JPH08172600A - Edtv−ii方式のテレビジョン信号処理装置 - Google Patents

Edtv−ii方式のテレビジョン信号処理装置

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JPH08172600A
JPH08172600A JP6333450A JP33345094A JPH08172600A JP H08172600 A JPH08172600 A JP H08172600A JP 6333450 A JP6333450 A JP 6333450A JP 33345094 A JP33345094 A JP 33345094A JP H08172600 A JPH08172600 A JP H08172600A
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JP
Japan
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signal
edtv
line
identification control
television
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JP6333450A
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English (en)
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Tadashi Ezaki
正 江▲ざき▼
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 EDTV−II方式のテレビジョン信号を家庭
用VTR装置によって記録/再生するのに好適なテレビ
ジョン信号処理装置を提供する。 【構成】 EDTV−II識別制御信号デコーダ3に供給
されたTV信号は、その第22ラインおよび第285ラ
インに含まれる識別制御信号を抽出され、この信号をデ
コードされる。その結果がマイコン5に供給され、内容
が判断され、ビット列とされVIDEO IDエンコー
ダ6に供給される。このビット列は、エンコーダ6でV
IDEO IDに対応付けられ、変調されスイッチ回路
4の入力端子4bに供給される。ラインカウンタの出力
のカウンタの値によって制御されるこのスイッチ回路4
により、第20ラインおよび第283ラインにおいて入
力端子4b側が選択され、それによりEDTV−IIの識
別制御信号が対応付けられたVIDEO ID信号がテ
レビジョン信号の上述したラインに挿入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テレビジョン信号、
例えばEDTV−II方式に準拠したテレビジョン信号
を、家庭用VTR装置のような記録装置で記録する際
に、必要な信号変換などを行なうようなテレビジョン信
号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現行のテレビジョン放送と両立性を保ち
つつ、1チャンネルの周波数帯域幅(6MHz)の中
で、高画質化、画面のワイド化を図るために、第2世代
のEDTV(EDTV−II)の暫定方式が提案され、実
験放送が開始されている。この方式について以下に概略
的に説明する。
【0003】まず、現行テレビジョン放送の画面のアス
ペクト比が(4:3)であるのに対して、EDTV−II
のそれは、(16:9)とされ、画面のワイド化が図ら
れる。図6に示すように、EDTV−II方式では、レタ
ーボックス形式によって、信号が伝送される。すなわ
ち、EDTV−IIのデコーダを備えた受信機によるとワ
イド画面を受信することができ、これが装備されていな
い現行の受信機で受信した場合には、主画部の上下に無
画部がそれぞれ位置するものとされる。
【0004】伝送信号のラインおよび画素割り当ての詳
細を図7に示す。図7の縦方向に525ラインのライン
番号が記入され、その横方向に合計で910のサンプル
番号が記入されている。図7中において、影の部分は、
映像等の情報信号が全く存在しない期間を示している。
上部無画部は、第23〜第52ラインおよび第286〜
第315ラインの各30ラインとされ、下部無画部は、
第286〜第315ラインおよび第496〜第525ラ
インの各30ラインとされる。上部無画部および下部無
画部によって挟まれた180ラインの主画部が存在して
いる。識別制御信号は、第22ラインおよび第285ラ
インにそれぞれ挿入される。
【0005】レターボックス形式で、主画部のみを伝送
した場合、画面高が現行の受信機と一致する画面サイズ
で考えると、水平方向の空間解像度および垂直方向の空
間解像度の何れも約3/4に低下する。この問題を防止
するために、EDTV−IIでは、水平解像度補強信号H
H´および垂直解像度補強信号VT、VH´を伝送して
いる。上部無画部および下部無画部には、それぞれ垂直
解像度補強信号VT、VH´が挿入され、主画部には、
水平解像度補強信号HH´が多重される。
【0006】図8Aに示すように、水平輝度高域成分H
Hは、輝度信号の水平帯域の(4.2MHz〜6MH
z)の高域成分であり、水平解像度補強信号HH´は、
この信号HHを搬送波抑圧振幅変調することによって、
約2〜4MHzの低域周波数にシフトした信号である。
図8Bは、輝度信号YLと色信号Cと水平解像度補強信
号HH´の信号スペクトルを示す。信号HH´は、垂直
周波数(ν)−時間(f)周波数領域において、色信号
Cと共役な第1、第3象限のホールに重畳される。すな
わち、信号HH´は、フィールドごとに極性が反転する
信号となり、現行受信機への妨害が少ないものとなる。
この信号HH´は、EDTV−II受信機では、3次元フ
ィルタによって分離できる。分離された信号HH´が復
調される。
【0007】主画部は、525本(有効走査線480
本)順次走査の画素を4−3の走査線変換により有効走
査線360本の信号に変換した後、所定の垂直ローパス
フィルタの処理を行い、飛び越し走査に変換したもので
ある。4−3変換の後の信号に、垂直周波数軸上で所定
のハイパスフィルタ処理を行い、順次走査から飛び越し
走査へ変換した信号が垂直時間成分VTとされる。ま
た、垂直高域成分VHを垂直低域に垂直周波数シフト
し、4−3変換した後、飛び越し走査に変換した成分が
VH´とされる。垂直解像度補強信号VT、VH´は、
同一フィールド内の主画部に対応した情報である。
【0008】信号VT、VH´は、水平方向に1/3に
時間軸圧縮される。信号VH´は、ライン反転した後、
信号VTと加算され、加算信号で周波数fscの搬送波信
号が変調され、さらに、VSBナイキストフィルタで帯
域制限され、上下の無画部に多重される。無画部におい
て、252画素を1ブロックとし、所定の配列で信号V
T/VH´が配置される。
【0009】周波数多重化された垂直解像度補強信号V
T/VH´のスペクトル(水平周波数軸μ=+fscの断
面)を図9に示す。信号VH´が垂直周波数(ν)−時
間(f)周波数領域において、FOS(Field Offset Sa
mpling) の位置(1360lph,0Hz)に存在して
いると、信号VTは、その隙間である(180lph,
15Hz)だけ離れた所に多重される。また、信号VH
´は、静止画の時にのみ多重されるために、信号VTと
VH´の相関からさらにクロストークが少ない状態での
多重が可能である。無画部に多重化された信号VT/V
H´が目につきにくいように、無画部のセットアップレ
ベルが0IREとされる。周波数fscの搬送波信号を変
調するのも、無画部多重信号を水平高域にシフトするこ
とによって、視覚的に妨害を目立たなくするためであ
る。
【0010】第22ラインおよび第285ラインに多重
される識別制御信号の波形を図10に示す。この識別制
御信号は、アスペクト比や、各種補強信号の有無の識別
と、制御情報(補強信号の位相基準など)の抽出を行な
うためのもので、1ラインに27ビット分(B1〜B2
7のビット位置)が挿入される。各ビット位置の内容が
図11のように規定されている。例えばビット位置B1
およびB2は、それぞれ‘1’および‘0’とされ、リ
ファレンスタイミングを規定する。ビット位置B3がレ
ターボックスの時に‘1’とされる。ビット位置B6が
フィールド番号を表し、ビット位置B7がフレーム番号
を表す。ビット位置B8が信号VTの有無を示し、ビッ
ト位置B9が信号VHの有無を示し、ビット位置B10
が信号HHの有無を示す。
【0011】また、ビット位置B1〜B5およびビット
位置B24がNRZ波形とされている。その他のビット
位置の情報によって色副搬送波を搬送波抑圧振幅変調し
ている。この場合、各ビットの‘1’および‘0’と対
応して色副搬送波の位相をそれぞれ0相およびπ相とす
る。さらに、ビット位置B25、B26およびB27
は、既存映像信号と識別制御信号とを区別するために、
確認用の正弦波(2.04MHz)とされている。
【0012】
【この発明が解決しようとする課題】ここで、上述のよ
うなEDTV−II方式によるテレビジョン信号を、一般
的なアナログの家庭用VTR装置で記録/再生する場合
について考える。上述した識別制御信号には、EDTV
−II方式の信号のデコードのための情報およびアスペク
ト比情報などが含まれている。そのため、この信号が画
面のアスペクト比が(16:9)である、EDTV−II
に対応したTV受像機、あるいはアスペクト比が(1
6:9)の単なるワイド画面のテレビジョン受像機に認
識されることにより、画面がズームされワイドな画面を
楽しむことができる。
【0013】したがって、このEDTV−II方式のテレ
ビジョン信号が家庭用VTR装置に記録され、それがE
DTV−II方式のテレビジョン信号として再生されるた
めには、この信号に含まれている識別制御信号を正確に
復元できる必要がある。ところが、この識別制御信号
は、上述したように、3.58MHz、2.04MHz
といった比較的高域の信号、あるいは、ビット位置によ
ってはそれが位相変調によって表現されているため、位
相精度の厳しい信号が含まれている。そのため、このE
DTV−II方式のテレビジョン信号を家庭用VTR装置
で記録した場合、元の波形が正確に保存されず、再生時
にテレビジョン受像機が誤判断を起こしてしまう問題が
あった。
【0014】また、画面走査においては、画像表示形式
がレターボックス形式であるか否かだけを判別しても意
味があるが、これを、信号がNRZ形式であるビット位
置B3だけによって判定したのでは、一般の映像と誤判
別してしまう可能性がある。そこで、この判別には、ビ
ット位置B25〜B27の確認用の正弦波を併せて用い
る必要があるが、この信号も上述したように周波数が高
く、家庭用VTR装置で記録/再生した場合、情報が損
なわれてしまう可能性がある。
【0015】さらに、EDTV−II方式のテレビジョン
信号に含まれている水平解像度補強信号HH´および垂
直解像度補強信号VT、VH´などは、家庭用VTR装
置を経由した場合、その情報が正確に記録/再生されな
いことが多い。この場合、画像への悪影響のおそれがあ
る。
【0016】したがって、この発明の目的は、EDTV
−II方式のテレビジョン信号を家庭用VTR装置によっ
て記録/再生するのに好適なEDTV−II方式のテレビ
ジョン信号処理装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決する手段】この発明は、上述した課題を解
決するために、テレビジョン信号に含まれる識別制御信
号をデコードする手段と、デコード手段に結合され、識
別制御信号中の少なくとも一部の情報を、ビデオ信号記
録再生装置を介してモニタ装置に入力する際に有効な他
の識別制御信号に変換する手段とからなることを特徴と
したEDTV−II方式のテレビジョン信号が入力される
テレビジョン信号処理装置である。
【0018】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、入力テレビジョン信号中の識別制御信号を他
の識別制御信号にすげ替えた信号を記録するようにした
テレビジョン信号処理装置である。
【0019】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、、テレビジョン信号中の無画部に含まれる解
像度補強信号をマスクして出力することを特徴としたE
DTV−II方式のテレビジョン信号が入力されるテレビ
ジョン信号処理装置である。
【0020】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、解像度補強信号がマスクされた出力を記録す
るようにしたテレビジョン信号処理装置である。
【0021】
【作用】上述の構成によれば、この発明は、入力テレビ
ジョン信号中の識別制御信号を、ビデオ信号記録再生装
置を介してモニタ装置に入力する際に有効な他の識別制
御信号にすげ替えた信号を記録するようにされているた
めに、家庭用VTR装置でも再生の際にワイドな画面が
再現できるようにEDTV−II方式のテレビジョン信号
を記録することができる。
【0022】また、この発明は、EDTV−II方式のテ
レビジョン信号中の無画部に含まれる解像度補強信号を
マスクして出力するようにされているため、従来のアス
ペクト比(4:3)の画面でEDTV−II方式のテレビ
ジョン信号を再生しても、無画部における画像の妨害を
無くすことができる。
【0023】
【実施例】次に、この発明の第1の実施例を、図面を参
考にしながら説明する。上述したように、EDTV−II
方式のテレビジョン信号に含まれる識別制御信号は、そ
のままでは家庭用VTR装置によって満足に記録/再生
ができない。そこで、この発明では、この識別制御信号
をデコードし、家庭用VTR装置で記録/再生できるよ
うなフォーマットの信号に変換することによってこの問
題を解決する。このフォーマットとして、一例としてE
IAJ暫定規格であるCPX−1204で定められてい
るVIDEO ID信号のフォーマットを使用する。
【0024】先ず、このVIDEO ID信号について
説明する。図1に、VIDEO ID信号の信号波形を
示す。この信号は、1水平ラインの有効映像部分に70
IREあるいは0IREで表示される20ビットのデジ
タル信号が配され、この20ビットのデジタル信号が識
別信号としてコード化される。この20ビットの識別信
号のコードの割り付けを図2に示す。この信号は、図の
ように、6ビットが割り当てられているWORD 0、
4ビットが割り当てられているWORD 1、同じく4
ビットが割り当てられているWORD 2、および6ビ
ットが割り当てられているCRCにより構成されてい
る。また、WORD 0は、さらに3ビットずつのWO
RD 0−AおよびWORD 0−Bによって構成され
ている。
【0025】WORD 0は、受信機器側の自動制御を
主目的とする基本パラメータである。そのうち、WOR
D 0−Aは、映像信号伝送形式に関する識別情報が入
れられる。このWORD 0−Aの1ビット目には伝送
アスペクト比を表す値が入れられ、フルモード信号か否
かが示される。このフルモード信号とは、525ライ
ン、アスペクト比(4:3)の標準テレビジョン信号形
式上に、525ライン、アスペクト比(16:9)の映
像の情報を乗せた信号である。また、2ビット目には画
像表示形式を表す値が入れられ、レターボックス形式で
あるか否かを表す値が入れられる。ただし、このパラメ
ータは、特にEDTV−II方式を意識したものではな
い。
【0026】WORD0−Bは、映像および映像に付随
して同時に伝送される他の信号、例えば音声信号などに
関する識別情報が入れられる。WORD 1およびWO
RD2は、それぞれWORD 0に従属する識別信号な
どを表す情報が入れられる。CRCは、エラーチェック
コードである。
【0027】このようなVIDEO IDのフォーマッ
トに、上述したEDTV−IIの識別制御信号を対応付け
る。先ず、画像がレターボックス形式であるか否かを表
すEDTV−IIの識別制御信号のビット位置B3を、V
IDEO IDにおいて画像表示形式を表すビットであ
るWORD 0−Aの2ビット目に、そのまま対応させ
る。例えば、信号がレターボックス形式のものであれ
ば、このWORD 0−Aの2ビット目が‘1’とされ
る。
【0028】その他、EDTV−IIの識別制御信号の、
VTの有無(ビット位置B8)、VH´の有無(ビット
位置B9)、HH´の有無(ビット位置B10)、HH
´プリコーミングの処理の有無(ビット位置B11)、
誤り訂正符号(ビット位置B18〜B23)、および確
認用正弦波(ビット位置B25〜B27)などの情報を
VIDEO IDの所定のビット位置にそれぞれ割り当
てる。
【0029】このとき、確認用正弦波は、EDTV−II
の識別制御信号がデコードされた際に、この正弦波の有
無を‘1’あるいは‘0’で表され伝送される。
【0030】この場合、VT、VH´、およびHH´な
どは、家庭用VTR装置によって記録/再生される際に
情報が損なわれることを考慮すると、識別信号を伝送し
ない、または上述のような割り当てをしたとしても、各
ビットを全て‘0’(無し)として伝送することも可能
である。例えば、使用されるVTR機器の特性が良好で
ある、あるいはVTRに適した信号形式に既に画像情報
が変換されているなどにより、VTR機器で記録/再生
が行なわれても十分に識別制御信号が復元可能である場
合には、これらのビットを各々の状態に対応させるよう
にしても良い。
【0031】このEDTV−II方式の識別制御信号が対
応付けられたVIDEO ID信号は、図7に示したテ
レビジョン信号における伝送信号のラインおよび画素割
り当ての第20ラインおよび第283ラインに挿入され
伝送される。また、この信号は、その周波数が450k
Hz以下の信号であるので、家庭用VTR装置での記録
/再生が十分可能である。
【0032】このように、EDTV−IIの識別制御信号
をVIDEO IDのフォーマットに変換し伝送するこ
とによって、EDTV−II方式のテレビジョン信号を家
庭用VTR装置で記録/再生することができるようにな
る。
【0033】次に、この方法を実際のアナログVTRを
使用した一実施例について説明する。図3に、その構成
の一例を示す。1は、アンテナである。また、2は、テ
レビチューナである。これらアンテナ1およびテレビチ
ューナ2によって受信されたEDTV−II方式のテレビ
ジョン信号(以下EDTV−II信号と記す)は、EDT
V−II識別制御信号デコーダ3およびスイッチ回路4の
入力端子4aに共に供給される。なお、ここでのEDT
V−II信号には、水平解像度補強信号HH´および垂直
解像度補強信号VT、VH´が重畳されている。また、
スイッチ回路4は、図示しないがEDTV−II信号の水
平ラインをカウントするラインカウンタの値によって制
御される。
【0034】EDTV−II識別制御信号デコーダ3に供
給されたテレビジョン信号は、その第22ラインおよび
第285ラインに含まれる識別制御信号を抽出され、さ
らに、この識別制御信号をデコードされる。このEDT
V−II識別制御信号デコーダ3の動作ならびに構成の詳
細については後述する。識別制御信号のデコード結果の
データは、装置全体の制御を兼ねたマイコン5に供給さ
れ、その内容が判断される。すなわち、EDTV−II方
式の信号が本当に来ているのか、この信号がレターボッ
クス形式であるか否か、などの識別制御信号に含まれる
情報が判断される。この判断された結果のデータは、ビ
ット列とされVIDEO IDエンコーダ6に供給され
る。
【0035】VIDEO IDエンコーダ6に供給され
たこのビット列は、VIDEO IDエンコーダ6で上
述したVIDEO IDのフォーマットに対応付けら
れ、さらに変調などの処理を経て図1に示したような波
形とされ、スイッチ回路4の入力端子4bに供給され
る。
【0036】VIDEO ID信号は、上述したよう
に、テレビジョン信号における伝送信号のラインおよび
画素割り当ての第20ラインおよび第283ラインに挿
入され伝送されなれなければならない。そのため、ライ
ンカウンタの出力のカウンタの値によって制御されるこ
のスイッチ回路4により、第20ラインおよび第283
ラインにおいて入力端子4b側が選択され、それにより
EDTV−IIの識別制御信号が対応付けられたVIDE
O ID信号がテレビジョン信号の上述したラインに挿
入される。
【0037】このようにして、EDTV−II方式のテレ
ビジョン信号が家庭用VTR装置で記録できるようにさ
れ、家庭用VTR装置に対して、あるいはライン出力と
してスイッチ回路4より出力される。この第1の実施例
によれば、家庭用VTR装置に記録されたEDTV−II
信号も、EDTV−II方式に対応した、アスペクト比
(16:9)のテレビジョン受像機によって、ワイド画
面として再生することができる。
【0038】次に、上述したEDTV−II識別制御信号
デコーダ3について説明する。図4に、この構成の一例
を示す。図3のテレビジョンチューナ2から供給された
EDTV−II信号は、データスライサ10および同期分
離回路11に共に供給される。データスライサ10に供
給されたこの信号は、ピークレベルをカットされるなど
の処理により2値化され、ゲート回路12に供給され
る。
【0039】一方、同期分離回路11に供給されたテレ
ビジョン信号は、水平同期信号Hおよび垂直同期信号V
を分離される。この分離された水平同期信号Hは、ライ
ンカウンタ13およびPLL14に共に供給される。P
LL14に水平同期信号Hが供給されることによって、
入力されたEDTV−II信号に同期したサンプリングク
ロックが生成される。この生成されたサンプリングクロ
ックは、ラッチ回路15に供給される。また、このサン
プリングクロックは、この装置のEDTV−II信号に関
与する他の回路にも供給される。
【0040】一方、同期分離回路11からラインカウン
タ13に供給された水平同期信号Hにより、ラインがカ
ウントされる。また、このラインカウンタ13には、同
期分離回路11より垂直同期信号Vも供給されており、
この信号により、水平同期信号Hによってカウントされ
た値がリセットされる。
【0041】ラインカウンタ13のカウント出力は、ゲ
ート回路12に供給される。供給されたこのカウント出
力は、ゲート回路12により第22ラインおよび第28
5ラインのカウントが抽出され、それらをトリガとする
ことによってゲートが開かれる。それにより、データス
ライサ10によって2値化されゲート回路12に供給さ
れたEDTV−II信号は、識別制御信号が挿入されてい
る第22ラインおよび第285ラインを選択される。選
択されたこの識別制御信号は、ラッチ回路15に供給さ
れる。
【0042】ラッチ回路15に供給されたこの識別制御
信号は、上述した、ラッチ回路15に共に供給されてい
るPLL14からのサンプリングクロックに対し、同期
がとられる。同期がとられたこの識別制御信号は、メモ
リ16に記憶され、所定のタイミングで判別回路17に
供給される。
【0043】判別回路17では、メモリ16から供給さ
れた識別制御信号について、この信号の内容についての
判別処理が行なわれる。すなわち、この信号について、
上述した各ビット位置、例えば、レターボックス形式で
あるか否かを表すビット位置B3、信号VT、信号V
H、信号HH、信号HHプリコーミングをそれぞれ表す
ビット位置8〜B11、誤り訂正符号を表すビット位置
B18〜B23、あるいは確認用正弦波を表すビット位
置B25〜B27などに対し、各々のビットの‘0’お
よび‘1’がこの判別回路17によって得られる。
【0044】このようにして得られたEDTV−IIの識
別制御信号の内容を表すビット列が、最終的なデコード
出力として、シリアルデータ、あるいはパラレルポート
で、このEDTV−II識別制御信号デコーダ3より出力
される。
【0045】また、この第1の実施例による構成は、家
庭用VTR装置の構成の一部としてだけではなく、例え
ばアダプタ装置として、テレビジョン受像機および家庭
用VTR装置の間に接続するようにしてもよい。こうす
れば、手持ちの既存の家庭用VTR装置によって、ワイ
ド画面として再生できるようにEDTV−II方式のテレ
ビジョン信号を記録することができる。
【0046】次に、この発明の第2の実施例を、図面を
参考にしながら説明する。これは、EDTV−II信号
を、最終的に従来方式のアスペクト比が(4:3)であ
るテレビジョン受像機で再生する場合の例である。
【0047】EDTV−II方式のテレビジョン信号に
は、上述したように、アスペクト比(4:3)の画面に
おける無画部の部分に垂直解像度補強信号VT、VH´
が挿入されている。そのため、これをそのままアスペク
ト比(4:3)の画面で再生させると、この垂直解像度
補強信号の影響で無画部にちらつきが生じてしまう。
【0048】そのため、この実施例においては、上下無
画部の部分を黒のレベル(ペデスタルレベル)に固定
し、補強信号をマスクして出力する。また、EDTV−
IIの識別制御信号についても、レターボックスであるか
否かの情報のみを伝送し、その他の情報については伝送
しない。このように処理することによって、家庭用VT
R装置でEDTV−II信号を記録/再生しても、従来の
アスペクト比が(4:3)のテレビジョン受像機におい
て妨害なくレターボックス形式で画像の再生ができるよ
うになる。
【0049】図5に、この方法を実際にハードウェアに
おいて実行する場合の構成の一例を示す。なお、図5に
おいて、図3の構成と共通する部分については、図3と
同じ番号を付している。
【0050】アンテナ1およびテレビジョンチューナ2
で受信されたEDTV−II方式のテレビジョン信号は、
EDTV−II識別制御信号デコーダ3、同期分離回路2
0、およびスイッチ回路22の一方の入力端子22aに
共に供給される。このスイッチ回路22は、後述するラ
インカウンタ21の出力の値によって制御される。
【0051】EDTV−II識別制御信号デコーダ3に供
給されたテレビジョン信号は、その第22ラインおよび
第285ラインに含まれるEDTV−II識別制御信号を
抽出され、識別制御信号をデコードされる。識別制御信
号のデコード結果のデータは、装置全体の制御を兼ねた
マイコン5に供給される。マイコン5に供給されたこの
データは、その中から、このテレビジョン信号がレター
ボックス形式であるか否かの情報を表すビットのみを取
り出される。このとき、他の情報を表すビットは、全て
‘0’とされ、レターボックスであるか否かのビットと
併せ、全体としてビット列とされる。このビット列は、
VIDEO IDエンコーダ6に供給される。
【0052】VIDEO IDエンコーダ6に供給され
たこのビット列は、VIDEO IDエンコーダ6で上
述したVIDEO IDのフォーマットとされ、さらに
変調などの処理を経て図1に示したような波形とされ、
スイッチ回路4の入力端子4bに供給される。このスイ
ッチ回路4は、第1の実施例と同様、図示しないがライ
ンカウンタによってEDTV−II信号の水平ラインをカ
ウントされ、その値によって制御される。
【0053】一方、同期分離回路20に供給されたED
TV−II信号は、水平同期信号Hおよび垂直同期信号V
を分離される。この分離された水平同期信号Hは、ライ
ンカウンタ21に供給され、ラインがカウントされる。
また、このラインカウンタ21には、同期分離回路20
より垂直同期信号Vも供給されており、この信号によ
り、水平同期信号Hによってカウントされた値がリセッ
トされる。
【0054】ここで、このラインカウンタ21の水平同
期信号Hをカウントした値から形成される信号は、同時
に上述したスイッチ回路4の制御信号として用いてもよ
い。また、このラインカウンタ21自体を、第1の実施
例において示した、EDTV−II識別制御信号デコーダ
3のラインカウンタ13の流用としてもよい。
【0055】このラインカウンタ21の出力が制御信号
としてスイッチ回路22に供給される。このスイッチ回
路22の一方の入力端子22aには、上述したようにE
DTV−II信号が入力されている。また、他方の入力端
子22bには、ペデスタル電位23が接続されている。
このスイッチ回路22は、ラインカウンタ21の出力信
号によって、ラインが無画部であるときには入力端子2
2b側が、また、ラインが主画部であるときには入力端
子22a側が選択されるように制御される。
【0056】すなわち、スイッチ回路22は、第53ラ
インおよび第286ラインで入力端子22a側が選択さ
れ、テレビジョンチューナ2からのEDTV−II信号が
選択される。また、第263ラインおよび第495ライ
ンで入力端子22b側が選択される。このようにするこ
とによって、無画部のときにはペデスタルレベルの信号
が、また、主画部のときにはEDTV−II信号が後段に
送られる。
【0057】スイッチ回路22の出力は、スイッチ回路
4の一方の入力端子4aに供給される。また、このスイ
ッチ回路4の他方の入力端子4bには、上述したように
VIDEO IDエンコーダ6の出力が供給されてい
る。VIDEO IDの形式に変換されたEDTV−II
の識別制御信号は、上述したように、EDTV−II信号
における伝送信号のラインおよび画素割り当ての第20
ラインおよび第283ラインに挿入され伝送されなれな
ければならない。そのため、ラインカウンタの出力のカ
ウンタの値によって制御されるこのスイッチ回路4によ
り、第20ラインおよび第283ラインにおいて入力端
子4b側が選択され、それによりVIDEO IDのフ
ォーマットに変換されたEDTV−IIの識別制御信号が
EDTV−II信号の所定のラインに挿入される。
【0058】そして、スイッチ回路4の出力は、家庭用
VTR装置に対して、あるいはライン出力として出力さ
れる。この出力は、EDTV−II方式の識別制御信号が
VIDEO IDのフォーマットにされているために、
家庭用VTR装置で記録/再生ができる。また、無画部
がペデスタルレベルの信号にされているので、従来のア
スペクト比(4:3)のテレビジョン受像機によって画
像が再生されても、無画部に画面のちらつきなどの妨害
が現れることがない。
【0059】また、この第2の実施例による構成は、家
庭用VTR装置の構成の一部としてだけではなく、例え
ばアダプタ装置として、従来のアスペクト比(4:3)
のテレビジョン受像機および家庭用VTR装置の間に接
続するようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】この発明によれば、EDTV−II信号を
家庭用VTR装置で記録する際に、この家庭用VTR装
置を介してモニタ装置に入力する際に有効な情報を伝送
することができる。そのため、この信号をアスペクト比
(16:9)の画面サイズを持ったモニタ装置で再生す
る際に、ワイド画面を楽しむことができる。
【0061】また、この発明の第2の実施例によれば、
EDTV−II信号を、家庭用VTR装置で再生しても、
従来のアスペクト比(4:3)のテレビジョン受像機に
おいて上下無画部の画面の妨害がなくなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】VIDEO ID信号の周波数スペクトルを表
す略線図である。
【図2】VIDEO ID信号のデータ構造を表す略線
図である。
【図3】第1の実施例の構成の一例を表すブロック図で
ある。
【図4】EDTV−II識別制御信号デコーダの構成の一
例を表すブロック図である。
【図5】第2の実施例の構成の一例を表すブロック図で
ある。
【図6】現行のテレビジョンとEDTV−II方式のテレ
ビジョンの画面を表す略線図である。
【図7】EDTV−II信号の伝送信号のラインおよび画
素割り当てを示す略線図である。
【図8】EDTV−II信号の周波数スペクトルを表す略
線図である。
【図9】垂直解像度補強信号の周波数スペクトルを表す
略線図である。
【図10】識別制御信号の波形を示す略線図である。
【図11】EDTV−IIの識別制御信号のデータ割り付
けを表す略線図である。
【符号の簡単な説明】
3 EDTV−II識別制御信号デコーダ 4 スイッチ回路 5 マイコン 6 VIDEO IDエンコーダ 12 ゲート回路 13 ラインカウンタ 17 判別回路 21 ラインカウンタ 22 スイッチ回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 EDTV−II方式のテレビジョン信号が
    入力されるテレビジョン信号処理装置において、 上記テレビジョン信号に含まれる識別制御信号をデコー
    ドする手段と、 上記デコード手段に結合され、上記識別制御信号中の少
    なくとも一部の情報をビデオ信号記録再生装置を介して
    モニタ装置に入力する際に有効な他の識別制御信号に変
    換する手段とからなることを特徴としたテレビジョン信
    号処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のテレビジョン信号処理
    装置において、 上記入力テレビジョン信号中の上記識別制御信号を上記
    他の識別制御信号にすげ替えた信号を記録するようにし
    たテレビジョン信号処理装置。
  3. 【請求項3】 EDTV−II方式のテレビジョン信号が
    入力されるテレビジョン信号処理装置において、 上記テレビジョン信号中の無画部に含まれる解像度補強
    信号をマスクして出力することを特徴としたテレビジョ
    ン信号処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のテレビジョン信号処理
    装置において、 上記解像度補強信号がマスクされた出力を記録するよう
    にしたテレビジョン信号処理装置。
JP6333450A 1994-12-15 1994-12-15 Edtv−ii方式のテレビジョン信号処理装置 Pending JPH08172600A (ja)

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