JPH08178279A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JPH08178279A
JPH08178279A JP32222494A JP32222494A JPH08178279A JP H08178279 A JPH08178279 A JP H08178279A JP 32222494 A JP32222494 A JP 32222494A JP 32222494 A JP32222494 A JP 32222494A JP H08178279 A JPH08178279 A JP H08178279A
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JP
Japan
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differential pressure
burner
pressure value
gas
ignition
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Application number
JP32222494A
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English (en)
Inventor
Masaru Uehara
優 上原
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Trinity Industrial Corp
Original Assignee
Trinity Industrial Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】不完全燃焼等が引き起こされる危険性があるこ
とを事前に検出して警報する。 【構成】差圧検出手段(51,52)と、設定差圧値記
憶手段(44)と、比較判別手段(42,43)と、警
報信号出力制御手段(42,43)とを設け、バーナ1
2に供給されたエア圧とガス圧との絶対差圧値を検出
し,検出した絶対差圧値が設定差圧値以上となったと判
別した場合には警報信号を出力するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーナにエアを供給す
るエア供給手段と,バーナにガスを供給するガス供給手
段とを備えた燃焼装置に関する。特に、塗装用焼付炉の
熱風供給装置に採用するのに好適な燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6および図7に、例えば塗装用焼付炉
2の熱風供給装置4に採用された燃焼装置10Pの従来
構成を示す。図6において、塗装用焼付炉2を形成する
炉本体3内は、熱風供給装置4によって自動車車体等の
被乾燥物Wの種類に応じた所定温度(例えば、150〜
200℃)に昇温・維持される。熱風供給装置4は、燃
焼装置10Pで熱風炉5内に熱風を発生させ、この熱風
を送風機6によって炉本体3内の所定ゾーンに循環供給
する構成とされている。
【0003】燃焼装置10Pは、図7に示す如く、本体
11,バーナ12,点火装置14および制御装置41を
含み、炉本体3内を上記所定温度に加熱できる火力を発
生可能に形成されている。バーナ12には、エア供給手
段21と,ガス供給手段31とが接続されており、各供
給手段(21,31)から供給されたエアでガス(例え
ば、ブタン,プロパンガス等)を燃焼させて火焔f1を
発生可能に構成されている。
【0004】このエア供給手段21は、空気圧源(例え
ば、ブロワ22)と,この空気圧源(22)とバーナ1
2とを接続するためのエア供給管23と,エア供給管2
3に取付けられた電動式の開閉弁24とを含み、バーナ
12に所定圧力のエアを供給可能に構成されている。
【0005】また、ガス供給手段31は、ガス供給源
(例えば、所定圧力のガスが収容されたガスタンク3
2)と,このガス供給源(32)とバーナ12とを接続
するためのガス供給管33と,ガス供給管33に取付け
られた電動式の開閉弁34とを含み、バーナ12に燃焼
用ガスを供給可能に構成されている。
【0006】また、点火装置14は、パイロットバーナ
15,点火プラグ16(点火トランス17)を含み、エ
ア供給管18およびガス供給管19から供給されかつパ
イロットバーナ15(火口15a)から吹出されたエア
およびガスに点火プラグ16を用いてスパーク点火し、
バーナ点火用の火焔f2を発生可能に構成されている。
なお、各管(18,19)には、電動式の開閉弁(18
A,19A)が取付けられている。
【0007】ここに、本体11には、各バーナ(12,
15)が着火したか否かを検出するための火焔検出器
(61,62)が設けられている。各バーナ(12,1
5)が着火されずに生ガスが流出して火災事故等が引き
起こされるのを防止するためである。特に、塗装用焼付
炉2の熱風供給装置4に採用された燃焼装置10Pで事
故等が発生した場合には、例えば被乾燥物Wから蒸発し
たシンナー等が充満した炉本体3内が引火し、大火災事
故(爆発事故)が誘発される虞れがあるので、火焔検出
器(61,62)を高精度で信頼性の高いものとしてい
る。通常、火焔検出器(61,62)は、紫外線を用い
て火焔(f1,f2)を検出する紫外線検出センサより
形成されている。
【0008】制御装置41は燃焼装置10P全体を駆動
制御するもので、上記各開閉弁(18A,19A,2
4,34),点火プラグ16(点火トランス17),火
焔検出器(61,62)等を適時に適量だけ所定手順で
駆動制御する。
【0009】すなわち、制御装置41は、点火指令を受
けると、開閉弁(19A,18A)を開放して、ガスお
よびエアをパイロットバーナ15に同時的に供給すると
ともに、点火トランス17を駆動して点火プラグ16を
スパークさせる。かかる点火操作によってパイロットバ
ーナ15が着火されることになる。パイロットバーナ1
5が着火されたか否かは火焔検出器62で検出される。
着火が検出されない場合には、警報音が発せられる。
【0010】また、パイロットバーナ15が着火されて
いることを条件に開閉弁(34,24)を同一タイミン
グで開放して、バーナ12にガスとエアとを同時供給す
る。すると、バーナ12の火口12aからガスとエアと
の混合ガスが噴出され、この混合ガスにパイロットバー
ナ15の火焔f2が火移りして燃焼し、所定長さの火焔
f1が発生することになる。火焔f1が発生したか否か
は、火焔検出器61によって検出される。バーナ12が
点火操作された後も火焔f1が発生しない、あるいは一
旦発生しても消えてしまったことが、火焔検出器61に
よって検出された場合には、警報音等を発して作業者に
異常を知らせたり、バーナ12の着火を中止したりする
ので、安全を確保し得る。
【0011】ところで、上記燃焼装置10Pでは、パイ
ロットバーナ15の火焔f2が、図7中に点線で示す如
く、バーナ12の火焔検出領域内に達するほど異常に長
く延びることがある。このような事態が発生すると、バ
ーナ12が点火操作後に着火しなかったとしても、火焔
検出器61は火焔f2を検出してしまい適切な措置が採
れない。したがって、生ガスがバーナ12から噴出し続
ける事態が生じ、大火災事故を引き起こす虞れがある。
【0012】そこで、本出願人は、火焔検出器61をパ
イロットバーナ15の点火操作後に火焔検出可能に形成
し、パイロットバーナ15の点火後に火焔検出器61が
火焔検出動作した場合にはバーナ12の着火を禁止する
ように構成した燃焼装置を先に提案(特願平6−634
68号)している。すなわち、かかる点火後確認着火中
止機能を設ければ、バーナ12の着火ミスをより確実に
防止できた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来燃
焼装置10Pでは、バーナ12が着火後に不完全燃焼等
し、その度合が進行して火焔f1が消えてしまった場合
には、火焔検出器61によって失火が検出されるから適
切な措置をとり得る。しかし、事後検出方法であること
から、必ずしも万全を期し難い。
【0014】ここに、燃焼不良を事前に検出可能である
ならば、一層の安全を確約できる。すなわち、ガス過剰
による爆発の危険性およびエア過剰による温度低下を未
然防止できるとともに、さらにエネルギー効率を高めら
れる筈である。
【0015】本発明の目的は、不完全燃焼や温度低下等
が引き起こされる危険性があることを事前に検出するこ
とができ、警報や着火中止等の種々の措置を採ることが
可能な燃焼装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】各種燃焼装置の構築型式
を検討するに、燃焼不良が発生する原因の代表例として
は、バーナに供給されるエアとガスとの供給比率が変動
することであることが多いという事実が判明した。しか
も、ガス供給源および空気圧源が、他の燃焼装置と共通
化利用される傾向にあるので、一段とエアおよび/また
はガスの変動が発生し易い。
【0017】そこで、本発明は、燃焼不良を事前に検出
可能とするために、各供給手段からバーナに供給された
ガス圧とエア圧との絶対差圧を検出し、検出された絶対
差圧値が設定差圧値以上となった場合には異常発生検出
信号としての警報信号を出力可能に構成し、前記目的を
達成せんとするものである。
【0018】すなわち、本発明は、バーナにエアを供給
するエア供給手段と、バーナにガスを供給するガス供給
手段とを備えた燃焼装置において、前記ガス供給手段か
ら前記バーナに供給されたガス圧と前記エア供給手段か
ら前記バーナに供給されたエア圧との絶対差圧を検出す
る差圧検出手段と、設定差圧値を記憶する設定差圧値記
憶手段と、差圧検出手段で検出された絶対差圧値と設定
差圧値記憶手段に記憶された設定差圧値とを比較して絶
対差圧値が設定差圧値以上となったか否かを判別する比
較判別手段と、該絶対差圧値が設定差圧値以上になった
と判別されたことを条件に警報信号を出力する警報信号
出力制御手段と、を設けたことを特徴とする。
【0019】
【作用】上記構成による本発明では、バーナが着火され
ている場合に、差圧検出手段が、エア供給手段とガス供
給手段とからバーナに供給されたエア圧とガス圧との
差,つまり絶対差圧を検出する。すると、比較判別手段
が、検出された絶対差圧値が設定差圧値記憶手段に記憶
された設定差圧値以上となったか否かを判別する。そし
て、絶対差圧値が設定差圧値以上になったと判別された
場合には、警報信号出力制御手段が警報信号を出力す
る。なお、上記した一連の検出・比較判別動作は、バー
ナが点火・着火される前にも実行可能である。
【0020】したがって、この警報信号を利用して種々
の措置を取ることができ得る。例えば、この警報信号を
利用して警報音を発し、不完全燃焼等が引き起こされる
危険性のあることを事前に作業者に知らせる。また、警
報信号を利用してバーナを自動的かつ強制的に着火中止
させる等である。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (第1実施例)本燃焼装置(10)は、図1に示す如
く、基本的構成が従来例(図7)の場合と同一とされて
いるが、差圧検出手段(51,52)と,設定差圧値記
憶手段(44a)と,比較判別手段(42,43)と,
警報信号出力制御手段(42,43)とを設け、バーナ
12に供給されたガス圧(Pg)とエア圧(Pa)との
絶対差圧(ΔPi)を検出し、検出した絶対差圧値ΔP
iが設定差圧値ΔPs以上となったか否かを判別し、設
定差圧値ΔPs以上になったと判別された場合には警報
信号を出力可能に構成されている。
【0022】また、この実施例では、より一層の安全性
の向上を図るために、強制着火中止制御手段(42,4
3)を設け、警報信号を利用して警報器47を警報駆動
した後にバーナ12の着火を中止する構成とされてい
る。なお、従来例(図7)と共通する構成要素について
は同一の符号を付し、その説明を簡略化または省略す
る。
【0023】ここにおいて、差圧検出手段(51,5
2)等の各構成要素を説明する前に、本燃焼装置10の
基本的機能である点火・着火機能を再確認する。すなわ
ち、運転起動指令が有った場合(図3のST10のYE
S)には、点火装置14が図1に示す点火信号Sigに
基き駆動されてパイロットバーナ15を点火(ST1
3)する。点火されたことを条件に出力される着火信号
Soに基きバーナ12が自動着火される(ST13)。
また、自動着火後、ガスの無駄使用等を防止するため
に、点火装置14がパイロットバーナ15を自動消火す
る。消化信号Sigcに基く。図3では、この自動消火
も点火・着火と同一のブロック(ST13)内で実行さ
れるものと表現してある。一方、運転停止指令が有った
場合(ST14のYES)には、着火停止信号Scに基
きバーナ12の着火が中止(ST16)される。点火,
着火は、火焔検出器(61,62)によって検出され
る。また、本燃焼装置10においても、前出した点火後
確認着火中止機能を持たせ、点火後に火焔検出器61が
火焔検出動作した場合には着火を禁止するように形成し
てある。
【0024】さて、エア供給手段21は、空気圧源とし
てのブロワ22,エア供給管23および電動式の開閉弁
24を含み、バーナ12に所定圧力Paのエアを供給可
能に構成されている。また、ガス供給手段31は、ガス
供給源としてのガスタンク32,ガス供給管33および
電動式の開閉弁34を含み、バーナ12に所定圧力Pg
のガスを供給可能に構成されている。
【0025】ここに、本燃焼装置10では、差圧検出容
易化と差圧検出手段(51)の構造簡素化およびコスト
低減を図るために,エア供給手段21およびガス供給手
段31からバーナ12に供給されるエア圧(Pa)およ
びガス圧(Pg)を同一圧力(例えば、600mmA
q)とし、かつバーナ12から噴出されるエアとガスと
を所定空燃比(例えば、1:1)とすることができるよ
うに、エア供給管23およびガス供給管33の内径等を
決定してある。
【0026】差圧検出手段は、ガス供給手段31からバ
ーナ12に供給されるガス圧(Pg)とエア供給手段2
1から供給されるエア圧(Pa)との絶対差圧値ΔPi
(=|Pg−Pa|)を検出する手段であり、差圧検出
センサ51と,検出回路52とから形成され、絶対差圧
値ΔPiに比例したレベルの検出信号Spdを出力す
る。ガス圧(Pg)がエア圧(Pa)より大きく(Pg
>Pa)なるガス過剰の場合でも、逆に小さく(Pg<
Pa)なるエア過剰の場合でも、絶対差圧値ΔPiは正
の値をとるものと形成されている。但し、ガス過剰側の
絶対差圧値ΔPigと,エア過剰側の絶対差圧値ΔPi
aとを別個に検出可能に構成してもよい。詳細後記の警
報信号を、ガス過剰側およびエア過剰側のいずれか一方
のみで出力させてもよいからである。
【0027】なお、点火装置14の供給管18とガス供
給管19とに差圧検出センサ51と同様構成の差圧検出
センサを接続することにより、パイロットバーナ15に
供給されたエア圧とガス圧との絶対差圧値をも検出でき
るように構成することも可能である。
【0028】差圧検出センサ51は、図2に示す如く、
接続管52Aを介して供給管23に接続されたエア室5
2Aaと,接続管52Bを介して供給管33に接続され
たガス室52Bgと,両室(52Aa,52Bg)を区
画するダイアフラム51Dと,このダイアフラム51D
に接続された検出棒51Rの変位量から絶対差圧値ΔP
iに比例的なレベルの検出信号Spdを出力する検出回
路52とから形成されている。ガス圧(Pg)とエア圧
(Pa)とが同一(600mmAq)とされているの
で、構造簡単で低コストであり、かつ検出分解能を大幅
に向上できるわけである。
【0029】また、設定差圧値記憶手段(44)と,比
較判別手段(42,43)と,警報信号出力制御手段
(42,43)と,強制着火中止制御手段(42,4
3)とは、この実施例の場合、本装置10全体を制御す
る制御装置41の構成要素とそれらの持つ機能とを利用
して構築されている。
【0030】この制御装置41は、図1に示す如く、演
算,実行,命令等を司るCPU42,警報信号出力プロ
グラム等の各種プログラムや固定データを格納するRO
M43,警報信号出力時間(Ts)等の各種データを一
時記憶するRAM44,キーボード45,時計回路4
6,警報器47,入出力ポート48等から構成されてい
る。 キーボード45には、起動/停止キー45aやリ
セットキー45b等が設けられている。制御装置41
は、起動/停止キー45aが1回操作されることにより
運転起動指令(図3のST10のYES)を出力し,2
回操作されることにより運転停止指令(ST14のYE
S)を出力する。
【0031】また、入出力ポート48には、着火回路2
5を介してエア供給手段21およびガス供給手段31の
各開閉弁(24,34)が接続されているとともに、差
圧検出センサ51の検出回路52が接続されている。さ
らに、点火回路14Dを介して点火装置14の各開閉弁
(18A,19A)および点火プラグ16(点火トラン
ス17)が接続されているとともに、火焔検出器(6
1,62)の検出回路65等が接続されている。
【0032】設定差圧値記憶手段44aは、設定差圧値
ΔPsを記憶する手段で、RAM44の一部記憶エリア
(44a)より形成されている。設定差圧値ΔPsとし
ては、システム構築上許されるエア圧(Pa)およびガ
ス圧(Pg)の一定変動幅を吸収できかつ不完全燃焼や
温度低下等を引き起こさないものとして実験的に確認さ
れた数値に決定されている。本実施例では、設定差圧値
ΔPsを、100mmAqとしている。また、設定差圧
値△Psは、絶対値とされガス過剰側およびエア過剰側
のいずれにも適応されるものとされている。
【0033】なお、この記憶エリア(44a)は、バッ
クアップ電源でデータ記憶保持可能とされている。設定
差圧値ΔPsは、キーボード45上のキー操作で設定変
更可能である。したがって、設定変更しない限り、一旦
設定した設定差圧値△Psは常に有効である。
【0034】比較判別手段は、差圧検出手段(51,5
2)で検出された絶対差圧値ΔPiが設定差圧値ΔPs
以上となったか否かを判別する手段であり、絶対差圧判
別プログラムが格納されたROM43と,CPU42と
から形成され図3のST12で実行される。
【0035】ここにおいて、差圧検出手段(51,5
2)と比較判別手段(42,43)とを、運転起動指令
が有った場合(ST10のYES)には直ちに駆動し、
運転停止指令がある(ST14のYES)までバーナ1
2の着火前であっても着火後であっても絶対差圧値ΔP
iの検出・比較判別ができるように構成してある。
【0036】また、警報信号出力制御手段は、差圧検出
手段(51,52)によって検出された絶対差圧値ΔP
iが設定差圧値ΔPs以上となったと判別されたことを
条件に、警報信号を出力する手段であり、警報信号出力
プログラムが格納されたROM43とCPU42とから
形成され,図3のST17で実行される。この第1実施
例では、上記警報信号を利用して警報器47を駆動して
警報音を発生(ST17)させるとともに、警報信号出
力中は警報音を継続発生させるように構成してある。
【0037】強制着火中止制御手段(42,43)は、
警報信号が出力されたことを条件に設定時間Ts(例え
ば、5min)の経過後にバーナ12の着火を強制して
中止する手段であり、強制着火中止プログラムが格納さ
れたROM43と,CPU42とから形成され図3のS
T18,15,16で実行される。設定時間Tsが経過
するまで着火中止を待つことにしたのは、作業者に異常
事態発生に対処する時間を与えて、運転を継続できるよ
うにするためである。
【0038】次に、この第1実施例の作用を説明する。
起動/停止キー45aが1回操作されて運転起動指令が
出力(ST10のYES)されると、直ちに差圧検出手
段(51,52)および比較判別手段(42,43)が
駆動(ST11,12)され、常時的に絶対差圧値ΔP
iの検出・比較判別が可能となる。
【0039】すなわち、差圧検出手段(51,52)
は、バーナ12に供給されたエア圧(Pa)とガス圧
(Pg)との絶対差圧を所定時間間隔で順次検出し,検
出した各絶対差圧値ΔPiに比例したレベルの検出信号
Spdを入出力ポート48に出力する。比較判別手段を
形成するCPU42は、検出信号Spd(絶対差圧値Δ
Pi)とRAM44の一部記憶エリア44aから読出し
た設定差圧値ΔPsを比較し、絶対差圧値ΔPiが設定
差圧値ΔPs以上となったか否かを判別する(ST1
2)。
【0040】検出絶対差圧値ΔPiが設定差圧値ΔPs
よりも小さいと判別された場合(ST12のYES)に
は、CPU42は、従来例の場合と同様に点火回路14
Dに点火信号Sigを出力してパイロットバーナ15を
点火(ST13)させ、かつ点火確認後に着火回路25
に着火信号Soを出力してバーナ12を自動着火(ST
13)させる。
【0041】運転中に、起動/停止キー45aが操作さ
れて運転停止指令が出力された場合(ST14のYE
S)には、CPU42は、着火回路25に着火停止信号
Scを出力しバーナ12を着火中止する(ST16)。
なお、バーナ12の着火中止前に差圧検出手段(51,
52)が駆動停止(ST15)される。
【0042】さて、バーナ12の着火後(又は着火前)
に、バーナ12に供給されたガス圧(Pg)等が大きく
変動した結果、絶対差圧値ΔPiが設定差圧値ΔPs以
上となったことが比較判別手段(42,43)によって
検出された場合(ST12のNO)には、警報信号出力
制御手段としてのCPU42は警報信号を出力する(S
T17)。警報器47から警報音が発せられる。かくし
て、警報信号を利用して警報や着火中止等の種々の措置
を取ることが可能となる。
【0043】この第1実施例では、警報音は、ガス過剰
側でもエア過剰側でも、1つの警報信号により発生され
るものと形成されているので、作業者は、バーナ12に
供給されたガス圧(Pg)やエア圧(Pa)が大きく変
動して不完全燃焼や、温度低下等が引き起こされる危険
性があることを事前に知ることが可能となる。したがっ
て、直ちに必要な措置を取り得る。
【0044】例えば、検出差圧値△Piを設定差圧値△
Psよりも小さくするようにガス圧(Pg)等が調整さ
れた場合、作業者は、運転続行の意思表示としてリセッ
トキー45bを押下操作(ST19のYES)する。す
ると、警報が停止(ST201)され、その後ST12
へ戻る。但し、その後に絶対差圧値ΔPiが設定差圧値
ΔPs以上となった場合(ST12のNO)には、再び
警報信号が出力される(ST17)。
【0045】しかし、作業者によって必要な措置が取ら
れない(又は必要な措置は取られたが効果ない)まま設
定時間Tsが経過した場合(ST18のYES)には、
強制着火中止制御手段(42,43)が働く。すなわ
ち、着火回路25に着火停止信号Scを出力して、バー
ナ12の着火を強制的に中止させる(ST16)。した
がって、安全が保障される。なお、着火中止される前に
差圧検出手段(51,52)の駆動が停止される(ST
15)。
【0046】しかして、この第1実施例によれば、差圧
検出手段(51,52)と,設定差圧値記憶手段(44
a)と,比較判別手段(42,43)と,警報信号出力
制御手段(42,43)とを設け、バーナ12に供給さ
れたガス圧(Pg)とエア圧(Pa)との絶対差圧値Δ
Piを検出し、検出した絶対差圧値ΔPiが設定差圧値
ΔPs以上となったと判別した場合には警報信号を出力
するように構成したので、警報信号を利用して種々の措
置を取ることができ得る。すなわち、警報信号を利用し
て警報を発し、不完全燃焼等が引き起こされる危険性の
あることを作業者に事前に知らせることができ得る。ま
た、警報信号を利用してバーナ12を強制的に着火中止
させることができ得る。
【0047】また、エア供給手段21およびガス供給手
段31のエア圧(Pa)およびガス圧(Pg)が同圧
(600mmAq)となるように選択設定されているの
で、差圧値検出センサ51を構造簡単かつ低コストで具
現化できるとともに、検出分解能を一段と向上できる。
【0048】また、差圧検出センサ51が、エア室52
Aaとガス室52Bgとをダイアフラム51Dで区画し
かつこのダイアフラム51Dの変形により絶対差圧値△
Piを検出可能に形成されているので、ガス過剰の場合
の絶対差圧値(ΔPi)とエア過剰の場合の絶対差圧値
(ΔPi)との双方を検出できる。
【0049】また、設定差圧値記憶手段(44a)が、
キーボード45上のキー操作によって、設定差圧値ΔP
sを変更可能に形成されているので、設定差圧値△Ps
を小さくして早目の注意喚起を行ったり、措置可能範囲
限界で警報させる等の運用性を拡大できる。つまり、シ
ステム構築に応じた妥当性ある運用と適応性をより一段
と拡大をすることができる。
【0050】また、差圧検出手段51と比較判別手段
(42,43)とを、運転起動指令が発せられたことを
条件(図3のST10のYES)に、直ちに作動するも
のと形成されているので、着火前でも検出・比較判別で
きる。よって、より確実な着火と一層の安全性を確認で
きる。
【0051】さらに、警報信号が発生されてから設定時
間Tsだけ作業者の措置対応時間を確保し、しかる後で
かつ措置不完全の場合に強制着火中止制御手段(42,
43)により強制着火するものと構成してあるので、運
転継続を優先しつつ安全の万全を期せられる。
【0052】さらにまた、設定時間Ts内でもリセット
キー45bを押下操作することにより、警報信号出力制
御手段(42,43)の働きを停止可能に形成されてい
るので、運転続行可能措置がとられた場合に、無用な警
報が続行中止できる。
【0053】なお、上記実施例では、エア供給手段21
およびガス供給手段31のエア圧(Pa)およびガス圧
(Pg)が同圧となるように目標設定したが、システム
構築によっては、異なる圧力値としてもよい。また、空
燃比を1:1としたが、これに限定されない。
【0054】(第2実施例)第2実施例は、図4に示さ
れる。第2実施例に係る燃焼装置10は、基本的構成は
第1実施例の場合(図1)と同一であるが、設定差圧値
記憶手段44aに第1および第2の設定差圧値△Ps
1,△Ps2を設定可能に形成し、かつ警報信号出力制
御手段(42,43)を2段階で警報可能に形成してあ
る。
【0055】この実施例では、第1の設定差圧値ΔPs
1を70mmAq,第2の設定差圧値ΔPs2を100
mmAqとしている。すなわち、検出絶対差圧値△Pi
が第1の設定差圧値△Ps1以上(図4のST23のN
O)でかつ第1の設定差圧値△Ps1未満(ST28の
YES)の場合に、軽微な圧力変動を知らせるための第
1の警報を発し(ST29)、作業者による措置が必要
な警報(ST32)を第2の設定差圧値△Ps2以上
(ST28のNO)となった場合に行うように構成して
いる。したがって、より円滑な運用ができる。
【0056】なお、各警報のリセット(ST30のYE
S,ST34のYES)と警報停止(ST31,ST3
5)については、第1実施例の場合と同様につき説明は
省略する。
【0057】しかして、この第2実施例によれば、第1
実施例の場合と同様な作用効果を奏することができる
他、さらに2段警報とされているので、一段と円滑な運
転ができ、取扱い上も一段と便宜である。
【0058】(第3実施例)第3実施例は、図5に示さ
れる。すなわち、本燃焼装置10は、バーナ12に供給
されたエア圧とガス圧とが変動した場合にガス過剰はエ
ア過剰と異なり不完全燃焼が引き起こされる危険性があ
ることに着目し、ガス過剰側とエア過剰側とを別々に検
出し、ガス過剰の場合には絶対差圧値△Pigが小さい
うちから警報信号を出力して必要な措置を早い時期から
とることができるように構成したものである。
【0059】このために、差圧検出手段を形成する差圧
検出ユニットを2つ(51AU,51BU)を設け、か
つ、各差圧検出ユニット51AU,51BUを差圧検出
手段と設定差圧値記憶手段と比較判別手段とを一体的に
組合せた構成としている。
【0060】すなわち、一方の差圧検出ユニット51B
Uは、ガス過剰側で絶対差圧値△Pigが設定絶対差圧
値(例えば、70mAq)となった場合にガス警報信号
Sbを出力可能とされ、かつ他方の差圧検出ユニット5
1AUはエア過剰側で絶対差圧値△Piaが設定絶対差
圧値(例えば、120mAq)となった場合にエア警報
信号Saを出力可能とされている。
【0061】なお、エア供給手段21とガス供給手段3
1とを他の燃焼装置10Bと共通して利用するものとし
ている。なお、燃焼装置10Bは、エア供給手段21と
ガス供給手段31とを共通化利用する以外は本燃焼装置
10Aと同一構成とされている。この燃焼装置10Bに
は、エア供給管23Aおよび接続管23Bを通してブロ
ワ22からエアが供給されるとともに、ガス供給管33
Aおよび接続管33Bを通してガス供給源32からガス
が供給される。
【0062】しかして、この第3実施例によれば、第1
(第2)実施例の場合と同様な作用効果を奏することが
できる他、さらに検出絶対差圧値をガス過剰側(△Pi
g)とエア過剰側(△Pia)と別個に検出しかつ各設
定絶対差圧値(70mAq,120mAq)と判別して
ガス警報信号Sbとエア警報信号Saとを出力可能に構
成されているので、より安全性を確保できるとともに、
他の燃焼装置との共用も可能となる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、差圧検出手段と,設定
差圧値記憶手段と,比較判別手段と,警報信号出力制御
手段とを設け、バーナに供給されたガス圧とエア圧との
絶対差圧値を検出し,検出した絶対差圧値が設定差圧値
以上となったと判別した場合には警報信号を出力するよ
うにしたので、この警報信号を利用して不完全燃焼等が
引き起こされる危険性があることを事前に検出すること
ができる。よって、警報や着火中止等の種々の措置を採
ることができ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1,第2実施例の全体構成を説明す
るための図である。
【図2】同じく、差圧値検出センサを説明するための断
面図である。
【図3】同じく、動作を説明するためのフローチャート
である。
【図4】本発明の第2実施例を説明するためのフローチ
ャートである。
【図5】本発明の第3実施例を説明するための模式図で
ある。
【図6】塗装用焼付炉に適用された従来燃焼装置を説明
するための図である。
【図7】燃焼装置の従来構成を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
10 燃焼装置 12 バーナ 21 エア供給手段 31 ガス供給手段 42 CPU(比較判別手段,警報信号出力制御手段,
強制着火中止制御手段) 43 ROM(比較判別手段,警報信号出力制御手段,
強制着火中止制御手段) 44a RAMの一部記憶エリア(設定差圧値記憶手
段) 51 差圧検出センサ(差圧検出手段) 52 検出回路(差圧検出手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナにエアを供給するエア供給手段
    と、バーナにガスを供給するガス供給手段とを備えた燃
    焼装置において、 前記ガス供給手段から前記バーナに供給されたガス圧と
    前記エア供給手段から前記バーナに供給されたエア圧と
    の絶対差圧を検出する差圧検出手段と、設定差圧値を記
    憶する設定差圧値記憶手段と、差圧検出手段で検出され
    た絶対差圧値と設定差圧値記憶手段に記憶された設定差
    圧値とを比較して絶対差圧値が設定差圧値以上となった
    か否かを判別する比較判別手段と、該絶対差圧値が設定
    差圧値以上になったと判別されたことを条件に警報信号
    を出力する警報信号出力制御手段と、を設けたことを特
    徴とする燃焼装置。
JP32222494A 1994-12-26 1994-12-26 燃焼装置 Pending JPH08178279A (ja)

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