JPH08179335A - 液晶パネルの製造方法 - Google Patents

液晶パネルの製造方法

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JPH08179335A
JPH08179335A JP32255894A JP32255894A JPH08179335A JP H08179335 A JPH08179335 A JP H08179335A JP 32255894 A JP32255894 A JP 32255894A JP 32255894 A JP32255894 A JP 32255894A JP H08179335 A JPH08179335 A JP H08179335A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal material
injection hole
seal member
empty cell
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JP32255894A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Miyazaki
美津雄 宮崎
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】表示領域内でイオン吸着しない高品質かつ高信
頼性の液晶パネルを提供する。 【構成】2枚のガラス原板の間にスペーサ15を散布
し、シール部材14を介して貼り合わせ、シール部材1
4の角部付近に液晶材注入孔17を成す。この貼り合わ
せガラス原板を個々の表示領域16に応じて分断し、複
数個の空セル9を作成する。その後にスパッタリング装
置10を用いて空セル9の端面にSiO2層20を形成
する。この空セル9をボート25とともに真空槽11内
に入れ、空セル9をボート25内へ下降して液晶材注入
孔17を液晶材24に浸漬させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶パネルの製造方法に
関し、特に空セルに液晶材料を注入することの改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】STN型液晶パネルが市場に急速に受入
れられるようになってきたが、同時に大画面化、高精細
化、薄型化の市場ニーズが要求されている。
【0003】上記液晶パネルは順次下記のプロセスによ
り製造する(特開平4−80719号参照)。 (1)表示領域が決定されたガラス基板上にITOの透
明電極パターンを形成する。 (2)上記ガラス基板の表示領域上にポリイミドの配向
膜を形成する。 (3)上記(1)と(2)と同様な工程により他方のガ
ラス基板上にITOの透明電極パターンとポリイミドの
配向膜を形成する。 (4)2種類のガラス基板のうち一方に対して、表示領
域の周囲にそって接着用樹脂を線条に塗布してシール部
材を設けるとともに、このシール部材の一部を切り欠
く。 (5)一方のガラス基板と他方のガラス基板とをシール
部材を介して貼り合わせるとともに、そのシール部材に
液晶材注入孔を成し、空セルを作成する。
【0004】以上の工程により得られた空セルを図5に
示す。同図の空セル1によれば、2枚のガラス基板2、
3をシール部材4を介して貼り合わせた構造であり、シ
ール部材4により囲まれる領域が表示領域5となり、シ
ール部材4の一部に2個の液晶材注入孔6が設けられて
いる。
【0005】次に空セル1に液晶材を注入する方法を図
6に示す原理でもって説明する。 (6)空セル1と液晶材を入れたボート7とを真空槽8
内に入れ、この真空槽8内を減圧にする。 (7)空セル1の液晶材注入孔6をボート7内の液晶材
に浸漬させる。 (8)真空槽8内に不活性ガスを導入して、上記液晶材
を液晶材注入孔6を通して空セル1内に注入する。 (9)液晶材注入孔6を接着用樹脂により封止する。 かくして上記各工程を順次経ることにより液晶パネルを
作製することができ、その後、この液晶パネルに対して
COG方式もしくはTAB方式等により駆動用ICを配
設する。
【0006】ところで、上記ガラス基板2、3は、たと
えばソーダガラスから成り、そのアルカリ成分が溶出し
て液晶材に混入し、表示に悪影響を及ぼすことが指摘さ
れており、これに対してガラス基板2、3をSiO2
を浸漬し、その両面および端面に薄くSiO2 膜を形成
し、これにより、アルカリ成分が溶出しないようにして
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】上述した液晶パネル
を量産する場合には、寸法サイズの大きなガラス基板に
ITOの透明電極パターンを形成して、複数個の表示領
域を設け、各表示領域数にポリイミドの配向膜を形成
し、一方、同様に寸法サイズの大きな他方のガラス基板
にも、その表示領域数に応じてITOの透明電極パター
ンとポリイミドの配向膜を形成し、その後、一方のガラ
ス基板の表示領域の周囲にそってシール部材を設け、他
方のガラス基板とをシール部材を介して貼り合わせ、然
る後に個々の表示領域に応じて分断することがおこなわ
れている。
【0008】上記の製造方法によれば、分断前の大きな
ガラス基板に対し、その両面および端面の全体にわたっ
て薄いSiO2 膜を形成し、これにより、アルカリ成分
が溶出しないようにしている。
【0009】しかしながら、その後に分断された場合に
は、切断面が露出された状態にあり、これにより、液晶
材を注入する工程において、特に(7)の工程にように
空セル1のガラス基板断面がボート7内の液晶材に浸漬
されると、その切断面からアルカリ成分が液晶材に溶出
し、これが空セル1内に注入され、その結果、長期間に
わたって液晶パネルを作動させたり、あるいは連続点灯
試験をおこなうと、上記アルカリ成分が透明電極パター
ンに対してイオン吸着し、コントラスト上スポット状の
ムラができるという問題点がある。
【0010】したがって、本発明は上記事情に鑑みて完
成されたものであって、その目的は寸法サイズの大きな
ガラス基板から複数個のガラス基板を分断した場合に、
個々の分断ガラス基板の端面からアルカリ成分が液晶材
に溶出しないようにして、液晶パネルに表示ムラが生じ
ないようにしたことにある。
【0011】
【発明の構成】本発明の液晶パネルの製造方法は、順次
下記A〜Iの工程により空セルに液晶材料を注入したこ
とを特徴とする。 A工程:一方の透明基板上および他方の透明基板上に透
明電極パターンを形成することで複数個の正方形もしく
は矩形状の表示領域を設ける。 B工程:上記一方の透明基板上の個々の表示領域の周囲
にそって接着用樹脂を線条に塗布してシール部材を設け
るとともに、シール部材の一部を切り欠く。 C工程:上記一方の透明基板と他方の透明基板とを上記
シール部材を介して貼り合わせるとともに、シール部材
に液晶材注入孔を成す。 D工程:上記貼り合わせ透明基板を個々の表示領域に応
じて分断し、空セルを作成する。 E工程:上記貼り合わせ透明基板の外周端面のうち、液
晶材注入孔を配する側の端面上に無機質層を形成する。 F工程:上記空セルと液晶材を入れたボートとを真空槽
内に入れ、真空槽内を減圧にする。 G工程:上記空セルの液晶材注入孔をボート内の液晶材
料に浸漬させる。 H工程:真空槽内に不活性ガスを導入して、上記液晶材
料を液晶材注入孔を通して空セル内に注入する。 I工程:液晶材注入孔を接着用樹脂により封止する。
【0012】
【作用】本発明の液晶パネルの製造方法においては、空
セルの液晶注入前にE工程のように貼り合わせ透明基板
の外周端面のうち、液晶材注入孔を配する側の端面上に
無機質層を形成しているので、シール部材の液晶材注入
孔をボート内の液晶材料に浸漬させても、透明基板の切
断面が露出しないので、その切断面からアルカリ成分等
の不要成分が液晶材に溶出しなくなり、その結果、液晶
パネルを作動させても、イオン吸着を生じなくなり、コ
ントラストのムラができなくなる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の液晶パネルの製造方法に係る
空セル9の平面を示し、図2は空セル9の横断面図であ
る。また、図3は空セル9の端面に無機質層を形成する
スパッタリング装置10の概略構成を示す模式図であ
り、図4は空セル9に液晶材料を注入する真空槽11の
概略構成を示す模式図である。
【0014】先ず下記A工程〜D工程により作製される
モノクロ液晶パネル用の空セル9の構成を図1および図
2により説明する。この空セル9は、前記透明基板とし
て2枚のソーダライムガラスから成るガラス基板12、
13をエポキシ樹脂から成るシール部材14でもって貼
り合わせた構造であり、そのシール部材14によって囲
まれた内部領域に球状樹脂から成る多くのスペーサ15
が配置され、そして、この内部領域が表示領域16をな
す。上記シール部材14の角部付近は切り欠かれ、それ
が液晶材注入孔17を成す。各ガラス基板12、13の
それぞれの内主面にITO透明電極18、19が配列さ
れている。これらITO透明電極18、19は相互に直
交するように配列され、その上に配向膜(図示せず)を
形成し、更にこの配向膜の表面をラビング処理して液晶
分子の向きを所定の方向に設定する。
【0015】次にA工程〜D工程により上記空セル9の
作製方法を、E工程によりスパッタリング装置10を用
いて空セル9の端面に無機質層を形成する方法を、F工
程〜I工程により真空槽11を用いて空セル9に液晶材
を注入する方法を述べる。
【0016】まず上記ガラス基板12、13の寸法サイ
ズに比べて大きなガラス基板を用意し、このガラス基板
をSiO2 液に浸漬し、その両面および端面の全体に薄
くSiO2 膜を形成する。このガラス基板を以下、ガラ
ス原板と称する。
【0017】A工程 ガラス原板を2枚用意して、一方のガラス原板上および
他方のガラス原板上に透明電極パターン18、19を形
成することで複数個の正方形もしくは矩形状の表示領域
16を設ける。
【0018】B工程 一方のガラス原板上の個々の表示領域14の周囲にそっ
て接着用樹脂を線条に塗布してシール部材14を設け
る。また、このシール部材14を設けるに当たっては、
その一部を切り欠く。
【0019】C工程 上記一方のガラス原板と他方のガラス原板の間に多くの
スペーサ15を散布し、シール部材14を介して貼り合
わせ、そして、シール部材14のに液晶材注入孔17を
成す。
【0020】D工程 上記貼り合わせガラス原板を個々の表示領域16に応じ
て分断し、複数個の空セル9を作成する。
【0021】E工程 図3のスパッタリング装置10を用いて、空セル9の外
周端面のうち、液晶材注入孔17を配する側の端面上に
無機質層としてSiO2 層20を形成する。
【0022】同図のスパッタリング装置10内には、複
数個の空セル9を被成膜端面が揃うように配列し、この
被成膜端面が下方を向いている。その複数個の空セル9
は支持治具21により固定されている。22はターゲッ
トであり、たとえばSiOもしくはSiから成る。23
は高周波電源であり、一方の端子はターゲット22と接
続され、他方の端子はアースされている。そして、Si
Oのターゲット22を用いた場合には、アルゴンでもっ
てスパッタし、Siターゲット22を用いた場合には、
更に酸素ガスを導入し、これによって、空セル9の外周
端面にSiO2層20が形成される。
【0023】F工程 空セル9と液晶材24を入れたボート25とを図4の真
空槽11内に入れ、その真空槽11内を減圧する。
【0024】G工程 空セル9をボート25内へ下降して液晶材注入孔17を
液晶材24に浸漬させる。
【0025】H工程 真空槽11内にN2 ガスや希ガスなどの不活性ガスを導
入して、上記液晶材24を液晶材注入孔17を通して空
セル9内に注入する。
【0026】I工程 以上の工程を経て、本工程においては、液晶材注入孔1
7を紫外線硬化型樹脂などの接着用樹脂により封止す
る。
【0027】かくして上記製法においては、空セル9の
端面にSiO2 層20を形成しているので、空セル9の
液晶材注入孔17をボート25内の液晶材24に浸漬さ
せ、ガラス基板12、13の端面が液晶材24と接触し
ても、その切断面からアルカリ成分等の不要成分が液晶
材24に溶出しなくなり、その結果、本発明の製法によ
り得られた液晶パネルを作動させた場合、イオン吸着を
生じなくなり、コントラストのムラができなくなる。
【0028】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
変更や改善等は何ら差し支えない。たとえば、上記実施
例では、透明基板としてガラス基板を用いたが、プラス
チック基板を用いても切断面から不要成分が溶出して同
様な問題が生じるので、かかる問題点に対しても本発明
の製法により同じ作用効果が得られる。更に上記実施例
においては、無機質層としてSiO2 層を形成したが、
その他にSiN、TiO2 、Al2 3 、ZrO2 、T
2 5 、TiN、ZrN、TaN、AlNを形成して
もよく、また、スパッタリング法の他に蒸着、CVDで
もって形成してもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、空セルの液晶注入前に
貼り合わせ透明基板の端面に無機質層を形成しているの
で、シール部材の液晶材注入孔をボート内の液晶材料に
浸漬させても、透明基板の切断面が露出しないので、透
明基板の切断面から不要成分が液晶材に溶出しなくな
り、その結果、表示領域内でイオン吸着しなくなって、
高品質かつ高信頼性の液晶パネルが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における空セルの平面概略図である。
【図2】実施例における空セルの断面概略図である。
【図3】実施例におけるスパッタリング装置の概略構成
を示す説明図である。
【図4】実施例における液晶注入用真空槽内の概略構成
を示す説明図である。
【図5】従来における空セルの平面概略図である。
【図6】従来における液晶注入用真空槽内の概略構成を
示す説明図である。
【符号の説明】
9 空セル 10 真空槽 11 スパッタリング装置 12、13 ガラス基板 14 シール部材 15 スペーサ 16 表示領域 17 液晶材注入孔 18、19 ITO透明電極 20 SiO2 層 24 液晶材 25 ボート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次下記A〜Iの工程により空セルに液
    晶材料を注入したことを特徴とする液晶パネルの製造方
    法。 A工程:一方の透明基板上および他方の透明基板上に透
    明電極パターンを形成することで複数個の正方形もしく
    は矩形状の表示領域を設ける。 B工程:上記一方の透明基板上の個々の表示領域の周囲
    にそって接着用樹脂を線条に塗布してシール部材を設け
    るとともに、該シール部材の一部を切り欠く。 C工程:上記一方の透明基板と他方の透明基板とを上記
    シール部材を介して貼り合わせるとともに、該シール部
    材に液晶材注入孔を成す。 D工程:上記貼り合わせた透明基板を個々の表示領域に
    応じて分断し、空セルを作成する。 E工程:上記貼り合わせた透明基板の外周端面のうち、
    液晶材注入孔を配する側の端面上に無機質層を形成す
    る。 F工程:上記空セルと液晶材を入れたボートとを真空槽
    内に入れ、該真空槽内を減圧にする。 G工程:上記空セルの液晶材注入孔をボート内の液晶材
    料に浸漬させる。 H工程:真空槽内に不活性ガスを導入して、上記液晶材
    料を液晶材注入孔を通して空セル内に注入する。 I工程:液晶材注入孔を接着用樹脂により封止する。
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