JPH08174039A - 形鋼の冷却装置 - Google Patents

形鋼の冷却装置

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JPH08174039A
JPH08174039A JP32575294A JP32575294A JPH08174039A JP H08174039 A JPH08174039 A JP H08174039A JP 32575294 A JP32575294 A JP 32575294A JP 32575294 A JP32575294 A JP 32575294A JP H08174039 A JPH08174039 A JP H08174039A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 形鋼のフランジ部及びフィレット部を効率的
に冷却することにより、フランジ部とフィレット部の温
度差を小さくできる形鋼の冷却装置を得ること。 【目的】 形鋼1を搬送するローラテーブル6上の両
側端部近傍に配置されたサイドガイド7a,7bと直交
して所定のピッチで複数のスプレーノズル10,10を
設け、スプレーノズル10,10から噴射された冷却水
をサイドガイド7a,7bに設けたスリット状の貫通穴
8を通してローラテーブル6上の形鋼1のフランジ部2
a,2bに供給してフランジ部2a,2bを冷却するH
形鋼の冷却装置において、サイドガイド7a,7bに設
けた貫通穴8の形鋼1のフィレット部5に対応する位置
に水透過性を有する水分散板11を設けると共に、水分
散板11を上下に移動可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間圧延時あるいは圧
延後の搬送用テーブル上において、形鋼を冷却する冷却
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、H形鋼は、フランジ部がウェブ
部より厚いためフランジ部よりウェブ部が冷え易く、こ
のため、冷却後にウェブ波などの形状不良が生じ易い。
そこで、H形鋼は通常フランジ部の外面を冷却し、フラ
ンジ部とウェブ部の温度差を解消するようにしている
(日本鉄鋼協会講演論文集 Vol.4(1991)N
o.5,P.1426〜1429)。
【0003】この冷却装置は、ローラテーブル上を搬送
されるH形鋼に対して、両側に配置されるサイドガイド
の後方でかつ上方に、複数のフラットスプレーノズル
(以下スプレーノズルという)が所定のピッチで複数設
けられたヘッダを設置し、スプレーノズルから噴射され
た冷却水をサイドガイドに設けたスリット状の貫通穴を
通して、ローラテーブル上を搬送されてくるH形鋼のフ
ランジ部の外面に衝突させ、冷却するようにしたもので
ある。しかしながら、このような冷却装置では、フラン
ジ部の上部に噴射された冷却水が流下する際にフランジ
部の下部を過冷却するため、フランジ部の上部と下部と
の間に温度差を生じ、これが原因で冷却後にフランジ部
の上下に曲り(反り)が発生し、製品の寸法精度の低下
を来している。
【0004】このようなことから、フランジ部の上部と
下部の温度差によって生じる反りを防止する手段とし
て、特開平5−117754号公報に記載されているよ
うに冷却水噴射ノズルの高さを調節する方法、あるい
は、特開平4−284914号公報に開示されているよ
うにフランジ部の上部へ噴射した冷却水がフランジ部を
流下して下部を過度に冷却する効果を予測し、上下に多
段分割されたノズルの水量を各段ごとに設定するように
した方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−11775
4号公報に開示された方法は、ノズル高さを上げた場合
に、フランジ部の上部にかかった冷却水がフランジ部を
乗り越えて、フランジ部の内部及びウェブ部を過冷却す
るという問題がある。また、設備的にみても、ノズル全
体を上下に移動するためにその機構が複雑であり、ヘッ
ダ、配管等も同時に移動または追従させる必要があるた
め、設備費が膨大になるという問題がある。
【0006】また、特開平4−284914号公報に記
載された方法は、そのロジックが複雑であるばかりでな
く、温度のばらつきが大きいためにフランジ部の上部と
下部の温度差を一定の範囲に抑えることが困難である。
さらに、多段分割されたノズルを各段ごとに流量制御す
るため、各段ごとに流量調節弁、バルブ、配管等の複雑
な水量調節機構を設けなければならないので、設備費が
膨大になるという問題がある。
【0007】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、フランジ部とウェブ部の温度差を少なく
すると共に、フランジ部の上下の温度差を解消すること
のできる簡便な装置を実現することにより、フランジ部
を均一に冷却することのできる形鋼の冷却装置を得るこ
とを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る形鋼の冷却装置は、形鋼を搬送する
ローラテーブル上の両側端部近傍に配置されたサイドガ
イドと直交して所定のピッチで複数のスプレーノズルを
設け、このスプレーノズルから噴射された冷却水をサイ
ドガイドに設けたスリット状の貫通穴を通してローラテ
ーブル上の形鋼のフランジ部に供給してフランジ部を冷
却するH形鋼の冷却装置において、サイドガイドに設け
た貫通穴の形鋼のフィレット部に対応する位置に水透過
性を有する水分散板を設けると共に、この水分散板を上
下に移動可能に構成したものである。
【0009】(2)上記(1)の形鋼の冷却装置におい
て、冷却装置の前面に設置された形鋼のフランジ部の上
下の平均温度差を求める走査形の温度計と、この平均温
度差に基いて水分散板の移動量を決定して水分散板の駆
動装置に移動信号を出力する制御器と備えたものであ
る。
【0010】(3)上記(1)の水分散板を上下方向に
3分割し、少なくとも上部と下部の水分散板をそれぞれ
独立して上下方向に移動しうるように構成した。 (4)また、上記(1)の水分散板を形鋼の搬送方向に
複数に分割し、それぞれ独立して上下方向に移動しうる
ように構成した。
【0011】
【作用】
(1)スプレーノズルから噴射されて水分散板の上下を
通過した冷却水は、そのまま貫通穴を通過し、形鋼のフ
ランジ部外面の上下部に到達する。一方、水分散板に噴
射された冷却水の一部はその目開きを通過して形鋼のフ
ィレット部に達し、一部は水分散板を構成する部材に衝
突して広角に飛散し、フランジ部に達する。これによ
り、冷却水のパターンは十字状になり、被水冷域を拡大
して冷却を促進する。そして、水分散板を上下方向に移
動させて被水冷域のパターンを変化させることにより、
フランジ部の上部と下部の冷却能を制御する。
【0012】(2)走査形温度計によって検出したフラ
ンジ部の上下の平均温度差に基いて制御器が水分散板の
移動量を決定し、水分散板の駆動装置に指令して水分散
板を自動的に移動させ、フランジ部に形成される被水冷
域のパターンを制御する。
【0013】(3)3分割した中央部の水分散板をフィ
レット部に対向させて一定に保持し、上部及び下部の水
分散板を上下に移動させてフランジ部とウェブ部及びフ
ランジ部の上下の温度差を解消する。
【0014】(4)例えば、フランジ厚みの異なる形鋼
を連続して圧延するような場合、フランジ部が厚い形鋼
の場合は、すべて又は大部分の水分散板を形鋼のフィレ
ット部に対向させて冷却水を噴射し、フランジ部が薄い
形鋼の場合は、一部の水分散板を形鋼のフィレット部に
対向させて冷却水を噴射することにより、フランジ部の
上下の温度差を解消する。
【0015】
【実施例】
実施例1 図1は本発明の第1の実施例を説明するための模式図、
図2はその作用説明図である。本実施例においては、ロ
ーラテーブル6上の両側端部近傍に、所定のピッチで上
下方向に長いスリット状の貫通穴8が設けられたサイド
ガイド7a,7bが設置されており、その後方にはサイ
ドガイド7a,7bの貫通穴8と同じピッチでスプレー
ノズル10が設けられたヘッダ9a,9bが設置されて
いる。そして、サイドガイド7a,7bの貫通穴8の外
側には、その一部を覆うように水透過性の水分散板11
が駆動装置12,12により上下に移動可能に設置され
ており、ローラテーブル6上にH形鋼1が搬送されてく
ると、そのフランジ部2,2の外面をスプレーノズル1
0,10から噴射された冷却水により冷却する。なお、
図2は説明を容易にするためサイドガイド7a,7bを
省略してある。
【0016】本実施例においては、スプレーノズル10
は市販のスプレーノズル(流量55L/min、噴射角
度55°)をピッチL=200mmでヘッダ9a,9b
に取付けたものを使用しており、その先端部がH形鋼1
のフランジ2,2から150mm隔てた位置になるよう
にヘッダ9a,9bを設置してある。また、水分散板1
1は図3に示すような幅50mm、目開き8mm×5m
mのエクスパンドメタルの金網を使用したが、これに限
定するものではなく、水透過性を有する部材であれば他
のものを用いてもよい。
【0017】この水分散板11は図にはサイドガイド7
a,7bの貫通穴8の中央部に設置されており、駆動装
置12により上下方向にそれぞれ100mm移動しうる
ようになっている。駆動装置12は例えばプーリとワイ
ヤ、ピニオンとラック等簡単なものでよく、適宜選択す
ることができる。
【0018】上記のように構成した本実施例において、
スプレーノズル10から噴射されて水分散板11の上下
を通過した冷却水は、水分散板11に当ることなく貫通
穴8を通過し、被水冷域であるフランジ部2の外面の上
部及び下部へ到達する。一方、スプレーノズル10から
噴射されてフランジ部2の中央部、すなわちフィレット
部5を冷却する冷却水は、その一部が水分散板10の目
開きを通過してフィレット部に達し、一部は水分散板1
1を構成する部材に衝突して飛散方向を変えて通過し、
フランジ部2に到達する。
【0019】この場合、通常、縦に長い楕円形あるいは
長方形の冷却水のパターンは、水分散板11との衝突に
より冷却水が広角に広がるため、図2に示すように十字
状のパターン13となり、フィレット部5の冷却能が向
上する。すなわち、水分散板11は被水冷域を長手方向
に広げて拡大し、冷却を促進する役目を果す。この水分
散板11を駆動装置12によって上下方向に移動させる
と被水冷域のパターン13が変化し、フランジ部2外面
の上部と下部の冷却能を制御することができる。
【0020】上記の冷却効果を図4によりさらに詳細に
説明する。図4(a)は水分散板11の中心を、スプレ
ーノズル10と冷却するH形鋼1のフィレット部5の中
心を結ぶ延長線0−0上に設置した場合のフランジ部2
の被水冷域のパターン13を示すものである。また、図
4(b)は、水分散板11の中心を上方へ30mm移動
させた場合の被水冷域のパターン13を、図4(c)は
水分散板11の中心を下方へ30mm移動させた場合の
被水冷域のパターン13を示す。
【0021】このように、水分散板11を上下に移動す
ることにより、被水冷域のパターン13を変化させ、図
4(b)の状態ではフランジ部2の外面上部の冷却を、
図4(c)の状態ではフランジ部2の外面下部の冷却を
選択的に強化することができる。この場合、スプレーノ
ズル10の選定、水分散板11を移動する距離、水分散
板11の幅、H形鋼1とスプレーノズル10間の距離な
どは上記数値に限定されることなく、それぞれスプレー
ノズル10、H形鋼1等の設定に応じて適宜選択しうる
ことは云う迄もない。
【0022】本実施例では、水分散板11の移動量と、
この水分散板11の移動によって解消できるH形鋼1の
フランジ部2の上部と下部の温度差(制御量)を、図5
に示すようにあらかじめ求めておき、実測したフランジ
部2の上部と下部の温度差に応じて、この温度差を解消
するように水分散板11の移動量を決定し、移動させ
る。これにより、従来、フランジ部2の上部と下部の温
度差が20〜50℃であったものを10℃以内に抑える
ことができた。また、フランジ部2の上部と下部の材質
は、冷却が均一化されることによって安定化し、強度の
ばらつきが20MPa以内になった。
【0023】実施例2 図6は本発明の第2の実施例を説明するための斜視図で
ある。本実施例は、第1の実施例で説明した水分散板1
1を設けた冷却装置において、冷却装置の前面に走査形
の温度計14を設け、これによりH形鋼1のフランジ部
2の上部と下部の平均温度差を求める。そして、この平
均温度差に基いて制御器15により図5から水分散板1
1の移動量を決定し、駆動装置12に指令して水分散板
11を移動させるようにしたオンライン温度制御システ
ムを備えたものである。本装置によれば、従来の冷却装
置によるフランジ部2の上部と下部の温度差が20〜5
0℃であったのを±5℃以内に抑えることができた。
【0024】実施例3 図7は本発明の第3の実施例を説明するための斜視図で
ある。本実施例は第1の実施例で説明した冷却装置にお
いて、水分散板11を、上、中、下に3分割し(11
a,11b,11c)、H形鋼1のフランジ部2の上部
と下部に対応した水分散板11aと11cをそれぞれ独
立して上下に移動しうるようにしたものである。本実施
例では、H形鋼1のフィレット部5には常に中央部の水
分散板11bが対応しているので、フィレット部5の水
冷能を変化させることなく、フランジ部2の上部及び下
部の温度差を、水分散板11a又は11cを移動させる
ことにより解消することができる。なお、H形鋼1の寸
法形状に応じて中央の水分散板11bも適宜上下に移動
させ、その位置を調整しうるようにしてもよい。
【0025】実施例4 図8は本発明の第4の実施例を説明するための斜視図で
ある。本実施例は、水分散板11を形鋼の搬送方向に複
数(図には3分割11d,11e,11fの場合を示
す)に分割し、例えば、1分割でそれぞれ10個のスプ
レーノズルをカバーするように構成し、各水分散板11
a,11b,11cをそれぞれ独立して上下に移動しう
るようにしたものである。本実施例は、フランジ厚みの
異なるH形鋼1が連続的に圧延され、かつ、フランジ部
2の上部と下部にほぼ同じ温度差が生じているような場
合に実施して有効である。
【0026】すなわち、例えば、フランジ部2の厚みが
厚い場合は、3分割した水分散板11d,11e,11
fをすべて同方に移動させて冷却し、フランジ部2の厚
みが薄い場合は、3分割した水分散板11d,11e,
11fのうち2つの水分割板(例えば11d,11
e)、又は1つの水分割板(例えば11d)を移動させ
て冷却する。具体的には、フランジ部2の厚みが22m
mで上部と下部の温度差が40℃(上部が高い)のH形
鋼1を、3分割した水分散板11d,11e,11fを
すべて30mm上方へ移動させて冷却することにより上
記の温度差を解消することができた。また、フランジ部
2の厚みが14mmのH形鋼(同じく上部の温度が下部
の温度より約40℃高い)を、3分割した水分散板11
d,11e,11fのうちの2つの水分散板11d,1
1eを30mm上方へ移動させて冷却することにより、
上記の温度差を解消することができた。
【0027】比較例 図9及び図10は本発明と比較するための従来のH形鋼
の冷却装置を示す模式図及びその要部の斜視図である。
この冷却装置はスプレーノズル10が設けられたヘッダ
9a,9b及びヘッダ9a,9bに接続された配管(図
示せず)は、駆動装置16a,16bにより斜め方向に
移動しうるように構成されている。なお、サイドガイド
7a,7bの前面には本発明のような水分散板が設けら
れていない。その他の部分は図1、図2の場合と同じな
のでこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
【0028】H形鋼1の冷却に際しては、冷却装置の前
面に温度計を設けてフランジ部2の上部と下部の温度差
を検出し、その結果に応じて駆動装置16a,16bに
よりスプレーノズル10の高さを制御した。その結果、
フランジ部の上部と下部の温度差は20〜50℃であっ
た。この装置は、スプレーノズル10の高さを制御する
駆動装置16a,16bが大きく追従性が劣るため、温
度計によりフランジ部の上部と下部の温度差を認識して
も、それに対応してフランジ部2の冷却をリアルタイム
に制御することが困難なため上記のような結果になった
ものである。この場合、冷却後のH形鋼1のフランジ部
2の上下の反りは5mあたり10mmであった。また、
この冷却後にフランジ部2の上部と下部の材料強度を調
べたところ、約100MPaの差があった。
【0029】上記の説明では、本発明をH形鋼のフラン
ジ部の冷却装置に実施した場合を示したが、本発明は、
不等辺山形鋼の短辺(長辺より厚い)の冷却装置として
も実施することができる。また、本発明の第3、第4の
実施例においては、第2の実施例で説明したオンライン
制御システムを実施することができる。さらに、上記の
各実施例では、水分散板11をサイドガイド7a,7b
の外面側に設けた場合を示したが、内面側に設けてもよ
い。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果を得ることができる。 (1)形鋼を搬送するローラテーブル上の両側端部近傍
に配置されたサイドガイドと直交して所定のピッチで複
数のスプレーノズルを設け、このスプレーノズルから噴
射された冷却水をサイドガイドに設けたスリット状の貫
通穴を通してローラテーブル上の形鋼のフランジ部に供
給してフランジ部を冷却するH形鋼の冷却装置におい
て、サイドガイドに設けた貫通穴の形鋼のフィレット部
に対応する位置に水透過性を有する水分散板を設けると
共に、この水分散板を上下に移動可能に構成したので、
形鋼のフランジ部の外面の温度を上下対称に冷却するこ
とができ、各部の温度を小さくすることができる。これ
により、上下の反りによる歩留りの低下を防止し、また
フランジ部上下の材質の不均一を低減することができ
る。さらに、本発明の冷却装置を設置するにあたって
は、スプレーノズル、ヘッダ、配管などは既設の設備を
そのまま使用できるので、比較的簡便な設備改造で実現
できるため設備投資が少なくてすむ等の効果が得られ
る。
【0031】(2)冷却装置の前面に設置され形鋼のの
フランジ部前面の上下の平均温度差を求める走査形の温
度計と、前記平均温度差に基いて水分散板の移動量を決
定して水分散板の駆動装置に移動信号を出力する制御器
とを備えたので、フランジ部前面の平均温度差に基いて
水分散板を自動的に移動させ、被水冷域のパターンを正
確にかつ効率的に制御することができる。
【0032】(3)水分散板を上下方向に3分割し、少
なくとも上部と下部の水分散板をそれぞれ独立して上下
方向に移動しうるように構成したので、フランジ部前面
の上下の温度差を効果的に小さくすることができる。
【0033】(4)水分散板を形鋼の搬送方向に複数に
分割し、それぞれ独立して上下方向に移動しうるように
構成したので、フランジ部の厚みの異なる形鋼を連続的
に冷却する場合においても、複数の水分散板を選択的に
上下に移動させることにより、フランジ部前面の温度差
を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の説明図である
【図2】図1の要部を示す斜視図である。
【図3】本発明の要部をなす水分散板の実施例の平面図
である。
【図4】本発明の第1の実施例の作用説明図である。
【図5】水分散板の移動量とフランジ部上下の温度差と
の関係を示す線図である。
【図6】本発明の第2の実施例の説明図である。
【図7】本発明の第3の実施例の説明図である。
【図8】本発明の第4の実施例の説明図である。
【図9】本発明と比較するための従来の形鋼の冷却装置
の説明図である。
【図10】図1の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 H形鋼 2 フランジ部 5 フィレット部 6 ローラテーブル 7a,7b サイドガイド 8 貫通穴 9a,9b ヘッダ 10 スプレーノズル 11 水分散板 12 駆動装置 13 被水冷域のパターン 14 走査形温度計 15 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形鋼を搬送するローラテーブル上の両側
    端部近傍に配置されたサイドガイドと直交して所定のピ
    ッチで複数のスプレーノズルを設け、該スプレーノズル
    から噴射された冷却水を前記サイドガイドに設けたスリ
    ット状の貫通穴を通してローラテーブル上の形鋼のフラ
    ンジ部に供給して該フランジ部を冷却するH形鋼の冷却
    装置において、 前記サイドガイドに設けた貫通穴の形鋼のフィレット部
    に対応する位置に水透過性を有する水分散板を設けると
    共に、該水分散板を上下に移動可能に構成したことを特
    徴とする形鋼の冷却装置。
  2. 【請求項2】 冷却装置の前面に設置され形鋼のフラン
    ジ部の上下の平均温度差を求める走査形の温度計と、前
    記平均温度差に基いて水分散板の移動量を決定して該水
    分散板の駆動装置に移動信号を出力する制御器と備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の形鋼の冷却装置。
  3. 【請求項3】 水分散板を上下方向に3分割し、少なく
    とも上部と下部の水分散板をそれぞれ独立して上下方向
    に移動しうるように構成したことを特徴とする請求項1
    記載の形鋼の冷却装置。
  4. 【請求項4】 水分散板を形鋼の搬送方向に複数に分割
    し、それぞれ独立して上下方向に移動しうるように構成
    したことを特徴とする請求項1記載の形鋼の冷却装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101443529B1 (ko) * 2013-05-31 2014-09-24 현대제철 주식회사 소재 냉각 장치

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KR101443529B1 (ko) * 2013-05-31 2014-09-24 현대제철 주식회사 소재 냉각 장치

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