JPH08177136A - 防水層立上り部の保護構造 - Google Patents
防水層立上り部の保護構造Info
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- JPH08177136A JPH08177136A JP6320427A JP32042794A JPH08177136A JP H08177136 A JPH08177136 A JP H08177136A JP 6320427 A JP6320427 A JP 6320427A JP 32042794 A JP32042794 A JP 32042794A JP H08177136 A JPH08177136 A JP H08177136A
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- heat insulating
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/24—Structural elements or technologies for improving thermal insulation
- Y02A30/244—Structural elements or technologies for improving thermal insulation using natural or recycled building materials, e.g. straw, wool, clay or used tires
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 建造物屋上の立上り部に施した防水層の熱劣
化を防止する保護構造を提供する。 【構成】 建造物屋上の立上り部に施された防水層の外
面に、防水層表面から所定間隔を存して、複数の断熱板
を横方向に連続して並設し、該断熱板の外面に防火性を
有する塗覆層を形成する。 【効果】 建造物屋上の立上り部に施された防水層の外
面に、断熱板を防水層保護板の基板として用いているの
で、その優れた断熱性能によって防水層の熱劣化を完全
に防止することが出来ると同時に、断熱板の取付作業が
極めて容易である。
化を防止する保護構造を提供する。 【構成】 建造物屋上の立上り部に施された防水層の外
面に、防水層表面から所定間隔を存して、複数の断熱板
を横方向に連続して並設し、該断熱板の外面に防火性を
有する塗覆層を形成する。 【効果】 建造物屋上の立上り部に施された防水層の外
面に、断熱板を防水層保護板の基板として用いているの
で、その優れた断熱性能によって防水層の熱劣化を完全
に防止することが出来ると同時に、断熱板の取付作業が
極めて容易である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物屋上の立上り部
に施される防水層の立上り部の保護構造に関する。
に施される防水層の立上り部の保護構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建造物の屋上の立上り部に施され
た防水層が、経年による自然劣化から保護するために、
防水層の外面に保護構造を設けることが広く行われてい
る。
た防水層が、経年による自然劣化から保護するために、
防水層の外面に保護構造を設けることが広く行われてい
る。
【0003】この保護構造の一般的な方法として湿式工
法が知られている。
法が知られている。
【0004】例えば、図5に示すような、建造物屋上の
床面aから所謂あごb付きパラペットcの立上り部に沿
って防水層dを施した後、床面aの該防水層d上に伸縮
目地材eを装着した押えコンクリート層fを打設し、該
防水層dの立上り部の表面に近接して、レンガまたはブ
ロックgをあごb下面近傍まで数段積み重ね、これをセ
メントモルタルhで結着し、更にレンガまたはブロック
gと防水層dの間に生じる空隙にセメントモルタルiを
充填させるレンガ積み工法がある。尚、図中、jは防水
層dの立上り部の上端部をパラペットcに固定する固定
金具、kは防水層dの立上り部の上端部および固定金具
jのシーリング材を示す。
床面aから所謂あごb付きパラペットcの立上り部に沿
って防水層dを施した後、床面aの該防水層d上に伸縮
目地材eを装着した押えコンクリート層fを打設し、該
防水層dの立上り部の表面に近接して、レンガまたはブ
ロックgをあごb下面近傍まで数段積み重ね、これをセ
メントモルタルhで結着し、更にレンガまたはブロック
gと防水層dの間に生じる空隙にセメントモルタルiを
充填させるレンガ積み工法がある。尚、図中、jは防水
層dの立上り部の上端部をパラペットcに固定する固定
金具、kは防水層dの立上り部の上端部および固定金具
jのシーリング材を示す。
【0005】また、防水層立上り部表面に、多数個の金
属製クランプ(通称トンボ)を溶融アスファルトで取り
付け、これに金属製ラス網を張り、その上からセメント
モルタルを塗り込み、その表面を金鏝で仕上げるモルタ
ル塗り工法もある。
属製クランプ(通称トンボ)を溶融アスファルトで取り
付け、これに金属製ラス網を張り、その上からセメント
モルタルを塗り込み、その表面を金鏝で仕上げるモルタ
ル塗り工法もある。
【0006】これらの湿式工法の他に、建造物屋上の平
面部の床面にはコンクリート押え工法を採用し、立上り
部には露出工法を施すもので、砂付アスファルトルーフ
ィング仕上げ、または防水層の外面に厚手の砂付アスフ
ァルトマスチック板を溶融アスファルトで貼りつける方
法が知られている。
面部の床面にはコンクリート押え工法を採用し、立上り
部には露出工法を施すもので、砂付アスファルトルーフ
ィング仕上げ、または防水層の外面に厚手の砂付アスフ
ァルトマスチック板を溶融アスファルトで貼りつける方
法が知られている。
【0007】前記湿式工法に代わって、近年は各種の乾
式工法が開発されている。
式工法が開発されている。
【0008】即ち、保護板としてセメント押し出し成形
板または複合アルミ板等を用いるものである。これらの
保護板を固定する方法として、あご付きパラペットの場
合には、予めパラペットのあご下面および床面に溝を形
成し、該溝に保護板を嵌め込む方法、或いは、あご下部
の防水層上端部近傍および床面平面部に取付金具を配設
する方法がある。そして、これらの取付金具としては、
主にアルミ押し出し成型品が用いられている。
板または複合アルミ板等を用いるものである。これらの
保護板を固定する方法として、あご付きパラペットの場
合には、予めパラペットのあご下面および床面に溝を形
成し、該溝に保護板を嵌め込む方法、或いは、あご下部
の防水層上端部近傍および床面平面部に取付金具を配設
する方法がある。そして、これらの取付金具としては、
主にアルミ押し出し成型品が用いられている。
【0009】また、パラペット頂部に金属製笠木を用い
る場合、或いはパラペットの高さに比して防水層の立上
り部の高さが低く防水層上端部に金属フラッシングを取
付ける場合には、これら金属部品に予め保護板取付け用
の溝を形設してあるものが多く見られる。そして、取付
金具の形状、部品の数において夫々工夫がなされている
が、何れも保護板の固定方法としては保護板の上下端に
対応する位置の笠木もしくはフラッシング下面近傍およ
び床面に取付金具を配設する方法である。
る場合、或いはパラペットの高さに比して防水層の立上
り部の高さが低く防水層上端部に金属フラッシングを取
付ける場合には、これら金属部品に予め保護板取付け用
の溝を形設してあるものが多く見られる。そして、取付
金具の形状、部品の数において夫々工夫がなされている
が、何れも保護板の固定方法としては保護板の上下端に
対応する位置の笠木もしくはフラッシング下面近傍およ
び床面に取付金具を配設する方法である。
【0010】例えば、図6に示すような、建造物屋上の
床面mからパラペットnの立上り部に沿って防水層oを
施すと共に、該防水層oをパラペットnの立上り部の頂
部pまで延設した後、床面mの該防水層o上に伸縮目地
材qを装着した押えコンクリート層rを打設し、パラペ
ットnの頂部pにアルミニウム製の笠木sを台座t並び
に保護板固定金具uと共にアンカーvで固定する。ま
た、押えコンクリート層rの保護板固定金具uに対向す
る位置に保護板固定金具wを設置し、両保護板固定金具
u、w間に保護板(セメント成型板)xを取付ける上下
止め金具工法がある。
床面mからパラペットnの立上り部に沿って防水層oを
施すと共に、該防水層oをパラペットnの立上り部の頂
部pまで延設した後、床面mの該防水層o上に伸縮目地
材qを装着した押えコンクリート層rを打設し、パラペ
ットnの頂部pにアルミニウム製の笠木sを台座t並び
に保護板固定金具uと共にアンカーvで固定する。ま
た、押えコンクリート層rの保護板固定金具uに対向す
る位置に保護板固定金具wを設置し、両保護板固定金具
u、w間に保護板(セメント成型板)xを取付ける上下
止め金具工法がある。
【0011】また、特公平6-76726号公報で「建築物の
外壁の外面に、断熱材を取付ける工程と、この断熱材の
外面に酢酸ビニル、アクリルのエマルジョンをモルタル
に混入した樹脂モルタル、または酢酸ビニル、アクリル
のエマルジョンをセメントペーストに混入した樹脂セメ
ントペーストの何れかからなり、接着剤としての役割を
果たす調整層を形成する工程と、この調整層の外面に、
セメントモルタルを施して仕上下地層とする工程と、こ
の仕上下地層の外面に仕上層を形成する工程を順次経る
壁外断熱構築法」が提案されている。
外壁の外面に、断熱材を取付ける工程と、この断熱材の
外面に酢酸ビニル、アクリルのエマルジョンをモルタル
に混入した樹脂モルタル、または酢酸ビニル、アクリル
のエマルジョンをセメントペーストに混入した樹脂セメ
ントペーストの何れかからなり、接着剤としての役割を
果たす調整層を形成する工程と、この調整層の外面に、
セメントモルタルを施して仕上下地層とする工程と、こ
の仕上下地層の外面に仕上層を形成する工程を順次経る
壁外断熱構築法」が提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術にあっては種々の欠点が見いだされる。
従来技術にあっては種々の欠点が見いだされる。
【0013】即ち、図5に示すレンガ積み工法において
は、あご付きパラペットの立上り部において、防水層の
表面に近接してレンガまたはブロック積みをしてセメン
トモルタルで結着し、更にレンガまたはブロックと防水
層の間に生じる空隙にセメントモルタルを充填する工法
を採用しているので、防水工事の後の湿式の左官工事を
行う煩雑さや、工期が長くかかる等の問題があり、ま
た、あご部分のコンクリートの荷重に加えて更にレンガ
またはブロック積みとセメントモルタルの充填によって
建造物躯体に対し、かなりの荷重がかかる難問がある。
更に、漏水事故が発生した場合、その原因調査のため積
まれているレンガまたはブロックを破壊して取り除かな
ければならず、また、その後の補修にも多大の労力を要
するという問題がある。
は、あご付きパラペットの立上り部において、防水層の
表面に近接してレンガまたはブロック積みをしてセメン
トモルタルで結着し、更にレンガまたはブロックと防水
層の間に生じる空隙にセメントモルタルを充填する工法
を採用しているので、防水工事の後の湿式の左官工事を
行う煩雑さや、工期が長くかかる等の問題があり、ま
た、あご部分のコンクリートの荷重に加えて更にレンガ
またはブロック積みとセメントモルタルの充填によって
建造物躯体に対し、かなりの荷重がかかる難問がある。
更に、漏水事故が発生した場合、その原因調査のため積
まれているレンガまたはブロックを破壊して取り除かな
ければならず、また、その後の補修にも多大の労力を要
するという問題がある。
【0014】また、防水層立上り部表面に多数個の金属
製クランプを溶融アスファルトで取付け、これに金属製
ラス網を張り、その上からセメントモルタルを塗り込
み、その表面を仕上げるモルタル塗り工法の場合は、湿
式工事を伴うので煩雑となり工期も長くかかる。更に、
経年によるモルタル塗覆面に亀裂が発生、或いは剥落し
たりするので耐久性にも問題がある。
製クランプを溶融アスファルトで取付け、これに金属製
ラス網を張り、その上からセメントモルタルを塗り込
み、その表面を仕上げるモルタル塗り工法の場合は、湿
式工事を伴うので煩雑となり工期も長くかかる。更に、
経年によるモルタル塗覆面に亀裂が発生、或いは剥落し
たりするので耐久性にも問題がある。
【0015】また、立上り部を砂付アスファルトルーフ
ィング仕上げをする方法の場合、または立上り部の防水
層の上に厚手の砂付アスファルトマスチック板を溶融ア
スファルトで貼りつける方法の場合は、経年の太陽熱そ
の他の自然現象によって砂付アスファルトマスチック板
がずり落ちたり、アスファルトが劣化するという問題が
ある。
ィング仕上げをする方法の場合、または立上り部の防水
層の上に厚手の砂付アスファルトマスチック板を溶融ア
スファルトで貼りつける方法の場合は、経年の太陽熱そ
の他の自然現象によって砂付アスファルトマスチック板
がずり落ちたり、アスファルトが劣化するという問題が
ある。
【0016】近年開発された取付金具を用いて保護板を
固定する乾式工法、例えば図6に示す上下止め金具工法
の場合は、概して施工工程数や部品数が多く、取付け作
業においてもパラペットの立上り端部付近の狭い空間で
行う作業が多く、かつ煩雑であり、施工後の仕上がりを
良好ならしめるためには、取付金具の水平、垂直等の精
度が要求されるので、必ずしも簡便な方法とはいえず、
高度の技術が必要とされる。また、コスト面においても
安価とはいえないという問題がある。
固定する乾式工法、例えば図6に示す上下止め金具工法
の場合は、概して施工工程数や部品数が多く、取付け作
業においてもパラペットの立上り端部付近の狭い空間で
行う作業が多く、かつ煩雑であり、施工後の仕上がりを
良好ならしめるためには、取付金具の水平、垂直等の精
度が要求されるので、必ずしも簡便な方法とはいえず、
高度の技術が必要とされる。また、コスト面においても
安価とはいえないという問題がある。
【0017】また、特公平6-76726号で提案の壁外断熱
構築法の場合は、仕上下地層としてセメントモルタルを
もちいるもので、モルタル層の厚さは少なくとも20〜30
mm程度は必要であるので、工期が長くかかり、また経年
によりモルタルに亀裂が発生し、或いは剥落したりして
耐久性に問題がある。
構築法の場合は、仕上下地層としてセメントモルタルを
もちいるもので、モルタル層の厚さは少なくとも20〜30
mm程度は必要であるので、工期が長くかかり、また経年
によりモルタルに亀裂が発生し、或いは剥落したりして
耐久性に問題がある。
【0018】本発明はかかる問題点を解消し、断熱材を
防水層保護板の基板として使用し、該断熱板を所定の位
置に容易に取付けることが出来る防水層立上り部の保護
構造を提供することを目的とする。
防水層保護板の基板として使用し、該断熱板を所定の位
置に容易に取付けることが出来る防水層立上り部の保護
構造を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本出願人らは先に特願平
5-200290号で「建築物の屋上の立上り部に施された防水
層の表面に、ピースを横方向に適宜の間隔を存して固定
すると共に、これらのピースに所望枚数の保護板を固定
し横方向に並設して成る立上り防水層の保護構造」を提
案し、前記問題点を解消した。
5-200290号で「建築物の屋上の立上り部に施された防水
層の表面に、ピースを横方向に適宜の間隔を存して固定
すると共に、これらのピースに所望枚数の保護板を固定
し横方向に並設して成る立上り防水層の保護構造」を提
案し、前記問題点を解消した。
【0020】本発明は、先に特願平5-200290号で提案せ
る立上り防水層の保護構造とは異なる構造によって、前
記従来の問題点を解消し、更に防水層の熱劣化を完全に
防止して耐久性を向上させた防水層立上り部の保護構造
を提供するものである。
る立上り防水層の保護構造とは異なる構造によって、前
記従来の問題点を解消し、更に防水層の熱劣化を完全に
防止して耐久性を向上させた防水層立上り部の保護構造
を提供するものである。
【0021】本発明の防水層立上り部の保護構造は、建
造物屋上の立上り部に施された防水層の外面に、直接ま
たは防水層表面から所定間隔を存して、複数の断熱板を
横方向に連続して並設し、該断熱板の外面に織布または
不織布を介して、または介することなく防火性を有する
塗覆層を形成したことを特徴する。
造物屋上の立上り部に施された防水層の外面に、直接ま
たは防水層表面から所定間隔を存して、複数の断熱板を
横方向に連続して並設し、該断熱板の外面に織布または
不織布を介して、または介することなく防火性を有する
塗覆層を形成したことを特徴する。
【0022】また、もう一つの防水層立上り部の保護構
造は、建造物屋上の立上り部に施された防水層の外面
に、直接または防水層表面から所定間隔を存して、片側
の表面に防火性を有する塗覆層を形成して成る断熱板の
複数を、該塗覆層側を外側となるように横方向に連続し
て並設したことを特徴とする。
造は、建造物屋上の立上り部に施された防水層の外面
に、直接または防水層表面から所定間隔を存して、片側
の表面に防火性を有する塗覆層を形成して成る断熱板の
複数を、該塗覆層側を外側となるように横方向に連続し
て並設したことを特徴とする。
【0023】前記断熱板を合成樹脂系発泡体または無機
質系発泡体としてもよい。
質系発泡体としてもよい。
【0024】また、前記防火性を有する塗覆層をスラリ
ー状のポリマーセメントモルタル、繊維入りマスチック
塗料、砂壁状塗料のいずれかを塗布し、乾燥させた塗覆
層としてもよく、また、前記防火性を有する塗覆層の形
成手段を該塗覆層材料の刷毛塗り、ロール塗り、コテ塗
り、吹き付け塗布のいずれかとしてもよい。
ー状のポリマーセメントモルタル、繊維入りマスチック
塗料、砂壁状塗料のいずれかを塗布し、乾燥させた塗覆
層としてもよく、また、前記防火性を有する塗覆層の形
成手段を該塗覆層材料の刷毛塗り、ロール塗り、コテ塗
り、吹き付け塗布のいずれかとしてもよい。
【0025】
【作用】本発明の構成によれば、建造物屋上の立上り部
に施された防水層の外面に、断熱板を防水層保護板の基
板として用いているので、防水層は直射日光から保護さ
れると同時に、防水層保護板として用いる断熱材が、断
熱性能において非常に優れているので、防水層の熱劣化
を完全に防止することが出来る。
に施された防水層の外面に、断熱板を防水層保護板の基
板として用いているので、防水層は直射日光から保護さ
れると同時に、防水層保護板として用いる断熱材が、断
熱性能において非常に優れているので、防水層の熱劣化
を完全に防止することが出来る。
【0026】また、断熱板はその施工に際し施工現場の
状況に応じて、該断熱板の切断、切り込み加工が、カッ
ターナイフ等の使用で極めて簡単になし得る。
状況に応じて、該断熱板の切断、切り込み加工が、カッ
ターナイフ等の使用で極めて簡単になし得る。
【0027】また、防水層の外面に断熱板を直接または
スペーサーを介して取付けられているが、防水層表面に
生じた不陸を、直接貼りつける場合は接着剤層の厚さ、
或いはスペーサーを用いる場合はスペーサーの厚さを調
整することによって、複数の連続して横方向に並設され
る断熱板の出入りの不揃いを容易に修正して揃えること
が出来る。
スペーサーを介して取付けられているが、防水層表面に
生じた不陸を、直接貼りつける場合は接着剤層の厚さ、
或いはスペーサーを用いる場合はスペーサーの厚さを調
整することによって、複数の連続して横方向に並設され
る断熱板の出入りの不揃いを容易に修正して揃えること
が出来る。
【0028】更に、断熱板の外側表面に防火性を有する
塗覆層が設けられているので、特に有機質の断熱板を用
いる場合には、防火上の安全性を確保することが出来
る。
塗覆層が設けられているので、特に有機質の断熱板を用
いる場合には、防火上の安全性を確保することが出来
る。
【0029】また、塗覆層を形成する塗り材の厚さは数
mm程度の薄塗りでよいので、作業が簡単であると共に、
乾燥期間が短くて済み、しかも軽量の断熱板と厚さの薄
い塗覆層により建造物屋上の軽量化が図れる。
mm程度の薄塗りでよいので、作業が簡単であると共に、
乾燥期間が短くて済み、しかも軽量の断熱板と厚さの薄
い塗覆層により建造物屋上の軽量化が図れる。
【0030】
【実施例】先ず、本発明の基本的な考え方について説明
する。
する。
【0031】本発明に使用する断熱板は、合成樹脂系発
泡体または無機質系発泡体からなり、その厚さは10〜50
mm程度の板状の断熱材である。そして、合成樹脂系発泡
体としては、ポリスチレン製発泡体、硬質ポリウレタン
製発泡体、ポリエチレン製発泡体、ポリ塩化ビニル製発
泡体等が挙げられる。これらのうち、寸法安定性、耐久
性等の点からポリスチレン製発泡体が好ましい。また、
無機質系発泡体としては、ガラス発泡体、所謂泡ガラス
が挙げられる。
泡体または無機質系発泡体からなり、その厚さは10〜50
mm程度の板状の断熱材である。そして、合成樹脂系発泡
体としては、ポリスチレン製発泡体、硬質ポリウレタン
製発泡体、ポリエチレン製発泡体、ポリ塩化ビニル製発
泡体等が挙げられる。これらのうち、寸法安定性、耐久
性等の点からポリスチレン製発泡体が好ましい。また、
無機質系発泡体としては、ガラス発泡体、所謂泡ガラス
が挙げられる。
【0032】これらの断熱材は、立上り部に施された防
水層の外面に接着剤を介して直接取付けるか、または防
水層表面から所定の間隔を存して取付ける。間隔を存し
て取付ける場合は例えば防水層表面に縦、横夫々が数cm
で厚さが数cm程度のスペーサーを多数個用意し、断熱板
の大きさ等を考慮した上で、適宜間隔をおいて取付け、
該スペーサーに断熱板を取付ける。従って、防水層表面
と、それに対向する断熱板との間にはスペーサーの厚さ
に相当する空隙がつくられる。スペーサーの材質として
は、木質系のものをはじめ、釘打ちしない場合には合成
樹脂系や合成ゴム系のものであっても差し支えない。
水層の外面に接着剤を介して直接取付けるか、または防
水層表面から所定の間隔を存して取付ける。間隔を存し
て取付ける場合は例えば防水層表面に縦、横夫々が数cm
で厚さが数cm程度のスペーサーを多数個用意し、断熱板
の大きさ等を考慮した上で、適宜間隔をおいて取付け、
該スペーサーに断熱板を取付ける。従って、防水層表面
と、それに対向する断熱板との間にはスペーサーの厚さ
に相当する空隙がつくられる。スペーサーの材質として
は、木質系のものをはじめ、釘打ちしない場合には合成
樹脂系や合成ゴム系のものであっても差し支えない。
【0033】立上り部に施された防水層がアスファルト
防水層である場合、防水層表面に対する直接の断熱板の
接着、またはスペーサーの取付けは、熱溶融したアスフ
ァルト或いは防水層表面をガスバーナーによって全面的
にもしくは部分的に溶融して圧着させることが出来る。
また、防水層にゴムシート、塩化ビニルシート等のアス
ファルト以外の材料が使われた場合には、各種のシーリ
ング剤、ホットメルト接着剤、その他のマスチック状の
接着剤等によって断熱材、スペーサーを取付ける。
防水層である場合、防水層表面に対する直接の断熱板の
接着、またはスペーサーの取付けは、熱溶融したアスフ
ァルト或いは防水層表面をガスバーナーによって全面的
にもしくは部分的に溶融して圧着させることが出来る。
また、防水層にゴムシート、塩化ビニルシート等のアス
ファルト以外の材料が使われた場合には、各種のシーリ
ング剤、ホットメルト接着剤、その他のマスチック状の
接着剤等によって断熱材、スペーサーを取付ける。
【0034】更に、防水層表面に対して接着剤を用いる
代わりに釘止めまたはビス止めすることも出来るが、釘
等が防水層を貫通するので、釘軸周りのシール性が確保
出来るゴムアスファルトシートから成る防水層の場合に
は、そのまま使用して差し支えないが、例えば塩化ビニ
ルシートから成る防水層の如く、シール性が殆ど期待出
来ない場合には、釘止めした後、釘頭周りをシーリング
剤でシールする必要があり、かえって煩雑となるので接
着工法を行うのが好ましい。
代わりに釘止めまたはビス止めすることも出来るが、釘
等が防水層を貫通するので、釘軸周りのシール性が確保
出来るゴムアスファルトシートから成る防水層の場合に
は、そのまま使用して差し支えないが、例えば塩化ビニ
ルシートから成る防水層の如く、シール性が殆ど期待出
来ない場合には、釘止めした後、釘頭周りをシーリング
剤でシールする必要があり、かえって煩雑となるので接
着工法を行うのが好ましい。
【0035】次いで、スペーサーの固着後、該スペーサ
ーの表面に断熱板を取付けるためには、接着剤を用いる
か、もしくは予めスペーサー表面に、合成樹脂製の断熱
ピンを例えばホットメルト接着剤で取付けて固着した
後、該断熱ピンに断熱板を突き刺して固定し、更に突き
刺したピンの先端部分に合成樹脂製のキャップ材を嵌め
込み固定するものである。
ーの表面に断熱板を取付けるためには、接着剤を用いる
か、もしくは予めスペーサー表面に、合成樹脂製の断熱
ピンを例えばホットメルト接着剤で取付けて固着した
後、該断熱ピンに断熱板を突き刺して固定し、更に突き
刺したピンの先端部分に合成樹脂製のキャップ材を嵌め
込み固定するものである。
【0036】防水層表面にスペーサーを介して断熱板を
取付ける利点は、防水層表面に不陸(不陸とは表面に凹
凸があり、平らでないことを示す)がある場合、横方向
に複数の連続して並設される断熱板の出入りの不揃いを
スペーサーの厚さを調整することによって揃えることが
可能になることであり、施工後の仕上がりを非常に良好
ならしめることが出来る。尚、防水層の不陸がごく僅か
であれば、その状況に応じて接着剤の塗布量の調整によ
る接着剤厚さで調整することも可能である。
取付ける利点は、防水層表面に不陸(不陸とは表面に凹
凸があり、平らでないことを示す)がある場合、横方向
に複数の連続して並設される断熱板の出入りの不揃いを
スペーサーの厚さを調整することによって揃えることが
可能になることであり、施工後の仕上がりを非常に良好
ならしめることが出来る。尚、防水層の不陸がごく僅か
であれば、その状況に応じて接着剤の塗布量の調整によ
る接着剤厚さで調整することも可能である。
【0037】更に、本発明において、防水層保護板とし
てこれらの断熱板を用いるので、施工現場の状況に応じ
て、断熱板の寸法切断或いは切り込み加工をカッターナ
イフ等により極めて容易に対応して行うことが出来る。
また、当然のことながら、断熱板は断熱性能が優れてい
るので防水層の熱劣化を完全に防止することが出来る。
てこれらの断熱板を用いるので、施工現場の状況に応じ
て、断熱板の寸法切断或いは切り込み加工をカッターナ
イフ等により極めて容易に対応して行うことが出来る。
また、当然のことながら、断熱板は断熱性能が優れてい
るので防水層の熱劣化を完全に防止することが出来る。
【0038】本発明に用いる織布または不織布は、合成
繊維、ガラス繊維或いはこれらの混合繊維から成るもの
で、目付量が50〜100g/m2程度のものが作業性並びに取
扱性が容易で好都合である。合成繊維としてはポリエス
テル繊維、ビニロン繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維
等が挙げられる。
繊維、ガラス繊維或いはこれらの混合繊維から成るもの
で、目付量が50〜100g/m2程度のものが作業性並びに取
扱性が容易で好都合である。合成繊維としてはポリエス
テル繊維、ビニロン繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維
等が挙げられる。
【0039】これらの織布または不織布は断熱板を施工
した後、該断熱板の外側表面に形成する防火性を有する
塗覆層の補強材として用いるものであるが、塗覆層自体
が強度を有するもの、例えば繊維入りのマスチック塗料
等を用いる場合には、これらの織布または不織布を用い
なくとも差し支えない。
した後、該断熱板の外側表面に形成する防火性を有する
塗覆層の補強材として用いるものであるが、塗覆層自体
が強度を有するもの、例えば繊維入りのマスチック塗料
等を用いる場合には、これらの織布または不織布を用い
なくとも差し支えない。
【0040】本発明において、断熱板表面に形成する防
火性の塗覆層はスラリー状のポリマーセメントモルタ
ル、繊維入りマスチック塗料、砂壁状塗料のうち何れか
一つを選択して塗布し、乾燥させてなるものである。こ
れらの塗り材の塗布量はその厚さが数mm程度の薄塗りで
よく、通常のモルタル仕上げのような数十mmの厚さを必
要としないので、作業が簡単であると同時に乾燥期間が
短くて済み、従って、工期を著しく短縮することが出来
る。しかも軽量の断熱板と厚さの薄い塗覆層によって建
造物屋上の軽量化に大いに役立つものである。また、前
記塗り材、即ち塗覆層の材料の塗布手段としては刷毛塗
り、ロール塗り、コテ塗り、吹き付け塗布のうち何れか
を用いるものであり、これらのうちから施工現場に併せ
て適宜選択して用いることが出来る。
火性の塗覆層はスラリー状のポリマーセメントモルタ
ル、繊維入りマスチック塗料、砂壁状塗料のうち何れか
一つを選択して塗布し、乾燥させてなるものである。こ
れらの塗り材の塗布量はその厚さが数mm程度の薄塗りで
よく、通常のモルタル仕上げのような数十mmの厚さを必
要としないので、作業が簡単であると同時に乾燥期間が
短くて済み、従って、工期を著しく短縮することが出来
る。しかも軽量の断熱板と厚さの薄い塗覆層によって建
造物屋上の軽量化に大いに役立つものである。また、前
記塗り材、即ち塗覆層の材料の塗布手段としては刷毛塗
り、ロール塗り、コテ塗り、吹き付け塗布のうち何れか
を用いるものであり、これらのうちから施工現場に併せ
て適宜選択して用いることが出来る。
【0041】塗覆層の形状は施工現場において断熱板を
取付けた後に行うか、または予め断熱板に塗覆層を形成
してプレハブ化した複合断熱板を、施工現場で取付ける
ようにしてもよい。
取付けた後に行うか、または予め断熱板に塗覆層を形成
してプレハブ化した複合断熱板を、施工現場で取付ける
ようにしてもよい。
【0042】本発明の防火性を有する塗覆層を形成する
ために用いるスラリー状のポリマーセメントモルタル
は、セメントに合成ゴムラテックスまたは合成樹脂エマ
ルジョンを加え、更に水等を加えてスラリー状に調整し
たものである。合成ゴムラテックスとしては、スチレン
ブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ク
ロロプレンゴム等が挙げられる。また、合成樹脂エマル
ジョンとしては、アクリル系樹脂、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合樹脂等が挙げられる。そして、これらの混入量
はセメントに対して5〜10重量%程度とする。
ために用いるスラリー状のポリマーセメントモルタル
は、セメントに合成ゴムラテックスまたは合成樹脂エマ
ルジョンを加え、更に水等を加えてスラリー状に調整し
たものである。合成ゴムラテックスとしては、スチレン
ブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ク
ロロプレンゴム等が挙げられる。また、合成樹脂エマル
ジョンとしては、アクリル系樹脂、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合樹脂等が挙げられる。そして、これらの混入量
はセメントに対して5〜10重量%程度とする。
【0043】繊維入りマスチック塗料は、合成樹脂エマ
ルジョンにメチルセルロース等の水溶性樹脂を加え、更
に、ビニロン、ナイロン、ポリエステル等の有機合成繊
維、ガラス繊維、岩綿繊維などの無機質繊維を混入して
つくられるもので、ロール塗りによって、施工する下地
の表面に波形の立体模様で比較的厚目の塗覆層を形成さ
せるものである。
ルジョンにメチルセルロース等の水溶性樹脂を加え、更
に、ビニロン、ナイロン、ポリエステル等の有機合成繊
維、ガラス繊維、岩綿繊維などの無機質繊維を混入して
つくられるもので、ロール塗りによって、施工する下地
の表面に波形の立体模様で比較的厚目の塗覆層を形成さ
せるものである。
【0044】砂壁状塗料としては、セメント砂壁状塗料
と合成樹脂エマルジョン砂壁状塗料が挙げられる。セメ
ント砂壁状塗料は別名セメントリシンと呼称されるもの
で、ポルトランドセメント、ドロマイトプラスター、消
石灰等を結合材としてこれに珪砂、寒水石砂、砂等を加
えて、また、必要に応じて下地に対する接着性を向上さ
せるために、合成樹脂エマルジョンをセメントに対して
最高10重量%程度混合し、更に水を加えて調整したもの
である。合成樹脂エマルジョン砂壁状塗料は、樹脂リシ
ンまたは主としてアルリル系樹脂エマルジョンを用いる
ことからアクリルリシンとも呼称されるものであり、ア
クリル系樹脂エマルジョンにメチルセルロースを加えて
結合材とし、これに珪砂、寒水石砂、砂等の無機質骨材
を加え、更に水を混合したもので有機質の固形分が15重
量%以下のものである。
と合成樹脂エマルジョン砂壁状塗料が挙げられる。セメ
ント砂壁状塗料は別名セメントリシンと呼称されるもの
で、ポルトランドセメント、ドロマイトプラスター、消
石灰等を結合材としてこれに珪砂、寒水石砂、砂等を加
えて、また、必要に応じて下地に対する接着性を向上さ
せるために、合成樹脂エマルジョンをセメントに対して
最高10重量%程度混合し、更に水を加えて調整したもの
である。合成樹脂エマルジョン砂壁状塗料は、樹脂リシ
ンまたは主としてアルリル系樹脂エマルジョンを用いる
ことからアクリルリシンとも呼称されるものであり、ア
クリル系樹脂エマルジョンにメチルセルロースを加えて
結合材とし、これに珪砂、寒水石砂、砂等の無機質骨材
を加え、更に水を混合したもので有機質の固形分が15重
量%以下のものである。
【0045】これらの塗料は何れも公知の塗料であり、
一般の左官材料として用いられるものであるが、これら
の塗料によって形成された塗覆層はJIS A 1312(屋根の
防火試験法)に規定する飛火試験に合格するものであ
る。
一般の左官材料として用いられるものであるが、これら
の塗料によって形成された塗覆層はJIS A 1312(屋根の
防火試験法)に規定する飛火試験に合格するものであ
る。
【0046】次に、本発明の具体的実施例を添付図面に
従って説明する。
従って説明する。
【0047】実施例1 図1は本発明の1実施例の截断面図であり、図中、1は
コンクリート製建造物の屋上を示し、該建造物屋上1は
水平の床面2と、その周囲に立上る高さ700mm、壁厚さ2
00mmのパラペット、即ち立上り部3とからなり、該立上
り部3はその上端に屋上1側に突出するあご4を備える
所謂、あご付きパラペットに構成されている。
コンクリート製建造物の屋上を示し、該建造物屋上1は
水平の床面2と、その周囲に立上る高さ700mm、壁厚さ2
00mmのパラペット、即ち立上り部3とからなり、該立上
り部3はその上端に屋上1側に突出するあご4を備える
所謂、あご付きパラペットに構成されている。
【0048】先ず、あご付きパラペットを有する建造物
屋上1に、常法に従って厚さ3mmのゴムアスファルト防
水シートを建造物屋上1の床面2から立上り部(パラペ
ット)3にかけて貼り上げ、更に立上り部3のあご4の
下面4a近傍まで施工して防水層5を形成すると共に、
その端末部を防水層端末固定金具6で固定し、更に、該
固定金具6の上部にゴムアスファルト系シーリング材7
を充填して該防水層5の末端部並びに固定金具6をシー
ルした。
屋上1に、常法に従って厚さ3mmのゴムアスファルト防
水シートを建造物屋上1の床面2から立上り部(パラペ
ット)3にかけて貼り上げ、更に立上り部3のあご4の
下面4a近傍まで施工して防水層5を形成すると共に、
その端末部を防水層端末固定金具6で固定し、更に、該
固定金具6の上部にゴムアスファルト系シーリング材7
を充填して該防水層5の末端部並びに固定金具6をシー
ルした。
【0049】次いで、床面2上の防水層5の床面部5a
上に押えコンクリートを打設して厚さ80mmの押えコンク
リート層8を形成した。尚、押えコンクリートの打設に
先立って、押えコンクリート層8の端末部となる防水層
5の立上り部5bの下方に伸縮目地材9を装着した。
上に押えコンクリートを打設して厚さ80mmの押えコンク
リート層8を形成した。尚、押えコンクリートの打設に
先立って、押えコンクリート層8の端末部となる防水層
5の立上り部5bの下方に伸縮目地材9を装着した。
【0050】また、寸法80mm×40mm×厚さ30mmの木質ス
ペーサー10を多数個用意した。
ペーサー10を多数個用意した。
【0051】続いて、打設した押えコンクリート層8の
床面上から立上り部(パラペット)3のあご4の下面4
aまでの高さ460mmである防水層5の立上り部5bの表
面に、各木質スペーサー10を該スペーサー10の長手
方向が水平方向となるように、熱溶融したアスファルト
を接着剤11として刷毛塗りで貼着した。尚、スペーサ
ー10の貼着位置は立上り部(パラペット)3のあご4
の下面4aより50mm程度下がった位置、並びに押えコン
クリート層8の床面より50mm程度上がった位置の上下2
個所とし、また、立上り部(パラペット)3に沿った横
方向には上下夫々スペーサーの中心部で910mm間隔とし
た。
床面上から立上り部(パラペット)3のあご4の下面4
aまでの高さ460mmである防水層5の立上り部5bの表
面に、各木質スペーサー10を該スペーサー10の長手
方向が水平方向となるように、熱溶融したアスファルト
を接着剤11として刷毛塗りで貼着した。尚、スペーサ
ー10の貼着位置は立上り部(パラペット)3のあご4
の下面4aより50mm程度下がった位置、並びに押えコン
クリート層8の床面より50mm程度上がった位置の上下2
個所とし、また、立上り部(パラペット)3に沿った横
方向には上下夫々スペーサーの中心部で910mm間隔とし
た。
【0052】また、防水層保護板として寸法910mm×910
mm×厚さ50mmの押出成型ポリスチレン発泡板(日新工業
株式会社、商品名BKボード)をカッターナイフで2等
分して寸法455mm×910mmに仕上げた断熱板12を用意し
た。そして、その寸法455mmの短辺側を高さ方向にし
て、前記スペーサー10の上に熱溶融アスファルトを接
着剤11として順次貼着し、不陸を調整しながら複数の
断熱板12を横方向に連続して並設した。
mm×厚さ50mmの押出成型ポリスチレン発泡板(日新工業
株式会社、商品名BKボード)をカッターナイフで2等
分して寸法455mm×910mmに仕上げた断熱板12を用意し
た。そして、その寸法455mmの短辺側を高さ方向にし
て、前記スペーサー10の上に熱溶融アスファルトを接
着剤11として順次貼着し、不陸を調整しながら複数の
断熱板12を横方向に連続して並設した。
【0053】更に、横方向に並設した断熱板12の表面
にアクリル系エマルジョン(旭化成工業株式会社、商品
名ペトロック150:固形分45%)をロール塗りで塗布量3
00g/m2の割合で塗布して乾燥させた後、更に、その上に
前記アクリル系エマルジョン20重量部に、珪砂8号60重
量部、水酸化アルミニウム20重量部およびガラス繊維
(繊維の長さ5mm)3重量部混合した塗り材をロール塗り
で塗布量2kg/m2の割合で塗覆(厚さは約1.5mm)し、乾
燥させて塗覆層13を形成して防水層立上り部の保護構
造を作製した。
にアクリル系エマルジョン(旭化成工業株式会社、商品
名ペトロック150:固形分45%)をロール塗りで塗布量3
00g/m2の割合で塗布して乾燥させた後、更に、その上に
前記アクリル系エマルジョン20重量部に、珪砂8号60重
量部、水酸化アルミニウム20重量部およびガラス繊維
(繊維の長さ5mm)3重量部混合した塗り材をロール塗り
で塗布量2kg/m2の割合で塗覆(厚さは約1.5mm)し、乾
燥させて塗覆層13を形成して防水層立上り部の保護構
造を作製した。
【0054】実施例2 図2は本発明の他の実施例の保護構造の截断面図であ
る。
る。
【0055】先ず、前記実施例1と同様に、あご付きパ
ラペットを有する建造物屋上21に、常法に従って厚さ
3mmのゴムアスファルト防水シートを建造物屋上21の
床面22から立上り部(パラペット)23にかけて貼り
上げ、更に立上り部23のあご24の下面24a近傍ま
で施工して防水層25を形成すると共に、その端末部を
防水層端末固定金具26で固定し、更に、該固定金具2
6の上部にゴムアスファルト系シーリング材27を充填
して該防水層25の末端部並びに固定金具26をシール
した。
ラペットを有する建造物屋上21に、常法に従って厚さ
3mmのゴムアスファルト防水シートを建造物屋上21の
床面22から立上り部(パラペット)23にかけて貼り
上げ、更に立上り部23のあご24の下面24a近傍ま
で施工して防水層25を形成すると共に、その端末部を
防水層端末固定金具26で固定し、更に、該固定金具2
6の上部にゴムアスファルト系シーリング材27を充填
して該防水層25の末端部並びに固定金具26をシール
した。
【0056】次いで、床面22上の防水層25の床面部
25a上に押えコンクリートを打設して厚さ80mmの押え
コンクリート層28を形成した。尚、押えコンクリート
の打設に先立って、押えコンクリート層28の端末部と
なる防水層25の立上り部25bの下方に伸縮目地材2
9を装着した。
25a上に押えコンクリートを打設して厚さ80mmの押え
コンクリート層28を形成した。尚、押えコンクリート
の打設に先立って、押えコンクリート層28の端末部と
なる防水層25の立上り部25bの下方に伸縮目地材2
9を装着した。
【0057】また、寸法80mm×40mm×厚さ30mmの木質ス
ペーサー30を多数個用意した。
ペーサー30を多数個用意した。
【0058】続いて、打設した押えコンクリート層28
の床面上から立上り部(パラペット)23のあご24の
下面24aまでの高さ460mmである防水層25の立上り
部25bの表面に、各木質スペーサー30を該スペーサ
ー30の長手方向が水平方向となるように、長さ50mmの
コンクリート釘31で固定した。尚、スペーサー30の
固定位置は立上り部(パラペット)23のあご24の下
面24aより50mm程度下がった位置、並びに押えコンク
リート層8の床面より50mm程度上がった位置の上下2個
所とし、また、立上り部(パラペット)23に沿った横
方向には上下夫々スペーサーの中心部で910mm間隔とし
た。
の床面上から立上り部(パラペット)23のあご24の
下面24aまでの高さ460mmである防水層25の立上り
部25bの表面に、各木質スペーサー30を該スペーサ
ー30の長手方向が水平方向となるように、長さ50mmの
コンクリート釘31で固定した。尚、スペーサー30の
固定位置は立上り部(パラペット)23のあご24の下
面24aより50mm程度下がった位置、並びに押えコンク
リート層8の床面より50mm程度上がった位置の上下2個
所とし、また、立上り部(パラペット)23に沿った横
方向には上下夫々スペーサーの中心部で910mm間隔とし
た。
【0059】そして、固定した各スペーサー30の上に
径5mm×長さ50mmのアクリロニトリル・ブタジエン・ス
チレン共重合樹脂(ABS樹脂)製の図3(A)に示す
断熱ピン32の小孔が多数穿設された台座33をエチレ
ン・酢酸ビニル共重合樹脂から成るホットメルト接着剤
34で貼着し、配設した。尚、断熱ピン32の貼着・配
設位置は各スペーサー30毎に2個とし、各断熱ピン3
2の台座33の中心部がスペーサー30の長辺方向の端
部から20mm内側に入った位置で、かつスペーサー30の
短辺方向の端部から20mm内側に入った位置に納まるよう
に左右に並ぶようにした。
径5mm×長さ50mmのアクリロニトリル・ブタジエン・ス
チレン共重合樹脂(ABS樹脂)製の図3(A)に示す
断熱ピン32の小孔が多数穿設された台座33をエチレ
ン・酢酸ビニル共重合樹脂から成るホットメルト接着剤
34で貼着し、配設した。尚、断熱ピン32の貼着・配
設位置は各スペーサー30毎に2個とし、各断熱ピン3
2の台座33の中心部がスペーサー30の長辺方向の端
部から20mm内側に入った位置で、かつスペーサー30の
短辺方向の端部から20mm内側に入った位置に納まるよう
に左右に並ぶようにした。
【0060】また、防水層保護板として寸法910mm×910
mm×厚さ50mmの押出成型ポリスチレン発泡板(日新工業
株式会社、商品名BKボード)をカッターナイフで2等
分して寸法455mm×910mmに仕上げた断熱板34を用意し
た。そして、その寸法455mmの短辺側を高さ方向に
して、前記スペーサー30の上の各断熱ピン32のピン
35に突き刺して装着し、不陸を調整しながら複数の断
熱板34を横方向に連続して並設した後、各断熱ピン3
2のピン35に図3(B)に示すポリエチレン製断熱キ
ャップ36を螺合して各断熱板12を固定した。
mm×厚さ50mmの押出成型ポリスチレン発泡板(日新工業
株式会社、商品名BKボード)をカッターナイフで2等
分して寸法455mm×910mmに仕上げた断熱板34を用意し
た。そして、その寸法455mmの短辺側を高さ方向に
して、前記スペーサー30の上の各断熱ピン32のピン
35に突き刺して装着し、不陸を調整しながら複数の断
熱板34を横方向に連続して並設した後、各断熱ピン3
2のピン35に図3(B)に示すポリエチレン製断熱キ
ャップ36を螺合して各断熱板12を固定した。
【0061】また、前記実施例1と同様に、横方向に並
設した断熱板34の表面にアクリル系エマルジョン(旭
化成工業株式会社、商品名ペトロック150:固形分45
%)をロール塗りで塗布量300g/m2の割合で塗布した
後、その上に全面に亘って予め450mm幅に調整した目付
量60g/m2のポリエステル開目織布37を貼着し、乾燥さ
せた。更に、その上に前記実施例1と同様に、前記アク
リル系エマルジョン8重量部に、ポルトランドセメント3
0重量部、珪砂6号60重量部、メチルセルロース0.07重
量部、水酸化アルミニウム10重量部および水10重量部を
混合したスラリー状のポリマーセメントモルタルを吹き
付け塗りで塗装し、乾燥させて厚さ約3mmの塗覆層38
を形成して防水層立上り部の保護構造を作製した。
設した断熱板34の表面にアクリル系エマルジョン(旭
化成工業株式会社、商品名ペトロック150:固形分45
%)をロール塗りで塗布量300g/m2の割合で塗布した
後、その上に全面に亘って予め450mm幅に調整した目付
量60g/m2のポリエステル開目織布37を貼着し、乾燥さ
せた。更に、その上に前記実施例1と同様に、前記アク
リル系エマルジョン8重量部に、ポルトランドセメント3
0重量部、珪砂6号60重量部、メチルセルロース0.07重
量部、水酸化アルミニウム10重量部および水10重量部を
混合したスラリー状のポリマーセメントモルタルを吹き
付け塗りで塗装し、乾燥させて厚さ約3mmの塗覆層38
を形成して防水層立上り部の保護構造を作製した。
【0062】実施例3 図4は本発明の更に他の実施例の截断面図であり、図
中、41はコンクリート製建造物の屋上を示し、該建造
物屋上41は水平の床面42と、床面42の周囲から立
上る高さ390mm、壁厚さ200mmのパラペット、即ち立上り
部43を備える通常の建造物屋上である。
中、41はコンクリート製建造物の屋上を示し、該建造
物屋上41は水平の床面42と、床面42の周囲から立
上る高さ390mm、壁厚さ200mmのパラペット、即ち立上り
部43を備える通常の建造物屋上である。
【0063】先ず、建造物屋上41に、常法に従って厚
さ2mmの非加硫ブチルゴム防水シートを建造物屋上41
の床面42から立上り部(パラペット)43にかけて貼
り上げ、更に立上り部(パラペット)頂部43aの端部
まで貼り上げ施工して防水層44を形成した。
さ2mmの非加硫ブチルゴム防水シートを建造物屋上41
の床面42から立上り部(パラペット)43にかけて貼
り上げ、更に立上り部(パラペット)頂部43aの端部
まで貼り上げ施工して防水層44を形成した。
【0064】また、常法に従ってパラペット頂部43a
の防水層44の上面にアルミニウム製笠木45の台座4
5a(幅250mm×長さ40mm)を900mm間隔でアンカーボル
ト46で固定した後、該台座45aに幅250mm×長さ300
0mmの笠木45を配設した。
の防水層44の上面にアルミニウム製笠木45の台座4
5a(幅250mm×長さ40mm)を900mm間隔でアンカーボル
ト46で固定した後、該台座45aに幅250mm×長さ300
0mmの笠木45を配設した。
【0065】続いて、前記実施例1と同様の方法で床面
42上の防水層44の床面部44aに押えコンクリート
を打設して押えコンクリート層47を形成した。尚、押
えコンクリートの打設に先立って、押えコンクリート層
47の端末部となる防水層44の立上り部44bの下方
に伸縮目地材48を装着した。この結果、押えコンクリ
ート層47の床面から立上り部(パラペット)頂部43
aまでの高さは310mmであった。
42上の防水層44の床面部44aに押えコンクリート
を打設して押えコンクリート層47を形成した。尚、押
えコンクリートの打設に先立って、押えコンクリート層
47の端末部となる防水層44の立上り部44bの下方
に伸縮目地材48を装着した。この結果、押えコンクリ
ート層47の床面から立上り部(パラペット)頂部43
aまでの高さは310mmであった。
【0066】また、防水層保護板として両面にガラス繊
維とポリエステル合成繊維の混抄による不織布49をラ
ミネートした寸法910mm×605mm×厚さ25mmの硬質ウレタ
ン発泡板(日新工業株式会社、商品名シェーンボード)
をカッターナイフで2等分して寸法910mm×302.5mmに仕
上げた断熱板50を用意した。
維とポリエステル合成繊維の混抄による不織布49をラ
ミネートした寸法910mm×605mm×厚さ25mmの硬質ウレタ
ン発泡板(日新工業株式会社、商品名シェーンボード)
をカッターナイフで2等分して寸法910mm×302.5mmに仕
上げた断熱板50を用意した。
【0067】更に、この断熱板50の片面のみにアクリ
ル系エマルジョン(旭化成工業株式会社、商品名ペトロ
ック150:固形分45%)をロール塗りで塗布量300g/m2の
割合で塗布して乾燥させた後、更に、その上に前記アク
リル系エマルジョン10重量部に、ポルトランドセメント
30重量部、珪砂6号60重量部、メチルセルロース0.07重
量部、水酸化アルミニウム10重量部、ビニロン繊維(繊
維の長さ5mm)0.03重量部および水10重量部を混合した
塗り材をコテ塗りし、乾燥させて厚さ約2mmの塗覆層5
1を形成してプレハブ化複合断熱板50とした。
ル系エマルジョン(旭化成工業株式会社、商品名ペトロ
ック150:固形分45%)をロール塗りで塗布量300g/m2の
割合で塗布して乾燥させた後、更に、その上に前記アク
リル系エマルジョン10重量部に、ポルトランドセメント
30重量部、珪砂6号60重量部、メチルセルロース0.07重
量部、水酸化アルミニウム10重量部、ビニロン繊維(繊
維の長さ5mm)0.03重量部および水10重量部を混合した
塗り材をコテ塗りし、乾燥させて厚さ約2mmの塗覆層5
1を形成してプレハブ化複合断熱板50とした。
【0068】次に、複合断熱板50の塗覆層51面側を
外方に向けて、その寸法302.5mmの短辺側を高さ方向に
して、直接防水層44の立上り部44bの表面に全面に
亘ってポリサルファイド系シーリング材(塗布肉厚1.0
〜1.5mm程度)52で貼着した。その際、連続して並設
する複合断熱板50の出入りの不揃いを、シーリング材
が硬化するまでの時間内に、シーリング材の塗布肉厚を
利用して前記複合断熱板50を圧着しながら調整して揃
えた。このようにして防水層立上り部の保護構造を作製
した。
外方に向けて、その寸法302.5mmの短辺側を高さ方向に
して、直接防水層44の立上り部44bの表面に全面に
亘ってポリサルファイド系シーリング材(塗布肉厚1.0
〜1.5mm程度)52で貼着した。その際、連続して並設
する複合断熱板50の出入りの不揃いを、シーリング材
が硬化するまでの時間内に、シーリング材の塗布肉厚を
利用して前記複合断熱板50を圧着しながら調整して揃
えた。このようにして防水層立上り部の保護構造を作製
した。
【0069】前記実施例のように断熱板の上に形成する
塗覆層はアクリル系エマルジョンと珪砂と水酸化アルミ
ニウムから成る材料、或いはアクリル系エマルジョンと
ポルトランドセメントと珪砂と水酸化アルミニウムから
成る材料。或いはこれらにガラス繊維等を混入した材料
で構成されているので、JIS A 1312に規定する飛火試験
に合格する材料であるから防火上安全である。
塗覆層はアクリル系エマルジョンと珪砂と水酸化アルミ
ニウムから成る材料、或いはアクリル系エマルジョンと
ポルトランドセメントと珪砂と水酸化アルミニウムから
成る材料。或いはこれらにガラス繊維等を混入した材料
で構成されているので、JIS A 1312に規定する飛火試験
に合格する材料であるから防火上安全である。
【0070】
【発明の効果】かかる構成の本発明によるときは、建造
物屋上の立上り部に施された防水層の外面に、断熱板を
防水層保護板の基板として用いているので、その優れた
断熱性能によって防水層の熱劣化を完全に防止すること
が出来ると同時に耐久性を向上させ、更に、断熱板の軽
量性、施工現場の状況に応じての切断等の加工容易性、
更に、断熱板がスペーサーを介して、または介さないで
防水層に取付けられているので、従来の取付金具を用い
る場合のような、取付金具の水平、垂直等の精度を必要
とする高度の熟練や作業の繁雑さがなく、塗布肉厚が大
きな接着剤層またはスペーサーを用いることによって、
それらの厚さを若干修正するだけで、横方向に連続して
並設する断熱板の出入りの不揃いを調整して揃えること
が出来るので、断熱板の取付作業が極めて容易である。
物屋上の立上り部に施された防水層の外面に、断熱板を
防水層保護板の基板として用いているので、その優れた
断熱性能によって防水層の熱劣化を完全に防止すること
が出来ると同時に耐久性を向上させ、更に、断熱板の軽
量性、施工現場の状況に応じての切断等の加工容易性、
更に、断熱板がスペーサーを介して、または介さないで
防水層に取付けられているので、従来の取付金具を用い
る場合のような、取付金具の水平、垂直等の精度を必要
とする高度の熟練や作業の繁雑さがなく、塗布肉厚が大
きな接着剤層またはスペーサーを用いることによって、
それらの厚さを若干修正するだけで、横方向に連続して
並設する断熱板の出入りの不揃いを調整して揃えること
が出来るので、断熱板の取付作業が極めて容易である。
【0071】また、断熱板の表面に形成する塗覆層は、
その塗り材の厚さが数mm程度の薄塗りでよく、通常のモ
ルタル仕上げのような数十mm程度の厚さを必要としない
ので、作業性が容易であると共に乾燥時間が短くて済
み、従って保護構造の施工工期を短縮することが出来
る。
その塗り材の厚さが数mm程度の薄塗りでよく、通常のモ
ルタル仕上げのような数十mm程度の厚さを必要としない
ので、作業性が容易であると共に乾燥時間が短くて済
み、従って保護構造の施工工期を短縮することが出来
る。
【0072】しかも、軽量の断熱板と厚さの薄い塗覆層
により、従来のレンガ積みしてモルタル仕上げする施工
法に比して建造物屋上の軽量化を格段に計ることが出来
る等の効果がある。
により、従来のレンガ積みしてモルタル仕上げする施工
法に比して建造物屋上の軽量化を格段に計ることが出来
る等の効果がある。
【0073】また、塗覆層はスラリー状のポリマーセメ
ントモルタル、繊維入りマスチック塗料、砂壁状塗料の
いずれかを塗布し、乾燥させたものであるので、防火上
安全である。
ントモルタル、繊維入りマスチック塗料、砂壁状塗料の
いずれかを塗布し、乾燥させたものであるので、防火上
安全である。
【図1】 本発明の1実施例の截断面図、
【図2】 本発明の他の実施例の截断面図、
【図3】 本発明実施例で用いる(A)断熱ピン並びに
(B)断熱キャップの1例の平面図と側面図、
(B)断熱キャップの1例の平面図と側面図、
【図4】 本発明の更に他の実施例の截断面図、
【図5】 従来のレンガ積み工法による防水層保護構造
の截断面図、
の截断面図、
【図6】 従来の上下止め金具工法による防水層保護構
造の截断面図。
造の截断面図。
1、21、41 建造物屋上、 2、22、4
2 屋上の床面、3、23、43 屋上の立上り部、パ
ラペット、4、24 屋上立上り部のあご、
5、25、34 防水層、8、28、47 押えコンク
リート層、 10、30 スペーサー、12、34、5
0 断熱板、 13、38、51 塗覆層、
37 織布、 45 笠木、 49 不織
布。
2 屋上の床面、3、23、43 屋上の立上り部、パ
ラペット、4、24 屋上立上り部のあご、
5、25、34 防水層、8、28、47 押えコンク
リート層、 10、30 スペーサー、12、34、5
0 断熱板、 13、38、51 塗覆層、
37 織布、 45 笠木、 49 不織
布。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成田 政宏 東京都墨田区墨田二丁目28番17号 大和工 業株式会社内 (72)発明者 古市 光男 東京都足立区千住二丁目23番4号 日新工 業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 建造物屋上の立上り部に施された防水層
の外面に、直接または防水層表面から所定間隔を存し
て、複数の断熱板を横方向に連続して並設し、該断熱板
の外面に織布または不織布を介して、または介すること
なく防火性を有する塗覆層を形成したことを特徴する防
水層立上り部の保護構造。 - 【請求項2】 建造物屋上の立上り部に施された防水層
の外面に、直接または防水層表面から所定間隔を存し
て、片側の表面に防火性を有する塗覆層を形成して成る
断熱板の複数を、該塗覆層側を外側となるように横方向
に連続して並設したことを特徴とする防水層立上り部の
保護構造。 - 【請求項3】 前記断熱板は合成樹脂系発泡体または無
機質系発泡体であることを特徴とする請求項第1項また
は第2項に記載の防水層立上り部の保護構造。 - 【請求項4】 前記防火性を有する塗覆層はスラリー状
のポリマーセメントモルタル、繊維入りマスチック塗
料、砂壁状塗料のいずれかを塗布し、乾燥させた塗覆層
であることを特徴とする請求項第1項ないし第3項のい
ずれか1項に記載の防水層立上り部の保護構造。 - 【請求項5】 前記防火性を有する塗覆層の形成手段
は、該塗覆層材料の刷毛塗り、ロール塗り、コテ塗り、
吹き付け塗布のいずれかであることを特徴とする請求項
第4項に記載の防水層立上り部の保護構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6320427A JPH08177136A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 防水層立上り部の保護構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6320427A JPH08177136A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 防水層立上り部の保護構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08177136A true JPH08177136A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18121337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6320427A Pending JPH08177136A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 防水層立上り部の保護構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08177136A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010070967A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Dow Kakoh Kk | 断熱基礎構造 |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP6320427A patent/JPH08177136A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010070967A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Dow Kakoh Kk | 断熱基礎構造 |
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