JPH08176919A - 裁断用布挟持具 - Google Patents

裁断用布挟持具

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JPH08176919A
JPH08176919A JP33605394A JP33605394A JPH08176919A JP H08176919 A JPH08176919 A JP H08176919A JP 33605394 A JP33605394 A JP 33605394A JP 33605394 A JP33605394 A JP 33605394A JP H08176919 A JPH08176919 A JP H08176919A
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照幸 村井
Hachiro Osaki
八郎 大崎
Masanori Yamato
雅典 大和
Yoshihisa Matsumoto
由久 松本
Tomokazu Ozaki
智一 尾崎
Toshio Suzuki
敏夫 鈴木
Kazuhiko Kitaoka
和彦 北岡
Takuya Miyamoto
拓弥 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繋結板の固定解放時に、被挟持布に与える不
都合な衝撃を小さくし、この衝撃による摺皺が布地に生
じにくく、また布地切断にズレが生じたり、或は布地脱
落が起こりにくいものであるとともに、布地が弾力性に
富むものであってもその裁断面に凹凸が生じにくく、布
裁断工程も円滑に行うことが可能な、且つ構造上も堅固
な裁断用布挟持具を提供する。 【構成】 板状弾機8に側面「へ」字状繋結板7と遊動
布挟持板6が連設され、繋結板7は、支柱板2に穿設の
縦長案内孔5に、弾性、可撓性、耐久性に富む素材から
なるその挟頸部7aにて摺動自在に繋結されるととも
に、その支柱板背面側の端部には固定解放用把手9が延
設される。また固定布挟持板1は不使用時において、そ
の外縁1bで微間隙を留保しつつ遊動布挟持板6に線当
接し、その背縁1aと支柱板2との境域には板面域3
a、3bが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、裁断用布挟持具に関す
る。
【0002】繊維製品の縫製工程においては、相当の厚
みを有する布地、ないしは幾層もの布を同時挟持して裁
断する工程が必要となるが、本発明は、ボール紙ないし
厚紙からなる型紙を被挟持布の上面に載置してこれを挟
持し、高速で振動ないし回転する裁断刃を用い型紙の周
縁に沿って裁断していく工程で使用される、幾分大がか
りな、裁断用布挟持具に関する。
【0003】
【従来の技術】本発明の直接的関連性を有する従来技術
は、実公昭55−18332号である。この従来例は、
固定布挟持板と、該固定布挟持板に上方向に垂設される
支柱板と、該支柱板に摺動自在に繋結される側断面が
「へ」字状の繋結板と、該支柱板に連設され上記固定布
挟持板に対峙する遊動布挟持板と、該遊動布挟持板と前
記繋結板との間に介装される板状弾機とにより構成さ
れ、該板状弾機の弾発方向が前記固定布挟持板より垂直
方向であるとともに、上記繋結板が、その一端域に前記
板状弾機の頂央部が固着され、他端域に上記支柱板との
繋結部を有し、かつ支柱板上随意位置にて上下所定角度
内で遊揺可能である点については、本発明と同様であ
る。
【0004】但しその実施態様は、この従来例の公告公
報記載部に現れた斜視図である図10に表示されるが如
く、繋結板107の支柱板繋結部ではない方の端部に、
固定解放用把手の機能を有する部分104が、遊動布挟
持板の外縁よりさらに外側に向かって延在するものであ
った。
【0005】また上記実施態様においては、遊動布挟持
板106の外縁106aと、固定布挟持板101の外縁
101aとが一致するように構成され、布の被挟持時に
繋結板107に力を加えずに摺下させ遊動布挟持板10
6を固定布挟持板101に当接させたときに、遊動布挟
持板106と固定布挟持板101とが面と面とで当接す
るとともに、支柱板102は、図10に示されるよう
に、固定布挟持板背縁部101bにビス103a、10
3bで固定垂設されたものである。そしてこの支柱板1
02に繋結される繋結板107の繋結態様も、繋結板1
07を支柱板102より幾分広幅に成形し、その広幅部
107aに穿設された支柱板挿通孔105に支柱板10
2を挿通繋結させたものである。
【0006】
【解決すべき課題】上記従来技術においては、繋結板の
固定を解放する際に、繋結板の遊動布挟持板連設側の端
部における固定解放用把手の機能を有する部分に、固定
布挟持板方向、すなわち下方向の押圧を加えるのである
が、支柱板が繋結板の広幅な案内となる構成上、支柱板
の繋結案内摩擦が大きいため、繋結板の摺動に難がある
とともに、加圧部分に加えられる押圧は、かなり大きな
ものとなり、これによって固定解放時に、被挟持布に不
都合な衝撃と摺皺を与えてしまう、という課題があっ
た。
【0007】このような、繋結板の遊動布挟持板連設側
の端部に固定解放用把手の機能を有する部分が延在する
構成では、布裁断時には裁断線近傍にまでこの部分が突
出し、裁断工程時に円滑さを欠く、という課題もあっ
た。
【0008】また上記従来技術においては、その実施態
様の不使用時において、遊動布挟持板と、固定布挟持板
との外縁とが一致し、面と面とでこれらが当接するよう
な構成上、布挟持の際には、挟持圧が主として遊動布挟
持板の一番支柱板寄りの部分と固定布挟持板の背縁近傍
に片寄ってしまうため、遊動布挟持板、固定布挟持板の
外縁近傍は布への加圧が弱まり、布地切断にズレが生じ
たり、或いは布地が脱落しやすいという課題があった。
【0009】遊動布挟持板と固定布挟持板との外縁とが
一致し、面と面とでこれらが当接するような構成の上記
従来技術においては、布裁断時に裁断線、すなわち型紙
の周縁にできるだけ近い部分を挟持するため、布地が弾
力性に富む場合には、裁断線部分において過度の押圧圧
縮がなされ、裁断線が布挟持部位の近傍である場合に
は、両固定布挟持板から加えられる挟圧の応力の作用に
より、裁断後の布地の裁断面に凹凸が生じがちである、
という課題もあった。
【0010】さらに上記従来技術においては、図10に
見られるように、支柱板を固定布挟持板背縁にビスで固
着、すなわち別部材固着であったため、繋結板による固
定挟持およびその解放の回を重ねていると、ビスおよび
その近傍に過剰な負担がかかり、ビス近傍に不都合な揺
動空間が生じやすく、またビスの頭部ないしは先端が固
定布挟持板側に突出し、裁断布地の端面が固定布挟持板
背縁にそろいにくい、という課題も存在した。
【0011】本発明は、これらのような課題にかんが
み、繋結板の固定解放時に、被挟持布に与える不都合な
衝撃を小さくし、この衝撃による摺皺が布地に生じにく
く、また布地切断にズレが生じたり、或は布地脱落が起
こりにくいものであるとともに、布地が弾力性に富むも
のであってもその裁断面に凹凸が生じにくく、布裁断工
程も円滑に行うことが可能な、且つ構造上も堅固な裁断
用布挟持具を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定布挟持板
と、該固定布挟持板に上方向に垂設される支柱板と、該
支柱板に摺動自在に繋結される側断面が「へ」字状の繋
結板と、該繋結板に連設され上記固定布挟持板に対峙す
る遊動布挟持板と、該遊動布挟持板と前記繋結板との間
に介装される板状弾機とにより構成され、該板状弾機の
弾発方向が前記固定布挟持板より垂直方向であるととも
に、上記繋結板が、その一端域に前記板状弾機の頂央部
が固着され、他端域に上記支柱板との繋結部を有し、か
つ支柱板上随意位置にて上下所定角度内で遊揺可能であ
る裁断用布挟持具の従来技術において、板状弾機および
遊動布挟持板が装設されていない側の繋結板端部に、固
定解放用把手が延設されたこと、ならびに、遊動布挟持
板の外縁が、固定布挟持板の外縁より常時適宜微小幅迫
り出し部分を有するとともに、布の被挟持時に繋結板に
力を加えずに摺下させ遊動布挟持板を固定布挟持板に当
接させたときに、遊動布挟持板と固定布挟持板が固定布
挟持板外縁においてのみ当接し、遊動布挟持板下面と固
定布挟持板上面との間に適宜角度の微間隙が保留される
ことの両者を主要な課題解決の手段としている。
【0013】そしてこれら二つの主要課題解決手段のも
とに、さらに構造上の堅固さを増大させ、繋結板固定時
の固定度を損なうことなく繋結板の摺動を容易なものと
する等の課題解決をはかるために、支柱板と、固定布挟
持板と、該固定布挟持板より支柱板垂設方向に突出形成
される固定布挟持板背縁部とが一体に形成され、支柱板
と固定布挟持板背縁部との境域周縁に板面域が延設され
るとともに、繋結板の支柱板繋結域に狭頸部が形成さ
れ、該狭頸部を遊走案内する縦長案内孔が支柱板に穿設
され、その際に部材装着を容易にするために、繋結板の
狭頸部から固定解放用把手までの部材が、縦長案内孔に
挿通可能な厚みと形状を有するとともに、上記縦長案内
孔の上端から固定布挟持板面に至るまでの距離が、遊動
布挟持板の端縁から、反対側の遊動布挟持板端縁に近い
方の繋結板側縁に至るまでの距離よりも長い構造とする
か、或いは支柱板の上部を支柱板幹部よりやや横長の形
状とし、該横長形状部に繋結板が挿通可能な繋結板挿結
孔が横長に穿設され、該繋結板穿設孔に縦長案内孔が延
設される構造としている。
【0014】また上記主要解決手段、従属的課題解決手
段において、従来技術における板状弾機は左右対称山型
形状の板バネとし、従来同様板バネの両山裾部に一定長
を有する鈎合孔が穿設されるとともに遊動布挟持板の両
端域に鈎着突起が形成され、上記板バネが、山型頂央方
向に弾発を蓄力しつつ、上記鈎合孔より上記鈎着突起に
嵌装されている構成、ないしは、新規な課題解決の手段
として、板バネと遊動布挟持板とが、一体成形されてい
る構成を上記課題解決の手段に新規に結合させている。
【0015】さらに本発明では、布の固定挟持解放時に
おいて、被挟持布に不都合な衝撃と摺皺を与えにくいも
のとするために、繋結板ないしこれに連設される部位
に、繋結板解放時の衝撃緩和手段が設けられ、この具体
的課題解決手段を、繋結板ないし繋結板の支柱板との繋
結部を有する端域が、可撓性および弾性に富む素材から
構成され、この素材部が衝撃緩和手段を構成する構造と
するか、或いは上記の衝撃緩和手段が、繋結板上面と支
柱板上端域との間に介設された弾機である構造としてい
る。
【作用】上述の構成により、固定布挟持板と遊動布挟持
板との間に裁断する布地を挟み、遊動布挟持板と板状弾
機を介して連設固着された繋結板を、固定布挟持板方向
に支柱板ないし支柱板に穿設の縦長案内孔を摺動させ、
板状弾機に上方より加圧して、布を両布挟持板により挟
持させる。
【0016】このとき「へ」字状の繋結板は、遊動布挟
持板およびこれに連設の板状弾機からの上方向の弾発を
受け、「へ」字状の長辺部、すなわち支柱板との繋結部
を有しない方の板部が上に押圧される。そして繋結板が
所定角度で遊揺可能であるため、支柱板繋結部でモーメ
ントが生じ、繋結板は固定静止する。これまでの作用
は、従来技術と同様である。
【0017】繋結板が支柱板繋結部で固定静止したもの
を、今度は解放する手順においては、繋結板の、板状弾
機および遊動布挟持板が装設されていない側の端部に延
設された固定解放用把手に揚力を加える。
【0018】この固定解放用把手に揚力が加えられる
と、繋結板が所定角度で遊揺可能であるため、前記のモ
ーメントの回転方向と逆方向の力が繋結板の支柱板繋結
部に加わり、板状弾機の弾発により生じる衝撃を伴って
繋結板の固定が解放され、繋結板は支柱板ないし支柱板
に穿設の縦長案内孔を躍上摺動して、固定挟持されてい
た布地は上記両布挟持板より脱装可能となる。
【0019】繋結板の固定解放は、従来技術のように、
繋結板の遊動布挟持板の端部における固定解放用把手の
機能を有する部分に、固定布挟持板方向、すなわち下方
向の押圧を加える場合と異なり、板状弾機および遊動布
挟持板が装設されていない側の端部に延設された固定解
放用把手に揚力を加えて行われるため、固定布挟持板、
遊動布挟持板に挟持された布地に直接押圧を加えること
なく、また、繋結板固定静止時に働いているモーメント
の回転方向と逆方向の力を繋結板の支柱板を隔てた背後
から加えるため、従来技術と比べて繋結板固定解放の際
に加える力は、格段に小さなものでこと足りる。
【0020】従って、本発明においては、従来技術の繋
結板固定解放の際に生じていた被挟持布に与えがちな不
都合な衝撃と、繋結板の遊動布挟持板連設部の押圧によ
り生じやすかった摺皺は、格段に生じにくくなる。
【0021】このような作用効果とともに、従来例のよ
うな、繋結板の遊動布挟持板連設側の端部に固定解放用
把手の機能を有する部分が延在する構成と異なり、布裁
断時には裁断線近傍に突出部分が存在しないため、裁断
工程時に作業を頗る円滑に進めることが可能となる。
【0022】一方本発明における第2の主要課題解決の
手段、すなわち、遊動布挟持板の外縁が、固定挟持板の
外縁より常時適宜微小幅迫り出し部分を有するととも
に、布の被挟持時に繋結板に力を加えずに摺下させ遊動
布挟持板を固定布挟持板に当接させたときに、遊動布挟
持板と固定布挟持板が固定布挟持板外縁においてのみ当
接し、遊動布挟持板下面と固定布挟持板上面との間に適
宜角度の微間隙が保留されている構造という課題解決の
手段から、布地の固定挟持時において、従来は、布挟持
は主として遊動布挟持板の一番支柱板寄りの部分と固定
布挟持板の背縁近傍に片寄り、遊動布挟持板、固定布挟
持板の外縁近傍は布への加圧が弱まってしまう状況とな
っていたのが、遊動布挟持板、固定布挟持板からの被挟
持布への挟持圧が全面均等になるか、或いは固定布挟持
板の外縁に、遊動布挟持板より両布挟持板の内側方向に
向け斜め下方へのより強度の加圧がなされる作用効果を
生ずる。
【0023】またこの第2の主要課題解決の手段によ
り、型紙を布地上面に載置して布地ともに固定布挟持
板、遊動布挟持板とで挟持した場合、裁断線で布地に加
えられる挟圧は、型紙の持つ弾性により、挟圧およびこ
れによる応力効果が固定布挟持板外縁ないしその付近よ
りも適度に弱まるため、弾性に富む布地の挟持部位近傍
裁断の際にも、挟圧の応力により生じがちな布地裁断面
における不都合な凹凸は、ほとんど生じない。
【0024】上記のように遊動布挟持板、固定布挟持板
からの被挟持布への挟持圧が全面均等になるか、或いは
固定布挟持板の外縁に、遊動布挟持板より両布挟持板の
内側方向に向け斜め下方へのより強度の加圧がなされる
ことにより、これらの加圧の布地における応力が布地の
持つ弾性との相乗効果を生み、布地はより両布挟持板の
内側方向へ向かう力を得るため、布地の挟持固定度は従
来技術と比較して頗る増大し、布地切断にズレが生じた
り、布地の脱落などが起こりにくくなる。
【0025】上記微間隙の設定については、布地の特
性、特に弾性、単位体積当たりの含気量等に併せて行え
ば、さらに優れた布地の固定挟持状態が実現される。
【0026】また本発明では、従来別部材であった固定
布挟持板、その背縁部、およびこれにビスなど接合具に
よる固着の支柱板の3部材は一体成形されているため、
繋結板による固定挟持およびその解放の反復を重ねて
も、固着接合具近傍に従来生じやすかった不都合な揺動
間隙は生じない。
【0027】上記3部材の一体成形のみでは、接合部に
当たる部位に塑性変形を招きやすいきらいがあるが、本
発明では上記構成に併せ、支柱板と固定布挟持板背縁部
との境域周縁に板面域が延設されているため、支柱板に
加わる左右の衝撃に対しては、部材に変形が生じにくい
うえに、美観上もこの板面域に意匠添設の道が拓かれる
効果を生ずる。
【0028】またこのような構成をとることによって、
ビスの頭部ないし端部が固定布挟持板側に突出すること
がないため、裁断布地の端縁が固定布挟持板背縁に揃置
され、裁断された布地に不揃いは生じない。
【0029】本発明では、従来技術のように繋結板に穿
設の繋結孔に支柱板が挿通される構造とはなっておら
ず、繋結板の支柱板繋結域に狭頸部が形成され、該狭頸
部を遊走案内する縦長案内孔が支柱板に穿設される構造
となっているため、支柱板の繋結案内摩擦は従来技術に
比べ相当に小さく、繋結板の上下摺動も円滑である。ま
た、このような構造であるために、上記のごとく支柱板
と固定布挟持板背縁部との境域周縁に板面域の延設が可
能となる。上記狭頸部にかかる負担は、確かに増大する
ものの、強化素材をこの部分に使用すれば、特段の支障
は生じない。
【0030】本発明の主要構成部材は、一体成形される
固定布挟持板、その背縁部、および支柱板とから構成さ
れる固定部材と、相互連設される遊動布挟持板、板状弾
機、繋結板とから構成される遊動部材の二つであるが、
これは従来技術も同様である。但し、製作上、ないしは
保守上の観点から、これら主要2部材が装着、互換とも
に容易であることが望ましく、本発明はこの要請にも応
えるものである。
【0031】すなわち、繋結板の狭頸部から固定解放用
把手までの部材が、縦長案内孔に挿通可能な厚みと形状
を有し、上記縦長案内孔の上端から固定布挟持板面に至
るまでの距離が、遊動布挟持板の端縁から繋結板側縁に
至るまでの距離よりも長い構造であれば、固定布挟持板
に対し上記遊動部材を垂直にし、繋結板を縦長案内孔に
挿通させ、狭頸部を縦長案内孔の孔間に介置し、しかる
のち遊動部材を回動させ遊動布挟持板を固定布挟持板に
ほぼ平行に設定して縦長案内孔を摺下させるという、ご
く簡便な手順で装着は完了である。
【0032】遊動布挟持板の長さ、固定布挟持板の長さ
がともに縦長案内孔ないし支柱板の長さに比較してかな
り長いものである場合、支柱板の上部を支柱板幹部より
やや横長の形状とし、該横長形状部に繋結板が挿通可能
な繋結板挿結孔が横長に穿設され、該繋結板穿設孔に縦
長案内孔が延設される構造とすれば、遊動部材を固定布
挟持板に垂直にして縦長案内孔に挿通できなくても、遊
動部材を水平保持して繋結板挿結孔に嵌挿してそのまま
摺下させれば、装着は完了する。
【0033】板状弾機については、左右対称山型形状の
板バネとし、従来技術のように、板バネの両山裾部に一
定長を有する鈎合孔が穿設されるとともに、遊動布挟持
板の両端域に鈎着突起が形成され、上記板バネが、山型
頂央方向に弾発を蓄力しつつ、上記鈎合孔より上記鈎着
突起に嵌装された構成のものであっても、或いは、新規
の課題解決の手段である、板バネと遊動布挟持板とが一
体成形されている構成であっても、板状弾機の弾発方
向、およびその上記効果については、ほぼ同様である。
【0034】ただ、後者の方が、板バネの弾発方向が上
下のみならず、前後斜め方向の弾発効果も生じるため、
繋結板の固定解放時における衝撃緩和および、繋結板の
固定解放の容易さの点で、本発明の主要課題解決手段と
結合させた場合、やや長じている。しかし前者の場合に
は、繋結板狭頸部に可撓性、弾性のやや大きな素材を用
いれば、後者と同様の効果が得られるとともに、弾発方
向が固定している分、固定挟持度も総じて高い傾向にあ
る。
【0035】本発明において、繋結板ないしこれに連設
される部位に設けられた繋結板解放時の衝撃緩和手段、
すなわち具体的には、繋結板ないし繋結板の支柱板との
繋結部を有する端域が、可撓性および弾性の強い素材か
らなる構成により、この素材部が繋結部に生じているモ
ーメントに対する板バネとして機能するため、衝撃の原
因となる逆回転方向モーメントを小さいものにとどめよ
うとする抑止の力が加えられることになり、上方向に跳
動する繋結板固定解放時の衝撃は、大幅に緩和される。
【0036】また上記衝撃緩和手段が繋結板上面と支柱
板上端域との間に介設された弾機である構造となってい
る場合でも、この弾機は、具体的実施の段階では可撓板
バネとなることが多いであろうが、繋結板の支柱板繋結
部の、主に上方向の跳動を直接抑止する作用機能を有す
る。
【0037】そしてこのようにして、繋結板固定解放時
に生じる衝撃が緩和されることにより、被挟持布に加わ
る不都合な衝撃は相当程度緩和され、その結果布地に不
都合な摺皺を与えたり、重積された布地にズレが生じる
ことは、かなり回避される。
【実施例】以下本発明裁断用布挟持具の実施例を図面を
参照しながら説明する。 (第1実施例)図1は本発明裁断用布挟持具の第1実施
例の上方斜視図である。この図1に示されるように、固
定布挟持板1、その背部に垂設形成される固定布挟持板
背縁1a、固定布挟持板1の中央部に垂設され固定布挟
持板背縁1aと一体成形される支柱板2の3者に加え、
支柱板2と固定布挟持板背縁部1aとの境域周縁に延設
される板面域3a、3bは、本実施例での固定部材を構
成する。板面域3a、3bは、周縁が緩やかな凹型スプ
ライン曲線状となっている。
【0038】上記一体成形された固定部材には、支柱板
2の上端が、アールを付されて後方へ折り曲げられてお
り、このアールの部分が固定解放用指掛2aとなり、ま
た固定布挟持板1の両端は、部分的に固定布挟持板背縁
1aよりさらに背面に、平面的に延設された脚片4a、
4bとなっている。
【0039】脚片4a、4bは、固定布挟持板に添設さ
れたものではない。成形上は、一体成形された上記固定
部材の固定布挟持板となる部分に切れ込みが入れられ、
この切れ込みより支柱板部及び固定布挟持板背縁部が垂
曲されるが、この垂曲される支柱板部及び固定布挟持板
背縁部以外の両端部分が、脚片4a、4bを構成する。
【0040】支柱板2には、本実施例正面図である図2
に示されるように、上記固定解放用指掛2aの下部に始
まり、固定布挟持板背縁1a付近に至るまで、長矩形の
縦長案内孔5が穿設され、縦長案内孔5を挟んだ両側の
板面域3a、3bの対象位置には、製作上の便宜と製品
の軽重両化をはかるため、メッキ工程用板面孔3c、3
dが穿設されている。
【0041】本実施例における遊動部材は、遊動布挟持
板6、支柱板2に繋結される繋結板7、遊動布挟持板6
と繋結板7との間に介装される板状弾機である左右対称
山型形状の板バネ8、および、繋結板7の、弾機および
遊動布挟持板が装設されていない側の端部に延設される
固定解放用把手9の3部材より構成される。繋結板7と
固定解放用把手9は、一体成形される。
【0042】遊動布挟持板6の上表面には、鈎着突起6
a、6bが形成され、これに鈎着される板バネ8の両山
裾部には、鈎着突起6a、6bの形状に適合する一定長
の鈎合孔8a、8bが穿設されている。板バネ8は、上
方向、すなわち山型頂央方向に弾発を蓄力しつつ、鈎合
孔8a、8bより鈎着突起6a、6bに嵌装鈎着されて
いる。
【0043】板バネ8の山型頂央部8cには繋結板7が
かしめ固着され、その側面形状は、本実施例の側面図で
ある図3に示されるように、「へ」字状である。この繋
結板7の支柱板繋結域には、図1に示されるように、挟
頸部7aが形成されている。板バネ山型頂央部8cは、
布地を挟持固定する際の押圧を加えるのに支障のない形
状に形成されている。
【0044】挟頸部7aは挟頸部の間隙幅が、支柱板2
の幅よりも若干大きく、このため繋結板7は、所定角度
で遊揺可能な構成となっている。また挟頸部7a付近の
素材は、繋結板固定解放時の衝撃緩和手段として、弾力
性、可撓性を増大させ、その一方で復原力、耐久力も増
大させるため、表面焼き入れ処理を構じてある。
【0045】繋結板7の板バネ固着部位7bは、平板状
ないし、上下に加わる力に対する耐久性を増すために、
縦長方向に若干山型湾曲している形状となっている。ま
たこの繋結板7の板バネ固着部位7bは、硬度を増すた
めの焼き入れ処理をしてある。遊動布挟持板6の一方の
端縁6cから、反対側の端縁6dに近い側の繋結板側縁
7cまでの距離は、支柱板2に穿設の縦長案内孔5の上
端5aから固定布挟持板1の板面に至るまでの距離より
も若干短い。遊動布挟持板他方端縁6dから、その反対
側の端縁6cに近い側の繋結板7dまでの距離において
も、これと同様である。
【0046】支柱板2の背後に延在する繋結板7の端部
には、固定解放用把手9が一体成形されている。この固
定解放用把手9の半円形平板状であって、やや上向き角
度をつけて繋結板7に延設されている。固定解放用把手
9の厚みは、支柱板2に穿設の縦長案内孔5の孔幅より
若干薄い。
【0047】このような構成とともに、繋結板7の
「へ」字状の挟角の角度設定は、本実施例側面図である
図3に示されるように、不使用時、すなわち、繋結板7
に力を加えずに摺下させ遊動布挟持板6を固定布挟持板
1に当接させたときに、遊動布挟持板6と固定布挟持板
1が固定布挟持板1の外縁1bにおいてのみ当接し、遊
動布挟持板6の下面と固定布挟持板1の上面との間に適
宜角度、本実施例では数度内外の微間隙Eが保留されて
いる。微間隙Eの角度は、布地10aの特性、特に弾
性、単位体積当たりの含気量等に併せて設定されてい
る。
【0048】以上のような構成により、本実施例の使用
状態を示す側面図である図4に示されるように、固定布
挟持板1と遊動布挟持板6との間に裁断する布地10a
およびその最上面に載置された型紙10bを挟み、遊動
布挟持板6に突設の鈎着突起6a、6bに鈎合孔8a、
8bを嵌装鈎着された板バネ8を介し、遊動布挟持板6
に連設固着された繋結板7を固定布挟持板方向に支柱板
2に穿設の縦長案内孔5を摺動させ、板状バネ山型頂央
部8cに上方より加圧して、布地10aおよび型紙10
bを固定布挟持板1と遊動布挟持板6とにより挟持させ
る。
【0049】このとき「へ」字状の繋結板7は、遊動布
挟持板6により、これに連設の板バネ8からの上方向の
弾発による加圧を受け、「へ」字状の長辺部となる、支
柱板との繋結部を有しない方の板バネ固着部位7bが上
に押圧される。そして繋結板7が所定角度で遊揺可能で
あるため、支柱板繋結部、すなわち本実施例においては
繋結板の挟頸部7aでモーメントが生じ、繋結板7は固
定静止する。
【0050】上記の状態で布地裁断作業を行うが、固定
布挟持板に脚片4a、4bが延設形成されているため、
使用時を通じ、座りは良好な状態で保持され、従って裁
断時の布地固定も良好に保たれる。
【0051】繋結板7が支柱板挟頸部7aで固定静止し
たものを、解放する手順においては、本実施例使用時に
おける繋結板固定解放時を示す斜視図である図5に示さ
れるように、繋結板7の、支柱板2の背後に延在する固
定解放用把手9に揚力を加える。このとき、揚力を加え
やすいように、親指を支柱板端部の固定解放用指掛2a
に掛置し、人差指を固定解放用把手9の下面に掛置す
る。固定解放用指掛2aはアールが付されているため、
親指の間接曲部の掛置が快適であり、また固定解放用把
手9は、やや上向き角度がつけられているため、人差指
を掛置しやすく、揚力も加えやすい。
【0052】この固定解放用把手9に揚力が加えられる
と、繋結板7が所定角度で遊揺可能であるため、前記の
モーメントの回転方向と逆方向の力が繋結板7の挟頸部
7aに加わり、板バネ8の弾発により生じる衝撃を伴っ
て繋結板7の固定が解放され、繋結板7は支柱板2に穿
設の縦長案内孔5を躍上摺動して、固定布挟持板1と遊
動布挟持板6とにより固定挟持されていた布地10a
は、両布挟持板より脱装可能となる。
【0053】但し、繋結板7が縦長案内孔5を躍上摺動
することについては、挟頸部7a付近の素材を表面焼き
入れ処理してあるので、弾力性、可撓性、復原力に富
み、躍上摺動の衝撃は相当に緩和される。
【0054】繋結板7の固定解放は、固定解放用把手9
に指の力で揚力を加えて行われるが、繋結板の板バネ固
着部位7bないし固定布挟持板1、遊動布挟持板6に挟
持された布地10aに直接押圧を加えるものではなく、
また繋結板固定静止時に働いているモーメントの回転方
向と逆方向の力を繋結板7の支柱板2を隔てた背後から
加え、固定解放する。また繋結板挟頸部と縦長案内孔5
の周縁との摩擦も小さいため、従来技術と比べて繋結板
固定解放の際に加える力は、ごく小さな力でこと足り
る。
【0055】従って、本実施例においては、従来技術の
繋結板固定解放の際に繋結板7の躍上摺動によって生じ
る被挟持布に与えがちな不都合な衝撃、並びに繋結板7
の遊動布挟持板連設部の押圧により生じやすかった摺皺
は、生じにくい。
【0056】このような作用効果とともに、従来例のよ
うに、布裁断時には裁断線近傍に突出部分が存在しない
ため、本実施例による布挟持部位近傍の裁断工程時の作
業を円滑に進めることが可能となる。
【0057】一方布地10aの固定挟持時において、本
実施例では、不使用時に固定布挟持板1と遊動布挟持板
6との間に留保される微間隙Eの設定により、布挟持は
遊動布挟持板6の一番支柱板寄りの部分と固定布挟持板
1の背縁1a近傍に片寄ることなく、その他の部分、特
に遊動布挟持板6、固定布挟持板1の外縁近傍への加圧
が弱まらず、挟持圧が全面均等になるか、或は固定布挟
持板1の外縁に、遊動布挟持板6より両布挟持板の内側
方向に向け斜め下方への、より強度の加圧がなされる。
【0058】また型紙10bを布地10aの上面に載置
して布地ともに固定布挟持板1、遊動布挟持板6とで挟
持した場合、裁断線で布地10aに加えられる挟圧は、
型紙10bの持つ弾性により、挟圧およびこれによる応
力効果が固定布挟持板外縁ないしその付近よりも適度に
弱まるため、弾性に富む布地の挟持部位近傍裁断の際に
も、挟圧の応力により生じがちな布地裁断面における不
都合な凹凸は、ほとんど生じない。
【0059】上記のように遊動布挟持板6、固定布挟持
板1からの挟持されている布地10aおよび型紙10b
への挟持圧が全面均等になるか、或は固定布挟持板1の
外縁に、遊動布挟持板6より両布挟持板の内側方向に向
け斜め下方へのより強度の加圧がなされることにより、
これらの加圧の布地10aにおける応力が布地10aの
持つ弾性との相乗効果を生み、布地はより両布挟持板の
内側方向へ向かう力Fを得るため、布地10aは、本実
施例から外側へ脱落しにくくなり、挟持固定度は頗る強
いものとなる。
【0060】なお不使用時に固定布挟持板1と遊動布挟
持板6との間に留保される微間隙Eの設定については、
布地10aの特性、特に弾性、単位体積当たりの含気量
等に併せて設定されているので、優れた布地の固定挟持
状態が実現される。
【0061】本実施例においては、固定布挟持板1、そ
の背縁部1a、および支柱板2の3部材は一体成形さ
れ、また支柱板2と固定布挟持板背縁部1aとの境域周
縁に板面域3a、3bが延在しているため、支柱板2に
加わる左右の衝撃に対しては、上記一体成形部材に変形
が生じにくい。またビスなど固着具の頭部ないし端部が
固定布挟持板側に突出することがないため、布地10a
の端縁が固定布挟持板背縁1aに揃置され、裁断された
布地に不揃いは生じない。
【0062】支柱板2の繋結案内摩擦は、縦長案内孔5
および繋結板挟頸部7aとの間で生じる摩擦に限られる
ため相当に小さく、繋結板7の上下摺動も円滑である。
またこのような構造であるがために、上記のごとく支柱
板2と固定布挟持板背縁部1aとの境域周縁に板面域の
延設が可能となる。上記挟頸部7aにかかる負担の増大
に対しては、焼き入れ工程の付与により強化処理を構じ
てあるため、強度的に特段の支障は生じない。
【0063】上記の固定部材と遊動部材は、固定布挟持
板1に対し上記遊動部材を垂直にし、繋結板7を固定解
放用把手9の部分より縦長案内孔5に挿通させ、繋結板
挟頸部7aを縦長案内孔5の孔間に介置し、しかるのち
遊動部材を回動させ遊動布挟持板6を固定布挟持板1に
ほぼ平行に設定して縦長案内孔5を摺下させるという、
ごく簡便な手順で装着は完了である。脱装もこの逆手順
をするのみであり、装着同様ごく簡便である。
【0064】繋結板挟頸部7aは、焼き入れ処理をして
あるため、可撓性、弾性、および復原力に富む素材とな
っているので、繋結部に生じているモーメントに対する
板バネとして機能し、これによって衝撃の原因となる逆
回転方向モーメントを小さいものにとどめようとする抑
止の力が加えられることになり、上方向に跳動する繋結
板7の固定解放時の衝撃は、大幅に緩和される。
【0065】このようにして、繋結板固定解放時に生じ
る衝撃が緩和されることにより、布地10a、型紙10
bに加わる不都合な衝撃は相当程度緩和され、その結果
布地10aに不都合な摺皺を与えたり、布地10aが重
積された布地であってもその揃置状態にズレが生じるこ
とは少ない。
【0066】(第2実施例)本実施例は、上記第1実施
例において、固定布挟持板、遊動布挟持板の長さを支柱
板の長さに比べて相対的に長くし、遊動布挟持板と繋結
板との間に介設される左右対称山型板バネが、遊動布挟
持板と環状に一体成形され、固定解放時の衝撃緩和手段
が、繋結板上面と支柱板上端域との間に介設された弾機
である構成のものである。
【0067】図6は、本発明裁断用布挟持具の第2実施
例の使用時上方斜視図である。この図6に示されるよう
に、固定布挟持板11、その背部に垂設形成される固定
布挟持板背縁11a、固定布挟持板11の中央部に垂設
され固定布挟持板背縁11aと一体成形される支柱板1
2の3者に加え、支柱板12と固定布挟持板背縁部11
aとの境域周縁に延設される板面域13a、13bが固
定部材を構成する点は、本実施例も前記第1実施例と同
じである。板面域13a、13bは、周縁が緩やかな凹
型スプライン曲線状となっている点も同様である。
【0068】また、支柱板12の上端部がアールを付さ
れて後方へ折り曲げられており、このアールの部分が固
定解放用指掛12aとなり、また固定布挟持板11の両
端は、部分的に固定布挟持板背縁11aよりさらに背面
に、平面的に延設された脚片14a、14bとなってい
る構成、および支柱板12に、上記固定解放用指掛12
aの下部に始まり、固定布挟持板背縁11a付近に至る
まで、長矩形の縦長案内孔15が穿設され、縦長案内孔
15を挟んだ両側の板面域13a、13bの対象位置に
メッキ工程用板面孔13c、13dが穿設されている構
成は前記第1実施例と同じである。
【0069】但し本実施例は、前記第1実施例とは異な
り、支柱板12の長さは固定布挟持板11の長さに比べ
かなり短く、外観的には背の低いものとなっている。ま
た固定解放用指掛12aの支柱板側延在域は、支柱板広
幅部12bとなっており、この支柱板広幅部12bには
固定布挟持板12と平行に、縦長案内孔15に連続する
繋結板挿入孔15aが穿設されている点も、本実施例の
特徴である。
【0070】本実施例における遊動部材は、遊動布挟持
板16、支柱板12に繋結される繋結板17、遊動布挟
持板16と一体成形され繋結板17との間に介装される
板状弾機である左右対称山型板バネ18、および、繋結
板17の、弾機および遊動布挟持板が装設されていない
側の端部に延設される固定解放用把手19の3部材より
構成される。繋結板17と固定解放用把手19が一体成
形されている点は、前記第1実施例と同じである。但し
遊動布挟持板16の長さは、固定布挟持板11とほぼ同
じ長さであり、支柱板12の長さに比べ、かなり長いも
のとなっている。 左右対称山型板バネ18に固着され
る繋結板17の側面形状は、本実施例の側面図である図
7に示されるように、第1実施例同様「へ」字状であ
る。この繋結板17の支柱板繋結域には、図6に示され
るように、挟頸部17aが形成されている。
【0071】挟頸部17aは挟頸部の間隙幅が、支柱板
12の幅よりも若干大きく、このため繋結板17は、所
定角度で遊揺可能である構成は第1実施例と同じである
が、挟頸部17a付近の素材は、第1実施例と異なり、
特別の表面焼き入れ処理を構じておく必要はなく、平板
状に形成された繋結板17の板バネ溶着部位17bと同
じ硬質化処理のみで十分である。
【0072】左右対称山型板バネ18は、遊動布挟持板
16と一体成形され、円弧状板或は単調凸型スプライン
曲面板の形状を有し、弾性の強い素材からなる。この遊
動布挟持板16及び左右対称山型板バネ18は、本実施
例正面図である図8に示されるように、板状線材を折り
曲げたものであって、板バネ頂央部18a付近にて重積
部分を有し、この重積部分に繋結板17がかしめ溶着さ
れているが、環状に一体成形してもよい。また板バネ頂
央部18aは布地を挟持固定する際の押圧を加えるのに
支障のない形状に形成されている。
【0073】支柱板12の背後に延在する繋結板17の
端部には、固定解放用把手19が一体成形されている。
この固定解放用把手19は、第1実施例同様、半円形平
板状であって、やや上向き角度をつけて繋結板17に延
設されている。固定解放用把手19の厚みは、支柱板1
2に穿設の縦長案内孔の孔幅より若干薄く、またその幅
は、繋結板挿入孔15aより若干小さい。
【0074】繋結板17の「へ」字状の挟角の角度設定
は、本実施例側面図である図7に示されるように、不使
用時、すなわち、繋結板17に力を加えずに摺下され遊
動布挟持板16を固定布挟持板11に当接させたとき
に、遊動布挟持板16と固定布挟持板11が固定布挟持
板11の外縁11bにおいてのみ当接し、遊動布挟持板
16の下面と固定布挟持板11の上面との間に適宜角
度、本実施例では数度内外の微間隙Eが保留されてい
る。微間隙Eの角度は、布地の特性、特に弾性、単位体
積当たりの含気量等に併せて設定されている。
【0075】支柱板12の背面において、支柱板上端1
2cと繋結板17の間には、繋結板固定解放時の衝撃緩
和手段となる2本の細幅板バネ20a、20bがそれぞ
れ頂央面、底端面で介設繋着されている。この細幅板バ
ネ20a、20bは、繋結板17の円滑な摺動を損なわ
ないように、適宜細幅のものであり、弾発力も弱く、図
6に示されるように、不使用時おいて、縦長案内孔15
の下端まで繋結板17を押し下げる弾発力は有するもの
の、その状態において、ほとんどまっすぐ、或は支柱板
の左右外側方向に若干外側凸撓する程度ものである。
【0076】以上のような構成による作用、効果、具体
的には、布地着脱手順、布地固定、固定解放の手順、作
用機序は、前記第1実施例に準じたものである。ただ、
遊動部材を固定部材に装着する手順、および繋結板固定
解放時の衝撃緩和の作用が前記第1実施例と若干異なる
ところである。
【0077】まず本実施例の使用時上方図である図6に
示されるように、固定布挟持板11と遊動布挟持板16
との間に裁断する布地21aおよびその最上面に載置さ
れた型紙21bを挟み、繋結板17を、上面から押圧を
加えつつ、固定布挟持板方向に支柱板12に穿設の縦長
案内孔15を摺動させ、板バネ頂央部18aに上方より
加圧して、布地21aおよび型紙21bを固定布挟持板
11と遊動布挟持板16とにより挟持させる。この上方
からの加圧は、左右対称山型板バネ18の弾発方向が、
上方向に比較的広範囲に及ぶため、モーメントを生じさ
せやすく、前記第1実施例に比べ、かなり小さな力で十
分である。
【0078】布地裁断作業の際には、固定布挟持板に脚
片14a、14bが延設形成されているため、使用時を
通じ、座りは良好な状態で保持されるが、本実施例は、
前記第1実施例に比べ、背が低い形状のもので、座りは
比較的良好である。従って脚片14a、14bは、それ
ほど大きなものでなくても差し支えない。
【0079】繋結板17が支柱板挟頸部17aで固定静
止したものを、解放する手順においては、本実施例使用
時における繋結板固定解放時を示す斜視図である図9に
示されるように、第1実施例同様、親指を支柱板端部の
固定解放用指掛12aに掛置し、人差指を固定解放用把
手19の下面に掛置して、繋結板17の、支柱板12の
背後に延在する固定解放用把手19に、摘むようにして
揚力を加える。
【0080】この固定解放用把手19に揚力が加えられ
たときの主要作用ならびにその効果も、第1実施例に準
ずる。ただ本実施例においては、支柱板12の背面にお
いて、支柱板上端12cと繋結板17の間には、繋結板
固定解放時の衝撃緩和手段となる2本の細幅板バネ20
a、20bが介設されているため、これらによって、衝
撃の原因となる繋結板の躍動そのものを小さいものにと
どめようとする抑止の力が加えられることになり、上方
向に跳動する繋結板17の固定解放時の衝撃は相当に緩
和される。
【0081】このようにして、繋結板固定解放時に生じ
る衝撃が緩和されることにより、布地21a、型紙21
bに加わる不都合な衝撃は相当程度緩和され、その結果
布地21aに不都合な摺皺を与えたり、布地21aが重
積された布地であってもその揃置状態にズレが生じるこ
とは少ない。
【0082】また本実施例では、固定部材と遊動部材
は、固定布挟持板11に対し上記遊動部材を平行にし、
繋結板17を固定解放用把手19の部分から縦長案内孔
15に挿通させ、繋結板挟頸部17aを縦長案内孔15
の孔間に介置し、そのまま縦長案内孔15を摺下させる
という、ごく簡便な手順で装着は完了である。脱装もこ
の逆手順をするのみであり、装着同様ごく簡便である。
【0083】なお本実施例は、左右対称山型板バネ18
が素材上並びに構成上、弾力性、弾発の多方向性の両特
性に富み、型紙及び布地に加えられる挟持圧が穏和に分
散するため、特に過度の挟持圧が裁断部位付近に加えら
れたときに裁断面に凹凸が生じやすい布地、すなわちキ
ルティング布地、ウエットスーツ生地等、含気性、弾性
に富む布地の整揃裁断するのに適している。
【0084】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明裁断用布挟
持具によれば、繋結板の固定解放時に、被挟持布に与え
る不都合な衝撃が小さくなり、この衝撃による摺皺も布
地に生じにくくなる。また布地切断にズレが生じたり、
或は布地脱落が起こりにくいものであるとともに、布裁
断工程も円滑に行うことが可能になる。さらにこれらの
ような効果に加え、構造上も堅固な裁断用布挟持具が提
供される。
【図面の簡単な説明】
図1 本発明第1実施例上方斜視図である。 図2 本発明第1実施例の正面図である。 図3 本発明第1実施例の側面図である。 図4 本発明第1実施例の使用状態を示す側面図であ
る。 図5 本発明第1実施例使用時におけるの繋結板固定
解放時を示す斜視図である。 図6 本発明第2実施例の使用時上方斜視図である。 図7 本発明第2実施例の側面図である。 図8 本発明第2実施例の正面図である。 図9 本発明第2実施例使用時における繋結板固定解
放時を示す斜視図である。 図10 従来例の斜視図である。
【符号の説明】
1 固定布挟持板 1a 固定布挟持板背縁 1b 固定布挟持板外縁 2 支柱板 2a 固定解放用指掛 3a、3b 板面域 3c、3d メッキ工程用板面孔 4a、4b 脚片 5 縦長案内孔 6 遊動布挟持板 6a、6b 鈎着突起 6c、6d 遊動布挟持板端縁 7 繋結板 7a 繋結板挟頸部 7b 繋結板板バネ固着部位 7c、7d 繋結板側縁 8 左右対称山型板バネ 8a、8b 鈎合孔 8c 板バネ山型頂央部 9 固定解放用把手 10a 布地 10b 型紙 11 固定布挟持板 11a 固定布挟持板背縁 12 支柱板 12a 固定解放用指掛 12b 支柱板広幅部 12c 支柱板上端 13a、13b 板面域 14a,14b 脚片 15 縦長案内孔 15a 繋結板挿入孔 16 遊動布挟持板 17 繋結板 17a 繋結板挟頸部 17b 板バネ溶着部位 18 左右対称山型板バネ 18a 板バネ頂央部 19 固定解放用把手 20a、20b 細幅板バネ 21a 布地 21b 型紙 101 固定布挟持板 101a 固定布挟持板外縁 101b 固定布挟持板背縁部 102 支柱板 103a、103b ビス 104 固定解放用把手部位 105 支柱板挿通孔 106 遊動布挟持板 107 繋結板 107a 繋結板広幅部 E 微間隙 F 応力効果による力の方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 智一 大阪府堺市深井中町1891−1 ラ・フォー レ深井202号 (72)発明者 鈴木 敏夫 大阪府大東市深野4−17−58 深野ハイツ 203号 (72)発明者 北岡 和彦 大阪市鶴見区横堤2−11−71 (72)発明者 宮本 拓弥 大阪市浪速区桜川4−5−9

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定布挟持板と、該固定布挟持板に上方向
    に垂設される支柱板と、該支柱板に摺動自在に繋結され
    る側断面が「へ」字状の繋結板と、該支柱板に連設され
    上記固定布挟持板に対峙する遊動布挟持板と、該遊動布
    挟持板と前記繋結板との間に介装される板状弾機とによ
    り構成され、該板状弾機の弾発方向が前記固定布挟持板
    より垂直方向であるとともに、上記繋結板が、その一端
    域に前記板状弾機の頂央部が固着され、他端域に上記支
    柱板との繋結部を有し、かつ支柱板上随意位置にて上下
    所定角度内で遊揺可能である裁断用布挟持具において、
    板状弾機および遊動布挟持板が装設されていない側の繋
    結板端部に、固定解放用把手が延設されたことを特徴と
    する裁断用布挟持具。
  2. 【請求項2】固定布挟持板と、該固定布挟持板に上方向
    に垂設される支柱板と、該支柱板に摺動自在に繋結され
    る側断面が「へ」字状の繋結板と、該繋結板に連設され
    上記固定布挟持板に対峙する遊動布挟持板と、該遊動布
    挟持板と前記繋結板との間に介装される板状弾機とによ
    り構成され、該板状弾機の弾発方向が前記固定布挟持板
    より垂直方向であるとともに、上記繋結板が、その一端
    域に前記板状弾機の頂央部が固着され、他端域に上記支
    柱板との繋結部を有し、かつ支柱板上随意位置にて上下
    所定角度内で遊揺可能である裁断用布挟持具において、
    遊動布挟持板の外縁が、固定布挟持板の外縁より常時適
    宜微小幅迫り出し部分を有するとともに、布の被挟持時
    に繋結板に力を加えずに摺下させ遊動布挟持板を固定布
    挟持板に当接させたときに、遊動布挟持板と固定布挟持
    板が固定布挟持板外縁においてのみ当接し、遊動布挟持
    板下面と固定布挟持板上面との間に適宜角度の微間隙が
    保留されることを特徴とする裁断用布挟持具。
  3. 【請求項3】支柱板と、固定布挟持板と、該固定布挟持
    板より支柱板垂設方向に突出形成される固定布挟持板背
    縁部とが一体に形成され、支柱板と固定布挟持板背縁部
    との境域周縁に板面域が延設されるとともに、繋結板の
    支柱板繋結域に狭頸部が形成され、該狭頸部を遊走案内
    する縦長案内孔が支柱板に穿設されたことを特徴とする
    請求項1または2記載の裁断用布挟持具。
  4. 【請求項4】繋結板の狭頸部から固定解放用把手までの
    部材が、縦長案内孔に挿通可能な厚みと形状を有すると
    ともに、上記縦長案内孔の上端から固定布挟持板面に至
    るまでの距離が、遊動布挟持板の端縁から、反対側の遊
    動布挟持板端縁に近い方の繋結板側縁に至るまでの距離
    よりも長いことを特徴とする請求項3記載の裁断用布挟
    持具。
  5. 【請求項5】支柱板の上部を支柱板幹部よりやや横長の
    形状とし、該横長形状部に繋結板が挿通可能な繋結板挿
    結孔が横長に穿設され、該繋結板穿設孔に縦長案内孔が
    延設されることを特徴とする請求項3記載の裁断用布挟
    持具。
  6. 【請求項6】板状弾機が左右対称山型形状の板バネであ
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の裁断
    用布挟持具。
  7. 【請求項7】板バネの両山裾部に一定長を有する鈎合孔
    が穿設されるとともに遊動布挟持板の両端域に鈎着突起
    が形成され、上記板バネが、山型頂央方向に弾発を蓄力
    しつつ、上記鈎合孔より上記鈎着突起に嵌装されたこと
    を特徴とする請求項6記載の裁断用布挟持具。
  8. 【請求項8】板バネと遊動布挟持板とが一体成形された
    こと特徴とする請求項6記載の裁断用布挟持具。
  9. 【請求項9】繋結板ないしこれに連設される部位に、繋
    結板解放時の衝撃緩和手段が設けられたことを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれか記載の裁断用布挟持具。
  10. 【請求項10】繋結板ないし繋結板の支柱板との繋結部
    を有する端域が、可撓性および弾性に富む素材から構成
    され、この素材部が衝撃緩和手段を構成することを特徴
    とする請求項9記載の裁断用布挟持具。
  11. 【請求項11】衝撃緩和手段が、繋結板上面と支柱板上
    端域との間に介設された弾機であることを特徴とする請
    求項9記載の裁断用布挟持具。
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