JPH08176519A - 粘着製品用支持体、支持体用樹脂組成物および粘着製品 - Google Patents

粘着製品用支持体、支持体用樹脂組成物および粘着製品

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JPH08176519A
JPH08176519A JP6318630A JP31863094A JPH08176519A JP H08176519 A JPH08176519 A JP H08176519A JP 6318630 A JP6318630 A JP 6318630A JP 31863094 A JP31863094 A JP 31863094A JP H08176519 A JPH08176519 A JP H08176519A
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polymer
monomer
glass transition
resin composition
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JP6318630A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Hasegawa
裕彰 長谷川
Akikazu Baba
明和 馬場
Yasumasa Tanaka
泰雅 田中
Masatoshi Yoshida
雅年 吉田
Nobuhiro Kobayashi
信弘 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 剪断力および剥離力を受けてもはがれにく
く、貼り付け面が曲面であっても貼り付け面から反発し
にくい粘着製品を形成する。 【構成】 この粘着製品は、粘着製品用支持体として、
−20℃での貯蔵弾性率5×109 dyne/cm2以下、80
℃での貯蔵弾性率1.5×106 dyne/cm2以上、ガラス
転移点−10℃〜20℃、23℃での10%伸張時の引
張応力2.0〜10.0kg/cm2 、23℃での400%
伸張時の引張応力6.0〜20.0kg/cm2 、80℃で
の10%伸張時の引張応力2.0〜8.0kg/cm2 、8
0℃での400%伸張時の引張応力3.0〜10.0kg
/cm2 の支持体を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、片面粘着テープ、両面
粘着テープのような粘着テープ、粘着ラベル、印刷用粘
着シートのような粘着シートなどの粘着製品の基材とし
て使われる粘着製品用支持体、支持体用樹脂組成物およ
び粘着製品に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着製品、特に両面粘着テープに用いら
れる支持体としては、ビニル系成分・エポキシの共重合
樹脂とアクリル酸アルキルエステル系成分・エチレンの
共重合樹脂とからなる架橋発泡体(特開平1−2034
40号公報)、アクリル系重合体成分とエポキシ系樹脂
成分とアクリル系樹脂成分とからなる架橋発泡シート
(特開平1−304170号公報)、アクリル酸エステ
ルおよび/またはメタクリル酸エステルの重合体エマル
ションから形成された架橋フォーム(特開平6−414
99号公報)などの発泡体が主に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記発泡体からなる支
持体を用いた粘着テープは、被着体に貼り付けられた状
態で、剪断力または剥離力を受けるとはがれやすく、し
かも、曲面に貼り付けられると、曲面から反発して剥離
しやすいという問題点を有する。本発明の目的は、剪断
力および剥離力を受けてもはがれにくく、貼り付け面が
曲面であっても貼り付け面から反発しにくい粘着製品を
形成することができる粘着製品用支持体を提供すること
である。
【0004】本発明の別の目的は、剪断力および剥離力
を受けてもはがれにくく、貼り付け面が曲面であっても
貼り付け面から反発しにくい粘着製品を形成することが
できる支持体用樹脂組成物を提供することである。本発
明のさらに別の目的は、剪断力および剥離力を受けても
はがれにくく、貼り付け面が曲面であっても貼り付け面
から反発しにくい粘着製品を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の粘着製品用支持
体は、(1)−20℃における貯蔵弾性率が5×109
dyne/cm2以下であり、(2)80℃における貯蔵弾性率
が1.5×106 dyne/cm2以上であり、(3)ガラス転
移点が−10℃〜20℃であり、(4)23℃での10
%伸張時の引張応力が2.0〜10.0kg/cm2 であ
り、(5)23℃での400%伸張時の引張応力が6.
0〜20.0kg/cm2 であり、(6)80℃での10%
伸張時の引張応力が2.0〜8.0kg/cm2 であり、
(7)80℃での400%伸張時の引張応力が3.0〜
10.0kg/cm2 である、支持体である。貯蔵弾性率と
ガラス転移点は、周波数10Hzでの動的粘弾性測定に
よる測定値であり、引張応力は、引張速度200mm/
minの引張試験による測定値である。
【0006】本発明の支持体用樹脂組成物は、上記
(1)から(7)までの条件をすべて満たす粘着製品用
支持体を形成しうる支持体用樹脂組成物であって、第1
の態様によれば、重合工程を含む製造方法により作られ
たアクリル系グラフト重合体を含む。重合工程は、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル単量体を含む単量体混
合物を高ガラス転移点型重合体の存在下で共重合する工
程である。高ガラス転移点型重合体は、273K以上の
ガラス転移点を有し、前記単量体混合物の重合体と相溶
しないものである。
【0007】本発明の支持体用樹脂組成物は、上記
(1)から(7)までの条件をすべて満たす粘着製品用
支持体を形成しうる支持体用樹脂組成物であって、第2
の態様によれば、準備工程と第1重合工程と添加工程と
第2重合工程とを含む製造方法により作られたアクリル
系ブロック重合体を含む。準備工程は、多価メルカプタ
ンと273K以上のガラス転移点を有する高ガラス転移
点型重合体を生成しうる第1のα,β−不飽和単量体と
を含む第1混合物を準備する工程である。
【0008】第1重合工程は、多価メルカプタンの有す
るメルカプト基を発端として第1のα,β−不飽和単量
体のラジカル重合を行って反応混合物を得る工程であ
る。添加工程は、単量体混合物を反応混合物に加えて第
2混合物を得る工程である。単量体混合物は、(メタ)
アクリル酸アルキルエステル単量体を含むものであり、
高ガラス転移点型重合体と相溶しない重合体を形成しう
るものである。
【0009】第2重合工程は、第2混合物に含まれる単
量体のラジカル重合を行う工程である。本発明の支持体
用樹脂組成物は、第3の態様によれば、第1の態様また
は第2の態様において、前記単量体混合物が反応性官能
基含有α,β−不飽和単量体をさらに含むものであって
もよい。
【0010】本発明の支持体用樹脂組成物は、第4の態
様によれば、単量体混合物が反応性官能基含有α,β−
不飽和単量体をさらに含む場合には、反応性官能基と反
応しうる官能基を少なくとも2個有する架橋剤をさらに
含んでいてもよい。本発明の粘着製品は、上記(1)か
ら(7)までの条件をすべて満たす本発明の粘着製品用
支持体と、支持体の片面または両面に形成された粘着剤
層とを備えている。ここで使用される本発明の粘着製品
用支持体は、たとえば、第1の態様から第4の態様まで
のいずれかの支持体用樹脂組成物から形成されたもので
あってもよい。
【0011】
【作用】本発明の粘着製品用支持体は、(1)−20℃
における貯蔵弾性率が5×109 dyne/cm2以下であり、
(2)80℃における貯蔵弾性率が1.5×106 dyne
/cm2以上であり、(3)ガラス転移点が−10℃〜20
℃であり、(4)23℃での10%伸張時の引張応力が
2.0〜10.0kg/cm2 であり、(5)23℃での4
00%伸張時の引張応力が6.0〜20.0kg/cm2
あり、(6)80℃での10%伸張時の引張応力が2.
0〜8.0kg/cm2 であり、(7)80℃での400%
伸張時の引張応力が3.0〜10.0kg/cm2 である、
ことにより、低伸張時から高伸張時までの引張応力があ
まり変化せず、しかも、耐熱性(温度による応力変化が
小さい)があり、広い温度範囲で応力分散が可能であ
る。
【0012】
【手段の説明】
〔粘着製品用支持体〕本発明の粘着製品用支持体は、特
定の範囲の、貯蔵弾性率とガラス転移点と引張応力とを
有する。支持体の貯蔵弾性率は、市販の動的粘弾性測定
装置を用いて周波数10Hz、測定温度範囲−70℃〜
100℃の条件下で測定した値である。
【0013】支持体のガラス転移点は、市販の動的粘弾
性測定装置を用いて周波数10Hz、測定温度範囲−7
0℃〜100℃の条件下で測定した損失係数(tanδ
=貯蔵弾性率/損失弾性率)のピーク温度である。支持
体の引張応力は、支持体をダンベル型(JIS K63
01の2号)に打ち抜き、市販の引張試験機を用い、測
定温度23℃および80℃・引張速度200mm/分の
条件下で、10%および400%伸張時に測定した値で
ある。
【0014】本発明の粘着製品用支持体では、−20℃
における貯蔵弾性率が5×109 dyne/cm2以下である。
−20℃における貯蔵弾性率が前記範囲内であると支持
体が応力分散力を持ち耐反発性に優れる。−20℃にお
ける貯蔵弾性率が前記範囲を上回ると、低温時の凝集力
が大きくなりすぎて支持体の応力分散力が小さく耐反発
性が低下するという問題がある。支持体の応力分散力ま
たは耐反発性をより向上させるという点からは、−20
℃における貯蔵弾性率は4×109 dyne/cm2以下が好ま
しい。
【0015】本発明の粘着製品用支持体では、80℃に
おける貯蔵弾性率が1.5×106dyne/cm2以上であ
る。80℃における貯蔵弾性率が前記範囲内であると支
持体が高温時のクリープ特性に優れる。80℃における
貯蔵弾性率が前記範囲を下回ると高温時の凝集力が低下
し、支持体が変形する(クリープ特性が悪い)という問
題がある。高温時のクリープ特性をより向上させるとい
う点からは80℃における貯蔵弾性率は2×106 dyne
/cm2以上が好ましい。
【0016】本発明の粘着製品用支持体では、ガラス転
移点が−10℃〜20℃である。ガラス転移点が前記範
囲内だと、支持体が常温を中心とする使用温度範囲で凝
集力と柔軟性とのバランスのとれたものとなりやすい。
ガラス転移点が前記範囲を下回ると支持体が柔軟になり
やすく高温時の凝集力バランスがくずれやすいという問
題があり、前記範囲を上回ると支持体がかたくなり低温
時の凝集力と柔軟性とのバランスがくずれやすいという
問題がある。凝集力と柔軟性とのバランスをより向上さ
せるという点からはガラス転移点は−5℃〜10℃の範
囲内が好ましい。
【0017】本発明の粘着製品用支持体では、23℃で
の10%伸張時の引張応力が2.0〜10.0kg/cm2
であり、80℃での10%伸張時の引張応力が2.0〜
8.0kg/cm2 である。10%伸張時の引張応力が前記
範囲を下回ると小変形時の凝集力が小さく、クリープ特
性が低下するという問題があり、前記範囲を上回ると凝
集力が大きくなりすぎて応力分散力が小さく耐反発性が
低下するという問題がある。応力分散力をより大きくす
るか、または、耐反発性をより高めるという点からは、
23℃での10%伸張時の引張応力は2.0〜5.0kg
/cm2 の範囲内が好ましく、80℃での10%伸張時の
引張応力は2.0〜5.0kg/cm2 の範囲内が好まし
い。
【0018】本発明の粘着製品用支持体では、23℃で
の400%伸張時の引張応力が6.0〜20.0kg/cm
2 であり、80℃での400%伸張時の引張応力が3.
0〜10.0kg/cm2 である。400%伸張時の引張応
力が前記範囲を下回ると凝集力が低下し、クリープ特性
が低下するという問題があり、前記範囲を上回ると凝集
力が大きくなりすぎて応力分散力が小さく耐反発性が低
下するという問題がある。応力分散力をより大きくする
か、または、耐反発性をより高めるという点からは、2
3℃での400%伸張時の引張応力は6.0〜15.0
kg/cm2 の範囲内が好ましく、80℃での400%伸張
時の引張応力は3.0〜8.0kg/cm2の範囲内が好ま
しい。
【0019】本発明の粘着製品用支持体は、上述の特定
の範囲の、貯蔵弾性率とガラス転移点と引張応力とを有
するのであれば、その製造方法および材質は特に限定さ
れない。たとえば、本発明の支持体用樹脂組成物から形
成されたものであり、後述する、アクリル系グラフト重
合体、アクリル系ブロック重合体または架橋重合体を含
む。また、支持体の形状は、テープ、シートなどであ
る。
【0020】本発明の粘着製品用支持体は、 上記(1)から(7)までのすべての条件を満たす
粘着製品用支持体、であり、好ましい態様としては、た
とえば、 上記の支持体において、−20℃における貯蔵弾
性率が4×109 dyne/cm2以下であるもの、 上記またはの支持体において、80℃における
貯蔵弾性率が2×106dyne/cm2以上であるもの、 上記からまでのいずれかの支持体において、ガ
ラス転移点が−5℃〜10℃であるもの、 上記からまでのいずれかの支持体において、2
3℃での10%伸張時の引張応力が2.0〜5.0kg/
cm2 であるもの、 上記からまでのいずれかの支持体において、2
3℃での400%伸張時の引張応力が6.0〜15.0
kg/cm2 であるもの、 上記からまでのいずれかの支持体において、8
0℃での10%伸張時の引張応力が2.0〜5.0kg/
cm2 であるもの、 上記からまでのいずれかの支持体において、8
0℃での400%伸張時の引張応力が3.0〜8.0kg
/cm2 であるもの、が挙げられる。
【0021】本発明の粘着製品用支持体は、たとえば、
片面粘着テープ、両面粘着テープのような粘着テープ、
粘着ラベル、印刷用粘着シートのような粘着シートなど
の粘着製品の基材として使われる。 〔支持体用樹脂組成物〕本発明の支持体用樹脂組成物
は、上述の特定の範囲の、貯蔵弾性率とガラス転移点と
引張応力とを有する本発明の粘着製品用支持体を形成し
うるものであって、アクリル系グラフト重合体またはア
クリル系ブロック重合体を含んでいる。
【0022】支持体用樹脂組成物がアクリル系グラフト
重合体またはアクリル系ブロック重合体を含むときに
は、温度変化に対して凝集力の変化が小さい粘着製品用
支持体を形成することができる。アクリル系グラフト重
合体は、重合工程を含む製造方法により作られた重合体
である。
【0023】重合工程は、単量体混合物を高ガラス転移
点型重合体の存在下で共重合する工程である。単量体混
合物は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体を
必須成分として含み、必要に応じて、反応性官能基含有
α,β−不飽和単量体および/または共重合可能なα,
β−不飽和単量体をさらに含むことができる。
【0024】(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量
体は、通常、粘着剤に用いられている、炭素数4〜8の
アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートであ
れば特に制限はないが、例えば、(メタ)アクリル酸ブ
チル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリ
ル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘ
キシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、および(メ
タ)アクリル酸イソオクチルからなる群から選ばれる少
なくとも1つが挙げられる。
【0025】(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量
体の量は、単量体混合物と高ガラス転移点型重合体との
合計量に対して、たとえば40.1〜89.99wt%で
ある。(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体の量
が前記範囲を下回ると、アクリル系グラフト重合体がか
たくなりすぎて支持体の応力分散力が低下するおそれが
あり、上回ると、十分な凝集力が得られずクリープ特性
が低下するおそれがある。応力分散力およびクリープ特
性により優れた支持体を形成しうるアクリル系グラフト
重合体を得るという点からは、(メタ)アクリル酸アル
キルエステル単量体の量は、50.1〜64.9wt%が
好ましい。
【0026】反応性官能基含有α,β−不飽和単量体
は、カルボキシル基含有α,β−不飽和単量体、水酸基
含有α,β−不飽和単量体からなる群から選ばれる少な
くとも1つである。カルボキシル基含有α,β−不飽和
単量体は、カルボキシル基を有するα,β−不飽和単量
体であれば特に制限はなく、例えば、アクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸、クロトン酸、無水マレイン酸、
マレイン酸等の不飽和カルボン酸類からなる群から選ば
れる少なくとも1つが挙げられる。
【0027】水酸基含有α,β−不飽和単量体は、水酸
基を有するα,β−不飽和単量体であれば特に制限はな
いが、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルのポリカプロラク
トン変性物(商品名:プラクセルFシリーズ(ダイセル
化学工業(株)製))等の水酸基含有重合性単量体から
なる群から選ばれる少なくとも1つが挙げられる。
【0028】反応性官能基含有α,β−不飽和単量体を
用いる場合、反応性官能基含有α,β−不飽和単量体の
量は、単量体混合物と高ガラス転移点型重合体との合計
量に対して、たとえば0.01〜10.0wt%である。
反応性官能基含有α,β−不飽和単量体の量が前記範囲
を下回ると、架橋密度が小さくなり十分な凝集力を得ら
れないおそれがあり、上回ると、架橋密度が大きくなり
すぎて応力分散力が低下するおそれがある。より高い凝
集力と応力分散力を有するアクリル系グラフト重合体を
得るという点からは、反応性官能基含有α,β−不飽和
単量体の量は、0.1〜5.0wt%が好ましい。
【0029】共重合可能なα,β−不飽和単量体として
は、特に制限はされないが、例えば、スチレン、α−メ
チルスチレンなどの芳香族α,β−不飽和単量体;酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル;N
−ビニルピロリドン、アクリロイルモルホリンなどのN
基含有α,β−不飽和単量体;(メタ)アクリロニトリ
ルなどのα,β−不飽和ニトリル;(メタ)アクリルア
ミド、N−メチロールアクリルアミド等の不飽和アミド
類などからなる群から選ばれる少なくとも1つが挙げら
れる。アクリル系グラフト重合体を得るために使用され
る共重合可能なα,β−不飽和単量体の量は、タックお
よび粘着力と凝集力のバランスを考慮すると、使用され
る単量体混合物の合計量に対して、たとえば0〜20重
量%である。共重合可能なα,β−不飽和単量体の量が
20重量%を越えると、凝集力と柔軟性とのバランスが
くずれ応力分散力が小さくなるおそれがある。
【0030】アクリル系グラフト重合体を得るために使
用される単量体混合物の組成は、剪断力に対する抵抗力
と剥離力に対する抵抗力とのバランスを考慮して、アク
リル系グラフト重合体のガラス転移点が−10℃〜20
℃となるように設定する。それら両抵抗力のバランスを
より向上させるという点からは、アクリル系グラフト重
合体のガラス転移点が−5℃〜10℃となるように単量
体混合物の組成を設定するのが好ましい。
【0031】高ガラス転移点型重合体は、273K以上
のガラス転移点を有する、単独重合体および共重合体か
らなる群から選ばれる少なくとも1つである。高ガラス
転移点型重合体のガラス転移点が前記範囲を下回ると、
支持体が十分な凝集力を持たず、クリープ特性が大きく
低下する。クリープ特性により優れたアクリル系グラフ
ト重合体を得るという点からは、高ガラス転移点型重合
体は、300K以上のガラス転移点を有することが好ま
しい。
【0032】高ガラス転移点型重合体のガラス転移点と
は、高ガラス転移点型重合体に用いられた単量体の重量
分率と単量体の単独重合体のガラス転移点とから次式:
で計算される値である。
【0033】
【数1】
【0034】高ガラス転移点型重合体と、単量体混合物
の重合体とは相溶しない。ここで、「相溶しない」と
は、重合体の動的粘弾性測定において正接損失(tan
δ、貯蔵弾性率G’と損失弾性率G”の比:tanδ=
G”/G’)の曲線ピークの数が2つになることを意味
する。すなわち、単量体混合物の重合体に起因するピー
クが低温側に、高ガラス転移点型重合体に起因するピー
クが高温側に現れる。他方、「相溶する」とは、この正
接損失の曲線ピークが2つに分離しないで1つのピーク
になることを意味する。
【0035】高ガラス転移点型重合体は、たとえば2×
104 以上の重量平均分子量を有する。重量平均分子量
は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフ(以下GP
Cと略記)測定で標準ポリスチレン換算で表した値であ
る。重量平均分子量が前記範囲を下回ると凝集力が低す
ぎるおそれがある。高ガラス転移点型重合体の凝集力を
より高くするという点からは、高ガラス転移点型重合体
は、5×104 以上の重量平均分子量を有することが好
ましい。
【0036】高ガラス転移点型重合体は、たとえば、ス
チレン、酢酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリルおよびメタクリル酸メチルからなる群から選ばれ
る少なくとも1つを含むα,β−不飽和単量体をバルク
重合法、溶液重合法、懸濁重合法によりラジカル重合す
ることで作られる。高ガラス転移点型重合体としては、
通常の(メタ)アクリル系ポリマーの重合に用いる有機
溶剤、例えば酢酸エチル、トルエン等の有機溶剤に溶解
する市販の熱可塑性樹脂を使用することも可能である。
市販の熱可塑性樹脂としては、たとえば、ポリスチレ
ン、ポリ(アクリロニトリル−スチレン)、ポリメチル
メタクリレート、ポリ酢酸ビニルを用いることができ
る。
【0037】高ガラス転移点型重合体の量は、単量体混
合物と高ガラス転移点型重合体との合計量に対して、た
とえば10.0〜49.9wt%である。高ガラス転移点
型重合体の量が前記範囲を下回ると十分な凝集力を得る
ことができずクリープ特性が低下するおそれがあり、上
回るとかたくなりすぎて応力分散力が低下するおそれが
ある。クリープ特性と応力分散力に優れた支持体を形成
しうるアクリル系グラフト重合体を得るという点から
は、高ガラス転移点型重合体の量は、35.0〜44.
9wt%が好ましい。
【0038】アクリル系グラフト重合体を得るために使
用する単量体混合物の量は、該単量体混合物と高ガラス
転移点型重合体との合計100重量部に対して、たとえ
ば50.1〜90重量部である。単量体混合物の量が前
記範囲を上回ると、すなわち高ガラス転移点型重合体の
量が前記範囲を下回ると、十分な凝集力が得られず耐ク
リープ性が低下するおそれがある。また、単量体混合物
の量が前記範囲を下回ると、すなわち高ガラス転移点型
重合体の量が前記範囲を越えると、支持体がかたくなり
すぎて応力分散力が低下するおそれがある。耐クリープ
性の低下を起こりにくくするという点からは、単量体混
合物の量は、50.1〜65重量部が好ましい。
【0039】単量体混合物と高ガラス転移点型重合体と
の共重合は、従来の重合方法であれば特に限定はない
が、溶液重合法やバルク重合法で重合することができ
る。共重合の条件は、たとえば、後述する範囲内の重量
平均分子量を有するアクリル系グラフト重合体が生成す
るように適宜設定される。工業的には重合時の重合熱の
除去や作業性を考慮すると、溶液重合法が好ましい。溶
液重合法に使用されうる溶剤は、たとえば、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチ
ルなどのエステル類;シクロヘキサンなどの脂環族炭化
水素類;ヘキサン、ペンタンなどの脂肪族炭化水素類で
あり、単独溶媒でも混合溶媒でもよい。重合反応の開始
反応は紫外線、放射線、電子線などエネルギー線照射に
より行うことができるが、工業的には通常のアクリル系
重合体の製造に用いられるラジカル重合開始剤を使用す
るのが好ましい。
【0040】ラジカル重合開始剤としては有機過酸化物
系、アゾ系重合開始剤等が挙げられる。特に、有機過酸
化物系重合開始剤は、重合体主鎖の水素引き抜き反応を
起こすラジカルをアゾ系重合開始剤よりも多量に生成す
る。このため、高ガラス転移点型重合体から単量体混合
物に由来する(メタ)アクリル系重合体部分を生長させ
るには、有機過酸化物系重合開始剤を使用するのが好ま
しい。このような有機過酸化物系重合開始剤としては、
ベンゾイルパーオキサイド、ジーtert−ブチルパー
オキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、tert
−ブチルパーオキシベンゾエートなどが挙げられる。
【0041】このようにして、高ガラス転移点型重合体
部分から(メタ)アクリル系重合体部分が枝分かれした
構造を有するアクリル系グラフト重合体が得られる。ア
クリル系グラフト重合体は、たとえば15×104 以上
の重量平均分子量を有する。アクリル系グラフト重合体
の重量平均分子量が前記範囲を下回ると、十分な凝集力
が得られずクリープ特性が低下するおそれがある。凝集
力を高めてクリープ特性の低下を起こりにくくするとい
う点からは、アクリル系グラフト重合体は、20×10
4 以上の重量平均分子量を有することが好ましい。
【0042】アクリル系ブロック重合体は、準備工程と
第1重合工程と添加工程と第2重合工程とを含む製造方
法により作られた重合体である。準備工程は、多価メル
カプタンと第1のα,β−不飽和単量体とを含む第1混
合物を準備する工程である。第1重合工程は、多価メル
カプタンの有するメルカプト基を発端として第1のα,
β−不飽和単量体のラジカル重合を行って反応混合物を
得る工程である。
【0043】添加工程は、単量体混合物を第1重合工程
で得られた反応混合物に加えて第2混合物を得る工程で
ある。第2重合工程は、第2混合物に含まれる単量体の
ラジカル重合を行う工程である。本発明に用いられる多
価メルカプタンとは、1分子あたり2個以上のメルカプ
ト基を有する化合物であり、1分子あたりのメルカプト
基の個数が2、3、…であるメルカプタンを、それぞ
れ、2価のメルカプタン、3価のメルカプタン、…と言
う。多価メルカプタンとしては、たとえば、エチレング
リコールや1,4−ブタンジオールのようなジオールと
カルボキシル基含有メルカプタン類のジエステル;トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタ
エリスリトールなど水酸基を3個以上有する化合物とカ
ルボキシル基含有メルカプタン類のポリエステル化合
物;トリチオグリセリンなどのメルカプト基を3個以上
有する化合物;2−ジ−n−ブチルアミノ−4,6−ジ
メルカプト−S−トリアジン、2,4,6−トリメルカ
プト−S−トリアジンなどのトリアジン多価チオール
類;多価エポキシ化合物の複数のエポキシ基に硫化水素
を付加させて複数のメルカプト基を導入してなる化合
物;多価カルボン酸の複数のカルボキシル基とメルカプ
トエタノールをエステル化してなるエステル化合物など
を挙げることができ、それらのいずれかを単独で、また
は、2以上を合わせて使用することができる。ここで、
カルボキシル基含有メルカプタン類とは、チオグリコー
ル酸、メルカプトプロピオン酸、チオサリチル酸など、
1個のメルカプト基と1個のカルボキシル基を有する化
合物である。
【0044】本発明に用いられる多価メルカプタンは、
効率良くブロック重合体を製造する観点から、また、得
られる重合体を同一中心から放射状に延びた構造を導入
することでより高性能にする観点から、好ましくは2〜
10個のメルカプト基を有する化合物(すなわち、2〜
10価のメルカプタン)、より好ましくは3〜6個のメ
ルカプト基を有する化合物(すなわち、3〜6価のメル
カプタン)である。メルカプト基を1個だけ有するメル
カプタンは重合体部分が放射状に延びた構造を与えな
い。メルカプト基を10個より多く有するメルカプタン
は、同一中心から放射状に延びた構造とはならないた
め、得たい物性が発現しないおそれがある。
【0045】多価メルカプタンとしては、3〜6価のメ
ルカプタンである、トリメチロールプロパントリチオグ
リコレート、トリメチロールプロパントリチオプロピオ
ネート、ペンタエリスリトールテトラキスチオグリコレ
ート、ペンタエリスリトールテトラキスチオプロピオネ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサキスチオグリコレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサキスチオプロピオ
ネートから選ばれる少なくとも1つの化合物が好まし
い。この理由は、生成するブロック重合体が同一中心か
ら放射状に星型の構造をとるため、重合体鎖間のからみ
による効果(たとえば、高凝集力)や相分離構造の形態
変化が期待できるという利点があるからである。
【0046】第1のα,β−不飽和単量体は、高ガラス
転移点型重合体を生成しうる少なくとも1つの単量体で
ある。高ガラス転移点型重合体は、273K以上のガラ
ス転移点を有する単独重合体および共重合体からなる群
から選ばれる少なくとも1つの重合体である。高ガラス
転移点型重合体のガラス転移点が前記範囲を下回ると、
凝集力と柔軟性との十分なバランスが得られず応力分散
力が低下するおそれがある。応力分散力により優れた支
持体を形成しうるアクリル系ブロック重合体を得るとい
う点からは、第1のα,β−不飽和単量体は、300K
以上のガラス転移点を有する高ガラス転移点型重合体を
生成しうるものが好ましい。第1のα,β−不飽和単量
体は、たとえば、スチレン、酢酸ビニル、アクリロニト
リル、メタクリロニトリルおよびメタクリル酸メチルか
らなる群から選ばれる少なくとも1つを5〜40重量
%、好ましくは10〜30重量%含み、残部が、上述
の、(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体と反応
性官能基含有α,β−不飽和単量体と共重合可能なα,
β−不飽和単量体とからなる群から選ばれる少なくとも
1つである。
【0047】多価メルカプタンと第1のα,β−不飽和
単量体とを含む第1混合物を準備する。第1混合物は、
必要に応じて、たとえば、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル
類;シクロヘキサンなどの脂環族炭化水素類;ヘキサ
ン、ペンタンなどの脂肪族炭化水素類などの有機溶剤を
含んでいてもよい。有機溶剤は、単独溶媒でも混合溶媒
でもよい。
【0048】第1重合工程では、多価メルカプタンの有
するメルカプト基を発端として第1のα,β−不飽和単
量体のラジカル重合を行う。このラジカル重合により、
多価メルカプタンの各分子において、1個または複数個
のメルカプト基のイオウ残基に1つの組成を有する重合
体部分の一端が結合した生成物が得られる。この生成物
は、未反応のメルカプト基を有している。イオウ残基に
効率良く重合体部分の一端を結合させるためには、重合
系中に必要以上の重合開始剤を添加しないことが好まし
い。
【0049】添加工程では、先に行われたラジカル重合
による反応混合物に単量体混合物を添加して第2混合物
を得る。この単量体混合物は、高ガラス転移点型重合体
と相溶しない重合体を形成しうるものである。ここで、
「相溶しない」とは、アクリル系グラフト重合体の説明
において述べた意味である。単量体混合物は、(メタ)
アクリル酸アルキルエステル単量体を単量体を必須成分
として含み、必要に応じて、反応性官能基含有α,β−
不飽和単量体および/または共重合可能なα,β−不飽
和単量体をさらに含むことができる。
【0050】(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量
体、反応性官能基含有α,β−不飽和単量体、および、
共重合可能なα,β−不飽和単量体の種類および量は、
それぞれ、アクリル系グラフト重合体の説明において述
べたとおりである。アクリル系ブロック重合体を得るた
めに使用される単量体混合物の組成および量も、それぞ
れ、アクリル系グラフト重合体の説明において述べた単
量体混合物と同じである。
【0051】第2重合工程では、第2混合物に含まれる
単量体のラジカル重合を行う。必要ならば、先に行われ
たラジカル重合による生成物を含む反応混合物から未反
応の単量体成分を除去することもできるし、あるいは、
未反応の単量体成分を除去せず残しておき、次に行われ
るラジカル重合に用いることもできる。この後のラジカ
ル重合は、多価メルカプタンのうちの残存しているメル
カプト基の全部または一部を発端として行われる。この
発端となるメルカプト基のイオウ残基に別の組成を有す
る重合体部分の一端が結合した生成物が得られる。この
生成物は、未反応のメルカプト基を有していてもよい。
この場合には、第2重合工程を2回繰り返すことによ
り、第3の異なる組成を有する重合体部分を導入し、第
2重合工程を3回繰り返すことにより、第3および第4
の異なる組成を有する重合体部分を導入し、第2重合工
程の繰り返し数を増すごとにさらに異なる組成を有する
重合体部分を導入することができる。
【0052】アクリル系ブロック重合体を作るための第
1および第2重合工程は、通常のラジカル重合方法であ
る塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合などで行う
ことができる。安価な重合体を得るためには、余分な揮
発成分を含まない塊状重合方法が好ましい。重合温度
は、30〜200℃が好ましく、より好ましくは重合開
始剤を使用しないで安定に塊状重合できる100〜15
0℃である。
【0053】アクリル系ブロック重合体を作るための重
合に通常のラジカル重合開始剤(たとえば、2,2′−
アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビスシク
ロヘキサンカーボニトリルなどのアゾ系重合開始剤;過
酸化ベンゾイルなどの過酸化物系重合開始剤など)を使
用できるが、重量比で、通常、多価メルカプタンの1/
3以下、好ましくは1/10以下、より好ましくは使用
しない。重合開始剤を前記比率よりも多量に使用する
と、ブロック重合体を与える多価メルカプタンから延び
た重合体部分以外に、重合開始剤から延びた重合体が多
量に生成し、ブロック重合体の生成効率が低下してしま
い、また、工業的に安価な製造方法である塊状重合の重
合安定性が悪くなり、暴走反応が起こり、最悪の場合は
爆発の危険性が伴う。
【0054】アクリル系ブロック重合体の製造の手順と
しては、多価メルカプタンの有するメルカプト基を発端
として第1のα,β−不飽和単量体のラジカル重合を行
い、重合率が50%以上、好ましくは80%以上になっ
てから、単量体混合物を加えて重合することにより、ア
クリル系ブロック重合体を得ることができる。先に行う
ラジカル重合の重合率を50%以上とするのは、重合後
残存している不飽和単量体を除去せずに次の重合を行っ
たとしても、ブロックを形成する重合体の性質をできる
だけ異なるようにするためである。そのために、第1重
合工程の後、残存している不飽和単量体を揮発除去する
ことも可能である。また、各ラジカル重合は、重合禁止
剤の添加により終了させるようにすれば、生成した重合
体部分の先端に、後のラジカル重合により別の組成の重
合体部分がつながるのを防ぐことができる。
【0055】アクリル系ブロック重合体の数平均分子量
は、2,000〜1,000,000、好ましくは1
0,000〜400,000、より好ましくは20,0
00〜200,000である。数平均分子量が前記範囲
を下回るとブロック重合体としての性質が発現しないお
それがあり、上回ると粘度が高く取り扱い性が悪くなる
おそれがある。
【0056】アクリル系ブロック重合体では、放射状に
延びた複数の重合体部分は、2以上の異なる組成を有す
る。この組成の違いは、単独重合体に由来する場合に
は、重合体を構成する単量体単位の違い、重合体の数平
均分子量、または、共重合体に由来する場合には、単量
体単位の違い、重合体の数平均分子量、単量体単位の割
合の違いなどにより得られる。前記重合体部分は、通
常、数平均分子量が、1,000〜500,000、好
ましくは5,000〜200,000、より好ましくは
10,000〜100,000である。重合体部分の数
平均分子量が前記範囲を下回るとこのブロック重合体に
重合体部分に基づく特性を導入することができないおそ
れがあり、上回ると製造時の粘度が高くなり、生産性の
点で好ましくないおそれがある。
【0057】アクリル系ブロック重合体において、異な
る組成を有する重合体部分の組み合わせは、ブロック重
合体に求められる性能(または用途)により違ってく
る。基本的に重合体部分の組み合わせとしては、ガラス
転移点(Tg)の異なる重合体に由来する重合体部分の
組み合わせである。Tgの異なる重合体に由来する重合
体部分を組み合わせることで、Tgの低い重合体に由来
する重合体部分が連続相を形成するようにする。このよ
うなブロック重合体の1例としては、Tgの高い重合体
としてポリメチルメタクリレート(PMMA)、Tgの
低い重合体としてポリブチルアクリレート(PBA)の
組み合わせが挙げられる。この組み合わせの場合、PM
MAの数平均分子量は5,000〜200,000が好
ましく、PBAの数平均分子量は10,000〜15
0,000が好ましく、PMMA/PBAの重量比は1
0/90〜90/10の範囲が好ましい。これらの範囲
を外れると十分な性能が得られないおそれがある。な
お、Tgの低い重合体に由来する重合体部分が連続相を
形成するためには、Tgの低い重合体の割合を増すか、
または、Tgの低い重合体の溶融粘度を下げる必要があ
る。
【0058】アクリル系ブロック重合体では、多価メタ
クリレート部分が3〜6価のメルカプタンの残基であ
り、複数の重合体部分が2つの異なる組成を有し下記一
般式(I):
【0059】
【化1】
【0060】で表される重合体が可能である。上記
(I)式中、PAとPBとは異なる組成を持つ重合体部
分、たとえば、下記の組み合わせが可能である。 PA : PB PMMA : PBA PSt : P(BA/AA) PMMA : P(BA/AA) 上記(I)式において、下式:
【0061】
【化2】
【0062】で表される部分は3〜6価のメルカプタン
の残基である。上記(I)式中、n+mは、3以上、か
つ、前記メルカプタンの残基の価数以下の数、nは0.
1以上、好ましくは0.5以上の数、mは0.1以上、
好ましくは0.5以上の数である。nまたはmが前記値
を下回ると希望する十分な性能が得られないおそれがあ
る。
【0063】アクリル系ブロック重合体は、上述の第1
重合工程および第2重合工程を経て作られると2以上の
異なる組成を有する複数の重合体部分を有し、また、第
2重合工程が2回以上繰り返して行われることにより、
3以上の異なる組成を有する複数の重合体部分を有する
ことが可能である。本発明の粘着製品用支持体では、ア
クリル系グラフト重合体またはアクリル系ブロック重合
体は、架橋されていてもよい。アクリル系グラフト重合
体またはアクリル系ブロック重合体を架橋する方法は、
特に限定されない。たとえば、各重合体の製造方法にお
いて、(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体と反
応性官能基含有α,β−不飽和単量体を含む単量体混合
物を用いることにより、反応性官能基を含有する、アク
リル系グラフト重合体またはアクリル系ブロック重合体
を得、前記反応性官能基を反応させて架橋する方法が挙
げられる。この反応には、たとえば、架橋剤が使用され
る。
【0064】アクリル系グラフト重合体またはアクリル
系ブロック重合体と架橋剤とを反応させる場合には、ア
クリル系グラフト重合体またはアクリル系ブロック重合
体と架橋剤とを含む支持体用樹脂組成物を準備する。支
持体用樹脂組成物を被塗物に塗布して乾燥することによ
り粘着剤用組成物から有機溶剤を除去し、アクリル系グ
ラフト重合体またはアクリル系ブロック重合体を架橋す
る。
【0065】架橋剤は、アクリル系重合体が持つ反応性
官能基と反応しうる官能基を1分子当たり少なくとも2
個有する。本発明に使用される架橋剤としては、多官能
エポキシ化合物、多官能メラミン化合物、多官能イソシ
アネート化合物、金属系架橋剤、アジリジン化合物、オ
キサゾリン化合物等が挙げられる。特に、水酸基とカル
ボキシル基に対する反応においては多官能イソシアネー
ト化合物および/またはオキサゾリン化合物が好まし
い。
【0066】多官能エポキシ化合物は、1分子当たりエ
ポキシ基を2個以上有する化合物であれば特に限定はな
く、たとえば、エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ビス
フェノールA・エピクロルヒドリン型エポキシ樹脂、
N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシレン
ジアミン、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノ
メチル)シクロヘキサン、N,N−ジグリシジルアニリ
ン、N,N−ジグリシジルトルイジンなどが挙げられ、
それぞれ単独で使用されたり、または、2以上併用され
たりする。
【0067】多官能メラミン化合物は、1分子当たり、
メチルロール基・アルコキシメチル基・イミノ基のいず
れかを2個以上有する化合物であれば特に限定はなく、
たとえば、ヘキサメトキシメチルメラミン、ヘキサエト
キシメチルメラミン、ヘキサプロポキシメチルメラミ
ン、ヘキサブトキシメチルメラミン、ヘキサペンチルオ
キシメチルメラミンなどが挙げられ、それぞれ単独で使
用されたり、または、2以上併用されたりする。
【0068】多官能イソシアネート化合物としては、1
分子当たりイソシアネート基を2個以上有する化合物で
あれば特に制限はないが、例えば、トリレンジイソシア
ネート(TDI)、4,4′−ジフェニルメタンジイソ
シアネート(MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、メタキシリレンジイ
ソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、
水素化ジフェニルメタンジイソシアネート、水素化トリ
レンジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート等のイソシアネート
化合物;スミジュールN(住友バイエルウレタン社製)
の如きビュレットポリイソシアネート化合物;デスモジ
ュールIL、HL(バイエルA.G.社製)、コロネー
トEH(日本ポリウレタン工業(株)製)の如きイソシ
アヌレート環を有するポリイソシアネート化合物;スミ
ジュールL(住友バイエルウレタン(株)社製)の如き
アダクトポリイソシアネート化合物、コロネートL(日
本ポリウレタン社製)の如きアダクトポリイソシアネー
ト化合物等を挙げることができる。これらは、単独で使
用し得るほか、2種以上を併用することもできる。ま
た、それらの多価イソシアネート化合物のイソシアネー
ト基が活性水素を有するマスク剤と反応して不活性化し
たブロックイソシアネートを使用することもできる。
【0069】金属系架橋剤としては、アルミニウム、亜
鉛、カドミウム、ニッケル、コバルト、銅、カルシウ
ム、バリウム、チタン、マンガン、鉄、鉛、ジルコニウ
ム、クロム、スズ等の金属にアセチルアセトン、アセト
酢酸メチル、アセト酢酸エチル、乳酸エチル、サリチル
酸メチル等が配位した金属キレート化合物が挙げられ
る。これらは、単独で使用し得るほか、2種以上を併用
することもできる。
【0070】アジリジン化合物としては、N,N’−ヘ
キサメチレン−1,6−ビス(1−アジリジンカルボキ
シアミド)、トリメチロールプロパン−トリ−β−アジ
リジニルプロピオネート、ビスイソフタロイル−1−
(2−メチルアジリジン)、トリ−1−アジリジニルホ
スフォンオキサイド、N,N’−ジフェニルエタン−
4,4’−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)等
が挙げられる。これらは、単独で使用し得るほか、2種
以上を併用することもできる。
【0071】オキサゾリン化合物としては、1分子当た
りオキサゾリン基を2個以上有するものであればよく、
たとえば、オキサゾリン高分子架橋剤RS−1200
(株式会社日本触媒製、固形分50%、オキサゾリン当
量555)などが挙げられ、単独で使用されたり、ある
いは、2種以上で併用されたりする。使用される架橋剤
の量は、アクリル系グラフト重合体またはアクリル系ブ
ロック重合体100重量部に対して、たとえば0.1〜
10重量部、好ましくは0.5〜5重量部である。架橋
剤の量が0.1重量部未満であると、架橋密度が小さ
く、十分な凝集力を得ることができないおそれがあり、
また10重量部を越えると架橋密度が大きくなりすぎて
十分な応力分散力を得ることができないおそれがある。
【0072】本発明の粘着製品用支持体は、たとえば、
後述するセパレーターに、アクリル系グラフト重合体ま
たはアクリル系ブロック重合体と架橋剤と有機溶剤とを
含む支持体用樹脂組成物を塗工し、乾燥および架橋する
ことにより、または、架橋後に必要に応じてセパレータ
ーから剥がすことにより、テープ、シートなどとして得
られる。
【0073】支持体の厚みは、たとえば10〜1000
μmである。乾燥は、たとえば70〜100℃、熱風乾
燥器内で2〜10分間放置することにより行われる。架
橋は、たとえば、室温で1週間以上放置する常温架橋
や、40〜50℃の恒温室にて反応を促進したり、塗工
ライン上で乾燥と同時に熱硬化させたりする高温促進架
橋により行われる。
【0074】使用される有機溶剤は、アクリル系グラフ
ト重合体またはアクリル系ブロック重合体が溶解および
/または分散しうる液状物質であれば特に限定はなく、
たとえば、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類
と、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類と、シクロ
ヘキサン等の脂環族炭化水素類と、アセトン、メチルエ
チルケトンなどのケトン類と、ヘキサン、ペンタン等の
脂肪族炭化水素類とからなる群から選ばれる単独溶媒ま
たは2以上の混合溶媒である。有機溶剤の量は、アクリ
ル系重合体100重量部に対して、たとえば100〜4
00重量部、好ましくは150〜350重量部である。
前記範囲を下回ると粘度が高くなりすぎて塗工作業に困
難を生じるおそれがあり、上回ると逆に粘度が低くなり
すぎて塗工できないおそれがある。
【0075】支持体用樹脂組成物は、必要に応じて、粘
着製品用支持体に通常使用される発泡剤を含んでいても
よい。支持体用樹脂組成物は、また、必要に応じて、粘
着製品用支持体に通常使用される、充填剤・顔料・希釈
剤・老化防止剤・紫外線吸収剤・紫外線安定剤などから
なる群から選ばれる少なくとも1つの添加剤を含むこと
ができる。 〔粘着製品〕本発明の粘着製品は、上述の特定の範囲
の、貯蔵弾性率とガラス転移点と引張応力とを有する本
発明の粘着製品用支持体と、支持体の片面または両面に
形成された粘着剤層とを備えている。本発明の支持体
は、たとえば、アクリル系グラフト重合体またはアクリ
ル系ブロック重合体を含む、本発明の支持体用樹脂組成
物から形成される。アクリル系重合体を製造するため
に、上述したように、反応性官能基含有α,β−不飽和
単量体をさらに含む単量体混合物を用いてもよい。この
単量体混合物を用いてアクリル系重合体を製造した場
合、本発明の支持体用樹脂組成物は、上述したように、
架橋剤をさらに含んでいてもよい。
【0076】本発明の粘着製品は、粘着剤層の、支持体
とは反対側の表面に貼り付いたセパレーターをさらに備
えていてもよい。この場合、粘着剤層がほこり・ごみ・
よごれなどから保護されるので、粘着力が低下しにくく
なる。本発明に使用されるセパレーターとしては、たと
えば、シリコーン等の剥離剤により表面が直接に剥離処
理された紙基材、この剥離処理された紙基材の裏面にポ
リエチレンフィルムをラミネートした積層フィルム、ポ
リエステル・ポリエチレン・ポリプロピレンなどのプラ
スチックフィルムが使用される。
【0077】本発明の粘着製品は、たとえば、次の方法
により作られるが、製造方法に限定はない。 セパレーターの片面または両面に粘着剤を塗工し、
乾燥および必要に応じて架橋して粘着剤層を形成する。
別のセパレーターに、アクリル系グラフト重合体または
アクリル系ブロック重合体と架橋剤と必要に応じて有機
溶剤とを含む本発明の支持体用樹脂組成物を塗工し、乾
燥および架橋した後、形成された支持体の片面に、セパ
レーターの片面または両面に形成された粘着剤層を重ね
合わせて加圧(たとえば1〜5kg/cm2 の圧力で)して
転着する。2つのセパレーター表面に形成された粘着剤
層を支持体の両面に重ね合わせて同様に加圧して転着す
ることも可能である。 セパレーターの片面に、アクリル系グラフト重合体
またはアクリル系ブロック重合体と架橋剤と必要に応じ
て有機溶剤とを含む本発明の支持体用樹脂組成物を塗工
し、乾燥および架橋した後、形成された支持体をセパレ
ーターから剥がし、支持体の片面または両面に粘着剤を
塗工し、乾燥および必要に応じて架橋して粘着剤層を形
成する。必要に応じて粘着剤層の表面にこの表面を覆う
ようにセパレーターを貼り付ける。
【0078】粘着剤層の乾燥厚みは、たとえば10〜1
00μmである。乾燥は、たとえば70〜100℃、熱
風乾燥器内で2〜10分間放置することにより行われ
る。本発明の粘着製品は、たとえば、片面粘着テープ、
両面粘着テープのような粘着テープ、粘着ラベル、印刷
用粘着シートのような粘着シートなどである。
【0079】
【実施例】図1は、本発明の粘着製品の1実施例の断面
図である。この粘着製品は、両面粘着テープ5であり、
支持体1、粘着剤層2、セパレーター3を有する。粘着
剤層2は、支持体1の両面に形成されている。セパレー
ター3は、粘着剤層2の片面を覆うようにしてこの面に
付着している。この粘着剤層2の片面は、支持体1に付
着している片面とは反対側の面である。
【0080】図2は、本発明の粘着製品の別の1実施例
の断面図である。この粘着製品は、片面粘着テープ6で
あり、支持体1、粘着剤層2、セパレーター3を有す
る。粘着剤層2は、支持体1の片面に形成されている。
セパレーター3は、粘着剤層2の片面を覆うようにして
この面に付着している。この粘着剤層2の片面は、支持
体1に付着している片面とは反対側の面である。
【0081】支持体1は、上述の特定の範囲の、貯蔵弾
性率とガラス転移点と引張応力とを有する本発明の粘着
製品用支持体である。本発明の支持体は、たとえば、ア
クリル系グラフト重合体またはアクリル系ブロック重合
体を含む、本発明の支持体用樹脂組成物から形成され
る。アクリル系重合体を製造するために、上述したよう
に、反応性官能基含有α,β−不飽和単量体をさらに含
む単量体混合物を用いてもよい。この単量体混合物を用
いてアクリル系重合体を製造した場合、本発明の支持体
用樹脂組成物は、上述したように、架橋剤をさらに含ん
でいてもよい。
【0082】粘着剤層2は、たとえば、従来公知のアク
リル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤な
どを用いて従来公知の方法で形成される。セパレーター
3は、たとえば離型紙である。図1および2に示した粘
着製品は、セパレーター3を剥がして、たとえば、ポリ
塩化ビニル成形品;アルミフォイル;ポリエチレン、ポ
リプロピレンなどのポリオレフィンのシート等の基材に
貼り付けられる。
【0083】以下に、本発明の具体的な実施例を比較例
と併せて説明するが、本発明は、下記実施例に限定され
ない。また、下記実施例および比較例中、「部」および
「%」はそれぞれ「重量部」および「重量%」を表す。 〔アクリル系ブロック重合体の製造例〕 −実施例A1− スチレン400部、ペンタエリスリトールテトラキスチ
オグリコレート5.0部を温度計、攪拌機、マックスブ
レンド翼(住友重機械工業(株)製)、不活性ガス導入
管、還流冷却器および滴下ロートを備えた3リットルの
4つ口フラスコに仕込み、窒素雰囲気下140℃で重合
を行った。3時間後、アクリル酸ブチル570部、アク
リル酸30部を一括投入した。しばらくして、内温が上
昇してくると反応混合物は白濁して2段目の重合が開始
されたことがわかった。モノマーの還流温度にて6時間
反応させた後の重合率は98.5%であった。残存モノ
マーは減圧下にて除去し、反応混合物にトルエン100
0部、酢酸エチル800部を加えて溶解させ、固形分3
5.3%、粘度16000cps(25℃、B型粘度
計、以下同様)のアクリル系共重合体(A1)の溶液を
得た。
【0084】−実施例A2〜A5− 反応原料および/または反応条件を表1に示すとおりに
変更したこと以外は実施例A1の操作を繰り返して、表
1に示す固形分・粘度・重量平均分子量のアクリル系共
重合体の溶液を得た。 −比較例A1〜A6− 反応原料および/または反応条件を表1に示すとおりに
変更したこと以外は実施例A1の操作を繰り返して、表
1に示す固形分・粘度・数平均分子量・重量平均分子量
のアクリル系共重合体の溶液を得た。
【0085】
【表1】
【0086】〔アクリル系グラフト重合体の製造例〕 −実施例A6− 酢酸エチル260部、ポリスチレン(旭化成工業株式会
社製:スタイロン666R)266.7部、およびアク
リル酸ブチル379.2部、アクリル酸20部、アクリ
ル酸2−ヒドロキシエチル0.8部からなる重合性不飽
和単量体400部のうち164.8部を温度計、攪拌
機、不活性ガス導入管、還流冷却器および滴下ロートを
備えた4つ口フラスコに仕込み、窒素気流下に攪拌して
ポリスチレンを溶解させた。ついで、80℃に保って重
合開始剤としてナイパーBMT−K40(日本油脂社製
の有機過酸化物)0.33部を加えて重合を開始させ
た。重合開始から10分後に前記不飽和単量体成分の残
りの235.2部と酢酸エチル100部を1.5時間か
けて連続的に滴下し、滴下終了後に酢酸エチル75部、
トルエン700部と2,2′−アゾビス(2−メチルブ
チロニトリル)(日本ヒドラジン工業社製、以下ABN
Eと略記)を1.2部添加し、85℃で5時間反応さ
せ、固形分36.8%、粘度13500cpsのアクリ
ル系共重合体(A6)の溶液を得た。
【0087】−実施例A7〜A11− 反応原料および/または反応条件を表2および表3に示
すとおりに変更したこと以外は実施例A6の操作を繰り
返して、表3に示す固形分・粘度・重量平均分子量のア
クリル系共重合体の溶液を得た。 −比較例A7〜A8− 反応原料および/または反応条件を表2および表3に示
すとおりに変更したこと以外は実施例A6の操作を繰り
返して、表3に示す固形分・粘度・重量平均分子量のア
クリル系共重合体の溶液を得た。
【0088】
【表2】
【0089】
【表3】
【0090】〔支持体用樹脂組成物〕 −実施例B1− 実施例A1で得られたアクリル系共重合体(A1)10
0部(不揮発分換算)に対して、オキサゾリン高分子架
橋剤RS−1200(日本触媒社製:固形分50%、オ
キサゾリン当量555)を0.92部(固形分10%に
希釈したものの量)混合して支持体用樹脂組成物を作製
した。
【0091】−比較例B1− 比較例A1で得られたアクリル系共重合体(A1)10
0部(不揮発分換算)に対して、オキサゾリン高分子架
橋剤RS−1200(日本触媒社製:固形分50%、オ
キサゾリン当量555)を0.80部(固形分10%に
希釈したものの量)混合して支持体用樹脂組成物を作製
した。
【0092】−実施例B2〜B5および比較例B2〜B
6− アクリル系共重合体の溶液および架橋剤の量を表4に示
すとおりに変更したこと以外は実施例B1の操作を繰り
返して、支持体用樹脂組成物を作製した。 −実施例B6− 実施例A6で得られたアクリル系共重合体(A6)10
0部(不揮発分換算)に対して、コロネートL55E
(日本ポリウレタン社製のポリイソシアネート化合物:
固形分55%)を1.23部混合して支持体用樹脂組成
物を作製した。
【0093】−比較例B7− 比較例A7で得られたアクリル系共重合体(A6)10
0部(不揮発分換算)に対して、コロネートL55E
(日本ポリウレタン社製のポリイソシアネート化合物:
固形分55%)を1.00部混合して支持体用樹脂組成
物を作製した。 −実施例B7〜B11および比較例B8− アクリル系共重合体の溶液および架橋剤の量を表4に示
すとおりに変更したこと以外は実施例B1の操作を繰り
返して、支持体用樹脂組成物を作製した。
【0094】
【表4】
【0095】〔粘着製品用支持体〕 −実施例C1− 実施例B1で得られた支持体用樹脂組成物を離型紙(藤
森工業株式会社製:70K−818T/EF)の両面に
乾燥後の厚みが300μmとなるように塗工した後、5
0℃で10分間乾燥させた後、80℃で10分間乾燥さ
せて、23℃で7日間養生し、両面粘着テープの支持体
を得た。
【0096】−実施例C2〜C5および比較例C1〜C
6− 支持体用樹脂組成物を表5に示すとおりに変更したこと
以外は実施例C1の操作を繰り返して、両面粘着テープ
の支持体を作製した。 −実施例C6〜C11および比較例C7〜C8− 支持体用樹脂組成物を表6に示すとおりに変更したこと
以外は実施例C1の操作を繰り返して、両面粘着テープ
の支持体を作製した。
【0097】このようにして得られた支持体について、
動的粘弾性、引張応力を次のようにして測定し、結果を
表5〜6に示す。 動的粘弾性:レオメトリックス社の動的粘弾性測定装置
(RDA−2)を用いて、周波数10Hz、測定温度範
囲−70℃〜100℃の条件下で貯蔵弾性率、損失弾性
率の温度依存性を測定した。ガラス転移点は損失係数
(tanδ=貯蔵弾性率/損失弾性率)のピーク温度と
した。
【0098】引張応力:実施例C1〜C11および比較
例C1〜C8で得られた支持体のシートをダンベル型
(JIS K6301の2号)に打ち抜き、島津製作所
製卓上型精密万能試験機(オートグラフAGS−Dタイ
プ3)を用いて、測定温度23℃および80℃で引張速
度200mm/分の条件下で、10%および400%伸張
時の引張応力を測定した。
【0099】〔粘着製品〕 −実施例D1− 実施例C1で得られた支持体の両面に粘着剤(アロセッ
ト8580:日本触媒社製粘着剤に、架橋剤としてコロ
ネートL55Eを1.4部、45%の粘着剤溶液100
部に対して添加して混合したもの)を乾燥後の厚みが2
5μmになるように転着して、両面粘着テープを得た。
【0100】−実施例D2〜D5および比較例D1〜D
6− 支持体を表7に示すとおりに変更したこと以外は実施例
D1の操作を繰り返して、両面粘着テープを作製した。 −実施例D6〜D11および比較例D7〜D8− 支持体を表8に示すとおりに変更したこと以外は実施例
D1の操作を繰り返して、両面粘着テープを作製した。
【0101】このようにして得られた両面粘着テープに
ついて、JIS−Z0237(1991)に準じて18
0度剥離力(粘着力)、剪断力、保持力および耐反発性
を測定し、結果を表7〜8に示す。 180度剥離力:23℃、65%RHの雰囲気中で、コ
ロナ放電処理を施したポリエチレンテレフタレート(P
ET)フィルムを両面粘着テープの片面より裏打ちし
て、25mm幅に両面粘着テープを切断した。ついで、ス
テンレス鋼板(SUS304)に2kgのゴムローラーを
2往復させて貼り合わせ、25分後に180度方向に速
度300mm/分で剥離した時の強度を測定した。
【0102】剪断力:25mm×25mmの大きさに切断し
た両面粘着テープ試料をアルミニウム板同士に23℃で
貼り合わせ、5kgの重りを10秒間のせて圧着し、20
分後に10mm/分の引張速度で引っ張り、その最大強度
を剪断力とした。 保持力:23℃、65%RHの雰囲気中で、コロナ放電
処理を施したPETフィルムを両面粘着テープの片面よ
り裏打ちして、25mm幅に両面粘着テープを切断した。
ついで、ステンレス鋼板(SUS304)に25mm×2
5mmの大きさに貼り付けてから20分後に80℃に保
ち、さらに20分後に1kgの荷重を掛けて落下するまで
の時間または24時間後のズレを測定した。
【0103】耐反発性:0.4mm厚みで幅20mm、長さ
180mmのアルミニウム板を両面粘着テープの片面に貼
り付けてから、3mm厚みで幅25mm、長さ200mmのA
BS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹
脂)板を屈曲変形させて、冷熱サイクル(−20℃×2
時間→30分間で80℃に昇温→80℃×2時間→1時
間で−20℃に冷却:10サイクル)にかけ、冷熱サイ
クル終了後常温に放置した時の両端からの浮きの大きさ
(mm)を測定した。
【0104】
【表5】
【0105】
【表6】
【0106】
【表7】
【0107】
【表8】
【0108】表1〜8にみるように、本発明の粘着製品
用支持体を用いた本発明の粘着製品は、剥離力および剪
断力に強く、保持力に優れ、耐反発性に優れている。な
お、アクリル系共重合体のガラス転移点(Tg:K)は
下記のデータを使用して上式数1に従って求めた。 アクリル酸 :379(K) アクリル酸メチル :281(K) アクリル酸エチル :251(K) アクリル酸ブチル :219(K) アクリル酸2−エチルヘキシル :203(K) アクリル酸2−ヒドロキシルエチル :258(K) メタクリル酸メチル :378(K) 酢酸ビニル :305(K) アクリロニトリル :398(K) スチレン :373(K)
【0109】
【発明の効果】本発明の粘着製品用支持体は、周波数1
0Hzでの動的粘弾性測定による貯蔵弾性率が、−20
℃において5×109 dyne/cm2以下であり、80℃にお
いて1.5×106 dyne/cm2以上であり、周波数10H
zでの動的粘弾性測定によるガラス転移点が−10℃〜
20℃であり、引張速度200mm/minの引張試験
による引張応力が、23℃での10%伸張時に2.0〜
10.0kg/cm2 であり、23℃での400%伸張時に
6.0〜20.0kg/cm2 であり、80℃での10%伸
張時に2.0〜8.0kg/cm2 であり、80℃での40
0%伸張時に3.0〜10.0kg/cm2 であるので、剪
断力および剥離力を受けてもはがれにくく、貼り付け面
が曲面であっても貼り付け面から反発しにくい粘着製品
を形成することができる。
【0110】本発明の支持体用樹脂組成物は、上記特定
の範囲の、貯蔵弾性率とガラス転移点と引張応力とを有
する本発明の粘着製品用支持体を形成しうるものであっ
て、(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体を含む
単量体混合物を、前記単量体混合物の重合体と相溶しな
い273K以上のガラス転移点を有する高ガラス転移点
型重合体の存在下で共重合する重合工程を含む製造方法
により作られたアクリル系グラフト重合体を含むので、
剪断力および剥離力を受けてもはがれにくく、貼り付け
面が曲面であっても貼り付け面から反発しにくい粘着製
品を形成することができる。
【0111】本発明の支持体用樹脂組成物は、上記特定
の範囲の、貯蔵弾性率とガラス転移点と引張応力とを有
する本発明の粘着製品用支持体を形成しうるものであっ
て、多価メルカプタンと273K以上のガラス転移点を
有する高ガラス転移点型重合体を生成しうる第1のα,
β−不飽和単量体とを含む第1混合物を準備する準備工
程と、前記多価メルカプタンの有するメルカプト基を発
端として前記第1のα,β−不飽和単量体のラジカル重
合を行って反応混合物を得る第1重合工程と、前記高ガ
ラス転移点型重合体と相溶しない重合体を形成しうる、
かつ、(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体を含
む単量体混合物を前記反応混合物に加えて第2混合物を
得る添加工程と、前記第2混合物に含まれる前記単量体
のラジカル重合を行う第2重合工程とを含む製造方法に
より作られたアクリル系ブロック重合体を含むので、剪
断力および剥離力を受けてもはがれにくく、貼り付け面
が曲面であっても貼り付け面から反発しにくい粘着製品
を形成することができる。
【0112】本発明の支持体用樹脂組成物は、単量体混
合物が反応性官能基α,β−不飽和単量体をさらに含む
場合に、反応性官能基と反応しうる官能基を少なくとも
2個有する架橋剤をさらに含むときには、凝集力と柔軟
性とのバランスにより優れ、応力分散力をコントロール
した粘着製品用支持体を得すいという利点をさらに有す
る。
【0113】本発明の粘着製品は、上記特定の範囲の、
貯蔵弾性率とガラス転移点と引張応力とを有する本発明
の粘着製品用支持体と、支持体の片面または両面に形成
された粘着剤層とを備えているので、剪断力および剥離
力を受けてもはがれにくく、貼り付け面が曲面であって
も貼り付け面から反発しにくい。本発明の粘着製品は、
本発明の支持体用樹脂組成物から形成され、上記特定の
範囲の、貯蔵弾性率とガラス転移点と引張応力とを有す
る本発明の粘着製品用支持体と、支持体の片面または両
面に形成された粘着剤層とを備えているので、剪断力お
よび剥離力を受けてもはがれにくく、貼り付け面が曲面
であっても貼り付け面から反発しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着製品の1実施例の断面図である。
【図2】本発明の粘着製品の1実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 支持体 2 粘着剤層 3 セパレーター 5 両面粘着テープ 6 片面粘着テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 雅年 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒高分子研究所内 (72)発明者 小林 信弘 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒高分子研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周波数10Hzでの動的粘弾性測定による
    貯蔵弾性率が、−20℃において5×109 dyne/cm2
    下であり、80℃において1.5×106 dyne/cm2以上
    であり、 周波数10Hzでの動的粘弾性測定によるガラス転移点
    が−10℃〜20℃であり、 引張速度200mm/minの引張試験による引張応力
    が、23℃での10%伸張時に2.0〜10.0kg/cm
    2 であり、23℃での400%伸張時に6.0〜20.
    0kg/cm2 であり、80℃での10%伸張時に2.0〜
    8.0kg/cm2であり、80℃での400%伸張時に
    3.0〜10.0kg/cm2 である、粘着製品用支持体。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の粘着製品用支持体を形成
    しうる支持体用樹脂組成物であって、(メタ)アクリル
    酸アルキルエステル単量体を含む単量体混合物を、前記
    単量体混合物の重合体と相溶しない273K以上のガラ
    ス転移点を有する高ガラス転移点型重合体の存在下で共
    重合する重合工程を含む製造方法により作られたアクリ
    ル系グラフト重合体を含む、支持体用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の粘着製品用支持体を形成
    しうる支持体用樹脂組成物であって、多価メルカプタン
    と273K以上のガラス転移点を有する高ガラス転移点
    型重合体を生成しうる第1のα,β−不飽和単量体とを
    含む第1混合物を準備する準備工程と、前記多価メルカ
    プタンの有するメルカプト基を発端として前記第1の
    α,β−不飽和単量体のラジカル重合を行って反応混合
    物を得る第1重合工程と、前記高ガラス転移点型重合体
    と相溶しない重合体を形成しうる、かつ、(メタ)アク
    リル酸アルキルエステル単量体を含む単量体混合物を前
    記反応混合物に加えて第2混合物を得る添加工程と、前
    記第2混合物に含まれる前記単量体のラジカル重合を行
    う第2重合工程とを含む製造方法により作られたアクリ
    ル系ブロック重合体を含む、支持体用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】前記単量体混合物が反応性官能基含有α,
    β−不飽和単量体をさらに含む、請求項2または3に記
    載の支持体用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】前記反応性官能基と反応しうる官能基を少
    なくとも2個有する架橋剤をさらに含む、請求項4に記
    載の支持体用樹脂組成物。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の粘着製品用支持体と、前
    記支持体の片面または両面に形成された粘着剤層とを備
    えた粘着製品。
  7. 【請求項7】請求項2から5までのいずれかに記載の支
    持体用樹脂組成物から形成された粘着製品用支持体と、
    前記支持体の片面または両面に形成された粘着剤層とを
    備えた粘着製品。
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