっている。クランプアーム31の先部には
クランパ32が回転自在に支持されている。前記クラン
プアーム31はスプリング33により図6などにおいて
時計方向へ付勢され、クランパ32は常に回転駆動部2
6に圧接する方向へ付勢されている。この実施例では、
クランプアーム31とクランパ32とで、ディスクDを
回転駆動部26に設置するためにクランプ機構30が構
成されている。
【0030】図6に示すように、筐体20の前記挿入口
23の内側には、搬送機構を構成するガイド部材34と
送りローラ35とが設けられている。ガイド部材34は
合成樹脂などの摩擦係数の小さい材料により形成された
ものであり、このガイド部材34は筐体20の側板22
などに固定されている。送りローラ35は合成ゴムなど
の摩擦係数の大きい材料により形成されており、この送
りローラ35はローラ軸36に固定されている。
【0031】ローラ支持部材37は、板金材料により折
曲げ形成されたものであり、その両側には支持片37a
が折曲げ形成されている。前記ローラ軸36は、この支
持片37aに回動自在に支持されている。また図1に示
されているローラ軸36の一端にはローラ歯車38が固
定されている。支持片37aのアーム上端には支持穴3
7bが穿設され、筐体20の側板22に設けられた支持
軸22aに前記支持穴37bが挿通され、ローラ支持部
材37は支持軸22aに対して回動自在に支持されてい
る。図6に示すように、上記ローラ支持部材37は、ス
プリング39により付勢されており、この付勢力により
送りローラ35がガイド部材34に圧接されるものとな
っている。
【0032】筐体20の底板21上で且つ側板22の内
側には切換部材40が設けられている。この切換部材4
0は、筐体20の底板21または側板22に設けられた
ガイド機構により(イ)−(ロ)方向へ摺動自在に支持
されている。図6に示すように、ディスクDの導入を待
機しているときには切換部材40が(イ)方向へ移動し
ており、図7に示すようにディスクDが機構シャーシ2
4の回転駆動部26上に設置されたときには、切換部材
40が(ロ)方向へ移動している。
【0033】上記切換部材40の往復移動動作により、
前記クランプ機構30が制御され、またローラ支持部材
37の位置が制御され、さらに機構シャーシ24のロッ
クおよびロック解除が行われる。上記クランプ機構30
の制御および機構シャーシ24のロック制御のために、
制御カム50が用いられている。この制御カム50は中
心穴51を支点として回動する。筐体20の底部にはブ
ラケットが切り起こし成形されて、このブラケットに支
持軸が設けられ、前記中心穴51はこの支持軸に回転自
在に支持されている。制御カム50の回転中心となる中
心穴51の位置は図6ないし図9に示される。
【0034】制御カム50には、ピン52aと52bが
一体に突出形成されている。このピン52aと52bは
前記中心穴51を中心とする円弧軌跡上に並んでいる。
一方、前記切換部材40の筐体20の内方に向く部分に
は、一対の駆動溝41aと41bが凹形成されている。
図6に示すように、切換部材40が(イ)方向へ移動し
ているときには、ピン52aが駆動溝41a内に嵌合さ
れており、制御カム50は時計方向へ回動した状態であ
る。図6の位置から切換部材40が(ロ)方向へ移動す
ると、まず駆動溝41aからピン52aに作用する移動
力により、制御カム50が反時計方向へ回動させられ
る。切換部材40が所定距離移動すると、ピン52aが
駆動溝41aから抜け出ると同時にピン52bが駆動溝
41b内に嵌合し、今度は駆動溝41bからピン52b
に作用する移動力により制御カム50が反時計方向へ回
動し続ける。図7に示すように、切換部材40が(ロ)
方向への最終位置へ移動するまでの間、制御カム50は
反時計方向へほぼ150〜160度程度の角度だけ回動
する。
【0035】制御カム50には、クランプ駆動部53が
設けられている。このクランプ駆動部53は制御カム5
0の半径方向へカム形状にて突出形成されたものであ
る。前記クランプ機構30を構成するクランプアーム3
1の折曲片31aの先端には当接片31cが設けられて
おり、スプリング33の力により前記当接片31cは制
御カム50の前記クランプ駆動部53に圧接されてい
る。したがって、図6に示すように、制御カム50が時
計方向へ最も回動した状態では、クランプ駆動部53に
より当接片31cが押し上げられ、クランプアーム31
は反時計方向へ回動させられ、クランパ32が回転駆動
部26から離れて、ディスクDが非クランプ状態とな
る。図6の状態から制御カム50が反時計方向へわずか
に回動すると、クランプ駆動部53は当接片31cから
外れ、クランプアーム31はスプリング33の付勢力に
より時計方向へ回動させられ、クランパ32によりディ
スクDが回転駆動部26上に設置される。
【0036】筐体20の底板21上で、側板22から離
れた位置にはロック部材60が設けられている。ロック
部材60は、底板21上にて(イ)−(ロ)方向へ摺動
自在に支持されている。ロック部材60の底部には嵌合
溝61が形成され、またロック部材60の側板22に対
向する面には、前記嵌合溝61と連続する円弧面62が
形成されている。図8に示すようにロック部材60が
(イ)方向へ最も移動したときに、前記円弧面62は、
制御カム50の中心穴51(制御カム50の回転中心)
に対して一定の半径の円弧軌跡面となる。また、ロック
部材60の前記嵌合溝61と並ぶ位置にはストッパ溝6
3が形成されている。
【0037】また、ロック部材60の機構シャーシ24
に向く面には、くさび状の一対のロック突起64aと6
4bが形成されている。前記制御カム50のロック部材
60に向く面には、ロック部材60を駆動する駆動部と
なる駆動突起54、およびストッパ突起55が一体に突
出形成されている。また、制御カム50の外周には、ロ
ック部56が形成されている。このロック部56は、中
心穴51から一定半径の円弧面状のカム面である。
【0038】図8に示すように、制御カム50が時計方
向へ最も回動しているときには、制御カム50に設けら
れた駆動突起54が、ロック部材60に形成された嵌合
溝61から離れて円弧面62に当たっており、またスト
ッパ突起55が、ロック部材60のストッパ溝63に嵌
合している。そして、ロック部材60は(イ)方向へ駆
動された位置にあり、ロック突起64aと64bが機構
シャーシ24のロック溝24eと24fに嵌合し、さら
に制御カム50に設けられたロック部56が機構シャー
シ24のロック加圧片24dを加圧し、機構シャーシ2
4が筐体20内でロックされている。
【0039】すなわち、制御カム50に設けられたロッ
ク部56がロック加圧片24dを加圧し、ロック部56
により機構シャーシ24が直接にロックされている。す
なわち制御カム50に設けられた駆動突起54がロック
部材60の円弧面62に加圧され、また制御カム50に
設けられたロック部56がロック加圧片24dを加圧し
ているので、機構シャーシ24は筐体20内にて動くこ
となくロックされたものとなっている。さらにこの実施
例では、ロック部材60を用いて機構シャーシ24をロ
ックしているため、機構シャーシ24はロック加圧片2
4dとロック溝24e,24fとの複数箇所にてロック
されていることになり、機構シャーシ24が確実なロッ
ク状態とされている。
【0040】図8の状態から制御カム50が反時計方向
へ回動すると、まず、ストッパ突起55がストッパ溝6
3から外れる。次に駆動突起54が円弧面62を摺動す
るが、このときロック部材60は動かない。制御カム5
0が反時計方向へ回動して、ロック部56がロック加圧
片24dから外れるのとほぼ同時に、駆動突起54が嵌
合溝61に嵌合し、その後の制御カム50の反時計方向
への回動力が駆動突起54から嵌合溝61に伝達され、
ロック部材60が(ロ)方向へ移動する。そして、ロッ
ク突起64aと64bがロック溝24e,24fから離
れて、機構シャーシ24のロックが解除される。なお、
駆動突起54の回転力が嵌合溝61に確実に伝達される
ように、図8と図9においてロック部材60をスプリン
グにより(イ)方向へ付勢しておいてもよい。
【0041】切換部材40の図示右端部にはローラ制御
溝42が形成されており、前記ローラ支持部材37の支
持片37aの内側に固定された拘束軸43が前記ローラ
制御溝42に嵌合できるようになっている。図6に示す
ように、切換部材40が(イ)方向へ移動していると、
拘束軸43がローラ制御溝42からの拘束を断たれ、送
りローラ35はスプリング39の力によりガイド部材3
4に圧接され、送りローラ35とガイド部材34とでデ
ィスクDを挟み、ディスクDに送り力を与えることがで
きるようになる。図7に示すように、切換部材40が
(ロ)方向へ移動すると、拘束軸43がローラ制御溝4
2内に保持され、ローラ支持部材37が反時計方向へ回
動させられ、送りローラ35がガイド部材34から離れ
た位置へ退避させられる。
【0042】次に、上記切換部材40を(イ)−(ロ)
方向へ駆動制御する駆動歯車71、動力伝達機構80お
よび断続機構90の構造を説明する。筐体20の側板2
2の内側には大径歯車70が設けられている。大径歯車
70の中心穴70aは、側板22の内側に固定された歯
車軸22bに対して回動自在に支持されている。また大
径歯車70にはピッチ径が小径の駆動歯車71が一体に
設けられている。
【0043】図2に示すように、筐体20の底板21上
にはモータ72が固定されている。このモータ72の出
力軸にはウオーム歯車73が固定されている。このウオ
ーム歯車73の回転力は、伝達軸74に固定された歯車
に伝達され、伝達軸74が回転駆動される。伝達軸74
にはピニオン歯車75が固定され、このピニオン歯車7
5が大径歯車70と噛合っており、モータ72の動力に
より、大径歯車70と駆動歯車71とが減速されて正逆
両方向へ駆動される。また、前記ローラ軸36に固定さ
れたローラ歯車38は、少なくとも図6に示す状態のと
きに前記大径歯車70と噛合う。図6の状態のときに
は、モータ72の動力が大径歯車70を介してローラ歯
車38に伝達され、送りローラ35が正逆両方向へ駆動
される。
【0044】大径歯車70には動力伝達機構80が組み
合わされている。この動力伝達機構80は、伝達部材
(伝達レバー)81と遊星歯車82とから構成されてい
る。動力伝達部材81は薄い板材料により形成され、支
点穴81aが前記歯車軸22bに揺動自在に支持されて
いる。すなわち伝達部材81は大径歯車70および駆動
歯車71と同軸に揺動できるように設けられている。伝
達部材81の一端には加圧片81bが一体に形成され
て、この加圧片81bが大径歯車70の表面に弾圧され
ており、これにより伝達部材81と大径歯車70および
駆動歯車71との間には、互いに回動摩擦力が作用して
いる。あるいは、伝達部材81が剛性を有する板材によ
り形成され、大径歯車70が板ばねなどにより装置内方
から伝達部材81側に弾圧され、この板ばねなどの弾性
力により、大径歯車70および駆動歯車71との間に回
動摩擦力が作用する構造でもよい。
【0045】遊星歯車82は、軸83により前記伝達部
材81に回動自在に支持されている。また遊星歯車82
は前記駆動歯車71と常に噛合っている。上記伝達部材
81には折曲げられた一対のストッパ片81c,81c
が設けられ、このストッパ片81c,81cが、筐体2
0の側板22に穿設されたストッパ穴22c内に入り込
んでいる。ストッパ片81c,81cが、ストッパ穴2
2cの両端部に当たる範囲にて、伝達部材81の揺動範
囲が規制されている。
【0046】一方、前記切換部材40にはラック45が
形成されており、図5(A)から(C)までに図示する
動作範囲では、遊星歯車82がラック45に噛合い、駆
動歯車71の回転動力が遊星歯車82を介して切換部材
40に伝達される。上記遊星歯車82とラック45との
間の動力の断続は、断続機構90を構成する断続部材9
1により制御される。断続部材91の下端に穿設された
支持穴91aは、筐体20の側板22に固定された支持
軸22dに挿通され、断続部材91は支持軸22dに回
動自在(揺動自在)に支持されている。
【0047】断続部材91には案内部としての案内溝9
2が形成されており、前記伝達部材81に固定された案
内ピン84が前記案内溝92内に挿入されている。図4
に示すように、案内溝92は、ロック部92aと、揺動
案内部92bと、保持案内部92cとが連続して形成さ
れており、保持案内部92cから先は溝が開放された解
除案内部92dとなっている。
【0048】上記断続部材91の姿勢は、検知レバー9
3と前記切換部材40の双方により制御される。検知レ
バー93の基部の上下端には支持軸93a,93aが一
体に形成される。この支持軸93a,93aが筐体20
の底板21、および底板21上に所定距離を開けて設け
られたブラケット(図示せず)に支持され、検知レバー
93は水平方向へ回動自在に支持されている。検知レバ
ー93の先端には検知部93bが一体に形成されてい
る。図3に示すように、検知レバー93は、機構シャー
シ24とクランプアーム31との間のディスク搬入経路
内に延びており、ディスクDが最終位置のわずか手前の
位置まで搬送されたときに、ディスクDが検知部93b
に当たるようになっている。
【0049】検知レバー93の基部には連結ピン93c
が一体に形成されて、この連結ピン93cが、断続部材
91に形成された長穴91bに挿入されている。この連
結により、検知レバー93が(ハ)方向へ回動すると
(図3参照)、断続部材91が(二)方向へ回動させら
れる(図2参照)。また図3に示すように、検知レバー
93はスプリング94により常に(ホ)方向へ付勢され
ており、その結果断続部材91も(へ)方向へ付勢され
ている。
【0050】断続部材91には制御ピン95が一体に設
けられ、この制御ピン95は、前記切換部材40の図示
左端部分に形成された制御溝44内に挿入されている。
図4に示すように、制御溝44は、ほぼ垂直に延びる自
由部44aと、ほぼ水平に延びる拘束部44bと、この
拘束部44bよりもさらに図示上側にてほぼ水平に延び
る解除部44cとが連続形成されたものである。
【0051】次に上記車載用CDプレーヤの一連の動作
について説明する。図4と図6と図8は、ディスクDの
挿入を待つ待機状態である。この待機状態では、切換部
材40が(イ)方向へ移動しており、図6に示すよう
に、切換部材40に形成された駆動溝41a内に、制御
カム50のピン52aが嵌合して制御カム50は時計方
向へ回動している。よって、制御カム50のクランプ駆
動部53により、当接片31cが持ち上げられ、クラン
プアーム31が反時計方向へ回動し、クランパ32は回
転駆動部26から離れている。
【0052】また制御カム50が時計方向へ回動してい
るため、図8に示すように制御カム50の駆動突起54
がロック部材60の円弧面62に位置し、ロック部材6
0が(イ)方向へ移動させられている。よって、ロック
部材60に設けられたロック突起64aと64bが、機
構シャーシ24のロック溝24e,24fに嵌合してい
る。また制御カム50に形成されたロック部56が、機
構シャーシ24のロック加圧片24dに加圧され、機構
シャーシ24が筐体20に対してロックされている。
【0053】上記ロック部56がロック加圧片24dに
加圧され、且つ駆動突起54が円弧面62に当たってい
ることにより、制御カム50とロック部材60と機構シ
ャーシ24とが全て動くことのないロック状態になって
いる。また制御カム50が時計方向へ回動したロック状
態であるため、切換部材40も(イ)方向へ移動した状
態に保持されている。切換部材40が(イ)方向へ移動
していると、図6に示すように、ローラ支持部材37に
設けられた拘束軸43はローラ制御溝42から抜け出て
おり、送りローラ35はスプリング39の付勢力により
ガイド部材34に圧接されている。
【0054】また、図3にて実線で示すように、検知レ
バー93はスプリング94の付勢力により(ホ)方向へ
回動して(i)の位置にあり、よって断続部材91は
(へ)方向へ回動している。このとき、図4に示すよう
に、断続部材91に設けられた制御ピン95は切換部材
40の制御溝44の自由部44a内に位置している。ま
た、伝達部材81に設けられた案内ピン84は、断続部
材91に形成された案内溝92のロック部92a内に位
置している。よって伝達部材81は反時計方向へ揺動し
ており、遊星歯車82はラック45から離れている。
【0055】図4は、動力伝達機構80において、駆動
歯車71からラック45すなわち切換部材40への動力
が断たれた状態である。上記の待機状態にて、挿入口2
3からディスクDが挿入され、この挿入が図示しない検
知機構により検知されると、図2に示すモータ72が始
動し、大径歯車70および駆動歯車71が時計方向へ回
転駆動される。図6に示すように、大径歯車70の回転
力はローラ歯車38に伝達され、送りローラ35が反時
計方向へ駆動される。ディスクDの先部はガイド部材3
4と送りローラ35とで挟持され、送りローラ35の回
転力により、ディスクDは機構シャーシ24の上面に向
けて搬送される。ただし、図4に示すように、動力伝達
機構80では、駆動歯車71の回転力がラック45に伝
達されないため、この時点では切換部材40は動かな
い。
【0056】搬送機構により搬送されるディスクDがそ
の搬送経路のほぼ終端近くまで移動すると、図3にて
(i)に示す位置にある検知レバー93の検知部93b
にディスクDの外周部が当たり、検知レバー93が押さ
れる。ディスクDの押し力により検知レバー93が
(ハ)方向へ回動し、検知レバー93に連結されている
断続部材91が支持軸22dを支点として(二)方向へ
回動させられる。すなわち、図4に示す状態では、断続
部材91に設けられた制御ピン95が、切換部材40の
制御溝44の自由部44a内に位置しているため、断続
部材91が(二)方向へ回動することが可能となってい
る。
【0057】断続部材91が(二)方向へ回動すると、
図5(A)に示すように、伝達部材81に設けられた案
内ピン84が、断続部材91の案内溝92のロック部9
2aから外れ、案内ピン84が揺動案内部92b内に至
る。案内ピン84が揺動案内部92b内に至ったとき
に、伝達部材81が揺動可能になる。このとき大径歯車
70と駆動歯車71は時計方向へ駆動され続けているた
め、大径歯車70と伝達部材81との間の摩擦力によ
り、伝達部材81が時計方向へ回動させられる。そして
図5(A)に示すように、遊星歯車82がラック45に
噛合う。遊星歯車82がラック45と噛合うと、動力伝
達機構80では、駆動歯車71の回転力が遊星歯車82
を介してラック45に伝達され、切換部材40が(ロ)
方向へ駆動され始める。
【0058】切換部材40が(ロ)方向へ駆動された直
後に、図5(B)に示すように、断続部材91に設けら
れた制御ピン95が、切換部材40の制御溝44の拘束
部44bに入る。よって、その後に切換部材40が図5
(B)の位置から同図(C)の位置に移動する間、断続
部材91の姿勢は固定されたままである。断続部材91
が固定されたこの期間では、伝達部材81に設けられた
案内ピン84が、断続部材91の案内溝92の保持案内
部92c内に位置している。よって案内ピン84は保持
案内部92cに保持されたままとなり、伝達部材81が
揺動できず、遊星歯車82はラック45に噛合ったまま
保持される。
【0059】したがって、図5(B)から同図(C)に
示す区間では、大径歯車70および駆動歯車71が反時
計方向へ回動しても、伝達部材81が反時計方向へ揺動
することがなく、駆動歯車71の正逆両方向の回転力が
常にラック45に伝達される。よって、上記と逆方向の
一連の動作によりディスクDが排出されるときには、駆
動歯車71の反時計方向へ回動力が、遊星歯車82を介
して切換部材40に伝達され、切換部材40が(イ)方
向へ駆動されることになる。またディスクDを送り込ん
でいるときに、例えばディスクDに負荷がかかり、ディ
スクDを一旦挿入口23の方向へ送り帰し、再度ディス
クDを機構シャーシ24上に送り込む必要が生じた場
合、駆動歯車71の正逆両方向の回動力が常に切換部材
40に伝達され、切換部材40がディスクDの送り方向
に追従して(イ)−(ロ)方向へ移動することになる。
【0060】説明を基に戻すと、切換部材40が(ロ)
方向へ移動して図5(B)に示す位置から同図(C)に
示す位置へ移動する間、まず切換部材40に形成された
ローラ制御溝42により、ローラ支持部材37に設けら
れた拘束軸43が拘束され、図7に示すようにローラ支
持部材37が反時計方向へ回動し、既に機構シャーシ2
4上の最終端位置へ送り込まれたディスクDから送りロ
ーラ35が離れ、搬送機構からディスクDへの送り力が
断たれる。
【0061】また切換部材40が(ロ)方向へ移動する
とき、図6から図7に示すように、制御カム50のピン
52aと52bが切換部材40の駆動溝41aと41b
に順番に嵌合し、制御カム50が反時計方向へ回動させ
られる。この回動動作の初期において、制御カム50に
形成されたクランプ駆動部53が、当接片31cから離
れ、スプリング33の弾性力により直ちにクランプアー
ム31が時計方向へ回動し、ディスクDの中心部がクラ
ンパ32により回転駆動部26上に押し付けられ、ディ
スクDがクランプされる。このディスクDのクランプ動
作と、送りローラ35が下降する退避動作はほぼ同時か
あるいは、送りローラ35の下降退避動作の方がわずか
に早く設定されている。
【0062】図8に示すように、制御カム50が反時計
方向へ回動し始める初期の状態では、制御カム50に設
けられた駆動突起54が、ロック部材60の円弧面62
に沿って移動するため、ロック部材60に移動力が作用
しない。すなわち、前述のディスクDのクランプ動作が
行われているとき、ロック部材60は移動しない。そし
てディスククランプ動作が完了し、駆動突起54が円弧
面62内を移動し終わって嵌合溝61に嵌合した時点
で、ロック部材60に(ロ)方向への移動力が作用し、
ほぼ同時に制御カム50に形成されたロック部56が機
構シャーシ24のロック加圧片24dから外れる。
【0063】さらに駆動突起54の反時計方向への回動
力が嵌合溝61を介してロック部材60に作用し、ロッ
ク部材60が(ロ)方向へ駆動される。そのため、ロッ
ク部材60に形成されたロック突起64aと64bが機
構シャーシ24のロック溝24eと24fとから外れ
る。よって、機構シャーシ24はダンパー25により弾
性的に浮上支持されることになる。機構シャーシ24が
弾性浮上支持されるため、ディスクDがディスク駆動部
材により駆動される間、車体振動がディスク再生動作に
悪影響を与えなくなる。
【0064】なお、切換部材40が(ロ)方向の終端に
至ると、図5(D)に示すように、断続部材91の制御
ピン95が、切換部材40の制御溝44の解除部44c
内に移行し、断続部材91は図5(C)の状態からさら
に(二)方向へ回動させられる。よって、伝達部材81
に設けられた案内ピン84が、断続部材91の案内溝9
2の保持案内部92cから抜け出て解除案内部92dに
移行する。解除案内部92dでは、伝達部材81の時計
方向への回動規制が解除される。この時点では大径歯車
70と駆動歯車71が時計方向へ回動しているため、摩
擦を有している伝達部材81は時計方向へ回動し、遊星
歯車82がラック45から離れ、切換部材40に対する
(ロ)方向への移動力の伝達が断たれる。
【0065】また、断続部材91が図5(D)に示す位
置まで回動すると、検知レバー93は図3にて(ii)
で示す位置まで回動し、回転駆動部26により回転駆動
されるディスクDから検知部93bが大きく離れる。す
なわち、図5(D)の状態では、ディスク装填の全ての
動作が完了し、切換部材40への動力の伝達が断たれ、
且つ検知レバー93がディスクDから離れることにな
る。
【0066】また、図5(D)の状態に至ったときに
は、遊星歯車82がラック45から離れ、駆動歯車71
の回転力がどこにも伝達されない状態となり、また伝達
部材81の時計方向への揺動は、側板22に形成された
ストッパ穴22cにより規制されている。そのため、モ
ータ72の停止タイミングの精度は必要とされず、例え
ば切換部材40が(ロ)方向への終端に位置したことを
検知し、あるいは送りローラ35が退避位置に下降した
ことを検知した後に所定時間を計測し、モータ72を停
止させればよい。また回路上の誤動作によりモータ72
が暴走しても、切換部材40などに動力が伝達されず、
機構ロックやモータへ過大電流が流れるなどの不都合は
生じない。
【0067】ディスクDの排出動作は、上記と逆であ
り、図5(D)の状態で、モータ72を始動し、大径歯
車70と駆動歯車71を反時計方向へ回動させると、伝
達部材81が反時計方向へ揺動して、遊星歯車82がラ
ック45に噛合い、切換部材40が(イ)方向へ駆動さ
れる。図5(C)から同図(B)に向かう過程で、先に
機構シャーシ24がロックされ、その後にディスクDの
クランプが解除され、また送りローラ35が図6に示す
位置へ上昇する。そして、大径歯車70からローラ歯車
38に動力が伝達され、送りローラ35が時計方向へ駆
動されてディスクDが挿入口23から排出される。さら
に、切換部材40が図4に示す位置へ移動すると、遊星
歯車82がラック45から離れ、切換部材40への動力
の伝達が断たれる。
【0068】なお、上記実施例では、断続部材91が支
持軸22dを支点として回動するものであるが、この断
続部材91が検知レバー93の回動に同期して水平に移
動するものであってもよい。また、動力伝達機構80で
は、駆動歯車71からラックまでに複数の歯車が設けら
れ、このいずれかの歯車が、伝達部材81により移動さ
せられるものであってもよい。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回動動作
する制御カムを設け、この制御カムに設けられたクラン
プ駆動部により、クランプ機構が動作させられ、同じく
制御カムに設けられたロック部により機構シャーシがロ
ックされる。すなわち制御カムの回転により、クランプ
とロックの双方の動作が行われるため、機構が集約され
る。また制御カムの回転動作により前記両動作が行われ
るため、制御カムの回転動作領域を設けるだけで済み、
装置を小型化できる。
【0070】また、制御カムによりロック部材を動作さ
せ、前記ロック部とロック部材の双方により機構シャー
シのロックとロック解除が行われると、機構シャーシの
ロックが確実なものとなる。
【0071】またクランプ機構のクランパがディスク押
圧方向へ付勢され、制御カムに設けられたクランプ駆動
部によりクランパが持ち上げられてクランプ解除される
構造にすれば、クランプ機構を動作させる際の負荷が小
さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として車載用CDプレーヤの
構造を部分的に示す分解斜視図、
【図2】図1に示すII矢視方向の部分側面図、
【図3】検知レバーとディスクとの関係を示すものであ
り、図1のIII矢視の部分平面図、
【図4】駆動歯車と、動力伝達機構と、断続機構の構造
を示す側面図、
【図5】(A)(B)(C)(D)は、ディスクが挿入
されて送り込まれるときの切換部材への動力伝達動作を
順に示す図4と同様の側面図、
【図6】ディスクのクランプ解除状態を示す側面図、
【図7】ディスクがクランプされた状態を示す側面図、
【図8】機構シャーシがロックされた状態を示す側面
図、
【図9】機構シャーシのロックが解除された状態を示す
側面図、
【図10】従来の車載用CDプレーヤにおいて、ディス
クのクランプが解除された状態を示す側面図、
【図11】図10の従来例においてディスクがクランプ
された状態を示す側面図、
【符号の説明】
20 筐体 21 底板 22 側板 24 機構シャーシ、 24d ロック加圧片 24e,24f ロック溝 25 ダンパー 26 回転駆動部 31 クランプアーム 32 クランパ 33 クランプアームを付勢するスプリング 35 送りローラ 37 ローラ支持部材 38 ローラ歯車 40 切換部材 45 ラック 50 制御カム 53 クランプ駆動部 54 駆動突起(駆動部) 56 ロック部 60 ロック部材 61 嵌合溝 62 円弧面 64a,64b ロック突起 70 大径歯車 71 駆動歯車 72 モータ 80 動力伝達機構 81 伝達部材 82 遊星歯車 84 案内ピン 90 断続機構 91 断続部材 93 検知レバー D ディスク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体に弾性的に支持されている機構シャ
    ーシと、機構シャーシに設けられた回転駆動部と、回転
    駆動部にディスクを設置するクランプ機構と、モータに
    より回転駆動される制御カムとを有し、前記制御カムに
    は、その回転動作により前記クランプ機構を動作させる
    クランプ駆動部と、前記機構シャーシを筐体に対してロ
    ックするロック部とが設けられていることを特徴とする
    ディスクプレーヤのモード切換装置。
  2. 【請求項2】 制御カムが所定方向へ回動するときに、
    先にクランプ駆動部によりクランプ機構が動作させられ
    てディスクが設置され、次にロック部が機構シャーシの
    ロックを解除するように、クランプ駆動部とロック部と
    が異なる回転位相で設けられている請求項1記載のディ
    スクプレーヤのモード切換装置。
  3. 【請求項3】 制御カムと共に機構シャーシをロックす
    るロック部材が設けられ、制御カムにはこのロック部材
    を動作させる駆動部が形成され、制御カムに形成された
    ロック部と前記ロック部材の双方により機構シャーシの
    ロックおよびロック解除が行われる請求項1または2記
    載のディスクプレーヤのモード切換装置。
  4. 【請求項4】 クランプ機構は、ディスクを回転駆動部
    に押圧するクランパと、このクランパを支持し且つディ
    スク押圧方向へ付勢されたクランプアームとを有し、制
    御カムが所定角度に回動したときに、クランプ駆動部に
    よりクランプアームがディスク押圧解除方向へ持ち上げ
    られる請求項1ないし3のいずれかに記載のディスクプ
    レーヤのモード切換装置。
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