JPH08179336A - 液晶パネルの製造方法 - Google Patents

液晶パネルの製造方法

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JPH08179336A
JPH08179336A JP32476394A JP32476394A JPH08179336A JP H08179336 A JPH08179336 A JP H08179336A JP 32476394 A JP32476394 A JP 32476394A JP 32476394 A JP32476394 A JP 32476394A JP H08179336 A JPH08179336 A JP H08179336A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal material
injection hole
empty cell
material injection
Prior art date
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Pending
Application number
JP32476394A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Miyazaki
美津雄 宮崎
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】表示領域内でイオン吸着しない高品質かつ高信
頼性の液晶パネルを提供する。 【構成】2枚のガラス原板の間にスペーサ13を散布
し、シール部材12を介して貼り合わせ、シール部材1
2の角部付近に液晶材注入孔15を成す。この貼り合わ
せガラス原板を個々の表示領域14に応じて分断し、複
数個の空セル9を作成し、ボート18とともに真空槽内
に入れ、ボート18の水平面に対して空セル9を傾斜さ
せる。そして、空セル9をボート18内へ下降して液晶
材注入孔15を液晶材19に浸漬させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶パネルの製造方法に
関し、特に空セルに液晶材料を注入することの改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】STN型液晶パネルが市場に急速に受入
れられるようになってきたが、同時に大画面化、高精細
化、薄型化の市場ニーズが要求されている。上記液晶パ
ネルは順次下記のプロセスにより製造する(特開平4−
80719号参照)。 (1)表示領域が決定されたガラス基板上にITOの透
明電極パターンを形成する。 (2)上記ガラス基板の表示領域上にポリイミドの配向
膜を形成する。 (3)上記(1)と(2)と同様な工程により他方のガ
ラス基板上にITOの透明電極パターンとポリイミドの
配向膜を形成する。 (4)2種類のガラス基板のうち一方に対して、表示領
域の周囲に接着用樹脂を線条に塗布してシール部材を設
けるとともに、このシール部材の一部を切り欠く。 (5)一方のガラス基板と他方のガラス基板とをシール
部材を介して貼り合わせるとともに、そのシール部材に
液晶材注入孔を成し、空セルを作成する。
【0003】以上の工程により得られた空セルを図4に
示す。同図の空セル1によれば、2枚のガラス基板2、
3をシール部材4を介して貼り合わせた構造であり、シ
ール部材4により囲まれる領域が表示領域5となり、シ
ール部材4の一部に2個の液晶材注入孔6が設けられて
いる。
【0004】次に空セル1に液晶材を注入する方法を図
5に示す原理でもって説明する。 (6)空セル1と液晶材を入れたボート7とを真空槽8
内に入れ、この真空槽8内を減圧にする。 (7)空セル1の液晶材注入孔6をボート7内の液晶材
に浸漬させる。 (8)真空槽8内に不活性ガスを導入して、上記液晶材
を液晶材注入孔6を通して空セル1内に注入する。 (9)液晶材注入孔6を接着用樹脂により封止する。 かくして上記各工程により液晶パネルを作製することが
でき、その後、この液晶パネルに対してCOG方式もし
くはTAB方式等により駆動用ICを配設する。
【0005】ところで、上記ガラス基板2、3は、たと
えばソーダガラスから成り、そのアルカリ成分が溶出し
て液晶材に混入し、表示に悪影響を及ぼすことが指摘さ
れており、これに対してガラス基板2、3をSiO2
を浸漬し、その両面および端面に薄くSiO2 膜を形成
し、これにより、アルカリ成分が溶出しないようにして
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】上述した液晶パネル
を量産する場合には、比較的寸法サイズの大きなガラス
基板にITOの透明電極パターンを形成して、複数個の
表示領域を設け、各表示領域数にポリイミドの配向膜を
形成し、一方、同様に寸法サイズの大きな他方のガラス
基板にも、その表示領域数に応じてITOの透明電極パ
ターンとポリイミドの配向膜を形成し、その後、一方の
ガラス基板の表示領域の周囲にシール部材を設け、他方
のガラス基板とをシール部材を介して貼り合わせ、然る
後に個々の表示領域に応じて分断することが行われてい
る。
【0007】しかしながら、上記の製造方法によれば、
分断前の大きなガラス基板に対し、その両面および端面
の全体にわたって薄いSiO2 膜を形成し、これによ
り、アルカリ成分が溶出しないようにしているので、そ
の後に分断された場合には、切断面が露出された状態に
あり、これにより、液晶材を注入する工程において、特
に(7)の工程にように空セル1のガラス基板断面がボ
ート7内の液晶材に浸漬すると、その切断面からアルカ
リ成分が液晶材に溶出し、これが空セル1内に注入さ
れ、その結果、長期間にわたって液晶パネルを作動させ
たり、あるいは連続点灯試験をおこなうと、上記アルカ
リ成分が透明電極パターンに対してイオン吸着し、コン
トラスト上スポット状のムラができるという問題点があ
る。
【0008】
【発明の構成】本発明の液晶パネルの製造方法は、順次
下記A〜Hの工程により空セルに液晶材料を注入したこ
とを特徴とする。 A工程:一方の透明基板上および他方の透明基板上に透
明電極パターンを形成することで複数個の正方形もしく
は矩形状の表示領域を設ける。 B工程:上記一方の透明基板上の個々の表示領域の周囲
に接着用樹脂を線条に塗布してシール部材を設けるとと
もに、シール部材の角部付近に液晶材注入孔となる切り
欠きを設ける。 C工程:上記一方の透明基板と他方の透明基板とを上記
シール部材を介して貼り合わせるとともに、シール部材
に液晶材注入孔を形成する。 D工程:上記貼り合わせた透明基板を個々の表示領域に
応じて分断し、空セルを作成する。 E工程:上記空セルと液晶材を入れたボートとを真空槽
内に入れ、この真空槽内を減圧にする。 F工程:空セルを傾斜させながら液晶材注入孔をボート
内の液晶材料に浸漬させる。 G工程:真空槽内に不活性ガスを導入して、上記液晶材
料を液晶材注入孔を通して空セル内に注入する。 H工程:液晶材注入孔を接着用樹脂により封止する。
【0009】
【作用】本発明の液晶パネルの製造方法においては、B
工程およびC工程のようにシール部材の角部付近に液晶
材注入孔を設け、更にE工程のように空セルを傾斜させ
ながら液晶材注入孔をボート内の液晶材料に浸漬させる
ので、分断された透明基板の端面のうち、液晶材と接触
する切断面積が著しく小さくなり、これにより、透明基
板の切断面からアルカリ成分等の不要成分が液晶材に溶
出しなくなり、その結果、液晶パネルを作動させても、
イオン吸着を生じなくなり、表示コントラストにムラが
できなくなる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の液晶パネルの製造方法に係る
空セル9の平面を示し、図2は空セル9の横断面図であ
る。また、図3は空セル9に液晶材料を注入する模式図
である。
【0011】先ず前記A工程〜D工程により作製される
モノクロ液晶パネル用の空セル9の構成を図1および図
2により説明する。この空セル9は前記透明基板として
のソーダライムガラスから成るガラス基板10、11を
シール部材12でもって貼り合わせた構造であり、シー
ル部材12により囲まれた内部領域に球状樹脂から成る
多くのスペーサ13が配置され、この内部領域が表示領
域14をなす。上記シール部材12の角部付近には切り
欠き部が設けられ、液晶材注入孔15をなす。各ガラス
基板10、11のそれぞれの内主面にITO透明電極1
6、17が配列され、各ITO透明電極16、17は相
互に直交するように配列され、その上に配向膜(図示せ
ず)を形成し、更に配向膜の表面をラビング処理して液
晶分子の向きを所定の方向に設定する。
【0012】次に上記空セル9の作製工程を詳述する。
まず上記ガラス基板10の寸法サイズに比べて大きなガ
ラス基板を用意し、このガラス基板をSiO2 液に浸漬
し、その両面および端面の全体に薄くSiO2膜を形成
する。このガラス基板を以下、ガラス原板と称する。
【0013】A工程 ガラス原板を2枚用意して、一方のガラス原板上および
他方のガラス原板上に透明電極パターン16、17を形
成することで複数個の正方形もしくは矩形状の表示領域
14を設ける。
【0014】B工程 一方のガラス原板上の個々の表示領域14の周囲に接着
用樹脂を線条に塗布してシール部材12を設ける。ま
た、シール部材12を設けるに当たっては、その角部付
近を切り欠く。
【0015】C工程 一方のガラス原板と他方のガラス原板の間に多くのスペ
ーサ13を散布し、シール部材12を介して貼り合わせ
ることで、シール部材12の角部付近に液晶材注入孔1
5を成す。
【0016】D工程 上記貼り合わせた一対のガラス原板を個々の表示領域1
4に応じて分断し、複数個の空セル9を作成する。
【0017】液晶注入工程を以下のE工程〜H工程によ
り詳述する。E工程 空セル9と、液晶材を入れたボート18とを真空槽(図
示せず)の内部に入れ、その真空槽内を減圧する。図3
に空セル9とボート18との配置関係を示すと、ボート
18に液晶材19を入れ、液晶材注入孔15をボート1
8内の液晶材に向けた状態で、ボート18の水平面に対
して空セル9を傾斜させる(たとえば45度程度の傾
斜)。
【0018】F工程 空セル9をボート18内へ下降して液晶材注入孔15を
液晶材19に浸漬させる。
【0019】G工程 真空槽内にN2 ガスや希ガスなどの不活性ガスを導入し
て、上記液晶材19を液晶材注入孔15を通して空セル
9内に注入する。
【0020】H工程 以上の工程を経て、本工程においては、液晶材注入孔1
5を紫外線硬化型樹脂などの接着用樹脂により封止す
る。
【0021】かくして本発明の製法においては、上記構
成の空セル9の作製工程と液晶注入工程を具備すること
で、シール部材12の角部付近に設けられた液晶材注入
孔15を、空セル9を傾斜させながらボート18内の液
晶材19に浸漬することになり、これによって分断され
たガラス基板10、11の端面のうち液晶材19と接触
する切断面積が著しく小さくなり、ガラス基板10、1
1の切断面からアルカリ成分等の不要成分が液晶材19
に溶出しなくなり、その結果、液晶パネルを作動させた
場合にイオン吸着を生じなくなり、表示コントラストに
ムラができなくなる。
【0022】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
変更や改善等は何ら差し支えない。たとえば、上記実施
例では、透明基板としてガラス基板を用いたが、プラス
チック基板を用いても切断面から不要成分が溶出して同
様な問題が生じるので、かかる問題点に対しても本発明
の製法により同じ作用効果が得られる。また、上記実施
例ではモノクロ液晶パネル用の空セルを例示したが、カ
ラー液晶パネルを作製する場合、あるいはTFT液晶パ
ネルを作製する場合でも同様な作用効果が得られる。
【0023】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、シール部
材の角部付近に液晶材注入孔を設け、空セルを傾斜させ
ながら液晶材注入孔をボート内の液晶材料に浸漬させる
ので、分断された透明基板の端面のうち、液晶材と接触
する切断面積が著しく小さくなり、これにより、透明基
板の切断面から不要成分が液晶材に溶出しなくなり、そ
の結果、表示領域内でイオン吸着しなくなって、高品質
かつ高信頼性の液晶パネルが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における空セルの平面概略図である。
【図2】実施例における空セルの断面概略図である。
【図3】空セルとボートとの配置関係を示す説明図であ
る。
【図4】従来における空セルの平面概略図である。
【図5】従来における液晶注入用真空槽内の概略構成を
示す説明図である。
【符号の説明】
9 空セル 10、11 ガラス基板 12 シール部材 13 スペーサ 14 表示領域 15 液晶材注入孔 16、17 ITO透明電極 18 ボート 19 液晶材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次下記A〜Hの工程により空セルに液
    晶材料を注入したことを特徴とする液晶パネルの製造方
    法。 A工程:一方の透明基板上および他方の透明基板上に透
    明電極パターンを形成することで複数個の正方形もしく
    は矩形状の表示領域を設ける。 B工程:上記一方の透明基板上の個々の表示領域の周囲
    に接着用樹脂を線条に塗布してシール部材を設けるとと
    もに、該シール部材の角部付近に液晶材注入孔となる切
    り欠きを設ける。 C工程:上記一方の透明基板と他方の透明基板とを上記
    シール部材を介して貼り合わせるとともに、該シール部
    材に液晶材注入孔を形成する。 D工程:上記貼り合わせ透明基板を個々の表示領域に分
    断し、空セルを作成する。 E工程:上記空セルと液晶材を入れたボートとを真空槽
    内に入れ、該真空槽内を減圧にする。 F工程:上記空セルを傾斜させながら液晶材注入孔をボ
    ート内の液晶材料に浸漬させる。 G工程:真空槽内に不活性ガスを導入して、上記液晶材
    料を液晶材注入孔を通して空セル内に注入する。 H工程:液晶材注入孔を接着用樹脂により封止する。
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