JPH08174530A - コンクリート供試体用筒状型の洗浄装置 - Google Patents

コンクリート供試体用筒状型の洗浄装置

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JPH08174530A
JPH08174530A JP32256094A JP32256094A JPH08174530A JP H08174530 A JPH08174530 A JP H08174530A JP 32256094 A JP32256094 A JP 32256094A JP 32256094 A JP32256094 A JP 32256094A JP H08174530 A JPH08174530 A JP H08174530A
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cylinder
cylindrical body
lid
cylindrical
shaft
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JP32256094A
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Hirohiko Ezaki
博彦 江崎
Hiroo Ezaki
博男 江崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート供試体を成形するための筒状型
の筒体と蓋を洗浄する洗浄装置を提供する。 【構成】 本体筐体1の上側には、遮蔽筐体4が搭載さ
れている。この遮蔽筐体4の内側には、筒体用孔7と、
蓋用孔8が形成されている。この筒体用孔7の部位に
は、筒状型の筒体が立て置かれ、蓋用孔8の部位には、
筒状型の蓋が嵌め込まれる。筒体用回転軸と蓋用回転軸
を回転させつつ昇降させる。この際、回転軸の第1回転
ブラシ及び第2回転ブラシは、円筒体の内周、及び円筒
体の開口部の縁に接し、この円筒体の汚れを掻き落と
す。また、蓋用回転軸の蓋用回転ブラシは、蓋に接し
て、この蓋の汚れを落とす。円筒体や蓋から掻き落とさ
れた汚れは、第1回転ブラシから飛散した油や、油用ノ
ズルから噴出した油によって、洗い流される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリート供試体
を成形する筒状型を洗浄するための洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコンクリート供試体は、コンク
リートをサンプリングし、このコンクリートを型に充填
して成形され、コンクリートの破壊強度を試験するため
に用いられる。このコンクリート供試体の破壊強度の試
験を行って、十分な破壊強度を有することが確認された
ならば、このコンクリート供試体と同一のコンクリート
が十分な強度であると見なす。
【0003】このコンクリート供試体は、その寸法が規
格化された円柱型であって、その型が筒状である。この
型としては、大きく2種類のものに分類することができ
る。一方は、筒状の部分を縦に2分割した2つの半円筒
状部分と、蓋からなる。また、他方は、筒状の部分を分
割せず、1本の筒体と、蓋からなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コンクリー
ト供試体は、その規格上、正確な寸法精度を要求されて
いる。このため、型を使用する度に、この型を洗浄し
て、コンクリートのかすを取り除く工程が、寸法精度を
満足させるために、必要とされている。
【0005】しかしながら、少数の型を洗浄するだけな
らば、特に問題とならないが、多数の型を洗浄するの
は、重労働であった。また、2つの半円筒状部分と、蓋
からなる型であれば、筒状の部分の内周を容易に洗浄で
きるが、1本の筒体と、蓋からなる型の場合は、この筒
体の内周の洗浄が容易でない。このため、この筒体の内
周を洗浄するための専用の洗浄装置が望まれていた。
【0006】そこで、この発明の課題は、筒状型の筒体
を洗浄するためのコンクリート供試体用筒状型の洗浄装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、筒体と、この筒体の一端の開口部を閉
じる蓋からなる筒状型であって、コンクリート供試体を
成形するための該筒状型を洗浄する洗浄装置において、
この筒体を着脱自在に把持する筒体用把持手段と、この
筒体用把持手段によって把持されている筒体の開口部か
ら該筒体の中央に一旦挿入されて引き出され、この筒体
の中央を往復移動する筒体用回転軸と、この筒体用回転
軸に固定され、この筒体用回転軸の往復移動に伴い、筒
体の内周に接する第1回転ブラシと、この筒体用回転軸
に固定され、この筒体用回転軸の往路と復路の切り返し
点で、筒体の開口部の縁に接する第2回転ブラシと、筒
体に洗浄液を撒く洗浄液供給手段とを備えている。
【0008】
【作用】この発明によれば、筒状型の筒体を把持してお
き、この筒体の中央を通るように、筒体用回転軸を往復
移動させている。この筒体用回転軸には、第1回転ブラ
シと第2回転ブラシが固定されている。第1回転ブラシ
は、筒体用回転軸の往復移動に伴い、筒体の内周に接し
て、この内周の汚れを落とす。また、第2回転ブラシ
は、筒体用回転軸の往路と復路の切り返し点で、筒体の
開口部の縁に接し、この開口部の縁の汚れを落とす。こ
れらの第1回転ブラシと第2回転ブラシによって落とさ
れた汚れは、洗浄液供給手段から筒体に撒かれた洗浄液
によって、洗い流される。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面を参照し
て説明する。
【0010】図1は、この発明の洗浄装置の一実施例の
外観を示している。この実施例の装置において、本体筐
体1は、その四隅に4本の支持脚2を有している。これ
らの支持脚2の間には、それぞれの側壁板3が着脱自在
に嵌め込められている。これらの側壁板3のうちの正面
の1枚を外すと、図2に示す内部構造が現れる。また、
図3は、この洗浄装置の断面を側方から見て示してい
る。
【0011】本体筐体1の上側には、遮蔽筐体4が搭載
されている。この遮蔽筐体4は、2枚の扉5と、天板6
を有しており、この天板6には、大孔6aが形成されて
いる。また、遮蔽筐体4の後ろの壁は、上側で開口され
ており、この開口部分4aにシャッター板10が設けれ
らている。
【0012】遮蔽筐体4の内側で、本体筐体1の上側に
は、筒体用孔7と、蓋用孔8が形成されている。この筒
体用孔7の部位には、後述する筒状型の円筒体を立てて
置くための支持部11が取り付けられ、この筒体用孔7
の近傍に、クランプ部12が配設されている。また、蓋
用孔8の部位には、筒状型の蓋を嵌め込んで、この蓋を
位置決めするための枠13が固定され、この蓋用孔8の
近傍に、油用ノズル9が配設されている。さらに、この
遮蔽筐体4の下方で、本体筐体1の内側には、ホッパー
14が配設されている。
【0013】この遮蔽筐体4の側方で、本体筐体1の上
側には、コントロールボックス15が突設されている。
また、この遮蔽筐体4の後方には、昇降部16が配設さ
れている。さらに、本体筐体1の内側の底には、エアー
コンプレッサ17、油槽18、油用ポンプ19、制御部
20等が配設されている。
【0014】一方、この実施例の洗浄装置によって洗浄
される筒状型は、図4及び図5に示すようなものであ
る。
【0015】この筒状型21は、円筒体22と、この円
筒体22の一端を塞ぐ蓋23からなる。この円筒体22
は、両端の外周に各フランジ22aを有する。これらの
フランジ22aには、この円筒体22の周囲を巡る溝2
4が形成されている。
【0016】蓋23の上側には、円筒体22の内径より
も僅かに小さな外径を持つ段部25が形成されている。
また、蓋23の周囲には、2個の係合部26が配設され
ている。各係合部26は、屈曲された板バネ27と、こ
の板バネ27を軸支するピン28を有しており、これら
の板バネ27が蓋23の縁に枢支されている。
【0017】ここで、蓋23を円筒体22の一端に当
て、この蓋23の縁の各板バネ27を押し上げると、こ
れらの板バネ27が蓋23のフランジ22aの溝24に
係止する。これにより、蓋23が円筒体22に取り付け
られる。
【0018】これらの板バネ27を押し下げると、これ
らの板バネ27が蓋23のフランジ22aの溝24から
外れて、蓋23を円筒体22から取り外すことができ
る。
【0019】この筒状型21を利用して、コンクリート
供試体を作成するには、蓋23を円筒体22に取り付け
て、この円筒体22の一端を塞いでから、この円筒体2
2の他端の開口部からコンクリートを充填し、このコン
クリートを硬化させる。この後、円筒体22の他端の開
口部に露出しているコンクリートの端面のかすを除去し
てから、この端面にセメントペーストを塗り付けて、こ
の端面を平滑に成形し、このセメントペーストを硬化さ
せる。そして、蓋23を円筒体22から外して、この円
筒体22の内側のセメントの塊を該円筒体22から押し
出せば、コンクリート供試体が得られる。
【0020】なお、筒状型21には、2種類のものがあ
る。つまり、コンクリート供試体には、大小の2種類の
ものがあり、これらの大小のコンクリート供試体に応じ
て、筒状型21も2種類のものが用意される。
【0021】このような筒状型21は、円筒体22と蓋
23に分割され、これらの円筒体22と蓋23が、この
実施例の洗浄装置における遮蔽筐体4の内側の筒体用孔
7と蓋用孔8のそれぞれの部位に置かれる。円筒体22
は、筒体用孔7の部位の支持部11と、近傍のクランプ
部12によって、支持される。
【0022】支持部11は、図6乃至図8に示すように
4本の支柱31、4本のスペーサ32、一対の基板3
3、大鍔34、小鍔35、大プレート36、小プレート
37、ブロック38等を有する。4本の支柱31は、各
基板33の各小孔、各スペーサ32、及び大プレート3
6の各小孔を貫通しており、これらの支柱31の下端に
それぞれのナット39がねじ込まれている。この大プレ
ート36の上に、ブロック38が固定され、このブロッ
ク38の上に、小プレート37がボルト41によって固
定されている。このボルト41を緩めて抜き取れば、小
プレート37を外すことができる。
【0023】また、これらの支柱31の上端は、大鍔3
4の各小孔を貫通しており、これらの支柱31の上端に
それぞれのナット42がねじ込まれている。この大鍔3
4には、小鍔35が重ね合わせられ、この小鍔35が各
ボルト43によって固定されている。これらのボルト4
3を緩めて抜き取れば、小鍔35を外すことができる。
【0024】小鍔35、及び小プレート37は、半円形
に削り取られた半円部35a,37aをそれぞれ有して
いる。小鍔35の半円部35aは、大小の2つの半円か
らなる2段構造であり、図9に示すように大小の2種類
の円筒体のうちの小さな方を小プレート37の上に置く
と、この円筒体の下端の開口部の縁が小プレート37の
半円部37aの縁に当接し、この円筒体の上端が小鍔3
5の半円部35aに嵌合する。つまり、この支持部11
の小鍔35と小プレート37によって、小さな方の円筒
体を支持することができる。
【0025】同様に、大鍔34、及び大プレート36
も、半円形に削り取られた半円部をそれぞれ有してお
り、小鍔35と小プレート37を取り外して、図10に
示すように大きな方の円筒体を大プレート36の上に置
けば、この円筒体の下端の開口部の縁が大プレート36
の半円部の縁に当接して、この円筒体の上端が大鍔34
の半円部に嵌合し、この円筒体が支持される。
【0026】図11及び図12には、支持部11の近傍
に配置されているクランプ部12の構造が示されてい
る。このクランプ部12は、レバー45、弾性体46、
軸受け部47、クランク48、クランプ用シリンダ49
等を備えている。軸受け部47は、本体筐体1の上側に
固定されており、レバー45の軸を回動自在に支持して
いる。このレバー45の軸は、本体筐体1の内側に達し
て、クランク48に接続されている。このクランク48
には、クランプ用シリンダ49のピストン軸49aに接
続されている。
【0027】クランプ用シリンダ49のピストン軸49
aは、通常、縮小しており、レバー45の先端の弾性体
46が支持部11から離れる方向に、このレバー45が
回転されている。先に述べたように円筒体を支持部11
に置き、この後にクランプ部12のクランプ用シリンダ
49のシリンダ室49bに空気を送り込んで、ピストン
軸49aを伸長させると、クランク48及びレバー45
が回転されて、レバー45の先端の弾性体46が円筒体
に圧接する。これにより、この筒状体が支持部11に押
し付けられて、この円筒体が把持される。この円筒体を
外すときには、クランプ用シリンダ49のシリンダ室4
9cに空気を送り込んで、ピストン軸49aを縮小させ
て、レバー45を元の位置に戻せば良い。
【0028】図13は、昇降部16を示している。同図
において、4本の支柱51は、本体筐体1の上側に突設
される。これらの支柱51の上には、下側プレート52
が載せられて固定され、この下側プレート52の上に、
3本のガイド軸53が突設され、これらのガイド軸53
の上に、上側プレート54が載せられ固定されている。
昇降板55には、3つのスリーブ56が固定されてお
り、これらのスリーブ56に各ガイド軸53が通されて
いる。これにより、昇降板55が各ガイド軸53に沿っ
て昇降自在に支持されている。
【0029】昇降板55の下側には、エアーシリンダ5
7のピストン軸58が連結されている。このエアーシリ
ンダ57は、本体筐体1に固定されている。このエアー
シリンダ57のピストン軸58を伸縮させると、このピ
ストン軸58によって、昇降板55が押し上げられた
り、引き下げられ、この昇降板55が昇降する。
【0030】昇降板55の上側には、駆動用プーリ6
1、筒体用プーリ62、蓋用プーリ63、ガイド用プー
リ64が配設されており、これらのプーリにベルト65
が架け渡されている。駆動用プーリ61は、昇降板55
の下側に設けられているギヤボックス付きの電動モータ
66の出力軸に連結されている。この電動モータ66に
よって、駆動用プーリ61が回転され、これに伴って、
他の各プーリも回転される。
【0031】筒体用プーリ62には、筒体用回転軸67
が連結されている。この筒体用回転軸67は、昇降板5
5の下方に突き抜けており、この筒体用回転軸67に、
第1回転ブラシ71と、第2回転ブラシ72が固定され
ている。
【0032】筒体用回転軸67は、中空パイプであっ
て、下端を塞がれている。また、筒体用回転軸67の上
端には、油管73が連結されている。これらの筒体用回
転軸67と油管73の連結は、相互に回転可能に、かつ
相互間を液密な状態でなされる。これにより、筒体用回
転軸67が回転していても、筒体用回転軸67と油管7
3の連結部位で、油を漏らすことなく、油を油管73か
ら筒体用回転軸67へと送り込むことができる。
【0033】この筒用回転軸67には、図14に示すよ
うに第1回転ブラシ71の部位で、複数の小孔71aが
形成されている。このため、油を油管73から筒体用回
転軸67へと送り込むと、この油が筒用回転軸67の各
小孔71aから噴出し、この筒体用回転軸67の回転に
基づく遠心力によって、この油が第1回転ブラシ71の
周囲から飛散する。
【0034】筒体用回転軸67の上端に接続されている
油管73は、昇降板55、下側プレート52、及び本体
筐体1の上側の板を貫いて、この本体筐体1の内側に導
入されている。
【0035】一方、昇降板55の上の蓋用プーリ63に
は、蓋用回転軸74が連結されている。この蓋用回転軸
74も、昇降板55の下方に突き抜けており、この蓋用
回転軸74に、蓋用回転ブラシ75が固定されている。
【0036】さらに、昇降板55には、図1乃至図4に
示す遮蔽筐体4の後ろの壁のシャッター板10が連結さ
れている。このシャッター板10は、昇降板55と共に
昇降する。
【0037】次に、本体筐体1に内蔵のエアーコンプレ
ッサ17は、各エアー用切り換えバルブ81,82や各
エアー用ホース83,84を介してクランプ部12のク
ランプ用シリンダ49及びエアーシリンダ57に接続さ
れている。
【0038】また、この本体筐体1に内蔵の油用ポンプ
19は、油槽18に接続されるとともに、油用切り換え
バルブ85や各油用ホース86,87を介して油用ノズ
ル9及び油管73に接続されている。
【0039】この本体筐体1に内蔵の制御部20は、コ
ントロールボックス15からの指示に応答して、エアー
コンプレッサ17、各エアー用切り換えバルブ81,8
2、及び油用ポンプ19、油用切り換えバルブ85等を
適宜に作動させ、この洗浄装置のシーケンス制御を行
う。
【0040】さて、このような構成において、図4及び
図5に示す筒状型21の円筒体22と蓋23を洗浄する
作業は、次のような手順で行う。
【0041】まず、コントロールボックス15を操作す
ることにより、この洗浄装置の電源をオンにする。これ
に応答して、制御部20は、エアーコンプレッサ17及
び油用ポンプ19を起動する。これにより、エアーコン
プレッサ17が空気の圧送を開始するとともに、油用ポ
ンプ19が油槽18からの油の汲み取りと油の圧送を開
始する。
【0042】引き続いて、制御部20は、エアー用切り
換えバルブ82を切り換えて、エアーコンプレッサ17
からエアーシリンダ57の下側のシリンダ室へと、空気
を徐々に圧送し、このエアーシリンダ57のピストン軸
58を徐々に上昇させる。これにより、昇降部16の昇
降板55が上昇し、これに伴い、筒体用回転軸67、蓋
用回転軸74、及び遮蔽筐体4の後ろの壁のシャッター
板10が上昇する。
【0043】次に、遮蔽筐体4の各扉5を開けて、円筒
体22を支持部11に配置するとともに、蓋23を枠1
3に嵌め込む。そして、各扉5を閉めて、コントロール
ボックス15を操作することにより、洗浄開始を指示す
る。
【0044】この洗浄開始の指示に応答して、制御部2
0は、エアー用切り換えバルブ81を切り換えて、エア
ーコンプレッサ17からクランプ用シリンダ49のシリ
ンダ室49bへと空気を圧送する。これにより、クラン
プ用シリンダ49のピストン軸49aが伸長して、レバ
ー45が回転し、このレバー45の先端の弾性体46が
円筒体22に圧接して、この円筒体22が把持される。
【0045】また、制御部20は、油用切り換えバルブ
85を切り換えて、油用ポンプ19から油用ノズル9及
び油管73へと、油を圧送する。これにより、油が油用
ノズル9から噴出して、この油が蓋23に撒かれるとと
もに、油が油管73を通じて筒体用回転軸67に導か
れ、この油が筒用回転軸67の各小孔71aから噴出し
て第1回転ブラシ71に供給される。
【0046】引き続いて、制御部20は、エアー用切り
換えバルブ82を切り換えて、エアーコンプレッサ17
からエアシリンダ57の上側のシリンダ室へと、空気を
徐々に圧送し、このエアーシリンダンダ57のピストン
軸58を徐々に下降させる。これにより、昇降部16の
昇降板55が下降し、これに伴い、筒体用回転軸67の
第1回転ブラシ71と第2回転ブラシ72、蓋用回転軸
74の蓋用回転ブラシ75、及び遮蔽筐体4のシャッタ
ー板10が下降する。
【0047】また、制御部20は、昇降部16の電動モ
ータ66を起動する。これにより、筒体用回転軸67及
び蓋用回転軸74が回転し、これに伴い、第1回転ブラ
シ71と第2回転ブラシ72、及び蓋用回転ブラシ75
が回転する。このとき、筒体用回転軸67の回転に基づ
く遠心力によって、油が第1回転ブラシ71から飛散す
る。
【0048】したがって、第1回転ブラシ71と第2回
転ブラシ72、蓋用回転ブラシ75が下降しつつ、油が
第1回転ブラシ71から飛散し、油が油用ノズル9から
噴出する。
【0049】第1回転ブラシ71は、支持部1に配置さ
れた円筒体22の開口部に達し、この円筒体22の内側
に侵入していく。この第1回転ブラシ71は、回転しつ
つ、円筒体22の内周に接するので、この円筒体22の
内周の汚れを掻き落とす。また、この第1回転ブラシ7
1から飛散する油は、掻き落とされた汚れを洗い流す。
【0050】次に、エアーシリンダンダ57のピストン
軸58が下限位置まで下降すると、これがエアーシリン
ダンダ57に内蔵の下限センサによって検出される。こ
れに応答して、制御部20は、エアー用切り換えバルブ
82を切り換えて、エアーシリンダンダ57のピストン
軸58を予め定められた一定時間だけ停止する。
【0051】このピストン軸58が下限位置まで下降し
たときには、筒体用回転軸67の第1回転ブラシ71が
円筒体22を通り抜け、第2回転ブラシ72が円筒体2
2の開口部の縁に接するとともに、蓋用回転軸74の蓋
用回転ブラシ75が枠13に嵌め込まれた蓋23に接す
る。これにより、円筒体22の開口部の縁の汚れと、蓋
23の汚れが掻き落とされる。蓋23から掻き落とされ
た汚れは、油用ノズル9からの油によって、洗い流され
る。
【0052】次に、制御部20は、一定時間を経過する
と、エアー用切り換えバルブ82を切り換えて、エアー
シリンダンダ57のピストン軸58の下側のシリンダ室
へと、空気を徐々に圧送し、このエアーシリンダンダ5
7のピストン軸58を徐々に上昇させる。これにより、
筒体用回転軸67の第1回転ブラシ71と第2回転ブラ
シ72、蓋用回転軸74の蓋用回転ブラシ75、及び遮
蔽筐体4のシャッター板10が徐々に上昇して、元の位
置に再び戻る。
【0053】このときにも、第1回転ブラシ71は、円
筒体22を通り、円筒体22の内周の汚れが掻き落とさ
れる。また、この第1回転ブラシ71から飛散する油
は、円筒体22の内周と開口部の縁から掻き落とされた
汚れを洗い流す。
【0054】第1回転ブラシ71から飛散した油や、油
用ノズル9から噴出した油は、本端筐体1の内側のホッ
パー14で受けられ、このホッパー14から油槽18に
落とされて集められる。この油槽18には、フィルター
18aが付設されており、このフィルター18aによっ
て、油が濾される。そして、この油槽18の油が再び循
環して、洗浄のために用いられる。
【0055】次に、エアーシリンダンダ57のピストン
軸58が上限位置まで上昇すると、これがエアーシリン
ダンダ57に内蔵の上限センサによって検出される。こ
れに応答して、制御部20は、油用切り換えバルブ85
を切り換えて、油用ノズル9及び油管73への油の圧送
を停止する。また、制御部20は、電動モータ66を停
止して、筒体用回転軸67及び蓋用回転軸74を停止す
る。さらに、制御部20は、エアー用切り換えバルブ8
1を切り換えて、エアーコンプレッサ17からクランプ
部12のクランプ用シリンダ49のシリンダ室49cへ
と、空気を圧送する。これにより、クランプ用シリンダ
49のピストン軸49aが縮小して、レバー45が回転
して元の位置に戻り、円筒体22が解放される。
【0056】この後、遮蔽筐体4の各扉5を開けて、円
筒体22を支持部11から取り外すとともに、蓋23を
枠13から取り外す。以降同様に、別の円筒体と蓋を配
置して、遮蔽筐体4の各扉5を閉めてから、コントロー
ルボックス15を操作することにより、洗浄開始を指示
すれば、円筒体と蓋が洗浄される。
【0057】このように実施例では、円筒体22と蓋2
3を支持しておき、筒体用回転軸67と蓋用回転軸74
を回転させつつ、これらの回転軸67,74を昇降させ
ている。筒体用回転軸67には、第1回転ブラシ71と
第2回転ブラシ72が固定されており、この筒体用回転
軸67の昇降に伴い、第1回転ブラシ71が円筒体22
の内周に接し、また第2回転ブラシ72が円筒体22の
開口部の縁に接するので、この円筒体22の汚れが掻き
落とされる。一方、蓋用回転軸74には、蓋用回転ブラ
シ75が固定されており、この蓋用回転軸67の昇降に
伴い、蓋用回転ブラシ75が蓋23に接して、この蓋2
3の汚れが落とされる。円筒体22や蓋23から掻き落
とされた汚れは、第1回転ブラシ71から飛散した油
や、油用ノズル9から噴出した油によって、洗い流され
る。
【0058】なお、この発明は、この実施例に限定され
るものでなく、様々な変形が可能である。例えば、円筒
体を水平に把持しても良いし、油とは異なる種類の洗浄
液を利用しても構わない。
【0059】
【効果】以上説明したように、この発明の洗浄装置で
は、筒状型の筒体を把持しておき、第1回転ブラシと第
2回転ブラシが固定されている回転軸を往復移動させて
いる。第1回転ブラシは、筒体の内周に接して、この内
周の汚れを落とし、第2回転ブラシは、筒体の開口部の
縁に接し、この開口部の縁の汚れを落とす。こうして落
とされた汚れは、洗浄液供給手段から筒体に撒かれる洗
浄液によって、洗い流される。
【0060】このような装置を利用することにより、多
数の筒体を容易に洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の洗浄装置の一実施例の外観を示す斜
視図
【図2】図1の洗浄装置の内部構造を示す図
【図3】図1の洗浄装置の断面を側方から見て示す図
【図4】図1の洗浄装置によって洗浄される筒状型を示
す断面図
【図5】図4の筒状型を拡大して示す図
【図6】図1の洗浄装置における支持部を示す斜視図
【図7】図6の支持部を示す平面図
【図8】図6の支持部を示す正面図
【図9】図6の支持部の使用状態の一例を示す図
【図10】図6の支持部の使用状態の他の例を示す図
【図11】図1の洗浄装置におけるクランプ部を示す平
面図
【図12】図1の洗浄装置におけるクランプ部を示す側
面図
【図13】図1の洗浄装置における昇降部を示す斜視図
【図14】図1の洗浄装置における第1回転ブラシの部
位を示す断面図
【符号の説明】
1 本体筐体 4 遮蔽筐体 5 扉 9 油用ノズル 11 支持部 12 クランプ部 15 コントロールボックス 16 昇降部 17 エアーコンプレッサ 18 油槽 19 油用ポンプ 20 制御部 21 筒状型 22 円筒体 23 蓋 67 筒体用回転軸 71 第1回転ブラシ 72 第2回転ブラシ 74 蓋用回転軸 75 蓋用回転ブラシ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒体と、この筒体の一端の開口部を閉じ
    る蓋からなる筒状型であって、コンクリート供試体を成
    形するための該筒状型を洗浄する洗浄装置において、 筒体を着脱自在に把持する筒体用把持手段と、 この筒体用把持手段によって把持されている筒体の開口
    部から該筒体の中央に一旦挿入されて引き出され、この
    筒体の中央を往復移動する筒体用回転軸と、 この筒体用回転軸に固定され、この筒体用回転軸の往復
    移動に伴い、筒体の内周に接する第1回転ブラシと、 この筒体用回転軸に固定され、この筒体用回転軸の往路
    と復路の切り返し点で、筒体の開口部の縁に接する第2
    回転ブラシと、 筒体に洗浄液を撒く洗浄液供給手段とを備えるコンクリ
    ート供試体用筒状型の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 筒体用回転軸が中空のパイプであって、
    この筒体用回転軸の外周には、第1回転ブラシの部位
    で、複数の小孔が形成され、 洗浄液供給手段から回転軸の内側に洗浄液が送り込ま
    れ、この筒体用回転軸の回転に伴い、洗浄液が第1回転
    ブラシの部位の該筒体用回転軸の各小孔から噴出する請
    求項1に記載のコンクリート供試体用筒状型の洗浄装
    置。
  3. 【請求項3】 蓋を着脱自在に把持する蓋用把持手段
    と、 筒体用回転軸に連動して往復移動する蓋用回転軸と、 この蓋用回転軸に固定され、この蓋用回転軸の往路と復
    路の切り返し点で、蓋に接する蓋用回転ブラシとを備え
    る請求項1に記載のコンクリート供試体用筒状型の洗浄
    装置。
JP32256094A 1994-12-26 1994-12-26 コンクリート供試体用筒状型の洗浄装置 Pending JPH08174530A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101033501B1 (ko) * 2008-12-02 2011-05-09 유진기업 주식회사 공시체 몰드 자동세척장치
CN106142313A (zh) * 2016-08-30 2016-11-23 福建省晋江市佶龙机械工业有限公司 一种瓷坯用洗头清洁装置
CN106142312A (zh) * 2016-08-30 2016-11-23 福建省晋江市佶龙机械工业有限公司 一种瓷坯洗边装置
CN110434095A (zh) * 2019-07-03 2019-11-12 盐城市新顺城市开发建设有限公司 一种施工检测用试件清理装置

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