JPH08172632A - 画像処理装置 - Google Patents
画像処理装置Info
- Publication number
- JPH08172632A JPH08172632A JP31698494A JP31698494A JPH08172632A JP H08172632 A JPH08172632 A JP H08172632A JP 31698494 A JP31698494 A JP 31698494A JP 31698494 A JP31698494 A JP 31698494A JP H08172632 A JPH08172632 A JP H08172632A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pixel data
- field
- pixel
- predicted
- data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N19/00—Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
- H04N19/85—Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using pre-processing or post-processing specially adapted for video compression
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N7/00—Television systems
- H04N7/01—Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level
- H04N7/0117—Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level involving conversion of the spatial resolution of the incoming video signal
- H04N7/012—Conversion between an interlaced and a progressive signal
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 フィールドの走査時間差によるフレーム画像
における動領域の縦方向の不連続性が発生しても符号化
処理を良好に行う。 【構成】 インターレース走査による画像データを処理
する画像処理装置。第1(または第2)フィールドの画
素データから次のフィールドの画素データを予測して予
測画素データを生成する予測部15と、予測画素データ
と第2(または第1)フィールドの画素データとの画素
情報の誤差に応じたレベルの誤差信号を出力する誤差検
出部17と、誤差信号のレベルが所定レベル以下である
場合は第2(または第1)フィールドの画素データを選
択し誤差信号のレベルが所定レベルよりも大きい場合は
予測画素データを選択する選択制御を行う選択部12,
16,18とを有する。選択された画素データは第2
(または第1)フィールドの画素データとして符号化回
路に転送される。
における動領域の縦方向の不連続性が発生しても符号化
処理を良好に行う。 【構成】 インターレース走査による画像データを処理
する画像処理装置。第1(または第2)フィールドの画
素データから次のフィールドの画素データを予測して予
測画素データを生成する予測部15と、予測画素データ
と第2(または第1)フィールドの画素データとの画素
情報の誤差に応じたレベルの誤差信号を出力する誤差検
出部17と、誤差信号のレベルが所定レベル以下である
場合は第2(または第1)フィールドの画素データを選
択し誤差信号のレベルが所定レベルよりも大きい場合は
予測画素データを選択する選択制御を行う選択部12,
16,18とを有する。選択された画素データは第2
(または第1)フィールドの画素データとして符号化回
路に転送される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像処理装置に関
し、特にインターレース走査による2次元画像を圧縮符
号化する画像処理装置に関する。
し、特にインターレース走査による2次元画像を圧縮符
号化する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる画像処理装置に関する技術とし
て、特開平4−309086号公報に記載のフレーム内
符号化方法がある。この方法では基本的に、離散コサイ
ン変換等の直交変換と可変長符号化とによりフレーム画
像単位で(すなわち2フィールド画像信号の走査ライン
の各々を1フレーム画像の走査ライン位置に組み立て直
して)圧縮符号化を行っている。このようなフレーム画
像単位で行われる圧縮符号化処理においては、フレーム
画像を形成するための第1フィールドと第2フィールド
とに、走査時間の差があるため、動きのある像について
は両フィールドの画像が互いにずれることになる。これ
により、動きのある像を含むフレーム画像では、その像
に対応する画素領域の縦すなわち垂直走査方向にライン
間の不連続性が生じる。
て、特開平4−309086号公報に記載のフレーム内
符号化方法がある。この方法では基本的に、離散コサイ
ン変換等の直交変換と可変長符号化とによりフレーム画
像単位で(すなわち2フィールド画像信号の走査ライン
の各々を1フレーム画像の走査ライン位置に組み立て直
して)圧縮符号化を行っている。このようなフレーム画
像単位で行われる圧縮符号化処理においては、フレーム
画像を形成するための第1フィールドと第2フィールド
とに、走査時間の差があるため、動きのある像について
は両フィールドの画像が互いにずれることになる。これ
により、動きのある像を含むフレーム画像では、その像
に対応する画素領域の縦すなわち垂直走査方向にライン
間の不連続性が生じる。
【0003】これを示したのが図1であり、第1フィー
ルドの走査は第2フィールドの走査よりも時期的に早く
行われるため、第1及び第2フィールドの期間において
ある像が例えば水平方向に動いた場合、第2フィールド
においてn+1,n+3,n+5番目走査ライン位置に
形成された当該像に対応する画素領域(斜線部、以下、
動領域と称する)は、第1フィールドにおいてn,n+
2,n+4番目走査ライン位置に形成された動領域か
ら、水平走査方向にシフトする。そしてこれにより組み
立てられたフレーム画像においては、合成された動領域
の垂直走査方向のエッジが不揃いとなるのである。
ルドの走査は第2フィールドの走査よりも時期的に早く
行われるため、第1及び第2フィールドの期間において
ある像が例えば水平方向に動いた場合、第2フィールド
においてn+1,n+3,n+5番目走査ライン位置に
形成された当該像に対応する画素領域(斜線部、以下、
動領域と称する)は、第1フィールドにおいてn,n+
2,n+4番目走査ライン位置に形成された動領域か
ら、水平走査方向にシフトする。そしてこれにより組み
立てられたフレーム画像においては、合成された動領域
の垂直走査方向のエッジが不揃いとなるのである。
【0004】直交変換と可変長符号化とを組み合わせた
画像符号化処理は、直交変換係数の低域周波数成分にパ
ワーが集中することを利用して符号化レートの削減を図
るものである。ところが、上述したようなフィールドの
走査時間差によるフレーム画像における動領域の縦方向
の不連続性が発生すると、動領域の縦方向の高い周波数
成分が強く発生し、圧縮符号化の妨げとなることがあ
る。
画像符号化処理は、直交変換係数の低域周波数成分にパ
ワーが集中することを利用して符号化レートの削減を図
るものである。ところが、上述したようなフィールドの
走査時間差によるフレーム画像における動領域の縦方向
の不連続性が発生すると、動領域の縦方向の高い周波数
成分が強く発生し、圧縮符号化の妨げとなることがあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】よって本発明は、上述
した点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、フィールドの走査時間差によるフレーム画像に
おける動領域の縦方向の不連続性が発生しても符号化処
理を良好に行うことのできる画像処理装置を提供するこ
とにある。
した点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、フィールドの走査時間差によるフレーム画像に
おける動領域の縦方向の不連続性が発生しても符号化処
理を良好に行うことのできる画像処理装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による画像処理装
置は、インターレース走査による画像の第1フィールド
の画素データ列と第2フィールドの画素データ列とを含
む画像データを処理する画像処理装置であって、前記第
1(または第2)フィールドの画素データから次のフィ
ールドの画素データを予測して予測画素データを生成す
る予測手段と、前記予測画素データと前記第2(または
第1)フィールドの画素データとの画素情報の誤差に応
じたレベルの誤差信号を出力する誤差検出手段と、前記
誤差信号のレベルが所定レベル以下である場合は前記第
2(または第1)フィールドの画素データを選択し前記
誤差信号のレベルが前記所定レベルよりも大きい場合は
前記予測画素データを選択する選択制御を行う選択手段
とを有することを特徴としている。
置は、インターレース走査による画像の第1フィールド
の画素データ列と第2フィールドの画素データ列とを含
む画像データを処理する画像処理装置であって、前記第
1(または第2)フィールドの画素データから次のフィ
ールドの画素データを予測して予測画素データを生成す
る予測手段と、前記予測画素データと前記第2(または
第1)フィールドの画素データとの画素情報の誤差に応
じたレベルの誤差信号を出力する誤差検出手段と、前記
誤差信号のレベルが所定レベル以下である場合は前記第
2(または第1)フィールドの画素データを選択し前記
誤差信号のレベルが前記所定レベルよりも大きい場合は
前記予測画素データを選択する選択制御を行う選択手段
とを有することを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明の画像処理装置によれば、第1(または
第2)フィールドの画素データから次のフィールドの画
素データを予測して予測画素データが生成され、予測画
素データと第2(または第1)フィールドの画素データ
との画素情報の誤差に応じたレベルの誤差信号が生成さ
れ、誤差信号のレベルが所定レベル以下である場合は第
2(または第1)フィールドの画素データが選択され、
誤差信号のレベルが所定レベルよりも大きい場合は予測
画素データが選択される。そして選択された画素データ
が第2フィールドの画素データとして符号化回路に転送
される。
第2)フィールドの画素データから次のフィールドの画
素データを予測して予測画素データが生成され、予測画
素データと第2(または第1)フィールドの画素データ
との画素情報の誤差に応じたレベルの誤差信号が生成さ
れ、誤差信号のレベルが所定レベル以下である場合は第
2(または第1)フィールドの画素データが選択され、
誤差信号のレベルが所定レベルよりも大きい場合は予測
画素データが選択される。そして選択された画素データ
が第2フィールドの画素データとして符号化回路に転送
される。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面を用いて詳細に説明す
る。図2は、本発明による一実施例の画像処理装置(符
号化処理系)の構成を示している。図2において、テレ
ビカメラ等の撮像装置1においてインターレース走査に
より第1フィールド画像信号と第2フィールド画像信号
とが交互に配されて生成された画像信号は、アナログ・
ディジタル(AD)変換器2に供給される。AD変換器
2は、供給された画像信号をディジタル化して画像デー
タを生成し、この画像データを前置処理回路3に送る。
前置処理回路3は、本実施例の主要な特徴を担ってお
り、受け取った画像データに対し後述するような処理を
施し、圧縮符号化回路4へ転送すべき画像データを生成
する。
る。図2は、本発明による一実施例の画像処理装置(符
号化処理系)の構成を示している。図2において、テレ
ビカメラ等の撮像装置1においてインターレース走査に
より第1フィールド画像信号と第2フィールド画像信号
とが交互に配されて生成された画像信号は、アナログ・
ディジタル(AD)変換器2に供給される。AD変換器
2は、供給された画像信号をディジタル化して画像デー
タを生成し、この画像データを前置処理回路3に送る。
前置処理回路3は、本実施例の主要な特徴を担ってお
り、受け取った画像データに対し後述するような処理を
施し、圧縮符号化回路4へ転送すべき画像データを生成
する。
【0009】かかる前置処理回路3により生成された画
像データは、ノンインターレース化回路41において、
インターレース走査によるライン配置を有するフレーム
画像データから、ノンインターレース走査によるライン
配置を有するフレーム画像データに変換される。すなわ
ち、撮像装置1の走査順もしくはフィールド毎に連なる
ラインデータを、フレーム画像におけるライン順に並べ
変えて画像データを生成するのである。ノンインターレ
ース化回路41により変換された画像データは、ブロッ
ク化回路42へ送られ、N×N画素(Nは2以上の整
数)のブロック成分毎に直交変換器43に転送される。
直交変換器43は、転送されたフレーム画像のブロック
成分に対し離散コサイン変換等の直交変換処理をなし、
これにより得られる変換係数データを量子化器44に送
る。量子化器44は、送られた係数データに量子化を施
し、得られた量子化値データを可変長符号化回路45に
送る。可変長符号化回路45は、量子化値データをハフ
マン符号化して圧縮符号化画像データを生成し、伝送系
へ送る。
像データは、ノンインターレース化回路41において、
インターレース走査によるライン配置を有するフレーム
画像データから、ノンインターレース走査によるライン
配置を有するフレーム画像データに変換される。すなわ
ち、撮像装置1の走査順もしくはフィールド毎に連なる
ラインデータを、フレーム画像におけるライン順に並べ
変えて画像データを生成するのである。ノンインターレ
ース化回路41により変換された画像データは、ブロッ
ク化回路42へ送られ、N×N画素(Nは2以上の整
数)のブロック成分毎に直交変換器43に転送される。
直交変換器43は、転送されたフレーム画像のブロック
成分に対し離散コサイン変換等の直交変換処理をなし、
これにより得られる変換係数データを量子化器44に送
る。量子化器44は、送られた係数データに量子化を施
し、得られた量子化値データを可変長符号化回路45に
送る。可変長符号化回路45は、量子化値データをハフ
マン符号化して圧縮符号化画像データを生成し、伝送系
へ送る。
【0010】圧縮符号化画像データを受け取る伝送系と
しては、ケーブル伝送はもとより、光磁気ディスク等の
記録媒体による伝送や空中電波を介しての伝送を行うも
のなどが挙げられる。図3は、図2の符号化処理系によ
って生成された圧縮符号化画像データを伝送系を介して
受け取り、復号及び伸張処理を行って画像の再生を行う
画像処理装置(復号処理系)の構成を示している。
しては、ケーブル伝送はもとより、光磁気ディスク等の
記録媒体による伝送や空中電波を介しての伝送を行うも
のなどが挙げられる。図3は、図2の符号化処理系によ
って生成された圧縮符号化画像データを伝送系を介して
受け取り、復号及び伸張処理を行って画像の再生を行う
画像処理装置(復号処理系)の構成を示している。
【0011】図3において、復号伸張回路5は、圧縮符
号化画像データに対し、可変長復号化回路51において
ハフマン復号し、逆量子化器52において逆量子化し、
逆直交変換器53において逆直交変換し、フレーム化回
路54においてブロックからフレームの構成に組み直
し、インターレース化回路55においてノンインターレ
ース走査によるライン配置を有するフレーム画像データ
からインターレース走査によるライン配置を有するフレ
ーム画像データに変換する。インターレース化回路55
により変換された画像データは、ディジタル・アナログ
(DA)変換器6によりアナログ信号に戻され、画像再
生されるべくCRT表示装置や液晶表示装置等の画像表
示装置7に供給される。
号化画像データに対し、可変長復号化回路51において
ハフマン復号し、逆量子化器52において逆量子化し、
逆直交変換器53において逆直交変換し、フレーム化回
路54においてブロックからフレームの構成に組み直
し、インターレース化回路55においてノンインターレ
ース走査によるライン配置を有するフレーム画像データ
からインターレース走査によるライン配置を有するフレ
ーム画像データに変換する。インターレース化回路55
により変換された画像データは、ディジタル・アナログ
(DA)変換器6によりアナログ信号に戻され、画像再
生されるべくCRT表示装置や液晶表示装置等の画像表
示装置7に供給される。
【0012】次に、上記本実施例特徴の前置処理回路3
の具体的構成について説明する。図4は、前置処理回路
3の構成を示しており、インターレース走査による画像
の第1フィールドの画素データ列と第2フィールドの画
素データ列とを含む画像データは、フィールドメモリ1
1に供給されるとともに、セレクタ12に供給される。
フィールドメモリ11は、タイミングコントローラ13
から発せられるフィールド識別信号に基づき、供給され
る画像データのうち第1フィールド(トップフィール
ド)のデータを蓄える。フィールドメモリ11への書込
アドレスは、フィールド識別信号に基づいて当該第1フ
ィールド期間に順次それを切り換えるアドレスコントロ
ーラ14により供給される。セレクタ12は、同じくフ
ィールド識別信号に基づき、第1フィールド期間におい
てのみ第1フィールドの画像データを選択出力する。従
って、第1フィールドの画像データは全て圧縮符号化回
路へそのまま伝送される。フィールド識別信号は、タイ
ミングコントローラ13内において図示せぬ周知のフィ
ールド判別回路により生成され、入力された画像データ
が1フレームを構成する前半のフィールド(すなわち第
1フィールド、もしくは奇数番フィールド)なのか後半
のフィールド(すなわち第2フィールド、もしくは偶数
番フィールド)なのかを示す。
の具体的構成について説明する。図4は、前置処理回路
3の構成を示しており、インターレース走査による画像
の第1フィールドの画素データ列と第2フィールドの画
素データ列とを含む画像データは、フィールドメモリ1
1に供給されるとともに、セレクタ12に供給される。
フィールドメモリ11は、タイミングコントローラ13
から発せられるフィールド識別信号に基づき、供給され
る画像データのうち第1フィールド(トップフィール
ド)のデータを蓄える。フィールドメモリ11への書込
アドレスは、フィールド識別信号に基づいて当該第1フ
ィールド期間に順次それを切り換えるアドレスコントロ
ーラ14により供給される。セレクタ12は、同じくフ
ィールド識別信号に基づき、第1フィールド期間におい
てのみ第1フィールドの画像データを選択出力する。従
って、第1フィールドの画像データは全て圧縮符号化回
路へそのまま伝送される。フィールド識別信号は、タイ
ミングコントローラ13内において図示せぬ周知のフィ
ールド判別回路により生成され、入力された画像データ
が1フレームを構成する前半のフィールド(すなわち第
1フィールド、もしくは奇数番フィールド)なのか後半
のフィールド(すなわち第2フィールド、もしくは偶数
番フィールド)なのかを示す。
【0013】フィールドメモリ11に記憶された第1フ
ィールドデータは、画素毎に順次予測器15に転送され
る。予測器15は、予測手段として、転送された第1フ
ィールドデータに基づいて、予測によってその第1フィ
ールドの次に到来すべきフィールドすなわち第2フィー
ルド(ボトムフィールド)の画素データ(以下、予測画
素データと呼ぶ)を生成し、セレクタ16及び予測誤差
検出回路17に転送する。かかる予測には第1フィール
ド画素データの6ドット(6画素分)が用いられる。予
測誤差検出回路17は、誤差検出手段として、転送され
た予測画素データと実際の第2フィールドの画素データ
とを比較し、予測誤差(すなわち両画素データの画素情
報の違い)を検出し、その検出した誤差に応じたレベル
の誤差信号を誤差判断回路18に供給する。誤差判断回
路18は、供給された誤差信号と所定レベル信号とを比
較し、誤差信号レベルが所定レベル信号よりも大きい場
合はセレクタ16に対し予測器15からの予測画素デー
タを選択出力するための信号を発し、誤差信号レベルが
所定レベルよりも小さい場合はセレクタ16に対し実際
の第2フィールドの画素データ(以下、実画素データと
呼ぶ)を選択出力するための信号を発生する。セレクタ
16はこれに応じて第2フィールド期間に、予測画素デ
ータ及び実画素データのいずれかをセレクタ12を通じ
て圧縮符号化回路4(図2参照)へ供給する。セレクタ
12,16及び誤差判断回路18は選択手段を担う。
ィールドデータは、画素毎に順次予測器15に転送され
る。予測器15は、予測手段として、転送された第1フ
ィールドデータに基づいて、予測によってその第1フィ
ールドの次に到来すべきフィールドすなわち第2フィー
ルド(ボトムフィールド)の画素データ(以下、予測画
素データと呼ぶ)を生成し、セレクタ16及び予測誤差
検出回路17に転送する。かかる予測には第1フィール
ド画素データの6ドット(6画素分)が用いられる。予
測誤差検出回路17は、誤差検出手段として、転送され
た予測画素データと実際の第2フィールドの画素データ
とを比較し、予測誤差(すなわち両画素データの画素情
報の違い)を検出し、その検出した誤差に応じたレベル
の誤差信号を誤差判断回路18に供給する。誤差判断回
路18は、供給された誤差信号と所定レベル信号とを比
較し、誤差信号レベルが所定レベル信号よりも大きい場
合はセレクタ16に対し予測器15からの予測画素デー
タを選択出力するための信号を発し、誤差信号レベルが
所定レベルよりも小さい場合はセレクタ16に対し実際
の第2フィールドの画素データ(以下、実画素データと
呼ぶ)を選択出力するための信号を発生する。セレクタ
16はこれに応じて第2フィールド期間に、予測画素デ
ータ及び実画素データのいずれかをセレクタ12を通じ
て圧縮符号化回路4(図2参照)へ供給する。セレクタ
12,16及び誤差判断回路18は選択手段を担う。
【0014】次に、予測器15、予測誤差検出回路1
7、誤差判断回路18及びセレクタ16によって行われ
る第2フィールドデータ生成アルゴリズムは図5のフロ
ーチャートのように表すことができる。図5において、
先ず予測器15は、フィールドメモリ11に記憶されて
いる第1フィールドデータに基づいて第2フィールドの
画素データの予測値演算を行う(ステップS11)。こ
の演算は、図6に示されるように、第2フィールドの実
画素データPx,y (xは水平走査方向における位置(ラ
イン内ドット番号)を示す,yは垂直走査方向における
位置(フレーム内ライン番号)を示す)の位置に対応す
る予測画素データPredictx,y を、第1フィールドの画
素データPx-1,y- 1 、Px,y-1、Px+1,y-1、P
x-1,y+1 、Px,y+1、Px+1,y+1から求める。すなわち、
実画素Px,y に隣接するもしくは上下及び斜め隣りの6
つの画素を担う第1フィールド画素データ値の平均値を
予測画素データPredictx,y の値とする。その算出式
は、
7、誤差判断回路18及びセレクタ16によって行われ
る第2フィールドデータ生成アルゴリズムは図5のフロ
ーチャートのように表すことができる。図5において、
先ず予測器15は、フィールドメモリ11に記憶されて
いる第1フィールドデータに基づいて第2フィールドの
画素データの予測値演算を行う(ステップS11)。こ
の演算は、図6に示されるように、第2フィールドの実
画素データPx,y (xは水平走査方向における位置(ラ
イン内ドット番号)を示す,yは垂直走査方向における
位置(フレーム内ライン番号)を示す)の位置に対応す
る予測画素データPredictx,y を、第1フィールドの画
素データPx-1,y- 1 、Px,y-1、Px+1,y-1、P
x-1,y+1 、Px,y+1、Px+1,y+1から求める。すなわち、
実画素Px,y に隣接するもしくは上下及び斜め隣りの6
つの画素を担う第1フィールド画素データ値の平均値を
予測画素データPredictx,y の値とする。その算出式
は、
【0015】
【数1】 Predictx,y =(Px-1,y-1+Px,y-1+Px+1,y-1+Px-1,y+1+Px,y+1+Px+1,y+1)/6 …(1) である。なお、画素データ値としては輝度レベルや、画
像信号(データ)がいわゆるRGB信号である場合は各
色信号のレベルが挙げられ、他にも色差信号のレベル等
が挙げられる。
像信号(データ)がいわゆるRGB信号である場合は各
色信号のレベルが挙げられ、他にも色差信号のレベル等
が挙げられる。
【0016】次いで予測誤差検出回路17において、ス
テップS11で算出された予測画素データPredictx,y
と実画素データPx,y とにより、両画素データの画素情
報の不一致の度合いすなわち違いもしくは誤差Pred.di
ffx,y を次式のように求める(スイッチS12)。
テップS11で算出された予測画素データPredictx,y
と実画素データPx,y とにより、両画素データの画素情
報の不一致の度合いすなわち違いもしくは誤差Pred.di
ffx,y を次式のように求める(スイッチS12)。
【0017】
【数2】 Pred.diffx,y =|Predictx,y−Px,y| …(2) そして誤差判断回路18において、ステップS12で算
出された誤差Pred.diffx,y と所定の閾値Thre.diffと
の大小比較を行い(ステップS13)、誤差が所定閾値
よりも大きい場合は、ステップS11で求めた予測画素
データPredict x,y (すなわち予測器15の出力デー
タ)がセレクタ12を介して圧縮符号化回路4に転送さ
れるようセレクタ16の選択制御が行われる(ステップ
S14)。一方、誤差が所定閾値以下の場合は、当前置
処理回路3の直の入力データつまり実画素データPx,y
がセレクタ12を介して圧縮符号化回路4に転送される
ようセレクタ16の選択制御が行なわれる(ステップS
15)。
出された誤差Pred.diffx,y と所定の閾値Thre.diffと
の大小比較を行い(ステップS13)、誤差が所定閾値
よりも大きい場合は、ステップS11で求めた予測画素
データPredict x,y (すなわち予測器15の出力デー
タ)がセレクタ12を介して圧縮符号化回路4に転送さ
れるようセレクタ16の選択制御が行われる(ステップ
S14)。一方、誤差が所定閾値以下の場合は、当前置
処理回路3の直の入力データつまり実画素データPx,y
がセレクタ12を介して圧縮符号化回路4に転送される
ようセレクタ16の選択制御が行なわれる(ステップS
15)。
【0018】このように第2フィールドの実画素データ
Px,y または予測画素データPredictx,y を生成し圧縮
符号化回路4に転送した後は、次の画素についてすなわ
ち、実画素データPx+1,y または予測画素データPredi
ctx+1,y の生成及び圧縮符号化回路4への転送を行い、
以降順次第2フィールドの画素の全てにつき上記同様の
処理が行われるのである。
Px,y または予測画素データPredictx,y を生成し圧縮
符号化回路4に転送した後は、次の画素についてすなわ
ち、実画素データPx+1,y または予測画素データPredi
ctx+1,y の生成及び圧縮符号化回路4への転送を行い、
以降順次第2フィールドの画素の全てにつき上記同様の
処理が行われるのである。
【0019】次に、本発明による第2実施例を説明す
る。図7は、予測手段をさらに改良して構成された前置
処理回路を示しており、図4と同等の部分には同一の符
号が付されている。図7において、フィールドメモリ1
1の読み出しデータである第1フィールド画素データは
第1の予測器15A及び第2の予測器15に送られる。
第1の予測器15Aは、第1フィールド画素データの2
ドット(2画素分)を用いて第2フィールドの予測画素
データを生成しセレクタ6に送る。第2の予測器15
は、第1フィールド画素データの6ドット(6画素分)
を用いて第2フィールドの予測画素データを生成し予測
誤差検出回路17に送る。
る。図7は、予測手段をさらに改良して構成された前置
処理回路を示しており、図4と同等の部分には同一の符
号が付されている。図7において、フィールドメモリ1
1の読み出しデータである第1フィールド画素データは
第1の予測器15A及び第2の予測器15に送られる。
第1の予測器15Aは、第1フィールド画素データの2
ドット(2画素分)を用いて第2フィールドの予測画素
データを生成しセレクタ6に送る。第2の予測器15
は、第1フィールド画素データの6ドット(6画素分)
を用いて第2フィールドの予測画素データを生成し予測
誤差検出回路17に送る。
【0020】この前置処理回路における第2フィールド
データ生成アルゴリズムは図8のフローチャートのよう
に表すことができる。図8において、図5と同等部分に
は同一の符号が付されており、ステップS13で予測誤
差が所定閾値よりも大きい場合は、誤差判断回路18に
おいて第1の予測器15Aの出力データである2ドット
予測画素データがセレクタ12を介して圧縮符号化回路
4に転送されるようセレクタ16の選択制御が行われる
(ステップS14A)。
データ生成アルゴリズムは図8のフローチャートのよう
に表すことができる。図8において、図5と同等部分に
は同一の符号が付されており、ステップS13で予測誤
差が所定閾値よりも大きい場合は、誤差判断回路18に
おいて第1の予測器15Aの出力データである2ドット
予測画素データがセレクタ12を介して圧縮符号化回路
4に転送されるようセレクタ16の選択制御が行われる
(ステップS14A)。
【0021】この第2実施例の特徴は、予測誤差検出の
ために用いられる予測画素データと圧縮符号化回路4へ
送る予測画素データとが異なる点にある。これは第2の
予測器15においてフィールド間における画像の動きの
検出精度を高める(すなわち動きの誤検出を減らす)と
ともに、第1の予測器15Aにおいて水平方向の解像度
を劣化させないのに有効である。第2の予測器15にお
いては、図6に示される如き第2フィールドの画素P
x,y を取り囲む第1フィールドの6つの画素を基に予測
演算を行っているが、この演算では、画素Px,y の斜め
方向に存在する画素Px-1,y-1、Px+1,y-1、
Px-1,y+1、Px+1,y+1をも用いているので、予測画素情
報における水平方向成分に比較的誤った情報が含む可能
性が高いことにより、圧縮符号化回路4へ送る予測画素
データを生成するための第1予測器15Aは、予測に用
いる画素を予測画素の上下Px,y-1、Px,y+1の2つにし
ているのである。
ために用いられる予測画素データと圧縮符号化回路4へ
送る予測画素データとが異なる点にある。これは第2の
予測器15においてフィールド間における画像の動きの
検出精度を高める(すなわち動きの誤検出を減らす)と
ともに、第1の予測器15Aにおいて水平方向の解像度
を劣化させないのに有効である。第2の予測器15にお
いては、図6に示される如き第2フィールドの画素P
x,y を取り囲む第1フィールドの6つの画素を基に予測
演算を行っているが、この演算では、画素Px,y の斜め
方向に存在する画素Px-1,y-1、Px+1,y-1、
Px-1,y+1、Px+1,y+1をも用いているので、予測画素情
報における水平方向成分に比較的誤った情報が含む可能
性が高いことにより、圧縮符号化回路4へ送る予測画素
データを生成するための第1予測器15Aは、予測に用
いる画素を予測画素の上下Px,y-1、Px,y+1の2つにし
ているのである。
【0022】次に、本発明による第3実施例を説明す
る。図9は、図7の構成にさらに横エッジ検出回路21
を加えて構成された前置処理回路を示しており、図7と
同等の部分には同一の符号が付されている。図9におい
て、フィールドメモリ11の読み出しデータである第1
フィールド画素データは第1の予測器15A及び第2の
予測器15に送られるとともに、横エッジ検出回路21
にも送られる。横エッジ検出回路21は、第1フィール
ドの画素データから、予測手段が予測しようとしている
画素がその第1フィールド画像の横すなわち水平走査方
向のエッジ画素であるか否かを検出する。横エッジ検出
回路21が横エッジ画素の存在を検出すると、誤差判断
回路18にその旨の検出信号を供給し、この検出信号に
応答して誤差判断回路18は、実画素データがセレクタ
12を介して圧縮符号化回路4に転送されるようセレク
タ16の選択制御を行う。
る。図9は、図7の構成にさらに横エッジ検出回路21
を加えて構成された前置処理回路を示しており、図7と
同等の部分には同一の符号が付されている。図9におい
て、フィールドメモリ11の読み出しデータである第1
フィールド画素データは第1の予測器15A及び第2の
予測器15に送られるとともに、横エッジ検出回路21
にも送られる。横エッジ検出回路21は、第1フィール
ドの画素データから、予測手段が予測しようとしている
画素がその第1フィールド画像の横すなわち水平走査方
向のエッジ画素であるか否かを検出する。横エッジ検出
回路21が横エッジ画素の存在を検出すると、誤差判断
回路18にその旨の検出信号を供給し、この検出信号に
応答して誤差判断回路18は、実画素データがセレクタ
12を介して圧縮符号化回路4に転送されるようセレク
タ16の選択制御を行う。
【0023】かかるエッジ検出の詳しい態様を、第2フ
ィールドデータ生成アルゴリズムとともに図10のフロ
ーチャートを用いて説明する。図10において、図8と
同等部分には同一の符号が付されており、ステップS1
3の前段階であるステップS21において、予測すべき
画素データがエッジ画素を示すものであるか否かを判定
するために、
ィールドデータ生成アルゴリズムとともに図10のフロ
ーチャートを用いて説明する。図10において、図8と
同等部分には同一の符号が付されており、ステップS1
3の前段階であるステップS21において、予測すべき
画素データがエッジ画素を示すものであるか否かを判定
するために、
【0024】
【数3】 |Px,y-1−Px,y+1|>Thre.edge …(3) なる式を用いる。すなわち、予測画素Predictx,y の上
下の画素の差と所定閾値Thre.edgeとの大小比較を行
い、当該差の方が閾値よりも小さい場合は予測画素Pre
dictx,y が横エッジではないと判断し、ステップS13
に移行する。一方当該差の方が閾値よりも大きい場合
は、予測画素Predictx,y は横エッジであると判断し、
ステップS15に移行して実画素データPx,y を圧縮符
号化回路4に転送するようセレクタ16の選択制御を行
う。
下の画素の差と所定閾値Thre.edgeとの大小比較を行
い、当該差の方が閾値よりも小さい場合は予測画素Pre
dictx,y が横エッジではないと判断し、ステップS13
に移行する。一方当該差の方が閾値よりも大きい場合
は、予測画素Predictx,y は横エッジであると判断し、
ステップS15に移行して実画素データPx,y を圧縮符
号化回路4に転送するようセレクタ16の選択制御を行
う。
【0025】こうしたエッジ検出により、例えば図11
(A)の如き水平走査方向に完全に沿う水平エッジが同
図(B)のように水平方向において当該エッジ画素が不
揃い(いわゆるギザギサ、つまり末端画素が水平走査線
上に並ばない)となったり、図11(C)の如き傾斜す
る直線を描く斜めエッジが同図(D)のように当該エッ
ジ画素が粗い階段状になったりすることが生じない。す
なわち、背景が白でハッチング部分が黒に相当するよう
な図11(A)の画像のデータが前置処理回路4に入力
された場合、第2フィールドに属するm+1番目ライン
の画素は、灰色に近い色を有し、エッジがぼやけること
がある。この場合予測誤差(Pred.diff x,y )の値がス
テップS13もしくは予測誤差検出回路17において設
定されている所定値Thre.diffの近傍となり、しかもそ
の所定値の前後で不安定となる。これにより、動きの誤
検出が起こり、水平エッジであるにもかかわらず画素毎
にセレクタ16の選択制御が変わる可能性があり、図1
1(B)及び(D)のように不均一なエッジの画像のデ
ータを圧縮符号化回路4に送ってしまうことがある。こ
れに対しこの第3実施例では、ステップS21または横
エッジ検出回路21を設けて、像のエッジすなわちエッ
ジ画素の存在を検出した場合は予測誤差の大きさに無関
係に、実画素データを圧縮符号化回路4に供給するよう
にしているので、セレクタ16の選択制御が統一され、
図11(B)及び(D)の如きエッジにおける不均一さ
はなくなるのである。
(A)の如き水平走査方向に完全に沿う水平エッジが同
図(B)のように水平方向において当該エッジ画素が不
揃い(いわゆるギザギサ、つまり末端画素が水平走査線
上に並ばない)となったり、図11(C)の如き傾斜す
る直線を描く斜めエッジが同図(D)のように当該エッ
ジ画素が粗い階段状になったりすることが生じない。す
なわち、背景が白でハッチング部分が黒に相当するよう
な図11(A)の画像のデータが前置処理回路4に入力
された場合、第2フィールドに属するm+1番目ライン
の画素は、灰色に近い色を有し、エッジがぼやけること
がある。この場合予測誤差(Pred.diff x,y )の値がス
テップS13もしくは予測誤差検出回路17において設
定されている所定値Thre.diffの近傍となり、しかもそ
の所定値の前後で不安定となる。これにより、動きの誤
検出が起こり、水平エッジであるにもかかわらず画素毎
にセレクタ16の選択制御が変わる可能性があり、図1
1(B)及び(D)のように不均一なエッジの画像のデ
ータを圧縮符号化回路4に送ってしまうことがある。こ
れに対しこの第3実施例では、ステップS21または横
エッジ検出回路21を設けて、像のエッジすなわちエッ
ジ画素の存在を検出した場合は予測誤差の大きさに無関
係に、実画素データを圧縮符号化回路4に供給するよう
にしているので、セレクタ16の選択制御が統一され、
図11(B)及び(D)の如きエッジにおける不均一さ
はなくなるのである。
【0026】かくして上記第1ないし第3実施例におい
ては、第1フィールドと第2フィールドとの間で動きが
あると判断した場合は、圧縮符号化回路4に転送する第
2フィールドの画素データを、第1フィールドの隣接画
素データに相関性の強い画素情報としているので、図1
において説明したようなインターレース画像における動
き領域の縦方向の不連続性が低減され、もって後段の圧
縮符号化回路4における圧縮符号化が有利になる。例え
ば図2に示したような直交変換と可変長符号化とを組み
合わせた画像符号化処理の前に本発明の如き処理を行え
ば、動領域の縦方向の高い周波数成分が強く発生するこ
となく、圧縮符号化の妨げとならずに済むのである。ま
た、第1フィールドと第2フィールドとの間で動きがな
いと判断した場合は、そのまま実画素データを圧縮符号
化回路4に転送しているので、解像度を落とすことがな
い。
ては、第1フィールドと第2フィールドとの間で動きが
あると判断した場合は、圧縮符号化回路4に転送する第
2フィールドの画素データを、第1フィールドの隣接画
素データに相関性の強い画素情報としているので、図1
において説明したようなインターレース画像における動
き領域の縦方向の不連続性が低減され、もって後段の圧
縮符号化回路4における圧縮符号化が有利になる。例え
ば図2に示したような直交変換と可変長符号化とを組み
合わせた画像符号化処理の前に本発明の如き処理を行え
ば、動領域の縦方向の高い周波数成分が強く発生するこ
となく、圧縮符号化の妨げとならずに済むのである。ま
た、第1フィールドと第2フィールドとの間で動きがな
いと判断した場合は、そのまま実画素データを圧縮符号
化回路4に転送しているので、解像度を落とすことがな
い。
【0027】なお、上記各実施例では、セレクタ12と
16とで2つ用いているが、1つのセレクタでその選択
制御を工夫することにより、図4,図7及び図9と同じ
機能を発揮せしめることもできる。また上記各実施例で
は、予測手段の予測方法として2ドット予測及び6ドッ
ト予測のみ説明したが、予測に用いる画素やその数及び
予測の式を変えても良いし、他にも種々の方法が考えら
れる。また、横エッジ検出に用いる画素やその数及び式
についても適宜改変可能であり、他にも種々の検出方法
が考えられる。さらに、上記各実施例では、所定の閾値
Thre.edgeやThre.diffを固定であるものとして説明し
たが、これらの閾値を可変にしても良い。また、上述に
おいては、前置処理回路3の出力データが直交変換符号
化の1つである直交変換−可変長符号化を用いた圧縮符
号化回路4に転送されることについてのみ説明したが、
これに限定されることなく、前置処理回路3の出力デー
タは、他の直交変換符号化や、サブバンド変換符号化な
ど様々な符号化の処理が施され得る。また、上記実施例
においては、第1フィールド(奇数フィールド)の画素
データを基に第2フィールド(偶数フィールド)の画素
データを予測する形の構成を述べたが、第2フィールド
の画素データを基に第1フィールドの画素データを予測
する形の構成にしても良く、本発明はこれら双方の態様
を含むものである。
16とで2つ用いているが、1つのセレクタでその選択
制御を工夫することにより、図4,図7及び図9と同じ
機能を発揮せしめることもできる。また上記各実施例で
は、予測手段の予測方法として2ドット予測及び6ドッ
ト予測のみ説明したが、予測に用いる画素やその数及び
予測の式を変えても良いし、他にも種々の方法が考えら
れる。また、横エッジ検出に用いる画素やその数及び式
についても適宜改変可能であり、他にも種々の検出方法
が考えられる。さらに、上記各実施例では、所定の閾値
Thre.edgeやThre.diffを固定であるものとして説明し
たが、これらの閾値を可変にしても良い。また、上述に
おいては、前置処理回路3の出力データが直交変換符号
化の1つである直交変換−可変長符号化を用いた圧縮符
号化回路4に転送されることについてのみ説明したが、
これに限定されることなく、前置処理回路3の出力デー
タは、他の直交変換符号化や、サブバンド変換符号化な
ど様々な符号化の処理が施され得る。また、上記実施例
においては、第1フィールド(奇数フィールド)の画素
データを基に第2フィールド(偶数フィールド)の画素
データを予測する形の構成を述べたが、第2フィールド
の画素データを基に第1フィールドの画素データを予測
する形の構成にしても良く、本発明はこれら双方の態様
を含むものである。
【0028】本発明はまた、いわゆるハードウェアで構
成されることに限定されることなく、ソフトウェアで構
成することができることは勿論であり、またこれらを混
合した構成とすることもできる。
成されることに限定されることなく、ソフトウェアで構
成することができることは勿論であり、またこれらを混
合した構成とすることもできる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の画像処理
装置によれば、第1フィールドの画素データから次のフ
ィールドの画素データを予測して予測画素データが生成
され、予測画素データと第2フィールドの画素データと
の画素情報の誤差に応じたレベルの誤差信号が生成さ
れ、誤差信号のレベルが所定レベル以下である場合は第
2フィールドの画素データが選択され、誤差信号のレベ
ルが所定レベルよりも大きい場合は予測画素データが選
択される。そして選択された画素データが第2フィール
ドの画素データとして符号化回路に転送される。これに
より、フィールドの走査時間差によるフレーム画像にお
ける動領域の縦方向の不連続性が発生しても符号化処理
を良好に行うことができる。
装置によれば、第1フィールドの画素データから次のフ
ィールドの画素データを予測して予測画素データが生成
され、予測画素データと第2フィールドの画素データと
の画素情報の誤差に応じたレベルの誤差信号が生成さ
れ、誤差信号のレベルが所定レベル以下である場合は第
2フィールドの画素データが選択され、誤差信号のレベ
ルが所定レベルよりも大きい場合は予測画素データが選
択される。そして選択された画素データが第2フィール
ドの画素データとして符号化回路に転送される。これに
より、フィールドの走査時間差によるフレーム画像にお
ける動領域の縦方向の不連続性が発生しても符号化処理
を良好に行うことができる。
【図1】従来の画像処理装置によるフレーム画像におけ
る像の縦方向のエッジの不連続性の問題を示すフィール
ド及びフレーム画像の模式図。
る像の縦方向のエッジの不連続性の問題を示すフィール
ド及びフレーム画像の模式図。
【図2】本発明による一実施例の画像処理装置(符号化
処理系)の全体ブロック図。
処理系)の全体ブロック図。
【図3】図2の符号化処理系から伝送される圧縮符号化
画像データを再生処理する復号処理系の全体ブロック
図。
画像データを再生処理する復号処理系の全体ブロック
図。
【図4】図2の画像処理装置における前置処理回路の具
体的構成を示すブロック図。
体的構成を示すブロック図。
【図5】図4の前置処理回路における第2フィールドデ
ータ生成アルゴリズムを示すフローチャート。
ータ生成アルゴリズムを示すフローチャート。
【図6】本発明による予測演算及びエッジ検出の動作を
説明するためのフレーム画像の模式図。
説明するためのフレーム画像の模式図。
【図7】本発明による第2実施例の前置処理回路の具体
的構成を示すブロック図。
的構成を示すブロック図。
【図8】図7の前置処理回路における第2フィールドデ
ータ生成アルゴリズムを示すフローチャート。
ータ生成アルゴリズムを示すフローチャート。
【図9】本発明による第3実施例の前置処理回路の具体
的構成を示すブロック図。
的構成を示すブロック図。
【図10】図9の前置処理回路における第2フィールド
データ生成アルゴリズムを示すフローチャート。
データ生成アルゴリズムを示すフローチャート。
【図11】本発明によるエッジ検出の動作及び効果を説
明するためのフレーム画像の模式図。
明するためのフレーム画像の模式図。
1 撮像装置 2 AD変換器 3 前置処理回路 4 圧縮符号化回路 41 ノンインターレース化回路 42 ブロック化回路 43 直交変換器 44 量子化器 45 可変長符号化回路 5 復号化伸張回路 51 可変長復号化回路 52 逆量子化回路 53 逆直交変換器 54 フレーム化回路 55 インターレース化回路 6 DA変換器 7 表示装置 11 フィールドメモリ 12 セレクタ 13 タイミングコントローラ 14 アドレスコントローラ 15 (第1の)予測器 15A 第2の予測器 16 セレクタ 17 予測誤差検出回路 18 誤差判断回路 21 横エッジ検出回路
Claims (9)
- 【請求項1】 インターレース走査による画像の第1フ
ィールドの画素データ列と第2フィールドの画素データ
列とを含む画像データを処理する画像処理装置であっ
て、 前記第1(または第2)フィールドの画素データから次
のフィールドの画素データを予測して予測画素データを
生成する予測手段と、前記予測画素データと前記第2
(または第1)フィールドの画素データとの画素情報の
誤差に応じたレベルの誤差信号を出力する誤差検出手段
と、前記誤差信号のレベルが所定レベル以下である場合
は前記第2(または第1)フィールドの画素データを選
択し前記誤差信号のレベルが前記所定レベルよりも大き
い場合は前記予測画素データを選択する選択制御を行う
選択手段とを有することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】 前記予測手段は、前記第1(または第
2)フィールドの画素データから第1の予測画素データ
を生成する第1の予測器と、前記第1(または第2)フ
ィールドの画素データから第2の予測画素データを生成
する第2の予測器とを有し、前記誤差検出手段は、前記
第2の予測画素データと前記第2(または第1)フィー
ルドの画素データとの画素情報の誤差に応じたレベルの
誤差信号を出力し、前記選択手段は、前記誤差信号のレ
ベルが所定レベル以下である場合は前記第2(または第
1)フィールドの画素データを選択し前記誤差信号のレ
ベルが前記所定レベルよりも大きい場合は前記第1の予
測画素データを選択することを特徴とする請求項1記載
の画像処理装置。 - 【請求項3】 前記第1の予測器は、予測すべき画素に
関連する所定数の画素を担う前記第1(または第2)フ
ィールドの画素データから前記第1の予測画素データを
生成し、前記第2の予測器は、予測すべき画素に関連す
る前記所定数より大なる数の画素を担う前記第1(また
は第2)フィールドの画素データから前記第1の予測画
素データを生成することを特徴とする請求項2記載の画
像処理装置。 - 【請求項4】 前記第1の予測器は、予測すべき画素に
垂直走査方向において隣接する少なくとも1の縦方向隣
接画素を担う前記第1(または第2)フィールドの画素
データから前記第1の予測画素データを生成することを
特徴とする請求項3記載の画像処理装置。 - 【請求項5】 前記第2の予測器は、前記縦方向隣接画
素と、前記縦方向隣接画素に同一水平走査線上において
近接する少なくとも1の斜め方向隣接画素とを担う前記
第1(または第2)フィールドの画素データから前記第
1の予測画素データを生成することを特徴とする請求項
4記載の画像処理装置。 - 【請求項6】 前記第1の予測器は、前記縦方向隣接画
素の輝度の平均値に応じて前記第1の予測画素データを
生成し、前記第2の予測器は、前記縦方向隣接画素及び
前記斜め方向隣接画素の輝度の平均値に応じて前記第2
の予測画素データを生成することを特徴とする請求項5
記載の画像処理装置。 - 【請求項7】 前記予測画素データが像のエッジ画素を
示すものであることを検出してエッジ検出信号を発生す
るエッジ検出手段を有し、前記選択手段は、前記エッジ
検出信号が発生しない場合にのみ前記選択制御を行い、
前記エッジ検出信号が発生した場合は前記第2(または
第1)フィールドの画素データを選択することを特徴と
する請求項1記載の画像処理装置。 - 【請求項8】 前記エッジ検出手段は、予測すべき画素
に垂直走査方向において隣接する2つの縦方向隣接画素
を担う前記第1(または第2)フィールドの画素データ
間の値の差を求め、この差が所定値より大きい場合に前
記エッジ検出信号を発生することを特徴とする請求項7
記載の画像処理装置。 - 【請求項9】 前記選択手段の選択出力データは、直交
変換及び可変長符号化処理を行う圧縮符号化回路に転送
されることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31698494A JPH08172632A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 画像処理装置 |
US08/573,425 US5798751A (en) | 1994-12-20 | 1995-12-15 | Image processing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31698494A JPH08172632A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08172632A true JPH08172632A (ja) | 1996-07-02 |
Family
ID=18083127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31698494A Pending JPH08172632A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 画像処理装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5798751A (ja) |
JP (1) | JPH08172632A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6239384B1 (en) | 1995-09-18 | 2001-05-29 | Tessera, Inc. | Microelectric lead structures with plural conductors |
TW359919B (en) * | 1996-07-17 | 1999-06-01 | Sony Corp | Image coding apparatus, image coding method, image decoding method, image decoding apparatus, image data transmitting method and recording medium |
KR100294928B1 (ko) * | 1998-11-28 | 2001-07-12 | 윤종용 | 2차원 또는 3차원 메쉬정보 중의 특성정보 부호화장치 및 그방법 |
US8160137B2 (en) * | 2010-03-03 | 2012-04-17 | Mediatek Inc. | Image data compression apparatus for referring to at least one characteristic value threshold to select target compression result from candidate compression results of one block and related method thereof |
JP6221820B2 (ja) * | 2014-02-25 | 2017-11-01 | 株式会社Jvcケンウッド | 符号化装置、符号化方法および符号化プログラム |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4745458A (en) * | 1984-11-21 | 1988-05-17 | Hitachi, Ltd. | Television signal processing system |
US4654876A (en) * | 1984-12-19 | 1987-03-31 | Itek Corporation | Digital image motion correction method |
US5442718A (en) * | 1992-09-07 | 1995-08-15 | Sony Corporation | Apparatus and method for storing and reproducing digital image data yielding high resolution and high quality video image data |
-
1994
- 1994-12-20 JP JP31698494A patent/JPH08172632A/ja active Pending
-
1995
- 1995-12-15 US US08/573,425 patent/US5798751A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5798751A (en) | 1998-08-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6269484B1 (en) | Method and apparatus for de-interlacing interlaced content using motion vectors in compressed video streams | |
KR100597920B1 (ko) | 데이터 처리 장치, 데이터 처리 방법, 및 그에 대한 기록매체 | |
JP3360586B2 (ja) | スキャン変換装置及び方法 | |
US20020047919A1 (en) | Method and apparatus for deinterlacing | |
JP2007124564A (ja) | 画像符号化装置、方法、及びプログラム | |
JPH08223577A (ja) | 動画像符号化方法及び装置、並びに動画像復号方法及び装置 | |
EP0695097B1 (en) | Video coding device | |
JPH11313332A (ja) | 独立に圧縮された偶数および奇数フィ―ルド・デ―タ用のビデオ信号圧縮解除装置 | |
JP3293561B2 (ja) | 画像表示装置及び画像表示方法 | |
US6243140B1 (en) | Methods and apparatus for reducing the amount of buffer memory required for decoding MPEG data and for performing scan conversion | |
US20050201459A1 (en) | Digital image signal decoder and decoding method | |
JPH08172632A (ja) | 画像処理装置 | |
JP3240024B2 (ja) | 画像処理方法 | |
JP2947103B2 (ja) | 動画像符号化装置及び動画像符号化方法 | |
JP3362463B2 (ja) | フレーム補間装置 | |
US6904093B1 (en) | Horizontal/vertical scanning frequency converting apparatus in MPEG decoding block | |
JP3085289B2 (ja) | 動画像符号化方法、及び、動画像符号化装置 | |
JP2868445B2 (ja) | 動画像圧縮方法および装置 | |
JP3480015B2 (ja) | 画像データの生成装置および生成方法 | |
JP4154772B2 (ja) | 画像情報変換装置および変換方法 | |
JP2002369155A (ja) | 画像変換方法および画像変換装置 | |
JP3596137B2 (ja) | 画像信号符号化方法及び装置、並びに画像信号復号方法及び装置 | |
JPH06343171A (ja) | 画像符号化方法及び装置 | |
JPH10210480A (ja) | 動画像符号化方式 | |
JP2852118B2 (ja) | 動画像符号化方法、及び、動画像符号化装置 |