JPH08178770A - ロープ張力測定装置および方法 - Google Patents
ロープ張力測定装置および方法Info
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- JPH08178770A JPH08178770A JP33542694A JP33542694A JPH08178770A JP H08178770 A JPH08178770 A JP H08178770A JP 33542694 A JP33542694 A JP 33542694A JP 33542694 A JP33542694 A JP 33542694A JP H08178770 A JPH08178770 A JP H08178770A
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- tension
- pressing force
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- measuring
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 既に張られているワイヤ・ロープの張力を簡
単かつ高い精度で測定できる,持ち運び可能なロープ張
力測定装置および方法を提供する。 【構成】 張力測定器1のフレーム2に着脱可能に設け
られた2つのロープ受け26でロープRの2箇所を支持す
る。これらのロープ受け26の中間位置において,油圧ジ
ャッキを用いてロープRを押圧する。押圧力を変えなが
ら圧縮形ロード・セル4およびマイクロ・メータ5で押
し圧力Pとたわみ量Hを計測する。同じ種類のロープに
ついてあらかじめ測定しておいた押し圧力Pとたわみ量
Hとロープ張力Tとの関係(キャリブレーション・デー
タ)を参照して,ロープ張力Tを求める。
単かつ高い精度で測定できる,持ち運び可能なロープ張
力測定装置および方法を提供する。 【構成】 張力測定器1のフレーム2に着脱可能に設け
られた2つのロープ受け26でロープRの2箇所を支持す
る。これらのロープ受け26の中間位置において,油圧ジ
ャッキを用いてロープRを押圧する。押圧力を変えなが
ら圧縮形ロード・セル4およびマイクロ・メータ5で押
し圧力Pとたわみ量Hを計測する。同じ種類のロープに
ついてあらかじめ測定しておいた押し圧力Pとたわみ量
Hとロープ張力Tとの関係(キャリブレーション・デー
タ)を参照して,ロープ張力Tを求める。
Description
【0001】
【技術分野】この発明はロープの張力を測定する装置お
よび方法に関する。
よび方法に関する。
【0002】
【背景技術】橋梁,工場,建築物,その他の構造物また
は施設にすでに架設されているロープの張力を測定する
方法として,ロード・セルを用いるものがある。この方
法は張力を正確に測定できるという特長をもつ。しかし
ながら,既に架設されているロープの張力を測定する場
合には,そのロープにロード・セルを新たに組込ませな
ければならない。しかしながら,ロード・セルを組込め
ない場合もあり,そのときには張力の測定そのものがで
きない。
は施設にすでに架設されているロープの張力を測定する
方法として,ロード・セルを用いるものがある。この方
法は張力を正確に測定できるという特長をもつ。しかし
ながら,既に架設されているロープの張力を測定する場
合には,そのロープにロード・セルを新たに組込ませな
ければならない。しかしながら,ロード・セルを組込め
ない場合もあり,そのときには張力の測定そのものがで
きない。
【0003】既に架設されたロープの張力を測定するの
に適した方法に振動法がある。この方法は,ロープに振
動を与え,振動の伝播速度または振動の減衰状況から張
力を求めるものである。
に適した方法に振動法がある。この方法は,ロープに振
動を与え,振動の伝播速度または振動の減衰状況から張
力を求めるものである。
【0004】振動の伝播速度から張力を算出する方法
は,架設したワイヤ・ロープの途中に振動の伝播を阻害
するものが存在すると測定不能となる。
は,架設したワイヤ・ロープの途中に振動の伝播を阻害
するものが存在すると測定不能となる。
【0005】振動の減衰状況から張力を算出する方法
は,正確なロープの長さを測定することがまず必要であ
り。つぎに同じ長さ,同じ構造のロープでキャリブレー
ションを行う必要がある。
は,正確なロープの長さを測定することがまず必要であ
り。つぎに同じ長さ,同じ構造のロープでキャリブレー
ションを行う必要がある。
【0006】
【発明の開示】この発明は,既に架設されているロープ
の張力を簡単かつ比較的高い精度で測定できる,現場へ
の持ち運び可能なロープ張力測定装置および方法を提供
することを目的とする。
の張力を簡単かつ比較的高い精度で測定できる,現場へ
の持ち運び可能なロープ張力測定装置および方法を提供
することを目的とする。
【0007】この発明によるロープ張力測定装置は,フ
レームと,このフレームに間隔をおいて取付けられ,支
点として作用する2つのロープ受けと,2つのロープ受
けの中間の位置においてロープ受けに受けられたロープ
をその反対側から押す押圧機構と,押圧機構による押し
圧力を計測する押圧力計測装置と,押圧されたことによ
り生じるロープのたわみ量を計測するたわみ量計測装置
とを備えたものである。
レームと,このフレームに間隔をおいて取付けられ,支
点として作用する2つのロープ受けと,2つのロープ受
けの中間の位置においてロープ受けに受けられたロープ
をその反対側から押す押圧機構と,押圧機構による押し
圧力を計測する押圧力計測装置と,押圧されたことによ
り生じるロープのたわみ量を計測するたわみ量計測装置
とを備えたものである。
【0008】この発明によるロープ張力測定方法は,張
力を測定すべきロープと同じ種類のロープについて,そ
のロープを2箇所において受けかつそれらの中間位置で
押圧し,押圧力と押圧により生じるロープのたわみ量と
の関係をロープ張力を変えてあらかじめ設定することに
より参照データを作成しておき,張力を測定すべきロー
プを2箇所において受けかつそれらの中間位置で押圧
し,押圧力と押圧により生じるロープのたわみ量とを測
定し,測定した押圧力とたわみ量を上記参照データと比
較することによりロープの張力を決定するものである。
力を測定すべきロープと同じ種類のロープについて,そ
のロープを2箇所において受けかつそれらの中間位置で
押圧し,押圧力と押圧により生じるロープのたわみ量と
の関係をロープ張力を変えてあらかじめ設定することに
より参照データを作成しておき,張力を測定すべきロー
プを2箇所において受けかつそれらの中間位置で押圧
し,押圧力と押圧により生じるロープのたわみ量とを測
定し,測定した押圧力とたわみ量を上記参照データと比
較することによりロープの張力を決定するものである。
【0009】この発明によると,張力測定装置のフレー
ムに設けられた2つのロープ受けによってロープの2箇
所が受けられ,これらの中間位置においてロープが押圧
される。押圧力とロープのたわみ量が少なくとも一個ま
たは複数個測定される。
ムに設けられた2つのロープ受けによってロープの2箇
所が受けられ,これらの中間位置においてロープが押圧
される。押圧力とロープのたわみ量が少なくとも一個ま
たは複数個測定される。
【0010】同じ種類のロープについてあらかじめ測定
されている押圧力とたわみ量とロープ張力との関係から
ロープ張力が決定される。
されている押圧力とたわみ量とロープ張力との関係から
ロープ張力が決定される。
【0011】押圧機構としては手動式もしくは電動式油
圧ジャッキ,またはねじ等が用いられる。押圧力計測装
置として圧縮形ロード・セルや他の圧力計が用いられ
る。たわみ量計測装置としてはマイクロ・メータ,その
他の変位測定器が用いられる。
圧ジャッキ,またはねじ等が用いられる。押圧力計測装
置として圧縮形ロード・セルや他の圧力計が用いられ
る。たわみ量計測装置としてはマイクロ・メータ,その
他の変位測定器が用いられる。
【0012】この発明によると,比較的簡単な作業で比
較的高い精度の張力測定が可能である。この発明による
張力測定装置または測定器は持ち運び可能である。また
既に架設されているロープについても,この測定装置を
現場に持ち込み,その場で取付けて測定することができ
る。
較的高い精度の張力測定が可能である。この発明による
張力測定装置または測定器は持ち運び可能である。また
既に架設されているロープについても,この測定装置を
現場に持ち込み,その場で取付けて測定することができ
る。
【0013】
【実施例】図1(A)および(B)はロープ張力測定の
原理を示すものである。
原理を示すものである。
【0014】図1(A)を参照して,架設されているロ
ープRを適当な間隔Lをあけた2つの支点Aで支える。
2つの支点Aの中間位置Bにおいて,ロープRを支点A
とは反対側から押す。図1(B)に示すように,押し点
Bで押し圧力Pが加えられたロープRは2つの支点Aの
間でたわむ。
ープRを適当な間隔Lをあけた2つの支点Aで支える。
2つの支点Aの中間位置Bにおいて,ロープRを支点A
とは反対側から押す。図1(B)に示すように,押し点
Bで押し圧力Pが加えられたロープRは2つの支点Aの
間でたわむ。
【0015】押し圧力PとロープRのたわみ量Hと張力
Tとの間には一定の関係がある。図2は張力T(t)を
パラメータとして押し圧力P(kg)とたわみ量H(mm)
との関係を表すグラフの一例である。この関係を前もっ
て実験により掴んでおけば,たわみ量Hと押し圧力Pと
を計測することにより,グラフから容易に張力Tを求め
ることができる。張力を求める処理はパーソナル・コン
ピュータを用いて行うこともできる。
Tとの間には一定の関係がある。図2は張力T(t)を
パラメータとして押し圧力P(kg)とたわみ量H(mm)
との関係を表すグラフの一例である。この関係を前もっ
て実験により掴んでおけば,たわみ量Hと押し圧力Pと
を計測することにより,グラフから容易に張力Tを求め
ることができる。張力を求める処理はパーソナル・コン
ピュータを用いて行うこともできる。
【0016】上述した張力測定原理を実現するロープ張
力測定装置が図3および図4に示されている。このロー
プ張力装置は,現場に容易に持ち運びができ,かつ既に
架設されているロープのどの部分にも簡単に脱着でき,
ロープに取付けられたときには,支点Aと押しB点とを
実現する測定器1を含んでいる。
力測定装置が図3および図4に示されている。このロー
プ張力装置は,現場に容易に持ち運びができ,かつ既に
架設されているロープのどの部分にも簡単に脱着でき,
ロープに取付けられたときには,支点Aと押しB点とを
実現する測定器1を含んでいる。
【0017】測定器1はフレーム2を備えている。フレ
ーム2は概略三角形の2枚の側板20A,20Bを含んでい
る。これらの側板20A,20Bは互いに平行に配置されて
おり,その中央上部においてシリンダ支持兼連結部材21
によって堅固に結合されている。
ーム2は概略三角形の2枚の側板20A,20Bを含んでい
る。これらの側板20A,20Bは互いに平行に配置されて
おり,その中央上部においてシリンダ支持兼連結部材21
によって堅固に結合されている。
【0018】側板20Aおよび20Bには,それらの両側部
分において複数個(ここでは5個)の穴20aおよび20b
が左右対称にかつ対をなしてあけられている。これらの
対をなす穴のうち,左側の一対および右側の一対には,
ローラ25を回転自在に支持する軸24がそれぞれ挿通さ
れ,かつナット28により固定される。ローラ25の外周面
には,その軸方向に直交する方向にのびる半円周状のロ
ープ受け26が固定されている。
分において複数個(ここでは5個)の穴20aおよび20b
が左右対称にかつ対をなしてあけられている。これらの
対をなす穴のうち,左側の一対および右側の一対には,
ローラ25を回転自在に支持する軸24がそれぞれ挿通さ
れ,かつナット28により固定される。ローラ25の外周面
には,その軸方向に直交する方向にのびる半円周状のロ
ープ受け26が固定されている。
【0019】ロープ受け26が上述したロープRの支点A
として作用する。一般にロープ(金属製,樹脂製を問わ
ない)は多数本のコードがねじられて構成される。した
がって,その表面には凹凸がある。これらの表面の凹凸
の存在にかかわらず正しい張力計測を行うために,ロー
プをある種類の面積をもつロープ受け26によって受ける
訳である。ロープ受け26はロープRの長さ方向にある長
さをもっているが,計測の再現性(図2に示すたわみ量
と押し圧力と張力との関係)は充分にある。
として作用する。一般にロープ(金属製,樹脂製を問わ
ない)は多数本のコードがねじられて構成される。した
がって,その表面には凹凸がある。これらの表面の凹凸
の存在にかかわらず正しい張力計測を行うために,ロー
プをある種類の面積をもつロープ受け26によって受ける
訳である。ロープ受け26はロープRの長さ方向にある長
さをもっているが,計測の再現性(図2に示すたわみ量
と押し圧力と張力との関係)は充分にある。
【0020】軸24が挿通される左右二対の穴(20a,20
b)間の距離が図1に示す支点A間の距離Lに相当す
る。複数対の穴のうち任意のものが,ロープRの太さ等
に応じて適宜選定される。ロープ受け26が取付けられた
ローラ25を支持する軸24は任意の穴に設けることができ
るように着脱自在である。種々の曲率をもつロープ受け
26が取付けられた複数種類のローラ25をあらかじめ用意
しておき,計測しようとするロープの太さ等に応じて適
切なものを選定することが好ましい。
b)間の距離が図1に示す支点A間の距離Lに相当す
る。複数対の穴のうち任意のものが,ロープRの太さ等
に応じて適宜選定される。ロープ受け26が取付けられた
ローラ25を支持する軸24は任意の穴に設けることができ
るように着脱自在である。種々の曲率をもつロープ受け
26が取付けられた複数種類のローラ25をあらかじめ用意
しておき,計測しようとするロープの太さ等に応じて適
切なものを選定することが好ましい。
【0021】連結部材21の中央に円形穴部29が形成され
ている。この円形穴部29には油圧ジャッキのシリンダ30
が堅固に固定されている。シリンダ30の側面からホース
31が延び,外部に設けられた手動式の油圧ポンプ32に連
結されている。手動式油圧ポンプ32を操作することによ
って,油圧ジャッキのロッド33はシリンダ30から,ロー
プ受け25に受けられたロープRの方に向けて突出る。油
圧ジャッキのリリーズ弁を開放することによりシリンダ
30を元の位置に戻すことができる。
ている。この円形穴部29には油圧ジャッキのシリンダ30
が堅固に固定されている。シリンダ30の側面からホース
31が延び,外部に設けられた手動式の油圧ポンプ32に連
結されている。手動式油圧ポンプ32を操作することによ
って,油圧ジャッキのロッド33はシリンダ30から,ロー
プ受け25に受けられたロープRの方に向けて突出る。油
圧ジャッキのリリーズ弁を開放することによりシリンダ
30を元の位置に戻すことができる。
【0022】電源を容易に得ることができる場所で使用
するものの場合には,手動式油圧ポンプ32の代わりに電
動式油圧ポンプを用いてもよい。またシリンダ30と油圧
ポンプ32が一体に形成された油圧ジャッキを用いてもよ
い。さらにロープRに押し圧力を加える手段として,油
圧ジャッキの他にネジやその他の機構,またはこれらを
複合することにより得られる機構を用いてもよい。
するものの場合には,手動式油圧ポンプ32の代わりに電
動式油圧ポンプを用いてもよい。またシリンダ30と油圧
ポンプ32が一体に形成された油圧ジャッキを用いてもよ
い。さらにロープRに押し圧力を加える手段として,油
圧ジャッキの他にネジやその他の機構,またはこれらを
複合することにより得られる機構を用いてもよい。
【0023】油圧ジャッキのロッド33の先端には,押し
圧力Pを計測するための圧縮型ロード・セル4が設けら
れている。ロード・セル4の底面中央部にはロープRを
押圧する部分であるロード・ボタン40が突出している。
ロード・ボタン40のロープRに接触する面は,張力測定
の際にロープの表面の凹凸の影響を受けないように,あ
る程度の広さをもっている。ロード・セル4の側面から
ケーブル41が引出され,計測した押し圧力Pの値を表示
するための外部に設けられた表示装置42に接続されてい
る。
圧力Pを計測するための圧縮型ロード・セル4が設けら
れている。ロード・セル4の底面中央部にはロープRを
押圧する部分であるロード・ボタン40が突出している。
ロード・ボタン40のロープRに接触する面は,張力測定
の際にロープの表面の凹凸の影響を受けないように,あ
る程度の広さをもっている。ロード・セル4の側面から
ケーブル41が引出され,計測した押し圧力Pの値を表示
するための外部に設けられた表示装置42に接続されてい
る。
【0024】ロード・セル4はロープRの押し圧力Pを
正確に測定するために有効である。ロード・セル4の外
表面に表示装置を設けてもよい。手動式または電動式油
圧ポンプに設けられた圧力計によって押し圧力Pを計測
するようにしてもよい。
正確に測定するために有効である。ロード・セル4の外
表面に表示装置を設けてもよい。手動式または電動式油
圧ポンプに設けられた圧力計によって押し圧力Pを計測
するようにしてもよい。
【0025】一方の側板20Aの外面に,中央に切欠き51
を有するマイクロ・メータ支持板50が固定されている。
油圧ジャッキ3のロッド33の側板20A側の側面に,直角
に折曲がった金属片52が固定されている。金属片52は側
板20Aの中央に形成された穴27およびマイクロ・メータ
支持板50の切欠き51を通して,外方へ突出している。金
属片52は切欠き51によってその左右を上下動自在に案内
される。
を有するマイクロ・メータ支持板50が固定されている。
油圧ジャッキ3のロッド33の側板20A側の側面に,直角
に折曲がった金属片52が固定されている。金属片52は側
板20Aの中央に形成された穴27およびマイクロ・メータ
支持板50の切欠き51を通して,外方へ突出している。金
属片52は切欠き51によってその左右を上下動自在に案内
される。
【0026】マイクロ・メータ支持板50には,ロープR
のたわみ量Hを計測するためのマイクロ・メータ5が固
定されている。マイクロ・メータ5には上下方向にスピ
ンドル(ロッド)53が貫通しており,このスピンドル53
は常時上方に付勢されている。スピンドル53の微小変位
量を計測し表示するためのディジタル表示器54がマイク
ロ・メータ5に設けられている。
のたわみ量Hを計測するためのマイクロ・メータ5が固
定されている。マイクロ・メータ5には上下方向にスピ
ンドル(ロッド)53が貫通しており,このスピンドル53
は常時上方に付勢されている。スピンドル53の微小変位
量を計測し表示するためのディジタル表示器54がマイク
ロ・メータ5に設けられている。
【0027】切欠き51から突出した金属片52の中央に穴
55が形成され,この穴55をスピンドル53が通っている。
スピンドル53にはねじが切られ,このねじにナット56が
上下方向に調節自在に固定されている。スピンドル53は
上方に付勢されているので,ナット56が金属片52に接し
ている。油圧ジャッキ3を駆動すると,ナット56を介し
てスピンドル53が金属板52によって押下げられ,その押
下げられた移動距離(ロープRのたわみ量)が表示器54
上に表示される。
55が形成され,この穴55をスピンドル53が通っている。
スピンドル53にはねじが切られ,このねじにナット56が
上下方向に調節自在に固定されている。スピンドル53は
上方に付勢されているので,ナット56が金属片52に接し
ている。油圧ジャッキ3を駆動すると,ナット56を介し
てスピンドル53が金属板52によって押下げられ,その押
下げられた移動距離(ロープRのたわみ量)が表示器54
上に表示される。
【0028】既に架設されているロープRの張力を測定
する手順について説明する。
する手順について説明する。
【0029】まず左右のナット28を取外し,2本の軸24
を側板20A,20Bの穴20a,20bから抜取るとともに,
ローラ25もフレーム2から取外す。もっとも,軸24やロ
ーラ25をフレーム2と別体にして保管,運搬するときに
はこの作業は不要である。
を側板20A,20Bの穴20a,20bから抜取るとともに,
ローラ25もフレーム2から取外す。もっとも,軸24やロ
ーラ25をフレーム2と別体にして保管,運搬するときに
はこの作業は不要である。
【0030】測定器1の2枚の側板20Aと20Bとの間に
張力を測定すべきロープRが位置するようにフレーム2
を位置決めし,ロープRの太さに応じた二対の穴20a,
20bを選び,選択した穴20a,20bにローラ25と軸24を
取付ける。
張力を測定すべきロープRが位置するようにフレーム2
を位置決めし,ロープRの太さに応じた二対の穴20a,
20bを選び,選択した穴20a,20bにローラ25と軸24を
取付ける。
【0031】油圧ジャッキを駆動し,ロード・ボタン40
がロープRの表面に触れる程度の位置までロッド33を下
降させる。同時にスピンドル53に固定されたナット56の
位置を調整して,表示器54に表示されたたわみ量Hが零
になるようにスピンドル53を初期位置に定める。
がロープRの表面に触れる程度の位置までロッド33を下
降させる。同時にスピンドル53に固定されたナット56の
位置を調整して,表示器54に表示されたたわみ量Hが零
になるようにスピンドル53を初期位置に定める。
【0032】油圧ポンプ32でロッド33を徐々にロープR
の方向に突出させると,ロープ受け26によって2箇所で
支持されたロープRはその中央でロード・ボタン40に押
圧され,たわみ始める。ロード・セル4が検出した油圧
ジャッキの押し圧力Pは表示装置42に,マイクロ・メー
タ5が検出したロープRのたわみ量Hは表示器54にそれ
ぞれ表示される。たわみ量Hと押し圧力Pの値を複数点
について(少なくとも1点)メモし,またはあらかじめ
測定してあるたわみ量H,押し圧力P,張力Tの関係を
表すグラフ(図2参照)上にプロットし,このグラフか
らロープRの張力Tを決定する。
の方向に突出させると,ロープ受け26によって2箇所で
支持されたロープRはその中央でロード・ボタン40に押
圧され,たわみ始める。ロード・セル4が検出した油圧
ジャッキの押し圧力Pは表示装置42に,マイクロ・メー
タ5が検出したロープRのたわみ量Hは表示器54にそれ
ぞれ表示される。たわみ量Hと押し圧力Pの値を複数点
について(少なくとも1点)メモし,またはあらかじめ
測定してあるたわみ量H,押し圧力P,張力Tの関係を
表すグラフ(図2参照)上にプロットし,このグラフか
らロープRの張力Tを決定する。
【0033】張力測定後は,再び軸24およびローラ26を
側板20A,20Bから取外し,ロープRから測定器1を取
外し,元の状態に復元する。
側板20A,20Bから取外し,ロープRから測定器1を取
外し,元の状態に復元する。
【0034】張力を測定しようとする種類(構造,材
質,太さ)のロープについて,あらかじめ図2に示すよ
うなキャリブレーション・データを測定しておく。これ
はその種類のロープを張力試験機に張っておき,上述し
た測定手順と同じように上記測定器1をロープに取付け
る。張力試験機における張力を変化させながら,各張力
ごとに,たわみ量と押し圧力とを測定する。
質,太さ)のロープについて,あらかじめ図2に示すよ
うなキャリブレーション・データを測定しておく。これ
はその種類のロープを張力試験機に張っておき,上述し
た測定手順と同じように上記測定器1をロープに取付け
る。張力試験機における張力を変化させながら,各張力
ごとに,たわみ量と押し圧力とを測定する。
【0035】このようなキャリブレーション・データを
得たときと同じ測定条件の下で,現場において上記測定
器を用いて測定すればよい。同じ測定条件とは,ローラ
25(ロープ受け26)の種類,これを取付ける二対の穴の
位置等を同じくすることである。同じ測定条件であるの
でよい再現性がある。
得たときと同じ測定条件の下で,現場において上記測定
器を用いて測定すればよい。同じ測定条件とは,ローラ
25(ロープ受け26)の種類,これを取付ける二対の穴の
位置等を同じくすることである。同じ測定条件であるの
でよい再現性がある。
【0036】張力を細かく変化させたキャリブレーショ
ン・データを作成しておけば,張力の測定精度は高ま
る。
ン・データを作成しておけば,張力の測定精度は高ま
る。
【0037】最も簡単には図2に示すようなグラフをあ
らかじめ作成しておき,このグラフ上に現場での測定デ
ータをプロットして張力を求めればよい。キャリブレー
ション・データをコンピュータ内に格納しておき,現場
で得られた測定データをコンピュータに入力して,補間
法等により張力値を算出させるようにしてもよい。押し
圧力,たわみ量を表す電気信号を測定器から直接にコン
ピュータに入力させてもよい。
らかじめ作成しておき,このグラフ上に現場での測定デ
ータをプロットして張力を求めればよい。キャリブレー
ション・データをコンピュータ内に格納しておき,現場
で得られた測定データをコンピュータに入力して,補間
法等により張力値を算出させるようにしてもよい。押し
圧力,たわみ量を表す電気信号を測定器から直接にコン
ピュータに入力させてもよい。
【図1】張力測定の原理を示すものであり,(A)はロ
ープを押圧する前の状態を,(B)はロープを押圧して
いる状態を示している。
ープを押圧する前の状態を,(B)はロープを押圧して
いる状態を示している。
【図2】張力T,たわみ量H,押し圧力Pの関係を示す
グラフの例を示す。
グラフの例を示す。
【図3】張力測定装置を示す斜視図である。
【図4】張力測定装置を示す側面図である。
1 張力測定器 2 フレーム 4 圧縮型ロード・セル 5 マイクロ・メータ 26 ロープ受け R ロープ
Claims (4)
- 【請求項1】 フレームと,このフレームに間隔をおい
て取付けられ,支点として作用する2つのロープ受け
と,2つのロープ受けの中間の位置においてロープ受け
に受けられたロープをその反対側から押す押圧機構と,
押圧機構による押し圧力を計測する押圧力計測装置と,
押圧されたことにより生じるロープのたわみ量を計測す
るたわみ量計測装置と,を備えたロープ張力測定装置。 - 【請求項2】 ロープ受けの位置が調節自在である,請
求項1に記載のロープ張力測定装置。 - 【請求項3】 フレームと,このフレームに間隔をおい
て着脱自在に取付けられる2つのロープ受けと,2つの
ロープ受けの中間の位置において,ロープ受けに受けら
れたロープをその反対側から押す押圧機構と,を備えた
ロープ張力測定器。 - 【請求項4】 張力を測定すべきロープと同じ種類のロ
ープについて,そのロープを2箇所において受けかつそ
れらの中間位置で押圧し,押圧力と押圧により生じるロ
ープのたわみ量との関係をロープ張力を変えてあらかじ
め設定することにより参照データを作成しておき,張力
を測定すべきロープを2箇所において受けかつそれらの
中間位置で押圧し,押圧力と押圧により生じるロープの
たわみ量とを測定し,測定した押圧力とたわみ量を上記
参照データと比較することによりロープの張力を決定す
る,ロープ張力測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33542694A JPH08178770A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | ロープ張力測定装置および方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33542694A JPH08178770A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | ロープ張力測定装置および方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08178770A true JPH08178770A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18288435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33542694A Pending JPH08178770A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | ロープ張力測定装置および方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08178770A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6880412B1 (en) * | 1999-03-11 | 2005-04-19 | Pawan R. Gupta | Device and method for testing the tension in stressed cables of concrete structure |
CN1304827C (zh) * | 2003-03-28 | 2007-03-14 | 金红专 | 钢绳检验装置 |
JP2007262734A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Nippon Steel & Sumikin Metal Products Co Ltd | 斜面安定化工法 |
JP2011162341A (ja) * | 2010-02-15 | 2011-08-25 | Hitachi Building Systems Co Ltd | エレベーターのロープ張力測定装置 |
CN103048076A (zh) * | 2012-12-14 | 2013-04-17 | 长沙中联消防机械有限公司 | 绳索预紧力检测装置及消防云梯 |
CN109668669A (zh) * | 2019-01-12 | 2019-04-23 | 尚廷东 | 一种用于索绳张力测量的拼装式索力测量装置 |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP33542694A patent/JPH08178770A/ja active Pending
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