JPH08177591A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射制御装置

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JPH08177591A
JPH08177591A JP6326295A JP32629594A JPH08177591A JP H08177591 A JPH08177591 A JP H08177591A JP 6326295 A JP6326295 A JP 6326295A JP 32629594 A JP32629594 A JP 32629594A JP H08177591 A JPH08177591 A JP H08177591A
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JP
Japan
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fuel injection
resistance value
fuel
injection valve
electromagnetic coil
Prior art date
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Application number
JP6326295A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Okada
芳裕 岡田
Takuya Sakurai
琢也 桜井
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】電磁式燃料噴射弁において、電磁コイルの抵抗
値の変動があっても、噴射量制御の精度を維持する。 【構成】燃料噴射弁の電磁コイルに対して直列に抵抗値
1 の分圧抵抗を接続し、前記分圧抵抗の端子電圧(分
圧)VRを読み取る(S2)。そして、前記分圧VR,
抵抗値R1 ,バッテリ電圧VBに基づいて燃料噴射弁の
電磁コイルの抵抗値RINJ を算出する(S3)。ここ
で、前記抵抗値RINJ を電磁コイルの温度TINJ に変換
し(S4)、更に、前記温度TINJ を、噴射パルス幅の
補正量dに変換し(S5)、前記補正量dに基づいて燃
料噴射パルス幅を補正する(S6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の燃料噴射制御
装置に関し、詳しくは、電磁式燃料噴射弁における燃料
の計量精度の改善技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子制御燃料噴射装置とし
て、電磁式燃料噴射弁から単位時間当たりに噴射供給さ
れる燃料量が一定となるように、燃料噴射弁に供給され
る燃料の圧力をプレッシャレギュレータにより調整し、
前記燃料噴射弁に与える噴射パルス信号のパルス幅(通
電時間)によって機関への燃料噴射量を決定する構成の
ものが知られている。
【0003】ところで、前記プレッシャレギュレータを
燃料噴射弁、即ち、内燃機関の近傍に配置する構成とす
ると、前記プレッシャレギュレータにおける燃圧調整の
ために燃料タンク内に戻される余剰燃料は機関の熱を吸
収した状態でタンク内に戻ることになり、燃料タンク内
の温度上昇の原因となる。そこで、燃料タンク内の温度
上昇を抑制するために、プレッシャレギュレータを燃料
タンク内等の機関から比較的遠い位置に配設して、機関
熱を受熱する前の段階で余剰燃料の燃料タンク内へのリ
ターンを行わせる構成とし、燃料噴射弁を燃料配管のデ
ッドエンドに配設する構成としたシステムが開発されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
燃料供給システムでは、燃料配管のデッドエンドに配管
の延設方向に沿って複数の燃料噴射弁が配設されること
になるため、前記デッドエンドに近い燃料噴射弁ほど、
比較的温度が高い滞留燃料を噴射供給する傾向が強くな
り、燃料噴射弁毎に温度差を生じる。燃料噴射弁毎に温
度差を生じると、燃料噴射弁毎に電磁コイルの抵抗値に
偏差を生じ、同じ噴射パルス巾を与えても前記抵抗値の
偏差によって実際に噴射される燃料量が相互に異なって
しまい、気筒間における空燃比ばらつきを発生させるこ
とになってしまうという問題があった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、電磁式燃料噴射弁において、温度影響で電磁コイ
ルの抵抗値変動があっても、所期の燃料量を噴射供給さ
せることができるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1の発明
にかかる内燃機関の燃料噴射制御装置は、図1に示すよ
うに構成される。図1において、燃料噴射弁は、電磁コ
イルの磁気力によって開作動するものであり、通電制御
手段は、前記電磁コイルへの通電時間によって燃料噴射
量を制御する。
【0007】ここで、コイル抵抗値検出手段は、前記電
磁コイルの抵抗値を検出し、通電時間補正手段は、前記
検出された抵抗値に基づいて前記通電時間を補正設定す
る。請求項2の発明にかかる内燃機関の燃料噴射制御装
置では、前記燃料噴射弁を複数備える構成において、前
記コイル抵抗値検出手段が、前記複数の燃料噴射弁のう
ちの特定の燃料噴射弁においてのみ抵抗値を検出し、前
記通電時間補正手段が、前記抵抗値を検出しない燃料噴
射弁については、予め設定された特性に従って他の燃料
噴射弁における抵抗値の検出結果に基づいて抵抗値を推
定し、該推定結果に基づいて前記通電時間の補正を行う
構成とした。
【0008】請求項3の発明にかかる内燃機関の燃料噴
射制御装置では、前記燃料噴射弁が燃料配管の延設方向
に複数並設される構成において、前記通電時間補正手段
が、抵抗値が検出される2つの燃料噴射弁で挟まれる位
置に配設された燃料噴射弁の抵抗値を、前記両隣の燃料
噴射弁それぞれにおける抵抗値の平均値とする構成とし
た。
【0009】請求項4の発明にかかる内燃機関の燃料噴
射制御装置では、並列的に設けられる複数の燃料配管そ
れぞれに燃料配管の延設方向に複数の燃料噴射弁が複数
並設される構成において、前記通電時間補正手段が、前
記並列的に設けられた複数の燃料配管それぞれでの抵抗
値の検出結果の差に基づいて抵抗値の推定を行う構成と
した。
【0010】請求項5の発明にかかる内燃機関の燃料噴
射制御装置では、前記通電時間補正手段が、抵抗値を検
出しない燃料噴射弁毎に予め設定した補正係数を、抵抗
値の検出結果に乗算して抵抗値を推定設定する構成とし
た。請求項6の発明にかかる内燃機関の燃料噴射制御装
置では、前記燃料噴射弁が、燃料配管のデッドエンドに
配設される構成とした。
【0011】
【作用】請求項1の発明にかかる内燃機関の燃料噴射制
御装置によると、温度影響を受けて変動する電磁コイル
の抵抗値が検出され、該検出された抵抗値に基づいて電
磁コイルへの通電時間が補正されるから、通電時間に対
する噴射量の相関が変化するような抵抗値の変化が発生
した場合に、通電時間の補正によって所期の噴射量を噴
射させることが可能である。尚、電磁コイルの抵抗値
は、燃料温度に影響される温度変化によって変動するも
のであるから、電磁コイルの抵抗値は電磁コイル又は燃
料温度の検出によっても知ることができることが明らか
であり、電磁コイルの抵抗値の検出は、直接,間接を問
わずに抵抗値を検出するものであるとする。
【0012】請求項2の発明にかかる内燃機関の燃料噴
射制御装置によると、燃料噴射弁を複数備える構成にお
いて、各燃料噴射弁毎に全て抵抗値を検出するのではな
く、特定の燃料噴射弁においてのみ抵抗値を検出させ、
抵抗値を検出しない燃料噴射弁において抵抗値は、別の
燃料噴射弁における抵抗値の検出結果を利用して推定す
る。従って、全ての燃料噴射弁において抵抗値を検出さ
せる場合に比べて構成の簡略化が図れる。
【0013】請求項3の発明にかかる内燃機関の燃料噴
射制御装置によると、抵抗値の検出対象となっている2
つの燃料噴射弁に挟まれる位置に配設される非検出対象
の燃料噴射弁においては、両隣の温度条件の中間的な温
度条件になっているものと見做し、両隣の燃料噴射弁に
おける抵抗値の検出結果の平均値が、当該燃料噴射弁の
抵抗値であると推定する。
【0014】請求項4の発明にかかる内燃機関の燃料噴
射制御装置によると、例えばV型機関のように複数の燃
料配管が並列的に設けられる構成において、各燃料配管
毎に検出される抵抗値の差に基づいて燃料配管による温
度条件の差を求め、前記差に基づいて非検出対象となっ
ている燃料噴射弁における抵抗値を推定する。請求項5
の発明にかかる内燃機関の燃料噴射制御装置によると、
抵抗値の非検出対象である燃料噴射弁毎に、抵抗値の検
出対象となっている燃料噴射弁における抵抗値の検出結
果を自己の抵抗値に変換するための補正係数が予め設定
されており、前記補正係数によって抵抗値が推定され
る。即ち、抵抗値の検出対象となっている燃料噴射弁の
温度条件と、非検出対象の燃料噴射弁における温度条件
との相関から、抵抗値の推定を行うものである。
【0015】請求項6の発明にかかる内燃機関の燃料噴
射制御装置によると、燃料配管のデッドエンドに燃料噴
射弁を配設することで、少なくとも燃料噴射弁付近で機
関熱を受けて高温となった燃料が燃料タンク内に戻され
ることがない構成とする。ここで、前記電磁コイルの抵
抗値検出に基づく通電時間の補正が行われるから、デッ
ドエンドに設けられることによる温度条件の悪化が噴射
量精度の悪化に繋がることを回避できる。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。一実施例
を示す図2において、燃料噴射弁1a〜1dは、閉弁方
向に付勢される弁体を電磁コイル(図示省略)の磁気吸
引力によってリフトさせることで開弁作動する電磁式燃
料噴射弁であって、前記電磁コイルの周囲を流通する燃
料をその先端部に設けられた噴孔部から噴射するもので
あり、各気筒(#1〜#4気筒)別に吸気マニホールド
のブランチ部に配設される。
【0017】前記各燃料噴射弁1a〜1dには、燃料タ
ンク2に内設された燃料ポンプ3によって吸引された燃
料が、同じく燃料タンク2に内設されたプレッシャレギ
ュレータ4によって所定圧力に調整されて供給されるよ
うになっている。前記プレッシャレギュレータ4には、
機関の吸入負圧が基準圧力室に導入されるようになって
おり、前記基準圧力としての吸入負圧と燃料圧力との差
圧が一定以上になると、燃料を燃料タンク2内に戻すリ
ターン通路5を開いて、前記差圧を一定に保つように調
整する。
【0018】上記のプレッシャレギュレータ4による圧
力調整作用によって、前記燃料噴射弁3は、その開弁時
間(電磁コイルに対する通電時間)に比例する燃料を噴
射する構成となっている。上記の燃料供給システムによ
ると、前記プレッシャレギュレータ4は燃料タンク2内
に戻す燃料量の調整によって圧力調整を行うが、前記燃
料タンク2内に戻される燃料は燃料ポンプ3から吐き出
された直後の燃料であって、機関の熱影響を受ける前の
燃料が燃料タンク2内に戻されることになるから、プレ
ッシャレギュレータ4から戻される燃料によって燃料タ
ンク2内の温度が上昇することがない。
【0019】プレッシャレギュレータ4で圧力が調整さ
れた燃料は、燃料配管6を介して該燃料配管6のデッド
エンド部(行き止まり部)に配管の延設方向に沿って並
設された各燃料噴射弁1a〜1dに供給される。前記燃
料噴射弁1a〜1dの各電磁コイルへの通電は、通電制
御手段としてのコントロールユニット7から送られる噴
射パルス信号によって個別に制御される。
【0020】マイクロコンピュータを内蔵したコントロ
ールユニット7は、エアフローメータ(図示省略)から
出力される吸入空気量信号や、クランク角センサ(図示
省略)から出力される回転信号などに基づいて、機関に
供給する燃料量に相当する有効噴射パルス幅Teを演算
すると共に、燃料噴射弁1a〜1dの作動遅れ時間(無
効噴射量)に対応する補正パルス幅Tsを演算し、前記
有効噴射パルス幅Teと前記補正パルス幅Tsとの加算
値を、最終的な噴射パルス幅Tiとして設定し、所定の
噴射タイミングにおいて前記噴射パルス幅Tiの噴射パ
ルス信号を各燃料噴射弁1a〜1dに出力して、各電磁
コイルの通電を制御する。
【0021】ここで、前記コントロールユニット7によ
る燃料噴射弁1a〜1dの駆動回路は、図3に示すよう
に構成されている。即ち、コントロールユニット7は、
燃料噴射弁1a〜1dの電磁コイル8に対する通電をス
イッチングするトランジスタ9のオン・オフを前記噴射
パルス信号によって制御する構成となっており、トラン
ジスタ9がオン制御されると、燃料噴射弁1a〜1dの
電磁コイル8に通電される。尚、図3において、VBは
バッテリ電圧である。
【0022】また、本実施例における各燃料噴射弁の駆
動回路それぞれには、電磁コイル8の抵抗値を検出する
ために、前記電磁コイル8と直列に分圧抵抗10を接続し
てあり、該分圧抵抗10による分圧VRがA/D変換器11
を介してコントロールユニット7に読み込まれ、更に、
前記バッテリ電圧VBがA/D変換器12を介してコント
ロールユニット7に読み込まれるようになっている。
【0023】ここで、コントロールユニット7は、図4
のフローチャートに示すように、前記分圧抵抗10の抵抗
値R1 ,バッテリ電圧VB及び分圧VRに基づいて各燃
料噴射弁1a〜1dの電磁コイル8の抵抗値をそれぞれ
に知って、かかる抵抗値に基づいて噴射パルス幅を各気
筒別に補正する。即ち、本実施例のように、燃料配管6
のデッドエンドに燃料噴射弁1a〜1dを配設する構成
では、各燃料噴射弁1a〜1dにおける温度条件が異な
り、デッドエンドに近い燃料噴射弁ほど機関の熱影響を
大きく受けた温度の高い燃料を噴射することになってし
まうため、その電磁コイル温度がより高くなる。そし
て、燃料噴射弁1a〜1d毎の電磁コイルの温度に差が
生じると、同じ噴射パルス幅Tiを与えても、各燃料噴
射弁1a〜1d毎に異なる噴射量となってしまう。そこ
で、各燃料噴射弁1a〜1d毎に電磁コイル8の抵抗値
(換言すれば温度)を検出し、抵抗値に変動による噴射
量の変化を補正すべく、前記抵抗値の検出結果に基づい
て各燃料噴射弁1a〜1dに与える噴射パルス幅Tiを
それぞれに補正するものである。
【0024】尚、本実施例において、コイル抵抗値検出
手段は、前記分圧抵抗10,A/D変換器11,12と、後述
するコントロールユニット7のソフトウェア機能とによ
って実現され、また、通電時間補正手段としての機能
は、後述するようにコントロールユニット7のソフトウ
ェア的に備えている。図4のフローチャートにおいて、
ステップ1(図中ではS1としてある。以下同様)で
は、バッテリ電圧VBを読み込み、ステップ2では、各
燃料噴射弁毎に分圧VRを読み込む。
【0025】そして、ステップ3では、以下の式に従っ
て燃料噴射弁1a〜1dの電磁コイル8の抵抗値RINJ
をそれぞれ算出する。 RINJ =R1 ・(VB−VR)/VR ステップ4では、前記電磁コイル8の抵抗値RINJ を、
予め設定された変換テーブルを用いて電磁コイル8の温
度TINJ に変換する。
【0026】更に、ステップ5では、前記温度TINJ
噴射パルス幅Tiの補正量dに変換し、次のステップ6
では、前記補正量dに従って対応する燃料噴射弁1a〜
1dに出力する噴射パルス信号のパルス幅を補正する。
上記のような抵抗値RINJ に基づく補正を、各燃料噴射
弁1a〜1d毎に実行すれば、各燃料噴射弁1a〜1d
において電磁コイル8の温度(抵抗値)が相互に異なっ
ても、各燃料噴射弁1a〜1dから所期の燃料量を噴射
供給させることができ、以て、気筒間で空燃比ばらつき
が発生することを回避できる。
【0027】ところで、上記実施例では、各燃料噴射弁
1a〜1dについてそれぞれに電磁コイル8の抵抗値R
INJ を検出させ、該検出結果に基づいて各燃料噴射弁1
a〜1d毎に補正量dを設定してパルス幅を補正する構
成としたが、かかる構成では、電磁コイル8の通電量を
検出するための構成を各燃料噴射弁1a〜1d毎に必要
として構成が煩雑である。
【0028】そこで、例えば図2に示すように配設され
る燃料噴射弁1a〜1dにおいて、#3気筒に対応する
燃料噴射弁1cにおいてのみ抵抗値RINJ を検出させ、
該検出結果に基づいて算出した燃料噴射弁1cに対応す
る補正量#3dから他の燃料噴射弁1a,1b,1dに
おける必要補正量dを推定する構成とすることも可能で
ある。これは、各燃料噴射弁1a〜1dにおける温度状
態に相関があり、例えば#3気筒の燃料噴射弁1cがあ
る温度であれば、他の燃料噴射弁1a,1b,1dはそ
れぞれ何度程度になるという関係を予め知ることができ
ることに因る。
【0029】ここで、図5のフローチャートに従って、
前記必要補正量dの推定制御によるパルス幅補正を説明
する。本実施例においては、図2に示すような燃料噴射
弁1a〜1dの配列において、#3気筒に対応して設け
られる燃料噴射弁1cにのみその抵抗値RINJ を検出す
るための図3に示すような構成が備えられているものと
する。
【0030】図5のフローチャートにおいて、ステップ
11ではバッテリ電圧を読み込み、ステップ12では#3気
筒の燃料噴射弁1cにおける分圧VRを読み込む。ステ
ップ13では、前記燃料噴射弁1cにおける分圧VRとバ
ッテリ電圧VB,分圧抵抗R1 に基づいて、燃料噴射弁
1cの電磁コイル8における抵抗値#3R INJ を算出す
る。
【0031】ステップ14では、前記抵抗値#3RINJ
燃料噴射弁1cの電磁コイル8の温度#3TINJ に変
換する。更に、ステップ15では、前記温度#3T
INJ を、燃料噴射弁1cに対応する噴射パルス幅Tiの
補正量#3dに変換する。ステップ16では、前記補正量
#3dに、燃料噴射弁1aに対応して予め設定された補
正係数#1K(例えば102 %)を乗算して、燃料噴射弁
1aに対応する補正量#1dを求める。
【0032】また、ステップ17では、前記補正量#3d
に、燃料噴射弁1bに対応して予め設定された補正係数
#2K(例えば101 %)を乗算して、燃料噴射弁1bに
対応する補正量#2dを求める。更に、ステップ18で
は、前記補正量#3dに、燃料噴射弁1dに対応して予
め設定された補正係数#4K(例えば99%)を乗算し
て、燃料噴射弁1dに対応する補正量#4dを求める。
【0033】前記補正係数#1K,#2K,#4Kは、
#3気筒の燃料噴射弁1cの温度状態に対する他の気筒
の燃料噴射弁1a,1b,1dの温度相関に基づいて予
め設定されるものであり、#3気筒の燃料噴射弁1cに
対して、#1気筒側ではより高温となり、逆に#4気筒
側では低温となる温度傾向に対応する。ステップ19で
は、上記のようにしてそれぞれに求められた補正量#1
d〜#4dに基づいて対応する噴射パルス幅の補正を行
う。
【0034】かかる構成によれば、1つの燃料噴射弁1
cでのみ抵抗値RINJ を検出すれば良いので、抵抗値R
INJ を検出するためのハードウェアを節約でき、構成を
簡略化できる。また、燃料配管6の延設方向において、
抵抗値RINJ が検出される燃料噴射弁に挟まれる位置に
配設された燃料噴射弁については、両隣の燃料噴射弁に
おける抵抗値RINJ (温度)の平均値が当該燃料噴射弁
における抵抗値RINJ (温度)であると見做すこともで
き、更に、例えばV型6気筒機関であって、図6に示す
ように、燃料配管6が並列的に2系統6a,6b設けら
れる場合に、該2系統設けられた燃料配管6a,6b間
における抵抗値の差(温度差)に基づいて、抵抗値が検
出されない燃料噴射弁における抵抗値を推定することも
可能であり、かかる推定を行う実施例を図7のフローチ
ャートに従って説明する。尚、図7のフローチャートに
示す実施例では、図6に示すような燃料噴射弁1a〜1
fの配列において、#1,#5,#6気筒に対応する燃
料噴射弁1a,1e,1fにのみ、図3に示すような抵
抗値RINJ を検出するための回路構成が備えられている
ものとする。
【0035】図7のフローチャートにおいては、ステッ
プ21では、バッテリ電圧VBを読み込み、ステップ22で
は#1,#5,#6の燃料噴射弁1における分圧VRを
それぞれ読み込む。ステップ23では、#1,#5,#6
の燃料噴射弁1a,1e,1fそれぞれにおける分圧V
Rとバッテリ電圧VB,分圧抵抗R1 に基づいて、燃料
噴射弁1a,1e,1fそれぞれの電磁コイル8におけ
る抵抗値#1RINJ ,#5RINJ ,#6RINJ を算出す
る。
【0036】ステップ24では、前記抵抗値#1RINJ
#5RINJ ,#6RINJ を、各電磁コイル8の温度#1
INJ ,#5TINJ ,#6TINJ にそれぞれ変換する。
更に、ステップ25では、前記温度#1TINJ ,#5T
INJ ,#6TINJ を、燃料噴射弁1a,1e,1fそれ
ぞれに対応する噴射パルス幅Tiの補正量#1d,#5
d,#6dに変換する。
【0037】ステップ26では、#2気筒に対応する燃料
噴射弁1bにおけるパルス幅補正量#2dを、 #2d=#1d−(#5d−#6d) として算出する。即ち、各燃料配管6a,6bにおいて
は、#2,#4,#6における温度変化傾向と、#1,
#3,#5における温度変化傾向とが略同じであると見
做し、#5と#6との温度差が、そのまま#1,#2間
で発生するものと推定することで、#2気筒における補
正量#2dを算出するものである。
【0038】ステップ27では、#3気筒における補正量
#3dを、両隣の#1,#5気筒における補正量#1
d,#5dの平均値として求める(#3d=(#1d+
#5d)/2)。即ち、#3気筒の燃料噴射弁1cは、
両隣の燃料噴射弁1a,1eの温度(抵抗値)の中間的
な温度(抵抗値)になるものと見做して、補正量#3d
も両隣の中間的な値として与えるものとした。
【0039】同様に、ステップ28では#4気筒における
補正量#4dを、両隣の#2,#6気筒における補正量
#2d,#6dの平均値として求める(#4d=(#2
d+#6d)/2)。尚、上記ステップ28で用いる#2
気筒の補正量#2dは、ステップ26で求めた値を用い
る。
【0040】ステップ29では、上記のようにして求めら
れた補正量#1d〜#6dに基づいて各燃料噴射弁1a
〜1f毎に噴射パルス幅の補正を行う。ところで、上記
各実施例では、各気筒毎に補正量dを設定する構成とし
たが、燃料噴射弁間における温度が充分に小さいと予測
される場合には、単一の燃料噴射弁においてのみ抵抗値
を検出し、かかる検出結果に基づく補正量を全ての気筒
に適用する構成とすることも可能である。
【0041】また、上記実施例では、プレッシャレギュ
レータにより燃料圧力を調整する構成としたが、燃料圧
力を検出するセンサを備え、該センサによる検出結果を
目標値に一致させるべく燃料ポンプ3の吐出量を調整す
る構成であっても良い。更に、燃料噴射弁1が燃料配管
のデッドエンドに設けられる構成ではなく、燃料噴射弁
1の下流側にプレッシャレギュレータが配設される構成
であっても良い。
【0042】また、対象とする機関を、直列4気筒或い
はV型6気筒に限定するものでないことは明らかであ
る。また、上記実施例では、分圧VRを検出して電磁コ
イルの抵抗値を算出した後、かかる抵抗値を電磁コイル
の温度に変換し、更に、前記コイル温度から補正量dを
求める構成としたが、抵抗値を直接補正量に変換するこ
とも可能である。
【0043】更に、分圧の検出による抵抗値の算出に代
えて、噴射弁内等に温度センサを配設し、電磁コイルの
温度に対応する燃料温度を検出し、該検出された温度に
基づいて噴射パルス幅の補正を行う構成としても良い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明にか
かる内燃機関の燃料噴射制御装置によると、電磁コイル
の抵抗値が燃料温度の影響で変動しても、所期の燃料を
噴射供給させることができ、空燃比制御精度を維持でき
るという効果がある。請求項2の発明にかかる内燃機関
の燃料噴射制御装置によると、燃料噴射弁を複数備える
構成において、全ての燃料噴射弁毎に抵抗値を検出する
必要がなく、簡便な構成によって各燃料噴射弁の噴射量
精度を維持できるという効果がある。
【0045】請求項3の発明にかかる内燃機関の燃料噴
射制御装置によると、抵抗値が検出される2つの燃料噴
射弁によって挟まれる位置に配設される抵抗値の非検出
対象の燃料噴射弁においては、両隣の燃料噴射弁におけ
る抵抗値の検出結果の平均値が、当該燃料噴射弁の抵抗
値であると推定されるから、配管の延設方向において全
ての燃料噴射弁の抵抗値を検出する必要を排除できると
いう効果がある。
【0046】請求項4の発明にかかる内燃機関の燃料噴
射制御装置によると、例えばV型機関のように複数の燃
料配管が並列的に設けられる構成において、各燃料配管
毎の抵抗値の差に基づいて非検出対象となっている燃料
噴射弁における抵抗値を推定することができ、複数の燃
料配管が並列的に設けられる構成において抵抗値検出の
ための構成を簡略化できるという効果がある。
【0047】請求項5の発明にかかる内燃機関の燃料噴
射制御装置によると、複数の燃料噴射弁間における温度
相関から特定燃料噴射弁の抵抗値が各燃料噴射弁の抵抗
値に変換されるから、前記温度相関を予め知ることで比
較的広範囲に抵抗値を推定することができ、抵抗値検出
のための構成を簡略化できるという効果がある。請求項
6の発明にかかる内燃機関の燃料噴射制御装置による
と、燃料配管のデッドエンドに燃料噴射弁を配設するこ
とで、少なくとも燃料噴射弁付近で機関熱を受けて高温
となった燃料が燃料タンク内に戻されることを回避で
き、かつ、前記電磁コイルの抵抗値検出に基づく通電時
間の補正によって、噴射量精度を維持できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例を示すシステム概略図。
【図3】実施例における燃料噴射弁の駆動回路を示す回
路ブロック図。
【図4】第1実施例の噴射パルス幅補正制御を示すフロ
ーチャート。
【図5】第2実施例の噴射パルス幅補正制御を示すフロ
ーチャート。
【図6】燃料配管が並列的に設けられる例を示す図。
【図7】第3実施例の噴射パルス幅補正制御を示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
1a〜1d 燃料噴射弁 2 燃料タンク 3 燃料ポンプ 4 プレッシャレギュレータ 5 リターン通路 6 燃料配管 7 コントロールユニット 8 電磁コイル 9 トランジスタ 10 分圧抵抗

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁コイルの磁気力によって開作動する燃
    料噴射弁によって機関に対して燃料を噴射供給する構成
    であって、前記電磁コイルへの通電時間によって前記燃
    料噴射弁による燃料噴射量を制御する通電制御手段を備
    えて構成される内燃機関の燃料噴射制御装置において、 前記電磁コイルの抵抗値を検出するコイル抵抗値検出手
    段と、 該コイル抵抗値検出手段で検出された抵抗値に基づいて
    前記通電時間を補正設定する通電時間補正手段と、 を設けたことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装
    置。
  2. 【請求項2】前記燃料噴射弁を複数備える一方、前記コ
    イル抵抗値検出手段が、前記複数の燃料噴射弁のうちの
    特定の燃料噴射弁においてのみ抵抗値を検出し、前記通
    電時間補正手段が、前記抵抗値を検出しない燃料噴射弁
    については、予め設定された特性に従って他の燃料噴射
    弁における抵抗値の検出結果に基づいて抵抗値を推定
    し、該推定結果に基づいて前記通電時間の補正を行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の内燃機関の燃料噴射制御
    装置。
  3. 【請求項3】前記燃料噴射弁が燃料配管の延設方向に複
    数並設される構成であって、前記通電時間補正手段が、
    抵抗値が検出される2つの燃料噴射弁で挟まれる位置に
    配設された燃料噴射弁の抵抗値を、前記両隣の燃料噴射
    弁それぞれにおける抵抗値の平均値とすることを特徴と
    する請求項2記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4. 【請求項4】並列的に設けられる複数の燃料配管それぞ
    れに燃料配管の延設方向に複数の燃料噴射弁が複数並設
    される構成であって、前記通電時間補正手段が、前記並
    列的に設けられた複数の燃料配管それぞれでの抵抗値の
    検出結果の差に基づいて抵抗値の推定を行うことを特徴
    とする請求項2記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  5. 【請求項5】前記通電時間補正手段が、抵抗値を検出し
    ない燃料噴射弁毎に予め設定した補正係数を、抵抗値の
    検出結果に乗算して抵抗値を推定設定することを特徴と
    する請求項2記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  6. 【請求項6】前記燃料噴射弁が、燃料配管のデッドエン
    ドに配設されることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か1つに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
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