JPH08177658A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

内燃機関の吸気装置

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JPH08177658A
JPH08177658A JP32635694A JP32635694A JPH08177658A JP H08177658 A JPH08177658 A JP H08177658A JP 32635694 A JP32635694 A JP 32635694A JP 32635694 A JP32635694 A JP 32635694A JP H08177658 A JPH08177658 A JP H08177658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air duct
cool air
hood inner
internal combustion
suction port
Prior art date
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Pending
Application number
JP32635694A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanori Kawazu
孝典 河津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH08177658A publication Critical patent/JPH08177658A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負圧発生に伴うクールエアダクトの変位に起
因するエンジン出力の低下を防止する。 【構成】 フードインナ33に覆われるクールエアダク
ト22を介して外気A1を直接エアクリーナ30に導く
内燃機関の吸気装置において、クールエアダクト22の
吸入口23の外周端部に、フードインナ33に当接し吸
入口23近傍に生じる負圧によってクールエアダクト2
2の吸入口23がフードインナ33に過度に接近するの
を規制する変位規制手段27を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の吸気装置に
関し、とくに外気を直接エアクリーナに導くクールエア
ダクトの変位に起因するエンジン出力低下を防止するこ
とが可能な吸気装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車では、高温になったエンジンルー
ム内の空気をエアクリーナに導くとエンジンの性能が低
下するため、クールエアダクトにより外気を直接エアク
リーナに導くようにしている。図5は、従来の吸気装置
の一例を示している。図5に示すように、クールエアダ
クト1は合成樹脂から構成されており、水や雪の侵入を
防止する観点から吸入口2がフードインナ3とラジエー
タ4の上端部を支持するラジエータサポートアッパ5と
の間に設けられている。吸入口2はフードインナ3の段
差部3aと対向しており、吸入口2と段差部3aとの間
には外気を導入するための一定の隙間S 2 が設けられて
いる。クールエアダクト1の上流端部は、差込み構造に
よりエアフィルタ(図示略)に接続されている。
【0003】クールエアダクト1の吸入口2の外周に
は、シールスポンジ6が配置されている。エンジンルー
ム内7とエンジンルーム外8は、シールスポンジ6によ
り区画されている。クールエアダクト1には、ダクト固
定用のステー9が形成されている。ステー9には、ゴム
グロメッド10が設けられている。ステー9は、ボルト
を介して冷却ファンの回りに設置されるファンシュラウ
ド(図示略)に固定されている。エンジン運転中には、
フードインナ3とラジエータサポートアッパ5との間を
通過した外気A2 が吸入口2からクールエアダクト1内
に流入し、エアクリーナ(図示略)に導かれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5に示す従
来の吸気装置にはつぎの問題が存在した。エンジンの高
回転、高負荷運転時には、多量の吸入空気を必要とする
ため、クールエアダクト1の吸入口2付近には大きな負
圧が生じる。この負圧により、クールエアダクト1は図
5の2点鎖線に示すようにフードインナ3の段差部3a
側に移動し、フードインナ3の段差部3aとクールエア
ダクト1の吸入口2との間の隙間S2 が著しく減少す
る。また、エンジン運転時には、エンジンルーム内7が
高温となるので、樹脂部品であるクールエアダクト1お
よびファンシュラウドは硬度が低下し、クールエアダク
ト1は外力に対して変位しやすくなる。したがって、高
回転、高負荷時にはクールエアダクト1の吸入口2がフ
ードインナ3の段差部3aに過度に接近した状態とな
り、吸気量不足によるエンジン出力の低下を招くという
問題がある。
【0005】吸入口2近傍の負圧を低く抑えるために
は、クールエアダクト1とフードインナ3との間の隙間
2 を大に設定することが考えられるが、この場合、水
や雪の侵入に対して不利となる。さらに、隙間S2 の変
更は車両の意匠に与える影響が大きく、隙間S2 の設計
の自由度も小さくなることから十分な効果が期待できな
い。また、クールエアダクト1の変位を抑えるために、
クールエアダクト1をラジエータアッパサポート5に固
定することも考えられるが、この場合は搭載されるエン
ジンの種類毎に専用取付ねじが必要となり、コスト高と
なる。
【0006】本発明の目的は、負圧発生に伴うクールエ
アダクトの変位に起因するエンジン出力の低下を簡単な
構造で防止することが可能な内燃機関の吸気装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る内燃機関の吸気装置は、次の通りであ
る。フードインナに覆われるクールエアダクトを介して
外気を直接エアクリーナに導く内燃機関の吸気装置にお
いて、前記クールエアダクトの吸入口の外周端部に、フ
ードインナに当接し前記吸入口近傍に生じる負圧によっ
てクールエアダクトの吸入口がフードインナに過度に接
近するのを規制する変位規制手段を設けたことを特徴と
する内燃機関の吸気装置。
【0008】
【作用】本発明に係る内燃機関の吸気装置においては、
エンジンの運転時にはクールエアダクトの吸入口から外
気が吸入され、吸入口の近傍は負圧となる。クールエア
ダクトの吸入口外周端部には、変位規制手段を設けてい
るので、クールエアダクトが負圧によってフードインナ
側に変位しようとしても、変位規制手段がフードインナ
に当接しているので、クールエアダクトの過度の変位が
規制される。したがって、クールエアダクトの吸入口と
フードインナとの間の隙間は、吸気量を十分に確保でき
る程度に確実に保たれる。
【0009】
【実施例】図1ないし図3は、本発明の一実施例に係る
内燃機関の吸気装置を示している。図3において、21
は冷却ファン(図示略)の効率を向上させるために冷却
ファンの外周に設置されるファンシュラウドを示してい
る。ファンシュラウド21は、合成樹脂から構成されて
いる。ファンシュラウド21の上方には、合成樹脂から
なるクールエアダクト22が配置されている。クールエ
アダクト22は、吸気の温度上昇によるエンジン性能の
低下を防止するため、外気を直接エアークリーナ30に
導くものである。クールエアダクト22の上流端は、外
気を吸入する吸入口23に形成されている。吸入口23
の正面形状は、図2に示すように台形状となっている。
【0010】クールエアダクト22の下方には、ラジエ
ータ31が配置されている。ラジエータ31の車両前方
側には、ラジエータ31の上端部を支持するラジエータ
サポートアッパ32が設けられている。クールエアダク
ト22の上方には、クールエアダクト22を所定の隙間
をもって覆うフードインナ33が配置されている。クー
ルエアダクト22の吸入口23は、水や雪の侵入を防止
する観点からフードインナ33とラジエータサポートア
ッパ32との間に位置している。吸入口23は、フード
インナ33の段差部33aと対向しており、吸入口23
と段差部33aとの間には外気A1 を導入するための一
定の隙間S1 が設けられている。
【0011】クールエアダクト22の吸入口23の外周
部には、シール部材としてのシールスポンジ35が設け
られている。シールスポンジ35は、例えば上部側がフ
ードインナ33に取付けられ、下部側がラジエータサポ
ートアッパ32に取付けられている。シールスポンジ3
5は、エンジンルーム内36とエンジンルーム外37と
を区画する機能を有している。クールエアダクト22の
上流端部24は、差込み構造によりエアクリーナ30に
接続されている。クールエアダクト22には、ダクト固
定用のステー25が形成されている。ステー25には、
ゴムグロメッド26が取付けられている。ゴムグロメッ
ド26が取付けられたステー25は、図3に示すように
ボルト39を介してファンシュラウド21に固定されて
いる。
【0012】クールエアダクト22の吸入口23の外周
端部には、フードインナ33の段差部33aに当接し吸
入口23の近傍に生じた負圧によってクールエアダクト
22の吸入口23がフードインナ33の段差部33aに
過度に接近するのを規制する変位規制手段としてのスト
ッパ27が設けられている。ストッパ27は、クールエ
アダクト22と一体成形されている。ストッパ27は、
クールエアダクト22の両側壁28側に1個ずつ形成さ
れており、フードインナ33の段差部33aに向って突
出している。ストッパ27は、外気A1 が流れるエンジ
ンルーム外37に配置されている。エンジンの停止時に
は、ストッパ27の先端面とフードインナ33の段差部
33aとの間には、僅かな隙間が存在している。
【0013】つぎに、上記の内燃機関の吸気装置におけ
る作用について説明する。エンジンが起動すると、ピス
トンの往復動により外気A1 がクールエアダクト22お
よびエアクリーナ38を介して燃焼室内に導かれる。エ
ンジンの高回転、高負荷時には多量の吸入空気量を必要
とするため、クールエアダクト22の吸入口23付近に
は流速の速い吸気の流れによって大きな負圧が生じる。
シールスポンジ35によって区画されているエンジンル
ーム内36はエンジンルーム外37に比べて温度が著し
く高くなっているので、クールエアダクト22の取付部
位は硬度が低下し変形しやすい状態となる。
【0014】吸入口23の付近に大きな負圧が生じた場
合は、この負圧によってクールエアダクト22がフード
インナ33の段差部33a側に吸い寄せられることにな
るが、クールエアダクト22がフードインナ33側に変
位した際には各ストッパ27がフードインナ33の段差
部33aと当接し、クールエアダクト22の過度の変位
が規制される。ストッパ27は、外気A1 が流れるエン
ジンルーム外37に配置されているため、クールダクト
22の取付部位のように高温にならず、硬度低下による
強度の低下も生じない。したがって、吸入口23とフー
ドインナ33の段差部33aとの間の隙間S1 は所定の
値に維持され、エンジンへの吸気の供給量は十分に確保
される。
【0015】図4は、クールエアダクト22が負圧によ
ってフードインナ33側に大きく変位した状態でも、エ
ンジンへの吸気の供給を確保することが可能な構造を示
している。図4に示すように、クールエアダクト22に
はストッパ27は設けられておらず、クールエアダクト
22の吸入口23の底壁部23aに複数の流入部29が
形成されている。流入部29は、クールエアダクト22
がフードインナ33側に変位しない状態ではシールスポ
ンジ35の下部との接触によって塞がれており、クール
エアダクト22がフードインナ33側に大きく変位した
際には、流入部29を介して外気A1 がクールエアダク
ト22内に流入するようになっている。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、クールエアダクトの吸
入口の外周端部に、フードインナに当接し吸入口近傍に
生じる負圧によってクールエアダクトの吸入口がフード
インナに過度に接近するのを規制する変位規制手段を設
けたので、エンジンの高回転、高負荷時でもクールエア
ダクトの吸入口とフードインナとの間の隙間を十分確保
することが可能となり、吸気量の不足に起因するエンジ
ン出力の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る内燃機関の吸気装置の
部分正面図である。
【図2】図1におけるクールエアダクトの斜視図であ
る。
【図3】図1の装置の斜視図である。
【図4】図1のクールエアダクトの変形例を示す斜視図
である。
【図5】従来の内燃機関の吸気装置の一例を示す部分正
面図である。
【符号の説明】 22 クールエアダクト 23 吸入口 27 変位規制手段 30 エアクリーナ 33 フードインナ A1 外気

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フードインナに覆われるクールエアダク
    トを介して外気を直接エアクリーナに導く内燃機関の吸
    気装置において、前記クールエアダクトの吸入口の外周
    端部に、フードインナに当接し前記吸入口近傍に生じる
    負圧によってクールエアダクトの吸入口がフードインナ
    に過度に接近するのを規制する変位規制手段を設けたこ
    とを特徴とする内燃機関の吸気装置。
JP32635694A 1994-12-27 1994-12-27 内燃機関の吸気装置 Pending JPH08177658A (ja)

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JP32635694A JPH08177658A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 内燃機関の吸気装置

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JP32635694A JPH08177658A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 内燃機関の吸気装置

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JP (1) JPH08177658A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8157040B2 (en) 2004-07-12 2012-04-17 Honda Motor Co., Ltd. Automobile over-bulkhead air intake system
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US8540043B2 (en) 2010-08-30 2013-09-24 Honda Motor Co., Ltd. Over bulkhead air intake for reduced snow ingestion

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