JPH0817370A - 回転陽極x線管 - Google Patents
回転陽極x線管Info
- Publication number
- JPH0817370A JPH0817370A JP14965594A JP14965594A JPH0817370A JP H0817370 A JPH0817370 A JP H0817370A JP 14965594 A JP14965594 A JP 14965594A JP 14965594 A JP14965594 A JP 14965594A JP H0817370 A JPH0817370 A JP H0817370A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anode
- cathode
- distance
- ray tube
- exhaust pipe
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 陰極部と陽極部間の距離が正確に規定された
回転陽極X線管を得る。 【構成】 回転陽極X線管において回転軸上に、あるい
は回転軸に平行に排気管を有するとともに、この排気管
は外囲器外より、陽極部が見透すことができるように構
成した回転陽極X線管。
回転陽極X線管を得る。 【構成】 回転陽極X線管において回転軸上に、あるい
は回転軸に平行に排気管を有するとともに、この排気管
は外囲器外より、陽極部が見透すことができるように構
成した回転陽極X線管。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転陽極X線管、特
にその陽極・陰極間の距離を正確に規定する構成を有し
た回転陽極X線管に関するものである。
にその陽極・陰極間の距離を正確に規定する構成を有し
た回転陽極X線管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の回転陽極X線管は、第2図のよう
に陰極(集束電極)1と陽極(回転陽極ターゲット)2
とが所定の間隔に対向し、排気管3を介して真空排気さ
れた外囲器4の中に収められているのであるが、前記外
囲器は一部にコバール環材を使用するだけで、ほとんど
を硬質ガラスで形成したもの、または両端部を硬質ガラ
スで中央部を金属で形成した、いわゆるメタルセンター
型のものがある。
に陰極(集束電極)1と陽極(回転陽極ターゲット)2
とが所定の間隔に対向し、排気管3を介して真空排気さ
れた外囲器4の中に収められているのであるが、前記外
囲器は一部にコバール環材を使用するだけで、ほとんど
を硬質ガラスで形成したもの、または両端部を硬質ガラ
スで中央部を金属で形成した、いわゆるメタルセンター
型のものがある。
【0003】これらはいずれにおいても、陰極1・陽極
2間の距離を所定の値に保つために陰極・陽極をそれぞ
れ構成する各部材の寸法ならびに封着前の外囲器を構成
する部材等の寸法をチェックして封着組立を行なうのが
通例であった。
2間の距離を所定の値に保つために陰極・陽極をそれぞ
れ構成する各部材の寸法ならびに封着前の外囲器を構成
する部材等の寸法をチェックして封着組立を行なうのが
通例であった。
【0004】しかし外囲器4が封着組立てされてしまっ
てから陰極・陽極間距離を外囲器を透かして確認するこ
とは、前記メタルセンター型では不可能であり、前記の
ほとんど全体が硬質ガラスで形成されているものにおい
ては陰極・陽極の被測定部の像がガラスによる屈折によ
ってひずむため前記距離を正確に測定することは困難で
あった。
てから陰極・陽極間距離を外囲器を透かして確認するこ
とは、前記メタルセンター型では不可能であり、前記の
ほとんど全体が硬質ガラスで形成されているものにおい
ては陰極・陽極の被測定部の像がガラスによる屈折によ
ってひずむため前記距離を正確に測定することは困難で
あった。
【0005】一方上記にかわるものとして特開昭61−
227352号(名称、回転陽極X線管)を案出され、
外囲器を気密封着して構成するまでに陰極・陽極間距離
を、両極をねじ部を介して組立てた状態で直接的にチェ
ックし、必要に応じて陽極位置をねじ部を介して微少移
動させて両極間距離を所定値通りに修正できるようにし
たものもあるがX線管作動時にねじ部の存在がその一因
と思われる陽極回転にゆれが生じ、つまり同芯度の調整
が困難であった。
227352号(名称、回転陽極X線管)を案出され、
外囲器を気密封着して構成するまでに陰極・陽極間距離
を、両極をねじ部を介して組立てた状態で直接的にチェ
ックし、必要に応じて陽極位置をねじ部を介して微少移
動させて両極間距離を所定値通りに修正できるようにし
たものもあるがX線管作動時にねじ部の存在がその一因
と思われる陽極回転にゆれが生じ、つまり同芯度の調整
が困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の回転
陽極X線管においては、陰極・陽極間の距離の確認が困
難であり、一方距離の確認を直接的にチェックできる構
成のものでは同芯度の調整が困難であり、これらの結
果、集束電極に大焦点用と小焦点用の2個のフィラメン
トを組み込んだものでは陽極ターゲットの電子衝撃面
(焦点面)に形成される大・小焦点が所定どおり得られ
ないという問題が発生した。
陽極X線管においては、陰極・陽極間の距離の確認が困
難であり、一方距離の確認を直接的にチェックできる構
成のものでは同芯度の調整が困難であり、これらの結
果、集束電極に大焦点用と小焦点用の2個のフィラメン
トを組み込んだものでは陽極ターゲットの電子衝撃面
(焦点面)に形成される大・小焦点が所定どおり得られ
ないという問題が発生した。
【0007】この発明は、前記した問題点を解消するた
めに、陰極・陽極間の距離を正確に測定できるように
し、もって精度の高い回転陽極X線管を得ることを目的
とするものである。
めに、陰極・陽極間の距離を正確に測定できるように
し、もって精度の高い回転陽極X線管を得ることを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は陽極部の回転軸と同軸、あるいは平行
に排気管を外囲器に設けるとともに、この排気管は外囲
器外部の陰極側から陽極部を見透すことができるように
設けられた回転陽極X線管を提供するものである。
めに、この発明は陽極部の回転軸と同軸、あるいは平行
に排気管を外囲器に設けるとともに、この排気管は外囲
器外部の陰極側から陽極部を見透すことができるように
設けられた回転陽極X線管を提供するものである。
【0009】
【作用】この発明にかかる回転陽極X線管は上記のよう
に陰極側から陽極部を見透すことができる排気管を有し
ているので、この中空の排気管を介してレーザ光を導入
して陽極部で反射させて陽極部の配置位置(距離)を精
密に測定でき、さらには排気管を通してメジャー装置を
挿入して陽極部の位置を直接測定できるのであり、その
結果、陽極・陰極間距離が正確に規定した回転陽極X線
管を得ることができる。
に陰極側から陽極部を見透すことができる排気管を有し
ているので、この中空の排気管を介してレーザ光を導入
して陽極部で反射させて陽極部の配置位置(距離)を精
密に測定でき、さらには排気管を通してメジャー装置を
挿入して陽極部の位置を直接測定できるのであり、その
結果、陽極・陰極間距離が正確に規定した回転陽極X線
管を得ることができる。
【0010】
【実施例】第1図は、この発明にかかる回転陽極X線管
の要部と組立構成の過程の実施例を示す一部側断面図で
ある。
の要部と組立構成の過程の実施例を示す一部側断面図で
ある。
【0011】図において、Aは陰極部を示し、1は陰極
(集束電極)で陽極部Bの陽極2と対向して保持体5に
支持され、これらは、フード6を介してステム7に固定
され陰極部Aを構成している。
(集束電極)で陽極部Bの陽極2と対向して保持体5に
支持され、これらは、フード6を介してステム7に固定
され陰極部Aを構成している。
【0012】一方陽極部Bにおいては、陽極2と回転軸
8とは、例えばナット9を介して固定され、この回転軸
8は軸受10に支持されてX線管動作時には高速回転す
るように構成されている。この実施例においては、ステ
ム7に排気管11が設けられていて、この排気管11は
フード6、保持体5を介して陽極部のナット9を外部か
ら見透せるように設けられている。すなわちこの実施例
では陽極部の回転軸上に一致して排気管が設けられてい
る。
8とは、例えばナット9を介して固定され、この回転軸
8は軸受10に支持されてX線管動作時には高速回転す
るように構成されている。この実施例においては、ステ
ム7に排気管11が設けられていて、この排気管11は
フード6、保持体5を介して陽極部のナット9を外部か
ら見透せるように設けられている。すなわちこの実施例
では陽極部の回転軸上に一致して排気管が設けられてい
る。
【0013】なお、詳細は省略しているが、12はガラ
ス旋盤で、13は外囲器を含む陽極部保持具、14はス
テムを含む陰極部保持具で、いずれも旋盤12の基台上
を左右に移動できる構成になっている。
ス旋盤で、13は外囲器を含む陽極部保持具、14はス
テムを含む陰極部保持具で、いずれも旋盤12の基台上
を左右に移動できる構成になっている。
【0014】なお、図において15はレーザ測光部で、
これも同じく保持具16によって旋盤12の基台上に保
持されている。
これも同じく保持具16によって旋盤12の基台上に保
持されている。
【0015】以上のようなセッティングのもとに、保持
具に保持された陽極部と陰極部は、機械的な寸法があら
かじめわかっておれば保持具を基台上でスライド調整す
ることにより、陽極と陰極間の距離を容易に調整するこ
とができる。またレーザ測光部15からレーザ光を照射
して測定することによっても互いの機械的寸法、及び旋
盤基台上の各保持具の位置が判明しておれば、陽極・陰
極間の距離は容易にセッティングすることができる。
具に保持された陽極部と陰極部は、機械的な寸法があら
かじめわかっておれば保持具を基台上でスライド調整す
ることにより、陽極と陰極間の距離を容易に調整するこ
とができる。またレーザ測光部15からレーザ光を照射
して測定することによっても互いの機械的寸法、及び旋
盤基台上の各保持具の位置が判明しておれば、陽極・陰
極間の距離は容易にセッティングすることができる。
【0016】なお、レーザ光を照射する過程で排気管が
回転軸上、あるいは、回転軸と平行にあるかどうか、換
言すれば陰極部が陽極部に対し正しくセッティングされ
ているかのチェックも行なうことができる。
回転軸上、あるいは、回転軸と平行にあるかどうか、換
言すれば陰極部が陽極部に対し正しくセッティングされ
ているかのチェックも行なうことができる。
【0017】さらにレーザ光のような光照射以外に機械
的なメジー、例えば折曲が少ない細線を排気管を通して
陽極部まで繰り込むことによっても同様に陽極と陰極間
の距離を規定することができる。
的なメジー、例えば折曲が少ない細線を排気管を通して
陽極部まで繰り込むことによっても同様に陽極と陰極間
の距離を規定することができる。
【0018】以上のように陽極・陰極間の距離が決定で
きた段階で外囲器とステムとをコバール材等で封着す
る。
きた段階で外囲器とステムとをコバール材等で封着す
る。
【0019】この結果、陰極・陽極間距離が正確に規定
された回転陽極X線管が構成されるのである。
された回転陽極X線管が構成されるのである。
【0020】なお、上記の実施例の説明においては排気
管を陽極の回転軸上に設けたが、これにかぎらず回転軸
と平行な位置で外囲器外から陽極部を見透すことができ
る位置に設けても同様に陽極と陰極間の距離を規定する
ことができる。
管を陽極の回転軸上に設けたが、これにかぎらず回転軸
と平行な位置で外囲器外から陽極部を見透すことができ
る位置に設けても同様に陽極と陰極間の距離を規定する
ことができる。
【0021】
【発明の効果】この発明によれば、陰極部と陽極部間の
距離を正確に確保でき、定格値を正確に有する信頼度の
高いX線管を得ることができる。
距離を正確に確保でき、定格値を正確に有する信頼度の
高いX線管を得ることができる。
【図1】この発明にかかる回転陽極X線管の要部と組立
構成の過程の実施例を示す一部省略側断面図である。
構成の過程の実施例を示す一部省略側断面図である。
【図2】従来の回転陽極X線管の構成を説明する図であ
る。
る。
A…陰極部 B…陽極部
1…陰極 2…陽極 3…排気管
4…外囲器 5…保持体 6…フード
7…ステム 8…回転軸 10…軸受 1
1…排気管 16…レーザ測光部
1…陰極 2…陽極 3…排気管
4…外囲器 5…保持体 6…フード
7…ステム 8…回転軸 10…軸受 1
1…排気管 16…レーザ測光部
Claims (1)
- 【請求項1】 外囲器内に対向配置された回転陽極部と
陰極部とを有するものにおいて、陽極部の回転軸と同軸
あるいは平行に排気管を外囲器に設けるとともに、この
排気管は陰極部側から陽極部を外囲器外から見透すこと
ができるように設けられていることを特徴とする回転陽
極X線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14965594A JPH0817370A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 回転陽極x線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14965594A JPH0817370A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 回転陽極x線管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0817370A true JPH0817370A (ja) | 1996-01-19 |
Family
ID=15479970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14965594A Pending JPH0817370A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 回転陽極x線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0817370A (ja) |
-
1994
- 1994-06-30 JP JP14965594A patent/JPH0817370A/ja active Pending
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