JPH08178458A - 吸収式冷凍機を用いた空調装置 - Google Patents

吸収式冷凍機を用いた空調装置

Info

Publication number
JPH08178458A
JPH08178458A JP6327133A JP32713394A JPH08178458A JP H08178458 A JPH08178458 A JP H08178458A JP 6327133 A JP6327133 A JP 6327133A JP 32713394 A JP32713394 A JP 32713394A JP H08178458 A JPH08178458 A JP H08178458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
condenser
temperature
refrigerant
cooling fan
condensed refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6327133A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Tanaka
崇 田中
Hideki Furukawa
秀樹 古川
Kanako Nakayama
香奈子 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP6327133A priority Critical patent/JPH08178458A/ja
Publication of JPH08178458A publication Critical patent/JPH08178458A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】安定冷房能力を得られるよう、冷房運転時凝縮
器が常に所定温度に保たれ得る吸収式冷凍機を用いた空
調装置の提供。 【構成】再生器12により生成送出される蒸気冷媒を導
入して凝縮液化する凝縮器16と、この凝縮冷媒を蒸発
し、その潜熱で室内空気を冷却する蒸発器10を有し、
凝縮器16の温度を所定温に保つため、凝縮器出口の液
冷媒温度検出センサTと、外気温検出センサTと、
再生器12のバーナ13へのガス供給量検出センサT
と、凝縮器冷却用ファン17の回転数検出センサT
と、予め記憶の適正温度と検出外気温と決定されたガ
ス供給量に基づき算出のファンの適正回転数を記憶メモ
リ、検出外気温とガス供給量とに応じてメモリから適正
回転数を読み出すCPU、ならびに読み出された適正回
転数で冷却ファンを駆動するようにファンモータM
制御する回路を有するコントローラ30とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般の住宅や小規模な建
物などを対象とした吸収式冷凍機を用いた空調装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】吸収式冷凍機を用いた空調装置は、現
在、ビルあるいは大型店舗などのような産業用、業務用
の設備に主として用いられている。
【0003】吸収式冷凍機を用いた空調装置の冷房方式
は、再生器で蒸発させた冷媒蒸気を水冷方式の凝縮器で
凝縮させ、この凝縮した冷媒を蒸発器に導いて蒸発させ
るが、その際の蒸発潜熱で冷房すべき室内に設けられた
ファンコイルユニットと冷凍機との間を循環する冷熱媒
(通常は水)を冷却する。一方、蒸発した冷媒蒸気は水
冷方式の吸収器で濃溶液(吸収液)に吸収させ、再び再
生器に戻すという稼働サイクルで運転される。
【0004】この種の吸収式冷凍機を用いた空調装置で
は、室内側ファンコイルユニット内に循環させる冷熱媒
の温度を蒸発器において7℃前後まで冷却し、この冷熱
媒を室内のファンコイル内に循環させて室内空気を冷却
して12℃前後で蒸発器に戻すようにしている。吸収液
としてリチウムブロマイド水溶液を使用する場合は、吸
収器内の吸収液の温度を40℃前後に保つことが必要と
なり、この温度を維持するためには冷却塔を屋上などに
設置して水冷回路で冷却する方法が取られている。
【0005】ところがこのような水冷方式を採用した従
来の吸収式冷凍機を用いた空調装置には次のような問題
がある。
【0006】(1)吸収器を水冷方式で温度管理してい
るために、設備が大型になるとともに配管が必要にな
り、そのために多くの工事費が掛かり、一般の住宅や小
規模の建物の冷房用には不向きである。
【0007】(2)冷房すべき室内のファンコイルユニ
ットと冷凍機とを冷熱媒循環用の配管で結ぶ必要がある
ために、工事費や設備費が高額になる。これは、吸収液
と冷媒にアンモニア水を使用するアンモニア吸収式冷凍
機についても同じである。
【0008】そこで本発明者らは、冷房運転時、凝縮器
と吸収器とを水冷方式でなく空冷方式で冷却し、凝縮器
から蒸発器への冷媒の送出をポンプを用いることなく両
者間の圧力差で行うと共に、空調対象の室内空気が通る
通路内に蒸発器を位置させて室内空気を蒸発器の外部に
直接接触させることによって冷却するようにした冷房モ
ードを有する空調装置について既に発明している(特開
平6−235559号公報参照)。
【0009】図4には上記公報に開示された空調装置の
設置状態が示され、図5には上記公報に開示された空調
装置の変形例の要部構成が示されている。
【0010】提案された空調装置は、図4に示すよう
に、室外機1と室内機2とから成り、室外機1は図5に
示すような構成で空調しようとする住宅の室5の外に配
置され、室内機2は冷風の吹出し口と室内空気の吸込み
口のみを有し、室5の内部に配置される。室外機1と室
内機2は冷風用の送風ダクト3と室内空気の吸気ダクト
4とで接続されている。送風ダクト3内あるいは吸気ダ
クト4内の所定場所には送風ファン11が設けられてい
る。6は空調装置の運転開始または停止、自動運転の設
定または解除、室内温度の設定、冷風の吹出し風量の調
整等を行うリモコン操作器である。
【0011】室外機1の内部は図5に示すような構成に
なっており、吸収液としてリチウムブロマイド水溶液が
用いられ、冷媒として水が用いられる。
【0012】蒸発器10は、送風ダクト3と吸気ダクト
4との接続位置に設置されており、その内部で減圧作用
により冷媒を蒸発させ、その蒸発潜熱(気化熱)の働き
で内部から冷却を受けるようになっている。
【0013】再生器12は、冷媒を吸収して濃度の薄く
なった吸収液(希溶液)をバーナ13により加熱するこ
とによって冷媒蒸気を発生させるとともに吸収液の濃度
を濃縮する機能を有する。バーナ13へは燃料供給管1
4から燃料ガスが供給され、その燃焼度合いは燃料供給
制御弁15により調節される。
【0014】凝縮器16は、再生器12から送られてく
る冷媒蒸気を空冷ファン17により冷却して液化し、こ
の液化冷媒を蒸発器10へ送出する機能を有している。
【0015】参照符号18は、装置内を循環している冷
媒の総量を調節すると共に、再生器12に供給される希
溶液濃度を調節するために冷媒の一部を貯蔵するための
冷媒タンクであり、凝縮器16に接続されている。
【0016】吸収器20は吸収液を蓄えており、蒸発器
10で蒸発した冷媒をその吸収液に吸収させる機能を有
しており、凝縮器16と同じ空冷ファン17により空冷
される。冷媒を吸収して濃度の薄くなった吸収液は一旦
希溶液タンク21に蓄えられる。
【0017】参照符号22は希溶液タンク21から再生
器12に向かう比較的濃度の低い低温の吸収液(希溶
液)と再生器12から吸収器20に向かう比較的濃度の
高い高温の吸収液との間で熱交換を行なう熱交換器で、
23は冷媒を吸収して濃度が低下した吸収液(希溶液)
を希溶液タンク21から再生器12に送出するポンプ、
24は蒸発器10の上流側と凝縮器16の下流側との間
に設けられたキャピラリまたはそれに相当する圧損手段
である。
【0018】V1、V2、V3、V4、V5はいずれも
電磁弁のような自動調整弁であり、特にV4は希溶液タ
ンク21側から冷媒タンク18側へは流さない逆止弁機
能をも備えている。
【0019】上記の空調装置は、希溶液を希溶液タンク
21から再生器12に供給するのにポンプ23を用いて
いる点を除き、基本的には各要素間に圧力差を作り、そ
の圧力差で冷媒を送出し、循環するようにしている。
【0020】この種の空調装置においては、使用者の指
示で運転状態が変更されたり、外気の温度変化等で運転
条件が変化した等の場合でも、その時々の状況に応じた
スムーズかつ安定した運転を継続させることが要求され
る。室外機に設けた吸収冷凍機構における実状に応じた
冷媒の安定した循環もその要求を達成するための一つの
必要条件である。
【0021】再生器への希溶液供給にのみポンプを用
い、冷媒そのものの循環は装置内各部の圧力差によって
行われている本願発明の空調装置において、状況に応じ
た冷媒の安定した循環を行わせることによって安定した
冷房能力を保持するためには、予め設定された圧力を有
する蒸発器に対して所定の圧力差を保持するように凝縮
器の圧力を常に一定の圧力に保つ必要がある。言い換え
れば、凝縮器の圧力は凝縮器の温度(正確には凝縮器出
口における凝縮冷媒の温度)に依存するから、凝縮器出
口における凝縮冷媒の温度を常に実状に応じた所定の温
度に保つ必要があることになる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかし、吸収式冷凍機
を用いた従来の空調装置においては、外気温度と再生器
へのガス供給量とから凝縮器冷却用ファンの回転数を予
め設定することによって凝縮器出口の凝縮冷媒温度を制
御(フィードフォワード制御)しているために、吸収式
冷凍機の設置場所の違いや、器差など、何らかの原因
(外乱)で凝縮器出口における凝縮冷媒の温度が目標と
する設定温度に制御できない場合が生じ、その都度、外
乱に応じて凝縮器冷却用ファンの回転数を計算し直す必
要がある。
【0023】本発明は従来技術における上記した事情に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、凝縮
器出口における凝縮冷媒の温度をできる限り容易にかつ
短時間に常に所定の温度に保つことで、凝縮器から蒸発
器へ冷媒を送出するための所定の圧力差を確保すること
ができ、安定した冷房能力を発揮し得る吸収式冷凍機を
用いた空調装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、本発明の主なる態様によれば、吸気ダク
トおよび送風ダクトならびに該両ダクトの何れか一方の
内部に設けられた送風ファンを介して空調対象室と空調
装置との間を循環させられる空気が直接冷却されるよう
に、前記吸気ダクトと前記送風ダクトとの境に設置され
た蒸発器と、該蒸発器で生成された蒸気を吸収するため
の前記吸収液を収容するための吸収器と、該吸収器にお
いて蒸気を吸収したことによって得られた希溶液を加熱
して冷媒蒸気を発生させるための再生器と、該再生器で
発生した冷媒蒸気を液化するために冷却により凝縮した
後に、該凝縮冷媒を前記蒸発器に送出するための凝縮器
とを含む吸収式冷凍機を用いた空調装置であって、前記
凝縮器の出口において凝縮冷媒の温度を検出するための
凝縮冷媒温度検出手段と、外気温度を検出するための外
気温度検出手段と、前記再生器におけるガス供給量を所
定範囲内で段階的あるいは無段階的に制御するガス供給
量制御装置と、凝縮器冷却用ファンの冷却回転数を所定
範囲内で段階的あるいは無段階的に制御するための凝縮
器冷却用ファン制御装置と、前記空調装置における稼働
サイクルに応じて、実状にあった凝縮冷媒の適正温度を
記憶する記憶手段と、前記再生器におけるガス供給量お
よび外気温度並びに前記適正温度から前記凝縮器冷却用
ファンの適正回転数を工場出荷時に設定して記憶する適
正回転数記憶手段と、前記凝縮器の出口における凝縮冷
媒の温度を良好に制御することができない場合、ガス供
給量と外気温度とから凝縮冷媒を適正温度に冷却するた
めの前記凝縮器冷却用ファンの補正適正回転数を計算し
直す計算手段と、前記の計算し直す際に入力されたガス
供給量及び外気温度、並びにその時の凝縮器出口におけ
る凝縮冷媒温度及び凝縮器冷却用ファンの回転数の組み
合わせパターンを記憶する記憶手段と、前記凝縮器冷却
用ファンの補正適正回転数を記憶する記憶手段と、記憶
された前記組み合わせパターンと実際の外気温度及びガ
ス供給量並びに前記適正温度とを照合し、補正適正回転
数で前記凝縮器冷却用ファンを制御するための制御手段
と、を具備することを特徴とする空調装置が提供され
る。
【0025】
【作用】再生器から送り出された高温高圧の蒸気冷媒が
凝縮器に導かれ、該凝縮器内で冷却されて液化(凝縮)
する。この凝縮冷媒は、凝縮器と予め設定された圧力を
有する蒸発器との間の圧力差に従って蒸発器へ送出され
る。凝縮器内の圧力は凝縮器における凝縮冷媒の温度に
依存することから、安定した凝縮冷媒の送出のために、
凝縮冷媒の温度が常に所定値を保つように、凝縮器を冷
却する凝縮器冷却用ファンの能力(回転数)が制御され
る。
【0026】また、吸収式冷凍機の設置場所の違いや、
各種機器の製造誤差など、何らかの原因(外乱)で凝縮
器出口における凝縮冷媒の温度が目標とする設定温度に
制御できない場合には、外乱に応じて凝縮器冷却用ファ
ンの回転数を計算し直すと共に、計算し直す際に入力さ
れたガス供給量及び外気温度、並びにその時の凝縮器出
口における凝縮冷媒温度及び凝縮器冷却用ファンの回転
数の組み合わせパターンを記憶しておいて、次の機会に
同様なパターンが現れたとき、再計算の手間を省く様に
する。
【0027】凝縮器冷却用ファンのモータの該回転数制
御は、外気温度と再生器におけるガス供給量との予め設
定された複数種の組み合わせパターンにそれぞれ応じた
凝縮器冷却用ファンのモータのための複数種の適正回転
数データがテーブルとして記憶手段に記憶されており、
実際に検出された外気温度と選定されたガス供給量の組
み合わせ情報を前記テーブル読み出しのためのアドレス
として用いることによって達成されるフィードフォワー
ド制御である。
【0028】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例が添付の図面
(図1乃至図3)に関連して説明される。図1は本発明
を実施した単効用吸収式冷凍機を用いた空調装置の一実
施例の要部を示す。本発明による空調装置の設置状態は
前述した図4に示した例のとおりである。
【0029】図1に図示の本発明の実施例の構成は制御
系を除いて図5に示した前述の例とほぼ同一であり、同
一機能を有する各部はそれぞれ同一符号で示し、従って
それらの説明は省略する。ここでは装置の運転制御に必
要な制御回路と装置の作動とが説明される。
【0030】図1において、T1は蒸発器10の上流側
に位置する吸気ダクト内に設けられた室内温度検出用の
温度センサ、T2は送風温度検出用の温度センサ、T3
は再生器の液面レベル検出用のレベルセンサ、T4は凝
縮器の出口における凝縮冷媒の温度を検出するための温
度センサ、T5は外気温度検出用の温度センサ、T6は
バーナ13へのガス供給量を検知する流量センサ、T7
は凝縮器冷却用ファン17のモータM1 の回転数を検出
する回転数計測器である。
【0031】制御回路には、上記各センサのほかに、C
PU、メモリ、駆動回路からなるコントローラ30と、
リモコン操作器6(図4参照)からの設定信号を室内機
2の受信部2aで受け、受信部2aからの信号を受ける
通信制御器31とが設けられている。
【0032】コントロラ30は温度センサT1、T2、
T4、T5ならびにレベルセンサT3からの各情報信号
と、通信制御器31からの運転条件に関する情報信号、
そして流量センサT6からのガス供給量に関する情報信
号、計器T7からのモータ回転数に関する情報信号とを
受け、送風ファン11、吸収器20の冷却を兼ねる凝縮
器冷却用ファン17、ポンプ23、燃料供給管14の燃
料供給制御弁15、各弁V1〜V5のそれぞれの動作を
その時々の運転状況に応じて制御するようになってい
る。
【0033】次に、図2を参照して実施例における冷房
モードの動作フローが説明される。運転開始前は、弁V
1、V3,V5は閉じており、弁V2は開いている。再
生器12は空の状態になっている。
【0034】リモコン操作器6の運転ボタンをオンする
と、弁V3が開き(F−1)、モータM2 が駆動されて
ポンプ23により希溶液タンク21から吸収液が再生器
12に供給される(F−2)。その他の弁はそのままの
状態である。このときコントローラ30のCPUはセン
サT3からの信号を見て再生器12の液面が規定のレベ
ルに達しているか否かを判断する(F−3)。
【0035】液面が規定のレベルに達しているときは、
燃料供給制御弁15を開いて燃料供給管14から燃料ガ
スを供給しバーナ13を点火する(F−4)。続いて、
再生器12で冷媒蒸気が発生し、それが凝縮器16に流
れ、凝縮器16の温度が次第に上昇する。コントローラ
30のCPUはセンサT4からの信号から凝縮器16の
温度が所定値に達したか否かを判断し(F−5)、所定
値に達したときは弁V1を開き、一方、弁V2を閉じ
(F−6)、送風ファン11と凝縮器冷却用ファン17
を回転させる(F−7)。
【0036】その結果、凝縮器16では再生器12から
送られてくる冷媒蒸気が凝縮されて液化し、液化した冷
媒は凝縮器16と蒸発器10との間の圧力差によって蒸
発器10内に流れ込む。蒸発器10の内部では冷媒が蒸
発(気化)し、気化熱による冷却作用が起きる。その結
果、送風ファン11により吸気ダクト4を通って室内か
ら送られてくる空気が蒸発器10の外表面に直接接触す
ることによって冷却される。冷却された空気は送風ダク
ト3を通って室内機2に送られ、室5内に冷風として吹
き出され、室5の冷房を行う冷房動作が開始される(F
−8)。
【0037】この冷房動作において、蒸発器10で蒸発
して蒸気となった冷媒は吸収器20に流れ込み、そこで
吸収液に吸収される。冷媒を吸収して濃度が低下した吸
収液は一旦希溶液タンク21に入った後、ポンプ23に
より弁V3を通って熱交換器22で再生器12から送り
出される濃度の高い高温の吸収液と熱交換され、再び再
生器12に送り込まれる。これが冷房動作の定常モード
であり、この間、必要に応じて弁V5は開、閉を繰り返
す。
【0038】運転を停止する場合は、リモコン操作器6
の運転ボタンをオフにする(F−9)。それにより、送
風ファン11、凝縮器冷却用ファン17が停止するが
(F−10)、その間弁V2および弁V4を開にして冷
媒タンク18内の冷媒および再生器12内の吸収液が希
溶液タンク21にすべて流れ込むようにする。これは装
置が停止している間に吸収液により冷媒タンク18や再
生器12が腐食するのを防止するともに、吸収液の濃溶
液が晶析しないようにこれを希釈するためである。その
後わずかな時間遅れでポンプ23が停止し(F−1
1)、装置全体のすべての液の流れが停止すると共に、
弁V2だけが開放状態にされ、残りの弁はすべて閉じら
れる。
【0039】ところで、上記冷房動作を運転開始から定
常運転へスムーズに移行させ、その後順調な定常運転状
態を保つための1つの条件として、蒸発器10と凝縮器
16との間の圧力差を常に所定値に保持すると云う問題
がある。すなわち、本発明の空調装置における冷媒の循
環は各要素間の圧力差によってなされており、凝縮器1
6から蒸発器10への凝縮冷媒の送出も両者間の圧力差
によってなされる。蒸発器10の内部圧力は予め所定値
(10〜20Torr)に設定されているので、凝縮器
16の内部圧力を所定値に保つことが必要になり、それ
によって凝縮器16から蒸発器10への常に安定した凝
縮冷媒の送出が確実に達成される。その結果、安定した
冷房能力が保たれることになる。
【0040】ここで、凝縮器16の内部圧力は凝縮器1
6の温度(正確には凝縮器出口における凝縮冷媒の温
度)に依存する。従って、凝縮器16の温度を所定値に
保つことは凝縮器16の内部圧力を所定値に保つことに
なる。
【0041】再生器12へのガス供給量(加熱量)の変
化に基づく蒸気冷媒の発生量の変化や、外気温度の変化
などによって凝縮器16の温度は変化する。この場合
に、凝縮器16の出口における凝縮冷媒温度を所定値に
保つためには、凝縮器冷却用ファン17の能力(回転
数)が上記凝縮冷媒の温度変化に対応して逐次調整され
る必要がある。
【0042】そのためには、凝縮器16の出口における
凝縮冷媒温度を検出し、この検出温度に基づいて凝縮器
冷却用ファンの回転数を制御する方法(フィードバック
制御)と、外気温度と再生器12へのガス供給量との変
化に関する複数種の組み合わせパターンを予め設定した
テーブルとして記憶しておいて、実際に検出された外気
温度とガス供給量とをテーブル読み出しのためのアドレ
スとする制御方法(フィードフォワード制御)とが考え
られる。前者は、同一出願人および同一発明者等により
別出願されているので、本願では後者を取り上げ、これ
を以下に詳述する。
【0043】図1から明らかなように、コントローラ3
0には外気温度を検出する温度センサT5が接続されて
いると共に、前述したように、再生器12へのガス供給
量(加熱量、すなわちバーナの燃焼度合い)を検出する
流量センサT6が接続されていて、これらによってそれ
ぞれ検出された外気温度および燃焼に関するの情報が常
にコントローラ30に入力されるようになっている。さ
らに、バーナ13の加熱能力を制御するために、燃料ガ
ス供給管14に設けられた燃料供給制御弁15の制御部
15aもコントローラ30に接続されている。
【0044】一方、図3の制御ブロック図に示されてい
るように、コントローラ30に設けられた記憶部として
のメモリ32にはガス供給量および外気温度それぞれの
変化毎の予め設定された複数種の組み合わせパターンに
それぞれ応じた凝縮器冷却用ファン17のためのモータ
1 の複数種の適正回転数データがテーブルとして記憶
されている。
【0045】温度センサT5および流量センサT6によ
ってそれぞれ検出された実際の外気温度に関する温度情
報tおよび実際のガス供給量に関する情報Qがコントロ
ーラ30内に設けられたCPU33入力された段階で、
CPU33はこれらの情報tおよびQをアドレスとして
その時の両者の情報量に見合った凝縮器冷却用ファン1
7のためのモータM1 の適正回転数データNをメモリ3
2から読み出す。そして、読み出された適正回転数デー
タNに基づいてモータ駆動回路34にCPU33から制
御信号S1が出力され、モータ駆動回路34からはモー
タM1 が適正回転数で回転するようにモータ駆動信号S
2がモータM1 に出力される。
【0046】しかしながら、機械を据えつける場所(機
械の設置条件)の違い、各種機器の製造誤差等、何らか
の原因によって凝縮器の出口における温度が目標とする
設定温度に制御することができない場合がある。この異
常事態を確認する一例としては、制御を開始してから一
定時間内に凝縮器16の出口における凝縮冷媒温度と設
定温度との間の偏差が、或る値以上残っている場合が挙
げられる。
【0047】この様な異常事態時に対処するには、セン
サまたは計測器T4、T5、T6、T7によってそれぞ
れ検出される凝縮器16の出口における凝縮冷媒温度、
外気温度、ガス供給量、凝縮器冷却ファン17の回転数
の各値を一定時間(例えば数秒)毎に新たに読み込み、
これをRAMディスク35等に記憶した後に、CPU3
3に内蔵した計算手段によってモータM1 の適正回転数
を算出する係数を再度計算し直すと共に、この補正され
た係数を用いて新たなコントローラを設計し直すことが
必要になる。
【0048】この時、計算し直す際に入力されたガス供
給量及び外気温度、並びにその時の凝縮器出口における
凝縮冷媒温度及び凝縮器冷却用ファンの回転数の組み合
わせパターンをメモリ32に記憶しておき、次の機会に
同様なパターンが現れたときに、メモリ32からデータ
を読み出し、再計算の手間を省く様にする。
【0049】斯くして、いかなる場合にも、凝縮器16
の出口における凝縮冷媒の温度が容易にかつ短時間に一
定した所定温度に保たれることになり、それによって凝
縮器16内の圧力が一定した所定圧に保持され、凝縮器
16から蒸発器10への液化冷媒の安定した送出が行わ
れるので、本発明の空調装置は安定した冷却能力を発揮
することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
凝縮器冷却用ファンを駆動するモータの回転数を実際の
外気温度及び再生器へのガス供給量並びに予め記憶され
た目標とする適正温度に応じて制御すると共に、機械の
設置条件の違い、各種機器の製造誤差等によりその制御
に不具合が生じた場合でも、凝縮器冷却用ファンのモー
タ回転数を容易にかつ短時間のうちに補正することによ
って、凝縮器の出口における凝縮冷媒の温度を絶えず所
定値に保つようにしたことから、凝縮器から蒸発器への
凝縮冷媒の安定した送出が達成され、安定した冷房能力
を発揮し得る空調装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空調装置の一実施例の要部構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明による空調装置における冷房モードのフ
ローチャートである。
【図3】本発明による空調装置における制御ブロック図
である。
【図4】従来の空調装置の設置状態を示す説明図であ
る。
【図5】空調装置の1つの従来例における要部構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 室外機 2 室内機 3 送風ダクト 4 吸気ダクト 5 室 6 リモコン操作器 10 蒸発器 11 送風ファン 12 再生器 13 バーナ 14 燃料供給管 15 燃料供給制御弁 15a 制御部 16 凝縮器 17 凝縮器冷却用ファン 18 冷媒タンク 20 吸収器 21 希溶液タンク 30 コントローラ 31 通信制御器 32 メモリ 33 CPU 34 モータ駆動回路 35 RAMディスク T1、T2、T4、T5 温度センサ T3 レベルセンサ T6 流量センサ T7 回転数計測器 V1、V2、V3、V4、V5 弁 t 温度情報 Q 燃焼情報 N 適正回転数データ S1 制御信号 S2 モータ駆動信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気ダクトおよび送風ダクトならびに該
    両ダクトの何れか一方の内部に設けられた送風ファンを
    介して空調対象室と空調装置との間を循環させられる空
    気が直接冷却されるように、前記吸気ダクトと前記送風
    ダクトとの境に設置された蒸発器と、該蒸発器で生成さ
    れた蒸気を吸収するための前記吸収液を収容するための
    吸収器と、該吸収器において蒸気を吸収したことによっ
    て得られた希溶液を加熱して冷媒蒸気を発生させるため
    の再生器と、該再生器で発生した冷媒蒸気を液化するた
    めに冷却により凝縮した後に、該凝縮冷媒を前記蒸発器
    に送出するための凝縮器とを含む吸収式冷凍機を用いた
    空調装置であって、 前記凝縮器の出口において凝縮冷媒の温度を検出するた
    めの凝縮冷媒温度検出手段と、 外気温度を検出するための外気温度検出手段と、 前記再生器におけるガス供給量を所定範囲内で段階的あ
    るいは無段階的に制御するガス供給量制御装置と、 凝縮器冷却用ファンの回転数を所定範囲内で段階的ある
    いは無段階的に制御するための凝縮器冷却用ファン制御
    装置と、 前記空調装置における稼働サイクルに応じて、実状にあ
    った凝縮冷媒の適正温度を記憶する記憶手段と、 前記再生器におけるガス供給量および外気温度並びに前
    記適正温度から前記凝縮器冷却用ファンの適正回転数を
    工場出荷時に設定して記憶する適正回転数記憶手段と、 前記凝縮器の出口における凝縮冷媒の温度を良好に制御
    することができない場合、ガス供給量と外気温度とから
    凝縮冷媒を適正温度に冷却するための前記凝縮器冷却用
    ファンの補正適正回転数を計算し直す計算手段と、 前記の計算し直す際に入力されたガス供給量及び外気温
    度、並びにその時の凝縮器出口における凝縮冷媒温度及
    び凝縮器冷却用ファンの回転数の組み合わせパターンを
    記憶する記憶手段と、 前記凝縮器冷却用ファンの補正適正回転数を記憶する記
    憶手段と、 記憶された前記組み合わせパターンと実際の外気温度及
    びガス供給量並びに前記適正温度とを照合し、補正適正
    回転数で前記凝縮器冷却用ファンを制御するための制御
    手段と、を具備することを特徴とする空調装置。
JP6327133A 1994-12-28 1994-12-28 吸収式冷凍機を用いた空調装置 Withdrawn JPH08178458A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6327133A JPH08178458A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 吸収式冷凍機を用いた空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6327133A JPH08178458A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 吸収式冷凍機を用いた空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08178458A true JPH08178458A (ja) 1996-07-12

Family

ID=18195688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6327133A Withdrawn JPH08178458A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 吸収式冷凍機を用いた空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08178458A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113531892A (zh) * 2021-06-30 2021-10-22 青岛海尔空调器有限总公司 一种暖风机控制方法、装置及暖风机

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113531892A (zh) * 2021-06-30 2021-10-22 青岛海尔空调器有限总公司 一种暖风机控制方法、装置及暖风机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08178457A (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JPH08178458A (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JP3124665B2 (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JP3124661B2 (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JP3399663B2 (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JP3197725B2 (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JP3313481B2 (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JP3086572B2 (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JP3124662B2 (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JP3313880B2 (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JP3118127B2 (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JP3313486B2 (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JP3124682B2 (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JPH0791772A (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JP3231923B2 (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JPH07133967A (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JP3118124B2 (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JP3126883B2 (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JP3313876B2 (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JP3118128B2 (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JPH0798164A (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JPH0791767A (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JPH0791768A (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JPH07103597A (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JPH0798146A (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020305