JPH08178878A - 動的示差熱分析方法と装置 - Google Patents
動的示差熱分析方法と装置Info
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- JPH08178878A JPH08178878A JP7216142A JP21614295A JPH08178878A JP H08178878 A JPH08178878 A JP H08178878A JP 7216142 A JP7216142 A JP 7216142A JP 21614295 A JP21614295 A JP 21614295A JP H08178878 A JPH08178878 A JP H08178878A
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- G01N25/4866—Investigating or analyzing materials by the use of thermal means by investigating the development of heat, i.e. calorimetry, e.g. by measuring specific heat, by measuring thermal conductivity on solution, sorption, or a chemical reaction not involving combustion or catalytic oxidation for a motionless, e.g. solid sample by using a differential method
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 動的示差走査熱量分析とそれに適する解析方
法を組み合わせ、サンプル物質の精度の高い組成、相、
構造等の測定方法及び装置を提供する。 【解決手段】 サンプル皿と参照皿を有する示差走査熱
量計を用いて物質を分析する方法において、(a)基本
加熱速度を選択し、(b)第1変調振幅と第1変調周波
数によって特徴づけられる第1変調関数を選択し、
(c)示差走査熱量計のサンプル皿にサンプル物質を置
き、(d)選択の基本加熱速度と選択の第1変調関数に
したがって示差走査熱量計のサンプル皿の温度を変化さ
せ、(e)示差熱流データを得るため、参照皿との比較
でサンプル皿に出入りする熱流の示差変化の代表的信号
を記録し、(f)示差熱流データを採取するときにサン
プルが経た温度条件にしたがって示差熱流データを構文
解析し、そして(g)構文解析した示差熱流データを別
々なファイルに貯蔵する過程を含む方法。
法を組み合わせ、サンプル物質の精度の高い組成、相、
構造等の測定方法及び装置を提供する。 【解決手段】 サンプル皿と参照皿を有する示差走査熱
量計を用いて物質を分析する方法において、(a)基本
加熱速度を選択し、(b)第1変調振幅と第1変調周波
数によって特徴づけられる第1変調関数を選択し、
(c)示差走査熱量計のサンプル皿にサンプル物質を置
き、(d)選択の基本加熱速度と選択の第1変調関数に
したがって示差走査熱量計のサンプル皿の温度を変化さ
せ、(e)示差熱流データを得るため、参照皿との比較
でサンプル皿に出入りする熱流の示差変化の代表的信号
を記録し、(f)示差熱流データを採取するときにサン
プルが経た温度条件にしたがって示差熱流データを構文
解析し、そして(g)構文解析した示差熱流データを別
々なファイルに貯蔵する過程を含む方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンプル分析の組
成、相、構造、又は他の特性を測定するための示差分析
法に関する。
成、相、構造、又は他の特性を測定するための示差分析
法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】変調示
差走査熱量分析(MDSC(商標))としてTA In
strumentから提供され、米国特許第52247
75号に開示の動的示差走査熱量分析(DDSC)は、
示差走査熱量分析(DSC)に大きな進歩をもたらし
た。これは示差走査熱量分析の精度を改良し、示差走査
熱量分析のデータから導くことができる情報量を大幅に
増加させた。
差走査熱量分析(MDSC(商標))としてTA In
strumentから提供され、米国特許第52247
75号に開示の動的示差走査熱量分析(DDSC)は、
示差走査熱量分析(DSC)に大きな進歩をもたらし
た。これは示差走査熱量分析の精度を改良し、示差走査
熱量分析のデータから導くことができる情報量を大幅に
増加させた。
【0003】〔動的示差走査熱量分析〕動的示差走査熱
量分析において、通常の直線的昇温に、迅速な加熱速度
の振動が加えられる。加熱速度の振動が小さい振幅であ
るが高い周波数を有する場合、基本的な加熱速度が比較
的低くても、比較的高い瞬間的加熱速度を得ることがで
きる。サンプルに出入りする熱の流れが記録され、次い
で迅速可逆成分と非迅速可逆成分にコンピーター解析さ
れる。
量分析において、通常の直線的昇温に、迅速な加熱速度
の振動が加えられる。加熱速度の振動が小さい振幅であ
るが高い周波数を有する場合、基本的な加熱速度が比較
的低くても、比較的高い瞬間的加熱速度を得ることがで
きる。サンプルに出入りする熱の流れが記録され、次い
で迅速可逆成分と非迅速可逆成分にコンピーター解析さ
れる。
【0004】図1は、TA Instrumentの動
的示差走査熱量分析(又はMDSC)装置の大要の図で
あり、米国特許第5224775号により詳しく記載さ
れている。装置111 は、サンプル皿112 、参照皿113 、
サンプル温度熱電対114 、参照温度熱電対115 、熱電デ
ィスク116 、パージガス入口117 、パージガス出口118
、及び銀のブロックヒーター120 、銀のリング121 、
銀の蓋122 、及びヒーター用熱電対123 を含む電気炉11
9 、炉チャンバー124 、ヒーター調節器125 、アナログ
デジタル変換器126 、及びマイクロコンピューター127
を含んでなる。また、パーソナルコンピューター110 と
デジタルプロッター109 も含む。
的示差走査熱量分析(又はMDSC)装置の大要の図で
あり、米国特許第5224775号により詳しく記載さ
れている。装置111 は、サンプル皿112 、参照皿113 、
サンプル温度熱電対114 、参照温度熱電対115 、熱電デ
ィスク116 、パージガス入口117 、パージガス出口118
、及び銀のブロックヒーター120 、銀のリング121 、
銀の蓋122 、及びヒーター用熱電対123 を含む電気炉11
9 、炉チャンバー124 、ヒーター調節器125 、アナログ
デジタル変換器126 、及びマイクロコンピューター127
を含んでなる。また、パーソナルコンピューター110 と
デジタルプロッター109 も含む。
【0005】示差走査熱量分析計は、密閉炉チャンバー
124 の中の熱電ディスク116 によって支持されたサンプ
ル皿112 と参照皿113 の間の熱流の差を測定する。熱電
ディスク116 は、炉119 からサンプル皿112 と参照皿11
3 に熱を伝達する主な熱流経路としての役割をする。ま
た、熱電ディスク116 は、サンプル皿112 と参照皿113
の温度差を測定する別な熱電対の共通材料として使用さ
れる。マイクロコンピューター127 は、サンプル熱電対
114 と参照熱電対115 から、アナログ−デジタル変換器
126 を経由して温度差とサンプル温度を受け取る。ま
た、マイクロコンピューター127 は、ヒーター調節器12
5 を用いて炉への電力を制御することにより、炉119 の
温度を制御する。
124 の中の熱電ディスク116 によって支持されたサンプ
ル皿112 と参照皿113 の間の熱流の差を測定する。熱電
ディスク116 は、炉119 からサンプル皿112 と参照皿11
3 に熱を伝達する主な熱流経路としての役割をする。ま
た、熱電ディスク116 は、サンプル皿112 と参照皿113
の温度差を測定する別な熱電対の共通材料として使用さ
れる。マイクロコンピューター127 は、サンプル熱電対
114 と参照熱電対115 から、アナログ−デジタル変換器
126 を経由して温度差とサンプル温度を受け取る。ま
た、マイクロコンピューター127 は、ヒーター調節器12
5 を用いて炉への電力を制御することにより、炉119 の
温度を制御する。
【0006】パーソナルコンピューター110 とデジタル
プロッター109 は、解析、記憶、表示、解析結果をプロ
ットするために使用される。通常はパージガスがパージ
ガス入口から導入される。パージガスは、分析するサン
プルの成分と反応するガスでもよく、又は不活性ガス、
即ちサンプルと反応せずに空気との反応を防ぐために使
用されるガスでもよい。典型的なパージガスには、乾燥
空気、酸素、窒素、アルゴン、ヘリウム、一酸化炭素、
二酸化炭素がある。
プロッター109 は、解析、記憶、表示、解析結果をプロ
ットするために使用される。通常はパージガスがパージ
ガス入口から導入される。パージガスは、分析するサン
プルの成分と反応するガスでもよく、又は不活性ガス、
即ちサンプルと反応せずに空気との反応を防ぐために使
用されるガスでもよい。典型的なパージガスには、乾燥
空気、酸素、窒素、アルゴン、ヘリウム、一酸化炭素、
二酸化炭素がある。
【0007】〔定義〕本願の用語「転移(transition)」
又は「変態(transformation)」は、全ての種類の物理的
又は化学的変態、相変化、又は物質の構造変化を意味す
る。本願の物質に関する用語「分析(analyzing) 」は、
物質の組成、相、構造の測定及び/又は特定を意味す
る。
又は「変態(transformation)」は、全ての種類の物理的
又は化学的変態、相変化、又は物質の構造変化を意味す
る。本願の物質に関する用語「分析(analyzing) 」は、
物質の組成、相、構造の測定及び/又は特定を意味す
る。
【0008】本願の用語「迅速可逆性(rapidly reversi
ble)」とは、温度の変化速度の一次関数である信号、転
移、又は事象の全ての部分を意味する。例えば、サンプ
ル物質の温度の変化速度に帰する示差走査熱量分析の熱
流信号への寄与は、迅速可逆性変化である。例えば、示
差走査熱量分析において、熱流信号の迅速可逆部分への
寄与の1つは、サンプル部分の熱容量である。迅速可逆
プロセスは、熱力学的に可逆であって、駆動変数の変化
速度に対して小さい動的時間定数を有するプロセスを含
む。
ble)」とは、温度の変化速度の一次関数である信号、転
移、又は事象の全ての部分を意味する。例えば、サンプ
ル物質の温度の変化速度に帰する示差走査熱量分析の熱
流信号への寄与は、迅速可逆性変化である。例えば、示
差走査熱量分析において、熱流信号の迅速可逆部分への
寄与の1つは、サンプル部分の熱容量である。迅速可逆
プロセスは、熱力学的に可逆であって、駆動変数の変化
速度に対して小さい動的時間定数を有するプロセスを含
む。
【0009】本願の用語「非迅速可逆性(non-rapidly r
eversible)」とは、温度値の一次関数である信号、転
移、又は事象の全ての部分を意味する。例えば、サンプ
ル物質の絶対温度に帰する示差走査熱量分析の熱量信号
への寄与は、非迅速可逆性変化である。これは、再結晶
のような物理的又は化学的変化によって生じることがあ
る。非迅速可逆性プロセスは、熱力学的に非可逆なプロ
セス、及び熱力学的に可逆であるがプロセスの動的制限
によって駆動変数の変化速度に対して非常に遅く逆転す
るプロセスを含む。
eversible)」とは、温度値の一次関数である信号、転
移、又は事象の全ての部分を意味する。例えば、サンプ
ル物質の絶対温度に帰する示差走査熱量分析の熱量信号
への寄与は、非迅速可逆性変化である。これは、再結晶
のような物理的又は化学的変化によって生じることがあ
る。非迅速可逆性プロセスは、熱力学的に非可逆なプロ
セス、及び熱力学的に可逆であるがプロセスの動的制限
によって駆動変数の変化速度に対して非常に遅く逆転す
るプロセスを含む。
【0010】本願の用語「コンピューター解析(deconvo
lution) 」は、成分が別々に使用され又は分析され又は
互いに比較されることができるように、示差走査熱量分
析の例えば熱流の従属性を1種以上の成分に分離するプ
ロセスを意味する。例えば、示差走査熱量分析におい
て、熱流の温度従属性は、迅速可逆性成分と非迅速可逆
性成分にコンピューター解析されることができる。
lution) 」は、成分が別々に使用され又は分析され又は
互いに比較されることができるように、示差走査熱量分
析の例えば熱流の従属性を1種以上の成分に分離するプ
ロセスを意味する。例えば、示差走査熱量分析におい
て、熱流の温度従属性は、迅速可逆性成分と非迅速可逆
性成分にコンピューター解析されることができる。
【0011】本願の用語「パーセット(parset)」は、デ
ータの部分的周期(part-cycle)である。
ータの部分的周期(part-cycle)である。
【0012】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明
は、サンプルが任意の所与の瞬間に経験する条件に依存
して、動的示差走査熱量分析データをデータの短部分又
はパーセットに構文解析する(parse) ことにより、動的
示差走査熱量分析データの解釈を向上させる。次いでこ
れらのデータのパーセットが個々に分析され、動的示差
走査熱量分析の温度プログラムに応答したより正確な解
釈を得ることができる。
は、サンプルが任意の所与の瞬間に経験する条件に依存
して、動的示差走査熱量分析データをデータの短部分又
はパーセットに構文解析する(parse) ことにより、動的
示差走査熱量分析データの解釈を向上させる。次いでこ
れらのデータのパーセットが個々に分析され、動的示差
走査熱量分析の温度プログラムに応答したより正確な解
釈を得ることができる。
【0013】本発明の第1の好ましい態様において、熱
流データは、サンプルが加熱され、冷却され、又は再加
熱されながら得られたかによって構文解析される。本発
明の第2の好ましい態様において、熱流データは、変調
熱流データの周期成分が正か負かによって構文解析され
る。本発明の第3の好ましい態様において、熱流データ
は、温度の周期的成分が正か負かによって構文解析され
る。本発明の第4の好ましい態様において、熱流データ
は、変調温度の導関数の周期的成分が正か負かによって
構文解析される。
流データは、サンプルが加熱され、冷却され、又は再加
熱されながら得られたかによって構文解析される。本発
明の第2の好ましい態様において、熱流データは、変調
熱流データの周期成分が正か負かによって構文解析され
る。本発明の第3の好ましい態様において、熱流データ
は、温度の周期的成分が正か負かによって構文解析され
る。本発明の第4の好ましい態様において、熱流データ
は、変調温度の導関数の周期的成分が正か負かによって
構文解析される。
【0014】本発明の4つの好ましい態様の各々は、1
つだけの変調周波数(標準動的示差走査熱量分析)又は
複数の変調周波数(多重(multiplexed) 動的示差走査熱
量分析)を用いて得られた動的示差走査熱量分析データ
に適用されることができる。多重動的示差走査熱量分析
は、1種類の測定において、2種類(又はそれ以上)の
異なる変調周波数へのサンプルの応答を示すデータを提
供することができる。即ち、さもなければ各々の示差変
調周波数での別な実験を必要とするであろうデータを得
るため、1回の動的示差走査熱量分析実験を使用するこ
とにより、動的示差走査熱量分析装置の処理量を増加さ
せる。さらに、1つの多重動的示差走査熱量分析測定か
ら得ることができるデータの種類は、別々の継続的な動
的示差走査熱量分析測定から得られない場合があろう。
つだけの変調周波数(標準動的示差走査熱量分析)又は
複数の変調周波数(多重(multiplexed) 動的示差走査熱
量分析)を用いて得られた動的示差走査熱量分析データ
に適用されることができる。多重動的示差走査熱量分析
は、1種類の測定において、2種類(又はそれ以上)の
異なる変調周波数へのサンプルの応答を示すデータを提
供することができる。即ち、さもなければ各々の示差変
調周波数での別な実験を必要とするであろうデータを得
るため、1回の動的示差走査熱量分析実験を使用するこ
とにより、動的示差走査熱量分析装置の処理量を増加さ
せる。さらに、1つの多重動的示差走査熱量分析測定か
ら得ることができるデータの種類は、別々の継続的な動
的示差走査熱量分析測定から得られない場合があろう。
【0015】本発明の好ましい第1の態様を図2a〜2
dに示す。図2a〜2dに示すように、各々の動的示差
走査熱量分析の走査(scan)は、そのサンプルが加熱、冷
却、又は再加熱(re-heating)を受けているかによって、
3つの異なる成分に分割(split up)される。加熱、冷
却、及び再加熱の成分の相対的な大きさは、変調温度の
プロフィル(即ち、オペレーターによって設定される動
的示差走査熱量分析のパラメーターの組)によって定め
られる。これら3種類の成分が単離された後、それらは
各々独立して分析され、これらの異なるレジメ(regime)
の各々の下での温度変化へのサンプル応答を調べること
ができる。
dに示す。図2a〜2dに示すように、各々の動的示差
走査熱量分析の走査(scan)は、そのサンプルが加熱、冷
却、又は再加熱(re-heating)を受けているかによって、
3つの異なる成分に分割(split up)される。加熱、冷
却、及び再加熱の成分の相対的な大きさは、変調温度の
プロフィル(即ち、オペレーターによって設定される動
的示差走査熱量分析のパラメーターの組)によって定め
られる。これら3種類の成分が単離された後、それらは
各々独立して分析され、これらの異なるレジメ(regime)
の各々の下での温度変化へのサンプル応答を調べること
ができる。
【0016】本発明の第1の好ましい態様を実施するマ
イクロソフトクイックベーシックのコンピュータープロ
グラムを添付資料Aに示した。第1プログラム(構文解
析プログラム)は、先に記録した温度とある時点での温
度を比較することにより、データを3種類の異なるファ
イル(加熱、冷却、再加熱)に分ける。構文解析プログ
ラムは、隣接温度値が同じ場合に全ての両義性を除くた
め、短い「メモリ」を含む。第2プログラム(コンピュ
ーター解析プログラム)は、各々のファイルのデータを
コンピューター解析し、迅速可逆性成分と非迅速可逆性
成分にする。本発明の実施例のプログラムはクイックベ
ーシックである。このプログラムは、 (1)TEMPAR1.BAS:構文解析法のユーザー
の質問と、モジュールコントローラーから書き込まれた
2つのレポートファイルへのワーク 第1ファイルは時間(s)、変調温度(℃)、基本温度
(℃)、変調温度の導関数(℃/s)を含むべきであ
る。第2ファイルは時間(s)、平均温度の導関数(℃
/s)、変調熱流(mW)、平均熱流(mW)を含むべ
きである。平均信号の動的示差走査熱量分析ソフトウェ
アによって誘発された1.5周期のデータ遅れが除去さ
れ、それぞれの変調からデータが減算され、周期成分を
残す。出力ファイルは時間、変調温度、周期変調温度、
周期誘導変調温度、周期変調熱流からなる。
イクロソフトクイックベーシックのコンピュータープロ
グラムを添付資料Aに示した。第1プログラム(構文解
析プログラム)は、先に記録した温度とある時点での温
度を比較することにより、データを3種類の異なるファ
イル(加熱、冷却、再加熱)に分ける。構文解析プログ
ラムは、隣接温度値が同じ場合に全ての両義性を除くた
め、短い「メモリ」を含む。第2プログラム(コンピュ
ーター解析プログラム)は、各々のファイルのデータを
コンピューター解析し、迅速可逆性成分と非迅速可逆性
成分にする。本発明の実施例のプログラムはクイックベ
ーシックである。このプログラムは、 (1)TEMPAR1.BAS:構文解析法のユーザー
の質問と、モジュールコントローラーから書き込まれた
2つのレポートファイルへのワーク 第1ファイルは時間(s)、変調温度(℃)、基本温度
(℃)、変調温度の導関数(℃/s)を含むべきであ
る。第2ファイルは時間(s)、平均温度の導関数(℃
/s)、変調熱流(mW)、平均熱流(mW)を含むべ
きである。平均信号の動的示差走査熱量分析ソフトウェ
アによって誘発された1.5周期のデータ遅れが除去さ
れ、それぞれの変調からデータが減算され、周期成分を
残す。出力ファイルは時間、変調温度、周期変調温度、
周期誘導変調温度、周期変調熱流からなる。
【0017】(2)TEMPAR2.BAS:TEMP
AR1の出力へのワーク サンプルが加熱、冷却、又は再加熱されているかによっ
て、データが3種類の異なるファイルに分けられる。こ
れは、先の温度とある瞬間の変調温度を比較することに
よりワークし、2つの隣接値が同じとき両義性を除去す
るため、短い「メモリ」を有する。
AR1の出力へのワーク サンプルが加熱、冷却、又は再加熱されているかによっ
て、データが3種類の異なるファイルに分けられる。こ
れは、先の温度とある瞬間の変調温度を比較することに
よりワークし、2つの隣接値が同じとき両義性を除去す
るため、短い「メモリ」を有する。
【0018】(3)TEMPAR3.BAS:TEMP
AR2に続く、3種類の出力ファイルへのワーク ある時点のデータの1つのパーセットをロードし、周期
誘導変調温度と周期変調熱流データについて線形回帰を
行う。次いで周期変調熱流データを適時に前に1段階進
め、最良適合ラインを再計算する。位相差がなくなるま
でこのプロセスを続ける(最小自乗法で計算して出来る
だけ線形関係になる)。時間、パーセット数、勾配、切
片、位相遅れをファイルに書き込み、ロータス1−2−
3で解析に供する。
AR2に続く、3種類の出力ファイルへのワーク ある時点のデータの1つのパーセットをロードし、周期
誘導変調温度と周期変調熱流データについて線形回帰を
行う。次いで周期変調熱流データを適時に前に1段階進
め、最良適合ラインを再計算する。位相差がなくなるま
でこのプロセスを続ける(最小自乗法で計算して出来る
だけ線形関係になる)。時間、パーセット数、勾配、切
片、位相遅れをファイルに書き込み、ロータス1−2−
3で解析に供する。
【0019】(4)CMTPAR2.BAS:TEMP
AR1の出力についてワーク 変調温度の周期成分が適時の瞬間(moment in time)に正
か負か、即ち、サンプルが加熱速度の平均より高いか低
いかによってデータを2種類のファイルに分ける(spli
t) 。 (5)CDTPAR2.BAS:TEMPAR1の出力
についてワーク CMTPAR2と同様な解析、但し変調温度の周期導関
数に依存 (6)CHFPAR2.BAS:CMTPAR2と同
様、但し正又は負の周期熱流にしたがって解析 (7)CYCPAR3.BAS:上記の3種類の任意の
プログラムの出力についてのワーク TEMPAR3と同じ原理を用いて熱容量と位相遅れを
計算するが、メインプログラムループは3回ではなく2
回実行される。
AR1の出力についてワーク 変調温度の周期成分が適時の瞬間(moment in time)に正
か負か、即ち、サンプルが加熱速度の平均より高いか低
いかによってデータを2種類のファイルに分ける(spli
t) 。 (5)CDTPAR2.BAS:TEMPAR1の出力
についてワーク CMTPAR2と同様な解析、但し変調温度の周期導関
数に依存 (6)CHFPAR2.BAS:CMTPAR2と同
様、但し正又は負の周期熱流にしたがって解析 (7)CYCPAR3.BAS:上記の3種類の任意の
プログラムの出力についてのワーク TEMPAR3と同じ原理を用いて熱容量と位相遅れを
計算するが、メインプログラムループは3回ではなく2
回実行される。
【0020】本発明の4つの好ましい態様の全てを実施
するマイクロソフトクイックベーシックのコンピュータ
ープログラムを添付資料Bに示した。 〔コンピューター解析(deconvolution) 〕別なファイル
に異なる成分が含まれる場合、各々のファイルを別個に
コンピューター解析することができる。しかしながら、
従来の動的示差走査熱量分析解析プログラムは、本発明
について使用することができず、理由はそれらのプログ
ラムは各々のデータポイントをコンピューター解析する
ために1と1/2の生データの完全な周期を必要とする
ためである。次にどのようにして部分周期の動的示差走
査熱量分析熱流データがコンピューター解析できるかを
示す。
するマイクロソフトクイックベーシックのコンピュータ
ープログラムを添付資料Bに示した。 〔コンピューター解析(deconvolution) 〕別なファイル
に異なる成分が含まれる場合、各々のファイルを別個に
コンピューター解析することができる。しかしながら、
従来の動的示差走査熱量分析解析プログラムは、本発明
について使用することができず、理由はそれらのプログ
ラムは各々のデータポイントをコンピューター解析する
ために1と1/2の生データの完全な周期を必要とする
ためである。次にどのようにして部分周期の動的示差走
査熱量分析熱流データがコンピューター解析できるかを
示す。
【0021】動的示差走査熱量分析加熱プログラムへの
サンプルの応答を表す基本式は、
サンプルの応答を表す基本式は、
【0022】
【数1】
【0023】ここで、 dQ/dt…変調熱流 (b+Aωcos(ωt))…変調温度、即ち測定量d
T/dtの導関数Cp …熱容量 f(t,T)…物理的又は化学的変態の動的応答を支配
する温度と時間の関数 f’(t,T)…変調期間にわたって平均されたf
(t,T) 変調加熱プログラムに応答する基本熱流の式は次式であ
る。
T/dtの導関数Cp …熱容量 f(t,T)…物理的又は化学的変態の動的応答を支配
する温度と時間の関数 f’(t,T)…変調期間にわたって平均されたf
(t,T) 変調加熱プログラムに応答する基本熱流の式は次式であ
る。
【0024】
【数2】
【0025】この基本熱流は、従来の示差走査熱量分析
を用いて得られる熱流に等しい。基本熱流は、熱流の周
期成分を計算するため、変調熱流から引き算される。
を用いて得られる熱流に等しい。基本熱流は、熱流の周
期成分を計算するため、変調熱流から引き算される。
【0026】
【数3】
【0027】ここで、(AωCos(ωt))は、変調
温度の周期導関数である。Csin(ωt)は、温度変
調への動的応答である。この量は、Cp から生じる信号
に比較して重要でないことが多い。原理的に、変調温度
と周期熱流の周期導関数は正弦曲線を描く。動的応答C
sin(ωt)の効果(存在する場合)と熱量計の応答
時間の両者の結果として、これら2つの信号間に位相遅
れ(phase lag) が存在する。図3は、時間に対する周期
熱流信号のプロットである。図4に示されるように、位
相遅れは、周期−dT/dtと周期熱流のプロットを直
線でなく曲線にする。その信号の1つがこの位相遅れを
除去するようにシフトすると、−dT/dtとdQ/d
tのプロットは直線になるであろう。この直線の勾配
は、(1)有意な動的効果がない場合にサンプルの熱容
量に比例する、又は(2)その効果が存在する場合に見
掛け熱容量に比例するのいずれかのはずである。
温度の周期導関数である。Csin(ωt)は、温度変
調への動的応答である。この量は、Cp から生じる信号
に比較して重要でないことが多い。原理的に、変調温度
と周期熱流の周期導関数は正弦曲線を描く。動的応答C
sin(ωt)の効果(存在する場合)と熱量計の応答
時間の両者の結果として、これら2つの信号間に位相遅
れ(phase lag) が存在する。図3は、時間に対する周期
熱流信号のプロットである。図4に示されるように、位
相遅れは、周期−dT/dtと周期熱流のプロットを直
線でなく曲線にする。その信号の1つがこの位相遅れを
除去するようにシフトすると、−dT/dtとdQ/d
tのプロットは直線になるであろう。この直線の勾配
は、(1)有意な動的効果がない場合にサンプルの熱容
量に比例する、又は(2)その効果が存在する場合に見
掛け熱容量に比例するのいずれかのはずである。
【0028】周期全体について行った場合、このコンピ
ューター解析は、米国特許第5224775号に記載の
フーリエ変換解析法に等しい。しかしながらその解析法
と異なり、この方法は、変調周期の任意の画分に、又は
データが時間全体に均等に分布しているかにかかわらず
適用できる。上記のように、図4の曲線に見られるよう
なデータの直線性は、周期的−dT/dtの信号に対し
て周期的熱流信号をシフトさせることによって改良でき
る。図5は、直線性を部分的に改良するためにシフトさ
れた、図4のデータを示す。図6は、周期的−dT/d
tの信号に対して周期的熱流を最適にシフトすることに
よって、図4のデータが直線状にプロットできることを
示す。
ューター解析は、米国特許第5224775号に記載の
フーリエ変換解析法に等しい。しかしながらその解析法
と異なり、この方法は、変調周期の任意の画分に、又は
データが時間全体に均等に分布しているかにかかわらず
適用できる。上記のように、図4の曲線に見られるよう
なデータの直線性は、周期的−dT/dtの信号に対し
て周期的熱流信号をシフトさせることによって改良でき
る。図5は、直線性を部分的に改良するためにシフトさ
れた、図4のデータを示す。図6は、周期的−dT/d
tの信号に対して周期的熱流を最適にシフトすることに
よって、図4のデータが直線状にプロットできることを
示す。
【0029】最適シフトは次のようにして求められる。 1.データ(元のもの)を一次回帰することにより、直
線に対するデータの第1部分周期(又はパーセット)の
最小自乗適合度を計算する。 2.周期熱流データを適時に、即ち、あるデータサンプ
リング間隔で1段階前に進める。
線に対するデータの第1部分周期(又はパーセット)の
最小自乗適合度を計算する。 2.周期熱流データを適時に、即ち、あるデータサンプ
リング間隔で1段階前に進める。
【0030】3.シフトしたデータの直線に対する最小
自乗適合度を計算する。 4.データの直線性が改良された場合、周期熱流データ
を追加のサンプリング間隔に進める。 5.プロットが出来るだけ直線になるまで(図6に示す
例のように)、最小自乗適合度の計算とデータの前進
(図5に示す例のように)を続ける。
自乗適合度を計算する。 4.データの直線性が改良された場合、周期熱流データ
を追加のサンプリング間隔に進める。 5.プロットが出来るだけ直線になるまで(図6に示す
例のように)、最小自乗適合度の計算とデータの前進
(図5に示す例のように)を続ける。
【0031】6.最適適合線の勾配又は傾きは、この段
階でデータのパーセットの熱容量に比例する。このプロ
セスを、データファイルの全てのパーセットについて繰
り返す。この分析を各々の加熱、冷却、及び再加熱のフ
ァイルについて行い、3つの付加的なファイルが得ら
れ、その各々は、Initime、Sectn、Gra
d、Intcpt、Phaseの5つの情報欄を含む。
階でデータのパーセットの熱容量に比例する。このプロ
セスを、データファイルの全てのパーセットについて繰
り返す。この分析を各々の加熱、冷却、及び再加熱のフ
ァイルについて行い、3つの付加的なファイルが得ら
れ、その各々は、Initime、Sectn、Gra
d、Intcpt、Phaseの5つの情報欄を含む。
【0032】Initime…各々のパーセットの第1
データポイントの実時間 Sectn…分析されているパーセットの指数 Grad…最適な線の勾配又は傾斜(即ち、そのパーセ
ットの熱容量) Intcpt…最適な線の切片 Phase…そのパーセットの位相遅れ この方法を実施するコンピュータープログラムを添付資
料Aに示す。
データポイントの実時間 Sectn…分析されているパーセットの指数 Grad…最適な線の勾配又は傾斜(即ち、そのパーセ
ットの熱容量) Intcpt…最適な線の切片 Phase…そのパーセットの位相遅れ この方法を実施するコンピュータープログラムを添付資
料Aに示す。
【0033】一般に、3種類の測定を行い、1つは空の
サンプル皿、1つはサンプル皿中の参照物質(例、サフ
ァイア)、1つはサンプル皿中のサンプル物質である。
各々の測定値は前記のようにして分析される。次いで、
温度範囲全体について、参照物質の既知の熱容量からサ
ンプル皿中の参照物質について得られた熱容量を差し引
くことによって装置を検量する(空のサンプル皿の熱容
量を補正するため)。次いで、ある温度でのサンプルの
実際の熱容量を計算するため、サンプル測定値の各々の
点にその温度での較正係数(calibration constant)を掛
ける。
サンプル皿、1つはサンプル皿中の参照物質(例、サフ
ァイア)、1つはサンプル皿中のサンプル物質である。
各々の測定値は前記のようにして分析される。次いで、
温度範囲全体について、参照物質の既知の熱容量からサ
ンプル皿中の参照物質について得られた熱容量を差し引
くことによって装置を検量する(空のサンプル皿の熱容
量を補正するため)。次いで、ある温度でのサンプルの
実際の熱容量を計算するため、サンプル測定値の各々の
点にその温度での較正係数(calibration constant)を掛
ける。
【0034】本発明は、溶融の際のポリマーの反応速度
的特性や熱力学特性、準安定結晶の再配列を調べるため
に使用できる。また、他の物質への転移を調べるために
使用できる。したがって、本発明の目的は、動的示差走
査熱量計を用いて得られたデータを、データを採取しな
がらサンプルが経た温度条件(前記のような)によって
別々の部分集合に解析・分離することにより、ポリマー
や他の物質の転移の理解を向上させることである。
的特性や熱力学特性、準安定結晶の再配列を調べるため
に使用できる。また、他の物質への転移を調べるために
使用できる。したがって、本発明の目的は、動的示差走
査熱量計を用いて得られたデータを、データを採取しな
がらサンプルが経た温度条件(前記のような)によって
別々の部分集合に解析・分離することにより、ポリマー
や他の物質の転移の理解を向上させることである。
【0035】本発明のもう1つの目的は、動的示差走査
熱量分析計を用いて得られたデータを、データがサンプ
ルの加熱、冷却、又は再加熱の間に得られたかによって
別々の部分集合に解析・分離することにより、ポリマー
や他の物質の転移の理解を向上させることである。本発
明のもう1つの目的は、動的示差走査熱量分析計を用い
て得られたデータを、変調熱流データの周期成分が正又
は負のときにデータが得られたかによって別々の部分集
合に解析・分離することにより、ポリマーや他の物質の
転移の理解を向上させることである。
熱量分析計を用いて得られたデータを、データがサンプ
ルの加熱、冷却、又は再加熱の間に得られたかによって
別々の部分集合に解析・分離することにより、ポリマー
や他の物質の転移の理解を向上させることである。本発
明のもう1つの目的は、動的示差走査熱量分析計を用い
て得られたデータを、変調熱流データの周期成分が正又
は負のときにデータが得られたかによって別々の部分集
合に解析・分離することにより、ポリマーや他の物質の
転移の理解を向上させることである。
【0036】本発明のもう1つの目的は、動的示差走査
熱量分析計を用いて得られたデータを、温度の周期成分
が正又は負のときにデータが得られたかによって別々の
部分集合に解析・分離することにより、ポリマーや他の
物質の転移の理解を向上させることである。本発明のも
う1つの目的は、動的示差走査熱量分析計を用いて得ら
れたデータを、変調温度の導関数の周期成分が正又は負
のときにデータが得られたかによって別々の部分集合に
解析・分離することにより、ポリマーや他の物質の転移
の理解を向上させることである。
熱量分析計を用いて得られたデータを、温度の周期成分
が正又は負のときにデータが得られたかによって別々の
部分集合に解析・分離することにより、ポリマーや他の
物質の転移の理解を向上させることである。本発明のも
う1つの目的は、動的示差走査熱量分析計を用いて得ら
れたデータを、変調温度の導関数の周期成分が正又は負
のときにデータが得られたかによって別々の部分集合に
解析・分離することにより、ポリマーや他の物質の転移
の理解を向上させることである。
【0037】溶融の際のサンプルの冷却は、サンプルの
応答に不斉を導入することによって得られた結果のタイ
プを変化させる。これらの条件下では、標準的な動的示
差走査熱量分析によるコンピューター解析の取り組みは
微弱である。しかしながら、ノイズに対する信号の良好
な比が必要な場合、冷却を避けることは常に可能ではな
い。構文解析はこの問題を解決し、サンプルの付加的な
情報と超低温へのその性向についての情報を提供する。
したがって、非常に広範囲な適用性を有し、測定が非対
称性を含んでいないかチェックするため、測定値が非対
称性を含んでいないかをチェックするため、離散フーリ
エ変換を用いて得られた結果が根拠の確実なことを示す
ために日常的に使用されるべきである。
応答に不斉を導入することによって得られた結果のタイ
プを変化させる。これらの条件下では、標準的な動的示
差走査熱量分析によるコンピューター解析の取り組みは
微弱である。しかしながら、ノイズに対する信号の良好
な比が必要な場合、冷却を避けることは常に可能ではな
い。構文解析はこの問題を解決し、サンプルの付加的な
情報と超低温へのその性向についての情報を提供する。
したがって、非常に広範囲な適用性を有し、測定が非対
称性を含んでいないかチェックするため、測定値が非対
称性を含んでいないかをチェックするため、離散フーリ
エ変換を用いて得られた結果が根拠の確実なことを示す
ために日常的に使用されるべきである。
【0038】
〔一般的な観察〕下記の例を用いて本発明を詳細に説明
する。次のコメントは、例に示す本発明の全ての態様に
一般にあてはまる。この解析法は、周期熱流コラムが適
時に前に移動するとデータポンイトを失うため、充分な
数のデータポイントが存在しなければ、線形適合度は、
位相遅れが除かれているか否かを常に改良するであろ
う。このようなことが生じないことを確かににするた
め、データパーセットは出来るだけ大きく、且つ各々の
周期に同じ量の加熱、冷却、再加熱を有しなければなら
ない。この制約は周期構文解析法においては厳しくな
く、理由はこの方法においてデータが対称的に分けられ
るからである。
する。次のコメントは、例に示す本発明の全ての態様に
一般にあてはまる。この解析法は、周期熱流コラムが適
時に前に移動するとデータポンイトを失うため、充分な
数のデータポイントが存在しなければ、線形適合度は、
位相遅れが除かれているか否かを常に改良するであろ
う。このようなことが生じないことを確かににするた
め、データパーセットは出来るだけ大きく、且つ各々の
周期に同じ量の加熱、冷却、再加熱を有しなければなら
ない。この制約は周期構文解析法においては厳しくな
く、理由はこの方法においてデータが対称的に分けられ
るからである。
【0039】また、各々のパーセット分析は1つだけの
データボイントに帰着する。即ち、こきことは、処理さ
れたデータの分解(resolution)の減少に結びつく。原理
的に、構文解析されたデータの別な解析方法も可能であ
る。しかしながら、本願で説明した線形回帰/最小自乗
法が最良の結果を与える。 〔較正(calibration) 〕下記の例の測定値は、サンプル
の実験と同じ条件下で、別な空の皿とサファイアディス
クでの測定を行うことによって較正した。空の皿での測
定は、3つの実験の全てで同じ皿が使用できるように、
第1回は蓋に波形をつけずに実験した。このことは、不
均一なサンプル皿の使用から生じることがある全ての誤
差を除去した。第2回の測定について、蓋を取り、サフ
ァイアディスク(60.637mg)を皿に置き、蓋を
上に戻して置いた。最後にサファイアを除去し、サンプ
ルを適所に置いた。平らで薄いサンプルを選び、下記の
急冷プロセスは、溶融状態で等温線を示しながら蓋でサ
ンプルを平らにすることを含んだ。
データボイントに帰着する。即ち、こきことは、処理さ
れたデータの分解(resolution)の減少に結びつく。原理
的に、構文解析されたデータの別な解析方法も可能であ
る。しかしながら、本願で説明した線形回帰/最小自乗
法が最良の結果を与える。 〔較正(calibration) 〕下記の例の測定値は、サンプル
の実験と同じ条件下で、別な空の皿とサファイアディス
クでの測定を行うことによって較正した。空の皿での測
定は、3つの実験の全てで同じ皿が使用できるように、
第1回は蓋に波形をつけずに実験した。このことは、不
均一なサンプル皿の使用から生じることがある全ての誤
差を除去した。第2回の測定について、蓋を取り、サフ
ァイアディスク(60.637mg)を皿に置き、蓋を
上に戻して置いた。最後にサファイアを除去し、サンプ
ルを適所に置いた。平らで薄いサンプルを選び、下記の
急冷プロセスは、溶融状態で等温線を示しながら蓋でサ
ンプルを平らにすることを含んだ。
【0040】サンプル(及びサファイア)だけの応答を
計算するため、他の2種類の測定結果から、空の皿の測
定値より得られたベースラインデータを差し引いた。得
られたサファイアのデータを、温度範囲全体についてそ
の多項式の文献値と比較した。この結果は、測定の全デ
ータポイントについて個々の較正定数を計算するために
使用した。次いでサンプルデータにこれら定数を掛け、
最終的な較正結果を得た。
計算するため、他の2種類の測定結果から、空の皿の測
定値より得られたベースラインデータを差し引いた。得
られたサファイアのデータを、温度範囲全体についてそ
の多項式の文献値と比較した。この結果は、測定の全デ
ータポイントについて個々の較正定数を計算するために
使用した。次いでサンプルデータにこれら定数を掛け、
最終的な較正結果を得た。
【0041】例1:第1の好ましい態様 資料Aに表示したプログラムを用い、3種類の動的示差
走査熱量分析実験を行った本発明の第1の好ましい態様
をこの例に示す。第1の実験は空のサンプル皿を用いて
行い、第2の実験はサファイアサンプルを用いて行い、
第3の実験はポリ(エチレンテレフタレート)(PE
T)のサンプルを用いて行った。空の皿とサファイアの
実験は、この方法を較正するために使用した。第3の実
験は、サンプルが加熱、冷却、又は再加熱されているか
によって構文解析した熱容量を得るための、構文解析し
た動的示差走査熱量分析の実際の使用例である。
走査熱量分析実験を行った本発明の第1の好ましい態様
をこの例に示す。第1の実験は空のサンプル皿を用いて
行い、第2の実験はサファイアサンプルを用いて行い、
第3の実験はポリ(エチレンテレフタレート)(PE
T)のサンプルを用いて行った。空の皿とサファイアの
実験は、この方法を較正するために使用した。第3の実
験は、サンプルが加熱、冷却、又は再加熱されているか
によって構文解析した熱容量を得るための、構文解析し
た動的示差走査熱量分析の実際の使用例である。
【0042】全ての動的示差走査熱量分析実験を、TA
Instruments社のDSC2910示差走査
熱量計を用い、ヘリウムのパージを25cc/mとして
行った。使用したポリ(エチレンテレフタレート)は、
270℃の10分間の等温から室温まで急冷しておいた
ICI社のMELINEXポリ(エチレンテレフタレー
ト)の約16mgであった。次いでこれを、3℃/mの
基本加熱速度で−30℃〜300℃の温度範囲にわたっ
て分析した。
Instruments社のDSC2910示差走査
熱量計を用い、ヘリウムのパージを25cc/mとして
行った。使用したポリ(エチレンテレフタレート)は、
270℃の10分間の等温から室温まで急冷しておいた
ICI社のMELINEXポリ(エチレンテレフタレー
ト)の約16mgであった。次いでこれを、3℃/mの
基本加熱速度で−30℃〜300℃の温度範囲にわたっ
て分析した。
【0043】ポリ(エチレンテレフタレート)の熱容量
の測定に最も有用であると経験された変調パラメーター
は、80秒間の期間(TA Instruments社
のDSC2910示差走査熱量計で得られる最大)、2
℃のプログラム化された振幅であった。2℃のプログラ
ム化された振幅は、示差走査熱量分析計(DSC)セル
によっては充分に達成されなかった。空の皿とサファイ
ア円板の実験を、ポリ(エチレンテレフタレート)の実
験と同じ変調パラメーターを用いて行った。
の測定に最も有用であると経験された変調パラメーター
は、80秒間の期間(TA Instruments社
のDSC2910示差走査熱量計で得られる最大)、2
℃のプログラム化された振幅であった。2℃のプログラ
ム化された振幅は、示差走査熱量分析計(DSC)セル
によっては充分に達成されなかった。空の皿とサファイ
ア円板の実験を、ポリ(エチレンテレフタレート)の実
験と同じ変調パラメーターを用いて行った。
【0044】各々の実験の際に次のデータ、即ち、時間
(秒単位)、変調温度(℃単位)、変調熱流(mW単
位)、基本熱流(mW単位)、及び時間に対する変調温
度の導関数(℃/秒単位)を記録した。実験を終えたと
き、データをASCIIフォーマットに変換し、次いで
LOTUS1−2−3に移した。基本熱流データを変調
熱流データから差し引き(動的示差走査熱量分析解析プ
ログラムにより誘導された1.5周期遅れについて修正
した後)、図3に示すような周期熱流データを得た。デ
ータの5種類の欄(時間、変調温度、変調熱流、基本熱
流、変調温度の導関数)は、もう1つのASCIIファ
イルとしてLOTUS1−2−3から取り込んだ。次い
でデータを構文解析に供した。
(秒単位)、変調温度(℃単位)、変調熱流(mW単
位)、基本熱流(mW単位)、及び時間に対する変調温
度の導関数(℃/秒単位)を記録した。実験を終えたと
き、データをASCIIフォーマットに変換し、次いで
LOTUS1−2−3に移した。基本熱流データを変調
熱流データから差し引き(動的示差走査熱量分析解析プ
ログラムにより誘導された1.5周期遅れについて修正
した後)、図3に示すような周期熱流データを得た。デ
ータの5種類の欄(時間、変調温度、変調熱流、基本熱
流、変調温度の導関数)は、もう1つのASCIIファ
イルとしてLOTUS1−2−3から取り込んだ。次い
でデータを構文解析に供した。
【0045】装置は、サファイアの実験データから空の
サンプル皿の実験データを差し引き、次いで温度範囲の
全体についてサファイア正味データとサファイア文献値
を比較することによって、空のサンプル皿の熱容量を修
正することにより較正した。このように、ポリ(エチレ
ンテレフタレート)測定値の全てのポイントについて較
正係数を求め、ポリ(エチレンテレフタレート)データ
の各々のポイントに較正係数を掛け、実際の測定ポリ
(エチレンテレフタレート)熱容量を求めた。
サンプル皿の実験データを差し引き、次いで温度範囲の
全体についてサファイア正味データとサファイア文献値
を比較することによって、空のサンプル皿の熱容量を修
正することにより較正した。このように、ポリ(エチレ
ンテレフタレート)測定値の全てのポイントについて較
正係数を求め、ポリ(エチレンテレフタレート)データ
の各々のポイントに較正係数を掛け、実際の測定ポリ
(エチレンテレフタレート)熱容量を求めた。
【0046】空の皿について得られた熱容量の加熱、冷
却、再加熱成分を図7に示す。これらの3種類の成分は
お互いに非常に似ており、その絶対値は、図8に示す
(表8参照)親用途(parent application)に開示の解析
アルゴリズムを用いて計算した標準動的示差走査熱量分
析熱容量と同等である。次いで3種類の加熱、冷却、再
加熱の空の皿の熱容量のデータ組の各々に二次多項を適
合した。
却、再加熱成分を図7に示す。これらの3種類の成分は
お互いに非常に似ており、その絶対値は、図8に示す
(表8参照)親用途(parent application)に開示の解析
アルゴリズムを用いて計算した標準動的示差走査熱量分
析熱容量と同等である。次いで3種類の加熱、冷却、再
加熱の空の皿の熱容量のデータ組の各々に二次多項を適
合した。
【0047】図9に示す位相遅れの測定値は、過度のノ
イズを示す(理想的な装置では、位相遅れは温度範囲全
体で0であろう)。空サンプルの位相遅れデータのノイ
ズは高く、理由はサンプル皿が空のときは熱流が少ない
ためである。即ち、全ての小さな異常が、適合アルゴリ
ズムに不釣り合いな影響を有する。しかしながら、これ
らの誤差は、熱容量の測定値に非常に大きな影響は及ぼ
さない。サンプル皿中のサファイアを用いた実験データ
を同様に換算した。その結果を図10と11に示す。3
種類の成分はここでもお互いに非常に似ており、通常の
動的示差走査熱量分析を用いて得られたサファイアの熱
容量と同じ値を有する。また、サファイアのデータは二
次多項と適合した。位相遅れのデータを図12に示す。
空の皿の位相遅れデータと同様に、サファイアの位相遅
れデータは割合にノイズが多い。
イズを示す(理想的な装置では、位相遅れは温度範囲全
体で0であろう)。空サンプルの位相遅れデータのノイ
ズは高く、理由はサンプル皿が空のときは熱流が少ない
ためである。即ち、全ての小さな異常が、適合アルゴリ
ズムに不釣り合いな影響を有する。しかしながら、これ
らの誤差は、熱容量の測定値に非常に大きな影響は及ぼ
さない。サンプル皿中のサファイアを用いた実験データ
を同様に換算した。その結果を図10と11に示す。3
種類の成分はここでもお互いに非常に似ており、通常の
動的示差走査熱量分析を用いて得られたサファイアの熱
容量と同じ値を有する。また、サファイアのデータは二
次多項と適合した。位相遅れのデータを図12に示す。
空の皿の位相遅れデータと同様に、サファイアの位相遅
れデータは割合にノイズが多い。
【0048】サンプル皿中のポリ(エチレンテレフタレ
ート)を用いた実験生データを、通常の動的示差走査熱
量分析法を用いて換算して図13に示す(表13)。再
結晶ピークを熱流データ中に見ることができるが、熱容
量データ中には見られない。次いで本発明にしたがって
生データを換算され、即ち、構文解析され、分析され、
次いで空の皿とサファイアの実験から計算された多項を
用いて全温度範囲について較正された。得られたプロッ
トを図14と15に示す。ガラス温度範囲と溶融温度範
囲の中で、加熱、冷却、再加熱成分の優れた一致があ
る。観測値は、ATHAS推奨文献の熱容量値と非常に
良好に対比される。ATHAS値との優れた一致は、較
正方法論を正しいとするに役立つ。
ート)を用いた実験生データを、通常の動的示差走査熱
量分析法を用いて換算して図13に示す(表13)。再
結晶ピークを熱流データ中に見ることができるが、熱容
量データ中には見られない。次いで本発明にしたがって
生データを換算され、即ち、構文解析され、分析され、
次いで空の皿とサファイアの実験から計算された多項を
用いて全温度範囲について較正された。得られたプロッ
トを図14と15に示す。ガラス温度範囲と溶融温度範
囲の中で、加熱、冷却、再加熱成分の優れた一致があ
る。観測値は、ATHAS推奨文献の熱容量値と非常に
良好に対比される。ATHAS値との優れた一致は、較
正方法論を正しいとするに役立つ。
【0049】しかしながら、最も興味をおこさせる特徴
は、約250℃における固体状態から溶融状態への転移
に見られる。ポリ(エチレンテレフタレート)サンプル
が加熱、冷却、又は再加熱されているかによって、固体
から溶融への転移の観察熱容量に相当な差異がある。即
ち、本発明は、物質の特性決定と転移の分類について有
力な道具であることができる。
は、約250℃における固体状態から溶融状態への転移
に見られる。ポリ(エチレンテレフタレート)サンプル
が加熱、冷却、又は再加熱されているかによって、固体
から溶融への転移の観察熱容量に相当な差異がある。即
ち、本発明は、物質の特性決定と転移の分類について有
力な道具であることができる。
【0050】例2:第1の好ましい態様 この例は、資料Bに表示したプログラムを用いて行っ
た、本発明の好ましい第1の態様を示す。この例におい
て、熱容量測定値の精度を高めるため、25cc/mの
ヘリウムパージを使用した。サンプルは、270℃で1
0分間等温にした後室温まで急冷しておいたICI社の
Melinexポリ(エチレンテレフタレート)の約1
6.934mgであった。変調期間80秒、振幅2℃、
昇温を3℃/mとし、−30〜330℃を分析した。こ
の使用期間は、各々の周期中に出来るだけ多くのポイン
トが存在することを確かめるための、DSC2910制
御ソフトウエアーによって許容される最大である。各々
のパーセット(加熱、冷却、再加熱)がほぼ同じ数のポ
イントを含むように、振幅を高く設定した。同じ空の皿
とサファイアの実験を予め記録し、較正に使用した。
た、本発明の好ましい第1の態様を示す。この例におい
て、熱容量測定値の精度を高めるため、25cc/mの
ヘリウムパージを使用した。サンプルは、270℃で1
0分間等温にした後室温まで急冷しておいたICI社の
Melinexポリ(エチレンテレフタレート)の約1
6.934mgであった。変調期間80秒、振幅2℃、
昇温を3℃/mとし、−30〜330℃を分析した。こ
の使用期間は、各々の周期中に出来るだけ多くのポイン
トが存在することを確かめるための、DSC2910制
御ソフトウエアーによって許容される最大である。各々
のパーセット(加熱、冷却、再加熱)がほぼ同じ数のポ
イントを含むように、振幅を高く設定した。同じ空の皿
とサファイアの実験を予め記録し、較正に使用した。
【0051】空の皿の実験結果を図16に示す。標準動
的示差走査熱量分析アルゴリズムを用いて計算した対応
結果を図17に示す(表17参照)。加熱、冷却、再加
熱は非常に類似した結果を与え、従来のデータと良好に
対比される。3種類のデータ組は、較正のための調整の
二次多項と適合させた。サファイア測定値の分析を図1
8と19に示した(表18と19参照)。ここでも3種
類の成分はお互いに非常に類似し、標準結果と良好に対
比される。また、較正のため二次多項にデータ組を適合
させた。
的示差走査熱量分析アルゴリズムを用いて計算した対応
結果を図17に示す(表17参照)。加熱、冷却、再加
熱は非常に類似した結果を与え、従来のデータと良好に
対比される。3種類のデータ組は、較正のための調整の
二次多項と適合させた。サファイア測定値の分析を図1
8と19に示した(表18と19参照)。ここでも3種
類の成分はお互いに非常に類似し、標準結果と良好に対
比される。また、較正のため二次多項にデータ組を適合
させた。
【0052】構文解析なしのポリ(エチレンテレフタレ
ート)測定値のデータを図20(表20参照)に示す。
再結晶ピークが熱流データに見られるが、熱容量データ
には見られない。生データを構文解析し、クイックベー
シックプログラムを用いて分析し、先の2つの測定値か
ら計算された多項を用い、次いで全温度範囲にわたって
較正した。得られたプロットは、いくつかの興味を起こ
させる特徴を示す(図21と22)。第1の例におい
て、温度範囲のガラス(−30℃〜60℃)と溶融(2
70〜330℃)領域内で、加熱、冷却、再加熱成分の
優れた一致がある。これら領域の観察値は、ATHAS
推奨文献値と非常に良好に対比され、分析と較正法が正
当であることを示す。ここで、最も興味を起こさせる特
徴は、再結晶温度と溶融の間の熱容量の違いである。3
種類の異なる成分間に相当な非対称が存在し、観察され
た熱容量は、加熱、冷却、又は再加熱されているかに依
存することが明らかである。熱容量は、サンプルが加熱
を受けているときにかなり高い。熱容量値を測定してい
るときに固有に計算された位相遅れデータを図23に示
す。データはノイズが高く、このため同じベースの特徴
が明らかでなければ、即ち、非常に異なる溶融以外で加
熱、冷却、及び再加熱の一致がなければ有用性が限られ
る。また、溶融によって冷却位相が事実上減少すること
はプロセスが発熱であることを示している。
ート)測定値のデータを図20(表20参照)に示す。
再結晶ピークが熱流データに見られるが、熱容量データ
には見られない。生データを構文解析し、クイックベー
シックプログラムを用いて分析し、先の2つの測定値か
ら計算された多項を用い、次いで全温度範囲にわたって
較正した。得られたプロットは、いくつかの興味を起こ
させる特徴を示す(図21と22)。第1の例におい
て、温度範囲のガラス(−30℃〜60℃)と溶融(2
70〜330℃)領域内で、加熱、冷却、再加熱成分の
優れた一致がある。これら領域の観察値は、ATHAS
推奨文献値と非常に良好に対比され、分析と較正法が正
当であることを示す。ここで、最も興味を起こさせる特
徴は、再結晶温度と溶融の間の熱容量の違いである。3
種類の異なる成分間に相当な非対称が存在し、観察され
た熱容量は、加熱、冷却、又は再加熱されているかに依
存することが明らかである。熱容量は、サンプルが加熱
を受けているときにかなり高い。熱容量値を測定してい
るときに固有に計算された位相遅れデータを図23に示
す。データはノイズが高く、このため同じベースの特徴
が明らかでなければ、即ち、非常に異なる溶融以外で加
熱、冷却、及び再加熱の一致がなければ有用性が限られ
る。また、溶融によって冷却位相が事実上減少すること
はプロセスが発熱であることを示している。
【0053】例3:第2、第3、第4の好ましい態様 急冷したサンプルを用い、130〜330℃の温度範囲
にわたり、条件を5℃/m、30秒間の変調期間、0.
2℃の振幅とし、本発明の第2、第3、第4の好ましい
態様を行った。サンプルのみが加熱を受けるように加熱
速度と変調パラメーターを選択した。
にわたり、条件を5℃/m、30秒間の変調期間、0.
2℃の振幅とし、本発明の第2、第3、第4の好ましい
態様を行った。サンプルのみが加熱を受けるように加熱
速度と変調パラメーターを選択した。
【0054】結果を図25、図26、図27に示す(表
26と27参照)。ここでも、溶融ピーク以上で良好な
一致と対称性がある。ここで、この例において、再結晶
温度から溶融へ同様に一致が広がる。この傾向は、例2
に示す測定値と比較されたとき、位相遅れデータにおい
て特に明らかである。ここで、熱容量データは、サンプ
ルが放冷された例2の測定値に比較して大きな改良を示
すが、結果が完全に対称ではないことを示す。
26と27参照)。ここでも、溶融ピーク以上で良好な
一致と対称性がある。ここで、この例において、再結晶
温度から溶融へ同様に一致が広がる。この傾向は、例2
に示す測定値と比較されたとき、位相遅れデータにおい
て特に明らかである。ここで、熱容量データは、サンプ
ルが放冷された例2の測定値に比較して大きな改良を示
すが、結果が完全に対称ではないことを示す。
【0055】例4:多重動的示差走査熱量分析 〔理論〕標準動的示差走査熱量分析測定の熱流は次式で
与えられる。
与えられる。
【0056】
【数4】
【0057】ここで、 dQ/dt…変調熱流 b+Aωcos(ωt)…変調温度の導関数 f”(t,T)…平均の基本動的関数 Cp …熱容量 C…正弦波変調への動的応答の振幅 最初の2項は定量的に測定される。第3項は、分析プロ
セスの際に自動的に移動される。これにより、熱流式の
中に未知として後の2つの項が残される。多重測定にお
いて2つの変調が存在するため、式の2つの組が存在す
るであろう。したがって、未知の値は、正弦波変調への
動的応答の振幅Cを含む連立された式から計算すること
ができる。この解析は、半結晶ポリマーの溶融の際の動
力学の理解を高めるはずである。2つの式は同じ測定値
(及びサンプル)から得られるため、これら解析の誤差
範囲は大きく減少する。
セスの際に自動的に移動される。これにより、熱流式の
中に未知として後の2つの項が残される。多重測定にお
いて2つの変調が存在するため、式の2つの組が存在す
るであろう。したがって、未知の値は、正弦波変調への
動的応答の振幅Cを含む連立された式から計算すること
ができる。この解析は、半結晶ポリマーの溶融の際の動
力学の理解を高めるはずである。2つの式は同じ測定値
(及びサンプル)から得られるため、これら解析の誤差
範囲は大きく減少する。
【0058】また、2以上の周波数で得られた周波数依
存熱容量は、無限に高い変調周波数について理論値を外
挿することができる。次いでこれは、この溶融タイプに
ついて真のベースラインを提供するであろう。 〔多重動的示差走査熱量分析のプログラム化〕多重動的
示差走査熱量分析の温度プロフィルの例を図28と29
に示す(表28と29参照)。TA Instrume
nts Thermal Analyst 2000に
付属のエディターの方法を用い、一次変調を制御した。
二次変調パラメーターは、モジュール自身と直接のコミ
ニュケーションを可能にする特殊なQコマンドを用いて
設定した。これらのコマンドは、一次変調パラメーター
の掛け算器として設定する。例えば、一次変調期間を3
0秒間に設定し、期間Qコマンドを3に設定すると、二
次変調期間は90秒間であろう。
存熱容量は、無限に高い変調周波数について理論値を外
挿することができる。次いでこれは、この溶融タイプに
ついて真のベースラインを提供するであろう。 〔多重動的示差走査熱量分析のプログラム化〕多重動的
示差走査熱量分析の温度プロフィルの例を図28と29
に示す(表28と29参照)。TA Instrume
nts Thermal Analyst 2000に
付属のエディターの方法を用い、一次変調を制御した。
二次変調パラメーターは、モジュール自身と直接のコミ
ニュケーションを可能にする特殊なQコマンドを用いて
設定した。これらのコマンドは、一次変調パラメーター
の掛け算器として設定する。例えば、一次変調期間を3
0秒間に設定し、期間Qコマンドを3に設定すると、二
次変調期間は90秒間であろう。
【0059】場合により、選択パラメーターは極端な条
件、即ち、短期間と大振幅の下で操作することを胞体(c
ell)に要求する。このような場合、パージガスとしてヘ
リウムを使用しなければならず、これはヘリウムが窒素
よりはるかに良好な熱伝導体であることによる。また、
ヘリウムは、サンプルとサイズと形状により存在するこ
とがある全ての熱伝導率の誤差を減らすといった付加的
な長所を有する。
件、即ち、短期間と大振幅の下で操作することを胞体(c
ell)に要求する。このような場合、パージガスとしてヘ
リウムを使用しなければならず、これはヘリウムが窒素
よりはるかに良好な熱伝導体であることによる。また、
ヘリウムは、サンプルとサイズと形状により存在するこ
とがある全ての熱伝導率の誤差を減らすといった付加的
な長所を有する。
【0060】データは、RMX File Utili
tiesから入手のTAGETとTAB2Aコマンドを
用い、ASCIIフォーマットに変換した。次いでLO
TUS1−2−3に移し、そこで必要なデータ、時間
(秒)、変調温度(℃)、変調熱流(mW)が、分析の
ため他のファイルに選択・印刷された。分析プログラム
は、標準動的示差走査熱量分析解析ソフトウェアを用い
て開発された。このプログラムにおいて、変調は1つの
完全な周期にわたってならされ(smoothed)、基本信号を
提供し、熱容量データを計算するため、発生した参照正
弦角と共にこれら変調の振幅が使用される。これらのプ
ロセスは、次の4つのサブプログラムの中に含まれる。
tiesから入手のTAGETとTAB2Aコマンドを
用い、ASCIIフォーマットに変換した。次いでLO
TUS1−2−3に移し、そこで必要なデータ、時間
(秒)、変調温度(℃)、変調熱流(mW)が、分析の
ため他のファイルに選択・印刷された。分析プログラム
は、標準動的示差走査熱量分析解析ソフトウェアを用い
て開発された。このプログラムにおいて、変調は1つの
完全な周期にわたってならされ(smoothed)、基本信号を
提供し、熱容量データを計算するため、発生した参照正
弦角と共にこれら変調の振幅が使用される。これらのプ
ロセスは、次の4つのサブプログラムの中に含まれる。
【0061】1)FTMPLX1.BAS このサブプログラムは、時間(秒)、変調温度(℃)、
変調熱流(mW)を含むLotusファイルを使用す
る。これはユーザーに実験と分析のパラメーターを正
し、次いで二次(長い)期間変調(図30、表30)を
残すため、一次(短い)変調期間で多重信号を平均す
る。熱流データの不規則形態を下記に説明する。
変調熱流(mW)を含むLotusファイルを使用す
る。これはユーザーに実験と分析のパラメーターを正
し、次いで二次(長い)期間変調(図30、表30)を
残すため、一次(短い)変調期間で多重信号を平均す
る。熱流データの不規則形態を下記に説明する。
【0062】2)FTMPLX2.BAS このサブプログラムはFTMPLX1からのアウトプッ
トを使用する。これは、基本データを得るため二次変調
期間で平均する。参照正弦角が発生し、二次変調温度と
熱流振幅より熱容量が計算される。時間、基本温度、基
本熱流、熱容量がユーザー所定の間隔でファイルに書き
込まれ、LOTUSスプレッドシートの分析に供する
(図31、表31)。
トを使用する。これは、基本データを得るため二次変調
期間で平均する。参照正弦角が発生し、二次変調温度と
熱流振幅より熱容量が計算される。時間、基本温度、基
本熱流、熱容量がユーザー所定の間隔でファイルに書き
込まれ、LOTUSスプレッドシートの分析に供する
(図31、表31)。
【0063】3)FTMPLX3.BAS このサブプログラムは元のLOTUSファイルとFTM
PLX1からのアウトプットを使用する。これは2つの
ファイルの適時の整列をチェックし、次いでそれぞれの
多重データから二次変調温度と熱流データを差し引くよ
うに進める。これは一次変調の周期成分(図32、表3
2)を残し、また発生した参照正弦角と結びつき、温度
と熱流の振幅、したがって一次変調熱容量を計算する
(図33、表33)。
PLX1からのアウトプットを使用する。これは2つの
ファイルの適時の整列をチェックし、次いでそれぞれの
多重データから二次変調温度と熱流データを差し引くよ
うに進める。これは一次変調の周期成分(図32、表3
2)を残し、また発生した参照正弦角と結びつき、温度
と熱流の振幅、したがって一次変調熱容量を計算する
(図33、表33)。
【0064】4)FTMPLX4.BAS このサブプログラムはFTMPLX3からのアウトプッ
トを使用する。一次変調熱容量は二次変調への従属を含
み、このプログラムは長い変調期間にわたって再度平均
する。時間、平均熱容量、この従属の振幅がユーザー所
定の間隔でファイルに書き込まれ、LOTUSスプレッ
ドシートの分析に供する(図34、表34)。
トを使用する。一次変調熱容量は二次変調への従属を含
み、このプログラムは長い変調期間にわたって再度平均
する。時間、平均熱容量、この従属の振幅がユーザー所
定の間隔でファイルに書き込まれ、LOTUSスプレッ
ドシートの分析に供する(図34、表34)。
【0065】一次変調の分析は、最終的なフーリエ変換
プロセスを必要とする二次(長い)変調期間への従属を
示し、即ち、平坦な結果を得るため二次期間にわたって
一次熱容量が平均される。これは、この従属の振幅への
接近を可能にする。図34(表34参照)に示すよう
に、この結果は、溶融と多分ガラス転移を除き、温度範
囲の全体にわたってほぼゼロの従属を示す。この観測は
驚くべきであり、2種類の別な動的示差走査熱量分析測
定値から得ることができない情報が、多重測定に存在で
きることを例証している。
プロセスを必要とする二次(長い)変調期間への従属を
示し、即ち、平坦な結果を得るため二次期間にわたって
一次熱容量が平均される。これは、この従属の振幅への
接近を可能にする。図34(表34参照)に示すよう
に、この結果は、溶融と多分ガラス転移を除き、温度範
囲の全体にわたってほぼゼロの従属を示す。この観測は
驚くべきであり、2種類の別な動的示差走査熱量分析測
定値から得ることができない情報が、多重測定に存在で
きることを例証している。
【0066】〔データ収集速度〕データのフーリエ変換
分析が正確な変調周期にわたって生じない場合のように
装置のデータ収集速度が一定でない場合、図30に示す
ように(表30参照)得られた結果は歪められる。この
歪みの大きさは、データ収集速度とオペレーターによっ
て設定された期間に依存し、標準動的示差走査熱量分析
測定においては重要ではない。例えば、40秒間の測定
中で1秒/サイクルまでの程度であり、データサンプリ
ング速度は2秒/ポイントである。1つの変調のフーリ
エ変換は、大きさの比較的遅い変化を伴って、真っ直ぐ
な線を生成し、理想値からの全ての僅かな変動は検出さ
れない。多重測定においてこの誤差は重要となり、理由
はフーリエ変換の結果は正弦波信号を直ちに変化させ、
全ての僅かな不規則性の効果を拡大するからである。一
次変調は、多重データから歪んだ二次変調データを差し
引いて計算されるため、誤差は同伴され、一次熱容量デ
ータにノイズを発生させることがある。
分析が正確な変調周期にわたって生じない場合のように
装置のデータ収集速度が一定でない場合、図30に示す
ように(表30参照)得られた結果は歪められる。この
歪みの大きさは、データ収集速度とオペレーターによっ
て設定された期間に依存し、標準動的示差走査熱量分析
測定においては重要ではない。例えば、40秒間の測定
中で1秒/サイクルまでの程度であり、データサンプリ
ング速度は2秒/ポイントである。1つの変調のフーリ
エ変換は、大きさの比較的遅い変化を伴って、真っ直ぐ
な線を生成し、理想値からの全ての僅かな変動は検出さ
れない。多重測定においてこの誤差は重要となり、理由
はフーリエ変換の結果は正弦波信号を直ちに変化させ、
全ての僅かな不規則性の効果を拡大するからである。一
次変調は、多重データから歪んだ二次変調データを差し
引いて計算されるため、誤差は同伴され、一次熱容量デ
ータにノイズを発生させることがある。
【0067】下記に議論する図に示すように、多重動的
示差走査熱量分析を用いて得られた熱容量は互いに一致
するが、ATHAS推奨文献値とは一致しない。 〔応用〕多重化の長所は、1種類の測定で1種類以上の
周波数へのサンプル応答を研究者が検討することを可能
にすることである。このことは、時間を節約するだけで
なく、異なるサンプル間の差異から生じることがある矛
盾を回避する。これまでの本発明者の結果は、溶融転移
は周波数に強く依存するが、他の転移はそうではないと
示唆している。このことは、図35と36(表35と3
6参照)に示すポリ(エチレンテレフタレート)サンプ
ルにおいて明らかである。このため、この付加的な情報
は事象を特定し、どこで溶融減少が発するかをより明確
に描写するに有用である。
示差走査熱量分析を用いて得られた熱容量は互いに一致
するが、ATHAS推奨文献値とは一致しない。 〔応用〕多重化の長所は、1種類の測定で1種類以上の
周波数へのサンプル応答を研究者が検討することを可能
にすることである。このことは、時間を節約するだけで
なく、異なるサンプル間の差異から生じることがある矛
盾を回避する。これまでの本発明者の結果は、溶融転移
は周波数に強く依存するが、他の転移はそうではないと
示唆している。このことは、図35と36(表35と3
6参照)に示すポリ(エチレンテレフタレート)サンプ
ルにおいて明らかである。このため、この付加的な情報
は事象を特定し、どこで溶融減少が発するかをより明確
に描写するに有用である。
【0068】〔多重化動的示差走査熱量分析測定〕TA
Instruments社のDSC2910示差走査
熱量計で多重動的示差走査熱量分析測定を行った。サン
プルは、270℃で10分間等温にした後室温まで急冷
しておいたICI社のMelinexポリ(エチレンテ
レフタレート)の約16.934mgであった。変調期
間20秒、振幅0.2℃、昇温を3℃/mとし、−60
〜330℃を分析した。掛け算器をそれぞれ4と0.2
に設定し、80秒の期間と0.04℃の振幅の二次変調
を与えた。温度増幅制御を切り、セルが複合変調を得る
ことを可能にした。また、空の皿とサファイア円板につ
いて同じ測定を行い、較正に使用した(上記)。
Instruments社のDSC2910示差走査
熱量計で多重動的示差走査熱量分析測定を行った。サン
プルは、270℃で10分間等温にした後室温まで急冷
しておいたICI社のMelinexポリ(エチレンテ
レフタレート)の約16.934mgであった。変調期
間20秒、振幅0.2℃、昇温を3℃/mとし、−60
〜330℃を分析した。掛け算器をそれぞれ4と0.2
に設定し、80秒の期間と0.04℃の振幅の二次変調
を与えた。温度増幅制御を切り、セルが複合変調を得る
ことを可能にした。また、空の皿とサファイア円板につ
いて同じ測定を行い、較正に使用した(上記)。
【0069】図35(表35)は、コンピューター解析
後の結果を示す。明らかに2つの熱容量データ組(各々
の変調からの1つ)が存在し、見掛け熱容量値は変調周
波数に依存する。図36(表36参照)に示すように、
較正はこの差異を弁別する。再結晶ピークまでと溶融以
上の2つの熱容量の間で非常に良好に一致し、多重化が
有用なデータを生成することを確認している。しかしな
がら、溶融の間には大きな差異が観察され、このこと
は、そのような事象の間の見掛け熱容量が変調周波数に
依然として依存することを示す。最も有用な情報が収集
できるのはこの領域である。
後の結果を示す。明らかに2つの熱容量データ組(各々
の変調からの1つ)が存在し、見掛け熱容量値は変調周
波数に依存する。図36(表36参照)に示すように、
較正はこの差異を弁別する。再結晶ピークまでと溶融以
上の2つの熱容量の間で非常に良好に一致し、多重化が
有用なデータを生成することを確認している。しかしな
がら、溶融の間には大きな差異が観察され、このこと
は、そのような事象の間の見掛け熱容量が変調周波数に
依然として依存することを示す。最も有用な情報が収集
できるのはこの領域である。
【0070】〔ノイズのデジタル化〕生データから発生
したレポートファイルは、不必要なノイズの発生を避け
るため、充分な数の数字を含む必要がある。図37(表
37)は、100℃より高い温度でこの問題が特に重要
であることを示し、これは単に、100℃以上の温度を
表すには100℃未満の温度と比較してもう1つの追加
の数字が必要なためである。
したレポートファイルは、不必要なノイズの発生を避け
るため、充分な数の数字を含む必要がある。図37(表
37)は、100℃より高い温度でこの問題が特に重要
であることを示し、これは単に、100℃以上の温度を
表すには100℃未満の温度と比較してもう1つの追加
の数字が必要なためである。
【0071】〔多重動的示差走査熱量分析測定の構文解
析〕多重動的示差走査熱量分析データを構文解析する最
も簡単な方法は、適当な期間にわたってデータを平均す
ることにより高い周波数を除去し、次いで平均したデー
タにしたがってデータを構文解析する方法である。次い
で各々の構文解析データ組を、標準動的示差走査熱量分
析について前記した仕方で解析することができる。次い
で高い周波数を復活させ(restore) 、低周波数での構文
解析によって与えられた時間間隔にしたがって構文解析
することができる。次いで高い周波数データを解析し、
Cp と位相遅れを計算することができる。
析〕多重動的示差走査熱量分析データを構文解析する最
も簡単な方法は、適当な期間にわたってデータを平均す
ることにより高い周波数を除去し、次いで平均したデー
タにしたがってデータを構文解析する方法である。次い
で各々の構文解析データ組を、標準動的示差走査熱量分
析について前記した仕方で解析することができる。次い
で高い周波数を復活させ(restore) 、低周波数での構文
解析によって与えられた時間間隔にしたがって構文解析
することができる。次いで高い周波数データを解析し、
Cp と位相遅れを計算することができる。
【0072】第2のより複雑な方法は、多重信号そのも
のを構文解析することである。この方法において、高い
周波数変調の個々の周期は、例えば加熱、冷却、再加熱
のパーセットに分割される(これに対し、多重動的示差
走査熱量分析データを構文解析する前記の第1の方法に
おいて、データは高い周波数においては構文解析されな
い)。データの高レベルの分割に伴う問題は、データの
僅かな小さい部分のみが取り出され、これが正確な分析
に充分でない場合があることである。このより複雑な第
2法の長所は、比較的簡単な第1法よりも厳密であり、
潜在的により多くの情報を発生することである。
のを構文解析することである。この方法において、高い
周波数変調の個々の周期は、例えば加熱、冷却、再加熱
のパーセットに分割される(これに対し、多重動的示差
走査熱量分析データを構文解析する前記の第1の方法に
おいて、データは高い周波数においては構文解析されな
い)。データの高レベルの分割に伴う問題は、データの
僅かな小さい部分のみが取り出され、これが正確な分析
に充分でない場合があることである。このより複雑な第
2法の長所は、比較的簡単な第1法よりも厳密であり、
潜在的により多くの情報を発生することである。
【0073】第3法は第2法を本質的に追従するが、小
さ過ぎるデータ組を無視する。第4法もまた第2法を本
質的に追従するが、簡単な挙動に一致するデータ組を分
離する。この第4法において、例えば、両周波数が加
熱、両周波数が冷却、両周波数が再加熱であるデータ組
だけを解析のために選択する。また、第3法と第4法を
組み合わせて使用することもできる。
さ過ぎるデータ組を無視する。第4法もまた第2法を本
質的に追従するが、簡単な挙動に一致するデータ組を分
離する。この第4法において、例えば、両周波数が加
熱、両周波数が冷却、両周波数が再加熱であるデータ組
だけを解析のために選択する。また、第3法と第4法を
組み合わせて使用することもできる。
【0074】上記の本発明の態様の開示は例示と説明の
目的で記載したものであり、開示したままの形態に本発
明を制限することを意図するものではない。ここで記載
の態様に多くの変化や修正を加えることは、前記の開示
を参照すると当業者であれば容易であろう。例えば、構
文解析法は、本願で記載の不連続点ではなく滑らかな連
続曲線を提供することに容易に拡張することができる。
本発明の範囲は特許請求の範囲とその均等内容によって
のみ限定されるものである。
目的で記載したものであり、開示したままの形態に本発
明を制限することを意図するものではない。ここで記載
の態様に多くの変化や修正を加えることは、前記の開示
を参照すると当業者であれば容易であろう。例えば、構
文解析法は、本願で記載の不連続点ではなく滑らかな連
続曲線を提供することに容易に拡張することができる。
本発明の範囲は特許請求の範囲とその均等内容によって
のみ限定されるものである。
【0075】〔資料A〕添付資料のデータは、マイクロ
ソフトクイックベーシックによって記載されている。こ
れらは、本発明を実施するプログラムの例として役立て
る意図である。これらはいかなる仕方でも本発明を限定
するものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲とそ
の均等内容によってのみ限定されるものである。
ソフトクイックベーシックによって記載されている。こ
れらは、本発明を実施するプログラムの例として役立て
る意図である。これらはいかなる仕方でも本発明を限定
するものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲とそ
の均等内容によってのみ限定されるものである。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】
【表3】
【0079】
【表4】
【0080】
【表5】
【0081】
【表6】
【0082】
【表7】
【0083】
【表8】
【0084】
【表9】
【0085】
【表10】
【0086】
【表11】
【0087】
【表12】
【0088】
【表13】
【0089】
【表14】
【0090】
【表15】
【0091】
【表16】
【0092】
【表17】
【0093】
【表18】
【0094】
【表19】
【0095】
【表20】
【0096】
【表21】
【0097】
【表22】
【0098】
【表23】
【0099】
【表24】
【0100】
【表25】
【0101】
【表26】
【0102】
【表27】
【0103】
【表28】
【0104】
【表29】
【0105】
【表30】
【0106】
【表31】
【0107】
【表32】
【0108】
【表33】
【0109】
【表34】
【0110】
【表35】
【0111】
【表36】
【0112】
【表37】
【0113】
【表38】
【0114】
【表39】
【0115】
【表40】
【0116】
【表41】
【0117】
【表42】
【0118】
【表43】
【0119】
【表44】
【図1】動的示差走査熱量分析装置の大要のブロック図
である。
である。
【図2】温度が加熱、冷却、再加熱の成分に分けられる
様子を示す動的示差走査熱量分析実験の温度プロットで
ある。図2Bは、図1に示す動的示差走査熱量分析実験
の加熱成分のプロットである。図2Cは、図1に示す動
的示差走査熱量分析実験の冷却成分のプロットである。
図2Dは、図1に示す動的示差走査熱量分析実験の再加
熱成分のプロットである。
様子を示す動的示差走査熱量分析実験の温度プロットで
ある。図2Bは、図1に示す動的示差走査熱量分析実験
の加熱成分のプロットである。図2Cは、図1に示す動
的示差走査熱量分析実験の冷却成分のプロットである。
図2Dは、図1に示す動的示差走査熱量分析実験の再加
熱成分のプロットである。
【図3】ポリ(エチレンテレフタレート)の溶融ピーク
を通る周期熱流を示すプロットである。
を通る周期熱流を示すプロットである。
【図4】装置の位相遅れによるデータを修正する前の、
データの1つのパーセットのプロットである。
データの1つのパーセットのプロットである。
【図5】装置の位相遅れを部分的に修正したデータの1
つのパーセットのプロットである。
つのパーセットのプロットである。
【図6】装置の位相遅れを完全に修正したデータの1つ
のパーセットのプロットである。
のパーセットのプロットである。
【図7】構文解析によって計算した空のサンプル皿の動
的示差走査熱量分析データのプロットと、二次多項の適
合線を示す。
的示差走査熱量分析データのプロットと、二次多項の適
合線を示す。
【図8】従来の動的示差走査熱量分析を用いて得られた
空のサンプル皿のデータのプロットである。
空のサンプル皿のデータのプロットである。
【図9】空のサンプル皿についての位相遅れのプロット
である。
である。
【図10】構文解析されたサファイア熱容量のプロット
である。
である。
【図11】従来の動的示差走査熱量分析を用いて得られ
たサファイアの熱容量と熱流のプロットである。
たサファイアの熱容量と熱流のプロットである。
【図12】サファイアとポリ(エチレンテレフタレー
ト)(PET)についての位相遅れデータのプロットで
ある。
ト)(PET)についての位相遅れデータのプロットで
ある。
【図13】従来の動的示差走査熱量分析を用いて得られ
たPETデータのプロットである。
たPETデータのプロットである。
【図14】構文解析されたPET熱容量のプロットであ
る。
る。
【図15】較正したPET熱容量データとATHAS推
奨値の比較である。
奨値の比較である。
【図16】空のサンプル皿の熱容量のプロットである。
【図17】熱容量と熱流のベースラインのプロットであ
る。
る。
【図18】加熱、冷却、及び再加熱時のサファイア円板
の熱容量のプロットである。
の熱容量のプロットである。
【図19】サファイア円板の熱流と熱容量のプロットで
ある。
ある。
【図20】PETサンプルの熱流と熱容量のプロットで
ある。
ある。
【図21】加熱、冷却、及び再加熱時の急冷PETサン
プルの熱容量のプロットである。
プルの熱容量のプロットである。
【図22】温度の関数としてのPET熱容量の構文解析
値と文献値の比較である。
値と文献値の比較である。
【図23】加熱、冷却、及び再加熱時の急冷PETサン
プルの位相遅れデータのプロットである。
プルの位相遅れデータのプロットである。
【図24】例3で用いた変調温度と変調温度導関数のプ
ロットである。
ロットである。
【図25】周期変調温度にしたがって構文解析した急冷
PETの熱容量と位相遅れのプロットである。
PETの熱容量と位相遅れのプロットである。
【図26】周期熱流にしたがって構文解析した急冷PE
Tの熱容量と位相遅れのプロットである。
Tの熱容量と位相遅れのプロットである。
【図27】周期誘導変調温度にしたがって構文解析した
急冷PETの熱容量と位相遅れのプロットである。
急冷PETの熱容量と位相遅れのプロットである。
【図28】多重温度プロフィルと変調温度導関数のプロ
ットである。
ットである。
【図29】もう1つの多重温度プロフィルと対応サンプ
ル応答のプロットである。
ル応答のプロットである。
【図30】多重データとコンピューター解析後のデータ
のプロットである。
のプロットである。
【図31】二次コンピューター解析後の図30のデータ
のプロットである。
のプロットである。
【図32】一次変調の周期成分のプロットである。
【図33】一次変調熱容量のプロットである。
【図34】二次期間除去後の熱容量のプロットである。
【図35】一次と二次の変調熱容量の比較である。
【図36】較正後の一次と二次の変調熱容量の比較であ
る。
る。
【図37】100℃でノイズの問題が顕著に増加するこ
とを示す図である(有意な文字数が不充分なままである
場合)。
とを示す図である(有意な文字数が不充分なままである
場合)。
111…動的示差走査熱量分析装置 112…サンプル皿 119…炉
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】動的示差走査熱量分析装置の大要のブロック図
である。
である。
【図2】図2Aは、温度が加熱、冷却、再加熱の成分に
分けられる様子を示す動的示差走査熱量分析実験の温度
プロットである。図2Bは、図1に示す動的示差走査熱
量分析実験の加熱成分のプロットである。図2Cは、図
1に示す動的示差走査熱量分析実験の冷却成分のプロッ
トである。図2Dは、図1に示す動的示差走査熱量分析
実験の再加熱成分のプロットである。
分けられる様子を示す動的示差走査熱量分析実験の温度
プロットである。図2Bは、図1に示す動的示差走査熱
量分析実験の加熱成分のプロットである。図2Cは、図
1に示す動的示差走査熱量分析実験の冷却成分のプロッ
トである。図2Dは、図1に示す動的示差走査熱量分析
実験の再加熱成分のプロットである。
【図3】ポリ(エチレンテレフタレート)の溶融ピーク
を通る周期熱流を示すプロットである。
を通る周期熱流を示すプロットである。
【図4】装置の位相遅れによるデータを修正する前の、
データの1つのパーセットのプロットである。
データの1つのパーセットのプロットである。
【図5】装置の位相遅れを部分的に修正したデータの1
つのパーセットのプロットである。
つのパーセットのプロットである。
【図6】装置の位相遅れを完全に修正したデータの1つ
のパーセットのプロットである。
のパーセットのプロットである。
【図7】構文解析によって計算した空のサンプル皿の動
的示差走査熱量分析データのプロットと、二次多項の適
合線を示す。
的示差走査熱量分析データのプロットと、二次多項の適
合線を示す。
【図8】従来の動的示差走査熱量分析を用いて得られた
空のサンプル皿のデータのプロットである。
空のサンプル皿のデータのプロットである。
【図9】空のサンプル皿についての位相遅れのプロット
である。
である。
【図10】構文解析されたサファイア熱容量のプロット
である。
である。
【図11】従来の動的示差走査熱量分析を用いて得られ
たサファイアの熱容量と熱流のプロットである。
たサファイアの熱容量と熱流のプロットである。
【図12】サファイアとポリ(エチレンテレフタレー
ト)(PET)についての位相遅れデータのプロットで
ある。
ト)(PET)についての位相遅れデータのプロットで
ある。
【図13】従来の動的示差走査熱量分析を用いて得られ
たPETデータのプロットである。
たPETデータのプロットである。
【図14】構文解析されたPET熱容量のプロットであ
る。
る。
【図15】較正したPET熱容量データとATHAS推
奨値の比較である。
奨値の比較である。
【図16】空のサンプル皿の熱容量のプロットである。
【図17】熱容量と熱流のベースラインのプロットであ
る。
る。
【図18】加熱、冷却、及び再加熱時のサファイア円板
の熱容量のプロットである。
の熱容量のプロットである。
【図19】サファイア円板の熱流と熱容量のプロットで
ある。
ある。
【図20】PETサンプルの熱流と熱容量のプロットで
ある。
ある。
【図21】加熱、冷却、及び再加熱時の急冷PETサン
プルの熱容量のプロットである。
プルの熱容量のプロットである。
【図22】温度の関数としてのPET熱容量の構文解析
値と文献値の比較である。
値と文献値の比較である。
【図23】加熱、冷却、及び再加熱時の急冷PETサン
プルの位相遅れデータのプロットである。
プルの位相遅れデータのプロットである。
【図24】例3で用いた変調温度と変調温度導関数のプ
ロットである。
ロットである。
【図25】周期変調温度にしたがって構文解析した急冷
PETの熱容量と位相遅れのプロットである。
PETの熱容量と位相遅れのプロットである。
【図26】周期熱流にしたがって構文解析した急冷PE
Tの熱容量と位相遅れのプロットである。
Tの熱容量と位相遅れのプロットである。
【図27】周期誘導変調温度にしたがって構文解析した
急冷PETの熱容量と位相遅れのプロットである。
急冷PETの熱容量と位相遅れのプロットである。
【図28】多重温度プロフィルと変調温度導関数のプロ
ットである。
ットである。
【図29】もう1つの多重温度プロフィルと対応サンプ
ル応答のプロットである。
ル応答のプロットである。
【図30】多重データとコンピューター解析後のデータ
のプロットである。
のプロットである。
【図31】二次コンピューター解析後の図30のデータ
のプロットである。
のプロットである。
【図32】一次変調の周期成分のプロットである。
【図33】一次変調熱容量のプロットである。
【図34】二次期間除去後の熱容量のプロットである。
【図35】一次と二次の変調熱容量の比較である。
【図36】較正後の一次と二次の変調熱容量の比較であ
る。
る。
【図37】100℃でノイズの問題が顕著に増加するこ
とを示す図である(有意な文字数が不充分なままである
場合)。
とを示す図である(有意な文字数が不充分なままである
場合)。
【符号の説明】 111…動的示差走査熱量分析装置 112…サンプル皿 119…炉
Claims (69)
- 【請求項1】 サンプル皿と参照皿を有する示差走査熱
量計を用いて物質を分析する方法において、(a)基本
加熱速度を選択し、(b)第1変調振幅と第1変調周波
数によって特徴づけられる第1変調関数を選択し、
(c)示差走査熱量計のサンプル皿にサンプル物質を置
き、(d)選択の基本加熱速度と選択の第1変調関数に
したがって示差走査熱量計のサンプル皿の温度を変化さ
せ、(e)示差熱流データを得るため、参照皿との比較
でサンプル皿に出入りする熱流の示差変化の代表的信号
を記録し、(f)示差熱流データを採取するときにサン
プルが経た温度条件にしたがって示差熱流データを構文
解析し、そして(g)構文解析した示差熱流データを別
々なファイルに貯蔵する、各過程を含む方法。 - 【請求項2】 熱流データを採取するときにサンプルが
加熱、冷却、又は再加熱されているかによってデータを
構文解析し、(h)サンプルが加熱されているときに得
られた示差熱流データを第1ファイルに蓄え、サンプル
が冷却されているときに得られた示差熱流データを第2
ファイルに蓄え、サンプルが再加熱されているときに得
られた示差熱流データを第3ファイルに蓄える、過程を
さらに含む請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 (i)第1ファイル、第2ファイル、及
び第3ファイルのデータから熱容量を計算する、過程を
さらに含む請求項1に記載の方法。 - 【請求項4】 参照物質を選択し、空のサンプル皿を用
いて過程(a)〜(i)を行って空のサンプル皿の熱容
量を求め、サンプル皿中の参照物質のサンプルを用いて
過程(a)〜(i)を行って参照熱容量データを求め、
参照熱容量データから空の皿の熱容量データを差し引い
て正味の参照熱容量データを求め、正味の参照熱容量デ
ータと参照物質の既知の熱容量値を比較して較正データ
を求め、サンプル皿中の分析すべきサンプル物質を用い
て過程(a)〜(i)を行ってサンプルの熱容量データ
を求め、サンプルの熱容量データに掛けて較正された熱
容量データを求めることによる装置の較正をさらに含む
請求項3に記載の方法。 - 【請求項5】 第1ファイル、第2ファイル、及び第3
ファイルの少なくとも1つをコンピューター解析し、少
なくとも1つのコンピューター解析されたデータファイ
ルをコンピューター計算する過程をさらに含む請求項4
に記載の方法。 - 【請求項6】 第1ファイル、第2ファイル、及び第3
ファイルの少なくとも1つを、データの迅速可逆成分と
非迅速可逆成分を表すファイルにコンピューター解析す
る過程をさらに含む請求項4に記載の方法。 - 【請求項7】 第1ファイル、第2ファイル、及び第3
ファイルの少なくとも1つをコンピューター解析し、少
なくとも1つのコンピューター解析されたデータファイ
ルをコンピューター計算する過程をさらに含む請求項2
に記載の方法。 - 【請求項8】 第1ファイル、第2ファイル、及び第3
ファイルの少なくとも1つを、データの迅速可逆成分と
非迅速可逆成分を表すファイルにコンピューター解析す
る過程をさらに含む請求項2に記載の方法。 - 【請求項9】 有限の装置応答時間による位相遅れを修
正することをさらに含む請求項2に記載の方法。 - 【請求項10】 位相遅れを修正する過程が、(1)熱
流データのパーセットに直線を合わせ、(2)データ採
取の1つの間隔で熱流データを前に進め、データ採取の
1つの間隔で熱流データのオフセットを生成し、(3)
データ採取の1つの間隔で熱流データのオフセットに直
線を合わせ、(4)プロットの直線性が改良されたかど
うかを定め、(5)プロットの直線性が改良された場
合、もう1つの採取間隔で熱流データを進め、オフセッ
ト熱流データに直線を合わせ、プロットの直線性が改良
されたかどうかを定め、(6)最良の直線性を生成する
オフセットが定まるまで過程(5)を繰り返し、そして
(7)過程(6)で定められたオフセットを有するデー
タの修正パーセットを蓄える、各過程をさらに含む請求
項9に記載の方法。 - 【請求項11】 サンプルを加熱しながら得られた示差
熱流データを、サンプルを冷却しながら得られた熱流デ
ータとサンプルを再加熱しながら得られた示差熱流デー
タの少なくとも一方に比較し、冷却の間に得られた示差
熱流データと再加熱の間に得られた示差熱流データの少
なくとも一方に比較して加熱の間に得られる有意に異な
る示差熱流データを有する転移を特定する過程をさらに
含む請求項2に記載の方法。 - 【請求項12】 変調熱流が周期成分を含み、変調熱流
の周期成分が正か負かによってデータを構文解析し、変
調熱流の周期成分が正のときに得られた示差熱流データ
を第1ファイルに蓄え、変調熱流の周期成分が負のとき
に得られた示差熱流データを第2ファイルに蓄える請求
項1に記載の方法。 - 【請求項13】 データを採取するときのサンプル温度
が周期成分を含み、温度の周期成分が正か負かによって
データを構文解析し、温度の周期成分が正のときに得ら
れた示差熱流データを第1ファイルに蓄え、温度の周期
成分が負のときに得られた示差熱流データを第2ファイ
ルに蓄えることをさらに含む請求項1に記載の方法。 - 【請求項14】 変調温度の導関数の計算をさらに含
み、変調温度の導関数は周期成分を含み、変調温度の導
関数の周期成分が正か負かによってデータを構文解析
し、さらに、変調温度の導関数の周期成分が正のときに
得られた示差熱流データを第1ファイルに蓄え、変調温
度の導関数の周期成分が負のときに得られた示差熱流デ
ータを第2ファイルに蓄える請求項1に記載の方法。 - 【請求項15】 過程(b)が、第2変調振幅と第2変
調周波数によって特徴づけられる第2変調関数を選択す
ることをさらに含み、過程(d)が、選択の基本加熱速
度と選択の第1変調関数に加え、選択の第2変調関数に
よってサンプル皿の温度を変化させることを含む請求項
1に記載の方法。 - 【請求項16】 熱流データを採取するときにサンプル
が加熱、冷却、又は再加熱されているかによってデータ
を構文解析し、サンプルが加熱されているときに得られ
た示差熱流データを第1ファイルに蓄え、サンプルが冷
却されているときに得られた示差熱流データを第2ファ
イルに蓄え、サンプルが再加熱されているときに得られ
た示差熱流データを第3ファイルに蓄える請求項15に
記載の方法。 - 【請求項17】 第1ファイル、第2ファイル、及び第
3ファイルから熱容量データを計算することをさらに含
む請求項16に記載の方法。 - 【請求項18】 変調熱流が周期成分を含み、変調熱流
の周期成分が正か負かによってデータを構文解析し、変
調熱流の周期成分が正のときに得られた示差熱流データ
を第1ファイルに蓄え、変調熱流の周期成分が負のとき
に得られた示差熱流データを第2ファイルに蓄えること
をさらに含む請求項15に記載の方法。 - 【請求項19】 変調温度の導関数の計算をさらに含
み、変調温度の導関数は周期成分を含み、変調温度の導
関数の周期成分が正か負かによってデータを構文解析
し、さらに、変調温度の導関数の周期成分が正のときに
得られた示差熱流データを第1ファイルに蓄え、変調温
度の導関数の周期成分が負のときに得られた示差熱流デ
ータを第2ファイルに蓄える請求項15に記載の方法。 - 【請求項20】 データを採取するときのサンプル温度
が周期成分を含み、温度の周期成分が正か負かによって
データを構文解析し、温度の周期成分が正のときに得ら
れた示差熱流データを第1ファイルに蓄え、温度の周期
成分が負のときに得られた示差熱流データを第2ファイ
ルに蓄えることをさらに含む請求項15に記載の方法。 - 【請求項21】 (a)サンプル位置と参照位置、
(b)基本加熱速度にしたがってサンプル位置の温度を
変化させる手段、(c)変調周波数と変調振幅によって
特徴づけられる変調関数を選択する手段、(d)選択の
基本加熱速度と変調関数にしたがってサンプル位置の温
度を制御する手段、(e)変調関数にしたがって温度を
変化させながら、温度の関数として参照位置に比較して
サンプル位置に出入りする熱流を検出する手段、(f)
参照位置との比較でサンプル位置に出入りする熱流の示
差変化の代表的信号を記録する手段、(g)示差熱流デ
ータを採取するときにサンプルが経た温度条件にしたが
って示差熱流データを構文解析する手段、を含んでなる
示差走査熱量計。 - 【請求項22】 示差熱流データを構文解析するための
手段が、熱流データを採取するときにサンプルが加熱、
冷却、又は再加熱されているかによってデータを構文解
析し、さらに、サンプルが加熱されているときに得られ
た示差熱流データを第1ファイルに蓄え、サンプルが冷
却されているときに得られた示差熱流データを第2ファ
イルに蓄え、サンプルが再加熱されているときに得られ
た示差熱流データを第3ファイルに蓄える、請求項21
に記載の示差走査熱量計。 - 【請求項23】 第1ファイル、第2ファイル、及び第
3ファイルの少なくとも1つをコンピューター解析し、
少なくとも1つのコンピューター解析されたデータファ
イルをコンピューター計算する手段をさらに含む請求項
22に記載の示差走査熱量計。 - 【請求項24】 少なくとも1種のコンピューター解析
された信号にしたがって基本加熱速度を制御する手段を
さらに含む請求項23に記載の示差走査熱量計。 - 【請求項25】 第1ファイル、第2ファイル、及び第
3ファイルの少なくとも1つの示差熱流データを、迅速
可逆と非迅速可逆の示差熱流データを含むデータファイ
ルにコンピューター解析する手段をさらに含む請求項2
2に記載の示差走査熱量計。 - 【請求項26】 第1ファイル、第2ファイル、及び第
3ファイルから熱容量データを計算する手段をさらに含
む請求項22に記載の示差走査熱量計。 - 【請求項27】 サンプル位置の参照物質で得られた熱
容量データを、参照物質の既知の熱容量値に比較するこ
とによって、各々の熱容量データ点について較正係数を
計算する手段をさらに含む請求項26に記載の示差走査
熱量計。 - 【請求項28】 第1ファイル、第2ファイル、及び第
3ファイルの少なくとも1つをコンピューター解析し、
少なくとも1つのコンピューター解析されたデータファ
イルをコンピューター計算する手段をさらに含む請求項
27に記載の示差走査熱量計。 - 【請求項29】 有限の装置応答時間による位相遅れを
修正する手段をさらに含む請求項22に記載の示差走査
熱量計。 - 【請求項30】 前記位相遅れを修正する手段が、
(1)熱流データのパーセットに直線を合わせる手段、
(2)データ採取の1つの間隔で熱流データを前に進
め、データ採取の1つの間隔で熱流データのオフセット
を生成する手段、(3)データ採取の1つの間隔で熱流
データのオフセットに直線を合わせる手段、(4)プロ
ットの直線性が改良されたかどうかを定める手段、
(5)プロットの直線性が改良される限り、修正された
データのパーセットが得られるまで追加の採取間隔で熱
流データを進める手段、(6)データの修正パーセット
を蓄える手段、を含んでなる請求項29に記載の示差走
査熱量計。 - 【請求項31】 サンプルを加熱しながら得られた示差
熱流データを、サンプルを冷却しながら得られた熱流デ
ータとサンプルを再加熱しながら得られた示差熱流デー
タの少なくとも一方に比較し、冷却の間に得られた示差
熱流データと再加熱の間に得られた示差熱流データの少
なくとも一方に比較して加熱の間に得られる有意に異な
る示差熱流データを有する転移を特定する手段をさらに
含む請求項22に記載の示差走査熱量計。 - 【請求項32】 変調熱流が周期成分を含み、データを
構文解析する手段が、変調熱流の周期成分が正か負かに
よってデータを構文解析し、さらに変調熱流の周期成分
が正のときに得られた示差熱流データを第1ファイルに
蓄え、変調熱流の周期成分が負のときに得られた示差熱
流データを第2ファイルに蓄える手段をさらに含む請求
項21に記載の示差走査熱量計。 - 【請求項33】 データを採取するときのサンプル温度
が周期成分を含み、データを構文解析する手段が、温度
の周期成分が正か負かによってデータを構文解析し、さ
らに温度の周期成分が正のときに得られた示差熱流デー
タを第1ファイルに蓄え、温度の周期成分が負のときに
得られた示差熱流データを第2ファイルに蓄える手段を
さらに含む請求項21に記載の示差走査熱量計。 - 【請求項34】 変調温度の導関数が周期成分を含み、
データを構文解析する手段が、変調温度の導関数の周期
成分が正か負かによってデータを構文解析し、さらに変
調温度の導関数の周期成分が正のときに得られた示差熱
流データを第1ファイルに蓄え、変調温度の導関数の周
期成分が負のときに得られた示差熱流データを第2ファ
イルに蓄える手段をさらに含む請求項21に記載の示差
走査熱量計。 - 【請求項35】 (a)サンプル位置と参照位置、
(b)基本加熱速度にしたがってサンプル位置の温度を
変化させる手段、(c)第1変調周波数、第2変調周波
数、第1変調振幅、及び第2変調振幅によって特徴づけ
られる多重変調関数を選択する手段、(d)選択の基本
加熱速度と多重変調関数にしたがってサンプル位置の温
度を制御する手段、(e)多重変調関数にしたがって温
度を変化させながら、温度の関数として参照位置に比較
してサンプル位置に出入りする熱流を検出する手段、
(f)参照位置との比較でサンプル位置に出入りする熱
流の示差変化の代表的信号を記録する手段、を含んでな
る示差走査熱量計。 - 【請求項36】 示差熱流データを採取するときにサン
プルが経た温度条件にしたがって示差熱流データを構文
解析するための手段をさらに含み、示差熱流データを構
文解析するための手段が、熱流データを採取するときに
サンプルが加熱、冷却、又は再加熱されているかによっ
てデータを構文解析し、サンプルが加熱されているとき
に得られた示差熱流データを第1ファイルに蓄え、サン
プルが冷却されているときに得られた示差熱流データを
第2ファイルに蓄え、サンプルが再加熱されているとき
に得られた示差熱流データを第3ファイルに蓄えること
をさらに含む、請求項35に記載の示差走査熱量計。 - 【請求項37】 変調熱流が周期成分を含み、さらに変
調熱流の周期成分が正か負かによって変調熱流データを
構文解析する手段、変調熱流の周期成分が正のときに得
られた示差熱流データを第1ファイルに蓄える手段、及
び変調熱流の周期成分が負のときに得られた示差熱流デ
ータを第2ファイルに蓄える手段を含む請求項35に記
載の示差走査熱量計。 - 【請求項38】 データを採取するときのサンプル温度
が周期成分を含み、さらに温度の周期成分が正か負かに
よってデータを構文解析する手段、温度の周期成分が正
のときに得られた示差熱流データを第1ファイルに蓄え
る手段、及び温度の周期成分が負のときに得られた示差
熱流データを第2ファイルに蓄える手段を含む請求項3
5に記載の示差走査熱量計。 - 【請求項39】 変調温度の導関数を計算するための手
段をさらに含み、変調温度の導関数が周期成分を含み、
さらに変調温度の導関数の周期成分が正か負かによって
データを構文解析する手段、変調温度の導関数の周期成
分が正のときに得られた示差熱流データを第1ファイル
に蓄える手段、変調温度の導関数の周期成分が負のとき
に得られた示差熱流データを第2ファイルに蓄える手段
を含む請求項35に記載の示差走査熱量計。 - 【請求項40】 有限の装置応答時間による位相遅れを
修正する手段をさらに含む請求項35に記載の示差走査
熱量計。 - 【請求項41】 (a)サンプル位置を有する熱束示差
走査熱量計を提供し、(b)基本加熱速度を選択し、
(c)変調周波数と変調振幅によって特徴づけられる変
調関数を選択し、(d)サンプル位置に参照物質を置
き、(e)選択の基本加熱速度でサンプル位置の温度を
変化させ、(f)サンプル位置への熱流の代表的参照信
号を記録し、(g)示差走査熱量計のサンプル位置にサ
ンプル物質を置き、(h)基本加熱速度でサンプル位置
の平均温度が上昇し、振動する熱流をサンプル位置に適
用し、前記熱流は選択の変調関数にしたがって振動し、
(i)参照信号との比較でサンプル位置への平均合計示
差熱流の代表的示差信号を記録し、(j)サンプルが加
熱、冷却、又は再加熱されたときに信号が得られたかに
よって示差信号を構文解析し、(k)サンプルが加熱さ
れているときの示差信号から得られたデータを第1ファ
イルに蓄え、サンプルが冷却されているときの示差信号
から得られたデータを第2ファイルに蓄え、サンプルが
再加熱されているときの示差信号から得られたデータを
第3ファイルに蓄える、各過程を含む物質の分析方法。 - 【請求項42】 (l)第1ファイル、第2ファイル、
及び第3ファイルから熱容量データを計算する過程をさ
らに含む請求項41に記載の方法。 - 【請求項43】 (m)参照物質を選択し、空のサンプ
ル皿を用いて過程(a)〜(l)を行って空のサンプル
皿の熱容量データを求め、サンプル皿中の参照物質のサ
ンプルを用いて過程(a)〜(l)を行って参照熱容量
データを求め、参照熱容量データから空の皿の熱容量デ
ータを差し引いて正味の参照熱容量データを求め、正味
の参照熱容量データと参照物質の既知の熱容量値を比較
して較正データを求め、サンプル皿中の分析すべきサン
プル物質を用いて過程(a)〜(l)を行ってサンプル
の熱容量データを求め、サンプルの熱容量データに掛け
て較正された熱容量データを得ることによって較正する
過程をさらに含む請求項42に記載の方法。 - 【請求項44】 第1ファイル、第2ファイル、及び第
3ファイルの少なくとも1つをコンピューター解析し、
少なくとも1つのコンピューター解析されたデータファ
イルをコンピューター計算する過程をさらに含む請求項
43に記載の方法。 - 【請求項45】 第1ファイル、第2ファイル、及び第
3ファイルの少なくとも1つを、データの迅速可逆と非
迅速可逆の成分を表すファイルにコンピューター解析す
る過程をさらに含む請求項43に記載の方法。 - 【請求項46】 第1ファイル、第2ファイル、及び第
3ファイルの少なくとも1つをコンピューター解析し、
少なくとも1つのコンピューター解析されたデータファ
イルをコンピューター計算する過程をさらに含む請求項
41に記載の方法。 - 【請求項47】 第1ファイル、第2ファイル、及び第
3ファイルの少なくとも1つを、データの迅速可逆と非
迅速可逆の成分を表すファイルにコンピューター解析す
る過程をさらに含む請求項41に記載の方法。 - 【請求項48】 有限の装置応答時間による位相遅れの
修正をさらに含む請求項41に記載の方法。 - 【請求項49】 前記位相遅れを修正する過程が、
(1)熱流データのパーセットに直線を合わせ、(2)
データ採取の1つの間隔で熱流データを前に進め、デー
タ採取の1つの間隔で熱流データのオフセットを生成
し、(3)データ採取の1つの間隔で熱流データのオフ
セットに直線を合わせ、(4)プロットの直線性が改良
されたかどうかを定め、(5)プロットの直線性が改良
された場合、もう1つの採取間隔で熱流データを進め、
オフセット熱流データに直線を合わせ、プロットの直線
性が改良されたかどうかを定め、(6)最良の直線性を
生成するオフセットが定まるまで過程(5)を繰り返
し、そして(7)過程(6)で定められたオフセットを
有するデータの修正パーセットを蓄える、過程をさらに
含む請求項48に記載の方法。 - 【請求項50】 サンプルを加熱しながら得られた示差
熱流データを、サンプルを冷却しながら得られた熱流デ
ータとサンプルを再加熱しながら得られた示差熱流デー
タの少なくとも一方に比較し、冷却の間に得られた示差
熱流データと再加熱の間に得られた示差熱流データの少
なくとも一方に比較して加熱の間に得られる有意に異な
る示差熱流データを有する転移を特定する過程をさらに
含む請求項41に記載の方法。 - 【請求項51】 (a)サンプル位置、(b)基本加熱
速度を選択する手段、(c)変調周波数と変調振幅によ
って特徴づけられる変調関数を選択する手段、(d)選
択の基本加熱速度においてサンプル位置の温度を変化さ
せる手段、(e)サンプル位置への熱流を代表する参照
信号を記録する手段、(f)基本加熱速度でサンプル位
置の平均温度が上昇するようにサンプル位置の温度を変
え、振動する熱流をサンプル位置に適用し、前記熱流は
選択の変調関数にしたがって振動する手段、(g)参照
信号との比較でサンプル位置への平均合計示差熱流の代
表的示差信号を記録し、サンプル位置の平均温度を記録
する手段、(h)サンプルが加熱、冷却、又は再加熱さ
れたときに信号が得られたかによって示差信号を構文解
析する手段、(i)サンプルが加熱されているときの示
差信号から得られたデータを第1ファイルに蓄え、サン
プルが冷却されているときの示差信号から得られたデー
タを第2ファイルに蓄え、サンプルが再加熱されている
ときの示差信号から得られたデータを第3ファイルに蓄
える手段、を含んでなる熱束示差走査熱量計。 - 【請求項52】 (j)第1ファイル、第2ファイル、
及び第3ファイルから熱容量データを計算する手段をさ
らに含む請求項51に記載の示差走査熱量計。 - 【請求項53】 参照物質を選択し、空のサンプル皿を
用いて過程(a)〜(j)を行って空のサンプル皿の熱
容量を求め、サンプル皿中の参照物質のサンプルを用い
て過程(a)〜(j)を行って参照熱容量データを求
め、参照熱容量データから空の皿の熱容量データを差し
引いて正味の参照熱容量データを求め、正味の参照熱容
量データと参照物質の既知の熱容量値を比較して較正デ
ータを求め、サンプル皿中の分析すべきサンプル物質を
用いて過程(a)〜(j)を行ってサンプルの熱容量デ
ータを求め、サンプルの熱容量データに掛けて較正され
た熱容量データを求めることによる装置の較正手段をさ
らに含む請求項52に記載の示差走査熱量計。 - 【請求項54】 第1ファイル、第2ファイル、及び第
3ファイルの少なくとも1つをコンピューター解析し、
少なくとも1つのコンピューター解析されたデータファ
イルをコンピューター計算する手段をさらに含む請求項
53に記載の示差走査熱量計。 - 【請求項55】 第1ファイル、第2ファイル、及び第
3ファイルの少なくとも1つを、データの迅速可逆と非
迅速可逆の成分を表すファイルにコンピューター解析す
る過程をさらに含む請求項53に記載の示差走査熱量
計。 - 【請求項56】 第1ファイル、第2ファイル、及び第
3ファイルの少なくとも1つをコンピューター解析し、
少なくとも1つのコンピューター解析されたデータファ
イルをコンピューター計算する手段をさらに含む請求項
51に記載の示差走査熱量計。 - 【請求項57】 第1ファイル、第2ファイル、及び第
3ファイルの少なくとも1つを、データの迅速可逆と非
迅速可逆の成分を表すファイルにコンピューター解析す
る過程をさらに含む請求項51に記載の示差走査熱量
計。 - 【請求項58】 有限の装置応答時間による位相遅れを
修正する手段をさらに含む請求項51に記載の示差走査
熱量計。 - 【請求項59】 (1)熱流データのパーセットに直線
を合わせる手段、(2)データ採取の1つの間隔で熱流
データを前に進め、データ採取の1つの間隔で熱流デー
タのオフセットを生成する手段、(3)データ採取の1
つの間隔で熱流データのオフセットに直線を合わせる手
段、(4)プロットの直線性が改良されたかどうかを定
める手段、(5)プロットの直線性が改良される限り、
修正されたデータのパーセットが得られるまで追加の採
取間隔で熱流データを進める手段、(6)データの修正
パーセットを蓄える手段、を含んでなる請求項58に記
載の示差走査熱量計。 - 【請求項60】 サンプルを加熱しながら得られた示差
熱流データを、サンプルを冷却しながら得られた熱流デ
ータとサンプルを再加熱しながら得られた示差熱流デー
タの少なくとも一方に比較し、冷却の間に得られた示差
熱流データと再加熱の間に得られた示差熱流データの少
なくとも一方に比較して加熱の間に得られた有意に異な
る示差熱流データを有する転移を特定する手段をさらに
含む請求項51に記載の示差走査熱量計。 - 【請求項61】 サンプル皿と参照皿を有する示差走査
熱量計を用いて物質を分析する方法において、(a)基
本加熱速度を選択し、(b)少なくとも2つの異なる変
調周波数によって特徴づけられる多重変調関数を選択
し、(c)示差走査熱量計のサンプル皿にサンプル物質
を置き、(d)選択の基本加熱速度と選択の多重変調関
数にしたがい、示差走査熱量計のサンプル皿の温度を変
化させ、(e)多重示差熱流データを得るため、参照皿
との比較でサンプル皿に出入りする熱流の示差変化の代
表的信号を記録する、各過程を含む方法。 - 【請求項62】 示差熱流データを採取するときにサン
プルが経た温度条件にしたがって多重示差熱流データを
構文解析し、構文解析した多重示差熱流データを別々な
ファイルに貯蔵する過程をさらに含む請求項61に記載
の方法。 - 【請求項63】 熱流データを採取するときにサンプル
が加熱、冷却、又は再加熱されているかによってデータ
を構文解析し、さらに、サンプルが加熱されているとき
に得られた示差熱流データを第1ファイルに蓄え、サン
プルが冷却されているときに得られた示差熱流データを
第2ファイルに蓄え、サンプルが再加熱されているとき
に得られた示差熱流データを第3ファイルに蓄える請求
項62に記載の方法。 - 【請求項64】 変調熱流が周期成分を含み、変調熱流
が正か負かによってデータを構文解析し、さらに変調熱
流の周期成分が正のときに得られた示差熱流データを第
1ファイルに蓄え、変調熱流の周期成分が負のときに得
られた示差熱流データを第2ファイルに蓄える請求項6
2に記載の方法。 - 【請求項65】 データを採取するときのサンプル温度
が周期成分を含み、温度の周期成分が正か負かによって
データを構文解析し、さらに温度の周期成分が正のとき
に得られた示差熱流データを第1ファイルに蓄え、温度
の周期成分が負のときに得られた示差熱流データを第2
ファイルに蓄える請求項62に記載の方法。 - 【請求項66】 変調温度の導関数の計算をさらに含
み、変調温度の導関数が周期成分を含み、変調温度の導
関数の周期成分が正か負かによってデータを構文解析
し、さらに変調温度の導関数の周期成分が正のときに得
られた示差熱流データを第1ファイルに蓄え、変調温度
の導関数の周期成分が負のときに得られた示差熱流デー
タを第2ファイルに蓄える請求項62に記載の方法。 - 【請求項67】 第1周波数が、第2周波数の整数倍で
ある請求項61に記載の方法。 - 【請求項68】 多重示差熱流データをコンピューター
解析し、第1周波数で変調された示差熱流データを得る
ことをさらに含む請求項61に記載の方法。 - 【請求項69】 多重示差熱流データを2回コンピュー
ター解析し、基本熱容量を得る請求項68に記載の方
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