JPH08174452A - ハンドリングマニピュレータ付き上部旋回式自走車両及びその制御方法 - Google Patents

ハンドリングマニピュレータ付き上部旋回式自走車両及びその制御方法

Info

Publication number
JPH08174452A
JPH08174452A JP33693194A JP33693194A JPH08174452A JP H08174452 A JPH08174452 A JP H08174452A JP 33693194 A JP33693194 A JP 33693194A JP 33693194 A JP33693194 A JP 33693194A JP H08174452 A JPH08174452 A JP H08174452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gripping device
slide mechanism
work gripping
parallel
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33693194A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Muramoto
英一 村本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP33693194A priority Critical patent/JPH08174452A/ja
Publication of JPH08174452A publication Critical patent/JPH08174452A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建設現場などで重量物を取り扱うことを目的
に構成されたパワーショベルやクレーン車などのベース
マシンの長所を損ねることなく、重量物を把持して所定
位置に簡単な操作で精度よく移動設置できるハンドリン
グマニピュレータ付き上部旋回式自走車両及びその制御
方法を提供する。 【構成】 上部旋回式自走車両10の上部旋回台20に
水平方向スライド機構30を設け、これに伏仰式平行四
節リンク40を設け、これにワーク把持装置50を設け
たことを特徴とするハンドリングマニピュレータ付き上
部旋回式自走車両及びかかる車両において、伏仰式平行
四節リンク40を作動させたとき、この作動に対し予め
定めた所定値Lnの基に水平方向スライド機構30を追
従させたことを特徴とするハンドリングマニピュレータ
付き上部旋回式自走車両の制御方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に建設現場などにお
いて、鋼材などの重量物を把持し所定位置に簡単な操作
で精度よく移動設置できるハンドリングマニピュレータ
付き上部旋回式自走車両及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ワーク把持装置を備えたハンドリングマ
ニピュレータとしては、一般的に、手操作のスレーブマ
ニピュレータ、及びユニラテラル制御やバイラテラル制
御によって操作されるマスタ・スレーブマニピュレータ
がある。スレーブマニピュレータの機械的構造は、伏仰
式平行四節リンクやアームなどを回転させ、スライドさ
せ、またこれらを組み合わせたものがある。
【0003】ところで建設現場等では、鋼材等の重量物
を取り扱うため、重量物の取り扱いを前提として構成さ
れた掘削機械(以下、パワーショベルとする)やクレー
ン車等の上部旋回式自走車両をベースマシンとし、その
アタッチメントとしてハンドリングマニピュレータを搭
載して構成された次のハンドリングマニピュレータ付き
上部旋回式自走車両がある。
【0004】(1)第1例として、図11に示すよう
に、パワーショベルをベースマシン10とし、その第2
アーム11の先端にバケットに替えてワーク把持装置5
0を設けたものがある。
【0005】(2)第2例として、図12に示すよう
に、パワーショベルをベースマシン10とし、上部旋回
台20に垂直方向スライド機構21を設け、その先端に
長手方向スライド機構22を伏仰自在に設け、その先端
にワーク把持装置50を設けたものがある。
【0006】(3)第3例として、図13に示すよう
に、クレーン車をベースマシン10とし、その伏仰自在
とされた伸縮ブーム12の先端にワーク把持装置50を
設けたものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ハンドリングマニピュレータ付き上部旋回式自走車両に
は次のような問題がある。
【0008】(1)図11の第1例は、パワーショベル
のバケットをワーク把持装置50に置換しただけである
から、ワーク把持装置50の姿勢制御を除く制御がパワ
ーショベルと同じという利点がある反面、第1アーム1
3や第2アーム11を伏仰させるとワーク把持装置50
の姿勢が変化するため、ワーク把持装置50の姿勢を繰
り返し制御しなければならないという欠点がある。つま
り、作業効率が低下する。仮に、第1アーム13や第2
アーム11の伏仰に追従してワーク把持装置50の姿勢
を自動制御すると、第1アーム13及び第2アーム11
の伏仰角の検出は勿論のこと、ワーク把持装置50の姿
勢角も検出する必要があるため、多数の検出器が必要と
なる。検出器が多いと、制御器での演算時間が長くな
る。
【0009】(2)図12の第2例は、長手方向スライ
ド機構22を伏仰したり、垂直方向スライド機構21を
伸縮すると、ワーク把持装置50の姿勢が変化するた
め、ワーク把持装置50の姿勢を繰り返し制御しなけれ
ばならないという欠点がある。仮に、長手方向スライド
機構22の伏仰や垂直方向スライド機構21の伸縮に追
従してワーク把持装置50の姿勢を自動制御すると、第
1例同様、長手方向スライド機構22の伏仰角や垂直方
向スライド機構21を伸縮量の検出は勿論のこと、ワー
ク把持装置50の姿勢角も検出する必要があるため、多
数の検出器が必要となる。検出器が多いと、制御器での
演算時間が長くなる。また、垂直方向スライド機構21
を上部旋回台20に固設するため、本来のパワーショベ
ルとしてのアーム、ブーム及びバケットの置換が難し
い。
【0010】(3)図13の第3例は、伸縮ブーム12
を伏仰すると、ワーク把持装置50の姿勢が変化するた
め、ワーク把持装置50の姿勢を繰り返し制御しなけれ
ばならないという欠点がある。また、伸縮ブーム12の
先端にワーク把持装置50を設けたため、遠方及び高所
のワークでも取り扱える利点がある反面、伸縮ブーム1
2の伏仰角が小さくなる程、また伸縮量が大きくなる
程、定格荷重が小さくなるため、作業が危険となるばか
りか、ワークが見え難くなるためワーク把持装置50の
目標位置や目標姿勢の設定が困難となる。
【0011】本発明は、上記従来技術を欠点に鑑み、建
設現場などで重量物を取り扱うことを目的として構成さ
れたパワーショベルやクレーン車などのベースマシンの
長所を損ねることなく、重量物を把持して所定位置に簡
単な操作で精度よく移動設置できるハンドリングマニピ
ュレータ付き上部旋回式自走車両及びその制御方法を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1発明なるハンドリングマニピュレータ付き上部
旋回式自走車両は、図1を参照して説明すれば、上部旋
回式自走車両10の上部旋回台20に水平方向スライド
機構30を設け、これに伏仰式平行四節リンク40を設
け、これにワーク把持装置50を設けたことを特徴とし
ている。
【0013】他方、第2発明なるハンドリングマニピュ
レータ付き上部旋回式自走車両の制御方法は、上記第1
発明なるハンドリングマニピュレータ付き上部旋回式自
走車両において、伏仰式平行四節リンク40を作動させ
たとき、この作動に対し予め定めた所定値Lnの基に水
平方向スライド機構30を追従させたことを特徴として
いる。
【0014】
【作用】第1発明によれば、水平方向スライド機構30
がスライドしても、水平方向のスライドであるから、ま
た伏仰式平行四節リンク40を伏仰しても、平行四節リ
ンクであるから、ワーク把持装置50の姿勢は変化しな
い。
【0015】第2発明は次の通りである。第1発明で
は、伏仰式平行四節リンク40を伏仰させると、ワーク
把持装置50の姿勢は変化しないが、ワーク把持装置5
0自体は水平方向スライド機構30に対して相対的に円
弧を描いて上下する。ところが実作業では、例えばワー
ク把持装置50を垂直方向へ上下させたり、ある特定の
斜め方向へ上下させたり、ある特定の曲線状に沿って上
下させたい場合等が多々ある。そこで第2発明は、伏仰
式平行四節リンク40と水平方向スライド機構30との
関係から得られる例えばワーク把持装置50の垂直上下
運動、斜め上下運動又は曲線上下運動などの各種所定値
Lnを予め設定しておき、伏仰式平行四節リンク40を
作動させたとき、この作動に対して各所定値Lnに基づ
き、水平方向スライド機構30を例えば垂直上下、斜め
上下、曲線上下方向へ追従させる。
【0016】
【実施例】第1実施例を図1〜図8を参照して説明す
る。上部旋回式自走車両10なるベースマシンは、図1
に示すように、クローラ形油圧式パワーショベルから上
部旋回台20の掘削用作業機(図示しないブーム、アー
ム、バケットなどで構成されている)を取り外したもの
である。ベースマシン10は、運転席11でのオペレー
タ操作によって前後進自在、かつ上部旋回台20が水平
旋回自在とされている。そして上部旋回台20に、掘削
用作業機に替えて水平方向スライド機構30と、その先
端の伏仰式平行四節リンク40と、その先端のワーク把
持装置50とを備えている。詳しくは次の通りである。
【0017】水平方向スライド機構30は、ピン31a
(これは、パワーショベルにおけるブームシリンダ取り
付けピン)及びピン31b(これは、パワーショベルに
おけるブーム取り付けピン)に連結された支持部材32
と、この上部に一体的に固設された箱形外筒33と、こ
れに内嵌されて図示左方向へスライド可能とされた箱形
内筒34とからなる。そして、箱形内筒34は、箱形内
筒34と箱形外筒33との間に架設された油圧シリンダ
35の伸縮Aにより箱形外筒33に対して図示左方向へ
スライド自在A1とされている。
【0018】伏仰式平行四節リンク40は、箱形内筒3
4の図示左端に略垂直に固設された第1縦長部材41
と、その上ピン42aと中ピン42bとでそれぞれ連結
された2本の上側平行アーム43と下側平行アーム44
と、これら上下平行アーム43、44を上側ピン45a
と下側ピン45cとでそれぞれ連結されると共に第1縦
長部材41に対して平行配置された第2縦長部材46と
からなる。そして、下側平行アーム44の下面に設けた
ピン44aと第1縦長部材41の下ピン42cとで連結
された油圧シリンダ47の伸縮Bにより伏仰自在B1と
されている。
【0019】ワーク把持装置50は、第2縦長部材46
の図示左側に下側ピン45cで連結され、各種アクチュ
エータを介して姿勢自在(例えば、回転自在C1、伏仰
自在C2)、かつワーク把持自在C3とされている。ワ
ーク把持装置50には各種形式があり、いずれもその動
作は運転席11からのオペレータ操作によって行われ
る。
【0020】伏仰式平行四節リンク40の伏仰B1と、
水平方向スライド機構30のスライドA1とは、運転席
11からのオペレータ操作により、又はさらに制御器を
介して次のように制御される。
【0021】図2は、第1制御例及び第2制御例に用い
る第1制御ブロック図である。このブロック図は、伏仰
式平行四節リンク40の伏仰制御B1と、水平方向スラ
イド機構30のスライド制御A1に係わる制御ブロック
図であり、他のワーク把持装置50の姿勢制御及び把持
制御、並びに本実施例のベースマシーン10であるパワ
ーショベルとして通常備えられている例えば走行制御、
上部旋回台20の旋回制御D及びアウトリガ張り出し制
御等の記載は省略してある。運転席11には、オペレー
タが伏仰式平行四節リンク40を操作するための伏仰操
作レバー61aと、水平方向スライド機構30を操作す
るためのスライド操作レバー61bとが配置され、それ
ぞれからの操作信号62a、62bに基づき、それぞれ
の油圧操作弁63a、63bが作動し、これによって油
圧ポンプ64からの圧油がそれぞれの油圧シリンダ4
7、35に作用し、これらを伸縮B、Aさせる。
【0022】即ち、第1制御例は、図3に示すように、
オペレータが伏仰操作レバー61aを操作して伏仰式平
行四節リンク40を円弧に上下させ(伏仰B1)、他方
スライド操作レバー61bを操作して水平方向スライド
機構30を図示左右方向にスライドA1させる。即ち、
マニュアル制御である。
【0023】第2制御例は、次の通りである。伏仰操作
レバー61aとスライド操作レバー61bとを微妙に同
期操作させると、図4に示すように、ワーク把持装置5
0の絶対位置を垂直上下運動Eできる。本実施例では、
この同期操作を制御器を使って自動的に行っている。
【0024】図2に示すように、伏仰式平行四節リンク
40にはその伏仰角θaを検出する角度検出器65が加
設されている。他方、水平方向スライド機構30にはそ
のスライド量L1を検出するスライド量検出器66が加
設されている。またこれら検出器65、66が検出した
伏仰角θaとスライド量L1とを入力する制御器70が
加設されている。制御器70は外部置きのモード切替え
スイッチ71からのモード信号71aが入力可能とされ
ている。
【0025】制御器70は、サンプルホールド器72、
演算器73、加算器74及びゲイン乗算器75を内蔵し
ている。サンプルホールド器72は角度検出器65から
現在伏仰角θa を入力してこれを一旦記憶し、その後
(例えば、数十ミリ秒遅れで)この現在伏仰角θa を前
回検出伏仰角θb として、演算器73へ出力する。出力
後の現在伏仰角θa は、新たに入力した現在伏仰角θa
によって更新される。演算器73は、伏仰式平行四節リ
ンク40の絶対長さL2を予め記憶し、角度検出器65
から現在伏仰角θa を入力すると同時に、サンプルホー
ルド器72から前回検出伏仰角θb を入力する。またス
ライド量検出器66から現在スライド量L1を入力し、
【数1】Ln=L1−{L2・sin(θb −θa )・
sinθb } を演算し、結果Lnを加算器74に入力する。加算器7
4はスライド量検出器66から現在スライド量L1を入
力し、偏差e(=Ln−L1)を算出してゲイン乗算器
75に入力する。ゲイン乗算器75は、偏差eが零(e
=0)となるように、油圧操作弁63bを動作させる。
【0026】即ち、第2制御例は、モード切替えスイッ
チ71を通常動作モード側からワーク把持装置50の垂
直上下動作モード側へ切り換えると、その信号71aが
制御器70に入力され、サーボ系により、オペレータは
伏仰操作レバー61aを操作するだけで(即ち、スライ
ド操作レバー61bを操作することなく)、制御器70
が伏仰角θaのみを変量として、図5の幾何図から求め
られる関係(関係は上記数式1)によってワーク把持装
置50を垂直上下動作させる。
【0027】図6は、第3制御例及び第4制御例に用い
る第2制御ブロック図である。第1制御ブロック図(図
2)は、ベースマシン10の本来の操作系を大きく変更
することなく構成したものであるが、この操作系をマス
タマニピュレータとして構成してもよい。このように構
成したものが、図6の第2制御ブロック図である。尚、
図6の第2制御ブロック図は、第1制御ブロック図(図
2)と同一部分には同一符号を付しその説明を省略す
る。
【0028】図6の第2制御ブロック図は、ベースマシ
ン10の本来の制御系をユニラテラル式サーボ系とした
例である。伏仰操作レバー61aとスライド操作レバー
61bとには、それぞれ角度検出器67a、67bが加
設してある。そして角度検出器67a、67bが検出し
た角度信号θm、θnは、第1制御ブロック図(図2)
のように油圧操作弁63a、63bに入力されるのでは
なく、制御器70に入力され、それぞれサーボ制御にお
ける目標値となる。尚、操作角θnは、水平方向スライ
ド機構30において、スライド量L1に変換されるので
以後の説明を容易にするため、目標値Lnと読み替える
ものとする。
【0029】図6の第2制御ブロック図は、第1制御ブ
ロック図(図2)と同様、伏仰式平行四節リンク40に
伏仰角θを検出する角度検出器65を、また水平方向ス
ライド機構30にスライド量L1を検出するスライド検
出器66を備えている。そして、角度検出器65で検出
された伏仰式平行四節リンク40の伏仰角θと、スライ
ド検出器66で検出された水平方向スライド機構30の
スライド量L1とは実際値として制御器70に入力され
る。制御器70は、加算器74a、74b及びゲイン乗
算器75a、75bを内蔵している。
【0030】即ち、第3制御例は、次の通りである。伏
仰操作レバー61aからの角度信号θm(目標値)は、
加算器74aに入力され、角度検出器65から別途入力
された伏仰式平行四節リンク40の伏仰角θ(実際値)
に加算され(詳しくは差分され)、その偏差e1(=θ
m−θ)がゲイン乗算器75aに入力され、ここでこの
偏差e1が零(e1=0)となるように、油圧操作弁6
3aを作動させることにより、油圧シリンダ47を伸縮
B1させる。他方、スライド操作レバー61bからのス
ライド信号Ln(目標値)は、加算器74bに入力さ
れ、別途スライド量検出器67から入力された水平方向
スライド機構30のスライド量L1(実際値)に加算さ
れ(詳しくは差分され)、その偏差e2(=Ln−L
1)がゲイン乗算器75aに入力され、ここでこの偏差
e2が零(e1=0)となるように、油圧操作弁63b
を作動させることにより、油圧シリンダ35を伸縮A1
させる。この結果は、図3に示すように、オペレータが
伏仰操作レバー61aを操作すると、操作角θmに対応
した角度だけ伏仰式平行四節リンク40が円弧を描いて
上下に伏仰B1し、またスライド操作レバー61bを操
作すると、操作角Lnに対応したスライド分だけ水平方
向スライド機構30がスライドA1する。
【0031】第4制御例は、次の通りである。上記通常
作動用のサーボ系に加え、図6のサーボ系には、図2の
第1制御ブロック図と同様、ワーク把持装置50を垂直
上下動作させるサーボ系が更に加設してある。即ち、制
御器70には演算器73が内蔵され、また外部置きのモ
ード切替えスイッチ71からのモード信号71aが入力
可能とされている。
【0032】演算器73は、伏仰式平行四節リンク40
の絶対長さL2を予め記憶している。そして演算器73
が、モード切替えスイッチ71からのモード信号71a
を入力した後、オペレータが、スライド操作レバー61
bを操作することなく、伏仰操作レバー61aだけを操
作すると、目標値θmと実際値θ、L1とが入力され、
【数2】 Ln=L1−{L2・sin(θ−θm)・sinθ} なる目標値Lnが演算され、これが加算器74bに入力
される。尚、数式2の幾何的関係を図7に示しておく。
以降は、第3制御例と同じであり、制御器70は、伏仰
式平行四節リンク40に対して目標値θmと実際値θと
の偏差e1(=θm−θ)が零(e1=0)となるよう
に、油圧シリンダ47を伸縮B1させると、これに同期
して水平方向スライド機構30に対して目標値Lnと実
際値L1との偏差e2(=Ln−L1=−L2・sin
(θ−θm)・sinθ)が零(e2=0)となるよう
に、油圧シリンダ35を伸縮させる。
【0033】他の制御例を列挙する。 (1)オペレータがスライド操作レバー61bを操作す
ることなく、伏仰操作レバー61aを操作するだけでワ
ーク把持装置50を特殊な軌跡に自動制御するのは、第
2制御例や第4制御例のように、ワーク把持装置50の
垂直上下動作に限る必要はない。偏差e、e2を幾何的
に適宜変更することにより、ワーク把持装置50を、例
えばある特定の斜め上下動作や曲線上下動作等に各種変
更できる。
【0034】即ち、図8のフローチャートに示すよう
に、所定値Lnは、ワーク把持装置50を、例えば斜め
上下動作や曲線上下動作等にするための伏仰式平行四節
リンク40と水平方向スライド機構30との変化量の関
係値とする。そしてこの所定値Lnを制御器70に記憶
させておく(ステップ(1))。そこで、オペレータが
モード切替えスイッチ71を切り換えて所望のモード選
択する。即ち、所望の所定値Lnを選択する(ステップ
(2))。次いで、伏仰操作レバー61aを操作すると
(ステップ(3))、伏仰式平行四節リンク40は伏仰
B1するが、このとき所定値Lnに基づき、水平方向ス
ライド機構30も動作するため、ワーク把持装置50自
体の絶対位置は斜め上下動作したり、曲線上下動作する
ようになる(ステップ(4))。伏仰操作レバー61a
の操作を停止すれば(ステップ(5))、伏仰式平行四
節リンク40が停止すると同時に、水平方向スライド機
構30も停止する(ステップ(6))。そしてこのよう
な自動追従は、オペレータがモード切替えスイッチ71
を切り換え、そのモード切替え信号71aによって変更
又は停止される(ステップ(7))。
【0035】(2)第2制御例や第4制御例では、伏仰
式平行四節リンク40を動作させたとき、この動作に対
し予め定めた所定値Lnの基に水平方向スライド機構3
0を自動追従させた。これに対して操作上、多少の違和
感はあるが、水平方向スライド機構30を動作させたと
き、この動作に対して予め定めた所定値の基に伏仰式平
行四節リンク40を自動追従させてもよい。
【0036】(3)第1実施例では、ベースマシン10
の機械的操作系を大きく変更せずに各種制御例を示した
が、操作レバー61a、61bを伏仰式平行四節リンク
40と水平方向スライド機構30と相似形のマスタマニ
ピュレータとして備えてもよく、その制御もバイラテラ
ル式にするなど各種準備できる。
【0037】(4)第2実施例を図9及び図10を参照
して説明する。第1実施例では、伏仰式平行四節リンク
40を車体前方へ突出自在とすべく、水平方向スライド
機構30を上部旋回大20に設けた。これに対し、図9
〜図10に示す第2実施例のように、伏仰式平行四節リ
ンク40を車体後方へ後退自在とすべく、水平方向スラ
イド機構30を上部旋回台20に設けた。このように構
成すると、重量物の重心位置が車体重心位置に近くなる
ため、車体転倒が阻止され易く、より重い重量物を把持
することができる。また伏仰式平行四節リンク40を車
体後方へ後退させることにより格納場積を小さくでき、
本体の輸送や格納が容易となる。勿論、第2実施例にお
いても、第1実施例における上記各種制御を適用でき
る。
【0038】(5)上部旋回式自走車両10なるベース
マシンは、第1実施例や第2実施例のように、パワーシ
ョベルに限定されることはなく、クレーン車など、建設
現場などで使用可能な重量物取り扱いを前提として構成
されたものならば何でもよい。
【0039】
【発明の効果】上記実施例の説明から明らかなように、
本発明は、要すれば、特許請求の範囲に記載した通りの
手段を講じたものであり、次のような効果を奏する。
【0040】建設現場などで重量物を取り扱うことを目
的として構成されたパワーショベルやクレーン車などの
ベースマシンの長所を損ねることなく、重量物を把持し
て所定位置に簡単な操作で精度よく移動設置できる。詳
しくは、次の通りである。
【0041】第1発明によれば、水平方向スライド機構
がスライドしても、単に水平方向へのスライドであるか
ら、ワーク把持装置の姿勢は変化しない。同様に、伏仰
式平行四節リンクが伏仰しても、平行四節リンクである
から、ワーク把持装置の姿勢は変化しない。従って、 (1)一旦、ワーク把持装置の姿勢を決定すれば、伏仰
式平行四節リンクと水平方向スライド機構とをどの様に
操作しても、ワーク把持装置の初期姿勢を維持できる。 (2)従来技術によれば、ワーク把持装置の姿勢を制御
せずに、マニピュレータ本体の先端位置や姿勢を変化さ
せると、ワーク把持装置の姿勢も変化してワーク脱落や
ワーク揺動などの問題が生じた。ところが、本発明によ
れば、ワーク把持装置の姿勢が他からの影響を受けない
ため、このような問題は生じない。 (3)ワーク把持装置の姿勢を維持するための繰り返し
操作が不要となるため、安全作業を確保でき、オペレー
タの疲労を低減でき、作業効率を向上できる。 (4)ベースマシンの基本構造を大幅に変更する必要が
ない。
【0042】従来技術では、第2発明のように、ワーク
把持装置を例えば垂直上下動作、斜め上下動作、曲線上
下動作させるときは、ワーク把持装置の姿勢制御も同期
制御しなければならない。従って自動制御するときは、
ワーク把持装置の姿勢系にも各種検出器を備える必要が
ある。ところが、第2発明によれば、マニピュレータ本
体の先端位置や姿勢がどのように変化しても、ワーク把
持装置の姿勢が変わらないため、ワーク把持装置の姿勢
に対する同期制御が不要となる。即ち、装置的にも、ワ
ーク把持装置への各種検出器が不要となり、その分、同
期制御のための演算時間も短くできる。検出器が少ない
分、故障発生率も少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の側面図である。
【図2】第1制御例及び第2制御例の第1制御ブロック
図である。
【図3】第1制御例でのワーク把持装置の軌跡図であ
る。
【図4】第2制御例でのワーク把持装置の軌跡図であ
る。
【図5】第2制御例での所定値Lnを説明する幾何図で
ある。
【図6】第3制御例及び第4制御例の第2制御ブロック
図である。
【図7】第4制御例での所定値Lnを説明する幾何図で
ある。
【図8】第1実施例及び第2実施例の各種モード制御の
フローチャート図である。
【図9】第2実施例の側面図である。
【図10】第2実施例の上面図である。
【図11】従来技術(第1例)の側面図である。
【図12】従来技術(第2例)の側面図である。
【図13】従来技術(第3例)の側面図である。
【符号の説明】
10・・・・上部旋回式自走車両 20・・・・上部旋回台 30・・・・水平方向スライド機構 40・・・・伏仰式平行四節リンク 50・・・・ワーク把持装置 70・・・・制御器 35、47・・・・油圧シリンダ 65・・・・角度検出器 66・・・・スライド量検出器 61a・・・・伏仰操作レバー 61b・・・・スライド操作レバー 67a・・・・操作角検出器 67b・・・・操作角検出器 71・・・・モード切替えスイッチ 72・・・・サンプルホールド器 73・・・・演算器 74、74a、74b・・・・加算器 75、75a、75b・・・・ゲイン乗算器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部旋回式自走車両10の上部旋回台2
    0に水平方向スライド機構30を設け、これに伏仰式平
    行四節リンク40を設け、これにワーク把持装置50を
    設けたことを特徴とするハンドリングマニピュレータ付
    き上部旋回式自走車両。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のハンドリングマニピュレ
    ータ付き上部旋回式自走車両において、伏仰式平行四節
    リンク40を作動させたとき、この作動に対し予め定め
    た所定値Lnの基に水平方向スライド機構30を追従さ
    せたことを特徴とするハンドリングマニピュレータ付き
    上部旋回式自走車両の制御方法。
JP33693194A 1994-12-27 1994-12-27 ハンドリングマニピュレータ付き上部旋回式自走車両及びその制御方法 Pending JPH08174452A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33693194A JPH08174452A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 ハンドリングマニピュレータ付き上部旋回式自走車両及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33693194A JPH08174452A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 ハンドリングマニピュレータ付き上部旋回式自走車両及びその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08174452A true JPH08174452A (ja) 1996-07-09

Family

ID=18303958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33693194A Pending JPH08174452A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 ハンドリングマニピュレータ付き上部旋回式自走車両及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08174452A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100358682C (zh) * 2004-09-09 2008-01-02 山东鲁能智能技术有限公司 热交换器受热面管道检测机器人
CN109968385A (zh) * 2019-05-13 2019-07-05 金陵科技学院 一种农业用软体机器人
CN110811843A (zh) * 2019-11-27 2020-02-21 山东大学 一种用于微创手术的力反馈主操作手
CN113320610A (zh) * 2021-04-22 2021-08-31 刘小丽 一种环境监测用重污染区固体污染物自动搬运机器人

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100358682C (zh) * 2004-09-09 2008-01-02 山东鲁能智能技术有限公司 热交换器受热面管道检测机器人
CN109968385A (zh) * 2019-05-13 2019-07-05 金陵科技学院 一种农业用软体机器人
CN110811843A (zh) * 2019-11-27 2020-02-21 山东大学 一种用于微创手术的力反馈主操作手
CN113320610A (zh) * 2021-04-22 2021-08-31 刘小丽 一种环境监测用重污染区固体污染物自动搬运机器人

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5995893A (en) Device for controlling the operation of power excavators
US20170058488A1 (en) Implement system control device
JPH08174452A (ja) ハンドリングマニピュレータ付き上部旋回式自走車両及びその制御方法
KR100240299B1 (ko) 3관절형 굴삭기의 조작제어장치
JPS59655B2 (ja) パワ−シヨベル ノ ジドウクツサクセイギヨソウチ
JP3415611B2 (ja) マニピュレータの姿勢角度制御装置
JPS6286234A (ja) パワ−シヨベルにおける作業機の制御装置
JP2530255Y2 (ja) 作業装置の操作装置
JP3600709B2 (ja) ブーム先端部の移動制御装置
JPH086352B2 (ja) バックホウのバックホウ装置操作構造
JP2677812B2 (ja) 油圧機械の制御装置
JPH05310400A (ja) マニピュレータ装置
JPH09209418A (ja) 電子制御式バックホーの動作選択装置及び方法
JPH03240113A (ja) 建設機械の作業機制御装置
JP2019039135A (ja) 作業機械
JPH02221527A (ja) 作業機の制御装置
JP2022111101A (ja) 移動式作業機械用の制御ユニット、制御ユニットを備える移動式作業機械および作業機械の制御方法
JPS6136426A (ja) 腕式作業機の作業具軌跡制御装置
JPH05202532A (ja) 多関節建設機械の作業機操作装置
JPH05295754A (ja) 油圧式掘削機の作業機操作装置
JPH05195547A (ja) 土工機における油圧アクチュエータ制御装置
JPH02190531A (ja) 作業車両のバケット角制御装置
JP2000335899A (ja) 作業車のブーム作動制御装置
JPS61151334A (ja) 操縦レバ−のモ−ド切換方法
JPS6282130A (ja) パワ−シヨベルにおける作業機の制御装置