JPH08179367A - アクティブマトリックス型液晶パネル - Google Patents

アクティブマトリックス型液晶パネル

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JPH08179367A
JPH08179367A JP32215494A JP32215494A JPH08179367A JP H08179367 A JPH08179367 A JP H08179367A JP 32215494 A JP32215494 A JP 32215494A JP 32215494 A JP32215494 A JP 32215494A JP H08179367 A JPH08179367 A JP H08179367A
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JP
Japan
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bus line
liquid crystal
film
active matrix
bus lines
Prior art date
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Application number
JP32215494A
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English (en)
Inventor
Toru Amano
徹 天野
Naofumi Kondo
直文 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラス/マイナス電荷の静電気に対しても不
良発生を抑制する。 【構成】 ゲートバスライン11およびソースバスライ
ン12の総ての端部をn+-a-Si膜高抵抗短絡バスライ
ン17とp+-a-Si膜高抵抗短絡バスライン18とで二
重に接続する。こうすることによって、プラス/マイナ
ス何れの電荷の静電気に対しても何れかの高抵抗短絡バ
スラインが低抵抗として機能して静電気を逃がし、不良
の発生を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アクティブマトリッ
クス型液晶パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリックス基板において
は、その製造工程中に生じる静電気によって、異なるソ
ースバスラインに接続されている各薄膜トランジスタ間
に閾値電圧の差が生ずる。一方、各ゲートバスラインお
よびソースバスラインは何れも同電位ではない状態で用
いられる。そのために、このアクティブマトリックス基
板に液晶セルを組み合わせて画像表示を行った際には、
ソースバスラインに沿ってライン欠陥が生じることにな
る。
【0003】また、各ゲートバスライン間においても、
上述のソースバスラインと同様の不具合が生じて良好な
表示品位が得られない。さらに、製造工程中に生じる静
電気に起因する電位差のために、製造工程中にゲートバ
スラインとソースバスラインとのクロス部で絶縁破壊が
生じてリークが発生し易く、そのために信頼性不良を招
くと言う欠点もある。
【0004】図3に、従来のアクティブマトリックス型
液晶パネルの等価回路を示す。このアクティブマトリッ
クス型液晶パネルにおいては、ゲートバスライン1およ
びソースバスライン2の総ての端部は、n型不純物ドー
プアモルファスシリコン(以下、n+-a-Siと略記する)
膜またはp型不純物ドープアモルファスシリコン(以
下、p+-a-Siと略記する)膜の何れか一方で成る高抵
抗短絡バスライン4によって接続されている。この高抵
抗短絡バスライン4は、アクティブマトリックス型液晶
パネルを製造する工程において発生する静電気による薄
膜トランジスタの破壊やゲートバスライン1とソースバ
スライン2とのクロス部における絶縁破壊を防止するも
のである。
【0005】上記n+-a-Si膜またはp+-a-Si膜は、
高電圧(数100V〜数kV)の静電気に対しては、この
高電圧を逃がすことができる程度の低抵抗として機能す
る。一方、液晶パネルの駆動に際してデータ回路および
スキャンドライバ等の外部回路から印加される電圧(数
10V)に対しては、何ら影響を及ぼさない高抵抗とし
て機能する。こうして、静電気を抑制するのである。
尚、図3においては、上記低抵抗および高抵抗を抵抗シ
ンボル5で表している。
【0006】一般のアクティブマトリックス型液晶パネ
ルの製造工程においは、低抵抗の短絡バスラインを設け
て静電気を逃がし、液晶パネルの製造が完了すると、ア
クティブマトリックス基板の端部を欠落させることによ
って低抵抗の短絡バスラインを除去している。ところ
が、上記短絡バスラインを液晶パネルの駆動時に印加さ
れる電圧に対して何ら影響を及ぼさないように高抵抗化
して高抵抗短絡バスライン4とすることによって、アク
ティブマトリックス型液晶パネルが完成した後、この液
晶パネルの完成品を使用して行われる製品の組み立て工
程における静電気対策が可能となるのである。したがっ
て、短絡バスラインを高抵抗化することによって、液晶
パネルの完成品に高抵抗短絡バスライン4を残した状態
で組み立て工程を行うことが可能となり、短絡バスライ
ンの除去工程を無くすことができるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ゲ
ートライン1相互間およびソースバスライン2相互間を
高抵抗短絡バスライン4で接続して製造工程中や製品組
立中における静電対策を講じるアクティブマトリックス
型液晶パネルにおいては、以下のような問題がある。す
なわち、上記高抵抗短絡バスライン4をn+-a-Si膜ま
たはp+-a-Si膜の何れか一方のみで形成しているの
で、静電気のプラスまたはマイナスの電荷によって静電
破壊率に大きな差が生じてしまう。その結果、不良率が
静電気の極性に依存して不安定となるのである。図4
に、n+-a-Si膜で高抵抗短絡バスライン4を形成した
場合における静電破壊率の評価の結果を示す。
【0008】そこで、この発明の目的は、プラスまたは
マイナス電荷の静電気に対しても不良の発生を抑制で
き、薄膜トランジスタマトリックスアレイの欠陥不良率
をさらに改善することができるアクティブマトリックス
型液晶表示パネルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のアクティブマトリックス型液晶パネルに
おいては、ゲート電極が形成された絶縁基板上に,ゲー
ト絶縁膜とアモルファスシリコンから成る半導体膜と不
純物ドープアモルファスシリコン膜とを順次形成し,さ
らに,上記不純物ドープアモルファスシリコン膜上に,ソ
ース電極に接続された薄膜トランジスタをマトリックス
状に集積して,このアモルファスシリコン薄膜トランジ
スタからなるマトリックスアレイによって液晶表示画素
を駆動するアクティブマトリックス型液晶パネルにおい
て、上記各ソース電極に信号を供給するソースバスライ
ン相互間及び上記各ゲート電極に信号を供給するゲート
バスライン相互間を、n型不純物ドープアモルファスシ
リコン膜とp型不純物ドープアモルファスシリコン膜と
によって二重に接続したことを特徴としている。
【0010】
【作用】アモルファスシリコン薄膜トランジスタマトリ
ックスアレイにおけるソースバスライン相互間およびゲ
ートバスライン相互間はn+-a-Si膜とp+-a-Si膜と
によって二重に接続されている。したがって、両不純物
ドープa-Siは、通常の駆動電圧である数10V以下の
電圧印加に対しては駆動信号に影響を与えることのない
抵抗値(例えば、1MΩ以上)の高抵抗として機能する。
【0011】これに対して、静電気によって発生する数
100V以上の高電圧に対しては印加された静電気の電
荷を拡散させるのに充分な抵抗値(例えば、100kΩ
程度)の低抵抗として機能する。その際に、プラスの電
荷に対してはn+-a-Si膜が有効に機能する一方、マイ
ナスの電荷に対してはp+-a-Si膜が有効に機能して、
プラスまたはマイナスの何れの電荷の静電気に対しても
不良の発生が抑制される。
【0012】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。図1は、本実施例のアクティブマトリックス
型液晶パネルにおける等価回路図である。また、図2は
本実施例のアクティブマトリックス型液晶パネルにおけ
るn+-a-Si膜高抵抗短絡バスライン17の箇所の断面
図であり、図2(a)はゲートバスライン11端部の断面
図を示し、図2(b)はソースバスライン12端部の断面
図を示す。
【0013】このアクティブマトリックス型液晶パネル
は、表示媒体としての液晶層を間に挟んで対向して配設
されたアクティブマトリックス基板10と対向基板(図
示せず)とを有する。そして、上記対向基板には、表示
媒体側の大略全体にわたって対向電極16が形成されて
いる。一方、上記アクティブマトリックス基板10に
は、ベースとなる絶縁性基板20上にゲートバスライン
11およびソースバスライン12が互いに直交して配線
されており、両バスライン11,12で囲まれた領域に
は薄膜トランジスタ13と画素電極14とが配設されて
いる。
【0014】上記薄膜トランジスタ13は、そのゲート
電極がゲートバスライン11に接続され、ソース電極が
ソースバスライン12に接続され、ドレイン電極が画素
電極14に接続されている。そして、ゲートバスライン
11に印加されるゲート信号によってオン/オフ制御が
行われ、オン時にはソースバスライン12を介して供給
されるソース信号を画素電極14に与える。この画素電
極14と上記対向基板側に形成された対向電極16とは
上記液晶層を挟んで対向しており、コンデンサとして機
能する液晶セル15を形成している。
【0015】上記ゲートバスライン11およびソースバ
スライン12の総ての端部間には、この端部と一部を重
畳してn+-a-Si膜高抵抗短絡バスライン17とp+-a
-Si膜高抵抗短絡バスライン18とが平行して形成され
ている。各高抵抗短絡バスライン17,18は、アクテ
ィブマトリックス型液晶パネルを製造する工程において
発生する静電気に対しては、上述のように低抵抗として
機能して静電気を逃がすことによって薄膜トランジスタ
13が破壊するのを防止するのである。尚、図1及び図
2においては、上記低抵抗を抵抗シンボル19で表して
いる。
【0016】図2(a)に示すように、絶縁性基板20上
に配線された複数のゲートバスライン11,11,…に直
交して形成されたn+-a-Si膜高抵抗短絡バスライン1
7における各ゲートバスライン11相互間で、図1中に
おいて抵抗シンボル19で表した上記抵抗を構成するの
である。また、ソースバスライン12の場合にも、図2
(b)に示すように、配線された複数のソースバスライン
12,12,…に直交して形成されたn+-a-Si膜高抵抗
短絡バスライン17における各ソースバスライン12相
互間で上記抵抗を構成するのである。p+-a-Si高抵抗
短絡バスライン18の場合も同様である。尚、21はS
iNx膜である。
【0017】上述のように、本実施例においては、ゲー
トバスライン11相互間およびソースバスライン12相
互間をn+-a-Si膜高抵抗短絡バスライン17とp+-a
-Si膜高抵抗短絡バスライン18とによって二重に接続
している。したがって、マイナスの電荷の静電気に対し
てはn+-a-Si膜高抵抗短絡バスライン17が低抵抗と
して機能して、マイナスの静電気の電荷を拡散させるこ
とができる。同様に、プラスの電荷の静電気に対しては
+-a-Si膜高抵抗短絡バスライン18が低抵抗として
機能して、プラスの静電気の電荷を拡散させることがで
きるのである。このように、本実施例によれば、プラス
またはマイナスの何れの電荷の静電気に対しても不良発
生を抑制でき、薄膜トランジスタアレイの欠陥不良率を
さらに改善することができるのである。
【0018】また、上記高抵抗短絡バスライン17,1
8は、通常の表示駆動時には表示特性には影響を与えな
い高抵抗として機能するので、完成した液晶パネルを用
いた製品の組み立て工程での静電気対策としても効果を
発揮する。
【0019】上記アクティブマトリックス基板では、ゲ
ートバスライン11およびソースバスライン12はTa
(タンタル)で形成されている。しかしながら、このゲー
トバスライン11およびソースバスライン12の材質は
Taに限定されるものではなく、Al,Ti,Cr等であって
もよい。また、ゲートバスライン11とソースバスライ
ン12とで材質が異なってもよい。
【0020】次に、上記構造のアクティブマトリックス
型液晶パネルの製造方法について説明する。まず、上記
絶縁性基板20上に、スパッタリング法によって所定の
厚みのTa22を堆積し、Taによってゲートバスライン
11を形成する。次に、陽極酸化によってTa22を形
成し、さらにSiNx/a-Si/SiNxを3層堆積した後
に、チャンネルストッパをパターニングする。
【0021】その後、レジストをマスクにして、P(フ
ォスフィン)等をイオンシャワードープによって注入す
る。こうして、薄膜トランジスタ13のソース/ドレイ
ン・コンタクト部分、および、n+-a-Si高抵抗短絡バ
スライン17部分のパターンを形成する。
【0022】さらに、レジストをマスクにして、B(ボ
ロン)等をイオンシャワードープによって注入する。こ
うして、p+-a-Si高抵抗バスライン18部分のパター
ンを形成する。その後、上記パターンを形成した上に、
Ta,Al,Ti等の金属配線膜を堆積する。そして更に、
その上にITO(画素電極)および保護膜SiNxのパター
ンを形成し完成する。
【0023】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明のア
クティブマトリックス型液晶パネルにおいては、アモル
ファスシリコン薄膜トランジスタマトリックスアレイに
おけるソースバスライン相互間及びゲートバスライン相
互間をn+-a-Si膜とp+-a-Si膜とによって二重に接
続したので、プラスの電荷の静電気に対してはn+-a-
Si膜が低抵抗として機能して印加された静電気の電荷
を拡散させる一方、マイナスの電荷の静電気に対しては
+-a-Si膜が低抵抗として機能する。したがって、こ
の発明によれば、プラスまたはマイナスの何れの電荷の
静電気に対しても不良発生を抑制でき、薄膜トランジス
タアレイの欠陥不良率をさらに改善することができる。
【0024】また、上記高抵抗短絡バスライン17,1
8は通常の表示駆動時には高抵抗として機能して表示特
性には影響を与えないので、完成した液晶パネルを用い
た製品の組み立て工程での静電気対策としても効果を発
揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のアクティブマトリックス型液晶パネ
ルにおける等価回路図である。
【図2】図1における高抵抗短絡バスラインの箇所の断
面図である。
【図3】従来のアクティブマトリックス型液晶表示パネ
ルにおける等価回路図である。
【図4】n+-a-Si膜高抵抗短絡バスラインにおける静
電破壊率の評価の結果を示す図である。
【符号の説明】
11…ゲートバスライン、 12…ソースバス
ライン、13…薄膜トランジスタ、 14…画
素電極、15…液晶セル、 16…対
向電極、17…n+-a-Si膜高抵抗短絡バスライン、1
8…p+-a-Si膜高抵抗短絡バスライン、19…抵抗。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極が形成された絶縁基板上に、
    ゲート絶縁膜とアモルファスシリコンから成る半導体膜
    と不純物ドープアモルファスシリコン膜とを順次形成
    し、さらに、上記不純物ドープアモルファスシリコン膜
    上に、ソース電極に接続された薄膜トランジスタをマト
    リックス状に集積して、このアモルファスシリコン薄膜
    トランジスタからなるマトリックスアレイによって液晶
    表示画素を駆動するアクティブマトリックス型液晶パネ
    ルにおいて、 上記各ソース電極に信号を供給するソースバスライン相
    互間、および、上記各ゲート電極に信号を供給するゲー
    トバスライン相互間を、n型不純物ドープアモルファス
    シリコン膜とp型不純物ドープアモルファスシリコン膜
    とによって二重に接続したことを特徴とするアクティブ
    マトリックス型液晶パネル。
JP32215494A 1994-12-26 1994-12-26 アクティブマトリックス型液晶パネル Pending JPH08179367A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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