JPH08176305A - ポリオルガノシロキサン樹脂の製造方法 - Google Patents

ポリオルガノシロキサン樹脂の製造方法

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JPH08176305A
JPH08176305A JP33588694A JP33588694A JPH08176305A JP H08176305 A JPH08176305 A JP H08176305A JP 33588694 A JP33588694 A JP 33588694A JP 33588694 A JP33588694 A JP 33588694A JP H08176305 A JPH08176305 A JP H08176305A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 オルガノクロロシラン、オルガノアルコキシ
シランおよびそれらのオリゴマーから選ばれる1種又は
2種以上を加水分解縮合してポリオルガノシロキサン樹
脂を製造する方法において、加水分解縮合後のポリオル
ガノシロキサンを含む反応液をpH4〜8の緩衝液を用
いて洗浄することを特徴とするポリオルガノシロキサン
樹脂の製造方法。 【効果】 本発明によれば、少ない洗浄回数で加水分解
縮合後の反応液から確実に触媒、副生成物等の不純物を
除去することができ、また中性付近で洗浄した場合の油
層、水層の分離時間も短かく、洗浄能率が高いものであ
ると共に、洗浄後のポリオルガノシロキサン樹脂の特性
は良好なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オルガノクロロシラ
ン、オルガノアルコキシシランおよびそれらのオリゴマ
ーから選ばれる1種又は2種以上を加水分解縮合してポ
リオルガノシロキサン樹脂を製造する方法に関し、更に
詳述すると、得られるポリオルガノシロキサン樹脂の特
性を損なうことなく、加水分解縮合後の反応液から触媒
や副生成物等の不純物を容易に除去することができるポ
リオルガノシロキサン樹脂の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、ポリオルガノシロキサン樹脂の製造方法として、オ
ルガノクロロシラン、オルガノアルコキシシランおよび
それらのオリゴマーの1種又は2種以上を加水分解縮合
する方法が一般的に採用されている。この場合、加水分
解縮合した後、ポリオルガノシロキサン樹脂を含む反応
液から副生する塩酸や触媒として用いた酸、アルカリ等
の不純物を除去する方法として、水洗洗浄を行なってい
るが、シロキサン樹脂を含む液をシロキサン樹脂が安定
となる微酸性乃至中性にするには多くの水洗回数が必要
であり、必然的に工程時間が長くかかるという問題があ
る。
【0003】この問題を解決する方法として、酸やアル
カリを予め中和する方法があるが、多量の中和剤が必要
となったり、水洗回数が減少しても中和工程が増えるた
め、結果的に工程時間が短縮されず、生産性が向上しな
い場合が多い。また、中和剤の過不足によりシロキサン
樹脂が処理されてしまい、得られたポリオルガノシロキ
サン樹脂の特性が以前のものと異なってしまう場合もあ
る。
【0004】さらに、シロキサン樹脂を含む液が中性付
近になると有機層と水層の分離が悪くなるため、水洗分
離に時間がかかり、生産性が低下するという問題もあ
る。
【0005】このため、芒硝などの中性塩を添加したり
する工夫がされているが、水洗分離の時間は短縮されて
も、水洗回数はほとんど変わらないため、生産性の向上
は少ない。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
得られるポリオルガノシロキサン樹脂の特性を損なうこ
となく、加水分解縮合後の反応液から触媒や副生成物等
の不純物を容易に除去することができるポリオルガノシ
ロキサン樹脂の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者は上
記目的を達成するために鋭意検討を行なった結果、オル
ガノクロロシラン、オルガノアルコキシシランおよびそ
れらのオリゴマーの1種または2種以上を加水分解縮合
して得たポリオルガノシロキサンを含む反応液をpH4
〜8の緩衝液を用いて洗浄することにより、得られるポ
リオルガノシロキサン樹脂の特性を損なうことなく、加
水分解縮合後の反応液から触媒や副生成物を容易に除去
することができることを知見した。
【0008】すなわち、水洗洗浄にpH4〜8の緩衝液
を用いるので少ない水洗回数で、シロキサン樹脂を含む
液をシロキサン樹脂が安定となる微酸性乃至中性にする
ことが出来ること、また、シロキサン樹脂を含む液が中
性付近になった場合でも緩衝液の塩析効果により有機層
と水層との分離が良好であることから、水洗工程の時間
を短縮することができ、ポリオルガノシロキサン樹脂の
生産性が大巾に向上することを見い出した。更に、本発
明においては、水洗工程以外の加水分解工程や後処理工
程の条件を変える必要はなく、水洗中、系内は緩衝液の
効果によりシロキサン樹脂が安定となる微酸性乃至中性
に保たれるため、得られるポリオルガノシロキサン樹脂
の官能基量、粘度、分子量分布等の特性が以前のものと
変わらないことも知見し、本発明をなすに至った。
【0009】従って、本発明は、オルガノクロロシラ
ン、オルガノアルコキシシランおよびそれらのオリゴマ
ーの1種又は2種以上を加水分解縮合してポリオルガノ
シロキサン樹脂を製造する方法において、加水分解縮合
後のポリオルガノシロキサンを含む反応液をpH4〜8
の緩衝液を用いて洗浄することにより、触媒や副生成物
等の不純物を容易に除去することができることを特徴と
するポリオルガノシロキサン樹脂の製造方法を提供す
る。
【0010】以下、本発明につき更に詳述する。
【0011】本発明のポリオルガノシロキサン樹脂の製
造方法において、出発原料としてはオルガノクロロシラ
ン、オルガノアルコキシシランおよびそれらのオリゴマ
ーの1種又は2種以上を使用する。この出発原料として
は、下記一般式(1)で示されるものを用いることがで
きる。 Ra SiX4-a …(1) (Rは互いに同一又は異種の置換又は非置換の一価の炭
化水素基を表し、aは0〜3を満足する正数であり、X
はアルコキシ基または塩素原子から選択される加水分解
性基を表す)
【0012】ここで、Rは好ましくは炭素数1〜10、
より好ましくは1〜8の一価の炭化水素基であり、具体
的には下記R′と同様のアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン置換アルキル基
などが挙げられるが、工業的にはメチル基とフェニル基
が好ましい。
【0013】Xのアルコキシ基は、R′O−CR′は炭
素数1〜10、好ましくは1〜7の置換又は非置換の炭
化水素基であり、具体的に炭化水素基R′としては、メ
チル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、
ブチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロ
アルキル基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基、フ
ェニル基、トリル基等のアリール基及びこれらの基の水
素原子の一部又は全部をハロゲン原子、シアノ基等で置
換したクロロメチル基、トリフルオロプロピル基、シア
ノエチル基などが挙げられる。
【0014】このようなオルガノクロロシラン、オルガ
ノアルコキシシランおよびそれらのオリゴマーの具体例
としては、テトラクロロシラン、メチルトリクロロシラ
ン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラ
ン、フェニルトリクロロシラン、ジフェニルジクロロシ
ラン、トリフェニルクロロシラン、フェニルメチルジク
ロロシラン、トリフルオロプロピルトリクロロシラン、
トリフルオロプロピルメチルジクロロシラン等、テトラ
メトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリメ
トキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルト
リメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジメ
チルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジ
フェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラ
ン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシ
ラン、トリフェニルメトキシシラン、トリフェニルエト
キシシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェニ
ルメチルジエトキシシラン、トリフルオロプロピルトリ
メトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエトキシシ
ラン、トリフルオロプロピルメチルジメトキシシラン、
トリフルオロプロピルメチルジエトキシシラン等および
これらの部分加水分解縮合物を挙げることができる。こ
の部分加水分解縮合物は平均重合度が2〜10程度であ
り、好ましくは2〜5である。
【0015】また、本発明において使用されるオルガノ
クロロシラン、オルガノアルコキシシランおよびそれら
のオリゴマーは1種単独でも2種以上の組み合わせでも
使用することができる。
【0016】上記オルガノクロロシラン、オルガノアル
コキシシランまたはそれらのオリゴマーを加水分解縮合
してポリオルガノシロキサン樹脂を得る製法としては、
公知の方法を採用することができる。
【0017】具体的には、触媒の存在下で水と混合撹拌
することにより、原料のオルガノクロロシラン、オルガ
ノアルコキシシランまたはそれらのオリゴマーを加水分
解縮合する。
【0018】加水分解縮合触媒としては公知のものを用
いることができ、例えば、塩酸、硫酸、メタンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸等の酸性触媒あるいはNa
OH、KOH等のアルカリ金属、アルカリ土類金属の水
酸化物、トリエチルアミン、テトラエチルアンモニウム
ヒドロキサイド等のアミン化合物などのアルカリ性触媒
を使用することができる。なお、原料としてクロロシラ
ン類を使用した場合は、副生する塩酸が触媒として作用
する。
【0019】加水分解縮合の温度と時間は、原料の反応
性や目標性能により変化するため特定することはできな
いが、通常は10〜150℃の温度で1〜29時間であ
る。また、必要に応じてトルエン、キシレン等の芳香族
系炭化水素、ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化水素、
メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコ
ール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類な
どの溶剤を使用することもできる。
【0020】本発明では、ポリオルガノシロキサン樹脂
を含む液から副生する塩酸や、触媒として用いた酸、ア
ルカリ等の不純物を容易に除去する方法として、加水分
解縮合後のポリオルガノシロキサン樹脂を含む反応液を
pH4〜8の緩衝液を用いて水洗洗浄する。
【0021】本発明においては、洗浄液として緩衝液を
用いているのでポリオルガノシロキサン樹脂溶液に含ま
れるイオン性成分は容易に中和、除去され、少ない水洗
回数でシロキサン樹脂溶液をシロキサン樹脂が安定とな
る微酸性乃至中性にすることが出来る。また、シロキサ
ン樹脂溶液が中性付近になった場合でも、緩衝液の塩析
効果により有機層と水層との分離が良好である。この様
に、水洗工程の回数と分離時間を短縮することが出来る
ので、ポリオルガノシロキサン樹脂の生産性が大巾に向
上する。更に、本発明においては水洗工程以外の加水分
解工程や後処理工程の条件を変える必要はない。また、
水洗中、系内は緩衝液の効果によりシロキサン樹脂が安
定となる微酸性乃至中性に保たれるため、得られるポリ
オルガノシロキサン樹脂の官能基量、粘度、分子量分
布、硬化性等の特性が水洗中に変化すこることもない。
【0022】ここで、本発明に使用される緩衝液は、p
Hが4〜8、好ましくは5〜7のものであれば良い。緩
衝液が上記の範囲外のものでは、水洗中および水洗後、
系内が微酸性乃至中性にならないためシロキサン樹脂が
不安定となり、得られたポリオルガノシロキサン樹脂の
特性が変化してしまう。なお、pHが7〜8と微アルカ
リ性の緩衝液を用いる場合は、水洗中系内が微酸性乃至
中性になるように緩衝液の量と濃度を調節することが好
ましい。
【0023】緩衝液の具体例としては、リン酸2水素カ
リウム−炭酸水素ナトリウム系、クエン酸−リン酸水素
2ナトリウム系、リン酸2水素カリウム−リン酸水素2
ナトリウム系、酢酸−酢酸ナトリウム系、クエン酸ナト
リウム−水酸化ナトリウム系、リン酸2水素カリウム−
水酸化ナトリウム系、フタル酸水素カリウム−水酸化ナ
トリウム系等が挙げられる。
【0024】上記緩衝液による洗浄回数は、多くとも3
回程度であり、通常1〜2回で十分である。なお、緩衝
液の負担を軽減するために、予めシロキサン樹脂溶液を
中和したり水洗した後、緩衝液で水洗することも出来
る。
【0025】水洗後、必要により脱水、溶剤除去等の後
処理を行なうことにより、ポリオルガノシロキサン樹脂
を得ることが出来る。
【0026】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。なお、下記の例において、抽出水pH、熱
硬化時間は下記の意味を有する。
【0027】[抽出水pH]シロキサン溶液30gと蒸
留水30gを100mlポリエチレンビンに取り、30
分撹拌した後、静置し、分離した水層のpHを測定す
る。
【0028】[熱硬化時間]200℃に加熱した熱板上
にシロキサン溶液0.5gを取り、JIS−K5909
に基づいて熱硬化時間を測定する。
【0029】[合成例]1Lフラスコにトルエン160
gと蒸留水400gを取り、80℃で撹拌しながら、フ
ェニルトリクロロシラン84.6g(0.4モル)、ジ
メチルジクロロシラン38.7g(0.3モル)、メチ
ルトリクロロシラン29.9g(0.2モル)、ジフェ
ニルジクロロシラン25.3g(0.1モル)の混合物
を60分で滴下した後、80℃で30分撹拌熟成した。
30℃まで冷却し、30分静置して有機層と水層を分離
した後、下層の水層を取り除いてポリオルガノシロキサ
ン樹脂溶液(以下、シロキサン樹脂溶液と略す)260
gを得た。
【0030】[実施例1]次に、上記シロキサン樹脂溶
液260gと2.33%リン酸2水素カリウム水溶液:
1.44%炭酸水素ナトリウム水溶液=50:50(体
積比、pH7.00)緩衝液(以下、緩衝液(1)と略
す)250gを1Lフラスコに取り、30分撹拌した
後、静置し、下層の水層を分離することにより、シロキ
サン樹脂溶液を水洗洗浄した。水層と有機層は10分の
静置で分離し、水洗後の緩衝液の水層pHは6.83で
あった。また、得られたシロキサン樹脂溶液をpH5.
68の蒸留水で抽出した抽出水pHは4.77であり、
微酸性であった。熱硬化性(熱硬化時間)も良好であ
り、イオン性不純物も含まれていなかった。
【0031】[実施例2]合成例のシロキサン樹脂溶液
260gを蒸留水250gで実施例1と同様の操作で1
回水洗した後、更に、緩衝液(1)250gでシロキサ
ン樹脂溶液を水洗洗浄した。水層と有機層は10分の静
置で分離し、水洗後の緩衝液のpHは6.91であっ
た。また、得られたシロキサン樹脂溶液をpH5.68
の蒸留水で抽出した抽出水pHは4.88であり、微酸
性であった。熱硬化性(熱硬化時間)も良好であり、イ
オン性不純物も含まれていなかった。
【0032】[比較例]合成例のシロキサン樹脂溶液2
60gを蒸留水250gで実施例1と同様の操作で水洗
洗浄した。水層のpHが5以上となるためには4回の水
洗洗浄が必要であった。水洗を繰り返すと水層と有機層
とが分離しにくくなり、4回目の水洗では、水層と有機
層の分離に60分の静置が必要であり、水洗後の水層の
pHは5.53であった。なお、得られたシロキサン樹
脂溶液をpH5.68の蒸留水で抽出した抽出水pHは
4.99であり、微酸性であった。熱硬化性(熱硬化時
間)も良好であり、イオン性不純物も含まれていなかっ
た。
【0033】[実施例3]合成例のシロキサン樹脂溶液
260gをM/5リン酸水素2ナトリウム水溶液:M/
10クエン酸水溶液=50:50(体積比、pH5.0
0)緩衝液(以下、緩衝液(2)と略す)250gで実
施例1と同様の操作で1回水洗洗浄した。水層と有機層
は10分の静置で分離し、水洗後の緩衝液のpHは5.
01であった。また、得られたシロキサン樹脂溶液をp
H6.11の蒸留水で抽出した抽出水pHは4.83で
あり、微酸性であった。熱硬化性(熱硬化時間)も良好
であり、イオン性不純物もほとんど含まれていなかっ
た。
【0034】[実施例4]実施例2と同様に、合成例の
シロキサン樹脂溶液260gを蒸留水250gで1回水
洗した後、更に、緩衝液(2)250gでシロキサン樹
脂溶液を水洗洗浄した。水層と有機層は10分の静置で
分離し、水洗後の緩衝液のpHは5.02であった。ま
た、得られたシロキサン樹脂溶液をpH6.11の蒸留
水で抽出した抽出水pHは4.85であり、微酸性であ
った。熱硬化性(熱硬化時間)も良好であり、イオン性
不純物もほとんど含まれていなかった。
【0035】[実施例5]合成例のシロキサン樹脂溶液
260gをM/15リン酸水素2ナトリウム水溶液:M
/15リン酸2水素カリウム水溶液=60:40(体積
比、pH7.00)緩衝液(以下、緩衝液(3)と略
す)250gで実施例1と同様の操作で1回水洗洗浄し
た。水層と有機層は10分の静置で分離し、水洗後の緩
衝液のpHは6.88であった。また、得られたシロキ
サン樹脂溶液をpH5.37の蒸留水で抽出した抽出水
pHは4.85であり、微酸性であった。熱硬化性(熱
硬化時間)も良好であり、イオン性不純物も含まれてい
なかった。
【0036】[実施例6]実施例2と同様に、合成例の
シロキサン樹脂溶液260gを蒸留水250gで1回水
洗した後、更に、緩衝液(3)250gでシロキサン樹
脂溶液を水洗洗浄した。水層と有機層は10分の静置で
分離し、水洗後の緩衝液のpHは6.98であった。ま
た、得られたシロキサン樹脂溶液をpH5.37の蒸留
水で抽出した抽出水pHは4.95であり、微酸性であ
った。熱硬化性(熱硬化時間)も良好であり、イオン性
不純物も含まれていなかった。
【0037】以上の結果をまとめて表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、少ない洗浄回数で加水
分解縮合後の反応液から確実に触媒、副生成物等の不純
物を除去することができ、また中性付近で洗浄した場合
の油層、水層の分離時間も短かく、洗浄能率が高いもの
であると共に、洗浄後のポリオルガノシロキサン樹脂の
特性は良好なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木崎 弘明 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オルガノクロロシラン、オルガノアルコ
    キシシランおよびそれらのオリゴマーから選ばれる1種
    又は2種以上を加水分解縮合してポリオルガノシロキサ
    ン樹脂を製造する方法において、加水分解縮合後のポリ
    オルガノシロキサンを含む反応液をpH4〜8の緩衝液
    を用いて洗浄することを特徴とするポリオルガノシロキ
    サン樹脂の製造方法。
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CN117143343A (zh) * 2023-10-27 2023-12-01 上海奇克氟硅材料有限公司 一种钠缩合法制备乙基硅油的方法及乙基硅油
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