JPH08178973A - 電流測定装置 - Google Patents

電流測定装置

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JPH08178973A
JPH08178973A JP6325511A JP32551194A JPH08178973A JP H08178973 A JPH08178973 A JP H08178973A JP 6325511 A JP6325511 A JP 6325511A JP 32551194 A JP32551194 A JP 32551194A JP H08178973 A JPH08178973 A JP H08178973A
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JP
Japan
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voltage
current
optical signal
measuring device
resistor
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JP6325511A
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English (en)
Inventor
Toshio Masuda
壽雄 増田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直流高圧線路に流れる小電流を電圧変換して
測定してもドリフトの影響を排除して高精度に電流測定
が行なうこと目的とする。 【構成】 電流線路1の一部に挿入された抵抗器8と、
この抵抗器8の両端に発生した直流電圧をスイッチイン
グ手段10と、スイッチイング手段10により変換され
た交流電圧を検出し、この交流電圧値を光信号にて出力
する電圧センサ9と、入力された光信号を直流電流に変
換して出力する信号処理回路13とを備えいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特にサイリスタバル
ブ等の超高圧直流送電機器からの漏れ電流を測定する電
流測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は例えば「昭和58年1月18
日、電気書院発行 わかる光ファイバ応用技術 P16
1」に示されたファラデー素子を用いた従来の電流測定
装置の構成図である。図において、1は測定対象である
電流が流れる電流線路、2は電流線路1の周囲に設けら
れたファラデー素子であり電流センサを構成している。
【0003】3は送信用光ファイバー4を通して電流セ
ンサ2に送信するレーザーを発振するレーザー発振器、
5は電流センサ2により偏光されて受信用光ファイバ6
で戻ったレーザーを電気信号に光電変換して増幅する差
動増幅器、7は差動増幅された電気信号を電流線路1に
流れる電流として表示する表示器である。
【0004】次に、図10に示した従来の電流測定装置
の動作について説明する。レーザー発振器3より射出さ
れたレーザーは送信用光ファイバー4を通して電流セン
サ2に送出される。電流センサ2はファラデー素子を用
いて電流線路1の周囲に設けられているため、電流線路
1に流れる電流の変化により電流線路1の周囲に発生し
た磁界が変化すると入射したレーザーは磁界の変化に応
じて偏光面が所定偏光面回転角θだけ回転して受信用光
ファイバー6に出力される。
【0005】電流センサ2より受信用光ファイバー6を
通って出力されたレーザーは図示しない光電変換素子に
より電流変換され、差動増幅器5により歪みを打ち消さ
れて増幅される。そして、差動増幅された電流値は電流
計等の表示器7に表示されることで電流線路1に流れる
電流量を検出する。
【0006】図11はサイリスタバルブ等の直流電力機
器の入力送電線と接地間に流れる漏れ電流を測定する方
法を説明する図である。図において、24は地面と絶縁
碍子25によって絶縁されている直流機器、26a,2
6bは直流機器24に直流電力を供給する入力送電線、
出力送電線、27は入力送電線26aと接地間の漏れ電
流を測定する漏れ電流測定器である。
【0007】この漏れ電流の測定方法としては、実際、
入力送電線26aと地面間に配設された図示しない導線
の周囲に図10で示した電流センサを設け、この電流セ
ンサより出力される信号を電気信号に変換して漏れ電流
を検出している。
【0008】更に、図12は水冷サイリスタバルブを構
成するサイリスタモジュールのように複数の直流機器に
冷却水を分流する冷却水配管系統を示したものである。
図において、24a〜24nは直流機器、27aは絶縁
冷却水配管であって図示しない冷却水供給装置より吐出
された冷却水をマニホルド28を経て絶縁冷却水分岐管
29a〜29nから各直流機器24a〜24nに分配す
る。分配された冷却水は各直流機器の図示しない水冷管
を循環して再び絶縁冷却水配管27aより排出される。
【0009】各直流機器24a〜24nに対して絶縁冷
却水分岐管29a〜29n、マニホルド28、絶縁冷却
水配管27aは高度の絶縁特性を保持している。しか
し、直流機器24a〜24nは稼働時に、高電位に保持
されるためマニホルド28から絶縁冷却水配管27aに
流れる冷却水に漏れ電流が流れることがある。
【0010】このように、漏れ電流の流入の過程でマニ
ホルド28の一部が流電腐食を起こして冷却水の漏水等
の事故を引き起こす原因となる。このため、高電位の直
流機器24aと低電位のマニホルド28との間に電流セ
ンサ2を設けて直流機器24aからマニホルド28に漏
洩する電流の量を検出する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の電流測定装置は
以上のように、電流線路の周囲にファラデイ素子を応用
した電流センサを設け電流線路の周囲の発生する直流磁
界の変化より電流線路に流れる電流を検出したが、この
ような方法で電流線路より漏洩する漏れ電流を測定しよ
うとした場合、測定対象である漏れ電流量が小さく、そ
のため発生する磁界強度も微小であることから漏れ電流
を測定することはできないという問題点があった。
【0012】また漏れ電流路に抵抗値の既知な抵抗を挿
入し、その抵抗の両端に発生した電圧をポッケル効果を
応用した光PTで測定し、測定電圧を電流値に換算する
方法であっても電界の変化が生じない直流電圧の場合、
抵抗間に発生した直流電圧(抵抗間電圧)がドリフトな
どで安定せず正確に漏れ電流を測定できないという問題
点があった。
【0013】更に、長期間に亘って超高圧電線に流れて
いる電流を測定する際に、電流測定装置の電源にバッテ
リを使用した場合、バッテリの消耗時には安全のために
一度電流線路の印加電圧を切りバッテリを交換するなど
装置のメンテナンスを容易に行なえなかったり、装置の
安定動作を確保するためにバッテリ交換を含む装置メン
テナンスを頻繁に行わなければならないという問題点が
あった。
【0014】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、直流高圧線路に流れる小電流を
電圧変換して測定してもドリフトの影響を排除して高精
度に電流測定が行え、且つ、長期間に亘る電流測定にお
いても正常な装置電源電圧を保持することができる電流
測定装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
流測定装置は、電流線路の一部に挿入された抵抗器と、
この抵抗器の両端に発生した直流電圧を交流変換する直
交変換手段と、この直交変換手段により変換された交流
電圧を検出し、この交流電圧値を光信号にて出力する電
圧センサと、入力された前記光信号を直流電流に変換し
て出力する直流電流出力手段とを備えたものである。
【0016】請求項2の発明に係る電流測定装置は、請
求項1の発明において直交変換手段は抵抗器の両端を所
定周期で短絡制御するスイッチング素子で構成し、短絡
制御によって周期的にレベル変化する前記抵抗器両端の
電圧を交流電圧として電圧センサに出力するものであ
る。
【0017】請求項3の発明に係る電流測定装置は、請
求項1の発明において直流電流出力手段は入力された光
信号を電気信号に変換した後、この電気信号の振幅を検
出して直流電流に変換するものである。
【0018】請求項4の発明に係る電流測定装置は、請
求項2の発明においてスイッチング素子に電界効果トラ
ンジスタを用いたものである。
【0019】請求項5の発明に係る電流測定装置は、請
求項4の発明において光信号の入力により導通するフォ
トダイオードからの出力信号で電界効果トランジスタを
オン動作させるものである。
【0020】請求項6の発明に係る電流測定装置は、請
求項2の発明においてスイッチング素子は光信号を制御
信号として入力してオンオフ動作させるものである。
【0021】請求項7の発明に係る電流測定装置は、請
求項5または6の発明において光源より発光された光を
交流変調して光信号とし、光ファイバーを通してスイッ
チグ素子に出力する光信号発振手段を備えたものであ
る。
【0022】請求項8の発明に係る電流測定装置は、請
求項7の発明において光信号発振手段の電源を電流線路
より供給されるものである。
【0023】請求項9の発明に係る電流測定装置は、請
求項7または8の発明において光信号発振手段より出力
される光信号の周波数を可変にしたものである。
【0024】請求項10の発明に係る電流測定装置は、
請求項7または8の発明において光信号発振手段より出
力される光信号のデューティ比を可変にしたものであ
る。
【0025】
【作用】請求項1の発明における電流測定装置は、電流
線路に流れる電流に比例して抵抗の両端に発生した直流
電圧を交流電圧に変換した後、交流電圧を電圧センサで
検出させて光信号に変換して直流電流出力手段に光伝送
し、そこで直流電流に変換することでドリフトの影響を
排除して高精度に線路に流れる電流を測定できる。
【0026】請求項2の発明における電流測定装置は、
電流線路に直列に挿入した抵抗に並列にスイッチを接続
し、このスイッチをオンオフ制御信号にて所定周期でオ
ンオフ動作させると、抵抗両端の発生電圧は方形波状に
変化して電圧センサに印加さる。
【0027】請求項3の発明における電流測定装置は、
光信号を直流電流出力手段で電圧信号に光電変換した後
に、電圧信号の各波形の振幅をプロットして電圧波形を
生成して電圧レベルを数値化すると共に、電圧値と抵抗
値より電流値を求めて表示する。
【0028】請求項4の発明における電流測定装置は、
電流線路に直列に挿入した抵抗に並列に電界効果トラン
ジスタを接続し、このトランジスタのゲートに加えるゲ
ート信号を所定周期でオンオフ動作させることで高速に
しかも安定性良く抵抗両端の電圧をオンオフさせること
ができる。
【0029】請求項5の発明における電流測定装置は、
電流線路に直列に挿入した抵抗に並列に電界効果トラン
ジスタを接続し、このトランジスタのゲートに加えるゲ
ート信号を光信号によりオンオフ動作するフォトダイオ
ードより出力することで、電界効果トランジスタを遠隔
でしかも高速にオンオフ制御させることができる。
【0030】請求項6の発明における電流測定装置は、
電流線路に直列に挿入した抵抗に並列に光信号によりオ
ンオフ動作するスイッチング素子を接続し、このスイッ
チング素子に加えるオンオフ制御信号を光信号によりオ
ンオフ動作することで、スイッチング素子を電気的に絶
縁した遠隔でしかも高速にオンオフ制御させることがで
きる。
【0031】請求項7の発明における電流測定装置は、
フォトダイオード或いはスイッチング素子に伝送する光
信号を、光源より発光された光を交流変調して光信号と
し、光ファイバーを通して伝送することで抵抗間電圧の
オンオフ動作を高電圧系と絶縁して遠隔操作で行える。
【0032】請求項8の発明における電流測定装置は、
光信号発信手段の電源を電流線路より供給することで、
光信号発信手段を長期間無人状態で稼働させる際にもバ
ッテリ交換を不要とすると共に、長期安定動作が見込ま
れる。
【0033】請求項9の発明における電流測定装置は、
光信号発振手段より出力される光信号の周波数を可変に
することで、抵抗両端に発生させた方形波状電圧信号の
周波数を変化させてドリフトによる検出電圧のオンオフ
波形歪みを減少させる。
【0034】請求項10の発明における電流測定装置
は、光信号発振手段より出力される光信号のオンオフの
デューティ比を可変にすることで、抵抗両端に発生させ
た方形波状電圧信号の周波数を変化させて検出電圧のオ
ンオフ波形歪みを減少させる。
【0035】
【実施例】
実施例1.次に、この発明の一実施例を図について説明
する。尚、図中、図10及び図11と同一符号は同一又
は相当部分を示す。図において、1は直流機器に直流電
流を流す電流線路であり、この電流線路1には電流/電
圧変換用の抵抗器8が直列に挿入されている。9は抵抗
8の両端に発生した電界が加えられるポッケルス効果を
利用した電圧センサ、10は導体を介して抵抗8に並列
接続されたメカニカルなスイッチであり、このスイッチ
10を発振回路11より出力された繰り返しオンオフ制
御信号によりオンオフ制御すると、抵抗8間の電圧はオ
ンオフ周期に併せて0レベルと一定電圧との間を変化
し、交流電圧に変換されて電圧センサ9に加えられる。
【0036】12は発振回路11の電源である。13は
差動増幅器5より出力された電圧センサ9に出力信号で
ある方形波信号を直流電流に変換するA/Dコンバタ等
の信号処理回路である。尚、電圧センサ9は公知なよう
にレーザー発振器3より送信用光ファイバ4を介して入
力したレーザーを円偏光に変え、被測定電圧の加えられ
ている結晶を通過させる。尚、スイッチ10、発振器1
1、及び電源より直交変換手段を構成する。また、信号
処理回路13で直流電流出力手段を構成する。
【0037】この時、円偏光波はポッケルス効果によっ
て楕円偏光となる。これを複合偏光プリズムで直交2成
分に分解した後に、おのおのを受信用光ファイバ6を通
して図示しない光電変換器に出力して光電変換し、差動
増幅すれば抵抗8間に発生した電圧に比例した出力電圧
が得られる。
【0038】以下、この発明の一実施例の動作について
説明する。電流線路1に直列に挿入した抵抗8間に発生
する電圧は、電流線路1に流れる電流の値によって変化
する。この抵抗8間の直流電圧をドリフトの影響を排除
して電圧センサ9に加えるために、抵抗8間に発生した
電圧を交流電圧にして電圧センサ9に加える。
【0039】この場合、電源12より電源電圧が供給さ
れている発振器11よりスイッチ9に一定周期(一定周
波数)でオンオフ制御信号を入力させる。スイッチ10
はオンオフ制御信号によりオン/オフを繰り返すことで
抵抗8の両端を繰り返して短絡、開放する。抵抗8の両
端の電圧は、抵抗短絡時には0となり、開放時には抵抗
間電圧(抵抗8の抵抗値と電流線路1に流れる電流の
積)となる。
【0040】従って、抵抗両端の電圧を交流的に切り替
えることによって、方形波状の抵抗間電圧により方形波
状の電界が電圧センサ9に印加される。その結果、電圧
センサ9に送信用光ファイバ4で入射されたレーザーは
ポッケルス効果により楕円偏光となり、さらに複合偏光
プリズムで直交2成分に分解されて受信用光ファイバ4
で図示しない光電変換器に伝送される。光電変換された
各方形波状信号は差動増幅器5で差動増幅されると、抵
抗8間に発生した電圧に比例した方形波状の出力電圧が
得られる。この出力電圧を信号処理回路13に送りA/
D変換した後に出力電圧の振幅を計算して電流線路1に
流れた電流値に変換して表示する。
【0041】実施例2.上記、実施例1では、抵抗8間
を短絡、開放して抵抗間電圧を方形波状にして検出する
スイッチとしてメカニカルなスイッチを使用したが、耐
摩耗性、スイッチングの応答性を考慮してパワーFET
をスイッチとして使用しても良い。この結果、抵抗間電
圧を周波数100kHz位の方形波状の電圧に変換でき
る。
【0042】図2は本実施例に係る電流測定装置の全体
構成を示す図である。尚、図中、図1と同一符号は同一
又は相当部分を示す。図において、14は図1に示すメ
カニカルなスイッチ10に代わるパワーFETである。
パワーFET14はドレイン、ソースをそれぞれ抵抗8
の各端に接続することで抵抗8に並列接続される。ま
た、パワーFET14のゲートにはパワーFET14を
オンオフ制御するためのオンオフ制御信号が発振器11
より入力される。
【0043】以下、本実施例の動作について説明する。
基本的な動作に関しては実施例1で説明した動作と変わ
りない。動作として、発振器11より100kHz位の
方形波状のトリガ電圧をオンオフ制御信号としてパワー
FET14のゲートに入力する。その結果、パワーFE
T14はオンオフ制御信号によりオン/オフを繰り返す
ことで抵抗8の両端の短絡、開放を繰り返す。抵抗8の
両端の電圧は、抵抗短絡時には0となり、開放時には抵
抗間電圧(抵抗8の抵抗値と電流線路1に流れる電流の
積)となる。従って、抵抗両端の電圧を交流的に切り替
えることによって、方形波状の抵抗間電圧により方形波
状の電界が電圧センサ9に印加される。以下の動作は実
施例1と同様である。
【0044】実施例3.上記、実施例2ではパワーFE
T14のゲートに発振器11より出力されたオンオフ制
御信号をリード線により直接入力したが、電流線路1よ
り超高圧が加えられた制御系統に制御信号を送信する場
合、電気的に絶縁された状態で制御信号を送るのが望ま
しい。
【0045】図3は本実施例に係る電流測定装置の全体
構成を示す図である。尚、図中、図1と同一符号は同一
又は相当部分を示す。図において、15はパワーFET
14のゲートにかける最大ゲート電圧を設定した定電圧
回路、16はアノードに定電圧回路15の出力端子を接
続し、カソードをパワーFET14のゲートに接続した
フォトダイオード、17はフォトダイオード15に対し
て光オンオフ制御信号をスイッチング用光ファイバー1
8を通して送信する信号発生回路である。尚、信号発生
回路17は例えばLEDで構成され、その点滅周期は発
振器12の発振周波数に基づいて制御される。
【0046】以下、本実施例の動作について説明する。
基本的な動作に関しては実施例2で説明した動作と変わ
りない。動作として、発振器12より発振された100
kHz位の方形波状信号にて信号発生回路17を制御
し、発振される光オンオフ制御信号をスイッチング用光
ファイバー17を通してフォトダイオード15に入力す
る。その結果、フォトダイオード18は光オンオフ制御
信号によりオン/オフを繰り返すことで、定電圧回路1
5よりアノードに印加されたトリガ電圧をカソードより
パワーFET14のゲートに繰り返し印加する。
【0047】その結果、パワーFET14はオンオフを
繰り返すトリガ電圧によりオン/オフ動作を繰り返すこ
とで抵抗8の両端を短絡、開放する。抵抗8の両端の電
圧は、抵抗短絡時には0となり、開放時には抵抗間電圧
(抵抗8の抵抗値と電流線路1に流れる電流の積)とな
る。従って、抵抗両端の電圧を交流的に切り替えること
によって、方形波状の抵抗間電圧により方形波状の電界
が電圧センサ9に印加される。以下の動作は実施例1と
同様である。
【0048】実施例4.上記、実施例3ではパワーFE
Tにゲート電圧を供給するための定電圧回路15を必要
としたが、ゲート電圧を電流線路1より供給するように
しても良い。図4は本実施例に係る電流測定装置の全体
構成を示す図である。尚、図中、図3と同一符号は同一
又は相当部分を示す。図において、20は抵抗8と共
に、電流線路1に直列に挿入されたゲート電圧発生用の
抵抗であり、抵抗20に発生した電圧はゲート電圧とし
て導体19を介してフォトダイオード16のアノードに
加えられる。
【0049】以下、本実施例の動作について説明する。
基本的な動作に関しては実施例3で説明した動作と変わ
りない。動作として、発振器12より発振された100
kHz位の方形波状信号にて信号発生回路17を制御
し、発振される光オンオフ制御信号をスイッチング用光
ファイバー17を通してフォトダイオード15に入力す
る。その結果、フォトダイオード18は光オンオフ制御
信号によりオン/オフを繰り返すことで、ゲート電圧発
生用の抵抗20に発生してアノードに印加されたトリガ
電圧がカソードよりパワーFET14のゲートに繰り返
し印加される。
【0050】その結果、パワーFET14はオンオフを
繰り返すトリガ電圧によりオン/オフ動作を繰り返すこ
とで抵抗8の両端を短絡、開放する。抵抗8の両端の電
圧は、抵抗短絡時には0となり、開放時には抵抗間電圧
(抵抗8の抵抗値と電流線路1に流れる電流の積)とな
る。 従って、抵抗両端の電圧を交流的に切り替えるこ
とによって、方形波状の抵抗間電圧により方形波状の電
界が電圧センサ9に印加される。以下の動作は実施例1
と同様である。
【0051】実施例5.上記、各実施例では差動増幅回
路5の方形波状電圧信号をA/Dコンバータを用いた信
号処理回路13で処理して電流値を検出しているが、方
形波状電圧信号の振幅に応じた直流電圧波形をもとに電
流線路1に流れる電流の値を求めて表示しても良い。
【0052】図5は本実施例に係る電流測定装置の全体
構成を示す構成図である。尚、図中、図4と同一符号は
同一又は相当部分を示す。図において、21は振幅検出
回路であり、この振幅検出回路21は差動増幅回路5の
出力である方形波状電圧信号の各信号波形の振幅を検出
して電圧波形を生成し、その電圧波形より求めた抵抗間
電圧を数値化した後に電流値換算して表示器7に表示さ
せる。
【0053】以下、本実施例の動作について説明する。
基本的な動作に関しては実施例3で説明した動作と変わ
りない。動作として、差動増幅回路5より出力された方
形波状電圧信号は振幅検出回路21に入力され、各信号
波形の振幅のピークをプロットした包絡線より電圧波形
を生成する。次に、振幅検出回路21は電圧波形より抵
抗間電圧を求めて数値化すると共に、電流線路1に直列
に挿入されている抵抗8の値と抵抗間電圧より電流線路
1に流れた電流の値を求めて表示器7に表示する。
【0054】実施例6.上記、実施例1ではスイッチ1
0を繰り返しオンオフ動作させる際に、発振器11より
スイッチ10に出力されるオンオフ制御信号の発振周波
数を固定化して定周期でスイッチ10をオンオフした。
また、実施例2ないし5ではフオトダイオードを16を
繰り返しオンオフ動作させる際に、発振器12より信号
発生回路17に出力する信号の周波数を固定化し、信号
発生回路17よりフオトダイオード16に定周期で光オ
ンオフ制御信号を出力してオンオフ動作させていた。
【0055】しかし、スイッチ10のオンオフ切り替え
速度、またはフォトダイオード16のオンオフ切り替え
速度に伴うパワーFET14のオンオフ切り替え速度に
よっては、図6の(a)に示すように電圧センサ9の出
力である差動増幅回路5の方形波状電圧信号がDC成分
のドリフトによって歪むことがある。この結果、信号歪
みによって正確な電流値を測定できないことがある。
【0056】従って、発振器17よりスイッチ10、或
いはフォトダイオード16に出力されるオンオフ制御信
号の周波数を、例えば図6の(b)に示すように2倍に
することで電圧センサ9の出力信号の歪みを減少させる
ことができる。
【0057】実施例7.上記、実施例6ではオンオフ制
御信号の周波数を可変にすることで電圧センサ9の出力
信号の歪みを減少させたが、図7の(a)に示すように
スイッチ10、フォトダイオード16、或いはパワーF
ET14のオン時の電圧立ち下がり速度とオフ時の電圧
立ち上がり速度との差によっては電圧センサ9の出力を
増幅した差動増幅回路5の出力である方形波状電圧信号
が歪むことがある。この結果、信号歪みによって正確な
電流値を測定できないことがある。
【0058】従って、スイッチ10、或いはフォトダイ
オード16に発振器17より出力されるオンオフ制御信
号のオンオフデューティ比を、例えば図7の(b)に示
すように60%にすることでオンオフ速度差による電圧
センサ9の出力信号の歪みを減少させることができる。
【0059】実施例8.電流線路1には、通常、微小電
流が流れることを想定しているが、過大電流が流れて抵
抗8間に大きな電圧が発生した場合、電圧センサ9或い
はパワーFET14が破壊される危険性がある。そこ
で、図8に示すように抵抗8にゼナーダイオード等の順
方向過電圧保護回路22を並列接続するのが望ましい。
動作としては、例えば、電流線路1に過大電流が流れて
抵抗8間に発生した電圧がゼナーダイオードのブレーク
ダウン電圧以上になるとゼナーダイオードは導通して電
流線路1に流れる電流は抵抗8をバイパスされる。よっ
て、抵抗8間に過大電圧が発生して電圧センサ9に印加
されるのが阻止される。
【0060】また、電流線路1に逆方向に過電流が流れ
抵抗8間に過大な逆方向電圧が発生した場合、この逆方
向電圧から電圧センサ9を保護しなければならない。こ
のような逆電圧保護回路23として、同図8に示すよう
に通常に電流が流れる方向とは逆方向に、例えばダイオ
ードを抵抗8に並列接続しても良い。
【0061】この結果、電流線路中を直流機器24より
抵抗8に向けて逆過大電流が流れた場合、この逆過大電
流は抵抗8をバイパスして抵抗の小さなダイオードに流
れる。よって、抵抗8間に過大電圧が発生して電圧セン
サ9に印加されるのが阻止される。
【0062】実施例9.上記、各実施例では電流線路1
に直列に挿入した電圧変換用の抵抗8及びフォトダイオ
ード15のアノードに印加するゲート電圧発生用の抵抗
20の各抵抗値は固定であったが、図9に示すように抵
抗8に抵抗8aを、抵抗20に抵抗20aをそれぞれ並
列接続することで電流線路1に直列に挿入された抵抗
8、20の値を容易に変更できる。その結果、直流電流
測定範囲を容易に変更できたり、使用するパワーFET
14或いはフォダイオード16に応じてゲート電圧を容
易に変更できる。
【0063】尚、上記、各実施例では電流線路1に流れ
る直流電流の測定を前提に動作説明を行ったが、電流線
路1に流れる電流中、交流成分をも含めて電流測定を行
うのであればスイッチ10或いはパワーFET14のオ
フ状態を保ち、且つ、逆電圧保護回路23を外せば、抵
抗8間に発生した交流電圧より交流電流をも測定するこ
とができる。
【0064】また、上記、実施例3〜5、9ではフォト
ダイオード16とパワーFET14を組み合わせて抵抗
両端の短絡制御するスイッチ機能を構成したが、入力さ
れる光信号により直接オンオフ動作する光パワースイッ
チング素子があれば、そのスイッチング素子を利用して
も良い。
【0065】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、電流線路の一
部に挿入された抵抗器と、この抵抗器の両端に発生した
直流電圧を交流変換する直交変換手段と、この直交変換
手段により変換された交流電圧を検出し、この交流電圧
を光信号にて出力する電圧センサと、入力された光信号
を直流電流に変換して出力する直流電流出力手段とを備
えたので、直流電圧独特のドリフトの影響を排除して高
精度に線路電流を測定できるという効果がある。
【0066】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
において直交変換手段を抵抗器の両端を所定周期で短絡
制御するスイッチング素子で構成し、短絡制御によって
周期的にレベル変化する前記抵抗器両端の電圧を交流電
圧として電圧センサに出力するようにしたので、請求項
1の効果に加えて抵抗両端の発生電圧をドリフトの影響
を排除し得る方形波状電圧に容易に変換できるという効
果がある。
【0067】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
において直流電流出力手段は入力された光信号を電気信
号に変換した後、この電気信号の振幅を検出して直流電
流に変換するようにしたので、請求項1の効果に加えて
方形波状電圧より直流電流の値を演算する処理が容易に
なるという効果がある。
【0068】請求項4の発明によれば、請求項2の発明
においてスイッチング素子に電界効果トランジスタを用
いたので、請求項2の効果に加えて抵抗両端の発生電圧
を高速でしかも長時間安定してスイッングできるため装
置の信頼性が向上するという効果がある。
【0069】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
において光信号の入力により導通するフォトダイオード
からの出力信号で電界効果トランジスタをオン動作させ
るようにしたので、請求項4の効果に加えて遠隔でしか
も電気的に絶縁された状態で電界効果トランジスタにオ
ンオフ制御信号を出力できることで安全性が向上すると
いう効果がある。
【0070】請求項6の発明によれば、請求項2の発明
においてスイッチング素子は光信号を制御信号として入
力してオンオフ動作させるようにしたので、請求項2の
効果に加えて安全性が向上すると共に、抵抗両端電圧の
スイッチング制御系が簡易化できるという効果がある。
【0071】請求項7の発明によれば、請求項5または
6の発明において光源より発光された光を交流変調して
光信号とし、光ファイバーを通してスイッチグ素子に出
力する光信号発振手段を備えたので、請求項5または6
の効果に加えて遠隔でしかも任意の場所から電界効果ト
ランジスタのオンオフ制御信号を出力できることで安全
性が向上すると共に、操作性が向上するという効果があ
る。
【0072】請求項8の発明によれば、請求項7の発明
において光信号発振手段の電源を直流線路より供給する
ようにしたので、長時間に亘って無人の場所で電流測定
する際でもバッテリ交換を不要とすると共に、長期間安
定動作を期待できるという効果がある。
【0073】請求項9の発明によれば、請求項7または
8の発明において光信号発振手段より出力される光信号
の周波数を可変させたので、請求項7または8の効果に
加えて抵抗両端に発生させた方形波状電圧信号の周波数
を変化させてドリフトによる検出電圧のオンオフ波形歪
みを減少させることができるという効果がある。
【0074】請求項10の発明によれば、請求項7また
は8の発明において光信号発振手段より出力される光信
号のオンオフのデューティ比を可変させたので、請求項
7または8の効果に加えて抵抗両端に発生させた方形波
状電圧信号の周波数を変化させて検出電圧のオンオフ波
形歪みを減少させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係る電流測定装置の全
体構成図である。
【図2】 この発明の実施例2に係る電流測定装置の全
体構成図である。
【図3】 この発明の実施例3に係る電流測定装置の全
体構成図である。
【図4】 この発明の実施例4に係る電流測定装置の全
体構成図である。
【図5】 この発明の実施例5に係る電流測定装置の全
体構成図である。
【図6】 この発明の実施例6を説明する方形波状電圧
信号の波形図である。
【図7】 この発明の実施例7を説明する方形波状電圧
信号の波形図である。
【図8】 この発明の実施例8に係る電流測定装置の全
体構成図である。
【図9】 この発明の実施例9に係る電流測定装置の全
体構成図である。
【図10】 従来の電流測定装置の全体構成図である。
【図11】 直流機器の漏れ電流を測定する方法を説明
する図である。
【図12】 直流機器の漏れ電流を測定する方法を説明
する図である。
【符号の説明】
1 電流線路、3 レーザー発振器、4 送信用光ファ
イバー、5 差動増幅器、6 受信用光ファイバー、
8,8a,20,20a 抵抗、9 電圧センサ、10
スイッチ、11 発振器、14 FET、15 定電
圧回路、16 フォトダイオード、17 信号発生回
路、18 スイッチング用光ファイバー、21 振幅検
出回路。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流線路の一部に挿入された抵抗器と、
    この抵抗器の両端に発生した直流電圧を交流変換する直
    交変換手段と、この直交変換手段により変換された交流
    電圧を検出し、この交流電圧を光信号にて出力する電圧
    センサと、入力された前記光信号を直流電流に変換して
    出力する直流電流出力手段とを備えたことを特徴とする
    電流測定装置。
  2. 【請求項2】 直交変換手段は抵抗器の両端を所定周期
    で短絡制御するスイッチング素子で構成し、短絡制御に
    よって周期的にレベル変化する前記抵抗器両端の電圧を
    交流電圧として電圧センサに出力することを特徴とする
    請求項1に記載の電流測定装置。
  3. 【請求項3】 直流電流出力手段は入力された光信号を
    電気信号に変換した後、この電気信号の振幅を検出して
    直流電流に変換することを特徴とする請求項1に記載の
    電流測定装置。
  4. 【請求項4】 スイッチング素子に電界効果トランジス
    タを用いたことを特徴とする請求項2に記載の電流測定
    装置。
  5. 【請求項5】 光信号の入力により導通するフォトダイ
    オードからの出力信号で電界効果トランジスタをオン動
    作させることを特徴とする請求項4に記載の電流測定装
    置。
  6. 【請求項6】 スイッチング素子は光信号を制御信号と
    して入力してオンオフ動作することを特徴とする請求項
    2に記載の電流測定装置。
  7. 【請求項7】 光源より発光された光を交流変調して光
    信号とし、光ファイバーを通してスイッチグ素子に出力
    する光信号発振手段を備えたことを特徴とする請求項5
    または6に記載の電流測定装置。
  8. 【請求項8】 光信号発振手段の電源を直流線路より供
    給することを特徴とする請求項7に記載の電流測定装
    置。
  9. 【請求項9】 光信号発振手段より出力される光信号の
    周波数を可変することを特徴とする請求項7または8に
    記載の電流測定装置。
  10. 【請求項10】 光信号発振手段より出力される光信号
    のデューティ比を可変することを特徴とする請求項7ま
    たは8に記載の電流測定装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210072871A (ko) * 2019-12-09 2021-06-18 한국표준과학연구원 고 저항을 이용한 직류 저 전류계 교정장치

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KR20210072871A (ko) * 2019-12-09 2021-06-18 한국표준과학연구원 고 저항을 이용한 직류 저 전류계 교정장치

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